JPWO2006103893A1 - 現在位置算出装置、現在位置算出方法、現在位置算出プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

現在位置算出装置、現在位置算出方法、現在位置算出プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

この現在位置算出装置において、取得部(101)は、車両内の情報通信網から車両速度センサの情報である信号情報を取得する。次に、判定部(102)は、所定の時点において、信号情報が取得できたか否かを判定する。次に、補間部(103)は、信号情報が取得できなかったと判定された場合、この所定の時点において取得されるべき信号情報を所定の信号情報で補間する。補正部(104)は、信号が補間された場合に、この所定の時点の次の時点で取得される信号情報について、補間された信号情報に基づいて補正値を求める。そして、求められた補正値を用いることにより、適切な現在位置を求め、表示する。

Description

この発明は、連続して入力される速度に関する信号情報を処理する現在位置算出装置、現在位置算出方法、現在位置算出プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述の現在位置算出装置、現在位置算出方法、現在位置算出プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に限らない。
近年の一部車種では、ABSセンサなどによって検出したVSS信号(Vehicle Speed Sensor)数を、データ(VSS信号情報)として車内LANで放送している。カーナビゲーションなどにおいては、このVSS信号を利用して移動距離および車両速度を算出している。
この場合、VSS信号情報の取得は通信を介して行われるので、通信ラインの負荷状況によってはVSS信号情報の遅延や欠落が発生する場合がある。一定周期でタスクを起床させ、移動距離および車両速度を算出しているシステムでは、VSS信号情報の遅延や欠落が起こった結果、算出値に誤差が生じてしまうという問題が一例として挙げられる。
また、VSS信号情報は積算値である。一方、VSS信号情報の遅延や欠落が発生した時点で情報を補間しても、次の時点で取得されるVSS信号情報からVSS信号数を求めるときには、前のタイミングのVSS信号情報がない。したがって、誤差を含んだVSS信号数を求めてしまうという問題が一例として挙げられる。また、補間するVSS信号情報にも誤差がある場合があるので、それにより誤差を含んだVSS信号情報を求めてしまうという問題が一例として挙げられる。
請求項1の発明にかかる現在位置算出装置は、車両内の情報通信網から車両速度センサの情報である信号情報を取得する取得手段と、所定の時点において、前記取得手段によって前記信号情報が取得できたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって信号情報が取得できなかったと判定された場合、前記所定の時点において前記取得手段によって取得されるべき信号情報を所定の信号情報で補間する補間手段と、前記補間手段によって信号情報が補間された場合に、前記所定の時点の次の時点で取得される信号情報について、前記補間手段によって補間された信号情報に基づいて補正値を求める補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる現在位置算出方法は、車両内の情報通信網から車両速度センサの情報である信号情報を取得する取得工程と、所定の時点において、前記取得工程によって前記信号情報が取得できたか否かを判定する判定工程と、前記判定工程によって信号情報が取得できなかったと判定された場合、前記所定の時点において前記取得工程によって取得されるべき信号情報を所定の信号情報で補間する補間工程と、前記補間工程によって信号情報が補間された場合に、前記所定の時点の次の時点で取得された信号情報について、前記補間工程によって補間された信号情報に基づいて補正値を求める補正工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる現在位置算出プログラムは、請求項5に記載の現在位置算出方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項6に記載の現在位置算出プログラムを記録したことを特徴とする。
図1は、この発明の実施の形態にかかる現在位置算出装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、この発明の実施の形態にかかる現在位置算出方法の処理を示すフローチャートである。 図3は、この発明の実施例にかかる現在位置算出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、この発明の実施例にかかる現在位置算出方法の処理を説明するフローチャートである。 図5は、正常にVSS信号情報が取得されている場合を説明する説明図である。 図6は、VSS信号情報の取得に欠落が生じる場合を説明する説明図である。 図7は、VSS信号情報の取得に遅延が生じる場合を説明する説明図である。
符号の説明
101 取得部
102 判定部
103 補間部
104 補正部
105 位置算出部
106 表示部
301 車内LAN
302 車内LAN制御部
303 ABSセンサ
304 ECU
305 角速度センサ
306 傾斜センサ
307 GPSレシーバ
310 ナビゲーション制御部
311 操作部
312 表示部
313 地点検索部
314 経路探索部
315 経路誘導部
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる現在位置算出装置、現在位置算出方法、現在位置算出プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態にかかる現在位置算出装置の機能的構成を示すブロック図である。この実施の形態の現在位置算出装置は、取得部101、判定部102、補間部103、補正部104、位置算出部105および表示部106により構成されている。
取得部101は、車両内の情報通信網から車両速度センサの情報である信号情報を取得する。信号情報は、たとえば積算値として与えることができる。この場合、たとえば走行開始からの入力値(たとえばVSS信号数)をすべて加算した値を信号情報とすることができる。または、単位時間当たりの入力値とすることができる。
判定部102は、所定の時点において、取得部101によって信号情報が取得できたか否かを判定する。たとえば、信号情報が車内LANを介して入力される場合、通信状態によって信号情報が取得できない場合がある。この場合、信号情報が取得できなかったと判定する。
補間部103は、判定部102によって信号情報が取得できなかったと判定された場合、この所定の時点において取得部101によって取得されるべき信号情報を所定の信号情報で補間する。信号情報を補間することにより信号情報の欠落を防止することができる。また、補間部103は、この所定の時点において取得部101によって取得されるべき信号を、この所定の時点の前の時点において取得した信号情報を用いて補間することもできる。前回用いた信号情報を用いるので、補間値を求めるための処理負担を最小限にすることができる。
補正部104は、補間部103によって信号が補間された場合に、所定の時点の次の時点で取得された信号情報について、補間部103によって補間された信号情報に基づいて補正値を求める。
具体的には、補正部104は、時点Nにおいて信号情報が取得できなかったと判定された場合に、時点N+1における信号情報が示す値と時点N−1における信号情報が示す値の差分を取ることによって時点N−1から時点N+1の間の信号数を求め、前記補間手段によって補間された時点Nにおける信号情報が示す値と時点N−1における信号情報が示す値の差分を取ることによって時点Nの信号数を求め、前記時点N−1から時点N+1の間の信号数から前記時点Nの信号数を引くことにより、時点N+1の信号数と時点Nの信号数に対する補正値を含めた値を求める。
なお補正値は、この次の時点(たとえば時点N+1)で取得された信号情報を補正した値とすることができる。または、この次の時点で取得された信号情報から、この次の時点における速度を示す値を求め、この速度を示す値を補正した値とすることもできる。
位置算出部105は、信号情報に基づいて車両の移動距離を求め、移動距離から車両の現在位置を求める。表示部106は、位置算出部105によって求められた現在位置を表示する。
図2は、この発明の実施の形態にかかる現在位置算出方法の処理を示すフローチャートである。まず、信号情報を取得する(ステップS201)。この信号情報は、車両内の情報通信網から取得される車両速度センサの情報である。
次に、所定の時点において信号情報が取得できたか否かを判定する(ステップS202)。信号情報が取得できなかったと判定された場合(ステップS202:No)、この所定の時点において取得されるべき信号情報を、所定の信号情報で補間し(ステップS203)、ステップS206に進む。
信号情報が取得できたと判定された場合(ステップS202:Yes)、前回補間処理したか否かを判定する(ステップS204)。前回補間処理しなかった場合(ステップS204:No)、ステップS206に進む。前回補間処理した場合(ステップS204:Yes)、この所定の時点(つまり、補間処理した時点)の、次の時点(つまり、今回)に取得された信号情報について、補間された信号情報に基づいて補正値を求める(ステップS205)。
次に、信号情報に基づいて車両の移動距離を求め、移動距離から車両の現在位置を求める(ステップS206)。そして、求められた現在位置を表示する(ステップS207)。
以上説明した実施の形態により、たとえば遅延や欠落により信号情報が取得できなかった場合、所定の信号情報によってデータの空白が埋められるので、処理が落ちるのを防ぐことができる。そして、信号情報を取得できなかったタイミングにおいても処理を継続させることができる。
一方、次に取得される信号情報は、前回取得されなかった入力値を含めた値として入力され、そのままでは誤差が残ることになる。そこで、次に取得される信号情報について補正処理することによって、一時的に埋めた信号情報によるずれを修正し、正確な入力値に基づいて処理することができる。すなわち、信号情報の処理落ちによる誤差の発生を、補間/補正処理により軽減することができる。
(ハードウェア構成)
図3は、この発明の実施例にかかる現在位置算出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。現在位置算出装置は、車内LAN301、車内LAN制御部302、ABSセンサ303、ECU304、角速度センサ305、傾斜センサ306、GPSレシーバ307、ナビゲーション制御部310、操作部311、表示部312、地点検索部313、経路探索部314および経路誘導部315を含む構成となっている。
車内LAN301は、現在位置算出装置の一例であり、車内LAN制御部302によって制御される。また、車内LAN301は、ABSセンサ303、ECU304およびナビゲーション制御部310が接続されている。車内LAN301に接続された各機能部から出力されたデータは車内LAN301を介して共有され、データを必要とする機能部は、車内LAN301を介してデータを取得する。
また、ナビゲーション制御部310には、角速度センサ305、傾斜センサ306、GPSレシーバ307、操作部311、表示部312、地点検索部313、経路探索部314および経路誘導部315が接続されている。車内LAN制御部302およびこれらの各機能部は、たとえば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)およびCPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)などによって構成されるマイクロコンピュータなどによって実現することができる。
車内LAN301は、車内における通信ネットワークであり、CAN(Controller Area Network)、LIN、FlexRay、MOSTなどの通信プロトコルによって動作している。この車内LANを301を介して、車両内の各部で使用される情報が放送されている。
車内LAN制御部302は、車内LAN301を制御することにより、VSS信号情報を車内LAN301に接続される各機能部が取得できるようにしている。この車内LAN301および車内LAN制御部302により、取得部101は実現される。また、判定部102、補間部103、補正部104は、車内LAN制御部302によって実現される。
ABSセンサ303は、車輪速を検出するセンサである。たとえば、車輪と連動して回転するロータの凹凸を電磁気的に検出して信号を出力するセンサが例として挙げられる。このとき出力される信号をVSS信号という。VSS(Vehicle Speed Sensor)信号とは、車両が走行することにより発生する信号のことである。ABSセンサ303は、このVSS信号が検出される回数、すなわちVSS信号数を求めて、VSS信号情報として車内LAN301に出力する。
なお、このVSS信号情報は、VSS信号数の積算値であり、単位時間当たりのVSS信号検出数ではなく検出数の合計値である。そして、このVSS信号情報に基づいて求められるVSS信号数に基づいて、移動距離および車速が求められる。
単位時間当たりのVSS信号数は、単位時間当たりの立ち上がりエッジの検出回数として求められる。または、立ち下がりエッジの検出回数として求める方法、立ち上がりエッジと立下りエッジの両方の検出回数として求める方法もある。速度が変化した場合、一定時間内に得られるパルスの数は異なるが、その異なる値のそれぞれがVSS信号数として与えられる。
そして、たとえば車両が走り始めてからの合計である積算値で、VSS信号情報が出力される。したがって、VSS信号情報が一度届かなくても、次のタイミングで得られるVSS信号情報は、届かなかったVSS信号数と、次回の区間のVSS信号数も含む。また、VSS信号情報は、積算値として得られるので、差分を取ることでVSS信号数を求めることができる。
ECU(Electronic Control Unit)304は、エンジンから送られる様々なセンサの情報をもとにエンジンを制御するコンピュータユニットである。ECU304は、主にエンジンの燃調や点火時期を制御する。たとえば、空気吸入量やスロットル開度などの情報をもとに、燃料噴射量や点火タイミングを決定する。エアフロメーターからの吸入空気量や、排ガス中に含まれる酸素量などを測定するセンサからの情報等を演算し、適切な量の燃料噴射を行うよう指示を出力する。これらの制御情報が、VSS信号情報と同様に車内LAN301に入力される。
角速度センサ305は、自車の回転時の角速度を検出し、自車の角速度データと相対方位データとを出力する。傾斜センサ306は、路面の傾斜角度を検出し、傾斜角データを出力する。
また、GPSレシーバ307は、GPS衛星からの電波を受信して装置本体の現在位置を求めるものである。GPSレシーバ307は、GPS衛星からの電波を受信し、GPS衛星との幾何学的位置を求めるものであり、地球上どこでも計測可能である。電波としては、1.57542GHzの搬送波で、C/A(Coarse and Access)コードおよび航法メッセージが乗っているL1電波を用いておこなわれる。これによって、現在の車両の位置(緯度および経度)を検知する。さらに、車速センサやジャイロセンサ等の各種センサによって収集された情報を加味してもよい。
ナビゲーション制御部310は、ナビゲーション装置全体を制御する。また、得られたVSS信号数から移動距離を求め、移動距離から現在位置を求める。また、任意の地点を検索し、得られた地点情報に基づいて、当該地点までの最適な経路を算出する。また、この経路と自車位置情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなう。このナビゲーション制御部310によって、位置算出部105は実現される。
操作部311は、操作ボタン、リモコン、タッチパネルなどを含む。表示部312は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを含む。この表示部312によって表示部106は実現される。
地点検索部313は、操作部311から入力された情報に基づいて、任意の地点を検索し、これを表示部312へ出力する。また、経路探索部314は、地点検索部313によって得られた地点情報に基づいて、当該地点までの最適な経路を算出する。また、経路誘導部315は、経路探索部314によって得られた情報と自車位置情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなう。
図4は、この発明の実施例にかかる現在位置算出方法の処理を説明するフローチャートである。まず、ABSセンサ303を起動する(ステップS401)。ABSセンサ303を起動することにより、VSS信号情報が逐次車内LAN301に入力される。
次に、VSS信号情報を取得できているか否かを判定する(ステップS402)。すなわち、通信抜けが発生することにより、VSS信号情報を取得できていないか否かを判定する。
VSS信号情報を取得できていない場合(ステップS402:No)、VSS信号情報の補間処理を実行し(ステップS403)、一連の処理を終了する。すなわち、VSS信号情報を取得できなくなることを防ぐために、推測値としてVSS信号情報を取得する。たとえば前回使用した値を、VSS信号として使うことにより、VSS信号情報を取得できなかったタイミングにおいても処理を継続させることができる。
VSS信号を取得できている場合(ステップS402:Yes)、前回補間処理を行ったか否かを判定する(ステップS404)。前回補間処理した場合(ステップS404:Yes)、今回取得したVSS信号について補正処理を実行し(ステップS405)、ステップS407に進む。
補間処理により推測値として取得された、前回のVSS信号情報は正確な入力値ではない。また次に取得されるVSS信号情報は前回取得されなかった入力値を含めた値として入力されるので、次に取得されるVSS信号情報からVSS信号数を求める場合、推測値として入力したVSS信号数を減算する必要がある。この補正処理によって、推測の結果によるずれを修正し、正確な入力値を反映したVSS信号数を取得することができる。
前回補間処理していない場合(ステップS404:No)、VSS信号数を算出する(ステップS406)。VSS信号の抜けがなく、また前回補間処理していない場合、このとき、VSS信号数に距離係数を掛け合わせることにより移動距離を求めることができる。この距離係数は、VSS信号数の変化量に対する移動距離を示す係数である。また、移動距離を時間で割ることにより車速を求めることができる。
次に、VSS信号情報を記録し(ステップS407)、一連の処理を終了する。次のVSS信号を取得するときに、遅延や欠落によるデータの抜けが発生する場合があるので、そのときに補間するためのデータを用意しておく必要がある。そこで、求められたVSS信号情報を記録することにより、次にVSS信号情報の抜けに対して補間すべきデータを用意しておくことができる。
図5は、正常にVSS信号情報が取得されている場合を説明する説明図である。VSS信号情報の処理はN秒毎に連続して実行する。この時間間隔のN秒は、きわめて短時間であり、たとえば1秒ごととすることもできる。VSS信号情報の処理タイミングは、それぞれ0秒〜N5秒として説明する。VSS信号情報を逐次受信することにより、VSS信号情報が取得されていく。
まず、0秒においてVSS信号情報が受信され、区間Aを経てN秒においてVSS信号情報を受信する。そして区間Bを経て、N2秒においてVSS信号情報が受信される。同様に、区間Cを経て、N3秒においてVSS信号情報が受信され、そして区間Dを経て、N4秒においてVSS信号情報が受信され、そして区間Eを経て、N5秒においてVSS信号情報が受信される。N秒〜N5秒の各時点において、受信されたVSS信号情報に基づいて、区間A〜EにおけるVSS信号数が求められる。
図6は、VSS信号情報の取得に欠落が生じる場合を説明する説明図である。図5で説明した正常な場合と同様に、0秒およびN秒においては、VSS信号情報は正常に受信される。ここで、ABSセンサ303からの信号の受信に欠落が生じたとする。このとき、N2秒においてVSS信号情報は正常に受信されない。
ABSセンサ303は積算値でVSS信号情報を出力するので、従来の場合では、N2秒において自車は移動していないものとして扱われる。そこで、N秒において受信したVSS信号情報を用いて、N2秒において受信するはずの信号を補間する。補間値は、N2秒において本来受信すべきVSS信号情報と同一の値とは限らない。しかし、補間することによって、自車が走行中であるという状態を考えたときに、移動していないとするよりもN秒のときと同じ速度で走行しているとして扱ったことにより、より適切な値に基づいて処理を実行することができる。
次に、N3秒においてVSS信号情報が正常に受信されるが、N2秒において補間処理を行っている分、N3秒において受信したVSS信号情報を用いてそのまま処理した場合、区間BのVSS信号数を求める際にずれが生じてしまう。そこで、N3秒においては、区間CのVSS信号数をN2秒における補間値に基づいて補正する。補正することにより、N2秒における補間値によってN3秒において誤差が生じるのを防ぐことができる。
N4秒において、VSS信号情報が正常に受信される。前のN3秒においてVSS信号情報が正常に処理されているので、その次のN4秒においてはそのままVSS信号情報を処理する。そして、N5秒においてVSS信号情報が正常に受信され、そのままVSS信号情報を処理する。
図7は、VSS信号情報の取得に遅延が生じる場合を説明する説明図である。図5で説明した正常な場合と同様に、0秒およびN秒においては、VSS信号情報は正常に受信される。ここで、ABSセンサ303からの信号の受信に遅延が生じたとする。このとき、図6の場合と同様に、N2秒においてVSS信号情報は正常に受信されない。
信号の欠落の場合と同様、従来の場合では、N2秒において自車は移動していないものとして扱われる。そこで、N秒において求めたVSS信号数を用いて、N2秒において受信するはずの信号を補間する。補間することによって、移動していないとするよりもN秒のときと同じ速度で走行しているとして扱ったことにより、より適切な値に基づいて処理を実行することができる。
次に、N3秒において、N2秒において受信されるはずのVSS信号情報と、N3秒において受信されるVSS信号情報がともに受信される。また、信号の欠落の場合と同様に、N2秒において補間処理を行っている分、N3秒において受信したVSS信号情報を用いて処理した場合、ずれが生じてしまう。
まず、N2秒において受信するはずのVSS信号情報はキャンセルして、N3秒に対応するVSS信号情報を受信する。また、N3秒において求められるVSS信号数をN2秒における補間値に基づいて補正する。補正することにより、N2秒における補間値によってN3秒において誤差が生じるのを防ぐことができる。
次に、補正処理および補間処理について説明する。車内LAN301における情報の遅延や欠落により発生した誤差を、補間・補正処理により軽減する。一方、車内LAN301に放送されているVSS信号情報は積算値である。そして、この積算値であるVSS信号数に基づいて、一定周期毎に移動距離および車速が求められる。
しかし、通信抜けや遅延が発生した場合、正確な算出値を求めることができない。これに対し、前回の値を用いて補間処理を実行する。これにより、瞬時的な誤差が軽減される。一方、車両は移動しているので前回の値で補間処理する正確な値を算出することができないので、積算誤差が発生する。
車内LAN301からVSS信号情報を取得する場合、図5に示すように、正常な場合で、一定周期毎にVSS信号情報を取得できる場合、図6に示すように、VSS信号情報が欠落する場合、図7に示すように、VSS信号情報が欠落はしないものの、遅延する場合の3つのパターンが考えられる。
図5で説明したように正常な場合は、一定周期毎にVSS信号情報を取得しているので、補間処理および補正処理を必要とせずに移動距離および車両速度を正常に算出することできる。一方、図6および図7で説明したように、VSS信号の欠落や遅延が発生する場合、B間の移動距離および車両速度を算出することができない。
ここでN2秒の時点において、A間で算出した値でB間を補間する。これにより瞬時的な誤差を軽減することができる。なお、補間値としては前回の値をそのまま使うとして説明したが、加速度などを考慮して推測した値を用いて前回の値を修正して使うこともできる。しかし補間処理であるので、実際のB間の移動距離および車両速度との間に微小な誤差が生じる。ここで、補間処理間の算出値を補間値Xとし、この誤差を取り除くために補間値を記憶しておく。
そして、次回以降にVSS信号情報を取得した際に、前回受信時のVSS信号情報との差分を算出する。ここで求められた値を差分Yとする。すなわち、N3秒の時点でVSS信号を受信したとき、取得したVSS信号情報と前回取得したVSS信号の差分から、受信しなかった区間を含めたVSS信号数を算出する。具体的には、B間とC間のVSS信号数の合計値から、C間のVSS信号数を求める。
そして差分Yから補間値Xを減算することにより、積算誤差を差し引いた算出結果を求めることができる。つまり、この2区間の合計のVSS信号数から、保持している補間値を減算することにより、誤差分を相殺した移動距離を算出することができる。具体的には、B・C間のVSS信号合計数から、補間処理で使用した推測のVSS信号数である補間値を差し引くことにより、C間のVSS信号数を算出することができる。これにより、積算誤差をなくすことができ、トータルで正しい算出値を得ることができる。
VSS信号数(単位時間当たりのVSS信号数)の算出方法を説明する。まず、車内LAN301上に放送されているVSS信号情報を取得する。次に、VSS信号数を算出する。VSS信号数は、「VSS信号数=今回取得VSS信号情報−前回取得信号情報」という式により求めることができる。
このVSS信号数に基づいて移動距離・車速を算出することができる。まず、距離係数とVSS信号数を掛け合わせることにより、移動距離を求める。なお、距離係数とは、VSS信号1つあたりの移動距離のことである。そして、移動距離を時間で割ることにより車速を求めることができる。
以上説明した実施例によれば、車内LANで情報が遅延や欠落した場合の誤差の発生を、補間/補正処理により軽減することができる。たとえば前回使用した値を、推測値としてVSS信号情報を取得することにより、VSS信号情報を取得できない状態が防止できる。そして、VSS信号情報を取得できなかったタイミングにおいても処理を継続させることができる。
一方、次に取得されるVSS信号情報は、前回取得されなかった入力値を含めた値として入力されるので、そのままでは誤ったVSS信号数を求めることになる。そこで、次に取得されるVSS信号情報について補正処理することによって、推測の結果によるずれを修正し、正確な入力値を反映したVSS信号数を取得することができる。
なお、本実施の形態で説明した現在位置算出方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims (7)

  1. 車両内の情報通信網から車両速度センサの情報である信号情報を取得する取得手段と、
    所定の時点において、前記取得手段によって前記信号情報が取得できたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって信号情報が取得できなかったと判定された場合、前記所定の時点において前記取得手段によって取得されるべき信号情報を所定の信号情報で補間する補間手段と、
    前記補間手段によって信号情報が補間された場合に、前記所定の時点の次の時点で取得される信号情報について、前記補間手段によって補間された信号情報に基づいて補正値を求める補正手段と、
    を備えることを特徴とする現在位置算出装置。
  2. 前記補間手段は、前記所定の時点において前記取得手段によって取得されるべき信号情報を、前記所定の時点の前の時点において取得した信号情報を用いて補間することを特徴とする請求項1に記載の現在位置算出装置。
  3. 前記信号情報は積算値として与えられ、
    前記補正手段は、時点Nにおいて信号情報が取得できなかったと判定された場合に、
    時点N+1における信号情報が示す値と時点N−1における信号情報が示す値の差分を取ることによって時点N−1から時点N+1の間の信号数を求め、前記補間手段によって補間された時点Nにおける信号情報が示す値と時点N−1における信号情報が示す値の差分を取ることによって時点Nの信号数を求め、前記時点N−1から時点N+1の間の信号数から前記時点Nの信号数を引くことにより、時点N+1の信号数と時点Nの信号数に対する補正値を含めた値を求めることを特徴とする請求項1に記載の現在位置算出装置。
  4. 前記信号情報に基づいて前記車両の移動距離を求め、該移動距離から前記車両の現在位置を求める位置算出手段と、
    前記位置算出手段によって求められた現在位置を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の現在位置算出装置。
  5. 車両内の情報通信網から車両速度センサの情報である信号情報を取得する取得工程と、
    所定の時点において、前記取得工程によって前記信号情報が取得できたか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程によって信号情報が取得できなかったと判定された場合、前記所定の時点において前記取得工程によって取得されるべき信号情報を所定の信号情報で補間する補間工程と、
    前記補間工程によって信号情報が補間された場合に、前記所定の時点の次の時点で取得された信号情報について、前記補間工程によって補間された信号情報に基づいて補正値を求める補正工程と、
    を含むことを特徴とする現在位置算出方法。
  6. 請求項5に記載の現在位置算出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする現在位置算出プログラム。
  7. 請求項6に記載の現在位置算出プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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