JP2001175637A - システム最適化方法及びその装置 - Google Patents

システム最適化方法及びその装置

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JP2001175637A
JP2001175637A JP35605299A JP35605299A JP2001175637A JP 2001175637 A JP2001175637 A JP 2001175637A JP 35605299 A JP35605299 A JP 35605299A JP 35605299 A JP35605299 A JP 35605299A JP 2001175637 A JP2001175637 A JP 2001175637A
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fitness
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system optimization
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JP35605299A
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Hideyuki Takagi
英行 高木
Masahiro Watanabe
政博 渡辺
Shinichi Sakamoto
真一 坂本
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Rion Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • H04R25/70Adaptation of deaf aid to hearing loss, e.g. initial electronic fitting

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  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの嗜好が反映された最適値を、ユーザ
の評価のゆらぎを最小限に押さえた上で、正確に決定す
るための補聴器フィッティング装置を提案する。 【解決手段】 対話型遺伝的アルゴリズムを用いた補聴
器フィッティング装置であって、適合度が高かった解ベ
クトルを解ベクトル明示部2aにより明示して、被験者
にとって最適なプログラマブル補聴器3のパラメータを
決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人の嗜好に合わ
せた音響特性や画像特性などの調整を始めとする、評価
基準が主観的及び不明確であって定量的な評価基準に基
づいて調整を行うことができない問題について、個人の
主観的な評価に基づいて最適な調整結果を得るためのシ
ステム最適化方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】個人の嗜好に合わせた音響特性や画像特
性などの調整を行う場合、その特性の評価基準は極めて
主観的であって不明確なものとなる。各特性に対する嗜
好の傾向はユーザ毎に大きく異なる場合が多いため、調
整結果を定量的に評価、表現することができないという
問題がある。加えて、通常の場合、対象とする音響特性
や画像特性などを調整するためのパラメータは複数個存
在し、これらのパラメータ値の相互作用がユーザの主観
的な評価に大きな影響を及ぼすため、最適な調整結果の
決定は更に困難なものとなる。
【0003】このような問題を解決するために、例えば
特開平9−54765号公報には、対話型遺伝的アルゴ
リズムを用いた最適化調整方法が提案されている。この
方法では、n個の調整パラメータを要素とするn次元ベ
クトルを解ベクトル(染色体)とし、各解ベクトルに応
じて処理された音響信号もしくは画像信号をユーザに提
示した上で、各解ベクトルに対する適合度(対話型遺伝
的アルゴリズムにおいてはユーザの評価値が用いられる
場合が多い)を基に遺伝的アルゴリズムを実施し、最適
解ベクトルを推定するものである。このような方法によ
れば、各調整値の最適値を個別に算出するのではなく、
ユーザ自身が主観的に最も聞きやすいと感じるような特
性を、各調整値間の相互作用も加味した上で算出するこ
とができる。
【0004】従来、この対話型遺伝的アルゴリズムで
は、エリート戦略と呼ばれる方法が用いられる場合が多
かった。遺伝的アルゴリズムでは、評価値が高かった親
(解ベクトル)同士を交差させてできた子供(次世代の解
ベクトル)も評価値が高いとは限らず、前世代に存在し
た親の方が良かったが、後続の世代で親の解ベクトルを
再現することができずに、最適解に収束できにくくなる
という問題があった。エリート戦略は、このような現象
を回避するために、評価値の上位a個の親をそのまま次
世代に残すという方法である。
【0005】本発明で対象としている、個人の嗜好に合
わせた音響特性や画像特性などを決定する問題の一例と
して、補聴器のフィッティングが考えられる。難聴者の
聴覚特性は個人毎に様々である上に、音に対する嗜好も
個人個人で異なる。補聴器の多くは、このような様々な
難聴者各々にフィットできるように、複数の調整機能
(例えば、音量調整、周波数特性調整、出力制限調整、
自動利得制御調整など)を有している。
【0006】補聴器フィッティングとは、これら各調整
機能の調整度合(調整値)を個々の難聴者にとって最適
な値に設定する作業であり、通常はオージオグラム等の
値を既知のフィッティング用の処方式に代入することに
より行われる。一方、特開平9−54765号公報に
は、各調整機能の調整値を利用して前記n次元解ベクト
ルを構成し、対話型遺伝的アルゴリズムを用いて補聴器
のフィッティングを行う方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記対
話型遺伝的アルゴリズムでは、ユーザが評価値の基準を
判断しにくいという問題があった。人間の判断基準はあ
いまいであり、高い評価を与えられた解ベクトルが次世
代で再度現れた場合に、前回と同様に高い評価が与えら
れるとは限らない。対話型遺伝的アルゴリズムはユーザ
の評価値に基づいて最適値を探索していくアルゴリズム
であるので、このような評価のゆらぎは、最適値への収
束速度と収束精度に大きな影響を与える。
【0008】仮にエリート戦略を用いたとしても、複数
の新世代解ベクトルの中から前世代のエリートを特定す
ることは非常に困難であり、このような評価の揺らぎを
軽減することはできなかった。
【0009】例えば、前記補聴器フィッティングの場合
では、難聴ユーザが高い評価を与えた解ベクトル(フィ
ッティング値)が再度提示された場合に、再び高い評価
値を与えるとは限らなかった。また、エリート戦略を用
いたとしても、どのフィッティング値がエリートなのか
判らないために、エリートが判断基準とならず、世代が
代わると判断基準も変化してしまうという問題があっ
た。
【0010】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ユーザの嗜好が反映された最適値を、ユーザの
評価のゆらぎを最小限に押さえた上で、正確に決定する
ためのシステム最適化方法及びその装置を提案しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、各解ベクトルの適合度を基に、解
ベクトル集合における解ベクトルの遺伝的組み替えに基
づく算術的な組み替え操作を行うことにより新しい解ベ
クトル集合の生成を行う際に、前記新しい解ベクトル集
合の中に前世代の解ベクトル集合内で適合度が高かった
解ベクトルを所定の数だけ含むようにする対話型遺伝的
アルゴリズムを用いたシステム最適化方法において、前
記適合度が高かった解ベクトルを明示するものである。
【0012】請求項2に係る発明は、各解ベクトルの適
合度を基に、解ベクトル集合における解ベクトルの遺伝
的組み替えに基づく算術的な組み替え操作を行うことに
より新しい解ベクトル集合の生成を行う解ベクトル集合
生成部を有し、前記解ベクトル集合生成部が新しい解ベ
クトル集合の中に前世代の解ベクトル集合内で適合度が
高かった解ベクトルを所定の数だけ含むような機能を有
する対話型遺伝的アルゴリズムを用いたシステム最適化
装置において、前記適合度が高かった解ベクトルを明示
する解ベクトル明示部を有するものである。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
システム最適化方法ならびに請求項2に記載のシステム
最適化装置において、前記適合度が高かった解ベクトル
を、他の解ベクトルと異なる色で明示するものである。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1又は請求
項3に記載のシステム最適化方法ならびに請求項2又は
請求項3に記載のシステム最適化装置において、前記適
合度が高かった解ベクトルを、他の解ベクトルと異なる
輝度で明示するものである。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1、請求項
3又は請求項4に記載のシステム最適化方法ならびに請
求項2、請求項3又は請求項4に記載のシステム最適化
装置において、前記適合度が高かった解ベクトルを、他
の解ベクトルと異なる形状で明示するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
システム最適化方法を適用した補聴器フィッティング装
置の構成図、図2は同じくフローチャート、図3はエリ
ートを明示する画面の一例を示す図である。
【0017】本発明に係るシステム最適化方法を適用し
た補聴器フィッティング装置は、図1に示すように、音
源処理部1と、パラメータ作成部2からなる。なお、3
はいわゆるプログラマブル補聴器である。
【0018】音源処理部1は、音源記憶部1a、音源信
号変換部1b、音源信号選択部1c、音源提示部1dか
ら構成され、パラメータ作成部2は、解ベクトル明示部
2a、パラメータ書き込み部2b、評価値獲得部2c、
解ベクトル集合生成部2dから構成される。
【0019】プログラマブル補聴器3は、マイクロフォ
ン3a、増幅器3b、補聴処理部3c、イヤホン3d、
パラメータ記憶部4から構成される。ここで、パラメー
タ書き込み部2bは、プログラマブル補聴器3のパラメ
ータ記憶部4に接続されている。
【0020】音源記憶部1aは、フィッティングに用い
る音源をデジタルで記録したファイルと校正音ファイル
を記憶している。ここで、音源及び校正音ファイルは、
例えばWAVEファイル形式のようなデジタルデータで
構成される。
【0021】音源信号変換部1bは、音源信号選択部1
cからの制御信号に基づいて、音源記憶部1aに記憶さ
れている音源ファイルを呼び出す機能を有すると共に、
音源ファイルに記憶されているデジタルデータをアナロ
グ信号に変換する機能を有する。
【0022】音源提示部1dは、音源信号変換部1bか
ら出力された音源信号(アナログ信号)を所定のレベルに
増幅または減衰した後に、スピーカ5等を用いてプログ
ラマブル補聴器3に向けて提示する。
【0023】解ベクトル明示部2aは、解ベクトル集合
の中で、前世代からのエリートである解ベクトルをユー
ザに明示する。ここで、解ベクトルは、対象となるプロ
グラマブル補聴器3の各調整機能の調整値から構成され
る。
【0024】パラメータ書き込み部2bは、解ベクトル
集合生成部2dで設定された解ベクトルを、プログラマ
ブル補聴器3の調整機能のパラメータとしてプログラマ
ブル補聴器3のパラメータ記憶部4に書き込む機能を有
する。
【0025】評価値獲得部2cは、プログラマブル補聴
器3の補聴処理部3cで処理された音源を被験者が聴取
した際の、処理された音源に対する被験者の評価の値を
獲得する。解ベクトル集合生成部2dは、各解ベクトル
と評価値獲得部2cで得られた各解ベクトルに対する被
験者の評価値を用いて遺伝的アルゴリズム(GA)を実
施し、新たな解ベクトル集合を生成する。
【0026】以上のように構成した本発明に係るシステ
ム最適化方法を適用した補聴器フィッティング装置の動
作について、図2に示すフローチャートにより説明す
る。先ず、ステップSP1において、難聴者のオージオ
グラムを測定し、ステップSP2において、測定したオ
ージオグラムを用いて、既知の補聴器フィッティング処
方式により、フィッティング中に過大音や過小音が出力
されないよう音量調整や出力制限の調整値の探索範囲を
制限する制限範囲を算出する。
【0027】次いで、ステップSP3において、フィッ
ティングに先立ち、音源提示の際の提示音圧レベル校正
のために、音源信号選択部1cを操作して、音源記憶部
1aより校正音ファイルを呼び出し、音源提示部1dよ
り提示する。ステップSP4において、騒音計等を用い
提示音圧レベル校正を音源提示部1dの増幅度や減衰量
を操作して行う。
【0028】次いで、ステップSP5において、音源フ
ァイルを呼び出す。音源には、音声などの信号が使用さ
れる場合が多い。
【0029】次いで、ステップSP6において、遺伝的
アルゴリズム(GA)を実施するための、プログラマブ
ル補聴器3の各調整機能の調整値から構成される解ベク
トルの初期値の集合、いわゆる初期解ベクトル集合pk
(k=1,2,3……,n)を設定する。ここでは、n
=20としている。
【0030】初期解ベクトル集合pk(k=1,2,3
……,n)は、通常の遺伝的アルゴリズム(GA)では
乱数等を用いてランダムに決定されるが、前記したステ
ップSP2において、フィッティング中に過大音や過小
音が出力されないように、音量調整や出力制限の調整値
の探索範囲に制限を設けている。
【0031】次いで、ステップSP7において、設定さ
れた20個の解ベクトルpkの中から任意の解ベクトル
kを1つ指定する。通常、この指定は被験者が自ら行
う。次いで、ステップSP8において、パラメータ書き
込み部2bにて指定された解ベクトルpkをプログラマ
ブル補聴器3のパラメータに変換し、ステップSP9に
おいて、そのパラメータをプログラマブル補聴器3のパ
ラメータ記憶部4に書き込む。
【0032】次いで、ステップSP10において、音源
信号変換部1b及び音源提示部1dで、先ほど呼び出し
た音源ファイルを再生し、スピーカ5よりプログラマブ
ル補聴器3に提示する。被験者はプログラマブル補聴器
3の出力音(つまり、解ベクトルpkに応じて補聴処理
された音源)を聴取する。
【0033】ステップSP11において、評価値獲得部
2cは、提示した音、つまり、その時の解ベクトルpk
に対する被験者の評価値Ekを得る。評価値Ekは、提示
音に対する快適性、明瞭性などに基づく、被験者の主観
的な評価を表す数値であり、ここでは1〜5の5段階と
し、1が最も評価が低く、5が最も評価が高いものとし
ている。
【0034】ステップSP12において、被験者が解ベ
クトル集合の更新の指示を行った場合には、ステップS
P13へ進み、そうでない場合には再度ステップSP7
〜ステップSP11を繰り返す。
【0035】ステップSP13において、E1〜E20
全ての評価値が獲得されたか否かを判断し、獲得されて
いなければステップSP7へ進み、上記操作を繰り返
す。一方、E1〜E20の全ての評価値が獲得された場合
には、ステップSP14において、所定の終了条件を満
たしているか否か判断する。
【0036】ステップSP14において、所定の終了条
件を満たしていると判断した場合には、フィッティング
を終了する。そして、現在の解ベクトル集合pk(k=
1,2,3……,n)の中で最も高い評価値を得た解ベ
クトルpkを最終フィッティング値とする。
【0037】ここで、所定の終了条件とは、遺伝的アル
ゴリズム(GA)の進化を終了するための条件であり、
例えば、進化の回数を予め決めておいて、その回数にな
ったら自動的に終了するようにすれば良い。
【0038】一方、終了条件を満たしていないと判断し
た場合には、ステップSP15において、現在の解ベク
トル集合pk(k=1,2,3……,n)と各解ベクト
ルpkに対する評価値Ekを用いて遺伝的アルゴリズム
(GA)における選択、交叉及び突然変異を実施し、新
たな解ベクトル集合p'kを生成する。
【0039】ここではエリート戦略を用いているので、
新解ベクトル集合p'kには、pkの中で評価値Ekの上位
a個のエリート解ベクトルが必ず含まれる。本発明の実
施の形態ではa=2としている。
【0040】そして、新たな解ベクトル集合p'k(k=
1,2,3……,n)について、上記操作(SP7〜S
P14)を再度行うわけであるが、これに先立って、ス
テップSP17で、解ベクトル集合p'kに含まれる前世
代解ベクトル集合pkにおける2個のエリート解ベクト
ルをユーザに明示する。本発明の実施の形態では、エリ
ート解ベクトルを表すスクリーン上の個体の形状を変え
ることにより、明示している。
【0041】図3は、初期解ベクトル集合からエリート
を含む第2世代へ進化した際の、ユーザに示される画面
の一例を示す。図3(a)では初期解ベクトル集合を示
し、図3(b)では新たに生成された第2世代解ベクト
ル集合を示している。四角に囲まれた20個の個体(1
番〜20番)が各解ベクトルを示している。また、各個
体中の数字は5段階の評価値であり、塗りつぶされた数
字がその解ベクトルに対するユーザの評価値である。
【0042】本発明の実施の形態では、図3(a)に示
すように、第1世代で最高点を獲得した個体は4番と1
2番であるので、これらがエリートになる。また、図3
(b)に示すように、第2世代の10番と17番は、第
1世代の4番、12番と同一の解ベクトルになってお
り、エリートであるということが六角形で明示されてい
る。
【0043】なお、本発明の実施の形態では、エリート
の数が2個となっているが、評価値5点を獲得する個体
が1世代あたり2個であるとは限らない。この場合は、
その世代の最高評価値を得た個体の数に応じてエリート
の数を適宜変更しても良いし、最高評価値を得た個体の
中からランダムに2個のエリートを決定しても良い。
【0044】また、本発明の実施の形態では、エリート
の数を1世代あたり2個に限定しているが、対象となる
問題の特性等に応じて異なる値を用いても良い。
【0045】なお、図2には特に示していないが、評価
値Ekの獲得は常に音源提示の次に行われる必要はな
く、新解ベクトルp'kの生成以前であれば、いつでも以
前のE kを書き換えられるような構成になっている場合
が多い。
【0046】また、過大音、過小音の提示を回避するた
めに、ステップSP1とステップSP2において、音量
調整器と出力制限器の調整値に範囲制限を設けている
が、範囲制限を設ける調整器はこれら2つに限らず、目
的に応じて、AGCの調整器や音質調整器などの他の調
整器に同様の範囲制限を行っても良い。
【0047】加えて、解ベクトルpkの探索空間の制限
範囲の決定をオージオグラムと既知のフィッティング処
方式を用いて行っているが、予め音源記憶部1aに所定
の検査用信号(純音、バンドノイズなど)を用意してお
き、その信号を用いて被験者の最小可聴閾値(HTL)
及びまたは不快閾値(UCL)、快適値(MCL)等を求
め、それらの値に応じて調整器の値に制限を設けても良
い。
【0048】また、終了条件としては、遺伝的アルゴリ
ズム(GA)の進化の回数の他に、Ek=5の解ベクト
ルpkが所定の数を超えたら終了するようにしても良い
し、E kの平均値が所定の値を超えたら終了するように
しても良い。また、各解ベクトルpk間のユークリッド
距離等から遺伝的アルゴリズム(GA)の収束状態を推
定し、収束状態が一定のレベルを超えたら終了するよう
にしても良い。
【0049】また、現在の解ベクトル集合pk(k=
1,2,3……,n)の中で最も高い評価値を得た解ベ
クトルpkを最終フィッティング値としているが、最高
点(5点)の解ベクトルpkが複数存在することも考え
られる。この場合は、どれか一つを最終フィッティング
値としてランダムに選択しても良いし、ユーザに最高点
の解ベクトルpkだけ再度試聴してもらった上で好みの
解ベクトルpkを選択させても良い。
【0050】なお、本発明の実施の形態では、ユーザへ
のエリートの明示を、エリート個体の形状を変えること
で行っているが、ユーザへエリート個体を明示できれば
良い訳であるから、例えば、個体の色を変えることによ
って明示しても良いし、輝度を変えることによって明示
しても良い。
【0051】なお、本発明の実施の形態では、補聴器フ
ィッティングについてのみ説明しているが、本システム
最適化方法の適用は補聴器フィッティングに限るもので
はなく、例えば、眼鏡やコンタクトレンズなどを用いた
視力矯正や個人の嗜好に合わせたインテリア等の製品の
デザインなど、個人の嗜好に合わせた音響特性や画像特
性などの調整を始めとする、評価基準が主観的及び不明
確であって定量的な評価基準に基づいて調整を行うこと
ができない問題で、複数の条件における最適値と個人の
主観的な評価を予め得ることが可能な全ての問題に適用
可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、評価基準が主観的及び不明確な問題に対し
て、対話型遺伝的アルゴリズムを用いたシステム最適化
方法を実施する際に、評価基準を確認しながら個々のユ
ーザが評価することができ、評価のゆらぎを最小限にと
どめて、最適解を効率的かつ正確に求めることができ
る。
【0053】請求項2に係る発明によれば、評価基準が
主観的及び不明確な問題に対して、対話型遺伝的アルゴ
リズムを用いたシステム最適化方法を実施する際に、評
価基準を確認しながら個々のユーザが評価することがで
き、評価のゆらぎを最小限にとどめて、最適解を効率的
かつ正確に求めることができる。
【0054】請求項3に係る発明によれば、対話型遺伝
的アルゴリズムにおけるエリート個体を色を変えること
によって明示するため、評価基準を確認しながら個々の
ユーザが評価することができ、評価のゆらぎを最小限に
とどめて、最適解を効率的かつ正確に求めることができ
る。
【0055】請求項4に係る発明によれば、対話型遺伝
的アルゴリズムにおけるエリート個体を輝度を変えるこ
とによって明示するため、評価基準を確認しながら個々
のユーザが評価することができ、評価のゆらぎを最小限
にとどめて、最適解を効率的かつ正確に求めることがで
きる。
【0056】請求項5に係る発明によれば、対話型遺伝
的アルゴリズムにおけるエリート個体を形状を変えるこ
とによって明示するため、評価基準を確認しながら個々
のユーザが評価することができ、評価のゆらぎを最小限
にとどめて、最適解を効率的かつ正確に求めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステム最適化方法を適用した補
聴器フィッティング装置の構成図
【図2】本発明に係るシステム最適化方法を適用した補
聴器フィッティング装置のフローチャート
【図3】エリートを明示する画面の一例を示す図
【符号の説明】
1…音源処理部、1a…音源記憶部、1b…音源信号変
換部、1c…音源信号選択部、1d…音源提示部、2…
パラメータ作成部、2a…解ベクトル明示部、2b…パ
ラメータ書き込み部、2c…評価値獲得部、2d…解ベ
クトル集合生成部、3…プログラマブル補聴器、4…パ
ラメータ記憶部、5…スピーカ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各解ベクトルの適合度を基に、解ベクト
    ル集合における解ベクトルの遺伝的組み替えに基づく算
    術的な組み替え操作を行うことにより新しい解ベクトル
    集合の生成を行う際に、前記新しい解ベクトル集合の中
    に前世代の解ベクトル集合内で適合度が高かった解ベク
    トルを所定の数だけ含むようにする対話型遺伝的アルゴ
    リズムを用いたシステム最適化方法において、前記適合
    度が高かった解ベクトルを明示することを特徴とするシ
    ステム最適化方法。
  2. 【請求項2】 各解ベクトルの適合度を基に、解ベクト
    ル集合における解ベクトルの遺伝的組み替えに基づく算
    術的な組み替え操作を行うことにより新しい解ベクトル
    集合の生成を行う解ベクトル集合生成部を有し、前記解
    ベクトル集合生成部が新しい解ベクトル集合の中に前世
    代の解ベクトル集合内で適合度が高かった解ベクトルを
    所定の数だけ含むような機能を有する対話型遺伝的アル
    ゴリズムを用いたシステム最適化装置において、前記適
    合度が高かった解ベクトルを明示する解ベクトル明示部
    を有することを特徴とするシステム最適化装置。
  3. 【請求項3】 前記適合度が高かった解ベクトルを、他
    の解ベクトルと異なる色で明示することを特徴とする請
    求項1に記載のシステム最適化方法ならびに請求項2に
    記載のシステム最適化装置。
  4. 【請求項4】 前記適合度が高かった解ベクトルを、他
    の解ベクトルと異なる輝度で明示することを特徴とする
    請求項1又は請求項3に記載のシステム最適化方法なら
    びに請求項2又は請求項3に記載のシステム最適化装
    置。
  5. 【請求項5】 前記適合度が高かった解ベクトルを、他
    の解ベクトルと異なる形状で明示することを特徴とする
    請求項1、請求項3又は請求項4に記載のシステム最適
    化方法ならびに請求項2、請求項3又は請求項4に記載
    のシステム最適化装置。
JP35605299A 1999-12-15 1999-12-15 システム最適化方法及びその装置 Pending JP2001175637A (ja)

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