JPH11163779A - 無線装置 - Google Patents

無線装置

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Publication number
JPH11163779A
JPH11163779A JP9323047A JP32304797A JPH11163779A JP H11163779 A JPH11163779 A JP H11163779A JP 9323047 A JP9323047 A JP 9323047A JP 32304797 A JP32304797 A JP 32304797A JP H11163779 A JPH11163779 A JP H11163779A
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JP
Japan
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electric field
signal
transmission timing
base station
transmission
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9323047A
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English (en)
Inventor
Koichi Kimura
浩一 木村
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 距離によって受信ウィンドウ幅を広げる必要
をなくし、送信タイミング補正回路を簡素化することが
でき、また、受信電界変動幅に対する送信タイミング補
正量を一定に保ち、加入者側の送信タイミングを安定さ
せることができる無線装置を提供する。 【解決手段】 無線装置10は、アンテナ11、ダイバ
ーシチ受信機12、複数のチャネルの被変調波の電力を
検波する検波器13、検波器13の出力信号をディジタ
ル信号に変換するA/Dコンバータ14、受信電界強度
と伝搬遅延との対応関係を表すテーブルを有し、該テー
ブルを基にA/Dコンバータ14の出力信号を送信タイ
ミング補正データに変換する変換装置15、変換装置1
5の出力信号を各スロット毎に記憶する記憶装置16、
記憶装置16の各スロット毎の信号により送信タイミン
グを各スロット毎に制御するタイミング生成部17及び
送信機18を備え、伝搬遅延補正回路19が、電界強度
の値より送信タイミングの補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線機等に用いら
れる無線装置に係り、特に、TDMA(Time Division
Multiple Access:時分割多重アクセス)、TDD(Tim
e Division Duplex:時分割復信)伝送方式の無線装置
に設置され伝搬遅延を補正する伝搬遅延補正回路の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のディジタル無線携帯端末装置、例
えばPHSは、使用周波数帯として1.9GHz帯を使
い、キャリア間隔は300kHz、アクセス方式は4チ
ャンネル多重のマルチキャリアTDMA(Time Divisio
n Multiple Access:時分割多重アクセス)、伝送方式
はTDD(Time Division Duplex:時分割復信)であ
る。このアクセス方式および伝送方式は、1つの周波数
上の信号を、例えば5ミリ秒当たり8つのスロットに分
割して、下り(基地局→端末)に4スロット、上り(端
末→基地局)に4スロットを割り当てる。つまり、1つ
のキャリア上に同時に4つの双方向の通信チャンネルを
設定できる。
【0003】例えば、図4に示すように基地局と加入者
端末(加入者1,2,…,n)に双方向の通信チャンネ
ルを設定できる。
【0004】また、端末と基地局間のデータは、π/4
シフトQPSK(Quadrature PhaseShift Keying:直交
位相偏移変調)を使用し、音声符号化方式は、ADPC
M(Adaptive Differential PCM:適応差分パルス符号
変調)方式で64kビット/秒のPCM音声信号を32
kビット/秒に圧縮符号化して伝送する。
【0005】キャリア周波数は、制御用と通信用とに分
けられ、制御用キャリアは、常に各端末で共用する。通
信用キャリアは、各端末で通信の度に空いているキャリ
ア、スロットを確認して使用し、電波干渉を受けたら他
のキャリアやスロットに移動して干渉を回避する。
【0006】TDMA−TDD方式では、基地局は加入
者端末(移動機、固定機)に割り当てた送受信周波数、
及びフレーム内の受信スロット、送信スロットに従っ
て、加入者端末(以下、単に加入者という)との送受信
を行っているが、基地局と加入者との距離により受信電
界の変動、伝搬遅延が発生する。基地局と加入者との距
離に比例し伝搬遅延は大きくなり、受信電界は小さくな
る。
【0007】図5はTDMA方式における伝搬遅延とス
ロットの関係を示す図である。
【0008】図5に示すように、基地局と加入者との距
離により受信電界の変動、伝搬遅延1が発生し、基地局
と加入者との距離に比例して伝搬遅延(遅延1+遅延
2)は大きくなる。
【0009】基地局と加入者の通話距離(サービスエリ
ア)を拡大するためには、アンテナ利得を上げる、送信
出力を上げることにより受信機の感度を上げる等により
受信電界は強くするとができるが、TDMA−TDD方
式の場合には伝搬遅延は、基地局側、加入者側双方の送
信、受信スロットタイミングが規定されおり、基地局側
のタイミングを基準とし加入者側は基地局の送信波を受
信しタイミング生成を行い、基地局への送信を行う必要
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のTDMA−TDD方式では、加入者側が生成するタイ
ミングにも基地局から加入者までの伝搬遅延があり、か
つタイミング生成後の加入者側から基地局への伝搬遅延
が発生する。これらの伝搬遅延は基地局と加入者の距離
が開くと無視できなくなり加入者からの電波は基地局の
所要受信タイミングで入らなくなる。したがって、基地
局が伝搬遅延を測定し、加入者側に伝搬遅延分、送信タ
イミングの補正を行うよう通告し、補正を行うというケ
ースと、適当なタイミング補正回路が必要である。
【0011】本発明は、距離によって受信ウィンドウ幅
を広げる必要をなくし、送信タイミング補正回路を簡素
化することができ、また、受信電界変動幅に対する送信
タイミング補正量を一定に保ち、加入者側の送信タイミ
ングを安定させることができる無線装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線装置
は、基地局と移動局の間で無線信号により双方向通信を
行う無線装置であって、受信電波の電界強度を検出する
電界強度検出手段と、検出した電界強度を基に基地局と
移動局の距離を求め、該距離に相関する伝搬遅延を補正
する補正データを算出する補正データ算出手段と、補正
データにより送信タイミングを補正する補正手段とを備
えたことを特徴とする。
【0013】本発明に係る無線装置は、基地局と移動局
の間で無線信号により双方向通信を行う無線装置であっ
て、複数の受信スロットが時分割多重された複数のチャ
ネルの被変調波を受信し、所望のチャネルの被変調波を
抽出する受信機と、複数のチャネルの被変調波の電力を
電界強度として検波する検波器と、検波器の出力信号を
ディジタル信号に変換するA/Dコンバータと、受信電
界強度と伝搬遅延との対応関係を表すテーブルを有し、
該テーブルを基にA/Dコンバータの出力信号を送信タ
イミング補正データに変換する変換装置と、変換装置の
出力信号を各スロット毎に記憶する記憶装置と、記憶装
置の各スロット毎の信号により送信タイミングを各スロ
ット毎に制御するタイミング生成部と、タイミング生成
部からの信号を送受信無線周波数(RF)に変調して送
信する送信機とを備えたことを特徴とする。
【0014】上記双方向通信は、TDMA−TDD方式
を用いた通信であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る無線装置は、セルラ
携帯電話装置等に用いられる無線装置に適用することが
できる。
【0016】第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態に係る無線装置の構成を
示す図であり、基地局の無線機に適用した例である。
【0017】図1において、無線装置10は、複数の受
信スロットが時分割多重された複数のチャネルの被変調
波を受信するとともに、送信信号を空間に輻射するアン
テナ11と、複数のチャネルの被変調波から所望のチャ
ネルの被変調波を抽出するダイバーシチ受信機12と、
受信データから複数のチャネルの被変調波の電力を検波
する検波器13と、検波器13の出力信号をディジタル
信号に変換するアナログ/ディジタルコンバータ(A/
Dコンバータ)14と、受信電界強度と伝搬遅延との対
応関係を表すテーブルを有し、該テーブルを基にA/D
コンバータ14の出力信号を所望の送信タイミング補正
データに変換する変換装置15と、変換装置15の出力
信号を各スロット毎に記憶する記憶装置16と、記憶装
置16の各スロット毎の信号により送信タイミングを各
スロット毎に制御するタイミング生成部17と、タイミ
ング生成部17からの信号を送受信無線周波数(RF)
に変調してアンテナ11から送信する送信機18とによ
り構成される。
【0018】上記検波器13、A/Dコンバータ14、
変換装置15、記憶装置16及びタイミング生成部17
は、全体としてTDMA−TDD伝送方式の無線装置に
設置され、受信電界強度より伝搬遅延を補正する伝搬遅
延補正回路19を構成する。また、上記検波器13は電
界強度検出手段に対応し、A/Dコンバータ14及び変
換装置15は主として補正データ算出手段に対応し、ま
た、記憶装置16及びタイミング生成部17は主として
補正手段に対応する。
【0019】上記変換装置15は、受信電界強度と伝搬
遅延との対応関係を表すテーブルを有し、該テーブルを
基にA/Dコンバータ14の出力信号を所望の送信タイ
ミング補正データに変換する。この補正値の詳細につい
ては動作例にて後述する。
【0020】上記記憶装置16は、変換装置15の出力
信号を各スロット毎に記憶する。
【0021】上記タイミング生成部17は、TDMΑセ
ルラ方式に従ったスロットインタリーブとスロット化処
理を行う。上記タイミング生成部17は、転送データに
制御データを付加して送信データを作成し、スクランブ
ル等をかけて所定タイミングで、すなわちフレームの自
己割り当てスロットに挿入して送出する。例えば、基本
周期となる一定長のTDMAフレーム内に割り当てられ
た一対の時間位置(タイムスロット)を用いて行い、各
局はフレーム内の割り当てられたタイムスロットに信号
を送出し、この信号が他の信号に衝突しないようにその
時間位置制御(バースト同期制御)を行う。この場合、
タイミング生成部17では、基地局送信時に送信タイミ
ングを、記憶装置16に記憶された送信タイミング補正
値により補正する。
【0022】上記送信機18は、ベースバンド信号を変
調するもので、例えばPLLシンセサイザ、バンドパス
フィルタ、線形電力増幅器及び送信/受信を振り分ける
送受共用器等から構成される。
【0023】このように、第1の実施形態に係る無線装
置10は、基地局と移動局の間で無線信号により双方向
通信を行う無線装置であって、ダイバーシチ受信機12
と送信機18とからなるTDMA−TDD伝送方式の無
線装置に、受信電界強度を用いて伝搬遅延を補正する伝
搬遅延補正回路19が付加された構成となっている。
【0024】以下、上述のように構成された無線装置1
0の動作を説明する。
【0025】まず、距離による電界強度と伝搬遅延の関
係について述べる。
【0026】図2は基地局と加入者との距離による電界
強度と伝搬遅延の関係を示す図である。図中、実線は距
離(対数スケール)に対する受信電界強度を、破線は伝
搬遅延をそれぞれ示す。図2に示すように、基地局と加
入者との距離により受信電界の変動、伝搬遅延が発生
し、基地局と加入者との距離に比例し伝搬遅延は大きく
なり、受信電界は小さくなる。
【0027】本発明者は、この受信電界と伝搬遅延との
関係に着目し、受信電界強度から距離の推定を行い、さ
らに伝搬遅延を検出するものである。すなわち、受信電
界強度と伝搬遅延は反比例の関係にあるから、この受信
電界強度により加入者と基地局の距離の推定が行える。
【0028】図1において、基地局の受信機12は、加
入者からの送信波を受信し、その受信データを復調する
とともに、検波器13出力に現われた電圧によりアンテ
ナ端での受信電界が判明する。
【0029】上述したように受信電界強度と伝搬遅延は
反比例の関係にあるので、受信電界強度により加入者と
基地局の距離の推定を行うことができる。
【0030】電界強度は、加入者側が移動している場合
においてフェージングが発生し変動するが、基地局が受
信ダイバーシチ機能を備えているため、フェージング時
の受信電界の落ち込みを補完することができる。また、
加入者が固定系の場合はフェージングの発生は無いた
め、ダイバーシチ機能の無い受信機でも受信電界強度よ
り距離の推定ができる。
【0031】検波器13により検波された検波信号はA
/Dコンバータ14に入力され、A/Dコンバータ14
でディジタル信号に変換される。ディジタル化された信
号は受信検波電圧データとして変換装置15に入力され
る。
【0032】変換装置15には、前記図2の距離による
電界強度と伝搬遅延の関係を基に、予め実験等により検
波電圧データと送信タイミング補正量データをマップ化
(テーブルデータ化)したテーブルが保管されており、
変換装置15は、このテーブルを参照して、A/Dコン
バータ14からの受信検波電圧データを送信タイミング
補正量に変換して記憶装置16に出力する。
【0033】記憶装置16では、加入者毎(各スロット
毎)の送信タイミング補正値を記憶する。
【0034】記憶装置16に記憶された加入者毎(各ス
ロット毎)の送信タイミング補正値は、タイミング生成
部17により読み出される。
【0035】タイミング生成部17では、基地局送信時
に送信タイミングを、記憶装置16に記憶された送信タ
イミング補正値により補正して送信機18に送出する。
【0036】送信機18は、タイミング生成部17から
の信号を送受信無線周波数(RF)に変調してアンテナ
11から送信する。
【0037】加入者側は基地局の送信波を受信して自局
の送信波を決定するため、結果的に遅延分補正されたタ
イミングにて送信し、基地局の受信タイミングに入る。
【0038】このように、加入者との距離を基地局受信
電界強度より推測し、伝搬遅延を考慮したタイミングに
て送信を行うことが各加入者毎(スロット毎)に行われ
ることになる。よって、基地局から距離の離れた加入者
においても、基地局が送信タイミングを補正し標準タイ
ミングより早く送信することにより、基地局の送信波を
受信して自分の送信タイミングを生成する加入者(子
機)の送信波は基地局が早めた分、早く送信する。
【0039】早められた加入者(子機)の送信波はエア
ーのタイミングで、他の子機(次スロット)の送信タイ
ミングに干渉することが無くなる。また、基地局側の受
信タイミングに入る。
【0040】以上説明したように、第1の実施形態に係
る基地局の無線装置10は、アンテナ11と、複数の受
信スロットが時分割多重された複数のチャネルの被変調
波を受信し、所望のチャネルの被変調波を抽出するダイ
バーシチ受信機12と、複数のチャネルの被変調波の電
力を検波する検波器13と、検波器13の出力信号をデ
ィジタル信号に変換するA/Dコンバータ14と、受信
電界強度と伝搬遅延との対応関係を表すテーブルを有
し、該テーブルを基にA/Dコンバータ14の出力信号
を送信タイミング補正データに変換する変換装置15
と、変換装置15の出力信号を各スロット毎に記憶する
記憶装置16と、記憶装置16の各スロット毎の信号に
より送信タイミングを各スロット毎に制御するタイミン
グ生成部17と、タイミング生成部17からの信号を送
受信無線周波数(RF)に変調してアンテナ11から送
信する送信機18とを備え、伝搬遅延補正回路19が、
電界強度の値より送信タイミングの補正を行うように構
成したので、ΤDMΑの制御情報が不必要でありスルー
プットが向上し距離によって受信ウィンドウ幅を広げる
必要がなくなるとともに、加入者(子機)が送信タイミ
ングを補正する機能を簡素化することができる。
【0041】したがって、このような優れた特長を有す
る無線装置を基地局受信システムや移動局受信システム
に適用することで、システムの送受信性能や通話距離を
向上させることができる。
【0042】ここで、本実施形態ではフェージング時の
電界強度の変動をダイバーシチ機能により補完するよう
にしているが、受信電界と送信タイミング補正量の変換
テーブルの電界強度と送信タイミング量の精度を粗く
し、受信電界変動幅に対する送信タイミング補正量を一
定に保ち、加入者側の送信タイミングを安定させること
も可能である。
【0043】第2の実施形態 図3は本発明の第2の実施形態に係る無線装置の構成を
示すブロック図である。図3に示す無線装置も、セルラ
携帯電話装置等の基地局に適用することができる。な
お、本実施形態に係る無線装置の説明にあたり図1に示
す無線装置と同一構成部分には同一符号を付して重複部
分の説明を省略する。
【0044】図3において、無線装置20は、複数の受
信スロットが時分割多重された複数のチャネルの被変調
波を受信するとともに、送信信号を空間に輻射するアン
テナ11と、複数のチャネルの被変調波から所望のチャ
ネルの被変調波を抽出するダイバーシチ受信機12と、
受信データから複数のチャネルの被変調波の電力を検波
する検波器13と、検波器13の出力信号を基準電圧V
refと比較する比較器21と、受信電界強度と伝搬遅延
との対応関係を表すテーブルを有し、該テーブルを基に
比較器21の比較結果を所望の送信タイミング補正デー
タに変換する変換装置15と、変換装置15の出力信号
を各スロット毎に記憶する記憶装置16と、記憶装置1
6の各スロット毎の信号により送信タイミングを各スロ
ット毎に制御するタイミング生成部17と、タイミング
生成部17からの信号を送受信無線周波数(RF)に変
調してアンテナ11から送信する送信機18とにより構
成される。
【0045】上記比較器21は、検波器13の出力信号
を基準電圧Vrefと比較するもので、この基準電圧Vref
は送信タイミングを補正するかしないかを判定する検波
電圧のしきい値に対応する。すなわち、検波器13の出
力信号が所定の基準電圧Vref以上であれば送信タイミ
ングを補正するよう判定する。
【0046】上記検波器13、比較器21、変換装置1
5、記憶装置16及びタイミング生成部17は、全体と
してTDMA−TDD伝送方式の無線装置に設置され、
受信電界強度より伝搬遅延を補正する伝搬遅延補正回路
22を構成する。
【0047】すなわち、第2の実施形態に係る無線機2
0では、図1のA/Dコンバータ14及び変換装置15
に代えて、伝搬遅延補正回路22が、送信タイミングを
補正するか否かを判定する比較器21とその結果を記憶
する記憶装置16を備えた構成となっている。
【0048】以下、上述のように構成された無線装置2
0の動作を説明する。
【0049】基地局のダイバーシチ受信機12は、加入
者からの送信波を受信し、その受信データを復調すると
ともに、検波器13出力に現われた電圧によりアンテナ
端での受信電界か判明する。受信電界強度と伝搬遅延は
反比例の関係にあるから、この受信電界強度により加入
者と基地局の距離の推定が行える。
【0050】比較器21では、検波信号を予め送信タイ
ミングを補正するかしないかを判定するしきい値電圧で
ある基準電圧Vrefと比較して送信タイミングを補正す
るか否かの判定を行う。判定結果は記憶装置16に出力
され、記憶装置16は加入者毎(各スロット毎)に判定
結果を記憶する。
【0051】記憶装置16に記憶された加入者毎(各ス
ロット毎)の判定結果は、タイミング生成部17により
読み出される。
【0052】タイミング生成部17では、基地局送信時
に記憶された判定結果を元に送信タイミングを予め決定
された補正を行って送信機18に送出する。
【0053】送信機18は、タイミング生成部17から
の信号を送受信無線周波数(RF)に変調してアンテナ
11から送信する。
【0054】加入者側は基地局の送信波を受信して自局
の送信波を決定するため、結果的に遅延分補正されたタ
イミングにて送信し、基地局の受信タイミングに入る。
【0055】このように、加入者との距離を基地局受信
電界強度より推測し伝搬遅延を考慮したタイミングにて
送信を行うことが各加入者毎(スロット毎)に行われ
る。よって、基地局から距離の離れた加入者において
も、基地局が送信タイミングを補正し標準タイミングよ
り早く送信することにより、基地局の送信波を受信して
自分の送信タイミングを生成する加入者(子機)の送信
波は基地局が早めた分、早く送信する。
【0056】早められた加入者(子機)の送信波はエア
ーのタイミングで、他の子機(次スロット)の送信タイ
ミングに干渉することが無くなる。また、基地局側の受
信タイミングに入る。
【0057】以上説明したように、第2の実施形態に係
る無線装置20は、伝搬遅延補正回路22が、検波器1
3の出力信号を基準電圧Vrefと比較し、送信タイミン
グを補正するか否かを判定する比較器21と、その比較
結果を記憶する記憶装置16を備え、伝搬遅延補正回路
22が、電界強度の値によりタイミングの補正を行うよ
うに構成したので、第1の実施形態と同様に、ΤDMΑ
の制御情報が不必要でありスループットが向上し距離に
よって受信ウィンドウ幅を広げる必要がなくなるととも
に、加入者(子機)が送信タイミングを補正する機能を
簡素化することができる。
【0058】ここで、受信電界変動幅に対する送信タイ
ミング補正判定は比較器21にヒステリシス幅を持たせ
ることにより一定に保ち、加入者側の送信タイミングを
安定させることも可能である。
【0059】なお、上記各実施形態に係る無線装置を、
上述したようなセルラ携帯電話装置等の基地局に適用す
ることもできるが、勿論これには限定されず、移動体通
信を行う通信システムであれば全ての装置(例えば、基
地局受信システムや移動局受信システム、あるいは子機
同士)に適用可能であることは言うまでもない。
【0060】また、上記第1の実施形態では、受信電界
強度と伝搬遅延との対応関係を表すテーブルを基にA/
Dコンバータの出力信号を送信タイミング補正データに
変換し、かつ各スロット毎に記憶することにより補正デ
ータを算出するようにしているが、受信電波の電界強度
を用いて伝搬遅延を補正するものであれば、補正方法は
どのようなものでもよい。例えば、予め距離に相関する
伝搬遅延を算出したテーブルを用いず、演算により補正
データを求めるようにしてもよい。また、第2の実施形
態で述べたように所定のしきい値と比較するものでもよ
いことは勿論である。
【0061】さらに、上記無線装置を構成する受信機、
送信機、A/Dコンバータ、タイミング生成部、等の種
類、サンプリング及び符号化方式などは前述した実施形
態に限られないことは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る無線装置では、受信電波の
電界強度を検出する電界強度検出手段と、検出した電界
強度を基に基地局と移動局の距離を求め、該距離に相関
する伝搬遅延を補正する補正データを算出する補正デー
タ算出手段と、補正データにより送信タイミングを補正
する補正手段とを備えて構成したので、TDMΑの制御
情報を不要にしてスループットを向上させて距離によっ
て受信ウィンドウ幅を広げる必要をなくし、送信タイミ
ング補正回路を簡素化することができ、また、受信電界
変動幅に対する送信タイミング補正量を一定に保ち、加
入者側の送信タイミングを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係る無線装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記無線装置の距離による電界強度と伝搬遅延
の関係を示す図である。
【図3】本発明を適用した第2の実施形態に係る無線装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】TDMA方式の概要を説明するための図であ
る。
【図5】TDMA方式における伝搬遅延とスロットの関
係を説明するための図である。
【符号の説明】
10,20 無線装置、11 アンテナ、12 ダイバ
ーシチ受信機、13検波器、14 アナログ/ディジタ
ルコンバータ(A/Dコンバータ)、15変換装置、1
6 記憶装置、17 タイミング生成部、18 送信
機、19,22 伝搬遅延補正回路、21 比較器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と移動局の間で無線信号により双
    方向通信を行う無線装置であって、 受信電波の電界強度を検出する電界強度検出手段と、 検出した電界強度を基に基地局と移動局の距離を求め、
    該距離に相関する伝搬遅延を補正する補正データを算出
    する補正データ算出手段と、 前記補正データにより送信タイミングを補正する補正手
    段とを備えたことを特徴とする無線装置。
  2. 【請求項2】 基地局と移動局の間で無線信号により双
    方向通信を行う無線装置であって、 複数の受信スロットが時分割多重された複数のチャネル
    の被変調波を受信し、所望のチャネルの被変調波を抽出
    する受信機と、 前記複数のチャネルの被変調波の電力を電界強度として
    検波する検波器と、 前記検波器の出力信号をディジタル信号に変換するA/
    Dコンバータと、 受信電界強度と伝搬遅延との対応関係を表すテーブルを
    有し、該テーブルを基に前記A/Dコンバータの出力信
    号を送信タイミング補正データに変換する変換装置と、 前記変換装置の出力信号を各スロット毎に記憶する記憶
    装置と、 前記記憶装置の各スロット毎の信号により送信タイミン
    グを各スロット毎に制御するタイミング生成部と、 前記タイミング生成部からの信号を送受信無線周波数
    (RF)に変調して送信する送信機とを備えたことを特
    徴とする無線装置。
  3. 【請求項3】 前記双方向通信は、 TDMA−TDD方式を用いた通信であることを特徴と
    する請求項1又は2の何れかに記載の無線装置。
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