JPWO2007063713A1 - 光ヘッド装置及びこれを備えた光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光ヘッド装置及びこれを備えた光学式情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 溝のピッチが異なる二種類の光記録媒体の両方に対し、良好なトラック誤差信号及びレンズ位置信号が得られる光ヘッド装置を提供する。【解決手段】 光源からの出射光を回折光学素子3aにより、透過光であるメインビーム、±1次回折光である第一のサブビーム、±2次回折光である第二のサブビームに分割する。領域13a,13cからの±1次回折光と領域13b,13dからの±1次回折光は位相が互いに180°ずれており、領域13a,13dからの±2次回折光と領域13b,13cからの±2次回折光は位相が互いに180°ずれている。溝のピッチが狭い光記録媒体に対しては、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、溝のピッチが広い光記録媒体に対しては、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、溝を有する光記録媒体に対して記録及び再生の少なくとも一方を行うための光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置に関し、特に、溝のピッチが異なる複数種類の光記録媒体のいずれに対しても、良好なトラック誤差信号及びレンズ位置信号が得られる光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置に関するものである。なお、ここでいう「記録再生」とは、記録及び再生の少なくとも一方、すなわち記録及び再生の両方、記録のみ、又は再生のみをいうものとする。
一般の追記型及び書換可能型の光記録媒体には、トラッキングを行うための溝が形成されている。これらの光記録媒体に対してトラック誤差信号を検出する場合、通常はプッシュプル法を用いる。しかし、プッシュプル法によるトラック誤差信号は、光ヘッド装置の対物レンズが光記録媒体の半径方向にシフトするとオフセットを生じる。このようなレンズシフトによるオフセットに起因する記録再生特性の悪化を防ぐため、光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置には、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じない工夫が求められる。
一方、光ヘッド装置が光記録媒体に対してトラックフォロー動作を行う際には、通常は光ヘッド装置の対物レンズがトラック誤差信号に応じて光記録媒体のトラックに追従し、光ヘッド装置の対物レンズを除く光学系に対して対物レンズが機械的な中立位置からずれないように、光ヘッド装置の対物レンズを除く光学系が対物レンズに追従する。また、光ヘッド装置が光記録媒体に対してシーク動作を行う際には、通常は光ヘッド装置の対物レンズを除く光学系に対して対物レンズを機械的な中立位置に固定し、光ヘッド装置の対物レンズを除く光学系がシーク信号に応じて光記録媒体の半径方向に移動する。このようなトラックフォロー動作及びシーク動作を安定して行うため、光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置には、対物レンズの機械的な中立位置からのずれ量を表わすレンズ位置信号を検出できる工夫が求められる。
ところで、一般に、光記録媒体への入射光の側から見て、光記録媒体に形成された溝の凹部をランド、凸部をグルーブと呼ぶ。追記型及び書換可能型の光記録媒体には、DVD−R(Digital Versatile Disc-Recordable)やDVD−RW(Digital Versatile Disc-Rewritable)のように、グルーブのみに対して記録再生を行うグルーブ記録方式の光記録媒体と、DVD−RAM(Digital Versatile Disc-Random Access Memory)のように、ランドとグルーブの両方に対して記録再生を行うランド/グルーブ記録方式の光記録媒体とがある。通常は、グルーブ記録方式の光記録媒体における溝のピッチは、ランド/グルーブ記録方式の光記録媒体における溝のピッチに比べて狭い。光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置には、このような溝のピッチが異なる二種類の光記録媒体に対応できる工夫が求められる。
溝のピッチが異なる二種類の光記録媒体の両方に対し、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号を検出できる光ヘッド装置としては、特許文献1〜3に記載されているものがある。
特許文献1,2に記載の光ヘッド装置は、回折光学素子を備えている。光源である半導体レーザからの出射光は、回折光学素子によってメインビームである0次光、第一のサブビームである±1次回折光及び第二のサブビームである±2次回折光の合計五つの光に分割される。
図17に、光記録媒体であるディスク上の集光スポットの配置を示す。図17[1]は溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクを示し、図17[2]は溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクを示している。集光スポット36a,36b,36c,36d,36eは、それぞれ回折光学素子34aからの0次光、+1次回折光、−1次回折光、+2次回折光、−2次回折光に相当する。図17[1]では、集光スポット36aはグルーブであるトラック20a上、集光スポット36bはほぼトラック20aの右側に隣接するランド上、集光スポット36cはほぼトラック20aの左側に隣接するランド上にそれぞれ配置されている。これに対して、図17[2]は、溝のピッチが広いグルーブ記録方式のディスクを示し、集光スポット36aはランド又はグルーブであるトラック20b上、集光スポット36dはほぼトラック20bの右側に隣接するグルーブ又はランド上、集光スポット36eはほぼトラック20bの左側に隣接するグルーブ又はランド上にそれぞれ配置されている。
図17[1]に示すように溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクの場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。これに対して、図17[2]に示すように溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクの場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
特許文献1に記載の別の光ヘッド装置は、図18に示す回折光学素子34b,34cを備えている。図18[1][2]は、それぞれ回折光学素子34b,34cの平面図である。回折光学素子34b,34cは、図中に点線で示す対物レンズの有効径34を含む全面に、回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はディスクの半径方向に対して僅かに傾いており、その傾きは回折光学素子34bと回折光学素子34cとで互いに異なる。光源である半導体レーザからの出射光は、回折光学素子34b,34cにより、メインビームである回折光学素子34b,34cからの0次光、第一のサブビームである回折光学素子34bからの±1次回折光かつ回折光学素子34cからの0次光、第二のサブビームである回折光学素子34bからの0次光かつ回折光学素子34cからの±1次回折光の、合計五つの光に分割される。
特許文献2に記載の別の光ヘッド装置は、図19に示す回折光学素子34dを備えている。図19は回折光学素子34dの平面図である。回折光学素子34dは、図中に点線で示す対物レンズの有効径34を含む全面に、入射光の光軸に関して対称でディスクの半径方向に平行な四つの直線で領域35a〜35eの五つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はディスクの半径方向に対して僅かに傾いており、その傾きは領域35a〜35cと領域35d,35eとで互いに異なる。光源である半導体レーザからの出射光は、回折光学素子34dにより、メインビームである回折光学素子34dからの0次光、第一のサブビームである回折光学素子34dの領域35d,35eからの±1次回折光、第二のサブビームである回折光学素子34dの領域35a〜35cからの±1次回折光の、合計五つの光に分割される。
図20に光記録媒体であるディスク上の集光スポットの配置を示す。図20[1]は溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクを示し、図20[2]は溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクを示している。回折光学素子34b,34cを備えた光ヘッド装置では、集光スポット37a,37b,37c,37d,37eは、それぞれ回折光学素子34b,34cからの0次光、回折光学素子34bからの+1次回折光かつ回折光学素子34cからの0次光、回折光学素子34bからの−1次回折光かつ回折光学素子34cからの0次光、回折光学素子34bからの0次光かつ回折光学素子34cからの+1次回折光、回折光学素子34bからの0次光かつ回折光学素子34cからの−1次回折光に相当する。また、回折光学素子34dを備えた光ヘッド装置では、集光スポット37a,37b,37c,37d,37eは、それぞれ回折光学素子34dからの0次光、回折光学素子34dの領域35d,35eからの+1次回折光、回折光学素子34dの領域35d,35eからの−1次回折光、回折光学素子34dの領域35a〜35cからの+1次回折光、回折光学素子34dの領域35a〜35cからの−1次回折光に相当する。
図20[1]では、集光スポット37aはグルーブであるトラック20a上、集光スポット37bはトラック20aの右側に隣接するランド上、集光スポット37cはトラック20aの左側に隣接するランド上にそれぞれ配置されている。一方、図20[2]では、集光スポット37aはランド又はグルーブであるトラック20b上、集光スポット37dはトラック20bの左側に隣接するグルーブ又はランド上、集光スポット37eはトラック20bの右側に隣接するグルーブ又はランド上にそれぞれ配置されている。
溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクの場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。一方、溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクの場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
特許文献3に記載の光ヘッド装置は、回折光学素子を備えている。光源である半導体レーザからの出射光は、回折光学素子によりメインビームである0次光、サブビームである±1次回折光の、合計三つの光に分割される。
図21に、光記録媒体であるディスク上の集光スポットの配置を示す。図21[1]は溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクを示し、図21[2]は溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクを示している。集光スポット38a,38b,38cは、それぞれ回折光学素子34eからの0次光、+1次回折光、−1次回折光に相当する。図21[1]では、集光スポット38aはグルーブであるトラック20a上、集光スポット38bはほぼトラック20aの右側に溝のピッチの2.5倍だけ離れたランド上、集光スポット38cはほぼトラック20aの左側に溝のピッチの2.5倍だけ離れたランド上にそれぞれ配置されている。一方、図21[2]では、集光スポット38aはランド又はグルーブであるトラック20b上、集光スポット38bはほぼトラック20bの右側に溝のピッチの1.5倍だけ離れたグルーブ又はランド上、集光スポット38cはほぼトラック20bの左側に溝のピッチの1.5倍だけ離れたグルーブ又はランド上にそれぞれ配置されている。
溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクの場合も、溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクの場合も、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
特開平10−83546号公報 特開2004−5859号公報 特開2004−39063号公報
前述の回折光学素子34a〜34dを備えた光ヘッド装置では、溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクの場合、第一のサブビームの集光スポットをメインビームの集光スポットに対して溝のピッチの半分だけ離して配置する。ところで、グルーブ記録方式のディスクであるDVD−R、DVD−RW等には二層の規格がある。ここで、二層のディスクの連続記録中におけるトラック誤差信号のオフセットについて考える。
図22に、二層のディスク上における集光スポットの配置を示す。集光スポット40aはメインビームの集光スポットであり、グルーブであるトラック39a上に配置されている。また、集光スポット40b,40cは、第一のサブビームの集光スポットであり、トラック39a,39cの間のランド上、トラック39a,39bの間のランド上にそれぞれ配置されている。図の左側及び右側はそれぞれディスクの内周側及び外周側に相当し、集光スポット40a〜40cは図の下側から上側へ向かって進行する。通常の二層のディスクでは、一層目は内周側から外周側へ向かって記録を行い、二層目は外周側から内周側へ向かって記録を行う。したがって、一層目の連続記録中は、図22[1]に灰色で示す、トラック39bの全部及びトラック39aの集光スポット40aより下側の部分が記録部となる。二層目の連続記録中は、図22[2]に灰色で示す、トラック39cの全部及びトラック39aの集光スポット40aより下側の部分が記録部となる。
図22[1]では、集光スポット40bが位置するランドの左側に隣接するトラック39a、右側に隣接するトラック39cはいずれも未記録部であり、集光スポット40cが位置するランドの左側に隣接するトラック39b、右側に隣接するトラック39aはいずれも記録部である。そのため、集光スポット40b,40cの位置でのディスクの反射率の分布は左右対称になるので、第一のサブビームによるプッシュプル信号にオフセットが生じない。一方、図22[2]では、集光スポット40bが位置するランドの左側に隣接するトラック39aは未記録部、右側に隣接するトラック39cは記録部であり、集光スポット40cが位置するランドの左側に隣接するトラック39bは未記録部、右側に隣接するトラック39aは記録部である。そのため、集光スポット40b,40cの位置でのディスクの反射率の分布は左右非対称になるので、第一のサブビームによるプッシュプル信号にオフセットが生じる。その結果、一層目の連続記録中にはトラック誤差信号にオフセットが生じないが、二層目の連続記録中にはトラック誤差信号にオフセットが生じる。
回折光学素子34eを備えた光ヘッド装置では、溝のピッチが狭いグルーブ記録方式のディスクの場合、サブビームの集光スポットをメインビームの集光スポットに対して溝のピッチの2.5倍だけ離して配置し、溝のピッチが広いランド/グルーブ記録方式のディスクの場合、サブビームの集光スポットをメインビームの集光スポットに対して溝のピッチの1.5倍だけ離して配置する。ここで、温度の変化に伴い光源である半導体レーザの波長が変化すると、回折光学素子34eにおける±1次回折光の回折角が変化し、図21に示すディスク上の集光スポット38a〜38cの間隔が変化する。このとき、ディスクの半径方向におけるサブビームの集光スポットとメインビームの集光スポットとの離間量は、溝のピッチの2.5倍又は1.5倍からずれる。この光ヘッド装置では、集光スポット38a〜38cを結ぶ線とトラック20a,20bとのなす角度が大きいため、集光スポット38a〜38cの間隔が変化したときの、サブビームの集光スポットとメインビームの集光スポットとの離間量のずれが大きい。その結果、ディスクの偏芯に伴いサブビームによるプッシュプル信号の振幅が大きく変化することにより、トラック誤差信号の振幅が大きく変化する。
そこで、本発明の目的は、溝のピッチが異なる二種類の光記録媒体の両方に対し、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号を検出できる従来の光ヘッド装置における上に述べた課題を解決し、二層のディスクの連続記録中にトラック誤差信号にオフセットが生じず、ディスクの偏芯に伴いトラック誤差信号の振幅が大きく変化せず、良好なトラック誤差信号及びレンズ位置信号が得られる光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置を提供することにある。
本発明に係る光ヘッド装置は、光記録媒体として、トラックを構成する第一のピッチの溝を有する円盤状の第一の光記録媒体とトラックを構成する第二のピッチの溝を有する円盤状の第二の光記録媒体とを少なくとも使用対象とし、光源と、該光源からの出射光を前記光記録媒体上に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられた回折光学素子と、前記光記録媒体からの反射光を受光する光検出器を有する光ヘッド装置において、前記回折光学素子は、前記光源からの出射光から、前記対物レンズにより前記光記録媒体の同一のトラック上に集光される、位相分布が相互に異なるメインビーム、第一のサブビーム群、第二のサブビーム群を少なくとも生成し、前記光検出器の受光部は、前記光記録媒体で反射された前記メインビームの反射光を、少なくとも前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第一の受光部群と、前記光記録媒体で反射された前記第一のサブビーム群の反射光を、少なくとも前記第一の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第二の受光部群と、前記光記録媒体で反射された前記第二のサブビーム群の反射光を、少なくとも前記第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第三の受光部群を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光学式情報記録再生装置は、上に述べた本発明に係る光ヘッド装置と、前記第一の受光部群の出力から、少なくとも前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する手段と、前記第二の受光部群の出力から、少なくとも前記第一の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する手段と、前記第三の受光部群の出力から、少なくとも前記第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する手段と、前記光記録媒体が第一の光記録媒体である場合、前記第一の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号と前記第二の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出し、前記光記録媒体が第二の光記録媒体である場合、前記第一の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号と前記第三の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出する手段と、を備えたことを特徴とする。
又は、本発明に係る光ヘッド装置は、光記録媒体として、トラックを構成する第一のピッチの溝を有する円盤状の第一の光記録媒体とトラックを構成する第二のピッチの溝を有する円盤状の第二の光記録媒体とを少なくとも使用対象とし、光源と、該光源からの出射光を前記光記録媒体上に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられた回折光学素子と、前記光記録媒体からの反射光を受光する光検出器を有する光ヘッド装置において、前記回折光学素子は、前記光源からの出射光から、前記対物レンズにより前記光記録媒体の同一のトラック上に集光される、位相分布が相互に異なるメインビーム、サブビーム群を少なくとも生成し、前記光検出器の受光部は、前記光記録媒体で反射された前記メインビームの反射光を、少なくとも前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第一の受光部群と、前記光記録媒体で反射された前記サブビーム群の反射光を、少なくとも前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第二の受光部群とを含み、前記回折光学素子と協働して、前記サブビーム群の位相分布を、第一の位相分布と第二の位相分布との間で変化させる位相分布変化手段を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る光学式情報記録再生装置は、上に述べた本発明に係る光ヘッド装置と、前記第一の受光部群の出力から、少なくとも前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する手段と、前記第二の受光部群の出力から、少なくとも前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する手段と、前記光記録媒体が第一の光記録媒体である場合、前記位相分布変化手段により、前記サブビーム群の位相分布を前記第一の位相分布とし、前記第一の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号と前記第二の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出し、前記光記録媒体が第二の光記録媒体である場合、前記位相分布変化手段により、前記サブビーム群の位相分布を前記第二の位相分布とし、前記第一の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号と前記第二の受光部群の出力から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出する手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置では、メインビーム、第一のサブビーム群、第二のサブビーム群を光記録媒体の同一のトラック上に集光し、第一の光記録媒体に対しては、光記録媒体で反射されたメインビームの反射光を受光する第一の受光部群、光記録媒体で反射された第一のサブビーム群の反射光を受光する第二の受光部群の出力からそれぞれプッシュプル信号を検出し、これらのプッシュプル信号の差からトラック誤差信号を検出する。一方、第二の光記録媒体に対しては、光記録媒体で反射されたメインビームの反射光を受光する第一の受光部群、光記録媒体で反射された第二のサブビーム群の反射光を受光する第三の受光部群の出力からそれぞれプッシュプル信号を検出し、これらのプッシュプル信号の差からトラック誤差信号を検出する。第一のサブビーム群の位相分布は、第一の光記録媒体に対して第一のサブビーム群によるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定することができ、第二のサブビーム群の位相分布は、第二の光記録媒体に対して第二のサブビーム群によるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定することができる。
又は、本発明に係る光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置では、メインビーム、サブビーム群を光記録媒体の同一のトラック上に集光し、第一の光記録媒体に対しては、サブビーム群の位相分布を第一の位相分布とし、光記録媒体で反射されたメインビームの反射光を受光する第一の受光部群、光記録媒体で反射されたサブビーム群の反射光を受光する第二の受光部群の出力からそれぞれプッシュプル信号を検出し、これらのプッシュプル信号の差からトラック誤差信号を検出する。一方、第二の光記録媒体に対しては、サブビーム群の位相分布を第二の位相分布とし、光記録媒体で反射されたメインビームの反射光を受光する第一の受光部群、光記録媒体で反射されたサブビーム群の反射光を受光する第二の受光部群の出力からそれぞれプッシュプル信号を検出し、これらのプッシュプル信号の差からトラック誤差信号を検出する。第一の位相分布は、第一の光記録媒体に対してサブビーム群によるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号の極性が逆になるように設定することができ、第二の位相分布は、第二の光記録媒体に対してサブビーム群によるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号の極性が逆になるように設定することができる。
次に、本発明の作用について説明する。二層のディスクでは、メインビームの集光スポット及びサブビーム群の集光スポットはグルーブである同一のトラック上に配置されており、サブビーム群の集光スポットが位置するトラックの左側及び右側に隣接するランドはいずれも未記録部であるため、サブビーム群の集光スポットの位置でのディスクの反射率の分布は左右対称になり、サブビーム群によるプッシュプル信号にオフセットが生じない。その結果、二層のディスクの連続記録中にもトラック誤差信号にオフセットが生じない。
また、メインビームの集光スポット及びサブビーム群の集光スポットは同一のトラック上に配置されているため、メインビームの集光スポットとサブビーム群の集光スポットとの間隔が変化しても、ディスクの半径方向におけるサブビーム群の集光スポットとメインビームの集光スポットとの離間量は0である。その結果、ディスクの偏芯に伴いサブビームによるプッシュプル信号の振幅が大きく変化しないので、トラック誤差信号の振幅が大きく変化しない。
上に述べたように、本発明に係る光ヘッド装置及び光学式情報記録再生装置によれば、溝のピッチが異なる二種類の光記録媒体の両方に対し、二層のディスクの連続記録中にトラック誤差信号にオフセットが生じず、ディスクの偏芯に伴いトラック誤差信号の振幅が大きく変化せず、良好なトラック誤差信号及びレンズ位置信号が得られる。その理由は、相互に位相分布の異なるメインビーム及びサブビーム群を、光記録媒体の同一のトラック上に集光するからである。例えば、メインビーム及びサブビーム群を光記録媒体の同一のトラック上に集光し、サブビーム群の位相分布を、二種類の光記録媒体のそれぞれに対してプッシュプル信号の極性がメインビームと逆になるように設定するためである。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1に、本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態を示す。半導体レーザ1からの出射光は、コリメータレンズ2で平行光化され、回折光学素子3aにより、メインビームである0次光、第一のサブビームである±1次回折光、第二のサブビームである±2次回折光の、合計五つの光に分割される。これらの光は、偏光ビームスプリッタ4にP偏光として入射してほぼ100%が透過し、1/4波長板5を透過して直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ6でディスク7上に集光される。ディスク7からの五つの反射光は、対物レンズ6を逆向きに透過し、1/4波長板5を透過して円偏光から往路と偏光方向が直交した直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ4にS偏光として入射してほぼ100%が反射され、円筒レンズ8、凸レンズ9を透過して光検出器10aで受光される。光検出器10aは、円筒レンズ8及び凸レンズ9の二つの焦線の中間に設置されている。
図2は回折光学素子3aの平面図である。回折光学素子3aは、図中に点線で示す対物レンズ6の有効径6aを含む全面に、入射光の光軸に関して対称でディスク7の接線方向に平行な三つの直線によって、領域13a〜13dの四つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はいずれもディスク7の半径方向に平行であり、格子のパタンはいずれも等間隔の直線状である。領域13a〜13dにおける格子の間隔は等しい。
ここで、半導体レーザ1の波長をλ、対物レンズ6の開口数をNA、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の当該溝のピッチをTp2とすると、対物レンズ6の有効径6aに対する領域13a,13bの幅の比はいずれもλ/(2・NA・Tp2)である。例えば、回折光学素子3aに入射した光は、0次光として約80.0%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約3.2%が回折され、±2次回折光としてそれぞれ約3.0%が回折される。領域13a,13cからの±1次回折光と領域13b,13dからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれており、領域13a,13dからの±2次回折光と領域13b,13cからの±2次回折光とは位相が互いに180°ずれている。その結果、メインビーム、第一のサブビーム及び第二のサブビームは、位相分布が相互に異なる。
図3にディスク7上の集光スポットの配置を示す。図3[1]はディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合、図3[2]はディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合を表わしている。集光スポット21a,21b,21c,21d,21eは、それぞれ回折光学素子3aからの0次光、+1次回折光、−1次回折光、+2次回折光、−2次回折光に相当する。図3[1]では、集光スポット21a〜21eはグルーブである同一のトラック20a上に配置されている。図3[2]では、集光スポット21a〜21eはランド又はグルーブである同一のトラック20b上に配置されている。第一のサブビームである集光スポット21b,21c、第二のサブビームである集光スポット21d,21eは、ディスク7の半径方向の左側と右側に強度が等しい二つのピークを持つ。
図4に、光検出器10aの受光部のパタンと光検出器10a上の光スポットの配置とを示す。光スポット24aは、回折光学素子3aからの0次光に相当し、光軸を通るディスク7の接線方向に平行な分割線及び半径方向に平行な分割線によって四つに分割された受光部23a〜23dで受光される。光スポット24bは、回折光学素子3aからの+1次回折光に相当し、光軸を通るディスク7の半径方向に平行な分割線によって二つに分割された受光部23e,23fで受光される。光スポット24cは、回折光学素子3aからの−1次回折光に相当し、光軸を通るディスク7の半径方向に平行な分割線によって二つに分割された受光部23g,23hで受光される。光スポット24dは、回折光学素子3aからの+2次回折光に相当し、光軸を通るディスク7の半径方向に平行な分割線によって二つに分割された受光部23i,23jで受光される。光スポット24eは、回折光学素子3aからの−2次回折光に相当し、光軸を通るディスク7の半径方向に平行な分割線によって二つに分割された受光部23k,23lで受光される。光スポット24a〜24eは、円筒レンズ8及び凸レンズ9の作用により、ディスク7の接線方向の強度分布と半径方向の強度分布とが互いに入れ替わっている。
受光部23a〜23lからの出力をそれぞれV23a〜V23lで表わすと、フォーカス誤差信号は非点収差法により(V23a+V23d)−(V23b+V23c)の演算から得られる。メインビームによるプッシュプル信号は(V23a+V23b)−(V23c+V23d)、第一のサブビームによるプッシュプル信号は(V23e+V23g)−(V23f+V23h)、第二のサブビームによるプッシュプル信号は(V23i+V23k)−(V23j+V23l)でそれぞれ与えられる。メインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。ディスク7に記録されたRF信号は(V23a+V23b+V23c+V23d)の演算から得られる。
図5に、トラック誤差信号及びレンズ位置信号の検出に関わる各種のプッシュプル信号を示す。図の横軸は集光スポットのデトラック量、縦軸はプッシュプル信号である。プッシュプル信号は、対物レンズ6がディスク7の半径方向にシフトするとレンズシフトによるオフセットを生じる。図5[1]に示すプッシュプル信号27a,27bは、それぞれ対物レンズ6がディスク7の半径方向の外側にシフトした場合のメインビーム、及び、第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号である。また、図5[2]に示すプッシュプル信号27c,27dは、それぞれ対物レンズ6がディスク7の半径方向の内側にシフトした場合における、メインビームによるプッシュプル信号、及び、第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号である。メインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号とは、極性が逆であるが、対物レンズ6がディスク7の半径方向にシフトした場合のオフセットの符号は同じであり、図5[1]では正、図5[2]では負のオフセットを持っている。
これに対し、図5[3]に示すプッシュプル信号27eは、対物レンズ6がディスク7の半径方向の外側及び内側にシフトした場合のメインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号との差であるトラック誤差信号である。図5[3]では図5[1][2]におけるプッシュプル信号のオフセットが相殺され、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じない。また、図5[4]に示すプッシュプル信号27f,27gは、それぞれ対物レンズ6がディスク7の半径方向の外側及び内側にシフトした場合の、メインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号との和であるレンズ位置信号である。図5[4]では、図5[1][2]におけるプッシュプル信号の溝横断成分が相殺されるので、レンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。
図6[1]に、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合において、ディスク7で反射した第一のサブビーム及びディスク7で回折された第一のサブビームの位相分布を示す。ただし、第一のサブビームである集光スポットは、ディスク7のトラックの中心に位置しているとする。領域28aは、ディスク7で0次光として反射した光のうち、回折光学素子3aの領域13a,13cからの±1次回折光に相当する。領域28bは、ディスク7で0次光として反射した光のうち、回折光学素子3aの領域13b,13dからの±1次回折光に相当する。領域28cは、ディスク7で+1次回折光として回折された光のうち、回折光学素子3aの領域13a,13cからの±1次回折光に相当する。領域28dは、ディスク7で+1次回折光として回折された光のうち、回折光学素子3aの領域13b,13dからの±1次回折光に相当する。領域28eは、ディスク7で−1次回折光として回折された光のうち、回折光学素子3aの領域13a,13cからの±1次回折光に相当する。領域28fは、ディスク7で−1次回折光として回折された光のうち、回折光学素子3aの領域13b,13dからの±1次回折光に相当する。図中に+,−と記載されている領域における光の位相は、それぞれ+90°,−90°である。
プッシュプル信号は、ディスク7で反射した光とディスク7で回折された光とが重なる部分において両者が干渉し、それぞれの位相によって干渉した光の強度が変化することを利用して検出される。図6[1]では、0次光の領域28aと+1次回折光の領域28dとが重なっており、0次光の領域28bと−1次回折光の領域28eとが重なっている。領域28aと領域28dとでは光の位相が互いに180°ずれており、領域28bと領域28eとでは光の位相が互いに180°ずれている。このとき、第一のサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。
図6[2]に、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合において、ディスク7で反射した第二のサブビーム及びディスク7で回折された第二のサブビームの位相分布を示す。ただし、第二のサブビームである集光スポットはディスク7のトラックの中心に位置しているとする。領域29a,29b,29c,29dは、ディスク7で0次光として反射した光のうち、それぞれ回折光学素子3aの領域13a,13b,13c,13dからの±1次回折光に相当する。領域29e,29f,29g,29hは、ディスク7で+1次回折光として回折された光のうち、それぞれ回折光学素子3aの領域13a,13b,13c,13dからの±1次回折光に相当する。領域29i,29j,29k,29lは、ディスク7で−1次回折光として回折された光のうち、それぞれ回折光学素子3aの領域13a,13b,13c,13dからの±1次回折光に相当する。図中に+,−と記載されている領域における光の位相は、それぞれ+90°,−90°である。
プッシュプル信号は、ディスク7で反射した光とディスク7で回折された光とが重なる部分において両者が干渉し、それぞれの位相によって干渉した光の強度が変化することを利用して検出される。図6[2]では、0次光の領域29c,29a,29bと+1次回折光の領域29e,29f,29hとがそれぞれ重なっており、0次光の領域29d,29b,29aと−1次回折光の領域29j,29i,29kとがそれぞれ重なっている。領域29c,29a,29bと領域29e,29f,29hとでは、光の位相が互いに180°ずれている。領域29d,29b,29aと領域29j,29i,29kとでは、光の位相が互いに180°ずれている。このとき、第二のサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。
本実施形態では、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。また、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
ここで、第一のサブビームの位相分布は、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合に、第一のサブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。また、第二のサブビームの位相分布は、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合に、第二のサブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。これにより、溝のピッチが異なる二種類のディスクの両方に対し、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。更に、メインビームである一つの集光スポット、第一のサブビームである二つの集光スポット、及び第二のサブビームである二つの集光スポットは、ディスク7の同一のトラック上に配置されている。これにより、二層のディスクの連続記録中にトラック誤差信号にオフセットが生じないので、ディスクの偏芯に伴いトラック誤差信号の振幅が大きく変化しない。
図7は回折光学素子3aの断面図である。回折光学素子3aは、基板15上に誘電体16が形成された構成である。誘電体16の断面形状は、図7[1]では幅P/2−Aのライン部、幅Aのスペース部、幅Aのライン部、幅P/2−Aのスペース部の繰り返し、図7[2]では幅P/2−Aのスペース部、幅Aのライン部、幅Aのスペース部、幅P/2−Aのライン部の繰り返し、図7[3]では幅Aのスペース部、幅P/2−Aのライン部、幅P/2−Aのスペース部、幅Aのライン部の繰り返し、図の[4]では幅Aのライン部、幅P/2−Aのスペース部、幅P/2−Aのライン部、幅Aのスペース部の繰り返しである。すなわち、格子の間隔はいずれもPである。ライン部とスペース部との高さの差はいずれもH1である。
ここで、半導体レーザ1の波長をλ、誘電体16の屈折率をn、回折光学素子3aの透過率、±1次回折効率及び±2次回折効率をそれぞれη0,η1,η2とすると、次式(1)〜(4)が成り立つ。
η0=cos2(φ/2) ・・・(1)
η1=(2/π)2sin2(φ/2)sin2[π(1−4A/P)/2] ・・・(2)
η2=(1/π)2sin2(φ/2){1+cos[π(1−4A/P)]}2 ・・・(3)
φ=4π(n−1)H1/λ ・・・(4)
例えば、φ=0.295π、A=0.142Pとするとη0=0.800、η1=0.032、η2=0.030となる。すなわち、回折光学素子3aに入射した光は、0次光として約80.0%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約3.2%が回折され、±2次回折光としてそれぞれ約3.0%が回折される。
回折光学素子3aの領域13a,13b,13c,13dにおける誘電体16の断面形状をそれぞれ図7[1][2][3][4]に示すように設定すると、領域13a,13cからの±1次回折光と領域13b,13dからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれ、領域13a,13dからの±2次回折光と領域13b,13cからの±2次回折光とは位相が互いに180°ずれる。
本発明に係る光ヘッド装置の第二実施形態は、第一実施形態における回折光学素子3aを、図8に示す回折光学素子3bに置き換えたものである。
図8は回折光学素子3bの平面図である。回折光学素子3bは、図中に点線で示す対物レンズ6の有効径6aを含む全面に、入射光の光軸に関して対称でディスク7の接線方向に平行な四つの直線によって領域13e〜13iの五つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はいずれもディスク7の半径方向に平行であり、格子のパタンはいずれも等間隔の直線状である。領域13e〜13iにおける格子の間隔は等しい。
ここで、半導体レーザ1の波長をλ、対物レンズ6の開口数をNA、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合の当該溝のピッチをTp1、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の当該溝のピッチをTp2とすると、対物レンズ6の有効径6aに対する領域13eの幅の比、領域13e〜13gを合わせた領域の幅の比は、それぞれλ/(2・NA・Tp2)、λ/(2・NA・Tp1)である。例えば、回折光学素子3bに入射した光は、0次光として約80.0%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約3.2%が回折され、±2次回折光としてそれぞれ約3.0%が回折される。領域13e,13f,13gからの±1次回折光と領域13h,13iからの±1次回折光とは、位相が互いに180°ずれている。領域13eからの±2次回折光と領域13f,13g,13h,13iからの±2次回折光とは、位相が互いに180°ずれている。その結果、メインビーム、第一のサブビーム及び第二のサブビームは、位相分布が相互に異なる。
本実施形態におけるディスク7上の集光スポットの配置は、図3に示すものと同じである。本実施形態では、第一実施形態と同様に、メインビームである一つの集光スポット、第一のサブビームである二つの集光スポット、第二のサブビームである二つの集光スポットは、それぞれディスク7の同一のトラック上に配置されている。
本実施形態における光検出器10aの受光部のパタンと光検出器10a上の光スポットの配置とは、図4に示すものと同じである。本実施形態では、第一実施形態と同様に、フォーカス誤差信号、メインビームによるプッシュプル信号、第一のサブビームによるプッシュプル信号、第二のサブビームによるプッシュプル信号、ディスク7に記録されたRF信号が得られる。メインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第一又は第二のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
本実施形態におけるトラック誤差信号、レンズ位置信号の検出に関わる各種のプッシュプル信号は、図5に示すものと同じである。本実施形態では、第一実施形態と同様に、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。
図9[1]に、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合の、ディスク7で反射した第一のサブビーム及びディスク7で回折された第一のサブビームの位相分布を示す。ただし、第一のサブビームである集光スポットは、ディスク7のトラックの中心に位置しているとする。領域30a,30b,30cは、ディスク7で0次光として反射した光のうち、それぞれ回折光学素子3bの領域13e〜13g、領域13h、領域13iからの±1次回折光に相当する。領域30d,30e,30fは、ディスク7で+1次回折光として回折された光のうち、それぞれ回折光学素子3bの領域13e〜13g、領域13h、領域13iからの±1次回折光に相当する。領域30g,30h,30iは、ディスク7で−1次回折光として回折された光のうち、それぞれ回折光学素子3bの領域13e〜13g、領域13h、領域13iからの±1次回折光に相当する。図中に+,−と記載されている領域における光の位相は、それぞれ+90°,−90°である。
プッシュプル信号は、ディスク7で反射した光とディスク7で回折された光とが重なる部分において両者が干渉し、それぞれの位相によって干渉した光の強度が変化することを利用して検出される。図9[1]では、0次光の領域30b,30aと+1次回折光の領域30d,30fとが重なっており、0次光の領域30c,30aと−1次回折光の領域30g,30hとが重なっている。領域30b,30aと領域30d,30fとでは光の位相が互いに180°ずれており、領域30c,30aと領域30g,30hとでは光の位相が互いに180°ずれている。このとき、第一のサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。
図9[2]に、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の、ディスク7で反射した第二のサブビーム及びディスク7で回折された第二のサブビームの位相分布を示す。ただし、第二のサブビームである集光スポットは、ディスク7のトラックの中心に位置しているとする。領域31a,31b,31cは、ディスク7で0次光として反射した光のうち、それぞれ回折光学素子3bの領域13e、領域13f,13h、領域13g,13iからの±1次回折光に相当する。領域31d,31e,31fは、ディスク7で+1次回折光として回折された光のうち、それぞれ回折光学素子3bの領域13e、領域13f,13h、領域13g,13iからの±1次回折光に相当する。領域31g,31h,31iは、ディスク7で−1次回折光として回折された光のうち、それぞれ回折光学素子3bの領域13e、領域13f,13h、領域13g,13iからの±1次回折光に相当する。図中に+,−と記載されている領域における光の位相は、それぞれ+90°,−90°である。
プッシュプル信号は、ディスク7で反射した光とディスク7で回折された光とが重なる部分において両者が干渉し、それぞれの位相によって干渉した光の強度が変化することを利用して検出される。図9[2]では、0次光の領域31b,31aと+1次回折光の領域31d,31fとが重なっており、0次光の領域31c,31aと−1次回折光の領域31g,31hとが重なっている。領域31b,31aと領域31d,31fとでは光の位相が互いに180°ずれており、領域31c、31aと領域31g、31hとでは光の位相が互いに180°ずれている。このとき、第二のサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。
本実施形態では、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第一のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。また、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合は、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号と第二のサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
ここで、第一のサブビームの位相分布は、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合に、第一のサブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。また、第二のサブビームの位相分布は、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合に、第二のサブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。これにより、溝のピッチが異なる二種類のディスクの両方に対し、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。更に、メインビームである一つの集光スポット、第一のサブビームである二つの集光スポット、第二のサブビームである二つの集光スポットは、ディスク7の同一のトラック上に配置されている。これにより、二層のディスクの連続記録中にトラック誤差信号にオフセットが生じず、かつディスクの偏芯に伴いトラック誤差信号の振幅が大きく変化しない。
本実施形態における回折光学素子3bの断面図は図7に示すものと同じである。回折光学素子3bの領域13e,13f,13g,13h,13iにおける誘電体16の断面形状をそれぞれ図7の[2][4][4][1][1]に示すように設定すると、領域13e,13f,13gからの±1次回折光と領域13h,13iからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれ、領域13eからの±2次回折光と領域13f,13g,13h,13iからの±2次回折光とは位相が互いに180°ずれる。
なお、第一実施形態における第一のサブビームの位相分布と第二のサブビームの位相分布とは互いに逆でもよい。また、第二実施形態における第一のサブビームの位相分布と第二のサブビームの位相分布とは互いに逆でもよい。更に、第一実施形態における第一のサブビームの位相分布と第二実施形態における第一のサブビームの位相分布とを互いに入れ替えた実施形態も可能である。また、第一実施形態における第二のサブビームの位相分布と第二実施形態における第二のサブビームの位相分布とを互いに入れ替えた実施形態も可能である。
図10に、本発明に係る光ヘッド装置の第三実施形態を示す。本実施形態は、第一実施形態に対して、回折光学素子3aを二つの回折光学素子11a,11bに置き換え、コリメータレンズ2と回折光学素子11aとの間及び回折光学素子11bと偏光ビームスプリッタ4との間にそれぞれ可変波長板12a,12bを追加し、光検出器10aを光検出器10bに置き換えたものである。
回折光学素子11a,11bは、入射光のうち特定の方向の偏光成分を透過させ、それに直交する方向の偏光成分を0次光及び±1次回折光の三つの光に分割する働きをする。また、可変波長板12a,12bは、液晶分子を有する液晶光学素子であり、入射光の偏光方向を90°変化させるか否かのいずれかの働きをする。ここで、偏光ビームスプリッタ4に対するP偏光及びS偏光の方向にそれぞれX軸及びY軸をとり、光の進行方向にZ軸をとる。
液晶光学素子に電圧を印加しない場合、液晶分子はX−Y平面内でX軸、Y軸に対して45°の方向に配向している。半導体レーザ1からの出射光は、X軸方向の直線偏光として可変波長板12aに入射する。この光が液晶光学素子を透過すると、液晶分子に平行な方向の偏光成分とそれに直交する方向の偏光成分との間に位相差が生じる。この位相差は180°に設定されているため、液晶光学素子を透過した光は、偏光方向が90°変化する。すなわち、可変波長板12aからの出射光は、Y軸方向の直線偏光として回折光学素子11aに入射する。回折光学素子11aにおける特定の方向はX軸方向であるため、この光は回折光学素子11aにおいて0次光及び±1次回折光の三つの光に分割され、Y軸方向の直線偏光として回折光学素子11bに入射する。回折光学素子11bにおける特定の方向はY軸方向であるため、これらの光は回折光学素子11bを透過し、Y軸方向の直線偏光として可変波長板12bに入射する。これらの光が液晶光学素子を透過すると、液晶分子に平行な方向の偏光成分とそれに直交する方向の偏光成分との間に位相差が生じる。この位相差は180°に設定されているため、液晶光学素子を透過した光は偏光方向が90°変化する。すなわち、可変波長板12bからの出射光はX軸方向の直線偏光として偏光ビームスプリッタ4へ向かう。
一方、液晶光学素子に電圧を印加する場合、液晶分子はZ軸方向に配向している。半導体レーザ1からの出射光は、X軸方向の直線偏光として可変波長板12aに入射する。この光が液晶光学素子を透過しても位相差は生じないため、液晶光学素子を透過した光は偏光方向が変化しない。すなわち、可変波長板12aからの出射光はX軸方向の直線偏光として回折光学素子11aに入射する。回折光学素子11aにおける特定の方向はX軸方向であるため、この光は回折光学素子11aを透過し、X軸方向の直線偏光として回折光学素子11bに入射する。回折光学素子11bにおける特定の方向はY軸方向であるため、この光は回折光学素子11bにおいて0次光及び±1次回折光の三つの光に分割され、X軸方向の直線偏光として可変波長板12bに入射する。これらの光が液晶光学素子を透過しても位相差は生じないため、液晶光学素子を透過した光は偏光方向が変化しない。すなわち、可変波長板12bからの出射光はX軸方向の直線偏光として偏光ビームスプリッタ4へ向かう。
すなわち、半導体レーザ1からの出射光は、回折光学素子11a,11bにより、メインビームである一つの光及びサブビームである二つの光の合計三つの光に分割される。液晶光学素子に電圧を印加しない場合、メインビームは回折光学素子11a,11bからの0次光であり、サブビームは回折光学素子11aからの±1次回折光かつ回折光学素子11bからの0次光である。一方、液晶光学素子に電圧を印加する場合、メインビームは回折光学素子11a,11bからの0次光であり、サブビームは回折光学素子11aからの0次光かつ回折光学素子11bからの±1次回折光である。
図11[1]は回折光学素子11aの平面図である。回折光学素子11aは、図中に点線で示す対物レンズ6の有効径6aを含む全面に、入射光の光軸を通りディスク7の接線方向に平行な直線によって、領域14a,14bの二つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はいずれもディスク7の半径方向に平行であり、格子のパタンはいずれも等間隔の直線状である。領域14a,14bにおける格子の間隔は等しい。
図11[2]は回折光学素子11bの平面図である。回折光学素子11bは、図中に点線で示す対物レンズ6の有効径6aを含む全面に、入射光の光軸に関して対称でディスク7の接線方向に平行な三つの直線によって、領域14c〜14fの四つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はいずれもディスク7の半径方向に平行であり、格子のパタンはいずれも等間隔の直線状である。領域14c〜14fにおける格子の間隔は等しい。ここで、半導体レーザ1の波長をλ、対物レンズ6の開口数をNA、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の当該溝のピッチをTp2とすると、対物レンズ6の有効径6aに対する領域14c,14dの幅の比はいずれもλ/(2・NA・Tp2)である。
可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加しない場合、例えば、回折光学素子11aに入射した光は0次光として約87.3%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約5.1%が回折される。これに対し、回折光学素子11bに入射した光はほぼ100%が透過する。領域14aからの±1次回折光と領域14bからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれている。その結果、メインビーム、サブビームは位相分布が相互に異なる。このときのサブビームの位相分布を第一の位相分布とする。
一方、可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加する場合、例えば、回折光学素子11bに入射した光は0次光として約87.3%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約5.1%が回折される。これに対し、回折光学素子11aに入射した光はほぼ100%が透過する。領域14c,14fからの±1次回折光と領域14d、14eからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれている。その結果、メインビーム、サブビームは位相分布が相互に異なる。このときのサブビームの位相分布を第二の位相分布とする。
図12にディスク7上の集光スポットの配置を示す。図12[1]はディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合、図12[2]はディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合を表わしている。
ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合は、可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加しない。このとき、集光スポット22a,22b,22cは、それぞれ回折光学素子11a,11bからの0次光、回折光学素子11aからの+1次回折光かつ回折光学素子11bからの0次光、回折光学素子11aからの−1次回折光かつ回折光学素子11bからの0次光に相当する。集光スポット22a,22b,22cは、グルーブである同一のトラック20a上に配置されている。サブビームである集光スポット22b,22cは、ディスク7の半径方向の左側及び右側に強度が等しい二つのピークを持つ。
ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合は、可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加する。このとき、集光スポット22a,22b,22cは、それぞれ回折光学素子11a,11bからの0次光、回折光学素子11aからの0次光かつ回折光学素子11bからの+1次回折光、回折光学素子11aからの0次光かつ回折光学素子11bからの−1次回折光に相当する。集光スポット22a,22b,22cは、ランド又はグルーブである同一のトラック20b上に配置されている。サブビームである集光スポット22b,22cは、ディスク7の半径方向の左側及び右側に強度が等しい二つのピークを持つ。
図13に、光検出器10bの受光部のパタンと光検出器10b上の光スポットの配置とを示す。光スポット26aは、回折光学素子11a,11bからの0次光に相当し、光軸を通るディスク7の接線方向に平行な分割線及び半径方向に平行な分割線によって四つに分割された受光部25a〜25dで受光される。光スポット26bは、可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加しない場合は回折光学素子11aからの+1次回折光かつ回折光学素子11bからの0次光、電圧を印加する場合は回折光学素子11aからの0次光かつ回折光学素子11bからの+1次回折光に相当し、光軸を通るディスク7の半径方向に平行な分割線によって二つに分割された受光部25e,25fで受光される。光スポット26cは、可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加しない場合は回折光学素子11aからの−1次回折光かつ回折光学素子11bからの0次光、電圧を印加する場合は回折光学素子11aからの0次光かつ回折光学素子11bからの−1次回折光に相当し、光軸を通るディスク7の半径方向に平行な分割線によって二つに分割された受光部25g,25hで受光される。光スポット26a〜26cは、円筒レンズ8及び凸レンズ9の作用により、ディスク7の接線方向の強度分布と半径方向の強度分布とが互いに入れ替わっている。
受光部25a〜25hからの出力をそれぞれV25a〜V25hで表わすと、フォーカス誤差信号は非点収差法によって(V25a+V25d)−(V25b+V25c)の演算から得られる。メインビームによるプッシュプル信号は(V25a+V25b)−(V25c+V25d)、サブビームによるプッシュプル信号は(V25e+V25g)−(V25f+V25h)で与えられる。メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。ディスク7に記録されたRF信号は(V25a+V25b+V25c+V25d)の演算から得られる。
本実施形態におけるトラック誤差信号及びレンズ位置信号の検出に関わる各種のプッシュプル信号は、図5に示すものと同じである。本実施形態では、第一実施形態と同様に、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。
本実施形態における、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合の、ディスク7で反射したサブビーム及びディスク7で回折されたサブビームの位相分布(第一の位相分布)は、図6[1]に示すものと同じである。本実施形態では、第一実施形態と同様に、第一の位相分布を有するサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。また、本実施形態における、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の、ディスク7で反射したサブビーム及びディスク7で回折されたサブビームの位相分布(第二の位相分布)は、図6[2]に示すものと同じである。本実施形態では、第一実施形態と同様に、第二の位相分布を有するサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。
本実施形態では、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合は、サブビームの位相分布を第一の位相分布とするとともに、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。また、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合は、サブビームの位相分布を第二の位相分布とするとともに、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
ここで、第一の位相分布は、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合に、サブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。また、第二の位相分布は、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式のディスクである場合に、サブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。これにより、溝のピッチが異なる二種類のディスクの両方に対し、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。更に、メインビームである一つの集光スポット及びサブビームである二つの集光スポットは、ディスク7の同一のトラック上に配置されている。これにより、二層のディスクの連続記録中にトラック誤差信号にオフセットが生じず、かつディスクの偏芯に伴いトラック誤差信号の振幅が大きく変化しない。
本実施形態では、可変波長板12a,12bとして液晶分子を有する液晶光学素子を用いたが、可変波長板12a,12bとしてZ軸の周りに回転する回転機構を有する1/2波長板を用いることも可能である。
このとき、1/2波長板を回転させない場合、1/2波長板の光学軸はX−Y平面内でX軸及びY軸に対して45°の方向に平行である。半導体レーザ1からの出射光は、X軸方向の直線偏光として可変波長板12aに入射する。この光が1/2波長板を透過すると、光学軸に平行な方向の偏光成分とそれに直交する方向の偏光成分との間に位相差が生じる。この位相差は180°に設定されているため、1/2波長板を透過した光は偏光方向が90°変化する。すなわち、可変波長板12aからの出射光は、Y軸方向の直線偏光として回折光学素子11aに入射する。回折光学素子11aにおける特定の方向はX軸方向であるため、この光は回折光学素子11aにおいて0次光及び±1次回折光の三つの光に分割され、Y軸方向の直線偏光として回折光学素子11bに入射する。回折光学素子11bにおける特定の方向はY軸方向であるため、これらの光は回折光学素子11bを透過し、Y軸方向の直線偏光として可変波長板12bに入射する。これらの光が1/2波長板を透過すると、光学軸に平行な方向の偏光成分とそれに直交する方向の偏光成分との間に位相差が生じる。この位相差は180°に設定されているため、1/2波長板を透過した光は偏光方向が90°変化する。すなわち、可変波長板12bからの出射光は、X軸方向の直線偏光として偏光ビームスプリッタ4へ向かう。
一方、1/2波長板を45°回転させる場合、1/2波長板の光学軸はX−Y平面内でX軸方向又はY軸方向に平行である。半導体レーザ1からの出射光は、X軸方向の直線偏光として可変波長板12aに入射する。この光が1/2波長板を透過しても位相差は生じないため、1/2波長板を透過した光は偏光方向が変化しない。すなわち、可変波長板12aからの出射光は、X軸方向の直線偏光として回折光学素子11aに入射する。回折光学素子11aにおける特定の方向はX軸方向であるため、この光は回折光学素子11aを透過し、X軸方向の直線偏光として回折光学素子11bに入射する。回折光学素子11bにおける特定の方向はY軸方向であるため、この光は回折光学素子11bにおいて0次光及び±1次回折光の三つの光に分割され、X軸方向の直線偏光として可変波長板12bに入射する。これらの光が1/2波長板を透過しても位相差は生じないため、1/2波長板を透過した光は偏光方向が変化しない。すなわち、可変波長板12bからの出射光は、X軸方向の直線偏光として偏光ビームスプリッタ4へ向かう。
図14は回折光学素子11a,11bの断面図である。回折光学素子11a,11bは、基板17a,17bの間に複屈折性を有する液晶高分子18及び充填剤19が挟まれた構成である。液晶高分子18の断面形状は、図14[1]では幅P/2のライン部、幅P/2のスペース部の繰り返し、図14[2]では幅P/2のスペース部、幅P/2のライン部の繰り返しである。すなわち、格子の間隔はいずれもPである。ライン部とスペース部の高さの差はいずれもH2である。
ここで、半導体レーザ1の波長をλ、液晶高分子18の常光に対する屈折率と充填剤19の屈折率との差をΔno、液晶高分子18の異常光に対する屈折率と充填剤19の屈折率との差をΔne、回折光学素子11a,11bの常光に対する透過率及び±1次回折効率をそれぞれηo0,ηo1、回折光学素子11a,11bの異常光に対する透過率及び±1次回折効率をそれぞれηe0,ηe1とすると、次式(5)〜(10)が成り立つ。
ηo0=cos2(φo/2) ・・・(5)
ηo1=(2/π)2sin2(φo/2) ・・・(6)
φo=4πΔnoH2/λ ・・・(7)
ηe0=cos2(φe/2) ・・・(8)
ηe1=(2/π)2sin2(φe/2) ・・・(9)
φe=4πΔneH2/λ ・・・(10)
例えば、常光と同じ方向の偏光成分に対しては、φo=0とするとηo0=1、ηo1=0となる。すなわち、回折光学素子11a,11bに入射した光は0次光としてほぼ100%が透過する。また、異常光と同じ方向の偏光成分に対しては、φe=0.194πとするとηe0=0.910、ηe1=0.036となる。すなわち、回折光学素子11a,11bに入射した光は、0次光として約91.0%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約3.6%が回折される。
回折光学素子11aの領域14a,14bにおける液晶高分子18の断面形状をそれぞれ図14[1][2]に示すように設定すると、領域14aからの±1次回折光と領域14bからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれる。また、回折光学素子11bの領域14c,14d,14e,14fにおける液晶高分子18の断面形状をそれぞれ図14[1][2][2][1]に示すように設定すると、領域14c,14fからの±1次回折光と領域14d,14eからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれる。
本発明に係る光ヘッド装置の第四実施形態は、第三実施形態における回折光学素子11a,11bをそれぞれ図15に示す回折光学素子11c,11dに置き換えたものである。回折光学素子11c,11dは、入射光のうち特定の方向の偏光成分を透過させ、それに直交する方向の偏光成分を0次光及び±1次回折光の三つの光に分割する働きをする。
図15[1]は回折光学素子11cの平面図である。回折光学素子11cは、図中に点線で示す対物レンズ6の有効径6aを含む全面に、入射光の光軸に関して対称でディスク7の接線方向に平行な二つの直線によって、領域14g〜14iの三つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はいずれもディスク7の半径方向に平行であり、格子のパタンはいずれも等間隔の直線状である。領域14g〜14iにおける格子の間隔は等しい。ここで、半導体レーザ1の波長をλ、対物レンズ6の開口数をNA、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合の当該溝のピッチをTp1とすると、対物レンズ6の有効径6aに対する領域14gの幅の比はλ/(2・NA・Tp1)である。
図15[2]は回折光学素子11dの平面図である。回折光学素子11dは、図中に点線で示す対物レンズ6の有効径6aを含む全面に、入射光の光軸に関して対称でディスク7の接線方向に平行な二つの直線によって、領域14j〜14lの三つに分割された回折格子が形成された構成である。回折格子における格子の方向はいずれもディスク7の半径方向に平行であり、格子のパタンはいずれも等間隔の直線状である。領域14j〜14lにおける格子の間隔は等しい。ここで、半導体レーザ1の波長をλ、対物レンズ6の開口数をNA、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の当該溝のピッチをTp2とすると、対物レンズ6の有効径6aに対する領域14jの幅の比はλ/(2・NA・Tp2)である。
可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加しない場合、例えば、回折光学素子11cに入射した光は、0次光として約87.3%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約5.1%が回折される。これに対し、回折光学素子11dに入射した光はほぼ100%が透過する。領域14gからの±1次回折光と領域14h,14iからの±1次回折光とは、位相が互いに180°ずれている。その結果、メインビーム及びサブビームは位相分布が相互に異なる。このときのサブビームの位相分布を第一の位相分布とする。
一方、可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加する場合、例えば、回折光学素子11dに入射した光は、0次光として約87.3%が透過し、±1次回折光としてそれぞれ約5.1%が回折される。これに対し、回折光学素子11cに入射した光はほぼ100%が透過する。領域14jからの±1次回折光と領域14k,14lからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれている。その結果、メインビーム及びサブビームは位相分布が相互に異なる。このときのサブビームの位相分布を第二の位相分布とする。
本実施形態におけるディスク7上の集光スポットの配置は図12に示すものと同じである。本実施形態では、第三実施形態と同様に、メインビームである一つの集光スポット及びサブビームである二つの集光スポットは、ディスク7の同一のトラック上に配置されている。
本実施形態における光検出器10bの受光部のパタンと光検出器10b上の光スポットの配置とは、図13に示すものと同じである。本実施形態では、第三実施形態と同様に、フォーカス誤差信号、メインビームによるプッシュプル信号、サブビームによるプッシュプル信号、及びディスク7に記録されたRF信号が得られる。メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
本実施形態におけるトラック誤差信号及びレンズ位置信号の検出に関わる各種のプッシュプル信号は、図5に示すものと同じである。本実施形態では、第三実施形態と同様に、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。
本実施形態における、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合の、ディスク7で反射したサブビーム及びディスク7で回折されたサブビームの位相分布(第一の位相分布)は、図9[1]に示すものと同じである。本実施形態では、第二実施形態と同様に、第一の位相分布を有するサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。また、本実施形態における、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合の、ディスク7で反射したサブビーム及びディスク7で回折されたサブビームの位相分布(第二の位相分布)は、図9[2]に示すものと同じである。本実施形態では、第二実施形態と同様に、第二の位相分布を有するサブビームによるプッシュプル信号は、メインビームによるプッシュプル信号に対して極性が反転する。
本実施形態では、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合は、サブビームの位相分布を第一の位相分布とするとともに、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。また、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合は、サブビームの位相分布を第二の位相分布とするとともに、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との差をトラック誤差信号とし、メインビームによるプッシュプル信号とサブビームによるプッシュプル信号との和をレンズ位置信号とする。
ここで、第一の位相分布は、ディスク7が溝のピッチの狭いグルーブ記録方式である場合に、サブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。また、第二の位相分布は、ディスク7が溝のピッチの広いランド/グルーブ記録方式である場合に、サブビームによるプッシュプル信号とメインビームによるプッシュプル信号との極性が逆になるように設定されている。これにより、溝のピッチが異なる二種類のディスクの両方に対し、トラック誤差信号にレンズシフトによるオフセットを生じず、かつレンズ位置信号に溝横断雑音を生じない。更に、メインビームである一つの集光スポット及びサブビームである二つの集光スポットは、ディスク7の同一のトラック上に配置されている。これにより、二層のディスクの連続記録中にトラック誤差信号にオフセットが生じず、かつディスクの偏芯に伴いトラック誤差信号の振幅が大きく変化しない。
本実施形態における回折光学素子11c,11dの断面図は図14に示すものと同じである。回折光学素子11cの領域14g,14h,14iにおける液晶高分子18の断面形状をそれぞれ図14[2][1][1]に示すように設定すると、領域14gからの±1次回折光と領域14h,14iからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれる。また、回折光学素子11dの領域14j,14k,14lにおける液晶高分子18の断面形状をそれぞれ図14[2][1][1]に示すように設定すると、領域14jからの±1次回折光と領域14k,14lからの±1次回折光とは位相が互いに180°ずれる。
なお、第三実施形態における第一の位相分布と第二の位相分布とは互いに逆でもよい。また、第四実施形態における第一の位相分布と第二の位相分布とは互いに逆でもよい。更に、第三実施形態における第一の位相分布と第四実施形態における第一の位相分布とを互いに入れ替えた実施形態も可能である。また、第三実施形態における第二の位相分布と第四実施形態における第二の位相分布とを互いに入れ替えた実施形態も可能である。
図16に、本発明に係る光学式情報記録再生装置の第一実施形態を示す。本実施形態は、図1に示す本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態に、演算回路32及び駆動回路33(33a,33b)を付加したものである。演算回路32は、光検出器10aの各受光部からの出力に基づいてトラック誤差信号及びレンズ位置信号を演算する。光ヘッド装置がディスク7に対してトラックフォロー動作を行う際には、駆動回路33aは、トラック誤差信号が0になるように、図中の点線で囲まれた対物レンズ6を図示しないアクチュエータによりディスク7のトラックに追従させ、駆動回路33bは、レンズ位置信号が0になるように、図中の点線で囲まれた対物レンズ6を除く光ヘッド装置全体を図示しないモータにより対物レンズ6に追従させる。また、光ヘッド装置がディスク7に対してシーク動作を行う際には、駆動回路33aは、レンズ位置信号が0になるように、図中の点線で囲まれた対物レンズ6を図示しないアクチュエータにより対物レンズ6を除く光ヘッド装置全体に追従させる。
なお、本発明に係る光学式情報記録再生装置の他の実施形態としては、本発明に係る光ヘッド装置の第二〜第四実施形態に演算回路及び駆動回路を付加した形態も考えられる。この場合、本発明に係る光ヘッド装置の第三又は第四実施形態に演算回路及び駆動回路を付加した形態では、可変波長板12a,12bを制御する制御回路(制御手段)が更に付加される。可変波長板12a,12bが液晶分子を有する液晶光学素子である場合、この制御回路は、ディスク7の溝のピッチが狭いときは可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加せず、ディスク7の溝のピッチが広いときは可変波長板12a,12bを構成する液晶光学素子に電圧を印加する。また、可変波長板12a,12bがZ軸の周りに回転する回転機構を有する1/2波長板である場合、この制御回路は、ディスク7の溝のピッチが狭いときは可変波長板12a,12bを構成する1/2波長板を回転させず、ディスク7の溝のピッチが広いときは可変波長板12a,12bを構成する1/2波長板を45°回転させる。
本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態を示す構成図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態における回折光学素子を示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態におけるディスク上の集光スポットの配置を示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態における、光検出器の受光部のパタンと光検出器上の光スポットの配置とを示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態における、トラック誤差信号及びレンズ位置信号に関わる各種のプッシュプル信号を示す波形図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態における、ディスクで反射したサブビーム及びディスクで回折されたサブビームの位相分布を示す図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第一実施形態における回折光学素子を示す断面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第二実施形態における回折光学素子を示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第二実施形態における、ディスクで反射したサブビーム及びディスクで回折されたサブビームの位相分布を示す図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第三実施形態を示す構成図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第三実施形態における回折光学素子を示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第三実施形態におけるディスク上の集光スポットの配置を示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第三実施形態における、光検出器の受光部のパタンと光検出器上の光スポットの配置とを示す平面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第三実施形態における回折光学素子を示す断面図である。 本発明に係る光ヘッド装置の第四実施形態における回折光学素子を示す平面図である。 本発明に係る光学式情報記録再生装置の第一実施形態を示す構成図である。 従来の光ヘッド装置におけるディスク上の集光スポットの配置を示す平面図である。 従来の光ヘッド装置における回折光学素子を示す平面図である。 従来の光ヘッド装置における回折光学素子を示す平面図である。 従来の光ヘッド装置におけるディスク上の集光スポットの配置を示す平面図である。 従来の光ヘッド装置におけるディスク上の集光スポットの配置を示す平面図である。 従来の光ヘッド装置におけるディスク上の集光スポットの配置を示す平面図である。
符号の説明
1 半導体レーザ(光源)
2 コリメータレンズ
3a,3b 回折光学素子
4 偏光ビームスプリッタ
5 1/4波長板
6 対物レンズ
7 ディスク(光記録媒体)
8 円筒レンズ
9 凸レンズ
10a,10b 光検出器
11a〜11d 回折光学素子
12a,12b 可変波長板
13a〜13i 領域
14a〜14l 領域
15 基板
16 誘電体
17a,17b 基板
18 液晶高分子
19 充填剤
20a,20b トラック
21a〜21e 集光スポット
22a〜22c 集光スポット
23a〜23l 受光部
24a〜24e 光スポット
25a〜25h 受光部
26a〜26c 光スポット
27a〜27g プッシュプル信号
28a〜28f 領域
29a〜29l 領域
30a〜30i 領域
31a〜31i 領域
32 演算回路(演算手段)
33a,33b 駆動回路
34a〜34e 回折光学素子
35a〜35e 領域
36a〜36e 集光スポット
37a〜37e 集光スポット
38a〜38c 集光スポット
39a〜39c トラック
40a〜40c 集光スポット

Claims (7)

  1. 光源と、この光源からの出射光を光記録媒体上に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられた回折光学素子と、前記光記録媒体からの反射光を受光する光検出器とを備えるとともに、前記光記録媒体として、トラックを構成する第一のピッチの溝を有する第一の光記録媒体と、トラックを構成する第二のピッチの溝を有する第二の光記録媒体とを使用する光ヘッド装置において、
    前記回折光学素子は、前記対物レンズによって前記光記録媒体の同一のトラック上に集光されるとともに位相分布が相互に異なるメインビーム、第一のサブビーム群及び第二のサブビーム群を、前記光源からの出射光から生成する機能を有し、
    前記光検出器の受光部は、前記光記録媒体で反射された前記メインビームの反射光を、前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第一の受光部群と、前記光記録媒体で反射された前記第一のサブビーム群の反射光を、前記第一の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第二の受光部群と、前記光記録媒体で反射された前記第二のサブビーム群の反射光を、前記第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第三の受光部群とを有する、
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記回折光学素子は、入射光の光軸に垂直な面に形成されるとともに、前記トラックの接線方向に対応する方向に平行な直線によって複数の領域に分割された回折格子を有し、
    前記メインビームは前記回折格子を透過した0次光であり、前記第一のサブビーム群は前記回折格子で回折された回折角の絶対値が第一の値である第一の回折光群であり、前記第二のサブビーム群は前記回折格子で回折された回折角の絶対値が第二の値である第二の回折光群であり、
    前記複数の領域のうち少なくとも一つの領域と別の少なくとも一つの領域とは、それぞれの領域からの前記第一の回折光群の位相を互いに180°ずらす機能を有し、
    前記複数の領域のうち少なくとも一つの領域と別の少なくとも一つの領域とは、それぞれの領域からの前記第二の回折光群の位相を互いに180°ずらす機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 光源と、この光源からの出射光を光記録媒体上に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズとの間に設けられた回折光学素子と、前記光記録媒体からの反射光を受光する光検出器とを備えるとともに、前記光記録媒体として、トラックを構成する第一のピッチの溝を有する第一の光記録媒体と、トラックを構成する第二のピッチの溝を有する第二の光記録媒体とを使用する光ヘッド装置において、
    前記回折光学素子は、前記対物レンズによって前記光記録媒体の同一のトラック上に集光されるとともに位相分布が相互に異なるメインビーム及びサブビーム群を、前記光源からの出射光から生成する機能を有し、
    前記光検出器の受光部は、前記光記録媒体で反射された前記メインビームの反射光を、前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第一の受光部群と、前記光記録媒体で反射された前記サブビーム群の反射光を、前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出するために受光する第二の受光部群とを有し、
    前記回折光学素子と協働して前記サブビーム群の位相分布を第一の位相分布と第二の位相分布とのいずれかに変化させる位相分布変化手段を更に備えた、
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 前記回折光学素子は、入射光の光軸に垂直な第一の面に形成されるとともに、前記トラックの接線方向に対応する方向に平行な直線によって複数の領域に分割された第一の回折格子と、入射光の光軸に垂直で前記第一の面に対して光軸方向の位置が異なる第二の面に形成されるとともに、前記トラックの接線方向に対応する方向に平行な直線によって複数の領域に分割された第二の回折格子とを有し、
    前記メインビームは前記第一及び第二の回折格子を透過した0次光であり、前記サブビーム群は前記第一又は第二の回折格子で回折された回折光群であり、前記第一の回折格子で回折された前記回折光群は前記第一の位相分布を有し、前記第二の回折格子で回折された前記回折光群は前記第二の位相分布を有し、
    前記第一の回折格子における前記複数の領域のうち少なくとも一つの領域と別の少なくとも一つの領域とは、それぞれの領域からの前記回折光群の位相を互いに180°ずらす機能を有し、
    前記第二の回折格子における前記複数の領域のうち少なくとも一つの領域と別の少なくとも一つの領域とは、それぞれの領域からの前記回折光群の位相を互いに180°ずらす機能を有する、
    ことを特徴とする請求項3記載の光ヘッド装置。
  5. 前記位相分布変化手段は、前記光源と前記回折光学素子との間に設けられるとともに、入射光の偏光方向を90°変化させるか否かのいずれかの働きをする可変波長板であり、
    前記回折光学素子は、前記位相分布変化手段を介した入射光の偏光方向に応じて、前記第一及び第二の位相分布のいずれかの前記サブビーム群を生成する機能を有する、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の光ヘッド装置。
  6. 請求項1又は2記載の光ヘッド装置と、
    前記第一の受光部群の出力信号に基づき前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する第一の演算手段と、
    前記第二の受光部群の出力信号に基づき前記第一の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する第二の演算手段と、
    前記第三の受光部群の出力信号に基づき前記第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する第三の演算手段と、
    前記光記録媒体が前記第一の光記録媒体である場合に、前記第一の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号と前記第二の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出し、前記光記録媒体が前記第二の光記録媒体である場合に、前記第一の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号と前記第三の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出する第四の演算手段と、
    を備えたことを特徴とする光学式情報記録再生装置。
  7. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の光ヘッド装置と、
    前記第一の受光部群の出力信号に基づき前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する第一の演算手段と、
    前記第二の受光部群の出力信号に基づき前記第一及び第二の光記録媒体に対するプッシュプル信号を検出する第二の演算手段と、
    前記光記録媒体が前記第一の光記録媒体である場合に、前記位相分布変化手段を介して前記サブビーム群の位相分布を前記第一の位相分布とし、前記光記録媒体が前記第二の光記録媒体である場合に、前記位相分布変化手段を介して前記サブビーム群の位相分布を前記第二の位相分布とする制御手段と、
    前記光記録媒体が第一の光記録媒体である場合に、前記第一の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号と前記第二の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出し、前記光記録媒体が第二の光記録媒体である場合に、前記第一の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号と前記第二の受光部群の出力信号から検出されるプッシュプル信号との差からトラック誤差信号を検出する第三の演算手段と、
    を備えたことを特徴とする光学式情報記録再生装置。
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