JPWO2007026532A1 - 情報処理装置、テレビジョン放送受信機、及びテレビジョン放送記録再生機 - Google Patents

情報処理装置、テレビジョン放送受信機、及びテレビジョン放送記録再生機 Download PDF

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    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards

Abstract

電子機器において、電源が投入されてから実際に映像が表示され又は音声が出力されるまでの時間を短縮するとともに、消費電力の増大も抑制する。待機状態501と、準備状態502と、情報出力状態503と、の間では、待機状態501から準備状態502への遷移504と、準備状態502から情報出力状態503への遷移505と、情報出力状態503から準備状態502への遷移506と、準備状態502から待機状態501への遷移507と、待機状態501から情報出力状態503への遷移508と、を有する。

Description

本発明は、情報処理装置、テレビジョン放送受像機及びテレビジョン放送記録再生機等の電子機器に関し、特にこれらの電子機器の起動時間を短縮する技術に関する。
デジタルテレビジョン放送が開始され高解像・高精細な映像音声がテレビジョン放送受信機で視聴できるようになった。また、ほぼ時を同じくして、テレビジョン放送受信機のネットワーク対応化が進んでいる。テレビジョン放送受信機のOS(Operating System)がこれまでのITRONに代表されるリアルタイム性を重視したOSから、Linuxに代表されるネットワーク対応OSになりつつある。
ネットワーク対応OSへの変更によりOSの起動時間やアプリケーションプログラムの起動時間が長くなっている。すなわち、OSの起動には、システム全体の初期化と各ハードウエアの初期化とを実行する必要があり、これらの処理に時間を要する。また、アプリケーションプログラムによりデジタル放送を受信し表示するためには、さらにチューナやデコーダ、表示デバイスなどについて細かく設定する必要があり、時間がかかる。すなわち、利用者が電源スイッチを押してから表示されるまでの時間がかかるようになった。
利用者は、電源スイッチを押した瞬間に映像や音声が出力されることを好むため、利用者はここで時間がかかることを不満に感じる。このような利用者の要望を実現するためにOSの起動時間を短縮すれば良く、その課題に取り組んだ例として、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、時間を要する処理を並列化して同時進行させることにより、起動時間の短縮化を図った技術を開示するものである。
特開2004−213530号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の並列処理において最も長い処理に起動時間が収斂するため、デジタルテレビジョン放送受信機のようにチューナ又はデコーダ等の初期起動に時間を要する装置を包含している場合には、大幅な起動時間の短縮は難しい。
また、起動時間を短縮化するために、常にOSを起動状態にし受信放送を継続的にデコードする方法も考えられるが、この方法では従来使用されているデジタルテレビジョン放送受像機よりも消費電力が大幅に増大するという問題点がある。
本発明の目的は、情報処理装置などの電子機器において、電源が投入されてから実際に映像が表示され又は音声が出力されるまでの時間を短縮するとともに、消費電力の増大も抑制することである。
本発明の一観点によれば、当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記環境情報に基づいて、情報を出力していない待機状態から情報を出力している情報出力状態へ移行する準備段階である準備状態に移行することを特徴とする情報処理装置である。前記準備状態は、前記待機状態から前記情報出力状態への移行時間よりも該情報出力状態への移行時間を短くするために必要な回路への電力供給を行なっている状態であることを特徴とする。この情報処理装置においては、発生した前記第1トリガにより前記待機状態から前記準備状態に移行させる際の移行速度を高めつつ、消費電力の増大を抑制することができる。
また、当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記環境情報の変化が、予め定められたしきい値に達した場合に、待機状態から準備状態に移行する起因となる第1トリガを発生する第1トリガ発生部を備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。発生した第1トリガにより前記待機状態から前記準備状態に移行することにより、さらに情報出力状態への移行時間を早めるとともに、消費電力の増大を抑制することができる。
また、前記準備状態への移行指令信号を受信し、前記情報出力状態から前記準備状態に移行する起因となる第3トリガを発生する第3トリガ発生部を備えることが好ましい。発生した第3トリガにより前記情報出力状態から前記準備状態に移行する際に、移行速度を速めることができる。
また、前記準備状態に移行してからの時間を計測する時間計測部と、該時間計測部が計測した時間に基づいて、前記準備状態から前記待機状態に移行する起因となる第4トリガを発生する第4トリガ発生部とを備えることが好ましい。前記記第4トリガ発生部は、前記時間計測部が保持する経過時間と、予め設定された時間と、を比較し、前記経過時間が前記設定された時間より長くなった場合に、前記準備状態から前記待機状態に移行する起因となる第4トリガを発生することを特徴とする。これにより、前記発生した第4トリガにより前記準備状態から前記待機状態に移行することで、消費電力のさらなる抑制を行なうことができる。
本発明の他の観点によれば、当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記環境情報に基づいて、情報を出力していない待機状態から情報を出力している情報出力状態へ移行する準備段階である準備状態の保持時間を調整することを特徴とする情報処理装置が提供される。また、当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記環境情報の変化が、人為的行為であるか自然現象であるかを推定し前記環境情報の変化が人為的行為であると推定された場合に前記準備状態を延長する起因となる第5トリガを発生する第5トリガ発生部とを有することを特徴とする情報処理装置が提供される。これにより、準備状態の保持時間を調整し情報処理装置の使い勝手の向上させることができる。
前記準備状態に移行後、前記情報出力状態に移行しなかった場合に、前記設定された時間を、より長く設定することが好ましい。これにより、使われ方の応じて準備状態の保持時間を調整することができる。前記準備状態に移行後、前記情報出力状態に移行した場合に、前記設定された時間を、より短く設定することが好ましい。
本発明の別の観点によれば、音声情報又は映像情報を出力する情報出力状態と、前記音声情報又は前記映像情報を出力せず、前記情報出力状態よりも電力消費が少ない待機状態と、前記音声情報及び前記映像情報を出力せず、情報出力が指示された場合に前記情報出力状態へ移行する際にかかる時間が前記待機状態から前記情報出力状態へ移行する際にかかる時間よりも短い準備状態と、周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、を有し、環境変化が、予め定められたしきい値に達した場合に前記待機状態から前記準備状態に移行し、予め定められた時間内に、前記情報出力状態への移行信号を受信した場合に前記準備状態から前記情報出力状態に移行し、前記準備状態への移行信号を受信した場合に前記情報出力状態から前記準備状態へ移行し、前記準備状態に移行してからの経過時間が予め設定されたより長くなった場合に前記準備状態から前記待機状態へ移行することを特徴とする情報処理装置が提供される。
本発明によれば、情報処理装置などの電子機器において、電源が投入されてから実際に映像が表示され又は音声が出力されるまでの時間を短縮するとともに、消費電力の増大も抑制することができる。
本実施の形態による電子機器の例として示す液晶テレビジョン受像装置(液晶テレビ)の一構成例を示す機能ブロック図である。 待機状態の回路の動作状態を示すブロック図である。 回路の準備状態における動作状況例を示すブロック図である。 情報出状態における回路の動作状態の例を示す図である。 待機状態と準備状態と情報出力状態との状態の遷移を示す状態遷移図である。 待機状態から準備状態への移行動作の流れを示すフローチャート図である。 準備状態から情報出力状態への移行動作の流れを示すフローチャート図である。 情報出力状態から準備状態への移行動作の流れを示すフローチャート図である。 準備状態から待機状態への移行動作の流れを示すフローチャート図である。 待機状態から情報出力状態への移行動作の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第1実施例によるテレビジョン受像機の概観構成例を示す図である。 図12は対応する上記実施の形態による回路ブロック図である。 第1トリガを発生する処理の流れを示すフローチャート図である。 時間に対する照度の変化例を示す図である。 時間に対する照度の値と変化量とを示す図である。 図15に対応する図であり、照度の変化が式1の分母Δtnに比較してごく短時間である例を示す図である。 図15に対応する図であり、t2とt3との間に示すように照度値の変化分が分母Δtnに比較して小さい場合を示す図である。
符号の説明
101 アンテナ
102 チューナ
103 デコーダ
104 音声処理部
105 アンプ部
106 スピーカ(音声出力端子)
107 映像処理部
108 表示装置駆動回路
109 表示装置(映像出力端子)
110 バックライト
111 制御部(状態設定装置の一部)
112 中央プロセッシングユニット
113 RAM
114 ROM
115 環境情報取得部
116 トリガ発生部(状態設定装置の一部)
116−1 第1トリガ発生部
116−2 第2トリガ発生部
116−3 第3トリガ発生部
116−4 第4トリガ発生部
116−5 第5トリガ発生部
116−6 第6トリガ発生部
117 電源管理部
118 電源
119 電源ライン
120 制御ライン
121 クロック
122 時間計測部
123 視聴情報提示手段(表示装置、スピーカを含む。)
201 稼動している部分
301 稼動している部分
401 稼動している部分
501 待機状態
502 準備状態
503 情報出力状態
504 待機状態から準備状態への移行
505 準備状態から情報出力状態への移行
506 情報出力状態から準備状態への移行
507 準備状態から待機状態への移行
508 待機状態から情報出力状態への移行
509 準備状態の保持
1110 テレビジョン受像機
1200 電源スイッチ
1201 リモコン受光部
1202 照度センサ
1203 マイク
1204 カメラ
1400 カーテンが開けられた瞬間
次に、本発明の一実施の形態による電子機器について図面を参照しつつ説明を行う。本実施の形態による電子機器においては、以下に説明する3つの状態をとりうる。
1)情報出力状態
この状態は、電子機器が情報を出力している状態である。例えば、テレビジョン放送受信機においては、映像情報や音声情報が出力され視聴できる状態である。テレビジョン放送記録再生機の場合、映像音声(AV)出力端子へ映像情報や音声情報を出力している状態である。厳密には出力とは言えないが情報を録画している状態も含む。
2)待機状態
この状態は、電子機器が情報を出力しておらず、情報出力状態よりも消費電力の少ない状態である。例えば、CPU(Central Processing Unit)のクロック周波数を低くする、CPUの動作を停止させる、或いは、放送波を復調、デコードしない、或いは、使用しない回路ブロックの電源を遮断するなどの状態が挙げられる。
3)準備状態
この状態は、電子機器が情報を出力しておらず、待機状態よりも消費電力が大きいが、情報出力状態への移行時間は短い状態を言う。例えば、テレビジョン放送受信機の場合、情報出力状態から視聴情報提示手段(少なくとも後述する図1の表示装置109、スピーカ106)の出力をOFFした状態である。テレビジョン放送記録再生機の場合は、情報出力状態からAV出力端子への出力をOFFした状態である。或いは、記録媒体へ書き込み(出力)していない状態である。
次に、上記3つの状態から、それぞれ別の状態へ移行する起因となるトリガを以下のように定義する。
1)第1トリガ:待機状態から準備状態に移行する起因となるトリガである。
2)第2トリガ:準備状態から情報出力状態に移行する起因となるトリガである。
3)第3トリガ:情報出力状態から準備状態に移行する起因となるトリガである。
4)第4トリガ:準備状態から待機状態に移行する起因となるトリガである。
5)第5トリガ:準備状態を延長するトリガである。準備状態に移行してからの経過時間の値を、例えば予め設定された値へ変更するためにに発生する。
6)第6トリガ:待機状態から情報出力状態に移行する起因となるトリガである。
従来の電子機器では、「待機状態」、「情報出力状態」の2つの状態をとりうるが、本実施の形態では第3の状態である「準備状態」を用意することにより上記課題を解決する。
図5は、上記3つの状態に関する状態遷移図である。図5に示すように、待機状態501と、準備状態502と、情報出力状態503と、の間では、待機状態501から準備状態502への遷移504と、準備状態502から情報出力状態503への遷移505と、情報出力状態503から準備状態502への遷移506と、準備状態502から待機状態501への遷移507と、待機状態501から情報出力状態503への遷移508と、を有する。なお、それぞれの状態は、その状態への遷移中も含む。
図1は、本実施の形態による電子機器の例として示す液晶テレビジョン受像装置(液晶テレビ)の一構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態による電子機器は、放送波を受信するアンテナ101と、受信した放送波を復調するチューナ102と、符号化された映像を復号化するデコーダ103と、符号化された音声信号をアナログ音声信号に変換する音声処理部104と、アナログ音声信号を増幅するアンプ部105と、スピーカ(音声出力端子)106と、映像信号の画質を調整する映像処理部107と、映像信号を表示装置に表示する信号に変換する表示装置駆動回路108と、映像を表示する表示装置(映像出力端子)109と、バックライト110と、機器全体の制御を行う制御部111と、中央プロセッシングユニット112と、RAM113と、ROM114と、センサ115と、センサからの検出信号を解析して適切なトリガを発生するトリガ発生部116(第1〜第6トリガ発生部116−1〜116−6及び時間計測部を含む。)と、機器内の各部の電源をON/OFFを管理する電源管理部117と、電源118と、電源ライン119と、制御ライン120と、回路の動作周波数を決定するクロック121と、時間を計測する時間計測部122と、を有する。
以下に、3つの状態、及びそれらの状態を移行する条件と手順とについて説明する。
(1)待機状態501について図1と図2を参照して説明する。図2は、待機状態における回路の動作を示す図である。待機状態では、電源118から供給される電力により、破線201で囲まれた制御部111、トリガ発生部116、センサ115、電源管理部A117−1が動作している。
それ以外の機能ブロックへは、電源管理部A117−1からの電力供給がなされていない。又は電源管理部A117−1からの電力供給がなされていても、該当する機能ブロックが仕様上必要とする最低限の電力供給のみが行われている。これらの機能ブロックが実際に動作するために必要な電力供給と比べると少ない。ここで、センサ115は、電子機器の周囲の状況を感受し、その結果をトリガ発生部116へ出力している。トリガ発生部116では、センサ115からの出力を解析し、第1トリガの条件に合致した入力があれば、第1トリガ発生部116−1が第1トリガを生成し、準備状態への移行を開始する。第1トリガ発生部116−1は制御部に含まれていても良い。
制御部111の稼動状態に関してはさまざまな状態が考えられるが、例えばクロック121信号の周波数を下げた状態で稼動するか、或いはRAM113のみ電力供給しCPU112とROM114との電力は遮断するか、或いはRAM113のデータをROM114(この場合は、書き換え可能なFLASH ROMである。)へ書き写した後に制御部111内の全て電力遮断する、など一般的な消費電力削減手法を用いることができる。
消費電力削減方法としては、待機状態から他の状態に移行する際に必要な時間と、削減される消費電力と、がトレードオフの関係にあるため、機器の設計仕様により決定される。
ここでは、一例として、待機状態にある制御部111は、CPU112への電力供給は停止するがRAM113への電源供給は停止しない、いわゆる、サスペンドモード、もしくは、スタンバイモードを用いているものとして以下の説明を行う。
尚、制御部111がサスペンドモードから電力供給が普通に行われる通常動作モードへの復帰は、一般的には、割り込みコントローラの出力を電力供給開始のトリガとすることで行われる。これにより、制御部111に対して、外部からの何かしらの刺激を起因として、もしくは、制御部111の内部タイマの経過などを起因として、サスペンドモードから通常モードに復帰することができる。また、通常動作モードからサスペンドモードに移行するには、専用の命令を実行する方法や、特定のレジスタをアクセスする方法などがある。
このようなサスペンドモードにある制御部111においては、OSはアイドル状態で停止している。すなわち、アプリケーションプログラムにおいて、これ以上行うべき処理が無くなり、また、OSにおいても、これ以上行うべき処理が無くなったため、システム全体としてアイドル状態になり、その時点でサスペンドモードに移行することで、次に何かしら必要な処理が発生し、その処理を行うためにOSが再開するまで、CPU112の電力消費を抑えることができる。
また、サスペンドモードに移行する前に、待機状態時に電源供給が停止されるハードウエアに設定しているデータをRAM113上へ退避させておくことにより、サスペンドモードから通常動作モードへの復帰時に、それらのデータをRAM113上から読み出し再設定することで、これらのハードウエアの状態を待機状態に入る前の状態に、迅速に復帰させることが可能となる。但し、待機状態は、少なくとも第1トリガ及び第6トリガを発生することができる状態であれば良く、サスペンドモードに限定されるものではない。
(2)準備状態502について図3を参照して説明する。図3は、回路の準備状態における動作状況例を示すブロック図である。
準備状態502では、電源118から供給される電力により、破線301で囲まれた、アンテナ101、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、制御部111、トリガ発生部116、センサ115、電源管理部A117−1、電源管理部B117−2が動作している。それ以外の機能ブロックへは、電源管理部B117−2により電力供給がなされていない、或いは電力供給がなされていても、該当する機能ブロックが仕様上必要とする最低限の電力供給のみが行われている。
センサ115は周囲の状況を感受し、結果をトリガ発生部116へ出力している。トリガ発生部116では、センサ115の出力を解析し、第2トリガの条件に合致した入力があれば、第2トリガ発生部116−2が第2トリガを生成し、情報出力状態への移行505を開始する。情報出力状態への移行505については後述する。第2トリガとは、準備状態から情報出力状態に移行を開始する契機となる事象のことである。具体的にどのような事象であるかについては後述する。第2トリガ発生部116−2は制御部111に含まれていても良い。
制御部111は、CPU112、RAM113、ROM114共に電力供給がされOSが動作しており、その上でアプリケーションプログラムが動作している状態である。また、このとき、アプリケーションプログラムは、その内部状態として、「準備状態」を保持することになり、「準備状態」に対応する処理を行う。
チューナ102は、放送波の受信を行い受信信号の復調を行っており、映像信号をデコーダ103へ、音声信号を音声処理部104へ出力している。上記映像信号が入力したデコーダ103は、符号圧縮された映像信号の復号処理を行っており、映像処理部107へ復号済み映像データを出力している。上記音声信号が入力した音声処理部104は、符号圧縮された音声信号の復号処理を行っており、アンプ部105へ復号済み音声データを出力している。上記復号済み映像データを入力された表示装置駆動回路108は、データの画質調整を行っており、表示装置109が表示できるデータに変換するが、データを表示装置109へは出力しないか、もしくは真っ黒な画面を表示する。
復号済み音声データを入力されたアンプ部105は、データを増幅せず、スピーカ106へも出力しない。アンプ部105の電源投入から音声出力されるまでの時間が十分高速であれば、アンプ部105への電源を遮断しても良い。電源管理部B117−2は、表示装置109及びバックライト110へ電力を供給しない。時間計測部122は、準備状態502に移行してからの経過時間を計測しており、トリガ発生部116に含まれている。経過時間が予め設定されたある値(例えば5分間)以上になると、トリガ発生部116−4は待機状態501に移行する起因となる第4トリガを生成する。準備状態502から待機状態501への移行の詳細は後述する。時間計測部122及び第4トリガ発生部116−4は制御部111に含まれていても良い。
ここで、準備状態は、情報出力状態へ移行するために必要な時間の短縮を目的として、設けられている状態であり、本実施の形態において説明した状態に限らず、待機状態から情報出力状態に至るまでの間の一つの状態を準備状態として定義する。
具体的には、CPU112が待機状態からサスペンドモードに変更された状態又はスタンバイモードから通常動作モードにモード変更された状態を準備状態として使用しても良い。また、チューナ102が放送波の受信をしている状態、チューナ102が出力したデータをデコーダ103が復号処理を行う状態、又は映像処理部107がデコーダ103から出力されるデータに対して映像処理を施している状態を準備状態としても良い。
また、表示装置駆動回路108が映像処理部107から出力されるデータを表示装置109が表示可能なデータ形式に変換を行うが前記データを表示装置109へは出力しない状態、又は黒色の画面を表示する状態を準備状態としても良い。また、音声処理部104がチューナ102から出力されたデータに対して復号処理を行っている状態、又はアンプ部105が音声処理部104から出力された復号済み音声データを増幅せず、スピーカ106へも音声を出力しない状態を準備状態としても良い。
(3)情報出力状態503について図4を参照しつつ説明する。図4は、情報出力状態における回路の動作状態の例を示す図である。
情報出力状態503では、電源118から供給される電力により、破線401で囲まれたアンテナ101、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、スピーカ106、映像処理部107、表示装置駆動回路108、表示装置109、バックライト110、制御部111、トリガ発生部116、センサ115、電源管理部A117−1、電源管理部B117−2が動作している。
センサ115は周囲の状況を感受し、その結果をトリガ発生部116へ出力している。トリガ発生部116では、センサ115の出力を解析し、必要に応じて制御部111への通知、或いは電源管理部A117−1、電源管理部B117−2の制御を行う。例えば、周囲の明るさに変化があれば、トリガ発生部116は電源管理部B117−2に対してバックライト110の明るさを変更するよう指示を出す。例えば、周囲がより明るくなれば、利用者が見やすいように、バックライト110の明るさを弱める。外部から電源OFFの指示があれば、待機状態への移行507を開始するように各部への指示を出す。待機状態への移行507については後述する。
制御部111においては、CPU112、RAM113、ROM114が共に電力供給されており、OSが動作しており、OS上でアプリケーションプログラムが動作している状態である。また、このとき、アプリケーションプログラムは、その内部状態として、「情報出力状態」を保持することになり、「情報出力状態」に対応する処理を行う。
チューナ102は、放送波の受信を行い受信信号の復調を行っており、映像信号をデコーダ103へ出力し、音声信号を音声処理部104へ出力している。制御部111からチャンネル変更の指示があると、チャンネル周波数の変更が行われる。映像信号が入力されたデコーダ103は、符号圧縮された映像信号の復号処理を行っており、映像処理部107へ復号済み映像データを出力している。音声信号が入力された音声処理部104は、符号圧縮された音声信号の復号処理を行っており、アンプ部105へ復号済み音声データを出力している。
復号済み映像データが入力された表示装置駆動回路108は、データの画質調整を行っており、表示装置109が表示できるデータに変換して表示装置109へ出力している。復号済み音声データが入力されたアンプ部105は、データを増幅し、スピーカ106へ出力する。電源管理部B117−2は、表示装置109及びバックライト110に対して電力を供給しており、表示装置109では表示装置駆動回路108において生成されたデータを表示し、バックライト110はトリガ発生部116から指示された明るさで点灯する。
(4)待機状態から準備状態への移行504について図6を参照して説明する。図6は、待機状態から準備状態への移行を示す一連のフローチャート図であり、トリガ発生部116のフローチャート図、電源管理部A117−1のフローチャート図、制御部111のフローチャート図がそれぞれ示されている。これらは独立して動作しているとして説明を行う。
まず、トリガ発生部116での移行処理について説明する。ステップS601において、センサ115は外部からの情報を取得する。ステップS602において、トリガ発生部116はセンサ115が取得した情報を解析する。ステップS603において、ステップS602における解析結果から第1トリガが生成可能な場合は、次のステップS604に進む。第1トリガが生成不能な場合は、ステップS601に戻る。第1トリガとは、待機状態から準備状態に移行を開始するきっかけとなる事象のことである。具体的にどのような事象であるかについては後述する。ステップS604において、第1トリガ発生部116−1は第1トリガを生成する。以上のステップで、トリガ発生部116は移行処理を終える。
次に、電源管理部A117−1での移行処理について説明する。ステップS611において、電源管理部A117−1は、トリガ発生部116からの第1トリガがあれば、次のステップS612に進む。トリガ発生部116からの第1トリガがなければ、ステップS611の処理を繰り返す。ステップS612において、電源管理部A117−1は、準備状態で動作する必要のある各機能ブロックに対して、電力を供給する。具体的には、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、及び、電源管理部B117−2へ電力を供給する。以上のステップで、電源管理部A117−1は移行処理を終える。
次に、制御部111での移行処理を説明する。ステップS621において、制御部111は、トリガ発生部116からの第1トリガがあれば、次のステップS622に進む。第1トリガがなければ、ステップS621の処理を繰り返す。ステップS622において、制御部111は電力削減状態から通常に稼動する状態に復帰する。このとき、制御部111では、サスペンドモードにあったCPU112に対して電力供給が行われ、通常動作モードに移行し、停止していたOSが再開する。ステップS623において、制御部111上で再開したOSは、準備状態で動作する必要のある各機能ブロックの起動が全て完了したか否かを判断し、起動が全て完了していれば、ステップS627に進む。起動が完了していなければ、次のステップS624に進む。ここで、準備状態で動作する必要のある各機能ブロックとは、具体的には、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、及び、電源管理部B117−2である。
ステップS624では、まだ起動を行っていない機能ブロックに対して、それが制御可能となっているか否かを判断する。制御可能となっていなければステップS623に戻る。制御可能となっていれば次のステップS625に進む。ステップS625では、OSは、その該当する機能ブロックに対して起動の指示を出す。ステップS626では、OSは、待機状態501に移行する時に、予めRAM113へ退避させておいた、上記該当する機能ブロックの設定データを用いて再設定を行い、ステップS623に戻る。尚、電源管理部A117−1からの電力供給のみで起動する機能ブロックに対しては、ステップS625、及び、ステップS626の処理は行わなくてもよい。
ステップS627では、OSからアプリケーションプログラムに処理が戻る。そして、アプリケーションプログラムは、それが使用する内部状態を、「準備状態」へ変更する。以降、アプリケーションプログラムは、「準備状態」に対応する処理を行う。以上のステップで、制御部111は移行処理を終える。
尚、ステップS623に入ってからステップS627に至るまでに、該当する機能ブロックでは、以下のような処理が行われる。
起動指示を受けたチューナ102は、放送波の受信を行い受信信号の復調を行い、映像信号をデコーダ103へ出力し、音声信号を音声処理部104へ出力する。映像信号が入力されたデコーダ103は、符号圧縮された映像信号の復号処理を行い、映像処理部107へ復号済み映像データを出力する。また、音声信号が入力された音声処理部104は、符号圧縮された音声信号の復号処理を行い、アンプ部105へ復号済み音声データを出力する。
復号済み映像データが入力された表示装置駆動回路108は、復号済み映像データの画質調整を行い、表示装置109が表示できるデータに変換する。但し、このデータを表示装置109へは出力しない。また、上記復号済み音声データが入力されたアンプ部105は、復号済み音声データを増幅せず、スピーカ106へも出力しない。尚、アンプ部105の電源投入から音声出力されるまでの時間が充分高速であれば、アンプ部105への電源を遮断したままでも良い。電源管理部B117−2は、表示装置109及びバックライト110へ電力を供給しない状態で保持しておく。上記の手順により、待機状態から準備状態への移行を完了する。
また、上記移行作業を行っている最中に、第2トリガが発行されれば引き続き情報出力状態へ移行する。
(5)準備状態から情報出力状態への移行505について図7を参照しつつ説明する。図7は、準備状態から情報出力状態への移行処理の流れを示す一連のフローチャート図であり、トリガ発生部116のフローチャート図、電源管理部B117−2のフローチャート図、制御部111のフローチャート図をそれぞれ示している。これらは独立して動作しているものとして説明を行う。
まず、トリガ発生部116での移行処理について説明する。ステップS701において、センサ115は外部からの情報を取得する。ステップS702において、トリガ発生部116はセンサ115が取得した情報を解析する。ステップS703において、上記解析結果から第2トリガが生成可能な場合、次のステップS704に進む。第2トリガが生成不能な場合は、ステップS701に戻る。ステップS704において、第2トリガ発生部116−2は第2トリガを生成する。
以上のステップで、トリガ発生部116は移行処理を終える。次に、電源管理部B117−2での移行処理について説明する。ステップS711において、電源管理部B117−2は、トリガ発生部116からの第2トリガがあれば、次のステップS712に進む。第2トリガがなければ、ステップS711の処理を繰り返す。ステップS712において、電源管理部B117−2は、情報出力状態で動作する必要のある各機能ブロックに対して、電力を供給する。具体的には、表示装置109とバックライト110へ電力を供給する。
以上のステップで、電源管理部B117−2は移行処理を終える。次に、制御部111での移行処理について説明する。ステップS721において、制御部111は、トリガ発生部116からの第2トリガがあれば、次のステップS722に進む。第2トリガがなければ、ステップS721を繰り返す。ステップS722において、制御部111上で動作しているOSは、情報出力状態にするにあたって制御の必要のある各機能ブロックの設定が全て完了しているか否かを判断し、各機能ブロックの設定が完了していれば、ステップS724に進む。完了していなければ、次のステップS723に進む。ここで、制御の必要な各機能ブロックとは、具体的には、アンプ部105と表示装置駆動回路108である。
ステップS723では、OSは、情報出力状態503に移行する時に、予めRAM113へ退避させておいた機能ブロックの設定データを用いて再設定を行い、ステップS722に戻る。ステップS724では、OSからアプリケーションプログラムに処理が戻る。そして、アプリケーションプログラムは、それが使用する内部状態を、「情報出力状態」へ変更する。以降、アプリケーションプログラムは、「情報出力状態」に対応する処理を行う。以上のステップで、制御部111は移行処理を終える。
尚、ステップS722に入ってからステップS726に至るまでに、該当する機能ブロックでは、以下の処理が行われる。また、上記移行作業を行っている最中に、第3トリガが発行されれば処理を中断し、準備状態へ移行する。
制御部111は、アンプ部105に音声出力指示を出し、表示装置駆動回路108に映像出力指示を出す。これにより、アンプ部105の出力は、スピーカ106へ出力されるとともに、表示装置駆動回路108の出力は、表示装置109へ出力され、利用者が視聴できる状態になる。上記の手順により、準備状態から情報出力状態への移行を完了する。
(6)情報出力状態から準備状態への移行506について図8を参照して説明する。
図8は、情報出力状態から準備状態への移行の流れを示す一連のフローチャート図であり、トリガ発生部116のフローチャート図、電源管理部B117−2のフローチャート図、制御部111のフローチャート図をそれぞれ示している。これらは独立して動作しているものとして説明する。まず、トリガ発生部116における移行処理について説明する。ステップS801において、センサ115は外部からの情報を取得する。ステップS802において、トリガ発生部116はセンサ115が取得した情報を解析する。ステップS803において、上記解析結果から電源OFFが認められた場合に、次のステップS804に進む。電源OFFが認められない場合は、ステップS801に戻る。ステップS804において、第3トリガ発生部116−3は第3トリガを生成する。以上のステップで、トリガ発生部116は移行処理を終える。
次に、電源管理部B117−2での移行処理について説明する。ステップS811において、電源管理部B117−2は、トリガ発生部116からの第3トリガがあれば、次のステップS812に進む。第3トリガがなければ、ステップS711の処理を繰り返す。ステップS812において、電源管理部B117−2は、準備状態で動作する必要のない各機能ブロックに対する電力供給を遮断する。具体的には、表示装置109とバックライト110への電力を遮断する。以上のステップで、電源管理部B117−2は移行処理を終える。
次に、制御部111での移行処理について説明する。ステップS821において、制御部111は、トリガ発生部116からの第3トリガがあれば、次のステップS822に進む。第3トリガがなければ、ステップS821を繰り返す。ステップS822において、制御部111上で動作しているOSは、準備状態にするにあたって制御の必要のある各機能ブロックの制御が全て完了しているか否かを判断し、完了していれば、ステップS824に進む。完了していなければ、次のステップS823に進む。ここで、準備状態にするにあたって制御の必要な各機能ブロックとは、アンプ部105と表示装置駆動回路108である。
ステップS823では、OSは、その該当する機能ブロックに設定されているデータを、次回の設定に備えてRAM113へ退避させた後に停止処理を行う。ステップS824では、OSからアプリケーションプログラムに処理が戻る。そして、アプリケーションプログラムは、それが使用する内部状態を、「準備状態」へ変更する。以降、アプリケーションプログラムは、「準備状態」に対応する処理を行う。以上のステップで、制御部111は移行処理を終える。
尚、ステップS822に入ってからステップS824に至るまでに、該当する機能ブロックでは、以下のような処理が行われる。
制御部111は、アンプ部105に音声出力停止の指示を出し、表示装置駆動回路108に映像出力停止の指示を出す。これにより、アンプ部105の出力は、スピーカ106へ出力されなくなるとともに、表示装置駆動回路108の出力も、表示装置109へ出力されなくなり、利用者が視聴できない状態になる。上記の手順で、情報出力状態から準備状態への移行を完了する。また、上記移行作業を行っている最中に、第4トリガが発行されればそのまま待機状態へ移行する。
(7)準備状態から待機状態への移行507について図9を参照して説明する。
図9は、待機状態から準備状態への移行を示す一連のフローチャート図であり、トリガ発生部116のフローチャート図、電源管理部A117−1のフローチャート図、制御部111のフローチャート図をそれぞれ示している。これらは独立して動作しているものとして説明する。
まず、トリガ発生部116における移行処理について説明する。ステップS901において、トリガ発生部116は、待機状態へ移行する時間を設定する。これは、準備状態に入ったときに、制御部111から設定されるものとする(例えば5分間)。ステップS902において、時間計測部122から現在時間を取得する。ステップS903において、現在時間が指定時間に達したか否かを判断し、指定時間に達していれば次のステップS904に進む。指定時間に達していなければ、ステップS903の処理を繰り返す。ステップS904において、第4トリガ発生部116−4は第4トリガを生成する。以上のステップで、トリガ発生部116は移行処理を終える。
次に、制御部111での移行処理を説明する。ステップS921において、制御部111は、トリガ発生部116からの第4トリガがあれば、次のステップS922に進む。第4トリガがなければ、ステップS921を繰り返す。ステップS622において、制御部111上で動作しているOSは、待機状態で動作する必要のない各機能ブロックの動作が全て停止したか否かを判断し、動作が停止していれば、ステップS924に進む。動作が停止していなければ、次のステップS925に進む。ここで、待機状態で動作する必要のない各機能ブロックとは、具体的には、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、及び、電源管理部B117−2である。
ステップS923では、OSは、停止していない上記機能ブロックに設定されているデータをRAM113に保存するとともに、その機能ブロックに対して停止の指示を出し、ステップS922に戻る。停止の指示を受けた各機能ブロックは必要に応じた終了処理を行う。ステップS924では、OSは、電源管理部A117−1に電源遮断の指示を出す。
ステップS925では、OSは、スリープ状態からの復帰に備えた前処理をした後に、専用の命令を実行するか、もしくは、特別なレジスタを操作することによって、通常動作モードからサスペンドモードに移行する。これによりCPU112の電力の供給が停止される。以上のステップで、制御部111は移行処理を終える。
次に、電源管理部A117−1での移行処理を説明する。ステップS911において、電源管理部A117−1は、制御部111からの電源遮断指示があれば、次のステップS912に進む。電源遮断指示がなければ、ステップS911を繰り返す。
ステップS912において、電源管理部A117−1は、準備状態で動作する必要のない各機能ブロックに対して、電源を遮断する。具体的には、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、及び、電源管理部B117−2の電力を遮断する。或いは、ごく少量の電力のみを供給するようになる。以上のステップにより、電源管理部A117−1は移行処理を終える。上記の手順で、待機状態から準備状態への移行を完了する。また、上記移行作業を行っている最中に、第1トリガが発行されれば処理を中断し、準備状態へ移行する。
(8)待機状態から情報出力状態への移行508について図10を参照して説明する。
図10は、待機状態から情報出力状態への移行を示す一連のフローチャート図であり、トリガ発生部116のフローチャート図、電源管理部A117−1と電源管理部B117−2のフローチャート図、制御部111のフローチャート図をそれぞれ示している。これらは独立して動作しているものとして説明する。まず、トリガ発生部116での移行処理を説明する。ステップS1001において、センサ115は外部からの情報を取得する。ステップS1002において、トリガ発生部116はセンサ115が取得した情報を解析する。ステップS1003において、上記解析結果から電源ONが認められた場合、次のステップS1004に進む。電源ONが認められない場合は、ステップS1001に戻る。ステップS1004において、第6トリガ発生部116−6は第6トリガを生成する。以上のステップにより、トリガ発生部116は移行処理を終える。
次に、電源管理部A117−1と電源管理部B117−2での移行処理について説明する。ステップS1011において、電源管理部A117−1と電源管理部B117−2は、第6トリガ発生部116−6からの第6トリガがあれば、次のステップS1012に進む。第6トリガがなければ、ステップS1011を繰り返す。ステップS1012において、電源管理部A117−1は、準備状態で動作する必要のある各機能ブロックに対して、電源を供給する。具体的には、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、電源管理部B117−2へ電力を供給する。電源管理部B117−2は、情報出力状態で動作する必要のある各機能ブロックに対して、電源を供給する。具体的には、表示装置109とバックライト110である。
以上のステップで、電源管理部A117−1と電源管理部B117−2は移行処理を終える。尚、電源管理部A117−1と電源管理部B117−2とはそれぞれ独立して動作する。また、電源管理部B117−2の電力は、電源管理部A117−1において管理されているため、ステップS1011からの電源管理部B117−2の処理は、電源管理部A117−1から電力が供給されてから行われるものとする。
次に、制御部111での移行処理を説明する。ステップS1021において、制御部111は、トリガ発生部116からの第6トリガがあれば、次のステップS1022に進む。第6トリガがなければ、ステップS1021を繰り返す。ステップS1022において、制御部111は、電力削減状態から通常に稼動する状態に復帰する。このとき、制御部111では、サスペンドモードにあったCPU112に対して電力供給が行われ、通常動作モードに移行し、停止していたOSが再開する。ステップS1023において、制御部111上で再開したOSは、準備状態で動作する必要のある各機能ブロックの起動が全て完了したか否かを判断し、完了していれば、ステップS1027に進む。完了していなければ、次のステップS1024に進む。ここで、準備状態で動作する必要のある各機能ブロックとは、具体的には、チューナ102、デコーダ103、音声処理部104、アンプ部105、映像処理部107、表示装置駆動回路108、及び、電源管理部B117−2である。
ステップS1024では、まだ起動を行っていない機能ブロックに対して、それが制御可能となっているか否かを判断する。制御可能となっていなければステップS1023に戻る。制御可能となっていれば次のステップS1025に進む。ステップS1025では、OSは、その該当する機能ブロックに対して起動の指示を出す。ステップS1026では、OSは、待機状態502に移行する時に、予めRAM113へ退避させておいた、その該当する機能ブロックの設定データを用いて、再設定を行い、ステップS1023に戻る。尚、電源管理部A117−1からの電力供給のみで起動する機能ブロックに対しては、ステップS1025、及び、ステップS1026の処理は行わなくてもよい。ステップS1027では、OSは、情報出力状態にするために制御の必要となる機能ブロックの設定を行う。具体的には、その機能ブロックは、アンプ部105及び表示装置駆動回路108である。ステップS1028では、OSからアプリケーションプログラムに処理が戻る。そして、アプリケーションプログラムは、それが使用する内部状態を、「情報出力状態」へ変更する。以降、アプリケーションプログラムは、「情報出力状態」に対応する処理を行う。以上のステップで、制御部111は移行処理を終える。
尚、ステップS1023に入ってからステップS1028に至るまでに、該当する機能ブロックでは、以下のような処理が行われる。起動指示を受けたチューナ102は、放送波の受信を行い受信信号の復調を行い、映像信号をデコーダ103へ、音声信号を音声処理部104へ出力する。映像信号が入力されたデコーダ103は、符号圧縮された映像信号の復号処理を行い、映像処理部107へ復号済み映像データを出力する。音声信号が入力された音声処理部104は、符号圧縮された音声信号の復号処理を行い、アンプ部105へ復号済み音声データを出力する。
復号済み映像データが入力された表示装置駆動回路108は、復号済み映像記データの画質調整を行い、表示装置109が表示できるデータに変換し、データを表示装置109へは出力する。復号済み音声データが入力されたアンプ部105は、復号済み音声データを増幅し、スピーカ106へ出力する。これにより、利用者が視聴できる状態になる。上記の手順で、待機状態から情報出力状態への移行を完了する。また、上記移行作業を行っている最中に、第3トリガが発行されれば処理を中断し準備状態へ移行する。
(9)準備状態のまま保持する処理509について説明する。
準備状態502において、通常であれば時間計測部122での経過時間がある設定値(例えば、5分間)を超えた場合に、待機状態への移行507を開始するが上記設定値以内、ここでは5分以内に、照度の変化、音の変化、赤外線信号などをセンサ115が感じ取り、トリガ発生部116において上記事象を解析した結果、第5トリガと認められれば第5トリガ発生部は第5トリガを発生し、時間計測部122でカウントしている経過時間を予め設定された値に戻す。これら経過時間をリセットするきっかけとなる事象を第5トリガと呼ぶ。具体的には、上記の例において「4分」の時点で上記事象が検知されれば「0分」にもどされ、そこから再度カウントが開始される。これにより、準備状態502が延長される。また、上記状態中に、第2トリガが発行されれば情報出力状態に移行する。
[実施例1]
次に、本発明の一実施の形態について説明する。図11は本実施例によるテレビジョン受像機の概観構成例を示す図であり、図12は対応する上記実施の形態による回路ブロック図である。
本実施の形態による情報処理装置の基本的な動作に関しては、既に説明したので省略し、異なる部分のみを説明する。異なる部分は、第1トリガ、第2トリガ、第3トリガ及び第5トリガとなる事象を感受する他機器制御信号傍受部であるセンサ、リモコン受光部又はスイッチと、それらから出力される値から前記第1トリガ、第2トリガ、第3トリガ及び第5トリガの生成方法である。上記センサ、スイッチ類は、図11、図12に示す電源スイッチ1200、リモコン受光部1201、照度センサ1202、マイク1203、カメラ1204である。
まず、第1トリガについて説明する。第1トリガの機能は、利用者による電源投入行為の前に利用者によるテレビジョン受像機の使用を察知或いは予想し、第1トリガが入力されることにより予めテレビジョン受像機の状態を準備状態に移行しておくことである。
照度センサ1202を利用して、第1トリガとなる事象及び第1トリガの生成方法を図13から図15までを参照して説明する。
本実施例によるテレビジョン受像機が、利用者宅のリビングルームに置かれているとする。例えば、利用者は夜に上記テレビジョン受像機においてテレビ番組の視聴を終え電源スイッチ1200或いは図示しないリモコンからリモコン受光部1201に向け電源OFFの指示を出す。これを受けてテレビジョン受像機は、情報出力状態から準備状態を経由して待機状態に移行し、深夜、テレビジョン受像機周辺は暗くなり、利用者が使用しない間は待機状態となり電力消費が低減する。
朝になり、利用者が起床し部屋のカーテン又は雨戸を開けると、テレビジョン受像機周辺の照度変化が急激に起こる。このときの時間に対する照度の変化の例を図14に示す。図14に示すように、照度の時間変化は、符号1400のポイントにおいて大きく変化し、この時点で利用者が起床し部屋のカーテン又は雨戸を開けたものと推測できるこの曲線は、実際には部屋の窓の数や天候にも左右されるのでこのような条件により補正を行う必要がある。
このとき周辺の明るさは常に照度センサ1202が感受しており、ここで得られた照度情報がトリガ発生部116において解析される。トリガ発生部116における解析方法の一例を図13に示すフローチャートに従って説明する。ステップS1300で処理を開始すると、ステップS1301では、時間tnにおける照度をL(tn)を測定している。
ステップS1302において、下記式1に従ってanを演算する。
式1
Figure 2007026532

ここで、nは自然数であり、anは時間に対する照度の変化率である。
式2
Figure 2007026532

Aは予め設定された値である。
ステップS1303において、次回の演算のためにtn−1にtnの値を代入しておき、同様にしてL(tn−1)にL(tn)の値を代入しておく。
ステップS1304において、算出されたanが、上記式2の条件を満たせば(Yes)ステップS1305へ進み、トリガ発生部116は、制御部111もしくは電源管理部A117−1へ第1トリガの発生を促し処理を終了する(ステップS1306)。anが上記Aより小さければステップS1301へ戻る。
実測した時間と照度、及びそれらから算出した時間t0からt5までにおけるaの値を図15に示す。また、この実測値をグラフにしたものが上記図14であり、上述のように符号1400で示す時点で、利用者によりカーテンが開けられている。この例ではAの値を例えば50に設定しておけば、時間t4で第1トリガが発生する。
上記式1において、anは単位時間当たりの照度の変化量であり、式2において上記変化量がある一定値以上か否かを判別している。このようにすることにより、照度の変化が自然現象に起因するものなのか、人為的行為に起因するものなのかをおおむね推測して切り分けることができる。すなわち、変化量があるしきい値よりも大きければ人為的行為と判断し、変化量があるしきい値よりも小さければ自然現象を判断するような値をAに設定してやればよい。ここでは人為的行為と判断できる照度変化であれば、すなわち機器の近傍に人がいることになるため、第1トリガを発生し準備状態に移行しておく。このような理由から厳密に式1及び式2に従う必要はなく、センサで測定された値を人為的行為か、或いは自然現象化を判別できる手法を用いれば同様の効果が得られる。この際、時刻も有力な手がかりとなるため、変化量に時刻を加味して推測しても良い。
もちろん、図15に示すデータは天候、季節、時間帯、部屋の大きさや窓の数、テレビジョン受像機が置かれる向き、家具の配置などさまざまな条件により変わるため、それら条件を考慮して上記Aを設定する必要があるのは言うまでもない。
ただし、前述したようなさまざまな条件に、Aを固定の値で対応しようとすると、ある事象が起こり第1トリガとして判定され準備状態に移行したものの、第2トリガが入力されなかったというような移行ミスが増えてしまう可能性がある。この問題に対して、前記Aを調整することによりさまざまな条件に対応することは可能である。
移行ミスの発生原因の1つとしてAの値が大きすぎたり、小さすぎたりする場合が挙げられる。これは想定していた条件よりも、照度の変化が緩やかであるか、急である場合に発生する。
この問題を解決するためには、例えば、以下のような過去の動作からAの値を変更する仕組みを持たせることにより解決することができる。すなわち、待機状態から準備状態に移行したものの第2トリガが入力されず情報出力状態に移行することなく再び待機状態に移行した場合には、Aの値を大きくする、すなわち待機状態から準備状態への移行を起こりにくくする。逆に待機状態から準備状態に移行することなく、直接待機状態から情報出力状態へ移行した場合には、Aの値を小さくする、すなわち待機状態から準備状態への移行を起こりやすくする。
同様にして、例えば蛍光灯の電源ONのように照度変化が一瞬であるとき、つまり図16のt2とt3と間に示すように照度の変化が式1の分母Δtnに比較してごく短時間であるような場合、或いは、カーテンは閉じられているが比較的明るい室内においてカーテンを開けるとき、つまり図17のt2とt3との間に示すように照度値の変化分が分母Δtnに比較して小さい場合が問題になる。これらの場合では、分母Δtnが大きすぎるため式1による照度の変化率anが図14の場合に比べて小さくなってしまう。
これらの場合には、式1の分母Δtnを小さくすれば良い。従って、照度を測定する単位時間を短くすればよく、逆に一瞬の照度の変化に反応せずある程度の時間平均値としたい場合は、上記Δtnを大きくすれば良いので、照度を測定する単位時間を長くすればよい。
そこで、機器利用状況の履歴をトリガ発生部116に設けられるRAMなどに格納しておき、上記の履歴を参照することによって、Aの値をより適切な値に設定することができる。機器の電源が遮断された場合にも履歴を残しておきたい場合は、RAMではなくFlashROMのような電源遮断時にもデータを保持できる媒体に記録しておけばよい。
以上に説明した方法により、朝日が昇った、天気が悪くなった、というような照度の変化が急ではない自然現象に起因して、待機状態から準備状態に移行することはなく、朝カーテンを開ける、夜帰宅して部屋の照明をつけるといった人の行為による急な照度の変化を検知することができる。このようにすることにより、その後に予想される利用者によるテレビジョン受像機の利用の前に、予めテレビジョン受像機を準備状態に移行でき、実際に利用者から電源ON指示があれば、瞬時に情報出力状態へ移行することを可能とする。
以上において、照度センサを例にして説明を行った理由は、1)人為的な環境の変化として照度の変化が代表的なものであること、2)照度センサが現在のテレビジョン受像機に搭載されているからである。照度センサの搭載理由は視聴環境の照度によって映像の明るさを変化させるために設けられている。例えば、真っ暗な環境で非常に表示輝度の高い映像を見ると視力低下を招く、或いは映像次第では光過敏性てんかんなど傷害を引き起こしてしまう可能性もある。逆に明るい環境では表示輝度が低いと映像が見えにくくなる。そこで視聴中において照度センサで環境の照度を測定し、暗い環境であれば映像の表示輝度を下げ、明るい環境であれば表示輝度を上げる、という処理を現在でも行っている。そこで、既存の照度センサを利用することにより第1トリガを発生するようにすれば、テレビジョン受像機の構成にもよるが、追加コストの必要なく制御方法の変更で本発明の機能を追加できるという利点がある。
以上の1)、2)の理由で照度センサを用いて説明しているが、照度センサの代わりに図示しない温度センサ、図示しない湿度センサ、図示しない人体を検知するセンサ、マイク1203、或いはカメラ1204等を用いても良い。
温度センサ、又は湿度センサを用いた場合は、人による部屋の扉や窓の開閉がある時、或いはエアコンの稼動などを検知して、第1トリガを発生するようにすればよい。また、マイクであれば、扉や窓の開閉、歩く音、話し声などを検知して第1トリガを発声するようにすれば良い。方法は上記と同じであるためここでは省略する。人体を検知するセンサであれば、付近に人が接近した際にそれを検知して第1トリガを発生するようにすればよい。
カメラ1204を利用した場合は、単位時間ごとにテレビジョン受像機の正面の映像を撮影する。ある時点tnと、tn−1に撮影した映像の面積差分をとり、上記式1のΔL(tn)とすれば良い。基本的な方法は上記と同じであるためここでは省略する。
次に第2トリガについて説明する。第2トリガの目的は、利用者意思の行為でもって、準備状態から情報出力状態へ移行することである。すでに述べたように待機状態から準備状態へは、利用者意思に関わらず移行されるため、準備状態から情報出力状態へ移行する際には利用者意思を考慮する必要がある。
第2トリガの目的から、第2トリガを生成する元となる事象は利用者による電源ON指示を受け取ることであり、具体的には電源スイッチ1200をONにする、もしくはリモコンによる電源ON指示をリモコン受光部1201で受信することである。
次に第3トリガについて説明する。第3トリガの目的は利用者意思の行為でもって、情報出力状態から準備状態へ移行することである。
第3トリガの目的から、第3トリガを生成する元となる事象は利用者による電源OFF指示を受け取ることであり、具体的には電源スイッチ1200をOFFにする、もしくはリモコンによる電源OFF指示をリモコン受光部1201で受信することである。
第2トリガ及び第3トリガを利用者意思の行為にしておくことで、テレビジョン受像が勝手に視聴映像音声を表示する、或いは、切れるというような動作をすることなく、利用者にとってこれまでと同じ操作感覚を提供することができる。
第4トリガについては、上述したとおり準備状態に移行してから経過した時間によって発生する。これにより準備状態に移行後、予め定められた時間で待機状態に移行する。
第5トリガについて説明する。第5トリガの目的は、準備状態を保持する時間を延長することである。通常準備状態に移行完了後、第2トリガが入力されないまま予め定めた時間が経過すれば、待機状態に移行するのであるが、第5トリガが入力された場合は、前記経過した時間を予め定められた値に戻す。したがって、準備状態において延長トリガが入力されれば、準備状態を保持しておく時間が延長されることになる。第5トリガの目的から、第5トリガを生成する元となる事象は、テレビジョン受像機の近辺、少なくともリモコン信号がリモコン本体からテレビジョン受像機に到達する距離圏内に利用者が存在することを認識されることである。
第5トリガとなる事象、上記事象を感受するセンサ及び上記トリガの生成方法は、マイク1203を用いて、音の発生を検知してある一定値以上の音量であれば上記第5トリガを発生する方法、照度センサ(1202)を用いて、人がテレビジョン受像機の前を横切ることによって一瞬照度が低下することを検知して発生する方法、或いは人体を検知するセンサ(図省略)を用いて、付近に人が接近した際に第5トリガを発生する方法、或いは上記第1トリガの場合と同じ事象と方法で発生する、などが挙げられる。
なお、図12においては、センサ(環境情報取得部)15は、電源スイッチ1200、リモコン受光部1201、照度センサ1202、マイク1203、カメラ1204によって構成されているが、これらは全て揃っている必要はなく、第1トリガ又は第5トリガとして利用できるものがあれば、どれかが欠けていても良い。その場合は、前述した第1トリガ又は第5トリガの種類が減ることになる。或いは、センサを任意に組み合わせることもできる。
従来の装置によれば、待機状態からリモコン或いは電源スイッチONといった利用者による情報出力状態移行指示の行為があってから移行を開始していたため、実際に機器が情報出力状態に移行完了に必要な時間を利用者に待たせていた。
これに対して、本実施の形態による装置では、待機状態と情報出力状態の中間となる準備状態を定義しておくことにより上記の遅延を低減することができる。すなわち利用者による情報出力状態指示の前に、第1トリガとなる事象があれば準備状態に移行しておくことにより、利用者の意識しているかいないかにかかわらず時間のかかる待機状態から準備状態への移行処理を済ませておく。実際に利用者から情報出力状態移行指示となる第2トリガがあれば、より処理数の少ない準備状態から情報出力状態の移行だけにできる。これにより利用者が体感する移行に必要な待ち時間を削減することができる。
また、いつまでも準備状態を保持しておくり消費電力が増えてしまうため、利用者からの第2トリガがないまま一定時間が経てば、再び待機状態に移行するようにすることにより、必要以上に電力を消費しないよう配慮した。
さらに、第5トリガとなる事象があれば準備状態を延長して保持するようにしておくことにより、準備状態から待機状態に戻ったもののすぐに利用者から情報出力状態移行指示があり、待機状態から情報出力状態に移行するといったような頻繁な状態間の移行を極力減らし、利用者を待たせることがないように工夫を施した。
以上のように本実施例によれば、待機状態にある機器近辺において人為的行為を検知し、自動的に準備状態に移行しておくことができ、これにより利用者が実際に機器を使用する際には、より少ない待ち時間で利用者所望の機器の状態に移行が可能となる。さらに、利用者が使用しない際は一定時間で待機状態に戻るため、必要以上に消費電力を消費しないという利点がある。
[実施例2]
上述したように、第1トリガはテレビジョン受像機の近傍に人がいる場合に発生するような仕組みを構成しておけばよいので、リモコン受光部1201を利用する方法が挙げられる。
すなわち、本実施例による装置が待機状態にあるときに、利用者がテレビジョン受像機付近に置いてある例えばオーディオビジュアル機器、エアコンなどの本機以外のリモコン操作可能機器のリモコン信号をリモコン受光部1201により検知した際に第1トリガを発生させる。第5トリガも同様に本機以外のリモコン信号を受信した際に発生すればよい。このようにすることにより、第1実施例と沿うよう同様の効果を得ることが出来る。
本発明は、テレビジョン受像機、テレビジョン記録再生機などの電子機器に適用可能である。

Claims (25)

  1. 当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    前記環境情報に基づいて、情報を出力していない待機状態から情報を出力している情報出力状態へ移行する準備段階である準備状態に移行する起因となる第1トリガを発生する第1トリガ発生部を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記準備状態は、前記待機状態から前記情報出力状態への移行時間よりも該情報出力状態への移行時間を短くするために必要な回路への電力供給を行なっている状態であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    環境情報の変化が、予め定められたしきい値に達した場合に、待機状態から準備状態に移行する起因となる第1トリガを発生する第1トリガ発生部を備えることを特徴とする情報処理装置。
  4. 前記情報出力状態への移行指令信号を受信し、前記準備状態から前記情報出力状態に移行する起因となる第2トリガを発生する第2トリガ発生部を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記準備状態への移行指令信号を受信し、前記情報出力状態から前記準備状態に移行する起因となる第3トリガを発生する第3トリガ発生部を備えることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記準備状態に移行してからの時間を計測する時間計測部と、
    該時間計測部が計測した時間に基づいて、前記準備状態から前記待機状態に移行する起因となる第4トリガを発生する第4トリガ発生部と
    を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第4トリガ発生部は、前記時間計測部が保持する経過時間と、予め設定された時間と、を比較し、前記経過時間が前記設定された時間より長くなった場合に、前記準備状態から前記待機状態に移行する起因となる第4トリガを発生することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    前記環境情報に基づいて、情報を出力していない待機状態から情報を出力している情報出力状態へ移行する準備段階である準備状態の保持時間を調整することを特徴とする情報処理装置。
  9. 当該情報処理装置の周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    前記環境情報の変化が、人為的行為であるか自然現象であるかを推定し、前記環境情報の変化が人為的行為であると推定された場合に前記準備状態を延長する起因となる第5トリガを発生する第5トリガ発生部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記準備状態に移行後、前記情報出力状態に移行しなかった場合に、前記設定された時間を、より長く設定することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記準備状態に移行後、前記情報出力状態に移行した場合に、
    前記設定された時間を、より短く設定することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 音声情報又は映像情報を出力する情報出力状態と、
    前記音声情報又は前記映像情報を出力せず、前記情報出力状態よりも電力消費が少ない待機状態と、
    前記音声情報及び前記映像情報を出力せず、情報出力が指示された場合に前記情報出力状態へ移行する際にかかる時間が前記待機状態から前記情報出力状態へ移行する際にかかる時間よりも短い準備状態と、
    周囲の環境情報を取得する環境情報取得部と、を有し、
    環境変化が、予め定められたしきい値に達した場合に前記待機状態から前記準備状態に移行し、
    予め定められた時間内に、前記情報出力状態への移行信号を受信した場合に前記準備状態から前記情報出力状態に移行し、
    前記準備状態への移行信号を受信した場合に前記情報出力状態から前記準備状態へ移行し、
    前記準備状態に移行してからの経過時間が予め設定されたより長くなった場合に前記準備状態から前記待機状態へ移行することを特徴とする情報処理装置。
  13. 前記準備状態であるときに環境変化の発生を検出した場合に、前記経過した時間を予め設定された時間にすることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 周囲の照度に応じた映像表示の明るさを変化させるための照度センサを備え、
    前記映像表示のための情報を出力していない状態においても前記照度センサにより周囲の照度を測定することを特徴とする請求項1から13までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記照度センサの測定値が前記情報処理装置の状態を移行する起因となる
    ことを特徴とした請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記環境情報取得部はセンサであり、
    前記第1トリガ発生部は、前記センサの測定値の予め定められた時間当たりの変化量が予め定められた値を越えて変化した場合に前記第1トリガを発生させることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  17. 前記環境情報取得部はカメラであり、
    前記第1トリガ発生部は、前記カメラの撮影映像の予め定められた時間当たりの変化量が予め定められた値を越えて変化した場合に人為的行為と判断することを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  18. 前記環境情報取得部はセンサであり、
    前記第5トリガ発生部は、前記センサの測定値の予め定められた時間当たりの変化量が予め定められた値を越えて変化した場合に、人為的行為と判断することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  19. 前記環境情報取得部はセンサであり、
    前記第5トリガ発生部は、前記センサの測定値が予め定められた値を越えて変化した場合に、人為的行為と判断することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  20. 前記センサは、当該情報処理装置の周囲の照度情報を取得する照度センサであることを特徴とする請求項16、18又は19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  21. 前記センサは、当該情報処理装置の周囲の温度情報を取得する温度センサであることを特徴とする請求項16、18又は19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  22. 前記センサは、当該情報処理装置の周囲の湿度情報を取得する湿度センサであることを特徴とする請求項16、18又は19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  23. 前記センサは、当該情報処理装置の周囲の音声情報を取得するマイクであることを特徴とする請求項16、18又は19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  24. 前記センサは、当該情報処理装置の周囲の人体情報を取得する人体検知センサであることを特徴とする請求項16、18又は19のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  25. 前記環境情報取得部はカメラであり、
    前記第5トリガ発生部は、前記カメラの撮影映像の予め定められた時間当たりの変化量が予め定められた値を越えて変化した場合に人為的行為と判断することを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
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