JPWO2006129513A1 - 肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

肝疾患の病態の進行を精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを精度よく判定することができる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体を提供することを課題とする。本発明にかかる肝疾患評価装置は、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算し、計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価する。

Description

本発明は、指標式に基づいて、評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算し、計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価する肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体に関するものである。
これまで、肝線維化の進行度合の診断や肝硬変の診断は主に肝生検や腹腔鏡検査で行われていた。そして、その際、肝線維化の進行度合を段階的に5つの進行ステージ(F0、F1、F2、F3、F4)に分類するMETAVIRスコアリング法に依る指標が用いられていた。ちなみに、F0は肝線維化がないことを示し、F1、F2、F3およびF4は肝線維化があることを示す。また、F1から肝線維化が始まり、F2、F3へと進むにつれ肝線維化が進行する。そして、F4は肝硬変であることを示す。
しかし、これまでの診断手法は、侵襲的であるので、苦痛を伴うなど肉体的、精神的な負担を患者に与え、また検査時おける出血などのリスクを伴っていた。
そのため、現在では、無侵襲的な診断手法として、血液中の血小板やグロブリン、AST、ALT、アルブミン、ヒアルロン酸などのうちいずれか1つまたはそれらの組み合わせを指標として用いて肝線維化の進行度合の診断や肝硬変の診断を行う手法が提案されている(特許文献1、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。
また、臨床における肝疾患の診断に用いる指標として、血中のアミノ酸濃度を用いたFischer(フィッシャー)比“(Leu+Val+Ile)÷(Phe+Tyr)”(非特許文献4参照)や当該フィッシャー比を簡略化したBTR比“(Leu+Val+Ile)÷Tyr”が存在し、いずれも肝硬変における肝性脳症の診断に用いられている。
また、肝炎の評価に用いる指標として、特許文献2に記載の肝線維化判定装置で用いられる指標が存在し、この指標を用いることで血中のアミノ酸濃度から肝炎であるか否か(肝炎または非肝炎)を判定することができる。
ところで、臨床では、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否か(当該患者に対して当該治療を介入させるか否か)を判定するための指標が求められている。特に、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかを判定するために用いる指標や、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかを判定するために用いる指標が求められている。
米国特許出願公開第09/687459号明細書 国際公開第2004/052191号パンフレット Luo JC, Hwang SJ, Chang FY, Chu CW, Lai CR, Wang YJ, Lee PC, Tsay SH, Lee SD, "Simple blood tests can predict compensated liver cirrhosis in patients with chronic hepatitis C", Hepatogastroenterology, 49, 478, 2002 Pohl A, Behling C, Oliver D, Kilani M, Monson P, Hassanein T, "Serum aminotransferase levels and platelet counts as predictors of degree of fibrosis in chronic hepatitis C virus infection", Am. J. Gastroenterol, 96, 3142, 2001 Wai CT, Greenson JK, Fontana RJ, Kalbfleisch JD, Marrero JA, Conjeevaram HS, Lok AS, "A simple noninvasive index can predict both significant fibrosis and cirrhosis in patients with chronic hepatitis C", Hepatology, 38, 518, 2003 J. E. Fischer, J. M. Funovics, A. Aguirre, J. H. James, J. M. Keane, R. I. Wesdorp, N. Yoshimura, and T. Westman, "The role of plasma amino acids in hepatic encephalopathy", Surgery, 78, 276−290, 1975
しかしながら、上記従来技術によれば、肝疾患の病態の進行を必ずしも精度よく評価することができないため、診断対象となる病態によっては、診断後の治療を行うか否かについて判定できない場合があった、という問題点があった。例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを判定するための無侵襲で十分な精度をもつ指標は現時点で存在せず、従来の指標を用いた場合、当該患者に対して当該治療を行うか否かを必ずしも十分な精度で判定することができなかった、という問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、肝疾患の病態の進行を精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを精度よく判定することができる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
すなわち、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる肝疾患評価装置、本発明にかかる肝疾患評価方法および本発明にかかる肝疾患評価プログラムは、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する指標値計算手段(指標値計算ステップ)と、前記指標値計算手段(指標値計算ステップ)で計算した指標値に基づいて前記評価対象の肝疾患の病態を評価する病態評価手段(病態評価ステップ)と、を備えた(含む)肝疾患評価装置、肝疾患評価方法および肝疾患評価方法をコンピュータに実行させる肝疾患評価プログラムであって、前記指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むこと、を特徴とする。
また、つぎの発明にかかる肝疾患評価装置、つぎの発明にかかる肝疾患評価方法およびつぎの発明にかかる肝疾患評価プログラムは、前記に記載の肝疾患評価装置、前記に記載の肝疾患評価方法および前記に記載の肝疾患評価プログラムにおいて、前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とすること、を特徴とする。
また、つぎの発明にかかる肝疾患評価装置、つぎの発明にかかる肝疾患評価方法およびつぎの発明にかかる肝疾患評価プログラムは、前記に記載の肝疾患評価装置、前記に記載の肝疾患評価方法および前記に記載の肝疾患評価プログラムにおいて、前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とすること、を特徴とする。
また、つぎの発明にかかる肝疾患評価装置、つぎの発明にかかる肝疾患評価方法およびつぎの発明にかかる肝疾患評価プログラムは、前記に記載の肝疾患評価装置、前記に記載の肝疾患評価方法および前記に記載の肝疾患評価プログラムにおいて、前記肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むこと、を特徴とする。
また、本発明は肝疾患評価システムに関するものであり、本発明にかかる肝疾患評価システムは、肝疾患を評価する肝疾患評価装置およびアミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データを提供する情報通信端末装置をネットワークを介して通信可能に接続して構成された肝疾患評価システムであって、前記情報通信端末装置は、評価対象のアミノ酸濃度データを前記肝疾患評価装置へ送信する送信手段と、前記肝疾患評価装置から送信された評価対象の肝疾患の病態に関する評価結果を受信する受信手段と、を備え、前記肝疾患評価装置は、前記情報通信端末装置から送信された評価対象のアミノ酸濃度データを受信する受信手段と、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、前記受信手段で受信した評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する指標値計算手段と、前記指標値計算手段で計算した指標値に基づいて前記評価対象の肝疾患の病態を評価する病態評価手段と、前記病態評価手段で評価した評価結果を前記情報通信端末装置へ送信する送信手段と、を備え、前記指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むこと、を特徴とする。
また、つぎの発明にかかる肝疾患評価システムは、前記に記載の肝疾患評価システムにおいて、前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とすること、を特徴とする。
また、つぎの発明にかかる肝疾患評価システムは、前記に記載の肝疾患評価システムにおいて、前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とすること、を特徴とする。
また、つぎの発明にかかる肝疾患評価システムは、前記に記載の肝疾患評価システムにおいて、前記肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むこと、を特徴とする。
また、本発明は記録媒体に関するものであり、本発明にかかる記録媒体は、請求項10を含む前記に記載された肝疾患評価プログラムを記録したこと、を特徴とする。
本発明にかかる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法および肝疾患評価プログラムによれば、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式(1つの指標式または複数の指標式の組み合わせ)に基づいて、アミノ酸(具体的には血液中のアミノ酸)の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算し、計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価する。そして、指標値の計算で用いる指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含む。これにより、肝疾患の病態の進行を精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを精度よく判定することができる、という効果を奏する。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかを精度よく判定することができる、という効果を奏する。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかを精度よく判定することができる、という効果を奏する。
また、本発明にかかる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法および肝疾患評価プログラムによれば、指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とする。これにより、肝疾患の病態の進行をさらに精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。
また、本発明にかかる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法および肝疾患評価プログラムによれば、前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とする。これにより、肝疾患の病態の進行をさらに精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。
また、本発明にかかる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法および肝疾患評価プログラムによれば、肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むので、臨床上多く求められる肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つの病態の評価に本発明を好適に適用することができる、という効果を奏する。
また、本発明にかかる肝疾患評価システムによれば、情報通信端末装置は、アミノ酸(具体的には血液中のアミノ酸)の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データを肝疾患評価装置へ送信し、肝疾患評価装置から送信された評価対象の肝疾患の病態に関する評価結果を受信し、肝疾患評価装置は、情報通信端末装置から送信された評価対象のアミノ酸濃度データを受信し、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式(1つの指標式または複数の指標式の組み合わせ)に基づいて、受信した評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算し、計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価し、評価した評価結果を情報通信端末装置へ送信する。そして、指標値の計算で用いる指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含む。これにより、肝疾患の病態の進行を精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを精度よく判定することができる、という効果を奏する。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかを精度よく判定することができる、という効果を奏する。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかを精度よく判定することができる、という効果を奏する。
本発明にかかる肝疾患評価システムによれば、指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とする。これにより、肝疾患の病態の進行をさらに精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。
本発明にかかる肝疾患評価システムによれば、指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とする。これにより、肝疾患の病態の進行をさらに精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかをさらに精度よく判定することができる、という効果を奏する。
本発明にかかる肝疾患評価システムによれば、肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むので、臨床上多く求められる肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つの病態の評価に本発明を好適に適用することができる、という効果を奏する。
また、本発明にかかる記録媒体によれば、当該記録媒体に記録された肝疾患評価プログラムをコンピュータに読み取らせて実行することで、コンピュータに肝疾患評価プログラムを実現させるので、肝疾患評価プログラムと同様の効果を得ることができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の基本原理を示す原理構成図である。 図2は、本システムの全体構成の一例を示す図である。 図3は、本システムの全体構成の他の一例を示す図である。 図4は、本システムの肝疾患評価装置100の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、利用者情報ファイル106aに格納される情報の一例を示す図である。 図6は、アミノ酸濃度データファイル106bに格納される情報の一例を示す図である。 図7は、指標式データベース106cに格納される情報の一例を示す図である。 図8は、指標値ファイル106dに格納される情報の一例を示す図である。 図9は、評価結果ファイル106eに格納される情報の一例を示す図である。 図10は、本システムのクライアント装置200の構成の一例を示すブロック図である。 図11は、本システムのデータベース装置400の構成の一例を示すブロック図である。 図12は、本システムを用いて行われる肝疾患評価サービス処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、肝疾患評価装置100にて行われる肝疾患評価処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別に対する指標式1の診断性能を評価するためのROC曲線を示す図である。 図15は、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別に対する指標式1の診断性能を評価するためのROC曲線を示す図である。 図16は、指標式1を用いて「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別および「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行った際の各カットオフ値に対応する感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率を示す図である。 図17は、指標式1とほぼ同等の診断性能(判別性能)を示す指標式と、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別および「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行った際の最適なカットオフ値に対応する感度、特異度と、を示す図である。 図18は、指標式1とほぼ同等の診断性能(判別性能)を示す指標式と、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別および「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行った際の最適なカットオフ値に対応する感度、特異度と、を示す図である。 図19は、指標式1とほぼ同等の診断性能(判別性能)を示す指標式と、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別および「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行った際の最適なカットオフ値に対応する感度、特異度と、を示す図である。 図20は、指標式1とほぼ同等の診断性能(判別性能)を示す指標式と、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別および「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行った際の最適なカットオフ値に対応する感度、特異度と、を示す図である。
符号の説明
100 肝疾患評価装置
102 制御部
102a 要求解釈部
102b 閲覧処理部
102c 認証処理部
102d 電子メール生成部
102e Webページ生成部
102f 受信部
102g 指標値計算部
102h 病態評価部
102i 結果出力部
102j 送信部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 利用者情報ファイル
106b アミノ酸濃度データファイル
106c 指標式データベース
106d 指標値ファイル
106e 評価結果ファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 クライアント装置(情報通信端末装置)
300 ネットワーク
400 データベース装置
以下に、本発明にかかる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
[1.本発明の概要]
ここでは本発明の概要について図1を参照して説明する。図1は本発明の基本原理を示す原理構成図である。
まず、1つ以上の指標式(1つの指標式または複数の指標式の組み合わせ)に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む予め取得した評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する(ステップS−1)。換言すると、1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸濃度の値を代入して得られた指標値を計算する。なお、当該指標値の計算の前に、アミノ酸濃度データから欠損値や外れ値などのデータを除去(データフィルタリング、データ編集)してもよい。
ここで、ステップS−1で用いる指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含むもの、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むものである。ステップS−1で用いる指標式は、臨床のニーズを考慮した新たなものであり、特に、肝線維化の進行ステージにおける「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を対象としたものである。
また、ステップS−1で用いる指標式は、具体的には、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とするものでもよい。また、ステップS−1で用いる指標式は、その中でも特に、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とするものでもよい。
また、ステップS−1で用いる指標式の変数として、PheおよびTyrの和において影響の低いアミノ酸、Thr、Met、Ornの和において影響の低いアミノ酸、Val、Leu、Ileの和において影響の低いアミノ酸、ProおよびGlyの和において影響の低いアミノ酸を追加してもよい。ここで、影響が低いとは、アミノ酸を追加したとき、指標式の判定(判別)性能を低下させないという意味である。
また、ステップS−1で用いる指標式は、本出願人による国際出願である国際公開WO2004/052191号パンフレットに記載の方法から得られたものである。ここで当該方法について簡単に説明する。まず、アミノ酸濃度を変数にもつ分数式と診断対象の目的変数との相関を最適化する計算方法を用いて、診断対象の判別を最適化する分数式群を求める。なお分数式は分割された分数式も含む。そして、診断対象の判別を最適化する分数式群から診断性能の高い分数式を診断指標とする。
つぎに、ステップS−1で計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価(予測)する(ステップS−2)。換言すると、指標値に従って評価対象の肝疾患の病態を評価(予測)する。ここで、ステップS−2において、ステップS−1で計算した指標値と予め設定された所定の閾値(カットオフ値)とを比較することで、評価対象の肝疾患の病態が、肝線維化の進行ステージ上において、F0、F1、F2のいずれかに属するか、またはF3、F4のいずれかに属するかを判定(判別)してもよい。また、ステップS−1で計算した指標値と予め設定された所定の閾値(カットオフ値)とを比較することで、評価対象の肝疾患の病態が、肝線維化の進行ステージ上において、F0、F1、F2、F3のいずれかに属するか、またはF4に属するかを判定(判別)してもよい。
なお、本発明において、肝疾患は肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含む。ここで、肝炎とは、肝炎ウイルス(A型、B型、C型、D型など)に因る感染、アルコールの過摂取、脂肪肝の進展、肝障害性の薬物の摂取などに起因する肝臓の炎症に因り肝機能障害がみられる肝疾患である。そして、肝炎は、肝臓の炎症がその小葉に波及するびまん性または斑状の壊死を特徴とする。肝炎の原因として、C型肝炎ウイルスに因る感染が高い割合を示している。さらに、肝炎は、慢性化することで慢性肝炎へと進行する。また、肝線維化とは、肝細胞の壊死や損傷に応答して起こる生体反応であり、細胞外基質の生成と分解の不均衡(アンバランス)に因って肝臓内で結合組織の蓄積が生じた状態を示す。そして、肝線維化は、既存の線維が崩壊し、蓄積することでさらに進行する。また、肝硬変とは、慢性肝炎が進行したものである。肝硬変の肝臓では、病理学的変化として、線維組織に囲まれた再生結節に因る肝組織のびまん性組織崩壊が見られる。肝硬変は通常、非可逆的変化である。ここで、肝炎の進行をC型肝炎ウイルス(HCV)の感染を例に述べる。C型肝炎は、まず、C型肝炎ウイルスの感染に因って、具体的にはC型肝炎ウイルスが体液を介して感染することに因って起こる。C型肝炎は、高頻度(50%以上)で慢性化を起こし、発症後約20年を経て肝硬変、そして肝細胞癌へ至る。C型肝炎ウイルスに感染すると、全身のけん怠感、そしてそれに引き続いて食欲不振、悪心、嘔吐などの症状が現れる。しかも、C型肝炎ウイルスに感染すると、これら症状に引き続いて、黄疸が現れることもある。なお、黄疸以外の他覚症状として、肝臓の腫大がみられることがある。
[2.システム構成]
つぎに、本発明が適用される肝疾患評価システム(以下では本システムと記す場合がある。)の構成について図2から図11を参照して説明する。まず、本システムの全体構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は本システムの全体構成の一例を示す図である。また、図3は本システムの全体構成の他の一例を示す図である。
本システムは、図2に示すように、肝疾患を評価する肝疾患評価装置100と評価対象のアミノ酸濃度データを提供する情報通信端末装置であるクライアント装置200とを、ネットワーク300を介して通信可能に接続して構成されている。なお、本システムは、図3に示すように、肝疾患評価装置100やクライアント装置200の他に、クライアント装置200から送信されたアミノ酸濃度データや肝疾患評価装置100で用いる指標式、肝疾患評価装置100から送信された評価結果などを格納するデータベース装置400を、ネットワーク300を介して通信可能に接続して構成されてもよい。これにより、ネットワーク300を介して、肝疾患評価装置100からクライアント装置200やデータベース装置400へ評価結果などが提供され、クライアント装置200やデータベース装置400から肝疾患評価装置100へアミノ酸濃度データや指標式などが提供される。
[2−1.システム構成−肝疾患評価装置100]
図4は本システムの肝疾患評価装置100の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
肝疾患評価装置100は、肝疾患評価装置100を統括的に制御するCPU等の制御部102と、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して肝疾患評価装置100をネットワーク300に通信可能に接続する通信インターフェース部104と、各種のデータベースやテーブルやファイルなどを格納する記憶部106と、入力装置112や出力装置114に接続する入出力インターフェース部108と、で構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。ここで、肝疾患評価装置100は、各種の分析装置(例えばアミノ酸アナライザー等)と同一筐体で構成されてもよい。また、肝疾患評価装置100の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。例えば、処理の一部をCGI(Common Gateway Interface)を用いて実現してもよい。
記憶部106は、ストレージ手段であり、例えば、RAMやROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等を用いることができる。また、記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。そして、記憶部106は、図示の如く、利用者情報ファイル106aとアミノ酸濃度データファイル106bと指標式データベース106cと指標値ファイル106dと評価結果ファイル106eとを格納する。
利用者情報ファイル106aは利用者に関する情報(利用者情報)を格納する。図5は利用者情報ファイル106aに格納される情報の一例を示す図である。利用者情報ファイル106aに格納される情報は、図5に示すように、利用者を一意に識別するための利用者IDと、利用者が正当な者であるか否かの認証を行うための利用者パスワードと、利用者の氏名と、利用者の所属する所属先を一意に識別するための所属先IDと、利用者の所属する所属先の部門を一意に識別するための部門IDと、部門名と、利用者の電子メールアドレスと、を相互に関連付けて構成されている。
図4に戻り、アミノ酸濃度データファイル106bはアミノ酸の濃度に関する値を含むアミノ酸濃度データを格納する。図6はアミノ酸濃度データファイル106bに格納される情報の一例を示す図である。アミノ酸濃度データファイル106bに格納される情報は、図6に示すように、個体(サンプル)番号とアミノ酸濃度データとを相互に関連付けて構成されている。ここで、図6では、アミノ酸濃度データを数値、すなわち連続尺度として扱っているが、アミノ酸濃度データは名義尺度や順序尺度でもよい。なお、名義尺度や順序尺度の場合はそれぞれの状態に対して任意の数値を与えることで解析してもよい。また、アミノ酸濃度データに他の生体情報(性差、年齢、喫煙の有無、心電図の波形を数値化したものや酵素濃度、遺伝子発現量など)を組み合わせてもよい。
図4に戻り、指標式データベース106cは、後述する指標値計算部102gで用いる指標式を格納する。図7は指標式データベース106cに格納される情報の一例を示す図である。指標式データベース106cに格納される情報は、図7に示すように、指標式を一意に識別するための指標式番号と、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる指標式と、を相互に関連付けて構成されている。
図4に戻り、指標値ファイル106dは、後述する指標値計算部102gで計算した肝線維化の度合を示す指標値を格納する。図8は指標値ファイル106dに格納される情報の一例を示す図である。指標値ファイル106dに格納される情報は、図8に示すように、評価対象である個体の個体(サンプル)番号と指標式番号と指標値とを相互に関連付けて構成されている。
図4に戻り、評価結果ファイル106eは、後述する病態評価部102hでの評価結果を格納する。図9は評価結果ファイル106eに格納される情報の一例を示す図である。評価結果ファイル106eに格納される情報は、評価対象である個体の個体(サンプル)番号と指標値と評価結果(判定結果、予測結果)とを相互に関連付けて構成されている。
図4に戻り、記憶部106には、その他の情報として、ウェブサイトをクライアント装置200に提供するための各種のWebデータやCGIプログラム等が記録されている。Webデータとしては後述する各種のWebページを表示するためのデータ等があり、これらデータは例えばHTMLやXMLにて記述されたテキストファイルとして形成されている。また、Webデータを作成するための部品用のファイルや作業用のファイルやその他一時的なファイル等も記憶部106に記憶される。この他、必要に応じて、クライアント装置200に送信するための音声をWAVE形式やAIFF形式の如き音声ファイルで格納したり、静止画や動画をJPEG形式やMPEG2形式の如き画像ファイルで格納したりすることができる。
通信インターフェース部104は肝疾患評価装置100とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信を媒介する。すなわち、通信インターフェース部104は他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
入出力インターフェース部108は入力装置112や出力装置114に接続する。ここで、出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる(なお、以下で、出力装置114をモニタとして記載する場合がある。)。また、入力装置112には、キーボードやマウスやマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
また、制御部102は、OS(Operating System)等の制御プログラムや各種の処理手順等を規定したプログラム、所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。そして、制御部102は、図示の如く、大別して、要求解釈部102aと、閲覧処理部102bと、認証処理部102cと、電子メール生成部102dと、Webページ生成部102eと、受信部102fと、指標値計算部102gと、病態評価部102hと、結果出力部102iと、送信部102jと、を備えている。なお、制御部102は、さらに、後述する受信部102fで受信したアミノ酸濃度データに対して、欠損値のあるデータの除去、外れ値の多いデータの除去、欠損値のあるデータの多い変数の除去などのデータ処理(データフィルタリング、データ編集)を行う。
要求解釈部102aは、クライアント装置200やデータベース装置400からの要求内容を解釈し、その解釈結果に応じて制御部102の他の各部に処理を受け渡す。閲覧処理部102bは、クライアント装置200からの各種画面の閲覧要求を受けて、これら画面のWebデータを生成したり送信したりする。認証処理部102cは、クライアント装置200やデータベース装置400からの認証要求を受けて、認証判断を行う。電子メール生成部102dは各種情報を含んだ電子メールを生成する。Webページ生成部102eは、利用者が閲覧するWebページを生成する。
受信部102fはクライアント装置200やデータベース装置400から送信された情報(具体的には、血液中のアミノ酸の濃度に関する値を含むアミノ酸濃度データや指標式など)を受信する。指標値計算部102gは、1つ以上の指標式(具体的には指標式データベース106cに格納された1つ以上の指標式)に基づいて、受信部102fで受信した評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する。具体的には、指標値計算部102gは、1つ以上の指標式にアミノ酸濃度データを代入することで、指標値を計算する。ここで、指標値計算部102gは、データベース装置400の記憶装置に格納された指標式の中から予め選択してダウンロードした指標式に基づいて、アミノ酸濃度データから指標値を計算してもよい。
病態評価部102hは、指標値計算部102gで計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価(予測、判定)する。ここで、病態評価部102hは、指標値と予め設定された所定の閾値(カットオフ値)とを比較することで、評価対象の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれかに属するか、またはF3、F4のいずれかに属するかを判定(判別)してもよい。また、病態評価部102hは、指標値と予め設定された所定の閾値(カットオフ値)とを比較することで、評価対象の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれかに属するか、またはF4に属するかを判定(判別)してもよい。
結果出力部102iは、病態評価部102hでの評価結果やその他各処理部での処理結果などを出力装置114に出力する。送信部102jは、病態評価部102hでの評価結果を、アミノ酸濃度データを送信したクライアント装置200やデータベース装置400へ送信したり、その他各種の情報をクライアント装置200やデータベース装置400へ送信したりする。
[2−2.システム構成−クライアント装置200]
図10は、本システムのクライアント装置200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
図10に示すように、クライアント装置200は制御部210とROM220とHD230とRAM240と入力装置250と出力装置260と入出力IF270と通信IF280とで構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。制御部210はWebブラウザ211、電子メーラ212、受信部213、送信部214を備えて構成されている。Webブラウザ211は、Webデータを解釈し、解釈したWebデータを後述するモニタ261に表示するブラウズ処理を行う。なお、Webブラウザ211にはストリーム映像の受信や表示、フィードバック等を行う機能を備えたストリームプレイヤ等の各種のソフトウェアをプラグインしてもよい。電子メーラ212は所定の通信規約(例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP3(Post Office Protocol version 3)等)に従って電子メールの送受信を行う。受信部213は、通信IF280を介して、肝疾患評価装置100から送信された評価結果などの各種情報を受信する。送信部214は、通信IF280を介して、アミノ酸濃度データなどの各種情報を肝疾患評価装置100やデータベース装置400へ送信する。入出力IF270は入力装置250や出力装置260に接続する。入力装置250はキーボードやマウスやマイク等である。なお、後述するモニタ261もマウスと協働してポインティングデバイス機能を実現する。また、出力装置260は、通信IF280を介して受信した情報を出力する出力手段であり、モニタ(家庭用テレビを含む)261およびプリンタ262を含む。この他、出力装置260にスピーカ等を設けてもよい。また、通信IF280はクライアント装置200とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)とを通信可能に接続する。換言すると、クライアント装置200は、モデムやTAやルータなどの通信装置および電話回線を介して、または専用線を介してネットワーク300に接続される。これにより、クライアント装置200は、所定の通信規約に従って肝疾患評価装置100やデータベース装置400にアクセスすることができる。
ここで、クライアント装置200は、情報処理装置(具体的には、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、家庭用ゲーム装置、インターネットTV、その他の情報処理端末(具体的には、PHS端末、携帯端末、移動体通信端末、PDAなど)など)にプリンタやモニタやイメージスキャナ等の周辺装置を必要に応じて接続し、当該情報処理装置にWebデータのブラウジング機能や電子メール機能を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。また、クライアント装置200の制御部210は、その全部または任意の一部をCPUおよび当該CPUにて解釈して実行するプログラムで実現してもよい。すなわち、ROM220またはHD230には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。当該コンピュータプログラムは、RAM240にロードされることで実行され、CPUと協働して制御部210を構成する。また、当該コンピュータプログラムはクライアント装置200と任意のネットワークを介して接続されるアプリケーションプログラムサーバに記録されてよく、クライアント装置200は必要に応じてその全部または一部をダウンロードしてもよい。また、制御部210の全部または任意の一部を、ワイヤードロジック等によるハードウェアとして実現してもよい。
[2−3.システム構成−ネットワーク300]
ネットワーク300は、肝疾患評価装置100とクライアント装置200とデータベース装置400とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネット、イントラネット、LAN(有線/無線の双方を含む)等である。なお、ネットワーク300は、VAN、パソコン通信網、公衆電話網(アナログ/デジタルの双方を含む)、専用回線網(アナログ/デジタルの双方を含む)、CATV網、携帯回線交換網または携帯パケット交換網(IMT2000方式、GSM方式またはPDC/PDC−P方式等を含む)、無線呼出網、Bluetooth等の局所無線網、PHS網、衛星通信網(CS、BSまたはISDB等を含む)等でもよい。
[2−4.システム構成−データベース装置400]
図11は本システムのデータベース装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
データベース装置400は、クライアント装置200から送信された評価対象のアミノ酸濃度データや、肝疾患評価装置100で用いる指標式、肝疾患評価装置100での評価結果などを格納する機能を有する。図11に示すように、データベース装置400は、大別して、データベース装置400の全体を統括的に制御するCPU等の制御部402と、通信回線等に接続されるルータ等の通信装置(図示せず)に接続される通信インターフェース部404と、各種のデータやテーブルなどを格納する記憶部406と、入力装置412や出力装置414に接続される入出力インターフェース部408と、を備えて構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。データベース装置400は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワーク300に通信可能に接続されている。
記憶部406は、ストレージ手段であり、例えば、RAMやROM等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等を用いることができる。記憶部406には、各種処理に用いる各種プログラムやテーブルやファイルやウェブページ用ファイル等を格納する。通信インターフェース部404は、データベース装置400とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信を媒介する。すなわち、通信インターフェース部404は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。入出力インターフェース部408は、入力装置412や出力装置414に接続する。ここで、出力装置414には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる(なお、以下で、出力装置414をモニタとして記載する場合がある。)。また、入力装置412には、キーボードやマウスやマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
制御部402は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。そして、制御部402は、図示の如く、大別して、要求解釈部402aと、閲覧処理部402bと、認証処理部402cと、電子メール生成部402dと、Webページ生成部402eと、送信部402fと、を備えている。
要求解釈部402aは、肝疾患評価装置100やクライアント装置200からの要求内容を解釈し、その解釈結果に応じて制御部402の他の各部に処理を受け渡す。閲覧処理部402bは、肝疾患評価装置100やクライアント装置200からの各種画面の閲覧要求を受けて、これら画面のWebデータを生成したり送信したりする。認証処理部402cは、肝疾患評価装置100やクライアント装置200からの認証要求を受けて、認証判断を行う。電子メール生成部402dは各種の情報を含んだ電子メールを生成する。Webページ生成部402eは利用者が閲覧するWebページを生成する。送信部402fは、肝疾患評価装置100へ指標式を送信したり、肝疾患評価装置100やクライアント装置200へその他の各種情報(例えば記憶部406の所定の記憶領域に予め格納されたアミノ酸濃度データなど)を送信したりする。
[3.システムの処理]
つぎに、以上のように構成された本システムの処理の一例を図12および図13を参照して説明する。
[3−1.肝疾患評価サービス処理]
ここでは、本システムを用いて行われる肝疾患評価サービス処理の一例について図12を参照して説明する。図12は本システムを用いて行われる肝疾患評価サービス処理の一例を示すフローチャートである。
なお、本処理で用いる評価対象のアミノ酸濃度データは、評価対象者から予め採取した血液を分析して得たアミノ酸の濃度に関する値を含むものである。ここで、血液中のアミノ酸の分析方法について簡単に説明する。まず、採血した血液サンプルを、ヘパリン処理したチューブに採取し、その後、当該チューブに対して遠心分離を行うことで血漿を分離する。なお、分離したすべての血漿サンプルは、アミノ酸濃度の測定時までマイナス70℃で凍結保存する。そして、アミノ酸濃度の測定時に、血漿サンプルに対してスルホサリチル酸を添加し、3%濃度調整により序蛋白処理を行う。なお、アミノ酸濃度の測定には、ポストカラムでニンヒドリン反応を用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を原理としたアミノ酸分析機を使用した。
まず、クライアント装置200は、Webブラウザ211が表示された画面上で入力装置250を介して利用者が肝疾患評価装置100で提供されるWebサイトのアドレス(URLなど)を指定することで、ネットワーク300を介して肝疾患評価装置100に接続する。具体的には、利用者がクライアント装置200のWebブラウザ211の画面更新を指示すると、Webブラウザ211は、通信IF280を介してWebサイトのURLを所定の通信規約で送信することで、アミノ酸濃度データ送信画面に対応するWebページの送信要求を当該URLに基づくルーティングによって肝疾患評価装置100へ行う。
つぎに、肝疾患評価装置100は、要求解釈部102aで、クライアント装置200からの送信を受けて、当該送信の内容を解析し、解析結果に応じて制御部102の各処理部に処理を移す。なお、送信の内容がアミノ酸濃度データ送信画面に対応するWebページの送信要求である場合には、主として閲覧処理部102bで、記憶部106の所定の記憶領域に格納されている当該Webページを表示するためのWebデータを取得し、通信インターフェース部104を介して当該Webデータをクライアント装置200へ送信する。具体的には、肝疾患評価装置100は、利用者からWebページの送信要求があった場合には、制御部102で、利用者に対して利用者IDや利用者パスワードの入力を求める。そして、利用者IDやパスワードが入力されると、認証処理部102cで、利用者情報ファイル106aに格納されている利用者IDや利用者パスワードと、入力された利用者IDやパスワードとの認証判断を行う。そして、認証可の場合にのみ、閲覧処理部102bでWebデータをクライアント装置200へ送信する。なお、クライアント装置200の特定は、クライアント装置200から送信要求と共に送信されたIPアドレスで行う。
つぎに、クライアント装置200は、受信部213で、通信IF280を介して、肝疾患評価装置100から送信されたWebデータを受信し、当該WebデータをWebブラウザ211で解釈することでモニタ261にアミノ酸濃度データ送信画面を表示する。なお、クライアント装置200から肝疾患評価装置100への画面送信要求と、肝疾患評価装置100からクライアント装置200へのWebデータの送信およびクライアント装置200でのWebページの表示と、はほぼ同様に行われるものとして、以下では詳細な説明を省略する。
つぎに、利用者がクライアント装置200の入力装置250を介して評価対象のアミノ酸濃度データなどを入力し選択すると、クライアント装置200は、送信部214で、入力情報や選択事項を特定するための識別子を肝疾患評価装置100へ送信する(ステップSA−1)。これにより、利用者は、評価対象のアミノ酸濃度データを肝疾患評価装置100へ送信することができた。なお、ステップSA−1において、肝疾患評価装置100へのアミノ酸濃度データの送信をFTP等の既存のファイル転送技術等により実現してもよい。
ここで、ステップSA−1の処理に続いて、肝疾患評価装置100は、要求解釈部102aで、クライアント装置200から送信された当該識別子を解釈することによりクライアント装置200の要求内容を解釈し、指標値の算出で用いる指標式の送信要求をデータベース装置400に対して行ってもよく、また、データベース装置400は、要求解釈部402aで、肝疾患評価装置100からの送信要求を解釈し、記憶部406の所定の記憶領域に格納した指標式(具体的にはアップデートされた最新の指標式)を、通信インターフェース部404を介して肝疾患評価装置100へ送信してもよい。
つぎに、肝疾患評価装置100は、受信部102fで、通信インターフェース部104を介して、クライアント装置200から送信されたアミノ酸濃度データを受信し、受信したアミノ酸濃度データをアミノ酸濃度データファイル106bの所定の記憶領域に記憶し、後述する[3−2.肝疾患評価処理]を実行する(ステップSA−3)。
つぎに、肝疾患評価装置100は、送信部102fで、ステップSA−3を実行して得た評価結果(評価対象の肝疾患の病態に関する評価結果)を、評価対象のアミノ酸濃度データの送信元であるクライアント装置200と、データベース装置400とに送信する(ステップSA−4)。具体的には、まず、肝疾患評価装置100は、Webページ生成部102eで、評価結果を表示するためのWebページを作成して記憶部106の所定の記憶領域に格納する。ついで、利用者はクライアント装置200のWebブラウザ211に入力装置250を介して所定のURLを入力することで上述した認証を経た後、クライアント装置200は、当該Webページの閲覧要求を肝疾患評価装置100へ送信する。ついで、肝疾患評価装置100は、閲覧処理部102aで、クライアント装置200から送信された閲覧要求を解釈し、当該Webページを記憶部106から読み出す。そして、肝疾患評価装置100は、送信部102fで、読み出したWebページに対応するWebデータをクライアント装置200へ送信する。なお、肝疾患評価装置100は、データベース装置400へ、評価結果のみ、またはクライアント装置200へ送信したWebデータと同じものを送信してもよい。
ここで、ステップSA−4において、肝疾患評価装置100は、電子メールで、評価結果を利用者のクライアント装置200へ通知してもよい。具体的には、まず、肝疾患評価装置100は、電子メール生成部102dで、送信タイミングに従って利用者IDなどを基にして利用者情報ファイル106aに格納した利用者情報を参照し、利用者の電子メールアドレスを取得する。ついで、肝疾患評価装置100は、電子メール生成部102dで、取得した電子メールアドレスを宛て先とし利用者の氏名および評価結果を含む電子メールに関するデータを生成する。ついで、肝疾患評価装置100は、送信部102jで、生成した当該データを送信する。また、ステップSA−4において、肝疾患評価装置100は、FTP等の既存のファイル転送技術等で、評価結果を利用者のクライアント装置200へ送信してもよい。
つぎに、データベース装置400は、制御部402で、通信インターフェース部404を介して、肝疾患評価装置100から送信された評価結果やWebデータを受信し、記憶部406の所定の記憶領域に当該評価結果や当該Webデータを保存(蓄積)する(ステップSA−5)。
また、クライアント装置200は、受信部213で、通信IF280を介して、肝疾患評価装置100から送信されたWebデータを受信し、受信したWebデータをWebブラウザ211で解釈することで、評価対象の評価結果が記されたWebページの画面をモニタ261に出力する(ステップSA−6)。
以上により、利用者は、クライアント装置200のモニタ261に表示されたWebページを閲覧することで、評価対象の肝疾患の病態に関する評価結果を確認することができた。なお、利用者は、モニタ261に表示されたWebページの表示内容をプリンタ262で印刷してもよい。また、評価結果が肝疾患評価装置100から電子メールで送信された場合には、利用者は、クライアント装置200の電子メーラ212で、送信された電子メールを任意のタイミングで受信し、電子メーラ212の公知の機能に基づいて受信した電子メールをモニタ261に表示する。なお、利用者は、モニタ261に表示された電子メールの表示内容をプリンタ262で印刷してもよい。
これにて、肝疾患評価サービス処理の説明を終了する。
[3−2.肝疾患評価処理]
ここでは、肝疾患評価装置100にて行われる肝疾患評価処理の一例について図13を参照して詳細に説明する。図13は肝疾患評価装置100にて行われる肝疾患評価処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部102で、ステップSA−2で受信したアミノ酸濃度データに対して、指標値の計算において好ましくないデータ(欠損値のあるデータや外れ値の多いデータなど)の除去する(ステップSB−1:データ編集)。
つぎに、指標値計算部102gで、指標式データベース106cの所定の記憶領域に予め格納された1つ以上の指標式(1つの指標式または複数の指標式の組み合わせ)に基づいて、ステップSB−1でデータ編集が行われたアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算し、計算した指標値を指標値ファイル106dの所定の記憶領域に格納する(ステップSB−2)。
ここで、ステップSB−2で用いる指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含むもの、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むものである。
なお、ステップSB−2で用いる指標式は、具体的には、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とするものでもよい。また、ステップSB−2で用いる指標式は、その中でも特に、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とするものでもよい。
つぎに、病態評価部102hで、ステップSB−2で計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価し、評価結果を評価結果ファイル106eの所定の記憶領域に格納する(ステップSB−3)。ここで、ステップSB−3において、ステップSB−2で計算した指標値と予め設定された所定の閾値(カットオフ値)とを比較することで、評価対象の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれかに属するか、またはF3、F4のいずれかに属するかを判定してもよい。また、ステップSB−2で計算した指標値と予め設定された所定の閾値(カットオフ値)とを比較することで、評価対象の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれかに属するか、またはF4に属するかを判定してもよい。
これにて、肝疾患評価処理の説明を終了する。
以上、説明したように、肝疾患評価装置100によれば、アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算し、計算した指標値に基づいて評価対象の肝疾患の病態を評価する。そして、指標値の計算で用いる指標式は、それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含む。これにより、肝疾患の病態の進行を精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを精度よく判定することができる。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかを精度よく判定することができる。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかを精度よく判定することができる。
これまで、線維化の段階的進行や肝硬変のゴールドスタンダード診断は、肝生検や腹腔鏡検査により行われ線維化ステージ指標として、METAVIRスコアリング法によりF0、F1、F2、F3、F4で分類される指標が用いられる。F0は線維化がない状態であり、F1から線維化が始まりF2、F3と進行し、F4は肝硬変の病態である。こうした侵襲的診断は患者の苦痛を伴うなど負担があり、また検査による出血などのリスクも起こりえる。このため現在、無侵襲的診断が求められている。無侵襲的診断法としては、血液中の血小板、グロブリン、AST、ALT、アルブミン、ヒアルロン酸などを単独または組み合わせて指標として用いる方法が提案されている(例えば「Luo JC, Hwang SJ, Chang FY, Chu CW, Lai CR, Wang YJ, Lee PC, Tsay SH, Lee SD.Simple blood tests can predict compensated liver cirrhosis in patients with chronic hepatitis C.Hepatogastroenterology 49, 478(2002)」、「Pohl A, Behling C, Oliver D, Kilani M, Monson P, Hassanein T.Serum aminotransferase levels and platelet counts as predictors of degree of fibrosis in chronic hepatitis C virus infection.Am. J. Gastroenterol, 96, 3142(2001)」、「Wai CT, Greenson JK, Fontana RJ, Kalbfleisch JD, Marrero JA, Conjeevaram HS, Lok AS.A simple noninvasive index can predict both significant fibrosis and cirrhosis in patients with chronic hepatitis C.Hepatology,38,518(2003)」など)。なお、これらの指標の中には、診断性能が不十分であり現在も改良が求められているものがある。また、複数の蛋白質を定量するなどの分析上の煩雑さも伴う(例えば「Fibrotest; Biopredictive, Houilles,. France, US Patent Application Serial No. 09/687459」)。
また肝疾患の診断に血中アミノ酸濃度を用いる指標として、Fischerが提案したFischer比“(Leu+Val+Ile)/(Phe+Tyr)”(Fischer比を簡略化したBTR比“(Leu+Val+Ile)/Tyr”もFischer比と同じ目的で臨床診断に用いられている)があるが、診断対象は肝硬変における肝性脳症の診断に用いられるものである(「J. E. Fischer, J. M. Funovics, A. Aguirre, J. H. James, J. M. Keane, R. I. Wesdorp, N. Yoshimura, and T. Westman, The role of plasma amino acids in hepatic encephalopathy, Surgery 78 (1975) 276−290.」)。また、血中のアミノ酸を用いて肝炎を診断する方法は、本出願人による国際出願である国際公開公報WO2004/052191号パンフレットに記載されている指標式が知られているが、そこでの診断対象はF0とF0以外の判別を目的とする指標である。
ところが、臨床上のニーズでは、線維化の進行ステージを判別し、インターフェロンとリバビリンを併用した治療による介入の可否を判断することが求められている。特に、F0、F1、F2とF3、F4の2群判別、またはF0、F1、F2、F3とF4の2群判別の診断指標が求められている。
そこで、本発明者らは、臨床上のニーズに応えるために鋭意検討し、血液中のアミノ酸濃度を用いる指標式と肝疾患、とりわけ肝線維化の病態進行に有意な相関があることを見出し、本発明を完成するに至った。つまり、本発明は臨床のニーズを考慮した新たな指標式を有用な指標として提供するものであり、肝疾患評価装置100を用いることで、肝疾患の病態の進行を精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かを精度よく判定することができる。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかを精度よく判定することができる。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかを精度よく判定することができる。また、肝疾患評価装置100は、従来法に比較して、肝疾患、とりわけ肝炎、慢性肝炎、肝線維化、肝硬変の病態を簡便かつ正確に診断することができるものである。
なお、本発明によれば、指標値の計算で用いる指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とするものでもよい。また、指標値の計算で用いる指標式は、その中でも特に、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とするものでもよい。これにより、肝疾患の病態の進行をさらに精度よく評価することができ、例えば、肝疾患の患者に対してインターフェロンとリバビリンを併用した治療を行うか否かをさらに精度よく判定することができる。具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属しているかをさらに精度よく判定することができる。また、具体的には、患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属しているかをさらに精度よく判定することができる。
また、本発明によれば、肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むので、臨床上多く求められる肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つの病態の評価に本発明を好適に適用することができる。
また、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、上述した実施形態で説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種の登録データおよび検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、肝疾患評価装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。また、肝疾患評価装置100の各部または各装置が備える処理機能(特に制御部102にて行なわれる各処理機能)については、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて、その全部または任意の一部を実現することができ、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することもできる。
ここで、「プログラム」とは任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は、必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものを含む。なお、プログラムは、記録媒体に記録されており、必要に応じて肝疾患評価装置100に機械的に読み取られる。記録媒体に記録されたプログラムを各装置で読み取るための具体的な構成や読み取り手順や読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
また、「記録媒体」とは任意の「可搬用の物理媒体」や任意の「固定用の物理媒体」や「通信媒体」を含むものとする。なお、「可搬用の物理媒体」とはフレキシブルディスクや光磁気ディスクやROMやEPROMやEEPROMやCD−ROMやMOやDVD等である。「固定用の物理媒体」とは各種コンピュータシステムに内蔵されるROMやRAMやHD等である。「通信媒体」とは、LANやWANやインターネット等のネットワークを介してプログラムを送信する場合における通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持するものである。
実施例1では、C型肝炎患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属するか否かについて、肝生検で診断した際の診断結果と指標式に基づいて診断した際の診断結果とを比較検討した。なお、肝線維化の進行ステージに関する「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別性能を最大化する指標式を鋭意探索した結果、指標式として指標式1“(Phe)/(Val)+(Thr+Met+Orn)/(Pro+Gly)”が得られた。そして、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別に対する指標式1の診断性能を、図14に示すROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve:受信者動作曲線)のAUC(Area Under Cueve:曲線下面積)で評価した。なお、指標式1に基づく診断では、肝生検による診断が行われたC型肝炎患者の血液サンプルから、上述した実施形態で説明したアミノ酸分析法を用いて測定した血中アミノ酸濃度を用いた。
その結果、指標式1のAUCは0.99±0.01(95%信頼区間は0.96〜1.00)であった。一方、Fischer比“(Leu+Val+Ile)/(Phe+Tyr)に基づいて「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行い、診断性能を、指標式1の場合と同様に、ROC曲線のAUCで評価したところ、そのAUCは0.91±0.04(95%信頼区間は0.83〜0.99)であった。また、図16に示すように、指標式1を用いて「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行う際、カットオフ値を1.10とした場合、感度は81%であり、特異度は96%であり、陽性適中率は87%であり、陰性適中率は92%であった。
以上より、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別において、指標式1は、診断性能が高く(具体的にはFischer比に比較して診断性能が優れ)、有用な指標であることが判明した。
実施例2では、C型肝炎患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属するか否かについて、肝生検で診断した際の診断結果と指標式に基づいて診断した際の診断結果とを比較検討した。なお、肝線維化の進行ステージに関する「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別性能を最大化する指標式を鋭意探索した結果、実施例1と同様、指標式として指標式1“(Phe)/(Val)+(Thr+Met+Orn)/(Pro+Gly)”が得られた。そして、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別に対する指標式1の診断性能を、図15に示すROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve:受信者動作曲線)のAUC(Area Under Cueve:曲線下面積)で評価した。なお、指標式1に基づく診断では、実施例1で用いた血中アミノ酸濃度を用いた。
その結果、指標式1のAUCは0.92±0.04(95%信頼区間は0.84〜1.00)であった。一方、Fischer比“(Leu+Val+Ile)/(Phe+Tyr)に基づいて「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別を行い、診断性能を、指標式1の場合と同様に、ROC曲線のAUCで評価したところ、そのAUCは0.87±0.05(95%信頼区間は0.77〜0.96)であった。また、図16に示すように、指標式1を用いて「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別を行う際、カットオフ値を0.95とした場合、感度は89%であり、特異度は88%であり、陽性適中率は79%であり、陰性適中率は88%であった。
以上より、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別において、指標式1は、診断性能が高く(具体的にはFischer比に比較して診断性能が優れ)、有用な指標であることが判明した。
実施例3では、C型肝炎患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2、F3のいずれか、またはF4に属するか否かについて、肝生検で診断した際の診断結果と指標式に基づいて診断した際の診断結果とを比較検討した。なお、肝線維化の進行ステージに関する「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別性能を最大化する指標式を鋭意探索した結果、実施例1や実施例2における指標式1とほぼ同等の診断性能(判別性能)を示す指標式として、図17から図20に示す指標式が得られた。そして、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別に対する図17から図20に示す各指標式の診断性能を、ROC曲線のAUCで評価した。なお、指標式に基づく診断では、実施例1や実施例2で用いた血中アミノ酸濃度を用いた。
その結果、図17から図20に示す各指標式を用いて「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別を行う際、診断性能を最適にするカットオフ値を選択することで、図17から図20に示す感度および特異度を指標式ごとに得ることができた。
以上より、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別において、図17から図20に示す各指標式は、診断性能が高く、有用な指標であることが判明した。なお、「F0、F1、F2、F3」と「F4」の2群判別において、図17から図20に示す各指標式の診断性能が指標式1の診断性能と同等であったのは、PheとTyrの間の相関係数が高い、且つVal、Leu、Ileの間の相関係数が高い、且つ(Thr+Met+Orn)をThr、Met、Ornのいずれか1個または2個、(Pro+Gly)をPro、Glyのいずれか1個に置き換え、または記述された置き換えの任意の組み合わせから構成される指標式の間の相関係数が高い、ためであると考えられる。
実施例4では、C型肝炎患者の肝線維化の進行ステージがF0、F1、F2のいずれか、またはF3、F4のいずれかに属するか否かについて、肝生検で診断した際の診断結果と指標式に基づいて診断した際の診断結果とを比較検討した。なお、肝線維化の進行ステージに関する「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別性能を最大化する指標式を鋭意探索した結果、実施例1や実施例2における指標式1とほぼ同等の診断性能(判別性能)を示す指標式として、図17から図20に示す指標式が得られた。そして、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別に対する図17から図20に示す各指標式の診断性能を、ROC曲線のAUCで評価した。なお、指標式に基づく診断では、実施例1や実施例2、実施例3で用いた血中アミノ酸濃度を用いた。
その結果、図17から図20に示す各指標式を用いて「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別を行う際、診断性能を最適にする最適なカットオフ値を選択することで、図17から図20に示す感度および特異度を指標式ごとに得ることができた。
以上より、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別において、図17から図20に示す各指標式は、診断性能が高く、有用な指標であることが判明した。なお、「F0、F1、F2」と「F3、F4」の2群判別において、図17から図20に示す各指標式の診断性能が指標式1の診断性能と同等であったのは、PheとTyrの間の相関係数が高い、且つVal、Leu、Ileの間の相関係数が高い、且つ(Thr+Met+Orn)をThr、Met、Ornのいずれか1個または2個、(Pro+Gly)をPro、Glyのいずれか1個に置き換え、または記述された置き換えの任意の組み合わせから構成される指標式の間の相関係数が高い、ためであると考えられる。
以上のように、本発明にかかる肝疾患評価装置、肝疾患評価方法、肝疾患評価システム、肝疾患評価プログラムおよび記録媒体は、産業上の多くの分野、特に医薬品や食品、医療などの分野で広く実施することができ、特に、病態予測や疾病リスク予測やプロテオームやメタボローム解析などを行うバイオインフォマティクス分野において極めて有用である。

Claims (11)

  1. アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する指標値計算手段と、前記指標値計算手段で計算した指標値に基づいて前記評価対象の肝疾患の病態を評価する病態評価手段と、を備えた肝疾患評価装置であって、
    前記指標式は、
    それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、
    またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むこと、
    を特徴とする肝疾患評価装置。
  2. 前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とすること、
    を特徴とする請求項1に記載の肝疾患評価装置。
  3. 前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とすること、
    を特徴とする請求項2に記載の肝疾患評価装置。
  4. 前記肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むこと、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の肝疾患評価装置。
  5. アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する指標値計算ステップと、前記指標値計算ステップで計算した指標値に基づいて前記評価対象の肝疾患の病態を評価する病態評価ステップと、を含む肝疾患評価方法であって、
    前記指標式は、
    それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、
    またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むこと、
    を特徴とする肝疾患評価方法。
  6. 前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPhe、Tyrのいずれか1つとし且つ当該一方の分数式の分母をVal、Leu、Ileのいずれか1つとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyのうち少なくとも1つの和とすること、
    を特徴とする請求項5に記載の肝疾患評価方法。
  7. 前記指標式は、2つの分数式の和からなり、一方の分数式の分子をPheとし且つ当該一方の分数式の分母をValとし、さらに他方の分数式の分子をThr、MetおよびOrnの和とし且つ当該他方の分数式の分母をProおよびGlyの和とすること、
    を特徴とする請求項6に記載の肝疾患評価方法。
  8. 前記肝疾患は、肝炎、慢性肝炎、肝線維化および肝硬変のうち少なくとも1つを含むこと、
    を特徴とする請求項5から7のいずれか1つに記載の肝疾患評価方法。
  9. 肝疾患を評価する肝疾患評価装置およびアミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データを提供する情報通信端末装置をネットワークを介して通信可能に接続して構成された肝疾患評価システムであって、
    前記情報通信端末装置は、
    評価対象のアミノ酸濃度データを前記肝疾患評価装置へ送信する送信手段と、
    前記肝疾患評価装置から送信された評価対象の肝疾患の病態に関する評価結果を受信する受信手段と、
    を備え、
    前記肝疾患評価装置は、
    前記情報通信端末装置から送信された評価対象のアミノ酸濃度データを受信する受信手段と、
    アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、前記受信手段で受信した評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する指標値計算手段と、
    前記指標値計算手段で計算した指標値に基づいて前記評価対象の肝疾患の病態を評価する病態評価手段と、
    前記病態評価手段で評価した評価結果を前記情報通信端末装置へ送信する送信手段と、
    を備え、
    前記指標式は、
    それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、
    またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むこと、
    を特徴とする肝疾患評価システム。
  10. アミノ酸の濃度を変数とする分数式からなる1つ以上の指標式に基づいて、アミノ酸の濃度に関する値を含む評価対象のアミノ酸濃度データから肝線維化の度合を示す指標値を計算する指標値計算ステップと、前記指標値計算ステップで計算した指標値に基づいて前記評価対象の肝疾患の病態を評価する病態評価ステップと、を含む肝疾患評価方法をコンピュータに実行させる肝疾患評価プログラムであって、
    前記指標式は、
    それを構成する分数式の分子にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含む、
    またはそれを構成する分数式の分子にVal、LeuおよびIleのうち少なくとも1つならびにProおよびGlyのうち少なくとも1つを含み且つそれを構成する分数式の分母にPheおよびTyrのうち少なくとも1つならびにThr、MetおよびOrnのうち少なくとも1つを含むこと、
    を特徴とする肝疾患評価プログラム。
  11. 前記請求項10に記載された肝疾患評価プログラムを記録したこと、
    を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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