JPWO2006132017A1 - 液体送受用ジョイント装置およびこの装置を備えた燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ジョイント時における連結部分の位置合わせ精度、およびこれら連結部分の固定維持に好適な構造の液体送受用ジョイント装置などを提供する。【解決手段】液体を収容する液体リザーバと液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタを接続する液体送受用ジョイント装置について、液体リザーバの送液側ジョイント2を液体アクセプタの受液側ジョイント5に位置合わせするとともに、当該液体リザーバが液体アクセプタに接続された状態を維持する係脱可能な留め具(スナップホック)3,11を液体リザーバの送液側ジョイント2と液体アクセプタの受液側ジョイント5とに設ける。

Description

本発明は、液体送受用ジョイント装置およびこの装置を備えた燃料電池システムに関する。さらに詳述すると、本発明は、燃料電池、インクジェットプリンタ等のように液体供給手段としての液体リザーバ(液体供給容器)が液体アクセプタ(液体受容器)と分離している機器において当該液体リザーバから液体アクセプタに液体を導くためのジョイント機構に関する。
現在、インクジェットプリンタ、液体燃料を用いたライター、医療用薬液投与用機器などにおいて、液体を収容しかつ流出する液体リザーバと該液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタとで構成された液体供給手段であって、これらのうち液体リザーバが着脱可能となっているものが広く普及している。このように液体リザーバを着脱可能とした液体供給手段においては、供給液体が不足したとき液体リザーバ自体を直接取り替えることができることから、機器の本体内に搭載されているリザーブタンク等に液体を直接供給するような場合に比べると、液体によって手を汚すことがほとんどない上、安全性が高く、簡便に供給液体を補給できるという点で優れている。特に、供給液体が人体に影響のあるものや外気に触れると劣化が激しいものである場合には大変有効な液体供給手段であるといえる。
また、最近、液体を燃料として発電する燃料電池の開発が進められており、特にメタノールを燃料としたメタノール直接型燃料電池(DMFC)に関しては、多くの電機メーカ等により開発が盛んに行われており、ノートパソコン、携帯可能な各種電子機器、携帯電話等に使用する次世代の新型電池として期待されている。しかし、一般にメタノールは、人体に対する影響が大きく、吸入すると中枢神経を冒し、めまい、下痢を起こす。また、大量に吸入したり、眼に入ったりした場合は、視神経に障害を起こし、失明する可能性が非常に高く、危険性の高い有毒な液体である。そのため、DMFCにおいても、一般需要者等に安全にかつ簡便に燃料供給を行う際には、メタノールを直接取り扱うことがなく、液体リザーバをカートリッジとしてメタノールを供給する手段が最適であると考えられており、広く開発が行われている(特開2003−308871、特開平8−12301、特開2003−317756など)。
上記の液体供給手段には、液体リザーバから液体アクセプタに液体を導く着脱可能な液体送受用ジョイントを有する必要がある。従来考えられているジョイントとして、特開平10−789号公報、特開平8−50042号公報、特表2003−528699号公報、特開2003−266739号公報、特表2001−524896号公報、特開2000−289225号公報、特開平7−68780号公報、特開平5−254138号公報、特開2003−331879号公報等が挙げられる。
特開平10−789号公報 特開平8−50042号公報 特表2003−528699号公報 特開2003−266739号公報 特表2001−524896号公報 特開2000−289225号公報 特開平7−68780号公報 特開平5−254138号公報 特開2003−331879号公報
しかしながら、液体リザーバと液体アクセプタを連結して液体供給手段の一部として機能する液体送受用のジョイント装置について、以下のような問題がある。すなわち、第一に、ジョイント時における連結部分(液体リザーバの送液側ジョイント(送液口)、液体アクセプタの受液側ジョイント(受液口))の位置合わせ精度、およびこれら連結部分の固定維持に好適な構造のジョイント装置は見当たらないというのが現状である。第二に、幼児等に対する安全性の確保、具体的には例えば誤接触した場合における液体の漏出防止といった点に十分に配慮する必要がある。第三に、例えば内容物の異なる液体リザーバ、サイズの異なる液体リザーバといったように容器の種類やサイズが異なる場合には誤接続を確実に防止することが重要となるが、上記のような問題を解決しつつ尚かつ誤接続を確実に防止できるようにした機構は皆無の状態であり、たとえ存在していたとしても、そのような機構は部品点数が多く、複雑な機構を要しているというのが実情である。このため、現状のジョイント装置は小型化およびローコスト化という点で限界が生じている。
そこで、本発明は、ジョイント時における連結部分の位置合わせ精度、およびこれら連結部分の固定維持に好適な構造の液体送受用ジョイント装置、幼児等に対する安全性に配慮した液体送受用ジョイント装置、さらに、種類やサイズの異なる容器の誤接続を確実に防止できるようにした液体送受用ジョイント装置を提供することを目的とし、併せて、このような液体送受用ジョイント装置を備えた燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明者は、上述したような従来技術が抱える問題について鋭意検討した結果、かかる問題を解決しうる技術を知見するに至った。本発明はかかる知見に基づくもので、液体を収容する液体リザーバと液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタを接続する液体送受用ジョイント装置において、液体リザーバの送液側ジョイントを液体アクセプタの受液側ジョイントに位置合わせするとともに、当該液体リザーバが液体アクセプタに接続された状態を維持する係脱可能な留め具を液体リザーバの送液側ジョイントと液体アクセプタの受液側ジョイントとに備えていることを特徴としている。
このような液体送受用ジョイント装置によると、液体リザーバの送液側ジョイントと液体アクセプタの受液側ジョイントとを留め具を利用して位置合わせすることができる。しかも、この留め具は係脱可能なものであるから、送液側ジョイントの留め具と受液側ジョイントの留め具とを位置合わせして留め合わせれば、液体リザーバを液体アクセプタに接続した状態を容易に維持することができる。
また、本発明は、液体を収容する液体リザーバと液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタを接続する液体送受用ジョイント装置において、ジョイント時以外における誤接触による供給弁からの液漏れを防止する安全機構を液体リザーバの送液側ジョイントに備えていることを特徴としている。
この液体送受用ジョイント装置によると、液体リザーバの送液側ジョイントに設けられた安全機構の機能により、ジョイント時以外において、誤接触による供給弁からの液漏れを防止することができる。これによれば、例えば幼児が液体アクセプタを触ったり持ったりしてしまった場合においても十分な安全性を確保することが可能となる。
さらに、本発明は、液体を収容する液体リザーバと液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタとを接続する液体送受用ジョイント装置において、規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを防止するためのメカニカルキー機構を液体リザーバと液体アクセプタのそれぞれのジョイントに備えていることを特徴としている。
このような液体送受用ジョイント装置によると、液体リザーバと液体アクセプタのそれぞれのジョイント(液体リザーバの送液側ジョイント、液体アクセプタの受液側ジョイント)に設けられたメカニカルキー機構の機能により、例えば規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを確実に防止することができる。
また、液体送受用ジョイント装置において液漏れを防止するための安全機構は、液体リザーバのジョイントに設けられた液漏れ防止用のガードであって、当該ガードの前面に設けられた液体通過用の透孔の孔面積Sと、ガードの前面から供給弁までの長さdとの関係が
(d/S)≧4×10-3
を満たすように形成されていることが好ましい。
この液体送受用ジョイント装置によると、孔面積の割に十分な深さを有する液体通過用の透孔が形成されているために、幼児等が誤って液体リザーバの送液側ジョイントに触ったとしても供給弁に誤接触するのを確実に防ぐことができる。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の液体送受用ジョイント装置において、請求項2または請求項4のいずれかに記載の安全機構を備えていることを特徴としている。この液体送受用ジョイント装置によると、請求項1の留め具と、請求項2または4の安全機構を備えていることから、両発明の効果を併せ持つことができる。すなわち、液体リザーバの送液側ジョイントと液体アクセプタの受液側ジョイントとを留め具を利用して位置合わせし、この位置合わせと同時に液体リザーバを液体アクセプタに接続した状態を維持することができる。また、安全機構により、ジョイント時以外の誤接触により供給弁から液漏れするのを防止することができるし、さらには、透孔の孔面積Sとガードの前面から供給弁までの長さdとが
(d/S)≧4×10-3
を満たすように形成することによって液漏れをより確実に防止することが可能となる。
さらに、本発明にかかる液体送受用ジョイント装置は、規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを防止するためのメカニカルキー機構を液体リザーバの送液側ジョイントと液体アクセプタの受液側ジョイントのそれぞれに備えていることを特徴としている。
このような液体送受用ジョイント装置によると、液体リザーバの送液側ジョイントと液体アクセプタの受液側ジョイントとを留め具を利用して位置合わせし、この位置合わせと同時に液体リザーバを液体アクセプタに接続した状態を維持することができるばかりでなく、メカニカルキー機構の機能により、例えば規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを確実に防止することができる。また、さらに安全機構を備えている場合には、ジョイント時以外の誤接触により供給弁から液漏れするのを防止することができるし、上述したのと同様に
(d/S)≧4×10-3
を満たすように形成することによって液漏れをより確実に防止することができるようになる。つまりこの場合の液体送受用ジョイント装置は、前述した従来技術の3つの問題をいずれも解決することができるいわば多機能なジョイント装置となりうる。
また、この場合のメカニカルキー機構は、留め具を構成するオス側部材とメス側部材に設けられた凹部およびこの凹部に嵌まり込む形状の凸部によって構成されていることが好ましい。
この液体送受用ジョイント装置によると、メス側部材(あるいはオス側部材)に設けられた凹部に、オス側部材(あるいはメス側部材)に設けられた凸部が嵌まり込むという構造のメカニカルキー機構によって、規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのをさらに確実に防止することができるようになる。
さらに、本発明は、上述した液体送受用ジョイント装置を備えた燃料電池システムであって、液体燃料を用いた燃料電池に液体リザーバが適用されているというものである。
この燃料電池システムによると、液体リザーバの送液側ジョイントと液体アクセプタの受液側ジョイントとを留め具を利用して位置合わせし、この位置合わせと同時に液体リザーバを液体アクセプタに接続した状態を維持することができる機能、メカニカルキー機構によって例えば規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを確実に防止することができる機能、安全機構によってジョイント時以外の誤接触により供給弁から液漏れするのを防止することができる機能の少なくともいずれかを有するジョイント装置を備えたシステムとすることができる。
この場合の燃料電池システムは、液体燃料として少なくともメタノールを含有する燃料が用いられているものであってもよい。このような燃料電池システムによると、メタノール含有燃料が用いられる燃料電池システムを、前述と同様の機能を有するジョイント装置を備えたものとすることができる。
本発明によると、ジョイント時における連結部分の位置合わせ精度、およびこれら連結部分の固定維持に好適な構造の液体送受用ジョイント装置、幼児等に対する安全性に配慮した液体送受用ジョイント装置、さらに、種類やサイズの異なる容器の誤接続を確実に防止できるようにした液体送受用ジョイント装置、併せて、このような液体送受用ジョイント装置を備えた燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて説明する。
図1〜図12に本発明の一実施形態を示す。本実施形態における液体リザーバ1は例えばDMFCに用いるメタノール燃料カートリッジであり、一例として3重量%メタノール水溶液が予め封入されているものである(図1参照)。また、液体アクセプタ4にはDMFC本体が内蔵されている。液体リザーバ1内の液体を液体アクセプタ4に供給する際には送液側ジョイント2と受液用ジョイント5とを接続した状態として使用する(図3参照)。このように液体リザーバ1から液体アクセプタ4に送液する際、液体を収容する液体リザーバ1と液体リザーバ1から液体を受容する液体アクセプタ4とを接続するため、各ジョイント2,5によって本発明にかかる液体送受用ジョイント装置21が構成されている(図4等参照)。
ここで、本実施形態における液体送受用ジョイント装置21は、液体リザーバ1の送液口の送液側ジョイント2を液体アクセプタ4の受液口の受液側ジョイント5に接続するための係脱可能な留め具3,11を備えている(図1、図2、図4参照)。これら留め具3,11は、当該液体リザーバ1の送液側ジョイント2と液体アクセプタ4の受液側ジョイント5とに設けられているもので、液体リザーバ1の送液側ジョイント2を液体アクセプタ4の受液側ジョイント5に位置合わせするとともに、当該液体リザーバ1が液体アクセプタ4に接続された状態を維持する係脱可能な部材である。このような留め具3,11の具体例は特に限定されるものではないが、比較的容易に留めたり外したりすることができ尚かつ安価で軽量で部材が好ましく、一例を挙げれば、スナップやホックなどと呼ばれているような鉤(かぎ)状部分と受け部分とが一組になった部材(以下、本実施形態において「スナップホック」ともいう)を適用できる。また、安価で軽量という観点からすれば可撓性のあるプラスチック製の留め具3,11を採用することも好ましい。例えば本実施形態では、凸形および凹形の両部材からなる丸形のスナップホック3,11を採用している(図4〜図12参照)。
まず、液体アクセプタ4側の構成について説明する(図6〜図8参照)。液体アクセプタ4の本体側筐体4aのうち、液体リザーバ1が接続される部分(液体アクセプタ4の正面)には受液側ジョイント5が設けられている(図8等参照)。この受液側ジョイント5は液体リザーバ1の方に突出したノズル形状となっており、このノズル(符号7で示す)部分の中心に液を流通させるための流通路6が設けられている。
また、本実施形態においては本体側筐体4aの正面に透孔4bを設け、この透孔4bに取り付けたゴムパッキン8によって上述のノズル7を支持するようにしている。例えば本実施形態のゴムパッキン8は断面円形の略先細形状であって、その先端部に設けられた袋状部分の内側にノズル7を収容できる形状となっている。また、ゴムパッキン8の根元部分には2列のフランジ8a,8bが設けられていて、いったん本体側筐体4aの透孔4bに取り付けられると外れにくくなっている(図8参照)。さらに、このゴムパッキン8は当然ながら弾性を有しており、ジョイント時、送液側ジョイント2が押し付けられた場合に本体側筐体4aの方へと変形することができるようになっている(図5参照)。したがって、液体の流通孔たる上述のノズル7は、このゴムパッキン8の変形量とほぼ同量だけ本体側筐体4aの中心軸方向(つまり液体が流通する方向)に移動することができる。
また、ゴムパッキン8の内側であってノズル7と本体側筐体4aとの間に形成される空間には、本体側筐体4aの中心軸方向(つまり液体が流通する方向)に移動可能な弁9とばね部材10とが設けられている(図8等参照)。通常時、この弁9はばね部材10によってノズル7の方へと押し付けられているために流通路6を塞いで液体が流通しないようにしているが(図8参照)、ジョイント時には、送液側ジョイント2が押し付けられることによって本体側筐体4aの方へと後退して流通路6を開き、液体が流通できる状態とする(図5参照)。ばね部材10は例えばテフロン(登録商標)でコーティングされた巻きばね等で構成されている(図8等参照)。
さらに本実施形態においては、液体リザーバ1をこの液体アクセプタ4に接続するための液体送受用ジョイント装置21を、送液側ジョイント2と受液用ジョイント5とで構成している。液体アクセプタ4に設けられている受液用ジョイント5は、例えば本実施形態では、液体リザーバ1側の送液側ジョイント2が嵌め込まれるメス型の円筒形のスナップホック(留め具)11によって構成することとしている(図7、図8参照)。この場合、円筒形の当該スナップホック11は、その中心が受液用ジョイント5の中心に一致するように同心円状に配置されている。後述するが、液体リザーバ1に設けられるスナップホック3も同様にして送液側ジョイント2の中心に一致するように同心円状に配置されている(図10等参照)。このため、本実施形態の液体送受用ジョイント装置21によれば、液体リザーバ1と液体アクセプタ4とをジョイントさせると同時に、液体リザーバ1の送液側ジョイント2と液体アクセプタ4の受液側ジョイント5とをいわば自動的に位置合わせすることができるようになっている。なお、スナップホック11は例えば接着剤や他の留め具などを用いて本体側筐体4aに取り付けられている。この場合、留め具の具体例としてはプッシュナット、ねじなどが考えられる。あるいは、溶着によってスナップホック11を取り付けることも考えられる。
さらに、上述のスナップホック11はジョイント状態(液体リザーバ1が液体アクセプタ4に接続された状態)を維持でき、なおかつ取り外しができるように係脱可能に設けられている。この場合、係脱可能にするための具体的な構成は特に限定されることはないが、例えば本実施形態では、受液側のスナップホック11に凸状の係止部11aを設けておき、送液側のスナップホック3に係脱可能であってしかも自然には外れ難い構成としている。より具体的には、円筒形の受液側スナップホック11の内周面であって先端寄りに周状に連続する起伏を設け、送液側スナップホック3の外周面に引っ掛かるようにしている(図8等参照)。
以上が液体アクセプタ4側の構成についての説明であり、続いて、液体リザーバ1側について説明する(図9〜図12等参照)。液体リザーバ1の本体側筐体1aのうち、液体アクセプタ4に接続される部分(液体リザーバ1の正面)には送液側ジョイント2が設けられている(図9等参照)。この送液側ジョイント2は液体アクセプタ4の方へと突出したノズル形状となっており、このノズル(符号12で示す)部分の中心に液を流通させるための流通路13が設けられている。
また、本実施形態においては本体側筐体1aの正面に透孔1bを設け、この透孔1bに取り付けたゴムパッキン14によって上述のノズル12を支持するようにしている。例えば本実施形態のゴムパッキン14は断面円形であり尚かつ先端部分が略ドーム形状であって、そのドーム形状部分の内側にノズル12を収容できるようになっている(図11参照)。また、ゴムパッキン14の根元部分の外周面には2列のフランジ14a,14bが設けられていて、いったん本体側筐体1aの透孔1bに取り付けられると容易には外れないようになっている(図11参照)。このゴムパッキン14は当然ながら弾性を有しており、ジョイント時、受液側ジョイント5が押し付けられた場合に本体側筐体1aの方へと変形することができるようになっている(図5参照)。したがって、液体の流出孔たる上述のノズル12は、このゴムパッキン14の変形量とほぼ同量だけ本体側筐体1aの中心軸方向(つまり液体が流通する方向)に移動することができる。
また、ゴムパッキン14の内側であってノズル12と本体側筐体1aとの間に形成される空間には、本体側筐体1aの中心軸方向(つまり液体が流通する方向)に移動可能な弁15とばね部材16とが設けられている(図11等参照)。通常時、この弁15はばね部材16によってノズル12の方へと押し付けられているために流通路13を塞いで液体が流通しないようにしているが(図11参照)、ジョイント時には、受液側ジョイント5が押し付けられることによって本体側筐体1aの方へと後退して流通路13を開き、液体が流通できる状態とする(図5参照)。ばね部材16は例えばテフロン(登録商標)でコーティングされた巻きばね等で構成されている(図11等参照)。
さらに本実施形態においては、この液体リザーバ1を液体アクセプタ4に接続するための液体送受用ジョイント装置21を、送液側ジョイント2と受液用ジョイント5とで構成しているのは上述したとおりである。ここで、液体リザーバ1に設けられている送液側ジョイント2は、例えば本実施形態では、液体アクセプタ4側の受液用ジョイント5に嵌め込まれるオス型の円筒形のスナップホック(留め具)3によって構成することとしている(図11、図12等参照)。この場合、円筒形の当該スナップホック3は、その中心が送液側ジョイント2の中心に一致するように同心円状に配置されている。これにより、本実施形態の液体送受用ジョイント装置21では、液体リザーバ1と液体アクセプタ4とをジョイントさせると同時に、液体リザーバ1の送液側ジョイント2と液体アクセプタ4の受液側ジョイント5とをいわば自動的に位置合わせすることができるようになっている。
さらに、上述のスナップホック3はジョイント状態(液体リザーバ1が液体アクセプタ4に接続された状態)を維持でき、なおかつ取り外しができるように係脱可能に設けられている。この場合、係脱可能にするための具体的な構成は特に限定されることはないが、例えば本実施形態では上述したように受液側のスナップホック11に凸状の係止部11aを設けておき、この係止部11aが送液側のスナップホック3に係脱可能であってしかも自然には外れ難くなるようにしている(図5等参照)。
なお、上述した弁9,15についてさらに説明を加えておくと、これら弁9,15は、本体側筐体1a(または4a)側に後退したときゴムパッキン8(または14)との間に液体流路を形成しうる形状と大きさに形成されている。また、このような弁9,15の材料としては金属、プラスチック、木材、セラミック等を用いることができるが耐久性や機能などを考慮するとこれらの中では金属あるいはプラスチックを採用することが好ましい。なお、具体的には、金属は、ステンレス、アルミ、鉄、銅、銀、白金、金等が挙げられる。プラスチックでは、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフタルアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリメチルペンテン、フッ素樹脂、ポリフッ化ビニリデン、TEFE、PFA、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
以上が液体送受用ジョイント装置21についての説明であり、このような液体送受用ジョイント装置21によれば、液体リザーバ1の送液側ジョイント2と液体アクセプタ4の受液側ジョイント5とをスナップホック(留め具)3,11を利用して位置合わせすることができる。しかも、このスナップホック3,11は係脱可能なものであるから、送液側ジョイント2のスナップホック3と受液側ジョイント5のスナップホック11とを位置合わせして留め合わせれば、液体リザーバ1を液体アクセプタ4に接続した状態を容易に維持することができる。
なお、上述したような液体送受用ジョイント装置21において、メカニカルキー機構を液体リザーバ1と液体アクセプタ4のそれぞれのジョイント2,5に設けておくことも好ましい。すなわち、このようなメカニカルキー機構を予め設けておけば、規格やサイズ等の異なる液体リザーバ1がジョイントされるのを有効に防止できるという意味で効果的である。このようなメカニカルキー機構を設けた場合の一形態を以下に説明する(図4等参照、以下、メカニカルキー機構を符号17で示す)。
メカニカルキー機構17は、例えば、スナップホックを構成するオス側部材(上述した実施形態の場合であればスナップホック3)とメス側部材(上述した実施形態の場合であればスナップホック11)とに形成することができる。例えば本実施形態では、液体リザーバ1のスナップホック3の外周面に4つの凸部17aを90度おきに設けるとともに(図9、図10等参照)、液体アクセプタ4のスナップホック11には、これら凸部17aが嵌まり込む大きさおよび形状の切り欠きからなる凹部17bを90度おきに4つ設けている(図7等参照)。これらのような凸部17aおよび凹部17bはメカニカルキー機構17の一例に過ぎないが、例えば、ジョイントさせようとする液体リザーバ1と液体アクセプタ4の規格、サイズ、種類、仕様などが異なる場合にそれらの違いに応じてメカニカルキー機構17の構造を変えることとすれば、規格やサイズなどの異なる場合の誤ったジョイントを有効に防止することが可能となる。メカニカルキー機構17の構造を変えることの具体例としては、凸部17aおよび凹部17bの形状、大きさ、個数などを適宜変えることを挙げることができる。また、いうまでもないが、液体アクセプタ4に凸部17aを設け、液体リザーバ1に凹部17bを設けるというように上述の実施形態とは逆の形態としても構わない。ちなみに、上述のようにメカニカルキー機構17の凹部17bを例えば4つの切り欠きによって構成した場合(図7等参照)、円筒形状のメス型のスナップホック11の可撓性が増して外側に撓みやすくなる。したがって、例えばこのメス型のスナップホック11の径を予め小さめにしておき、比較的きつい嵌め合い状態(いわゆる締り嵌めの状態)とすれば、ジョイントを容易にしつつもジョイント状態が維持されるように更に外れにくくすることも可能となる。
あるいは、上述したのとは別の凸部や凹部を形成してメカニカルキー機構の機能を強化することとしてもよい。以下にこのような例について示す(図13〜図17参照)。例えば図13等に示す液体送受用ジョイント装置21においては、上述のメカニカルキー機構17に加え、さらに別のメカニカルキー機構18が設けられている。このメカニカルキー機構18は、液体リザーバ1のスナップホック3に形成された凹部18bと、液体アクセプタ4のスナップホック11に形成された凸部18aとによって構成されている。より具体的には、スナップホック3には液体通過用の透孔を中心として放射状に延びる4つの切り欠きが設けられている(図13参照)。凹部18bを構成するこれら切り欠きの外寄りの端部は略三角形状に尖った形状に形成されている。一方、液体アクセプタ4のスナップホック11には、これら凹部18bにちょうど嵌り込む形状の4つの凸部18aが形成されている(図15、図16参照)。より具体的には、凹部18bの先端部分にちょうど嵌り込む形状であって、液体リザーバ1の方へ向けて突出する略五角形の4つの凸部18aが液体通過用透孔を中心とした同心円上に等間隔に設けられている。このような液体リザーバ1と液体アクセプタ4とをジョイントする場合、上述したメカニカルキー機構17のみならず、更に別のメカニカルキー機構18もキーとして機能することから、規格、サイズ、種類、仕様などが異なる液体リザーバ1と液体アクセプタ4とが誤ってジョイントされるのを更に有効に防止することが可能となる。
また、このような別構造のメカニカルキー機構18を追加することとすればキーを変えることもさらに容易になるという利点もある。一例を挙げて説明すると、図13等では略三角形に尖らせていた凹部18bの外寄り端部を半円形状とし(図18参照)、併せて、略五角形としていた4つの凸部18aをこれに合わせて半円形と四角形とを組み合わせた形状(いわば前方後円形状)とすることなどである。このように、別構造のメカニカルキー機構18を追加した場合には細部の形状を僅かに変更するだけで異なるキーを構成することができるから、多様な規格、サイズ等に対応したいような場合に特に有効である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態においては、係脱可能なスナップホック3,11を設け、さらにはメカニカルキー機構17,18を設けた場合について説明したが、場合に応じて、ジョイント時以外における誤接触による供給弁(この場合、液体リザーバ1に設けられていた弁15)からの液漏れを防止する安全機構を液体リザーバ1の送液側ジョイント2に設けることも好ましい。以下、このような安全機構を備えた液体送受用ジョイント装置21についても説明しておく(図11等参照)。
例えば図11等に示した液体送受用ジョイント装置21においては、液漏れを防止するための安全機構(符号19で示す)は液体リザーバ1の送液側ジョイント2に設けられた液漏れ防止用のガード19aによって構成されている。より詳しくは、スナップホック3の前面(液体アクセプタ4を向く面)を内側に折り曲がる形状として供給弁15を覆うようにするとともに、その中央部には液体通過用の透孔20を設けている(図11等参照)。こうすることにより、例えば幼児等が液体リザーバ1を誤って触ったり持ったりしてしまった場合、指を送液側ジョイント2に押し当てたとしても供給弁15に接触するのを防止して不測の液漏れが生じるのを回避し、十分な安全性を確保することができる。この場合の安全機構19としては、ガード19aから供給弁15までの深さ(または厚さ)が、液体通過用の透孔20の孔面積の割に十分なものとなっていることが望ましい。十分な深さを確保しておくこととすれば不測の液漏れが生じるのをより確実に回避することが可能となる。この場合の十分な深さというのは液体リザーバ1の形状、大きさ、またこれに伴う送液側ジョイント2の形状や大きさ等に応じて様々であるが、一般化するとすれば以下のとおりとすることが好ましい。
すなわち、ガード19aの前面に設けられた液体通過用の透孔20の孔面積をSとし、当該ガード19aの前面から供給弁15までの長さをdとした場合に、両者の関係が
(d/S)≧4×10-3
を満たすように形成されていることが好ましい。これは、透孔20の直径φを種々の値と、各値の場合の十分な深さdを考慮した結果として得られた関係式であり(以下の表1参照)、これに基づけば、孔径φと深さ(または厚さ)dとの関係を示す図20において、グラフ中の線よりもおよそ下の範囲にあれば深さdを十分にとることによって安全性を確保することができると考えられたものである。
Figure 2006132017
ただし、上述の例はあくまで透孔20を円形とした場合に好適な例であり、仮に透孔20が円形以外であるならば必ずしも該当しない場合もありえる。要は、透孔20の形状や大きさ等に応じて適宜安全な深さdを確保することが望まれる。
以上、ここまで説明した液体送受用ジョイント装置21の実際の適用場面としては種々のものが考えうるが、上述したような高い安全性と機能からすれば、液体燃料を用いた燃料電池に液体リザーバ1が適用されている燃料電池システム22などにおいて特に好適である。また、このような燃料電池システム22の液体燃料として少なくともメタノールを含有する燃料が用いられているような場合であれば、より高い安全性の確保という意味でも上述した液体送受用ジョイント装置21はきわめて好適だということができる。
ここで、上述した液体送受用ジョイント装置21を備えた燃料電池システム22の実施例を図面を用いて説明しておく(図21〜図23参照)。例えば本実施形態の場合、メタノール燃料を内臓した燃料カートリッジケースが液体リザーバ1に該当する。該燃料カートリッジケースの送液口には送液側ジョイント2が設けられている(図21参照)。また、燃料電池システム22を構成する燃料電池23の受液口には受液側ジョイント5が設けられている(図21参照)。上述した送液側ジョイント2を受液側ジョイント5に接続することにより、燃料カートリッジケース内の燃料(メタノール)をこぼさず燃料電池23に供給することができる(図22参照)。
また、ここで燃料電池システム22の構成についても概略的に説明しておく(図23参照)。本実施形態におけるメタノール直接型の燃料電池(DMFC)23は、例えばパーフルオロスルホン酸系ポリマーなどからなる電解質膜24、この電解質膜24の一方の面に設けられるアノード電極25、他方の面に設けられるカソード電極26、両電極25,26を挟むように配置される一対のセパレータ27,28を備えている。例えば本実施形態の場合、燃料カートリッジから供給された燃料(メタノール)はポンプ29、フィルタ30を通過してアノード電極25側に供給されるようになっている(図23参照)。一方、カソード電極26側には、大気中の空気を送り込むことによって酸素が供給されるようになっている。この場合、空気を送り込むための経路の途中には例えばファンなどからなる送風機構31が設けられていることが好ましく、これによれば必要に応じて酸素の供給量を増加させることが可能となる(図23参照)。上述のようにして供給されるメタノールと酸素は化学反応により発電し、当該反応後は水またはCO2として燃料電池システム22の外部へと排出される。
なお、ここで説明した燃料電池23はあくまで一例に過ぎず、この他にも、インクカートリッジ、薬液投与用の容器などといった種々の液体送受用装置に適用することができるのはいうまでもない。この場合、特に小型かつ送液流量が少ない液体送受用装置におけるジョイント装置21としてより有効な手段であると考えられる。
また、液体リザーバ1や液体アクセプタ4の形状は上述した実施形態中の例に限られることもなく様々な形状のものについても応用することができる。さらには、スナップホック(留め具)3,11の形状が円筒形(あるいは断面円形)のものに限られることもなく、例えば矩形などとすれば、スナップホック3,11の形状自体にメカニカルキー機構としての機能を、すなわち規格やサイズ等の異なる液体リザーバ1がジョイントされるのを防ぐという機能を併せ備えることができるから、本実施形態で説明したような凸部17a,18aや凹部17b,18bを形成しないことも可能となる。
本発明にかかる液体送受用ジョイント装置21は、上述のような燃料電池システム22、さらにはインクジェットプリンタ等、液体供給手段としての液体リザーバ(液体供給容器)1が液体アクセプタ(液体受容器)4と分離している機器において当該液体リザーバ1から液体アクセプタ4に液体を導くためのジョイント機構全般において適用することができる。
液体送受用ジョイント装置の液体リザーバを示す斜視図である。 液体送受用ジョイント装置の液体アクセプタを示す斜視図である。 ジョイント時における液体リザーバと液体アクセプタの斜視図である。 ジョイント時における液体リザーバと液体アクセプタの液体送受用ジョイント装置の形態を部分的に示す側面図である。 図4のV-V線における断面図である。 液体アクセプタに設けられた受液側ジョイントの一例を示す正面図である。 図6に示した受液側ジョイントの側面図である。 図7のVIII-VIII線における断面図である。 液体リザーバに設けられた送液側ジョイントの一例を示す側面図である。 図9に示した送液側ジョイントの正面図である。 図10のXI-XI線における断面図である。 図10のXII-XII線における断面図である。 別のメカニカルキー機構が設けられた場合の送液側ジョイントの一例を示す正面図である。 図13のXIV-XIV線における断面図である。 別のメカニカルキー機構が設けられた場合の送液側ジョイントの一例を示す正面図である。 図15のXVI-XVI線における断面図である。 ジョイント時における液体送受用ジョイント装置の他の例を示す断面図である。 別のメカニカルキー機構の形状をさらに変更した場合の送液側ジョイントの一例を示す正面図である。 別のメカニカルキー機構の形状をさらに変更した場合の受液側ジョイントの一例を示す正面図である。 安全機構に関し孔径φと深さ(または厚さ)dとの関係を示すグラフである。 液体送受用ジョイント装置を備えた燃料カートリッジおよび燃料電池の一例を示す概略図である。 図21に示した液体送受用ジョイント装置が接続した状態を示す概略図である。 本発明にかかる燃料電池システムの一実施形態を示す概略図である。

Claims (9)

  1. 液体を収容する液体リザーバと前記液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタを接続する液体送受用ジョイント装置において、
    前記液体リザーバの送液側ジョイントを前記液体アクセプタの受液側ジョイントに位置合わせするとともに、当該液体リザーバが前記液体アクセプタに接続された状態を維持する係脱可能な留め具を前記液体リザーバの前記送液側ジョイントと前記液体アクセプタの前記受液側ジョイントとに備えていることを特徴とする液体送受用ジョイント装置。
  2. 液体を収容する液体リザーバと前記液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタを接続する液体送受用ジョイント装置において、
    ジョイント時以外における誤接触による供給弁からの液漏れを防止する安全機構を前記液体リザーバの送液側ジョイントに備えていることを特徴とする液体送受用ジョイント装置。
  3. 液体を収容する液体リザーバと前記液体リザーバから液体を受容する液体アクセプタとを接続する液体送受用ジョイント装置において、
    規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを防止するためのメカニカルキー機構を前記液体リザーバと前記液体アクセプタのそれぞれのジョイントに備えていることを特徴とする液体送受用ジョイント装置。
  4. 前記液漏れを防止するための安全機構は、前記液体リザーバのジョイントに設けられた液漏れ防止用のガードであって、当該ガードの前面に設けられた前記液体通過用の透孔の孔面積Sと、前記ガードの前面から前記供給弁までの長さdとの関係が
    (d/S)≧4×10-3
    を満たすように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体送受用ジョイント装置。
  5. 請求項2または請求項4のいずれかに記載の安全機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体送受用ジョイント装置。
  6. 請求項1または請求項5のいずれかに記載の液体送受用ジョイント装置であって、規格やサイズ等の異なる液体リザーバがジョイントされるのを防止するためのメカニカルキー機構を前記液体リザーバの送液側ジョイントと前記液体アクセプタの受液側ジョイントのそれぞれに備えていることを特徴とする液体送受用ジョイント装置。
  7. 前記メカニカルキー機構は、前記留め具を構成するオス側部材とメス側部材に設けられた凹部およびこの凹部に嵌まり込む形状の凸部によって構成されていることを特徴とする請求項6に記載の液体送受用ジョイント装置。
  8. 請求項1から7までのいずれかに記載の液体送受用ジョイント装置を備えた燃料電池システムであって、液体燃料を用いた燃料電池に前記液体リザーバが適用されていることを特徴とする燃料電池システム。
  9. 前記液体燃料として少なくともメタノールを含有する燃料が用いられていることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池システム。





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