JPWO2006106721A1 - チロシンキナーゼ阻害作用を有するピリミジン誘導体 - Google Patents
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Abstract
Description
また、EGF受容体とHER2の共発現によりEGF受容体単独による癌化がさらに加速されることが知られている(非特許文献5)。さらに、乳癌、口腔癌、肺癌等においてEGF受容体とHER2の共発現があると予後不良になるとの報告がある(非特許文献6)。EGF受容体チロシンキナーゼとHER2チロシンキナーゼの両方を阻害する薬剤としては、特許文献8、特許文献9等に記載の化合物が知られている。
EGF受容体チロシンキナーゼ阻害作用を有するピリミジン誘導体が非特許文献7および特許文献9に、細胞増殖阻害作用を有するピリミジン誘導体が特許文献10に記載されている。また、中枢系疾患に効果を示すピリミジン誘導体が特許文献11に、農業用殺菌剤として効果を示すピリミジン誘導体が特許文献12に記載されている。
キャンサー リサーチ(Cancer Res.)1991年、第51巻、p.4430-4435 キャンサー リサーチ(Cancer Res.)1992年、第52巻、p.3636-3641 キャンサー ケモセラピー アンド ファーマコロジー(Cancer Chemother. Pharmacol.)、1993年、第32巻、p.1-19 エキスパート オピニオン オン インベスティゲーショナル ドラッグス(Expert. Opin. Invest. Drugs)1994年、第3巻、第6号、p.577-595 セル(Cell)1987年、第58巻、p.287-292 クリニカル キャンサー リサーチ(Clin. Cancer Res.)1999年、第5巻、p.4164-4174 ジャーナル オブ へテロサイクリック ケミストリー(Journal of Heterocyclic Chemistry)2004年、第41巻、第3号、p.355-358
すなわち、本発明は、
(1) 式(I):
R2は、式:
Ar1、Ar2およびAr3は、アリレンまたはヘテロアリレン;
R6およびR7は、置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、アルコキシカルボニル、またはホルミル;
R10、R11およびR14は、水素原子、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、またはアルキルオキシ;
X1、X2およびX4は、−C(=O)−N(R15)−、−N(R16)−C(=O)−、または−C(=O)−N(R15)−、−N(R16)−C(=O)−、−N(R17)−、−O−、−S−、フェニレン、もしくはヘテロアリレンを介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15、R16およびR17は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;
R12、R46、およびR50は、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリール;
X3、X11、およびX12は、−O−、−N(R18)−、または−O−もしくは−N(R19)−を介在してもよく置換されていてもよいアルキレン;R18およびR19は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;
R13、R47、およびR51は、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基;および
Rは、それぞれ独立して、置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアルケニル、アルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニル、アルキニルオキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、または置換されていてもよいアミノ;nは0〜2の整数)で表される基;
Yは、−O−、−S−、もしくは−N(R20)−、または−O−、−S−、もしくは−N(R21)−を介在してもよいアルキレン;R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;および
R3は、式:
R23およびR24は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、または置換されていてもよいアミノ;
R49は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、または式:
QはNまたはCH)で表される基]
で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物、に関する。
(2) R2が、式:
Ar1、Ar2およびAr3は、式:
R6およびR7は、置換基群A(置換基群A:置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルコキシイミノ、およびヒドロキシ)から選択される置換基で置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、またはアルコキシカルボニル;
X4は、−C(=O)−N(R15)−または−N(R16)−C(=O)−を介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15およびR16は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;および
R14は、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、またはアルキルオキシ]で表される基である、(1)記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(4) R2が、式:
X1およびX2は、−C(=O)−N(R15)−または−N(R16)−C(=O)−を介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15およびR16は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;
X3、X11、およびX12は、−O−または−N(R18)−;R18は、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;
R10およびR11は、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基;
R13、R47、およびR51は、置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキル]である、(1)記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(6) R13、R47、およびR51が、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキル]である、(1)または(4)記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(7) Yが、−NH−である、(1)〜(6)のいずれかに記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(9) R3が、式:
(10) R3が、式:
(11) 式:
(12) 式:
(13) (1)〜(12)のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する医薬組成物。
(14) (1)〜(12)のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する抗癌剤。
(15) (1)〜(12)のいずれかに記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする癌の予防および/または治療方法。
(16) 癌の予防および/または治療剤を製造するための(1)〜(12)のいずれかに記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用。
(I) 式(I):
R2は、式:
Ar1、Ar2およびAr3は、アリレンまたはヘテロアリレン;
R6およびR7は、置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、またはアルコキシカルボニル;
R10、R11およびR14は、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、またはアルキルオキシ;
X1、X2およびX4は、−C(=O)−N(R15)−、−N(R16)−C(=O)−、または−N(R17)−、−O−、−S−、フェニレン、またはヘテロアリレンを介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15、R16およびR17は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;
R12は、水素原子、置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリール;
X3は、−O−または−N(R18)−;R18は、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;
R13は、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基;および
Rは、それぞれ独立して、置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアルケニル、アルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニル、アルキニルオキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、または置換されていてもよいアミノ;nは0〜2の整数)で表される基;
Yは、−O−、−S−、もしくは−N(R20)−、または−O−、−S−、もしくは−N(R21)−を介在してもよいアルキレン;R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;および
R3は、式:
R23およびR24は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、または置換されていてもよいアミノ)で表される基]
で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
Ar1、Ar2およびAr3は、式:
R6およびR7は、置換基群A’(置換基群A’:置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルコキシイミノ、およびヒドロキシ)から選択される置換基で置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、またはアルコキシカルボニル;
X4は、−C(=O)−N(R15)−または−N(R16)−C(=O)−を介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15およびR16は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;および
R14は、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、またはアルキルオキシ]で表される基である、(I)記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(IV) R2が、式:
X1およびX2は、−C(=O)−N(R15)−または−N(R16)−C(=O)−を介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15およびR16は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;
X3は、−O−または−N(R18)−;R18は、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;
R10およびR11は、置換されていてもよいアミノまたは置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基;
R13は、置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキル]である、(I)記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(VI) R13が、置換基群B’(置換基群B’:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換基群C’(置換基群C’:オキソ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキル]である、(IV)記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(VII) Yが、−NH−である、(I)〜(VI)のいずれかに記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
(IX) R3が、式:
(X) R3が、式:
(XI) (I)〜(X)のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する医薬組成物。
(XII) (I)〜(X)のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する抗癌剤。
(XIII) (I)〜(X)のいずれかに記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする癌の予防および/または治療方法。
(XIV) 癌の予防および/または治療剤を製造するための(I)〜(X)のいずれかに記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用。
本明細書中、単独でもしくは他の用語と組み合わせて用いられる「ハロアルキル」なる用語は、前記「ハロゲン」によって1〜8箇所、好ましくは1〜5箇所置換された前記「アルキル」を包含する。例えば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、ジクロロエチル、トリクロロエチル等が挙げられる。好ましくは、前記「ハロゲン」によって1〜5箇所置換されたC1〜C6アルキルが挙げられる。特に、前記「ハロゲン」によって1〜3箇所置換されたC1〜C3アルキルが好ましい。最も好ましくは、トリフルオロメチルが挙げられる。
本明細書中、「アルキルスルホニル」としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル等が挙げられる。好ましくは、C1〜C6アルキルスルホニルが挙げられる。特に、C1〜C3アルキルスルホニルが好ましい。
本明細書中、「アルキルスルホニルアルキル」としては、メチルスルホニルメチル、メチルスルホニルエチル、メチルスルホニルプロピル、メチルスルホニルブチル、メチルスルホニルプロピル等が挙げられる。好ましくは、C1〜C6アルキルスルホニルC1〜C6アルキルが挙げられる。特に、C1〜C3アルキルスルホニルC1〜C4アルキルが好ましい。
本明細書中、「アルキルオキシアルキル」としては、メチルオキシメチル、メチルオキシエチル、メチルオキシプロピル、エチルオキシメチル、エチルオキシエチル、エチルオキシプロピル等が挙げられる。好ましくは、C1〜C6アルキルオキシC1〜C6アルキルが挙げられる。特に、C1〜C3アルキルオキシC1〜C4アルキルが好ましい。
本明細書中、「アルキルオキシカルボニル」としては、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、n−プロピルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、n−ブチルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル等が挙げられる。好ましくは、C1〜C6アルキルオキシカルボニルが挙げられる。特に、C1〜C3アルキルオキシカルボニルが好ましい。
本明細書中、「アルキルカルボニル」としては、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル等が挙げられる。好ましくは、C1〜C6アルキルカルボニルが挙げられる。特に、C1〜C3アルキルカルボニルが好ましい。
本明細書中、「ハロアルキルオキシ」としては、トリフルオロメチルオキシ、トリクロロメチルオキシ、ジフルオロエチルオキシ、トリフルオロエチルオキシ、ジクロロエチルオキシ、トリクロロエチルオキシ等が挙げられる。好ましくは、ハロC1〜C6アルキルオキシが挙げられる。特に、好ましくは、ハロC1〜C3アルキルオキシが挙げられる。最も好ましくは、トリフルオロメチルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アミノカルボニルアルキル」としては、アミノカルボニルメチル、アミノカルボニルエチル、アミノカルボニルプロピル、アミノカルボニルブチル等が挙げられる。好ましくは、アミノカルボニルC1〜C6アルキルが挙げられる。特に、アミノカルボニルC1〜C3アルキルが好ましい。
本明細書中、「アミノカルボニルアルキルオキシ」としては、アミノカルボニルメチルオキシ、アミノカルボニルエチルオキシ、アミノカルボニルプロピルオキシ、アミノカルボニルブチルオキシ等が挙げられる。好ましくは、アミノカルボニルC1〜C6アルキルオキシが挙げられる。特に、アミノカルボニルC1〜C3アルキルオキシが好ましい。
本明細書中、「ヒドロキシアルキル」としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル等が挙げられる。好ましくは、ヒドロキシC1〜C6アルキルが挙げられる。特に、ヒドロキシC1〜C3アルキルが好ましい。
本明細書中、「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ等が挙げられる。好ましくは、C1〜C6アルキルチオが挙げられる。特に、C1〜C3アルキルチオが好ましい。
X3、X11、およびX12における「−O−もしくは−N(R19)−を介在してもよいアルキレン」としては、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH2−N(R19)−、−N(R19)−CH2−、−(CH2)2−O−、−O−(CH2)2−、−(CH2)2−N(R19)−、−N(R19)−(CH2)2−等を包含する。
Yにおける「−O−、−S−、または−N(R21)−を介在してもよいアルキレン」としては、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH2−S−、−S−CH2−、−CH2−N(R21)−、−N(R21)−CH2−、−(CH2)2−O−、−O−(CH2)2−、−(CH2)2−S−、−S−(CH2)2−、−(CH2)2−N(R21)−、−N(R21)−(CH2)2−等を包含する。
Zにおける「−O−、−S−、または−N(R26)−を介在してもよいアルキレン」としては、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH2−S−、−S−CH2−、−CH2−N(R26)−、−N(R26)−CH2−、−(CH2)2−O−、−O−(CH2)2−、−(CH2)2−S−、−S−(CH2)2−、−(CH2)2−N(R26)−、−N(R26)−(CH2)2−等を包含する。
X1、X2およびX4における「−C(=O)−N(R15)−、−N(R16)−C(=O)−、−N(R17)−、−O−、−S−、フェニレン、またはヘテロアリレンを介在していてもよいアルキレン」としては、−(CH2)0−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−;−(CH2)0−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R16)−C(=O)−(CH2)0−4−;−(CH2)0−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−O−(CH2)0−4−;−(CH2)
0−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−S−(CH2)0−4−;−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(フェニレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−O−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−S−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−、−(CH2)0−4−N(R17)−(CH2)1−4−(ヘテロアリレン)−(CH2)1−4−N(R17)−(CH2)0−4−等が包含される。
上記置換基において、各置換基に−(CH2)1−4−基が存在しない場合は[例えば−(CH2)0−4−C(=O)−N(R15)−(CH2)0−4−基]、−(CH2)0−4−基の少なくとも1つは−(CH2)0−基ではない。
本明細書中、「アルケニル」とは、炭素原子数が2〜8個であり、1個もしくは2個以上の二重結合を有する、直鎖または分枝鎖の1価の炭化水素基を包含する。三重結合を鎖内に有していてもよい。例えば、ビニル、アリル、1−プロペニル、2−プロペニル、種々のブテニル異性体等が挙げられる。好ましくは、C2〜C6アルケニルが挙げられる。さらに好ましくは、C2〜C4アルケニルが挙げられる。
本明細書中、「アルケニルオキシ」としては、ビニルオキシ、アリルオキシ、1−プロペニルオキシ、2−プロペニルオキシ、種々のブテニルオキシが挙げられる。好ましくは、C2〜C6アルケニルオキシが挙げられる。特に、C2〜C4アルケニルオキシが好ましい。
本明細書中、「アルキニル」とは、炭素原子数が2〜8個であり、1個もしくは2個以上の三重結合を有する、直鎖または分枝鎖の1価の炭化水素基を包含する。例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、種々のペンチニル異性体等が挙げられる。好ましくは、C2〜C6アルキニルが挙げられる。さらに好ましくは、C2〜C4アルキニルが挙げられる。
本明細書中、「アルキニルオキシ」としては、エチニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキシ、ペンチニルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C2〜C6アルキニルオキシが挙げられる。特に、C2〜C4アルキニルオキシが好ましい。
本明細書中、「アラルキル」とは、前記「アルキル」に前記「アリ−ル」が1または2以上置換したものを包含し、これらは可能な全ての位置で置換しうる。例えば、ベンジル、フェニルエチル(例えば、2−フェニルエチル等)、フェニルプロピル(例えば、3−フェニルプロピル等)、ナフチルメチル(例えば、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等)、アントリルメチル(例えば、9−アントリルメチル等)等が挙げられる。好ましくは、ベンジル、フェニルエチルが挙げられる。
本明細書中、「アリールアルキル」とは、前記「アルキル」に前記「アリ−ル」が1または2以上置換したものを包含し、これらは可能な全ての位置で置換しうる。例えば、ベンジル、フェニルエチル(例えば、2−フェニルエチル等)、フェニルプロピル(例えば、3−フェニルプロピル等)、ナフチルメチル(例えば、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等)、アントリルメチル(例えば、9−アントリルメチル等)等が挙げられる。好ましくは、ベンジル、フェニルエチルが挙げられる。
置換基群Bの「アリールアルキル」としては、ベンジル、フェニルエチル等が好ましい。
本明細書中、単独でもしくは他の用語と組み合わせて用いられる「非芳香族含窒素複素環基」なる用語は、窒素原子を少なくとも1つ環内に含み、さらに酸素原子および硫黄原子から任意に選ばれる原子を環内に1個以上含んでいてもよい非芳香族の4〜7員環またはそれらが2個以上縮合した環から誘導される基を包含する。例えば、アゼチジニル(例えば、1−アゼチジニル、2−アゼチジニル、3−アゼチジニル)、ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピロリニル(例えば、3−ピロリニル)、イミダゾリジニル(例えば、2−イミダゾリジニル)、イミダゾリニル(例えば、イミダゾリニル)、ピラゾリジニル(例えば、1−ピラゾリジニル、2−ピラゾリジニル)、ピラゾリニル(例えば、ピラゾリニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル)、ピペラジニル(例えば、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル)、インドリニル(例えば、1−インドリニル)、イソインドリニル(例えば、イソインドリニル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ、2−モルホリニル、3−モルホリニル)、1,4−チアジニル(例えば、1,4−チアジン−1−イル、1,4−チアジン−2−イル、)、チオモルホリニル(例えば、1−チオモルホリニル、2−チオモルホリニル)、デカヒドロイソキノリル(例えば2−デカヒドロイソキノリル)、アゼピニル(例えば1−アゼピニル)、ジアゼピニル、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2]ピリジル、2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、ヘキサヒドロピラジル[2.1−b][1,3]オキサジン−8−イル等が挙げられる。
R10、R11、R13およびR14における「非芳香族含窒素複素環基」としては、アゼチジニル(例えば、1−アゼチジニル、2−アゼチジニル、3−アゼチジニル)、ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル)、ピペラジニル(例えば、1−ピペラジニル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ、3−モルホリニル)、チオモルホリニル(例えば、1−チオモルホリニル、2−チオモルホリニル)が好ましい。
置換基群Aにおける「非芳香族含窒素複素環基」としては、アゼチジニル(例えば、1−アゼチジニル、2−アゼチジニル、3−アゼチジニル)、ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル)、ピペラジニル(例えば、1−ピペラジニル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ、3−モルホリニル)、チオモルホリニル(例えば、1−チオモルホリニル、2−チオモルホリニル)が好ましい。
R6、R7、R10およびR11の置換基群Cから選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキルにおける「非芳香族含窒素複素環基」としては、アゼチジニル(例えば、1−アゼチジニル、2−アゼチジニル、3−アゼチジニル)、ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル)、ピペラジニル(例えば、1−ピペラジニル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ、3−モルホリニル)、チオモルホリニル(例えば、1−チオモルホリニル、2−チオモルホリニル)が好ましい。
R4、R5、R8、R9、R44、およびR45における「ヘテロアリール」としては、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル等が好ましい。さらに好ましくは、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル等が挙げられる。
R12、R46、およびR50における「ヘテロアリール」としては、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル等が好ましい。さらに好ましくは、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル等が挙げられる。
R25における「ヘテロアリール」としては、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル等が好ましい。さらに好ましくは、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル等が挙げられる。
Ar1、Ar2およびAr3における、「ヘテロアリレン」としては、フランジイル、チオフェンジイル、オキサゾールジイル、チアゾールジイル等が挙げられる。
X1、X2およびX4の定義における「ヘテロアリレン」としては、フランジイル、チオフェンジイル、オキサゾールジイル、チアゾールジイル等が挙げられる。
本明細書中、「ヘテロアリールアルキル」とは、前記「アルキル」の任意の位置に前記「ヘテロアリ−ル」が1または2以上置換したものを包含し、これらは可能な全ての位置で置換しうる。例えば、チエニルメチル(例えば、2−チエニルメチル)、チエニルエチル(例えば、2−(チオフェン−2−イル)エチル)、フリルメチル(例えば、2−フリルメチル)、フリルエチル(例えば2−(フラン−2−イル)エチル)、ピロリルメチル(例えば、2−ピロリルメチル)、ピロリルエチル(例えば、2−(ピロール−2−イル)エチル)、イミダゾリルメチル(例えば、2−イミダゾリルメチル、4−イミダゾリルメチル)、イミダゾリルエチル(例えば、2−(イミダゾール−2−イル)エチル)、ピラゾリルメチル(例えば、3−ピラゾリルメチル)、ピラゾリルエチル(例えば、2−(ピラゾール−3−イル)エチル)、チアゾリルメチル(例えば、2−チアゾリルメチル)、チアゾリルエチル(例えば、2−(チアゾール−2−イル)エチル)、イソチアゾリルメチル(例えば、3−イソチアゾリルメチル)、イソオキサゾリルメチル(例えば、3−イソオキサゾリルメチル)、オキサゾリルメチル(例えば、2−オキサゾリルメチル)、オキサゾリルエチル(例えば、2−(オキサゾール−2−イル)エチル)、ピリジルメチル(例えば、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル)、ピリジルエチル(例えば、2−ピリジルエチル)等が挙げられる。
置換基群Bにおける「ヘテロアリールアルキル」としては、チエニルメチル、フリルメチル、ピロリルメチル、ピリジルメチル等が好ましい。
R15およびR16における、「アシル」としては、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル等が好ましい。
R18およびR19における、「アシル」としては、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル等が好ましい。
R20およびR21における、「アシル」としては、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル等が好ましい。
R26における、「アシル」としては、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチル等が好ましい。
本明細書中、「アシルオキシ」としては、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ベンゾイルオキシ等が挙げられる。
R23およびR24における、「置換されていてもよいアミノ」の置換基としては、アルキル等が好ましい。
置換基群Aにおける、「置換されていてもよいアミノ」の置換基としては、アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換基群Gから選択される置換基で置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換基群Gから選択される置換基で置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、および置換基群Gから選択される置換基で置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル等が好ましい。
本明細書中、「置換されていてもよいアミノカルボニル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。特に、アルキルが好ましい。
置換基群Cにおける、「置換されていてもよいアミノカルボニル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。
置換基群Hにおける、「置換されていてもよいアミノカルボニル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。
本明細書中、「置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。特に、アルキルが好ましい。
置換基群Bにおける、「置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル」における置換基としては、アルキルアルケニル、アラルキル等が好ましい。
本明細書中、「置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。特に、アルキルが好ましい。
置換基群Bにおける、「置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。
本明細書中、「置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。特に、アルキルが好ましい。
置換基群Bにおける、「置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル」における置換基としては、アルキル、アルケニル、アラルキル等が好ましい。
本明細書中、「置換されていてもよいウレイド」なる用語は、前記「アルキル」、前記「アリール」、前記「アラルキル」、前記「ヘテロアリール」、前記「ヘテロアリールアルキル」、または前記「アシル」で1または2箇所以上置換されていてもよいウレイドを包含する。
R6、R7、R13、R47、およびR51における「置換されていてもよいアルキル」の置換基としては、置換基群A(置換基群A:置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルコキシイミノ、およびヒドロキシ)から選択される置換基が好ましい。特に、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノ、置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基が好ましい。
R4、R5、R8、R9、R44、およびR45における「置換されていてもよいアルキル」の置換基としては、置換基群A(置換基群A:置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルコキシイミノ、およびヒドロキシ)から選択される置換基が好ましい。特に、アルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル等で置換されていてもよいアミノが挙げられる。
R13、R47、およびR51における「置換されていてもよいアルケニル」の置換基としては、置換基群A(置換基群A:置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルコキシイミノ、およびヒドロキシ)から選択される置換基が好ましい。特に、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノ、置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基が好ましい。
R22における、「置換されていてもよいアルキルオキシ」、「置換されていてもよいアルケニルオキシ」、および「置換されていてもよいアルキニルオキシ」の置換基としては、置換基群D(置換基群D:カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、および置換されていてもよいアミノカルボニル)から選択される置換基が好ましい。
R23およびR24における、「置換されていてもよいアルキルオキシ」、「置換されていてもよいアルケニルオキシ」、および「置換されていてもよいアルキニルオキシ」の置換基としては、アルキルオキシ、シアノ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノカルボニル等が好ましい。
R10、R11およびR14における「置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基」の置換基としては、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシアルキル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキルスルホニルアルキルカルボニル、置換されていてもよいアラルキル等が好ましい。特に、置換基群Cで挙げられる置換基が好ましい。
置換基群Aにおける「置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基」の置換基としては、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキルスルホニルアルキルカルボニル等が好ましい
R25における「置換されていてもよいアリール」および「置換されていてもよいヘテロアリール」の置換基としては、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノカルボニル、シアノ、ハロゲン、アルキルオキシ、アルキルチオ等が好ましい。特に、置換基群F(置換基群F:ハロゲン、カルボキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、および置換されていてもよいアミノ)で挙げられる置換基が好ましい。
本発明は、癌を治療又は予防する必要がある哺乳動物において癌を治療又は予防する方法を包含し、当該方法は、前記哺乳動物に治療有効量の式(I)の化合物を投与することからなる。治療するのに好ましい癌は、脳腫瘍(例えば神経膠芽細胞種)、泌尿器癌(例えば膀胱癌、腎臓癌)、生殖器癌(例えば前立腺癌、卵巣癌、子宮癌)、リンパ系腫瘍、消化器癌(例えば胃癌)、咽喉癌、肺癌(例えば肺腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌)、膵臓癌、乳癌、大腸癌、頭頚部癌、食道癌、甲状腺癌から選択される。より好ましくは、乳癌、脳腫瘍、膀胱癌、腎臓癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮癌、肺癌、膵臓癌、大腸癌、および頭頚部癌である。
(A法)
(第1工程)
Chem. Pharm. Bull., 30(7), 2410-2416等に記載の方法に従って合成できるまたは市販品として入手可能な出発原料(S.M.)とWO98/02434等に記載の方法に従って合成できるまたは市販品として入手できる化合物(ii)を反応させることにより、化合物(iii)を合成する工程である。
出発原料(S.M.)と化合物(ii)を、テトラヒドロフラン、アセトニトリル等の溶媒中、20℃〜加熱還流下、好ましくは60℃〜加熱還流下で反応させることにより化合物(iii)を得ることができる。
(第2工程)
化合物(iii)を、薗頭反応に付して目的の化合物(iv)を得ることができる。
化合物(iii)を、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、[1,1'-ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、酢酸パラジウム+トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒等のパラジウム触媒、ヨウ化銅、およびトリエチルアミン、ジ(イソプロピル)エチルアミン等の塩基の存在下、50℃〜150℃、好ましくは70℃〜90℃で反応させることにより化合物(iv)を得ることができる。
(第1工程)
本工程は、A法第1工程と同様の方法で行うことができる。EP606011等に記載の方法に従って合成できるまたは市販品として入手可能な出発原料(S.M.)を用いる。
(第2工程)
本工程は、通常行われるエステルからアルコールへの還元反応により行うことができる。
化合物(v)を、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の溶媒中、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤の存在下、−80℃〜50℃、好ましくは−10℃〜30℃で反応させることにより化合物(vi)を得ることができる。
(第3工程)
本工程は、通常行われるアルコールからアルデヒドへの酸化反応により行うことができる。
化合物(vi)を、クロロホルム、ジクロロメタン等の溶媒中、二酸化マンガン等の参加剤の存在下、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃で反応させることにより化合物(vii)を得ることができる。
(第4工程)
本工程は、化合物(vii)と式:R13−O−NH2(式中、R13は上記(1)と同意義)で表される化合物を反応させることにより、目的とする化合物(viii)を合成する工程である。
出発原料(vii)と式:R13−O−NH2(式中、R13は上記(1)と同意義)で表される化合物またはその塩を、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール等の溶媒中、またはそれらと水の混合溶媒中、0℃〜加熱還流下、好ましくは20℃〜50℃で反応させることにより化合物(viii)を得ることができる。
(第1工程)
本工程は、A法で得られた化合物(iii)をHeck反応に付することにより、目的とする化合物(ix)を合成する工程である。
化合物(iii)をアセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、トルエン等の溶媒中等の溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基および塩化パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、[1,1'-ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、酢酸パラジウム+トリフェニルホスフィン等の触媒の存在下、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル等のアクリル酸誘導体と0℃〜150℃、好ましくは50℃〜100℃で反応させることにより、化合物(ix)を得ることができる。
(第2工程)
本工程は、通常行われるエステルからカルボン酸への加水分解反応により行うことができる。
化合物(ix)をテトラヒドロフラン、メタノールまたはそれらの混合溶媒等の溶媒中、水酸化ナトリウム水溶液等により、0℃〜80℃、好ましくは0℃〜30℃で加水分解することにより、化合物(x)を得ることができる。
(第3工程)
本工程は、通常行われるアミド結合生成反応により行うことができる。
化合物(x)をジクロロメタン、テトラヒドロフラン,等の溶媒中、WSCD((1-Ethyl-3-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimidehydrochloride))およびHOBt(N-Hydroxybenztriazole)の存在下、A2−NH2と0℃〜100℃、好ましくは10℃〜50℃で反応させることにより、化合物(xi)を得ることができる。
(第1工程)
本工程は、A法で得られた化合物(iii)と化合物(xii)を鈴木反応に付することにより、目的とする化合物(xiii)を合成する工程である。
化合物(iii)を、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の溶媒中、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、[1,1'-ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、酢酸パラジウム+トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒等のパラジウム触媒およびトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、炭酸カリウム化合物等の塩基の存在下、化合物(xii)と、0℃〜150℃、好ましくは50℃〜10 0℃で反応させることにより、化合物(xiii)を得ることができる。
(第2工程)
B法第2工程と同様の反応により行うことができる。
(第3工程)
B法第3工程と同様の反応により行うことができる。
(第4工程)
本工程は、フェニル基上のアルデヒド基を用いてR6へと変換する工程である。
化合物(xv)を、ジクロロメタン、クロロホルム,テトラヒドロフラン等の溶媒中、トリアセトキシホウ素ナトリウム、シアノボロハイドライド等の還元剤の存在下、モルホリン等の1級または2級アミンと、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜100℃で反応させることにより、化合物(xvi)を得ることができる。
式(I−A):
Ar4は、式:
R’は、それぞれ独立してハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、アルキルアミノ、またはシアノ;
nは、0〜2の整数;
R27は、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキルまたは置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基(ここで非芳香族含窒素複素環基は、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される)で置換されたアルキル;
R28は、C1−C3アルキル、C1−C3アルキルオキシ、またはC1−C3アルキルアミノ;
R29は、水素原子、アルキル、またはアシル;および
R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲンまたはアルキニル]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
nは、0〜2の整数;
Z1は、C1〜C3アルキレン;および
R32、R33、およびR34は、それぞれ独立して、水素原子または置換基群F(置換基群F:ハロゲン、カルボキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、および置換されていてもよいアミノ)から選択される置換基]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
Ar5は、式:
nは、0または1]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
nは、0または1]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
R35は、ヒドロキシ、アルキル、ハロゲン、アルキルオキシ、フェニル、ピリジル、フリル、チエニル、チアゾリル、またはアルキルで置換されていてもよいアミノアルキル;および
R36は、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基(ここで非芳香族含窒素複素環基は、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される)で置換されたアルキル、または置換基群H(置換基群H:アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノカルボニル、およびシアノ)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基(ここで非芳香族含窒素複素環基は、アゼチジニル、ピロリジニル、およびピペリジルから選択される)]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
X5は、単結合またはC1−C3アルキレン;
R37は、水素原子、アルキル、またはアシル;
X6は、式:
R’は、前記と同意義;
nは、0〜2の整数;および
R38は、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノまたは置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基(ここで非芳香族含窒素複素環基は、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される)]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
X7は、式:
R’は、前記と同意義;および
nは、0または1]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
Ar6は、式:
nは、0〜2の整数;および
R39は、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキルまたは置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基(ここで非芳香族含窒素複素環基は、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される)で置換されたアルキル]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
Ar7は、式:
nは、0または1]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
nは、0〜2の整数;
X8は、単結合またはC1−C3アルキレン;
R40は、水素原子、アルキル、またはアシル;
X9は、式:
R’’は、それぞれ独立してハロゲン、アルキル、アルキルオキシ、アルキルアミノ、またはシアノ;
mは、0〜2の整数;および
R41は、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノまたは置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基(ここで非芳香族含窒素複素環基は、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、およびチオモルホリニルから選択される)]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
X10は、式:
R’’は、前記と同意義;
mは0または1;および
nは、0〜2の整数;]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
nは、0〜2の整数]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
nは、0〜2の整数]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
X15は、−N(R52)−、−O−、または−S−を介在していてもよいC1−C3アルキレン;R52は、水素原子、アルキル、またはアシル]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
X13は単結合またはC1−C3アルキレン]で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
R27が置換基群Cから選択される置換基で置換されていてもよいピロリジニルで置換されたアルキル;
R28がC1〜C3アルキル;
R29が水素原子;
R31がハロゲン;
Z1がC1〜C3アルキレン;
R32がハロゲン;
R33およびR34が水素原子、
で表される化合物が好ましい。
「本発明化合物」という場合には、製薬上許容される塩、またはその水和物も包含される。例えば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム等)、アンモニウム、有機塩基およびアミノ酸との塩、または無機酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等)、および有機酸(酢酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)との塩が挙げられる。これらの塩は、通常行われる方法によって形成させることができる。
また、本発明化合物は特定の異性体に限定するものではなく、全ての可能な異性体やラセミ体を含むものである。特に、化合物が二重結合を有し、E体およびZ体の一方で表記をしている場合であっても、他方の異性体を包含する。
本発明化合物は後述する実験例の記載の通り、優れた細胞増殖阻害作用を示し、「抗癌剤」および「癌の治療剤」として使用しうる。
本発明化合物を、上記の疾患の治療を目的としてヒトに投与する場合は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、液剤等として経口的に、または注射剤、坐剤、経皮吸収剤、吸入剤等として非経口的に投与することができる。また、本化合物の有効量にその剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、滑沢剤等の医薬用添加剤を必要に応じて混合し、医薬製剤とすることができる。注射剤の場合には、適当な担体と共に滅菌処理を行って製剤とする。
投与量は疾患の状態、投与ルート、患者の年齢、または体重によっても異なるが、成人に経口で投与する場合、通常0.1〜100mg/kg/日であり、好ましくは1〜20mg/kg/日である。
実施例中、以下の略号を使用する。
Me:メチル
Et:エチル
Boc:t−ブトキシカルボニル
4-クロロ-5-ヨード-6-メチルピリミジン(1) 7.4 gと3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)アニリン(2) 7.3 gをエタノール90 mLに溶解し、3時間加熱還流した。その後、反応液に飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥した溶液を濾過、濃縮後、酢酸エチルで粉末化し、濾取することにより(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニル)-(5-ヨード-6-メチルピリミジン-4-イル)-アミン(3)8.2gを淡灰色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.40(1H, s), 7.67(1H, d, J=3.0Hz), 7.36(1H, dd, J=3.0Hz, J=8.7Hz), 7.26-7.16(3H, m), 7.02(1H, t, J=8.7Hz), 6.95(1H, d, J=8.7Hz), 5.15(2H, s), 2.66(3H, s).
(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニル)-(5-ヨード-6-メチルピリミジン-4 -イル)-アミン(3)14 mgをジメチルホルムアミド0.3 mLに溶かし、4-ブト-3-イニルモルホリン(4-1) 6 mg、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム1 mg、ヨウ化銅0.6 mg、トリエチルアミン17μLを加えた。反応液を脱気した後、窒素雰囲気下、50度で1時間加熱攪拌した。その後、反応液に0.1M水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、分取用HPLC(水-アセトニトリル)により精製し、4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-5-(4-モルホリノ-1-ブチニル)-6-メチルピリミジン(II-1)9.3 mgを白色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.49(1H, s), 7.63(1H, d, J=2.7 Hz), 7.52(1H, s), 7.42(1H, dd, J=2.7Hz, J=8.7Hz), 7.39-7.32(1H, m), 7.26-7.05(2H, m), 7.04-6.94(2H, m), 5.15(2H, s), 3.69-3.67(4H, m), 2.77(4H, dd, J=5.1Hz, J=15.0Hz), 2.56-2.52(7H, m).
4-クロロ-6-メチルピリミジン-5-カルボン酸エチル(5)14.2 gと3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)アニリン(2) 17.8 gをトルエン60 mLに溶かし、N-ジイソプロピルエチルアミン12.2 mLを加え終夜加熱還流した。その後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム-酢酸エチル)により精製し、得られた固体をクロロホルム-酢酸エチル-ヘキサンの混合系により再結晶を行い4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-カルボン酸エチル(6)19.8 gを得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.55(1H, s), 7.72(1H, d, J=2.1Hz), 7.39-7.33(2H, m), 7.24-7.18(2H, m), 7.04(1H, dt, J=2.1Hz, J=7.5Hz,), 6.93(1H, d, J=8.3Hz), 5.14(2H, s), 4.45(2H, q, J=7.5Hz), 2.71(3H, s), 1.45(3H, t, J=7.5Hz).
4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-カルボン酸エチル(6) 6.8 gをテトラヒドロフラン30 mLに溶かし氷冷した後、水素化リチウムアルミニウム0.6 gを20分かけて加え、2時間氷冷下撹拌した。その後、水2 mLを滴下し、20分間撹拌した後、不溶物を除去し濃縮した。濃縮後、得られた固体をヘキサン-酢酸エチル(1:1)の混合溶媒で洗浄することにより4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-イルメタノール(7) 4.3 gを得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.48(1H, s), 8.11(1H, s), 7.69(1H, d, J=2.1Hz), 7.39-7.33(2H, m), 7.24-7.18(2H, m), 7.04(1H, dt, J=2.1Hz, J=8.2Hz), 6.90(1H, d, J=8.2Hz), 5.21(2H, s), 4.81(2H,s), 2.37(3H, s).
4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-イルメタノール(7) 100 mgをクロロホルム2 mLに溶かし、二酸化マンガン117 mg加え室温で終夜反応した。その後、反応溶液をセライト濾過し、溶液を濃縮後、シリカゲルクロマトクラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)で精製することにより、4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-カルボアルデヒド(8)44 mgを黄色固体して得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 10.94(1H, brs), 10.43(1H, s), 8.65(1H, s), 7.83(1H, d, J=2.1Hz), 7.44-7.20(4H, m), 7.05-6.96(2H, m), 5.16(2H, s), 2.77(3H, s).
4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-カルボアルデヒド(8)23 mgと2-(1-モルホニル)エトキシアミン2塩酸塩(9-1)41 mgをテトラヒドロフラン(1ml)と水(0.05ml)の混液に溶かし、室温で終夜反応した。反応液を酢酸エチルで薄め、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順に洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。濃縮後、ODSクロマトグラフィー(水-アセトニトリル)で精製することにより、4-(3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ)-6-メチルピリミジン-5-カルボアルデヒド O-(2-モルホリン-4-イルエチル)オキシム(III-1)28 mgを白色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 10.07(1H, brs), 8.58(1H, s), 8.53(1H, s), 7.72(1H, d, J=2.4Hz), 7.45(1H, dd, J=2.4Hz, J=8.7Hz), 7.40-7.19(3H, m), 7.05-7.00(1H, m), 6.94(1H, d, J=8.7Hz), 5.16(2H, s), 4.42(2H, brs), 3.77(4H, brs), 2.80(2H, brs), 2.65-2.55(7H, m).
[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニル]-(5-ヨード-6-メチルピリミジン-4-イル)アミン(3) 423mgとアクリル酸エチル0.38mlをアセトニトリル3.7ml及びトリエチルアミン3.7mlに溶解し、塩化パラジウム16mgを加えた後、窒素下、4時間加熱還流した。その後、室温に戻し、濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製を行い、(E)-3-{4-(E)-3-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ]-6-メチル-ピリミジン-5-イル}アクリル酸エチル (10)を黄色固体として得た。
1H NMR(d6-DMSO,δ): 8.78(1H, s), 8.37(1H, s), 8.94(1H, s), 7.67(1H, d, J=2.7Hz,), 7.61(1H, d, J=16.2Hz), 7.45-7.41(2H, m), 7.32-7.22(2H, m), 7.21-7.10(2H, m), 6.39(1H, d, J = 16.2Hz), 5.22 (2H, s), 4.22 (2H, q, J =7.2), 2.39 (3H, s), 1.30 (3H, t, J =7.2) .
(E)-3-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ]-6-メチル-ピリミジン-5-イル}アクリル酸エチル (10)150mgをTHF-メタノール(1:1) 4 mlに溶解し、2mol/L 水酸化ナトリウム水溶液0.34mlを加え、室温で2時間攪拌した。その後、2 mol/L塩酸でpH=3とした後、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、溶媒濃縮を行い、(E)-3-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ]-6-メチル-ピリミジン-5-イル}アクリル酸(11)153mgを得た。
1H NMR(d6-DMSO,δ):12.5 (1H, br), 8.71(1H, s), 8.37(1H, s), 7.69(1H, d, J =2.4Hz), 7.55 (1H, d, J = 15.9Hz), 7.60-7.10 (m, 6H), 6.29 (1H, d, J = 15.9Hz) , 5.22 (2H, s), 2.39 (3H, s).
(E)-3-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ]-6-メチル-ピリミジン-5-イル}アクリル酸(11) 44 mgを塩化メチレンに懸濁させ、WSCD・HCl 20 mg及び、HOBt 16mgを加えた。さらにN-アミノエチルモルホリン14μlを加え、2時間攪拌した。その後、酢酸エチル、水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過、溶媒濃縮を行った後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(アミノ修飾シリカゲル充填剤)により精製し、(E)-3-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ]-6-メチル-ピリミジン-5-イル}-N-(2-モルホリン-4-イルエチル)アクリル酸アミド(IV-1) 30 mgを黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.51(1H, s), 7.62 (1H, d, J =15.6Hz), 7.63(1H, d, J = 2.4Hz), 7.40-7.15(4H, m), 7.05-6.95 (1H, m), 6.91 (1H, d, J = 8.7Hz), 6.83 (1H, s), 5.12(2H, s), 3.71(4H, t, J = 4.8Hz)), 3.51 (2H, q, 6.0 Hz), 2.56 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.48 (4H, t, J = 4.8Hz), 2.44(3H, s).
[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニル]-(5-ヨード-6-メチルピリミジン-4-イル)-アミン (3) 50mg及び[(E)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-アリル]-カルバミン酸 tert-ブチル (12) 120mgをdryDMF1.5mlに溶解し、酢酸パラジウム2.4mgとトリフェニルホスフィン7.2mg、2M 炭酸カリウム水溶液0.21mlを加えた後、窒素下、100℃で12時間加熱した。酢酸エチルで反応液を希釈し、2mol/L 塩酸0.4mlを加え系内を中和させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、溶媒濃縮を行ない、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、((E)-3-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノ]-6-メチルピリミジン-5-イル}アリル)カルバミン酸tert-ブチル (IV-4) 39mgを茶色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.53(1H, s), 7.77-7.10(5H, m), 7.05-6.95(1, m), 6.91(1H, d, J = 9.0Hz), 6.33 (1H, d, J = 16.5Hz), 5.96 (1H, m), 5.14(2H, s), 5.05(1H, br), 3.90 (2H, m), 2.44 (3H, s), 1.42(s, 9H).
[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニル]-(5-ヨード-6-メチルピリミジン-4-イル)-アミン (3) 1g及び4-[(E)-2-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビニル]-安息香酸 メチル (13) 920mg をdryDMF 30mlに溶解し、酢酸パラジウム52mgとトリフェニルホスフィン167mg、2M 炭酸カリウム水溶液4.3mlを加えた後、窒素下、100℃で12時間加熱した。0 .5M クエン酸17mlを加え中和させ、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、溶媒濃縮を行なった。得られた残渣は、メチルエステル体とカルボン酸の混合物であったので、酢酸エチル20mlに溶解し、ここにジアゾメタンを加えて、完全にメチルエステル体へと変換した。反応液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、4-((E)-2-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニルアミノ]-6-メチルピリジン-5-イル}-ビニル)-安息香酸メチル(V-1) 700mgを得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.56(1H, s), 8.09(1H, d, J = 8.1Hz), 7.63(1H, d, J = 2.4Hz), 7.61(1H, d, J = 8.1Hz), 7.40-7.20 (m, 2H), 7.25-7.15(m, 2H), 7.10-6.90(m, 5H), 5.14(2H,s), 3.95(3H,s), 2.54(3H,s).
4-((E)-2-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニルアミノ]-6-メチル-ピリミジン-5-イル}-ビニル)-安息香酸メチル (V-1) 463mgをTHF10mlに溶解させ、氷冷下、水素化アルミニウムリチウム49mgを加えた後、室温に昇温し、1時間攪拌した。その後、水50μl、10% NaOHaq 50μl、水150μlを順次加え、析出する固体を濾過し、少量のTHFを用いて洗浄した。得られたろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、4-((E)-2-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニルアミノ]-6-メチルピリミジン-5-イル}-ビニル)-フェニル]-メタノール(V-2) 340mgを黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.54(1H, s), 7.65(1H, d, J = 2.4Hz), 7.55(2H, d, J = 8.1Hz), 7.44(2H, d, J = 8.1Hz), 7.40-7.30(2H, m), 7.25-7.15(2H, m), 7.05-6.80(5H, m), 5.14(2H, s), 4.76(2H, d, J = 5.4Hz), 2.47(3H, s).
4-((E)-2-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニルアミノ]-6-メチルピリミジン-5-イル}-ビニル)-フェニル]-メタノール(V-2) 309mgをTHF5mlに溶解し、二酸化マンガン507mgを加えて、72時間、室温にて攪拌した。その後、セライトろ過し、ろ液を濃縮した。得られた残渣を少量の酢酸エチルに溶解させてヘキサンを加えることにより粉末化させ、4-((E)-2-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニルアミノ]-6-メチルピリミジン-5-イル}-ビニル)-ベンズアルデヒド(V-3) 230mgを黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ):10.05(1H, s), 8.56(1H, s), 7.94(2H, d, J = 8.1Hz), 7.69(2H, d, J = 8.1Hz), 7.63(1H, d, J = 2.4Hz), 7.40-7.30(2H, m), 7.25-7.10(2H, m), 7.10-6.90(5H, m), 5.14(2H, s), 2.51(3H, s).
4-((E)-2-{4-[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニルアミノ]-6-メチルピリミジン-5-イル}-ビニル)-ベンズアルデヒド(V-3)61mgを塩化メチレン2mlに溶解し、モルホリン15μl、トリアセトキシホウ素ナトリウム41mgを加えて、12時間、室温にて攪拌した。その後、酢酸エチル、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、溶媒濃縮を行なった。シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製した後、当量のHCl/AcOEtを加えることにより1塩酸塩とし、[[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニル]-{6-メチル-5-[(E)-2-(4-モルホリン-4-イルメチルフェニル)-ビニル]-ピリミジン-4-イル}-アミン塩酸塩 (V-4) 52mgを黄色固体として得た。
1H NMR(DMSO-d6,δ):11.60(1H, br), 10.15(1H, br), 8.74(1H, s),7.80(2H, d, J = 8.4Hz), 7.70(2H, d, J = 8.4Hz), 7.66(1H, d, J = 2.4Hz), 7.52-7.40(2H, m), 7.35-7.15(4H, m), 7.18(1H, d, J = 15.9Hz), 5.28(2H, s), 4.35(2H, s), 4.02-3.70(4H, m), 3.30-3.00(4H, m), 2.59(3H, s).
[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニル]-(5-ヨード-6-メチルピリミジン-4-イル)-アミン (3) 30mg及び4-[3-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ベンジル]-モルホリン(14)17mgをdryDMF 1mlに溶解し、酢酸パラジウム1.5mgとトリフェニルホスフィン5mg、2M 炭酸カリウム水溶液0.1 3mlを加えた後、窒素下、100℃で12時間加熱した。0.5M クエン酸を加え中和させ、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、溶媒濃縮を行なった。シリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し、[3-クロロ-4-(3-フルオロベンジルオキシ)-フェニル]-[6-メチル-5-(3-モリホリン-4-イルメチルフェニル)-ピリミジン-4-イル]アミン(VI-1) 6 mgを黄色固体として得た。
1H NMR(CDCl3,δ): 8.62 (1H, s), 7.60-7.10(9H, m), 7.05-6.95(1H, m), 6.87(1H, d, J = 8.7Hz), 6.15(1H,s), 5.14(2H,s), 3.74(4H,m), 3.58(2H,s), 2.49(2H, m), 2.19(3H,s).
昆虫細胞発現系から精製されたEGFR、HER2および、ビオチン化基質(グルタミン酸:チロシン=4:1の合成ペプチド)を、ATPが添加された384穴プレートに加え、室温にて酵素反応を行なった。酵素反応終了後に、ユーロピウム標識した抗リン酸化チロシン抗体とアルフィコシアニン標識したストレプトアビジンを添加し、リン酸化チロシン残基を時間分解蛍光法で定量した。
(被験化合物の調製)
被験化合物はDMSOを用いて10mMに調製した。
さらに10%DMSO溶液を用いて1mM溶液を調製し、これを最高濃度ポイントとした。
希釈系列は4倍希釈系列を10段階まで作製した。
(試薬調製)
バッファーの調製:
バッファーは、10mM MgCl2, 5mM MnCl2, 0.2mM Na3VO4, 0.1%BSAを含むTBSを用いた。
酵素:
EGFR、HER2酵素は、昆虫細胞発現系から精製したものをカルナバイオサイセンス社より購入した。
EGFR酵素溶液は、バッファーを用いて250ng/mlに調製した。
HER2キナーゼは、バッファーを用いて1000ng/mlに調製した。
基質溶液:
基質には、ビオチン化poly-Glu-Tyr(4:1, CISbio社製)を用いた。濃度は、上記バッファーを用いて3.125μg/mlとした。
ATP溶液:
EGFR酵素の検討でのATP濃度は、上記バッファーを用いて125μMに調製した。
HER2酵素の検討でのATP濃度は、290μMに調製した。
検出試薬:
検出試薬の調製には、30mM EDTA, 0.8M KF, 0.1% BSAを含むTBSを用いた。
ユーロピウム標識した抗リン酸化チロシン抗体、PT-66K(CISbio社)は195ng/mlにアルフィコシアニン標識したストレプトアビジン、SA-XL(CISbio社)は5μg/mlに調製した。
(アッセイ方法)
アッセイプレートには、384穴プレートを用いた。1ウェルあたり被験化合物を1.1μl、基質溶液4μl、酵素溶液4μl添加した後、ATP溶液2μlを加え酵素反応を開始した。酵素反応は室温にて60分行い、検出試薬を10μl添加して反応を終了した。反応終了の1時間後に時間分解蛍光測定を行なった。
(評価方法)
被験化合物の代わりに10%DMSOを用い、ATP添加時のシグナルを0%阻害(酵素活性100%)、ATP非存在下のシグナルを100%阻害(酵素活性0%)として、被験化合物添加時の阻害活性を算出した。
EGFR及びHER2に対する阻害活性(IC50値、nM)を以下に示す。
ヒト由来がん細胞株として、BT-474、 NCI N87を用いた。細胞はすべてDulbecco’s Modified Essential Medium (DMEM, ナカライテスク)に10%牛胎児血清(Fetal Bovine Serum, ICN)と50 units/mlペニシリン/50 μg/mlストレプトマイシン溶液(GIBCO)を添加した培地で37℃、5%CO2インキュベーター内にて培養した。96穴プレート(住友ベークライト)に細胞を3000個/穴ずつ播種し、翌日薬剤を最終濃度3x10-10−10-5 Mとなるように添加した。3日間培養した後WST(water-soluble tetrazolium salt)アッセイを行い、IC50値を算出した。
BT-474、NCI N87に対する阻害活性(IC50値、nM)を以下に示す。
製剤例1
以下の成分を含有する顆粒剤を製造する。
成分 式(I)で表わされる化合物 10 mg
乳糖 700 mg
コーンスターチ 274 mg
HPC-L 16 mg
1000 mg
式(I)で表わされる化合物と乳糖を60メッシュのふるいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるいに通す。これらをV型混合機にて混合する。混合末にHPC−L(低粘度ヒドロキシプロピルセルロース)水溶液を添加し、練合、造粒(押し出し造粒 孔径0.5〜1mm)したのち、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるい(12/60メッシュ)で櫛過し顆粒剤を得る。
製剤例2
以下の成分を含有するカプセル充填用散剤を製造する。
成分 式(I)で表わされる化合物 10 mg
乳糖 79 mg
コーンスターチ 10 mg
ステアリン酸マグネシウム 1 mg
100 mg
式(I)で表わされる化合物、乳糖を60メッシュのふるいに通す。コーンスターチは120メッシュのふるいに通す。これらとステアリン酸マグネシウムをV型混合機にて混合する。10倍散100mgを5号硬ゼラチンカプセルに充填する。
製剤例3
以下の成分を含有するカプセル充填用顆粒剤を製造する。
成分 式(I)で表わされる化合物 15 mg
乳糖 90 mg
コーンスターチ 42 mg
HPC-L 3 mg
150 mg
式(I)で表わされる化合物、乳糖を60メッシュのふるいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるいに通す。これらを混合し、混合末にHPC−L溶液を添加して練合、造粒、乾燥する。得られた乾燥顆粒を整粒後、その150mgを4号硬ゼラチンカプセルに充填する。
製剤例4
以下の成分を含有する錠剤を製造する。
成分 式(I)で表わされる化合物 10 mg
乳糖 90 mg
微結晶セルロース 30 mg
CMC-Na 15 mg
ステアリン酸マグネシウム 5 mg
150 mg
式(I)で表わされる化合物、乳糖、微結晶セルロース、CMC−Na(カルボキシメチルセルロース ナトリウム塩)を60メッシュのふるいに通し、混合する。混合末にステアリン酸マグネシウム混合し、製錠用混合末を得る。本混合末を直打し、150mgの錠剤を得る。
製剤例5
静脈用製剤は次のように製造する:
式(I)で表わされる化合物 100mg
飽和脂肪酸グリセリド 1000ml
上記成分の溶液は通常、1分間に1mlの速度で患者に静脈内投与される。
Claims (14)
- 式(I):
R2は、式:
Ar1、Ar2およびAr3は、アリレンまたはヘテロアリレン;
R6およびR7は、置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、アルコキシカルボニル、またはホルミル;
R10、R11およびR14は、水素原子、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、またはアルキルオキシ;
X1、X2およびX4は、−C(=O)−N(R15)−、−N(R16)−C(=O)−、または−C(=O)−N(R15)−、−N(R16)−C(=O)−、−N(R17)−、−O−、−S−、フェニレン、もしくはヘテロアリレンを介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15、R16およびR17は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;
R12、R46、およびR50は、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリール;
X3、X11、およびX12は、−O−、−N(R18)−、または−O−もしくは−N(R19)−を介在してもよく置換されていてもよいアルキレン;R18およびR19は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;
R13、R47、およびR51は、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基;および
Rは、それぞれ独立して、置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアルケニル、アルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニル、アルキニルオキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、または置換されていてもよいアミノ;nは0〜2の整数)で表される基;
Yは、−O−、−S−、もしくは−N(R20)−、または−O−、−S−、もしくは−N(R21)−を介在してもよいアルキレン;R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;および
R3は、式:
R23およびR24は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、または置換されていてもよいアミノ;
R49は置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、または式:
QはNまたはCH)で表される基]
で表される化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。 - R2が、式:
R6およびR7は、置換基群A(置換基群A:置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルコキシイミノ、およびヒドロキシ)から選択される置換基で置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシ、またはアルコキシカルボニル;
X4は、−C(=O)−N(R15)−または−N(R16)−C(=O)−を介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15およびR16は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;および
R14は、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシ、またはアルキルオキシ]で表される基である、請求項1記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。 - R6およびR7が、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキルである、請求項2記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
- R2が、式:
X1およびX2は、−C(=O)−N(R15)−または−N(R16)−C(=O)−を介在していてもよく置換されていてもよいアルキレン;R15およびR16は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル、またはアシル;
X3、X11、およびX12は、−O−または−N(R18)−;R18は、水素原子、アルキル、アシル、アルキルオキシカルボニル、アルケニルオキシカルボニル、またはアラルキルオキシカルボニル;
R10およびR11は、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基;
R13、R47、およびR51は、置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキル]である、請求項1記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。 - R10およびR11が、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノ、または置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基である請求項4記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
- R13、R47、およびR51が、置換基群B(置換基群B:アルキル、アルキルスルホニルアルキル、ハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シクロアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルアルキル、置換されていてもよいアミノカルボニルオキシアルキル、アルキルオキシアルキル、置換されていてもよいアミノアルキルカルボニル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル)から選択される置換基で置換されていてもよいアミノで置換されたアルキル、または置換基群C(置換基群C:オキソ、ヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、アルキルオキシカルボニル、シアノもしくはアルキルオキシで置換されていてもよいアルキル、アルキルオキシアルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、およびアルキルスルホニルアルキルカルボニル)から選択される置換基で置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環基で置換されたアルキル]である、請求項4記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
- Yが、−NH−である、請求項1記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物。
- R3が、式:
- 請求項1記載の化合物を有効成分として含有する医薬組成物。
- 請求項1記載の化合物を有効成分として含有する抗癌剤。
- 請求項1記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物を投与することを特徴とする癌の予防および/または治療方法。
- 癌の予防および/または治療剤を製造するための請求項1記載の化合物もしくはその製薬上許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用。
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