JPWO2007026572A1 - 低雑音増幅回路、および受信システム - Google Patents

低雑音増幅回路、および受信システム Download PDF

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Abstract

多チャンネルの受信システムに用いられる、広帯域の低雑音増幅回路において、可変容量(9)とインダクタ(10)で構成される負荷部(2)の共振周波数を、希望のRF信号周波数と一致するように、可変容量(9)の容量値を共振周波数制御回路(4)によりコントロールするようにしたので、消費電力を増大させることなく、高利得と広帯域化を同時に実現することができ、その結果、全チャンネルに対して、低消費電力で高感度な受信システムを実現することができる。

Description

本発明は、デジタルテレビチューナ等の多チャンネルの無線通信装置に関し、特に、高利得・広帯域が同時に求められる低雑音増幅回路に関するものである。
2000年以降、BSデジタル、地上波デジタル放送が順次開始され、デジタルテレビチューナの需要が年々高くなってきており、その開発は各メーカーや研究機関で盛んに行われている。
一方、近年、プラズマテレビや液晶テレビなどの薄型テレビが、従来のブラウン管テレビに代わり主流になりつつある。そのため、チューナをはじめとする各種部品の低コスト化、小型化が強く求められるようになってきている。
しかしながら、現状のチューナは、多くの場合、受信部には受信感度特性、すなわち、雑音特性に優れたバイポーラのチップ、デジタル信号処理部には低コスト・小型化に優れたCMOSのチップで構成されている。従って、システムが2チップで構成されており、ユーザの低コスト・小型化に対する要望を満たせなくなりつつある。
そのユーザ要望を満足させる手段の一つに、バイポーラで実現されていた受信部をCMOS化し、チューナシステムをワンチップで実現することが知られている。
しかしながら、一般にCMOSデバイスの特性はバイポーラに比べ悪く、回路をそのままCMOSに置き換えただけでは、通常十分な性能を得ることができない。なかでも、受信感度特性はバイポーラに比べ不利になることが多い。
従って、CMOSチューナシステムの設計では、受信部の設計、なかでも受信感度特性をほぼ決定するといわれる低雑音増幅回路の設計が重要であり、受信部の雑音特性を向上させるために、低雑音増幅回路には大きな利得を持つことが求められる。
このことを、具体的に示すために、図29に示すようなチューナシステムの雑音特性について説明する。
図29は、チューナシステムのブロック図である。
図29において、受信方式はダイレクト・コンバージョン方式であり、14はアンテナ、15は低雑音増幅回路(Low Noise Amplifier)、16a,16bはミキサ、17a,17bはLPF(Low Pass Filter)、18a,18bはVGA(Variable Gain Amplifier)、19は90°位相器、20はPLL、21はデジタル回路である。
受信部、すなわちアンテナ14からVGA18までの雑音指数Fを算出するために、低雑音増幅回路15、ミキサ16a,16b、LPF17a,17b、VGA18a,18bの利得をそれぞれG15,G16,G17,G18とし、雑音指数をそれぞれF15,F16,F17,F18とする。この時、フリスの式から雑音指数Fは次式で与えられることが知られている。
Figure 2007026572
(数1)より、低雑音増幅回路15の利得G15は右辺第二項以降に全て含まれている。従って、雑音指数FはG15に強く依存し、G15を大きくすることにより、雑音指数Fを小さくすることができる。その結果、受信部の雑音特性を向上させることができる。(例えば、非特許文献1)
一方、デジタルテレビチューナのように、広帯域の信号を扱う受信システムにおいて、低雑音増幅回路には1GHz以上の広い入力信号帯域も要求される。
図28は、BS/CSデジタルテレビチューナシステムに入力されるRF信号のイメージ図である。
例えば、BS/CSデジタルテレビチューナシステムにおいては、図28に示すように0.95GHzから2.15GHz帯に存在する約20チャンネルの信号を受信する必要がある。つまり、全チャンネルに対して同等の受信感度特性を実現させる必要があり、低雑音増幅回路にはその周波数帯域においてフラットな利得特性であることが求められる。
しかしながら、一般に、利得と帯域幅はトレードオフの関係にあり、両者を高いレベルで実現することは困難である。特にCMOSの場合は、デバイスの雑音特性がバイポーラよりも劣るため、低雑音増幅回路への高利得化の要求はより厳しいものとなる。
以上のことをより具体的に説明するために、以下、従来の低雑音増幅回路について説明する。
図24は従来の低雑音増幅回路1100の構成を示す回路図であり、図25、図26は従来の他の構成による低雑音増幅回路1200、1300をそれぞれ示す回路図であり、図27は従来の低雑音増幅回路における利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図24に示される従来の低雑音増幅回路1100において、基本構成はインダクタ負荷のソース接地増幅回路であり、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、5は入力端子、6は出力端子、7はトランジスタ、10はインダクタ、11は容量、13は広帯域化抵抗である。ただし、RF信号供給器3はRF信号を供給する一般的な手段を示したものであり、例えば図29に示すチューナシステムにおいては、アンテナ14を指す。
以下、図24を用いて従来の低雑音増幅回路1100の動作について説明する。
RF信号供給器3から供給される入力信号は、トランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、その電流信号は負荷部2を流れ、再び電圧信号に変換され、出力信号となり、出力端子6から出力される。
ここで、低雑音増幅回路の利得の周波数特性は、負荷部2の特性で決まることが知られている。具体的には、インダクタ10のインダクタンスL10と、容量11の容量値C11とで決定される共振周波数で利得は最大となる。通常、回路設計者はアプリケーションに応じてL10あるいはC11を調整し、入力されるRF信号の周波数帯に共振周波数を一致させるように設計する。
広帯域化抵抗13は、負荷部2のQ値(負荷インピーダンス特性の急峻さ)を低減させるために接続され、広帯域化抵抗13の抵抗値R13を小さくすることにより、図27に示すように利得特性を広帯域化させることができる。
また、詳細な説明は省略するが、負荷部2を図25のように、広帯域化抵抗13をインダクタ10に対して直列に接続した低雑音増幅回路1200や、信号増幅部1を図26のように、負帰還抵抗22と直流遮断容量23を入力端子5と出力端子6との間に直列接続した低雑音増幅回路1300も、図24の低雑音増幅回路1100と同様、図27に示すように利得特性を広帯域化させることができる。(例えば、非特許文献2)
Behzad Razavi著,黒田忠広監訳,「RFマイクロエレクトロニクス」,丸善株式会社,2002年3月,p.47−50 トーマス・H・リー(Thomas H.Lee)著,"CMOS RF集積回路のデザイン(The Design of CMOS Radio‐Frequency Integrated Circuits)",ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレス(CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS),1998年,p.178−222
しかしながら、上記従来技術における低雑音増幅回路は、低消費電力で高利得と広帯域を同時に実現することが困難であるという問題がある。ここで、具体的にはデジタルテレビ用BS/CSチューナの場合は利得20dB以上、帯域1GHz以上が求められるが、図27に示すように、広帯域化抵抗13の抵抗値R13を大きくすると、利得は大きくなるが帯域が狭くなり、抵抗値R13を小さくすると、帯域は広くなるが利得が小さくなる。従って、利得と帯域はトレードオフの関係にあり、抵抗値R13の調整だけで高利得と広帯域を同時に実現することはできない。
また、低雑音増幅回路に流す電流を大きくすることにより、信号増幅部1の増幅率を大きくし利得を稼ぐ方法もあるが、消費電力が増大するという問題がある。
以上のように、従来の低雑音増幅回路では、低消費電力で高利得と広帯域を同時に実現することが困難であり、高性能な受信システムを実現できないという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、低消費電力で高利得と広帯域を同時に満足する低雑音増幅回路、及び受信システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1による低雑音増幅回路は、入力端子と出力端子を有し、入力された信号を増幅する信号増幅部と、前記出力端子と電源端子との間に接続され、前記出力端子の電流信号を電圧信号に変換する負荷部と、前記入力端子に接続されRF信号を供給するRF信号供給器と、前記負荷部の共振周波数を、前記RF信号供給器から供給されるRF信号の周波数に応じて制御する共振周波数制御回路とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記RF信号は、複数のチャンネルで構成され、前記共振周波数制御回路は、前記負荷部の共振周波数を、前記RF信号に含まれる希望チャンネルの周波数帯に一致させるように制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項3による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部は、インダクタと、可変容量とを有し、前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変容量の容量値を制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項4による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部は、可変インダクタと、容量とを有し、前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変インダクタのインダクタンスを制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項5による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部は、可変インダクタと、可変容量とを有し、前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変インダクタのインダクタンスと、前記可変容量の容量値の両方を、制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項6による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記信号増幅部は、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、前記出力端子、前記入力端子、グランド端子に接続されたトランジスタを有し、前記負荷部は、電源端子と前記出力端子との間に接続されるインダクタと、前記出力端子と電源端子あるいはグランド端子との間に接続される容量とを有し、前記インダクタと、前記容量の少なくとも一方は、そのインダクタ値あるいは容量値が可変であることを特徴とするものである。
本発明の請求項7による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記信号増幅部は、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、第1の出力端子、第1の入力端子、第1のノードに接続された第1のトランジスタと、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、第2の出力端子、第2の入力端子、第1のノードに接続された第2のトランジスタと、前記第1のノードとグランド端子との間に接続された電流源とを有し、前記負荷部は、電源端子と前記第1の出力端子との間に接続される第1のインダクタと、電源端子と前記第2の出力端子との間に接続される第2のインダクタと、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に接続される容量とを有し、前記第1および第2のインダクタと、前記容量の少なくとも一方は、それらのインダクタ値、あるいはその容量値が可変であることを特徴とするものである。
本発明の請求項8による受信システムは、請求項1に記載の低雑音増幅回路を含み、1つの半導体チップ上に集積化されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項9による受信システムは、請求項1に記載の低雑音増幅回路を含み、テレビチューナシステムに用いられることを特徴とするものである。
本発明の請求項10による低雑音増幅回路は、請求項2に記載の低雑音増幅回路において、前記RF信号の信号帯域が1GHz以上であることを特徴とするものである。
本発明の請求項11による低雑音増幅回路は、請求項3ないし7のいずれかに記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部に含まれるインダクタあるいは可変インダクタは、オンチップインダクタであることを特徴とするものである。
本発明の請求項12による低雑音増幅回路は、請求項6または7に記載の低雑音増幅回路において、前記トランジスタは、MOSトランジスタであることを特徴とするものである。
これらの構成を用いて、負荷部の共振周波数を、希望チャンネルのRF信号周波数と一致するように制御することにより、消費電力を増大させることなく、高利得・広帯域の低雑音増幅回路を実現することができる。その結果、テレビチューナシステムのような広帯域・多チャンネルの受信システムにおいて、本発明の低雑音増幅回路を適用することにより、低消費電力で高い受信感度特性を実現することができる。
本発明の低雑音増幅回路によれば、消費電力を増大させることなく高利得と広帯域を同時に実現することにより、広帯域・多チャンネルの受信システムにおいて、低消費電力で高い受信感度特性を実現することができるという効果がある。
図1は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路101の構成を示す回路図である。 図2は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路102の構成を示す回路図である。 図3は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路103の構成を示す回路図である。 図4は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路104の構成を示す回路図である。 図5は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路105の構成を示す回路図である。 図6は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図7は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路201の構成を示す回路図である。 図8は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路202の構成を示す回路図である。 図9は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路203の構成を示す回路図である。 図10は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路204の構成を示す回路図である。 図11は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路205の構成を示す回路図である。 図12は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図13は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路301の構成を示す回路図である。 図14は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路302の構成を示す回路図である。 図15は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路303の構成を示す回路図である。 図16は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路304の構成を示す回路図である。 図17は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路305の構成を示す回路図である。 図18は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図19は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路101の可変容量値の例を示す図である。 図20は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路105の可変容量値の例を示す図である。 図21は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路201の可変インダクタンスの例を示す図である。 図22は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路301の可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図である。 図23は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路305の可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図である。 図24は従来の低雑音増幅回路1100の構成を示す回路図である。 図25は従来の低雑音増幅回路1200の構成を示す回路図である。 図26は従来の低雑音増幅回路1300の構成を示す回路図である。 図27は従来の低雑音増幅回路における利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図28はBS/CSデジタルテレビチューナに入力されるRF信号のイメージ図である。 図29はチューナシステムのブロック図である。
符号の説明
1 信号増幅部
2 負荷部
3 RF信号供給器
4 共振周波数制御回路
5 入力端子
6 出力端子
7 MOSトランジスタ
8 可変インダクタ
9 可変容量
10 インダクタ
11 容量
12 電流源
13 広帯域化抵抗
14 アンテナ
15 低雑音増幅回路(LNA)
16 ミキサ
17 LPF(Low Pass Filter)
18 VGA(Variable Gain Amplifier)
19 90°位相器
20 PLL(Phase Locked Loops)
21 デジタル回路
22 負帰還抵抗
23 直流遮断容量
24 第1のノード
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路101の構成を示す回路図であり、図2〜図5は、本発明の実施の形態1の他の構成による低雑音増幅回路102〜105をそれぞれ示す回路図であり、図6は、本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図1に示される本実施の形態1の低雑音増幅回路101において、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、4は共振周波数制御回路、5は入力端子、6は出力端子、7はMOSトランジスタ、9は可変容量、10はインダクタである。ここで信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、出力端子6、入力端子5、グランド端子に接続されたMOSトランジスタ7を有している。また、負荷部2に含まれるインダクタ10は、オンチップインダクタである。
以下、その基本構成がソース接地型増幅器で構成された本実施の形態1の低雑音増幅回路101について、その動作を説明する。
図1に示される低雑音増幅回路101において、RF信号供給器3から供給されるRF信号は、入力端子5を介してMOSトランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、負荷部2にその電流信号が流れることにより電圧信号に変換され、出力端子6から増幅されたRF出力信号を取り出すことができる。なお、RF信号の信号帯域は1GHz以上である。
ここで、MOSトランジスタ7のトランスコンダクタンスをgm7、インダクタ10のインダクタンスをL10、可変容量9の容量値をC9とすると、利得G1は次式で与えられる。
Figure 2007026572
(数2)より利得G1は周波数に対して共振特性を持っており、その共振周波数fr1は(数3)で与えられ、そのとき利得G1は最大値をとる。
Figure 2007026572
本実施の形態1の低雑音増幅回路101では、前記容量値C9を共振周波数制御回路4で制御することにより、図6に示すように、共振周波数をシフトさせ、希望のRF信号の周波数において最大の利得を持たせるようにする。
図19は、本実施の形態1の低雑音増幅回路101における可変容量値の例を示す図であり、図20は、本実施の形態1の低雑音増幅回路105における可変容量値の例を示す図である。
例えば、L10が5nHの場合、1.0GHz,1.5GHz,2.0GHzのRF信号周波数に対して、C9の値を図19のようにそれぞれ、5.1pF,2.3pF,1.3pFに設定することにより、共振周波数fr1はそれぞれ1.00GHz,1.48GHz,1.98GHzとなり、共振周波数fr1を希望のRF信号周波数と一致させる、あるいは、近い値にすることができる。従って、図28のような、広帯域・多チャンネルのアプリケーションにおいては、図1に示す本実施の形態1の低雑音増幅回路101は、等価的に高利得と、広帯域を同時に実現することができる。その結果、本低雑音増幅回路101を用いて受信システムを構成した場合、どのチャンネルに対しても、高い受信感度特性を実現することができる。
なお、図1に示す例では、負荷部2をインダクタ10と可変容量9のみによる構成とし、信号増幅部1をMOSトランジスタ7のみによる構成としたが、本発明はこれに限らず、さらに、広帯域化抵抗、負帰還抵抗、直流遮断容量などを接続するようにしてもよい。
すなわち、負荷部2を、図2の低雑音増幅回路102のように、インダクタ10と並列に広帯域化抵抗13を接続したもの、または図3の低雑音増幅回路103のように、インダクタ10と直列に広帯域化抵抗13を接続したものでもよく、信号増幅部1を、図4の低雑音増幅回路104のように、出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続するようにしたものでもよい。また、低雑音増幅回路の構成は、負荷部2として、図2のようにインダクタ10と並列に広帯域化抵抗13を接続したものと、図3のようにインダクタ10と直列に広帯域化抵抗13を接続したものとのいずれかと、信号増幅部1として、図4のように出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続したものとを、組み合わせるようにしてもよい。
また、図5に示す低雑音増幅回路105のように、その基本構成が差動型のソース接地増幅器であるものでもよい。ここで、信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子6a、第1の入力端子5a、第1のノード24に接続された第1のMOSトランジスタ7aと、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子6b、第2の入力端子5b、第1のノード24に接続された第2のMOSトランジスタ7bと、前記第1のノード24とグランド端子の間に接続された電流源12を有している。但し、この場合は、可変容量9を、差動の出力端子間、すなわち第1の出力端子6aと第2の出力端子6b間に接続することにより、C9は等価的に2倍になるので、図20のように、C9の値を2.6pF,1.2pF,0.7pFとして、C9の値を半分にすることができる。
以上のように本実施の形態1の低雑音増幅回路によれば、出力端子6の電流信号を電圧信号に変換する負荷部2が、インダクタ10と、可変容量9とを有し、共振周波数制御回路4が、RF信号の周波数に応じて、可変容量9の容量値C9を制御するようにしたので、広帯域にわたって高利得特性を実現することができ、その結果、受信システムの受信感度を向上させることができる効果がある。また、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしているので、テレビチューナシステム等の、受信部とデジタル信号処理部を含む受信システムを、CMOSのワンチップ上に集積化することができる。
なお、上記実施の形態1では、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、信号増幅部1のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、あるいはGaAsMESFET等としてもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路201の構成を示す回路図であり、図8〜図11は、本発明の実施の形態2の他の構成による低雑音増幅回路202〜205をそれぞれ示す回路図であり、図12は、本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図7に示される本実施の形態2の低雑音増幅回路201において、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、4は共振周波数制御回路、5は入力端子、6は出力端子、7はMOSトランジスタ、8は可変インダクタ、11は容量である。ここで信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、出力端子6、入力端子5、グランド端子に接続されたMOSトランジスタ7を有している。また、負荷部2に含まれる可変インダクタ8は、オンチップインダクタである。
以下、その基本構成がソース接地型増幅器で構成された本実施の形態2の低雑音増幅回路201について、その動作を説明する。
図7に示される低雑音増幅回路201において、RF信号供給器3から供給されるRF信号は、入力端子5を介してMOSトランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、負荷部2にその電流信号が流れることにより電圧信号に変換され、出力端子6から増幅されたRF出力信号を取り出すことができる。なお、RF信号の信号帯域は1GHz以上である。
ここで、MOSトランジスタ7のトランスコンダクタンスをgm7、可変インダクタ8のインダクタンスをL8、容量11の容量値をC11とすると、利得G2は次式で与えられる。
Figure 2007026572
(数4)より利得G2は周波数に対して共振特性を持っており、その共振周波数fr2は(数5)で与えられ、そのとき利得G2は最大値をとる。
Figure 2007026572
本実施の形態2の低雑音増幅回路201では、上記インダクタンスL8を共振周波数制御回路4で制御することにより、図12に示すように、共振周波数をシフトさせ、希望のRF信号の周波数において最大の利得を持たせるようにする。
図21は、本発明の実施の形態2の低雑音増幅回路201における可変インダクタンスの例を示す図である。
例えば、容量C11が5pFの場合、1.0GHz,1.5GHz,2.0GHzのRF信号周波数に対して、インダクタンスL8の値を図21のようにそれぞれ、5.1nH,2.3nH,1.3nHに設定することにより、共振周波数fr2はそれぞれ1.00GHz,1.48GHz,1.98GHzとなり、共振周波数fr2を希望のRF信号周波数と一致、あるいは、近い値にすることができる。従って、図28のような、広帯域・多チャンネルのアプリケーションにおいては、図7に示す本実施の形態2の低雑音増幅回路201は、等価的に高利得と、広帯域を同時に実現することができる。その結果、本低雑音増幅回路201を用いて受信システムを構成した場合、どのチャンネルに対しても、高い受信感度特性を実現することができる。
なお、図7に示す例では、負荷部2を可変インダクタ8と容量11のみによる構成とし、信号増幅部1をMOSトランジスタ7のみによる構成としたが、本発明はこれに限らず、さらに、広帯域化抵抗、負帰還抵抗、直流遮断容量などを接続するようにしてもよい。
すなわち、負荷部2を、図8の低雑音増幅回路202のように、可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したもの、または図9の低雑音増幅回路203のように、可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものでもよく、信号増幅部1を、図10の低雑音増幅回路204のように、出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続するようにしたものでもよい。また、低雑音増幅回路の構成は、負荷部2として、図8のように可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したものと、図9のように可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものとのいずれかと、信号増幅部1として、図10のように出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続したものとを、組み合わせるようにしてもよい。
また、本実施の形態2の低雑音増幅回路は、図11に示すように、その基本構成が差動型のソース接地増幅器であるものでもよい。ここで、信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子6a、第1の入力端子5a、第1のノード24に接続された第1のMOSトランジスタ7aと、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子6b、第2の入力端子5b、第1のノード24に接続された第2のMOSトランジスタ7bと、前記第1のノード24とグランド端子の間に接続された電流源12を有している。但し、この場合は、容量11を、差動の出力端子間、すなわち第1の出力端子6aと第2の出力端子6bの間に接続することにより、C11は等価的に2倍になるので、図21において、C11は2.5pFとなる。
以上のように本実施の形態2の低雑音増幅回路によれば、出力端子6の電流信号を電圧信号に変換する負荷部2が、可変インダクタ8と、容量11とを有し、共振周波数制御回路4が、RF信号の周波数に応じて、可変インダクタ8のインダクタンスL8を制御するようにしたので、広帯域にわたって高利得特性を実現することができ、その結果、受信システムの受信感度を向上させることができる効果がある。また、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしているので、テレビチューナシステム等の、受信部とデジタル信号処理部を含む受信システムを、CMOSのワンチップ上に集積化することができる。
なお、上記実施の形態2では、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、信号増幅部1のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、あるいは、GaAsMESFET等としてもよい。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路301の構成を示す回路図であり、図14〜図17は、本発明の実施の形態3の他の構成による低雑音増幅回路302〜305をそれぞれ示す回路図であり、図18は、本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図13に示される本実施の形態3の低雑音増幅回路301において、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、4は共振周波数制御回路、5は入力端子、6は出力端子、7はMOSトランジスタ、8は可変インダクタ、9は可変容量である。ここで信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、出力端子6、入力端子5、グランド端子に接続されたMOSトランジスタ7を有している。また、負荷部2に含まれる可変インダクタ8は、オンチップインダクタである。
以下、その基本構成がソース接地型増幅器で構成された本実施の形態3の低雑音増幅回路301について、その動作を説明する。
図13に示される低雑音増幅回路301において、RF信号供給器3から供給されるRF信号は、入力端子5を介してMOSトランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、負荷部2にその電流信号が流れることにより電圧信号に変換され、出力端子6から増幅されたRF出力信号を取り出すことができる。なお、RF信号の信号帯域は1GHz以上である。
ここで、MOSトランジスタ7のトランスコンダクタンスをgm7、可変インダクタ8のインダクタンスをL8、可変容量9の容量値をC9とすると、利得G3は次式で与えられる。
Figure 2007026572
(数6)より利得G3は周波数に対して共振特性を持っており、その共振周波数fr3は(数7)で与えられ、そのとき利得G3は最大値をとる。
Figure 2007026572
本実施の形態3の低雑音増幅回路301では、前記インダクタンスL8及び前記容量値C9を共振周波数制御回路4で制御することにより、図18に示すように、共振周波数をシフトさせ、希望のRF信号の周波数において最大の利得を持たせるようにする。
図22は、本実施の形態3の低雑音増幅回路301における可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図であり、図23は、本実施の形態3の低雑音増幅回路305における可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図である。
例えば、1.0GHz,1.5GHz,2.0GHzのRF信号周波数に対して、図22のようにL8の値をそれぞれ5.0nH,3.4nH,2.5nHに設定し、C9の値をそれぞれ5.0pF,3.4pF,2.5pFに設定することにより、共振周波数fr3はそれぞれ1.01GHz,1.48GHz,2.01GHzとなり、共振周波数fr3を希望のRF信号周波数と近い値にすることができる。従って、図28のようなRF信号がBS/CSデジタルテレビチューナに入力される広帯域・多チャンネルの受信システムにおいては、図13に示す本実施の形態3の低雑音増幅回路301は、等価的に高利得と、広帯域を同時に実現することができる。その結果、本低雑音増幅回路301を用いて受信システムを構成した場合、どのチャンネルに対しても、高い受信感度特性を実現することができる。
なお、図13に示す例では、負荷部2を可変インダクタ8と可変容量9のみによる構成とし、信号増幅部1をMOSトランジスタ7のみによる構成としたが、本発明はこれに限らず、さらに、広帯域化抵抗、負帰還抵抗、直流遮断容量などを接続するようにしてもよい。
すなわち、負荷部2を、図14の低雑音増幅回路302のように、可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したもの、または図15の低雑音増幅回路303のように、可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものでもよく、信号増幅部1を、図16の低雑音増幅回路304のように、出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23とを直列接続するようにしたものでもよい。また、低雑音増幅回路の構成は、負荷部2として、図14のように可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したものと、図15のように可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものとのいずれかと、信号増幅部1として、図16のように出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23とを直列接続したものとを、組み合わせるようにしてもよい。
また、本実施の形態3の低雑音増幅回路は、図17に示す低雑音増幅回路305のように、その基本構成が差動型のソース接地増幅器であるものでもよい。ここで、信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子6a、第1の入力端子5a、第1のノード24に接続された第1のMOSトランジスタ7aと、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子6b、第2の入力端子5b、第1のノード24に接続された第2のMOSトランジスタ7bと、前記第1のノード24とグランド端子の間に接続された電流源12を有している。この場合は、可変容量9を、差動の出力端子間、すなわち、第1の出力端子6aと第2の出力端子6b間に接続することにより、C9は等価的に2倍になるので、図23のように、C9は、それぞれ2.5pF,1.7pF,1.3pFとなり、C9の値を半分にすることができる。
以上のように本実施の形態3の低雑音増幅回路によれば、出力端子6の電流信号を電圧信号に変換する負荷部2が、可変インダクタ8と可変容量9を有し、共振周波数制御回路4が、RF信号の周波数に応じて、可変インダクタ8のインダクタンスL8と、可変容量9の容量値C9の両方を、制御するようにしたので、広帯域にわたって高利得特性を実現することができ、その結果、受信システムの受信感度を向上させることができる効果がある。また、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしているので、テレビチューナシステム等の、受信部とデジタル信号処理部を含む受信システムを、CMOSのワンチップ上に集積化することができる。
なお、上記実施の形態3では、信号増幅部1のトランジスタをMOSトランジスタとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、信号増幅部1のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、GaAsのMESFET等としてもよい。
また、本実施の形態3では、図13に示すように、負荷部2は、電源端子と出力端子6との間に接続される可変インダクタ8と、出力端子6とグランド端子との間に接続される可変容量9を有するようにしたが、負荷部2は、電源端子と出力端子6との間に接続されるインダクタと、前記出力端子6と電源端子あるいはグランド端子との間に接続される容量を有し、前記インダクタと前記容量の少なくとも一方は、そのインダクタ値あるいは容量値が可変であるようにしてもよい。
また、本実施の形態3では、図17に示すように、負荷部2は、電源端子と第1の出力端子6aとの間に接続される第1の可変インダクタ8aと、電源端子と第2の出力端子6bとの間に接続される第2の可変インダクタ8bと、第1の出力端子6aと第2の出力端子6bとの間に接続される可変容量9を有するようにしたが、負荷部2は、電源端子と前記第1の出力端子6aとの間に接続される第1のインダクタと、電源端子と前記第2の出力端子6bとの間に接続される第2のインダクタと、前記第1の出力端子6aと前記第2の出力端子6bとの間に接続される容量とを有し、前記第1および第2のインダクタと、前記容量の少なくとも一方は、それらのインダクタ値あるいは容量値が可変であるようにしてもよい。
本発明にかかる低雑音増幅回路は、低消費電力で広帯域にわたって高利得特性を実現するものであり、テレビチューナ等の多チャンネルの受信システムに有用である。
本発明は、デジタルテレビチューナ等の多チャンネルの無線通信装置に関し、特に、高利得・広帯域が同時に求められる低雑音増幅回路に関するものである。
2000年以降、BSデジタル、地上波デジタル放送が順次開始され、デジタルテレビチューナの需要が年々高くなってきており、その開発は各メーカーや研究機関で盛んに行われている。
一方、近年、プラズマテレビや液晶テレビなどの薄型テレビが、従来のブラウン管テレビに代わり主流になりつつある。そのため、チューナをはじめとする各種部品の低コスト化、小型化が強く求められるようになってきている。
しかしながら、現状のチューナは、多くの場合、受信部には受信感度特性、すなわち、雑音特性に優れたバイポーラのチップ、デジタル信号処理部には低コスト・小型化に優れたCMOSのチップで構成されている。従って、システムが2チップで構成されており、ユーザの低コスト・小型化に対する要望を満たせなくなりつつある。
そのユーザ要望を満足させる手段の一つに、バイポーラで実現されていた受信部をCMOS化し、チューナシステムをワンチップで実現することが知られている。
しかしながら、一般にCMOSデバイスの特性はバイポーラに比べ悪く、回路をそのままCMOSに置き換えただけでは、通常十分な性能を得ることができない。なかでも、受信感度特性はバイポーラに比べ不利になることが多い。
従って、CMOSチューナシステムの設計では、受信部の設計、なかでも受信感度特性をほぼ決定するといわれる低雑音増幅回路の設計が重要であり、受信部の雑音特性を向上させるために、低雑音増幅回路には大きな利得を持つことが求められる。
このことを、具体的に示すために、図29に示すようなチューナシステムの雑音特性について説明する。
図29は、チューナシステムのブロック図である。
図29において、受信方式はダイレクト・コンバージョン方式であり、14はアンテナ、15は低雑音増幅回路(Low Noise Amplifier)、16a,16bはミキサ、17a,17bはLPF(Low Pass Filter)、18a,18bはVGA(Variable Gain Amplifier)、19は90°位相器、20はPLL、21はデジタル回路である。
受信部、すなわちアンテナ14からVGA18までの雑音指数Fを算出するために、低雑音増幅回路15、ミキサ16a,16b、LPF17a,17b、VGA18a,18bの利得をそれぞれG15,G16,G17,G18とし、雑音指数をそれぞれF15,F16,F17,F18とする。この時、フリスの式から雑音指数Fは次式で与えられることが知られている。
Figure 2007026572
(数1)より、低雑音増幅回路15の利得G15は右辺第二項以降に全て含まれている。従って、雑音指数FはG15に強く依存し、G15を大きくすることにより、雑音指数Fを小さくすることができる。その結果、受信部の雑音特性を向上させることができる。(例えば、非特許文献1)
一方、デジタルテレビチューナのように、広帯域の信号を扱う受信システムにおいて、低雑音増幅回路には1GHz以上の広い入力信号帯域も要求される。
図28は、BS/CSデジタルテレビチューナシステムに入力されるRF信号のイメージ図である。
例えば、BS/CSデジタルテレビチューナシステムにおいては、図28に示すように0.95GHzから2.15GHz帯に存在する約20チャンネルの信号を受信する必要がある。つまり、全チャンネルに対して同等の受信感度特性を実現させる必要があり、低雑音増幅回路にはその周波数帯域においてフラットな利得特性であることが求められる。
しかしながら、一般に、利得と帯域幅はトレードオフの関係にあり、両者を高いレベルで実現することは困難である。特にCMOSの場合は、デバイスの雑音特性がバイポーラよりも劣るため、低雑音増幅回路への高利得化の要求はより厳しいものとなる。
以上のことをより具体的に説明するために、以下、従来の低雑音増幅回路について説明する。
図24は従来の低雑音増幅回路1100の構成を示す回路図であり、図25、図26は従来の他の構成による低雑音増幅回路1200、1300をそれぞれ示す回路図であり、図27は従来の低雑音増幅回路における利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図24に示される従来の低雑音増幅回路1100において、基本構成はインダクタ負荷のソース接地増幅回路であり、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、5は入力端子、6は出力端子、7はトランジスタ、10はインダクタ、11は容量、13は広帯域化抵抗である。ただし、RF信号供給器3はRF信号を供給する一般的な手段を示したものであり、例えば図29に示すチューナシステムにおいては、アンテナ14を指す。
以下、図24を用いて従来の低雑音増幅回路1100の動作について説明する。
RF信号供給器3から供給される入力信号は、トランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、その電流信号は負荷部2を流れ、再び電圧信号に変換され、出力信号となり、出力端子6から出力される。
ここで、低雑音増幅回路の利得の周波数特性は、負荷部2の特性で決まることが知られている。具体的には、インダクタ10のインダクタンスL10と、容量11の容量値C11とで決定される共振周波数で利得は最大となる。通常、回路設計者はアプリケーションに応じてL10あるいはC11を調整し、入力されるRF信号の周波数帯に共振周波数を一致させるように設計する。
広帯域化抵抗13は、負荷部2のQ値(負荷インピーダンス特性の急峻さ)を低減させるために接続され、広帯域化抵抗13の抵抗値R13を小さくすることにより、図27に示すように利得特性を広帯域化させることができる。
また、詳細な説明は省略するが、負荷部2を図25のように、広帯域化抵抗13をインダクタ10に対して直列に接続した低雑音増幅回路1200や、信号増幅部1を図26のように、負帰還抵抗22と直流遮断容量23を入力端子5と出力端子6との間に直列接続した低雑音増幅回路1300も、図24の低雑音増幅回路1100と同様、図27に示すように利得特性を広帯域化させることができる。(例えば、非特許文献2)
Behzad Razavi著,黒田忠広監訳,「RFマイクロエレクトロニクス」,丸善株式会社,2002年3月,p.47−50 トーマス・H・リー(Thomas H.Lee)著,"CMOS RF集積回路のデザイン(The Design of CMOS Radio‐Frequency Integrated Circuits)",ケンブリッジ・ユニバーシティ・プレス(CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS),1998年,p.178−222
しかしながら、上記従来技術における低雑音増幅回路は、低消費電力で高利得と広帯域を同時に実現することが困難であるという問題がある。ここで、具体的にはデジタルテレビ用BS/CSチューナの場合は利得20dB以上、帯域1GHz以上が求められるが、図27に示すように、広帯域化抵抗13の抵抗値R13を大きくすると、利得は大きくなるが帯域が狭くなり、抵抗値R13を小さくすると、帯域は広くなるが利得が小さくなる。従って、利得と帯域はトレードオフの関係にあり、抵抗値R13の調整だけで高利得と広帯域を同時に実現することはできない。
また、低雑音増幅回路に流す電流を大きくすることにより、信号増幅部1の増幅率を大きくし利得を稼ぐ方法もあるが、消費電力が増大するという問題がある。
以上のように、従来の低雑音増幅回路では、低消費電力で高利得と広帯域を同時に実現することが困難であり、高性能な受信システムを実現できないという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、低消費電力で高利得と広帯域を同時に満足する低雑音増幅回路、及び受信システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1による低雑音増幅回路は、入力端子と出力端子を有し、入力された信号を増幅する信号増幅部と、前記出力端子と電源端子との間に接続され、前記出力端子の電流信号を電圧信号に変換する負荷部と、前記入力端子に接続されRF信号を供給するRF信号供給器と、前記負荷部の共振周波数を、前記RF信号供給器から供給されるRF信号の周波数に応じて制御する共振周波数制御回路とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記RF信号は、複数のチャンネルで構成され、前記共振周波数制御回路は、前記負荷部の共振周波数を、前記RF信号に含まれる希望チャンネルの周波数帯に一致させるように制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項3による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部は、インダクタと、可変容量とを有し、前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変容量の容量値を制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項4による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部は、可変インダクタと、容量とを有し、前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変インダクタのインダクタンスを制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項5による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部は、可変インダクタと、可変容量とを有し、前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変インダクタのインダクタンスと、前記可変容量の容量値の両方を、制御することを特徴とするものである。
本発明の請求項6による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記信号増幅部は、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、前記出力端子、前記入力端子、グランド端子に接続されたトランジスタを有し、前記負荷部は、電源端子と前記出力端子との間に接続されるインダクタと、前記出力端子と電源端子あるいはグランド端子との間に接続される容量とを有し、前記インダクタと、前記容量の少なくとも一方は、そのインダクタ値あるいは容量値が可変であることを特徴とするものである。
本発明の請求項7による低雑音増幅回路は、請求項1に記載の低雑音増幅回路において、前記信号増幅部は、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、第1の出力端子、第1の入力端子、第1のノードに接続された第1のトランジスタと、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、第2の出力端子、第2の入力端子、第1のノードに接続された第2のトランジスタと、前記第1のノードとグランド端子との間に接続された電流源とを有し、前記負荷部は、電源端子と前記第1の出力端子との間に接続される第1のインダクタと、電源端子と前記第2の出力端子との間に接続される第2のインダクタと、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に接続される容量とを有し、前記第1および第2のインダクタと、前記容量の少なくとも一方は、それらのインダクタ値、あるいはその容量値が可変であることを特徴とするものである。
本発明の請求項8による受信システムは、請求項1に記載の低雑音増幅回路を含み、1つの半導体チップ上に集積化されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項9による受信システムは、請求項1に記載の低雑音増幅回路を含み、テレビチューナシステムに用いられることを特徴とするものである。
本発明の請求項10による低雑音増幅回路は、請求項2に記載の低雑音増幅回路において、前記RF信号の信号帯域が1GHz以上であることを特徴とするものである。
本発明の請求項11による低雑音増幅回路は、請求項3ないし7のいずれかに記載の低雑音増幅回路において、前記負荷部に含まれるインダクタあるいは可変インダクタは、オンチップインダクタであることを特徴とするものである。
本発明の請求項12による低雑音増幅回路は、請求項6または7に記載の低雑音増幅回路において、前記トランジスタは、MOSトランジスタであることを特徴とするものである。
これらの構成を用いて、負荷部の共振周波数を、希望チャンネルのRF信号周波数と一致するように制御することにより、消費電力を増大させることなく、高利得・広帯域の低雑音増幅回路を実現することができる。その結果、テレビチューナシステムのような広帯域・多チャンネルの受信システムにおいて、本発明の低雑音増幅回路を適用することにより、低消費電力で高い受信感度特性を実現することができる。
本発明の低雑音増幅回路によれば、消費電力を増大させることなく高利得と広帯域を同時に実現することにより、広帯域・多チャンネルの受信システムにおいて、低消費電力で高い受信感度特性を実現することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路101の構成を示す回路図であり、図2〜図5は、本発明の実施の形態1の他の構成による低雑音増幅回路102〜105をそれぞれ示す回路図であり、図6は、本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図1に示される本実施の形態1の低雑音増幅回路101において、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、4は共振周波数制御回路、5は入力端子、6は出力端子、7はMOSトランジスタ、9は可変容量、10はインダクタである。ここで信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、出力端子6、入力端子5、グランド端子に接続されたMOSトランジスタ7を有している。また、負荷部2に含まれるインダクタ10は、オンチップインダクタである。
以下、その基本構成がソース接地型増幅器で構成された本実施の形態1の低雑音増幅回路101について、その動作を説明する。
図1に示される低雑音増幅回路101において、RF信号供給器3から供給されるRF信号は、入力端子5を介してMOSトランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、負荷部2にその電流信号が流れることにより電圧信号に変換され、出力端子6から増幅されたRF出力信号を取り出すことができる。なお、RF信号の信号帯域は1GHz以上である。
ここで、MOSトランジスタ7のトランスコンダクタンスをgm7、インダクタ10のインダクタンスをL10、可変容量9の容量値をC9とすると、利得G1は次式で与えられる。
Figure 2007026572
(数2)より利得G1は周波数に対して共振特性を持っており、その共振周波数fr1は(数3)で与えられ、そのとき利得G1は最大値をとる。
Figure 2007026572
本実施の形態1の低雑音増幅回路101では、前記容量値C9を共振周波数制御回路4で制御することにより、図6に示すように、共振周波数をシフトさせ、希望のRF信号の周波数において最大の利得を持たせるようにする。
図19は、本実施の形態1の低雑音増幅回路101における可変容量値の例を示す図であり、図20は、本実施の形態1の低雑音増幅回路105における可変容量値の例を示す図である。
例えば、L10が5nHの場合、1.0GHz,1.5GHz,2.0GHzのRF信号周波数に対して、C9の値を図19のようにそれぞれ、5.1pF,2.3pF,1.3pFに設定することにより、共振周波数fr1はそれぞれ1.00GHz,1.48GHz,1.98GHzとなり、共振周波数fr1を希望のRF信号周波数と一致させる、あるいは、近い値にすることができる。従って、図28のような、広帯域・多チャンネルのアプリケーションにおいては、図1に示す本実施の形態1の低雑音増幅回路101は、等価的に高利得と、広帯域を同時に実現することができる。その結果、本低雑音増幅回路101を用いて受信システムを構成した場合、どのチャンネルに対しても、高い受信感度特性を実現することができる。
なお、図1に示す例では、負荷部2をインダクタ10と可変容量9のみによる構成とし、信号増幅部1をMOSトランジスタ7のみによる構成としたが、本発明はこれに限らず、さらに、広帯域化抵抗、負帰還抵抗、直流遮断容量などを接続するようにしてもよい。
すなわち、負荷部2を、図2の低雑音増幅回路102のように、インダクタ10と並列に広帯域化抵抗13を接続したもの、または図3の低雑音増幅回路103のように、インダクタ10と直列に広帯域化抵抗13を接続したものでもよく、信号増幅部1を、図4の低雑音増幅回路104のように、出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続するようにしたものでもよい。また、低雑音増幅回路の構成は、負荷部2として、図2のようにインダクタ10と並列に広帯域化抵抗13を接続したものと、図3のようにインダクタ10と直列に広帯域化抵抗13を接続したものとのいずれかと、信号増幅部1として、図4のように出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続したものとを、組み合わせるようにしてもよい。
また、図5に示す低雑音増幅回路105のように、その基本構成が差動型のソース接地増幅器であるものでもよい。ここで、信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子6a、第1の入力端子5a、第1のノード24に接続された第1のMOSトランジスタ7aと、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子6b、第2の入力端子5b、第1のノード24に接続された第2のMOSトランジスタ7bと、前記第1のノード24とグランド端子の間に接続された電流源12を有している。但し、この場合は、可変容量9を、差動の出力端子間、すなわち第1の出力端子6aと第2の出力端子6b間に接続することにより、C9は等価的に2倍になるので、図20のように、C9の値を2.6pF,1.2pF,0.7pFとして、C9の値を半分にすることができる。
以上のように本実施の形態1の低雑音増幅回路によれば、出力端子6の電流信号を電圧信号に変換する負荷部2が、インダクタ10と、可変容量9とを有し、共振周波数制御回路4が、RF信号の周波数に応じて、可変容量9の容量値C9を制御するようにしたので、広帯域にわたって高利得特性を実現することができ、その結果、受信システムの受信感度を向上させることができる効果がある。また、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしているので、テレビチューナシステム等の、受信部とデジタル信号処理部を含む受信システムを、CMOSのワンチップ上に集積化することができる。
なお、上記実施の形態1では、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、信号増幅部1のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、あるいはGaAsMESFET等としてもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路201の構成を示す回路図であり、図8〜図11は、本発明の実施の形態2の他の構成による低雑音増幅回路202〜205をそれぞれ示す回路図であり、図12は、本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図7に示される本実施の形態2の低雑音増幅回路201において、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、4は共振周波数制御回路、5は入力端子、6は出力端子、7はMOSトランジスタ、8は可変インダクタ、11は容量である。ここで信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、出力端子6、入力端子5、グランド端子に接続されたMOSトランジスタ7を有している。また、負荷部2に含まれる可変インダクタ8は、オンチップインダクタである。
以下、その基本構成がソース接地型増幅器で構成された本実施の形態2の低雑音増幅回路201について、その動作を説明する。
図7に示される低雑音増幅回路201において、RF信号供給器3から供給されるRF信号は、入力端子5を介してMOSトランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、負荷部2にその電流信号が流れることにより電圧信号に変換され、出力端子6から増幅されたRF出力信号を取り出すことができる。なお、RF信号の信号帯域は1GHz以上である。
ここで、MOSトランジスタ7のトランスコンダクタンスをgm7、可変インダクタ8のインダクタンスをL8、容量11の容量値をC11とすると、利得G2は次式で与えられる。
Figure 2007026572
(数4)より利得G2は周波数に対して共振特性を持っており、その共振周波数fr2は(数5)で与えられ、そのとき利得G2は最大値をとる。
Figure 2007026572
本実施の形態2の低雑音増幅回路201では、上記インダクタンスL8を共振周波数制御回路4で制御することにより、図12に示すように、共振周波数をシフトさせ、希望のRF信号の周波数において最大の利得を持たせるようにする。
図21は、本発明の実施の形態2の低雑音増幅回路201における可変インダクタンスの例を示す図である。
例えば、容量C11が5pFの場合、1.0GHz,1.5GHz,2.0GHzのRF信号周波数に対して、インダクタンスL8の値を図21のようにそれぞれ、5.1nH,2.3nH,1.3nHに設定することにより、共振周波数fr2はそれぞれ1.00GHz,1.48GHz,1.98GHzとなり、共振周波数fr2を希望のRF信号周波数と一致、あるいは、近い値にすることができる。従って、図28のような、広帯域・多チャンネルのアプリケーションにおいては、図7に示す本実施の形態2の低雑音増幅回路201は、等価的に高利得と、広帯域を同時に実現することができる。その結果、本低雑音増幅回路201を用いて受信システムを構成した場合、どのチャンネルに対しても、高い受信感度特性を実現することができる。
なお、図7に示す例では、負荷部2を可変インダクタ8と容量11のみによる構成とし、信号増幅部1をMOSトランジスタ7のみによる構成としたが、本発明はこれに限らず、さらに、広帯域化抵抗、負帰還抵抗、直流遮断容量などを接続するようにしてもよい。
すなわち、負荷部2を、図8の低雑音増幅回路202のように、可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したもの、または図9の低雑音増幅回路203のように、可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものでもよく、信号増幅部1を、図10の低雑音増幅回路204のように、出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続するようにしたものでもよい。また、低雑音増幅回路の構成は、負荷部2として、図8のように可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したものと、図9のように可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものとのいずれかと、信号増幅部1として、図10のように出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23を直列接続したものとを、組み合わせるようにしてもよい。
また、本実施の形態2の低雑音増幅回路は、図11に示すように、その基本構成が差動型のソース接地増幅器であるものでもよい。ここで、信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子6a、第1の入力端子5a、第1のノード24に接続された第1のMOSトランジスタ7aと、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子6b、第2の入力端子5b、第1のノード24に接続された第2のMOSトランジスタ7bと、前記第1のノード24とグランド端子の間に接続された電流源12を有している。但し、この場合は、容量11を、差動の出力端子間、すなわち第1の出力端子6aと第2の出力端子6bの間に接続することにより、C11は等価的に2倍になるので、図21において、C11は2.5pFとなる。
以上のように本実施の形態2の低雑音増幅回路によれば、出力端子6の電流信号を電圧信号に変換する負荷部2が、可変インダクタ8と、容量11とを有し、共振周波数制御回路4が、RF信号の周波数に応じて、可変インダクタ8のインダクタンスL8を制御するようにしたので、広帯域にわたって高利得特性を実現することができ、その結果、受信システムの受信感度を向上させることができる効果がある。また、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしているので、テレビチューナシステム等の、受信部とデジタル信号処理部を含む受信システムを、CMOSのワンチップ上に集積化することができる。
なお、上記実施の形態2では、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、信号増幅部1のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、あるいは、GaAsMESFET等としてもよい。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路301の構成を示す回路図であり、図14〜図17は、本発明の実施の形態3の他の構成による低雑音増幅回路302〜305をそれぞれ示す回路図であり、図18は、本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。
図13に示される本実施の形態3の低雑音増幅回路301において、1は信号増幅部、2は負荷部、3はRF信号供給器、4は共振周波数制御回路、5は入力端子、6は出力端子、7はMOSトランジスタ、8は可変インダクタ、9は可変容量である。ここで信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、出力端子6、入力端子5、グランド端子に接続されたMOSトランジスタ7を有している。また、負荷部2に含まれる可変インダクタ8は、オンチップインダクタである。
以下、その基本構成がソース接地型増幅器で構成された本実施の形態3の低雑音増幅回路301について、その動作を説明する。
図13に示される低雑音増幅回路301において、RF信号供給器3から供給されるRF信号は、入力端子5を介してMOSトランジスタ7のゲート端子に入力され、電圧信号から電流信号に変換される。そして、負荷部2にその電流信号が流れることにより電圧信号に変換され、出力端子6から増幅されたRF出力信号を取り出すことができる。なお、RF信号の信号帯域は1GHz以上である。
ここで、MOSトランジスタ7のトランスコンダクタンスをgm7、可変インダクタ8のインダクタンスをL8、可変容量9の容量値をC9とすると、利得G3は次式で与えられる。
Figure 2007026572
(数6)より利得G3は周波数に対して共振特性を持っており、その共振周波数fr3は(数7)で与えられ、そのとき利得G3は最大値をとる。
Figure 2007026572
本実施の形態3の低雑音増幅回路301では、前記インダクタンスL8及び前記容量値C9を共振周波数制御回路4で制御することにより、図18に示すように、共振周波数をシフトさせ、希望のRF信号の周波数において最大の利得を持たせるようにする。
図22は、本実施の形態3の低雑音増幅回路301における可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図であり、図23は、本実施の形態3の低雑音増幅回路305における可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図である。
例えば、1.0GHz,1.5GHz,2.0GHzのRF信号周波数に対して、図22のようにL8の値をそれぞれ5.0nH,3.4nH,2.5nHに設定し、C9の値をそれぞれ5.0pF,3.4pF,2.5pFに設定することにより、共振周波数fr3はそれぞれ1.01GHz,1.48GHz,2.01GHzとなり、共振周波数fr3を希望のRF信号周波数と近い値にすることができる。従って、図28のようなRF信号がBS/CSデジタルテレビチューナに入力される広帯域・多チャンネルの受信システムにおいては、図13に示す本実施の形態3の低雑音増幅回路301は、等価的に高利得と、広帯域を同時に実現することができる。その結果、本低雑音増幅回路301を用いて受信システムを構成した場合、どのチャンネルに対しても、高い受信感度特性を実現することができる。
なお、図13に示す例では、負荷部2を可変インダクタ8と可変容量9のみによる構成とし、信号増幅部1をMOSトランジスタ7のみによる構成としたが、本発明はこれに限らず、さらに、広帯域化抵抗、負帰還抵抗、直流遮断容量などを接続するようにしてもよい。
すなわち、負荷部2を、図14の低雑音増幅回路302のように、可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したもの、または図15の低雑音増幅回路303のように、可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものでもよく、信号増幅部1を、図16の低雑音増幅回路304のように、出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23とを直列接続するようにしたものでもよい。また、低雑音増幅回路の構成は、負荷部2として、図14のように可変インダクタ8と並列に広帯域化抵抗13を接続したものと、図15のように可変インダクタ8と直列に広帯域化抵抗13を接続したものとのいずれかと、信号増幅部1として、図16のように出力端子6と入力端子5との間に負帰還抵抗22と直流遮断容量23とを直列接続したものとを、組み合わせるようにしてもよい。
また、本実施の形態3の低雑音増幅回路は、図17に示す低雑音増幅回路305のように、その基本構成が差動型のソース接地増幅器であるものでもよい。ここで、信号増幅部1は、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子6a、第1の入力端子5a、第1のノード24に接続された第1のMOSトランジスタ7aと、ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子6b、第2の入力端子5b、第1のノード24に接続された第2のMOSトランジスタ7bと、前記第1のノード24とグランド端子の間に接続された電流源12を有している。この場合は、可変容量9を、差動の出力端子間、すなわち、第1の出力端子6aと第2の出力端子6b間に接続することにより、C9は等価的に2倍になるので、図23のように、C9は、それぞれ2.5pF,1.7pF,1.3pFとなり、C9の値を半分にすることができる。
以上のように本実施の形態3の低雑音増幅回路によれば、出力端子6の電流信号を電圧信号に変換する負荷部2が、可変インダクタ8と可変容量9を有し、共振周波数制御回路4が、RF信号の周波数に応じて、可変インダクタ8のインダクタンスL8と、可変容量9の容量値C9の両方を、制御するようにしたので、広帯域にわたって高利得特性を実現することができ、その結果、受信システムの受信感度を向上させることができる効果がある。また、信号増幅部1のトランジスタを、MOSトランジスタとしているので、テレビチューナシステム等の、受信部とデジタル信号処理部を含む受信システムを、CMOSのワンチップ上に集積化することができる。
なお、上記実施の形態3では、信号増幅部1のトランジスタをMOSトランジスタとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、信号増幅部1のトランジスタを、バイポーラトランジスタ、GaAsのMESFET等としてもよい。
また、本実施の形態3では、図13に示すように、負荷部2は、電源端子と出力端子6との間に接続される可変インダクタ8と、出力端子6とグランド端子との間に接続される可変容量9を有するようにしたが、負荷部2は、電源端子と出力端子6との間に接続されるインダクタと、前記出力端子6と電源端子あるいはグランド端子との間に接続される容量を有し、前記インダクタと前記容量の少なくとも一方は、そのインダクタ値あるいは容量値が可変であるようにしてもよい。
また、本実施の形態3では、図17に示すように、負荷部2は、電源端子と第1の出力端子6aとの間に接続される第1の可変インダクタ8aと、電源端子と第2の出力端子6bとの間に接続される第2の可変インダクタ8bと、第1の出力端子6aと第2の出力端子6bとの間に接続される可変容量9を有するようにしたが、負荷部2は、電源端子と前記第1の出力端子6aとの間に接続される第1のインダクタと、電源端子と前記第2の出力端子6bとの間に接続される第2のインダクタと、前記第1の出力端子6aと前記第2の出力端子6bとの間に接続される容量とを有し、前記第1および第2のインダクタと、前記容量の少なくとも一方は、それらのインダクタ値あるいは容量値が可変であるようにしてもよい。
本発明にかかる低雑音増幅回路は、低消費電力で広帯域にわたって高利得特性を実現するものであり、テレビチューナ等の多チャンネルの受信システムに有用である。
図1は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路101の構成を示す回路図である。 図2は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路102の構成を示す回路図である。 図3は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路103の構成を示す回路図である。 図4は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路104の構成を示す回路図である。 図5は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路105の構成を示す回路図である。 図6は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図7は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路201の構成を示す回路図である。 図8は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路202の構成を示す回路図である。 図9は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路203の構成を示す回路図である。 図10は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路204の構成を示す回路図である。 図11は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路205の構成を示す回路図である。 図12は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図13は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路301の構成を示す回路図である。 図14は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路302の構成を示す回路図である。 図15は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路303の構成を示す回路図である。 図16は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路304の構成を示す回路図である。 図17は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路305の構成を示す回路図である。 図18は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路の利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図19は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路101の可変容量値の例を示す図である。 図20は本発明の実施の形態1による低雑音増幅回路105の可変容量値の例を示す図である。 図21は本発明の実施の形態2による低雑音増幅回路201の可変インダクタンスの例を示す図である。 図22は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路301の可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図である。 図23は本発明の実施の形態3による低雑音増幅回路305の可変容量値、及び可変インダクタンスの例を示す図である。 図24は従来の低雑音増幅回路1100の構成を示す回路図である。 図25は従来の低雑音増幅回路1200の構成を示す回路図である。 図26は従来の低雑音増幅回路1300の構成を示す回路図である。 図27は従来の低雑音増幅回路における利得と帯域のトレードオフを示す特性図である。 図28はBS/CSデジタルテレビチューナに入力されるRF信号のイメージ図である。 図29はチューナシステムのブロック図である。
符号の説明
1 信号増幅部
2 負荷部
3 RF信号供給器
4 共振周波数制御回路
5 入力端子
6 出力端子
7 MOSトランジスタ
8 可変インダクタ
9 可変容量
10 インダクタ
11 容量
12 電流源
13 広帯域化抵抗
14 アンテナ
15 低雑音増幅回路(LNA)
16 ミキサ
17 LPF(Low Pass Filter)
18 VGA(Variable Gain Amplifier)
19 90°位相器
20 PLL(Phase Locked Loops)
21 デジタル回路
22 負帰還抵抗
23 直流遮断容量
24 第1のノード

Claims (12)

  1. 入力端子と出力端子を有し、入力された信号を増幅する信号増幅部と、
    前記出力端子と電源端子との間に接続され、前記出力端子の電流信号を電圧信号に変換する負荷部と、
    前記入力端子に接続され、RF信号を供給するRF信号供給器と、
    前記負荷部の共振周波数を、前記RF信号供給器から供給されるRF信号の周波数に応じて制御する共振周波数制御回路とを備えた、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  2. 請求項1に記載の低雑音増幅回路において、
    前記RF信号は、複数のチャンネルで構成され、
    前記共振周波数制御回路は、前記負荷部の共振周波数を前記RF信号に含まれる希望チャンネルの周波数帯に一致させるように制御する、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  3. 請求項1に記載の低雑音増幅回路において、
    前記負荷部は、インダクタと、可変容量とを有し、
    前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変容量の容量値を制御する、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  4. 請求項1に記載の低雑音増幅回路において、
    前記負荷部は、可変インダクタと、容量とを有し、
    前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変インダクタのインダクタンスを制御する、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  5. 請求項1に記載の低雑音増幅回路において、
    前記負荷部は、可変インダクタと、可変容量とを有し、
    前記共振周波数制御回路は、前記RF信号の周波数に応じて、前記可変インダクタのインダクタンスと、前記可変容量の容量値の両方を、制御する、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  6. 請求項1に記載の低雑音増幅回路において、
    前記信号増幅部は、ドレイン、ゲート、ソース端子が、それぞれ、前記出力端子、前記入力端子、グランド端子に接続されたトランジスタを有し、
    前記負荷部は、電源端子と前記出力端子との間に接続されるインダクタと、前記出力端子と電源端子あるいはグランド端子との間に接続される容量とを有し、前記インダクタと前記容量の少なくとも一方は、そのインダクタ値あるいは容量値が可変である、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  7. 請求項1に記載の低雑音増幅回路において、
    前記信号増幅部は、
    ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第1の出力端子、第1の入力端子、第1のノードに接続された第1のトランジスタと、
    ドレイン、ゲート、ソース端子がそれぞれ、第2の出力端子、第2の入力端子、第1のノードに接続された第2のトランジスタと、
    前記第1のノードとグランド端子の間に接続された電流源を有し、
    前記負荷部は、
    電源端子と前記第1の出力端子との間に接続される第1のインダクタと、
    電源端子と前記第2の出力端子との間に接続される第2のインダクタと、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に接続される容量とを有し、前記第1および第2のインダクタと、前記容量の少なくとも一方は、それらのインダクタ値、あるいはその容量値が可変である、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  8. 請求項1に記載の低雑音増幅回路を含み、1つの半導体チップ上に集積化されている、
    ことを特徴とする受信システム。
  9. 請求項1に記載の低雑音増幅回路を含み、テレビチューナシステムに用いられる、
    ことを特徴とする受信システム。
  10. 請求項2に記載の低雑音増幅回路において、
    前記RF信号の信号帯域が1GHz以上である、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  11. 請求項3ないし7のいずれかに記載の低雑音増幅回路において、
    前記負荷部に含まれるインダクタあるいは可変インダクタは、オンチップインダクタである、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
  12. 請求項6または7に記載の低雑音増幅回路において、
    前記トランジスタは、MOSトランジスタである、
    ことを特徴とする低雑音増幅回路。
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