JPWO2006129447A1 - シャワー装置 - Google Patents

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Abstract

設置が容易で洗浄効果が高い均一な粒子混合水を給水するシャワー装置を提供することである。一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管3と、この配水管3に介設されて配水管3内部の水圧を上昇させる加圧部9と、この加圧部9の下流側の配水管3に供給口と排出口を接続して介設されるアスピレータ11と、配水管3から分岐されてアスピレータ11の吸引口に接続されるバイパス配管4と、このバイパス配管4の内部に粒子を供給する粒子供給部とを有するものである。

Description

本発明は、粒子と水又は温水を混合して給水するシャワー装置に関し、特に、コンパクトで洗浄作用のある均一な粒子混合水を給水するシャワー装置に関する。
一般に、高齢者や身障者の入浴作業は数名の介護者を必要とする重労働である。また、入浴に当たっては、病院や介護施設等では特別に設計された入浴設備を使用したり、一般家庭では、介護サービス等により入浴設備を積載した車両を利用したりしている。しかしながら、これらの入浴設備を利用しても、身体を洗浄したり頭髪を洗髪したりする作業はやはり重労働であるので、介護者の負担を軽減することは困難であり、また、これらの設備は比較的大掛かりであり、広い設置スペースや高額の設置費用を必要とするので、特に、一般家庭においては設置が難しく、家庭内で生活している高齢者や身障者等は手軽に入浴を行うことが困難であった。このような状況では、一般家庭においては、できるだけ少ない介護者の下で高齢者や身障者の入浴が可能になることが望ましく、身体の洗浄作業を容易にする入浴設備が切望されている。
身体の洗浄作業を容易にする装置として、例えば、特許文献1には、「洗剤混合シャワー」という名称で、シャワー装置において、シャワーホースと水道の接続部分に装着可能な洗剤タンク付の中間コネクターを備える洗剤混合シャワーに関する発明が開示されている。
この特許文献1に開示された発明では、ジョイント管を設置して洗剤タンクから延設される洗剤ホースと給湯混合栓とシャワーホースを接続し、さらに、洗剤ホースとジョイント管の接続部分には、スクリュー羽根と回転羽根が内設され、回転羽根によって回転するスクリュー羽根は、水流が逆流するのを防止するとともに、洗剤の送り出しを可能とし、洗剤を給湯混合栓からの水又は温水に混合している。したがって、このような洗剤が混合した水又は温水のシャワーを使用すると、身体等の洗浄が容易に行うことができる。また、洗剤タンクに設置されるバルブの切り替え操作によって通常の水又は温水のシャワーと洗剤が混合した水又は温水のシャワーを容易に選択することもできる。
また、特許文献2には、「シャワー装置」という名称で、シャワーヘッドの散水板の下流に設置され水や温水の流体に混入する粒体の供給源を備えるシャワー装置に関する発明が開示されている。
この特許文献2に開示された発明では、粒体の供給源は、シャワーヘッドに内設されたり、供給配管の途中に設置されたりして、水や温水の流体の流れの吸引力によって粒体がノズルから放出して水又は温水に混合されてシャワーヘッドから吐出されるようになっている。また、粒体を回収する捕集ネットを備え、回収される粒体を、供給配管に設置され、水車の回転が伝達されるベーンポンプを備える粒体混入手段によって繰り返し供給配管内の水又は温水に混合することも可能になっている。このような構成で粒体が混合された水又は温水をシャワーヘッドから吐出させることによって、利用者は、所望に身体位置において洗浄を兼ねたマッサージ作用を効果的に受けることができる。
特開2000−107061号公報 特開平10−57266号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、洗剤タンクとジョイント管に介設される洗剤ホース内に残存する洗剤によって目詰まりを起こしやすいという課題があった。また、洗剤を単に水又は温水に混合しただけでは洗浄効果が小さく、身体の汚れを完全には落としきれないという課題もあった。
また、特許文献2に記載された従来の技術では、水流による吸引力を利用して水又は温水に粒体を直接混合させているが、得られる混合水では、粒体が不均一になり易く、マッサージ効果が低下するという課題があった。また、粒体に洗剤を使用するという発想は開示されておらず、洗浄効果を得られるものではなかった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、設置が容易で洗浄効果が高い均一な粒子混合水を給水するシャワー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求の範囲1項記載の発明であるシャワー装置は、一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管と、この配水管に介設されて配水管内部の水圧を上昇させる加圧部と、この加圧部の下流側の配水管に供給口と排出口を接続して介設されるアスピレータと、配水管から分岐されてアスピレータの吸引口に接続されるバイパス配管と、このバイパス配管の内部に粒子を供給する粒子供給部とを有するものである。
上記構成のシャワー装置では、給水設備から給水される水又は温水は配水管の内部を流れて加圧部に到達すると、その水圧が上昇するという作用を有する。そして、加圧部の下流側では、配水管内の水又は温水は水圧が上昇した状態で、アスピレータの供給口から流入し、その排出口から排出されるが、アスピレータには、その吸引口に配水管から分岐されて粒子供給部を備えるバイパス配管が接続されているので、このバイパス配管から粒子が混入された水又は温水が吸引口から流入し、アスピレータの内部で配水管から流入する水又は温水と混合されて、粒子が混合された水又は温水(以下、粒子混合水という。)がアスピレータの排出口から排出され、配水管を経てシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水されるという作用を有する。
また、請求の範囲2項に記載の発明であるシャワー装置は、請求の範囲1項に記載のシャワー装置において、アスピレータは、供給口側に内設される先細ノズルとその下流に内設される末広ノズルを備え、吸引口は先細ノズルの出口よりも供給口側に設けられるものである。
上記構成のシャワー装置では、請求の範囲1項に記載の発明の作用に加えて、アスピレータに内設される先細ノズルは配水管から供給口を経て流入する水又は温水の水圧の動圧を上昇させるとういう作用を有し、一方、末広ノズルは先細ノズルによって上昇した動圧を低下させるという作用を有する。また、吸引口は先細ノズルの出口よりも供給口側に設けられることによって、吸引力が増大するという作用を有する。
そして、請求の範囲3項に記載の発明であるシャワー装置は、請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載のシャワー装置において、粒子供給部は、粒子を貯留するホッパーと、このホッパーの下方に設置されバイパス配管に接続される粒子供給配管と、この粒子供給配管に内設されホッパーから供給される粒子をバイパス配管に押出するスクリューと、このスクリューを駆動させる動力部とを備えるものである。
上記構成のシャワー装置では、請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載の発明の作用に加えて、粒子供給部では、粒子を貯留するホッパーから粒子供給配管へ供給される粒子は、粒子供給配管に内設され、動力部によって駆動するスクリューによってバイパス配管へ押出されるという作用を有する。
さらに、請求の範囲4項に記載の発明であるシャワー装置は、請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載のシャワー装置であって、バイパス配管は、アスピレータの吸引口近傍に粒子供給部から供給される粒子を受容する粒子受容部を介して接続され、粒子供給部は、粒子を貯留するホッパーと、このホッパーの下方に設置される粒子供給配管と、この粒子供給配管に内設されホッパーから供給される粒子を粒子受容部に押出するスクリューと、このスクリューを駆動させる動力部とを備え、粒子供給配管は、バイパス配管の粒子受容部との接続部よりも上方に配置されるものである。
上記構成のシャワー装置では、請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載の発明の作用に加えて、粒子受容部はホッパーから供給される粒子を受容するという作用を有する。また、粒子供給配管は、バイパス配管の粒子受容部との接続部よりも上方に配置されるため、粒子供給配管から供給される粒子を粒子受容部内へと自由落下させて粒子を分散させるという作用を有する。
請求の範囲5項に記載の発明であるシャワー装置は、請求の範囲4項に記載のシャワー装置であって、粒子供給配管と粒子受容部は隙間を設けて接続されるものである。
上記構成のシャワー装置では、請求の範囲4項に記載の発明の作用に加えて、粒子供給配管と粒子受容部の間に設けられる隙間は、粒子受容部内の空気を換気するという作用を有する。
請求の範囲6項に記載のシャワー装置は、請求の範囲3項乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載のシャワー装置であって、バイパス配管において、粒子供給配管との接続部の上流側にはオリフィスが設置されるものである。
上記構成のシャワー装置では、請求の範囲3項乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、バイパス配管内を流れる水又は温水は、オリフィスによって噴射されるという作用を有する。
請求の範囲7項に記載のシャワー装置は、請求の範囲3項乃至請求の範囲6項のいずれか1項に記載のシャワー装置であって、ホッパーはその内部に粒子を撹拌する撹拌体を備えるものである。
上記構成のシャワー装置は、請求の範囲3項乃至請求の範囲6項のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、撹拌体はホッパー内の粒子を撹拌するという作用を有する。
また、請求の範囲8項に記載の発明であるシャワー装置は、請求の範囲1項乃至請求の範囲7項のいずれか1項に記載のシャワー装置において、粒子は、洗剤成分を含有するものである。
上記構成のシャワー装置では、請求の範囲1項乃至請求の範囲7項のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、粒子は、洗剤成分を含有しているので洗浄作用を有している。
本発明の請求の範囲1項記載のシャワー装置では、既存の給湯設備やシャワーヘッド又はシャワーホースに接続するだけで、利用者は粒子混合水を簡単に使用することができる。また、配水管に介設されるアスピレータの吸引力を利用して、バイパス配管において予め粒子を混入した水又は温水を吸引し、配水管内の水又は温水と混合するので、均一な粒子混合水を得ることができる。
また、本発明の請求の範囲2項に記載のシャワー装置では、アスピレータの先細ノズルによって配水管からの水又は温水の動圧が上昇してその流速が高速となり減圧状態になるので、吸引口からの吸引力が増大し、バイパス配管からの粒子が混入した水又は温水が流入しやすく、さらに、末広ノズルにおいて粒子が混入した水又は温水を導水して配水管からの水又は温水と混合するので、粒子混合水を確実に調整することが可能である。
そして、本発明の請求の範囲3項に記載のシャワー装置では、粒子供給部によって、粒子のバイパス配管内への押出を確実に制御できるので、粒子混合水と通常の水又は温水の使い分けが容易である。
さらに、本発明の請求の範囲4項に記載のシャワー装置では、請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載の発明の効果に加えて、粒子受容部において粒子が分散するので、粒子と水又は温水との混合が容易になる上、水又は温水内にいても粒子が拡散しやすくなり、均質な粒子混合水を供給することができる。
本発明の請求の範囲5項に記載のシャワー装置では、請求の範囲4項に記載の発明の効果に加え、粒子受容部内の湿気の一部がこの隙間を通じて外部へと逃げるので、湿気で粒子供給配管内の粒子が固まってしまい、粒子供給配管が目詰まりするのを防止することができる。
本発明の請求の範囲6項に記載のシャワー装置では、請求の範囲3項乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、粒子供給配管とバイパス配管の接続部の上流側に設置されるオリフィスによって、バイパス配管からの水又は温水が粒子供給配管の内部に侵入しないので、粒子供給配管内では粒子の浸水による目詰まりがなく、メンテナンスが容易となる。
本発明の請求の範囲7項に記載のシャワー装置では、請求の範囲1項乃至請求の範囲6項のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、ホッパー内の粒子を撹拌することで粒子の固着を防止して、粒子を間断なくスクリューに供給することができる。このため、放出される粒子混合水内における粒子の量を均一にすることができる。
最後に、本発明の請求の範囲8項に記載のシャワー装置では、粒子に洗剤成分が含有されているので、利用者は、身体の洗浄を手作業で行わなくても、シャワーを使用するだけで、身体の洗浄を簡単に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の概念図である。 電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部の電源のオンオフを示した表である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のアスピレータの内部構造を示す概念図である。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のシャワーヘッドの内部構造を示す概念図であり、(b)は同じくシャワーヘッドの吐出口を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の粒子供給部の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。 (a)は本発明に係るシャワー装置で調整した粒子混合水で被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後2秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。 (a)は比較対照のための温水のみで被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後60秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。
符号の説明
1a シャワー装置
1b シャワー装置
2 筐体
3 配水管
4 バイパス配管
4a 端部
5 配水管供給口
6 配水管排出口
7 シャワーヘッド
7a 流路形成ベーン
8 電動ボール弁
10 粒子タンク
10a 粒子供給部
11 アスピレータ
12 制御盤
13 手元スイッチ
14 温水スイッチボタン
15 洗身スイッチボタン
16 停止スイッチボタン
17 第1のポンプ
18 第2のポンプ
19 投入口
20 ホッパー
21 スクリュー
22 粒子供給配管
22a 端部
23 モータ
24 減圧弁
25 自動エアー抜き弁
26 逆止弁
27 玉型弁
28 第1のドレン配管
29 ドレン受け容器
30 合流部
31 ゴム板
32 第2のドレン配管
33 オリフィス
34 水又は温水
35 粒子
36 供給口
37 排出口
38 吸引口
39 先細ノズル
40 末広ノズル
41 吐出口
42 撹拌体
43a 主軸
43b 撹拌子
44a プーリー
44b プーリー
45 動力伝達帯
46 粒子受容部
47 接続部
48 接続部
49 開口部
[1]以下に、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置を図1乃至図7に基づき説明する。(特に請求の範囲1項乃至請求の範囲3項,請求の範囲6項乃至請求の範囲8項に対応)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の概念図である。
図1において、本実施の形態に係るシャワー装置1aは、主に、筐体2を貫通する配水管3と、筐体2に内設され、配水管3に介設されるポンプ17,18及びアスピレータ11と、同じく、筐体2に内設され、配水管3のポンプ17とポンプ18の中間位置から分岐してアスピレータ11に接続され、粒子タンク10を備える粒子供給部10aを接続するバイパス配管4で構成されている。
そして、配水管供給口5は、図示していないが給湯設備に接続可能であり、一方、配水管排出口6はシャワーヘッド7又はシャワーホース(図示せず)に接続可能になっている。
また、筐体2の外面には制御盤12が設置されており、ポンプ17,18や配水管3に設置される電動ボール弁8や、図示していないが、粒子供給部10aに設置されるモータや各種弁の駆動や開閉を制御している。さらに、この制御盤12には、温水スイッチボタン14、洗身スイッチボタン15及び停止スイッチボタン16が設置される手元スイッチ13が接続されている。
利用者が洗身スイッチボタン15を押すと、電動ボール弁8が開いて、給湯設備からの水又は温水が配水管3を流れてポンプ17,18で水圧がかけられる。なお、ポンプ17,18は、通常2気圧である水道の水圧の不足を補うために設置されている。
そして、水又は温水はポンプ17を出ると、配水管3とバイパス配管4の二経路に別れ、バイパス配管4では、粒子タンク10からバイパス配管4内に粒子が供給されて、粒子が混入された水又は温水がアスピレータ11の吸引口38からアスピレータ11内部に流れるようになる。
一方、配水管3では、配水管3を流れる水又は温水がアスピレータ11の供給口36から入って排出口37から出ていくが、アスピレータ11内では、配水管3の水又は温水の流れによって減圧状態となり、吸引口38に接続されるバイパス配管4からの粒子が混入した水又は温水が吸引され、配水管3からの水又は温水と混合されて、アスピレータ11の排出口37からは、粒子が混合した水又は温水(以下、粒子混合水という。)が排出され、この粒子混合水は配水管3を経て、シャワーヘッド7から給水されるようになっている。また、停止スイッチボタン16を押すと、粒子混合水の供給は停止する。
なお、粒子タンク10に貯留される粒子は、直径が1.5mm〜4.0mmで、皮膚を傷めない程度の硬度を有し、使用後は容易に水に溶解して無害である、例えば、糠や米粉、あるいは、コラーゲンが変成した水溶性のタンパク質であるゼラチンや、テングサなどの紅藻類から抽出した粘液質である寒天などで構成されるとよい。また、粒子に洗剤成分を含有させるとよい。
したがって、利用者は、シャワーヘッドから供給される粒子混合水を使用すると、粒子が皮膚表面を摩擦するので、マッサージ作用による血行促進効果が得られる。
また、洗剤成分を含有した粒子を用いると、粒子による皮膚表面の摩擦に加えて、洗剤成分の洗浄効果によって、皮膚に存在する皮脂や垢が溶解して洗浄されるので、身体の洗浄を手作業で行わなくても簡単に身体を洗浄することができる。そして、洗剤成分に自然由来の有機石鹸等を用いると皮膚に優しく、さらに、保湿剤、芳香剤、除菌剤及び抗菌剤等の有効成分を含むものを用いると、洗浄後に保湿と芳香殺菌効果が期待できる。
一方、通常の水又は温水を使用する場合は、手元スイッチ13の温水スイッチボタン14を押すと、洗身スイッチボタン15の場合と同様に、電動ボール弁8が開いて、給湯設備からの水又は温水が配水管3を流れ、ポンプ17,18で水圧が加えられてアスピレータ11を通過し、通常の水又は温水がシャワーヘッド7から吐出する。また、停止スイッチボタン16を押すと、水又は温水の供給は停止するようになっている。
ここで、電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部の制御方法について図2を参照しながら説明する。
図2は、電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部の電源のオンオフを示した表である。
まず、制御盤に設置される電源スイッチを入れる。この際、電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部に設置されるモータの電源はいずれもオフ状態であるが、この電源スイッチを入れることによって、手元スイッチ13の各ボタンを押すとオンとなるのである。また、制御盤の電源スイッチを切った状態においても、電動ボール弁8、ポンプ17,18及び粒子供給部10aに設置されるモータの電源はいずれもオフ状態となる。表中、電源SWとは電源スイッチを意味しており、収納BOX内と記載されているのは、制御盤の設置場所を示す一例であり、特に限定するものではない。
そして、手元スイッチ13の温水スイッチボタン14を押すと、電動ボール弁8及びポンプ17,18の電源はオンとなり、粒子供給部10aに設置されるモータはオフのままであり、シャワーヘッド7からは通常の水又は温水が給水される。これは、備考に記載されるとおり、通常のシャワーとしての機能を発揮している状態である。なお、ポンプ17,18は、電動ボール弁8のオンから2秒後にオン状態となる。これは、電動ボール弁8が全閉から全開まで4秒かかるためである。従って、弁の種類や仕様によって開時間が異なる場合にはその開時間によって調整するとよい。
また、停止スイッチボタン16を押すと、電動ボール弁8及びポンプ17,18がオフとなり、シャワーヘッドからの給水が停止する。
次に、手元スイッチ13の洗身スイッチボタン15を押すと、電動ボール弁8、ポンプ17,18及び粒子供給部10aに設置されるモータのいずれの電源もオンとなり、シャワーヘッド7からは粒子混合水が給水される。このとき、温水スイッチボタンと同様に、ポンプは電動ボール弁のオンから2秒後にオン状態となる。また、粒子供給部はポンプのオン状態からさらに2秒後にオン状態となる。これは、粒子供給部10aから送出される粒子を混合するために、バイパス配管4からアスピレータ11の吸引口38へ十分な水又は温水が供給されることが必要であるためである。
また、停止スイッチボタン16を押すと、電動ボール弁8、ポンプ17,18及び粒子供給部10aに設置されるモータの電源はオフとなるが、粒子供給部10aに設置されるモータの電源は電動ボール弁8及びポンプ17,18よりも5秒程度早くオフとなるようにすると、粒子の供給が停止した状態で水又は温水が流れるので、バイパス配管4や配水管3内に粒子が残存することがなく、目詰まり等の故障を防止することができる。また、体の表面に付着した粒子を洗い流すこともできる。本実施の形態においてはオフのタイミングとして5秒としたが、この時間に限定するものではなく適宜装置の目的に沿って時間を設定してもよい。また、粒子供給部10aのモータ電源は一定の時間を経過した場合には自動でオフされるように設定してもよい。その際にも、電動ボール弁8やポンプ17,18よりも5秒程度早くオフとなるようにしておくとよい。
なお、手元スイッチの各ボタンは浴室で用いられることが多いと考えられるため防水加工が施されていることが望ましい。
また、本図1においては、バイパス配管4をポンプ17とポンプ18の中間位置から分岐させているが、その分岐位置は適宜変更してもよいし、そもそも、ポンプは2台設ける必要もなく、吐出圧との関係で1台であってもよい。
次に、シャワー装置の内部構造の詳細について図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。なお、図3において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図3において、シャワー装置1aは、前述の通り、配水管3と、筐体2に内設されたポンプ17,18、バイパス配管4、粒子供給部10a及びアスピレータ11を有している。
さらに、詳細には、まず、配水管3の配水管供給口5の近傍には、減圧弁24が設置されており、給湯設備から給水される水又は温水の吐出圧が直圧ボイラの設置によって通常の水道の吐出圧よりも高い場合に減圧する仕組みになっている。減圧する必要のない場合には開度を最大に設定しておき、減圧する必要がある場合には開度を調節して減圧するが、一旦、開度を調節した後はそのままにしておくとよい。なお、常に通常の水道水の吐出圧程度で使用するのであれば設置を省略することも可能である。
そして、ポンプは、第1のポンプ17と第2のポンプ18の二台が設置されており、これらのポンプの設置面には振動を防止するゴム板31が各々敷設されている。また、第1のポンプ17には、自動エアー抜き弁25が設置されており、配水管3内部に存在する空気を抜いてポンプのインペラに衝撃がかからないようになっている。なお、このエアー抜き作業は、シャワー装置1aを設置して最初の駆動前に行われる。また、このエアー抜き作業では、配水管内の空気を抜く前後に水も一緒に抜かれるので、抜かれた水は第2のドレン配管32を経由して第1のドレン配管28に導かれるようになっている。
さらに、配水管3の配水管排出口6の近傍には、逆止弁26が設置されており、配水管排出口6に接続されるシャワーヘッド又はシャワーホースからの水の逆流を防止している。
一方、バイパス配管4では、配水管3から分岐された後に、粒子を押し出すための水の吐出量を調整するための玉型弁27が設置され、また、アスピレータ11との接続部分の上流位置において第1のドレン配管28が分岐されて設置されており、バイパス配管4内に溜まる水又は温水を排水できるようになっている。なお、第1のドレン配管28にドレン受け容器(図示せず)を設けておき、このドレン受け容器に一定水量が溜まると外部へ排水されるようにしてもよい。
そして、粒子供給部10aは、バイパス配管4に連結される粒子供給配管22と、この粒子供給配管22の上方に設置され粒子を貯留するホッパー20と、粒子供給配管22に内設されるスクリュー21と、このスクリュー21を駆動するモータ23を具備している。粒子はホッパー20の投入口19から投入されると、順次、粒子供給配管22内に送給され、モータ23によって駆動するスクリュー21によってバイパス配管4に押出されて、バイパス配管4を流れる水又は温水に混入される。
そして、粒子が混入された水又は温水は、アスピレータ11の吸引口38からアスピレータ11内に吸引されて、配水管3からの水又は温水と混合されて粒子混合水となり、配水管排出口6からシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水される。
また、図3に示さないが、本実施の形態に係る粒子供給部10aはホッパー20の内部にスクリュー21に連動する撹拌体42を備えており、ホッパー20内部の粒子35を常時又は断続的に撹拌して粒子35の固着を防止している。このように粒子35を撹拌することで、スクリュー21に間断なく粒子35を供給することができる。この撹拌体42の詳細については後述する。
ここで、粒子供給部における粒子の供給方法について図3に符号Aで示される部分の内部構造を模式的に表す図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。
図4において、バイパス配管4には、このバイパス配管4と粒子供給配管22の接続部分の上流側にオリフィス33が設置されており、粒子供給配管22からスクリュー21によって押出される粒子35は、オリフィス33から吐出する水又は温水34に混入されるようになっている。このオリフィス33の下面は下流側に尖端のテーパーが形成されており、その下端部は粒子供給配管22出口位置よりも下方に設けられている。
このオリフィス33によってバイパス配管4の径が絞られ、オリフィス33から吐出する水又は温水34は、勢いよく噴射されるとともに、形成されるテーパーの下端部が粒子供給配管22の出口位置よりも下方に設けられているため、吐出される水又は温水34がスクリュー21に接触しないので、スクリュー21や粒子供給配管22内への浸水がなく、スクリュー21や粒子供給配管22内に水に溶解した粒子35の付着による目詰まりを防止するので、メンテナンスが容易となる。
さらに、オリフィス33にテーパーが形成されることによって、粒子供給配管22とバイパス配管4の合流部分に粒子35が押し出される空間を形成することも可能である。なお、図4においては、オリフィス33から噴射される水又は温水34は細い流路を形成しているが、この細い流路は模式的に示されるものであり、途中でバイパス配管4の管路内面を伝わる場合もある。
アスピレータ11の吸引口38の上流に形成されるバイパス配管4と第1のドレン配管28の合流部30では、水又は温水34が混合され、さらに、粒子供給配管22あるいは第1のドレン配管28などから供給される外気が混合して、三相流を形成しており、これが吸引口38を介してアスピレータ11内に流入して最終的にシャワーヘッドへ供給される。
三相流を形成させることで、マッサージ効果を高め、身体の汚れをより効果的に落とすと同時に血行を促すことができるのである。
バイパス配管4と第1のドレン配管28の合流部30において、バイパス配管4の端部4aは、第1のドレン配管28の接続位置よりも上流側に位置しており、これによって、アスピレータ11からの万一の逆流に対しても、バイパス配管4側ではなく、第1のドレン配管28側へ逆流水を導くことができる。
次に、アスピレータの内部構造について図5を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のアスピレータの内部構造を示す概念図である。
図5において、アスピレータ11は供給口36、排出口37及び吸引口38を有するT字型で、供給口36及び排出口37には配水管が接続され、吸引口38にはバイパス配管が接続される。そして、アスピレータ11の内部には、供給口36側に先細ノズル39が、排出口37側には末広ノズル40が設置されている。なお、本願において、先細ノズル39とは、軸に沿って断面積が減少する形状を有するものであり、他方、末広ノズル40とは、軸に沿って断面積が初め減少し次に増大する形状を有するものを意味する。
アスピレータ11では、供給口36から流れ込む配水管からの水又は温水の流れによって減圧状態となり、吸引口38には吸引力が作用するが、先細ノズル39を設置することによって、配水管からの水又は温水の動圧が高くなり、その流速は高速となりアスピレータ11の内部がさらに減圧されるので、吸引口38の吸引力が増大し、その結果、吸引口38に接続されるバイパス配管からの粒子が混入した水又は温水をアスピレーク11の内部に強く吸引することができる。
一方、末広ノズル40では、先端の開口した部分において、吸引口38から吸引されるバイパス配管からの粒子が混入した水又は温水の流路を形成し、そして、後方の末広の部分において、先細ノズル39によって高くなった動圧を低下させて通常の流速に戻して排出口37へ導水する。
また、吸引口38は、強い吸引力を作用させるためには、より圧力が低い位置に設置するとよい。具体的には、点線と符号Bで示される先細ノズル39の出口の位置よりも、図5に示されるように供給口36側の位置に設置することが好ましい。
さらに、先細ノズル39の出口径dは、末広ノズル40の喉部径dよりも小径であることが、吸引口38からの三相流を吸い込む際の流動安定性の面から好ましい。また、末広ノズル40の喉部の長さは喉部径dの10倍以上であることも流動安定性の面から好ましい。
さらに、シャワーヘッドの一例を図6を参照しながら説明する。
図6(a)は本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のシャワーヘッドの内部構造を示す概念図であり、(b)は同じくシャワーヘッドの吐出口を示す概念図である。
まず、図6(a)において、本実施の形態に係るシャワー装置のシャワーヘッド7では、図中矢印で示すように内部で水流が回転して慣性力を持ち、吐出口41から吐出される構造になっている。また、シャワーヘッド7入口近傍には流路形成ベーン7aが設けられており、図中矢印で示されるような水流を形成し易くしている。このような水流によって、最終的に吐出口41から放出される三相流を形成した水又は温水が付勢されるのである。従って、吐出口41の位置も流路形成ベーン7aから水流が周回して戻る位置近傍、すなわち、流路形成ベーン7aの近傍で中央寄りに設けられている。
なお、図中は時計回りの水流の方向を示しているが、水流の方向は特に限定されるものではなく、また、シャワーヘッド7の形状についても球形や流線形に近いものであってもよく、特に限定されるものでない。
次に、図6(b)において、吐出口41は、通常のシャワーヘッドの吐出口よりも大きく開口しており、これは粒子混合水が目詰まりすることなく、容易に吐出できるようにするためである。なお、図中では、吐出口41は1個であるが、設置数は特に限定されるものでなく、複数個設置することも可能である。また、その形状も円形状以外にも、矩形や楕円形等、粒子が吐出できる大きさであれば、特に限定されるものではない。
最後に、粒子供給部の一例を図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の粒子供給部の一例を示す概念図である。なお、図1乃至図6に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
先に述べたように、本実施の形態に係る粒子供給部10aは主に、粒子35を収容するホッパー20と、このホッパー20からバイパス管4に粒子35を導出する粒子供給配管22により構成され、スクリュー21は粒子供給配管22内に粒子35を送給している。
図6に示すように、本実施の形態に係る粒子供給部10aは、ホッパー20内に撹拌体42による粒子撹拌機構を備えている。この粒子撹拌機構において撹拌体42は、たとえば、棒状の主軸43aに複数の撹拌子43bが凸設されたものである。そして、主軸43aはプーリー44a,44b及び動力伝達帯45、たとえば、タイミングベルトやチェーン等を介してスクリュー21に連結されており、スクリュー21に連動して主軸43aが軸方向に回転して撹拌体42が作動するよう構成されるものである。
また、主軸43aとスクリュー21を連結する場合、必ずしも動力伝達帯45を用いる必要はなく、大きさの異なる2以上のギアを組み合わせて主軸43aとスクリュー21を連結してもよい。この場合、撹拌子43bとスクリュー21が干渉しないようにギアの径を設定する必要がある。
なお、ホッパー20内の粒子35を撹拌する粒子撹拌機構は、図6に示す形態に限定されるものではなく、ホッパー20内における粒子35の固着を防止してスクリュー21への供給をスムースにするものであれば撹拌体42の形状やその駆動方法は問題としない。つまり、使用する粒子35の性質、例えば、粒子35の粒形や流動性に応じて撹拌体42の形状及や駆動方法を適宜変更してよい。例えば、撹拌体42を作動するために別の動力部を備えてもよい。
このように本実施の形態に係るシャワー装置1aにおいては、ホッパー20内に粒子撹拌機構を備えることで、ホッパー20の図7中の符号Cで示す方向から投入された粒子35は、撹拌体42の作動によりスクリュー21へと間断なく滑り落ちてゆくため、粒子供給配管22において図中の符号Eで示す方向に送給される粒子35の量を一定に又は高精度に制御することができるのである。
[2]以下に、本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置を図8,9に基づき説明する。(特に請求の範囲1項,請求の範囲2項,請求の範囲4項乃至請求の範囲8項に対応)
図8は本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。なお、図1乃至図7に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置1bは、粒子供給配管22とバイパス管4の接続構造が第1の実施の形態に係るシャワー装置1aとは異なっており、やはり、粒子35による粒子供給配管22の目詰まりを一層効果的に防止できるよう構成されている。
図8に示すように、本実施の形態に係るシャワー装置1bは、バイパス管4がアスピレータ11の吸引口38の近傍に粒子受容部46を介して接続されており、粒子供給配管22から供給される図示しない粒子35は、バイパス管4から供給される水又は温水34と粒子受容部46において混合される仕組みになっている。
粒子受容部46において水又は温水34と粒子35が混合される仕組みを図9を参照しながら詳細に説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。なお、図1乃至図8に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図9は図8中の符号Fで示される部分の部分断面図であり、図示するように、粒子供給配管22と粒子受容部46の接続部47は、開口部49を介して非接触に接続されている。すなわち、粒子供給配管22の端部22aと粒子受容部46の開口部49の間には隙間Gが設けられているのである。なお、本願明細書中においては、たとえば、配管同士が相互に接触していないものも広義の接続として表現している。また、図9中において、端部22aは開口部49内に入り込んでいるが、端部22aと開口部49は粒子35が外部に飛び散らない程度に離間していてもよい。
そして、接続部48ではバイパス管4が粒子受容部46に接続しており、粒子供給配管22から供給される粒子35がバイパス管4からオリフィス33を通じて流入する水又は温水34と混合されて吸引口38からアスピレータ11へと吸引されている。このとき、粒子供給配管22は、粒子受容部46とバイパス管4の接続部48よりも上方に配置されることが望ましい。
このように、粒子供給配管22が接続部48よりも上方に配置される場合、粒子供給配管22から送給される粒子35は、粒子受容部46の内の空気と適度に混ざり合いながら接続部48に向って自由落下するので、粒子供給配管22の端部22a又は粒子受容部46内にいて目詰まりする心配がない。
さらにこのとき、隙間Gを通じて粒子受容部46内の空気は換気されるので、バイパス管4から供給される水又は温水34の湿気により粒子35が固まって目詰まりすることもない。
従って、本実施の形態に係るシャワー装置1bにおいても、粒子35が目詰まりする心配がなくメンテナンスが容易である。
このように構成された本発明の第1,第2の実施の形態に係るシャワー装置1a,1bによれば、シャワーを使用するだけで、通常の水又は温水と洗剤成分を含有する粒子混合水を使い分けることができるので、身体の手作業による洗浄作業をしなくても、身体の洗浄効果が得られる。したがって、利用者は短時間で入浴を行うことが可能であり、特に、高齢者や身障者においては、介護者の負担が著しく軽減される。
しかも、装置はコンパクトで、既存設備に設置できるので、一般家庭においても利用が可能となる。
[3]以下に、本発明に係るシャワー装置の実験結果を図10及び図11を参照しながら説明する。
この実験では、本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置を忠実に再現し、水溶性の基材と洗浄成分を混合して粒状に形成したものを粒子として用いた。また、視覚的に洗浄力の確認ができるように、皮膚用クリームに墨を塗り込み、被験者の腕に塗布した後、この皮膚用クリームの塗布部分に本発明に係るシャワー装置により調整した粒子混合水をかけ流して洗浄力を調査した。
図10(a)は本発明に係るシャワー装置で調整した粒子混合水で被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後2秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。また、図11は比較対照のための温水のみで被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後60秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。
図10(b)に示すように、本発明に係るシャワー装置による粒子混合水で洗い流した場合、わずか2秒で墨を練りこんだ皮膚用クリームのほとんどは洗い流されてしまっているのに対し、図11(b)に示すように、温水のみで洗い流した場合には、60秒間温水をかけ流しても墨を練りこんだ皮膚用クリームを洗い流すことはできなかった。
従って、本発明に係るシャワー装置によれば、汚れ部分を布やスポンジ等でこすり洗いする必要がなく、粒子混合水をかけ流すだけで十分な洗浄効果を得ることができるといえる。
以上説明したように、本発明の請求の範囲1項乃至請求の範囲8項に記載された発明は、コンパクトで容易に設置でき、シャワーを使用するだけで洗浄効果を発揮するシャワー装置を提供可能であり、一般家庭を始め、病院や各種施設において利用可能である。
本発明は、粒子と水又は温水を混合して給水するシャワー装置に関し、特に、コンパクトで洗浄作用のある均一な粒子混合水を給水するシャワー装置に関する。
一般に、高齢者や身障者の入浴作業は数名の介護者を必要とする重労働である。また、入浴に当たっては、病院や介護施設等では特別に設計された入浴設備を使用したり、一般家庭では、介護サービス等により入浴設備を積載した車両を利用したりしている。しかしながら、これらの入浴設備を利用しても、身体を洗浄したり頭髪を洗髪したりする作業はやはり重労働であるので、介護者の負担を軽減することは困難であり、また、これらの設備は比較的大掛かりであり、広い設置スペースや高額の設置費用を必要とするので、特に、一般家庭においては設置が難しく、家庭内で生活している高齢者や身障者等は手軽に入浴を行うことが困難であった。このような状況では、一般家庭においては、できるだけ少ない介護者の下で高齢者や身障者の入浴が可能になることが望ましく、身体の洗浄作業を容易にする入浴設備が切望されている。
身体の洗浄作業を容易にする装置として、例えば、特許文献1には、「洗剤混合シャワー」という名称で、シャワー装置において、シャワーホースと水道の接続部分に装着可能な洗剤タンク付の中間コネクターを備える洗剤混合シャワーに関する発明が開示されている。
この特許文献1に開示された発明では、ジョイント管を設置して洗剤タンクから延設される洗剤ホースと給湯混合栓とシャワーホースを接続し、さらに、洗剤ホースとジョイント管の接続部分には、スクリュー羽根と回転羽根が内設され、回転羽根によって回転するスクリュー羽根は、水流が逆流するのを防止するとともに、洗剤の送り出しを可能とし、洗剤を給湯混合栓からの水又は温水に混合している。したがって、このような洗剤が混合した水又は温水のシャワーを使用すると、身体等の洗浄が容易に行うことができる。また、洗剤タンクに設置されるバルブの切り替え操作によって通常の水又は温水のシャワーと洗剤が混合した水又は温水のシャワーを容易に選択することもできる。
また、特許文献2には、「シャワー装置」という名称で、シャワーヘッドの散水板の下流に設置され水や温水の流体に混入する粒体の供給源を備えるシャワー装置に関する発明が開示されている。
この特許文献2に開示された発明では、粒体の供給源は、シャワーヘッドに内設されたり、供給配管の途中に設置されたりして、水や温水の流体の流れの吸引力によって粒体がノズルから放出して水又は温水に混合されてシャワーヘッドから吐出されるようになっている。また、粒体を回収する捕集ネットを備え、回収される粒体を、供給配管に設置され、水車の回転が伝達されるベーンポンプを備える粒体混入手段によって繰り返し供給配管内の水又は温水に混合することも可能になっている。このような構成で粒体が混合された水又は温水をシャワーヘッドから吐出させることによって、利用者は、所望に身体位置において洗浄を兼ねたマッサージ作用を効果的に受けることができる。
特開2000−107061号公報 特開平10−57266号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、洗剤タンクとジョイント管に介設される洗剤ホース内に残存する洗剤によって目詰まりを起こしやすいという課題があった。また、洗剤を単に水又は温水に混合しただけでは洗浄効果が小さく、身体の汚れを完全には落としきれないという課題もあった。
また、特許文献2に記載された従来の技術では、水流による吸引力を利用して水又は温水に粒体を直接混合させているが、得られる混合水では、粒体が不均一になり易く、マッサージ効果が低下するという課題があった。また、粒体に洗剤を使用するという発想は開示されておらず、洗浄効果を得られるものではなかった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、設置が容易で洗浄効果が高い均一な粒子混合水を給水するシャワー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるシャワー装置は、一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管(3)と、この配水管(3)に介設されて配水管(3)内部の水圧を上昇させるポンプ(17)と、このポンプ(17)の下流側の配水管(3)に供給口(36)と排出口(37)を接続して介設されるアスピレータ(11)と、ポンプ(17)の下流側の配水管(3)から分岐されてアスピレータ(11)の吸引口(38)に接続されるバイパス配管(4)と、このバイパス配管(4)の内部に皮膚を傷つけない程度に皮膚の表面を摩擦するための粒子(35)を供給する粒子供給部(10a)とを有し、アスピレータ(11)は、T字形を成し、配水管(3)から水又は温水が流れ込む供給口(36)と、この供給口(36)の下流側に設けられる吸引口(38)と、この吸引口(38)の下流側に設けられる排出口(37)とを備え、供給口(36)は、その軸に沿って断面積が減少する先細ノズル(39)を具備し、排出口(37)は、その軸に沿って断面積が減少して喉部が形成され、この喉部から排出口(37)に向って断面積が増大する末広ノズル(40)を具備し、先細ノズル(39)の出口径(d )は、末広ノズル(40)の喉部径(d )よりも小径であり、喉部は、喉部径(d )と同径部分を喉部径(d )の10倍以上備え、粒子供給部(10a)は、粒子(35)を貯留するホッパー(20)と、このホッパー(20)の下方に設置されバイパス配管(4)に接続される粒子供給配管(22)とを備えることを特徴とするものである。
上記構成のシャワー装置では、給水設備から給水される水又は温水は配水管の内部を流れてポンプに到達すると、その水圧が上昇するという作用を有する。そして、ポンプの下流側では、配水管内の水又は温水は水圧が上昇した状態で、アスピレータの供給口から流入し、その排出口から排出されるが、アスピレータには、その吸引口に配水管から分岐されて粒子供給部を備えるバイパス配管が接続されているので、このバイパス配管から粒子が混入された水又は温水が吸引口から流入し、アスピレータの内部で配水管から流入する水又は温水と混合されて、粒子が混合された水又は温水(以下、粒子混合水という。)がアスピレータの排出口から排出され、配水管を経てシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水されるという作用を有する。
また、アスピレータに内設される先細ノズルは配水管から供給口を経て流入する水又は温水の水圧の動圧を上昇させるとういう作用を有し、一方、末広ノズルは先細ノズルによって上昇した動圧を低下させるという作用を有する。また、吸引口は先細ノズルの出口よりも供給口側に設けられることによって、吸引力が増大するという作用を有する。
さらに、請求項2に記載の発明であるシャワー装置は、一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管(3)と、この配水管(3)に介設されて配水管(3)内部の水圧を上昇させるポンプ(17)と、このポンプ(17)の下流側の配水管(3)に供給口(36)と排出口(37)を接続して介設されるアスピレータ(11)と、ポンプ(17)の下流側の配水管(3)から分岐されてアスピレータ(11)の吸引口(38)に接続されるバイパス配管(4)と、このバイパス配管(4)の内部に皮膚を傷つけない程度に皮膚の表面を摩擦するための粒子(35)を供給する粒子供給部(10a)とを有し、バイパス配管(4)は、アスピレータ(11)の吸引口(38)近傍に粒子供給部(10a)から供給される粒子(35)を受容する粒子受容部(46)を介して接続され、粒子供給部(10a)は、粒子(35)を貯留するホッパー(20)と、このホッパー(20)の下方に設置されバイパス配管(4)に接続される粒子供給配管(22)とを備え、粒子供給配管(22)は、バイパス配管(4)の粒子受容部(46)との接続部よりも上方に配置されることを特徴とするものである。
上記構成のシャワー装置では、給水設備から給水される水又は温水は配水管の内部を流れてポンプに到達すると、その水圧が上昇するという作用を有する。そして、ポンプの下流側では、配水管内の水又は温水は水圧が上昇した状態で、アスピレータの供給口から流入し、その排出口から排出されるが、アスピレータには、その吸引口に配水管から分岐されて粒子供給部を備えるバイパス配管が接続されているので、このバイパス配管から粒子が混入された水又は温水が吸引口から流入し、アスピレータの内部で配水管から流入する水又は温水と混合されて、粒子が混合された水又は温水(以下、粒子混合水という。)がアスピレータの排出口から排出され、配水管を経てシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水されるという作用を有する。
また、アスピレータに内設される先細ノズルは配水管から供給口を経て流入する水又は温水の水圧の動圧を上昇させるとういう作用を有し、一方、末広ノズルは先細ノズルによって上昇した動圧を低下させるという作用を有する。また、吸引口は先細ノズルの出口よりも供給口側に設けられることによって、吸引力が増大するという作用を有する。
さらに、粒子受容部はホッパーから供給される粒子を受容するという作用を有する。また、粒子供給配管は、バイパス配管の粒子受容部との接続部よりも上方に配置されるため、粒子供給配管から供給される粒子を粒子受容部内へと自由落下させて粒子を分散させるという作用を有する。
請求項3に記載の発明であるシャワー装置は、請求項2に記載のシャワー装置であって、粒子供給配管(22)と粒子受容部(46)、粒子受容部(46)の上端に形成される開口部(49)を介して非接触に接続され、開口部(49)は、粒子供給配管(22)よりも大きい径を有し、開口部(49)と粒子供給配管(22)の間には隙間(G)が形成されることを特徴とするものである。
上記構成のシャワー装置では、請求項2に記載の発明の作用に加えて、粒子供給配管と粒子受容部の間に設けられる隙間は、粒子受容部内の空気を換気するという作用を有する。
請求項4に記載のシャワー装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシャワー装置であって、バイパス配管(4)において、粒子供給配管(22)との接続部(48)の上流側にはオリフィス(33)が設置されることを特徴とするものである。
上記構成のシャワー装置では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、バイパス配管内を流れる水又は温水は、オリフィスによって噴射されるという作用を有する。
本発明の請求項1記載のシャワー装置では、既存の給湯設備やシャワーヘッド又はシャワーホースに接続するだけで、利用者は粒子混合水を簡単に使用することができる。また、配水管に介設されるアスピレータの吸引力を利用して、バイパス配管において予め粒子を混入した水又は温水を吸引し、配水管内の水又は温水と混合するので、均一な粒子混合水を得ることができる。
また、アスピレータの先細ノズルによって配水管からの水又は温水の動圧が上昇してその流速が高速となり減圧状態になるので、吸引口からの吸引力が増大し、バイパス配管からの粒子が混入した水又は温水が流入しやすく、さらに、末広ノズルにおいて粒子が混入した水又は温水を導水して配水管からの水又は温水と混合するので、粒子混合水を確実に調整することが可能である。
さらに、本発明の請求項2に記載のシャワー装置では、既存の給湯設備やシャワーヘッド又はシャワーホースに接続するだけで、利用者は粒子混合水を簡単に使用することができる。また、配水管に介設されるアスピレータの吸引力を利用して、バイパス配管において予め粒子を混入した水又は温水を吸引し、配水管内の水又は温水と混合するので、均一な粒子混合水を得ることができる。
また、アスピレータの先細ノズルによって配水管からの水又は温水の動圧が上昇してその流速が高速となり減圧状態になるので、吸引口からの吸引力が増大し、バイパス配管からの粒子が混入した水又は温水が流入しやすく、さらに、末広ノズルにおいて粒子が混入した水又は温水を導水して配水管からの水又は温水と混合するので、粒子混合水を確実に調整することが可能である。
さらに、粒子受容部において粒子が分散するので、粒子と水又は温水との混合が容易になる上、水又は温水内にいても粒子が拡散しやすくなり、均質な粒子混合水を供給することができる。
本発明の請求項3に記載のシャワー装置では、請求項2に記載の発明の効果に加え、粒子受容部内の湿気の一部がこの隙間を通じて外部へと逃げるので、湿気で粒子供給配管内の粒子が固まってしまい、粒子供給配管が目詰まりするのを防止することができる。
本発明の請求項4に記載のシャワー装置では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、粒子供給配管とバイパス配管の接続部の上流側に設置されるオリフィスによって、バイパス配管からの水又は温水が粒子供給配管の内部に侵入しないので、粒子供給配管内では粒子の浸水による目詰まりがなく、メンテナンスが容易となる。
[1]以下に、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置を図1乃至図7に基づき説明する。(特に請求項1請求項4に対応)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の概念図である。
図1において、本実施の形態に係るシャワー装置1aは、主に、筐体2を貫通する配水管3と、筐体2に内設され、配水管3に介設されるポンプ17,18及びアスピレータ11と、同じく、筐体2に内設され、配水管3のポンプ17とポンプ18の中間位置から分岐してアスピレータ11に接続され、粒子タンク10を備える粒子供給部10aを接続するバイパス配管4で構成されている。
そして、配水管供給口5は、図示していないが給湯設備に接続可能であり、一方、配水管排出口6はシャワーヘッド7又はシャワーホース(図示せず)に接続可能になっている。
また、筐体2の外面には制御盤12が設置されており、ポンプ17,18や配水管3に設置される電動ボール弁8や、図示していないが、粒子供給部10aに設置されるモータや各種弁の駆動や開閉を制御している。さらに、この制御盤12には、温水スイッチボタン14、洗身スイッチボタン15及び停止スイッチボタン16が設置される手元スイッチ13が接続されている。
利用者が洗身スイッチボタン15を押すと、電動ボール弁8が開いて、給湯設備からの水又は温水が配水管3を流れてポンプ17,18で水圧がかけられる。なお、ポンプ17,18は、通常2気圧である水道の水圧の不足を補うために設置されている。
そして、水又は温水はポンプ17を出ると、配水管3とバイパス配管4の二経路に別れ、バイパス配管4では、粒子タンク10からバイパス配管4内に粒子が供給されて、粒子が混入された水又は温水がアスピレータ11の吸引口38からアスピレータ11内部に流れるようになる。
一方、配水管3では、配水管3を流れる水又は温水がアスピレータ11の供給口36から入って排出口37から出ていくが、アスピレータ11内では、配水管3の水又は温水の流れによって減圧状態となり、吸引口38に接続されるバイパス配管4からの粒子が混入した水又は温水が吸引され、配水管3からの水又は温水と混合されて、アスピレータ11の排出口37からは、粒子が混合した水又は温水(以下、粒子混合水という。)が排出され、この粒子混合水は配水管3を経て、シャワーヘッド7から給水されるようになっている。また、停止スイッチボタン16を押すと、粒子混合水の供給は停止する。
なお、粒子タンク10に貯留される粒子は、直径が1.5mm〜4.0mmで、皮膚を傷めない程度の硬度を有し、使用後は容易に水に溶解して無害である、例えば、糠や米粉、あるいは、コラーゲンが変成した水溶性のタンパク質であるゼラチンや、テングサなどの紅藻類から抽出した粘液質である寒天などで構成されるとよい。また、粒子に洗剤成分を含有させるとよい。
したがって、利用者は、シャワーヘッドから供給される粒子混合水を使用すると、粒子が皮膚表面を摩擦するので、マッサージ作用による血行促進効果が得られる。
また、洗剤成分を含有した粒子を用いると、粒子による皮膚表面の摩擦に加えて、洗剤成分の洗浄効果によって、皮膚に存在する皮脂や垢が溶解して洗浄されるので、身体の洗浄を手作業で行わなくても簡単に身体を洗浄することができる。そして、洗剤成分に自然由来の有機石鹸等を用いると皮膚に優しく、さらに、保湿剤、芳香剤、除菌剤及び抗菌剤等の有効成分を含むものを用いると、洗浄後に保湿と芳香殺菌効果が期待できる。
一方、通常の水又は温水を使用する場合は、手元スイッチ13の温水スイッチボタン14を押すと、洗身スイッチボタン15の場合と同様に、電動ボール弁8が開いて、給湯設備からの水又は温水が配水管3を流れ、ポンプ17,18で水圧が加えられてアスピレータ11を通過し、通常の水又は温水がシャワーヘッド7から吐出する。また、停止スイッチボタン16を押すと、水又は温水の供給は停止するようになっている。
ここで、電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部の制御方法について図2を参照しながら説明する。
図2は、電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部の電源のオンオフを示した表である。
まず、制御盤に設置される電源スイッチを入れる。この際、電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部に設置されるモータの電源はいずれもオフ状態であるが、この電源スイッチを入れることによって、手元スイッチ13の各ボタンを押すとオンとなるのである。また、制御盤の電源スイッチを切った状態においても、電動ボール弁8、ポンプ17,18及び粒子供給部10aに設置されるモータの電源はいずれもオフ状態となる。表中、電源SWとは電源スイッチを意味しており、収納BOX内と記載されているのは、制御盤の設置場所を示す一例であり、特に限定するものではない。
そして、手元スイッチ13の温水スイッチボタン14を押すと、電動ボール弁8及びポンプ17,18の電源はオンとなり、粒子供給部10aに設置されるモータはオフのままであり、シャワーヘッド7からは通常の水又は温水が給水される。これは、備考に記載されるとおり、通常のシャワーとしての機能を発揮している状態である。なお、ポンプ17,18は、電動ボール弁8のオンから2秒後にオン状態となる。これは、電動ボール弁8が全閉から全開まで4秒かかるためである。従って、弁の種類や仕様によって開時間が異なる場合にはその開時間によって調整するとよい。
また、停止スイッチボタン16を押すと、電動ボール弁8及びポンプ17,18がオフとなり、シャワーヘッドからの給水が停止する。
次に、手元スイッチ13の洗身スイッチボタン15を押すと、電動ボール弁8、ポンプ17,18及び粒子供給部10aに設置されるモータのいずれの電源もオンとなり、シャワーヘッド7からは粒子混合水が給水される。このとき、温水スイッチボタンと同様に、ポンプは電動ボール弁のオンから2秒後にオン状態となる。また、粒子供給部はポンプのオン状態からさらに2秒後にオン状態となる。これは、粒子供給部10aから送出される粒子を混合するために、バイパス配管4からアスピレータ11の吸引口38へ十分な水又は温水が供給されることが必要であるためである。
また、停止スイッチボタン16を押すと、電動ボール弁8、ポンプ17,18及び粒子供給部10aに設置されるモータの電源はオフとなるが、粒子供給部10aに設置されるモータの電源は電動ボール弁8及びポンプ17,18よりも5秒程度早くオフとなるようにすると、粒子の供給が停止した状態で水又は温水が流れるので、バイパス配管4や配水管3内に粒子が残存することがなく、目詰まり等の故障を防止することができる。また、体の表面に付着した粒子を洗い流すこともできる。本実施の形態においてはオフのタイミングとして5秒としたが、この時間に限定するものではなく適宜装置の目的に沿って時間を設定してもよい。また、粒子供給部10aのモータ電源は一定の時間を経過した場合には自動でオフされるように設定してもよい。その際にも、電動ボール弁8やポンプ17,18よりも5秒程度早くオフとなるようにしておくとよい。
なお、手元スイッチの各ボタンは浴室で用いられることが多いと考えられるため防水加工が施されていることが望ましい。
また、本図1においては、バイパス配管4をポンプ17とポンプ18の中間位置から分岐させているが、その分岐位置は適宜変更してもよいし、そもそも、ポンプは2台設ける必要もなく、吐出圧との関係で1台であってもよい。
次に、シャワー装置の内部構造の詳細について図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。なお、図3において、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図3において、シャワー装置1aは、前述の通り、配水管3と、筐体2に内設されたポンプ17,18、バイパス配管4、粒子供給部10a及びアスピレータ11を有している。
さらに、詳細には、まず、配水管3の配水管供給口5の近傍には、減圧弁24が設置されており、給湯設備から給水される水又は温水の吐出圧が直圧ボイラの設置によって通常の水道の吐出圧よりも高い場合に減圧する仕組みになっている。減圧する必要のない場合には開度を最大に設定しておき、減圧する必要がある場合には開度を調節して減圧するが、一旦、開度を調節した後はそのままにしておくとよい。なお、常に通常の水道水の吐出圧程度で使用するのであれば設置を省略することも可能である。
そして、ポンプは、第1のポンプ17と第2のポンプ18の二台が設置されており、これらのポンプの設置面には振動を防止するゴム板31が各々敷設されている。また、第1のポンプ17には、自動エアー抜き弁25が設置されており、配水管3内部に存在する空気を抜いてポンプのインペラに衝撃がかからないようになっている。なお、このエアー抜き作業は、シャワー装置1aを設置して最初の駆動前に行われる。また、このエアー抜き作業では、配水管内の空気を抜く前後に水も一緒に抜かれるので、抜かれた水は第2のドレン配管32を経由して第1のドレン配管28に導かれるようになっている。
さらに、配水管3の配水管排出口6の近傍には、逆止弁26が設置されており、配水管排出口6に接続されるシャワーヘッド又はシャワーホースからの水の逆流を防止している。
一方、バイパス配管4では、配水管3から分岐された後に、粒子を押し出すための水の吐出量を調整するための玉型弁27が設置され、また、アスピレータ11との接続部分の上流位置において第1のドレン配管28が分岐されて設置されており、バイパス配管4内に溜まる水又は温水を排水できるようになっている。なお、第1のドレン配管28にドレン受け容器(図示せず)を設けておき、このドレン受け容器に一定水量が溜まると外部へ排水されるようにしてもよい。
そして、粒子供給部10aは、バイパス配管4に連結される粒子供給配管22と、この粒子供給配管22の上方に設置され粒子を貯留するホッパー20と、粒子供給配管22に内設されるスクリュー21と、このスクリュー21を駆動するモータ23を具備している。粒子はホッパー20の投入口19から投入されると、順次、粒子供給配管22内に送給され、モータ23によって駆動するスクリュー21によってバイパス配管4に押出されて、バイパス配管4を流れる水又は温水に混入される。
そして、粒子が混入された水又は温水は、アスピレータ11の吸引口38からアスピレータ11内に吸引されて、配水管3からの水又は温水と混合されて粒子混合水となり、配水管排出口6からシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水される。
また、図3に示さないが、本実施の形態に係る粒子供給部10aはホッパー20の内部にスクリュー21に連動する撹拌体42を備えており、ホッパー20内部の粒子35を常時又は断続的に撹拌して粒子35の固着を防止している。このように粒子35を撹拌することで、スクリュー21に間断なく粒子35を供給することができる。この撹拌体42の詳細については後述する。
ここで、粒子供給部における粒子の供給方法について図3に符号Aで示される部分の内部構造を模式的に表す図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。
図4において、バイパス配管4には、このバイパス配管4と粒子供給配管22の接続部分の上流側にオリフィス33が設置されており、粒子供給配管22からスクリュー21によって押出される粒子35は、オリフィス33から吐出する水又は温水34に混入されるようになっている。このオリフィス33の下面は下流側に尖端のテーパーが形成されており、その下端部は粒子供給配管22出口位置よりも下方に設けられている。
このオリフィス33によってバイパス配管4の径が絞られ、オリフィス33から吐出する水又は温水34は、勢いよく噴射されるとともに、形成されるテーパーの下端部が粒子供給配管22の出口位置よりも下方に設けられているため、吐出される水又は温水34がスクリュー21に接触しないので、スクリュー21や粒子供給配管22内への浸水がなく、スクリュー21や粒子供給配管22内に水に溶解した粒子35の付着による目詰まりを防止するので、メンテナンスが容易となる。
さらに、オリフィス33にテーパーが形成されることによって、粒子供給配管22とバイパス配管4の合流部分に粒子35が押し出される空間を形成することも可能である。なお、図4においては、オリフィス33から噴射される水又は温水34は細い流路を形成しているが、この細い流路は模式的に示されるものであり、途中でバイパス配管4の管路内面を伝わる場合もある。
アスピレータ11の吸引口38の上流に形成されるバイパス配管4と第1のドレン配管28の合流部30では、水又は温水34が混合され、さらに、粒子供給配管22あるいは第1のドレン配管28などから供給される外気が混合して、三相流を形成しており、これが吸引口38を介してアスピレータ11内に流入して最終的にシャワーヘッドへ供給される。
三相流を形成させることで、マッサージ効果を高め、身体の汚れをより効果的に落とすと同時に血行を促すことができるのである。
バイパス配管4と第1のドレン配管28の合流部30において、バイパス配管4の端部4aは、第1のドレン配管28の接続位置よりも上流側に位置しており、これによって、アスピレータ11からの万一の逆流に対しても、バイパス配管4側ではなく、第1のドレン配管28側へ逆流水を導くことができる。
次に、アスピレータの内部構造について図5を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のアスピレータの内部構造を示す概念図である。
図5において、アスピレータ11は供給口36、排出口37及び吸引口38を有するT字型で、供給口36及び排出口37には配水管が接続され、吸引口38にはバイパス配管が接続される。そして、アスピレータ11の内部には、供給口36側に先細ノズル39が、排出口37側には末広ノズル40が設置されている。なお、本願において、先細ノズル39とは、軸に沿って断面積が減少する形状を有するものであり、他方、末広ノズル40とは、軸に沿って断面積が初め減少し次に増大する形状を有するものを意味する。
アスピレータ11では、供給口36から流れ込む配水管からの水又は温水の流れによって減圧状態となり、吸引口38には吸引力が作用するが、先細ノズル39を設置することによって、配水管からの水又は温水の動圧が高くなり、その流速は高速となりアスピレータ11の内部がさらに減圧されるので、吸引口38の吸引力が増大し、その結果、吸引口38に接続されるバイパス配管からの粒子が混入した水又は温水をアスピレータ11の内部に強く吸引することができる。
一方、末広ノズル40では、先端の開口した部分において、吸引口38から吸引されるバイパス配管からの粒子が混入した水又は温水の流路を形成し、そして、後方の末広の部分において、先細ノズル39によって高くなった動圧を低下させて通常の流速に戻して排出口37へ導水する。
また、吸引口38は、強い吸引力を作用させるためには、より圧力が低い位置に設置するとよい。具体的には、点線と符号Bで示される先細ノズル39の出口の位置よりも、図5に示されるように供給口36側の位置に設置することが好ましい。
さらに、先細ノズル39の出口径d1は、末広ノズル40の喉部径d2よりも小径であることが、吸引口38からの三相流を吸い込む際の流動安定性の面から好ましい。また、末広ノズル40の喉部の長さは喉部径d1の10倍以上であることも流動安定性の面から好ましい。
さらに、シャワーヘッドの一例を図6を参照しながら説明する。
図6(a)は本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のシャワーヘッドの内部構造を示す概念図であり、(b)は同じくシャワーヘッドの吐出口を示す概念図である。
まず、図6(a)において、本実施の形態に係るシャワー装置のシャワーヘッド7では、図中矢印で示すように内部で水流が回転して慣性力を持ち、吐出口41から吐出される構造になっている。また、シャワーヘッド7入口近傍には流路形成ベーン7aが設けられており、図中矢印で示されるような水流を形成し易くしている。このような水流によって、最終的に吐出口41から放出される三相流を形成した水又は温水が付勢されるのである。従って、吐出口41の位置も流路形成ベーン7aから水流が周回して戻る位置近傍、すなわち、流路形成ベーン7aの近傍で中央寄りに設けられている。
なお、図中は時計回りの水流の方向を示しているが、水流の方向は特に限定されるものではなく、また、シャワーヘッド7の形状についても球形や流線形に近いものであってもよく、特に限定されるものでない。
次に、図6(b)において、吐出口41は、通常のシャワーヘッドの吐出口よりも大きく開口しており、これは粒子混合水が目詰まりすることなく、容易に吐出できるようにするためである。なお、図中では、吐出口41は1個であるが、設置数は特に限定されるものでなく、複数個設置することも可能である。また、その形状も円形状以外にも、矩形や楕円形等、粒子が吐出できる大きさであれば、特に限定されるものではない。
最後に、粒子供給部の一例を図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の粒子供給部の一例を示す概念図である。なお、図1乃至図6に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
先に述べたように、本実施の形態に係る粒子供給部10aは主に、粒子35を収容するホッパー20と、このホッパー20からバイパス管4に粒子35を導出する粒子供給配管22により構成され、スクリュー21は粒子供給配管22内に粒子35を送給している。
図6に示すように、本実施の形態に係る粒子供給部10aは、ホッパー20内に撹拌体42による粒子撹拌機構を備えている。この粒子撹拌機構において撹拌体42は、たとえば、棒状の主軸43aに複数の撹拌子43bが凸設されたものである。そして、主軸43aはプーリー44a,44b及び動力伝達帯45、たとえば、タイミングベルトやチェーン等を介してスクリュー21に連結されており、スクリュー21に連動して主軸43aが軸方向に回転して撹拌体42が作動するよう構成されるものである。
また、主軸43aとスクリュー21を連結する場合、必ずしも動力伝達帯45を用いる必要はなく、大きさの異なる2以上のギアを組み合わせて主軸43aとスクリュー21を連結してもよい。この場合、撹拌子43bとスクリュー21が干渉しないようにギアの径を設定する必要がある。
なお、ホッパー20内の粒子35を撹拌する粒子撹拌機構は、図6に示す形態に限定されるものではなく、ホッパー20内における粒子35の固着を防止してスクリュー21への供給をスムースにするものであれば撹拌体42の形状やその駆動方法は問題としない。つまり、使用する粒子35の性質、例えば、粒子35の粒形や流動性に応じて撹拌体42の形状及や駆動方法を適宜変更してよい。例えば、撹拌体42を作動するために別の動力部を備えてもよい。
このように本実施の形態に係るシャワー装置1aにおいては、ホッパー20内に粒子撹拌機構を備えることで、ホッパー20の図7中の符号Cで示す方向から投入された粒子35は、撹拌体42の作動によりスクリュー21へと間断なく滑り落ちてゆくため、粒子供給配管22において図中の符号Eで示す方向に送給される粒子35の量を一定に又は高精度に制御することができるのである。
[2]以下に、本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置を図8,9に基づき説明する。(特に請求項1請求項2乃至請求項4に対応)
図8は本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。なお、図1乃至図7に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置1bは、粒子供給配管22とバイパス管4の接続構造が第1の実施の形態に係るシャワー装置1aとは異なっており、やはり、粒子35による粒子供給配管22の目詰まりを一層効果的に防止できるよう構成されている。
図8に示すように、本実施の形態に係るシャワー装置1bは、バイパス管4がアスピレータ11の吸引口38の近傍に粒子受容部46を介して接続されており、粒子供給配管22から供給される図示しない粒子35は、バイパス管4から供給される水又は温水34と粒子受容部46において混合される仕組みになっている。
粒子受容部46において水又は温水34と粒子35が混合される仕組みを図9を参照しながら詳細に説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。なお、図1乃至図8に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図9は図8中の符号Fで示される部分の部分断面図であり、図示するように、粒子供給配管22と粒子受容部46の接続部47は、開口部49を介して非接触に接続されている。すなわち、粒子供給配管22の端部22aと粒子受容部46の開口部49の間には隙間Gが設けられているのである。なお、本願明細書中においては、たとえば、配管同士が相互に接触していないものも広義の接続として表現している。また、図9中において、端部22aは開口部49内に入り込んでいるが、端部22aと開口部49は粒子35が外部に飛び散らない程度に離間していてもよい。
そして、接続部48ではバイパス管4が粒子受容部46に接続しており、粒子供給配管22から供給される粒子35がバイパス管4からオリフィス33を通じて流入する水又は温水34と混合されて吸引口38からアスピレータ11へと吸引されている。このとき、粒子供給配管22は、粒子受容部46とバイパス管4の接続部48よりも上方に配置されることが望ましい。
このように、粒子供給配管22が接続部48よりも上方に配置される場合、粒子供給配管22から送給される粒子35は、粒子受容部46の内の空気と適度に混ざり合いながら接続部48に向って自由落下するので、粒子供給配管22の端部22a又は粒子受容部46内にいて目詰まりする心配がない。
さらにこのとき、隙間Gを通じて粒子受容部46内の空気は換気されるので、バイパス管4から供給される水又は温水34の湿気により粒子35が固まって目詰まりすることもない。
従って、本実施の形態に係るシャワー装置1bにおいても、粒子35が目詰まりする心配がなくメンテナンスが容易である。
このように構成された本発明の第1,第2の実施の形態に係るシャワー装置1a,1bによれば、シャワーを使用するだけで、通常の水又は温水と洗剤成分を含有する粒子混合水を使い分けることができるので、身体の手作業による洗浄作業をしなくても、身体の洗浄効果が得られる。したがって、利用者は短時間で入浴を行うことが可能であり、特に、高齢者や身障者においては、介護者の負担が著しく軽減される。
しかも、装置はコンパクトで、既存設備に設置できるので、一般家庭においても利用が可能となる。
[3]以下に、本発明に係るシャワー装置の実験結果を図10及び図11を参照しながら説明する。
この実験では、本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置を忠実に再現し、水溶性の基材と洗浄成分を混合して粒状に形成したものを粒子として用いた。また、視覚的に洗浄力の確認ができるように、皮膚用クリームに墨を塗り込み、被験者の腕に塗布した後、この皮膚用クリームの塗布部分に本発明に係るシャワー装置により調整した粒子混合水をかけ流して洗浄力を調査した。
図10(a)は本発明に係るシャワー装置で調整した粒子混合水で被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後2秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。また、図11は比較対照のための温水のみで被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後60秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。
図10(b)に示すように、本発明に係るシャワー装置による粒子混合水で洗い流した場合、わずか2秒で墨を練りこんだ皮膚用クリームのほとんどは洗い流されてしまっているのに対し、図11(b)に示すように、温水のみで洗い流した場合には、60秒間温水をかけ流しても墨を練りこんだ皮膚用クリームを洗い流すことはできなかった。
従って、本発明に係るシャワー装置によれば、汚れ部分を布やスポンジ等でこすり洗いする必要がなく、粒子混合水をかけ流すだけで十分な洗浄効果を得ることができるといえる。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項4に記載された発明は、コンパクトで容易に設置でき、シャワーを使用するだけで洗浄効果を発揮するシャワー装置を提供可能であり、一般家庭を始め、病院や各種施設において利用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の概念図である。 電動ボール弁、ポンプ及び粒子供給部の電源のオンオフを示した表である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のアスピレータの内部構造を示す概念図である。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置のシャワーヘッドの内部構造を示す概念図であり、(b)は同じくシャワーヘッドの吐出口を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシャワー装置の粒子供給部の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置の内部構造を示す概念図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシャワー装置のバイパス配管と粒子供給配管の接続部分の内部構造を示す概念図である。 (a)は本発明に係るシャワー装置で調整した粒子混合水で被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後2秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。 (a)は比較対照のための温水のみで被験者の腕を洗い流す様子を示す写真であり、(b)は放水後60秒後の被験者の腕の様子を示す写真である。
符号の説明
1a シャワー装置
1b シャワー装置
2 筐体
3 配水管
4 バイパス配管
4a 端部
5 配水管供給口
6 配水管排出口
7 シャワーヘッド
7a 流路形成ベーン
8 電動ボール弁
10 粒子タンク
10a 粒子供給部
11 アスピレータ
12 制御盤
13 手元スイッチ
14 温水スイッチボタン
15 洗身スイッチボタン
16 停止スイッチボタン
17 第1のポンプ
18 第2のポンプ
19 投入口
20 ホッパー
21 スクリュー
22 粒子供給配管
22a 端部
23 モータ
24 減圧弁
25 自動エアー抜き弁
26 逆止弁
27 玉型弁
28 第1のドレン配管
29 ドレン受け容器
30 合流部
31 ゴム板
32 第2のドレン配管
33 オリフィス
34 水又は温水
35 粒子
36 供給口
37 排出口
38 吸引口
39 先細ノズル
40 末広ノズル
41 吐出口
42 撹拌体
43a 主軸
43b 撹拌子
44a プーリー
44b プーリー
45 動力伝達帯
46 粒子受容部
47 接続部
48 接続部
49 開口部
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるシャワー装置は、一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管(3)と、この配水管(3)に介設されて配水管(3)内部の水圧を上昇させるポンプ(17)と、このポンプ(17)の下流側の配水管(3)に介設されるアスピレータ(11)と、ポンプ(17)とアスピレータ(11)の間に配設される配水管(3)から分岐されてアスピレータ(11)の吸引口(38)に接続されるバイパス配管(4)と、このバイパス配管(4)に接続されその内部に皮膚表面の角質層を摩擦で剥離して洗浄する略均一な粒子(35)を供給する粒子供給部(10a)とを有し、アスピレータ(11)は、T字形を成し、配水管(3)から水又は温水が流れ込む供給口(36)と、この供給口(36)の下流側に設けられる吸引口(38)と、この吸引口(38)の下流側に設けられる排出口(37)とを備え、供給口(36)は、その軸に沿って断面積が減少する先細ノズル(39)を具備し、排出口(37)は、その軸に沿って断面積が減少して喉部が形成され、この喉部から排出口(37)に向って断面積が増大する末広ノズル(40)を具備し、先細ノズル(39)の出口径(d1)は、末広ノズル(40)の喉部径(d2)よりも小径であり、喉部は、喉部径(d2)と同径部分を喉部径(d2)の10倍以上備え、粒子供給部(10a)は、粒子(35)を貯留するホッパー(20)と、このホッパー(20)の下方に設置されバイパス配管(4)に接続される粒子供給配管(22)とを備えることを特徴とするものである。
上記構成のシャワー装置では、給水設備から給水される水又は温水は配水管の内部を流れて加圧部に到達すると、その水圧が上昇するという作用を有する。そして、加圧部の下流側では、配水管内の水又は温水は水圧が上昇した状態で、アスピレータの供給口から流入し、その排出口から排出されるが、アスピレータには、その吸引口に配水管から分岐されて粒子供給部を備えるバイパス配管が接続されているので、このバイパス配管から粒子が混入された水又は温水が吸引口から流入し、アスピレータの内部で配水管から流入する水又は温水と混合されて、粒子が混合された水又は温水(以下、粒子混合水という。)がアスピレータの排出口から排出され、配水管を経てシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水されるという作用を有する。
また、アスピレータに内設される先細ノズルは配水管から供給口を経て流入する水又は温水の水圧の動圧を上昇させるとういう作用を有し、一方、末広ノズルは先細ノズルによって上昇した動圧を低下させるという作用を有する。また、吸引口は先細ノズルの出口よりも供給口側に設けられることによって、吸引力が増大するという作用を有する。
さらに、請求項2に記載の発明であるシャワー装置は、一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管(3)と、この配水管(3)に介設されて配水管(3)内部の水圧を上昇させるポンプ(17)と、このポンプ(17)の下流側の配水管(3)に介設されるアスピレータ(11)と、ポンプ(17)とアスピレータ(11)の間に配設される配水管(3)から分岐されてアスピレータ(11)の吸引口(38)に接続されるバイパス配管(4)と、このバイパス配管(4)に接続されその内部に皮膚表面の角質層を摩擦で剥離して洗浄する略均一な粒子(35)を供給する粒子供給部(10a)とを有し、アスピレータ(11)は、T字形を成し、配水管(3)から水又は温水が流れ込む供給口(36)と、この供給口(36)の下流側に設けられる吸引口(38)と、この吸引口(38)の下流側に設けられる排出口(37)とを備え、バイパス配管(4)は、アスピレータ(11)の吸引口(38)近傍に粒子供給部(10a)から供給される粒子(35)を受容する粒子受容部(46)を介して接続され、粒子供給部(10a)は、粒子(35)を貯留するホッパー(20)と、このホッパー(20)の下方に設置されバイパス配管(4)に接続される粒子供給配管(22)とを備え、粒子供給配管(22)は、バイパス配管(4)の粒子受容部(46)との接続部よりも上方に配置されることを特徴とするものである。
上記構成のシャワー装置では、給水設備から給水される水又は温水は配水管の内部を流れて加圧部に到達すると、その水圧が上昇するという作用を有する。そして、加圧部の下流側では、配水管内の水又は温水は水圧が上昇した状態で、アスピレータの供給口から流入し、その排出口から排出されるが、アスピレータには、その吸引口に配水管から分岐されて粒子供給部を備えるバイパス配管が接続されているので、このバイパス配管から粒子が混入された水又は温水が吸引口から流入し、アスピレータの内部で配水管から流入する水又は温水と混合されて、粒子が混合された水又は温水(以下、粒子混合水という。)がアスピレータの排出口から排出され、配水管を経てシャワーヘッド又はシャワーホースへ給水されるという作用を有する。
また、アスピレータに内設される先細ノズルは配水管から供給口を経て流入する水又は温水の水圧の動圧を上昇させるとういう作用を有し、一方、末広ノズルは先細ノズルによって上昇した動圧を低下させるという作用を有する。また、吸引口は先細ノズルの出口よりも供給口側に設けられることによって、吸引力が増大するという作用を有する。
さらに、粒子受容部はホッパーから供給される粒子を受容するという作用を有する。また、粒子供給配管は、バイパス配管の粒子受容部との接続部よりも上方に配置されるため、粒子供給配管から供給される粒子を粒子受容部内へと自由落下させて粒子を分散させるという作用を有する。

Claims (8)

  1. 一の端部は給水設備に、他の端部はシャワーヘッド又はシャワーホースに接続可能な配水管と、この配水管に介設されて前記配水管内部の水圧を上昇させる加圧部と、この加圧部の下流側の前記配水管に供給口と排出口を接続して介設されるアスピレータと、前記配水管から分岐されて前記アスピレータの吸引口に接続されるバイパス配管と、このバイパス配管の内部に粒子を供給する粒子供給部とを有することを特徴とするシャワー装置。
  2. 前記アスピレータは、前記供給口側に内設される先細ノズルとその下流に内設される末広ノズルを備え、前記吸引口は前記先細ノズルの出口よりも前記供給口側に設けられることを特徴とする請求の範囲1項に記載のシャワー装置。
  3. 前記粒子供給部は、粒子を貯留するホッパーと、このホッパーの下方に設置され前記バイパス配管に接続される粒子供給配管と、この粒子供給配管に内設され前記ホッパーから供給される粒子を前記バイパス配管に押出するスクリューと、このスクリューを駆動させる動力部とを備えることを特徴とする請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載のシャワー装置。
  4. 前記バイパス配管は、前記アスピレータの吸引口近傍に前記粒子供給部から供給される粒子を受容する粒子受容部を介して接続され、
    前記粒子供給部は、粒子を貯留するホッパーと、このホッパーの下方に設置される粒子供給配管と、この粒子供給配管に内設され前記ホッパーから供給される粒子を前記粒子受容部に押出するスクリューと、このスクリューを駆動させる動力部とを備え、
    前記粒子供給配管は、前記バイパス配管の前記粒子受容部との接続部よりも上方に配置されることを特徴とする請求の範囲1項又は請求の範囲2項に記載のシャワー装置。
  5. 前記粒子供給配管と前記粒子受容部は隙間を設けて接続されることを特徴とする請求の範囲4項に記載のシャワー装置。
  6. 前記バイパス配管において、前記粒子供給配管との接続部の上流側にはオリフィスが設置されることを特徴とする請求の範囲3項乃至請求の範囲5項のいずれか1項に記載のシャワー装置。
  7. 前記ホッパーはその内部に粒子を撹拌する撹拌体を備えることを特徴とする請求の範囲3項乃至請求の範囲6項のいずれか1項に記載のシャワー装置。
  8. 前記粒子は、洗剤成分を含有することを特徴とする請求の範囲1項乃至請求の範囲7項のいずれか1項に記載のシャワー装置。
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