JPWO2006075369A1 - 電子機器および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
本発明は、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することを目的とし、ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておくメモリ110と、メモリ110から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を解説用スピーカ105に発音させる解説用スピーカ制御部135と、解説用スピーカ105で読上げられる読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してこのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させるボタン発光制御部136とを備えた。
Description
本発明は、複数の操作ボタンを備えボタン操作に応じた動作を実行する電子機器、およびその電子機器の動作を制御する制御プログラムに関する。
近年、携帯電話機が若年者から高齢者に至る幅広い年齢層のユーザに普及するにつれ、携帯電話機の使い易さに対するニーズが高まっている。そこで、従来より、複数の操作ボタンを備えた携帯電話機等の電子機器に対するユーザのボタン操作を助けるために、このボタン操作を解説したテキストを読み上げた音声を発音するとともに操作対象となる操作ボタンを点灯させる技術が提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
図1は、通話機能に加えて、ボタン操作についてユーザに解説する機能を備えた携帯電話機を示す外観図である。
この図1に示す携帯電話機500には、通話用スピーカ501と、表示画面502と、操作部503とが備えられている。また、操作部503には、複数の操作ボタン503a,503b,…と、マイクロホン504と、解説用スピーカ505とが備えられている。
この携帯電話機500では、通話用スピーカ501およびマイクロホン504によって通話が行なわれる。また、ユーザが、所望のボタン操作を行なう場合には、ユーザは、まずメニューキー503dを操作して、複数のボタン操作の名称が羅列された図示しない操作メニューを表示画面502に表示させ、さらに方向キー503eを操作して操作メニューから所望のボタン操作の名称を選択する。このような一連の操作により、表示画面502に、所望のボタン操作に応じた操作画面560が表示される。また、表示画面502に、操作画面560が表示されると、その操作画面560に対応するボタン操作を解説したテキスト550を読み上げた音声が、解説用スピーカ505で発音される。さらに、上記のテキスト550が読み上げられている間、そのテキスト550および操作画面560に対応する、操作対象の操作ボタン(図1の例では、決定キー503a、1キー503b、および2キー503c)が点灯する。
特開2002−142028号公報(第3−4頁、図1)
特開2004−78011号公報(第3−6頁、図3)
特開2004−134942号公報(第4−7頁、図1)
しかしながら、上記の図1を参照して説明した技術では、図1に示すように複数の操作ボタンが操作対象となる場合には、ボタン操作を解説したテキストが読み上げられている間、操作対象となる複数の操作ボタン全てが共に点灯した状態となる。その結果、複数の操作ボタンに対する操作に困難さを感じることが多い例えば高齢者等のユーザにとっては、現在読み上げられているテキストが、点灯している複数の操作ボタンのうちのどの操作ボタンの操作について解説しているかを容易には理解できないという問題が生じる恐れがある。
尚、以上の説明では、携帯電話機を例に挙げ、テキストの読上げと操作ボタンの点灯とによるボタン操作の解説をユーザが容易には理解できない場合があるという問題について説明したが、この問題は、複数の操作ボタンを備えた電子機器一般についても同様に生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を行なうことができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電子機器は、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器において、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えたことを特徴とする。
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、複数の操作ボタンが操作対象となる場合であっても、上記点灯制御部によって、各操作ボタンは、上記テキスト読上部によるその操作ボタンに対応したセンテンスの読上げと同期して点灯する。その結果、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。つまり、本発明の電子機器によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説が行なわれる。
ここで、本発明の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードが途中に付加された読上げテキストを記憶しておくものであって、
上記テキスト読上部が、上記記憶部から読み出された読上げテキストを制御コードを除いて読み上げるとともに、1つの制御コードの直前まで読み上げたタイミングでその1つの制御コードを上記点灯制御部に渡すものであり、
上記点灯制御部が、上記テキスト読上部から受け取った制御コードに基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態は好ましい形態である。
上記テキスト読上部が、上記記憶部から読み出された読上げテキストを制御コードを除いて読み上げるとともに、1つの制御コードの直前まで読み上げたタイミングでその1つの制御コードを上記点灯制御部に渡すものであり、
上記点灯制御部が、上記テキスト読上部から受け取った制御コードに基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、例えば、ある操作ボタンを点灯させる制御コードと、その操作ボタンを消灯させる制御コードとであるセンテンスを挟むという簡単な運用により、そのセンテンスがその操作ボタンに対応付けられ、そのセンテンスの読上げと同期した上記の操作ボタンの点灯を実現することができる。
また、本発明の電子機器は、「上記記憶部が、上記読上げテキストとともに、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データを記憶しておくものであり、
上記テキスト読上部による読上げテキストの読み上げ時に、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データに基づく画面を表示する画面表示部を備えた」という形態であっても良く、
この画面表示部を備えた形態の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンに対応付けられた表示部分を含む画面を表示するための画面表示データを記憶しておくものであり、
上記画面表示部は、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯に同期して、表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様を変更するものである」という形態は好ましい形態である。
上記テキスト読上部による読上げテキストの読み上げ時に、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データに基づく画面を表示する画面表示部を備えた」という形態であっても良く、
この画面表示部を備えた形態の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンに対応付けられた表示部分を含む画面を表示するための画面表示データを記憶しておくものであり、
上記画面表示部は、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯に同期して、表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様を変更するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読み上げ時には、各操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期してその操作ボタンが点灯するとともに、上記表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様が変更されるので、上記読上げテキストが解説している解説内容についてのユーザの理解の容易さを高めることができる。
また、本発明の電子機器において、「前記記憶部が、さらに、読上げテキストに付加された、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードとは別に、読上げテキストとは独立な、操作ボタンの点灯を制御する第2の制御コードを記憶しておくものであり、
前記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードおよび読上げテキストとは独立な第2の制御コードの双方に基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態も好ましい形態である。
前記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードおよび読上げテキストとは独立な第2の制御コードの双方に基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御とは別の、操作ボタンの次のような点灯制御を実行することができる。例えば、上記読上げテキストの読上げ終了後に、ユーザに対して、どの操作ボタンが操作対象であるかを再度念押しするために、読上げ時に点灯した操作ボタンを読上げ終了後に再度点灯するという点灯制御を実行することができる。また、例えば、一連のボタン操作の後に現在の操作画面を初期画面に戻すための操作ボタン等という、上記読上げテキストの内容とは関わり無く必ず操作される操作ボタンがある場合に、上記読上げテキストの内容に関わらず上記読上げテキストの読上げ終了後に必ずその操作ボタンを点灯するという点灯制御を実行することもできる。
また、この好ましい形態の電子機器において、「上記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードによる操作ボタンの点灯および消灯を制御し、その制御コードによる制御の終了後に、読上げテキストとは独立な第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯を制御するものである」という形態はさらに好ましい形態である。
上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御とは別の、操作ボタンの点灯制御は、上述した、ユーザに対する念押しのための点灯制御や、一連のボタン操作の後に必ず操作される操作ボタンに対する点灯制御等のように、読上げに同期した操作ボタンの点灯制御の終了後に実行される制御が多い。上記のさらに好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御の終了後に実行される上記のような点灯制御を行なうことができる。
また、上記の好ましい形態の電子機器において、「上記第2の制御コードに基づいて点灯した操作ボタンの、点灯から消灯までの時間を操作に応じて設定する点灯時間設定部を備え、
上記点灯制御部は、上記第2の制御コードに基づいて操作ボタンを点灯させたときに、上記点灯時間設定部により設定された時間経過時にその操作ボタンを消灯するものである」という形態もさらに好ましい形態である。
上記点灯制御部は、上記第2の制御コードに基づいて操作ボタンを点灯させたときに、上記点灯時間設定部により設定された時間経過時にその操作ボタンを消灯するものである」という形態もさらに好ましい形態である。
このさらに好ましい形態の電子機器によれば、上記第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯から消灯までの時間を任意に設定することができる。
また、本発明の電子機器において、「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げに同期した、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードおよびその点灯制御を禁止する点灯禁止モードを操作に応じて設定する点灯モード設定部を備え、
上記点灯制御部は、上記点灯モード設定部により上記点灯制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態は好ましい形態であり、
「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードおよびその読上げを禁止する読上禁止モードを操作に応じて設定する読上げモード設定部を備え、
上記テキスト読上部は、上記読上げモード設定部により上記読上制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態も好ましい形態である。
上記点灯制御部は、上記点灯モード設定部により上記点灯制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態は好ましい形態であり、
「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードおよびその読上げを禁止する読上禁止モードを操作に応じて設定する読上げモード設定部を備え、
上記テキスト読上部は、上記読上げモード設定部により上記読上制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態も好ましい形態である。
これらの形態の電子機器によれば、ユーザは、この電子機器に、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯を実行させるか否か、あるいは上記読上げテキストの読上げを実行させるか否かを、好みに応じて設定することができる。
また、上記目的を達成する本発明の制御プログラムは、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器を、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えた電子機器として動作させることを特徴とする。
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えた電子機器として動作させることを特徴とする。
この本発明の制御プログラムによれば、上記電子機器を、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器として容易に動作させることができる。
なお、上記の本発明の制御プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう制御プログラムには、前述した電子機器の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の電子機器の第1実施形態である第1の携帯電話機を示す外観図である。
この図2に示す第1の携帯電話機100は、通話機能に加えて、この第1の携帯電話機100のボタン操作についてユーザに解説する機能を備えたものであり、通話用スピーカ101と、表示画面102と、操作部103とが備えられている。さらに、操作部103には、複数の操作ボタン103a、103b、…と、マイクロホン104と、解説用スピーカ105とが備えられている。この図2のパート(a)には、第1の携帯電話機100全体の外観が示されており、パート(b)およびパート(c)には操作部103のみが示されている。
この第1の携帯電話機100では、通話用スピーカ101およびマイクロホン104によって通話が行なわれる。また、ユーザが、まずメニューキー103dを操作して表示画面102に表示させた、複数のボタン操作の名称が羅列された図示しない操作メニューの中から、方向キー103eを操作して所望のボタン操作の名称を選択することにより、その表示画面102には、所望のボタン操作に応じた操作画面160が表示される。そして、解説用スピーカ105からは、その操作画面160に対応するボタン操作を解説したテキスト150を読み上げた音声が発音される。
図2には、この第1の携帯電話機100で読み上げられるテキストの一例として、目覚まし機能の設定に関わるボタン操作を解説した、以下の4つのセンテンスからなるテキスト150が示されている。即ち、「目覚ましを動かしますか?」という第1センテンス151、「1.動かします」という第2センテンス152、「2.止めます」という第3センテンス153、および「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」という第4センテンスからなるテキスト154である。また、図2には、表示画面102に表示される操作画面の一例として、上記の目覚まし機能の設定に関わるボタン操作に応じた、以下の3つの表示部分からなる操作画面160が示されている。即ち、「目覚ましを動かしますか?」という第1表示部分161、「1.動かす」という第2表示部分162、および「2.止める」という第3表示部分163からなる操作画面160である。
この第1の携帯電話機100では、上記のテキスト150の読上げの際の、上記の第2センテンス152の読み上げ時には、図2のパート(a)に示すように、この第2センテンス152に応じた、目覚まし機能を動かす際に操作される1キー103aが点灯する。また、上記の第3センテンス153の読み上げ時には、図2のパート(b)に示すように、この第3センテンス153に応じた、目覚まし機能を止める際に操作される2キー103bが点灯する。そして、上記の第4センテンスの読み上げ時には、図2のパート(c)に示すように、この第4センテンス154に応じた、目覚まし機能の設定に関わる3つの操作ボタン(1キー103a、2キー103b、および決定キー103c)が全て点灯する。
このように、第1の携帯電話機100では、複数の操作ボタンが操作対象となる場合であっても、各操作ボタンは、その操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期して点灯される。その結果、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。
図3は、図2に示す第1の携帯電話機を示すハードウェアブロック図である。
この第1の携帯電話機100は、メモリ110、通信部120、制御部130、および電源140を備えている。また、図3には、図2に外観を示した、通話用スピーカ101、表示画面102、操作ボタン103a,103b,…、マイクロホン104、および解説用スピーカ105も示されている。また、通信部120は、送受信部121、通信インタフェース122、およびMODEM(MOdulator−DEModulator)123を備えており、制御部130は、CPU131、TDMA(Time Division Multiple Access)制御部132、DSP(Digital Signal Processor)133、オーディオ制御部134、解説用スピーカ制御部135、ボタン発光制御部136、ボタン操作検知部137、および表示制御部138を備えている。
メモリ110には、第1の携帯電話機100の動作を制御するプログラムや、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムが格納されている。この第1の制御プログラムについては後述する。また、このメモリ110には、ボタン操作についての解説内容を表わす後述の解説データも記憶されている。ここで、このメモリ110は、ROMや、書込可能なROMであるE2PROMや、RAM等から構成されている。
また、電源140では、第1の携帯電話機100の構成要素への電力供給が行なわれる。
通信部120では、第1の携帯電話機100における信号の送受信機能が以下のように担われる。
送受信部121では、アンテナ121aを介した信号の送受信が実行される。
また、通信インタフェース122では、送受信部121に対して所定の通信規格に則った信号の受渡しが実行される。
また、MODEM123では、送受信部121で受信され通信インタフェース122を介して渡された、通信用に符号化された信号の復号や、マイクロホン104での集音によって生成されオーディオ制御部134、DSP133、およびTDMA制御部132を介して渡された音声信号の符号化が実行される。
制御部130では、第1の携帯電話機100の制御機能が以下のように担われる。
制御部130におけるCPU131では、第1の携帯電話機100全体の動作の制御が実行される。
また、TDMA制御部132では、複数の携帯電話機が1つの周波数を短時間ずつ交代で使用する通信方式であるいわゆるTDMA方式に則った変調処理が、マイクロホン104で取得されオーディオ制御部134とDSP133を経て送られてくる信号に施され、このTDMA方式に則った復調処理が、MODEM123から送られてくる信号に施される。
DSP133では、TDMA制御部132から渡された音声信号や、TDMA制御部132に渡す音声信号にフィルタリング処理等の信号処理が施される。
オーディオ制御部134では、通話用スピーカ101への音声信号の受渡しや、マイクロホン104からの音声信号の受取りが行なわれる。
解説用スピーカ制御部135では、解説用スピーカ105への音声信号の受渡しが、CPU131の指示に基づいて実行される。
ボタン発光制御部136では、操作ボタン103a,130b,…の点灯と消灯が、CPU131の指示に基づいて実行される。
ボタン操作検知部137では、各操作ボタン103a,130b,…に加えられた操作に応じた操作信号がCPU131に送られる。
表示制御部138では、表示画面102への画像の表示が、CPU131の指示に基づいて実行される。
以上、図3を参照して概要を説明した第1の携帯電話機100では、上記のメモリ110に格納されたプログラムに従って、CPU131が第1の携帯電話機100の各構成要素を制御する。
ここでは、以後、本発明の特徴部分に特化して説明を続ける。ここでは、まず、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムについて説明する。
図4は、図3に示すメモリ110に格納された、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムを示す模式図である。
メモリ110に格納されている第1の制御プログラム600は、解説データ読出部601、センテンス供給部602、点灯時間設定部603、点灯モード設定部604、読上げモード設定部605、および画面表示データ供給部606を備えている。以下の説明では、図2および図3に示す要素を特に図番を断らずに参照する。
まず、上述したように、メモリ110にはボタン操作についての解説内容を表わす解説データも記憶されている。この解説データは、基本的に、図2に一例を示す、ボタン操作に対応する操作画面を表示するための画面表示データと、ボタン操作を解説したテキストの途中に操作ボタン103a,103b,…を点灯あるいは消灯する制御コードが付加された読上げテキストとからなる。また、このメモリ110に記憶される解説データの中には、上記の読上げテキストとは独立な、操作ボタンを点灯する第2の制御コードが追加されたものもある。これらの解説データ、および制御コードの詳細については後述する。
上述したようにユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して所望のボタン操作を選択すると、図4に示す制御プログラム600のプログラム部品の1つである解説データ読出部601がCPU131で実行され、メモリ110から、その所望のボタン操作に対応した解説データが読み出される。本実施形態では、メモリ110の、解説データを記憶した部分と、解説データ読出部601と、その解説データ読出部601を実行するCPU131とで本発明にいう記憶部が構成されている。
また、プログラム部品の1つであるセンテンス供給部602がCPU131で実行されると、上記の解説データから上記の読上げテキストが取り出される。そして、センテンス供給部602では、この読上げテキストを構成するセンテンスが、上記の制御コードを除いて順次に解説用スピーカ制御部135に送られる。解説用スピーカ制御部135は、このセンテンスを読み上げた音声を解説用スピーカ105に発音させる。また、このセンテンス供給部602は、制御コード受渡しの役割も担っており、読上げテキストにおける1つの制御コードの直前まで、解説用スピーカ制御部135にセンテンスが送られたタイミングで、その1つの制御コードがボタン発光制御部136に渡される。ボタン発光制御部136は、渡された制御コードに応じて操作ボタン103a,103b,…の点灯あるいは消灯を行なう。また、解説用スピーカ制御部135では、この読上げテキストのうちの最後のセンテンスが送られて、その最後のセンテンスの読み上げが終了した時点で、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知を行なう。この読上げ終了通知は、テキストの読み上げが終了した旨を表示画面102を通してユーザに知らせるという処理に利用される。この表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理については後述する。本実施形態では、プログラム部品としてのセンテンス供給部602と、そのセンテンス供給部602を実行するCPU131と、解説用スピーカ制御部135と、解説用スピーカ105とで、本発明にいうテキスト読上部の一例が構成されている。また、本実施形態ではボタン発光制御部136が、本発明にいう点灯制御部の一例を構成している。
ここで、上述したように、メモリ110に記憶される解説データの中には、上記の読上げテキストとは独立に、操作ボタンを点灯する第2の制御コードが追加されたものもある。本実施形態では、上記の解説データ読出部601が読み出した解説データに、上記の第2の制御コードが追加されている場合には、読上げテキストの読み上げが全て終了した後に、この第2の制御コードをボタン発光制御部136に送出する、第2の制御コード送出処理と、この第2の制御コードを受け取ったボタン発光制御部136によって実行される、この第2の制御コードに対応する操作ボタンを、以下に説明する操作によって設定された点灯時間だけ点灯させる点灯制御が行なわれる。ここでは、第2の制御コード送出処理と、第2の制御コードに関わる点灯制御ついては後述することとし、まず、点灯時間の設定について説明する。
本実施形態では、ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、点灯時間を設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。ここで、画面表示データ供給部606の操作画面の表示に関わる働きについても後述する。
図5は、操作ボタンの点灯時間を設定するための操作画面を示す図である。
この図5に示す操作画面180は、操作ボタンの点灯時間を1〜10秒の間の時間に設定するようにユーザに促す表示部分181と、現在設定されている点灯時間が表示される表示部分182とからなる。そして、点灯時間設定時に、ユーザが、図2に示す10個の数字キー、あるいは方向キー103eを操作すると、それらの操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである点灯時間設定部603が実行され、その点灯時間設定部603では、点灯時間をその検知結果に応じた点灯時間に設定する。ここで、方向キー103eへの操作とは、方向キー103eをユーザから見て上方側に操作して点灯時間が表示される表示部分187の数字を1ずつの増加させる、あるいは下方側に操作して1ずつの減少させることを意味する。ここで設定された点灯時間はメモリ110に記憶される。そして、ボタン発光制御部136が上述の第2の制御コードに関わる点灯制御を実行する際に、その設定された点灯時間がメモリ110から読み出されて、この点灯制御に用いられる。この点灯時間の使い方についても、点灯制御について後述する際に合せて説明する。本実施形態では、プログラム部品としての点灯時間設定部603、その点灯時間設定部603を実行するCPU131、点灯時間設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう点灯時間設定部の一例が構成されている。
次に、操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードと点灯制御を禁止する点灯禁止モードとのいずれか一方に点灯モードを設定する際の処理について、図4に戻って説明する。
ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、点灯モードを設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。
図6は、点灯モードを設定するための操作画面を示す図である。
この図6に示す操作画面185は、操作ボタンを点灯するか否かをユーザに問う表示部分186と、点灯する場合には1キー103aを操作するようにユーザに促す表示部分187と、点灯しない場合には2キー103bを操作するようにユーザに促す表示部分188とからなる。ここで、この操作画面185が表示される時点の点灯モードは、その時点以前に設定された点灯モードとなっている。ユーザが1キー103aを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである点灯モード設定部604が実行され、その点灯モード設定部604では、その検知結果を受けて点灯モードを上記の点灯制御モードに設定する。また、ユーザが2キー103bを操作すると、その操作がボタン操作検知部137によって検知され、点灯モード設定部604では、その検知結果を受けて点灯モードを上記の点灯禁止モードに設定する。このようにして設定された点灯制御モードあるいは点灯禁止モードは、メモリ110に記憶される。本実施形態では、プログラム部品としての点灯モード設定部604、その点灯モード設定部604を実行するCPU131、点灯モード設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう点灯モード設定部の一例が構成されている。
次に、読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードと読上げを禁止する読上禁止モードとのいずれか一方に読上げモードを設定する際の処理について、図4に戻って説明する。
ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、読上げモードを設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。
図7は、読上げモードを設定するための操作画面を示す図である。
この図7に示す操作画面190は、ボタン操作を解説した読上げテキストを読み上げた解説音声を出力するか否かをユーザに問う表示部分191と、出力する場合には1キー103aを操作するようにユーザに促す表示部分192と、出力しない場合には2キー103bを操作するようにユーザに促す表示部分193とからなる。この操作画面190が表示される時点の読上げモードは、その時点以前に設定された読上げモードとなっている。ユーザが1キー103aを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである読上げモード設定部605が実行され、その読上げモード設定部605では、その検知結果を受けて読上げモードを上記の読上制御モードに設定する。また、ユーザが2キー103bを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、上記の読上げモード設定部605では、その検知結果を受けて読上げモードを上記の読上禁止モードに設定する。このようにして設定された読上げモードは、メモリ110に記憶される。本実施形態では、プログラム部品としての読上げモード設定部605、その読上げモード設定部605を実行するCPU131、読上げモード設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう読上げモード設定部の一例が構成されている。
再び、図4に戻って、CPU131で画面表示データ供給部606が実行される際の、画面表示データ供給部606の操作画面の表示に関わる働きについて説明する。この画面表示データ供給部606は、上記の第2の制御コード送出処理を実行する役割と、上記の表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理を実行する役割も担っており、以下では、第2の制御コード送出処理と表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理についても説明する。
まず、ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して所望のボタン操作を選択すると、CPU131で上記の解説データ読出部601が実行され、その解説データ読出部601によって、メモリ110から、その所望のボタン操作に対応した解説データが読み出される。そして、次に、CPU131でプログラム部品の1つである画面表示データ供給部606が実行され、その画面表示データ供給部606では、その解説データから、ボタン操作に対応する操作画面を表示するための画面表示データを抽出する。そして、画面表示データ供給部606では、この画面表示データを表示制御部138に供給し、表示制御部138が、この画面表示データに基づいた操作画面を表示画面102に表示する。
また、上述したように、本実施形態では、読上げテキストのうちの最後のセンテンスの読み上げが終了した時点で、解説用スピーカ制御部135から、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知がなされる。CPU131で実行される画面表示データ供給部606では、上記の解説データに上記の第2の制御コードが追加されている場合には、この読上げ終了通知を受けて、第2の制御コードをボタン発光制御部136に渡す第2の制御コード送出処理を実行する。また、この第2の制御コードを受け取ったボタン発光制御部136は、この第2の制御コードに応じて操作ボタン103a,103b,…を点灯する点灯制御、即ち、第2の制御コードに関わる点灯制御を実行する。さらに、この画面表示データ供給部606では、第2の制御コードをボタン発光制御部136に渡すときには、メモリ110から、上記の点灯時間設定部603によって設定された点灯時間を読み出し、この点灯時間をタイマにセットする。このタイマでは、上記の操作ボタン103a,103b,…が点灯してからの経過時間を監視し、その経過時間がセットされた点灯時間に達するとタイマ満了イベントを出力する。また、この画面表示データ供給部606では、このタイマ満了イベントが出力されるまでの間に、上記の第2の制御コードを元に、この第2の制御コードに対応する操作ボタン103a,103b,…を消灯する制御コードを生成する。そして、画面表示データ供給部606では、この制御コードを、上記のタイマ満了イベントが出力されたタイミングで、ボタン発光制御部136に渡し、ボタン発光制御部136では、この操作ボタン103a,103b,…を消灯する。
また、CPU131で実行される画面表示データ供給部606では、第2の制御コード送出処理が実行された場合には上記のタイマ満了イベントが出力されたタイミングに、第2の制御コード送出処理の実行が無い場合には上記の読上げ終了通知がなされたタイミングに、表示制御部138では、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせる。
ここで、本実施形態では、プログラム部品である画面表示データ供給部606、その画面表示データ供給部606を実行するCPU131、表示制御部138、および表示画面102によって、本発明にいう画面表示部の一例が構成されている。
次に、上記の読上げテキストの読上げと操作ボタンの点灯制御との詳細について説明する。また、以下の説明では、図2、図3、および図4に示す構成要素を特に図番を断らずに参照する。
図8は、読上げと操作ボタンの点灯制御との処理の流れを示すフローチャートである。
この図8のフローチャートは、上述した制御プログラム600に従ってCPU131で実行される処理の流れを示している。ここで、図8では、この処理を分かりやすくするために、図4に示す制御プログラム600の実行を含めて構成される画面表示部と、テキスト読上部と、点灯制御部とのそれぞれに、符号「171」,「172」,「173」を付し、上記の処理の流れが、これら画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173それぞれで実行される処理の流れで示されている。
この図8のフローチャートに示す処理は、ユーザが上述したようにメニューキー103dや方向キー103eを操作して、あるボタン操作を選択するとスタートする。処理がスタートすると、画面表示部171では、そのボタン操作に対応する上記の解説データをメモリ110から読み出して、その解説データから上記の画面表示データを抽出する(ステップS101)。また、このステップS101の処理では、上記の解説データ中に上記の第2の制御コードが含まれている場合には、画面表示部171ではこの第2の制御コードも抽出する。そして、画面表示部171では、画面表示データに基づいた操作画面を表示画面102に表示する(ステップS102)。次に、テキスト読上部172において、上記の読上げモードが読上げ制御モードであるか読上げ禁止モードであるかが判定され(ステップS103)、読上げ制御モードである場合(ステップS103におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、上記の解説データから上記の読上げテキストを抽出する(ステップS104)。一方、読上げ禁止モードである場合(ステップS103におけるNo判定)には、後述のステップS116に移行する。
テキスト読上部172では、読上げテキストを抽出すると、その読上げテキストから上記の制御コードが除かれ、残りの読上げテキストを構成するセンテンスを順次に読上げる読上げ処理が開始される(ステップS105)。
読上げ処理が開始されると、テキスト読上部172では、上記の点灯モードが点灯制御モードであるか点灯禁止モードであるかが判定される(ステップS106)。点灯禁止モードの場合(ステップS106におけるNo判定)には、テキスト読上部172では、読上げ処理が終了したか否かの判定処理(ステップS107)を、読上げ処理の実行中(ステップS107におけるNo判定)繰り返し、読上げ処理が終了すると(ステップS107におけるYes判定)、その旨を示す読上げ終了通知を画面表示部171に送る(ステップS108)。そして、この読上げ終了通知を受け取った画面表示部171で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた(ステップS109)後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
一方、上記のステップS106の判定処理の結果が点灯制御モードである場合(ステップS106におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、次の処理(ステップS110)が実行される。
ステップS110の処理では、上記の読上げ処理が、読上げテキスト中の制御コードの直前に至ったか否かが判定される。ここで、読上げ処理が未だ制御コードの直前にまで至っていない場合(ステップS110におけるNo判定)には、後述のステップS113に移行する。一方、読上げ処理が制御コードの直前に至った場合(ステップS110におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、点灯制御部173にその制御コードを送る(ステップS111)。ここで、この制御コードは、後述するように、読上げテキスト中のその制御コードの直後のセンテンスに対応する操作ボタンを点灯あるいは消灯するものであり、この制御コードを受け取った点灯制御部173では、この制御コードに応じて操作ボタンを点灯あるいは消灯する(ステップS112)。
続いて、テキスト読上部172では、読上げ処理が終了したか否かを判定し(ステップS113)、読上げ処理が続いている場合(ステップS113におけるNo判定)には、ステップS110の前まで戻り、ステップS110〜ステップS112までの処理を繰り返す。そして、読上げ処理が終了した場合(ステップS113におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、画面表示部171に上記の読上げ終了通知を送る(ステップS114)。
読上げ終了通知を受け取った画面表示部171では、ステップS101の処理で抽出したデータの中に、上記の第2の制御コードがあるか否かを判定し(ステップS115)、第2の制御コードがある場合(ステップS115におけるYes判定)には、画面表示部171では、点灯制御部173にこの第2の制御コードを出力する(ステップS116)。この第2の制御コードは、操作ボタンを点灯する、読上げテキストとは独立な制御コードであり、この第2の制御コードを受け取った点灯制御部173では、この第2の制御コードに対応する操作ボタンを点灯する(ステップS117)。
また、画面表示部171では、ステップS116の処理で上記の第2の制御コードを出力すると、まず、図4に示す点灯時間設定部603によって設定された点灯時間をタイマにセットし、このタイマによって、ステップS117の処理で操作ボタンが点灯してからの経過時間を監視する(ステップS118)。この監視は、経過時間が、セットされた点灯時間に達するまでの間(ステップS118におけるNo判定)続けられ、経過時間がこの点灯時間に達すると(ステップS118におけるYes判定)、タイマがタイマ満了イベントを発する。そして、画面表示部171では、ステップS117の処理で点灯された操作ボタンを消灯する消灯制御コードを、そのタイマ満了イベントを受けて点灯制御部173に出力し(ステップS119)、この消灯制御コードを受け取った点灯制御部173では、点灯している操作ボタンを消灯する(ステップS120)。そして、画面表示部171で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた(ステップS121)後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
また、上記の第2の制御コードがない場合(ステップS115におけるNo判定)には、ステップS116〜ステップS119までの処理が省略され、ステップS121の処理で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
以上、図3〜図8を参照して説明した第1の携帯電話機100によれば、図2に一例を示して説明したように、ボタン操作について解説した読上げテキストが読み上げられているときに、その読上げに同期して、現在読み上げられているセンテンスに対応する操作ボタンが点灯する。
次に、この第1の携帯電話機100において用いられる上記の解説データの詳細について、解説データの一例として、図2に示した目覚まし機能の設定に対応したボタン操作についての解説内容を表わす解説データを挙げて説明する。
図9は、図2に示した目覚まし機能の設定に対応したボタン操作についての解説内容を表わす解説データを示す図である。
この図9に示す解説データ200は、図2に示す操作画面160を表示するための画面表示データ210と、ボタン操作を解説したテキストの途中に操作ボタンを点灯あるいは消灯する6つの制御コードが付加された読上げテキスト220とからなる。
上記の読上げテキスト220では、1キー103aに対応する「1.動かします」というセンテンスの前に、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」が付加され、上記のセンテンスの後に、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」が付加されている。同様に、2キー103bに対応する「2.止めます」というセンテンスの前後には、それぞれ2キー103aを点灯あるいは消灯する制御コード「0x80000002」,「0x00000002」が付加され、さらに、決定キー103c、1キー103a、および2キー103aという3つの操作ボタンに対応する「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」というセンテンスの前後には、これら3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」と、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」とが付加されている。
また、図9には、上記の制御コードに応じた操作ボタン103a,103b,…の点灯と消灯の一例として、決定キー103c、1キー103a、および2キー103bを同時に点灯する制御コード「0x80000403」に応じて、これら3つの操作ボタン103c,103a,103bが点灯する様子がパート(a)に示され、3つの操作ボタン103c,103a,103bを同時に消灯する制御コード「0x00000403」に応じて、これら3つの操作ボタン103c,103a,103bが消灯する様子がパート(b)に示されている。
次に、上記の制御コードの詳細について説明する。
図10は、制御コードの一例を示す図である。
図10には、制御コードの一例として、3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」と、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」とが示されている。これらの制御コードは、ここでは、16進数で示したが、実際には以下に示すように、第1の携帯電話機100の複数の操作ボタンそれぞれに1ビットずつ対応付けられた2進数である。
図10に示す2種類の制御コードそれぞれに対応する2つの2進数B1,B2は、ともに、制御対象の操作ボタンを指示する操作ボタン指示部分B1_1,B2_1と、操作ボタンの点灯あるいは消灯を指示する制御部分B1_2,B2_2とを有している。
操作ボタン指示部分B1_1,B2_1は、各操作ボタンそれぞれに一対一に対応付けられた複数のビットが配列されてなる。ここで、制御対象の操作ボタンには「1」が対応付けられ、それ以外の操作ボタンには「0」が対応付けられている。また、制御部分B1_2,B2_2は1つのビットからなり、点灯には「1」が対応付けられ、消灯には「0」が対応付けられている。
本実施形態では、このような制御コードに基づいて、制御対象の操作ボタンを点灯あるいは消灯する。
次に、第1の携帯電話機100の、図9に示す解説データ200に基づいて実行される動作について説明する。尚、ここでも、上記の図8と同様に、上述した制御プログラム600の実行を含んで構成される画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173それぞれの動作で、第1の携帯電話機100の動作を説明する。また、以下の説明では、図2および図3に示す要素と、図9に示す解説データ200を特に図番を断らずに参照する。
図11は、図9に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。
上述したように、この解説データ200は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、目覚まし機能の設定を行なおうとして操作した時点T1で、メモリ110から読み出され、画面表示データ210が画面表示部171に渡され、読上げテキスト220がテキスト読上部172に渡される。
画面表示部171では、画面表示データ210に基づいた操作画面160の表示M1を実行する。また、テキスト読上部172では、読上げテキスト220から制御コードを除き、読上げテキスト220の残りのセンテンスを順次に読み上げる読上げ処理M2を実行する。
そして、読上げテキスト220の読み上げが、上記の「1.動かします」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、1キー103aの点灯M3を実行する。そして、読み上げが次の「2.止めます」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、今度は、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」と、2キー103bを点灯する制御コード「0x80000002」とを点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、1キー103aの点灯M3を終了(消灯)し、2キー103bの点灯M4を実行する。さらに、読み上げが「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、2キー103bを消灯する制御コード「0x00000002」と、1キー103a、2キー103b、および決定キー103cを同時に点灯する制御コード「0x80000403」とを点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、2キー103bの点灯M4を終了(消灯)し、3つの操作ボタンの同時点灯M5を実行する。次に、上記のセンテンスの読み上げが終了すると、テキスト読上部172では、3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、3つの操作ボタンの同時点灯M5を終了(消灯)する。そして、この読み上げが終了したタイミングで、テキスト読上部172では、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知S1を画面表示部171に送る。画面表示部171では、この読上げ終了通知S1を受け取ったタイミングで、表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理MSを実行する。
次に、図9に示す解説データ200とは別の、上述した第2の制御コードが追加された解説データを例示し、第1の携帯電話機100の、この解説データに対応する動作について説明する。
図12は、第2の制御コードが追加された解説データを示す図である。
この図12に示す解説データ300は、設定された日付時刻を確定するボタン操作を解説するものであり、このボタン操作に対応した画面表示データ310と読上げテキスト320とを有している。さらに、この解説データ300には、読上げテキスト320とは独立に、操作ボタンを点灯する第2の制御コード330が追加されている。この図12の例では、第2の制御コード330は、読上げテキスト320に付加されている2つの制御コードによって点灯あるいは消灯される決定キー103cを、読上げテキスト320とは独立に点灯するためのコードである。
前述したように、第1の携帯電話機100では、読上げモードが読上禁止モードに設定される場合がある。この場合には、図8のフローチャートを参照して説明したように、たとえ、点灯モードが、操作ボタンの点灯を行なう点灯制御モードに設定されていたとしても、制御コードの出力が実行されず、操作ボタンは点灯しなくなってしまう。しかしながら、図12に示す解説データ300のような、第2の制御コードが追加された解説データを用意しておけば、上記の読上禁止モードの場合に、読上げテキストの読み上げに関連した、操作ボタンの点灯が実行されなくても、点灯制御モードに設定されている場合には、読上げテキストの読み上げとは独立に、操作ボタンの点灯を実行することができる。
図12の例では、読上げモードが読上制御モードに設定されている場合に「決定キーを押してください」というセンテンスの読上げに同期して点灯する決定キー103cが、読上げモードが読上禁止モードに設定されている場合であっても点灯する。
図13は、読上げモードが読上禁止モードに設定されている場合に、図12に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。この図13では、第1の携帯電話機100の動作が、上記の画面表示部171および点灯制御部173の動作によって表わされている。ここで、この図13の例では、読上げモードが読上禁止モードに設定されているため、上記のテキスト読上部172は動作しないので図示が省略されている。
図12に示す解説データ300は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、上記の日付時刻の確定を行なおうとして操作した時点T2でメモリ110から読み出され、画面表示データ310と第2の制御コード330とが画面表示部171に渡される。そして、画面表示部171では、画面表示データ310に基づいた操作画面の表示M6を実行し、この操作画面の表示M6が開始されてから所定時間後に第2の制御コード330を点灯制御部173に送る。そして、点灯制御部173では、この第2の制御コード330を受け取ると決定キー103cの点灯M7を実行する。また、画面表示部171では、第2の制御コード330を送った後に、上述した点灯時間をタイマにセットする。このタイマでは、点灯M7の開始からの経過時間がこの点灯時間に達するとタイマ満了イベントを出力する。画面表示部171では、このタイマ満了イベントを受けて、上記の決定キー103cを消灯する消灯制御コード「0x00000400」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この消灯制御コードを受け取って上記の点灯M7を終了(決定キー103cを消灯)する。
以上に説明した例のように、例えば、ユーザに特に認識してもらいたい操作ボタンの操作を含むボタン操作についての解説データに、その操作ボタンに対応する第2の制御コードを追加しておくことにより、ユーザが読上げモードを読上げ禁止モードに設定した場合に、その特に認識してもらいたい操作ボタンの、読み上げに関連した点灯が実行されなくても、読み上げ終了後に、その操作ボタンを、読み上げとは独立に点灯させることができる。
また、図13を参照した説明では、読上げモードが読上げ禁止モードに設定されている場合について説明したが、読上げモードが読上げ制御モードに設定されている場合にも、第2の制御コードを追加しておくことによって次のような効果が得られる。この場合には、読み上げ中に一度点灯した決定キー103cが、読み上げ終了後に再度点灯される。このように、操作ボタンを読み上げ終了後に再度点灯することにより、ユーザに対して、操作対象の操作ボタンを念押しすることができる。
次に、上述した第2の制御コードが追加された解説データの別例について説明する。
図14は、第2の制御コードが追加された解説データの、図12とは異なる例を示す図である。
この図14に示す解説データ400は、図12に示す解説データ300と同様に、設定された日付時刻を確定するボタン操作を解説するものであり、このボタン操作に対応した画面表示データ410と読上げテキスト420とを有している。さらに、この解説データ400には、読上げテキスト420の読上げ終了後に操作される操作ボタンを、読上げテキスト420の読上げとは独立に点灯する第2の制御コード430が追加されている。
この図14の例では、読上げテキスト420の読上げ中には、「決定キーまたは」というセンテンスの読上げに同期して決定キー103cの点灯と消灯とが実行され、読上げ終了後に、読上げテキスト420の最後の「戻るキーを押してください」というセンテンスに対応する戻るキー103fが点灯する。
図15は、図14に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。この図15でも、第1の携帯電話機100の動作が、上記の画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173の動作によって表わされている。
この解説データ400は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、上記の日付時刻の確定を行なおうとして操作した時点T3でメモリ110から読み出され、画面表示データ410が画面表示部171に渡され、読上げテキスト420がテキスト読上部172に渡される。ここで、読上げテキスト420に基づいて実行される諸制御については重複説明を省略する。
読上げテキスト420の読み上げが終了すると、テキスト読上部172では、上述した読上げ終了通知S1を画面表示部171に送る。画面表示部171では、この読上げ終了通知S1を受け取ったタイミングで、戻るキー103fを点灯する上記の第2の制御コード430を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この第2の制御コード430を受け取って戻るキー103fの点灯M8を実行する。そして、上述した点灯時間設定部139によって設定された点灯時間が経過したことが、上述したタイマから出力されるタイマ満了イベントによって確認されると、テキスト読上部172では、戻るキー103fを消灯する消灯制御コード「0x00000200」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この消灯制御コードを受け取って上記の点灯M10を終了(戻るキー103fを消灯)する。そして、最後に、画面表示部171では、表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理MSを実行する。
以上に説明した例のように、例えば、一連のボタン操作の最後に必ず操作される操作ボタンがある場合等に、解説データにその操作ボタンに対応する第2の制御コードを追加することにより、読上げ終了後にその操作ボタンを点灯させることができる。
以上、図2〜図15を参照して説明したように、本実施形態では、ボタン操作を解説した読上げテキストが読み上げられている間、ある操作ボタンに対応するセンテンスが読み上げられる際には、そのセンテンスの読上げと同期してその操作ボタンが点灯する。つまり、この第1の携帯電話機100によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説が行われる。
次に、本発明の電子機器の第2実施形態について説明する。なお、以下では、上述した第1実施形態との相違点に注目して説明する。
図16は、本発明の電子機器の第2実施形態である第2の携帯電話機を示す外観図である。
この図16に示す第2の携帯電話機700は、操作画面の表示態様が図2に示す第1の携帯電話機100と異なる点を除いて、この第1の携帯電話機100と同等である。そこで、図16では、両者の相違点である操作画面710を除く要素に図2と同じ符号を付し、これらの要素についての重複説明を省略する。
この図16には、表示画面102に表示される操作画面の一例として、図2と同様に、目覚まし機能の設定に関わるボタン操作に応じた、「目覚ましを動かしますか?」という第1表示部分711と、「1.動かす」という第2表示部分712と、「2.止める」という第3表示部分713とからなる操作画面710が示されている。この第2の携帯電話機700では、テキスト150の読上げの際、第2センテンス152の読み上げ時に、図16のパート(a)に示すように第2センテンス152に応じた1キー103aが点灯するとともに、操作画面710において1キー103aに対応している上記の第2表示部分712の色が変更され、第3センテンス153の読み上げ時に、図16のパート(b)に示すように第2センテンス153に応じた2キー103bが点灯するとともに、上記の第2表示部分712の色が元に戻され、さらに1キー103bに対応している上記の第3表示部分713の色が変更される。第4センテンス154の読み上げ時には、図16のパート(c)に示すように第4センテンス153に応じた3つの操作ボタン(1キー103a、2キー103b、および決定キー103c)が全て点灯するとともに、上記の第3表示部分713の色が元に戻される。
このように、第2の携帯電話機700では、各操作ボタンが、その操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期して点灯されるとともに、表示画面において、点灯している操作ボタンに対応する表示部分の色が変更される。これにより、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。
ここで、図16に示す第2の携帯電話機700のハードウェア構成は、図3に示す第1の携帯電話機100のハードウェア構成と同等であるので、この第2の携帯電話機700のハードウェア構成については図示と重複説明を省略し、以下では、この第2の携帯電話機700の各構成要素を制御する、本発明の制御プログラムの第2実施形態である第2の制御プログラムについて説明する。
図17は、図16に示す第2の携帯電話機のメモリに格納された、本発明の制御プログラムの第2実施形態である第2の制御プログラムを示す模式図である。ここで、この第2の制御プログラム800は、第2のセンテンス供給部801と、第2の画面表示データ供給部802とを除いて、図4に示す第1の制御プログラム600と同等なプログラムである。そこで、図17では、図4と同等な要素については図4と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
第2の携帯電話機700のCPUでプログラム部品の1つである第2のセンテンス供給部801が実行されると、この第2のセンテンス供給部801によって、ある操作ボタンを点灯する制御コードが、第2の携帯電話機700のボタン発光部に送られる際に、上記の操作画面においてその制御コードに対応する表示部分の色を変更する表示色制御信号が、上記の制御コードが送られるタイミングで第2の携帯電話機700の表示制御部に送られる。また、ある操作ボタンを消灯する制御コードが第2の携帯電話機700のボタン発光部に送られる際には、上記の表示部分の色を元に戻す表示色制御信号が、この制御コードが送られるタイミングで第2の携帯電話機700の表示制御部に送られる。
また、第2の携帯電話機700のCPUでプログラム部品の1つである第2の画面表示データ供給部802が実行されると、第2の携帯電話機700の表示制御部が、上記の表示部分の色の変更あるいは戻しを制御する表示色制御信号を受け取ると、その表示制御部が、その表示色制御信号に基づいて、上記の操作画面においてその表示色制御信号に対応する表示部分の色の変更あるいは戻しを実行する。
次に、第2の携帯電話機700で実行される、読上げテキストの読上げと操作ボタンの点灯制御とついて説明する。
図18は、読上げと操作ボタンの点灯制御との処理の流れを示すフローチャートである。この図18のフローチャートでは、図8のフローチャートと同様に、処理の流れが、第2の携帯電話機700内に構成される3つの要素それぞれで実行される処理の流れで示されている。ここで、この図18では、図17に示す制御プログラム800の実行を含めて構成される画面表示部721およびテキスト読上部722と、図8の点灯制御部173と同等であってこの図8の点灯制御部173と同じ符号が付された点灯制御部173との3つの要素それぞれで実行される処理の流れが示されている。また、この処理は、上記の表示部分の色の変更あるいは戻しに関わる処理を除いて図8のフローチャートが示す処理と同等である。そこで、図18では、図8と同等な過程には図8と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
テキスト読上部722では、ステップS111の処理で点灯制御部173に制御コードを送ると、ステップS102の処理で画面表示部721によって表示された操作画面において上記の制御コードに対応する表示部分の色の変更あるいは戻しを制御する表示色制御信号を画面表示部721に送る(ステップS201)。そして、画面表示部721では、この表示色制御信号を受け取って、この表示色制御信号に基づいて上記の表示部分の色の変更あるいは戻しを実行する(ステップS202)。
図18のフローチャートが示す処理では、ステップS201およびステップS202の処理による上記の表示部分の色の変更あるいは戻しが、読み上げが終了するまで行われる。
次に、上述の解説データの一例として図9に示す解説データ200を挙げ、この解説データ200に基づいて実行される第2の携帯電話機700の動作について説明する。また、ここでの説明でも、上記の図18と同様に、第2の携帯電話機700の動作を、上記の画面表示部721、テキスト読上部722、および点灯制御部173それぞれの動作で説明する。
図19は、図9に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。ここで、テキスト読上部722と点灯制御部173との間で行われる操作ボタンの点灯あるいは消灯については、図11に示すテキスト読上部172と点灯制御部173との間で行われる操作ボタンの点灯あるいは消灯と同等であり、画面表示部721とテキスト読上部722との間で行われる上記の読上げ終了通知S1に関する処理については、図11に示す画面表示部171とテキスト読上部172との間で行われる上記の読上げ終了通知S1に関する処理と同等であるのでこれらの重複説明を省略する。
この図19に示すように、テキスト読上部722では、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」を点灯制御部173に送るときに、この制御コードに対応する、図16に示す第2表示部分712の色を変更する表示色制御信号S2を画面表示部721に送る。そして、画面表示部721では、この表示色制御信号S2を受けて上記の第2表示部分712の色変更M9を実行する。そして、テキスト読上部722が、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」を点灯制御部173に送るときに、第2表示部分712の色を元に戻す表示色制御信号S3を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、この表示色制御信号S3を受けて上記の第2表示部分712の色変更M9を終了する(第2表示部分712の色を元に戻す)。同様に、テキスト読上部722が、2キー103bを点灯する制御コード「0x80000002」を点灯制御部173に送るときに、第3表示部分713の色を変更する表示色制御信号S4を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、第3表示部分713の色変更M10を実行し、テキスト読上部722が、2キー103bを消灯する制御コード「0x00000002」を点灯制御部173に送るときに、第3表示部分713の色を元に戻す表示色制御信号S4を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、第3表示部分713の色変更M10を終了する(第3表示部分713の色を元に戻す)。
以上、図16〜図19を参照して説明した第2の携帯電話機700によれば、ユーザは、ボタン操作の解説の読み上げに同期して現在点灯している操作ボタンが、現在表示されている操作画面のどの表示部分に対応しているかを知ることができ、このボタン操作の解説についての理解を一層高めることができる。
尚、上記では、本発明の電子機器の一実施形態として、第1の携帯電話機100を挙げて説明したが、本発明の電子機器はこれに限るものではなく、例えばデジタルカメラ等といった、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器であれば良い。
また、上記では、本発明にいう画面表示部の一例として、操作画面における、点灯されている操作ボタンに対応する表示部分の色を変更する画面表示部171を挙げて説明したが、本発明の画面表示部はこれに限るものではなく、例えば上記の表示部分を点滅表示するもの等といった、対象となる表示部分の表示態様を変更するものであれば良い。
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、複数の操作ボタンを備えボタン操作に応じた動作を実行する電子機器、およびその電子機器の動作を制御する制御プログラムに関する。
背景技術
近年、携帯電話機が若年者から高齢者に至る幅広い年齢層のユーザに普及するにつれ、携帯電話機の使い易さに対するニーズが高まっている。そこで、従来より、複数の操作ボタンを備えた携帯電話機等の電子機器に対するユーザのボタン操作を助けるために、このボタン操作を解説したテキストを読み上げた音声を発音するとともに操作対象となる操作ボタンを点灯させる技術が提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
図1は、通話機能に加えて、ボタン操作についてユーザに解説する機能を備えた携帯電話機を示す外観図である。
この図1に示す携帯電話機500には、通話用スピーカ501と、表示画面502と、操作部503とが備えられている。また、操作部503には、複数の操作ボタン503a,503b,…と、マイクロホン504と、解説用スピーカ505とが備えられている。
この携帯電話機500では、通話用スピーカ501およびマイクロホン504によって通話が行なわれる。また、ユーザが、所望のボタン操作を行なう場合には、ユーザは、まずメニューキー503dを操作して、複数のボタン操作の名称が羅列された図示しない操作メニューを表示画面502に表示させ、さらに方向キー503eを操作して操作メニューから所望のボタン操作の名称を選択する。このような一連の操作により、表示画面502に、所望のボタン操作に応じた操作画面560が表示される。また、表示画面502に、操作画面560が表示されると、その操作画面560に対応するボタン操作を解説したテキスト550を読み上げた音声が、解説用スピーカ505で発音される。さらに、上記のテキスト550が読み上げられている間、そのテキスト550および操作画面560に対応する、操作対象の操作ボタン(図1の例では、決定キー503a、1キー503b、および2キー503c)が点灯する。
(特許文献1) 特開2002−142028号公報(第3−4頁、図1)
(特許文献2) 特開2004−78011号公報(第3−6頁、図3)
(特許文献3) 特開2004−134942号公報(第4−7頁、図1)
発明の開示
しかしながら、上記の図1を参照して説明した技術では、図1に示すように複数の操作ボタンが操作対象となる場合には、ボタン操作を解説したテキストが読み上げられている間、操作対象となる複数の操作ボタン全てが共に点灯した状態となる。その結果、複数の操作ボタンに対する操作に困難さを感じることが多い例えば高齢者等のユーザにとっては、現在読み上げられているテキストが、点灯している複数の操作ボタンのうちのどの操作ボタンの操作について解説しているかを容易には理解できないという問題が生じる恐れがある。
尚、以上の説明では、携帯電話機を例に挙げ、テキストの読上げと操作ボタンの点灯とによるボタン操作の解説をユーザが容易には理解できない場合があるという問題について説明したが、この問題は、複数の操作ボタンを備えた電子機器一般についても同様に生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を行なうことができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電子機器は、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器において、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、複数の操作ボタンが操作対象となる場合であっても、上記点灯制御部によって、各操作ボタンは、上記テキスト読上部によるその操作ボタンに対応したセンテンスの読上げと同期して点灯する。その結果、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。つまり、本発明の電子機器によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説が行なわれる。
ここで、本発明の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードが途中に付加された読上げテキストを記憶しておくものであって、
上記テキスト読上部が、上記記憶部から読み出された読上げテキストを制御コードを除いて読み上げるとともに、1つの制御コードの直前まで読み上げたタイミングでその1つの制御コードを上記点灯制御部に渡すものであり、
上記点灯制御部が、上記テキスト読上部から受け取った制御コードに基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、例えば、ある操作ボタンを点灯させる制御コードと、その操作ボタンを消灯させる制御コードとであるセンテンスを挟むという簡単な運用により、そのセンテンスがその操作ボタンに対応付けられ、そのセンテンスの読上げと同期した上記の操作ボタンの点灯を実現することができる。
また、本発明の電子機器は、「上記記憶部が、上記読上げテキストとともに、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データを記憶しておくものであり、
上記テキスト読上部による読上げテキストの読み上げ時に、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データに基づく画面を表示する画面表示部を備えた」という形態であっても良く、
この画面表示部を備えた形態の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンに対応付けられた表示部分を含む画面を表示するための画面表示データを記憶しておくものであり、
上記画面表示部は、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯に同期して、表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様を変更するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読み上げ時には、各操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期してその操作ボタンが点灯するとともに、上記表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様が変更されるので、上記読上げテキストが解説している解説内容についてのユーザの理解の容易さを高めることができる。
また、本発明の電子機器において、「前記記憶部が、さらに、読上げテキストに付加された、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードとは別に、読上げテキストとは独立な、操作ボタンの点灯を制御する第2の制御コードを記憶しておくものであり、
前記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードおよび読上げテキストとは独立な第2の制御コードの双方に基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御とは別の、操作ボタンの次のような点灯制御を実行することができる。例えば、上記読上げテキストの読上げ終了後に、ユーザに対して、どの操作ボタンが操作対象であるかを再度念押しするために、読上げ時に点灯した操作ボタンを読上げ終了後に再度点灯するという点灯制御を実行することができる。また、例えば、一連のボタン操作の後に現在の操作画面を初期画面に戻すための操作ボタン等という、上記読上げテキストの内容とは関わり無く必ず操作される操作ボタンがある場合に、上記読上げテキストの内容に関わらず上記読上げテキストの読上げ終了後に必ずその操作ボタンを点灯するという点灯制御を実行することもできる。
また、この好ましい形態の電子機器において、「上記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードによる操作ボタンの点灯および消灯を制御し、その制御コードによる制御の終了後に、読上げテキストとは独立な第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯を制御するものである」という形態はさらに好ましい形態である。
上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御とは別の、操作ボタンの点灯制御は、上述した、ユーザに対する念押しのための点灯制御や、一連のボタン操作の後に必ず操作される操作ボタンに対する点灯制御等のように、読上げに同期した操作ボタンの点灯制御の終了後に実行される制御が多い。上記のさらに好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御の終了後に実行される上記のような点灯制御を行なうことができる。
また、上記の好ましい形態の電子機器において、「上記第2の制御コードに基づいて点灯した操作ボタンの、点灯から消灯までの時間を操作に応じて設定する点灯時間設定部を備え、
上記点灯制御部は、上記第2の制御コードに基づいて操作ボタンを点灯させたときに、上記点灯時間設定部により設定された時間経過時にその操作ボタンを消灯するものである」という形態もさらに好ましい形態である。
このさらに好ましい形態の電子機器によれば、上記第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯から消灯までの時間を任意に設定することができる。
また、本発明の電子機器において、「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げに同期した、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードおよびその点灯制御を禁止する点灯禁止モードを操作に応じて設定する点灯モード設定部を備え、
上記点灯制御部は、上記点灯モード設定部により上記点灯制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態は好ましい形態であり、
「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードおよびその読上げを禁止する読上禁止モードを操作に応じて設定する読上げモード設定部を備え、
上記テキスト読上部は、上記読上げモード設定部により上記読上制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態も好ましい形態である。
これらの形態の電子機器によれば、ユーザは、この電子機器に、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯を実行させるか否か、あるいは上記読上げテキストの読上げを実行させるか否かを、好みに応じて設定することができる。
また、上記目的を達成する本発明の制御プログラムは、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器を、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えた電子機器として動作させることを特徴とする。
この本発明の制御プログラムによれば、上記電子機器を、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器として容易に動作させることができる。
なお、上記の本発明の制御プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう制御プログラムには、前述した電子機器の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
発明の効果
以上、説明したように、本発明によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の電子機器の第1実施形態である第1の携帯電話機を示す外観図である。
この図2に示す第1の携帯電話機100は、通話機能に加えて、この第1の携帯電話機100のボタン操作についてユーザに解説する機能を備えたものであり、通話用スピーカ101と、表示画面102と、操作部103とが備えられている。さらに、操作部103には、複数の操作ボタン103a、103b、…と、マイクロホン104と、解説用スピーカ105とが備えられている。この図2のパート(a)には、第1の携帯電話機100全体の外観が示されており、パート(b)およびパート(c)には操作部103のみが示されている。
この第1の携帯電話機100では、通話用スピーカ101およびマイクロホン104によって通話が行なわれる。また、ユーザが、まずメニューキー103dを操作して表示画面102に表示させた、複数のボタン操作の名称が羅列された図示しない操作メニューの中から、方向キー103eを操作して所望のボタン操作の名称を選択することにより、その表示画面102には、所望のボタン操作に応じた操作画面160が表示される。そして、解説用スピーカ105からは、その操作画面160に対応するボタン操作を解説したテキスト150を読み上げた音声が発音される。
図2には、この第1の携帯電話機100で読み上げられるテキストの一例として、目覚まし機能の設定に関わるボタン操作を解説した、以下の4つのセンテンスからなるテキスト150が示されている。即ち、「目覚ましを動かしますか?」という第1センテンス151、「1.動かします」という第2センテンス152、「2.止めます」という第3センテンス153、および「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」という第4センテンス154からなるテキストである。また、図2には、表示画面102に表示される操作画面の一例として、上記の目覚まし機能の設定に関わるボタン操作に応じた、以下の3つの表示部分からなる操作画面160が示されている。即ち、「目覚ましを動かしますか?」という第1表示部分161、「1.動かす」という第2表示部分162、および「2.止める」という第3表示部分163からなる操作画面160である。
この第1の携帯電話機100では、上記のテキスト150の読上げの際の、上記の第2センテンス152の読み上げ時には、図2のパート(a)に示すように、この第2センテンス152に応じた、目覚まし機能を動かす際に操作される1キー103aが点灯する。また、上記の第3センテンス153の読み上げ時には、図2のパート(b)に示すように、この第3センテンス153に応じた、目覚まし機能を止める際に操作される2キー103bが点灯する。そして、上記の第4センテンスの読み上げ時には、図2のパート(c)に示すように、この第4センテンス154に応じた、目覚まし機能の設定に関わる3つの操作ボタン(1キー103a、2キー103b、および決定キー103c)が全て点灯する。
このように、第1の携帯電話機100では、複数の操作ボタンが操作対象となる場合であっても、各操作ボタンは、その操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期して点灯される。その結果、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。
図3は、図2に示す第1の携帯電話機を示すハードウェアブロック図である。
この第1の携帯電話機100は、メモリ110、通信部120、制御部130、および電源140を備えている。また、図3には、図2に外観を示した、通話用スピーカ101、表示画面102、操作ボタン103a,103b,…、マイクロホン104、および解説用スピーカ105も示されている。また、通信部120は、送受信部121、通信インタフェース122、およびMODEM(MOdulator−DEModulator)123を備えており、制御部130は、CPU131、TDMA(Time Division Multiple Access)制御部132、DSP(Digital Signal Processor)133、オーディオ制御部134、解説用スピーカ制御部135、ボタン発光制御部136、ボタン操作検知部137、および表示制御部138を備えている。
メモリ110には、第1の携帯電話機100の動作を制御するプログラムや、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムが格納されている。この第1の制御プログラムについては後述する。また、このメモリ110には、ボタン操作についての解説内容を表わす後述の解説データも記憶されている。ここで、このメモリ110は、ROMや、書込可能なROMであるE2PROMや、RAM等から構成されている。
また、電源140では、第1の携帯電話機100の構成要素への電力供給が行なわれる。
通信部120では、第1の携帯電話機100における信号の送受信機能が以下のように担われる。
送受信部121では、アンテナ121aを介した信号の送受信が実行される。
また、通信インタフェース122では、送受信部121に対して所定の通信規格に則った信号の受渡しが実行される。
また、MODEM123では、送受信部121で受信され通信インタフェース122を介して渡された、通信用に符号化された信号の復号や、マイクロホン104での集音によって生成されオーディオ制御部134、DSP133、およびTDMA制御部132を介して渡された音声信号の符号化が実行される。
制御部130では、第1の携帯電話機100の制御機能が以下のように担われる。
制御部130におけるCPU131では、第1の携帯電話機100全体の動作の制御が実行される。
また、TDMA制御部132では、複数の携帯電話機が1つの周波数を短時間ずつ交代で使用する通信方式であるいわゆるTDMA方式に則った変調処理が、マイクロホン104で取得されオーディオ制御部134とDSP133を経て送られてくる信号に施され、このTDMA方式に則った復調処理が、MODEM123から送られてくる信号に施される。
DSP133では、TDMA制御部132から渡された音声信号や、TDMA制御部132に渡す音声信号にフィルタリング処理等の信号処理が施される。
オーディオ制御部134では、通話用スピーカ101への音声信号の受渡しや、マイクロホン104からの音声信号の受取りが行なわれる。
解説用スピーカ制御部135では、解説用スピーカ105への音声信号の受渡しが、CPU131の指示に基づいて実行される。
ボタン発光制御部136では、操作ボタン103a,103b,…の点灯と消灯が、CPU131の指示に基づいて実行される。
ボタン操作検知部137では、各操作ボタン103a,103b,…に加えられた操作に応じた操作信号がCPU131に送られる。
表示制御部138では、表示画面102への画像の表示が、CPU131の指示に基づいて実行される。
以上、図3を参照して概要を説明した第1の携帯電話機100では、上記のメモリ110に格納されたプログラムに従って、CPU131が第1の携帯電話機100の各構成要素を制御する。
ここでは、以後、本発明の特徴部分に特化して説明を続ける。ここでは、まず、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムについて説明する。
図4は、図3に示すメモリ110に格納された、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムを示す模式図である。
メモリ110に格納されている第1の制御プログラム600は、解説データ読出部601、センテンス供給部602、点灯時間設定部603、点灯モード設定部604、読上げモード設定部605、および画面表示データ供給部606を備えている。以下の説明では、図2および図3に示す要素を特に図番を断らずに参照する。
まず、上述したように、メモリ110にはボタン操作についての解説内容を表わす解説データも記憶されている。この解説データは、基本的に、図2に一例を示す、ボタン操作に対応する操作画面を表示するための画面表示データと、ボタン操作を解説したテキストの途中に操作ボタン103a,103b,…を点灯あるいは消灯する制御コードが付加された読上げテキストとからなる。また、このメモリ110に記憶される解説データの中には、上記の読上げテキストとは独立な、操作ボタンを点灯する第2の制御コードが追加されたものもある。これらの解説データ、および制御コードの詳細については後述する。
上述したようにユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して所望のボタン操作を選択すると、図4に示す制御プログラム600のプログラム部品の1つである解説データ読出部601がCPU131で実行され、メモリ110から、その所望のボタン操作に対応した解説データが読み出される。本実施形態では、メモリ110の、解説データを記憶した部分と、解説データ読出部601と、その解説データ読出部601を実行するCPU131とで本発明にいう記憶部が構成されている。
また、プログラム部品の1つであるセンテンス供給部602がCPU131で実行されると、上記の解説データから上記の読上げテキストが取り出される。そして、センテンス供給部602では、この読上げテキストを構成するセンテンスが、上記の制御コードを除いて順次に解説用スピーカ制御部135に送られる。解説用スピーカ制御部135は、このセンテンスを読み上げた音声を解説用スピーカ105に発音させる。また、このセンテンス供給部602は、制御コード受渡しの役割も担っており、読上げテキストにおける1つの制御コードの直前まで、解説用スピーカ制御部135にセンテンスが送られたタイミングで、その1つの制御コードがボタン発光制御部136に渡される。ボタン発光制御部136は、渡された制御コードに応じて操作ボタン103a,103b,…の点灯あるいは消灯を行なう。また、解説用スピーカ制御部135では、この読上げテキストのうちの最後のセンテンスが送られて、その最後のセンテンスの読み上げが終了した時点で、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知を行なう。この読上げ終了通知は、テキストの読み上げが終了した旨を表示画面102を通してユーザに知らせるという処理に利用される。この表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理については後述する。本実施形態では、プログラム部品としてのセンテンス供給部602と、そのセンテンス供給部602を実行するCPU131と、解説用スピーカ制御部135と、解説用スピーカ105とで、本発明にいうテキスト読上部の一例が構成されている。また、本実施形態ではボタン発光制御部136が、本発明にいう点灯制御部の一例を構成している。
ここで、上述したように、メモリ110に記憶される解説データの中には、上記の読上げテキストとは独立に、操作ボタンを点灯する第2の制御コードが追加されたものもある。本実施形態では、上記の解説データ読出部601が読み出した解説データに、上記の第2の制御コードが追加されている場合には、読上げテキストの読み上げが全て終了した後に、この第2の制御コードをボタン発光制御部136に送出する、第2の制御コード送出処理と、この第2の制御コードを受け取ったボタン発光制御部136によって実行される、この第2の制御コードに対応する操作ボタンを、以下に説明する操作によって設定された点灯時間だけ点灯させる点灯制御が行なわれる。ここでは、第2の制御コード送出処理と、第2の制御コードに関わる点灯制御ついては後述することとし、まず、点灯時間の設定について説明する。
本実施形態では、ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、点灯時間を設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。ここで、画面表示データ供給部606の操作画面の表示に関わる働きについても後述する。
図5は、操作ボタンの点灯時間を設定するための操作画面を示す図である。
この図5に示す操作画面180は、操作ボタンの点灯時間を1〜10秒の間の時間に設定するようにユーザに促す表示部分181と、現在設定されている点灯時間が表示される表示部分182とからなる。そして、点灯時間設定時に、ユーザが、図2に示す10個の数字キー、あるいは方向キー103eを操作すると、それらの操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである点灯時間設定部603が実行され、その点灯時間設定部603では、点灯時間をその検知結果に応じた点灯時間に設定する。ここで、方向キー103eへの操作とは、方向キー103eをユーザから見て上方側に操作して点灯時間が表示される表示部分187の数字を1ずつの増加させる、あるいは下方側に操作して1ずつの減少させることを意味する。ここで設定された点灯時間はメモリ110に記憶される。そして、ボタン発光制御部136が上述の第2の制御コードに関わる点灯制御を実行する際に、その設定された点灯時間がメモリ110から読み出されて、この点灯制御に用いられる。この点灯時間の使い方についても、点灯制御について後述する際に合せて説明する。本実施形態では、プログラム部品としての点灯時間設定部603、その点灯時間設定部603を実行するCPU131、点灯時間設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう点灯時間設定部の一例が構成されている。
次に、操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードと点灯制御を禁止する点灯禁止モードとのいずれか一方に点灯モードを設定する際の処理について、図4に戻って説明する。
ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、点灯モードを設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。
図6は、点灯モードを設定するための操作画面を示す図である。
この図6に示す操作画面185は、操作ボタンを点灯するか否かをユーザに問う表示部分186と、点灯する場合には1キー103aを操作するようにユーザに促す表示部分187と、点灯しない場合には2キー103bを操作するようにユーザに促す表示部分188とからなる。ここで、この操作画面185が表示される時点の点灯モードは、その時点以前に設定された点灯モードとなっている。ユーザが1キー103aを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである点灯モード設定部604が実行され、その点灯モード設定部604では、その検知結果を受けて点灯モードを上記の点灯制御モードに設定する。また、ユーザが2キー103bを操作すると、その操作がボタン操作検知部137によって検知され、点灯モード設定部604では、その検知結果を受けて点灯モードを上記の点灯禁止モードに設定する。このようにして設定された点灯制御モードあるいは点灯禁止モードは、メモリ110に記憶される。本実施形態では、プログラム部品としての点灯モード設定部604、その点灯モード設定部604を実行するCPU131、点灯モード設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう点灯モード設定部の一例が構成されている。
次に、読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードと読上げを禁止する読上禁止モードとのいずれか一方に読上げモードを設定する際の処理について、図4に戻って説明する。
ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、読上げモードを設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。
図7は、読上げモードを設定するための操作画面を示す図である。
この図7に示す操作画面190は、ボタン操作を解説した読上げテキストを読み上げた解説音声を出力するか否かをユーザに問う表示部分191と、出力する場合には1キー103aを操作するようにユーザに促す表示部分192と、出力しない場合には2キー103bを操作するようにユーザに促す表示部分193とからなる。この操作画面190が表示される時点の読上げモードは、その時点以前に設定された読上げモードとなっている。ユーザが1キー103aを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである読上げモード設定部605が実行され、その読上げモード設定部605では、その検知結果を受けて読上げモードを上記の読上制御モードに設定する。また、ユーザが2キー103bを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、上記の読上げモード設定部605では、その検知結果を受けて読上げモードを上記の読上禁止モードに設定する。このようにして設定された読上げモードは、メモリ110に記憶される。本実施形態では、プログラム部品としての読上げモード設定部605、その読上げモード設定部605を実行するCPU131、読上げモード設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう読上げモード設定部の一例が構成されている。
再び、図4に戻って、CPU131で画面表示データ供給部606が実行される際の、画面表示データ供給部606の操作画面の表示に関わる働きについて説明する。この画面表示データ供給部606は、上記の第2の制御コード送出処理を実行する役割と、上記の表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理を実行する役割も担っており、以下では、第2の制御コード送出処理と表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理についても説明する。
まず、ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して所望のボタン操作を選択すると、CPU131で上記の解説データ読出部601が実行され、その解説データ読出部601によって、メモリ110から、その所望のボタン操作に対応した解説データが読み出される。そして、次に、CPU131でプログラム部品の1つである画面表示データ供給部606が実行され、その画面表示データ供給部606では、その解説データから、ボタン操作に対応する操作画面を表示するための画面表示データを抽出する。そして、画面表示データ供給部606では、この画面表示データを表示制御部138に供給し、表示制御部138が、この画面表示データに基づいた操作画面を表示画面102に表示する。
また、上述したように、本実施形態では、読上げテキストのうちの最後のセンテンスの読み上げが終了した時点で、解説用スピーカ制御部135から、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知がなされる。CPU131で実行される画面表示データ供給部606では、上記の解説データに上記の第2の制御コードが追加されている場合には、この読上げ終了通知を受けて、第2の制御コードをボタン発光制御部136に渡す第2の制御コード送出処理を実行する。また、この第2の制御コードを受け取ったボタン発光制御部136は、この第2の制御コードに応じて操作ボタン103a,103b,…を点灯する点灯制御、即ち、第2の制御コードに関わる点灯制御を実行する。さらに、この画面表示データ供給部606では、第2の制御コードをボタン発光制御部136に渡すときには、メモリ110から、上記の点灯時間設定部603によって設定された点灯時間を読み出し、この点灯時間をタイマにセットする。このタイマでは、上記の操作ボタン103a,103b,…が点灯してからの経過時間を監視し、その経過時間がセットされた点灯時間に達するとタイマ満了イベントを出力する。また、この画面表示データ供給部606では、このタイマ満了イベントが出力されるまでの間に、上記の第2の制御コードを元に、この第2の制御コードに対応する操作ボタン103a,103b,…を消灯する制御コードを生成する。そして、画面表示データ供給部606では、この制御コードを、上記のタイマ満了イベントが出力されたタイミングで、ボタン発光制御部136に渡し、ボタン発光制御部136では、この操作ボタン103a,103b,…を消灯する。
また、CPU131で実行される画面表示データ供給部606では、第2の制御コード送出処理が実行された場合には上記のタイマ満了イベントが出力されたタイミングに、第2の制御コード送出処理の実行が無い場合には上記の読上げ終了通知がなされたタイミングに、表示制御部138では、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせる。
ここで、本実施形態では、プログラム部品である画面表示データ供給部606、その画面表示データ供給部606を実行するCPU131、表示制御部138、および表示画面102によって、本発明にいう画面表示部の一例が構成されている。
次に、上記の読上げテキストの読上げと操作ボタンの点灯制御との詳細について説明する。また、以下の説明では、図2、図3、および図4に示す構成要素を特に図番を断らずに参照する。
図8は、読上げと操作ボタンの点灯制御との処理の流れを示すフローチャートである。
この図8のフローチャートは、上述した制御プログラム600に従ってCPU131で実行される処理の流れを示している。ここで、図8では、この処理を分かりやすくするために、図4に示す制御プログラム600の実行を含めて構成される画面表示部と、テキスト読上部と、点灯制御部とのそれぞれに、符号「171」,「172」,「173」を付し、上記の処理の流れが、これら画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173それぞれで実行される処理の流れで示されている。
この図8のフローチャートに示す処理は、ユーザが上述したようにメニューキー103dや方向キー103eを操作して、あるボタン操作を選択するとスタートする。処理がスタートすると、画面表示部171では、そのボタン操作に対応する上記の解説データをメモリ110から読み出して、その解説データから上記の画面表示データを抽出する(ステップS101)。また、このステップS101の処理では、上記の解説データ中に上記の第2の制御コードが含まれている場合には、画面表示部171ではこの第2の制御コードも抽出する。そして、画面表示部171では、画面表示データに基づいた操作画面を表示画面102に表示する(ステップS102)。次に、テキスト読上部172において、上記の読上げモードが読上げ制御モードであるか読上げ禁止モードであるかが判定され(ステップS103)、読上げ制御モードである場合(ステップS103におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、上記の解説データから上記の読上げテキストを抽出する(ステップS104)。一方、読上げ禁止モードである場合(ステップS103におけるNo判定)には、後述のステップS116に移行する。
テキスト読上部172では、読上げテキストを抽出すると、その読上げテキストから上記の制御コードが除かれ、残りの読上げテキストを構成するセンテンスを順次に読上げる読上げ処理が開始される(ステップS105)。
読上げ処理が開始されると、テキスト読上部172では、上記の点灯モードが点灯制御モードであるか点灯禁止モードであるかが判定される(ステップS106)。点灯禁止モードの場合(ステップS106におけるNo判定)には、テキスト読上部172では、読上げ処理が終了したか否かの判定処理(ステップS107)を、読上げ処理の実行中(ステップS107におけるNo判定)繰り返し、読上げ処理が終了すると(ステップS107におけるYes判定)、その旨を示す読上げ終了通知を画面表示部171に送る(ステップS108)。そして、この読上げ終了通知を受け取った画面表示部171で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた(ステップS109)後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
一方、上記のステップS106の判定処理の結果が点灯制御モードである場合(ステップS106におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、次の処理(ステップS110)が実行される。
ステップS110の処理では、上記の読上げ処理が、読上げテキスト中の制御コードの直前に至ったか否かが判定される。ここで、読上げ処理が未だ制御コードの直前にまで至っていない場合(ステップS110におけるNo判定)には、後述のステップS113に移行する。一方、読上げ処理が制御コードの直前に至った場合(ステップS110におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、点灯制御部173にその制御コードを送る(ステップS111)。ここで、この制御コードは、後述するように、読上げテキスト中のその制御コードの直後のセンテンスに対応する操作ボタンを点灯あるいは消灯するものであり、この制御コードを受け取った点灯制御部173では、この制御コードに応じて操作ボタンを点灯あるいは消灯する(ステップS112)。
続いて、テキスト読上部172では、読上げ処理が終了したか否かを判定し(ステップS113)、読上げ処理が続いている場合(ステップS113におけるNo判定)には、ステップS110の前まで戻り、ステップS110〜ステップS112までの処理を繰り返す。そして、読上げ処理が終了した場合(ステップS113におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、画面表示部171に上記の読上げ終了通知を送る(ステップS114)。
読上げ終了通知を受け取った画面表示部171では、ステップS101の処理で抽出したデータの中に、上記の第2の制御コードがあるか否かを判定し(ステップS115)、第2の制御コードがある場合(ステップS115におけるYes判定)には、画面表示部171では、点灯制御部173にこの第2の制御コードを出力する(ステップS116)。この第2の制御コードは、操作ボタンを点灯する、読上げテキストとは独立な制御コードであり、この第2の制御コードを受け取った点灯制御部173では、この第2の制御コードに対応する操作ボタンを点灯する(ステップS117)。
また、画面表示部171では、ステップS116の処理で上記の第2の制御コードを出力すると、まず、図4に示す点灯時間設定部603によって設定された点灯時間をタイマにセットし、このタイマによって、ステップS117の処理で操作ボタンが点灯してからの経過時間を監視する(ステップS118)。この監視は、経過時間が、セットされた点灯時間に達するまでの間(ステップS118におけるNo判定)続けられ、経過時間がこの点灯時間に達すると(ステップS118におけるYes判定)、タイマがタイマ満了イベントを発する。そして、画面表示部171では、ステップS117の処理で点灯された操作ボタンを消灯する消灯制御コードを、そのタイマ満了イベントを受けて点灯制御部173に出力し(ステップS119)、この消灯制御コードを受け取った点灯制御部173では、点灯している操作ボタンを消灯する(ステップS120)。そして、画面表示部171で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた(ステップS121)後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
また、上記の第2の制御コードがない場合(ステップS115におけるNo判定)には、ステップS116〜ステップS119までの処理が省略され、ステップS121の処理で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
以上、図3〜図8を参照して説明した第1の携帯電話機100によれば、図2に一例を示して説明したように、ボタン操作について解説した読上げテキストが読み上げられているときに、その読上げに同期して、現在読み上げられているセンテンスに対応する操作ボタンが点灯する。
次に、この第1の携帯電話機100において用いられる上記の解説データの詳細について、解説データの一例として、図2に示した目覚まし機能の設定に対応したボタン操作についての解説内容を表わす解説データを挙げて説明する。
図9は、図2に示した目覚まし機能の設定に対応したボタン操作についての解説内容を表わす解説データを示す図である。
この図9に示す解説データ200は、図2に示す操作画面160を表示するための画面表示データ210と、ボタン操作を解説したテキストの途中に操作ボタンを点灯あるいは消灯する6つの制御コードが付加された読上げテキスト220とからなる。
上記の読上げテキスト220では、1キー103aに対応する「1.動かします」というセンテンスの前に、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」が付加され、上記のセンテンスの後に、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」が付加されている。同様に、2キー103bに対応する「2.止めます」というセンテンスの前後には、それぞれ2キー103bを点灯あるいは消灯する制御コード「0x80000002」,「0x00000002」が付加され、さらに、決定キー103c、1キー103a、および2キー103aという3つの操作ボタンに対応する「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」というセンテンスの前後には、これら3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」と、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」とが付加されている。
また、図9には、上記の制御コードに応じた操作ボタン103a,103b,…の点灯と消灯の一例として、決定キー103c、1キー103a、および2キー103bを同時に点灯する制御コード「0x80000403」に応じて、これら3つの操作ボタン103c,103a,103bが点灯する様子がパート(a)に示され、3つの操作ボタン103c,103a,103bを同時に消灯する制御コード「0x00000403」に応じて、これら3つの操作ボタン103c,103a,103bが消灯する様子がパート(b)に示されている。
次に、上記の制御コードの詳細について説明する。
図10は、制御コードの一例を示す図である。
図10には、制御コードの一例として、3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」と、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」とが示されている。これらの制御コードは、ここでは、16進数で示したが、実際には以下に示すように、第1の携帯電話機100の複数の操作ボタンそれぞれに1ビットずつ対応付けられた2進数である。
図10に示す2種類の制御コードそれぞれに対応する2つの2進数B1,B2は、ともに、制御対象の操作ボタンを指示する操作ボタン指示部分B1_1,B2_1と、操作ボタンの点灯あるいは消灯を指示する制御部分B1_2,B2_2とを有している。
操作ボタン指示部分B1_1,B2_1は、各操作ボタンそれぞれに一対一に対応付けられた複数のビットが配列されてなる。ここで、制御対象の操作ボタンには「1」が対応付けられ、それ以外の操作ボタンには「0」が対応付けられている。また、制御部分B1_2,B2_2は1つのビットからなり、点灯には「1」が対応付けられ、消灯には「0」が対応付けられている。
本実施形態では、このような制御コードに基づいて、制御対象の操作ボタンを点灯あるいは消灯する。
次に、第1の携帯電話機100の、図9に示す解説データ200に基づいて実行される動作について説明する。尚、ここでも、上記の図8と同様に、上述した制御プログラム600の実行を含んで構成される画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173それぞれの動作で、第1の携帯電話機100の動作を説明する。また、以下の説明では、図2および図3に示す要素と、図9に示す解説データ200を特に図番を断らずに参照する。
図11は、図9に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。
上述したように、この解説データ200は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、目覚まし機能の設定を行なおうとして操作した時点T1で、メモリ110から読み出され、画面表示データ210が画面表示部171に渡され、読上げテキスト220がテキスト読上部172に渡される。
画面表示部171では、画面表示データ210に基づいた操作画面160の表示M1を実行する。また、テキスト読上部172では、読上げテキスト220から制御コードを除き、読上げテキスト220の残りのセンテンスを順次に読み上げる読上げ処理M2を実行する。
そして、読上げテキスト220の読み上げが、上記の「1.動かします」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、1キー103aの点灯M3を実行する。そして、読み上げが次の「2.止めます」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、今度は、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」と、2キー103bを点灯する制御コード「0x80000002」とを点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、1キー103aの点灯M3を終了(消灯)し、2キー103bの点灯M4を実行する。さらに、読み上げが「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、2キー103bを消灯する制御コード「0x00000002」と、1キー103a、2キー103b、および決定キー103cを同時に点灯する制御コード「0x80000403」とを点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、2キー103bの点灯M4を終了(消灯)し、3つの操作ボタンの同時点灯M5を実行する。次に、上記のセンテンスの読み上げが終了すると、テキスト読上部172では、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、3つの操作ボタンの同時点灯M5を終了(消灯)する。そして、この読み上げが終了したタイミングで、テキスト読上部172では、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知S1を画面表示部171に送る。画面表示部171では、この読上げ終了通知S1を受け取ったタイミングで、表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理MSを実行する。
次に、図9に示す解説データ200とは別の、上述した第2の制御コードが追加された解説データを例示し、第1の携帯電話機100の、この解説データに対応する動作について説明する。
図12は、第2の制御コードが追加された解説データを示す図である。
この図12に示す解説データ300は、設定された日付時刻を確定するボタン操作を解説するものであり、このボタン操作に対応した画面表示データ310と読上げテキスト320とを有している。さらに、この解説データ300には、読上げテキスト320とは独立に、操作ボタンを点灯する第2の制御コード330が追加されている。この図12の例では、第2の制御コード330は、読上げテキスト320に付加されている2つの制御コードによって点灯あるいは消灯される決定キー103cを、読上げテキスト320とは独立に点灯するためのコードである。
前述したように、第1の携帯電話機100では、読上げモードが読上禁止モードに設定される場合がある。この場合には、図8のフローチャートを参照して説明したように、たとえ、点灯モードが、操作ボタンの点灯を行なう点灯制御モードに設定されていたとしても、制御コードの出力が実行されず、操作ボタンは点灯しなくなってしまう。しかしながら、図12に示す解説データ300のような、第2の制御コードが追加された解説データを用意しておけば、上記の読上禁止モードの場合に、読上げテキストの読み上げに関連した、操作ボタンの点灯が実行されなくても、点灯制御モードに設定されている場合には、読上げテキストの読み上げとは独立に、操作ボタンの点灯を実行することができる。
図12の例では、読上げモードが読上制御モードに設定されている場合に「決定キーを押してください」というセンテンスの読上げに同期して点灯する決定キー103cが、読上げモードが読上禁止モードに設定されている場合であっても点灯する。
図13は、読上げモードが読上禁止モードに設定されている場合に、図12に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。この図13では、第1の携帯電話機100の動作が、上記の画面表示部171および点灯制御部173の動作によって表わされている。ここで、この図13の例では、読上げモードが読上禁止モードに設定されているため、上記のテキスト読上部172は動作しないので図示が省略されている。
図12に示す解説データ300は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、上記の日付時刻の確定を行なおうとして操作した時点T2でメモリ110から読み出され、画面表示データ310と第2の制御コード330とが画面表示部171に渡される。そして、画面表示部171では、画面表示データ310に基づいた操作画面の表示M6を実行し、この操作画面の表示M6が開始されてから所定時間後に第2の制御コード330を点灯制御部173に送る。そして、点灯制御部173では、この第2の制御コード330を受け取ると決定キー103cの点灯M7を実行する。また、画面表示部171では、第2の制御コード330を送った後に、上述した点灯時間をタイマにセットする。このタイマでは、点灯M7の開始からの経過時間がこの点灯時間に達するとタイマ満了イベントを出力する。画面表示部171では、このタイマ満了イベントを受けて、上記の決定キー103cを消灯する消灯制御コード「0x00000400」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この消灯制御コードを受け取って上記の点灯M7を終了(決定キー103cを消灯)する。
以上に説明した例のように、例えば、ユーザに特に認識してもらいたい操作ボタンの操作を含むボタン操作についての解説データに、その操作ボタンに対応する第2の制御コードを追加しておくことにより、ユーザが読上げモードを読上げ禁止モードに設定した場合に、その特に認識してもらいたい操作ボタンの、読み上げに関連した点灯が実行されなくても、読み上げ終了後に、その操作ボタンを、読み上げとは独立に点灯させることができる。
また、図13を参照した説明では、読上げモードが読上げ禁止モードに設定されている場合について説明したが、読上げモードが読上げ制御モードに設定されている場合にも、第2の制御コードを追加しておくことによって次のような効果が得られる。この場合には、読み上げ中に一度点灯した決定キー103cが、読み上げ終了後に再度点灯される。このように、操作ボタンを読み上げ終了後に再度点灯することにより、ユーザに対して、操作対象の操作ボタンを念押しすることができる。
次に、上述した第2の制御コードが追加された解説データの別例について説明する。
図14は、第2の制御コードが追加された解説データの、図12とは異なる例を示す図である。
この図14に示す解説データ400は、図12に示す解説データ300と同様に、設定された日付時刻を確定するボタン操作を解説するものであり、このボタン操作に対応した画面表示データ410と読上げテキスト420とを有している。さらに、この解説データ400には、読上げテキスト420の読上げ終了後に操作される操作ボタンを、読上げテキスト420の読上げとは独立に点灯する第2の制御コード430が追加されている。
この図14の例では、読上げテキスト420の読上げ中には、「決定キーまたは」というセンテンスの読上げに同期して決定キー103cの点灯と消灯とが実行され、読上げ終了後に、読上げテキスト420の最後の「戻るキーを押してください」というセンテンスに対応する戻るキー103fが点灯する。
図15は、図14に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。この図15でも、第1の携帯電話機100の動作が、上記の画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173の動作によって表わされている。
この解説データ400は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、上記の日付時刻の確定を行なおうとして操作した時点T3でメモリ110から読み出され、画面表示データ410が画面表示部171に渡され、読上げテキスト420がテキスト読上部172に渡される。ここで、読上げテキスト420に基づいて実行される諸制御については重複説明を省略する。
読上げテキスト420の読み上げが終了すると、テキスト読上部172では、上述した読上げ終了通知S1を画面表示部171に送る。画面表示部171では、この読上げ終了通知S1を受け取ったタイミングで、戻るキー103fを点灯する上記の第2の制御コード430を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この第2の制御コード430を受け取って戻るキー103fの点灯M8を実行する。そして、上述した点灯時間設定部139によって設定された点灯時間が経過したことが、上述したタイマから出力されるタイマ満了イベントによって確認されると、テキスト読上部172では、戻るキー103fを消灯する消灯制御コード「0x00000200」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この消灯制御コードを受け取って上記の点灯M8を終了(戻るキー103fを消灯)する。そして、最後に、画面表示部171では、表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理MSを実行する。
以上に説明した例のように、例えば、一連のボタン操作の最後に必ず操作される操作ボタンがある場合等に、解説データにその操作ボタンに対応する第2の制御コードを追加することにより、読上げ終了後にその操作ボタンを点灯させることができる。
以上、図2〜図15を参照して説明したように、本実施形態では、ボタン操作を解説した読上げテキストが読み上げられている間、ある操作ボタンに対応するセンテンスが読み上げられる際には、そのセンテンスの読上げと同期してその操作ボタンが点灯する。つまり、この第1の携帯電話機100によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説が行われる。
次に、本発明の電子機器の第2実施形態について説明する。なお、以下では、上述した第1実施形態との相違点に注目して説明する。
図16は、本発明の電子機器の第2実施形態である第2の携帯電話機を示す外観図である。
この図16に示す第2の携帯電話機700は、操作画面の表示態様が図2に示す第1の携帯電話機100と異なる点を除いて、この第1の携帯電話機100と同等である。そこで、図16では、両者の相違点である操作画面710を除く要素に図2と同じ符号を付し、これらの要素についての重複説明を省略する。
この図16には、表示画面102に表示される操作画面の一例として、図2と同様に、目覚まし機能の設定に関わるボタン操作に応じた、「目覚ましを動かしますか?」という第1表示部分711と、「1.動かす」という第2表示部分712と、「2.止める」という第3表示部分713とからなる操作画面710が示されている。この第2の携帯電話機700では、テキスト150の読上げの際、第2センテンス152の読み上げ時に、図16のパート(a)に示すように第2センテンス152に応じた1キー103aが点灯するとともに、操作画面710において1キー103aに対応している上記の第2表示部分712の色が変更され、第3センテンス153の読み上げ時に、図16のパート(b)に示すように第3センテンス153に応じた2キー103bが点灯するとともに、上記の第2表示部分712の色が元に戻され、さらに2キー103bに対応している上記の第3表示部分713の色が変更される。第4センテンス154の読み上げ時には、図16のパート(c)に示すように第4センテンス154に応じた3つの操作ボタン(1キー103a、2キー103b、および決定キー103c)が全て点灯するとともに、上記の第3表示部分713の色が元に戻される。
このように、第2の携帯電話機700では、各操作ボタンが、その操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期して点灯されるとともに、表示画面において、点灯している操作ボタンに対応する表示部分の色が変更される。これにより、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。
ここで、図16に示す第2の携帯電話機700のハードウェア構成は、図3に示す第1の携帯電話機100のハードウェア構成と同等であるので、この第2の携帯電話機700のハードウェア構成については図示と重複説明を省略し、以下では、この第2の携帯電話機700の各構成要素を制御する、本発明の制御プログラムの第2実施形態である第2の制御プログラムについて説明する。
図17は、図16に示す第2の携帯電話機のメモリに格納された、本発明の制御プログラムの第2実施形態である第2の制御プログラムを示す模式図である。ここで、この第2の制御プログラム800は、第2のセンテンス供給部801と、第2の画面表示データ供給部802とを除いて、図4に示す第1の制御プログラム600と同等なプログラムである。そこで、図17では、図4と同等な要素については図4と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
第2の携帯電話機700のCPUでプログラム部品の1つである第2のセンテンス供給部801が実行されると、この第2のセンテンス供給部801によって、ある操作ボタンを点灯する制御コードが、第2の携帯電話機700のボタン発光部に送られる際に、上記の操作画面においてその制御コードに対応する表示部分の色を変更する表示色制御信号が、上記の制御コードが送られるタイミングで第2の携帯電話機700の表示制御部に送られる。また、ある操作ボタンを消灯する制御コードが第2の携帯電話機700のボタン発光部に送られる際には、上記の表示部分の色を元に戻す表示色制御信号が、この制御コードが送られるタイミングで第2の携帯電話機700の表示制御部に送られる。
また、第2の携帯電話機700のCPUでプログラム部品の1つである第2の画面表示データ供給部802が実行されると、第2の携帯電話機700の表示制御部が、上記の表示部分の色の変更あるいは戻しを制御する表示色制御信号を受け取ると、その表示制御部が、その表示色制御信号に基づいて、上記の操作画面においてその表示色制御信号に対応する表示部分の色の変更あるいは戻しを実行する。
次に、第2の携帯電話機700で実行される、読上げテキストの読上げと操作ボタンの点灯制御とついて説明する。
図18は、読上げと操作ボタンの点灯制御との処理の流れを示すフローチャートである。この図18のフローチャートでは、図8のフローチャートと同様に、処理の流れが、第2の携帯電話機700内に構成される3つの要素それぞれで実行される処理の流れで示されている。ここで、この図18では、図17に示す制御プログラム800の実行を含めて構成される画面表示部721およびテキスト読上部722と、図8の点灯制御部173と同等であってこの図8の点灯制御部173と同じ符号が付された点灯制御部173との3つの要素それぞれで実行される処理の流れが示されている。また、この処理は、上記の表示部分の色の変更あるいは戻しに関わる処理を除いて図8のフローチャートが示す処理と同等である。そこで、図18では、図8と同等な過程には図8と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
テキスト読上部722では、ステップS111の処理で点灯制御部173に制御コードを送ると、ステップS102の処理で画面表示部721によって表示された操作画面において上記の制御コードに対応する表示部分の色の変更あるいは戻しを制御する表示色制御信号を画面表示部721に送る(ステップS201)。そして、画面表示部721では、この表示色制御信号を受け取って、この表示色制御信号に基づいて上記の表示部分の色の変更あるいは戻しを実行する(ステップS202)。
図18のフローチャートが示す処理では、ステップS201およびステップS202の処理による上記の表示部分の色の変更あるいは戻しが、読み上げが終了するまで行われる。
次に、上述の解説データの一例として図9に示す解説データ200を挙げ、この解説データ200に基づいて実行される第2の携帯電話機700の動作について説明する。また、ここでの説明でも、上記の図18と同様に、第2の携帯電話機700の動作を、上記の画面表示部721、テキスト読上部722、および点灯制御部173それぞれの動作で説明する。
図19は、図9に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。ここで、テキスト読上部722と点灯制御部173との間で行われる操作ボタンの点灯あるいは消灯については、図11に示すテキスト読上部172と点灯制御部173との間で行われる操作ボタンの点灯あるいは消灯と同等であり、画面表示部721とテキスト読上部722との間で行われる上記の読上げ終了通知S1に関する処理については、図11に示す画面表示部171とテキスト読上部172との間で行われる上記の読上げ終了通知S1に関する処理と同等であるのでこれらの重複説明を省略する。
この図19に示すように、テキスト読上部722では、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」を点灯制御部173に送るときに、この制御コードに対応する、図16に示す第2表示部分712の色を変更する表示色制御信号S2を画面表示部721に送る。そして、画面表示部721では、この表示色制御信号S2を受けて上記の第2表示部分712の色変更M9を実行する。そして、テキスト読上部722が、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」を点灯制御部173に送るときに、第2表示部分712の色を元に戻す表示色制御信号S3を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、この表示色制御信号S3を受けて上記の第2表示部分712の色変更M9を終了する(第2表示部分712の色を元に戻す)。同様に、テキスト読上部722が、2キー103bを点灯する制御コード「0x80000002」を点灯制御部173に送るときに、第3表示部分713の色を変更する表示色制御信号S4を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、第3表示部分713の色変更M10を実行し、テキスト読上部722が、2キー103bを消灯する制御コード「0x00000002」を点灯制御部173に送るときに、第3表示部分713の色を元に戻す表示色制御信号S5を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、第3表示部分713の色変更M10を終了する(第3表示部分713の色を元に戻す)。
以上、図16〜図19を参照して説明した第2の携帯電話機700によれば、ユーザは、ボタン操作の解説の読み上げに同期して現在点灯している操作ボタンが、現在表示されている操作画面のどの表示部分に対応しているかを知ることができ、このボタン操作の解説についての理解を一層高めることができる。
尚、上記では、本発明の電子機器の一実施形態として、第1の携帯電話機100を挙げて説明したが、本発明の電子機器はこれに限るものではなく、例えばデジタルカメラ等といった、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器であれば良い。
また、上記では、本発明にいう画面表示部の一例として、操作画面における、点灯されている操作ボタンに対応する表示部分の色を変更する画面表示部171を挙げて説明したが、本発明の画面表示部はこれに限るものではなく、例えば上記の表示部分を点滅表示するもの等といった、対象となる表示部分の表示態様を変更するものであれば良い。
技術分野
本発明は、複数の操作ボタンを備えボタン操作に応じた動作を実行する電子機器、およびその電子機器の動作を制御する制御プログラムに関する。
背景技術
近年、携帯電話機が若年者から高齢者に至る幅広い年齢層のユーザに普及するにつれ、携帯電話機の使い易さに対するニーズが高まっている。そこで、従来より、複数の操作ボタンを備えた携帯電話機等の電子機器に対するユーザのボタン操作を助けるために、このボタン操作を解説したテキストを読み上げた音声を発音するとともに操作対象となる操作ボタンを点灯させる技術が提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
図1は、通話機能に加えて、ボタン操作についてユーザに解説する機能を備えた携帯電話機を示す外観図である。
この図1に示す携帯電話機500には、通話用スピーカ501と、表示画面502と、操作部503とが備えられている。また、操作部503には、複数の操作ボタン503a,503b,…と、マイクロホン504と、解説用スピーカ505とが備えられている。
この携帯電話機500では、通話用スピーカ501およびマイクロホン504によって通話が行なわれる。また、ユーザが、所望のボタン操作を行なう場合には、ユーザは、まずメニューキー503dを操作して、複数のボタン操作の名称が羅列された図示しない操作メニューを表示画面502に表示させ、さらに方向キー503eを操作して操作メニューから所望のボタン操作の名称を選択する。このような一連の操作により、表示画面502に、所望のボタン操作に応じた操作画面560が表示される。また、表示画面502に、操作画面560が表示されると、その操作画面560に対応するボタン操作を解説したテキスト550を読み上げた音声が、解説用スピーカ505で発音される。さらに、上記のテキスト550が読み上げられている間、そのテキスト550および操作画面560に対応する、操作対象の操作ボタン(図1の例では、決定キー503a、1キー503b、および2キー503c)が点灯する。
(特許文献1) 特開2002−142028号公報(第3−4頁、図1)
(特許文献2) 特開2004−78011号公報(第3−6頁、図3)
(特許文献3) 特開2004−134942号公報(第4−7頁、図1)
発明の開示
しかしながら、上記の図1を参照して説明した技術では、図1に示すように複数の操作ボタンが操作対象となる場合には、ボタン操作を解説したテキストが読み上げられている間、操作対象となる複数の操作ボタン全てが共に点灯した状態となる。その結果、複数の操作ボタンに対する操作に困難さを感じることが多い例えば高齢者等のユーザにとっては、現在読み上げられているテキストが、点灯している複数の操作ボタンのうちのどの操作ボタンの操作について解説しているかを容易には理解できないという問題が生じる恐れがある。
尚、以上の説明では、携帯電話機を例に挙げ、テキストの読上げと操作ボタンの点灯とによるボタン操作の解説をユーザが容易には理解できない場合があるという問題について説明したが、この問題は、複数の操作ボタンを備えた電子機器一般についても同様に生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を行なうことができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電子機器は、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器において、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、複数の操作ボタンが操作対象となる場合であっても、上記点灯制御部によって、各操作ボタンは、上記テキスト読上部によるその操作ボタンに対応したセンテンスの読上げと同期して点灯する。その結果、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。つまり、本発明の電子機器によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説が行なわれる。
ここで、本発明の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードが途中に付加された読上げテキストを記憶しておくものであって、
上記テキスト読上部が、上記記憶部から読み出された読上げテキストを制御コードを除いて読み上げるとともに、1つの制御コードの直前まで読み上げたタイミングでその1つの制御コードを上記点灯制御部に渡すものであり、
上記点灯制御部が、上記テキスト読上部から受け取った制御コードに基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、例えば、ある操作ボタンを点灯させる制御コードと、その操作ボタンを消灯させる制御コードとであるセンテンスを挟むという簡単な運用により、そのセンテンスがその操作ボタンに対応付けられ、そのセンテンスの読上げと同期した上記の操作ボタンの点灯を実現することができる。
また、本発明の電子機器は、「上記記憶部が、上記読上げテキストとともに、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データを記憶しておくものであり、
上記テキスト読上部による読上げテキストの読み上げ時に、その読上げテキストに対応付けられた画面表示データに基づく画面を表示する画面表示部を備えた」という形態であっても良く、
この画面表示部を備えた形態の電子機器において、「上記記憶部が、操作ボタンに対応付けられた表示部分を含む画面を表示するための画面表示データを記憶しておくものであり、
上記画面表示部は、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯に同期して、表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様を変更するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読み上げ時には、各操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期してその操作ボタンが点灯するとともに、上記表示画面上の、その操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様が変更されるので、上記読上げテキストが解説している解説内容についてのユーザの理解の容易さを高めることができる。
また、本発明の電子機器において、「前記記憶部が、さらに、読上げテキストに付加された、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードとは別に、読上げテキストとは独立な、操作ボタンの点灯を制御する第2の制御コードを記憶しておくものであり、
前記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードおよび読上げテキストとは独立な第2の制御コードの双方に基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御とは別の、操作ボタンの次のような点灯制御を実行することができる。例えば、上記読上げテキストの読上げ終了後に、ユーザに対して、どの操作ボタンが操作対象であるかを再度念押しするために、読上げ時に点灯した操作ボタンを読上げ終了後に再度点灯するという点灯制御を実行することができる。また、例えば、一連のボタン操作の後に現在の操作画面を初期画面に戻すための操作ボタン等という、上記読上げテキストの内容とは関わり無く必ず操作される操作ボタンがある場合に、上記読上げテキストの内容に関わらず上記読上げテキストの読上げ終了後に必ずその操作ボタンを点灯するという点灯制御を実行することもできる。
また、この好ましい形態の電子機器において、「上記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードによる操作ボタンの点灯および消灯を制御し、その制御コードによる制御の終了後に、読上げテキストとは独立な第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯を制御するものである」という形態はさらに好ましい形態である。
上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御とは別の、操作ボタンの点灯制御は、上述した、ユーザに対する念押しのための点灯制御や、一連のボタン操作の後に必ず操作される操作ボタンに対する点灯制御等のように、読上げに同期した操作ボタンの点灯制御の終了後に実行される制御が多い。上記のさらに好ましい形態の電子機器によれば、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯制御の終了後に実行される上記のような点灯制御を行なうことができる。
また、上記の好ましい形態の電子機器において、「上記第2の制御コードに基づいて点灯した操作ボタンの、点灯から消灯までの時間を操作に応じて設定する点灯時間設定部を備え、
上記点灯制御部は、上記第2の制御コードに基づいて操作ボタンを点灯させたときに、上記点灯時間設定部により設定された時間経過時にその操作ボタンを消灯するものである」という形態もさらに好ましい形態である。
このさらに好ましい形態の電子機器によれば、上記第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯から消灯までの時間を任意に設定することができる。
また、本発明の電子機器において、「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げに同期した、上記点灯制御部による操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードおよびその点灯制御を禁止する点灯禁止モードを操作に応じて設定する点灯モード設定部を備え、
上記点灯制御部は、上記点灯モード設定部により上記点灯制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態は好ましい形態であり、
「上記テキスト読上部による読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードおよびその読上げを禁止する読上禁止モードを操作に応じて設定する読上げモード設定部を備え、
上記テキスト読上部は、上記読上げモード設定部により上記読上制御モードが設定されている場合に限り動作するものである」という形態も好ましい形態である。
これらの形態の電子機器によれば、ユーザは、この電子機器に、上記読上げテキストの読上げに同期した操作ボタンの点灯を実行させるか否か、あるいは上記読上げテキストの読上げを実行させるか否かを、好みに応じて設定することができる。
また、上記目的を達成する本発明の制御プログラムは、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器を、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
上記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
上記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期してそのセンテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えた電子機器として動作させることを特徴とする。
この本発明の制御プログラムによれば、上記電子機器を、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器として容易に動作させることができる。
なお、上記の本発明の制御プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう制御プログラムには、前述した電子機器の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
発明の効果
以上、説明したように、本発明によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説を実行することができる電子機器、およびその電子機器を制御する制御プログラムを提供することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の電子機器の第1実施形態である第1の携帯電話機を示す外観図である。
この図2に示す第1の携帯電話機100は、通話機能に加えて、この第1の携帯電話機100のボタン操作についてユーザに解説する機能を備えたものであり、通話用スピーカ101と、表示画面102と、操作部103とが備えられている。さらに、操作部103には、複数の操作ボタン103a、103b、…と、マイクロホン104と、解説用スピーカ105とが備えられている。この図2のパート(a)には、第1の携帯電話機100全体の外観が示されており、パート(b)およびパート(c)には操作部103のみが示されている。
この第1の携帯電話機100では、通話用スピーカ101およびマイクロホン104によって通話が行なわれる。また、ユーザが、まずメニューキー103dを操作して表示画面102に表示させた、複数のボタン操作の名称が羅列された図示しない操作メニューの中から、方向キー103eを操作して所望のボタン操作の名称を選択することにより、その表示画面102には、所望のボタン操作に応じた操作画面160が表示される。そして、解説用スピーカ105からは、その操作画面160に対応するボタン操作を解説したテキスト150を読み上げた音声が発音される。
図2には、この第1の携帯電話機100で読み上げられるテキストの一例として、目覚まし機能の設定に関わるボタン操作を解説した、以下の4つのセンテンスからなるテキスト150が示されている。即ち、「目覚ましを動かしますか?」という第1センテンス151、「1.動かします」という第2センテンス152、「2.止めます」という第3センテンス153、および「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」という第4センテンス154からなるテキストである。また、図2には、表示画面102に表示される操作画面の一例として、上記の目覚まし機能の設定に関わるボタン操作に応じた、以下の3つの表示部分からなる操作画面160が示されている。即ち、「目覚ましを動かしますか?」という第1表示部分161、「1.動かす」という第2表示部分162、および「2.止める」という第3表示部分163からなる操作画面160である。
この第1の携帯電話機100では、上記のテキスト150の読上げの際の、上記の第2センテンス152の読み上げ時には、図2のパート(a)に示すように、この第2センテンス152に応じた、目覚まし機能を動かす際に操作される1キー103aが点灯する。また、上記の第3センテンス153の読み上げ時には、図2のパート(b)に示すように、この第3センテンス153に応じた、目覚まし機能を止める際に操作される2キー103bが点灯する。そして、上記の第4センテンスの読み上げ時には、図2のパート(c)に示すように、この第4センテンス154に応じた、目覚まし機能の設定に関わる3つの操作ボタン(1キー103a、2キー103b、および決定キー103c)が全て点灯する。
このように、第1の携帯電話機100では、複数の操作ボタンが操作対象となる場合であっても、各操作ボタンは、その操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期して点灯される。その結果、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。
図3は、図2に示す第1の携帯電話機を示すハードウェアブロック図である。
この第1の携帯電話機100は、メモリ110、通信部120、制御部130、および電源140を備えている。また、図3には、図2に外観を示した、通話用スピーカ101、表示画面102、操作ボタン103a,103b,…、マイクロホン104、および解説用スピーカ105も示されている。また、通信部120は、送受信部121、通信インタフェース122、およびMODEM(MOdulator−DEModulator)123を備えており、制御部130は、CPU131、TDMA(Time Division Multiple Access)制御部132、DSP(Digital Signal Processor)133、オーディオ制御部134、解説用スピーカ制御部135、ボタン発光制御部136、ボタン操作検知部137、および表示制御部138を備えている。
メモリ110には、第1の携帯電話機100の動作を制御するプログラムや、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムが格納されている。この第1の制御プログラムについては後述する。また、このメモリ110には、ボタン操作についての解説内容を表わす後述の解説データも記憶されている。ここで、このメモリ110は、ROMや、書込可能なROMであるE2PROMや、RAM等から構成されている。
また、電源140では、第1の携帯電話機100の構成要素への電力供給が行なわれる。
通信部120では、第1の携帯電話機100における信号の送受信機能が以下のように担われる。
送受信部121では、アンテナ121aを介した信号の送受信が実行される。
また、通信インタフェース122では、送受信部121に対して所定の通信規格に則った信号の受渡しが実行される。
また、MODEM123では、送受信部121で受信され通信インタフェース122を介して渡された、通信用に符号化された信号の復号や、マイクロホン104での集音によって生成されオーディオ制御部134、DSP133、およびTDMA制御部132を介して渡された音声信号の符号化が実行される。
制御部130では、第1の携帯電話機100の制御機能が以下のように担われる。
制御部130におけるCPU131では、第1の携帯電話機100全体の動作の制御が実行される。
また、TDMA制御部132では、複数の携帯電話機が1つの周波数を短時間ずつ交代で使用する通信方式であるいわゆるTDMA方式に則った変調処理が、マイクロホン104で取得されオーディオ制御部134とDSP133を経て送られてくる信号に施され、このTDMA方式に則った復調処理が、MODEM123から送られてくる信号に施される。
DSP133では、TDMA制御部132から渡された音声信号や、TDMA制御部132に渡す音声信号にフィルタリング処理等の信号処理が施される。
オーディオ制御部134では、通話用スピーカ101への音声信号の受渡しや、マイクロホン104からの音声信号の受取りが行なわれる。
解説用スピーカ制御部135では、解説用スピーカ105への音声信号の受渡しが、CPU131の指示に基づいて実行される。
ボタン発光制御部136では、操作ボタン103a,103b,…の点灯と消灯が、CPU131の指示に基づいて実行される。
ボタン操作検知部137では、各操作ボタン103a,103b,…に加えられた操作に応じた操作信号がCPU131に送られる。
表示制御部138では、表示画面102への画像の表示が、CPU131の指示に基づいて実行される。
以上、図3を参照して概要を説明した第1の携帯電話機100では、上記のメモリ110に格納されたプログラムに従って、CPU131が第1の携帯電話機100の各構成要素を制御する。
ここでは、以後、本発明の特徴部分に特化して説明を続ける。ここでは、まず、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムについて説明する。
図4は、図3に示すメモリ110に格納された、本発明の制御プログラムの第1実施形態である第1の制御プログラムを示す模式図である。
メモリ110に格納されている第1の制御プログラム600は、解説データ読出部601、センテンス供給部602、点灯時間設定部603、点灯モード設定部604、読上げモード設定部605、および画面表示データ供給部606を備えている。以下の説明では、図2および図3に示す要素を特に図番を断らずに参照する。
まず、上述したように、メモリ110にはボタン操作についての解説内容を表わす解説データも記憶されている。この解説データは、基本的に、図2に一例を示す、ボタン操作に対応する操作画面を表示するための画面表示データと、ボタン操作を解説したテキストの途中に操作ボタン103a,103b,…を点灯あるいは消灯する制御コードが付加された読上げテキストとからなる。また、このメモリ110に記憶される解説データの中には、上記の読上げテキストとは独立な、操作ボタンを点灯する第2の制御コードが追加されたものもある。これらの解説データ、および制御コードの詳細については後述する。
上述したようにユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して所望のボタン操作を選択すると、図4に示す制御プログラム600のプログラム部品の1つである解説データ読出部601がCPU131で実行され、メモリ110から、その所望のボタン操作に対応した解説データが読み出される。本実施形態では、メモリ110の、解説データを記憶した部分と、解説データ読出部601と、その解説データ読出部601を実行するCPU131とで本発明にいう記憶部が構成されている。
また、プログラム部品の1つであるセンテンス供給部602がCPU131で実行されると、上記の解説データから上記の読上げテキストが取り出される。そして、センテンス供給部602では、この読上げテキストを構成するセンテンスが、上記の制御コードを除いて順次に解説用スピーカ制御部135に送られる。解説用スピーカ制御部135は、このセンテンスを読み上げた音声を解説用スピーカ105に発音させる。また、このセンテンス供給部602は、制御コード受渡しの役割も担っており、読上げテキストにおける1つの制御コードの直前まで、解説用スピーカ制御部135にセンテンスが送られたタイミングで、その1つの制御コードがボタン発光制御部136に渡される。ボタン発光制御部136は、渡された制御コードに応じて操作ボタン103a,103b,…の点灯あるいは消灯を行なう。また、解説用スピーカ制御部135では、この読上げテキストのうちの最後のセンテンスが送られて、その最後のセンテンスの読み上げが終了した時点で、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知を行なう。この読上げ終了通知は、テキストの読み上げが終了した旨を表示画面102を通してユーザに知らせるという処理に利用される。この表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理については後述する。本実施形態では、プログラム部品としてのセンテンス供給部602と、そのセンテンス供給部602を実行するCPU131と、解説用スピーカ制御部135と、解説用スピーカ105とで、本発明にいうテキスト読上部の一例が構成されている。また、本実施形態ではボタン発光制御部136が、本発明にいう点灯制御部の一例を構成している。
ここで、上述したように、メモリ110に記憶される解説データの中には、上記の読上げテキストとは独立に、操作ボタンを点灯する第2の制御コードが追加されたものもある。本実施形態では、上記の解説データ読出部601が読み出した解説データに、上記の第2の制御コードが追加されている場合には、読上げテキストの読み上げが全て終了した後に、この第2の制御コードをボタン発光制御部136に送出する、第2の制御コード送出処理と、この第2の制御コードを受け取ったボタン発光制御部136によって実行される、この第2の制御コードに対応する操作ボタンを、以下に説明する操作によって設定された点灯時間だけ点灯させる点灯制御が行なわれる。ここでは、第2の制御コード送出処理と、第2の制御コードに関わる点灯制御ついては後述することとし、まず、点灯時間の設定について説明する。
本実施形態では、ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、点灯時間を設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。ここで、画面表示データ供給部606の操作画面の表示に関わる働きについても後述する。
図5は、操作ボタンの点灯時間を設定するための操作画面を示す図である。
この図5に示す操作画面180は、操作ボタンの点灯時間を1〜10秒の間の時間に設定するようにユーザに促す表示部分181と、現在設定されている点灯時間が表示される表示部分182とからなる。そして、点灯時間設定時に、ユーザが、図2に示す10個の数字キー、あるいは方向キー103eを操作すると、それらの操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである点灯時間設定部603が実行され、その点灯時間設定部603では、点灯時間をその検知結果に応じた点灯時間に設定する。ここで、方向キー103eへの操作とは、方向キー103eをユーザから見て上方側に操作して点灯時間が表示される表示部分187の数字を1ずつの増加させる、あるいは下方側に操作して1ずつの減少させることを意味する。ここで設定された点灯時間はメモリ110に記憶される。そして、ボタン発光制御部136が上述の第2の制御コードに関わる点灯制御を実行する際に、その設定された点灯時間がメモリ110から読み出されて、この点灯制御に用いられる。この点灯時間の使い方についても、点灯制御について後述する際に合せて説明する。本実施形態では、プログラム部品としての点灯時間設定部603、その点灯時間設定部603を実行するCPU131、点灯時間設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう点灯時間設定部の一例が構成されている。
次に、操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードと点灯制御を禁止する点灯禁止モードとのいずれか一方に点灯モードを設定する際の処理について、図4に戻って説明する。
ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、点灯モードを設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。
図6は、点灯モードを設定するための操作画面を示す図である。
この図6に示す操作画面185は、操作ボタンを点灯するか否かをユーザに問う表示部分186と、点灯する場合には1キー103aを操作するようにユーザに促す表示部分187と、点灯しない場合には2キー103bを操作するようにユーザに促す表示部分188とからなる。ここで、この操作画面185が表示される時点の点灯モードは、その時点以前に設定された点灯モードとなっている。ユーザが1キー103aを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである点灯モード設定部604が実行され、その点灯モード設定部604では、その検知結果を受けて点灯モードを上記の点灯制御モードに設定する。また、ユーザが2キー103bを操作すると、その操作がボタン操作検知部137によって検知され、点灯モード設定部604では、その検知結果を受けて点灯モードを上記の点灯禁止モードに設定する。このようにして設定された点灯制御モードあるいは点灯禁止モードは、メモリ110に記憶される。本実施形態では、プログラム部品としての点灯モード設定部604、その点灯モード設定部604を実行するCPU131、点灯モード設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう点灯モード設定部の一例が構成されている。
次に、読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードと読上げを禁止する読上禁止モードとのいずれか一方に読上げモードを設定する際の処理について、図4に戻って説明する。
ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して、読上げモードを設定するためのボタン操作を選択すると、CPU131で実行される画面表示データ供給部606の働きによって、このボタン操作に対応する操作画面が表示画面102に表示される。
図7は、読上げモードを設定するための操作画面を示す図である。
この図7に示す操作画面190は、ボタン操作を解説した読上げテキストを読み上げた解説音声を出力するか否かをユーザに問う表示部分191と、出力する場合には1キー103aを操作するようにユーザに促す表示部分192と、出力しない場合には2キー103bを操作するようにユーザに促す表示部分193とからなる。この操作画面190が表示される時点の読上げモードは、その時点以前に設定された読上げモードとなっている。ユーザが1キー103aを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、CPU131でプログラム部品の1つである読上げモード設定部605が実行され、その読上げモード設定部605では、その検知結果を受けて読上げモードを上記の読上制御モードに設定する。また、ユーザが2キー103bを操作すると、その操作をボタン操作検知部137が検知し、上記の読上げモード設定部605では、その検知結果を受けて読上げモードを上記の読上禁止モードに設定する。このようにして設定された読上げモードは、メモリ110に記憶される。本実施形態では、プログラム部品としての読上げモード設定部605、その読上げモード設定部605を実行するCPU131、読上げモード設定時に操作される操作ボタン、およびボタン操作検知部137によって、本発明にいう読上げモード設定部の一例が構成されている。
再び、図4に戻って、CPU131で画面表示データ供給部606が実行される際の、画面表示データ供給部606の操作画面の表示に関わる働きについて説明する。この画面表示データ供給部606は、上記の第2の制御コード送出処理を実行する役割と、上記の表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理を実行する役割も担っており、以下では、第2の制御コード送出処理と表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理についても説明する。
まず、ユーザがメニューキー103dや方向キー103eを操作して所望のボタン操作を選択すると、CPU131で上記の解説データ読出部601が実行され、その解説データ読出部601によって、メモリ110から、その所望のボタン操作に対応した解説データが読み出される。そして、次に、CPU131でプログラム部品の1つである画面表示データ供給部606が実行され、その画面表示データ供給部606では、その解説データから、ボタン操作に対応する操作画面を表示するための画面表示データを抽出する。そして、画面表示データ供給部606では、この画面表示データを表示制御部138に供給し、表示制御部138が、この画面表示データに基づいた操作画面を表示画面102に表示する。
また、上述したように、本実施形態では、読上げテキストのうちの最後のセンテンスの読み上げが終了した時点で、解説用スピーカ制御部135から、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知がなされる。CPU131で実行される画面表示データ供給部606では、上記の解説データに上記の第2の制御コードが追加されている場合には、この読上げ終了通知を受けて、第2の制御コードをボタン発光制御部136に渡す第2の制御コード送出処理を実行する。また、この第2の制御コードを受け取ったボタン発光制御部136は、この第2の制御コードに応じて操作ボタン103a,103b,…を点灯する点灯制御、即ち、第2の制御コードに関わる点灯制御を実行する。さらに、この画面表示データ供給部606では、第2の制御コードをボタン発光制御部136に渡すときには、メモリ110から、上記の点灯時間設定部603によって設定された点灯時間を読み出し、この点灯時間をタイマにセットする。このタイマでは、上記の操作ボタン103a,103b,…が点灯してからの経過時間を監視し、その経過時間がセットされた点灯時間に達するとタイマ満了イベントを出力する。また、この画面表示データ供給部606では、このタイマ満了イベントが出力されるまでの間に、上記の第2の制御コードを元に、この第2の制御コードに対応する操作ボタン103a,103b,…を消灯する制御コードを生成する。そして、画面表示データ供給部606では、この制御コードを、上記のタイマ満了イベントが出力されたタイミングで、ボタン発光制御部136に渡し、ボタン発光制御部136では、この操作ボタン103a,103b,…を消灯する。
また、CPU131で実行される画面表示データ供給部606では、第2の制御コード送出処理が実行された場合には上記のタイマ満了イベントが出力されたタイミングに、第2の制御コード送出処理の実行が無い場合には上記の読上げ終了通知がなされたタイミングに、表示制御部138では、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせる。
ここで、本実施形態では、プログラム部品である画面表示データ供給部606、その画面表示データ供給部606を実行するCPU131、表示制御部138、および表示画面102によって、本発明にいう画面表示部の一例が構成されている。
次に、上記の読上げテキストの読上げと操作ボタンの点灯制御との詳細について説明する。また、以下の説明では、図2、図3、および図4に示す構成要素を特に図番を断らずに参照する。
図8は、読上げと操作ボタンの点灯制御との処理の流れを示すフローチャートである。
この図8のフローチャートは、上述した制御プログラム600に従ってCPU131で実行される処理の流れを示している。ここで、図8では、この処理を分かりやすくするために、図4に示す制御プログラム600の実行を含めて構成される画面表示部と、テキスト読上部と、点灯制御部とのそれぞれに、符号「171」,「172」,「173」を付し、上記の処理の流れが、これら画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173それぞれで実行される処理の流れで示されている。
この図8のフローチャートに示す処理は、ユーザが上述したようにメニューキー103dや方向キー103eを操作して、あるボタン操作を選択するとスタートする。処理がスタートすると、画面表示部171では、そのボタン操作に対応する上記の解説データをメモリ110から読み出して、その解説データから上記の画面表示データを抽出する(ステップS101)。また、このステップS101の処理では、上記の解説データ中に上記の第2の制御コードが含まれている場合には、画面表示部171ではこの第2の制御コードも抽出する。そして、画面表示部171では、画面表示データに基づいた操作画面を表示画面102に表示する(ステップS102)。次に、テキスト読上部172において、上記の読上げモードが読上げ制御モードであるか読上げ禁止モードであるかが判定され(ステップS103)、読上げ制御モードである場合(ステップS103におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、上記の解説データから上記の読上げテキストを抽出する(ステップS104)。一方、読上げ禁止モードである場合(ステップS103におけるNo判定)には、後述のステップS116に移行する。
テキスト読上部172では、読上げテキストを抽出すると、その読上げテキストから上記の制御コードが除かれ、残りの読上げテキストを構成するセンテンスを順次に読上げる読上げ処理が開始される(ステップS105)。
読上げ処理が開始されると、テキスト読上部172では、上記の点灯モードが点灯制御モードであるか点灯禁止モードであるかが判定される(ステップS106)。点灯禁止モードの場合(ステップS106におけるNo判定)には、テキスト読上部172では、読上げ処理が終了したか否かの判定処理(ステップS107)を、読上げ処理の実行中(ステップS107におけるNo判定)繰り返し、読上げ処理が終了すると(ステップS107におけるYes判定)、その旨を示す読上げ終了通知を画面表示部171に送る(ステップS108)。そして、この読上げ終了通知を受け取った画面表示部171で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた(ステップS109)後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
一方、上記のステップS106の判定処理の結果が点灯制御モードである場合(ステップS106におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、次の処理(ステップS110)が実行される。
ステップS110の処理では、上記の読上げ処理が、読上げテキスト中の制御コードの直前に至ったか否かが判定される。ここで、読上げ処理が未だ制御コードの直前にまで至っていない場合(ステップS110におけるNo判定)には、後述のステップS113に移行する。一方、読上げ処理が制御コードの直前に至った場合(ステップS110におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、点灯制御部173にその制御コードを送る(ステップS111)。ここで、この制御コードは、後述するように、読上げテキスト中のその制御コードの直後のセンテンスに対応する操作ボタンを点灯あるいは消灯するものであり、この制御コードを受け取った点灯制御部173では、この制御コードに応じて操作ボタンを点灯あるいは消灯する(ステップS112)。
続いて、テキスト読上部172では、読上げ処理が終了したか否かを判定し(ステップS113)、読上げ処理が続いている場合(ステップS113におけるNo判定)には、ステップS110の前まで戻り、ステップS110〜ステップS112までの処理を繰り返す。そして、読上げ処理が終了した場合(ステップS113におけるYes判定)には、テキスト読上部172では、画面表示部171に上記の読上げ終了通知を送る(ステップS114)。
読上げ終了通知を受け取った画面表示部171では、ステップS101の処理で抽出したデータの中に、上記の第2の制御コードがあるか否かを判定し(ステップS115)、第2の制御コードがある場合(ステップS115におけるYes判定)には、画面表示部171では、点灯制御部173にこの第2の制御コードを出力する(ステップS116)。この第2の制御コードは、操作ボタンを点灯する、読上げテキストとは独立な制御コードであり、この第2の制御コードを受け取った点灯制御部173では、この第2の制御コードに対応する操作ボタンを点灯する(ステップS117)。
また、画面表示部171では、ステップS116の処理で上記の第2の制御コードを出力すると、まず、図4に示す点灯時間設定部603によって設定された点灯時間をタイマにセットし、このタイマによって、ステップS117の処理で操作ボタンが点灯してからの経過時間を監視する(ステップS118)。この監視は、経過時間が、セットされた点灯時間に達するまでの間(ステップS118におけるNo判定)続けられ、経過時間がこの点灯時間に達すると(ステップS118におけるYes判定)、タイマがタイマ満了イベントを発する。そして、画面表示部171では、ステップS117の処理で点灯された操作ボタンを消灯する消灯制御コードを、そのタイマ満了イベントを受けて点灯制御部173に出力し(ステップS119)、この消灯制御コードを受け取った点灯制御部173では、点灯している操作ボタンを消灯する(ステップS120)。そして、画面表示部171で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた(ステップS121)後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
また、上記の第2の制御コードがない場合(ステップS115におけるNo判定)には、ステップS116〜ステップS119までの処理が省略され、ステップS121の処理で、表示画面102を通してユーザに読上げの終了を知らせた後、この図8のフローチャートに示す処理が終了する。
以上、図3〜図8を参照して説明した第1の携帯電話機100によれば、図2に一例を示して説明したように、ボタン操作について解説した読上げテキストが読み上げられているときに、その読上げに同期して、現在読み上げられているセンテンスに対応する操作ボタンが点灯する。
次に、この第1の携帯電話機100において用いられる上記の解説データの詳細について、解説データの一例として、図2に示した目覚まし機能の設定に対応したボタン操作についての解説内容を表わす解説データを挙げて説明する。
図9は、図2に示した目覚まし機能の設定に対応したボタン操作についての解説内容を表わす解説データを示す図である。
この図9に示す解説データ200は、図2に示す操作画面160を表示するための画面表示データ210と、ボタン操作を解説したテキストの途中に操作ボタンを点灯あるいは消灯する6つの制御コードが付加された読上げテキスト220とからなる。
上記の読上げテキスト220では、1キー103aに対応する「1.動かします」というセンテンスの前に、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」が付加され、上記のセンテンスの後に、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」が付加されている。同様に、2キー103bに対応する「2.止めます」というセンテンスの前後には、それぞれ2キー103bを点灯あるいは消灯する制御コード「0x80000002」,「0x00000002」が付加され、さらに、決定キー103c、1キー103a、および2キー103aという3つの操作ボタンに対応する「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」というセンテンスの前後には、これら3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」と、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」とが付加されている。
また、図9には、上記の制御コードに応じた操作ボタン103a,103b,…の点灯と消灯の一例として、決定キー103c、1キー103a、および2キー103bを同時に点灯する制御コード「0x80000403」に応じて、これら3つの操作ボタン103c,103a,103bが点灯する様子がパート(a)に示され、3つの操作ボタン103c,103a,103bを同時に消灯する制御コード「0x00000403」に応じて、これら3つの操作ボタン103c,103a,103bが消灯する様子がパート(b)に示されている。
次に、上記の制御コードの詳細について説明する。
図10は、制御コードの一例を示す図である。
図10には、制御コードの一例として、3つの操作ボタンを同時に点灯する制御コード「0x80000403」と、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」とが示されている。これらの制御コードは、ここでは、16進数で示したが、実際には以下に示すように、第1の携帯電話機100の複数の操作ボタンそれぞれに1ビットずつ対応付けられた2進数である。
図10に示す2種類の制御コードそれぞれに対応する2つの2進数B1,B2は、ともに、制御対象の操作ボタンを指示する操作ボタン指示部分B1_1,B2_1と、操作ボタンの点灯あるいは消灯を指示する制御部分B1_2,B2_2とを有している。
操作ボタン指示部分B1_1,B2_1は、各操作ボタンそれぞれに一対一に対応付けられた複数のビットが配列されてなる。ここで、制御対象の操作ボタンには「1」が対応付けられ、それ以外の操作ボタンには「0」が対応付けられている。また、制御部分B1_2,B2_2は1つのビットからなり、点灯には「1」が対応付けられ、消灯には「0」が対応付けられている。
本実施形態では、このような制御コードに基づいて、制御対象の操作ボタンを点灯あるいは消灯する。
次に、第1の携帯電話機100の、図9に示す解説データ200に基づいて実行される動作について説明する。尚、ここでも、上記の図8と同様に、上述した制御プログラム600の実行を含んで構成される画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173それぞれの動作で、第1の携帯電話機100の動作を説明する。また、以下の説明では、図2および図3に示す要素と、図9に示す解説データ200を特に図番を断らずに参照する。
図11は、図9に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。
上述したように、この解説データ200は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、目覚まし機能の設定を行なおうとして操作した時点T1で、メモリ110から読み出され、画面表示データ210が画面表示部171に渡され、読上げテキスト220がテキスト読上部172に渡される。
画面表示部171では、画面表示データ210に基づいた操作画面160の表示M1を実行する。また、テキスト読上部172では、読上げテキスト220から制御コードを除き、読上げテキスト220の残りのセンテンスを順次に読み上げる読上げ処理M2を実行する。
そして、読上げテキスト220の読み上げが、上記の「1.動かします」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、1キー103aの点灯M3を実行する。そして、読み上げが次の「2.止めます」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、今度は、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」と、2キー103bを点灯する制御コード「0x80000002」とを点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、1キー103aの点灯M3を終了(消灯)し、2キー103bの点灯M4を実行する。さらに、読み上げが「決定キーか、数字キーで項目を選んでください」というセンテンスの直前に至ると、テキスト読上部172では、2キー103bを消灯する制御コード「0x00000002」と、1キー103a、2キー103b、および決定キー103cを同時に点灯する制御コード「0x80000403」とを点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、2キー103bの点灯M4を終了(消灯)し、3つの操作ボタンの同時点灯M5を実行する。次に、上記のセンテンスの読み上げが終了すると、テキスト読上部172では、3つの操作ボタンを同時に消灯する制御コード「0x00000403」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、3つの操作ボタンの同時点灯M5を終了(消灯)する。そして、この読み上げが終了したタイミングで、テキスト読上部172では、読上げテキストの読み上げが終了した旨を示す読上げ終了通知S1を画面表示部171に送る。画面表示部171では、この読上げ終了通知S1を受け取ったタイミングで、表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理MSを実行する。
次に、図9に示す解説データ200とは別の、上述した第2の制御コードが追加された解説データを例示し、第1の携帯電話機100の、この解説データに対応する動作について説明する。
図12は、第2の制御コードが追加された解説データを示す図である。
この図12に示す解説データ300は、設定された日付時刻を確定するボタン操作を解説するものであり、このボタン操作に対応した画面表示データ310と読上げテキスト320とを有している。さらに、この解説データ300には、読上げテキスト320とは独立に、操作ボタンを点灯する第2の制御コード330が追加されている。この図12の例では、第2の制御コード330は、読上げテキスト320に付加されている2つの制御コードによって点灯あるいは消灯される決定キー103cを、読上げテキスト320とは独立に点灯するためのコードである。
前述したように、第1の携帯電話機100では、読上げモードが読上禁止モードに設定される場合がある。この場合には、図8のフローチャートを参照して説明したように、たとえ、点灯モードが、操作ボタンの点灯を行なう点灯制御モードに設定されていたとしても、制御コードの出力が実行されず、操作ボタンは点灯しなくなってしまう。しかしながら、図12に示す解説データ300のような、第2の制御コードが追加された解説データを用意しておけば、上記の読上禁止モードの場合に、読上げテキストの読み上げに関連した、操作ボタンの点灯が実行されなくても、点灯制御モードに設定されている場合には、読上げテキストの読み上げとは独立に、操作ボタンの点灯を実行することができる。
図12の例では、読上げモードが読上制御モードに設定されている場合に「決定キーを押してください」というセンテンスの読上げに同期して点灯する決定キー103cが、読上げモードが読上禁止モードに設定されている場合であっても点灯する。
図13は、読上げモードが読上禁止モードに設定されている場合に、図12に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。この図13では、第1の携帯電話機100の動作が、上記の画面表示部171および点灯制御部173の動作によって表わされている。ここで、この図13の例では、読上げモードが読上禁止モードに設定されているため、上記のテキスト読上部172は動作しないので図示が省略されている。
図12に示す解説データ300は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、上記の日付時刻の確定を行なおうとして操作した時点T2でメモリ110から読み出され、画面表示データ310と第2の制御コード330とが画面表示部171に渡される。そして、画面表示部171では、画面表示データ310に基づいた操作画面の表示M6を実行し、この操作画面の表示M6が開始されてから所定時間後に第2の制御コード330を点灯制御部173に送る。そして、点灯制御部173では、この第2の制御コード330を受け取ると決定キー103cの点灯M7を実行する。また、画面表示部171では、第2の制御コード330を送った後に、上述した点灯時間をタイマにセットする。このタイマでは、点灯M7の開始からの経過時間がこの点灯時間に達するとタイマ満了イベントを出力する。画面表示部171では、このタイマ満了イベントを受けて、上記の決定キー103cを消灯する消灯制御コード「0x00000400」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この消灯制御コードを受け取って上記の点灯M7を終了(決定キー103cを消灯)する。
以上に説明した例のように、例えば、ユーザに特に認識してもらいたい操作ボタンの操作を含むボタン操作についての解説データに、その操作ボタンに対応する第2の制御コードを追加しておくことにより、ユーザが読上げモードを読上げ禁止モードに設定した場合に、その特に認識してもらいたい操作ボタンの、読み上げに関連した点灯が実行されなくても、読み上げ終了後に、その操作ボタンを、読み上げとは独立に点灯させることができる。
また、図13を参照した説明では、読上げモードが読上げ禁止モードに設定されている場合について説明したが、読上げモードが読上げ制御モードに設定されている場合にも、第2の制御コードを追加しておくことによって次のような効果が得られる。この場合には、読み上げ中に一度点灯した決定キー103cが、読み上げ終了後に再度点灯される。このように、操作ボタンを読み上げ終了後に再度点灯することにより、ユーザに対して、操作対象の操作ボタンを念押しすることができる。
次に、上述した第2の制御コードが追加された解説データの別例について説明する。
図14は、第2の制御コードが追加された解説データの、図12とは異なる例を示す図である。
この図14に示す解説データ400は、図12に示す解説データ300と同様に、設定された日付時刻を確定するボタン操作を解説するものであり、このボタン操作に対応した画面表示データ410と読上げテキスト420とを有している。さらに、この解説データ400には、読上げテキスト420の読上げ終了後に操作される操作ボタンを、読上げテキスト420の読上げとは独立に点灯する第2の制御コード430が追加されている。
この図14の例では、読上げテキスト420の読上げ中には、「決定キーまたは」というセンテンスの読上げに同期して決定キー103cの点灯と消灯とが実行され、読上げ終了後に、読上げテキスト420の最後の「戻るキーを押してください」というセンテンスに対応する戻るキー103fが点灯する。
図15は、図14に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。この図15でも、第1の携帯電話機100の動作が、上記の画面表示部171、テキスト読上部172、および点灯制御部173の動作によって表わされている。
この解説データ400は、ユーザが第1の携帯電話機100に対して、上記の日付時刻の確定を行なおうとして操作した時点T3でメモリ110から読み出され、画面表示データ410が画面表示部171に渡され、読上げテキスト420がテキスト読上部172に渡される。ここで、読上げテキスト420に基づいて実行される諸制御については重複説明を省略する。
読上げテキスト420の読み上げが終了すると、テキスト読上部172では、上述した読上げ終了通知S1を画面表示部171に送る。画面表示部171では、この読上げ終了通知S1を受け取ったタイミングで、戻るキー103fを点灯する上記の第2の制御コード430を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この第2の制御コード430を受け取って戻るキー103fの点灯M8を実行する。そして、上述した点灯時間設定部139によって設定された点灯時間が経過したことが、上述したタイマから出力されるタイマ満了イベントによって確認されると、テキスト読上部172では、戻るキー103fを消灯する消灯制御コード「0x00000200」を点灯制御部173に送り、点灯制御部173では、この消灯制御コードを受け取って上記の点灯M8を終了(戻るキー103fを消灯)する。そして、最後に、画面表示部171では、表示画面102を通したユーザへの読上げ終了の通知処理MSを実行する。
以上に説明した例のように、例えば、一連のボタン操作の最後に必ず操作される操作ボタンがある場合等に、解説データにその操作ボタンに対応する第2の制御コードを追加することにより、読上げ終了後にその操作ボタンを点灯させることができる。
以上、図2〜図15を参照して説明したように、本実施形態では、ボタン操作を解説した読上げテキストが読み上げられている間、ある操作ボタンに対応するセンテンスが読み上げられる際には、そのセンテンスの読上げと同期してその操作ボタンが点灯する。つまり、この第1の携帯電話機100によれば、ボタン操作について、ユーザが容易に理解可能な解説が行われる。
次に、本発明の電子機器の第2実施形態について説明する。なお、以下では、上述した第1実施形態との相違点に注目して説明する。
図16は、本発明の電子機器の第2実施形態である第2の携帯電話機を示す外観図である。
この図16に示す第2の携帯電話機700は、操作画面の表示態様が図2に示す第1の携帯電話機100と異なる点を除いて、この第1の携帯電話機100と同等である。そこで、図16では、両者の相違点である操作画面710を除く要素に図2と同じ符号を付し、これらの要素についての重複説明を省略する。
この図16には、表示画面102に表示される操作画面の一例として、図2と同様に、目覚まし機能の設定に関わるボタン操作に応じた、「目覚ましを動かしますか?」という第1表示部分711と、「1.動かす」という第2表示部分712と、「2.止める」という第3表示部分713とからなる操作画面710が示されている。この第2の携帯電話機700では、テキスト150の読上げの際、第2センテンス152の読み上げ時に、図16のパート(a)に示すように第2センテンス152に応じた1キー103aが点灯するとともに、操作画面710において1キー103aに対応している上記の第2表示部分712の色が変更され、第3センテンス153の読み上げ時に、図16のパート(b)に示すように第3センテンス153に応じた2キー103bが点灯するとともに、上記の第2表示部分712の色が元に戻され、さらに2キー103bに対応している上記の第3表示部分713の色が変更される。第4センテンス154の読み上げ時には、図16のパート(c)に示すように第4センテンス154に応じた3つの操作ボタン(1キー103a、2キー103b、および決定キー103c)が全て点灯するとともに、上記の第3表示部分713の色が元に戻される。
このように、第2の携帯電話機700では、各操作ボタンが、その操作ボタンに対応したセンテンスの読上げに同期して点灯されるとともに、表示画面において、点灯している操作ボタンに対応する表示部分の色が変更される。これにより、ユーザは、現在読み上げられているセンテンスが、どの操作ボタンの操作について解説しているかを容易に理解することができる。
ここで、図16に示す第2の携帯電話機700のハードウェア構成は、図3に示す第1の携帯電話機100のハードウェア構成と同等であるので、この第2の携帯電話機700のハードウェア構成については図示と重複説明を省略し、以下では、この第2の携帯電話機700の各構成要素を制御する、本発明の制御プログラムの第2実施形態である第2の制御プログラムについて説明する。
図17は、図16に示す第2の携帯電話機のメモリに格納された、本発明の制御プログラムの第2実施形態である第2の制御プログラムを示す模式図である。ここで、この第2の制御プログラム800は、第2のセンテンス供給部801と、第2の画面表示データ供給部802とを除いて、図4に示す第1の制御プログラム600と同等なプログラムである。そこで、図17では、図4と同等な要素については図4と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
第2の携帯電話機700のCPUでプログラム部品の1つである第2のセンテンス供給部801が実行されると、この第2のセンテンス供給部801によって、ある操作ボタンを点灯する制御コードが、第2の携帯電話機700のボタン発光部に送られる際に、上記の操作画面においてその制御コードに対応する表示部分の色を変更する表示色制御信号が、上記の制御コードが送られるタイミングで第2の携帯電話機700の表示制御部に送られる。また、ある操作ボタンを消灯する制御コードが第2の携帯電話機700のボタン発光部に送られる際には、上記の表示部分の色を元に戻す表示色制御信号が、この制御コードが送られるタイミングで第2の携帯電話機700の表示制御部に送られる。
また、第2の携帯電話機700のCPUでプログラム部品の1つである第2の画面表示データ供給部802が実行されると、第2の携帯電話機700の表示制御部が、上記の表示部分の色の変更あるいは戻しを制御する表示色制御信号を受け取ると、その表示制御部が、その表示色制御信号に基づいて、上記の操作画面においてその表示色制御信号に対応する表示部分の色の変更あるいは戻しを実行する。
次に、第2の携帯電話機700で実行される、読上げテキストの読上げと操作ボタンの点灯制御とついて説明する。
図18は、読上げと操作ボタンの点灯制御との処理の流れを示すフローチャートである。この図18のフローチャートでは、図8のフローチャートと同様に、処理の流れが、第2の携帯電話機700内に構成される3つの要素それぞれで実行される処理の流れで示されている。ここで、この図18では、図17に示す制御プログラム800の実行を含めて構成される画面表示部721およびテキスト読上部722と、図8の点灯制御部173と同等であってこの図8の点灯制御部173と同じ符号が付された点灯制御部173との3つの要素それぞれで実行される処理の流れが示されている。また、この処理は、上記の表示部分の色の変更あるいは戻しに関わる処理を除いて図8のフローチャートが示す処理と同等である。そこで、図18では、図8と同等な過程には図8と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
テキスト読上部722では、ステップS111の処理で点灯制御部173に制御コードを送ると、ステップS102の処理で画面表示部721によって表示された操作画面において上記の制御コードに対応する表示部分の色の変更あるいは戻しを制御する表示色制御信号を画面表示部721に送る(ステップS201)。そして、画面表示部721では、この表示色制御信号を受け取って、この表示色制御信号に基づいて上記の表示部分の色の変更あるいは戻しを実行する(ステップS202)。
図18のフローチャートが示す処理では、ステップS201およびステップS202の処理による上記の表示部分の色の変更あるいは戻しが、読み上げが終了するまで行われる。
次に、上述の解説データの一例として図9に示す解説データ200を挙げ、この解説データ200に基づいて実行される第2の携帯電話機700の動作について説明する。また、ここでの説明でも、上記の図18と同様に、第2の携帯電話機700の動作を、上記の画面表示部721、テキスト読上部722、および点灯制御部173それぞれの動作で説明する。
図19は、図9に示す解説データに基づいて実行される携帯電話機の動作を示す模式図である。ここで、テキスト読上部722と点灯制御部173との間で行われる操作ボタンの点灯あるいは消灯については、図11に示すテキスト読上部172と点灯制御部173との間で行われる操作ボタンの点灯あるいは消灯と同等であり、画面表示部721とテキスト読上部722との間で行われる上記の読上げ終了通知S1に関する処理については、図11に示す画面表示部171とテキスト読上部172との間で行われる上記の読上げ終了通知S1に関する処理と同等であるのでこれらの重複説明を省略する。
この図19に示すように、テキスト読上部722では、1キー103aを点灯する制御コード「0x80000001」を点灯制御部173に送るときに、この制御コードに対応する、図16に示す第2表示部分712の色を変更する表示色制御信号S2を画面表示部721に送る。そして、画面表示部721では、この表示色制御信号S2を受けて上記の第2表示部分712の色変更M9を実行する。そして、テキスト読上部722が、1キー103aを消灯する制御コード「0x00000001」を点灯制御部173に送るときに、第2表示部分712の色を元に戻す表示色制御信号S3を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、この表示色制御信号S3を受けて上記の第2表示部分712の色変更M9を終了する(第2表示部分712の色を元に戻す)。同様に、テキスト読上部722が、2キー103bを点灯する制御コード「0x80000002」を点灯制御部173に送るときに、第3表示部分713の色を変更する表示色制御信号S4を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、第3表示部分713の色変更M10を実行し、テキスト読上部722が、2キー103bを消灯する制御コード「0x00000002」を点灯制御部173に送るときに、第3表示部分713の色を元に戻す表示色制御信号S5を画面表示部721に送ると、画面表示部721では、第3表示部分713の色変更M10を終了する(第3表示部分713の色を元に戻す)。
以上、図16〜図19を参照して説明した第2の携帯電話機700によれば、ユーザは、ボタン操作の解説の読み上げに同期して現在点灯している操作ボタンが、現在表示されている操作画面のどの表示部分に対応しているかを知ることができ、このボタン操作の解説についての理解を一層高めることができる。
尚、上記では、本発明の電子機器の一実施形態として、第1の携帯電話機100を挙げて説明したが、本発明の電子機器はこれに限るものではなく、例えばデジタルカメラ等といった、複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器であれば良い。
また、上記では、本発明にいう画面表示部の一例として、操作画面における、点灯されている操作ボタンに対応する表示部分の色を変更する画面表示部171を挙げて説明したが、本発明の画面表示部はこれに限るものではなく、例えば上記の表示部分を点滅表示するもの等といった、対象となる表示部分の表示態様を変更するものであれば良い。
Claims (10)
- 複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器において、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
前記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
前記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期して該センテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記記憶部が、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードが途中に付加された読上げテキストを記憶しておくものであって、
前記テキスト読上部が、前記記憶部から読み出された読上げテキストを制御コードを除いて読み上げるとともに、1つの制御コードの直前まで読み上げたタイミングで該1つの制御コードを前記点灯制御部に渡すものであり、
前記点灯制御部が、前記テキスト読上部から受け取った制御コードに基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記記憶部が、前記読上げテキストとともに、該読上げテキストに対応付けられた画面表示データを記憶しておくものであり、
前記テキスト読上部による読上げテキストの読み上げ時に、該読上げテキストに対応付けられた画面表示データに基づく画面を表示する画面表示部を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記記憶部が、操作ボタンに対応付けられた表示部分を含む画面を表示するための画面表示データを記憶しておくものであり、
前記画面表示部は、前記点灯制御部による操作ボタンの点灯に同期して、表示画面上の、該操作ボタンに対応付けられた表示部分の表示態様を変更するものであることを特徴とする請求項3記載の電子機器。 - 前記記憶部が、さらに、読上げテキストに付加された、操作ボタンの点灯および消灯を制御する制御コードとは別に、読上げテキストとは独立な、操作ボタンの点灯を制御する第2の制御コードを記憶しておくものであり、
前記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードおよび読上げテキストとは独立な第2の制御コードの双方に基づいて操作ボタンの点灯および消灯を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記点灯制御部は、読上げテキストに付加された制御コードによる操作ボタンの点灯および消灯を制御し、該制御コードによる制御の終了後に、読上げテキストとは独立な第2の制御コードに基づいた操作ボタンの点灯を制御するものであることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
- 前記第2の制御コードに基づいて点灯した操作ボタンの、点灯から消灯までの時間を操作に応じて設定する点灯時間設定部を備え、
前記点灯制御部は、前記第2の制御コードに基づいて操作ボタンを点灯させたときに、前記点灯時間設定部により設定された時間経過時に該操作ボタンを消灯するものであることを特徴とする請求項5記載の電子機器。 - 前記テキスト読上部による読上げテキストの読上げに同期した、前記点灯制御部による操作ボタンの点灯制御を行なう点灯制御モードおよび該点灯制御を禁止する点灯禁止モードを操作に応じて設定する点灯モード設定部を備え、
前記点灯制御部は、前記点灯モード設定部により前記点灯制御モードが設定されている場合に限り動作するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 前記テキスト読上部による読上げテキストの読上げを行なう読上制御モードおよび該読上げを禁止する読上禁止モードを操作に応じて設定する読上げモード設定部を備え、
前記テキスト読上部は、前記読上げモード設定部により前記読上制御モードが設定されている場合に限り動作するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。 - 複数の操作ボタンを備え、ボタン操作に応じた動作を実行する電子機器を、
ボタン操作を解説した読上げテキストを記憶しておく記憶部と、
前記記憶部から読み出された読上げテキストを読み上げた音声を発音するテキスト読上部と、
前記テキスト読上部による読上げテキスト中の一部のセンテンスの読上げと同期して該センテンスに応じた操作ボタンを点灯させる点灯制御部とを備えた電子機器として動作させることを特徴とする制御プログラム。
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