JPWO2006109826A1 - 補聴器調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補聴器の音響特性を示す各種パラメータと各種聴覚特性を容易に対応付け、補聴器を調整する時間の短縮、および補聴器の各種パラメータの調整の精度を上げる。【解決手段】補聴器装用者の要求する聴覚特性の変更を、補聴器の音響パラメータの変更に2次元の配列を用いることにより、補聴器調整者が補聴器の音響パラメータの変更を容易にするとともに、補聴器の音響パラメータの調整の精度を上げ、補聴器の調整時間の短縮を行う。

Description

本発明は、補聴器の信号処理を決定する各種パラメータの値を算出し、設定する補聴器調整装置または補聴器調整プログラムに関するものである。
補聴器は、マイクから入った入力音を増幅してレシーバから出力する機能を備える。この入力音のうち、どの周波数成分をどの程度増幅して出力するかということ、すなわち音響パラメータの一つである各周波数における利得は、補聴器の特性を決定するパラメータの1つである。このような補聴器の特性は、その補聴器を使用する者(以下、「補聴器装用者」という)の聴力に適合するように調整される必要がある。
従来の補聴器は、コンデンサ、可変抵抗器を有したフィルタを備えており、このフィルタを調整することによって、補聴器の特性が調整されていた。例えば、コンデンサ、可変抵抗器を有したハイパスフィルタから構成される補聴器においては、可変抵抗器の抵抗値を変化させることにより、カットオフ周波数を可変させ減衰する低域周波数成分の量を変化させることができた。
また、同様にローパスフィルタから構成される補聴器においても、減衰する高域周波数成分の量を変化させることもできた。このように、フィルタの周波数成分の減衰量を調整することにより、補聴器の特性が調整されていた。また、可変抵抗器によりレシーバの電源電圧を可変させることにより、最大出力を変化させ、出力制限を設けることができる補聴器もあった。これらの従来の補聴器の調整は、専門家が、小型ドライバを使用して、補聴器の表面に設けられた可変抵抗器を手動で調整することにより、行われていた。
ここ数年、補聴器内部に電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(electrically erasable programmable read−only memory、以下単に「EEPROM」という。)を備え上記可変抵抗器の抵抗値をEEPROMの情報により設定するプログラマブル補聴器や、ディジタル信号処理により、より多くの調整項目を設定することにより、より細かく補聴器の特性の調整ができるディジタル補聴器が主流になってきた。これらの補聴器の特性を調整するために、補聴器調整装置が使われている。補聴器調整装置は、これらの補聴器の様々な特性を決めるための各種パラメータを決定し、補聴器が備えるEEPROM等に各種パラメータ情報を書き込むことで補聴器の特性を調整するようになっている。
上記の様にディジタル信号処理が補聴器に用いられるようになると、補聴器の調整できる特性の項目、各種パラメータの設定できる値は増え、それらの組み合わせは膨大な数になる。これらの組み合わせを全通りシミュレートし、補聴器装用者が必要とする補聴器特性の最適値を算出すると、非常に時間がかかり、補聴器装用者、補聴器調整者への負担が大きくなるという問題があった。そこで最適化手法としてシミュレーテッド・アニーリング法(Simulated Annealing、以下単に「SA法」という。)や遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm、以下単に「GA法」という。)を用いて、補聴器装用者が必要とする補聴器特性を得る方法がとられている(例えば、特許文献1、2)。
上記によって得られた補聴器特性に対し、補聴器装用者の好みや聞きやすさ等によりさらに補聴器特性の微調整が必要な場合が多い。また、補聴器装用者が、補聴器特性の設定済み補聴器を一定期間使用した後に変更を要求する場合も多い。そこで補聴器調整者は、補聴器装用者の要求を、補聴器特性を決定する各種パラメータと関連付けて各種補聴器特性の微調整を行うことが必要となる。しかし、補聴器調整の経験が少ない補聴器調整者は、補聴器装用者の要求をパラメータと関連付けることが困難であるため、補聴器装用者に適した調整が行われない場合がある。そこで補聴器調整装置を用いて、補聴器装用者の要求する言葉を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータと関連付け、現在の補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに対し、どのパラメータをどれくらい変更するかの指示を示す方法や、ボタンに変更する音響パラメータの相対値を割り当て補聴器の各種音響特性を変更していく方法がとられている(例えば、特許文献3)。
特開平09−054765号公報 特開2001−175637号公報 特開平2−20200号公報
以上の従来例で、補聴器調整者が補聴器装用者の要求に応じ補聴器の音響パラメータを容易に変更できるようになっているが、補聴器調整者が補聴器の各種音響パラメータの初期値や、現在の補聴器の各種音響パラメータに対し、それぞれの変化量(それぞれの初期値に対する変化量、あるいは従来の設定値からの変化量)を知ることが難しいという課題がある。ディジタル信号処理が補聴器に用いられるようになると、補聴器の調整出来る項目、各種パラメータの値として設定可能な選択肢としての値(選択候補値)の数が増えるため、さらにこの傾向が増大する。
本発明は、補聴器調整者が各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに対応付けることを容易にするとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上する補聴器調整装置または補聴器調整プログラムを提供することを目的とする。
本発明の補聴器調整装置は、補聴器の特性を決定する複数の音響パラメータを前記補聴器に設定することにより、前記補聴器の特性を調整する補聴器調整装置であって、前記複数の音響パラメータ毎に補聴器装用者の聴力情報のデータまたは前記補聴器に設定されている複数の音響パラメータの設定値のいずれかに基づき設定可能な特性領域内で前記音響パラメータの選択可能な特性値群を算出し示す特性値群算出表示手段と、前記特性値群算出表示手段に示された特性値群からいずれかを任意に選択することで選択された前期特性値を前記補聴器の音響パラメータとして設定する選択入力設定手段とを有する。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、表示された特性値群の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な各種音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であるため、補聴器調整者は、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
本発明の補聴器調整装置は、前記特性値群算出表示手段は、入力された補聴器装用者の聴力情報のデータを基に前記補聴器の音響パラメータの初期値を算出する初期値算出部と、前記初期値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第1のパラメータ算出部と、前記第1のパラメータ算出部により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示部を有し、前記選択入力設定手段は、前記特性値算出表示手段により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力部と、前記入力部で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、この配列状に示された複数の選択可能な複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な各種音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記特性値算出表示手段は、前記補聴器から複数の音響パラメータの設定値を取得するパラメータ取得部と、前記パラメータ取得部により取得した前記音響パラメータの設定値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第2のパラメータ算出部と、前記第2のパラメータ算出部により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示部を有し、前記選択入力設定手段は、前記特性値算出表示手段により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力部と、前記入力部で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、補聴器装用者の最近の聴覚データが不明であっても、従来から使用している補聴器のデータを取り込むことで、この配列状に示された複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記音響パラメータの値を算出する前記第1のパラメータ算出部は、配列を用いて音響パラメータの値を規定するものであって、前記補聴器装用者の前記聴力情報を表すデータを基に前記補聴器の音響パラメータの基準値を算出する第1の基準音響パラメータ設定部と、少なくとも一つの配列を作成する配列作成部と、前記音響パラメータの初期値を基準として前記音響パラメータの選択可能な複数の値を算出する選択候補値算出部と、前記選択候補値算出部で算出された複数の前記選択候補値を前記配列作成部にて作成された配列に対応させて設定する選択候補値設定部と、前記入力部の指示に基づき配列から任意の配列要素を選択する配列選択処理部と、選択された前記配列要素に対応する音響パラメータの選択候補値を設定する音響パラメータ設定処理部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、この配列状に示された複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記音響パラメータの選択候補値としての推奨値を算出する前記第2のパラメータ算出部は、配列を用いて音響パラメータの選択候補値を規定するものであって、前記音響パラメータの設定値を基準として設定する第2の基準音響パラメータ設定部と、少なくとも一つの配列を作成する配列作成部と、前記音響パラメータの設定値を基準として前記音響パラメータの選択可能な複数の値を算出する選択候補値算出部と、前記選択候補値算出部で算出された複数の前記選択候補値を前記配列作成部にて作成された配列に対応させて設定する選択候補値設定部と、前記入力部の指示に基づき配列から任意の配列要素を選択する配列選択処理部と、選択された前記配列要素に対応する音響パラメータの選択候補値を設定する音響パラメータ設定処理部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、この配列状に示された複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記表示部は前記複数の値を、2次元配列を構成する配列要素として表示する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、少なくとも2種類の音響パラメータ、あるいは一つの音響パラメータであっても関係の深い要因を対応させて設定できることで、より簡便に、短時間で、補聴器装用者が望む音響パラメータの値に精度よく近づけることができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記表示部により表示される前記複数の値は、少なくとも時間的要素および空間的要素の何れか1つの要素を加えた3次元以上の配列を構成する配列要素として表示される構成を有してもよい。
ここで、時間的要素とは、例えば使用しているその時間帯、空間的要素とは、例えば、補聴器装用者、雨、風、気温、湿度等の自然環境、人工的な騒音等の環境などを含む。この構成により、本発明の補聴器調整装置は、補聴器装用者が複数人であっても、いかなる時間帯や環境であって、音響パラメータを群として扱うことができ、各人、時間帯、環境などに対応した設定に容易に切り替えることができ、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
本発明によれば、補聴器装用者が要求する補聴器特性にするための補聴器の音響特性を決定する各種音響パラメータの値を効率よく設定でき、調整時間の短縮ができる補聴器調整装置または補聴器調整プログラムを提供することができる。
本願発明の第1の実施の形態における補聴器調整装置を示すブロック図 本願発明の第2の実施の形態における補聴器調整装置を示すブロック図 本実施の形態における配列を示す図 本実施の形態における配列の具体例を示す図 本実施の形態における配列の設定値の具体例を示す図
符号の説明
100、100a 補聴器調整装置
101 音響パラメータ取得部
102 初期値算出部
103、103a パラメータ算出部
104、104a 基準音響パラメータ設定部
105 配列作成処理部
106 選択候補値設定部
107 配列選択処理部
108 音響パラメータ設定処理部
109 入力部
110 設定部
115 表示部
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本第1の実施の形態における補聴器調整装置の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、補聴器調整装置100は、補聴器装用者の聴力情報のデータ(以下、聴力データ)を入力し、このデータを基に、SA法やGA法などの最適化手法を用いて、補聴器の音響パラメータの初期値を算出する音響パラメータの初期値算出部102と、この初期値を基に各種パラメータの選択候補値の推奨値を算出し配列状に設定する第1のパラメータ算出部であるパラメータ算出部103、算出された選択候補値の配列を表示する表示部115、パラメータ算出部103により算出された推奨値の配列から選択候補値を選択し入力するための入力部109、選択された音響パラメータの選択推奨値を補聴器に設定するために出力する設定部110と、を有する。第1のパラメータ算出部と表示部115は本発明の特性値群算出表示手段を構成し、入力部109と設定部110は本発明の選択入力設定手段を構成する。
補聴器のパラメータ算出部103は、音響パラメータ初期値算出部102によって得られた音響パラメータの初期値から基準となる音響パラメータを設定する、本発明の第1の基準音響パラメータ設定部である基準音響パラメータ設定部104、基準音響パラメータ設定部104で設定された基準となる音響パラメータに対応した所定の配列を作成する、本発明の配列作成部である配列作成処理部105、基準音響パラメータ設定部104により設定された基準となる音響パラメータに基づいて配列作成処理部105により作成された配列を構成する各配列要素に選択候補値であるパラメータ値を設定する選択候補値設定部106、選択候補値設定部106により設定された配列の選択候補値の中から、入力部109から入力される選択候補値を示す信号を対応付ける配列選択処理部107、配列選択処理部107により選択された配列の選択候補値から音響パラメータの値を設定する音響パラメータ設定処理部108を含む。さらに、補聴器装用者120の聴力データ121を補聴器調整装置100へ入力するための図示されていないインターフェースを備えるものとする。
以下、本実施の形態の補聴器調整装置の動作について説明する。
聴力データ121を補聴器調整装置100へ入力する方法としては、聴力データのファイルを読み込むことにより入力を行ってもよいし、手入力を受け付けることで入力を行ってもよい。聴力データ121を補聴器調整装置100に入力する方法は、この他にも、ネットワークや記録媒体を用いるなど様々な方法が可能である。音響パラメータの初期値算出部102の機能は、例えばパソコン等のCPUが所定のプログラムを実行することによって実現することができる。音響パラメータ初期値算出部102によって得られた音響パラメータを基準音響パラメータ設定104で処理を行い基準の音響パラメータの値として設定する。
配列作成処理部105は図3に示すように横軸にn、縦軸にmの2次元のn×m配列を作成する。ここで、m、nはともに自然数とする。
配列を構成するそれぞれの配列要素には、選択候補値設定部106により基準となる補聴器の音響パラメータの値からの変更可能な値の候補が設定される。すなわち、選択候補値設定部106において、基準音響パラメータ設定部104で設定された基準の音響パラメータ値を基に、それぞれの配列要素に対応する値を算出し、補聴器の音響パラメータの選択候補値として設定される。このとき、選択候補値設定部106により設定される各配列要素に対応する値は、複数の音響パラメータそれぞれに対してあらかじめ設定された上限値と下限値、補聴器の電気回路として取り得る上限値と下限値、生体工学的、臨床検査の立場から基準の音響パラメータ値から一度に変更可能な変化幅等により決定される所定の範囲内の値であり、こうして算出された複数の値は、選択候補値設定部106により作成された配列を構成する、基準から等間隔、あるいは基準から離れるほど変化幅が大きくなる、または小さくなるように算出された複数の値として、あるいはそのシンボル的な符号などとして表示される。
こうして選択候補値設定部106により算出され、作成された配列に表示された選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値が選択される。音響パラメータの値を選択する手段としては、最低限の構成として、ハード的に構成する場合は、選択候補値設定部106により設定された選択候補値の配列を表示する表示部115と表示部115と連動した、複数個のプラス/マイナスが選択できるボタンでもよいし、カウントアップ/ダウン兼用のカウントボタンと、アップダウン切替ボタンとの組み合わせでもよい。これらのボタンを操作することで、補聴器調整者が、聴覚特性を補聴器の各種音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。なお、音響パラメータの値を選ぶ手段として、ソフト的な手段として、音声認識技術を用いて、「もっと大きく」、「もっと小さく」等のように発声したものを認識する手段でも構成できる。
次に本発明の第2の実施の形態の補聴器調整装置について、図2を用いて説明する。なお、図2において、本発明の第2の実施の形態の補聴器調整装置を構成する各構成要素のうち、図1に示した本発明の第1の実施の形態の補聴器調整装置を構成する各構成要素と同一なものには、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態の補聴器調整装置100aでは、既に設定済みの補聴器130の補聴器特性を、補聴器130の音響パラメータの設定値を基に再設定していく場合について説明する。本実施の形態において、第2のパラメータ算出部であるパラメータ算出部103aを構成する補聴器調整装置100aは、補聴器130からインターフェースを介して従来の音響パラメータおよびその値を取得するための、音響パラメータ取得部101を有するものとする。本実施の形態においては、第2のパラメータ算出部と表示部115が本発明の特性値群算出表示手段を構成する。音響パラメータ取得部101は、補聴器130の音響パラメータを記憶する音響パラメータ記憶部131および信号を処理する信号処理部132を有する補聴器130に接続されている。補聴器調整装置100aは補聴器130の音響パラメータ記憶部131に記憶されている補聴器の音響パラメータの種類およびその各種設定値を音響パラメータ取得部101で取得する。前記音響パラメータ取得部101で取得された音響パラメータの種類およびその各種設定値は、本発明の第2の基準音響パラメータ設定部である基準音響パラメータ設定部104aへ出力され、基準の音響パラメータの値として設定される。音響パラメータ取得部101は音響パラメータ記憶部131に記憶されている補聴器の音響パラメータを取得する方法としては、ケーブルや無線通信を含む通信手段を用いるなど様々な方法が可能である。
次に、配列作成処理部105は図3に示すように横軸にn、縦軸にmの2次元の配列を作成する。各種音響パラメータの種類ごとに配列を構成する配列要素が設定されている。すなわち、配列を構成するそれぞれの配列要素には、基準となる補聴器の音響パラメータの値を基準とし、その周囲に所定の変化量に対応した複数の選択候補値あるいはそのシンボルが設定配置されている。なお、配列作成処理部105は、基準音響パラメータ設定部104で設定された基準となる音響パラメータに対応して配列を作成するが、作成する配列を構成する配列要素の特徴、配列のサイズなどは、規定としてもよいし、事前に設定可能としてもよいし、また基準音響パラメータ設定部104で設定された基準となる音響パラメータに基づいて決定されるようにしてもよい。選択候補値設定部106において、それぞれの配列要素に、前記基準音響パラメータ設定部104aで設定された基準の音響パラメータ値を基に算出された選択候補値が対応付けて設定される。
ここで具体的な例を用いて説明する。本実施の形態では、配列作成処理部105は図4に示す5×5の配列を作成するものとする。配列作成処理部105は任意の行と列から構成される複数の配列を作成することが可能であるが、本実施の形態では説明を容易にするため、配列作成処理部105が音響パラメータの周波数成分に関する配列を作成する場合を例にあげて説明する。配列作成処理部105が作成する5×5の配列に対して、選択候補値設定部106は、図5に示すように、縦軸に高域周波数成分、横軸に低域周波数成分を想定した選択候補値であるパラメータ値を設定する。ここで、f(a,b)は基準に対し、aは低域周波数成分の変化量を表す選択候補値、bは高域周波数成分の変化量を表す選択候補値を示している。なお、本実施の形態では配列作成処理部105が周波数に関する配列を作成する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されない。配列作成処理部105が作成する配列は、基準音響パラメータ設定部104aで設定された音響パラメータに対応した配列であれば、任意の行と列から構成される複数の配列を作成することが可能であり、周波数成分だけでなく、例えば、補聴器の入出力比など、補聴器の各種特性に応じた配列を設定してもよい。
図5に示す配列例は、図4に示す配列において、配列の中心である配列要素X(3,3)を基準とした場合である。この基準となる配列要素に対し、上方向に配列要素を移動した場合は低域の音響パラメータの値が増える、すなわちプラス(+)方向の設定、下方向に移動した場合は低域の音響パラメータの値が減る、すなわちマイナス(−)方向の設定、右方向に移動した場合は高域の音響パラメータの値が増える、すなわちプラス(+)方向の設定、左方向に移動した場合は高域の音響パラメータの値が減る、すなわちマイナス(−)方向の設定となっている。
このように基準音響パラメータ設定部104aで設定された基準音響パラメータを配列作成処理部105が作成する配列の配列要素X(3,3)に設定すれば、この5×5の配列に選択候補値となる音響パラメータの値を効果的に設定できる。もしここで、低域の範囲が補聴器装用者の要望、補聴器の部品特性による制約等で限定されており、低域に関し上方向に移動して低域の音響パラメータが増えるプラス(+)方向の設定、たとえば配列要素を+3の値に移動することができない場合は、例えば、配列の最上段(X(1,1)〜X(5,1))に移動できないように表示画面に明示する、あるいは配列の最上段(X(1,1)〜X(5,1))に設定しようとした場合、表示画面輝度の変化、補聴器調整装置の振動、音声により注意を促す等して移動範囲を視覚的、あるいは聴覚的、触覚的に認識させることができる。また、配列に設定されている変更値、すなわち選択候補値は、何通りか複数の音響パラメータを設定してもよく、さらに基準から遠くなるほど、あるいは基準からの配列上の距離に応じて比例的に変化するだけでなく、級数的に変化する等、補聴器の特性により大きな効果が得られるように変更値を設定してもよい。
なお、基準からの配列上の距離の変化に応じて選択候補値の変化量を可変できるようにするために、配列の表示の周辺に、変化量可変手段(ハード的な構成でも、ソフト的な構成でも可)を設けてもよい。
以上のことより、本発明の補聴器調整装置は、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けるとともに、視覚的、音響的、触覚的等の方法で容易に補聴器装用者の要求レベルに合わせることが可能となり、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
さらに詳細に述べると、このように第1および第2の実施の形態の補聴器調整装置の音響パラメータの変更値を算出するパラメータ算出部103、103aにおいて、補聴器の音響パラメータの初期値や、音響パラメータを取得する音響パラメータ取得部101で得られた調整前(従来)の補聴器の音響パラメータの値に対し、1つまたは複数のパラメータの値の変更、あるいは選択候補値を設定したn×mの2次元の配列を設定する。パラメータの変更を設定したn×mの2次元の配列を設定する際、補聴器の音響パラメータの初期値や、音響パラメータを取得する音響パラメータ取得部101で得られた従来の補聴器の音響パラメータからの相対値となるため基準値、または従来の設定値はn×mの2次元配列の中心に位置することが好ましい。2次元配列の横軸、縦軸それぞれに異なる聴覚特性を割り当て、その聴覚特性の変更に有効な補聴器の音響パラメータを割り当てることによりn×mの2次元配列の設定を行う。
ここでnおよびmの数は、基準に対し特性値が増加する方向、すなわちプラス方向と減少する方向、すなわちマイナス方向で選択肢がバランスするように設定するのが好ましいことから奇数の整数が好ましい。ただし、基準となる初期値、または取得した値が補聴器として設定可能領域の中で偏っている場合は、nおよびmの数が偶数となってもよい。
このときに補聴器の音響パラメータの初期値や、音響パラメータを取得する音響パラメータ取得部で得られた従来の補聴器の音響パラメータの値を示す位置から遠くなるほど聴覚特性の変化が大きくなるように音響パラメータを変化させるように設定するのが調整での変化を認識しやすいことからより好ましい。ここで変更値、あるいは選択候補値を選択し、入力を行う入力部109において、補聴器装用者120の要求する聴覚特性に応じ、該当する1つの配列要素を選択すると、選択された配列要素に対応して設定してある補聴器の音響パラメータの選択候補値を設定部110によって補聴器130に設定することで、従来の補聴器の音響パラメータの値を示す配列の位置を更新記録する。
2次元配列を複数有する構成にするまたは2次元配列の縦軸、横軸に割り当てる聴覚特性を切り替える手段を有し、配列の設定値を算出する手段を有することにより、聴覚特性を多く適用することができる。さらに2次元配列を算出したときに、該当する補聴器の音響パラメータの値が部品構成等その他の要因により無い場合、または設定不可能な場合はその配列の表示色を変える、配列自身を見えなくする等によって選択できなくすることにより設定できる範囲を明確に示すことができるため、補聴器の音響パラメータの調整範囲を視覚的に得ることができる。
これにより、補聴器の音響パラメータを補聴器調整者が直接操作することなく補聴器装用者の要求する聴覚特性に応じて補聴器の音響パラメータに反映していくことが容易になる。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本発明の第3の実施の形態の補聴器調整装置は図1または図2に示した第1または第2の実施の形態の補聴器調整装置と基本構成を同じくするため、同様の構成については同一の符号を用いて標記し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態の補聴器調整装置100bは、補聴器調整者123が、補聴器装用者120の聴覚特性の変更の要求、すなわち補聴器装用者の要求122を入力するためのインターフェース、すなわち入力部109を有するもので、CPU等の演算部、データ記憶部およびデータ入出力インターフェース等を備えた専用機器により構成した補聴器調整装置でも、あるいは、初期値算出部、音響パラメータ取得部、パラメータ算出部等の各機能手段をプログラムとして構成し、コンピュータで実行するようにしてもよい。
この場合、入力部109としてのインターフェースにより入力された要求122は表示部115により図3の配列に近い形で補聴器調整者123に示すのが有効であり、例えば配列をボタン化したパーソナルコンピュータあるいはワークステーション等(以下まとめて「パソコン」と示す。)の汎用機器の画面により構成される表示部115により表示された音響パラメータ群、すなわち選択候補値群の配列をマウスでクリックすることにより選択候補値設定部107で配列の選択を行うようにしてもよい。設定部110により、選択された配列の音響パラメータの値、すなわち選択候補値を、補聴器130の音響パラメータ記憶部131に設定することにより、音響パラメータ記憶部131に格納される。補聴器130は、この音響パラメータの値に基づき信号処理を行うことができるようになる。
前述の実施の形態では、低域周波数成分の大小、高域周波数成分の大小により設定される音響パラメータを設定する場合について説明を行ったが、補聴器装用者の要求122は、音量、明瞭さ、反響具合、金属質(キンキン音)等に対する好み等多岐に渡ることが多い。そこで図3に示すような配列を上記した様々な要求に応じることができるように複数パターンの配列を作成し、その中から必要に応じて選択し、各種パラメータを設定することが有効である。この場合、同一の音響パラメータを変更する場合でも、例えば、音響パラメータが周波数成分により設定されるとしても、低域周波数成分のみに着目する、高域周波数成分のみに着目する、中域周波数成分のみに着目するなど、異なった手法が可能であるため、それぞれに応じた配列を作成するのも有効な手段となる。
なお、上記の各実施の形態において、配列として、二次元配列を用いて説明したが、三次元配列あるいは三次元配列と時間の経過、使用しているその時間帯、補聴器装用者、雨、風、気温、湿度等の自然環境、人工的な騒音等の環境等の要素を含め、次元的にはいわゆる三次元より上の配列であってもよい。
以上のことより、本発明の補聴器調整装置は、補聴器調整者が各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに対応付けるのを容易にするとともに、多岐にわたる補聴器装用者の要求に対して細かいレベルまで容易に近づけることができることから、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
以上のように、本発明の補聴器調整装置は補聴器装用者の求める補聴器特性を設定して行く方法において補聴器の音響特性を補聴器装用者の要求に応じ調整することを容易にし、時間の短縮、補聴器の音響特性を決定する各種パラメータの調整精度を上げることについて有用である。
本発明は、補聴器の信号処理を決定する各種パラメータの値を算出し、設定する補聴器調整装置または補聴器調整プログラムに関するものである。
補聴器は、マイクから入った入力音を増幅してレシーバから出力する機能を備える。
この入力音のうち、どの周波数成分をどの程度増幅して出力するかということ、すなわち音響パラメータの一つである各周波数における利得は、補聴器の特性を決定するパラメータの1つである。
このような補聴器の特性は、その補聴器を使用する者(以下、「補聴器装用者」という)の聴力に適合するように調整される必要がある。
従来の補聴器は、コンデンサ、可変抵抗器を有したフィルタを備えており、このフィルタを調整することによって、補聴器の特性が調整されていた。
例えば、コンデンサ、可変抵抗器を有したハイパスフィルタから構成される補聴器においては、可変抵抗器の抵抗値を変化させることにより、カットオフ周波数を可変させ減衰する低域周波数成分の量を変化させることができた。
また、同様にローパスフィルタから構成される補聴器においても、減衰する高域周波数成分の量を変化させることもできた。
このように、フィルタの周波数成分の減衰量を調整することにより、補聴器の特性が調整されていた。
また、可変抵抗器によりレシーバの電源電圧を可変させることにより、最大出力を変化させ、出力制限を設けることができる補聴器もあった。
これらの従来の補聴器の調整は、専門家が、小型ドライバを使用して、補聴器の表面に設けられた可変抵抗器を手動で調整することにより、行われていた。
ここ数年、補聴器内部に電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、以下単に「EEPROM」という。)を備え上記可変抵抗器の抵抗値をEEPROMの情報により設定するプログラマブル補聴器や、ディジタル信号処理により、より多くの調整項目を設定することにより、より細かく補聴器の特性の調整ができるディジタル補聴器が主流になってきた。これらの補聴器の特性を調整するために、補聴器調整装置が使われている。
補聴器調整装置は、これらの補聴器の様々な特性を決めるための各種パラメータを決定し、補聴器が備えるEEPROM等に各種パラメータ情報を書き込むことで補聴器の特性を調整するようになっている。
上記の様にディジタル信号処理が補聴器に用いられるようになると、補聴器の調整できる特性の項目、各種パラメータの設定できる値は増え、それらの組み合わせは膨大な数になる。
これらの組み合わせを全通りシミュレートし、補聴器装用者が必要とする補聴器特性の最適値を算出すると、非常に時間がかかり、補聴器装用者、補聴器調整者への負担が大きくなるという問題があった。
そこで最適化手法としてシミュレーテッド・アニーリング法(Simulated Annealing、以下単に「SA法」という。)や遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm、以下単に「GA法」という。)を用いて、補聴器装用者が必要とする補聴器特性を得る方法がとられている(例えば、特許文献1、2)。
上記によって得られた補聴器特性に対し、補聴器装用者の好みや聞きやすさ等によりさらに補聴器特性の微調整が必要な場合が多い。
また、補聴器装用者が、補聴器特性の設定済み補聴器を一定期間使用した後に変更を要求する場合も多い。
そこで補聴器調整者は、補聴器装用者の要求を、補聴器特性を決定する各種パラメータと関連付けて各種補聴器特性の微調整を行うことが必要となる。
しかし、補聴器調整の経験が少ない補聴器調整者は、補聴器装用者の要求をパラメータと関連付けることが困難であるため、補聴器装用者に適した調整が行われない場合がある。
そこで補聴器調整装置を用いて、補聴器装用者の要求する言葉を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータと関連付け、現在の補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに対し、どのパラメータをどれくらい変更するかの指示を示す方法や、ボタンに変更する音響パラメータの相対値を割り当て補聴器の各種音響特性を変更していく方法がとられている(例えば、特許文献3)。
特開平09-054765号公報 特開2001-175637号公報 特開平2-20200号公報
以上の従来例で、補聴器調整者が補聴器装用者の要求に応じ補聴器の音響パラメータを容易に変更できるようになっているが、補聴器調整者が補聴器の各種音響パラメータの初期値や、現在の補聴器の各種音響パラメータに対し、それぞれの変化量(それぞれの初期値に対する変化量、あるいは従来の設定値からの変化量)を知ることが難しいという課題がある。
ディジタル信号処理が補聴器に用いられるようになると、補聴器の調整出来る項目、各種パラメータの値として設定可能な選択肢としての値(選択候補値)の数が増えるため、さらにこの傾向が増大する。
本発明は、補聴器調整者が各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに対応付けることを容易にするとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上する補聴器調整装置または補聴器調整プログラムを提供することを目的とする。
本発明の補聴器調整装置は、補聴器の特性を決定する複数の音響パラメータを前記補聴器に設定することにより、前記補聴器の特性を調整する補聴器調整装置であって、前記複数の音響パラメータ毎に補聴器装用者の聴力情報のデータまたは前記補聴器に設定されている複数の音響パラメータの設定値のいずれかに基づき設定可能な特性領域内で前記音響パラメータの選択可能な特性値群を算出し示す特性値群算出表示手段と、前記特性値群算出表示手段に示された特性値群からいずれかを任意に選択することで選択された前記特性値を前記補聴器の音響パラメータとして設定する選択入力設定手段と、を有する。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、表示された特性値群の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な各種音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であるため、補聴器調整者は、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
本発明の補聴器調整装置は、前記特性値群算出表示手段は、入力された補聴器装用者の聴力情報のデータを基に前記補聴器の音響パラメータの初期値を算出する初期値算出部と、前記初期値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第1のパラメータ算出部と、前記第1のパラメータ算出部により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示部を有し、前記選択入力設定手段は、前記特性値算出表示手段により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意に選択された前記特性値を特定する特定信号を受信する特定信号受信手段と、前記特定信号特定された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するため設定部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、この配列状に示された複数の選択可能な複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な各種音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記特性値算出表示手段は、前記補聴器から複数の音響パラメータの設定値を取得するパラメータ取得部と、前記パラメータ取得部により取得した前記音響パラメータの設定値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第2のパラメータ算出部と、前記第2のパラメータ算出部により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示部を有し、前記選択入力設定手段は、前記特性値算出表示手段により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力部と、前記入力部で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、補聴器装用者の最近の聴覚データが不明であっても、従来から使用している補聴器のデータを取り込むことで、この配列状に示された複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記音響パラメータの値を算出する前記第1のパラメータ算出部は、配列を用いて音響パラメータの値を規定するものであって、前記補聴器装用者の前記聴力情報を表すデータを基に前記補聴器の音響パラメータの基準値を設定する第1の基準音響パラメータ設定部と、少なくとも一つの配列を作成する配列作成部と、前記音響パラメータの基準値に基づいて前記音響パラメータの選択可能な複数の値を算出する選択候補値算出部と、前記選択候補値算出部で算出された複数の前記選択候補値を前記配列作成部にて作成された配列に対応させて設定する選択候補値設定部と、前記入力部の指示に基づき配列から任意に選択された配列要素を特定する配列要素特定部と、特定された前記配列要素に対応する音響パラメータの選択候補値を設定する音響パラメータ設定処理部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、この配列状に示された複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記音響パラメータの選択候補値としての推奨値を算出する前記第2のパラメータ算出部は、配列を用いて音響パラメータの選択候補値を規定するものであって、前記音響パラメータの設定値を基準として設定する第2の基準音響パラメータ設定部と、少なくとも一つの配列を作成する配列作成部と、前記音響パラメータの設定値を基準として前記音響パラメータの選択可能な複数の値を算出する選択候補値算出部と、前記選択候補値算出部で算出された複数の前記選択候補値を前記配列作成部にて作成された配列に対応させて設定する選択候補値設定部と、前記入力部の指示に基づき配列から任意の配列要素を選択する配列選択処理部と、選択された前記配列要素に対応する音響パラメータの選択候補値を設定する音響パラメータ設定処理部とを備える構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、この配列状に示された複数の値、すなわち選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値を選ぶことは、非常に容易であり、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けることができるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記表示部は前記複数の値を、2次元配列を構成する配列要素として表示する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の補聴器調整装置は、少なくとも2種類の音響パラメータ、あるいは一つの音響パラメータであっても関係の深い要因を対応させて設定できることで、より簡便に、短時間で、補聴器装用者が望む音響パラメータの値に精度よく近づけることができる。
また、本発明の補聴器調整装置は、前記表示部により表示される前記複数の値は、少なくとも時間的要素および空間的要素の何れか1つの要素を加えた3次元以上の配列を構成する配列要素として表示される構成を有してもよい。
ここで、時間的要素とは、例えば使用しているその時間帯、空間的要素とは、例えば、補聴器装用者、雨、風、気温、湿度等の自然環境、人工的な騒音等の環境などを含む。この構成により、本発明の補聴器調整装置は、補聴器装用者が複数人であっても、いかなる時間帯や環境であって、音響パラメータを群として扱うことができ、各人、時間帯、環境などに対応した設定に容易に切り替えることができ、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
本発明によれば、補聴器装用者が要求する補聴器特性にするための補聴器の音響特性を決定する各種音響パラメータの値を効率よく設定でき、調整時間の短縮ができる補聴器調整装置または補聴器調整プログラムを提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は本第1の実施の形態における補聴器調整装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、補聴器調整装置100は、補聴器装用者の聴力情報のデータ(以下、聴力データ)を入力し、このデータを基に、SA法やGA法などの最適化手法を用いて、補聴器の音響パラメータの初期値を算出する音響パラメータの初期値算出部102と、この初期値を基に各種パラメータの選択候補値の推奨値を算出し配列状に設定する第1のパラメータ算出部であるパラメータ算出部103、算出された選択候補値の配列を表示する表示部115、パラメータ算出部103により算出された推奨値の配列から選択候補値を選択し入力するための入力部109、選択された音響パラメータの選択推奨値を補聴器に設定するために出力する設定部110と、を有する。
第1のパラメータ算出部と表示部115は本発明の特性値群算出表示手段を構成し、入力部109と設定部110は本発明の選択入力設定手段を構成する。
補聴器のパラメータ算出部103は、音響パラメータ初期値算出部102によって得られた音響パラメータの初期値から基準となる音響パラメータを設定する、本発明の第1の基準音響パラメータ設定部である基準音響パラメータ設定部104、基準音響パラメータ設定部104で設定された基準となる音響パラメータに対応した所定の配列を作成する本発明の配列作成部である配列作成処理部105、基準音響パラメータ設定部104により設定された基準となる音響パラメータに基づいて配列作成処理部105により作成された配列を構成する各配列要素に選択候補値であるパラメータ値を設定する選択候補値設定部106、選択候補値設定部106により設定された配列の選択候補値の中から、入力部109から入力される選択候補値を示す信号を対応付ける配列選択処理部107、配列選択処理部107により選択された配列の選択候補値から音響パラメータの値を設定する音響パラメータ設定処理部108と、を含む。
さらに、補聴器装用者120の聴力データ121を補聴器調整装置100へ入力するための図示されていないインターフェースを備えるものとする。
以下、本実施の形態の補聴器調整装置の動作について説明する。
聴力データ121を補聴器調整装置100へ入力する方法としては、聴力データのファイルを読み込むことにより入力を行ってもよいし、手入力を受け付けることで入力を行ってもよい。聴力データ121を補聴器調整装置100に入力する方法は、この他にも、ネットワークや記録媒体を用いるなど様々な方法が可能である。
音響パラメータの初期値算出部102の機能は、例えばパソコン等のCPUが所定のプログラムを実行することによって実現することができる。
音響パラメータ初期値算出部102によって得られた音響パラメータを基準音響パラメータ設定104で処理を行い基準の音響パラメータの値として設定する。
配列作成処理部105は図3に示すように横軸にn、縦軸にmの2次元のn×m配列を作成する。ここで、m、nはともに自然数とする。
配列を構成するそれぞれの配列要素には、選択候補値設定部106により基準となる補聴器の音響パラメータの値からの変更可能な値の候補が設定される。
すなわち、選択候補値設定部106において、基準音響パラメータ設定部104で設定された基準の音響パラメータ値を基に、それぞれの配列要素に対応する値を算出し、補聴器の音響パラメータの選択候補値として設定される。
このとき、選択候補値設定部106により設定される各配列要素に対応する値は、複数の音響パラメータそれぞれに対してあらかじめ設定された上限値と下限値、補聴器の電気回路として取り得る上限値と下限値、生体工学的、臨床検査の立場から基準の音響パラメータ値から一度に変更可能な変化幅等により決定される所定の範囲内の値であり、こうして算出された複数の値は、選択候補値設定部106により作成された配列を構成する、基準から等間隔、あるいは基準から離れるほど変化幅が大きくなる、または小さくなるように算出された複数の値として、あるいはそのシンボル的な符号などとして表示される。
こうして選択候補値設定部106により算出され、作成された配列に表示された選択候補値の中から、補聴器装用者の要求に合うように、適当な音響パラメータの値が選択される。
音響パラメータの値を選択する手段としては、最低限の構成として、ハード的に構成する場合は、選択候補値設定部106により設定された選択候補値の配列を表示する(表示部115と)表示部115と連動した、複数個のプラス/マイナスが選択できるボタンでもよいし、カウントアップ/ダウン兼用のカウントボタンと、アップダウン切替ボタンとの組み合わせでもよい。
これらのボタンを操作することで、補聴器調整者が、聴覚特性を補聴器の各種音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けるとともに、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
なお、音響パラメータの値を選ぶ手段として、ソフト的な手段として、音声認識技術を用いて、「もっと大きく」、「もっと小さく」等のように発声したものを認識する手段でも構成できる。
次に本発明の第2の実施の形態の補聴器調整装置について、図2を用いて説明する。
なお、図2において、本発明の第2の実施の形態の補聴器調整装置を構成する各構成要素のうち、図1に示した本発明の第1の実施の形態の補聴器調整装置を構成する各構成要素と同一なものには、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態の補聴器調整装置100aでは、既に設定済みの補聴器130の補聴器特性を、補聴器130の音響パラメータの設定値を基に再設定していく場合について説明する。
本実施の形態において、第2のパラメータ算出部であるパラメータ算出部103aを構成する補聴器調整装置100aは、補聴器130からインターフェースを介して従来の音響パラメータおよびその値を取得するための、音響パラメータ取得部101を有するものとする。
本実施の形態においては、第2のパラメータ算出部と表示部115が本発明の特性値群算出表示手段を構成する。
音響パラメータ取得部101は、補聴器130の音響パラメータを記憶する音響パラメータ記憶部131および信号を処理する信号処理部132を有する補聴器130に接続されている。補聴器調整装置100aは補聴器130の音響パラメータ記憶部131に記憶されている補聴器の音響パラメータの種類およびその各種設定値を音響パラメータ取得部101で取得する。
前記音響パラメータ取得部101で取得された音響パラメータの種類およびその各種設定値は、本発明の第2の基準音響パラメータ設定部である基準音響パラメータ設定部104aへ出力され、基準の音響パラメータの値として設定される。
音響パラメータ取得部101音響パラメータ記憶部131に記憶されている補聴器の音響パラメータを取得する方法としては、ケーブルや無線通信を含む通信手段を用いるなど様々な方法が可能である。
次に、配列作成処理部105は図3に示すように横軸にn、縦軸にmの2次元の配列を作成する。
各種音響パラメータの種類ごとに配列を構成する配列要素が設定されている。
すなわち、配列を構成するそれぞれの配列要素には、基準となる補聴器の音響パラメータの値を基準とし、その周囲に所定の変化量に対応した複数の選択候補値あるいはそのシンボルが設定配置されている。
なお、配列作成処理部105は、基準音響パラメータ設定部104で設定された基準となる音響パラメータに対応して配列を作成するが、作成する配列を構成する配列要素の特徴、配列のサイズなどは、規定としてもよいし、事前に設定可能としてもよいし、また基準音響パラメータ設定部104で設定された基準となる音響パラメータに基づいて決定されるようにしてもよい。
選択候補値設定部106において、それぞれの配列要素に、前記基準音響パラメータ設定部104aで設定された基準の音響パラメータ値を基に算出された選択候補値が対応付けて設定される。
ここで具体的な例を用いて説明する。本実施の形態では、配列作成処理部105は図4に示す5×5の配列を作成するものとする。配列作成処理部105は任意の行と列から構成される複数の配列を作成することが可能であるが、本実施の形態では説明を容易にするため、配列作成処理部105が音響パラメータの周波数成分に関する配列を作成する場合を例にあげて説明する。
配列作成処理部105が作成する5×5の配列に対して、選択候補値設定部106は、図5に示すように、縦軸に高域周波数成分、横軸に低域周波数成分を想定した選択候補値であるパラメータ値を設定する。
ここで、f(a,b)は基準に対し、aは低域周波数成分の変化量を表(す選択候補値)、bは高域周波数成分の変化量を表(す選択候補値を示)している。
なお、本実施の形態では配列作成処理部105が周波数に関する配列を作成する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されない。
配列作成処理部105が作成する配列は、基準音響パラメータ設定部104aで設定された音響パラメータに対応した配列であれば、任意の行と列から構成される複数の配列を作成することが可能であり、周波数成分だけでなく、例えば、補聴器の入出力比など、補聴器の各種特性に応じた配列を設定してもよい。
図5に示す配列例は、図4に示す配列において、配列の中心である配列要素X(3,3)を基準とした場合である。
この基準となる配列要素に対し、上方向に配列要素を移動した場合は低域の音響パラメータの値が増える、すなわちプラス(+)方向の設定、下方向に移動した場合は低域の音響パラメータの値が減る、すなわちマイナス(―)方向の設定、右方向に移動した場合は高域の音響パラメータの値が増える、すなわちプラス(+)方向の設定、左方向に移動した場合は高域の音響パラメータの値が減る、すなわちマイナス(―)方向の設定となっている。
このように基準音響パラメータ設定部104aで設定された基準音響パラメータを配列作成処理部105が作成する配列の配列要素X(3,3)に設定すれば、この5×5の配列に選択候補値となる音響パラメータの値を効果的に設定できる。
もしここで、低域の範囲が補聴器装用者の要望、補聴器の部品特性による制約等で限定されており、低域に関し上方向に移動して低域の音響パラメータが増えるプラス(+)方向の設定、たとえば配列要素を+3の値に移動することができない場合は、例えば、配列の最上段(X(1,1)〜X(5,1))に移動できないように表示画面に明示する、あるいは配列の最上段(X(1,1)〜X(5,1))に設定しようとした場合、表示画面輝度の変化、補聴器調整装置の振動、音声により注意を促す等して移動範囲を視覚的、あるいは聴覚的、触覚的に認識させることができる。
また、配列に設定されている変更値、すなわち選択候補値は、何通りか複数の音響パラメータを設定してもよく、さらに基準から遠くなるほど、あるいは基準からの配列上の距離に応じて比例的に変化するだけでなく、級数的に変化する等、補聴器の特性により大きな効果が得られるように変更値を設定してもよい。
なお、基準からの配列上の距離の変化に応じて選択候補値の変化量を可変できるようにするために、配列の表示の周辺に、変化量可変手段(ハード的な構成でも、ソフト的な構成でも可)を設けてもよい。
以上のことより、本発明の補聴器調整装置は、補聴器調整者が、各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに、特別な技術的な知識を要することなく容易に対応付けるとともに、視覚的、音響的、触覚的等の方法で容易に補聴器装用者の要求レベルに合わせることが可能となり、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
さらに詳細に述べると、このように第1および第2の実施の形態の補聴器調整装置の音響パラメータの変更値を算出するパラメータ算出部103、103aにおいて、補聴器の音響パラメータの初期値や、音響パラメータを取得する音響パラメータ取得部101で得られた調整前(従来)の補聴器の音響パラメータの値に対し、1つまたは複数のパラメータの値の変更、あるいは選択候補値を設定したn×mの2次元の配列を設定する。
パラメータの変更を設定したn×mの2次元の配列を設定する際、補聴器の音響パラメータの初期値や、音響パラメータを取得する音響パラメータ取得部101で得られた従来の補聴器の音響パラメータからの相対値となるため基準値、または従来の設定値はn×mの2次元配列の中心に位置することが好ましい。
2次元配列の横軸、縦軸それぞれに異なる聴覚特性を割り当て、その聴覚特性の変更に有効な補聴器の音響パラメータを割り当てることによりn×mの2次元配列の設定を行う。
ここでnおよびmの数は、基準に対し特性値が増加する方向、すなわちプラス方向と減少する方向、すなわちマイナス方向で選択肢がバランスするように設定するのが好ましいことから奇数の整数が好ましい。
ただし、基準となる初期値、または取得した値が補聴器として設定可能領域の中で偏っている場合は、nおよびmの数が偶数となってもよい。
このときに補聴器の音響パラメータの初期値や、音響パラメータを取得する音響パラメータ取得部で得られた従来の補聴器の音響パラメータの値を示す位置から遠くなるほど聴覚特性の変化が大きくなるように音響パラメータを変化させるように設定するのが調整での変化を認識しやすいことからより好ましい。
ここで変更値、あるいは選択候補値を選択し、入力を行う入力部109において、補聴器装用者120の要求する聴覚特性に応じ、該当する1つの配列要素を選択すると、選択された配列要素に対応して設定してある補聴器の音響パラメータの選択候補値を設定部110によって補聴器130に設定することで、従来の補聴器の音響パラメータの値を示す配列の位置を更新記録する。
2次元配列を複数有する構成にするまたは2次元配列の縦軸、横軸に割り当てる聴覚特性を切り替える手段を有し、配列の設定値を算出する手段を有することにより、聴覚特性を多く適用することができる。
さらに2次元配列を算出したときに、該当する補聴器の音響パラメータの値が部品構成等その他の要因により無い場合、または設定不可能な場合はその配列の表示色を変える、配列自身を見えなくする等によって選択できなくすることにより設定できる範囲を明確に示すことができるため、補聴器の音響パラメータの調整範囲を視覚的に得ることができる。
これにより、補聴器の音響パラメータを補聴器調整者が直接操作することなく補聴器装用者の要求する聴覚特性に応じて補聴器の音響パラメータに反映していくことが容易になる。
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本発明の第3の実施の形態の補聴器調整装置は図1または図2に示した第1または第2の実施の形態の補聴器調整装置と基本構成を同じくするため、同様の構成については同一の符号を用いて標記し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態の補聴器調整装置100bは、補聴器調整者123が、補聴器装用者120の聴覚特性の変更の要求、すなわち補聴器装用者の要求122を入力するためのインターフェース、すなわち入力部109を有するもので、CPU等の演算部、データ記憶部およびデータ入出力インターフェース等を備えた専用機器により構成した補聴器調整装置でも、あるいは、初期値算出部、音響パラメータ取得部、パラメータ算出部等の各機能手段をプログラムとして構成し、コンピュータで実行するようにしてもよい。
この場合、入力部109としてのインターフェースにより入力された要求122は表示部115により図3の配列に近い形で補聴器調整者123に示すのが有効であり、
例えば配列をボタン化したパーソナルコンピュータあるいはワークステーション等(以下まとめて「パソコン」と示す。)の汎用機器の画面により構成される表示部115により表示された音響パラメータ群、すなわち選択候補値群の配列をマウスでクリックすることにより選択候補値設定部107で配列の選択を行うようにしてもよい。
設定部110により、選択された配列の音響パラメータの値、すなわち選択候補値を、補聴器130の音響パラメータ記憶部131に設定することにより、音響パラメータ記憶部131に格納される。
補聴器130は、この音響パラメータの値に基づき信号処理を行うことができるようになる。
前述の実施の形態では、低域周波数成分の大小、高域周波数成分の大小により設定される音響パラメータを設定する場合について説明を行ったが、補聴器装用者の要求122は、音量、明瞭さ、反響具合、金属質(キンキン音)等に対する好み等多岐に渡ることが多い。
そこで図3に示すような配列を上記した様々な要求に応じることができるように複数パターンの配列を作成し、その中から必要に応じて選択し、各種パラメータを設定することが有効である。
この場合、同一の音響パラメータを変更する場合でも、例えば、音響パラメータが周波数成分により設定されるとしても、低域周波数成分のみに着目する、高域周波数成分のみに着目する、中域周波数成分のみに着目するなど、異なった手法が可能であるため、それぞれに応じた配列を作成するのも有効な手段となる。
なお、上記の各実施の形態において、配列として、二次元配列を用いて説明したが、三次元配列あるいは三次元配列と時間の経過、使用しているその時間帯、補聴器装用者、雨、風、気温、湿度等の自然環境、人工的な騒音等の環境等の要素を含め、次元的にはいわゆる三次元より上の配列であってもよい。
以上のことより、本発明の補聴器調整装置は、補聴器調整者が各種聴覚特性を補聴器の音響特性を構成する各種音響パラメータに対応付けるのを容易にするとともに、多岐にわたる補聴器装用者の要求に対して細かいレベルまで容易に近づけることができることから、補聴器の調整時間の短縮、補聴器の調整の精度を向上することができる。
以上のように、本発明の補聴器調整装置は補聴器装用者の求める補聴器特性を設定して行く方法において補聴器の音響特性を補聴器装用者の要求に応じ調整することを容易にし、時間の短縮、補聴器の音響特性を決定する各種パラメータの調整精度を上げることについて有用である。
本願発明の第1の実施の形態における補聴器調整装置を示すブロック図 本願発明の第2の実施の形態における補聴器調整装置を示すブロック図 本実施の形態における配列を示す図 本実施の形態における配列の具体例を示す図 本実施の形態における配列の設定値の具体例を示す図
符号の説明
100、100a 補聴器調整装置
101 音響パラメータ取得部
102 初期値算出部
103、103a パラメータ算出部
104、104a 基準音響パラメータ設定部
105 配列作成処理部
106 選択候補値設定部
107 配列選択処理部
108 音響パラメータ設定処理部
109 入力部
110 設定部
115 表示部

Claims (10)

  1. 補聴器の特性を決定する複数の音響パラメータを前記補聴器に設定することにより、前記補聴器の特性を調整する補聴器調整装置であって、
    前記複数の音響パラメータ毎に補聴器装用者の聴力情報のデータまたは前記補聴器に設定されている複数の音響パラメータの設定値のいずれかに基づき設定可能な特性領域内で前記音響パラメータの選択可能な特性値群を算出して示す特性値群算出表示手段と、前記特性値群算出表示手段に示された特性値群からいずれかを任意に選択することで選択された前期特性値を前記補聴器の音響パラメータとして設定する選択入力設定手段を有することを特徴とする補聴器調整装置。
  2. 前記特性値算出表示手段は、入力された補聴器装用者の聴力情報のデータを基に前記補聴器の音響パラメータの初期値を算出する初期値算出部と、
    前記初期値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第1のパラメータ算出部と、
    前記第1のパラメータ算出部により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示部を有し、
    前記選択入力設定手段は、前記特性値算出表示手段により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力部と、
    前記入力部で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定部とを有する、請求項1に記載の補聴器調整装置。
  3. 前記特性値算出表示手段は、前記補聴器から複数の音響パラメータの設定値を取得するパラメータ取得部と、
    前記パラメータ取得部により取得した前記音響パラメータの設定値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第2のパラメータ算出部と、
    前記第2のパラメータ算出部により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示部を有し、
    前記選択入力設定手段は、前記特性値算出表示手段により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力部と、
    前記入力部で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定部と、を有する請求項1に記載の補聴器調整装置。
  4. 前記音響パラメータの値を算出する前記第1のパラメータ算出部は、配列を用いて音響パラメータの値を規定するものであって、
    前記補聴器装用者の前記聴力情報を表すデータを基に前記補聴器の音響パラメータの基準値を算出する第1の基準音響パラメータ設定部と、
    少なくとも一つの配列を作成する配列作成部と、
    前記音響パラメータの初期値を基準として前記音響パラメータの選択可能な複数の値を算出する選択候補値算出部と、
    前記選択候補値算出部で算出された複数の前記選択候補値を前記配列作成部にて作成された配列に対応させて設定する選択候補値設定部と、
    前記入力部の指示に基づき配列から任意の配列要素を選択する配列選択処理部と、
    選択された前記配列要素に対応する音響パラメータの選択候補値を設定する音響パラメータ設定処理部と、を有する請求項2に記載の補聴器調整装置。
  5. 前記音響パラメータの選択候補値としての推奨値を算出する前記第2のパラメータ算出部は、配列を用いて音響パラメータの選択候補値を規定するものであって、
    前記音響パラメータの設定値を基準として設定する第2の基準音響パラメータ設定部と、
    少なくとも一つの配列を作成する配列作成部と、
    前記音響パラメータの設定値を基準として前記音響パラメータの選択可能な複数の値を算出する選択候補値算出部と、
    前記選択候補値算出部で算出された複数の前記選択候補値を前記配列作成部にて作成された配列に対応させて設定する選択候補値設定部と、
    前記入力部の指示に基づき配列から任意の配列要素を選択する配列選択処理部と、
    選択された前記配列要素に対応する音響パラメータの選択候補値を設定する音響パラメータ設定処理部と、を有する請求項3に記載の補聴器調整装置。
  6. 前記表示部は前記複数の値を、2次元配列を構成する配列要素として表示することを特徴とする請求項2または3の何れかに記載の補聴器調整装置。
  7. 前記表示部により表示される前記複数の値は、少なくとも時間的要素および空間的要素の何れか1つの要素を加えた3次元以上の配列を構成する配列要素として表示されることを特徴とする請求項2または3の何れかに記載の補聴器調整装置。
  8. 補聴器の特性を決定する複数の音響パラメータを前記補聴器に設定することにより、前記補聴器の特性を調整する補聴器調整プログラムであって、
    前記複数の音響パラメータ毎に補聴器装用者の聴力情報のデータまたは前記補聴器に設定されている複数の音響パラメータの設定値のいずれかに基づき設定可能な特性領域内で前記音響パラメータの選択可能な特性値群を算出して示す特性値群算出表示手順と、前記特性値群算出表示手順で示された特性値群からいずれかを任意に選択することで選択された前期特性値を前記補聴器の音響パラメータとして設定する選択入力設定手順とを有することを特徴とする補聴器調整プログラム。
  9. 前記特性値算出表示手順は、入力された補聴器装用者の聴力情報のデータを基に前記補聴器の音響パラメータの初期値を算出する初期値算出手順と、
    前記初期値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第1のパラメータ算出手順と、
    前記第1のパラメータ算出手順により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示手順を有し、
    前記選択入力設定手順は、前記特性値算出表示手順により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力手順と、
    前記入力手順で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定手順とを有する、請求項8に記載の補聴器調整プログラム。
  10. 前記特性値算出表示手順は、前記補聴器から複数の音響パラメータの設定値を取得するパラメータ取得手順と、
    前記パラメータ取得手順により取得した前記音響パラメータの設定値を基に前記音響パラメータに関する所定の範囲内の選択可能な複数の値を算出する第2のパラメータ算出手順と
    前記第2のパラメータ算出手順により算出された選択可能な前記複数の値を配列状に表示する表示手順を有し、
    前記選択入力設定手順は、前記特性値算出表示手順により算出され表示された複数のパラメータの前記特性値群から任意の前記特性値を選択し、かつ入力指示するための入力手順と、
    前記入力手順で入力指示された前記パラメータの値を前記補聴器に設定するために出力する設定手順とを有する請求項8に記載の補聴器調整プログラム。
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