JPWO2006061959A1 - 立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法 - Google Patents

立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法 Download PDF

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Abstract

立体的二次元画像表示装置において、浮出し効果・意外性が低下し、高い演出効果を持続することが難しくなる。一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネル17と、画像伝達パネル17に対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面(11a、27a)を備え、二次元画像が投射されるように画像表示面(11a、27a)から光を画像伝達パネル17に対して出射する複数の表示部(11、27)と、を備えた装置100において、個々の表示部(11、27)と画像伝達パネル17との離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像(13a、13b)を空間15に表示する。

Description

本発明は、二次元画像を空間に浮き出させて結像させることにより、奥行き感を持たせた立体的二次元画像を表示させる立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法に関する。
画像表示装置は、家庭用のテレビをはじめ、アミューズメント分野のゲーム機器、訓練分野のフライトシミュレータ、医療分野の手術支援システム、建築分野の景観シミュレーション、携帯電話の表示部等種々の分野で用いられている。近年、これらの分野で用いられる画像表示装置では、アミューズメント性や視認性を向上させるため、高臨場感の得られる立体表示技術の開発が試みられている。立体表示装置は、視差情報を用いたものと、奥行き情報を用いたものに大別することができる。視差情報を用いたものは、さらに、偏光メガネを用いるものと、用いないものとに分けることができる。
例えば、視差情報方式で偏光メガネを用いないものには、レンチキュラーレンズ法があり、一画面に複数画面を潜像させ、一定幅の半円柱型レンズを水平方向につなぎ合わせた透過スクリーンを通して複数画面を見ることで、立体表現や動画表現を可能とする。具体的には、目視者の両目に対応した左右2枚の視差画像から交互に配列されたストライプ画像を、レンチキュラーレンズを用いて目視者の両目に供給して立体像を認識させている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、レンチキュラーレンズ法は、一画面に複数の画面を潜像させるため、コンピュータ画像処理、レンチキュラーレンズ設計、レンズと画像との正確な組み合わせ作業が必要であり、高価になる傾向がある。また、奥行き情報を用いたものには三次元座標情報を全て表示する方式や、回折の効果により物体の反射光を完全に再現する電子ホログラフィシステムもあるが、情報量が多量となる。
これに対し、二次元画像をマイクロレンズアレイによって浮き出させて結像することで、簡単な構成で、あたかも立体画像が映し出されているように表示できる立体的二次元画像表示装置が提案されている。この立体的二次元画像表示装置は、立体像を含む二次元画像を平面状の画像表示面に表示する表示部と、画像表示面に離間して配置され、複数のレンズからなるマイクロレンズアレイからなり、表示部とは反対側に位置する空間に二次元画像の実像(結像)の結像面を生成する。この立体的二次元画像表示装置によれば、非常に簡単な構成で、しかも、格段に少ない情報量で臨場感を得ることができた。
特開平10−221644号公報
しかしながら、上記した従来の立体的二次元画像表示装置は、空間に二次元画像の結像面を生成するので、実像の浮き出し表示により奥行き感を生じさせ、非常に簡単な構成で、臨場感が得られるものの、常時、同じ浮き出し位置で立体的二次元画像を観察していると、浮き出し効果・意外性が低下し、高い演出効果を持続することが難しくなる問題があった。また、実像を浮き出させる結像面が単一であったため、奥行き違いの表現に限界があり、十分な立体感が得られず、これも高い演出効果を得る上での障害となっていた。
本発明が解決しようとする課題としては、浮き出し効果・意外性が低下し高い演出効果を持続することが難しくなるという問題と、十分な立体感が得られず高い演出効果を得る上での障害となっていた問題と、がそれぞれ一例として挙げられる。
請求項1記載の立体的二次元画像表示装置は、一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネルと、前記一つの光軸上に前記画像伝達パネルに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記画像伝達パネルに対して出射する複数の表示部と、を備え、個々の前記表示部と前記画像伝達パネルとの離間距離は、それぞれ個別に設定されることにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示することを特徴とする。
請求項10記載の立体的二次元画像表示方法は、一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネルと、前記一つの光軸上に前記画像伝達パネルに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記画像伝達パネルに対して出射する複数の表示部と、を備えた装置における立体的二次元画像表示方法であって、個々の前記表示部と前記画像伝達パネルとの離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示することを特徴とする。
以下、本発明に係る立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本発明において、「立体的二次元画像」と言った場合には、空間中に表示された二次元画像のことを意味する。
≪第1の実施形態≫
まず、本発明に係る第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置100の構成を表す斜視図、図2は図1のA−A矢視図である。
本実施形態による立体的二次元画像表示装置100は、図1および図2に示すように、第1表示部11、第2表示部27、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。
第1表示部11は、画像伝達パネル17に対して二次元画像を投影する画像表示面11aを備え、同様に第2表示部27は、画像伝達パネル17に対して二次元画像を投影する画像表示面27aを備える。
第1表示部11および第2表示部27は、例えばその一例として、カラー液晶表示装置(LCD)を用いることができ、画像表示面11a,27aと、図示しないバックライト照明部及び駆動回路等を備える。また、第1表示部11および第2表示部27は、上記LCD以外にも、陰極線管、プラズマディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)表示装置などを用いることができる。駆動回路は、後述の映像信号供給部から入力された映像信号に基づき、LCDへ表示駆動信号を出力し、奥行き感を持つ立体的な二次元画像を画像表示面11a,27aに表示させる。
また、画像伝達パネル17は、マイクロレンズアレイ25によって構成され(詳細については後述)、立体的二次元画像表示装置100内の所定の位置に配置される。第1表示部11および第2表示部27は、この画像伝達パネル17に対してそれぞれ離間配置されることになる。この第1の実施形態においては、第1表示部11は、画像伝達パネル17の光軸上に配置され、かつ画像伝達パネル17と平行に配置されている。
また、画像伝達パネル17は、画像表示面11a,27aから出射される光(投影される二次元画像)を結像させて複数の立体的二次元画像13a,13bを空間15に表示させる。
この立体的二次元画像13a,13bは、マイクロレンズアレイ25の作動距離に応じて定義される空間上の一平面に表示される。立体的二次元画像表示装置100では、例えば図示しない筐体の前面に、その結像面21b,21aに表示される立体的二次元画像13(13a,13b)を正面から見ることができるように開口部が設けられる。
さらに、ハーフミラー19は、図2に示すように、第1表示部11から出射される光と、第2表示部27から出射される光とが交わる位置に配置され、第1表示部11からの光を透過させ、第2表示部27から出射される光を第1表示部11から出射される光に沿った方向に反射させる。
第1表示部11から出射される光はハーフミラー19を透過することから、第1表示部11の画像表示面11aに表示された二次元画像は、画像伝達パネル17を介して結像面21bに立体的二次元画像13bとして結像される。
また、第2表示部27から出射される光はハーフミラー19によって反射されることから、第2表示部27の画像表示面27aに表示された二次元画像は、画像伝達パネル17を介して結像面21aに立体的二次元画像13aとして結像される。
立体的二次元画像13a,13bの結像位置は、第1表示部11および第2表示部27と、画像伝達パネル17とのそれぞれ離間距離に応じて決まるため、第1表示部11と画像伝達パネル17との離間距離及び第2表示部27と画像伝達パネル17との離間距離をそれぞれ個別に設定することによって、複数の結像面21a、21bは距離を持って形成され、光軸上に位置する視点から観察する観察者は、遠近感をもって個々の立体的二次元画像を観察することが可能となる。つまり、観察者は、目視方向の空間15に、立体的二次元画像13a、13bを立体的二次元画像13として目視できるようになる。なお、図2中、31は、第2表示部27の仮想位置を表す。
このようなハーフミラー19によれば、第2表示部27は、第1表示部11からの出射光を遮ることなく、第1表示部11と同様の一般的なLCDを用いて、異なる立体的二次元画像13a、13bを空間15に重ねて結像させることが可能となる。
≪第2の実施形態≫
次に、本発明に係る第2の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置150の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置150は、図3に示すように、第1表示部11、第2表示部33、画像伝達パネル17を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2表示部33は、二次元画像を投影する画像表示面33aを備え、画像伝達パネル17の光軸上であり、第1表示部11と画像伝達パネル17との間に配置される。また、第2表示部33は、画像表示面11aに対向する面から画像表示面33aに向けて光透過性を有しており、第1表示部11から出射される光を透過させるとともに二次元画像を表示する。この第2表示部33としては、例えば、発光型表示装置である有機EL表示装置を好適に用いることができる。
第2表示部33が有機EL表示装置であれば、ハーフミラー19を用いる第1の実施形態に比べ、第1表示部11からの光の透過率を高めることができるので、結像面21bに結像される第1表示部11からの立体的二次元画像13bを明るくすることができる。
また、第2表示部33として有機EL表示装置を用いた場合、高い光透過率が得られ、また薄型であるので、画像伝達パネル17の光軸上であって第1表示部11と画像伝達パネル17との間に複数の第2表示部33を配置することが、より容易になる。図3に示す構成では、一つの第2表示部33が設けられているが、これと平行に複数の第2表示部33を配設することにより、観察者は、空間15に、2つ以上の立体的二次元画像を重ねて目視できるようになり、より忠実な立体情報の表現を可能にすることができる。
≪第3の実施形態≫
次に、本発明に係る第3の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置200を示す概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置200は、図4に示すように、第1表示部11、第2表示部33、第3表示部35、画像伝達パネル17を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態〜第2の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3表示部35は、第2表示部33と同様に、画像表示面11aに対向する面から画像表示面35aに向けて光透過性を有しており、第1表示部11から出射される光を透過させるとともに二次元画像を表示する。この第3表示部35としては、例えば、発光型表示装置である有機EL表示装置を好適に用いることができる。
また、第3の実施形態における第3表示部35は、画像伝達パネル17を挟んで第1表示部11とは反対側、画像伝達パネル17と観察者との間に設置される。
この図4に示す立体的二次元画像表示装置200では、第1表示部11と画像伝達パネル17との間に、この第2表示部33を備えることにより、結像面21aにも立体的二次元画像を表示することができる。
従って、立体的二次元画像表示装置200では、観察者は、目視方向の奥側に表示された第3表示部35の二次元画像を目視するとともに、その手前で結像面21a、21bに結像された第1表示部11と第2表示部33からの立体的二次元画像を目視することとなる。この第3の実施形態によれば、第3表示部35に表示された画像(例えば背景的画像)から、結像面21a、21bに結像される立体的二次元画像が浮き出して見え、立体感を高めることができる。さらに、ハーフミラー19を用いていないので、立体的二次元画像表示装置200をコンパクト化することができる。
また、立体的二次元画像表示装置200によれば、例えば第3表示部35と第1表示部11(第2表示部33)から同一の二次元画像を表示させることによって、立体的二次元画像の浮き出し効果・意外性をより高めることができる。さらに、第1表示部11(第2表示部33)からの二次元画像の表示をオフにすることによって、第3表示部35からの通常の二次元画像の表示も可能となる。
≪第4の実施形態≫
次に、本発明に係る第4の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図5は、本発明に係る第4の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置250の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置250は、図5に示すように、第1表示部11、第2表示部29、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態〜第3の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第4の実施形態による立体的二次元画像表示装置250は、ハーフミラー19と第2表示部29が第1の立体的二次元画像表示装置100と異なる位置にも配設されている。ハーフミラー19は、画像伝達パネル17を挟んで第1表示部11とは反対側、画像伝達パネル17と観察者との間に設置される。ハーフミラー19は、図5に示すように、画像伝達パネル17の光軸上で、画像伝達パネル17を透過して第1表示部11から出射される光と、第2表示部29から出射される光とが交わる位置に配置され、第1表示部11からの光を透過させ、第2表示部29から出射される光を第1表示部11から出射される光に沿った方向に反射させる。なお、図5中、91は、第2表示部29の仮想位置を表す。
この立体的二次元画像表示装置250では、第1表示部11の画像表示面11aに表示された二次元画像は、画像伝達パネル17を介して結像面21bに立体的二次元画像として結像される。
また、第2表示部29の画像表示面29aに表示された二次元画像は、ハーフミラー19によって反射されることによって、図5中、91の位置から表示されたことになる。従って、観察者は、目視方向の奥側、91の位置に仮想的に表示された第2表示部29の二次元画像を目視するとともに、その手前で結像面21bに結像された第1表示部11からの立体的二次元画像を目視することとなる。この第4の実施形態によれば、ハーフミラー19を通して見える第2表示部29に表示された二次元画像(例えば背景的画像)から、結像面21bに結像される立体的二次元画像が浮き出して見え、立体感を高めることができる。
なお、本実施例では一部説明を簡略化したが、もちろん立体的二次元画像の結像面は複数面あってもよい。
≪第5の実施形態≫
次に、本発明に係る第5の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置300の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置300は、図6に示すように、第1表示部11、第2表示部29、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態〜第4の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
ハーフミラー19は、図6に示すように、画像伝達パネル17の光軸上で、画像伝達パネル17を透過して第1表示部11から出射される光と、第2表示部29から出射される光とが交わる位置に配置され、第1表示部11からの光を反射させ、第2表示部29から出射される光を第1表示部11から出射される光に沿った方向に透過させる。また、画像伝達パネル17は、ハーフミラー19と第1表示部11との間に配置される。
この構成では、ハーフミラー19を通して第2表示部29が目視され、さらにハーフミラー19に反射された第1表示部11からの二次元画像が結像面21bに結像される。従って、観察者は、目視方向の奥側で第2表示部29に表示された画像を目視するとともに、その手前で結像面21bに結像された第1表示部11からの立体的二次元画像を目視することとなる。この第5の実施形態によれば、ハーフミラー19を通して見える第2表示部29に表示された二次元画像(例えば背景的画像)から、結像面21bに結像される立体的二次元画像が浮き出して見え、立体感を高めることができる。
なお、本実施例では一部説明を簡略化したが、もちろん立体的二次元画像の結像面は複数面あってもよい。
≪第6の実施形態≫
次に、本発明に係る第6の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図7は、本発明に係る第6の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置350の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置350は、図7に示すように、第1表示部11、第2表示部27、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。
前述の第1の実施形態〜第5の実施形態では、各表示部(第1表示部11、第2表示部27)が光軸に対して略垂直に配置されているが、本実施形態においては、第1表示部11及び第2表示部27は、光軸に対して所定の角度をもって傾けて配置される。
すなわち、第1表示部11は図7中に示されている軸に対する垂直面V1から所定の角度θ1傾けて配置され、第2表示部27は、図7中に示されている軸に対する垂直面V2から所定の角度θ2傾けて配置される。
なお、図7の例は、光軸に対して第1表示部11及び第2表示部27を傾けた以外の各部の配置は、第1の実施形態と、ほぼ同様の配置であり、第1の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
この構成では、結像面21bは光軸に対する垂直面V1と所定の角度θ1傾いており、立体的二次元画像13bも傾いて結像する。また、結像面21aは光軸に対する垂直面V1と所定の角度θ2傾いており、立体的二次元画像13aも傾いて結像する。
図7に示す例では、さらに第1表示部11と画像伝達パネル17との離間距離及び第2表示部27と画像伝達パネル17との離間距離を調整し、結像面21bと結像面21aとが略中央で交差するように配置する。
これにより、例えば図7のように、2つの映像(立体的二次元画像13b及び立体的二次元画像13a)が中央で交差してぶつかるようなアミューズメント性の高い映像など、より多様な映像表現が可能となる。
さらに、本発明の他の実施の形態に係る構成では、画像伝達パネル17として、結像位置可変手段を用いても良い。結像位置可変手段としては、一例として、画像伝達パネル17に備えられた焦点可変レンズが挙げられる。
また、焦点可変レンズとしては、所謂液晶レンズを好適に用いることができる。焦点可変レンズとは、印加電圧の大きさを制御することにより、液晶分子の長軸の向きを垂直方向に連続的に変えることができるレンズである。従って、液晶分子の配向の方位に入射した光に対して、屈折率が連続的に変化することになる。
この焦点可変レンズを用いて焦点距離を変化させることにより、二次元画像の結像の位置が移動して表示され、画像の浮き出し量を可変させて、さらに、意外性・立体感を高めることができる。
≪各実施形態における映像再生方法≫
次に、各実施形態の立体的二次元画像表示装置における、各表示部の映像再生方法を説明する。
図8は映像信号供給部41の概略構成を示すブロック図である。なお、図8においては、映像信号供給部41から映像信号が供給される先は、第1表示部11及び第2表示部27となっており、第1の実施形態に対応した図面となっているが、これは一例であり、他の実施形態においても同様の映像信号再生方法となる。以下、第1の実施形態に対応して説明する。
映像信号供給部41は、記録媒体43に光ビーム45を照射し、記録媒体43上の記録ピットを読取るピックアップ47と、ピックアップ47からの再生信号を復調する復調部49と、復調信号を第1表示部11用、及び第2表示部27用に分ける分配部51と、それぞれの復調信号を入力し、画像情報信号と音声情報信号に分離して出力するデマルチプレクサ53a、53bと、画像情報信号をデコード処理し、ビデオ信号を出力するビデオデコーダ55a、55bと、音声情報信号をデコード処理し、オーディオ信号を出力するオーディオデコーダ57a、57bと、記録媒体43を回転駆動するスピンドルモータ59と、スピンドルモータ59の回転制御とピックアップのフォーカスサーボ及びトラッキングサーボ制御を行うサーボ回路61と、ユーザー操作される操作部63と、操作部63からの操作信号に基づいて装置全体の制御を行うシステムコントローラ65と、メモリ67とから構成されている。
映像信号供給部41は、映像信号が記録された記録媒体43を再生し、第1表示部11、第2表示部27に映像信号を供給する。記録媒体43には、奥行き感を持つような立体的な視覚的効果が施された二次元画像の映像信号が予め記録されている。
奥行き感を持つ立体的な二次元画像としては、より具体的には、遠近法にて描画された画像、観察者に近い結像面21bに近景を大きく、観察者に遠い結像面21aに遠景を小さく表示する画像、前後の結像面21a、21bで近景と遠景とを交互に表示する画像、或いは動画像を表示するに際し近景の動きは速くかつ遠景の動きは遅く表示する画像等を挙げることができる。さらに、立体的二次元画像がより立体的に浮かび上がって見えるよう、立体的二次元画像以外の背景部分を黒色などの暗色としても良い。
次に、立体的二次元画像表示装置100の動作を説明する。
図9は第1表示部11及び第2表示部27に表示される映像例を表した説明図、図10は図9の映像が結像面に形成されることによって観察者により観察される映像を表した説明図である。
立体的二次元画像表示装置100では、先ず、映像信号供給部41において、記録媒体43に記録された再生信号が復調部49によって復調され、再生信号が分配部51によって、第1表示部11と、第2表示部27(光透過性の第2表示部33)とに分けられる。記録媒体43には、遠近法にて描画された画像信号や、音声信号が予め記録されている。
分配部51によって分けられたそれぞれの画像信号は、ビデオデコーダ55a、55bによってデコード処理され、ビデオ信号として第1表示部11、第2表示部27へ出力される。従って、第2表示部27からハーフミラー19を介して二次元画像を投影する光を画像伝達パネル17へ向けて出射し、第1表示部11から二次元画像を投影する光を画像伝達パネル17へ向けて出射しすることによって、結像面21b、および結像面21aに立体的二次元画像が表示される。
第1表示部11に表示される二次元画像は、観察者から見て手前側の結像面21bに結像され、第2表示部27に表示される二次元画像は観察者から見て奥側の結像面21aに結像される。例えば、同一物像を表示する場合には、図9(A)に示すように、第1表示部11には大きく、第2表示部27には小さく描画した物像を表示する。その結果、手前側の結像面21bに大きな物像71a、奥側の結像面21aに小さな物像71bが結像される。このような遠近法に合致した距離感で描写することにより、より一層効果的な立体表示が可能となる。
また、例えば、第1表示部11、第2表示部27に表示される物像71a、71bが前後に移動しているように表示する。
図9(A)に示した一つのフレーム画像では大きな物像71aが手前側の結像面21bの左側に表示され、小さな物像71bが奥側の結像面21aの右側に表示されている。
図9(B)に示した他のフレーム画像では大きな物像71aが手前側の結像面21bの右側に表示され、小さな物像71bが奥側の結像面21aの左側に表示される。これら2つのフレーム画像を映像信号供給部41によって交互に表示する。
つまり、前後の結像面21a、21bで近景の画像と、遠景の画像とを交互に切り替えるように表示する。これにより、立体的二次元画像の物像71a、71bが、図10に示すように、左右の二つの物像が、交互に前後に動いているように観察されることになる。
このように、前後の結像面で連続的に同一物像を表示することによって、複数の結像面を移動しているような表示が可能になる。また、図9のような2面の結像面ではなく、3面以上の複数の結像面を移動するような表示も可能で、より演出効果が高くなる。さらに、画像の移動(切り替わり)が滑らかになるように、図9の左側の画像と右側の画像の間を補完するような画像を用意し、画像の切り替わりの間に挿入することも考えられる。その場合、画像の切り替わりの間は前後の結像面で同時に同一物像を表示することになる。
この他、動画像を表示するに際し近景の物体の動きは速くかつ遠景の物体の動きは遅く表示する。このような運動視差による経験的な知識を利用して映像を作ることで、より効果的な立体表示が可能となる。
図11は、立体的二次元画像表示装置100に、2つの画像を前後2面の結像面に重ね合わせて表示し、この前後2面の画像の輝度比を変化させることで2面間の任意の位置に奥行き位置を知覚できる立体錯視現象で輝度変調型立体表示方式、またはDFD(Depth-Fused 3-D )方式と呼ばれる立体画像表示方式(NTT Technical Review Online 2004年8月号Vol.2 No.8「前後2面のLCDを積層した小型DFDディスプレイ」参照)を利用した場合の動作説明図である。
立体的二次元画像表示装置100は、表示される立体的二次元画像をより遠近感をもって表示されるように、映像信号供給部41によって、複数の結像面21a、21bの同一位置に、同一かつ輝度の異なる画像を表示させる上記DFD方式を利用してもよい。
DFD方式では、複数の点81、83、85を奥行き方向に重ねて配置し、それぞれの点81、83、85の輝度に差をつけると奥行き感が生じる現象を用いる。
図11に示すように、2つの結像面21a、21bに、点81、83、85を重ねて結像し、奥側の結像面21aに結像される点81を明るくすれば、その点81は遠くに感じ、手前側の結像面21bに結像される点85を明るくすれば、その点85は近くに感じる。
また、2つの結像面21a、21bの点83、83の明るさを同じとすれば、その中間にあるように感じる。
DFD方式は、一般的に2枚の画像表示装置を用いて行われているため、透明表示画面を透視して映像を目視する。よって、空間に浮き出した映像ではなく、ディスプレイ内部に表示される映像である。これに対し、立体的二次元画像表示装置100では、空間15に形成した複数の結像面21a、21bで輝度差をつけた点81、83、85を重ねることができるので、飛び出し効果によって既に立体感が表現されている画像に、さらに輝度差による奥行き感が付加されることで、相乗効果的に立体感を格段に高めることができるようになる。もちろん、この実施の形態でも3面以上の表示も可能である。
最後に画像伝達パネル17の構造について説明する。図12は画像伝達パネル17の拡大図である。
画像伝達パネル17は、マイクロレンズアレイ25によって構成される。マイクロレンズアレイ25は、例えば、光透過性に優れたガラス又は樹脂からなる透明基板の両面に、複数のマイクロ凸レンズ23が二次元状に配列されたレンズアレイ半体25a、および25bの二枚を一体化させて構成されている。
一方の面に形成された各マイクロ凸レンズ23aの光軸は、対向する位置に形成された他方の面に形成されたマイクロ凸レンズ23bの光軸と同一となるように形成されており、また各レンズアレイ半体25a、25b間で隣り合うマイクロ凸レンズ23b、23a同士の光軸も同一となるように重ね合わされている。
なお、本発明では、二枚のレンズアレイ半体25a、25bの各々の面(合計四面)の何れの面にもレンズアレイ面が構成されたマイクロレンズアレイ25を利用した実施例を記載するが、マイクロレンズアレイ25の構成としてはこれに限られるものではない。
マイクロレンズアレイ25は、各表示部に対して設定された所定の離間距離(マイクロレンズアレイ25の作動距離)だけ離れた位置に配置されている。このマイクロレンズアレイ25(画像伝達パネル17)は、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲を持つものである。
このマイクロレンズアレイ25は、各表示部の画像表示面から出射された二次元画像を画像表示面と反対側の所定距離だけ離れた空間に結像させることにより、画像表示面に表示された二次元画像を、空間上の二次元平面である結像面に結像することによって立体的二次元画像が表示される。
この結像された二次元画像は、その画像が奥行き感を持つものである場合やディスプレイ上の背景画像が黒くコントラストが強調されているような場合には、空間上に浮いて表示されることから、正面の観察者からは、あたかも立体画像が映し出されているように見える。つまり、結像面に表示される二次元画像は、擬似的な立体画像、すなわち、立体的二次元画像として観察者に認識される。
マイクロレンズアレイ25は、各表示部から入射された画像に対応する光をレンズアレイ半体25a、25bから入射させ、内部で一回反転させた後、レンズアレイ半体25a、25bから出射させることが望ましい。これにより、マイクロレンズアレイ25は、各表示部に表示された二次元画像を結像面上に正立の立体的二次元画像として表示することができる。
なお、マイクロレンズアレイ25は、レンズアレイ半体25a、25bを二枚一組で一体化するものに限らず、一枚で構成してもよく、また二枚以上の複数枚で構成してもよい。但し、このような一枚のマイクロ凸レンズを画像対応光が透過する場合、或いは三枚のマイクロ凸レンズを画像対応光が透過する場合においても、入射させた光を内部で一回反転させた後、出射させるようにして、正立の立体的二次元画像として表示させる。
マイクロレンズアレイ25を、このような構成にすることにより、光を結像させる作動距離が単一ではなく、ある一定の有効な範囲をもつことになるため、複数の立体的二次元画像を結像させることが可能になる。つまり、複数の結像面を観察することが可能になる。
以上詳述したように、本発明の各実施形態に係る立体的二次元画像表示装置(100、150、200、250、300、350)によれば、一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネル17と、前記一つの光軸上に画像伝達パネル17に対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面(11a、27a)を備え、画像表示面(11a、27a)から光を画像伝達パネル17に対して出射する複数の表示部(11、27)と、を備え、個々の表示部(11、27)と画像伝達パネル17との離間距離は、それぞれ個別に設定されることにより、複数の立体的二次元画像(13a、13b)を空間15に表示することを特徴とするので、複数の結像面21a、21bを空間15に形成することができ、浮出し効果・意外性を向上させることができるとともに、十分な立体感が得られ、高い演出効果を持続することができる。
また、本発明の各実施形態に係る立体的二次元画像表示方法によれば、一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネル17と、画像伝達パネル17に対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面(11a、27a)を備え、画像表示面(11a、27a)から光を画像伝達パネル17に対して出射する複数の表示部(11、27)と、を備えた装置(100、150、200、250、300、350)における立体的二次元画像表示方法であって、個々の表示部(11、27)と画像伝達パネル17との離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示することを特徴とするので、従来、一つであった結像面を、観察者の目視方向に複数配設することができ、それぞれの結像面21a、21bに遠近法に基づく画像を表示することで、従来に比べて立体感を大幅に向上させることができる。
第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 図1のA−A矢視図である。 第2の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第5の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第6の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 映像信号供給部の概略構成を示すブロック図である。 第1表示部及び第2表示部に表示される映像例を表した説明図である。 図9の映像が結像面に形成されることによって観察者により観察される映像を表した説明図である。 本発明に係る立体的二次元画像表示装置にDFD方式を利用した場合の動作説明図である。 画像伝達パネルの構成図である。
符号の説明
11 第1表示部
11a、27a、33a 画像表示面
13a、13b 立体的二次元画像
17 画像伝達パネル
19 ハーフミラー
21b 観察者に近い結像面
21a 観察者に遠い結像面
23 マイクロ凸レンズ(レンズ)
25 マイクロレンズアレイ
27 第2表示部
33 光透過性の第2表示部
100、150、200、250、300、350 立体的二次元画像表示装置
【0002】
で、簡単な構成で、あたかも立体画像が映し出されているように表示できる立体的二次元画像表示装置が提案されている。この立体的二次元画像表示装置は、立体像を含む二次元画像を平面状の画像表示面に表示する表示部と、画像表示面に離間して配置され、複数のレンズからなるマイクロレンズアレイからなり、表示部とは反対側に位置する空間に二次元画像の実像(結像)の結像面を生成する。この立体的二次元画像表示装置によれば、非常に簡単な構成で、しかも、格段に少ない情報量で臨場感を得ることができた。
[0006]
[特許文献1]
特開平10−221644号公報
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0007]
しかしながら、上記した従来の立体的二次元画像表示装置は、空間に二次元画像の結像面を生成するので、実像の浮き出し表示により奥行き感を生じさせ、非常に簡単な構成で、臨場感が得られるものの、常時、同じ浮き出し位置で立体的二次元画像を観察していると、浮き出し効果・意外性が低下し、高い演出効果を持続することが難しくなる問題があった。また、実像を浮き出させる結像面が単一であったため、奥行き違いの表現に限界があり、十分な立体感が得られず、これも高い演出効果を得る上での障害となっていた。
[0008]
本発明が解決しようとする課題としては、浮き出し効果・意外性が低下し高い演出効果を持続することが難しくなるという問題と、十分な立体感が得られず高い演出効果を得る上での障害となっていた問題と、がそれぞれ一例として挙げられる。
[課題を解決するための手段]
[0009]
請求項1記載の立体的二次元画像表示装置は、入射された光を内部で反転させた後、出射させ、正立等倍像である立体的二次元画像を一つの光軸上に結像させるマイクロレンズアレイと、前記一つの光軸上に前記マイクロレンズアレイに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記マイクロレンズアレイに対して出射する複数の表示部と、前記立体的二次元画像の元となる映像信号を分配して前記複数の表示部にそれぞれ供給する映像信号供給部と、を備え、前記マイクロレンズアレイは、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲を持ち、個々の前記表示部と前記マイクロレンズアレイとの離間距離は、それぞれ個別に設定されることにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示し、前記映像信号供給部は、前記複数の表示部に供給するそれぞれの映像信号を個別に変化させるように制御を行うことを特徴とする。
[0010]
請求項8記載の立体的二次元画像表示方法は、入射された光を内部で反転させた後、出射させ、正立等倍像である立体的二次元画像を一つの光軸上に結像させるマイクロレンズアレイと、前記一つの光軸上に前記マイクロレンズアレイに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記マイクロレンズアレイに対して出射する複数の表示部と、前記立体的二次元画像の元となる映像信号を分配して前記複数の表示部にそれぞれ供給する映像信号供給部と、を備えた装置における立体的二次元画像表示方法であって、前記マイクロレンズアレイは、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲を持ち、個々の前記表示部と前記マイクロレンズアレイとの離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示し、前記映像信号供給部は、前記複数の表示部に供給するそれぞれの映像信号を個別に変化させるように制御を行うことを特徴とする。
【0003】
[発明を実施するための最良の形態]
[0011]
以下、本発明に係る立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本発明において、「立体的二次元画像」と言った場合には、空間中に表示された二次元画像のことを意味する。
[0012]
≪第1の実施形態≫
まず、本発明に係る第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置100の構成を表す斜視図、図2は図1のA−A矢視図である。
[0013]
本実施形態による立体的二次元画像表示装置100は、図1および図2に示すように、第1表示部11、第2表示部27、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。
第1表示部11は、画像伝達パネル17に対して二次元画像を投影する画像表示面11aを備え、同様に第2表示部27は、画像伝達パネル17に対して二次元画像を投影する画像表示面27aを備える。
[0014]
第1表示部11および第2表示部27は、例えばその一例として、カラー液晶表示装置(LCD)を用いることができ、画像表示面11a,27aと、図示しないバックライト照明部及び駆動回路等を備える。また、第1表示部11および第2表示部27は、上記LCD以外にも、陰極線管、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro luminescence)表示装置などを用いることができる。駆動回路は、後述の映像信号供給部から入力された映
本発明は、二次元画像を空間に浮き出させて結像させることにより、奥行き感を持たせた立体的二次元画像を表示させる立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法に関する。
画像表示装置は、家庭用のテレビをはじめ、アミューズメント分野のゲーム機器、訓練分野のフライトシミュレータ、医療分野の手術支援システム、建築分野の景観シミュレーション、携帯電話の表示部等種々の分野で用いられている。近年、これらの分野で用いられる画像表示装置では、アミューズメント性や視認性を向上させるため、高臨場感の得られる立体表示技術の開発が試みられている。立体表示装置は、視差情報を用いたものと、奥行き情報を用いたものに大別することができる。視差情報を用いたものは、さらに、偏光メガネを用いるものと、用いないものとに分けることができる。
例えば、視差情報方式で偏光メガネを用いないものには、レンチキュラーレンズ法があり、一画面に複数画面を潜像させ、一定幅の半円柱型レンズを水平方向につなぎ合わせた透過スクリーンを通して複数画面を見ることで、立体表現や動画表現を可能とする。具体的には、目視者の両目に対応した左右2枚の視差画像から交互に配列されたストライプ画像を、レンチキュラーレンズを用いて目視者の両目に供給して立体像を認識させている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、レンチキュラーレンズ法は、一画面に複数の画面を潜像させるため、コンピュータ画像処理、レンチキュラーレンズ設計、レンズと画像との正確な組み合わせ作業が必要であり、高価になる傾向がある。また、奥行き情報を用いたものには三次元座標情報を全て表示する方式や、回折の効果により物体の反射光を完全に再現する電子ホログラフィシステムもあるが、情報量が多量となる。
これに対し、二次元画像をマイクロレンズアレイによって浮き出させて結像することで、簡単な構成で、あたかも立体画像が映し出されているように表示できる立体的二次元画像表示装置が提案されている。この立体的二次元画像表示装置は、立体像を含む二次元画像を平面状の画像表示面に表示する表示部と、画像表示面に離間して配置され、複数のレンズからなるマイクロレンズアレイからなり、表示部とは反対側に位置する空間に二次元画像の実像(結像)の結像面を生成する。この立体的二次元画像表示装置によれば、非常に簡単な構成で、しかも、格段に少ない情報量で臨場感を得ることができた。
特開平10−221644号公報
しかしながら、上記した従来の立体的二次元画像表示装置は、空間に二次元画像の結像面を生成するので、実像の浮き出し表示により奥行き感を生じさせ、非常に簡単な構成で、臨場感が得られるものの、常時、同じ浮き出し位置で立体的二次元画像を観察していると、浮き出し効果・意外性が低下し、高い演出効果を持続することが難しくなる問題があった。また、実像を浮き出させる結像面が単一であったため、奥行き違いの表現に限界があり、十分な立体感が得られず、これも高い演出効果を得る上での障害となっていた。
本発明が解決しようとする課題としては、浮き出し効果・意外性が低下し高い演出効果を持続することが難しくなるという問題と、十分な立体感が得られず高い演出効果を得る上での障害となっていた問題と、がそれぞれ一例として挙げられる。
請求項1記載の立体的二次元画像表示装置は、入射された光を内部で反転させた後、出射させ、正立等倍像である立体的二次元画像を一つの光軸上に結像させるマイクロレンズアレイと、前記一つの光軸上に前記マイクロレンズアレイに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記マイクロレンズアレイに対して出射する複数の表示部と、前記立体的二次元画像の元となる映像信号を分配して前記複数の表示部にそれぞれ供給する映像信号供給部と、を備え、前記マイクロレンズアレイは、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲を持ち、個々の前記表示部と前記マイクロレンズアレイとの離間距離は、それぞれ個別に設定されることにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示し、前記映像信号供給部は、前記複数の表示部に供給するそれぞれの映像信号を個別に変化させるように制御を行い、前記複数の表示部、または前記複数の立体的二次元画像は、前記一つの光軸上に対して非垂直であり、前記複数の立体的二次元画像は、観察者の目視方向からは、空間中で奥行き方向に重なっており、且つ互いに非平行であることを特徴とする。
請求項記載の立体的二次元画像表示方法は、入射された光を内部で反転させた後、出射させ、正立等倍像である立体的二次元画像を一つの光軸上に結像させるマイクロレンズアレイと、前記一つの光軸上に前記マイクロレンズアレイに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記マイクロレンズアレイに対して出射する複数の表示部と、前記立体的二次元画像の元となる映像信号を分配して前記複数の表示部にそれぞれ供給する映像信号供給部と、を備えた装置における立体的二次元画像表示方法であって、前記マイクロレンズアレイは、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲を持ち、個々の前記表示部と前記マイクロレンズアレイとの離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示し、前記映像信号供給部は、前記複数の表示部に供給するそれぞれの映像信号を個別に変化させるように制御を行い、前記複数の表示部、または前記複数の立体的二次元画像は、前記一つの光軸上に対して非垂直であり、前記複数の立体的二次元画像は、観察者の目視方向からは、空間中で奥行き方向に重なっており、且つ互いに非平行であることを特徴とする。
以下、本発明に係る立体的二次元画像表示装置及び立体的二次元画像表示方法の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本発明において、「立体的二次元画像」と言った場合には、空間中に表示された二次元画像のことを意味する。
≪第1の実施形態≫
まず、本発明に係る第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置100の構成を表す斜視図、図2は図1のA−A矢視図である。
本実施形態による立体的二次元画像表示装置100は、図1および図2に示すように、第1表示部11、第2表示部27、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。
第1表示部11は、画像伝達パネル17に対して二次元画像を投影する画像表示面11aを備え、同様に第2表示部27は、画像伝達パネル17に対して二次元画像を投影する画像表示面27aを備える。
第1表示部11および第2表示部27は、例えばその一例として、カラー液晶表示装置(LCD)を用いることができ、画像表示面11a,27aと、図示しないバックライト照明部及び駆動回路等を備える。また、第1表示部11および第2表示部27は、上記LCD以外にも、陰極線管、プラズマディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)表示装置などを用いることができる。駆動回路は、後述の映像信号供給部から入力された映像信号に基づき、LCDへ表示駆動信号を出力し、奥行き感を持つ立体的な二次元画像を画像表示面11a,27aに表示させる。
また、画像伝達パネル17は、マイクロレンズアレイ25によって構成され(詳細については後述)、立体的二次元画像表示装置100内の所定の位置に配置される。第1表示部11および第2表示部27は、この画像伝達パネル17に対してそれぞれ離間配置されることになる。この第1の実施形態においては、第1表示部11は、画像伝達パネル17の光軸上に配置され、かつ画像伝達パネル17と平行に配置されている。
また、画像伝達パネル17は、画像表示面11a,27aから出射される光(投影される二次元画像)を結像させて複数の立体的二次元画像13a,13bを空間15に表示させる。
この立体的二次元画像13a,13bは、マイクロレンズアレイ25の作動距離に応じて定義される空間上の一平面に表示される。立体的二次元画像表示装置100では、例えば図示しない筐体の前面に、その結像面21b,21aに表示される立体的二次元画像13(13a,13b)を正面から見ることができるように開口部が設けられる。
さらに、ハーフミラー19は、図2に示すように、第1表示部11から出射される光と、第2表示部27から出射される光とが交わる位置に配置され、第1表示部11からの光を透過させ、第2表示部27から出射される光を第1表示部11から出射される光に沿った方向に反射させる。
第1表示部11から出射される光はハーフミラー19を透過することから、第1表示部11の画像表示面11aに表示された二次元画像は、画像伝達パネル17を介して結像面21bに立体的二次元画像13bとして結像される。
また、第2表示部27から出射される光はハーフミラー19によって反射されることから、第2表示部27の画像表示面27aに表示された二次元画像は、画像伝達パネル17を介して結像面21aに立体的二次元画像13aとして結像される。
立体的二次元画像13a,13bの結像位置は、第1表示部11および第2表示部27と、画像伝達パネル17とのそれぞれ離間距離に応じて決まるため、第1表示部11と画像伝達パネル17との離間距離及び第2表示部27と画像伝達パネル17との離間距離をそれぞれ個別に設定することによって、複数の結像面21a、21bは距離を持って形成され、光軸上に位置する視点から観察する観察者は、遠近感をもって個々の立体的二次元画像を観察することが可能となる。つまり、観察者は、目視方向の空間15に、立体的二次元画像13a、13bを立体的二次元画像13として目視できるようになる。なお、図2中、31は、第2表示部27の仮想位置を表す。
このようなハーフミラー19によれば、第2表示部27は、第1表示部11からの出射光を遮ることなく、第1表示部11と同様の一般的なLCDを用いて、異なる立体的二次元画像13a、13bを空間15に重ねて結像させることが可能となる。
≪第2の実施形態≫
次に、本発明に係る第2の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置150の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置150は、図3に示すように、第1表示部11、第2表示部33、画像伝達パネル17を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2表示部33は、二次元画像を投影する画像表示面33aを備え、画像伝達パネル17の光軸上であり、第1表示部11と画像伝達パネル17との間に配置される。また、第2表示部33は、画像表示面11aに対向する面から画像表示面33aに向けて光透過性を有しており、第1表示部11から出射される光を透過させるとともに二次元画像を表示する。この第2表示部33としては、例えば、発光型表示装置である有機EL表示装置を好適に用いることができる。
第2表示部33が有機EL表示装置であれば、ハーフミラー19を用いる第1の実施形態に比べ、第1表示部11からの光の透過率を高めることができるので、結像面21bに結像される第1表示部11からの立体的二次元画像13bを明るくすることができる。
また、第2表示部33として有機EL表示装置を用いた場合、高い光透過率が得られ、また薄型であるので、画像伝達パネル17の光軸上であって第1表示部11と画像伝達パネル17との間に複数の第2表示部33を配置することが、より容易になる。図3に示す構成では、一つの第2表示部33が設けられているが、これと平行に複数の第2表示部33を配設することにより、観察者は、空間15に、2つ以上の立体的二次元画像を重ねて目視できるようになり、より忠実な立体情報の表現を可能にすることができる。
≪第3の実施形態≫
次に、本発明に係る第3の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置200を示す概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置200は、図4に示すように、第1表示部11、第2表示部33、第3表示部35、画像伝達パネル17を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態〜第2の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3表示部35は、第2表示部33と同様に、画像表示面11aに対向する面から画像表示面35aに向けて光透過性を有しており、第1表示部11から出射される光を透過させるとともに二次元画像を表示する。この第3表示部35としては、例えば、発光型表示装置である有機EL表示装置を好適に用いることができる。
また、第3の実施形態における第3表示部35は、画像伝達パネル17を挟んで第1表示部11とは反対側、画像伝達パネル17と観察者との間に設置される。
この図4に示す立体的二次元画像表示装置200では、第1表示部11と画像伝達パネル17との間に、この第2表示部33を備えることにより、結像面21aにも立体的二次元画像を表示することができる。
従って、立体的二次元画像表示装置200では、観察者は、目視方向の奥側に表示された第3表示部35の二次元画像を目視するとともに、その手前で結像面21a、21bに結像された第1表示部11と第2表示部33からの立体的二次元画像を目視することとなる。この第3の実施形態によれば、第3表示部35に表示された画像(例えば背景的画像)から、結像面21a、21bに結像される立体的二次元画像が浮き出して見え、立体感を高めることができる。さらに、ハーフミラー19を用いていないので、立体的二次元画像表示装置200をコンパクト化することができる。
また、立体的二次元画像表示装置200によれば、例えば第3表示部35と第1表示部11(第2表示部33)から同一の二次元画像を表示させることによって、立体的二次元画像の浮き出し効果・意外性をより高めることができる。さらに、第1表示部11(第2表示部33)からの二次元画像の表示をオフにすることによって、第3表示部35からの通常の二次元画像の表示も可能となる。
≪第4の実施形態≫
次に、本発明に係る第4の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図5は、本発明に係る第4の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置250の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置250は、図5に示すように、第1表示部11、第2表示部29、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態〜第3の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第4の実施形態による立体的二次元画像表示装置250は、ハーフミラー19と第2表示部29が第1の立体的二次元画像表示装置100と異なる位置にも配設されている。ハーフミラー19は、画像伝達パネル17を挟んで第1表示部11とは反対側、画像伝達パネル17と観察者との間に設置される。ハーフミラー19は、図5に示すように、画像伝達パネル17の光軸上で、画像伝達パネル17を透過して第1表示部11から出射される光と、第2表示部29から出射される光とが交わる位置に配置され、第1表示部11からの光を透過させ、第2表示部29から出射される光を第1表示部11から出射される光に沿った方向に反射させる。なお、図5中、91は、第2表示部29の仮想位置を表す。
この立体的二次元画像表示装置250では、第1表示部11の画像表示面11aに表示された二次元画像は、画像伝達パネル17を介して結像面21bに立体的二次元画像として結像される。
また、第2表示部29の画像表示面29aに表示された二次元画像は、ハーフミラー19によって反射されることによって、図5中、91の位置から表示されたことになる。従って、観察者は、目視方向の奥側、91の位置に仮想的に表示された第2表示部29の二次元画像を目視するとともに、その手前で結像面21bに結像された第1表示部11からの立体的二次元画像を目視することとなる。この第4の実施形態によれば、ハーフミラー19を通して見える第2表示部29に表示された二次元画像(例えば背景的画像)から、結像面21bに結像される立体的二次元画像が浮き出して見え、立体感を高めることができる。
なお、本実施例では一部説明を簡略化したが、もちろん立体的二次元画像の結像面は複数面あってもよい。
≪第5の実施形態≫
次に、本発明に係る第5の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置300の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置300は、図6に示すように、第1表示部11、第2表示部29、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。なお、第1の実施形態〜第4の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
ハーフミラー19は、図6に示すように、画像伝達パネル17の光軸上で、画像伝達パネル17を透過して第1表示部11から出射される光と、第2表示部29から出射される光とが交わる位置に配置され、第1表示部11からの光を反射させ、第2表示部29から出射される光を第1表示部11から出射される光に沿った方向に透過させる。また、画像伝達パネル17は、ハーフミラー19と第1表示部11との間に配置される。
この構成では、ハーフミラー19を通して第2表示部29が目視され、さらにハーフミラー19に反射された第1表示部11からの二次元画像が結像面21bに結像される。従って、観察者は、目視方向の奥側で第2表示部29に表示された画像を目視するとともに、その手前で結像面21bに結像された第1表示部11からの立体的二次元画像を目視することとなる。この第5の実施形態によれば、ハーフミラー19を通して見える第2表示部29に表示された二次元画像(例えば背景的画像)から、結像面21bに結像される立体的二次元画像が浮き出して見え、立体感を高めることができる。
なお、本実施例では一部説明を簡略化したが、もちろん立体的二次元画像の結像面は複数面あってもよい。
≪第6の実施形態≫
次に、本発明に係る第6の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置について説明する。
図7は、本発明に係る第6の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置350の概略構成図である。
立体的二次元画像表示装置350は、図7に示すように、第1表示部11、第2表示部27、画像伝達パネル17、およびハーフミラー19を備え、図示しない映像信号供給部41(詳細については後述)から供給される映像を再生する。
前述の第1の実施形態〜第5の実施形態では、各表示部(第1表示部11、第2表示部27)が光軸に対して略垂直に配置されているが、本実施形態においては、第1表示部11及び第2表示部27は、光軸に対して所定の角度をもって傾けて配置される。
すなわち、第1表示部11は図7中に示されている軸に対する垂直面V1から所定の角度θ1傾けて配置され、第2表示部27は、図7中に示されている軸に対する垂直面V2から所定の角度θ2傾けて配置される。
なお、図7の例は、光軸に対して第1表示部11及び第2表示部27を傾けた以外の各部の配置は、第1の実施形態と、ほぼ同様の配置であり、第1の実施形態と同じものには同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
この構成では、結像面21bは光軸に対する垂直面V1と所定の角度θ1傾いており、立体的二次元画像13bも傾いて結像する。また、結像面21aは光軸に対する垂直面V1と所定の角度θ2傾いており、立体的二次元画像13aも傾いて結像する。
図7に示す例では、さらに第1表示部11と画像伝達パネル17との離間距離及び第2表示部27と画像伝達パネル17との離間距離を調整し、結像面21bと結像面21aとが略中央で交差するように配置する。
これにより、例えば図7のように、2つの映像(立体的二次元画像13b及び立体的二次元画像13a)が中央で交差してぶつかるようなアミューズメント性の高い映像など、より多様な映像表現が可能となる。
さらに、本発明の他の実施の形態に係る構成では、画像伝達パネル17として、結像位置可変手段を用いても良い。結像位置可変手段としては、一例として、画像伝達パネル17に備えられた焦点可変レンズが挙げられる。
また、焦点可変レンズとしては、所謂液晶レンズを好適に用いることができる。焦点可変レンズとは、印加電圧の大きさを制御することにより、液晶分子の長軸の向きを垂直方向に連続的に変えることができるレンズである。従って、液晶分子の配向の方位に入射した光に対して、屈折率が連続的に変化することになる。
この焦点可変レンズを用いて焦点距離を変化させることにより、二次元画像の結像の位置が移動して表示され、画像の浮き出し量を可変させて、さらに、意外性・立体感を高めることができる。
≪各実施形態における映像再生方法≫
次に、各実施形態の立体的二次元画像表示装置における、各表示部の映像再生方法を説明する。
図8は映像信号供給部41の概略構成を示すブロック図である。なお、図8においては、映像信号供給部41から映像信号が供給される先は、第1表示部11及び第2表示部27となっており、第1の実施形態に対応した図面となっているが、これは一例であり、他の実施形態においても同様の映像信号再生方法となる。以下、第1の実施形態に対応して説明する。
映像信号供給部41は、記録媒体43に光ビーム45を照射し、記録媒体43上の記録ピットを読取るピックアップ47と、ピックアップ47からの再生信号を復調する復調部49と、復調信号を第1表示部11用、及び第2表示部27用に分ける分配部51と、それぞれの復調信号を入力し、画像情報信号と音声情報信号に分離して出力するデマルチプレクサ53a、53bと、画像情報信号をデコード処理し、ビデオ信号を出力するビデオデコーダ55a、55bと、音声情報信号をデコード処理し、オーディオ信号を出力するオーディオデコーダ57a、57bと、記録媒体43を回転駆動するスピンドルモータ59と、スピンドルモータ59の回転制御とピックアップのフォーカスサーボ及びトラッキングサーボ制御を行うサーボ回路61と、ユーザー操作される操作部63と、操作部63からの操作信号に基づいて装置全体の制御を行うシステムコントローラ65と、メモリ67とから構成されている。
映像信号供給部41は、映像信号が記録された記録媒体43を再生し、第1表示部11、第2表示部27に映像信号を供給する。記録媒体43には、奥行き感を持つような立体的な視覚的効果が施された二次元画像の映像信号が予め記録されている。
奥行き感を持つ立体的な二次元画像としては、より具体的には、遠近法にて描画された画像、観察者に近い結像面21bに近景を大きく、観察者に遠い結像面21aに遠景を小さく表示する画像、前後の結像面21a、21bで近景と遠景とを交互に表示する画像、或いは動画像を表示するに際し近景の動きは早くかつ遠景の動きは遅く表示する画像等を挙げることができる。さらに、立体的二次元画像がより立体的に浮かび上がって見えるよう、立体的二次元画像以外の背景部分を黒色などの暗色としても良い。
次に、立体的二次元画像表示装置100の動作を説明する。
図9は第1表示部11及び第2表示部27に表示される映像例を表した説明図、図10は図9の映像が結像面に形成されることによって観察者により観察される映像を表した説明図である。
立体的二次元画像表示装置100では、先ず、映像信号供給部41において、記録媒体43に記録された再生信号が復調部49によって復調され、再生信号が分配部51によって、第1表示部11と、第2表示部27(光透過性の第2表示部33)とに分けられる。記録媒体43には、遠近法にて描画された画像信号や、音声信号が予め記録されている。
分配部51によって分けられたそれぞれの画像信号は、ビデオデコーダ55a、55bによってデコード処理され、ビデオ信号として第1表示部11、第2表示部27へ出力される。従って、第2表示部27からハーフミラー19を介して二次元画像を投影する光を画像伝達パネル17へ向けて出射し、第1表示部11から二次元画像を投影する光を画像伝達パネル17へ向けて出射しすることによって、結像面21b、および結像面21aに立体的二次元画像が表示される。
第1表示部11に表示される二次元画像は、観察者から見て手前側の結像面21bに結像され、第2表示部27に表示される二次元画像は観察者から見て奥側の結像面21aに結像される。例えば、同一物像を表示する場合には、図9(A)に示すように、第1表示部11には大きく、第2表示部27には小さく描画した物像を表示する。その結果、手前側の結像面21bに大きな物像71a、奥側の結像面21aに小さな物像71bが結像される。このような遠近法に合致した距離感で描写することにより、より一層効果的な立体表示が可能となる。
また、例えば、第1表示部11、第2表示部27に表示される物像71a、71bが前後に移動しているように表示する。
図9(A)に示した一つのフレーム画像では大きな物像71aが手前側の結像面21bの左側に表示され、小さな物像71bが奥側の結像面21aの右側に表示されている。
図9(B)に示した他のフレーム画像では大きな物像71aが手前側の結像面21bの右側に表示され、小さな物像71bが奥側の結像面21aの左側に表示される。これら2つのフレーム画像を映像信号供給部41によって交互に表示する。
つまり、前後の結像面21a、21bで近景の画像と、遠景の画像とを交互に切り替えるように表示する。これにより、立体的二次元画像の物像71a、71bが、図10に示すように、左右の二つの物像が、交互に前後に動いているように観察されることになる。
このように、前後の結像面で連続的に同一物像を表示することによって、複数の結像面を移動しているような表示が可能になる。また、図9のような2面の結像面ではなく、3面以上の複数の結像面を移動するような表示も可能で、より演出効果が高くなる。さらに、画像の移動(切り替わり)が滑らかになるように、図9の左側の画像と右側の画像の間を補完するような画像を用意し、画像の切り替わりの間に挿入することも考えられる。その場合、画像の切り替わりの間は前後の結像面で同時に同一物像を表示することになる。
この他、動画像を表示するに際し近景の物体の動きは早くかつ遠景の物体の動きは遅く表示する。このような運動視差による経験的な知識を利用して映像を作ることで、より効果的な立体表示が可能となる。
図11は、立体的二次元画像表示装置100に、2つの画像を前後2面の結像面に重ね合わせて表示し、この前後2面の画像の輝度比を変化させることで2面間の任意の位置に奥行き位置を知覚できる立体錯視現象で輝度変調型立体表示方式、またはDFD(Depth-Fused 3-D )方式と呼ばれる立体画像表示方式(NTT Technical Review Online 2004年8月号Vol.2 No.8「前後2面のLCDを積層した小型DFDディスプレイ」参照)を利用した場合の動作説明図である。
立体的二次元画像表示装置100は、表示される立体的二次元画像をより遠近感をもって表示されるように、映像信号供給部41によって、複数の結像面21a、21bの同一位置に、同一かつ輝度の異なる画像を表示させる上記DFD方式を利用してもよい。
DFD方式では、複数の点81、83、85を奥行き方向に重ねて配置し、それぞれの点81、83、85の輝度に差をつけると奥行き感が生じる現象を用いる。
図11に示すように、2つの結像面21a、21bに、点81、83、85を重ねて結像し、奥側の結像面21aに結像される点81を明るくすれば、その点81は遠くに感じ、手前側の結像面21bに結像される点85を明るくすれば、その点85は近くに感じる。
また、2つの結像面21a、21bの点83、83の明るさを同じとすれば、その中間にあるように感じる。
DFD方式は、一般的に2枚の画像表示装置を用いて行われているため、透明表示画面を透視して映像を目視する。よって、空間に浮き出した映像ではなく、ディスプレイ内部に表示される映像である。これに対し、立体的二次元画像表示装置100では、空間15に形成した複数の結像面21a、21bで輝度差をつけた点81、83、85を重ねることができるので、飛び出し効果によって既に立体感が表現されている画像に、さらに輝度差による奥行き感が付加されることで、相乗効果的に立体感を格段に高めることができるようになる。もちろん、この実施の形態でも3面以上の表示も可能である。
最後に画像伝達パネル17の構造について説明する。図12は画像伝達パネル17の拡大図である。
画像伝達パネル17は、マイクロレンズアレイ25によって構成される。マイクロレンズアレイ25は、例えば、光透過性に優れたガラス又は樹脂からなる透明基板の両面に、複数のマイクロ凸レンズ23が二次元状に配列されたレンズアレイ半体25a、および25bの二枚を一体化させて構成されている。
一方の面に形成された各マイクロ凸レンズ23aの光軸は、対向する位置に形成された他方の面に形成されたマイクロ凸レンズ23bの光軸と同一となるように形成されており、また各レンズアレイ半体25a、25b間で隣り合うマイクロ凸レンズ23b、23a同士の光軸も同一となるように重ね合わされている。
なお、本発明では、二枚のレンズアレイ半体25a、25bの各々の面(合計四面)の何れの面にもレンズアレイ面が構成されたマイクロレンズアレイ25を利用した実施例を記載するが、マイクロレンズアレイ25の構成としてはこれに限られるものではない。
マイクロレンズアレイ25は、各表示部に対して設定された所定の離間距離(マイクロレンズアレイ25の作動距離)だけ離れた位置に配置されている。このマイクロレンズアレイ25(画像伝達パネル17)は、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲を持つものである。
このマイクロレンズアレイ25は、各表示部の画像表示面から出射された二次元画像を画像表示面と反対側の所定距離だけ離れた空間に結像させることにより、画像表示面に表示された二次元画像を、空間上の二次元平面である結像面に結像することによって立体的二次元画像が表示される。
この結像された二次元画像は、その画像が奥行き感を持つものである場合やディスプレイ上の背景画像が黒くコントラストが強調されているような場合には、空間上に浮いて表示されることから、正面の観察者からは、あたかも立体画像が映し出されているように見える。つまり、結像面に表示される二次元画像は、擬似的な立体画像、すなわち、立体的二次元画像として観察者に認識される。
マイクロレンズアレイ25は、各表示部から入射された画像に対応する光をレンズアレイ半体25a、25bから入射させ、内部で一回反転させた後、レンズアレイ半体25a、25bから出射させることが望ましい。これにより、マイクロレンズアレイ25は、各表示部に表示された二次元画像を結像面上に正立の立体的二次元画像として表示することができる。
なお、マイクロレンズアレイ25は、レンズアレイ半体25a、25bを二枚一組で一体化するものに限らず、一枚で構成してもよく、また二枚以上の複数枚で構成してもよい。但し、このような一枚のマイクロ凸レンズを画像対応光が透過する場合、或いは三枚のマイクロ凸レンズを画像対応光が透過する場合においても、入射させた光を内部で一回反転させた後、出射させるようにして、正立の立体的二次元画像として表示させる。
マイクロレンズアレイ25を、このような構成にすることにより、光を結像させる作動距離が単一ではなく、ある一定の有効な範囲をもつことになるため、複数の立体的二次元画像を結像させることが可能になる。つまり、複数の結像面を観察することが可能になる。
以上詳述したように、本発明の各実施形態に係る立体的二次元画像表示装置(100、150、200、250、300、350)によれば、一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネル17と、前記一つの光軸上に画像伝達パネル17に対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面(11a、27a)を備え、画像表示面(11a、27a)から光を画像伝達パネル17に対して出射する複数の表示部(11、27)と、を備え、個々の表示部(11、27)と画像伝達パネル17との離間距離は、それぞれ個別に設定されることにより、複数の立体的二次元画像(13a、13b)を空間15に表示することを特徴とするので、複数の結像面21a、21bを空間15に形成することができ、浮出し効果・意外性を向上させることができるとともに、十分な立体感が得られ、高い演出効果を持続することができる。
また、本発明の各実施形態に係る立体的二次元画像表示方法によれば、一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネル17と、画像伝達パネル17に対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面(11a、27a)を備え、画像表示面(11a、27a)から光を画像伝達パネル17に対して出射する複数の表示部(11、27)と、を備えた装置(100、150、200、250、300、350)における立体的二次元画像表示方法であって、個々の表示部(11、27)と画像伝達パネル17との離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示することを特徴とするので、従来、一つであった結像面を、観察者の目視方向に複数配設することができ、それぞれの結像面21a、21bに遠近法に基づく画像を表示することで、従来に比べて立体感を大幅に向上させることができる。
第1の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 図1のA−A矢視図である。 第2の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第5の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 第6の実施形態に係る立体的二次元画像表示装置の構成を示す図である。 映像信号供給部の概略構成を示すブロック図である。 第1表示部及び第2表示部に表示される映像例を表した説明図である。 図9の映像が結像面に形成されることによって観察者により観察される映像を表した説明図である。 本発明に係る立体的二次元画像表示装置にDFD方式を利用した場合の動作説明図である。 画像伝達パネルの構成図である。
符号の説明
11 第1表示部
11a、27a、33a 画像表示面
13a、13b 立体的二次元画像
17 画像伝達パネル
19 ハーフミラー
21b 観察者に近い結像面
21a 観察者に遠い結像面
23 マイクロ凸レンズ(レンズ)
25 マイクロレンズアレイ
27 第2表示部
33 光透過性の第2表示部
100、150、200、250、300、350 立体的二次元画像表示装置

Claims (15)

  1. 一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネルと、
    前記一つの光軸上に前記画像伝達パネルに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記画像伝達パネルに対して出射する複数の表示部と、
    を備え、
    個々の前記表示部と前記画像伝達パネルとの離間距離は、それぞれ個別に設定されることにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示することを特徴とする立体的二次元画像表示装置。
  2. 前記画像伝達パネルは、光を結像させる作動距離が単一ではなく、範囲をもつことを特徴とする請求項1記載の立体的二次元画像表示装置。
  3. 前記画像伝達パネルは、
    マイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項1又は2記載の立体的二次元画像表示装置。
  4. 前記マイクロレンズアレイは、
    2次元状に配列された複数のレンズからなり、前記複数のレンズのそれぞれが同軸に配置された少なくとも一対の凸レンズからなることを特徴とする請求項3記載の立体的二次元画像表示装置。
  5. 前記立体的二次元画像表示装置は、
    前記表示部からの光を透過させるとともに、他の前記表示部からの光を反射させ、複数の前記表示部を前記一つの光軸上に合成する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示装置。
  6. 前記複数の表示部うち少なくとも一つの表示部は、前記画像表示面に対向する面から前記画像表示面に向けて光透過性を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示装置。
  7. 前記画像伝達パネルを挟んで前記表示部とは反対側の前記一つの光軸上に、さらに表示部を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示装置。
  8. 前記複数の表示部、または前記複数の立体的二次元画像は、前記一つの光軸上に対して非垂直であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示装置。
  9. 前記画像伝達パネルが、
    結像位置可変機能を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示装置。
  10. 一つの光軸上に光を結像させて立体的二次元画像を表示する画像伝達パネルと、
    前記一つの光軸上に前記画像伝達パネルに対して離間配置され、二次元画像を表示する画像表示面を備え、前記画像表示面から光を前記画像伝達パネルに対して出射する複数の表示部と、を備えた装置における立体的二次元画像表示方法であって、
    個々の前記表示部と前記画像伝達パネルとの離間距離を、それぞれ個別に設定することにより、複数の立体的二次元画像を空間に表示することを特徴とする立体的二次元画像表示方法。
  11. 前記表示部に、遠近法にて描画された画像を表示することを特徴とする請求項10記載の立体的二次元画像表示方法。
  12. 複数の結像面に形成されるそれぞれの画像のうち、観察者に近い結像面に近景の画像を大きく、かつ観察者に遠い結像面に遠景の画像を小さく表示することを特徴とする請求項10又は11記載の立体的二次元画像表示方法。
  13. 動画像を表示するに際し近景の物体の動きは速くかつ遠景の物体の動きは遅く表示することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示方法。
  14. 複数の結像面において、前後の結像面に同時または連続的に同一物体画像を表示する請求項10乃至13のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示方法。
  15. 複数の結像面において、輝度変調型の立体表示画像を表示する請求項10乃至14のいずれか1項記載の立体的二次元画像表示方法。
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