JPWO2006126304A1 - 発光回路基板及び発光表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、基板上の額縁領域(基板側辺と画素領域との間のスペース)を小さくすることができる発光回路基板及び発光表示装置を提供する。本発明の発光回路基板は、第1電極、発光層及び第2電極がこの順に積層されて構成される複数の画素と、駆動回路(19)と、外部端子(8)とを基板(2)上に備えた発光回路基板であって、上記駆動回路(19)は、該外部端子(8)に接続され、上記画素の第2電極及び外部端子(8)は、画素外コンタクト部(3)を介して配線(5)によって互いに接続され、上記配線(5)は、駆動回路(19)の少なくとも一部の上層に配置されたものである。

Description

本発明は、発光回路基板及び発光表示装置に関する。より詳しくは、アクティブマトリクス駆動方式のエレクトロルミネセンス表示装置に好適な発光回路基板及び発光表示装置に関するものである。
近年、情報処理機器の多様化に伴って、従来から一般に使用されている陰極線管(CRT)よりも消費電力が少なく、薄型化が可能である平面型の表示素子に対する需要が高まってきている。そのような平面型の表示素子としては、例えば、液晶表示素子やエレクトロルミネセンス素子(以下、「EL素子」ともいう。)が挙げられる。なかでも、有機EL素子は、低電圧駆動、全固体型、高速応答性、自発光性という特徴を有するため、研究開発が盛んに行われている。
有機EL素子は、その駆動方式により、パッシブマトリクス方式(PM方式)と、アクティブマトリクス方式(AM方式)に大別される(例えば、特許文献1及び2参照。)。PM方式の有機EL素子は線順次駆動であり、走査電極が選択されている画素以外は発光しないことから、高い輝度を得るためには、表示容量が増大することとなる。すなわち、走査電極数の増加に伴って、各画素に大きな瞬間電力を印加する必要がある。従って、PM方式の有機EL素子は消費電力が大きく、また、大きな電力の印加による発光層の劣化が激しいため、製品としての寿命が短いという点で改善の余地がある。
一方、AM方式の有機EL素子では、各画素に能動素子が設けられており、特に、各画素に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)が設けられた方式が広く用いられている。各画素にTFTが設けられた方式等のAM方式の有機EL素子では、画素ごとにスイッチングを行うことができる。そのため、AM方式の有機EL素子では、原理的に走査電極数に制約がなく、1フレームの100%に近い期間で表示が可能であり、PM方式に比べて瞬時輝度を抑え、高輝度、高画質、及び、大容量表示を実現することができる。また、AM方式の有機EL素子では、PM方式の有機EL素子のように高い輝度を得るために各画素に大きな電力を印加する必要がないことから、より低い駆動電圧、及び、長い製品寿命を実現することができる。このため、近年は、AM方式の有機EL素子の研究開発が特に盛んに行われている。
図4は、従来のボトムエミッション方式の有機EL素子の断面模式図である。有機EL素子は、基板2aと、基板2a上に設けられた発光有機層12、発光有機層12を狭持するように設けられた第1電極10及び第2電極11を有する。第1電極10は、発光有機層12にホールを注入する機能を有し、第2電極11は、発光有機層12に電子を注入する機能を有する。そして、第1電極10と第2電極11とからそれぞれ注入されたホールと電子とが発光有機層12で再結合することにより、発光有機層12が発光する仕組みとなっている。また、基板2a及び第1電極10は光透過性に、第2電極11は光反射性に構成されており、発光有機層12の発光は第1電極10及び基板2を透過して有機EL素子から取り出される仕組みとなっている。
有機EL素子をアクティブマトリクス(AM)方式で駆動する場合は、基板として、TFTや電極の配設されたアクティブマトリクス(AM)基板を用いる。図5は、従来のAM方式の有機ELディスプレイの断面模式図の一例である。図5に示すように、従来のAM方式の有機ELディスプレイでは、基板2上に各画素を駆動するTFT17、第1電極10、第2電極11及び平坦化膜13等が設けられる。
TFT17は、島状半導体層15と、その上に設けられたゲート絶縁膜18、ゲート絶縁膜18によって島状半導体層15と絶縁されたゲート電極14、島状半導体層15上に設けられたTFT17のソース/ドレイン領域に接続されるソース/ドレイン電極16を有する。
第1電極10は、基板2上にマトリクス状に複数設けられ、複数の第1電極10の各々は有機EL素子の各画素領域1を構成する。そして、第1電極10の上には絶縁膜21が形成され、各第1電極10上の発光箇所にのみ絶縁膜21の開口部が設けられる。また、第1電極10は、平坦化膜13に設けられた画素内コンタクト部20を介して、TFT17のソース/ドレイン電極16に接続されており、TFT17から入力される信号に応じて、発光有機層12にホールを注入する機能を有する。
第2電極11は、発光有機層12及び隔壁絶縁層9を覆うように形成されており、発光有機層12に電子を注入する機能を有する。第2電極11は画素外コンタクト部3を介して、AM基板に設けられたソース/ドレイン電極16に接続される。ソース/ドレイン電極16は、外部回路からAM基板への電気信号及び/又は電源を供給する端子と、画素内コンタクト部20とを接続する配線5と同じ層に設けられている。
従来のAM方式の有機ELディスプレイの平面模式図の一例を図6に示す。
図6に示すように、従来のAM方式の有機ELディスプレイでは、AM基板上に、薄膜トランジスタ、第1電極、発光有機層及び第2電極がこの順に積層されている画素領域1が設けられている。薄膜トランジスタを含んで構成される駆動(ドライバ)回路19(ソースドライバ回路7とゲートドライバ回路6とからなる。)と画素とを接続する信号線4と、画素外コンタクト部3を介して第2電極が接続された配線5と、駆動回路19及び配線5が接続された外部端子8が設けられている。外部回路から供給される電気信号及び/又は電源は、外部端子8を通り、ドライバ回路19へ流れる。
AM方式においては、基板上に、光透過率の低いシリコン等で構成されたTFTや電極を形成する必要がある。従って、AM方式の有機EL素子では、画素面積に対する発光面積の割合(開口率)が小さいという点で改善の余地があった。特に、各画素の表示が不均一となることを防止し、発光材料の劣化による表示性能の低下を効果的に抑制することができる電流駆動方式の有機EL素子では、電圧駆動方式の有機EL素子と比較して、各画素により多くのTFTを形成する必要がある。従って、電流駆動方式の有機EL素子では、更に開口率が小さくなるという点で改善の余地があった。
これに対して、第2電極を光透過性を有する材料で形成し、第1電極を光反射性を有する材料で形成することで、光を透過しないTFTや電極が配設された基板側にある第1電極ではなく、第2電極側から発光有機層の発光を取り出すトップエミッション方式の有機EL素子が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
トップエミッション方式の有機EL素子によれば、発光有機層から発光を、光を透過しないTFTや電極が配設された基板を経由せずに取り出すことができるため、ボトムエミッション方式の有機EL素子よりも開口率を大きくすることができ、より高輝度な有機EL素子を実現することができる。
トップエミッション方式の有機EL素子では、発光有機層からの発光を第2電極側から取り出すため、第2電極は、光透過率の高い材料により構成する。そのような第2電極の材料としては、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)等が挙げられる。しかしながら、インジウム錫酸化物(ITO)等の光透過率の高い電極材料は、従来から第2電極材料として用いられてきた銀(Ag)やアルミニウム(Al)等の金属材料と比較して大きな電気抵抗を有する。そのため、光透過性の高いインジウム錫酸化物(ITO)等により形成された第2電極は大きな抵抗を有する。第2電極の抵抗が大きい場合、第2電極の一部で電圧低下が発生する。従って、大きな電気抵抗を有するインジウム錫酸化物(ITO)等により形成された第2電極を有する有機EL素子では、第2電極に均一な電圧が印加されず、均一な画像表示をすることができないという点で改善の余地があった。更に、トップエミッション方式の有機EL素子では、第2電極の抵抗が高いため、駆動電圧が高いという点で改善の余地があった。
これに対して、第2電極に発生する電圧低下を抑制し、均一な電圧を印加する手段として、第2電極を基板側配線に電気的に接続させる箇所(画素外コンタクト部)を複数、例えば、画素領域の四隅に設ける構成が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。これは、画素外コンタクト部が1つの場合と比較して、第2電極に印加する電圧の低下を防止することができる。その結果、第2電極に均一な電圧を印加することができる。
しかしながら、画素外コンタクト部を増やすと、画素外コンタクト部と外部端子とを接続する配線の数が増えることになる。その結果、図7に示すように、各画素外コンタクト部3と外部端子8を接続する配線5を設けるためのスペースが必要になり、額縁領域(基板側辺と画素領域との間のスペース)が大きくなってしまうという点で工夫の余地があった。
特開2000−173779号公報 特開2002−32037号公報 特開2004−127551号公報 特開2001−109395号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、基板上の額縁領域(基板側辺と画素領域との間のスペース)を小さくすることができる発光回路基板及び発光表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、第1電極、発光層及び第2電極がこの順に積層されて構成される複数の画素と、駆動回路と、外部端子とを基板上に備えた発光回路基板であって、上記画素の第2電極及び上記外部端子は、画素外コンタクト部を介して配線によって互いに接続されている発光回路基板について種々検討したところ、上記配線を形成する位置に着目した。そして、上記配線を基板上の額縁領域(基板側辺と画素領域との間のスペース)に位置する駆動回路と重畳するように形成することにより、額縁領域を小さくすることができることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、第1電極、発光層及び第2電極がこの順に積層されて構成される複数の画素と、駆動回路と、外部端子とを基板上に備えた発光回路基板であって、上記駆動回路は、該外部端子に接続され、上記画素の第2電極及び外部端子は、画素外コンタクト部を介して配線によって互いに接続され、上記配線は、駆動回路の少なくとも一部の上層に配置された発光回路基板である。
本発明の発光回路基板における画素は、第1電極、発光層及び第2電極を必須とし、基板上にこの順に積層されてなるものである。上記第1電極は、有機EL素子の陽極として機能するものであることが好ましい。上記発光層とは、第1電極と第2電極との間に電界を印加することにより発光する無機材料又は有機材料を含んで構成される層であり、第1電極の上に設けられたものである。また、発光層は、1層からなる単層構造を有していてもよく、2層以上からなる積層構造を有していてもよい。本発明においては、第1電極及び第2電極の間は、少なくとも発光層を含む構成であればよく、例えば、ホール注入層、ホール輸送層、電子輸送層等を含むものであってもよい。上記第2電極は、複数の発光層を被覆するように設けられたものであることが好ましい。上記駆動回路とは、画素の発光状態を制御するための画素への電気信号を出力する機能を有する回路である。上記外部端子とは、駆動回路及び画素の第2電極に供給される電気信号及び/又は電源を外部回路から受け入れる役割を果たす端子である。上記発光回路基板としては、例えば、有機エレクトロルミネセンス表示装置に用いられる薄膜トランジスタアレイ基板等が挙げられる。上記画素外コンタクト部とは、画素以外の領域に設けられ、第2電極と外部端子からの配線とを電気的に接続する部分である。
本発明の発光回路基板の好ましい形態について以下に説明する。
上記第2電極は、透光性の材料により構成されたものであることが好ましい。これによれば、光を透過しない薄膜トランジスタ(TFT)や電極が形成された第1電極側ではなく、第2電極側から発光層の光を取り出すことができる(トップエミッション方式)。このトップエミッション方式の有機EL素子によれば、光を透過しないTFTや電極が形成された基板を通ることなく発光を取り出すことができるため、ボトムエミッション方式の有機EL素子よりも開口率を大きくすることができる。なお、トップエミッション方式の場合、第1電極は、光反射性の材料により構成されたものであることが好ましい。
上記配線は、第1電極と同じ層に設けられたものであることが好ましい。本発明において配線を形成する層は、第1電極と同じ層に限られないが、このような構成は、配線を駆動回路と重畳するように形成するのに適している。従って、従来のように、配線を駆動回路と重畳させることなく基板上に形成する場合と比較すると、額縁領域(基板側辺と画素領域との間のスペース)を効果的に減少させることができる。なお、上記配線とは、画素外コンタクト部と外部端子とを電気的に接続するものである。
上記駆動回路及び上記画素は、ゲート電極が第1導電層により構成され、ソース電極及びドレイン電極が第2導電層により構成された薄膜トランジスタを備えることが好ましい。薄膜トランジスタは、ゲート電極(第1導電層)がソース電極及びドレイン電極(第2導電層)の上層に形成されるもの(トップゲート構造)と、下層に形成されるもの(ボトムゲート構造)とに分類されるが、どちらを用いてもよい。上記画素内の薄膜トランジスタと上記駆動回路とを互いに接続する信号線は、第1導電層及び/又は第2導電層により構成され、上記配線は、第3導電層により構成されることが好ましい。なお、第1導電層は、ゲート電極が形成された層であり、第2導電層は、ソース電極及びドレイン電極が形成された層であり、第3導電層は、上記配線が形成された層であり、第1導電層、第2導電層及び第3導電層は、それぞれが異なる層として形成される。従って、第3導電層は、TFTのゲート電極、ソース電極及びドレイン電極、TFT同士を接続する配線を構成する第1導電層及び第2導電層とは異なる層である。そのため、第1導電層又は第2導電層と第3導電層とが短絡することはないと考えられ、TFT上に第3導電層を設けることができる。第1導電層、第2導電層、第3導電層は、それぞれ、下層から第1導電層、第2導電層、第3導電層の順、又は、第2導電層、第1導電層、第3導電層の順に積層されたものである。すなわち、第3導電層は、第1導電層及び第2導電層の上層に、第2導電層は、第1導電層の上層又は下層に形成されたものであるが、各層間に他の層が形成されていてもよい。
また、上記薄膜トランジスタのソース電極と上記駆動回路とを互いに接続する信号線は、第2導電層により構成されることがより好ましい。これにより、画素領域におけるソース電極及びドレイン電極の形成と同時に、薄膜トランジスタのソース電極と駆動回路とを互いに接続する信号線を形成することができる。
上記画素外コンタクト部は、基板上に最低1箇所は設ける必要があり、特に、基板上に複数設けられていることが好ましい。トップエミッション方式の発光回路基板の場合は、第2電極として、光透過率は高いものの面抵抗の大きいインジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)が用いられることが多いため、第2電極において電圧の低下が生じることがある。しかしながら、画素外コンタクト部を基板上に複数設けることにより、第2電極で発生する電圧低下を防止し、均一な電圧を印加することができる。例えば、画素領域の四隅に対応する箇所に画素外コンタクト部をそれぞれ設けることができる。また、画素領域の側辺に沿うような形状の比較的大きな画素外コンタクト部を設けてもよい。この場合、例えば、画素領域側辺のうち4辺すべてに画素外コンタクト部を設けてもよいし、3辺、2辺、又は、1辺のいずれかに沿うように画素外コンタクト部を設けてもよい。
上記発光層は、有機エレクトロルミネセンス発光材料を含有することが好ましい。これにより、本発明の発光回路基板を有機エレクトロルミネセンスパネル及び有機エレクトロルミネセンス表示装置に適用することができる。
本発明の発光回路基板の構成としては、このような構成要素を必須として形成されるものである限り、その他の構成要素を含んでいても含んでいなくてもよく、特に限定されるものではない。
本発明はまた、上記発光回路基板を備えてなる発光表示装置でもある。発光表示装置としては特に限定されず、有機エレクトロルミネセンス表示装置等が挙げられる。本発明の発光表示装置によれば、額縁領域を小さくすることができるため、表示領域が広い発光表示装置を実現することができる。
本発明の発光回路基板は、画素の第2電極と外部端子とが画素外コンタクト部を介して配線によって互いに接続されているものであり、その配線を駆動回路と重畳するように形成することにより、発光回路基板の額縁領域(基板側辺と画素領域との間のスペース)を小さくすることができ、発光表示装置の小型化が可能となる。また、額縁領域を大きくすることなく、基板上に画素外コンタクト部を複数設けることができるため、第2電極に発生する電圧低下を低減することができ、高輝度、かつ均一な画像表示をすることができる。
以下に実施例を掲げ、図面を参照して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、本発明の有機エレクトロルミネセンス(有機EL)表示装置の平面模式図である。図2、図3はそれぞれ、図1に示す有機EL表示装置を線分I−I、II−IIにて切断したときの断面模式図である。
図1に示すように、本発明の有機EL表示装置は、画素領域1、画素領域1に信号線4を介して電気信号を与えるドライバ回路(駆動回路)19を有している。また、図2に示すように、画素領域1は、絶縁基板2上に薄膜トランジスタ(TFT)17、TFT17上に平坦化膜13を介して形成された第1電極10、第1電極10を区画する隔壁絶縁層9、第1電極10上に設けられた発光有機層12、発光有機層12を被覆するように設けられた第2電極11を備えている。TFT17は、基板2上に島状に形成された半導体層15、半導体層15に形成されたソース/ドレイン領域に接続されるソース/ドレイン電極16及びゲート電極14等から構成される。
図1〜3に示す有機EL表示装置は、発光有機層12の発光を第2電極11側から出射させるトップエミッション方式の有機EL表示装置である。本実施例においては、トップエミッション方式について説明するが、本発明は、発光を第1電極側10から出射させるボトムエミッション方式にも適用することができる。また、本実施例における有機EL表示装置は、発光有機層12をインクジェット法により形成するため、第1電極10を区画する隔壁絶縁層9を設けているが、この構成に限定されるものではない。すなわち、発光有機層12の形成方法によって、隔壁絶縁層9を複数の第1電極毎に区画するように設けたり、柱状の隔壁絶縁層9を設けたり、隔壁絶縁層9を設けない構成等の有機EL表示装置にも本発明を適用することができる。
絶縁基板2は、石英、ソーダガラス等のガラス、セラミックス等の無機材料、又は、ポリイミド、ポリエステル等の有機材料等からなるが、機械的強度を担保でき、かつ、絶縁性を有する基板であれば、特に限定されるものではない。TFT17は、島状半導体15と、島状半導体15の上に設けられたゲート絶縁膜18と、ゲート絶縁膜18により島状半導体15と絶縁されたゲート電極14と、島状半導体15の周辺部分に接続されたソース/ドレイン電極16とを有するトップゲート構造となっている。なお、本発明で用いられるTFTは、トップゲート構造に特に限定されるものではない。また、TFT17を構成するゲート絶縁膜18等の材料は、特に限定されるものではない。
ドライバ回路19及び画素領域1に含まれるTFT17は、ゲート電極14が第1導電層により構成され、ソース/ドレイン電極16が第2導電層により構成される。第1導電層、第2導電層の材料としては特に限定されるものではなく、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、及び、クロム(Cr)等の電気導電性の大きい金属材料、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等の導電性酸化物等の電極材料や、それらの積層を用いることができる。
ドライバ回路19は、画素の発光を制御する電気信号を画素に与えるものであり、複数のTFT17、TFT17間を接続する複数の第1導電層により構成される配線及び/又は複数の第2導電層により構成される配線により、基板2上に構成される。また、ドライバ回路19は、図1に示すように、画素に走査信号を与えるゲートドライバ回路6と、画素に映像情報信号を与えるソースドライバ回路7とからなる。ゲートドライバ回路6とソースドライバ回路7の一部は、基板2上に形成せず、基板2外の外部回路に形成してもよい。基板2上に設けられたドライバ回路19からの電気信号を画素領域に与える信号線4は、第1導電層及び/又は第2導電層より形成される。例えば、ゲートドライバ回路6からの走査信号線は、TFT17のゲート電極と同一の第1導電層により構成し、ソースドライバ回路7からの信号線は、第2導電層により構成される。
画素領域1では、第1電極10が、TFTアレイ基板上にマトリクス状に形成されており、複数の第1電極10は、各画素領域1を構成する。また、第1電極10は、平坦化膜13に設けられた画素内コンタクト部20を介して、ソース電極16に接続されており、TFT17から入力される信号に応じて、発光有機層12にホールを注入する機能を有する。
第1電極10の材料は、限定されるものではなく、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の金属材料や、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等の導電性酸化物等の電極材料を用いることができる。なお、発光有機層12へのホール注入効率を高くするために、第1電極10は、インジウム錫酸化物(ITO)等の高い仕事関数を有する材料により形成することが好ましい。また、発光有機層12の発光を第2電極11側から取り出すトップエミッション方式の有機EL表示装置である場合、第1電極10は、例えば、銀(Ag)やアルミニウム(Al)等の光反射性を有する材料により構成することが好ましい。更に、第1電極10を、高い導電性及び高い光反射率を有するアルミニウム(Al)等の金属層と、大きな仕事関数を有するインジウム錫酸化物(ITO)等の電極層とからなる多層構造とすることもできる。この構成によれば、第1電極10は、高い光反射率及び高いホール注入効率とを同時に達成することができ、より高輝度なトップエミッション方式の有機EL表示装置を実現することができる。なお、複数の第1電極10の形状は矩形に特に限定されるものではない。また、複数の第1電極10上に絶縁膜21を形成し、各第1電極10上の発光箇所にのみ絶縁膜21の開口部を設ける構成が好ましい。これにより、第1電極10の端部や、隔壁絶縁層9近傍での電気的なリークを防ぐことができる。絶縁膜21の材料は特に限定されず、SiO等の無機系絶縁膜が挙げられる。
また、発光有機層12をインクジェット法やスピンコート法等の有機溶媒を用いた湿式塗布法により形成する場合は、第1電極10を形成した後に、UV/O(UVオゾン処理)により、第1電極10の表面に親液性を付与しておくことがより好ましい。これにより、第1電極10と発光有機層12との親和性が向上し、より均一な発光有機層12を形成することができる。その結果、良好な表示品位を提供する有機EL表示装置を実現することができる。
発光有機層12をインクジェット法により形成する場合は、隔壁絶縁層9を、マトリクス状に形成された複数の第1電極10を区画するように格子状に設ける。隔壁絶縁層9の材料は、限定されるものではないが、加熱による形状・特性等の変化が少ない材料により構成することが好ましい。隔壁絶縁層9の材料としては、例えば、感光性ポリイミド、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ノボラック系樹脂等を用いることができる。また、隔壁絶縁層9は、感光性樹脂を用いることが好ましい。隔壁絶縁層9の材料として感光性材料を用いた場合には、隔壁絶縁層9をフォトリソグラフィー工程によりパターニングすることができるため、レジストのエッチングや剥離プロセス等を行うことなく容易に隔壁絶縁層9をパターニングできるからである。
また、発光有機層12をインクジェット法やスピンコート法等の有機溶媒を用いた湿式塗布法により形成する場合は、隔壁絶縁層9は撥液性を有する材料により形成されることが好ましい。この構成によれば、例えば、インクジェット法により発光有機層12を形成する場合においても、インクジェットノズルから吐出されたインクが隔壁絶縁層9に付着することなく、均一な発光有機層12を形成することができる。また、この構成によれば、インクジェットノズルから吐出されるインク液滴の着弾位置がずれ、隔壁絶縁層の斜面部分にインク液滴が落ちた場合であっても、インク液滴はその斜面部分を滑り落ち、所定の滴下位置に発光有機層12を形成することができる。撥液性を有する隔壁絶縁層9の材料としては、例えば、ポリイミドやアクリル樹脂等の有機材料にフッ素やシリコン系の添加物をドープした材料が挙げられる。なお、隔壁絶縁層9を形成した後に、隔壁絶縁層9に撥液性を付与した場合であっても同様の効果が得られる。撥液性を付与する方法は、限定されるものではないが、例えば、酸素や四フッ化炭素を用いたプラズマ処理等が挙げられる。
発光有機層12は、格子状に形成された隔壁絶縁層9により区画されたそれぞれの第1電極10の上に設けられており、ホール輸送層と発光層とからなる。本発明において、発光有機層12は、何らこの構成に限定されるものではなく、発光層のみからなるものであってもよい。また、発光有機層12は、発光層、ホール注入層、ホール輸送層、電子輸送層、及び、電子注入層のうちのいずれか1層以上により構成されるものでもよい。ホール輸送層は、第1電極10から注入されたホールを発光層12に輸送する機能を有する。
ホール輸送層の材料は、特に限定されず、高いホール輸送効率有するものが好ましい。高いホール輸送効率を有し、ホール輸送層に好適な材料としては、例えば、ポルフィリン系化合物、N,N’−ビス−(3−メチルフェニル)−N,N’−ビス−(フェニル)−ベンジジン(TPD)、N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−ベンジジン(NPD)等の芳香族第3級アミン化合物、ヒドラゾン化合物、キナクリドン化合物、スチリルアミン化合物等の低分子材料、ポリアニリン、3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォネート(PEDT/PSS)、ポリ(トリフェニルアミン誘導体)、ポリビニルカルバゾール(PVCz)等の高分子材料、ポリ(P−フェニレンビニレン)前駆体、ポリ(P−ナフタレンビニレン)前駆体等の高分子の前駆体が挙げられる。なお、ホール輸送層は、単層構造に限られるものではなく、多層構造でもよい。また、ホール輸送層と発光層との間にホール注入層を設けてもよい。この構成によれば、発光層へのホール注入効率をより高めることができ、より高輝度な有機EL表示装置を実現することができる。
発光層は、第1電極10から注入され、ホール輸送層を経由して輸送されたホールと、第2電極11から注入された電子とを受け取り、その内部で再結合させることにより、発光する機能を有する。また、発光層は、低分子発光材料を含むものであっても、高分子発光材料を含むものであってもよい。発光層が低分子発光材料を含むものである場合は、真空蒸着法等の方法により成膜することができる。一方、発光層が高分子発光材料を含むものである場合は、インクジェット法やスピンコート法等の有機溶媒を用いた湿式塗布法により成膜することができる。この場合は、高精度かつ表示領域が大きい有機EL表示装置を少ない工程数で安価に製造することができる。発光層の材料は、有機EL発光材料を含有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリ(2−デシルオキシ−1、4−フェニレン)(DO−PPP)、ポリ[2、5−ビス−[2−(N,N,N−トリエチルアンモニウム)エトキシ]−1、4−フェニル−アルト−1、4−フェニレン]ジブロマイド(PPP−NEt3+)、ポリ[2−(2’−エチルヘキシルオキシ)−5−メトキシ−1、4−フェニレンビニレン](MEH−PPV)等が挙げられる。
第2電極11は、発光有機層12及び隔壁絶縁層9の上を覆うように形成され、発光有機層12に電子を注入する機能を有する。第2電極11の材料は、特に限定されるものではないが、トップエミッション方式の有機EL表示装置の場合、第2電極11を透過して発光層からの発光を取り出すため、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等の高い光透過率を有する材料により形成することがより好ましい。
また、発光有機層12への高い電子注入効率を達成するため、第2電極11は、仕事関数の小さな材料により形成することがより好ましい。仕事関数が小さく、第2電極11に好適な材料としては、例えば、カルシウム(Ca)等が挙げられる。また、第2電極11を小さな仕事関数を有するカルシウム(Ca)等からなる金属層と、アルミニウム(Al)等からなるより低い抵抗を持つ金属層とにより形成してもよい。また、第2電極11を小さな仕事関数を有するカルシウム(Ca)等からなる金属層と、より高い光透過率を有するインジウム錫酸化物(ITO)等からなる透明電極層とにより形成してもよい。この構成によれば、第2電極11は、高い電子注入効率と高い光透過率とを同時に達成することができ、より高輝度なトップエミッション方式の有機EL表示装置を実現することができる。また、第2電極11は、金属等からなる極薄の薄膜により形成してもよい。
第2電極11は、画素外コンタクト部3を介してTFTアレイ基板側に電気的に接続される。本実施例によれば、画素外コンタクト部3は第1導電層、第2導電層とは異なる第3導電層により構成される配線5と接続されている。配線5は、外部回路からの電気信号及び/又は電源を供給する外部端子と、画素外コンタクト部3とを電気的に接続している。すなわち、第2電極11は、画素外コンタクト部3、配線5及び外部端子を介して、外部回路と電気的に接続されている。
従来、画素外コンタクト部3と外部端子8とを接続する配線5としては、TFT17、ドライバ回路19、信号線4を構成する第1導電層、又は、第2導電層が広く用いられていた。しかしながら、その場合、配線5をドライバ回路19上に設けることができなかった。すなわち、ドライバ回路19は、第1導電層及び第2導電層により構成される複数のTFT17と、それらを接続する第1導電層及び第2導電層により構成される多数の配線とで形成されているため、ドライバ回路19領域内に、更に第1導電層及び/又は第2導電層により構成される配線5を形成することは困難である。そのため、従来は、図6に示すように、ドライバ回路19領域の外側(場合によっては内側)に配線5を設ける必要があり、TFTアレイ基板上の額縁領域(画素領域以外の領域)が大きくなっていた。また、画素外コンタクト部3の数が少ない場合は、配線5の形成領域は小さくてすむが、画素外コンタクト部3の数が多い場合は、配線5の形成領域も大きくなり、TFTアレイ基板上の額縁領域が大きくなっていた。
また、本実施例のようなトップエミッション方式の有機EL表示装置の場合、第2電極11には光透過性を有する材料を用いるが、それらは、面抵抗が大きいことが多いため、第2電極11の電気抵抗が大きくなることが多い。その結果、第2電極11の一部で電圧低下が発生し、均一な画像を表示することができないことがある。また、高輝度の有機EL表示装置を実現する場合、第1電極10と第2電極11との間の電圧を大きくする必要があるため、トップエミッション方式において第2電極11の一部で発生しやすい電圧の低下が更に大きくなる。その結果、均一な画像表示をすることがより困難になる。これらの不均一な表示の問題を解決するためには、図7に示すように、第2電極と配線5との画素外コンタクト部3を複数配置する必要がある。しかしながら、画素外コンタクト部3の数が増大すると、配線5を形成する領域が大きくなり、額縁領域が大きくなってしまう。画素領域が同じ場合、額縁領域が大きいと、表示装置全体のサイズが大きくなり、特に携帯電話等の小型化が求められる表示装置においては、大きな欠点となる。
本実施例においては、図1に示すように、画素外コンタクト部3と外部端子8とを接続する配線5を、第3導電層を用いてドライバ回路19の領域上に形成することにより、額縁領域を低減することができる。配線5は、第1電極10と同じ層(第3導電層)に設けられたものであって、ドライバ回路19におけるTFT17やTFT17同士の接続に用いられる第1導電層及び第2導電層とは異なる層であるため、多くのTFT17やTFT17同士を接続する配線と配線5とが接触することはない。図1及び図3に示すように、ドライバ回路19を構成するTFT17を覆うように第3導電層により構成された配線5を形成することができるため、額縁領域を低減することができる。そのため、不均一な表示を改善するために画素外コンタクト部3の数を増やしても、額縁領域が大きくなることはない。すなわち、高輝度、均一な表示、かつ、額縁領域の小さい表示装置を実現することができる。画素外コンタクト部3は、基板上に最低1箇所は設ける必要があり、特に、基板上に複数設けられていることが好ましい。例えば、図1に示すように、画素領域1の四隅に対応する箇所に画素外コンタクト部3をそれぞれ設けることができる。また、画素領域の側辺に沿うような形状の比較的大きな画素外コンタクト部を設けてもよい。この場合、例えば、画素領域側辺のうち4辺すべてに画素外コンタクト部を設けてもよいし、3辺、2辺、又は、1辺のいずれかに沿うように画素外コンタクト部を設けてもよい。
また、画素外コンタクト部3は、第1導電層及び第2導電層よりも上層である第3導電層と第2電極11とを接続しているため、従来の第2電極と第1導電層との接続、又は、第2電極と第2導電層との接続のように、厚い平坦化膜を介して接続する必要がないため、より確実に接続することができる。更に、画素外コンタクト部3は、第1導電層及び第2導電層よりも上層である第3導電層と第2電極11とを接続しているため、画素外コンタクト部3自体をドライバ回路19領域上に形成することもでき、設計上の自由度が広がる。
第3導電層の材料は、限定されるものではなく、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、クロム(Cr)等の電気導電性のよい金属材料、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等の導電性酸化物等の電極材料や、それらの積層を用いることができる。また、第1電極10は、本実施例のように、第3導電層により構成されることが好ましい。これにより、第1電極10と、第3導電層により構成される配線5とを、同一のフォトマスクを用いた同一の製造工程において形成することができるため、製造工程の増加を防止しつつ、安価に表示装置を製造することができる。
第2電極11は、画素外コンタクト部3において、TFTアレイ基板側に電気的に接続される。本実施例によれば、画素外コンタクト部3では、第2電極11と、第1導電層及び第2導電層とは異なる第3導電層により構成される配線5とが接続されている。配線5は、外部回路からの電気信号及び/又は電源が供給される外部端子8と、画素外コンタクト部3とを電気的に接続している。すなわち、第2電極11は、画素外コンタクト部3、配線5及び外部端子8を介して、外部回路と電気的に接続されている。このとき、第2電極11は、発光有機層12を被覆するように設けられるが、発光有機層12及び画素外コンタクト部3を被覆できれば、その形状は限定されるものではない。例えば、第2電極11を、ドライバ回路19を覆わないように形成しても構わないし、ドライバ回路19のすべて又は一部を覆うように形成してもよい。また、第2電極11の形成パターンは、何ら1つの共通電極に限定されるものではなく、2つ以上に分割された構成をとっても構わない。また、本実施例においては、発光有機層12を狭持する電極のうち、基板側の電極がホールを注入する陽極、他方の電極が電子を注入する陰極として説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、基板側の電極が陰極、他方の電極が陽極とする構成であってもよい。
以下に、本実施例における有機EL表示装置に用いられる発光回路基板の製造方法について説明する。
まず、絶縁基板2上に、島状の半導体層15、ゲート絶縁膜18、第1導電層により構成されるゲート電極14、第2導電層により構成されるソース/ドレイン電極16等を形成し、画素領域1及びドライバ回路19のTFT17を作製した後、平坦化膜13を形成する。これらの形成方法は、特に限定されるものではない。
次に、平坦化膜13上に、スパッタ法等によりアルミニウム(Al)等の導電性材料を成膜し、フォトリソグラフィー法により、所望の形状にパターニングすることにより、第3導電層により構成される第1電極10を形成する。このとき、画素外コンタクト部3と外部端子8とを接続する配線5を合わせて形成する。なお、発光有機層12をインクジェット法、スピンコート法等の有機溶媒を用いた湿式塗布法により形成する場合は、UV/Oによる処理(UVオゾン処理)等により、第1電極10の表面に親液性を付与することが好ましい。これにより、第1電極10と発光有機層12との親和性が向上し、より均一な発光有機層12を形成することができる。
次に、複数の第1電極10上に絶縁膜21を形成する。SiO等の絶縁性材料を成膜し、フォトリソグラフィー法により、各第1電極10上の発光箇所にのみ絶縁膜21の開口部を設けるようにパターニングする。これにより、第1電極10の端部や隔壁絶縁層9近傍での発光有機層12の電気的なリークを防ぐことができる。
次に、第1電極10上に、隔壁絶縁層9を形成する。隔壁絶縁層9の形成方法は、特に限定されるものではないが、例えば、スピンコート法等により成膜した感光性ポリイミド等の薄膜を、フォトレジスト塗布、プリベーク、露光、現像、ポストベーク、エッチング、及び、フォトレジスト剥離という一連のフォトレジスト工程により所望の形状にパターニングすることにより、隔壁絶縁層9を形成することができる。なお、発光有機層12をインクジェット法、スピンコート法等の有機溶媒を用いた湿式塗布法により形成する場合は、隔壁絶縁層9をフッ素、シリコン等の添加物をドープした材料により形成し、撥液性を付与することが好ましい。また、隔壁絶縁層9の表面を酸素プラズマ処理、四フッ化炭素プラズマ処理等を行うことにより、隔壁絶縁層9に撥液性を付与しておくことがより好ましい。これにより、発光有機層12の材料を含んだインク液滴の着弾位置ずれを効果的に防止することができる。
次に、隔壁絶縁層9によりマトリクス状に区画されたそれぞれの第1電極10上に、インクジェット法、スピンコート法、真空蒸着法等により、ホール輸送層及び発光層をそれぞれ成膜することにより、発光有機層12を形成する。発光有機層12をインクジェット法やスピンコート法等の湿式塗布法を用いて形成することにより、少ない製造工程で安価に発光有機層12を形成することができる。
最後に、発光有機層12の全体を被覆するように第2電極11を形成することにより、有機EL表示装置に用いられる発光回路基板が完成する。第2電極11の形成方法は、限定されるものではなく、スパッタ法等により形成することができる。以上の方法により製造された発光回路基板は、高輝度かつ均一な画像表示が可能であり、額縁領域が少なく、また、製造工程の増加を防止することにより安価に製造することができる。
なお、本願は、2005年5月25日に出願された日本国特許出願2005−152953号を基礎として、(合衆国法典35巻第119条に基づく)優先権を主張するものである。該出願の内容は、その全体が本願中に参照として組み込まれている。
また、本願明細書における「以上」は、当該数値を含むものである。
本発明の有機EL表示装置を示す平面模式図である。 図1に示す有機EL表示装置を線分I−Iにて切断したときの断面模式図である。 図1に示す有機EL表示装置を線分II−IIにて切断したときの断面模式図である。 従来のボトムエミッション方式の有機EL素子の断面模式図である。 従来のアクティブマトリクス方式の有機EL表示装置の一例を示す断面模式図である。 従来の有機EL表示装置の平面模式図である。 従来の有機EL表示装置の平面模式図である。
符号の説明
1:画素領域
2:絶縁基板
2a:基板
3:画素外コンタクト部
4:信号線
5:配線
6:ゲートドライバ回路
7:ソースドライバ回路
8:外部端子
9:隔壁絶縁層
10:第1電極
11:第2電極
12:発光有機層
13:平坦化膜
14:ゲート電極
15:半導体層
16:ソース/ドレイン電極
17:薄膜トランジスタ(TFT)
18:ゲート絶縁膜
19:ドライバ回路
20:画素内コンタクト部
21:絶縁膜

Claims (8)

  1. 第1電極、発光層及び第2電極がこの順に積層されて構成される複数の画素と、駆動回路と、外部端子とを基板上に備えた発光回路基板であって、
    該駆動回路は、該外部端子に接続され、
    該画素の第2電極及び外部端子は、画素外コンタクト部を介して配線によって互いに接続され、
    該配線は、駆動回路の少なくとも一部の上層に配置されたことを特徴とする発光回路基板。
  2. 前記第2電極は、透光性の材料により構成されたものであることを特徴とする請求項1記載の発光回路基板。
  3. 前記配線は、第1電極と同じ層に設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の発光回路基板。
  4. 前記駆動回路及び前記画素は、ゲート電極が第1導電層により構成され、ソース電極及びドレイン電極が第2導電層により構成された薄膜トランジスタを備え、
    前記画素内の薄膜トランジスタと前記駆動回路とを互いに接続する信号線は、第1導電層及び/又は第2導電層により構成され、
    前記配線は、第3導電層により構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の発光回路基板。
  5. 前記薄膜トランジスタのソース電極と前記駆動回路とを互いに接続する信号線は、第2導電層により構成されることを特徴とする請求項4記載の発光回路基板。
  6. 前記画素外コンタクト部は、基板上に複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の発光回路基板。
  7. 前記発光層は、有機エレクトロルミネセンス発光材料を含有することを特徴とする請求項1記載の発光回路基板。
  8. 請求項1記載の発光回路基板を備えてなることを特徴とする発光表示装置。
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