JPWO2006075586A1 - 無線通信方法、基地局装置、および移動局装置 - Google Patents

無線通信方法、基地局装置、および移動局装置 Download PDF

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Abstract

OFDMA−TDDシステム等での上り回線通信において、伝送効率を向上させることができる無線通信方法を開示する。この方法を採用する上り回線送信タイミング制御部(108)は、OFDMA−TDD方式に基づいて基地局(100)と通信する移動局(#p)および移動局(#M)の各送信タイミングを制御する。上り回線送信タイミング制御部(108)は、移動局(#p)および移動局(#M)の各伝搬遅延時間τp、τMについての情報を取得する。また、上り回線送信タイミング制御部(108)は、伝搬遅延時間τpが伝搬遅延時間τMよりも小さい場合、上り回線区間において基地局(100)が移動局(#p)からのシンボルの受信を開始するタイミングが、同区間において基地局(100)が移動局(#M)からのシンボルの受信を開始するタイミングよりも、OFDMシンボル長Lのαp(αpは自然数)倍だけ早くなるように、移動局(#p)および移動局(#M)の各送信タイミングを決定する。

Description

本発明は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)−TDD(Time Division Duplex)方式等の無線通信に用いられる送信タイミング制御装置、基地局装置、移動局装置、送信タイミング制御方法および無線通信方法に関する。
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声だけでなく画像などの様々な情報が伝送の対象物となっている。伝送対象物の多様化に伴い、情報を高速で伝送する技術の実現が求められている。マルチキャリア伝送方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、前述の要求に応え得る伝送方式として注目されている。
OFDMにおける多元接続方式であるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)は、無線通信システムで使用可能な周波数帯域を複数の帯域に細分化し、各ユーザ(例えば、移動局装置)を複数の帯域のいずれかに割り当てることによって、複数ユーザの周波数多重を実現する技術である。
OFDMAを適用した無線通信システムの1つに、OFDMA−TDD(Orthogonal Frequency Division Multiple Access−Time Division Duplex)システムがある。TDD方式の双方向無線通信では、上り回線と下り回線とで同一の周波数帯域を用いるため、周波数利用効率が高い。また、上り回線と下り回線とで非対称な時間を割り当てて伝送比率を変更するため、トラヒックの変化に柔軟に対応できる。
ところで、一般に、あるセルの基地局装置とそのセルに存在する各移動局装置との間の距離は異なるため、基地局装置と各移動局装置との間の伝搬遅延時間も異なる。以下、伝搬遅延時間の相違を「伝搬遅延差」と言う。通常、TDD方式においては、各移動局装置は、下り回線の信号の受信を完了した後、さらにガードピリオド(ガードタイムと呼ばれることもある)が経過してから、上り回線の信号の送信を開始する。このとき、伝搬遅延差に起因して、各移動局装置の送信信号が基地局装置に到達するタイミングにずれが生じることがある。これにより、複数の移動局装置の送信信号が相互干渉する符号間干渉(以下「ユーザ間干渉」と言う)が発生する。
OFDMA−TDD方式の無線通信において符号間干渉の発生を防止する方法として、上り回線の信号の送信タイミングを制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この送信タイミング制御方法では、各移動局装置の送信信号が基地局装置に到達するタイミングが所定範囲内に揃うように上り回線の送信タイミングが移動局装置毎に個別に設定される。設定された送信タイミングは基地局装置から各移動局装置に通知される。各移動局装置は、通知されたタイミングに従って信号の送信を行う。
特開平11−113049号公報
しかしながら、上記従来の送信タイミング制御方法においては、伝送効率が低下し得るという問題がある。
この問題を具体的に説明するために、無線通信システムの典型的な例を想定する。この例では、周波数多重された3つの移動局装置MS#1、MS#2、MS#3と基地局装置BS#1とが無線通信を行う。また、移動局装置MS#1、MS#2、MS#3のうち基地局装置BS#1の最も近くに位置するものは移動局装置MS#1であり、移動局装置MS#1、MS#2、MS#3のうち基地局装置BS#1の最も遠くに位置するものは移動局装置MS#3である。つまり、移動局装置#3の伝搬遅延時間が最も大きく、移動局装置#1の伝搬遅延時間が最も小さい。
この無線通信システムにおいて、例えば、移動局装置#3よりも伝搬遅延時間が短い移動局装置#1および移動局装置#2の各送信信号の到達時刻を、移動局装置#3の送信信号の到達時刻にスロット単位またはフレーム単位で合わせるために、移動局装置#1および移動局装置#2の各送信信号の送信タイミングを遅延させる処理が行われる。このような処理が行われると、最大の伝搬遅延時間を有する1つの移動局装置#3のために、その他全ての移動局装置#1、#2が何も送信できなくなる期間が発生する。その結果、システム全体の伝送効率が低下する。また、この伝送効率低下の現象は、最大伝搬遅延時間が大きくなるに連れて顕著になる。
よって、本発明の目的は、OFDMA−TDDシステム等での上り回線通信において、伝送効率を向上させることができる無線通信方法、基地局装置、移動局装置等を提供することである。
本発明の無線通信方法は、伝搬遅延時間に応じて送信信号の信号長および送信タイミングを設定する設定ステップと、前記信号長の送信信号を前記送信タイミングで送信する送信ステップと、を有するようにした。また、前記設定ステップにおいて、前記信号長は、前記伝搬遅延時間が短いほど長く設定され、前記送信タイミングは、信号長が長く設定された送信信号ほど早い送信タイミングが設定される。
例えば、上記無線通信方法を採用する本発明の移動局装置は、基地局との間の伝搬遅延時間に応じて設定される、送信信号の信号長および送信タイミングを取得する取得手段と、前記信号長の送信信号を前記送信タイミングで前記基地局へ送信する送信手段と、を有する構成を採る。
本発明によれば、OFDMA−TDDシステム等での上り回線通信において、伝送効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る上り回線送信タイミング制御部の動作例を説明するためのフロー図 実施の形態1に係る移動局装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る基地局装置と移動局装置との無線通信の動作例を説明するための図 本発明の実施の形態2に係る移動局装置の構成を示すブロック図 実施の形態2に係る基地局装置と移動局装置との無線通信の動作例を説明するための図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る送信タイミング制御装置を備えた基地局装置(以下「基地局」と言う)の構成を示すブロック図である。
図1の基地局100は、アンテナ101、無線受信部102、GI(Guard Interval)削除部103、FFT(Fast Fourier Transform)部104、分離部105、N(Nは2以上の整数)個の復調部106−1、…、106−N、N個の復号化部107−1、…、107−N、上り回線送信タイミング制御部108、N個の多重部111−1、…、111−N、N個の符号化部112−1、…、112−N、N個の変調部113−1、…、113−N、多重部114、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部115、GI付加部116および無線送信部117を有する。無線受信部102、GI削除部103、FFT部104、分離部105、復調部106−1〜106−N、復号化部107−1〜107−Nおよび上り回線送信タイミング制御部108の組み合わせは、受信部を構成する。また、多重部111−1〜111−N、符号化部112−1〜112−N、変調部113−1〜113−N、多重部114、IFFT部115、GI付加部116および無線送信部117の組み合わせは、送信部を構成する。
なお、N個の復調部106−1〜106−Nは互いに同様の構成を有するため、以下の説明においてN個の復調部106−1〜106−Nのうち任意のものについて言及するときは、「復調部106」と言う。また、N個の復号化部107−1〜107−N、N個の多重部111−1〜111−N、N個の符号化部112−1〜112−Nおよび変調部113−1〜113−Nについても同様に、「復号化部107」、「多重部111」、「符号化部112」、「変調部113」と言う。
基地局100は、OFDMA−TDDシステムにおいて用いられ、N個の移動局装置(以下「移動局」と言う)#1〜#Nと無線通信を行う。
基地局100において、無線受信部102は、移動局#1〜#Nから送信された信号が多重された多重信号を受信する。そして、受信した多重信号に対して所定の受信無線処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施す。受信無線処理後の多重信号はGI削除部103および上り回線送信タイミング制御部108に出力される。
GI削除部103は、無線受信部102から入力された多重信号の所定位置に付加されているGIを削除する。GI削除後の多重信号はFFT部104に出力される。
FFT部104は、GI削除部103から入力された多重信号に対してFFT処理を施す。FFT処理後の多重信号は分離部105に出力される。
分離部105は、FFT部104から入力された多重信号を分離して、移動局#1〜#Nの各々から送信されたデータ#1〜#Nを得る。移動局#n(nは1〜Nの範囲内の任意の整数)からのデータ#nは復調部106に入力される。
復調部106は、分離部105から入力されたデータ#nを復調し、復号化部107は、復調されたデータ#nを復号する。復号されたデータ#nは受信データ#nとして出力される。
送信タイミング制御装置としての上り回線送信タイミング制御部108は、無線受信部102から入力された多重信号を用いて、各移動局#1〜#Nの送信タイミングを制御する。この送信タイミング制御により、各移動局#1〜#Nの送信信号の信号長は異なったものとなる。N個の送信タイミング通知信号#1〜#Nが、送信タイミング制御の結果として生成される。移動局#nのために生成された送信タイミング通知信号#nは、多重部111に出力される。送信タイミング制御の具体的な動作については後で説明する。
多重部111は、移動局#n宛ての送信データ#nに、移動局#n宛ての送信タイミング通知信号#nを多重して多重信号#nを得る。多重信号#nは符号化部112に出力される。
符号化部112は、多重部111から入力された多重信号#nを符号化する。変調部113は、符号化部112によって符号化された多重信号#nを変調して、変調信号#nを得る。変調信号#nは変調シンボルの系列から成る。変調信号#nは多重部114に出力される。
多重部114は、変調部113から入力された変調信号#nを多重して、周波数多重信号を得る。この周波数多重信号はIFFT部115に出力される。IFFT部115は、多重部114から入力された周波数多重信号に対してIFFT処理を施す。本実施の形態では、このIFFT処理によって、変調信号#nがn番目のサブキャリアfnに割り当てられるものとする。
GI付加部116は、IFFT部115によってIFFT処理を施された周波数多重信号の所定位置にGIを付加する。無線送信部117は、GI付加部116によってGIを付加された周波数多重信号に対して所定の送信無線処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施して、送信無線処理後の周波数多重信号をアンテナ101から移動局#1〜#Nに対して送信する。
ここで、上り回線送信タイミング制御部108における送信タイミング制御の具体的な動作について説明する。図2は、上り回線送信タイミング制御部108における送信タイミング制御の動作例を説明するためのフロー図である。
まず、ステップS1では、上り回線送信タイミング制御部108は、取得手段として、各移動局#1〜#Nの伝搬遅延時間τ1〜τNを測定する。測定方法としては、例えば、フレーム中の決められた位置に挿入されたパイロット信号を利用する方法や、GI相関による移動局間の相対的な伝搬遅延差を検出する方法などが考えられる。
そして、ステップS2では、上り回線送信タイミング制御部108は、決定手段として、測定された伝搬遅延時間τ1〜τNを用いて、各移動局#1〜#Nの送信タイミングの設定を行う。
ステップS2での処理について、より具体的に説明する。本実施の形態では、各移動局#1〜#Nの送信タイミングを制御するためのタイミング制御値#1〜#Nが算出される。タイミング制御値#nは、移動局#nが下り回線でのOFDMシンボル(以下「下り回線シンボル」と言う)の受信を完了するタイミングから上り回線でのOFDMシンボル(以下「上り回線シンボル」と言う)の送信を開始するタイミングまでの時間間隔を表す。
タイミング制御値#nの算出過程においてまず行われることは、測定された伝搬遅延時間τ1〜τNの相互比較である。この比較の結果として、最大の伝搬遅延時間を有する、つまり、基地局100までの距離が移動局#1〜#Nの中で最も遠い移動局#M(Mは1〜Nの範囲内のいずれかの整数)が特定される。伝送効率向上のためには、移動局#Mのタイミング制御値TMはできるだけ小さくすることが好ましい。したがって、本実施の形態では、タイミング制御値TMは、移動局#1〜#Nが下り回線シンボル受信完了から上り回線シンボル送信開始までに要する最短制御時間T(システム設計値)に決定される。
移動局#Mのタイミング制御値TMが決定された後、移動局#M以外の各移動局#n(以下、移動局#M以外の移動局#nを「移動局#p」と言う)についての追加OFDMシンボル数αp(αpは自然数)が算出される。なお、追加OFDMシンボル数αpは、基地局100が上り回線スロットにおいて移動局#Mの上り回線シンボルの受信を開始するタイミングまでに受信可能な移動局#pの上り回線シンボルの数を表す。移動局#pでは、送信する上り回線シンボルが追加OFDMシンボル数αpに従って追加される。
追加OFDMシンボル数αpの算出処理には、移動局#pの伝搬遅延時間τp、移動局#Mの伝搬遅延時間τMおよびOFDMシンボル長(つまり、OFDMシンボルの時間長)Lが用いられる。具体的には、伝搬遅延時間τpと伝搬遅延時間τMとの差の2倍をOFDMシンボル長Lで割った値以下の最大自然数を求めることによって、追加OFDMシンボル数αpが算出される。なお、伝搬遅延時間τpと伝搬遅延時間τMとの差は、移動局#pと移動局#Mとの伝搬遅延差である。
追加OFDMシンボル数αpが算出された後、移動局#pのタイミング制御値Tpが算出される。具体的には、移動局#pの伝搬遅延時間τp、移動局#Mの伝搬遅延時間τM、OFDMシンボル長L、最短制御時間Tおよび追加OFDMシンボル数αpを用いて、次の式(1)により、タイミング制御値Tpが算出される。
Tp=2(τp−τM)+T−αp×L … (1)
例えば、基地局100と無線通信する3つの移動局#1、移動局#2、移動局#3がそれぞれ基地局100から1km、5km、10kmの地点に存在し、伝搬遅延時間τ1、τ2、τ3がそれぞれ3.3[μs]、16.7[μs]、33.3[μs]であるとする。また、OFDMシンボル長Lが8[μs]であるとし、T=10[μs]であるとする。
この場合、移動局#3のタイミング制御値T3は10[μs]に決定される。また、移動局#1の追加OFDMシンボル数α1は、2(33.3−3.3)/8の算出結果として得られる値を超過しない最大自然数、つまり7に決定される。また、移動局#2の追加OFDMシンボル数α2は、2(33.3−16.7)/8の算出結果として得られる値を超過しない最大自然数、つまり4に決定される。したがって、移動局#1のタイミング制御値T1および移動局#2のタイミング制御値T2は、それぞれ次の式(2)、(3)によってそれぞれ算出される。
T1=1(33.3−3.3)+10−7×8=14[μs]…(2)
T2=1(33.3−16.7)+10−4×8=11.2[μs]…(3)
すなわち、ステップS2では、ある上り回線スロットにおいて基地局100が移動局#pからのシンボルの受信を開始する受信タイミングが、その上り回線スロットにおいて基地局100が移動局#Mからのシンボルの受信を開始する受信タイミングよりも、OFDMシンボル長Lのαp倍だけ早くなるように、移動局#pの送信タイミングおよび移動局#Mの送信タイミングを決定する。なお、「αp」を単に「α」と表記しても良い(つまり、αp=α)
そして、ステップS3では、決定または算出されたタイミング制御値Tnを示す送信タイミング通知信号#nを生成する。より好ましくは、送信タイミング通知信号#pには、タイミング制御値Tpのほかに、タイミング制御値TMまたは追加OFDMシンボル数αpが示される。送信タイミング通知信号#nは、多重部111で送信データ#nに多重される。
次に、基地局100と無線通信を行う移動局#nの構成について説明する。移動局#nの構成は図3に示されている。図3の移動局150は、アンテナ151、無線受信部152、GI削除部153、FFT部154、パラレルシリアル変換(P/S)部155、復調部156、復号化部157、送信タイミング制御部158、符号化部159、変調部160、シリアルパラレル変換(S/P)部161、IFFT部162、GI付加部163および無線送信部164を有する。なお、無線受信部152、GI削除部153、FFT部154、パラレルシリアル変換(P/S)部155、復調部156および復号化部157の組み合わせは、受信部を構成する。また、送信タイミング制御部158、符号化部159、変調部160、シリアルパラレル変換(S/P)部161、IFFT部162、GI付加部163および無線送信部164の組み合わせは、送信部を構成する。
無線受信部152は、基地局100から送信された周波数多重信号をアンテナ152で受信し、受信した周波数多重信号に対して所定の受信無線処理を施す。受信無線処理後の周波数多重信号はGI削除部153に出力される。
GI削除部153は、無線受信部152から入力された周波数多重信号の所定位置に付加されたGIを削除する。GI削除後の周波数多重信号はFFT部154に出力される。
FFT部154は、GI削除部153から入力された周波数多重信号に対してFFT処理を施す。FFT部154でのFFT処理によって、周波数多重信号から、サブキャリアfnに割り当てられた変調信号#nが取得される。取得された変調信号#nはP/S部155に出力される。
P/S部155は、FFT部154から入力された変調信号#nに対してパラレルシリアル変換を施す。パラレルシリアル変換後の変調信号#nは復調部156に出力される。
復調部156は、P/S部155から入力された変調信号#nの各シンボルを復調して、データ#nを得る。復号化部157は、復調部156によって得られたデータ#nを復号し、復号されたデータ#nを受信データ#nとして出力する。受信データ#nに含まれる送信タイミング制御信号#nは送信タイミング制御部158に出力される。
送信タイミング制御部158は、送信タイミング制御信号#nに示されたタイミング制御値Tnに従って動作する。具体的には、下り回線シンボル受信完了後、タイミング制御値Tnとして示された時間が経過した時に、上り回線シンボル送信が開始されるように、符号化部159の動作タイミングを調整して、符号化部159に対して動作タイミングを指示する。
符号化部159は、送信タイミング制御部158からの指示に従って、送信データ#nを符号化する。変調部160は、符号化部159によって符号化された送信データ#nを変調する。この変調処理によって得られた変調信号#nは、S/P部161に出力される。
S/P部161は、変調部160から入力された変調信号#nに対してシリアルパラレル変換を施す。シリアルパラレル変換後の変調信号#nは、IFFT部162に出力される。
IFFT部162は、S/P部161から入力された変調信号#nに対してIFFT処理を施す。IFFT処理後の変調信号#nはGI付加部163に出力される。
GI付加部163は、IFFT部162から入力された変調信号#nの所定位置にGIを付加する。GI付加後の変調信号#nは無線送信部164に出力される。
無線送信部164は、GI付加部163から出力された変調信号#nに対して所定の送信無線処理を施す。そして、送信無線処理後の変調信号#nをアンテナ151から基地局100に対して送信する。
以下、基地局100と複数の移動局150との間での無線通信動作について説明する。ここでは、基地局100と通信する移動局150の数が3つである場合を例に挙げる。図4は、基地局100と3個の移動局#1〜#3の各々との無線通信動作例を説明するための図である。図4の1段目は基地局100の送受信動作を、2段目は移動局#1の送受信動作を、3段目は移動局#2の送受信動作を、4段目は移動局#3の送受信動作を、それぞれ示している。
時刻t0にて、基地局100は、各移動局#1〜#3に対して多重信号を送信する。この多重信号には、移動局#1宛てのH(Hは自然数)個の下り回線シンボルDS#11〜#1H、移動局#2宛てのH個の下り回線シンボルDS#21〜#2H、および、移動局#3宛てのH個の下り回線シンボルDS#31〜#3Hが含まれている。よって、下り回線スロットの先頭のシンボルは下り回線シンボルDS#11、#21、#31であり、下り回線スロットの最後尾のシンボルは下り回線シンボルDS#1H、#2H、#3Hである。
時刻t0から伝搬遅延時間τ1だけ経過した時刻t1にて、移動局#1は、下り回線シンボルDS#11〜#1Hの受信を開始する。また、時刻t0から伝搬遅延時間τ2だけ経過した時刻t2にて、移動局#2は、下り回線シンボルDS#21〜#2Hの受信を開始する。また、時刻t0から伝搬遅延時間τ3だけ経過した時刻t3にて、移動局#3は、下り回線シンボルDS#31〜#3Hの受信を開始する。つまり、この例示では、基地局100から最も遠くに位置する移動局は移動局#3である。
移動局#1での下り回線シンボルDS#11〜#1Hの受信は、時刻t4に完了する。また、移動局#2での下り回線シンボルDS#21〜#2Hの受信は、時刻t6に完了する。また、移動局#3での下り回線シンボルDS#31〜#3Hの受信は、時刻t8に完了する。
移動局#3は、時刻t8にて、K(Kは自然数)個の上り回線シンボルUS#31〜#3Kの送信を開始する。なお、この例示では、最短制御時間Tはゼロに設定されている。
また、移動局#2は、基地局100から通知されたタイミング制御値T2に従って動作する。具体的には、移動局#2は、タイミング制御値T2として示された時間間隔が時刻t6から経過した時、つまり時刻t7にて、上り回線シンボルの送信を開始する。移動局#2から送信される上り回線シンボルには、K個の上り回線シンボルUS#21〜#2Kのほかに、1個以上の追加シンボルが含まれる。時刻t7にて、追加シンボルの送信が開始され、追加シンボルの送信完了後、K個の上り回線シンボルUS#21〜#2Kの送信が開始される。追加シンボルの個数は、基地局100で算出された追加OFDMシンボル数α2に等しい。図4には、例として2個の追加シンボルUS#2a1、#2a2が示されている。
また、移動局#1は、基地局100から通知されたタイミング制御値T1に従って動作する。具体的には、移動局#1は、タイミング制御値T1として示された時間間隔が時刻t4から経過した時、つまり時刻t5にて、上り回線シンボルの送信を開始する。移動局#1から送信される上り回線シンボルには、K個の上り回線シンボルUS#11〜#1Kのほかに、1個以上の追加シンボルが含まれる。時刻t5にて、追加シンボルの送信が開始され、追加シンボルの送信完了後、K個の上り回線シンボルUS#11〜#1Kの送信が開始される。追加シンボルの個数は、基地局100で算出された追加OFDMシンボル数α1に等しい。図4には、例として4個の追加シンボルUS#1a1〜#1a4が示されている。
基地局100は、時刻t9にて、上り回線シンボルUS#11〜#1K、#21〜#2K、#31〜#3Kを含む多重信号の受信を開始する。移動局#2から送信されたα2個の追加シンボル、および、移動局#1から送信されたα1個の追加シンボルは、時刻t9よりも前に受信される。よって、上り回線スロットの先頭のシンボルは、追加シンボルUS#1a1であり、上り回線スロットの最後尾のシンボルは、上り回線シンボルUS#1K、#2K、#3Kである。
この図に示されているように、上り回線スロットにおいて、各移動局#1〜#3から最初に受信される上り回線シンボルUS#1a1、#2a1、#31の受信タイミングは異なっているが、並列受信される複数のシンボル(例えば、上り回線シンボルUS#11、#21、#31)の受信タイミングが揃うように制御されている。換言すれば、上り回線スロットでの受信タイミングがシンボル単位で揃うように、上り回線の送信タイミングが制御されている。これにより、ユーザ間干渉の発生は防止される。
このように、本実施の形態によれば、OFDMA−TDDシステムにおいて、移動局#pの伝搬遅延時間τpが移動局#Mの伝搬遅延時間τMよりも小さい場合、上り回線スロットにおいて基地局100が移動局#pからのシンボルの受信を開始するタイミングが、同スロットにおいて基地局100が移動局#Mからのシンボルの受信を開始するタイミングよりも、OFDMシンボル長Lのαp倍だけ早くなるように、移動局#pおよび移動局#Mの各送信タイミングを決定するため、上り回線スロットにおいて、移動局#pは移動局#Mよりもαp個だけ多くのシンボルを基地局100に対して送信することができるだけでなく、移動局#pから送信されたシンボルと移動局#Mから送信されたシンボルとが互いに干渉することを防止することもでき、その結果、OFDMA−TDDシステムでの上り回線通信において伝送効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、伝搬遅延時間τnの測定を基地局100において行っているが、伝搬遅延時間τnの測定を移動局#nで行い、移動局#nが伝搬遅延時間τnを基地局100に報告するようにしても良い。
また、本実施の形態では、IFFT部115によって、変調信号#nがn番目のサブキャリアfnに割り当てられているが、変調信号#nを複数のサブキャリアに割り当てても良い。この場合、FFT部104によって、複数のサブキャリアに割り当てられた変調信号#nが取得される。
また、本実施の形態では、移動局150の送信部において、送信タイミング制御部158の制御信号は、符号化部159にのみ出力される構成としたが、制御信号を符号化部159、変調部160、シリアルパラレル変換(S/P)部161等に出力し、それぞれの処理開始タイミングを通知する構成としても良い。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る移動局の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態で説明する移動局は、実施の形態1で説明した移動局150と同様の基本的構成を有する。よって、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5の移動局250は、移動局150の各構成要素に加えて、パイロット生成部251およびスイッチ部252を有する。移動局250は、実施の形態1で説明した基地局100と無線通信を行う。
パイロット生成部251は、既知信号であるパイロットシンボルを生成し、生成されたパイロットシンボルをスイッチ部252に出力する。スイッチ部252は、送信タイミング制御部158からの切替指示に従ってS/P部161への出力を切り替える。例えば、スイッチ部252は、切替指示を受けている期間は、パイロット生成部251から入力されたパイロットシンボルをS/P部161に出力し、切替指示を受けていない期間は、変調部160から入力された変調信号#nをS/P部161に出力する。
また、本実施の形態では、送信タイミング制御部158は、復号化部157から入力された送信タイミング制御信号#pに従って、切替指示をスイッチ部252に出力する。送信タイミング制御部158は、例えば、下り回線シンボル受信完了のタイミングとタイミング制御値Tpとによって特定される送信タイミングから、切替指示を出力する。そして、その送信タイミングからL×αpの時間長を有する期間が経過した時、切替指示の出力を停止する。
次いで、基地局100と複数の移動局250との間での無線通信動作について説明する。ここでは、基地局100と通信する移動局250の数が3つである場合を例に挙げる。図6は、基地局100と3個の移動局#1〜#3の各々との無線通信動作例を説明するための図である。図6の1段目は基地局100の送受信動作を、2段目は移動局#1の送受信動作を、3段目は移動局#2の送受信動作を、4段目は移動局#3の送受信動作を、それぞれ示している。説明の簡略化のため、各移動局#1〜#3の伝搬遅延時間τ1〜τ3、タイミング制御値T1〜T3および各時刻t0〜t9での動作についての詳細を省略する。
この図に示されているとおり、移動局#1、#2からは、パイロットシンボルが追加シンボルとして送信される。具体的には、移動局#1は、追加シンボルとして、α1個のパイロットシンボルを送信する。図6には、例として4個のパイロットシンボルPS#11〜#14が示されている。また、移動局#2は、追加シンボルとして、α2個のパイロットシンボルを送信する。図6には、例として2個のパイロットシンボルPS#21〜#22が示されている。
このように、本実施の形態によれば、移動局#pは、送信タイミングから連続で送信するαp個のシンボルのうち少なくともいずれかのシンボルとしてパイロットシンボルを送信する。伝搬遅延時間の比較的短い移動局#pは、上り回線の受信品質が比較的高いため、例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や64QAMなどの高多値数の変調方式が適用され得る。高多値数の変調方式は、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)やQPSK(Quadrature Phase Shift keying)などの低多値数の変調方式に比べて、チャネル推定精度が復調性能に与える影響が大きい。したがって、本実施の形態のように、伝搬遅延時間の比較的短い移動局#pがより多くのパイロットシンボルを送信すると、チャネル推定精度が向上し、ひいては、システム全体の伝送効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、移動局#nの追加シンボルは、移動局#nに割り当てられているサブキャリアfnによって送信される構成としたが、移動局#nより伝搬遅延時間が長い移動局用に割り当てられているサブキャリアも利用して追加シンボルを送信する構成としても良い。この構成により、伝搬遅延時間の短い移動局はさらに多くのシンボルを送信する事が可能となり、伝送効率が向上する。この際、1つの移動局に対し、複数のサブキャリアを割り当てても良い。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、本発明に係る無線通信方法、移動局装置、基地局装置等は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
例えば、ここでは、基地局および移動局の間の伝搬遅延時間の大小に応じて各移動局からの送信信号の送信タイミング制御を行う場合を例にとって説明したが、伝搬遅延時間の代わりに、基地局と移動局との間の通信距離、移動局における下り回線の受信電力等を用いても良い。
また、ここでは通信方式としてOFDMA−TDD方式を採用している場合を例にとって説明したが、これに限定されず、本発明は、同一時間帯(例えば、タイムスロット)に複数の無線送信装置からの送信信号が多重される通信方式であれば適用することができる。例えば、本発明をFDMA−TDD方式の通信システムに適用することができる。
また、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係る無線通信方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る移動局装置および基地局装置と同様の機能を実現することができる。
また、上記実施の形態における基地局はNode B、移動局はUE、サブキャリアはトーン(Tone)と表されることがある。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本明細書は、2005年1月12日出願の特願2005−005287に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
本発明の送信タイミング制御装置、基地局装置、移動局装置、送信タイミング制御方法および無線通信方法は、OFDMA−TDDシステムの基地局装置や移動局装置などに適用することができる。
本発明は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)−TDD(Time Division Duplex)方式等の無線通信に用いられる送信タイミング制御装置、基地局装置、移動局装置、送信タイミング制御方法および無線通信方法に関する。
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声だけでなく画像などの様々な情報が伝送の対象物となっている。伝送対象物の多様化に伴い、情報を高速で伝送する技術の実現が求められている。マルチキャリア伝送方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、前述の要求に応え得る伝送方式として注目されている。
OFDMにおける多元接続方式であるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)は、無線通信システムで使用可能な周波数帯域を複数の帯域に細分化し、各ユーザ(例えば、移動局装置)を複数の帯域のいずれかに割り当てることによって、複数ユーザの周波数多重を実現する技術である。
OFDMAを適用した無線通信システムの1つに、OFDMA−TDD(Orthogonal Frequency Division Multiple Access - Time Division Duplex)システムがある。TDD方式の双方向無線通信では、上り回線と下り回線とで同一の周波数帯域を用いるため、周波数利用効率が高い。また、上り回線と下り回線とで非対称な時間を割り当てて伝送比率を変更するため、トラヒックの変化に柔軟に対応できる。
ところで、一般に、あるセルの基地局装置とそのセルに存在する各移動局装置との間の距離は異なるため、基地局装置と各移動局装置との間の伝搬遅延時間も異なる。以下、伝搬遅延時間の相違を「伝搬遅延差」と言う。通常、TDD方式においては、各移動局装置は、下り回線の信号の受信を完了した後、さらにガードピリオド(ガードタイムと呼ばれることもある)が経過してから、上り回線の信号の送信を開始する。このとき、伝搬遅延差に起因して、各移動局装置の送信信号が基地局装置に到達するタイミングにずれが生じることがある。これにより、複数の移動局装置の送信信号が相互干渉する符号間干渉(以下「ユーザ間干渉」と言う)が発生する。
OFDMA−TDD方式の無線通信において符号間干渉の発生を防止する方法として、上り回線の信号の送信タイミングを制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この送信タイミング制御方法では、各移動局装置の送信信号が基地局装置に到達するタイミングが所定範囲内に揃うように上り回線の送信タイミングが移動局装置毎に個別に設定される。設定された送信タイミングは基地局装置から各移動局装置に通知される。各移動局装置は、通知されたタイミングに従って信号の送信を行う。
特開平11−113049号公報
しかしながら、上記従来の送信タイミング制御方法においては、伝送効率が低下し得るという問題がある。
この問題を具体的に説明するために、無線通信システムの典型的な例を想定する。この例では、周波数多重された3つの移動局装置MS#1、MS#2、MS#3と基地局装置BS#1とが無線通信を行う。また、移動局装置MS#1、MS#2、MS#3のうち基
地局装置BS#1の最も近くに位置するものは移動局装置MS#1であり、移動局装置MS#1、MS#2、MS#3のうち基地局装置BS#1の最も遠くに位置するものは移動局装置MS#3である。つまり、移動局装置#3の伝搬遅延時間が最も大きく、移動局装置#1の伝搬遅延時間が最も小さい。
この無線通信システムにおいて、例えば、移動局装置#3よりも伝搬遅延時間が短い移動局装置#1および移動局装置#2の各送信信号の到達時刻を、移動局装置#3の送信信号の到達時刻にスロット単位またはフレーム単位で合わせるために、移動局装置#1および移動局装置#2の各送信信号の送信タイミングを遅延させる処理が行われる。このような処理が行われると、最大の伝搬遅延時間を有する1つの移動局装置#3のために、その他全ての移動局装置#1、#2が何も送信できなくなる期間が発生する。その結果、システム全体の伝送効率が低下する。また、この伝送効率低下の現象は、最大伝搬遅延時間が大きくなるに連れて顕著になる。
よって、本発明の目的は、OFDMA−TDDシステム等での上り回線通信において、伝送効率を向上させることができる無線通信方法、基地局装置、移動局装置等を提供することである。
本発明の無線通信方法は、伝搬遅延時間に応じて送信信号の信号長および送信タイミングを設定する設定ステップと、前記信号長の送信信号を前記送信タイミングで送信する送信ステップと、を有するようにした。また、前記設定ステップにおいて、前記信号長は、前記伝搬遅延時間が短いほど長く設定され、前記送信タイミングは、信号長が長く設定された送信信号ほど早い送信タイミングが設定される。
例えば、上記無線通信方法を採用する本発明の移動局装置は、基地局との間の伝搬遅延時間に応じて設定される、送信信号の信号長および送信タイミングを取得する取得手段と、前記信号長の送信信号を前記送信タイミングで前記基地局へ送信する送信手段と、を有する構成を採る。
本発明によれば、OFDMA−TDDシステム等での上り回線通信において、伝送効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る送信タイミング制御装置を備えた基地局装置(以
下「基地局」と言う)の構成を示すブロック図である。
図1の基地局100は、アンテナ101、無線受信部102、GI(Guard Interval)削除部103、FFT(Fast Fourier Transform)部104、分離部105、N(Nは2以上の整数)個の復調部106−1、…、106−N、N個の復号化部107−1、…、107−N、上り回線送信タイミング制御部108、N個の多重部111−1、…、111−N、N個の符号化部112−1、…、112−N、N個の変調部113−1、…、113−N、多重部114、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部115、GI付加部116および無線送信部117を有する。無線受信部102、GI削除部103、FFT部104、分離部105、復調部106−1〜106−N、復号化部107−1〜107−Nおよび上り回線送信タイミング制御部108の組み合わせは、受信部を構成する。また、多重部111−1〜111−N、符号化部112−1〜112−N、変調部113−1〜113−N、多重部114、IFFT部115、GI付加部116および無線送信部117の組み合わせは、送信部を構成する。
なお、N個の復調部106−1〜106−Nは互いに同様の構成を有するため、以下の説明においてN個の復調部106−1〜106−Nのうち任意のものについて言及するときは、「復調部106」と言う。また、N個の復号化部107−1〜107−N、N個の多重部111−1〜111−N、N個の符号化部112−1〜112−Nおよび変調部113−1〜113−Nについても同様に、「復号化部107」、「多重部111」、「符号化部112」、「変調部113」と言う。
基地局100は、OFDMA−TDDシステムにおいて用いられ、N個の移動局装置(以下「移動局」と言う)#1〜#Nと無線通信を行う。
基地局100において、無線受信部102は、移動局#1〜#Nから送信された信号が多重された多重信号を受信する。そして、受信した多重信号に対して所定の受信無線処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施す。受信無線処理後の多重信号はGI削除部103および上り回線送信タイミング制御部108に出力される。
GI削除部103は、無線受信部102から入力された多重信号の所定位置に付加されているGIを削除する。GI削除後の多重信号はFFT部104に出力される。
FFT部104は、GI削除部103から入力された多重信号に対してFFT処理を施す。FFT処理後の多重信号は分離部105に出力される。
分離部105は、FFT部104から入力された多重信号を分離して、移動局#1〜#Nの各々から送信されたデータ#1〜#Nを得る。移動局#n(nは1〜Nの範囲内の任意の整数)からのデータ#nは復調部106に入力される。
復調部106は、分離部105から入力されたデータ#nを復調し、復号化部107は、復調されたデータ#nを復号する。復号されたデータ#nは受信データ#nとして出力される。
送信タイミング制御装置としての上り回線送信タイミング制御部108は、無線受信部102から入力された多重信号を用いて、各移動局#1〜#Nの送信タイミングを制御する。この送信タイミング制御により、各移動局#1〜#Nの送信信号の信号長は異なったものとなる。N個の送信タイミング通知信号#1〜#Nが、送信タイミング制御の結果として生成される。移動局#nのために生成された送信タイミング通知信号#nは、多重部111に出力される。送信タイミング制御の具体的な動作については後で説明する。
多重部111は、移動局#n宛ての送信データ#nに、移動局#n宛ての送信タイミング通知信号#nを多重して多重信号#nを得る。多重信号#nは符号化部112に出力される。
符号化部112は、多重部111から入力された多重信号#nを符号化する。変調部113は、符号化部112によって符号化された多重信号#nを変調して、変調信号#nを得る。変調信号#nは変調シンボルの系列から成る。変調信号#nは多重部114に出力される。
多重部114は、変調部113から入力された変調信号#nを多重して、周波数多重信号を得る。この周波数多重信号はIFFT部115に出力される。IFFT部115は、多重部114から入力された周波数多重信号に対してIFFT処理を施す。本実施の形態では、このIFFT処理によって、変調信号#nがn番目のサブキャリアfnに割り当てられるものとする。
GI付加部116は、IFFT部115によってIFFT処理を施された周波数多重信号の所定位置にGIを付加する。無線送信部117は、GI付加部116によってGIを付加された周波数多重信号に対して所定の送信無線処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施して、送信無線処理後の周波数多重信号をアンテナ101から移動局#1〜#Nに対して送信する。
ここで、上り回線送信タイミング制御部108における送信タイミング制御の具体的な動作について説明する。図2は、上り回線送信タイミング制御部108における送信タイミング制御の動作例を説明するためのフロー図である。
まず、ステップS1では、上り回線送信タイミング制御部108は、取得手段として、各移動局#1〜#Nの伝搬遅延時間τ1〜τNを測定する。測定方法としては、例えば、フレーム中の決められた位置に挿入されたパイロット信号を利用する方法や、GI相関による移動局間の相対的な伝搬遅延差を検出する方法などが考えられる。
そして、ステップS2では、上り回線送信タイミング制御部108は、決定手段として、測定された伝搬遅延時間τ1〜τNを用いて、各移動局#1〜#Nの送信タイミングの設定を行う。
ステップS2での処理について、より具体的に説明する。本実施の形態では、各移動局#1〜#Nの送信タイミングを制御するためのタイミング制御値#1〜#Nが算出される。タイミング制御値#nは、移動局#nが下り回線でのOFDMシンボル(以下「下り回線シンボル」と言う)の受信を完了するタイミングから上り回線でのOFDMシンボル(以下「上り回線シンボル」と言う)の送信を開始するタイミングまでの時間間隔を表す。
タイミング制御値#nの算出過程においてまず行われることは、測定された伝搬遅延時間τ1〜τNの相互比較である。この比較の結果として、最大の伝搬遅延時間を有する、つまり、基地局100までの距離が移動局#1〜#Nの中で最も遠い移動局#M(Mは1〜Nの範囲内のいずれかの整数)が特定される。伝送効率向上のためには、移動局#Mのタイミング制御値TMはできるだけ小さくすることが好ましい。したがって、本実施の形態では、タイミング制御値TMは、移動局#1〜#Nが下り回線シンボル受信完了から上り回線シンボル送信開始までに要する最短制御時間T(システム設計値)に決定される。
移動局#Mのタイミング制御値TMが決定された後、移動局#M以外の各移動局#n(
以下、移動局#M以外の移動局#nを「移動局#p」と言う)についての追加OFDMシンボル数αp(αpは自然数)が算出される。なお、追加OFDMシンボル数αpは、基地局100が上り回線スロットにおいて移動局#Mの上り回線シンボルの受信を開始するタイミングまでに受信可能な移動局#pの上り回線シンボルの数を表す。移動局#pでは、送信する上り回線シンボルが追加OFDMシンボル数αpに従って追加される。
追加OFDMシンボル数αpの算出処理には、移動局#pの伝搬遅延時間τp、移動局#Mの伝搬遅延時間τMおよびOFDMシンボル長(つまり、OFDMシンボルの時間長)Lが用いられる。具体的には、伝搬遅延時間τpと伝搬遅延時間τMとの差の2倍をOFDMシンボル長Lで割った値以下の最大自然数を求めることによって、追加OFDMシンボル数αpが算出される。なお、伝搬遅延時間τpと伝搬遅延時間τMとの差は、移動局#pと移動局#Mとの伝搬遅延差である。
追加OFDMシンボル数αpが算出された後、移動局#pのタイミング制御値Tpが算出される。具体的には、移動局#pの伝搬遅延時間τp、移動局#Mの伝搬遅延時間τM、OFDMシンボル長L、最短制御時間Tおよび追加OFDMシンボル数αpを用いて、次の式(1)により、タイミング制御値Tpが算出される。
Tp=2(τp−τM)+T−αp×L … (1)
例えば、基地局100と無線通信する3つの移動局#1、移動局#2、移動局#3がそれぞれ基地局100から1km、5km、10kmの地点に存在し、伝搬遅延時間τ1、τ2、τ3がそれぞれ3.3[μs]、16.7[μs]、33.3[μs]であるとする。また、OFDMシンボル長Lが8[μs]であるとし、T=10[μs]であるとする。
この場合、移動局#3のタイミング制御値T3は10[μs]に決定される。また、移動局#1の追加OFDMシンボル数α1は、2(33.3−3.3)/8の算出結果として得られる値を超過しない最大自然数、つまり7に決定される。また、移動局#2の追加OFDMシンボル数α2は、2(33.3−16.7)/8の算出結果として得られる値を超過しない最大自然数、つまり4に決定される。したがって、移動局#1のタイミング制御値T1および移動局#2のタイミング制御値T2は、それぞれ次の式(2)、(3)によってそれぞれ算出される。
T1=1(33.3−3.3)+10−7×8=14[μs] …(2)
T2=1(33.3−16.7)+10−4×8=11.2[μs] …(3)
すなわち、ステップS2では、ある上り回線スロットにおいて基地局100が移動局#pからのシンボルの受信を開始する受信タイミングが、その上り回線スロットにおいて基地局100が移動局#Mからのシンボルの受信を開始する受信タイミングよりも、OFDMシンボル長Lのαp倍だけ早くなるように、移動局#pの送信タイミングおよび移動局#Mの送信タイミングを決定する。なお、「αp」を単に「α」と表記しても良い(つまり、αp=α)
そして、ステップS3では、決定または算出されたタイミング制御値Tnを示す送信タイミング通知信号#nを生成する。より好ましくは、送信タイミング通知信号#pには、タイミング制御値Tpのほかに、タイミング制御値TMまたは追加OFDMシンボル数αpが示される。送信タイミング通知信号#nは、多重部111で送信データ#nに多重される。
次に、基地局100と無線通信を行う移動局#nの構成について説明する。移動局#nの構成は図3に示されている。図3の移動局150は、アンテナ151、無線受信部15
2、GI削除部153、FFT部154、パラレルシリアル変換(P/S)部155、復調部156、復号化部157、送信タイミング制御部158、符号化部159、変調部160、シリアルパラレル変換(S/P)部161、IFFT部162、GI付加部163および無線送信部164を有する。なお、無線受信部152、GI削除部153、FFT部154、パラレルシリアル変換(P/S)部155、復調部156および復号化部157の組み合わせは、受信部を構成する。また、送信タイミング制御部158、符号化部159、変調部160、シリアルパラレル変換(S/P)部161、IFFT部162、GI付加部163および無線送信部164の組み合わせは、送信部を構成する。
無線受信部152は、基地局100から送信された周波数多重信号をアンテナ152で受信し、受信した周波数多重信号に対して所定の受信無線処理を施す。受信無線処理後の周波数多重信号はGI削除部153に出力される。
GI削除部153は、無線受信部152から入力された周波数多重信号の所定位置に付加されたGIを削除する。GI削除後の周波数多重信号はFFT部154に出力される。
FFT部154は、GI削除部153から入力された周波数多重信号に対してFFT処理を施す。FFT部154でのFFT処理によって、周波数多重信号から、サブキャリアfnに割り当てられた変調信号#nが取得される。取得された変調信号#nはP/S部155に出力される。
P/S部155は、FFT部154から入力された変調信号#nに対してパラレルシリアル変換を施す。パラレルシリアル変換後の変調信号#nは復調部156に出力される。
復調部156は、P/S部155から入力された変調信号#nの各シンボルを復調して、データ#nを得る。復号化部157は、復調部156によって得られたデータ#nを復号し、復号されたデータ#nを受信データ#nとして出力する。受信データ#nに含まれる送信タイミング制御信号#nは送信タイミング制御部158に出力される。
送信タイミング制御部158は、送信タイミング制御信号#nに示されたタイミング制御値Tnに従って動作する。具体的には、下り回線シンボル受信完了後、タイミング制御値Tnとして示された時間が経過した時に、上り回線シンボル送信が開始されるように、符号化部159の動作タイミングを調整して、符号化部159に対して動作タイミングを指示する。
符号化部159は、送信タイミング制御部158からの指示に従って、送信データ#nを符号化する。変調部160は、符号化部159によって符号化された送信データ#nを変調する。この変調処理によって得られた変調信号#nは、S/P部161に出力される。
S/P部161は、変調部160から入力された変調信号#nに対してシリアルパラレル変換を施す。シリアルパラレル変換後の変調信号#nは、IFFT部162に出力される。
IFFT部162は、S/P部161から入力された変調信号#nに対してIFFT処理を施す。IFFT処理後の変調信号#nはGI付加部163に出力される。
GI付加部163は、IFFT部162から入力された変調信号#nの所定位置にGIを付加する。GI付加後の変調信号#nは無線送信部164に出力される。
無線送信部164は、GI付加部163から出力された変調信号#nに対して所定の送信無線処理を施す。そして、送信無線処理後の変調信号#nをアンテナ151から基地局100に対して送信する。
以下、基地局100と複数の移動局150との間での無線通信動作について説明する。ここでは、基地局100と通信する移動局150の数が3つである場合を例に挙げる。図4は、基地局100と3個の移動局#1〜#3の各々との無線通信動作例を説明するための図である。図4の1段目は基地局100の送受信動作を、2段目は移動局#1の送受信動作を、3段目は移動局#2の送受信動作を、4段目は移動局#3の送受信動作を、それぞれ示している。
時刻t0にて、基地局100は、各移動局#1〜#3に対して多重信号を送信する。この多重信号には、移動局#1宛てのH(Hは自然数)個の下り回線シンボルDS#11〜#1H、移動局#2宛てのH個の下り回線シンボルDS#21〜#2H、および、移動局#3宛てのH個の下り回線シンボルDS#31〜#3Hが含まれている。よって、下り回線スロットの先頭のシンボルは下り回線シンボルDS#11、#21、#31であり、下り回線スロットの最後尾のシンボルは下り回線シンボルDS#1H、#2H、#3Hである。
時刻t0から伝搬遅延時間τ1だけ経過した時刻t1にて、移動局#1は、下り回線シンボルDS#11〜#1Hの受信を開始する。また、時刻t0から伝搬遅延時間τ2だけ経過した時刻t2にて、移動局#2は、下り回線シンボルDS#21〜#2Hの受信を開始する。また、時刻t0から伝搬遅延時間τ3だけ経過した時刻t3にて、移動局#3は、下り回線シンボルDS#31〜#3Hの受信を開始する。つまり、この例示では、基地局100から最も遠くに位置する移動局は移動局#3である。
移動局#1での下り回線シンボルDS#11〜#1Hの受信は、時刻t4に完了する。また、移動局#2での下り回線シンボルDS#21〜#2Hの受信は、時刻t6に完了する。また、移動局#3での下り回線シンボルDS#31〜#3Hの受信は、時刻t8に完了する。
移動局#3は、時刻t8にて、K(Kは自然数)個の上り回線シンボルUS#31〜#3Kの送信を開始する。なお、この例示では、最短制御時間Tはゼロに設定されている。
また、移動局#2は、基地局100から通知されたタイミング制御値T2に従って動作する。具体的には、移動局#2は、タイミング制御値T2として示された時間間隔が時刻t6から経過した時、つまり時刻t7にて、上り回線シンボルの送信を開始する。移動局#2から送信される上り回線シンボルには、K個の上り回線シンボルUS#21〜#2Kのほかに、1個以上の追加シンボルが含まれる。時刻t7にて、追加シンボルの送信が開始され、追加シンボルの送信完了後、K個の上り回線シンボルUS#21〜#2Kの送信が開始される。追加シンボルの個数は、基地局100で算出された追加OFDMシンボル数α2に等しい。図4には、例として2個の追加シンボルUS#2a1、#2a2が示されている。
また、移動局#1は、基地局100から通知されたタイミング制御値T1に従って動作する。具体的には、移動局#1は、タイミング制御値T1として示された時間間隔が時刻t4から経過した時、つまり時刻t5にて、上り回線シンボルの送信を開始する。移動局#1から送信される上り回線シンボルには、K個の上り回線シンボルUS#11〜#1Kのほかに、1個以上の追加シンボルが含まれる。時刻t5にて、追加シンボルの送信が開始され、追加シンボルの送信完了後、K個の上り回線シンボルUS#11〜#1Kの送信
が開始される。追加シンボルの個数は、基地局100で算出された追加OFDMシンボル数α1に等しい。図4には、例として4個の追加シンボルUS#1a1〜#1a4が示されている。
基地局100は、時刻t9にて、上り回線シンボルUS#11〜#1K、#21〜#2K、#31〜#3Kを含む多重信号の受信を開始する。移動局#2から送信されたα2個の追加シンボル、および、移動局#1から送信されたα1個の追加シンボルは、時刻t9よりも前に受信される。よって、上り回線スロットの先頭のシンボルは、追加シンボルUS#1a1であり、上り回線スロットの最後尾のシンボルは、上り回線シンボルUS#1K、#2K、#3Kである。
この図に示されているように、上り回線スロットにおいて、各移動局#1〜#3から最初に受信される上り回線シンボルUS#1a1、#2a1、#31の受信タイミングは異なっているが、並列受信される複数のシンボル(例えば、上り回線シンボルUS#11、#21、#31)の受信タイミングが揃うように制御されている。換言すれば、上り回線スロットでの受信タイミングがシンボル単位で揃うように、上り回線の送信タイミングが制御されている。これにより、ユーザ間干渉の発生は防止される。
このように、本実施の形態によれば、OFDMA−TDDシステムにおいて、移動局#pの伝搬遅延時間τpが移動局#Mの伝搬遅延時間τMよりも小さい場合、上り回線スロットにおいて基地局100が移動局#pからのシンボルの受信を開始するタイミングが、同スロットにおいて基地局100が移動局#Mからのシンボルの受信を開始するタイミングよりも、OFDMシンボル長Lのαp倍だけ早くなるように、移動局#pおよび移動局#Mの各送信タイミングを決定するため、上り回線スロットにおいて、移動局#pは移動局#Mよりもαp個だけ多くのシンボルを基地局100に対して送信することができるだけでなく、移動局#pから送信されたシンボルと移動局#Mから送信されたシンボルとが互いに干渉することを防止することもでき、その結果、OFDMA−TDDシステムでの上り回線通信において伝送効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、伝搬遅延時間τnの測定を基地局100において行っているが、伝搬遅延時間τnの測定を移動局#nで行い、移動局#nが伝搬遅延時間τnを基地局100に報告するようにしても良い。
また、本実施の形態では、IFFT部115によって、変調信号#nがn番目のサブキャリアfnに割り当てられているが、変調信号#nを複数のサブキャリアに割り当てても良い。この場合、FFT部104によって、複数のサブキャリアに割り当てられた変調信号#nが取得される。
また、本実施の形態では、移動局150の送信部において、送信タイミング制御部158の制御信号は、符号化部159にのみ出力される構成としたが、制御信号を符号化部159、変調部160、シリアルパラレル変換(S/P)部161等に出力し、それぞれの処理開始タイミングを通知する構成としても良い。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る移動局の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態で説明する移動局は、実施の形態1で説明した移動局150と同様の基本的構成を有する。よって、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5の移動局250は、移動局150の各構成要素に加えて、パイロット生成部251
およびスイッチ部252を有する。移動局250は、実施の形態1で説明した基地局100と無線通信を行う。
パイロット生成部251は、既知信号であるパイロットシンボルを生成し、生成されたパイロットシンボルをスイッチ部252に出力する。スイッチ部252は、送信タイミング制御部158からの切替指示に従ってS/P部161への出力を切り替える。例えば、スイッチ部252は、切替指示を受けている期間は、パイロット生成部251から入力されたパイロットシンボルをS/P部161に出力し、切替指示を受けていない期間は、変調部160から入力された変調信号#nをS/P部161に出力する。
また、本実施の形態では、送信タイミング制御部158は、復号化部157から入力された送信タイミング制御信号#pに従って、切替指示をスイッチ部252に出力する。送信タイミング制御部158は、例えば、下り回線シンボル受信完了のタイミングとタイミング制御値Tpとによって特定される送信タイミングから、切替指示を出力する。そして、その送信タイミングからL×αpの時間長を有する期間が経過した時、切替指示の出力を停止する。
次いで、基地局100と複数の移動局250との間での無線通信動作について説明する。ここでは、基地局100と通信する移動局250の数が3つである場合を例に挙げる。図6は、基地局100と3個の移動局#1〜#3の各々との無線通信動作例を説明するための図である。図6の1段目は基地局100の送受信動作を、2段目は移動局#1の送受信動作を、3段目は移動局#2の送受信動作を、4段目は移動局#3の送受信動作を、それぞれ示している。説明の簡略化のため、各移動局#1〜#3の伝搬遅延時間τ1〜τ3、タイミング制御値T1〜T3および各時刻t0〜t9での動作についての詳細を省略する。
この図に示されているとおり、移動局#1、#2からは、パイロットシンボルが追加シンボルとして送信される。具体的には、移動局#1は、追加シンボルとして、α1個のパイロットシンボルを送信する。図6には、例として4個のパイロットシンボルPS#11〜#14が示されている。また、移動局#2は、追加シンボルとして、α2個のパイロットシンボルを送信する。図6には、例として2個のパイロットシンボルPS#21〜#22が示されている。
このように、本実施の形態によれば、移動局#pは、送信タイミングから連続で送信するαp個のシンボルのうち少なくともいずれかのシンボルとしてパイロットシンボルを送信する。伝搬遅延時間の比較的短い移動局#pは、上り回線の受信品質が比較的高いため、例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や64QAMなどの高多値数の変調方式が適用され得る。高多値数の変調方式は、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)やQPSK(Quadrature Phase Shift keying)などの低多値数の変調方式に比べて、チャネル推定精度が復調性能に与える影響が大きい。したがって、本実施の形態のように、伝搬遅延時間の比較的短い移動局#pがより多くのパイロットシンボルを送信すると、チャネル推定精度が向上し、ひいては、システム全体の伝送効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、移動局#nの追加シンボルは、移動局#nに割り当てられているサブキャリアfnによって送信される構成としたが、移動局#nより伝搬遅延時間が長い移動局用に割り当てられているサブキャリアも利用して追加シンボルを送信する構成としても良い。この構成により、伝搬遅延時間の短い移動局はさらに多くのシンボルを送信する事が可能となり、伝送効率が向上する。この際、1つの移動局に対し、複数のサブキャリアを割り当てても良い。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、本発明に係る無線通信方法、移動局装置、基地局装置等は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
例えば、ここでは、基地局および移動局の間の伝搬遅延時間の大小に応じて各移動局からの送信信号の送信タイミング制御を行う場合を例にとって説明したが、伝搬遅延時間の代わりに、基地局と移動局との間の通信距離、移動局における下り回線の受信電力等を用いても良い。
また、ここでは通信方式としてOFDMA−TDD方式を採用している場合を例にとって説明したが、これに限定されず、本発明は、同一時間帯(例えば、タイムスロット)に複数の無線送信装置からの送信信号が多重される通信方式であれば適用することができる。例えば、本発明をFDMA−TDD方式の通信システムに適用することができる。
また、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係る無線通信方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る移動局装置および基地局装置と同様の機能を実現することができる。
また、上記実施の形態における基地局はNode B、移動局はUE、サブキャリアはトーン(Tone)と表されることがある。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されても良い。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本明細書は、2005年1月12日出願の特願2005−005287に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
本発明の送信タイミング制御装置、基地局装置、移動局装置、送信タイミング制御方法および無線通信方法は、OFDMA−TDDシステムの基地局装置や移動局装置などに適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る上り回線送信タイミング制御部の動作例を説明するためのフロー図 実施の形態1に係る移動局装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る基地局装置と移動局装置との無線通信の動作例を説明するための図 本発明の実施の形態2に係る移動局装置の構成を示すブロック図 実施の形態2に係る基地局装置と移動局装置との無線通信の動作例を説明するための図

Claims (12)

  1. 伝搬遅延時間に応じて送信信号の信号長および送信タイミングを設定する設定ステップと、
    前記信号長の送信信号を前記送信タイミングで送信する送信ステップと、
    を有する無線通信方法。
  2. 前記設定ステップにおいて、
    前記信号長は、前記伝搬遅延時間が短いほど長く設定され、
    前記送信タイミングは、信号長が長く設定された送信信号ほど早い送信タイミングが設定される、
    請求項1記載の無線通信方法。
  3. 前記設定ステップにおいて、
    前記伝搬遅延時間の代わりに、通信距離または受信電力が用いられる、
    請求項1記載の無線通信方法。
  4. 基地局との間の伝搬遅延時間に応じて設定される、送信信号の信号長および送信タイミングを取得する取得手段と、
    前記信号長の送信信号を前記送信タイミングで前記基地局へ送信する送信手段と、
    を有する移動局装置。
  5. 各移動局との間の伝搬遅延時間に応じて、各移動局の送信信号の信号長および送信タイミングを設定する設定手段と、
    前記信号長および前記送信タイミングを各移動局に通知する通知手段と、
    各移動局から送信された、信号長および送信タイミングの異なる複数の信号を受信する受信手段と、
    前記複数の信号を所定時間長において一括してフーリエ変換する変換手段と、
    を有する基地局装置。
  6. TDD(Time Division Duplex)方式に基づいて基地局装置と通信する第1の移動局装置および第2の移動局装置の各送信タイミングを制御する送信タイミング制御装置であって、
    前記第1の移動局装置および前記第2の移動局装置の各伝搬遅延時間についての情報を取得する取得手段と、
    前記第1の移動局装置の伝搬遅延時間が前記第2の移動局装置の伝搬遅延時間よりも小さい場合、上り回線区間において前記基地局装置が前記第1の移動局装置からのシンボルの受信を開始する第1の受信タイミングが、前記上り回線スロットにおいて前記基地局装置が前記第2の移動局装置からのシンボルの受信を開始する第2の受信タイミングよりも、シンボル時間長のα(αは自然数)倍だけ早くなるように、前記上り回線スロットにおける前記第1の移動局装置の第1の送信タイミングおよび前記第2の移動局装置の第2の送信タイミングを決定する決定手段と、
    を有する送信タイミング制御装置。
  7. 前記決定手段は、
    前記第1の移動局装置の伝搬遅延時間と前記第2の移動局装置の伝搬遅延時間との差およびシンボル時間長に基づいて、前記αを算出する、
    請求項6記載の送信タイミング制御装置。
  8. 請求項6記載の送信タイミング制御装置と、
    前記第1の送信タイミングおよび前記第2の送信タイミングを前記第1の移動局装置および前記第2の移動局装置にそれぞれ通知する通知信号を送信する送信手段と、
    を有する基地局装置。
  9. TDD(Time Division Duplex)方式に基づいて基地局装置と通信する移動局装置において、
    上り回線区間において前記基地局装置が自装置からのシンボルの受信を開始するタイミングが、前記上り回線スロットにおいて前記基地局装置が他の移動局装置からのシンボルの受信を開始するタイミングよりも、シンボル時間長のα(αは自然数)倍だけ早くなるように決定された送信タイミングを示す通知信号を受信する受信手段と、
    前記通知信号に示された送信タイミングにて、シンボルの送信を開始する送信手段と、
    を有する移動局装置。
  10. 前記送信手段は、
    前記送信タイミングから連続で送信するα個のシンボルのうちいずれかのシンボルとしてパイロットシンボルを送信する、
    請求項9記載の移動局装置。
  11. TDD(Time Division Duplex)方式に基づいて基地局装置と通信する第1の移動局装置および第2の移動局装置の各送信タイミングを制御する送信タイミング制御方法であって、
    前記第1の移動局装置および前記第2の移動局装置の各伝搬遅延時間についての情報を取得する取得ステップと、
    前記第1の移動局装置の伝搬遅延時間が前記第2の移動局装置の伝搬遅延時間よりも小さい場合、上り回線区間において前記基地局装置が前記第1の移動局装置からのシンボルの受信を開始するタイミングが、前記上り回線スロットにおいて前記基地局装置が前記第2の移動局装置からのシンボルの受信を開始するタイミングよりも、シンボル時間長のα(αは自然数)倍だけ早くなるように、前記第1の移動局装置および前記第2の移動局装置の各送信タイミングを決定する決定ステップと、
    を有する送信タイミング制御方法。
  12. TDD(Time Division Duplex)方式に基づいて基地局装置と通信する移動局装置における無線通信方法であって、
    上り回線区間において前記基地局装置が自装置からのシンボルの受信を開始するタイミングが、前記上り回線スロットにおいて前記基地局装置が他の移動局装置からのシンボルの受信を開始するタイミングよりも、シンボル時間長のα(αは自然数)倍だけ早くなるように決定された送信タイミングを示す通知信号を受信する受信ステップと、
    前記通知信号に示された送信タイミングにて、シンボルの送信を開始する送信ステップと、
    を有する無線通信方法。
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