JPWO2006070478A1 - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の通信装置は、無線通信システムにおいて使用され、複数のアンテナと、上記複数のアンテナに対して複数パターンの送信ウエイトセットを乗算することにより複数の送信ビームを形成する送信ビーム形成手段と、上記複数の送信ビームの中で相関が予め決められた相関閾値よりも低い2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する送信手段、を有する。この発明によれば、上記複数のアンテナの間隔が狭い場合であっても、複数のデータストリームを並列に伝送する空間多重伝送を実現できる。すなわち、高速データ伝送が可能な通信装置の小型化が図れる。
各送信ビームは、以下のようにして形成される。例えば、図6に示すように、アンテナ15−1〜15−4が間隔dで配置されたリニアアレーアンテナにおいては、各アンテナに対応するウェイトwn (n=1〜4)を乗算することにより、(1)式に示す指向性パターンが得られる。ここで、「y(θ)」は指向性パターンを表す。ウェイトwn は、(2)式で表される。ステアリングベクトルVn (θ)は、(3)式で表される。「λ」はキャリア波の波長である。このように、各アンテナにウェイトwn を乗算することにより、φ方向に最大の指向性を持った送信ビームを形成できる。すなわち、ウェイトwn を適切に設定することにより、所望の方向に最大指向性を持った送信ビームを形成できる。
xp =hk ・Sp (11)
このとき、パイロット信号Sp は予め分かっているので、受信装置においてパイロット信号xp を検出することにより、k番目の送信ビームについての伝搬路情報hk を算出することができる。
x=h・s+n (12)
そして、送信データsが既知のパイロット信号であり、雑音nが推定可能であるものとすると、下記の(13)式により伝搬路情報の推定値h’を求めることができる。
<実施例1>
図7は、第1の実施例の送信装置の構成を示す図である。なお、送信装置の基本構成は図4を参照しながら説明した通りであり、入力ポート11−1〜11−M、乗算回路12−1〜12−M、加算回路13−1〜13−4、送信機14−1〜14−4、およびアンテナ15−1〜15−4を備える。すなわち、この送信装置は、4本のアンテナ素子を利用してM個の送信ビームを形成することができる。なお、アンテナ15−1〜15−4は、特に限定されるものではないが、例えば、キャリア波の波長の半分からキャリア波の波長程度の間隔で配置される。
シリアル/パラレル変換部33は、「選択ビーム数K」に従って送信データSをシリアル/パラレル変換する。すなわち、シリアル形式の送信データからK個の送信データストリームS1 〜SK を生成する。なお、「選択ビーム数K=1」のときは、シリアル/パラレル変換は実行されない。
D1 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S+1,+1 |
D2 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S-1,+1 |
D3 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S-1,-1 |
D4 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S+1,-1 |
D5 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S+1,+1 |
D6 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S-1,+1 |
D7 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S-1,-1 |
D8 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S+1,-1 |
D9 =|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S+1,+1 |
D10=|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S-1,+1 |
D11=|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S-1,-1 |
D12=|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S+1,-1 |
D13=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S+1,+1 |
D14=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S-1,+1 |
D15=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S-1,-1 |
D16=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S+1,-1 |
D1 〜D16の中で最小値を求める。そうすると、その最小値が得られるS2 、S3 の組合せが、最も確からしい送信データシンボルと推定される。たとえば、D1 〜D16の中でD1 が最小であったものとすると、送信シンボルの推定値として「S2 =(+1、+1)」「S3 =(+1、+1)」が得られる。
<実施例2>
第2の実施例における通信システムでは、受信装置において測定されたビーム間の相関係数およびビーム毎の受信品質情報が、逆リンクを利用してそのまま送信装置にフィードバックされる。そして、送信装置において、予め設定された閾値と比較することにより、選択ビーム数(MIMO多重数)およびビーム番号が決定される。
<実施例3>
図12は、第3の実施例の送信装置の構成を示す図である。第3の実施例の送信装置は、送信ビームと同じ指向性の受信ビームを形成することで、送信ビームの間の相関係数および送信ビーム毎の品質を推定する。なお、アンテナ15−1〜15−4から構成されるアレーアンテナは、送信および受信のために共用される。
<実施例4>
図13は、第4の実施例の受信装置の構成を示す図である。第4の実施例では、本発明が受信装置におけるMIMO信号分離に適用されている。
(1)アレーアンテナを実装した送信装置において、アンテナ本数や送信機などの構成を変更することなく、MIMO多重伝送を実現することができる。このため、アレーアンテナによる伝送およびMIMO多重伝送を同一の送信装置内に共存させることができる。
(3)アレーアンテナを利用してカバレッジの増大および端末の消費電力の低減を図りながら、所定の条件を満たすユーザに対しては、MIMO多重伝送による高速レート伝送を提供することができる。
(5)本発明を受信処理に適用した場合、実装されているMIMO信号分離回路が処理できるブランチ数の範囲内で、好適な受信ビームが選択されるので、MIMO信号分離回路を変更することなく、アレーアンテナの本数に応じて、受信特性を最適化することができる。
用いられる可能性があり、この場合、伝搬ロスが増大して伝送距離が短くなる。また、伝送レートの高速化あるいは広帯域化に伴い、送信信号の電力を大きくする必要がある。そこで、次世代の移動通信システムでは、大きなアンテナ利得が得られるアレーアンテナを使用することで、伝送距離を増大させるとともに、送信電力の増大を抑える技術が要求される。また、MIMO伝送方式は、送信アンテナの本数に比例して伝送速度が高くなり、周波数利用効率が大幅に向上するので、次世代の移動通信システムにおいて重要な技術と考えられる。
本発明の通信装置は、無線通信システムにおいて使用され、複数のアンテナと、上記複数のアンテナに対して複数パターンの送信ウエイトセットを乗算することにより複数の送信ビームを形成する送信ビーム形成手段と、上記複数の送信ビームの中で相関が予め決められた相関閾値よりも低い2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する送信手段、を有する。この発明によれば、上記複数のアンテナの間隔が狭い場合であっても、複数のデータストリームを並列に伝送する空間多重伝送を実現できる。すなわち、高速データ伝送が可能な通信装置の小型化が図れる。
各送信ビームは、以下のようにして形成される。例えば、図6に示すように、アンテナ15−1〜15−4が間隔dで配置されたリニアアレーアンテナにおいては、各アンテナに対応するウェイトwn(n=1〜4)を乗算することにより、(1)式に示す指向性パターンが得られる。ここで、「y(θ)」は指向性パターンを表す。ウェイトwn は、(2)式で表される。ステアリングベクトルVn(θ)は、(3)式で表される。「λ」は
キャリア波の波長である。このように、各アンテナにウェイトwn を乗算することにより、φ方向に最大の指向性を持った送信ビームを形成できる。すなわち、ウェイトwnを適切に設定することにより、所望の方向に最大指向性を持った送信ビームを形成できる。
送信装置1は、図4に示すように、異なる方向(φ1、φ2、...、φM)に最大指向性を持ったM個の送信ビームを形成する。そして、送信装置1は、これらのM個の送信ビームの中から、相関が低くかつ受信品質の高いビームを複数選択し、それら複数の送信ビームを利用してMIMO多重伝送を行う。図4に示す例では、送信ビーム2および送信ビーム3が選択されている。そして、これらの2つの送信ビームを利用して、2つのデータストリーム1、2が同時に送信されている。すなわち、データストリーム1は、送信ビーム2を利用して送信され、データストリーム2は、送信ビーム3を利用して送信されている。このとき、データストリーム1に対しては、乗算回路12−2において、送信ビーム2を形成するためのアンテナウェイトが乗算され、同様に、データストリーム2に対しては、乗算回路12−3において、送信ビーム3を形成するためのアンテナウェイトが乗算される。
なお、「H」は、送信装置と受信装置との間の伝送路の状態を表すN×Mの複素チャネル行列である。また、「V」は、分散σv を持った平均値がゼロの複素白色雑音行列である。「*」は、行列の複素共役転置を表す。「I」は、N次元の単位行列である。
MMSEアルゴリズムでは、受信装置は、下記の(7)〜(9)式により、受信データストリームXから送信データストリームSを推定する。ここで、「ρ」は、受信アンテナ1本当りのSNRに相当する。
なお、MMESアルゴリズムは、SNRを精度よく推定する必要があるが、ZFアルゴリズムにおける雑音強調の影響を低減することができるため、一般に、ZFアルゴリズムよりも特性が優れている。
MLDアルゴリズムでは、多値変調の演算量が膨大となり、かつ演算量は送信アンテナ数に対して指数関数的に増大する。しかし、MLDアルゴリズムでは、チャネル相関行列の逆行列演算を必要としないため、「N≧M」の関係を満たす必要はない。また、MLDアルゴリズムは、一般に、ZFまたはMMSEと比べて受信品質を向上させることができる。
xp =hk ・Sp (11)
このとき、パイロット信号Sp は予め分かっているので、受信装置においてパイロット信号xp を検出することにより、k番目の送信ビームについての伝搬路情報hkを算出することができる。
x=h・s+n (12)
そして、送信データsが既知のパイロット信号であり、雑音nが推定可能であるものとすると、下記の(13)式により伝搬路情報の推定値h’を求めることができる。
さらに、ウェイトを用いて送信ビームを形成する場合を考える。以下では、i番目の送信アンテナのウェイトを「wi 」、i番目の送信アンテナと受信アンテナ(ここでは、受信アンテナは1本であるものとする。)との間の伝搬路情報を「hi」とする。そうすると、受信信号xは、下記の(14)式で表される。なお、「N」は、送信アンテナの本数である。また、「hBF」は、ビームフォーミング後の伝搬路情報であり、下記の(15)式で表される。
このように、送信ビームを用いた場合の受信信号を表す(14)式は、一般的な受信信号を表す(12)式と同じ式である。よって、送信ビームを用いた場合の伝搬路情報も、(13)式と同様の方法で推定することができる。
また、k番目のビームの受信品質は、例えば、下記の(17)または(18)式で計算できる。(17)式では、受信電力により受信品質が表されている。また、(18)式では、受信SIR(Signal to Interference Ratio )により受信品質が表されている。な
お、(16)〜(18)式において、「<・>」は、アンサンブル平均を意味する。また、(18)式の分母の第2項は、「hk(t)」の短区間での平均値である。
本発明では、このようにして求めた、ビーム間の相関係数およびビーム毎の受信品質情報に基づいて、MIMO多重数および使用すべき送信ビームを決定する。例えば、相関係数の閾値を「0.5」、受信SIRの閾値を「10dB」とした場合、まず、互いの相関係数ρが0.5以下となる送信ビームを選択し、その中からSIRが10dB以上であるビームを選択する。なお、送信ビームの選択は、ビーム間の相関係数および受信品質を測定した受信装置で行ってもよいし、ビーム間の相関係数および受信品質を送信装置にフィードバックした後に送信装置で行うようにしてもよい。
また、k番目の送信ビームの推定受信品質は、下記の(20)または(21)式を利用して計算できる。(20)式は、受信電力により通信品質を表しており、(21)は、受信SIRにより通信品質を表している。なお、「<・>」は、アンサンブル平均を意味している。また、(21)式の分母の第2項は、「rk(t)」の短区間での平均値である。
なお、(19)〜(21)式で用いる受信信号「rk(t)」は、例えば、下記の(22)式で表される。なお、(22)式において、「M」は、基地局(当該送信装置)の受信アンテナの本数である。「s」は、移動機の送信パイロット信号である。「wi 」は、基地局のi番目の受信アンテナのウェイトである。「hi 」は、移動機の送信アンテナ(1本とする)と基地局のi番目の受信アンテナとの間のチャネル情報である。「ni 」は、各アンテナの受信機で発生する熱雑音である。
そして、送信装置は、送信ビームおよび受信ビームの指向性が互いに同じであるものとして、移動機からのパイロット信号を利用して送信ビーム間の相関係数および各送信ビームの品質を推定する。送信ビーム間の相関係数およびビーム毎の品質に基づいて使用すべき1または複数の送信ビームを選択する方法は、基本的に、上述した通りである。
<実施例1>
図7は、第1の実施例の送信装置の構成を示す図である。なお、送信装置の基本構成は図4を参照しながら説明した通りであり、入力ポート11−1〜11−M、乗算回路12−1〜12−M、加算回路13−1〜13−4、送信機14−1〜14−4、およびアンテナ15−1〜15−4を備える。すなわち、この送信装置は、4本のアンテナ素子を利用してM個の送信ビームを形成することができる。なお、アンテナ15−1〜15−4は、特に限定されるものではないが、例えば、キャリア波の波長の半分からキャリア波の波長程度の間隔で配置される。
シリアル/パラレル変換部33は、「選択ビーム数K」に従って送信データSをシリアル/パラレル変換する。すなわち、シリアル形式の送信データからK個の送信データストリームS1〜SK を生成する。なお、「選択ビーム数K=1」のときは、シリアル/パラレル変換は実行されない。
D2 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S-1,+1|
D3 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S-1,-1|
D4 =|x−h2 ・S+1,+1 −h3 ・S+1,-1|
D5 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S+1,+1|
D6 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S-1,+1|
D7 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S-1,-1|
D8 =|x−h2 ・S-1,+1 −h3 ・S+1,-1|
D9 =|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S+1,+1|
D10=|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S-1,+1|
D11=|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S-1,-1|
D12=|x−h2 ・S-1,-1 −h3 ・S+1,-1|
D13=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S+1,+1|
D14=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S-1,+1|
D15=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S-1,-1|
D16=|x−h2 ・S+1,-1 −h3 ・S+1,-1|
D1 〜D16の中で最小値を求める。そうすると、その最小値が得られるS2 、S3 の組合せが、最も確からしい送信データシンボルと推定される。たとえば、D1 〜D16の中でD1 が最小であったものとすると、送信シンボルの推定値として「S2 =(+1、+1)」「S3 =(+1、+1)」が得られる。
<実施例2>
第2の実施例における通信システムでは、受信装置において測定されたビーム間の相関係数およびビーム毎の受信品質情報が、逆リンクを利用してそのまま送信装置にフィードバックされる。そして、送信装置において、予め設定された閾値と比較することにより、選択ビーム数(MIMO多重数)およびビーム番号が決定される。
<実施例3>
図12は、第3の実施例の送信装置の構成を示す図である。第3の実施例の送信装置は、送信ビームと同じ指向性の受信ビームを形成することで、送信ビームの間の相関係数および送信ビーム毎の品質を推定する。なお、アンテナ15−1〜15−4から構成されるアレーアンテナは、送信および受信のために共用される。
<実施例4>
図13は、第4の実施例の受信装置の構成を示す図である。第4の実施例では、本発明が受信装置におけるMIMO信号分離に適用されている。
(1)アレーアンテナを実装した送信装置において、アンテナ本数や送信機などの構成を変更することなく、MIMO多重伝送を実現することができる。このため、アレーアンテナによる伝送およびMIMO多重伝送を同一の送信装置内に共存させることができる。
(3)アレーアンテナを利用してカバレッジの増大および端末の消費電力の低減を図りながら、所定の条件を満たすユーザに対しては、MIMO多重伝送による高速レート伝送を提供することができる。
(5)本発明を受信処理に適用した場合、実装されているMIMO信号分離回路が処理できるブランチ数の範囲内で、好適な受信ビームが選択されるので、MIMO信号分離回路を変更することなく、アレーアンテナの本数に応じて、受信特性を最適化することができる。
Claims (16)
- 無線通信システムにおいて使用される通信装置であって、
複数のアンテナと、
上記複数のアンテナに対して複数パターンの送信ウエイトセットを乗算することにより複数の送信ビームを形成する送信ビーム形成手段と、
上記複数の送信ビームの中で相関が予め決められた相関閾値よりも低い2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する送信手段、
を有する通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
上記送信手段は、上記複数の送信ビームの中で相関が予め決められた相関閾値よりも低く、且つ受信品質が予め決められた品質閾値よりも高い2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する。 - 請求項1または2に記載の通信装置であって、
上記送信手段は、2以上の送信ビームが選択されなかったときは、受信品質の最も良好な1つの送信ビームを利用してデータを送信する。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信装置であって、
上記送信ビーム形成手段により形成される複数の送信ビームと同じアンテナ指向性を有する複数の受信ビームを形成する受信ビーム形成手段と、
上記複数の受信ビームを利用して受信する信号に基づいて上記複数の送信ビーム間の相関および各送信ビームについての受信品質を推定し、その推定結果に基づいて2以上の送信ビームを選択する選択手段、をさらに有する。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信装置から送信される信号を受信する受信装置であって、
上記複数の送信ビームを利用してそれぞれ送信されたパイロット信号を受信することにより、上記複数の送信ビーム間の相関および各送信ビームについての受信品質を測定する測定手段と、
上記測定手段による測定結果を上記通信装置に送信する送信手段、
を有する受信装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の通信装置から送信される信号を受信する受信装置であって、
上記複数の送信ビームを利用してそれぞれ送信されたパイロット信号を受信することにより、上記複数の送信ビーム間の相関および各送信ビームについての受信品質を測定する測定手段と、
上記測定手段による測定結果に基づいて上記通信装置が使用すべき送信ビームを選択する選択手段と、
上記選択手段により選択された送信ビームを上記通信装置に通知する通知手段、
を有する受信装置。 - 複数のアンテナを備える送信装置から受信装置へデータを送信する無線通信システムであって、
上記送信装置に設けられ、上記複数のアンテナに対して複数パターンの送信ウエイトセットを乗算することにより複数の送信ビームを形成する送信ビーム形成手段と、
上記受信装置に設けられ、上記複数の送信ビームを利用してそれぞれ送信された信号を受信することにより、上記複数の送信ビーム間の相関を測定する測定手段と、
上記測定手段による測定結果に基づいて、上記複数の送信ビームの中から相関が予め決められた相関閾値よりも低い2以上の送信ビームを選択する選択手段と、
上記送信装置に設けられ、上記選択手段により選択された2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する送信手段、
を有する無線通信システム。 - 請求項7に記載の無線通信システムであって、
上記測定手段は、上記複数の送信ビームを利用してそれぞれ送信された信号を受信することにより、上記複数の送信ビーム間の相関および各送信ビームについての受信品質を測定し、
上記選択手段は、上記複数の送信ビームの中から相関が予め決められた相関閾値よりも低く、且つ受信品質が予め決められた品質閾値よりも高い2以上の送信ビームを選択する。 - 請求項7または8に記載の無線通信システムであって、
上記選択手段は、上記受信装置に設けられる。 - 請求項7または8に記載の無線通信システムであって、
上記選択手段は、上記送信装置に設けられる。 - 請求項7または8に記載の無線通信システムであって、
上記受信装置は、上記送信装置において上記送信手段が実際に使用している送信ビームを表す情報に基づいて、上記送信装置から送信されたデータストリームを分離する分離手段をさらに有する。 - 請求項11に記載の無線通信システムであって、
上記送信ビームを表す情報は、上記送信装置から上記受信装置に通知される。 - 複数のアンテナを備える送信装置から受信装置へデータを送信する無線通信方法であって、
上記複数のアンテナに対して複数パターンの送信ウエイトセットを乗算することにより複数の送信ビームを形成し、
上記複数の送信ビームを利用してそれぞれ送信された信号に基づいて、上記複数の送信ビーム間の相関を測定し、
上記測定結果に基づいて、上記複数の送信ビームの中から相関が予め決められた相関閾値よりも低い2以上の送信ビームを選択し、
上記選択された2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項13に記載の無線通信方法であって、
各送信ビームについての受信品質をさらに測定し、
上記複数の送信ビームの中から相関が予め決められた相関閾値よりも低く、且つ受信品質が予め決められた品質閾値よりも高い2以上の送信ビームを利用して互いに異なるデータストリームを送信する。 - 互いに異なる複数のデータストリームを空間多重して伝送する無線通信システムにおいて使用される通信装置であって、
複数のアンテナと、
上記複数のアンテナに対して複数パターンの受信ウエイトセットを乗算することにより複数の受信ビームを形成する受信ビーム形成手段と、
上記複数の受信ビームの中から相関が予め決められた相関閾値よりも低い2以上の受信ビームを選択する選択手段と、
上記選択手段により選択された2以上の受信ビームを介して得られる受信信号を利用して上記複数のデータストリームを分離する分離手段、
を有する通信装置。 - 請求項15に記載の通信装置であって、
上記選択手段は、上記複数の受信ビームの中から相関が予め決められた相関閾値よりも低く、且つ受信品質が予め決められた品質閾値よりも高い2以上の受信ビームを選択する。
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