JPWO2006059673A1 - 無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム - Google Patents

無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006059673A1
JPWO2006059673A1 JP2006515458A JP2006515458A JPWO2006059673A1 JP WO2006059673 A1 JPWO2006059673 A1 JP WO2006059673A1 JP 2006515458 A JP2006515458 A JP 2006515458A JP 2006515458 A JP2006515458 A JP 2006515458A JP WO2006059673 A1 JPWO2006059673 A1 JP WO2006059673A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio
frequency
shelf
baseband
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006515458A
Other languages
English (en)
Inventor
有一 塚本
有一 塚本
秀教 石井
秀教 石井
健次 高木
健次 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2006059673A1 publication Critical patent/JPWO2006059673A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

無線リソースの使用状況を管理する無線リソース管理手段(105)と、無線基地局(107)のベースバンド信号処理手段(111)のリソースの使用状況を管理する棚情報管理手段(101)と、無線リソースの使用状況と無線基地局(107)のベースバンド処理手段(111)のリソースの使用状況とに基づいて、無線基地局(107)が使用する呼の周波数の選択と無線基地局(107)のベースバンド信号処理手段(111)への棚の割り当て位置の選択とを決定し制御する制御手段(106)とを有する。これにより、無線ネットワーク制御装置は、無線またはベースバンドの空きリソース量が足りないために呼損となる確率を低減することができる。

Description

本発明は無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムに関する。
近年、第三世代携帯電話サービスが開始され、通信速度の大幅な向上により、静止画やテキストメールに留まらない音楽や動画といった大容量コンテンツの利用も増えてきている。これに伴い、様々なデータ速度の混在、複数サービスの同時提供、回線交換だけでなく、効率的なパケットサービスの提供が可能な無線リソースおよび無線基地局(Base Transceiver Station:BTS)のベースバンド信号処理部のベースバンドリソースの有効利用が求められている。
従来のW−CDMA方式における無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:RNC)による無線リソースおよびベースバンドリソースのリソース制御方式においては、無線リソースの空きリソース量のみ、またはベースバンドリソースの空きリソース量のみに着目して呼の割り当てを行うものであった。この方式は、例えば、特表2003−524335号公報、特開2003−87854号公報、および文献「W−CDMA移動通信方式」(立川敬二監修、丸善株式会社、2001年6月25日、P.202−207)に記載されている。以下に、従来のW−CDMA方式における無線ネットワーク制御装置による無線リソースおよびベースバンドリソースのリソース制御方式について、図21〜図28を用いて説明する。
なお、無線リソースとは、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源のことである。無線リソースの例としては、変調に用いる符号、送信電力量、干渉量が挙げられる。無線基地局に呼を収容する場合に必要となる無線リソース量は、無線基地局から端末までの距離等に応じて変わり、同じチャネル種別の呼でも必要な無線リソース量は一定ではない。また、ベースバンドリソースとは、無線基地局のベースバンド信号処理部に用意されている処理能力であり、ハードウェアが呼の拡散、変調処理を行うためのものである。呼を無線基地局に収容する場合に必要となるベースバンドリソースは呼種別毎に決められている。
図28は、特開2003−87854号公報、および文献「W−CDMA移動通信方式」で開示されている、従来の通信システムの構成を説明するブロック図である。
図28において、従来の通信システムは、コアネットワーク2302と接続する無線ネットワーク制御装置2301と無線基地局2307とを有し、これら無線ネットワーク制御装置2301と無線基地局2307とは有線で接続されている。なお、コアネットワーク2302は、通信事業者が所有する大容量の基幹通信回線である。
無線ネットワーク制御装置2301は、BTS制御、発着信接続制御、終話制御、ダイバーシチハンドオーバー制御等を行うものであり、コアネットワーク側有線通信手段2303とBTS側有線通信手段2304と無線リソース管理手段2305と制御手段2306とを有している。
コアネットワーク側有線通信手段2303は、コアネットワーク2302と信号の送受信を行う。BTS側有線通信手段2304は、無線基地局2307と信号の送受信を行う。無線リソース管理手段2305は無線リソースの使用状況を管理する。制御手段2306は、無線ネットワーク制御装置2301が行う全ての処理を制御する。
無線基地局2307は、端末2308との無線通信を行い、無線信号を有線ネットワーク用の有線信号に変換するものである。ここで、無線基地局2307は、カバーするエリアを周波数毎に分解し、セクタ化(小エリア化)を行うことで、周波数を効率的に利用している。
無線基地局2307は、有線通信手段2309と無線通信手段2310とベースバンド信号処理部2311とベースバンドリソース制御手段2314とを有している。
無線通信手段2310は、アンテナ、増幅器、電源、制御プログラムを備え、端末2308との無線信号の送受信を行う。無線通信手段2310は、セクタに対応し、セクタの数によって設置数が異なる。
ベースバンド信号処理部2311は、端末2308からの無線信号の符号変調処理、有線信号への変換等の信号処理を行うもので、複数のICからなる回路を搭載した基板(カード)を複数接続した棚として実現される。ベースバンド信号処理部2311は、1つまたは複数の周波数の呼を処理することが可能である。また、ベースバンド信号処理部2311は、拡散、変調処理の処理速度の向上および処理負荷の分散のため、第1ベースバンド信号処理手段2312と第2ベースバンド信号処理手段2313とに分かれている。以降、第1ベースバンド信号処理手段2312および第2ベースバンド信号処理手段2313をそれぞれ棚1、棚2という。ベースバンド信号処理部2311で行う処理は、周波数毎に行うので、より多数の周波数を個々の第1ベースバンド信号処理手段2312および第2ベースバンド信号処理手段2313で制御すると、処理負荷が増大する。したがって、ベースバンド信号処理部2311は、コスト低減および処理負荷低減の面から制御可能周波数の数が制限されている。
ベースバンドリソース制御手段2314は、ベースバンド信号処理部2311の空きリソース量を管理し、ベースバンド信号処理部2311の所定の棚に呼を割り当てる処理を行う。この呼の割り当てとは、呼が生起したときに所定の棚にその呼を収容することである。また、空きリソース量とは残りの処理可能な処理能力をいう。
次に、無線基地局が起動した時点から無線基地局に呼を割り当てるまでの従来の処理手順について、図21A、B、C、Dを用いて説明する。
図21Aにおいて、まず、無線基地局が起動した時に、無線基地局2307から初期登録要求1601のメッセージを無線ネットワーク制御装置2301に対して送信し、無線基地局2307の登録を行う。なお、3GPP TS(Technical Specifications)25.433 Ver6.0.0では、このメッセージをオーディット要求(AUDIT REQUIRED)という。
初期登録要求1601のメッセージを受けた無線ネットワーク制御装置2301は、初期化処理要求1602のメッセージを無線基地局2307に送信する。それを受けた無線基地局2307は、無線ネットワーク制御装置2301に対して初期化処理応答1603のメッセージを送信する。例えば、このメッセージは、図21Bのように、送信するメッセージが初期化処理応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、無線基地局2307がカバーするセルの識別子を含むローカルセル情報(Local Cell Information)とを有している。無線基地局2307と無線ネットワーク制御装置2301とは、これらメッセージの送受信を行った後、初期化処理を終了する。なお、この初期化処理応答1603のメッセージは、3GPP TS 25.433 Ver6.0.0では、オーディット応答(AUDIT RESPONSE)という。
その後、呼が生起すると、コアネットワーク側から無線ネットワーク制御装置2301に対して呼の割り当て要求1604のメッセージが送信される。
次に、無線ネットワーク制御装置2301が、呼を無線リソースに割り当てる処理を行う。
次に、無線ネットワーク制御装置2301は、無線基地局2307に対して呼を割り当てるように割り当て要求1605(3GPP TS 25.433 Ver6.0.0 RADIO LINK SETUP REQUEST)のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図21Cのように送信するメッセージが割り当て要求であることを示すメッセージ型(Message Type)、メッセージ毎に対する無線基地局2307と無線ネットワーク制御装置2301間の処理手続きを示す識別子であるトランザクションID(Transaction ID)等を含む。それを受けた無線基地局2307は呼の棚への割り当て処理を行う。
呼の割り当て処理を終了すると、無線基地局2307は、割り当て応答1606(3GPP TS 25.433 Ver6.0.0ではRADIO LINK SETUP RESPONSE)のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図21Dのように、送信するメッセージが割り当て応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、端末を識別するためのスクランブリングコードを示すScrambling Codeを含む。
次に、従来の、無線ネットワーク制御装置における無線リソースに対して呼を割り当てるリソース制御について説明する。
まず、無線ネットワーク制御装置2301は、周波数毎の無線使用リソース量を伝送速度および送信電力等のパラメータに基づいて計算する。その無線使用リソース量は、処理能力(kbps)で表わされる。また、無線ネットワーク制御装置2301は、呼が生起する度に呼の要する無線リソース量を計算し、その所要無線リソース量分の空きリソース量を有する周波数に呼を割り当てる。
そして、無線ネットワーク制御装置2301は、無線基地局2307に呼の割り当て要求を行い、無線基地局2307は呼を最適なベースバンド信号処理手段に割り当てる。なお、送信電力は無線基地局から遠い端末ほど多く必要となり、無線リソース量も同様に無線基地局から遠い端末ほど多く必要となる。そのため、呼によって無線使用リソース量とベースバンド使用リソース量が異なる場合があり得る。
以下に、無線ネットワーク制御装置2301が呼を無線リソースの周波数に割り当てる処理と、無線基地局2307が呼をベースバンドリソースに割り当てる処理について、具体的に説明する。
図22は、無線基地局2307のカバーするエリア1709、およびエリア1709に存在する端末1705〜1708を表している。なお、ここでは、無線基地局2307から端末1705〜1708までのそれぞれの距離1701〜1704は、次のような関係を満足しているとする。
距離1701=距離1702 < 距離1703 < 距離1704
ここで、図22に示す端末1705および端末1706に対する各パケット呼が1つずつ生起したとする。
図23は、このときのパケット呼の情報を示す図である。
図23において、No.1、2に示すパケット呼1801、1802は、端末1705および端末1706に対するパケット呼であり、いずれも周波数をf1、無線使用リソース量を128kbps、ベースバンド使用リソース量を384kbpsとする。
まず、無線ネットワーク制御装置2301が行うパケット呼1801の無線リソースに対する周波数の割り当てについて説明する。ここで、無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況は図24A、Bに示されるとおりとする。
図24A、Bにおいて、1つのます目は、無線リソースおよびベースバンドリソース共に128kbpsのリソース量を表している。そして、周波数毎の最大無線リソース量は1024kbpsとし、棚毎の最大ベースバンドリソース量は1792kbpsとする。したがって、パケット呼1801の必要な無線使用リソース量128kbpsに対して、周波数f1の空きリソース量1901aは、640kbps(=1024kbps−384kbps)であるので、パケット呼1801を割り当てることが可能である。
次に、無線基地局2307が行うパケット呼1801のベースバンドリソースに対する割り当てについて説明する。
パケット呼1801のベースバンド使用リソース量384kbpsに対して、棚1の空きリソース量1901bは896kbpsと十分あるので、パケット呼1801のベースバンド使用リソース量384kbpsを棚1に割り当てることが可能である。なお、呼を無線基地局に収容する場合に必要となるベースバンド使用リソース量は呼種別毎に決められている。
以上のように、パケット呼1801は割り当てることが可能である。パケット呼1801の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況は、図25A、Bに示されている。
また、パケット呼1802の割り当てもパケット呼1801の場合と同様に行う。図26A、Bはパケット呼1802の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況を示す図である。
次に、図22に示す端末1707および端末1708に対するパケット呼1803、1804が生起したとする。
まず、パケット呼1803の無線リソースに対する割り当てについて説明する。
図23のNo.3に示すように、パケット呼1804の周波数はf3、無線使用リソース量は384kbps、ベースバンド使用リソース量は128kbpsとする。
パケット呼1803の無線使用リソース量384kbpsに対して、空きリソース量2101aは、図26Aに示すように、512kbpsであるので、パケット呼1803の無線使用リソース量384kbpsを割り当てることが可能である。
次に、パケット呼1803のベースバンドリソースに対する割り当てについて説明する。
パケット呼1803のベースバンド使用リソース量128kbpsに対して、図26Bに示すように棚2の空きリソース量2101bは896kbpsであるので、パケット呼1803のベースバンド使用リソース量128kbpsを棚2に割り当てることが可能である。図27A、Bは、パケット呼1803の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況を示す図である。
次に、パケット呼1804の無線リソースの割り当てについて説明する。
図23のNo.4に示すように、パケット呼1804の周波数はf3、無線使用リソース量は256kbps、ベースバンド使用リソース量は384kbpsとする。
これに対し、図27Aに示すように、周波数f3の無線空きリソース量2201aは、128kbpsしかない。
したがって、無線ネットワーク制御装置2301は、周波数f3の無線空きリソース量2201aが足りないため、パケット呼1804を割り当てることができない。また、周波数f4は全てのリソースを既に使用しているので、無線ネットワーク制御装置2301はパケット呼の割り当て周波数をf3からf4へ切り替えることもできない。
しかし、周波数f1の無線空きリソース量2201bは、図27Aに示すように、384kbpsであるために、パケット呼1804の無線使用リソース量256kbpsを割り当てることが可能である。ところが、図27Bに示すように、ベースバンドリソースとして周波数f1を収容する棚1の空きリソース量2201cは128kbpsしかないため、パケット呼1804のベースバンド使用リソース量384kbpsを割り当てることができない。たとえ周波数をf1へ切り替えたとしても、パケット呼1804は呼損となってしまう。
以上のように、従来の技術では、無線使用リソース量とベースバンド使用リソース量の異なる呼が生起される場合にも、無線空きリソース量のみに着目して呼の割り当てを行っていたために、無線空きリソース量またはベースバンド空きリソース量が十分にあるにもかかわらず、呼損となってしまうことがあるという課題を有していた。
本発明は、無線またはベースバンドの空きリソース量が足りないために呼損となる確率を低減することのできる無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムを提供するものである。
本発明の無線ネットワーク制御装置は、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である、無線リソースの使用状況を管理する無線リソース管理手段と、無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースを形成する複数の棚の使用状況を管理する棚情報管理手段と、無線リソースの使用状況とベースバンド処理手段のリソースの使用状況とに基づいて、無線基地局が使用する呼の周波数の選択とベースバンド信号処理手段への棚の割り当ての決定を行う制御手段とを有する。
この構成により、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線リソースには十分な空きがあるにもかかわらず、ベースバンドリソースの空きが十分でないため、またはベースバンドリソースには十分な空きがあるにもかかわらず、無線リソースに十分な空きがないため、呼損になってしまう確率を低減することができる。
本発明の無線ネットワーク制御装置の制御手段は、無線基地局に対して、指定したベースバンド信号処理手段に呼を割り当てることを要求するメッセージを送信する。
この構成により、無線ネットワーク制御装置から指定した無線基地局のベースバンド信号処理手段に対して、割り当て要求のメッセージを通知することができる。
本発明の無線ネットワーク制御装置の管理する無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況は、無線基地局のベースバンド信号処理手段の個数と、ベースバンド信号処理手段毎の制御可能な周波数の数と、ベースバンド信号処理手段毎の最大リソース量とを含む情報である。
この構成により、無線基地局起動時、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線基地局の棚毎の空きリソース量を参照することができる。
本発明の無線ネットワーク制御装置が管理する無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況が、無線基地局のベースバンド信号処理手段毎に設定されている周波数と、ベースバンド信号処理手段毎の残り処理能力とを含む情報である。
この構成により、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線基地局の棚毎の空きリソース量を参照することができる。
本発明の通信システムは、本発明にかかる無線ネットワーク制御装置と、その無線ネットワーク制御装置と有線で接続し、ベースバンドリソースを複数の棚で形成する無線基地局とを有している。
この構成により、無線リソースに十分な空きがあるのに対しベースバンドリソースの空きが十分でないため、またはベースバンドリソースには十分な空きがあるにもかかわらず、無線リソースに十分な空きがないため、呼損になってしまう確率を低減することができる。
本発明の無線ネットワーク制御方法は、呼に対して、無線基地局が端末との間で通信に使用する周波数と、その無線基地局のベースバンドリソースの割り当てを制御するものであって、呼が発生したときに、当該呼に割り当てられた周波数で使用する、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である無線使用リソース量を計算するステップと、呼に割り当てられた周波数で使用するベースバンド使用リソース量を計算するステップと、周波数毎の無線空きリソース量を現時点の無線空きリソース量から無線使用リソース量を減算して求めるステップと、無線ネットワーク装置に接続された無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を、現時点のベースバンド空きリソース量からベースバンド使用リソース量を減算して求めるステップと、算出された周波数毎の無線空きリソース量に応じて優先度を設定するステップと、算出された棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて優先度を設定するステップと、周波数毎の無線空きリソース量に応じて設定された優先度と棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて設定された優先度との積が最も高くなる周波数と棚との組み合わせを選択するステップとを有する。
また、本発明の無線ネットワーク制御方法は、呼に対して、無線基地局が端末との間で通信に使用する周波数と、その無線基地局のベースバンドリソースの割り当てを制御するものであって、呼が発生したときに、当該呼に割り当てられた周波数で使用する、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である無線使用リソース量を計算するステップと、呼に割り当てられた周波数で使用するベースバンド使用リソース量を計算するステップと、周波数毎の無線空きリソース量を現時点の無線空きリソース量から無線使用リソース量を減算して求めるステップと、無線ネットワーク装置に接続された無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を、現時点のベースバンド空きリソース量からベースバンド使用リソース量を減算して求めるステップと、無線基地局と端末間の最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合を計算するステップと、無線基地局が所有する棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合を計算するステップと、周波数毎の無線空きリソース量の割合と棚毎のベースバンド空きリソース量の割合との積が最大になる、周波数と棚との組み合わせを選択するステップとを有する。
この構成により、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線リソースには十分な空きがあるにもかかわらず、ベースバンドリソースの空きが十分でないため、またはベースバンドリソースには十分な空きがあるにもかかわらず、無線リソースに十分な空きがないため、呼損になってしまう確率を低減することができる。
以上のように、本発明は、無線空きリソース量とベースバンド空きリソース量とのバランスを保ちつつ呼を割り当てることで、従来に比べて、呼損となる確率を低減することができる。
これにより、本発明にかかる無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムは、呼の収容(割り当て)効率を向上することが可能となり、無線基地局のより少ないベースバンド信号処理部のハードウェアリソースで呼の収容を行うことができ、コストを低減できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局のブロック図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すシーケンスを説明する図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すメッセージ型を説明する図である。 図2Cは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すメッセージ型を説明する図である。 図2Dは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すメッセージ型を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、無線基地局のエリアおよび無線基地局と端末の位置関係を説明する図である。 図6は、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置のパケット呼毎の情報を示す図である。 図7Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図7Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図8Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図8Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図8Cは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図9Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図9Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図10Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図10Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図10Cは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図11Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図11Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図12Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図12Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図12Cは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図13Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図13Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図14Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図14Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図14Cは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図15Aは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図15Bは、本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 図17Aは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図17Bは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図17Cは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図18Aは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図18Bは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図18Cは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図19Aは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図19Bは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図19Cは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図20Aは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図である。 図20Bは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図である。 図20Cは、本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図である。 図21Aは、従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すシーケンスを説明する図である。 図21Bは、従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間のメッセージ型を説明する図である。 図21Cは、従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間のメッセージ型を説明する図である。 図21Dは、従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間のメッセージ型を説明する図である。 図22は、従来の無線基地局のエリアおよび無線基地局と端末の位置関係を説明する図である。 図23は、従来の無線ネットワーク制御装置におけるパケット呼毎の情報を示す図である。 図24Aは、従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図24Bは、従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図25Aは、従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図25Bは、従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図26Aは、従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図26Bは、従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図27Aは、従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図である。 図27Bは、従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図である。 図28は、従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局のブロック図である。
符号の説明
100 無線ネットワーク制御装置
101 棚情報管理手段
102 コアネットワーク
103 コアネットワーク側有線通信手段
104 BTS側有線通信手段
105 無線リソース管理手段
106 制御手段
107 無線基地局
108 端末
109 有線通信手段
110 無線通信手段
111 ベースバンド信号処理部
112 第1ベースバンド信号処理手段(棚1)
113 第2ベースバンド信号処理手段(棚2)
114 ベースバンドリソース制御手段
201 初期登録要求
202 初期化処理要求
203 初期化処理応答
204 コアネットワーク側からの割り当て要求
205 割り当て要求
206 割り当て応答
(実施の形態1)
本実施の形態では、無線リソースとベースバンドリソースの空きの量のバランスがとれる、すなわちできるだけ無線リソースの空きの量とベースバンドリソースの空きの量の両者に空きが残るように割り当てる方式を示す。具体的には呼が発生する毎に搬送波の周波数毎の無線リソースの空きの量が多い順位、無線基地局の棚におけるベースバンドリソースの空きの順位を求め、その両者の関係が特定の関係になる搬送波の周波数と無線基地局の棚、即ち本実施の形態1では両者の積が少ない搬送波の周波数と無線基地局の棚に呼を割り当てる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る通信システムのブロック図を示す。図28に示した従来の通信システムとは、無線ネットワーク制御装置100に棚情報管理手段101を有している点が異なる。この棚情報管理手段101は、無線基地局107のベースバンドリソースを形成する棚を管理するものである。これに伴い、制御手段106は無線リソースの割り当ての他に、無線基地局107のベースバンドリソースの割り当てに関する処理も行う。
次に、本発明の、無線基地局起動時から呼を無線基地局に割り当てるまでの処理手順について、図2A乃至Dに示すシーケンス図を用いて説明する。
図2Aにおいて、無線ネットワーク制御装置100と無線基地局107とが行う初期化処理201乃至203は、図21Aに示したものと同一であるが、各メッセージのデータ構成が異なる。すなわち、図2Bのように、初期化処理応答203のメッセージは、送信するメッセージが初期化処理応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、無線基地局107がカバーするエリアであるセルの識別子を含むローカルセル情報(Local Cell Information)と、さらに無線ネットワーク制御装置100が無線リソースに呼を割り当てる際に無線基地局107の棚毎の空きリソース量を参照するための棚情報管理手段101が管理している情報である、棚の個数、棚毎の最大処理能力(棚が処理することのできる呼のチャネル数)および棚毎の制御可能な周波数の種類の数を含んでいる。
次に、呼が生起した場合、コアネットワーク102側から無線ネットワーク制御装置100に対して割り当て要求204のメッセージを送信する。
次に、無線ネットワーク制御装置100にて呼を無線リソースに割り当てる処理を行う。この際、無線基地局107のベースバンドリソースを形成する棚の割り当ても決定する。無線リソースに呼を割り当てるアルゴリズム、および棚の割り当てを決定するアルゴリズムは後述する。
次に、無線ネットワーク制御装置100は、無線基地局107に対して指定した棚の割り当て位置に呼を割り当てるよう割り当て要求205のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図2Cのように、送信するメッセージが割り当て要求であることを示すメッセージ型(Message Type)と、メッセージ毎に対する無線基地局107と無線ネットワーク制御装置100間の処理手続きを示す識別子であるトランザクションID(Transaction ID)と、さらに無線ネットワーク制御装置100が無線リソースに呼を割り当てる際に決定する棚の番号を含む。それを受けた無線基地局107はその番号の棚に呼を割り当てる。なお、割り当て要求205のメッセージを、3GPP TS 25.433 Ver6.0.0では無線リンクセットアップ要求(RADIO LINK SETUP REQUEST)という。
呼の割り当て処理を終了した無線基地局107は、割り当て応答206のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図2Dのように、送信するメッセージが割り当て応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、端末を識別するためのスクランブリングコード(Scrambling Code)と、さらに棚情報で管理する無線ネットワーク制御装置100が無線リソースに呼を割り当てる際に無線基地局107の棚毎の空きリソース量を参照するための情報である、棚毎の現在制御している周波数および棚毎の残り処理能力を含む。なお、割り当て応答206のメッセージを3GPPTS 25.433 Ver6.0.0では、無線リンクセットアップ応答(RADIO LINK SETUPRESPONSE)という。
なお、W−CDMA方式に適応するシステムの場合、割り当て要求、割り当て応答の際に含むメッセージは、3GPP TS 25.433 Ver6.0.0で定義されている、無線リンクセットアップ要求(RADIO LINK ADDITION SETUP REQUEST)や、無線リンクセットアップ応答(RADIO LINK ADDITION SETUP RESPONSE)を割り当て要求、および割り当て応答のメッセージとしても良い。
以上のようにして、無線ネットワーク制御装置100は、無線基地局が起動した時から無線基地局に呼の割り当てを行う。
次に、本実施の形態における無線ネットワーク制御装置の動作について、図3および図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は呼の着信のあった順に行う。
まず、制御手段106が呼に割り当てられた周波数で無線使用リソース量を計算する(ステップS301)。この無線使用リソース量は、特表2003−524335号公報に記載された既知のアルゴリズムを用いて計算しても良いし、その他の既知のアルゴリズムを用いて計算しても良い。なお、使用リソース量とは呼が必要とする処理能力をいう。
次に、制御手段106が呼に割り当てられた周波数でベースバンド使用リソース量を計算する(ステップS302)。なお、このベースバンド使用リソース量は、従来技術で説明したように、呼種によって決まっている。
次に、制御手段106がステップS301とステップS302で算出した使用リソース量を差し引いた、ベースバンド空きリソース量と無線空きリソース量とのバランスが最も良い棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS303)。なお、バランスが最も良い棚と周波数との組み合わせとは、ベースバンド空きリソース量及び無線空きリソース量が共に最も大きくなる棚と周波数との組み合わせを言う。ここでは、棚の空きリソース量の大きい順に順位付けし、また、周波数毎の無線空きリソース量の大きい順に順位付けしたときの各々の順位の積が最小になる組み合わせを選択する。
図4はステップS303を詳細化したフローチャートである。
図4において、まず、無線リソース管理手段105が選択可能な周波数毎の無線空きリソース量を計算する(ステップS401)。
次に、棚情報管理手段101がベースバンド信号処理部111を形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を計算する(ステップS402)。
次に、制御手段106は、無線空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度にする(ステップS403)。
次に、制御手段106は、ベースバンド空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度にする(ステップS404)。
次に、制御手段106は、バランスの最も良い周波数と棚との組み合わせとして、各々設定された棚の優先度と周波数の優先度とを掛け合わせた数が最も小さい、棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS405)。
次に、図3において、制御手段106は、呼に割り当てられた周波数と、ステップS303で選択された周波数とを比較する(ステップS304)。ここで、呼に割り当てられた周波数とステップS303で求めた周波数とが異なる場合(ステップS304、YES)には、呼に割り当てる周波数の切り替えを行って(ステップS305)、無線基地局107に選択された棚への割り当て要求のメッセージを送信する。一方、呼に割り当てられた周波数とステップS303で求めた周波数が異なる場合(ステップS304、NO)には、制御手段106は呼の周波数の切り替えを行うことなく、無線基地局107に選択された棚への割り当て要求のメッセージを送信する(ステップS306)。
次に、本実施の形態における無線ネットワーク制御装置100が呼に周波数を割り当てると共に、ベースバンド信号処理部111の棚に割り当てる方法を具体例で説明する。
無線基地局107と端末1705乃至1708は、従来例と同じく図5に示す状態に位置しており、無線基地局107と端末間の無線リソースと、無線基地局107のベースバンドリソースの使用状況は、従来例と同じく図7A、Bに示す状況にあるものとする。そして、端末1705乃至1708に対するパケット呼が、従来例と同じように生起する。図6は生起したパケット呼の情報を示す図である。
まず、パケット呼1801の割り当てについて、図3および図4のフローチャートを用いて説明する。
最初に、呼の無線使用リソース量を計算する(ステップS301)。無線使用リソース量は、図6に示すように128kbpsである。この無線使用リソース量は特表2003−524335号公報のアルゴリズムを用いて計算しても良いし、その他既存のアルゴリズムを用いて計算しても良い。
次に、呼のベースバンド使用リソース量を計算する(ステップS302)。同使用リソース量は、図6に示すように384kbpsである。
次に、制御手段106が使用リソースを差し引いた、ベースバンド空きリソース量と無線空きリソース量とのバランスが最も良くなる棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS303)。
図4は、ステップS303を詳細化して示すものである。
図4において、まず、周波数毎の無線空きリソース量を計算する(ステップS401)。周波数毎の無線空きリソース量は、図7Aに示すように、周波数f1については、640kbps(701a)、周波数f2については0kbps、周波数f3については512kbps(701b)、周波数f4については0kbpsとなる。
次に、棚情報管理手段101が棚毎のベースバンド空きリソース量を計算する(ステップS402)。ベースバンド空きリソース量は、図7Bに示すように、棚1が896kbps(701c)、棚2も896kbps(701d)となる。
次に、無線空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度とする(ステップS403)。ここでは、空きリソース量が大のとき優先度1とし、空きリソース量が小のとき優先度3とする。周波数毎の無線空きリソース量の優先度を設定した後の様子を図8Aに示す。
次に、ベースバンド空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度とする(ステップS404)。ステップS403と同様に優先度を設定した後の様子を図8Bに示す。
次に、棚の優先度と周波数の優先度とを掛け合わせた数が最も小さい棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS405)。ステップS403、ステップS404で設定した棚の優先度と周波数の優先度とを掛け合わせた結果を図8Cに示す。なお、棚毎に収容可能な周波数の数の制限があるため、割り当て不可となる組み合わせには×印を記してある。図8Cより、バランスの最も良い棚と周波数との組み合わせとして、棚1と周波数f1の組み合わせを選択する。
次に、図3のステップS304において、呼に割り当てられた周波数とステップS405で求めた周波数とを比較すると、呼1801の周波数はf1、ステップS405で求めた周波数もf1である(ステップS304、NO)ので、無線基地局107に棚1への割り当て要求のメッセージを送信する(ステップS306)。
その結果、無線基地局107において、割り当てを行った後の無線およびベースバンドの各使用状況は図9A、Bに示すようになる。
次に、端末1706に着呼したパケット呼1802(図6のNo.2)の割り当てについて説明する。
パケット呼1801の割り当てと同様の処理を行うと、図4のステップS403において設定される周波数毎の無線空きリソース量の様子は図10Aに示すようになる。
また、ステップS404において設定される棚毎のベースバンド空きリソース量の様子は図10Bに示すようになる。さらに、ステップS405において設定される周波数の優先度と棚の優先度とを掛け合わした結果は図10Cに示すようになる。すなわち、ステップS405において選択されるバランスの最も良い棚と周波数との組み合わせは棚2、周波数f3となる。したがって、この場合は呼1802の周波数とステップS405で求めた周波数とが異なる(ステップS304、YES)ので、周波数f1から周波数f3へ呼の周波数の切り替えを行う(ステップS305)。
その結果、パケット呼1802に対する周波数と棚の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソース使用状況は図11A、Bに示すようになる。
次に、パケット呼1803(図6のNo.3)の割り当てについて説明する。
パケット呼1803の割り当ても、パケット呼1801、1802の割り当ての場合と同様の処理を行う。図4のステップS403において、設定される周波数毎の無線空きリソース量の様子は図12Aに示すようになる。また、ステップS404において設定される棚毎のベースバンド空きリソース量の様子は図12Bに示すようになる。さらに、ステップS405において設定される周波数の優先度と棚の優先度を掛け合わせた結果は図12Cに示すようになる。したがって、図4のステップS405において選択されるバランスの最も良い組み合わせは、棚1と周波数f1となる。よって、パケット呼1803の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況は図13A、Bに示すようになる。
次に、パケット呼1804(図6のNo.4)の割り当てについて説明する。
パケット呼1804の割り当ても、パケット呼1801〜1803の割り当ての場合と同様の処理を行う。図4のステップS403において設定される周波数毎の無線空きリソース量の様子は、図14Aに示すようになる。また、ステップS404において設定される棚毎のベースバンド空きリソース量の様子は、図14Bに示すようになる。さらに、ステップS405において設定される周波数の優先度と棚の優先度とを掛け合わせた結果は、図14Cに示すようになる。したがって、図4のステップS405において選択されるバランスの最も良い組み合わせは棚2、周波数f3となる。よって、パケット呼1804の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソース使用状況は、図15A、Bに示すようになる。
このように、パケット呼1804は、従来では呼損となっていたのに対し、本発明の実施の形態によれば、呼損とならずに割り当てることが可能となった。
これは、従来技術ではベースバンド空きリソース量は配慮せずに、無線空きリソース量のみに着目して呼の割り当てを行っていたために、図27Aに示すように、無線リソース量には十分な空きがあるにもかかわらず、ベースバンド空きリソース量に空きが十分でないために呼損を生じていた。あるいは、従来技術では、ベースバンド空きリソース量には十分な空きがあるにもかかわらず、無線空きリソース量に十分な空きがないため、呼損を生じていた。
これに対し、本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置100では、無線空きリソース量とベースバンド空きリソース量とのバランスを保ちつつ、呼の割り当てを行うので、従来に比べて呼損を生じる確率を低減することができる。
なお、本実施の形態では、初期化処理応答203で棚毎に制御することが可能な周波数の種類の数を指定したが、ここで棚毎に、1種類以上の収容可能な周波数の種類(f1〜f4)を指定しても良い。この場合、無線ネットワーク制御装置におけるリソースの割り当て先の決定時に、割り当てられた呼と同じ周波数の種類が指定された棚がその呼に対する割り当て先となる。
なお、本実施の形態では、通信システムとして、W−CDMA方式を例とした場合について説明したが、これに限らず、他の方式でも実施可能である。
なお、本発明は新規の呼の生起時やハンドオーバー実施時以外の、無線基地局および無線ネットワーク制御装置で呼の収容状態が変化する場合等においても実施できる。
また、ベースバンド信号処理手段が棚ではなく、高密度カードやICを指定する場合等にも実施できる。
また、本実施の形態では、バランスが最も良い、棚と周波数との組み合わせとして、棚の空きリソース量による順位と周波数毎の無線空きリソース量による順位との積が最小になる組み合わせの場合について説明したが、これに限らず、優先度が大きい程、優先度が高いとした場合は、その優先度の積が最大となる組み合わせでも良い。
また、無線リソースの単位をベースバンドリソースと同様に処理速度(kbps)としているが、電力(WまたはW/Hz)でも良い。
(実施の形態2)
本実施の形態における無線ネットワーク制御装置は、無線リソースの割り当てと無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚の割り当てを決定する方法が実施の形態1のものと異なる。実施の形態2では、搬送波の周波数毎についての無線リソースの最大処理能力に対する無線空きリソース量の割合と、棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合との積が最大になる組み合わせを選択する方式を説明する。
実施の形態2に係る通信システム(図1)、無線基地局の起動時から呼を無線基地局に割り当てるまでの処理手順(図2A)、無線ネットワーク制御装置の処理手順(図3)については、実施の形態1と同一である。
本実施の形態2における無線リソースに対する呼の割り当て、および棚の割り当てを決定する方法について、図16を用いて説明する。この方法は、実施の形態1の図4で示した処理と比較して、搬送波の周波数ごとに無線リソースの最大処理能力に対する無線空きリソース量の割合と、最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合とを用いる点が異なる。
図16は図3のステップS303を詳細化したフローチャートである。
図16において、まず、無線リソース管理手段105が周波数毎の無線空きリソース量を計算する(ステップS2401)。
次に、棚情報管理手段101が棚毎のベースバンド空きリソース量を計算する(ステップS2402)。
次に、最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合を計算する(ステップS2403)。
次に、最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合を計算する。(ステップS2404)。
次に、バランスの最も良い周波数と棚との組み合わせとして、搬送周波数に対する無線空きリソース量の割合と棚のベースバンド空きリソース量の割合との積が最も大きい、棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS2405)。
次に、本実施の形態における無線ネットワーク制御装置100が呼に周波数を割り当てると共に、ベースバンド信号処理部111の棚に割り当てる方法を具体例で説明する。
無線基地局107と端末1705乃至1708は、実施の形態1と同じ図5に示す状態に位置しており、無線基地局107と端末間の無線リソースと、無線基地局107のベースバンドリソースの使用状況は、実施の形態1と同じ図7A、Bに示す状況にあるものとする。そして、端末1705乃至1708に対するパケット呼が、実施の形態1と同じように生起する。また、生起したパケット呼の情報も実施の形態1のものと同一である。
初めに、パケット呼1801の割り当てについて、図3および図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS301において、割り当て呼の無線の使用リソース量を計算する。図6のNo.1から無線使用リソース量は128kbpsである。
次に、ステップS302において、割り当て呼のベースバンドの使用リソース量を計算する。図6のNo.1よりベースバンド使用リソース量は384kbpsである。
次に、ステップS303において、全体制御手段で割り当て後にベースバンドの空きリソース量と無線リソースの空きリソース量のバランスが最も良くなる棚と周波数の組み合わせを選択する。
図16のステップS2401において、周波数毎の無線の空きリソース量を計算する。図7Aより、f1:640kbps(701a)、f2:0kbps、f3:512kbps(701b)、f4:0kbpsとなる。
次に、ステップS2402において、棚情報管理手段101で棚ごとのベースバンドの空きリソース量を計算すると棚1は896kbps(701c)、棚2は896kbps(701d)となる。
次に、ステップS2403において、無線リソース管理手段105は、無線リソースにおける最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合を計算する。図17Aは周波数毎の最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合を示す図である。
次に、ステップS2404において、棚情報管理手段101は、ベースバンドにおける最大ベースバンドリソース量に対する空きリソース量の割合を計算する。図17Bは、最大ベースバンドリソース量に対する空きリソース量の割合を示す図である。
次に、ステップS2405において、制御手段106は、最もバランスの良い周波数と棚の組み合わせとして、棚毎のステップS2404にて計算した最大ベースバンドリソース量に対する空きリソース量の割合と周波数毎のステップS2403にて計算した最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合とを掛け合わせた結果が最も大きい棚と周波数の組み合わせを選択する。そのステップS2403〜S2404で計算した値を掛け合わせた様子を示した表が図17Cである。なお、棚毎において収容可能周波数の数量の制限があるため、割り当て不可となる組み合わせには×を記してある。図17Cより、制御手段106は最もバランスの良い組み合わせとして、棚1と周波数f1の組み合わせを選択する。
次に、図3のステップS304において、制御手段106は割り当て呼の周波数と選択された周波数を比較すると、割り当て呼の周波数f1と選択された呼の周波数f1で同一となるので、無線基地局に棚1への割り当て要求を送信する(ステップS306)。
よって、無線基地局において割り当てを行った後の無線及びベースバンドの使用状況は図9A、Bのようになる。
次に、端末1706に着呼したパケット呼1802(図6のNo.2)の割り当てを説明する。
パケット呼1801の割り当てと同様に、図16のステップS2403において、周波数毎の最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合が計算される。図18Aは最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合を示す図である。ステップS2404において、同様に、棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンドの空きリソース量の割合が計算される。図18Bは最大ベースバンドリソース量に対するベースバンドの空きリソース量の割合を示す図である。そして、ステップS2405において、ステップS2403〜S2404で計算された値を掛け合わせる。図18Cは両方の割合の積を示す図である。その結果、ステップS2405において、制御手段106は棚2、周波数f3の組み合わせを選択する。
次に、図3のステップS304において、制御手段106は割り当て呼の周波数と選択された周波数を比較すると、割り当て呼の周波数f1と選択された呼の周波数f3で異なるので、ステップS305において、制御手段106は周波数f1から周波数f2への切り替えを行う。
よって、パケット呼1802の割り当て後の無線リソース及びベースバンドリソースの使用状況は図11A、Bのようになる。
このように、従来技術のリソース制御方式では、割り当て位置として棚1、周波数f1を選択していたのに対して、本実施の形態におけるリソース制御方式では、制御手段106は、無線リソースとベースバンドリソースのバランスの最も良い組み合わせとして棚2、周波数f3を選択する。
次に、パケット呼1803(図6のNo.3)の割り当てを説明する。
パケット呼1803の割り当てもパケット呼1801〜1802の割り当てと同様に行う。
図16のステップS2403において、設定される周波数毎の最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合は図19Aに示すようになる。また、ステップS2404において設定される棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合は図19Bに示すようになる。さらに、ステップS2405において計算される、ステップS2403〜S2404で計算された割合の積は図19Cに示すようになる。その結果、ステップS2405において選択される組み合わせは棚1、周波数f1となる。
よって、呼1803割り当て後の無線リソース及びベースバンドリソースの使用状況は図13A、Bのようになる。
次に、パケット呼1804(図6のNo.4)の割り当てを説明する。
パケット呼1804の割り当ても、呼1801〜1803の割り当てと同様の処理を行う。
図16のステップS2403において、計算される周波数毎の最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合は図20Aのようになる。また、ステップS2404において、計算される棚毎のベースバンドにおける最大処理能力に対する空きリソース量の割合は図20Bのようになる。さらに、ステップS2405において計算される、ステップS2403〜S2404で計算された割合の積は図20Cのようになる。その結果、図16のステップS2405において選択される組み合わせは棚2、周波数f3となる。
よって、パケット呼1804割り当て後の無線リソース及びベースバンドリソースの使用状況は図15A、Bのようになる。
このように、パケット呼1804は従来技術では呼損となっていたにも関わらず、本実施の形態におけるリソース制御方式を用いた場合、呼損とならずに割り当てることが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置100は、実施の形態1のものと同じく、無線空きリソース量とベースバンド空きリソース量とのバランスを保ちつつ、呼の割り当てを行うので、従来に比べて呼損を生じる確率を低減することができる。
また、その他の効果についても、実施の形態1と同様である。
本発明は、無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムに有用であり、呼の収容効率を向上するのに適している。
【書類名】明細書
【発明の名称】無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム
【技術分野】
【0001】
本発明は無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、第三世代携帯電話サービスが開始され、通信速度の大幅な向上により、静止画やテキストメールに留まらない音楽や動画といった大容量コンテンツの利用も増えてきている。これに伴い、様々なデータ速度の混在、複数サービスの同時提供、回線交換だけでなく、効率的なパケットサービスの提供が可能な無線リソースおよび無線基地局(Base Transceiver Station:BTS)のベースバンド信号処理部のベースバンドリソースの有効利用が求められている。
【0003】
従来のW−CDMA方式における無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:RNC)による無線リソースおよびベースバンドリソースのリソース制御方式においては、無線リソースの空きリソース量のみ、またはベースバンドリソースの空きリソース量のみに着目して呼の割り当てを行うものであった。この方式は、例えば、特表2003−524335号公報、特開2003−87854号公報、および文献「W−CDMA移動通信方式」(立川敬二監修、丸善株式会社、2001年6月25日、P.202−207)に記載されている。以下に、従来のW−CDMA方式における無線ネットワーク制御装置による無線リソースおよびベースバンドリソースのリソース制御方式について、図21〜図28を用いて説明する。
【0004】
なお、無線リソースとは、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源のことである。無線リソースの例としては、変調に用いる符号、送信電力量、干渉量が挙げられる。無線基地局に呼を収容する場合に必要となる無線リソース量は、無線基地局から端末までの距離等に応じて変わり、同じチャネル種別の呼でも必要な無線リソース量は一定ではない。また、ベースバンドリソースとは、無線基地局のベースバンド信号処理部に用意されている処理能力であり、ハードウェアが呼の拡散、変調処理を行うためのものである。呼を無線基地局に収容する場合に必要となるベースバンドリソースは呼種別毎に決められている。
【0005】
図28は、特開2003−87854号公報、および文献「W−CDMA移動通信方式」で開示されている、従来の通信システムの構成を説明するブロック図である。
【0006】
図28において、従来の通信システムは、コアネットワーク2302と接続する無線ネットワーク制御装置2301と無線基地局2307とを有し、これら無線ネットワーク制御装置2301と無線基地局2307とは有線で接続されている。なお、コアネットワーク2302は、通信事業者が所有する大容量の基幹通信回線である。
【0007】
無線ネットワーク制御装置2301は、BTS制御、発着信接続制御、終話制御、ダイバーシチハンドオーバー制御等を行うものであり、コアネットワーク側有線通信手段2303とBTS側有線通信手段2304と無線リソース管理手段2305と制御手段2306とを有している。
【0008】
コアネットワーク側有線通信手段2303は、コアネットワーク2302と信号の送受信を行う。BTS側有線通信手段2304は、無線基地局2307と信号の送受信を行う。無線リソース管理手段2305は無線リソースの使用状況を管理する。制御手段2306は、無線ネットワーク制御装置2301が行う全ての処理を制御する。
【0009】
無線基地局2307は、端末2308との無線通信を行い、無線信号を有線ネットワーク用の有線信号に変換するものである。ここで、無線基地局2307は、カバーするエリアを周波数毎に分解し、セクタ化(小エリア化)を行うことで、周波数を効率的に利用している。
【0010】
無線基地局2307は、有線通信手段2309と無線通信手段2310とベースバンド信号処理部2311とベースバンドリソース制御手段2314とを有している。
【0011】
無線通信手段2310は、アンテナ、増幅器、電源、制御プログラムを備え、端末2308との無線信号の送受信を行う。無線通信手段2310は、セクタに対応し、セクタの数によって設置数が異なる。
【0012】
ベースバンド信号処理部2311は、端末2308からの無線信号の符号変調処理、有線信号への変換等の信号処理を行うもので、複数のICからなる回路を搭載した基板(カード)を複数接続した棚として実現される。ベースバンド信号処理部2311は、1つまたは複数の周波数の呼を処理することが可能である。また、ベースバンド信号処理部2311は、拡散、変調処理の処理速度の向上および処理負荷の分散のため、第1ベースバンド信号処理手段2312と第2ベースバンド信号処理手段2313とに分かれている。以降、第1ベースバンド信号処理手段2312および第2ベースバンド信号処理手段2313をそれぞれ棚1、棚2という。ベースバンド信号処理部2311で行う処理は、周波数毎に行うので、より多数の周波数を個々の第1ベースバンド信号処理手段2312および第2ベースバンド信号処理手段2313で制御すると、処理負荷が増大する。したがって、ベースバンド信号処理部2311は、コスト低減および処理負荷低減の面から制御可能周波数の数が制限されている。
【0013】
ベースバンドリソース制御手段2314は、ベースバンド信号処理部2311の空きリソース量を管理し、ベースバンド信号処理部2311の所定の棚に呼を割り当てる処理を行う。この呼の割り当てとは、呼が生起したときに所定の棚にその呼を収容することである。また、空きリソース量とは残りの処理可能な処理能力をいう。
【0014】
次に、無線基地局が起動した時点から無線基地局に呼を割り当てるまでの従来の処理手順について、図21A、B、C、Dを用いて説明する。
【0015】
図21Aにおいて、まず、無線基地局が起動した時に、無線基地局2307から初期登録要求1601のメッセージを無線ネットワーク制御装置2301に対して送信し、無線基地局2307の登録を行う。なお、3GPP TS(Technical Specifications) 25.433 Ver6.0.0では、このメッセージをオーディット要求(AUDIT REQUIRED)という。
【0016】
初期登録要求1601のメッセージを受けた無線ネットワーク制御装置2301は、初期化処理要求1602のメッセージを無線基地局2307に送信する。それを受けた無線基地局2307は、無線ネットワーク制御装置2301に対して初期化処理応答1603のメッセージを送信する。例えば、このメッセージは、図21Bのように、送信するメッセージが初期化処理応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、無線基地局2307がカバーするセルの識別子を含むローカルセル情報(Local Cell Information)とを有している。無線基地局2307と無線ネットワーク制御装置2301とは、これらメッセージの送受信を行った後、初期化処理を終了する。なお、この初期化処理応答1603のメッセージは、3GPP TS 25.433 Ver6.0.0では、オーディット応答(AUDIT RESPONSE)という。
【0017】
その後、呼が生起すると、コアネットワーク側から無線ネットワーク制御装置2301に対して呼の割り当て要求1604のメッセージが送信される。
【0018】
次に、無線ネットワーク制御装置2301が、呼を無線リソースに割り当てる処理を行う。
【0019】
次に、無線ネットワーク制御装置2301は、無線基地局2307に対して呼を割り当てるように割り当て要求1605(3GPP TS 25.433 Ver6.0.0 RADIO LINK SETUP REQUEST)のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図21Cのように送信するメッセージが割り当て要求であることを示すメッセージ型(Message Type)、メッセージ毎に対する無線基地局2307と無線ネットワーク制御装置2301間の処理手続きを示す識別子であるトランザクションID(Transaction ID)等を含む。それを受けた無線基地局2307は呼の棚への割り当て処理を行う。
【0020】
呼の割り当て処理を終了すると、無線基地局2307は、割り当て応答1606(3GPP TS 25.433 Ver6.0.0ではRADIO LINK SETUP RESPONSE)のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図21Dのように、送信するメッセージが割り当て応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、端末を識別するためのスクランブリングコードを示すScrambling Codeを含む。
【0021】
次に、従来の、無線ネットワーク制御装置における無線リソースに対して呼を割り当てるリソース制御について説明する。
【0022】
まず、無線ネットワーク制御装置2301は、周波数毎の無線使用リソース量を伝送速度および送信電力等のパラメータに基づいて計算する。その無線使用リソース量は、処理能力(kbps)で表わされる。また、無線ネットワーク制御装置2301は、呼が生起する度に呼の要する無線リソース量を計算し、その所要無線リソース量分の空きリソース量を有する周波数に呼を割り当てる。
【0023】
そして、無線ネットワーク制御装置2301は、無線基地局2307に呼の割り当て要求を行い、無線基地局2307は呼を最適なベースバンド信号処理手段に割り当てる。なお、送信電力は無線基地局から遠い端末ほど多く必要となり、無線リソース量も同様に無線基地局から遠い端末ほど多く必要となる。そのため、呼によって無線使用リソース量とベースバンド使用リソース量が異なる場合があり得る。
【0024】
以下に、無線ネットワーク制御装置2301が呼を無線リソースの周波数に割り当てる処理と、無線基地局2307が呼をベースバンドリソースに割り当てる処理について、具体的に説明する。
【0025】
図22は、無線基地局2307のカバーするエリア1709、およびエリア1709に存在する端末1705〜1708を表している。なお、ここでは、無線基地局2307から端末1705〜1708までのそれぞれの距離1701〜1704は、次のような関係を満足しているとする。
【0026】
距離1701=距離1702 < 距離1703 < 距離1704
ここで、図22に示す端末1705および端末1706に対する各パケット呼が1つずつ生起したとする。
【0027】
図23は、このときのパケット呼の情報を示す図である。
【0028】
図23において、No.1、2に示すパケット呼1801、1802は、端末1705および端末1706に対するパケット呼であり、いずれも周波数をf1、無線使用リソース量を128kbps、ベースバンド使用リソース量を384kbpsとする。
【0029】
まず、無線ネットワーク制御装置2301が行うパケット呼1801の無線リソースに対する周波数の割り当てについて説明する。ここで、無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況は図24A、Bに示されるとおりとする。
【0030】
図24A、Bにおいて、1つのます目は、無線リソースおよびベースバンドリソース共に128kbpsのリソース量を表している。そして、周波数毎の最大無線リソース量は1024kbpsとし、棚毎の最大ベースバンドリソース量は1792kbpsとする。したがって、パケット呼1801の必要な無線使用リソース量128kbpsに対して、周波数f1の空きリソース量1901aは、640kbps(=1024kbps−384kbps)であるので、パケット呼1801を割り当てることが可能である。
【0031】
次に、無線基地局2307が行うパケット呼1801のベースバンドリソースに対する割り当てについて説明する。
【0032】
パケット呼1801のベースバンド使用リソース量384kbpsに対して、棚1の空きリソース量1901bは896kbpsと十分あるので、パケット呼1801のベースバンド使用リソース量384kbpsを棚1に割り当てることが可能である。なお、呼を無線基地局に収容する場合に必要となるベースバンド使用リソース量は呼種別毎に決められている。
【0033】
以上のように、パケット呼1801は割り当てることが可能である。パケット呼1801の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況は、図25A、Bに示されている。
【0034】
また、パケット呼1802の割り当てもパケット呼1801の場合と同様に行う。図26A、Bはパケット呼1802の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況を示す図である。
【0035】
次に、図22に示す端末1707および端末1708に対するパケット呼1803、1804が生起したとする。
【0036】
まず、パケット呼1803の無線リソースに対する割り当てについて説明する。
【0037】
図23のNo.3に示すように、パケット呼1804の周波数はf3、無線使用リソース量は384kbps、ベースバンド使用リソース量は128kbpsとする。
【0038】
パケット呼1803の無線使用リソース量384kbpsに対して、空きリソース量2101aは、図26Aに示すように、512kbpsであるので、パケット呼1803の無線使用リソース量384kbpsを割り当てることが可能である。
【0039】
次に、パケット呼1803のベースバンドリソースに対する割り当てについて説明する。
【0040】
パケット呼1803のベースバンド使用リソース量128kbpsに対して、図26Bに示すように棚2の空きリソース量2101bは896kbpsであるので、パケット呼1803のベースバンド使用リソース量128kbpsを棚2に割り当てることが可能である。図27A、Bは、パケット呼1803の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況を示す図である。
【0041】
次に、パケット呼1804の無線リソースの割り当てについて説明する。
【0042】
図23のNo.4に示すように、パケット呼1804の周波数はf3、無線使用リソース量は256kbps、ベースバンド使用リソース量は384kbpsとする。
【0043】
これに対し、図27Aに示すように、周波数f3の無線空きリソース量2201aは、128kbpsしかない。
【0044】
したがって、無線ネットワーク制御装置2301は、周波数f3の無線空きリソース量2201aが足りないため、パケット呼1804を割り当てることができない。また、周波数f4は全てのリソースを既に使用しているので、無線ネットワーク制御装置2301はパケット呼の割り当て周波数をf3からf4へ切り替えることもできない。
【0045】
しかし、周波数f1の無線空きリソース量2201bは、図27Aに示すように、384kbpsであるために、パケット呼1804の無線使用リソース量256kbpsを割り当てることが可能である。ところが、図27Bに示すように、ベースバンドリソースとして周波数f1を収容する棚1の空きリソース量2201cは128kbpsしかないため、パケット呼1804のベースバンド使用リソース量384kbpsを割り当てることができない。たとえ周波数をf1へ切り替えたとしても、パケット呼1804は呼損となってしまう。
【0046】
以上のように、従来の技術では、無線使用リソース量とベースバンド使用リソース量の異なる呼が生起される場合にも、無線空きリソース量のみに着目して呼の割り当てを行っていたために、無線空きリソース量またはベースバンド空きリソース量が十分にあるにもかかわらず、呼損となってしまうことがあるという課題を有していた。
【発明の開示】
【0047】
本発明は、無線またはベースバンドの空きリソース量が足りないために呼損となる確率を低減することのできる無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムを提供するものである。
【0048】
本発明の無線ネットワーク制御装置は、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である、無線リソースの使用状況を管理する無線リソース管理手段と、無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースを形成する複数の棚の使用状況を管理する棚情報管理手段と、無線リソースの使用状況とベースバンド処理手段のリソースの使用状況とに基づいて、無線基地局が使用する呼の周波数の選択とベースバンド信号処理手段への棚の割り当ての決定を行う制御手段とを有する。
【0049】
この構成により、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線リソースには十分な空きがあるにもかかわらず、ベースバンドリソースの空きが十分でないため、またはベースバンドリソースには十分な空きがあるにもかかわらず、無線リソースに十分な空きがないため、呼損になってしまう確率を低減することができる。
【0050】
本発明の無線ネットワーク制御装置の制御手段は、無線基地局に対して、指定したベースバンド信号処理手段に呼を割り当てることを要求するメッセージを送信する。
【0051】
この構成により、無線ネットワーク制御装置から指定した無線基地局のベースバンド信号処理手段に対して、割り当て要求のメッセージを通知することができる。
【0052】
本発明の無線ネットワーク制御装置の管理する無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況は、無線基地局のベースバンド信号処理手段の個数と、ベースバンド信号処理手段毎の制御可能な周波数の数と、ベースバンド信号処理手段毎の最大リソース量とを含む情報である。
【0053】
この構成により、無線基地局起動時、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線基地局の棚毎の空きリソース量を参照することができる。
【0054】
本発明の無線ネットワーク制御装置が管理する無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況が、無線基地局のベースバンド信号処理手段毎に設定されている周波数と、ベースバンド信号処理手段毎の残り処理能力とを含む情報である。
【0055】
この構成により、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線基地局の棚毎の空きリソース量を参照することができる。
【0056】
本発明の通信システムは、本発明にかかる無線ネットワーク制御装置と、その無線ネットワーク制御装置と有線で接続し、ベースバンドリソースを複数の棚で形成する無線基地局とを有している。
【0057】
この構成により、無線リソースに十分な空きがあるのに対しベースバンドリソースの空きが十分でないため、またはベースバンドリソースには十分な空きがあるにもかかわらず、無線リソースに十分な空きがないため、呼損になってしまう確率を低減することができる。
【0058】
本発明の無線ネットワーク制御方法は、呼に対して、無線基地局が端末との間で通信に使用する周波数と、その無線基地局のベースバンドリソースの割り当てを制御するものであって、呼が発生したときに、当該呼に割り当てられた周波数で使用する、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である無線使用リソース量を計算するステップと、呼に割り当てられた周波数で使用するベースバンド使用リソース量を計算するステップと、周波数毎の無線空きリソース量を現時点の無線空きリソース量から無線使用リソース量を減算して求めるステップと、無線ネットワーク装置に接続された無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を、現時点のベースバンド空きリソース量からベースバンド使用リソース量を減算して求めるステップと、算出された周波数毎の無線空きリソース量に応じて優先度を設定するステップと、算出された棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて優先度を設定するステップと、周波数毎の無線空きリソース量に応じて設定された優先度と棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて設定された優先度との積が最も高くなる周波数と棚との組み合わせを選択するステップとを有する。
【0059】
また、本発明の無線ネットワーク制御方法は、呼に対して、無線基地局が端末との間で通信に使用する周波数と、その無線基地局のベースバンドリソースの割り当てを制御するものであって、呼が発生したときに、当該呼に割り当てられた周波数で使用する、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である無線使用リソース量を計算するステップと、呼に割り当てられた周波数で使用するベースバンド使用リソース量を計算するステップと、周波数毎の無線空きリソース量を現時点の無線空きリソース量から無線使用リソース量を減算して求めるステップと、無線ネットワーク装置に接続された無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を、現時点のベースバンド空きリソース量からベースバンド使用リソース量を減算して求めるステップと、無線基地局と端末間の最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合を計算するステップと、無線基地局が所有する棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合を計算するステップと、周波数毎の無線空きリソース量の割合と棚毎のベースバンド空きリソース量の割合との積が最大になる、周波数と棚との組み合わせを選択するステップとを有する。
【0060】
この構成により、無線リソースに呼を割り当てる際に、無線リソースには十分な空きがあるにもかかわらず、ベースバンドリソースの空きが十分でないため、またはベースバンドリソースには十分な空きがあるにもかかわらず、無線リソースに十分な空きがないため、呼損になってしまう確率を低減することができる。
【0061】
以上のように、本発明は、無線空きリソース量とベースバンド空きリソース量とのバランスを保ちつつ呼を割り当てることで、従来に比べて、呼損となる確率を低減することができる。
【0062】
これにより、本発明にかかる無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムは、呼の収容(割り当て)効率を向上することが可能となり、無線基地局のより少ないベースバンド信号処理部のハードウェアリソースで呼の収容を行うことができ、コストを低減できる。
【発明の効果】
【0063】
本発明は、無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムに有用であり、呼の収容効率を向上するのに適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0064】
(実施の形態1)
本実施の形態では、無線リソースとベースバンドリソースの空きの量のバランスがとれる、すなわちできるだけ無線リソースの空きの量とベースバンドリソースの空きの量の両者に空きが残るように割り当てる方式を示す。具体的には呼が発生する毎に搬送波の周波数毎の無線リソースの空きの量が多い順位、無線基地局の棚におけるベースバンドリソースの空きの順位を求め、その両者の関係が特定の関係になる搬送波の周波数と無線基地局の棚、即ち本実施の形態1では両者の積が少ない搬送波の周波数と無線基地局の棚に呼を割り当てる。
【0065】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0066】
図1は本発明の実施の形態に係る通信システムのブロック図を示す。図28に示した従来の通信システムとは、無線ネットワーク制御装置100に棚情報管理手段101を有している点が異なる。この棚情報管理手段101は、無線基地局107のベースバンドリソースを形成する棚を管理するものである。これに伴い、制御手段106は無線リソースの割り当ての他に、無線基地局107のベースバンドリソースの割り当てに関する処理も行う。
【0067】
次に、本発明の、無線基地局起動時から呼を無線基地局に割り当てるまでの処理手順について、図2A乃至Dに示すシーケンス図を用いて説明する。
【0068】
図2Aにおいて、無線ネットワーク制御装置100と無線基地局107とが行う初期化処理201乃至203は、図21Aに示したものと同一であるが、各メッセージのデータ構成が異なる。すなわち、図2Bのように、初期化処理応答203のメッセージは、送信するメッセージが初期化処理応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、無線基地局107がカバーするエリアであるセルの識別子を含むローカルセル情報(Local Cell Information)と、さらに無線ネットワーク制御装置100が無線リソースに呼を割り当てる際に無線基地局107の棚毎の空きリソース量を参照するための棚情報管理手段101が管理している情報である、棚の個数、棚毎の最大処理能力(棚が処理することのできる呼のチャネル数)および棚毎の制御可能な周波数の種類の数を含んでいる。
【0069】
次に、呼が生起した場合、コアネットワーク102側から無線ネットワーク制御装置100に対して割り当て要求204のメッセージを送信する。
【0070】
次に、無線ネットワーク制御装置100にて呼を無線リソースに割り当てる処理を行う。この際、無線基地局107のベースバンドリソースを形成する棚の割り当ても決定する。無線リソースに呼を割り当てるアルゴリズム、および棚の割り当てを決定するアルゴリズムは後述する。
【0071】
次に、無線ネットワーク制御装置100は、無線基地局107に対して指定した棚の割り当て位置に呼を割り当てるよう割り当て要求205のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図2Cのように、送信するメッセージが割り当て要求であることを示すメッセージ型(Message Type)と、メッセージ毎に対する無線基地局107と無線ネットワーク制御装置100間の処理手続きを示す識別子であるトランザクションID(Transaction ID)と、さらに無線ネットワーク制御装置100が無線リソースに呼を割り当てる際に決定する棚の番号を含む。それを受けた無線基地局107はその番号の棚に呼を割り当てる。なお、割り当て要求205のメッセージを、3GPP TS 25.433 Ver6.0.0では無線リンクセットアップ要求(RADIO LINK SETUP REQUEST)という。
【0072】
呼の割り当て処理を終了した無線基地局107は、割り当て応答206のメッセージを送信する。例えば、送信するメッセージには、図2Dのように、送信するメッセージが割り当て応答であることを示すメッセージ型(Message Type)と、端末を識別するためのスクランブリングコード(Scrambling Code)と、さらに棚情報で管理する無線ネットワーク制御装置100が無線リソースに呼を割り当てる際に無線基地局107の棚毎の空きリソース量を参照するための情報である、棚毎の現在制御している周波数および棚毎の残り処理能力を含む。なお、割り当て応答206のメッセージを3GPPTS 25.433 Ver6.0.0では、無線リンクセットアップ応答(RADIO LINK SETUP RESPONSE)という。
【0073】
なお、W−CDMA方式に適応するシステムの場合、割り当て要求、割り当て応答の際に含むメッセージは、3GPP TS 25.433 Ver6.0.0で定義されている、無線リンクセットアップ要求(RADIO LINK ADDITION SETUP REQUEST)や、無線リンクセットアップ応答(RADIO LINK ADDITION SETUP RESPONSE)を割り当て要求、および割り当て応答のメッセージとしても良い。
【0074】
以上のようにして、無線ネットワーク制御装置100は、無線基地局が起動した時から無線基地局に呼の割り当てを行う。
【0075】
次に、本実施の形態における無線ネットワーク制御装置の動作について、図3および図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は呼の着信のあった順に行う。
【0076】
まず、制御手段106が呼に割り当てられた周波数で無線使用リソース量を計算する(ステップS301)。この無線使用リソース量は、特表2003−524335号公報に記載された既知のアルゴリズムを用いて計算しても良いし、その他の既知のアルゴリズムを用いて計算しても良い。なお、使用リソース量とは呼が必要とする処理能力をいう。
【0077】
次に、制御手段106が呼に割り当てられた周波数でベースバンド使用リソース量を計算する(ステップS302)。なお、このベースバンド使用リソース量は、従来技術で説明したように、呼種によって決まっている。
【0078】
次に、制御手段106がステップS301とステップS302で算出した使用リソース量を差し引いた、ベースバンド空きリソース量と無線空きリソース量とのバランスが最も良い棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS303)。なお、バランスが最も良い棚と周波数との組み合わせとは、ベースバンド空きリソース量及び無線空きリソース量が共に最も大きくなる棚と周波数との組み合わせを言う。ここでは、棚の空きリソース量の大きい順に順位付けし、また、周波数毎の無線空きリソース量の大きい順に順位付けしたときの各々の順位の積が最小になる組み合わせを選択する。
【0079】
図4はステップS303を詳細化したフローチャートである。
【0080】
図4において、まず、無線リソース管理手段105が選択可能な周波数毎の無線空きリソース量を計算する(ステップS401)。
【0081】
次に、棚情報管理手段101がベースバンド信号処理部111を形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を計算する(ステップS402)。
【0082】
次に、制御手段106は、無線空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度にする(ステップS403)。
【0083】
次に、制御手段106は、ベースバンド空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度にする(ステップS404)。
【0084】
次に、制御手段106は、バランスの最も良い周波数と棚との組み合わせとして、各々設定された棚の優先度と周波数の優先度とを掛け合わせた数が最も小さい、棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS405)。
【0085】
次に、図3において、制御手段106は、呼に割り当てられた周波数と、ステップS303で選択された周波数とを比較する(ステップS304)。ここで、呼に割り当てられた周波数とステップS303で求めた周波数とが異なる場合(ステップS304、YES)には、呼に割り当てる周波数の切り替えを行って(ステップS305)、無線基地局107に選択された棚への割り当て要求のメッセージを送信する。一方、呼に割り当てられた周波数とステップS303で求めた周波数が異なる場合(ステップS304、NO)には、制御手段106は呼の周波数の切り替えを行うことなく、無線基地局107に選択された棚への割り当て要求のメッセージを送信する(ステップS306)。
【0086】
次に、本実施の形態における無線ネットワーク制御装置100が呼に周波数を割り当てると共に、ベースバンド信号処理部111の棚に割り当てる方法を具体例で説明する。
【0087】
無線基地局107と端末1705乃至1708は、従来例と同じく図5に示す状態に位置しており、無線基地局107と端末間の無線リソースと、無線基地局107のベースバンドリソースの使用状況は、従来例と同じく図7A、Bに示す状況にあるものとする。そして、端末1705乃至1708に対するパケット呼が、従来例と同じように生起する。図6は生起したパケット呼の情報を示す図である。
【0088】
まず、パケット呼1801の割り当てについて、図3および図4のフローチャートを用いて説明する。
【0089】
最初に、呼の無線使用リソース量を計算する(ステップS301)。無線使用リソース量は、図6に示すように128kbpsである。この無線使用リソース量は特表2003−524335号公報のアルゴリズムを用いて計算しても良いし、その他既存のアルゴリズムを用いて計算しても良い。
【0090】
次に、呼のベースバンド使用リソース量を計算する(ステップS302)。同使用リソース量は、図6に示すように384kbpsである。
【0091】
次に、制御手段106が使用リソースを差し引いた、ベースバンド空きリソース量と無線空きリソース量とのバランスが最も良くなる棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS303)。
【0092】
図4は、ステップS303を詳細化して示すものである。
【0093】
図4において、まず、周波数毎の無線空きリソース量を計算する(ステップS401)。周波数毎の無線空きリソース量は、図7Aに示すように、周波数f1については、640kbps(701a)、周波数f2については0kbps、周波数f3については512kbps(701b)、周波数f4については0kbpsとなる。
【0094】
次に、棚情報管理手段101が棚毎のベースバンド空きリソース量を計算する(ステップS402)。ベースバンド空きリソース量は、図7Bに示すように、棚1が896kbps(701c)、棚2も896kbps(701d)となる。
【0095】
次に、無線空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度とする(ステップS403)。ここでは、空きリソース量が大のとき優先度1とし、空きリソース量が小のとき優先度3とする。周波数毎の無線空きリソース量の優先度を設定した後の様子を図8Aに示す。
【0096】
次に、ベースバンド空きリソース量の大きさの順位を求め、優先度とする(ステップS404)。ステップS403と同様に優先度を設定した後の様子を図8Bに示す。
【0097】
次に、棚の優先度と周波数の優先度とを掛け合わせた数が最も小さい棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS405)。ステップS403、ステップS404で設定した棚の優先度と周波数の優先度とを掛け合わせた結果を図8Cに示す。なお、棚毎に収容可能な周波数の数の制限があるため、割り当て不可となる組み合わせには×印を記してある。図8Cより、バランスの最も良い棚と周波数との組み合わせとして、棚1と周波数f1の組み合わせを選択する。
【0098】
次に、図3のステップS304において、呼に割り当てられた周波数とステップS405で求めた周波数とを比較すると、呼1801の周波数はf1、ステップS405で求めた周波数もf1である(ステップS304、NO)ので、無線基地局107に棚1への割り当て要求のメッセージを送信する(ステップS306)。
【0099】
その結果、無線基地局107において、割り当てを行った後の無線およびベースバンドの各使用状況は図9A、Bに示すようになる。
【0100】
次に、端末1706に着呼したパケット呼1802(図6のNo.2)の割り当てについて説明する。
【0101】
パケット呼1801の割り当てと同様の処理を行うと、図4のステップS403において設定される周波数毎の無線空きリソース量の様子は図10Aに示すようになる。
【0102】
また、ステップS404において設定される棚毎のベースバンド空きリソース量の様子は図10Bに示すようになる。さらに、ステップS405において設定される周波数の優先度と棚の優先度とを掛け合わした結果は図10Cに示すようになる。すなわち、ステップS405において選択されるバランスの最も良い棚と周波数との組み合わせは棚2、周波数f3となる。したがって、この場合は呼1802の周波数とステップS405で求めた周波数とが異なる(ステップS304、YES)ので、周波数f1から周波数f3へ呼の周波数の切り替えを行う(ステップS305)。
【0103】
その結果、パケット呼1802に対する周波数と棚の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソース使用状況は図11A、Bに示すようになる。
【0104】
次に、パケット呼1803(図6のNo.3)の割り当てについて説明する。
【0105】
パケット呼1803の割り当ても、パケット呼1801、1802の割り当ての場合と同様の処理を行う。図4のステップS403において、設定される周波数毎の無線空きリソース量の様子は図12Aに示すようになる。また、ステップS404において設定される棚毎のベースバンド空きリソース量の様子は図12Bに示すようになる。さらに、ステップS405において設定される周波数の優先度と棚の優先度を掛け合わせた結果は図12Cに示すようになる。したがって、図4のステップS405において選択されるバランスの最も良い組み合わせは、棚1と周波数f1となる。よって、パケット呼1803の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソースの使用状況は図13A、Bに示すようになる。
【0106】
次に、パケット呼1804(図6のNo.4)の割り当てについて説明する。
【0107】
パケット呼1804の割り当ても、パケット呼1801〜1803の割り当ての場合と同様の処理を行う。図4のステップS403において設定される周波数毎の無線空きリソース量の様子は、図14Aに示すようになる。また、ステップS404において設定される棚毎のベースバンド空きリソース量の様子は、図14Bに示すようになる。さらに、ステップS405において設定される周波数の優先度と棚の優先度とを掛け合わせた結果は、図14Cに示すようになる。したがって、図4のステップS405において選択されるバランスの最も良い組み合わせは棚2、周波数f3となる。よって、パケット呼1804の割り当て後の無線リソースおよびベースバンドリソース使用状況は、図15A、Bに示すようになる。
【0108】
このように、パケット呼1804は、従来では呼損となっていたのに対し、本発明の実施の形態によれば、呼損とならずに割り当てることが可能となった。
【0109】
これは、従来技術ではベースバンド空きリソース量は配慮せずに、無線空きリソース量のみに着目して呼の割り当てを行っていたために、図27Aに示すように、無線リソース量には十分な空きがあるにもかかわらず、ベースバンド空きリソース量に空きが十分でないために呼損を生じていた。あるいは、従来技術では、ベースバンド空きリソース量には十分な空きがあるにもかかわらず、無線空きリソース量に十分な空きがないため、呼損を生じていた。
【0110】
これに対し、本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置100では、無線空きリソース量とベースバンド空きリソース量とのバランスを保ちつつ、呼の割り当てを行うので、従来に比べて呼損を生じる確率を低減することができる。
【0111】
なお、本実施の形態では、初期化処理応答203で棚毎に制御することが可能な周波数の種類の数を指定したが、ここで棚毎に、1種類以上の収容可能な周波数の種類(f1〜f4)を指定しても良い。この場合、無線ネットワーク制御装置におけるリソースの割り当て先の決定時に、割り当てられた呼と同じ周波数の種類が指定された棚がその呼に対する割り当て先となる。
【0112】
なお、本実施の形態では、通信システムとして、W−CDMA方式を例とした場合について説明したが、これに限らず、他の方式でも実施可能である。
【0113】
なお、本発明は新規の呼の生起時やハンドオーバー実施時以外の、無線基地局および無線ネットワーク制御装置で呼の収容状態が変化する場合等においても実施できる。
【0114】
また、ベースバンド信号処理手段が棚ではなく、高密度カードやICを指定する場合等にも実施できる。
【0115】
また、本実施の形態では、バランスが最も良い、棚と周波数との組み合わせとして、棚の空きリソース量による順位と周波数毎の無線空きリソース量による順位との積が最小になる組み合わせの場合について説明したが、これに限らず、優先度が大きい程、優先度が高いとした場合は、その優先度の積が最大となる組み合わせでも良い。
【0116】
また、無線リソースの単位をベースバンドリソースと同様に処理速度(kbps)としているが、電力(WまたはW/Hz)でも良い。
【0117】
(実施の形態2)
本実施の形態における無線ネットワーク制御装置は、無線リソースの割り当てと無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚の割り当てを決定する方法が実施の形態1のものと異なる。実施の形態2では、搬送波の周波数毎についての無線リソースの最大処理能力に対する無線空きリソース量の割合と、棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合との積が最大になる組み合わせを選択する方式を説明する。
【0118】
実施の形態2に係る通信システム(図1)、無線基地局の起動時から呼を無線基地局に割り当てるまでの処理手順(図2A)、無線ネットワーク制御装置の処理手順(図3)については、実施の形態1と同一である。
【0119】
本実施の形態2における無線リソースに対する呼の割り当て、および棚の割り当てを決定する方法について、図16を用いて説明する。この方法は、実施の形態1の図4で示した処理と比較して、搬送波の周波数ごとに無線リソースの最大処理能力に対する無線空きリソース量の割合と、最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合とを用いる点が異なる。
【0120】
図16は図3のステップS303を詳細化したフローチャートである。
【0121】
図16において、まず、無線リソース管理手段105が周波数毎の無線空きリソース量を計算する(ステップS2401)。
【0122】
次に、棚情報管理手段101が棚毎のベースバンド空きリソース量を計算する(ステップS2402)。
【0123】
次に、最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合を計算する(ステップS2403)。
【0124】
次に、最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合を計算する。(ステップS2404)。
【0125】
次に、バランスの最も良い周波数と棚との組み合わせとして、搬送周波数に対する無線空きリソース量の割合と棚のベースバンド空きリソース量の割合との積が最も大きい、棚と周波数との組み合わせを選択する(ステップS2405)。
【0126】
次に、本実施の形態における無線ネットワーク制御装置100が呼に周波数を割り当てると共に、ベースバンド信号処理部111の棚に割り当てる方法を具体例で説明する。
【0127】
無線基地局107と端末1705乃至1708は、実施の形態1と同じ図5に示す状態に位置しており、無線基地局107と端末間の無線リソースと、無線基地局107のベースバンドリソースの使用状況は、実施の形態1と同じ図7A、Bに示す状況にあるものとする。そして、端末1705乃至1708に対するパケット呼が、実施の形態1と同じように生起する。また、生起したパケット呼の情報も実施の形態1のものと同一である。
【0128】
初めに、パケット呼1801の割り当てについて、図3および図4のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
まず、ステップS301において、割り当て呼の無線の使用リソース量を計算する。図6のNo.1から無線使用リソース量は128kbpsである。
【0130】
次に、ステップS302において、割り当て呼のベースバンドの使用リソース量を計算する。図6のNo.1よりベースバンド使用リソース量は384kbpsである。
【0131】
次に、ステップS303において、全体制御手段で割り当て後にベースバンドの空きリソース量と無線リソースの空きリソース量のバランスが最も良くなる棚と周波数の組み合わせを選択する。
【0132】
図16のステップS2401において、周波数毎の無線の空きリソース量を計算する。図7Aより、f1:640kbps(701a)、f2:0kbps、f3:512kbps(701b)、f4:0kbpsとなる。
【0133】
次に、ステップS2402において、棚情報管理手段101で棚ごとのベースバンドの空きリソース量を計算すると棚1は896kbps(701c)、棚2は896kbps(701d)となる。
【0134】
次に、ステップS2403において、無線リソース管理手段105は、無線リソースにおける最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合を計算する。図17Aは周波数毎の最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合を示す図である。
【0135】
次に、ステップS2404において、棚情報管理手段101は、ベースバンドにおける最大ベースバンドリソース量に対する空きリソース量の割合を計算する。図17Bは、最大ベースバンドリソース量に対する空きリソース量の割合を示す図である。
【0136】
次に、ステップS2405において、制御手段106は、最もバランスの良い周波数と棚の組み合わせとして、棚毎のステップS2404にて計算した最大ベースバンドリソース量に対する空きリソース量の割合と周波数毎のステップS2403にて計算した最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合とを掛け合わせた結果が最も大きい棚と周波数の組み合わせを選択する。そのステップS2403〜S2404で計算した値を掛け合わせた様子を示した表が図17Cである。なお、棚毎において収容可能周波数の数量の制限があるため、割り当て不可となる組み合わせには×を記してある。図17Cより、制御手段106は最もバランスの良い組み合わせとして、棚1と周波数f1の組み合わせを選択する。
【0137】
次に、図3のステップS304において、制御手段106は割り当て呼の周波数と選択された周波数を比較すると、割り当て呼の周波数f1と選択された呼の周波数f1で同一となるので、無線基地局に棚1への割り当て要求を送信する(ステップS306)。
【0138】
よって、無線基地局において割り当てを行った後の無線及びベースバンドの使用状況は図9A、Bのようになる。
【0139】
次に、端末1706に着呼したパケット呼1802(図6のNo.2)の割り当てを説明する。
【0140】
パケット呼1801の割り当てと同様に、図16のステップS2403において、周波数毎の最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合が計算される。図18Aは最大無線リソース量に対する無線空きリソース量の割合を示す図である。ステップS2404において、同様に、棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンドの空きリソース量の割合が計算される。図18Bは最大ベースバンドリソース量に対するベースバンドの空きリソース量の割合を示す図である。そして、ステップS2405において、ステップS2403〜S2404で計算された値を掛け合わせる。図18Cは両方の割合の積を示す図である。その結果、ステップS2405において、制御手段106は棚2、周波数f3の組み合わせを選択する。
【0141】
次に、図3のステップS304において、制御手段106は割り当て呼の周波数と選択された周波数を比較すると、割り当て呼の周波数f1と選択された呼の周波数f3で異なるので、ステップS305において、制御手段106は周波数f1から周波数f2への切り替えを行う。
【0142】
よって、パケット呼1802の割り当て後の無線リソース及びベースバンドリソースの使用状況は図11A、Bのようになる。
【0143】
このように、従来技術のリソース制御方式では、割り当て位置として棚1、周波数f1を選択していたのに対して、本実施の形態におけるリソース制御方式では、制御手段106は、無線リソースとベースバンドリソースのバランスの最も良い組み合わせとして棚2、周波数f3を選択する。
【0144】
次に、パケット呼1803(図6のNo.3)の割り当てを説明する。
【0145】
パケット呼1803の割り当てもパケット呼1801〜1802の割り当てと同様に行う。
【0146】
図16のステップS2403において、設定される周波数毎の最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合は図19Aに示すようになる。また、ステップS2404において設定される棚毎の最大ベースバンドリソース量に対するベースバンド空きリソース量の割合は図19Bに示すようになる。さらに、ステップS2405において計算される、ステップS2403〜S2404で計算された割合の積は図19Cに示すようになる。その結果、ステップS2405において選択される組み合わせは棚1、周波数f1となる。
【0147】
よって、呼1803割り当て後の無線リソース及びベースバンドリソースの使用状況は図13A、Bのようになる。
【0148】
次に、パケット呼1804(図6のNo.4)の割り当てを説明する。
【0149】
パケット呼1804の割り当ても、呼1801〜1803の割り当てと同様の処理を行う。
【0150】
図16のステップS2403において、計算される周波数毎の最大無線リソース量に対する空きリソース量の割合は図20Aのようになる。また、ステップS2404において、計算される棚毎のベースバンドにおける最大処理能力に対する空きリソース量の割合は図20Bのようになる。さらに、ステップS2405において計算される、ステップS2403〜S2404で計算された割合の積は図20Cのようになる。その結果、図16のステップS2405において選択される組み合わせは棚2、周波数f3となる。
【0151】
よって、パケット呼1804割り当て後の無線リソース及びベースバンドリソースの使用状況は図15A、Bのようになる。
【0152】
このように、パケット呼1804は従来技術では呼損となっていたにも関わらず、本実施の形態におけるリソース制御方式を用いた場合、呼損とならずに割り当てることが可能となる。
【0153】
以上のように、本実施の形態に係る無線ネットワーク制御装置100は、実施の形態1のものと同じく、無線空きリソース量とベースバンド空きリソース量とのバランスを保ちつつ、呼の割り当てを行うので、従来に比べて呼損を生じる確率を低減することができる。
【0154】
また、その他の効果についても、実施の形態1と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0155】
本発明は、無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システムに有用であり、呼の収容効率を向上するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0156】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局のブロック図
【図2A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すシーケンスを説明する図
【図2B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すメッセージ型を説明する図
【図2C】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すメッセージ型を説明する図
【図2D】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すメッセージ型を説明する図
【図3】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の処理手順を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の処理手順を示すフローチャート
【図5】無線基地局のエリアおよび無線基地局と端末の位置関係を説明する図
【図6】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置のパケット呼毎の情報を示す図
【図7A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図7B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図8A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図8B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図8C】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図9A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図9B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図10A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図10B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図10C】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図11A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図11B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図12A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図12B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図12C】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図13A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図13B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図14A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図14B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図14C】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図15A】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図15B】本発明の実施の形態1に係る無線ネットワーク制御装置の管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図16】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の処理手順を示すフローチャート
【図17A】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図17B】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図17C】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図18A】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図18B】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図18C】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図19A】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図19B】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図19C】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図20A】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度を説明する図
【図20B】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の棚毎の優先度を説明する図
【図20C】本発明の実施の形態2に係る無線ネットワーク制御装置の周波数毎の優先度と棚毎の優先度との関係を説明する図
【図21A】従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間の制御を示すシーケンスを説明する図
【図21B】従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間のメッセージ型を説明する図
【図21C】従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間のメッセージ型を説明する図
【図21D】従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局間のメッセージ型を説明する図
【図22】従来の無線基地局のエリアおよび無線基地局と端末の位置関係を説明する図
【図23】従来の無線ネットワーク制御装置におけるパケット呼毎の情報を示す図
【図24A】従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図24B】従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図25A】従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図25B】従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図26A】従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図26B】従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図27A】従来の無線ネットワーク制御装置における周波数毎の無線使用リソース量を示す図
【図27B】従来の無線ネットワーク制御装置が管理する棚毎のベースバンド使用リソース量を示す図
【図28】従来の無線ネットワーク制御装置と無線基地局のブロック図
【符号の説明】
【0157】
100 無線ネットワーク制御装置
101 棚情報管理手段
102 コアネットワーク
103 コアネットワーク側有線通信手段
104 BTS側有線通信手段
105 無線リソース管理手段
106 制御手段
107 無線基地局
108 端末
109 有線通信手段
110 無線通信手段
111 ベースバンド信号処理部
112 第1ベースバンド信号処理手段(棚1)
113 第2ベースバンド信号処理手段(棚2)
114 ベースバンドリソース制御手段
201 初期登録要求
202 初期化処理要求
203 初期化処理応答
204 コアネットワーク側からの割り当て要求
205 割り当て要求
206 割り当て応答

Claims (10)

  1. 無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である、無線リソースの使用状況を管理する無線リソース管理手段と、
    前記無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースを形成する複数の棚の使用状況を管理する棚情報管理手段と、
    前記無線リソースの使用状況と前記無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況とに基づいて、前記無線基地局が使用する呼の周波数の選択と前記無線基地局のベースバンド信号処理手段への前記棚の割り当ての決定を行う制御手段と、
    を有する無線ネットワーク制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記無線基地局に対して、指定した前記無線基地局のベースバンド信号処理手段に呼を割り当てることを要求するメッセージを送信する請求項1に記載の無線ネットワーク制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記無線基地局に対して、周波数毎の空き無線リソース量及び前記ベースバンド信号処理手段の棚毎の空きリソース量のバランスがとれた中で、両方の空きリソース量が最大となる、周波数と前記ベースバンド信号処理手段の棚との組み合わせを選択する請求項1に記載の無線ネットワーク制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記無線基地局に対して、周波数毎の最大処理能力に対する空き無線リソース量の割合、及び前記ベースバンド信号処理手段の棚毎の最大処理能力に対する空きリソース量の割合を掛け合わせた値が最も大きくなる、周波数と前記ベースバンド信号処理手段の棚との組み合わせを選択する請求項1に記載の無線ネットワーク制御装置。
  5. 前記無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況は、
    前記無線基地局のベースバンド信号処理手段の棚の個数と、
    前記無線基地局のベースバンド信号処理手段の棚毎の制御可能な周波数の数と、
    前記無線基地局のベースバンド信号処理手段の棚毎の最大リソース量と、
    を含む情報である請求項1に記載の無線ネットワーク制御装置。
  6. 前記無線基地局のベースバンド信号処理手段のリソースの使用状況は、
    前記無線基地局のベースバンド信号処理手段の棚毎に設定されている周波数と、
    前記無線基地局のベースバンド信号処理手段の棚毎の残り処理能力と、
    を含む情報である請求項1に記載の無線ネットワーク制御装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれかに記載の無線ネットワーク制御装置と、
    前記無線ネットワーク制御装置と有線で接続し、ベースバンドリソースを複数の棚で形成する無線基地局と
    を有する通信システム。
  8. 呼に対して、無線基地局が端末との間で通信に使用する周波数と、前記無線基地局のベースバンドリソースの割り当てを制御する無線ネットワーク制御方法であって、
    呼が発生したときに、当該呼に割り当てられた周波数で使用する、無線基地局と端末間の無線区間に収容できる資源である無線使用リソース量を計算するステップと、
    前記呼に割り当てられた周波数で使用するベースバンド使用リソース量を計算するステップと、
    前記周波数毎の無線空きリソース量を現時点の無線空きリソース量から前記無線使用リソース量を減算して求めるステップと、
    前記無線ネットワーク装置に接続された無線基地局のベースバンドリソースを形成する棚毎のベースバンド空きリソース量を、現時点のベースバンド空きリソース量から前記ベースバンド使用リソース量を減算して求めるステップと、
    算出された前記周波数毎の無線空きリソース量に応じて優先度を設定するステップと、
    算出された前記棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて優先度を設定するステップと、
    前記周波数毎の無線空きリソース量に応じて設定された優先度と前記棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて設定された優先度との積が最も高くなる前記周波数と前記棚との組み合わせを選択するステップと、
    を有する無線ネットワーク制御方法。
  9. 算出された前記周波数毎の無線空きリソース量に応じて優先度を設定するステップの代わりに、前記無線基地局と前記端末間の最大無線リソース量に対する前記無線空きリソース量の割合を計算するステップと、
    算出された前記棚毎のベースバンド空きリソース量に応じて優先度を設定するステップの代わりに、前記無線基地局が所有する前記棚毎の最大ベースバンドリソース量に対する前記ベースバンド空きリソース量の割合を計算するステップと、
    前記周波数毎の優先度と前記棚毎の優先度の積が最も高くなる前記周波数と前記棚との組み合わせを選択するステップの代わりに、前記周波数毎の前記無線空きリソース量の割合と前記棚毎の前記ベースバンド空きリソース量の割合との積が最大になる、前記周波数と前記棚との組み合わせを選択するステップと
    を有する請求項8に記載の無線ネットワーク制御方法。
  10. 前記呼に割り当てられた第1の周波数と前記選択された第2の周波数とを比較するステップと、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数とが異なる場合には、前記無線基地局に前記第1の周波数から前記第2の周波数への切り替えと、前記選択された棚への割り当てを要求するメッセージを送信するステップと、
    前記第1の周波数と前記第2の周波数とが同一の場合には、前記無線基地局に選択された前記棚への割り当てのみを要求するメッセージを送信するステップと、
    を有する請求項8あるいは9に記載の無線ネットワーク制御方法。
JP2006515458A 2004-12-01 2005-12-01 無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム Pending JPWO2006059673A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004348101 2004-12-01
JP2004348101 2004-12-01
PCT/JP2005/022070 WO2006059673A1 (ja) 2004-12-01 2005-12-01 無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2006059673A1 true JPWO2006059673A1 (ja) 2008-06-05

Family

ID=36565106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006515458A Pending JPWO2006059673A1 (ja) 2004-12-01 2005-12-01 無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20070238469A1 (ja)
JP (1) JPWO2006059673A1 (ja)
CN (1) CN1973565A (ja)
WO (1) WO2006059673A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101179812B (zh) * 2007-11-29 2012-07-04 中兴通讯股份有限公司 一种基于动态基带分配的干扰带测量方法
CN102227944B (zh) * 2008-11-26 2015-05-20 日本电气株式会社 资源分配方法、通信系统、基站以及程序
CN101800590B (zh) * 2009-12-25 2014-12-10 中兴通讯股份有限公司 Rrm请求、报告方法及bs和系统
JP6176515B2 (ja) * 2012-04-27 2017-08-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 無線基地局装置、無線資源管理方法、及び無線資源管理プログラム
CN109842552A (zh) * 2017-11-27 2019-06-04 华为技术有限公司 网络路由设备、网络数据的传输方法、以及网络接入设备

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6894994B1 (en) * 1997-11-03 2005-05-17 Qualcomm Incorporated High data rate wireless packet data communications system
BRPI0114497B1 (pt) * 2000-10-09 2016-05-31 Nokia Corp método para uso em uma rede cobrindo uma região, e, gerenciador de recursos de rádio para uso na rede
FI113609B (fi) * 2001-06-29 2004-05-14 Nokia Corp Tukiaseman resurssinhallinta ja tukiasema
US7710866B2 (en) * 2001-09-27 2010-05-04 Alcatel-Lucent Canada Inc. Method and apparatus for optimization of redundant link usage in a multi-shelf network element
JP2003319465A (ja) * 2002-04-26 2003-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線基地局装置及びそのユニット資源管理方法
JP2004120070A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線基地局装置及び負荷分散制御方法
US7573862B2 (en) * 2003-02-06 2009-08-11 Mahdi Chambers System and method for optimizing network capacity in a cellular wireless network
JP2004312131A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線基地局のリソース割り当て方法および無線基地局
WO2004103011A1 (ja) * 2003-05-14 2004-11-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. リソース再配置方法、基地局及び無線網制御装置
AU2003291799A1 (en) * 2003-12-09 2005-06-29 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and device for managing resources shared by different operators in a communication system
US20070280159A1 (en) * 2004-03-04 2007-12-06 Utstarcom Telecom Co., Ltd Load-Sharing Method And System In A Wireless Base Station

Also Published As

Publication number Publication date
US20070238469A1 (en) 2007-10-11
CN1973565A (zh) 2007-05-30
WO2006059673A1 (ja) 2006-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3816334B2 (ja) 無線リソース割当方法及び基地局
KR100760726B1 (ko) 무선 통신 단말에 있어서의 통신 방법
US20080112366A1 (en) Radio Communication Terminal and Communication Method
US6963746B2 (en) Radio base station transceiver sub-system
UA82659C2 (uk) Спосіб та пристрій для розподілення зворотної лінії додаткового каналу (варіанти)
JP3468530B2 (ja) Cdma通信網における移動局の非対称チャネル割り当て制御
WO2004038976A2 (en) Method and apparatus for wirelessly communicating different information streams
US8116756B2 (en) Method for reducing interference between adjacent sectors, and base station apparatus
JP2002223239A (ja) 呼受付制御方法、通信システム、及び基地局装置
JP4543842B2 (ja) 無線基地局装置およびリソース管理方法
WO2009089789A1 (fr) Procédé, terminal et station de base pour accès et commutation de bande
JP2000175242A (ja) 無線チャネル割当システム及びアサインチャネル配送方法
US6870824B1 (en) Device and method of designating spreading code for forward common channel
JPWO2006059673A1 (ja) 無線ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御方法および通信システム
JP2010148021A (ja) 無線基地局装置および無線通信システム
JP2005057429A (ja) Cdma通信装置およびその方法
JP2005229350A (ja) 基地局制御装置及びその周波数割当て方法
EP1671458A1 (en) System and method for dynamic allocation and simultaneous operation of forward packet data and supplemental channels in ev-dv network
WO2004091228A1 (ja) 無線基地局のリソース割り当て方法および無線基地局
JP4112429B2 (ja) 無線基地局装置
JP2003199147A (ja) リソース割当制御装置、リソース割当制御方法、及びリソース割当制御システム
JP4554518B2 (ja) トラフィックチャネルを用いてユーザデータを伝送する方法及び装置
Soleimanipour et al. Modeling and resource allocation in wireless multimedia CDMA systems
JP2002026798A (ja) 無線チャネル割当方法、無線通信システム及び無線中継装置
KR100335630B1 (ko) Cdma 이동통신 시스템에서의 기지국 트래픽 채널할당방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060413