JPWO2006126673A1 - 組み合わせによる糖尿病治療薬 - Google Patents

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Abstract

本発明は、GLP−1受容体活性化剤と、インスリン抵抗性改善剤である5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせてなる医薬組成物(好適には糖尿病の治療薬及び/又は予防薬である。)を提供する。

Description

本発明は、GLP−1受容体活性化剤と、インスリン抵抗性改善剤である5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせてなる医薬組成物(好適には糖尿病の治療薬及び/又は予防薬である。)に関する。
更に、本発明は上記医薬組成物を製造するための上記化合物の使用、又は上記医薬を温血動物(好適には人間である。)に投与する上記疾病の予防もしくは治療方法に関する。
糖尿病は高血糖を主徴とする慢性代謝疾患の一つであり、その患者数は1999年の段階で、日本国内に約690万人、世界においては約1.5億人とも言われ、さらに年々増加の傾向を示しており、その治療法の開発は重要な課題となっている。
糖尿病による慢性的な高血糖の持続は、血糖値の制御に重要な役割を果たしているインスリンを合成・分泌する膵β細胞の減少等の機能不全をもたらし、高血糖の遷延化・重篤化を招く(例えば、非特許文献1及び2を参照)。そこで近年、糖尿病の重篤化を防ぐという観点から、膵β細胞を保護しつつ長期的な血糖値のコントロールができるような糖尿病治療用の薬剤の開発が、特に強く望まれている。
グルカゴン様ペプチド−1(Glucagon like peptide−1:GLP−1)は、哺乳類のプログルカゴンのC末端部分に見出された配列からなるペプチドであり、その様々な断片(例えばGLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、それらの誘導体,アナログ等)が、膵臓ランゲルハンス島のβ細胞に作用することによりインスリン分泌促進作用、β膵臓細胞保護作用等の生理活性を発揮することが知られている(例えば特許文献1、2参照)。GLP−1関連ペプチドとしては、エキセンジン4、NN2211を初め様々な誘導体、アナログが現在開発されており、これらの特徴的な副作用として悪心、嘔吐、食欲低下等が知られている。
また、インスリン抵抗性改善剤は、インスリンの作用不全を改善することにより、血糖値を低下させると共に、糖尿病状態で観察される膵臓のインスリン含量減少などの膵β細胞機能不全を改善することが知られている(例えば、非特許文献3及び4を参照)。インスリン抵抗性改善剤としては、現在チアゾリジンジオン系化合物であるロジグリタゾン及びピオグリタゾンが市販されており、特徴的な副作用として体液の貯留に起因する心肥大、胸水貯留、浮腫等が知られている。
インスリン抵抗性改善剤であるチアゾリジンジオン系化合物とGLP−1受容体活性化剤との糖尿病治療における併用に関しては、特許文献3及び非特許文献5において報告されている。
特許文献3は、チアゾリジンジオン系化合物とGLP−1受容体活性化剤を組み合わせて投与することにより、相乗的な糖尿病治療効果が得られる旨記載されているが、実際に開示されている生物データとしては、チアゾリジンジオン系化合物の一つであるTZD300512とGLP−1(7−37)の誘導体であるIPの併用により、糖尿病モデルラットの体重、食餌摂取量、血中グルコース濃度、血中インスリン濃度、糖化ヘモグロビン値(HbA1c)、心臓重量等の各種パラメータにおいて、相加程度の効果を示したことが開示されているに過ぎず、相乗効果は示されていないことから、当該文献の開示内容から実際にチアゾリジンジオン系化合物とGLP−1受容体活性化剤との併用が糖尿病治療において相乗効果を示すことは認識されない。
また、特許文献3の公開後に発表された非特許文献5においては、チアゾリジンジオン系化合物の一つであるピオグリタゾンとGLP−1の併用により、食直後血糖値、食事8時間後血糖値、血中インスリンレベル、血中グルカゴンレベル等のパラメータにおいて相加的な糖尿病治療効果を示したことが報告されている。
このような状況から、糖尿病研究分野においては、チアゾリジンジオン系化合物とGLP−1受容体活性化剤とは2型糖尿病治療において相加効果を示すことが技術水準であり、糖尿病治療において相乗効果を示すチアゾリジンジオン系化合物とGLP−1受容体活性化剤の組み合わせについては未だ知られていない。
WO90/11296号パンフレット WO91/11457号パンフレット WO00/78333号パンフレット 「エンドクリン・レビューズ(Endocrine Reviews)」(米国),13巻,p.415−31(1992年) 「ダイアビーティス(Diabetes)」,(米国)43巻,p.1085−89(1994年) 「メタボリズム(Metabolism)」,(米国)53巻,4号,p.488−494(2004年) 「ダイアビーティス(Diabetes)」,(米国)50巻,p.1021−29(2001年) 「ダイアビーティス・ケア(Diabetes Care)」、(米国)27巻、p.1910−1914(2004年)
本発明者らは、膵β細胞機能不全に対する改善作用を有し、且つ、長期的な血糖値の制御を可能する糖尿病の治療方法の開発を目的として鋭意研究を行った結果、GLP−1受容体活性化剤とインスリン抵抗性改善剤である5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせることでその目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、
(1)GLP−1受容体活性化剤と、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせてなる医薬組成物、
(2)GLP−1受容体活性化剤が、GLP−1類縁ペプチドである(1)に記載の医薬組成物、
(3)GLP−1類縁ペプチドが、GLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3、エキセンジン4、それらの誘導体又はアナログあるいはその医薬上許容される塩である(2)に記載の医薬組成物、
(4)GLP−1類縁ペプチドが、GLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3又はエキセンジン4あるいはその医薬上許容される塩である(2)に記載の医薬組成物、
(5)GLP−1類縁ペプチドが、GLP−1(7−36)アミドまたはその医薬上許容される塩である(2)に記載の医薬組成物、
(6)GLP−1受容体活性化剤が、静脈、経鼻及び皮下から選択される投与経路により、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩が経口による投与経路により、それぞれ投与されることを特徴とする、(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の医薬組成物、
(7)糖尿病予防薬又は治療薬である、(1)乃至(6)に記載の医薬組成物、
(8)糖化ヘモグロビン値降下剤である、(7)に記載の医薬組成物、
(9)血糖低下剤である、(7)に記載の医薬組成物、
(10)膵臓β細胞機能改善剤である、(7)に記載の医薬組成物、
(11)インスリン抵抗性改善剤である、(7)に記載の医薬組成物、
(12)(1)乃至(11)のいずれか1つに記載の医薬組成物を製造するための、GLP−1受容体活性化剤、及び、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩、の使用、
(13)(1)乃至(11)のいずれか1つに記載の医薬組成物を製造するための、GLP−1受容体活性化剤、あるいは、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩、の使用、
(14)糖尿病患者又は糖尿病に罹患する恐れのある患者に対して、GLP−1受容体活性化剤と、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせて投与することを特徴とする糖尿病の治療又は予防方法、
に関する。
本発明において、「GLP−1受容体活性化剤」とは、膵臓β細胞上に発現するGLP−1受容体に結合して膵臓におけるインスリン分泌促進作用又は膵臓β細胞保護作用を発揮する物質を意味し、このような活性(以下「GLP−1活性」という)を有するものであれば特に限定されない。
GLP−1受容体活性化剤の1つの例として、GLP−1類縁ペプチドが挙げられる。本発明において「GLP−1類縁ペプチド」とは、配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列と相同性を示すペプチド、その断片、その誘導体、又は、それらの薬理学上許容される塩であり、且つ、GLP−1活性を有するペプチドを意味する。GLP−1類縁ペプチドの具体例としては、例えばGLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、それらの誘導体、それらのアナログ、エキセンジン類ペプチド等を挙げることができる。また、前述したペプチドの薬理学上許容される塩も本発明のGLP−1類縁ペプチドに含まれる。GLP−1(7−37)は、配列表の配列番号1に示されるアミノ酸配列からなるペプチドである。GLP−1(7−36)アミドは配列表の配列番号1のアミノ酸番号1乃至30に記載のアミノ酸配列からなり、且つ、そのC末端のArgのカルボキシル基がアミド化されたペプチドである。GLP−1(7−37)及びGLP−1(7−36)アミドは、共に米国特許第5614,492号又はWO91/11457号パンフレットの記載に基づき製造することができる。
本発明においてペプチドに対して使用される「誘導体」とは、ペプチドの構成成分であるアミノ酸が修飾された物質を意味する。この際の修飾とは、化学的な修飾であっても微生物変換等による修飾であってもよい。修飾される部位としては特に限定されず、アミノ酸側鎖が修飾されたものであっても、アミノ酸のα炭素が修飾されたものであっても、それに結合されるアミノ基又はカルボキシル基が修飾されていてもよいが、好適にはアミノ酸側鎖、ペプチドのN末端のアミノ基又はペプチドのC末端のカルボキシル基が修飾されたものである。GLP−1(7−37)及びGLP−1(7−36)アミドは、血中において速やかに生分解されることから、このような分解を受けにくくする為の誘導体化の研究が盛んに行なわれた結果、GLP−1(7−37)の誘導体及びGLP−1(7−36)アミドの誘導体としては様々なものが知られている。このような誘導体は、例えばWO90/11296号パンフレット、WO91/11457号パンフレット等の記載に基づき製造することができる。これら誘導体も、GLP−1活性を保持する限り本発明のGLP−1類縁ペプチドに含まれる。
本発明においてペプチドに対して使用される「アナログ」とは、対象となるペプチドの天然型のアミノ酸配列においてアミノ酸が1つ又は複数個が置換、欠失、挿入又は付加されたペプチドをいう。本発明のアナログにおいて置換、欠失、挿入又は付加されるアミノ酸の個数の上限は、GLP−1活性を保持する限りは、特に限定されないが、好適には10個であり、より好適には5個であり、更に好適には3個であり、更により好適には2個である。アミノ酸の変更の態様は、置換、欠失、挿入及び付加のいずれでも良いが、好適には置換又は末端における欠失であり、より好適には置換である。GLP−1(7−37)及びGLP−1(7−36)アミドは、血中において速やかに生分解されることから、このような分解を受けにくくする為のアナログ化の研究が盛んに行なわれた結果、GLP−1(7−37)のアナログ及びGLP−1(7−36)アミドのアナログとしては様々なものが知られている。このようなアナログは、例えばWO90/11296号、WO91/11457号等の記載に基づき製造することができる。これらアナログも本発明のGLP−1類縁ペプチドに含まれる。
GLP−1(7−37)又はGLP−1(7−36)アミドのアナログの誘導体も、GLP−1活性を有する限り本発明のGLP−1類縁ペプチドに含まれる。このようなペプチドは、WO90/11296号、WO91/11457号等に開示されており、その記載にしたがって製造することができる。このようなペプチドとしては、GLP−1活性を有する限り特に限定されないが、好適には置換アミノ酸数が3個以下であり、更に好適には2個以下である。このようなペプチドの例としては、例えばArg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)(Jesper等の論文(Jesper et al.,Journal of Labelled Compounds and Radiopharmaceuticals,(2003),vol.46,p.499−510)の図1に記載の構造を有する化合物、一般名:リラグルチド(liraglutide))を挙げることができる。Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)は、前記Jesperらの論文又はWO98/08871号の記載に従って製造することができる。また、この物質を含有する製剤は、例えばWO03/2136号の記載に従って製造することができる。
本発明において、エキセンジン類ペプチドも、GLP−1類縁ペプチドに含まれる。エキセンジン類ペプチドとは、トカゲ毒から抽出されたGLP−1ペプチドと相同性を有するペプチド群であり、GLP−1活性を有する限り特に限定されないが、好適には、エキセンジン3(配列番号3)又はエキセンジン4(配列番号2、一般名:エキセナチド(exenatide)であり、更に好適にはエキセンジン4である。エキセンジン3及びエキセンジン4は特表2002−534450号、米国特許公開第2003−87820号又は欧州特許公開第1140145号の記載に基づき製造することができる。
ペプチドの分野においては、一般にもととなるペプチドとアミノ酸残基が1つでも異なるペプチドが、もととなるペプチドと同一の活性を有するとは限らないとされているが、GLP−1ペプチドに関しては、その血中消失性を改善するために多くの研究が成されており、非常に多様な誘導体及びアナログ、類縁ペプチド等がGLP−1活性を保持することが知られている(例えばWO90/11296号、WO91/11457号等参照)。本発明においてGLP−1類縁ペプチドとは、広範なペプチドを包含し、GLP−1活性を有する限り特に限定されないが、好適にはGLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3、エキセンジン4、それらの誘導体又はアナログあるいはその医薬上許容される塩であり、より好適にはGLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3もしくはエキセンジン4またはその医薬上許容される塩であり、皿により好適には、GLP−1(7−36)アミドである。
本発明においてGLP−1受容体活性化剤は通常1種であるが、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明において、「インスリン抵抗性改善剤」とは、インスリン抵抗性を改善しインスリン感受性を増強する薬剤の総称である。インスリン抵抗性改善剤である5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン(以下、「化合物A」ともいう。)及びその塩は、特開平9−295970号、EP第0745600号、米国特許第5,886,014号及び国際公開第00/71540号パンフレットに記載の方法にしたがって、製造することができる。
本発明に於いて2つの化合物を「組み合わせてなる医薬組成物」とは、一方の化合物を投与することによる疾患の治療を行なう期間中に他方の化合物を投与することを意図した医薬組成物を意味する。ここで、これら2剤は同時に投与されてもよいし、時間を置いて別々に投与されてもよい。また、投与経路としてもそれぞれの薬剤に適した投与経路が選択される。この場合、2剤を別々に投与する投与方法を、2つの薬剤の「併用」と呼ぶこともある。また、GLP−1受容体活性化剤と化合物Aまたはその薬理上許容される塩とを別々に投与することを、本発明の併用」という。
本発明において「相加効果」とは、ある試験において、2種以上の薬剤を組み合わせて投与した場合の効果(組み合わせ投与群の値と対照群の値の差)が、それぞれ単剤の試験結果において相される効果(単剤投与群の値と対照群の値の差)の和を超えないことを言う。
本発明において「相乗効果」とは、ある試験において、2種以上の薬剤を組み合わせて投与した場合の効果(組み合わせ投与群の値と対照群の値の差)が、それぞれ単剤の試験結果において相される効果(単剤投与群の値と対照群の値の差)の和を超えることをいう。この場合、統計学上の有意差は無くとも相乗効果ということができるが、好ましくは統計学上の有意差を持って相乗効果であることが示されることが好ましい。統計学上の有意差をもって相乗効果であることを示すには、二元配置分散分析を用いることができる。
GLP−1受容体活性化剤と、化合物Aとは、配合剤の形態で投与することができる。また、それぞれの単剤を同時に投与することもできる。また、それぞれの単剤を適当な間隔をおいて相前後して投与することもできる。かかる薬剤の投与によりもたらされる効果が達成されるのに許容される投与間隔は、特に限定されず、臨床上又は動物実験により確認することができる。それぞれ単剤の投与に適した間隔で投与されることが望ましく、それぞれ単剤の投与間隔は各単剤の非臨床試験又は臨床試験において決定される。
それぞれの単剤は、それぞれの物質に適した形態で製剤化されて投与され、その投与経路は異なっていてもよい。このようにそれぞれの薬剤に適した投与経路、製剤形態、投与間隔でそれぞれの薬剤が投与される形態も本発明の併用に包含され、当該併用に用いることを意図して製造されるGLP−1受容体活性化剤及び/又は化合物Aを含有する医薬組成物も本発明に含まれる。
本発明の医薬組成物は、種々の形態で投与される。その投与形態としては特に限定はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には経口投与される。また、GLP−1受容体活性化剤と化合物Aとを同一製剤中に含有してもよいし、それぞれ別個に含有する製剤を併用してもよい。
これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、溶解剤、矯味矯臭、コーティング剤等既知の医薬製剤分野において通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ぶどう糖、尿素、澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ぶどう糖液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥澱粉、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、澱粉等の保湿剤、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等が例示できる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えばぶどう糖、乳糖、澱粉、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナランカンテン等の崩壊剤等が例示できる。
更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよい。
上記医薬製剤中に含まれる有効成分化合物の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1〜30重量%含まれる量とするのが適当である。
本発明において使用されるそれぞれの薬剤の投与量と投与比率は、個々の物質の活性、患者の症状、年齢、体重等の種々の条件により大幅に変化しうる。
上記医薬製剤中に含まれるGLP−1活性化物質の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1〜30重量%含まれる量とするのが適当である。
その投与量は、症状、年令、体重、剤型等によって異なるが、通常は成人に対して1日、下限として0.001mg又は0.00002mg/kg(好ましくは0.01mg又は0.0002mg/kg、更に好ましくは0.1mg又は0.002mg)であり、上限として2000mg又は40mg/kg(好ましくは200mg又は4mg/kg、更に好ましくは20mg又は0.4mg/kg)を1回又は数回に分割して投与することができる。
また、GLP−1受容体活性化剤の物性が血中持続性に優れている場合又は血中持続性を向上させる製剤が選択された場合は、GLP−1受容体活性化剤の投与は、1ヶ月に1乃至数回、又は、1週間に1乃至数回の間隔で行なわれることもあり、GLP−1受容体活性化剤がこのような間隔で投与される形態も本発明の併用に包含され、当該併用に用いることを意図して製造されるGLP−1受容体活性化剤及び/又は化合物Aを含有する医薬組成物も本発明に含まれる。
上記医薬製剤中に含まれる化合物Aの量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1〜30重量%含まれる量とするのが適当である。
その投与量は、症状、年令、体重、剤型等によって異なるが、通常は成人に対して1日、下限として0.001mg又は0.00002mg/kg(好ましくは0.01mg又は0.0002mg/kg、更に好ましくは0.1mg又は0.002mg/kg)であり、上限として2000mg又は40mg/kg(好ましくは200mg又は4mg/kg、更に好ましくは20mg又は0.4mg/kg)を1回又は数回に分割して投与することができる。
本発明において、GLP−1受容体活性化剤と化合物Aとは、それぞれ上記の投与量及び投与間隔で同時に又は時間を異にして別々に投与される。別々に投与される場合の投与経路としては、それぞれの化合物に適した投与経路であれば特に限定されないが、化合物Aの投与経路の好適な例としては経口又は静脈内であり、GLP−1受容体活性化剤の投与経路の好適な例としては静脈、経鼻又は皮下である。
また、本発明の併用により、それぞれの薬剤の1回の投与量を少なくすることができると考えられ、それぞれの薬剤に起因する副作用を軽減することができる。
本発明によれば、GLP−1受容体活性化剤とインスリン抵抗性改善剤である5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩を組み合わせてなる医薬組成物を用いることにより、糖尿病における高血糖に対して相乗的な血糖低下作用を示し、また、優れた膵β細胞機能不全に対する改善作用を発揮し、糖尿病を効果的に予防及び治療することができる。また、当該医薬組成物の投与により、インスリン抵抗性に対する優れた改善効果が期待できる。また、該医薬組成物は高血糖に起因する糖尿病合併症にも有効である。さらに、症状に応じて各薬剤の種類、投与法、投与量などを適宜選択することにより、速やかな高血糖の改善と、長期投与しても安定した血糖低下作用が期待され、副作用の発現も極めて少ない上記疾患の予防及び治療薬となりうる。また、これらの薬剤を組み合わせて使用することにより、それぞれの薬剤の1回の投与量を少なくすることができると考えられ、それぞれの薬剤に起因する副作用を軽減することができる。
次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
インスリン抵抗性改善剤である、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオンの塩酸塩(化合物A)は、特開平9−295970号、EP第0745600号、米国特許第5,886,014号及び国際公開第00/71540号パンフレットに記載の方法にしたがって、製造することができる。
GLP−1(7−36)アミドは、米国特許第5614,492号に記載の方法にしたがって製造することができる。
<試験例1>GLP−1(7−36)アミドと化合物Aの併用効果
(1)使用動物
本試験には、市販の糖尿病肥満ラット(ZDFラット、雄、投与開始時8週齡、チャールス・リバー(株)より購入)を使用し、本試験に用いたZDFラットは投与開始1週間前より9:30から16:30の給餌時間に馴化させた。
(2)実験方法・結果
ラットは、対照群、化合物A投与群(A群)、GLP−1(7−36)アミド投与群(B群)並びに化合物AとGLP−1(7−36)アミド併用群(C群)の4群に群分けした。
対照群及びB群は、粉末試料(FR−2(株式会社船橋農場製)を9:30から16:30の時間帯に自由摂取させた。A群及びC群には、化合物Aを0.000025%となるように混合したFR−2を、毎日9:30から16:30の時間帯に自由摂取させた。期間中の摂餌量から、化合物Aの投与量は16.1μg/kg/dayと換算された)
B群及びC群には、生理食塩水を用いて100μg/mlとなるように調製したGLP−1(7−36)アミド溶液を、毎日9:30及び16:30の2回100μg/kgの用量で皮下投与した。対照群及びA群に対しては、生理食塩水を同様に皮下投与した。
投与開始後42日目に糖化ヘモグロビン値(HbA1c値)を測定し、47日目に飽食時血糖値を測定した。また、投与開始後57日目に解剖し、臓器重量及び膵臓中のインスリン含有量(膵インスリン含量)を測定した。また、投与開始時と57日目の体重より体重増分を算出した。これらの結果を図1に示した。
糖化ヘモグロビンは、血中のグルコースとヘモグロビンが非酵素的に結びついて生成し、高血糖の持続によりその割合が高くなることから、糖尿病患者の長期間の治療(血糖コントロール)の指標として広く用いられている(「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(N.Eng.J.Med.)」,310巻,p.341−346(1984))。
また膵臓中のインスリンは、塩酸エタノール法により抽出し(「ダイアベトロジア(Diabetelogia)」,27巻,p.454−459(1984))、抽出液中のインスリン濃度を、Linco Research社製ラット・インスリンRIAキットを使用して測定することにより、膵インスリン含量を算出した。膵インスリン含量は、インスリン分泌細胞である膵β細胞の状態を示す指標として広く用いられ、糖尿病の悪化と共に減少することが知られている。(「プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・ザ・サイエンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.)」,96巻,p.10857−10862(1999)、「ダイアビーティス(Diabetes)」,48巻,p.2398−2406(1999)など)。
採血はラットの尾静脈より行い、血糖値はグルコローダーGXT(エイアンドティー(株)製)を用いて測定した。HbA1c値は、DC2000(バイエル メディカル(株)製)を用いて測定した。
本試験の結果より化合物AとGLP−1(7−36)アミドの併用投与によりHbA1c値に相乗的な低下が認められた(二元分散分析の結果より、図1−B)。飽食時血糖値については、それぞれ単独投与に比して併用投与で大きな低下が認められた(図1−A)。また、化合物A投与による体重増加が、GLP−1(7−36)アミドとの併用により抑制された(図1−C)。膵インスリン含量は、単独投与に比して併用投与でより大きな増加が認められた(図1−D)。
以上の結果より、化合物AとGLP−1アゴニストの併用は、糖尿病治療法として有用であると考えられる。
<試験例2>各種GLP−1受容体活性化剤と化合物Aの併用効果
GLP−1受容体活性化剤として、GLP−1(7−37)、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3、エキセンジン4等を用いて、試験例1と同様の試験を行なうことにより、これらのGLP−1受容体活性化剤と化合物Aの併用による優れた糖尿病治療効果(HbA1c値低下に対する相乗効果、化合物Aによる体重増加を併用により抑制する効果、膵インスリン含量の顕著な増加など)を確認することができる。各GLP−1受容体活性化剤は、前述の通り製造することができる。
また、試験例1において空腹時血糖値及び空腹時血漿インスリン値を測定することにより、それぞれの投与によるインスリン抵抗性改善作用を測定することができる。血漿インスリン値は、Insulin RIA kit(Linco社製)を用いてRIA法で測定することができる。
本発明が提供するGLP−1受容体活性化剤とインスリン抵抗性改善剤である5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオンとを組み合わせて含有する医薬組成物又は組み合わせてなる治療方法は、糖尿病を効果的に予防及び/又は治療するのに有用である。
1−A:試験例1における飽食時血糖値のグラフ、1−B:試験例1におけるHbA1c値のグラフ、1−C:試験例1における体重増分のグラフ、1−D:試験例1における膵インスリン含量のグラフ。これらのグラフ中、カラムの上に記された括弧内の表示は統計解析の結果を示す。Tukeyの多重比較検定において、対照群との比較で有意差(P<0.05)があるものには「a」、A群との比較で有意差(P<0.05)があるものには「b」、B群との比較で有意差(P<0.05)があるものには「c」を付した。また、二元配置分散分析により、化合物AとGLP−1(7−36)アミドの間の交互作用が有意であった結果については、「A」を付した。
配列番号2:エキセンジン4のアミノ酸配列
配列番号3:エキセンジン3のアミノ酸配列

Claims (14)

  1. GLP−1受容体活性化剤と、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせてなる医薬組成物。
  2. GLP−1受容体活性化剤が、GLP−1類縁ペプチドである請求項1に記載の医薬組成物。
  3. GLP−1類縁ペプチドが、GLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3、エキセンジン4、それらの誘導体又はアナログあるいはその医薬上許容される塩である請求項2に記載の医薬組成物。
  4. GLP−1類縁ペプチドが、GLP−1(7−37)、GLP−1(7−36)アミド、Arg34Lys26(N−(γ−L−グルタミル(Nα−パルミトイル)))GLP−1(7−37)、エキセンジン3又はエキセンジン4あるいはその医薬上許容される塩である請求項2に記載の医薬組成物。
  5. GLP−1類縁ペプチドが、GLP−1(7−36)アミドまたはその医薬上許容される塩である請求項2に記載の医薬組成物。
  6. GLP−1受容体活性化剤が、静脈、経鼻及び皮下から選択される投与経路により、5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩が経口による投与経路により、それぞれ投与されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の医薬組成物。
  7. 糖尿病予防薬又は治療薬である、請求項1乃至6に記載の医薬組成物。
  8. 糖化ヘモグロビン値降下剤である、請求項7に記載の医薬組成物。
  9. 血糖低下剤である、請求項7に記載の医薬組成物。
  10. 膵臓β細胞機能改善剤である、請求項7に記載の医薬組成物。
  11. インスリン抵抗性改善剤である、請求項7に記載の医薬組成物。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の医薬組成物を製造するための、GLP−1受容体活性化剤及び5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩の使用。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の医薬組成物を製造するための、GLP−1受容体活性化剤又は5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオンあるいはその薬理上許容される塩の使用、
  14. 糖尿病患者又は糖尿病に罹患する恐れのある患者に対して、GLP−1受容体活性化剤と5−[4−(6−メトキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルメトキシ)ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン又はその薬理上許容される塩とを組み合わせて投与することを特徴とする糖尿病の治療又は予防方法。
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