JPWO2006070844A1 - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 列車、船舶、車、飛行機等の移動体内における通信において、通信設備の軽量化を実現しつつ、無線通信空間外への電波の漏洩を防止した微弱電波を用いた通信システムを提供することを課題とする。【解決手段】 本発明によると、移動体と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記移動体内の導電体を励振させ、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記移動体の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記移動体内の前記導電体を励振させ、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システムが提供される。【選択図】 図1
Description
本発明は、微弱電波を用いた通信システムに関する。特に、列車、船舶、飛行機等の移動体内の通信システム、移動体同士の通信システム及び移動体と固定局との通信システムに関する。
高度に情報ネットワークが構築された現代社会において、情報通信技術は必要不可欠なものとなっている。特に、近年の無線通信技術の発達により、無線通信が用いられる範囲が拡大されてきている。無線通信には、航空無線、船舶無線、アマチュア無線通信を始めとした大電力通信ばかりではなく、携帯電話通信、トランシーバ通信、無線LAN通信等の比較的小電力な通信もある。
小電力通信の中でも微弱電波(送信出力が周波数322MHz以下では、送信機から3m地点で最大電界強度500μV/m)を用いた無線通信機器は、発射する電波が著しく微弱であるため、(1)誰でも、何時でも、何処でも、自由に使用でき、(2)無線通信機器を使用する人が試験を受けて免許資格(無線従事者免許証)を取る必要がなく、(3)特定小電力無線機器や陸上移動局と違い周波数が自由に選択でき、混信の無い周波数を選択して使用することができる、(4)アンテナを無線機器本体から切り離して設置することも可能である等のメリットから、家庭用コードレス電話、トランシーバを始め、様々なタイプの無線通信機器が実用化されている。
しかしながら、従来の無線通信機器においては、使用する電波が極めて微弱であるが故に、通信・通話距離の目安は見通し約30m程度であり、到達距離が十分ではなく、また混信妨害を受けやすい等の欠点があった。
また、従来の無線通信機器においては、使用する電波が極めて微弱であるとはいえ、無線通信空間での電波(電磁気信号)が外部に漏れ、他の無線通信機器に対する妨害電波となり得るため、通信範囲が非常に限定されてしまい、その使用は非常に限定されたものとなり、上述したメリットを必ずしも最大限に生かすことができなかった。
また、一般的に、従来の有線通信と比較し、無線通信空間は安価で簡単に作り上げることができるが、通信中に人や障害物により中断される、また通信スピードが遅いなどの問題がある。また、無線通信による電波は直進する性質を有しており、通信中に送信機と受信機の間を人や物が遮る場合は通信が遮断されるという欠点を有している。また無線電波の減衰は距離の二乗に反比例するので、無線通信を行える範囲は限定されるのが実情である。
このような事情から、本出願人は、ビルなどの構造物内から外部へ電波が漏洩することを防止し、あるいは通信・通話の到達距離を十分に確保することが可能なエバネセント波を用いて通信を行う、いわゆるエバネセント通信技術に関する研究を続けている(特許文献1乃至3参照)。
WO03103195A1
WO03009501A1
WO03009500A1
一方、列車、船舶、車、飛行機等の移動体内における通信には、従来通り有線通信技術が用いられていることが多い。列車等の移動体においては、その性質上、出来る限り無駄な部品を除き、軽量化することが求められているが、従来の有線通信技術を用いる限り、配線、ターミナル等の部品の重量が負担となり、軽量化の妨げとなっている。
また、列車等の移動体における通信は、その通信空間も移動することになるという性質上、無線通信空間での電波(電磁気信号)が外部に漏れ、また他の無線通信機器に対する妨害電波となり得る。
そこで、本発明は、上述の問題を鑑みてなされたものであり、列車、船舶、車、飛行機等の移動体内における通信において、通信設備の軽量化を実現しつつ、無線通信空間外への電波の漏洩を防止した微弱電波を用いた通信システムを提供することを課題とする。
本発明の無線通信システムは、送受信機に内蔵された信号生成装置からの出力信号によって、移動体内部の導電体を励振させ、信号を伝達する励振装置(エキサイタ)を有している。励振装置によって、微弱電波が導電体を伝わり、微弱電波が移動体内にくまなく伝わることになる。
移動体内に存在する導電体としては、電線、鉄骨、金属壁、鉛管、又はそれらの組み合わせがあり、励振装置は導電体を励振(励起)する機能を有している。
本発明によると、移動体と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記移動体内の導電体を励振させ、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記移動体の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記移動体内の前記導電体を励振させ、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システムが提供される。
また、本発明によると、移動体と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記移動体内の導電体を励振させ、前記移動体内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記移動体の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システムが提供される。
本発明によると、第1の移動体と、前記第1の移動体に電気的に接続された第2の移動体と、前記第1の移動体の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の移動体内の第1の導電体を励振させることにより前記第2の移動体内の第2の導電体を励振させ、且つ前記第1の移動体内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の移動体内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記第2の移動体内の前記第2の導電体を励振させることにより前記第1の移動体内の前記第1の導電体を励振させ、且つ前記第2の移動体内の前記第2の導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システムが提供される。
また、本発明によると、第1の移動体と、前記第1の移動体と電気的に接続された第2の移動体と、前記第1の移動体の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の移動体内の第1の導電体を励振させることにより前記第2の移動体内の第2の導電体を励振させ、前記第2の移動体内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記第1の移動体内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の移動体内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システムが提供される。
また、前記移動体は、自動車、船、潜水艦又は航空機であるようにしてもよい。
また、本発明によると、レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された導電体を有する列車と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記レールを励振させることにより前記列車内の前記導電体を励振させ、且つ前記レールから伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記列車の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記列車内の前記導電体を励振させることにより前記レールを励振させ、且つ前記列車内の前記導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システムが提供される。
また、本発明によると、レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された導電体を有する列車と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記レールを励振させ、前記列車内の前記導電体を励振させることにより前記列車内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記レールから伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記列車の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システムが提供される。
また、本発明によると、レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された第1の導電体を有する第1の列車と、前記レール上に設置され、前記第1の列車と電気的に接続された第2の導電体を有する第2の列車と、前記第1の列車の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の列車内の前記第1の導電体を励振させ、前記レールを励振させることにより前記第2の列車内の前記第2の導電体を励振させ、且つ前記第1の列車内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の列車内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記第2の列車内の前記第2の導電体を励振させ、前記レールを励振させることにより前記第1の列車内の前記第1の導電体を励振させ、且つ前記第2の移動体内の前記第2の導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システムが提供される。
また、本発明によると、レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された第1の導電体を有する第1の列車と、前記レール上に設置され、前記第1の列車と電気的に接続された第2の導電体を有する第2の列車と、前記第1の移動体の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の列車内の前記第1の導電体を励振させ、前記レールを励振させることにより前記第2の列車内の前記第2の導電体を励振させ、前記第2の移動体内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記第1の移動体内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の列車内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システムが提供される。
また、前記励振装置は、直列に接続されたコンデンサ及び抵抗からなるようにしてもよい。
本発明の通信システムは、音
声・画像・データ等の情報信号の出力を微弱電力の範囲に抑えても、励振装置(エキサイタ)により励振された導電体を伝わり、受信機の直ぐ近くまで導電体を通じて伝播するために、微弱電波を用いているにも拘わらず、安定した通信を実現することができる。また、従来の有線通信技術において必要であった配線、ターミナル等の部品の多くを減らすことができ、軽量化を実現できる。
声・画像・データ等の情報信号の出力を微弱電力の範囲に抑えても、励振装置(エキサイタ)により励振された導電体を伝わり、受信機の直ぐ近くまで導電体を通じて伝播するために、微弱電波を用いているにも拘わらず、安定した通信を実現することができる。また、従来の有線通信技術において必要であった配線、ターミナル等の部品の多くを減らすことができ、軽量化を実現できる。
また、本発明において移動体内の通信に用いる電波は、擬似静電磁界を利用した電波であるために、音声・画像・データ等の情報信号による微弱電波の放射を抑制でき、微弱電波が無線通信空間外に漏れないという優れた効果を奏する。
100、101、102 列車100a、100b 車輪101a、101b 車輪102a、102b 車輪103、104 レール106 送受信機107 励振装置108、108a、108b 信号線109a、109b 連結部
本実施形態においては、本発明の通信システムを列車に適用した例について説明する。
図1を参照する。図1には、本実施形態に係る本発明の通信システムの概略構成図が示されている。100、101及び102は、列車である。列車100、101及び102は、それぞれ、金属又は導電性物質でなる車輪100a、100b、100c及び100d(100c及び100dは図示せず)、101a、101b、101c及び101d(101c及び101dは図示せず)、102a、102b、102c及び102d(102c及び102dは図示せず)を備えている。列車100、101及び102は、それぞれ、これらの車輪を介して金属又は導電性物質でなるレール103及び104上に設けられており、レール103及び104上を走行する。106は、送受信機であり、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置107に供給する。励振装置107は、これらの情報信号に基づき、信号線108、108a及び108bを介してレール104(及び/又は103)を励振させる。また、送受信機106は、レール103(及び/又は103)を伝搬して送信されてくる映像信号等の信号を信号線108、108a及び108b並びに励振装置107を介して受信する。また、109a及び109bは、列車100と列車101と列車102とを連結する連結部である。なお、本実施形態においては、信号線108は108aと108bに分岐しているようにしたが、励振装置107から信号線108a及び108bを直接引き出すようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、列車100、101及び102の骨格、車輪100a、100b、100c及び100d、車輪101a、101b、101c及び101d、車輪102a、102b、102c及び102d、並びにレール103及び104は、鉄でなるようにしたが、これに限定されるわけではなく、他の金属や導電性物質でなるようにしてもよい。
次に、図2を参照する。図2には、図1に示す本発明の通信システムを側面から見た図である。なお、図2においては、説明の便宜上、列車100、101及び102は、それらの内部が図示されている。
列車100、101及び102は、それぞれ、送受信機100e及び100h、送受信機101e及び101h、送受信機102e及び102hを備えている。列車100の内部に設置された送受信機100e及び100hは、それぞれ、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置100f、100iに供給する。励振装置100f及び100iは、それぞれ、信号線100g及び100jを介して、列車100の床の金属部(車輪100a〜100dに電気的に接続されている部分)に接続されている。
また、列車101及び102は、列車100と同様の構成を有している。列車101の内部に設置された送受信機101e及び101hは、それぞれ、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置101f、101iに供給する。励振装置101f及び101iは、それぞれ、信号線101g及び101jを介して、列車101の床の金属部(車輪101a〜101dに電気的に接続されている部分)に接続されている。また、列車102の内部に設置された送受信機102e及び102hは、それぞれ、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置102f、102iに供給する。励振装置102f及び102iは、それぞれ、信号線102g及び102jを介して、列車102の床の金属部(車輪102a〜102dに電気的に接続されている部分)に接続されている。
なお、本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、3両の列車100、101及び102を用い、それぞれの列車には、2つの送受信機を備えるようにしているが、列車の数、送受信機の数は、これに限定されるわけではない。
また、本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、励振装置107は、信号線108、108a及び108bを介してレール104に電気的に接続されるようにしたが、励振装置107から信号線108、108a及び108bを介して又は別の信号線を介してレール103にも電気的に接続されるようにしてもよい。
ここで、送受信機106と列車100の送受信機100eとの双方向通信について説明する。送受信機106は、励振装置107へ映像信号等の信号を供給する。励振装置107は、これらの情報信号に基づき、信号線108、108a及び108bを介してレール104を励振させる。励振装置107から信号線108、108a及び108bを介してレール104へ送信された映像信号等の信号は、レール104を伝搬し、車輪100a、100b、100c及び100dを介して列車100の金属部に伝搬する。そして、当該信号は、列車の金属部に接続された信号線100g及び100jを介して接続された励振装置100f及び100iに伝送される。送受信機100e及び100hは、当該信号を励振装置100f、100iを介して受信する。少なくとも、レール104と信号線108aとが接続された点と、レール104と信号線108bとが接続された点との間において、レール104が励振されることになる。なお、それ以外の範囲においても、レール104が励振され得るが、これは、送受信機106からの信号の出力に依存することになる。なお、レール104と信号線108a及び109aの何れか一方とを接続するようにしてもよい。
また、送受信機100e及び100hは、映像信号等の信号を、それぞれ、励振装置100f及び100iに供給する。励振装置100f及び100iは、それぞれ、これらの情報信号に基づき、信号線100g及び100jを介して列車100の床の金属部を励振させる。そして、当該情報は、列車100の床の金属部に電気的に接続された車輪100a、100b、100c及び100dを介してレール103及び104へ伝達され、当該情報は、レール103及び104を伝搬し、信号線108、108a及び108b並びに励振装置107を介して送受信機106で受信される。このようにして、送受信機106と送受信機100e及び100hとの間で、映像信号等の信号の双方向通信を行う。
なお、送受信機106と送受信機101e及び101hとの間の映像信号等の信号の送受信、また、送受信機106と送受信機102e及び102hとの間の映像信号等の信号の送受信についても、同様に行われる。
本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、列車の骨格、車輪、レールが媒体となって、送受信機同士での映像信号等の信号の送受信を行うことができる。
次に、図3を参照する。図3には、本実施形態に係る本発明の通信システムの概念図が示されている。なお、図3においては、説明の便宜上、送受信機106と送受信機100eにおける双方向通信を例にとって説明している。図3に示すとおり、本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、送受信機106と送受信機100eとの間の映像信号等の信号の双方向通信を、列車の骨格、車輪、レールといった導電性物質を媒体として実現している。本実施形態においては、送受信機106は、コンピュータ(PC)106a、モデム106b及び周波数コンバータ106cを有している。なお、送受信機106は、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。
また、送受信機100e、100f、101e、101e、102e及び102fは、送受信機106と同様の構成を採っている。図3においては、送受信機100eを例にとって、その構成を図示している。本実施形態においては、送受信機100eは、コンピュータ(PC)100e−1、モデム100e−2及び周波数コンバータ100e−3を有している。送受信機100eについても、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。
なお、送受信機100eにおけるコンピュータ100e−1は、列車のブレーキ、風圧モニタ、エアコン、車輪の温度センサ等からのセンサ情報をリアルタイムで集中管理し、映像信号等の信号と同様に、これらのセンサ情報を送受信するようにしてもよい。
次に、図4を参照する。図4(A)には、本実施形態で用いた周波数変換装置106cが示されている。本実施形態においては、周波数変換装置106cは、モデム106bから伝送される2484MHz(2.484GHz)の電波を20MHz、25MHz、30MHz又は40MHzの電波に変換し、励振装置107へ供給する。また、周波数変換装置106cは、励振装置107から伝送される20MHz、25MHz、30MHz又は40MHzの電波を2484MHzの電波に変換し、モデム106bへ供給する。このように、本発明の通信システムにおいては、従来よりも比較的低い周波数の電波を用いることをその特徴の一つとしている。なお、周波数変換装置106cが用いる周波数帯は、これらの周波数帯に限定されるわけではなく、適時設計変更され得る。なお、送受信機100e、100h、101e、101h、102e及び102hの周波数変換装置についても、周波数変換装置106cと同様の構成を採っている。
図4(B)には、本実施形態の励振装置107の構成が示されている。本実
施形態においては、励振装置107は、コンデンサCと抵抗Rとを直列に接続した構成を採っている。本実施形態においては、コンデンサCは0.01μf、抵抗Rは50Ωのものを用いた。
施形態においては、励振装置107は、コンデンサCと抵抗Rとを直列に接続した構成を採っている。本実施形態においては、コンデンサCは0.01μf、抵抗Rは50Ωのものを用いた。
モデム106bから伝送される2484MHz(2.484GHz)の電波を周波数変換装置106cによって30MHzの電波に変換し、励振装置107へ供給し、信号線108a及び108bを通じて、レール104へ注入し、列車102内の送受信器102eで受信した信号のS/N比の測定結果を示すグラフを図18に示す。電波強度は5Wとした。図18において、“This station”として表示されているデータが、列車102内の送受信器102eについてのデータである。このS/N比の測定結果によると、本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、S/N比の良好な通信が実現できていることがわかる。
なお、本実施形態の本発明の通信システムは、レールに接続された送受信機106と、列車100、101及び102における送受信機100e、100h、101e、101h、102e及び102hとの双方向通信だけではなく、送受信機100e、100h、101e、101h、102e、102h同士の双方向通信をレールを介して行うことができる。
本実施形態の本発明の通信システムは、音声・画像・データ等の情報信号の出力を微弱電力の範囲に抑えても、電磁信号が励振装置により励振されたレール、車輪、列車の導電体内を伝搬し、安定した通信を実現することができる。また、従来、列車内における有線通信に用いられていた配線、ターミナル等の部品の多くが不要となり、列車の軽量化を図ることができる。
本実施例においては、上述の実施形態(図1〜図4)で説明した通信システムにおいて、送受信機106、励振装置107及び信号線108の接続を変更した例について説明する。なお、本実施例においては、上述の実施形態(図1〜図4)で説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してあり、ここでは改めて説明しない。
図5を参照する。図5には、本実施例の通信システムの概略構成図が示されている。図5に示すとおり、本実施例においては、励振装置107に接続された信号線108は、列車102の金属部に直接接続されている。励振装置107は、送受信機106から供給される情報信号に基づき、信号線108を介して列車102内の導電体を励振させる。そして、列車102に電気的に接続された車輪102a、102b、102c及び102d並びにレール103及び104を介して、当該情報が、車輪100a、100b、100c及び100d並びに車輪101a、101b、101c及び101dを伝搬し、列車100及び列車101に伝搬する。
次に、図6を参照する。図6には、図5に示す本発明の通信システムを側面から見た図である。なお、図6においては、説明の便宜上、列車100、101及び102は、それらの内部が図示されている。図6に示すとおり、列車100、101及び102は、それぞれ、送受信機100e及び100h、送受信機101e及び101h、送受信機102e及び102hを備えている。
列車100の内部に設置された送受信機100e及び100hは、それぞれ、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置100f、100iに供給する。励振装置100f及び100iは、それぞれ、信号線100g及び100jを介して、列車100の床の金属部(車輪100a〜100dに電気的に接続されている部分)に接続されている。列車101及び102においても同様の構成が採用されている。
ここで、送受信機106と列車100の送受信機100eとの双方向通信について説明する。送受信機106は、励振装置107へ映像信号等の信号を供給する。励振装置107は、これらの情報信号に基づき、信号線108を介して列車102内の金属部(導電体)を励振させる。励振装置107から信号線108を介して送信された映像信号等の信号は、列車102の車輪102a、102b、102c及び102d並びにレール104を伝搬し、車輪100a、100b、100c及び100dを介して列車100の金属部に伝搬する。そして、当該信号は、列車100の金属部に接続された信号線100g及び100jを介して接続された励振装置100f及び100iに伝送される。送受信機100e及び100hは、当該信号を励振装置10f、100iを介して受信する。
また、送受信機100e及び100hは、映像信号等の信号を、それぞれ、励振装置100f及び100iに供給する。励振装置100f及び100iは、それぞれ、これらの情報信号に基づき、信号線100g及び100jを介して列車100の床の金属部を励振させる。そして、当該情報は、列車100の床の金属部に電気的に接続された車輪100a、100b、100c及び100dを介してレール103及び104へ伝達され、当該情報は、レール103及び104、車輪102a、102b、102c及び102d及び列車102の金属部を伝搬し、信号線108及び励振装置107を介して送受信機106で受信される。このようにして、送受信機106と送受信機100e及び100fとの間で、映像信号等の信号の双方向通信を行う。
なお、送受信機106と送受信機101e及び101hとの間の映像信号等の信号の送受信、また、送受信機106と送受信機102e及び102hとの間の映像信号等の信号の送受信についても、同様に行われる。
本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、列車の骨格、車輪、レールが媒体となって、送受信機同士での映像信号等の信号の送受信を行うことができる。
本実施例においては、上述の実施形態(図1〜図4)で説明した通信システムにおいて、列車100、列車101及び列車102に設置した励振装置に代えて、アンテナを用いた例について説明する。なお、本実施例においては、上述の実施形態(図1〜図4)で説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してあり、ここでは改めて説明しない。
図7を参照する。図7には、本実施例における本発明の通信システムを側面から見た図である。なお、図7においては、説明の便宜上、列車100、101及び102は、それらの内部が図示されている。
列車100、101及び102は、それぞれ、送受信機100e及び100h、送受信機101e及び101h、送受信機102e及び102hを備えている。列車100の内部に設置された送受信機100e及び100hは、それぞれ、アンテナ100k及び100iに接続されている。また、列車101は、列車100と同様の構成を有しており、送受信機101e及び101hは、それぞれ、アンテナ101k及び101iに接続されている。更に、列車102は、列車100と同様の構成を有しており、送受信機102e及び102hは、それぞれ、アンテナ102k及び102iに接続されている。
なお、本実施例に係る本発明の通信システムにおいては、3両の列車100、101及び102を用い、それぞれの列車には、2つの送受信機を備えるようにしているが、列車の数、送受信機の数は、これに限定されるわけではない。
また、本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、励振装置107は、信号線108を介してレール104に電気的に接続されるようにしたが、励振装置107から信号線108、108a及び108bを介して又は別の信号線を介してレール103にも電気的に接続されるようにしてもよい。なお、レール104と信号線108a及び109aの何れか一方とを接続するようにしてもよい。また、上述の実施例1で説明したように、信号線が列車102に接続されるようにしてもよい。
ここで、送受信機106と列車100の送受信機100eとの双方向通信について説明する。送受信機106は、励振装置107へ映像信号等の信号を供給する。励振装置107は、これらの情報信号に基づき、信号線108、108a及び108bを介してレール104を励振させる。励振装置107から信号線108を介してレール104へ送信された映像信号等の信号は、レール104を伝搬し、車輪100a、100b、100c及び100dを介して列車100の金属部に伝搬する。このように、列車100の金属部に伝搬した信号によって、列車100全体が、「準静的界」、あるいは「エバネセント空間」と呼ばれる電磁界で充満する。この電磁界が「準静的」界と呼ばれるのは、遠方の受信機まで届くような電波を生み出さないからである。
この「エバネセント空間」と呼ばれる電磁界は、配線なしでたくさんの異なる無線機器を接続するのに用いられ、さらに重要なのは、他の既存の無線機器に対する干渉なしで使用できる。本発明の好ましい実施例のうちの一つは、3〜40MHzの周波数範囲である超短波(VHF)帯域で信号を生成し、また、極超短波(UHF)の下方帯域(少なくとも400MHzまで)で信号を生成することもできる。
この列車100内に充満したエバネセント空間に設置されたアンテナ100k及び100lは、信号を受信し、それぞれ、送受信機100e及び100hへ伝送する。そして、送受信機100e及び100hは、当該信号を受信する。
また、送受信機100e及び100hは、映像信号等の信号を、それぞれ、アンテナ100k、100lに供給する。アンテナ100k、100lは、微弱電波(送信周波数322MHz以下において、送信機から3m離れた地点で送信出力の最大電界強度が500μV/mとなる電波)をエバネセント空間へ送信する。なお、本実施例においては、アンテナ100k及び100lには、ロッドアンテナを用いた。
エバネセント空間へ送信された信号は、車輪100a、100b、100c及び100d並びにレール103及び104を伝搬し、信号線108、108a及び108b並びに励振装置107を介して送受信機で受信される。
このようにして、送受信機106と送受信機100e及び100hとの間で、映像信号等の信号の双方向通信を行う。
なお、送受信機106と送受信機101e及び101hとの間の映像信号等の信号の送受信、また、送受信機106と送受信機102e及び102hとの間の映像信号等の信号の送受信についても、同様に行われる。
次に、図8を参照する。図8には、本実施例に係る本発明の通信システムの概念図が示されている。なお、図3においては、説明の便宜上、送受信機106と送受信機100eにおける双方向通信を例にとって説明している。図8に示すとおり、本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、送受信機106と送受信機100eとの間の映像信号等の信号の双方向通信を、信号を列車の骨格、車輪、レールといった導電性物質を媒体として伝搬し、列車内のエバネセント空間を形成することによって実現している。本実施形態においては、送受信機106は、コンピュータ(PC)106a、モデム106b及び周波数コンバータ106cを有している。なお、送受信機106は、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。また、励振装置107は、図4(B)において説明したものの他、後述する図12、図19で説明する励振装置を用いることもできる。
また、送受信機100e、100f、101e、101e、102e及び102fは、送受信機106と同様の構成を採っている。図3においては、送受信機100eを例にとって、その構成を図示している。本実施形態においては、送受信機100eは、コンピュータ(PC)100e−1、モデム100e−2及び周波数コンバータ100e−3を有している。送受信機100eについても、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。
なお、送受信機100eにおけるコンピュータ100e−1は、列車のブレーキ、風圧モニタ、エアコン、車輪の温度センサ等からのセンサ情報をリアルタイムで集中管理し、映像信号等の信号と同様に、これらのセンサ情報を送受信するようにしてもよい。
本実施例における本発明の通信システムは、列車内の通信に用いる電波は、エバネセント空間を利用した電波であるために、音声・画像・データ等の情報信号による微弱電波の放射を抑制でき、微弱電波が無線通信空間(列車)外に漏れないという優れた効果を奏する。
本実施例においては、列車100、列車101及び列車102間の通信システムについて説明する。なお、本実施例においては、上述の実施形態(図1〜図4)で説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付してあり、ここでは改めて説明しない。
図9を参照する。図9には、本実施例の通信システムの概略構成図が示されている。本実施例の通信システムは、上述の実施形態(図1〜図4)で説明した通信システムのように、列車の外部にある送受信機と列車の内部に設置された送受信機との通信を行うものではなく、列車の内部に設置された複数の送受信機間の通信を行うものである。
図9に示すとおり、本実施例の通信システムにおいては、列車102の下部に励振装置102mが設けられている。図1に示す構成と同様の構成については、同じ符号を付してあるので、ここでは再度説明はしない。
図10を参照する。図10は、図9に示す本発明の通信システムを側面から見た図である。なお、図2においては、説明の便宜上、列車100、101及び102は、それらの内部が図示されている。
列車100、101及び102は、それぞれ、送受信機100e及び100h、送受信機101e及び101h、送受信機102e及び102hを備えている。列車100の内部に設置された送受信機100e及び100hは、それぞれ、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置100f、100iに供給する。励振装置100f及び100iは、それぞれ、信号線100g及び100jを介して、列車100の床の金属部(車輪100a〜100dに電気的に接続されている部分)に接続されている。
また、列車101は、列車100と同様の構成を有している。列車101の内部に設置された送受信機101e及び101hは、それぞれ、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置101f、101iに供給する。励振装置101f及び101iは、それぞれ、信号線101g及び101jを介して、列車101の床の金属部(車輪101a〜101dに電気的に接続されている部分)に接続されている。
列車102の内部に設置された送受信機102hは、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を列車102の下部の金属部(車輪102a〜102dに電気的に接続されている部分)に設置された励振装置102mに供給する。また、列車102の内部に設置された送受信機102eは、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を励振装置102fに供給する。励振装置102fは、それぞれ、信号線102gを介して、列車102の床の金属部(車輪102a〜102dに電気的に接続されている部分)に接続されている。
なお、本実施例に係る本発明の通信システムにおいては、3両の列車100、101及び102を用い、それぞれの列車には、2つの送受信機を備えるようにしているが、列車の数、送受信機の数は、これに限定されるわけではない。
ここで、列車102の送受信機102hと列車100の送受信機100eとの双方向通信について説明する。送受信機102hは、励振装置102mへ映像信号等の信号を供給する。励振装置102mは、この情報信号に基づき、列車102内の導電体を励振させ、電気的に接続されたレール103及び104を励振させる。励振装置102mから列車102内の導電体を介してレール103及び104へ送信された映像信号等の信号は、レール103及び104を伝搬し、車輪100a、100b、100c及び100dを介して列車100の金属部に伝搬する。そして、当該信号は、列車の金属部に接続された信号線100g及び100jを介して接続された励振装置100f及び100iに伝送される。送受信機100e及び100hは、当該信号を励振装置100f、100iを介して受信する。
また、送受信機100e及び100hは、映像信号等の信号を、それぞれ、励振装置100f及び100iに供給する。励振装置100f及び100iは、それぞれ、これらの情報信号に基づき、信号線100g及び100jを介して列車100の床の金属部を励振させる。そして、当該情報は、列車100の床の金属部に電気的に接続された車輪100a、100b、100c及び100dを介してレール103及び104へ伝達され、当該情報は、レール103及び104を伝搬し、列車102の車輪102a、102b、102c及び102d及び励振装置102mを介して送受信機102hで受信される。このようにして、送受信機102hと送受信機100e及び100hとの間で、映像信号等の信号の双方向通信を行う。
なお、送受信機102hと送受信機101e及び101hとの間の映像信号等の信号の送受信、また、送受信機102hと送受信機102eとの間の映像信号等の信号の送受信についても、同様に行われる。
本実施形態に係る本発明の通信システムにおいては、列車の骨格、車輪、レールが媒体となって、送受信機同士での映像信号等の信号の送受信を行うことができる。
次に、図11を参照する。図11には、本実施例に係る本発明の通信システムの概念図が示されている。なお、図11においては、説明の便宜上、送受信機102hと送受信機100eにおける双方向通信を例にとって説明している。図11に示すとおり、本実施例に係る本発明の通信システムにおいては、送受信機102hと送受信機100eとの間の映像信号等の信号の双方向通信を、列車の骨格、車輪、レールといった導電性物質を媒体として実現している。本実施例においては、送受信機102hは、コンピュータ(PC)106a、モデム106b及び周波数コンバータ106cを有している。なお、送受信機102hは、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。
また、送受信機100e、100f、101e、101e及び102eは、送受信機106と同様の構成を採っている。図10においては、送受信機100eを例にとって、その構成を図示している。本実施形態においては、送受信機100eは、コンピュータ(PC)100e−1、モデム100e−2及び周波数コンバータ100e−3を有している。送受信機100eについても、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。
なお、送受信機100eにおけるコンピュータ100e−1は、列車のブレーキ、風圧モニタ、エアコン、車輪の温度センサ等からのセンサ情報をリアルタイムで集中管理し、映像信号等の信号と同様に、これらのセンサ情報を送受信するようにしてもよい。
本実施例における列車の内部に設置する励振装置100f、100i、101f、101h及び101eは、図4(B)で示す励振装置と同じものを用いた。一方、列車の下部に設置した励振装置102mについては、図12又は図13に示すものを用いた。
図12には、本発明の通信システムに用いられる励振装置102mが示されている。図12(A)は励振装置102mの側面図、図12(B)は励振装置102mの拡大側面図、図12(C)は励振装置102mの斜視図を示している。
図12において、16100は励振装置102mの本体である。図12に示す励振装置本体16100は、半球状の励振装置(以下「三次元励振装置」という。)である。半球状の励振装置16100は、構造は複雑であるが、通信の安定性が高い。
通信を行うのに必要な出力は、要求される信号の品質と関連し、無線通信空間を形成する構造物又は構内の全体積に比例する。一方、微弱電波の生成にとって最も重要な寸法は、構造物の各部屋内の向かい合った導電体の最小距離である。この最小距離が構造物に対する遮断周波数を定義し、励振装置の機能が発揮されるときに部屋内で微弱電波が生成されるかどうかを決定づける。
半球状の励振装置16100は、物理的な支持体16101により姿勢が保持される。最適な効果を得るため、半球状の励振装置16100は囲われた空間の内部に設置され、図12(A)に示すとおり、列車の下部16200に対して並置されるのが好ましい。なお、励振装置16100を列車内に設置する際には、列車の壁面が符号16200で示したものとなる。また、半球状の励振装置16100は、設置下部16201と設置上部16202のほぼ真ん中に設置するのが好ましく、導電体(導電性要素)16203と直接対向させて設置するのが好ましい。図12に示す例においては、物理的な支持体16101は、支柱16102及び列車の下部16200に接続されたスペーサ16103を有している。
柱16102とスペーサ16103は、共に導電性物質で構成される。支柱16102は支持体16101の一部分であり、機能的に働く。支柱16102とスペーサ16103は、励振装置と構造物の電気用アースとの間が導電路となるのを避けるため、特定の場所(本実施例においては、支柱16102の場合は設置下部16201に隣接する場所、またスペーサ16103を励振装置16100に接続する場所)に、誘電体の絶縁物(図示せず)を備えている。好ましくは、支柱16102は中空で且つ導電対で構成され、またスペーサ16103は強度を増強するため公知の金属ブラケットで構成される。
励振装置16100の設置場所と大きさに関する空間的寸法は、非常に重要である。励振装置16100を効率的に使用するためには、励振装置16100は、一番高い使用周波数をλとすると、列車の下部16200の導電性要素16203からλ/8より近くに設置しなければならない。
励振装置16100は、コントローラネットワークシステム(図示せず)により制御され、電力が与えられる。送信モードにおいては、励振装置16100は、導電体(導電性要素)16203にエネルギーを与える。
導電体16203を「励振させる」ために、電磁エネルギーが、コントローラネットワークシステムより中心導体16105とシールド16106を有する同軸ケーブル16104に注入される。中心導体16105は、半球状の励振装置16100に取り付けられ、シールド16106は、スペーサ16103、導電体16203及び列車の下部16200に電気的に接続される。図12(B)及び(C)に示されるように、シールド16106は、列車の下部16200の中の導電体16203に電気的に直接接続される。
一番高い使用周波数をλとすると、半球状の励振装置16100の実効直径が、λ/8未満であり、入力伝送路に対して測定可能な分流リアクタンスを形成するのに十分な大きさであれば、その構造はさほど厳密さを要求されない。
半球状の励振装置16100は、中空の半球状部分16107を有している。中空の半球状部分16107は、導電体で形成され、その端部にリム部16108を有する。支柱16102は、中空の半球状部分16107に直接接続(本実施例においては溶接)されている。所定の角度を有する一組の扇型部材16109が、中空の半球状部分16107から外側且つ前方へ広がり、その尖端で結合し、そして端部に沿ってリム部16108に接続されている。非導電性の隔壁16110は、アクリル樹脂からなり、中空の半球状部分の内側16111を横に広がり、扇型部材16109の内側表面に接触し、その
構造を支持するとともに、中空の半球状部分の内側16111を上半分と下半分に分離している。
構造を支持するとともに、中空の半球状部分の内側16111を上半分と下半分に分離している。
非導電性の隔壁16110の表面には、整合用回路ブロック16112が取り付けられている。整合用回路ブロック16112は、スペーサ16103に沿って張られた同軸ケーブル16104に接続される。同軸ケーブル16104は、他端にコントローラネットワークシステムが接続され、励振装置16100及び整合用回路ブロック16112に直接励振電流を運ぶ。
中心導体16105又はその延長は、コントローラネットワークシステムから励振装置16100まで、導電体を用いて電気信号を伝えるために、扇形部材16109の尖端に位置する供給ポイント16113まで張り渡される。供給ポイント16113まで伝えられたエネルギーは、伝えられた信号の実効帯域を横断して放射するように「ねらう」ために導体を励起させる方法でもって、励振装置の導電部分、扇形部材16109及び中空の半球状部分16107を励起させる。同軸ケーブル16104のシールド16106の、アース及び列車下部16200内の導電体16204への接続に照らせば、選択された周波数での励振装置16100の性質は、通常の伝搬性放射ではなく、バブル(「ファラデーの籠」に類似する電磁的仮想空間を形成する要素)の生成、又は導電体内の微弱波及び近微弱波の生成がその正味の効果である。
次に、図13を参照して、本実施例における励振装置102mの別の例について説明する。図13(A)には本実施例の励振装置102mの上面図が、図13(B)には本実施例の励振装置102mの側面図がそれぞれ示されている。なお、図12に示す構成と同じ構成については、同じ符号を付してあるので、ここでは改めて説明しない。
本実施例の励振装置16500は平面扇形の励振装置である。図13に示す本実施例の励振装置102mは、実質的には二次元であり、図12に示す半球状励振装置16100(三次元励振装置)の断面に形状が類似している。即ち、半球状励振装置16100の中空の半球状部分16107及び扇形部材16109の隔壁16110の平面に沿った断面に形状がほぼ一致する導電性トレース16501を有している。導電性トレース16501は、非導電性物質で形成される平面状の構造板16502の上に設置され支持される。導電性トレース16501の内側にある中心ゾーン16503は中空又は構造板16502の延長部分である。構造板16502は、図12に示す半球状励振装置16100(三次元励振装置)における支持の仕方と同様の方法でスペーサ16103によって支持され、列車下部16200から所定の間隔を保っている。
本実施例の励振装置16500は、構造板16502の上に取り付けられた整合用回路ブロック16112を含み、同軸ケーブル16104の中心導体16105から供給ポイント16113にエネルギーを伝搬する一方、シールド16106がスペーサ16103に沿って列車下部16200内に存在する導電体16504に電気的に接続される点で、半球状の励振装置16100と類似している。
本実施例の本発明の通信システムは、音声・画像・データ等の情報信号の出力を微弱電力の範囲に抑えても、電磁信号が励振装置により励振されたレール、車輪、列車の導電体内を伝搬し、安定した通信を実現することができる。また、従来、列車内における有線通信に用いられていた配線、ターミナル等の部品の多くが不要となり、列車の軽量化を図ることができる。
本実施例においては、本発明の通信システムを列車間の通信に用いた別の例について説明する。
図14を参照する。図14には、本実施例における本発明の通信システムを側面から見た図である。なお、図14においては、説明の便宜上、列車100、101及び102は、それらの内部が図示されている。
列車100、101及び102は、それぞれ、送受信機100e及び100h、送受信機101e及び101h、送受信機102e及び102hを備えている。列車100の内部に設置された送受信機100e及び100hは、それぞれ、アンテナ100k及び100iに接続されている。また、列車101は、列車100と同様の構成を有しており、送受信機101e及び101hは、それぞれ、アンテナ101k及び101iに接続されている。
列車102においては、送受信機102eは、アンテナ102kに接続されている。また、送受信機102hは、映像信号、音声信号及び種々の情報信号を列車102の下部の金属部(車輪102a〜102dに電気的に接続されている部分)に設置された励振装置102mに供給する。
なお、本実施例に係る本発明の通信システムにおいては、3両の列車100、101及び102を用い、それぞれの列車には、2つの送受信機を備えるようにしているが、列車の数、送受信機の数は、これに限定されるわけではない。
ここで、列車102の送受信機102hと列車100の送受信機100eとの双方向通信について説明する。送受信機102hは、励振装置102mへ映像信号等の信号を供給する。励振装置102mは、この情報信号に基づき、列車102内の導電体を励振させ、電気的に接続されたレール103及び104を励振させる。励振装置102mから列車102内の導電体を介してレール103及び104へ送信された映像信号等の信号は、レール103及び104を伝搬し、車輪100a、100b、100c及び100dを介して列車100の金属部に伝搬する。このように、列車100の金属部に伝搬した信号によって、列車100全体が、「準静的界」、あるいは「エバネセント空間」と呼ばれる電磁界で充満する。
この列車100内に充満したエバネセント空間に設置されたアンテナ100k及び100lは、信号を受信し、それぞれ、送受信機100e及び100hへ伝送する。そして、送受信機100e及び100hは、当該信号を受信する。
また、送受信機100e及び100hは、映像信号等の信号を、それぞれ、アンテナ100k、100lに供給する。アンテナ100k、100lは、微弱電波(送信周波数322MHz以下において、送信機から3m離れた地点で送信出力の最大電界強度が500μV/mとなる電波)をエバネセント空間へ送信する。なお、本実施例においては、アンテナ100k及び100lには、ロッドアンテナを用いた。
エバネセント空間へ送信された信号は、車輪100a、100b、100c及び100d並びにレール103及び104を伝搬し、励振装置102mを介して送受信機102hで受信される。
このようにして、送受信機102hと送受信機100e及び100hとの間で、映像信号等の信号の双方向通信を行う。
なお、送受信機102hと送受信機101e及び101hとの間の映像信号等の信号の送受信、また、送受信機102と送受信機102eとの間の映像信号等の信号の送受信についても、同様に行われる。
次に、図15を参照する。図15には、本実施例に係る本発明の通信システムの概念図が示されている。なお、図15においては、説明の便宜上、送受信機102hと送受信機100eにおける双方向通信を例にとって説明している。図15に示すとおり、本実施例に係る本発明の通信システムにおいては、送受信機102hと送受信機100eとの間の映像信号等の信号の双方向通信を、信号を列車の骨格、車輪、レールといった導電性物質を媒体として伝搬し、列車内にエバネセント空間を形成することによって実現している。本実施例においては、送受信機102hは、コンピュータ(PC)102h−1、モデム102h−2及び周波数コンバータ102h−3を有している。なお、送受信機102hは、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。また、本実施例においては、列車の下部に設置した励振装置102mについては、図12又は図13に示すものを用いたが、図4(B)に示すものを用いることも出来る。
また、送受信機100e、100h、101e、101h及び102eは、送受信機102hと同様の構成を採っている。図15においては、送受信機100eを例にとって、その構成を図示している。本実施例においては、送受信機100eは、コンピュータ(PC)100e−1、モデム100e−2及び周波数コンバータ100e−3を有している。送受信機100eについても、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。また、アンテナ100kには、ロッドアンテナを用いた。
なお、送受信機100eにおけるコンピュータ100e−1は、列車のブレーキ、風圧モニタ、エアコン、車輪の温度センサ等からのセンサ情報をリアルタイムで集中管理し、映像信号等の信号と同様に、これらのセンサ情報を送受信するようにしてもよい。
本実施例における本発明の通信システムは、列車内の通信に用いる電波は、エバネセント空間を利用した電波であるために、音声・画像・データ等の情報信号による微弱電波の放射を抑制でき、微弱電波が無線通信空間(列車)外に漏れないという優れた効果を奏する。
本実施例においては、上述の実施例3(図9〜図11)で説明した本発明の通信システムにおいて、レール近辺にアンテナを設置し、外部から信号の送受信を行う場合について説明する。
図16を参照する。図16には、本実施例の通信システムの概略構成図が示されている。本実施例に通信システムにおいては、送受信機106からレールの近辺に設置されたアンテナ110に信号が供給される。本実施例においては、列車下部とレールとの間に形成されるエバネセント空間を用いて、信号のやりとりを行うものである。
図17を参照する。図17には、本実施例の通信システムを側面から見た概略構成図が示されている。列車102の送受信機102hは、励振装置102mへ映像信号等の信号を供給する。励振装置102mは、この情報信号に基づき、列車102内の導電体を励振させ、電気的に接続されたレール103及び104を励振させる。それと同時に、列車102の下部とレールとの間にエバネセント空間が形成される。送受信機106は、アンテナ110へ信号を供給し、このエバネセント空間へ信号を送信する。励振装置102mを介して送受信機102hは、この信号を受信する。このようにして、送受信機102hと送受信機106との双方向通信を実現することができる。
図18には、には、本実施例に係る本発明の通信システムの概念図が示されている。図18に示すとおり、本実施例に係る本発明の通信システムにおいては、送受信機102hと送受信機100eとの間の映像信号等の信号の双方向通信を、列車下部とレールとの間にエバネセント空間を形成することによって実現している。本実施例においては、送受信機102hは、コンピュータ(PC)102h−1、モデム102h−2及び周波数コンバータ102h−3を有している。なお、送受信機102hは、映像信号等の情報を送受信する機能を有しているものであれば、適時設計変更が可能である。また、本実施例においては、列車の下部に設置した励振装置102mについては、図12又は図13に示すものを用いたが、図4(B)に示すものを用いることも出来る。
また、アンテナ110については、ロッドアンテナを用いた。また、アンテナ110に代えて、図12及び図13に示す励振装置を用いてもよい。
このアンテナ110を駅のレール近辺に設置しておくことにより、駅に到着した列車との通信が可能となる。しかも、本実施例における本発明の通信システムは、外部と列車との通信に用いる電波は、エバネセント空間を利用した電波であるために、音声・画像・データ等の情報信号による微弱電波の放射を抑制でき、微弱電波が無線通信空間外
に漏れないという優れた効果を奏する。
に漏れないという優れた効果を奏する。
なお、このアンテナ110を、路線上に複数設置することによって、列車がそのアンテナを通過したときの通信により、列車の位置情報を把握することができ、これを列車の運行管理システム又は位置情報管理システムに適用することができる。
上述の実施形態及び実施例1乃至5においては、本発明の通信システムを列車に用いた例について説明したが、本発明の通信システムは、列車以外の移動体(自動車、船、潜水艦又は航空機等)に用いることができる。
本発明の通信システムは、音声・画像・データ等の情報信号の出力を微弱電力の範囲に抑えても、励振装置(エキサイタ)により励振された導電体を伝わり、受信機の直ぐ近くまで導電体を通じて伝播するために、微弱電波を用いているにも拘わらず、安定した通信を実現することができる。また、従来の有線通信技術において必要であった配線、ターミナル等の部品の多くを減らすことができ、軽量化を実現できる。
また、本発明において移動体内の通信に用いる電波は、擬似静電磁界を利用した電波であるために、音声・画像・データ等の情報信号による微弱電波の放射を抑制でき、微弱電波が無線通信空間外に漏れないという優れた効果を奏する。
よって、本発明の通信システムは、列車、車、船、飛行機を始め、あらゆる移動体に用いることができる。
Claims (10)
- 移動体と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記移動体内の導電体を励振させ、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記移動体の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記移動体内の前記導電体を励振させ、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システム。
- 移動体と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記移動体内の導電体を励振させ、前記移動体内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記移動体内の前記導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記移動体の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システム。
- 第1の移動体と、前記第1の移動体に電気的に接続された第2の移動体と、前記第1の移動体の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の移動体内の第1の導電体を励振させることにより前記第2の移動体内の第2の導電体を励振させ、且つ前記第1の移動体内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の移動体内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記第2の移動体内の前記第2の導電体を励振させることにより前記第1の移動体内の前記第1の導電体を励振させ、且つ前記第2の移動体内の前記第2の導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システム。
- 第1の移動体と、前記第1の移動体と電気的に接続された第2の移動体と、前記第1の移動体の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の移動体内の第1の導電体を励振させることにより前記第2の移動体内の第2の導電体を励振させ、前記第2の移動体内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記第1の移動体内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の移動体内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システム。
- 前記移動体は、自動車、船、潜水艦又は航空機である請求項1乃至4の何れか一に記載の通信システム。
- レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された導電体を有する列車と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記レールを励振させることにより前記列車内の前記導電体を励振させ、且つ前記レールから伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記列車の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記列車内の前記導電体を励振させることにより前記レールを励振させ、且つ前記列車内の前記導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システム。
- レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された導電体を有する列車と、第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記レールを励振させ、前記列車内の前記導電体を励振させることにより前記列車内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記レールから伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記列車の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システム。
- レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された第1の導電体を有する第1の列車と、前記レール上に設置され、前記第1の列車と電気的に接続された第2の導電体を有する第2の列車と、前記第1の列車の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の列車内の前記第1の導電体を励振させ、前記レールを励振させることにより前記第2の列車内の前記第2の導電体を励振させ、且つ前記第1の列車内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の列車内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号に基づいて前記第2の列車内の前記第2の導電体を励振させ、前記レールを励振させることにより前記第1の列車内の前記第1の導電体を励振させ、且つ前記第2の移動体内の前記第2の導電体から伝送される前記第1の信号を受け、前記第2の送受信機に伝送する第2の励振装置と、を有する通信システム。
- レール上に設置され、前記レールと電気的に接続された第1の導電体を有する第1の列車と、前記レール上に設置され、前記第1の列車と電気的に接続された第2の導電体を有する第2の列車と、前記第1の移動体の内部に設置された第1の送受信機と、前記第1の送受信機に接続され、前記第1の送受信機から伝送される第1の信号に基づいて前記第1の列車内の前記第1の導電体を励振させ、前記レールを励振させることにより前記第2の列車内の前記第2の導電体を励振させ、前記第2の移動体内に準静的な非伝播性の電磁界による無線通信空間を生成し、且つ前記第1の移動体内の前記第1の導電体から伝送される第2の信号を受け、前記第1の送受信機に伝送する第1の励振装置と、前記第2の列車内の内部に設置された第2の送受信機と、前記第2の送受信機に接続され、前記無線通信空間から伝送される前記第1の信号を受信し、前記第2の送受信機に伝送し、且つ前記第2の送受信機から伝送される前記第2の信号を前記無線通信空間に伝送するアンテナと、を有する通信システム。
- 前記励振装置は、直列に接続されたコンデンサ及び抵抗からなる請求項6乃至9の何れか一に記載の通信システム。
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