JPWO2006054803A1 - 液晶光学素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、安価で且つ理想的な屈折率分布を有する、高性能な屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子を提供することを目的とする。第1の平面基板(101)と、第2の平面基板(105)と、第1及び第2の平面基板間に挟持された液晶(106)と、第1又は第2の平面基板の一方に形成され且つ入射光に対する実効屈折率をそれぞれ異なった度合いに変化させるための複数の領域(201〜215)を有する電極パターン(200)と、第1又は第2の平面基板の他方に形成され、電極パターンとの間に電圧を印加するための対向電極(108)とを有し、電極パターンと対向電極との間に電圧が印加されることによって液晶光学素子の半径方向に沿って液晶光学素子の中心からの距離の2乗に比例して光ビームに対する屈折率が変化するように構成されたことを特徴とする液晶光学素子(100)。

Description

本発明は、入射光に対して屈折率勾配型レンズとして利用することができる液晶光学素子及びその製造方法に関するものであり、特に、可焦点光学機構において可変焦点用の屈折率勾配型レンズとして利用することができる液晶光学素子及びその製造方法に関するものである。
液晶への電圧の印加に応じて、焦点距離を可変することができる所謂液晶レンズへの要望が高まっている。従来のデジタルカメラ等で用いられるオートフォーカス機構や光学式倍率可変機構では、レンズを移動させるメカニカル機構が必須であり、そのためのスペースとコストが必要であった。これに対し、液晶レンズでは可動部品が必要ないため、小スペース且つ低コストなオートフォーカス機構や光学式倍率可変機構を提供することが可能であるからである。
例えば、2枚のガラス基板間に液晶を配置し、一方のガラス基板をレンズ状にくり貫き、液晶に電圧を印加することによって液晶の実効屈折率を変化させ、ガラスと液晶の屈折率差を利用して焦点距離を変化させた液晶レンズが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなガラスをレンズ状にくり貫いた液晶レンズでは、理想的な屈折率分布を持つ様にすることができる。
しかしながら、ガラス基板をレンズ状にくり貫くのには手間とコストがかかり、安価で収差の少ない高性能な焦点距離を可変することができる液晶レンズを提供することはできなかった。
また、自動焦点整合用レンズ装置に、焦点距離可変の液晶レンズを用いて、焦点距離を微小変化させることが記載されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、焦点距離可変の液晶レンズの具体的構成は示されず、また、焦点距離可変の液晶レンズは焦点距離を微小変化させるにとどまり、他に焦点距離を可変するためのフォーカシングレンズ及びその移動機構を有していた。
さらに、2枚の透明基板間に、同心円状に複数形成された電極パターン及び対向電極を介して液晶を配置し、電極パターンに電圧を印加して液晶によるフレネルゾーンプレートを形成し、フレネルゾーンプレートのパターンを可変することによって空間周波数変調を行い、焦点距離を変化させた液晶パネルが知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、焦点距離を可変するためには、電極パターン自体を変更しなければならず、電極パターン自体を状況に応じて変化させる特別の技術が必要であった。すなわち、特許文献3に記載される液晶パネルは、固定された電極パターンを用いて可変焦点用屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子を構成するものではなかった。
さらに、平行に配置した2枚の平面基板間に、等間隔ピッチで同心円状に複数形成された電極及び対向電極を介して液晶を配置し、各電極間に抵抗を配置して、抵抗分割駆動によって各電極に所定の電圧を印加することによって、電極と対向電極間の液晶の実効屈折率を変化させて、焦点距離を可変する液晶を用いた合焦点機構が知られている(例えば、特許文献4参照)。
図17(a)に、特許文献4に記載されるような電極パターン12を示す。電極パターン12は、同心円状に等間隔ピッチで配置された4つの電極12−1〜12−4を有している。図17(b)に、抵抗分割駆動方式によって、電極パターン12の各電極に印加される等電位差の電位V〜Vを示す。
図18(a)に図17(b)に示した印加電圧を示す。図18(b)に図18(a)に示すような電位を印加した場合に各電極に応じて発生する実効屈折率n〜nを示す。電極パターン12の各電極12−1〜12−4に、抵抗分割駆動により形成等される等電位差の電位V〜Vを印加すると、図18(b)に示す様に等ステップで段階的に変化する実効屈折率n〜nが発生する。しかしながら、特許文献4の図15に示されるような、理想的な屈折率分布(図18(b)の1800)を得るためには、各同心電極12−1〜12−4が発生する実効屈折率n〜nを図18(b)で矢印として示すように、それぞれ独自に微調整しなければならない。
このように、等間隔ピッチに配置された同心円状の電極パターン12では、設計通りに屈折率の勾配を形成するためには、抵抗分割の設定、印加する電圧の微調整をすることが非常に難しい。さらに、抵抗分割駆動では、各電極に印加する電圧を微妙に調整することはできなかったので、理想的な屈折率分布を有する液晶レンズを形成することが出来なかった。
特開昭62−56918号公報(第2図) 特開昭62−36632号公報(第3頁、第1図) 特許第2651148号公報(第1頁、第1図) 特許第3047082号公報(第4頁、第1、3図)
そこで、本発明は、上記問題点を解消することを可能とする液晶光学素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、安価で且つ理想的な屈折率分布を有する、高性能な屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、可動部品を有しなくても焦点を可変することが可能な屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、視野角特性を有しない高性能な屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶光学素子は、光源からの光ビームに対して可変焦点用屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子において、第1の平面基板と、第2の平面基板と、第1及び第2の平面基板間に挟持された液晶と、第1又は第2の平面基板の一方に形成され光ビームに対する実効屈折率をそれぞれ変化させるための複数の領域から構成される電極パターンと、第1又は第2の平面基板の他方に形成され電極パターンとの間に電圧を印加するための対向電極とを有し、電極パターンと前記対向電極との間に電圧が印加されることによって液晶光学素子の半径方向に沿って液晶光学素子の中心からの距離の2乗に比例して前記光ビームに対する実効屈折率が変化するように構成された、ことを特徴とする。
本発明に係る液晶光学素子は、入射光に対して可変焦点用屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子において、第1の平面基板と、第2の平面基板と、第1及び第2の平面基板間に挟持された液晶と、第1又は第2の平面基板の一方に形成され入射光に対する実効屈折率をそれぞれ異なった度合いに変化させるための複数の領域を有する電極パターンと、第1又は第2の平面基板の他方に形成され電極パターンとの間に電圧を印加するための対向電極とを有し、電極パターンと前記対向電極との間に電圧が印加されることによって電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ以下の式(1)となるように構成され、
N=N−aX−(bX−cX−dX−・・・) (1)
ここで、Nは前記液晶の基準実効屈折率を示し、aは0ではない定数を示し、b、c及びdは定数を示す、ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、結像作用を有する焦点距離可変用の屈折率勾配型レンズとして適用されることが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ式(1)となるように構成された複数の領域が、電極パターンの一部であることが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、液晶光学素子の開口の中心部分にのみ、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ式(1)となるように構成された複数の領域有することが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、電極パターンの周辺部に配置された領域に対してのみ実効屈折率を変化させないように選択的に電圧を印加する選択的電圧印加手段を、さらに有することが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、複数の領域間に各々接続され、抵抗分割された電圧を複数の領域の各々に印加するための抵抗を、さらに有することが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、複数の領域間に各々異なった電圧値を印加するための電圧印加手段を、さらに有することが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、複数の領域が変化させる実効屈折率の変化量はほぼ一定になるように設定されている、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、複数の領域のそれぞれの電位差はほぼ一定になるように設定されている、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、複数の領域が変化させる実効屈折率の変化量はほぼ一定になるように設定されており且つ前記複数の領域のそれぞれの電位差はほぼ一定になるように設定されている、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、電極パターンの中心部では、電極パターンの周辺部と比較して前記光ビームに対する実効屈折率を細かく設定できるように複数の領域が配置されていることが好ましい。屈折率分布の中央部分をなだらかに形成するためである。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、液晶は、液晶分子の長軸方向が、部分的に、少なくとも直交する2方向を含む複数の方向となるように液晶層中に配置されていることが好ましい。視野角特性を持たない液晶光学素子を構成するためである。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、液晶は、液晶分子の長軸方向が、部分的に、ランダムとなるように液晶層中に配置されていることが好ましい。視野角特性を持たない液晶光学素子を構成するためである。
さらに、本発明に係る液晶光学素子では、液晶は、カプセル化されて、液晶層中に配置されていることが好ましい。
本発明に係る液晶光学素子の製造方法では、液晶光学素子は、第1の平面基板と、第2の平面基板と、第1及び第2の平面基板間に挟持された液晶と、第1又は第2の平面基板の一方に形成され且つ入射光に対する実効屈折率をそれぞれ異なった度合いに変化させるための複数の領域を有する電極パターンと、第1又は第2の平面基板の他方に形成され且つ電極パターンとの間に電圧を印加するための対向電極とを有し、電極パターンと対向電極との間に電圧が印加されることによって電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ式(1)となるように構成され、製造方法は、瞳座標に対する実効屈折率値を示す所望の可変焦点用屈折率勾配型レンズ特性を決定し、レンズ特性が有する最大実効屈折率を複数の領域の個数で分割し、分割された実効屈折率とレンズ特性とが交わる交点の瞳座標を決定し、各交点の瞳座標が複数の領域の間隔の中心ピッチとなるように設定する、工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、構造が簡単で、かつ必要とする屈折率分布を容易に得ることができる高性能な屈折率勾配型レンズとして利用することができる液晶光学素子を提供することが可能となった。
また、本発明に係る液晶光学素子を利用すれば、可動部品のない焦点距離可変光学機構を構成することが可能となる。本発明に係る液晶光学素子を利用した焦点距離可変光学機構では、可動部品が無いことから、低コスト及び/又は省スペースで焦点距離可変光学機構を製造することが可能となった。
さらに、従来の中空型液晶レンズ(例えば、特許文献1参照)において実現可能であった理想的な屈折率分布は、従来の平行に配置した平面基板型の液晶素子(例えば、特許文献4参照)では実現することができず、設計値からかけ離れた特性しか得ることが出来なかった。これに対して、本発明では、平行に配置した平面基板を用いながら、理想的な屈折率分布を有する屈折率勾配型レンズとして機能する液晶光学素子を実現することが可能となった。
さらに、本発明によれば、偏光依存を持ち難いだけでなく、視野角依存性も少ない高性能な屈折率勾配型レンズとして利用することができる液晶光学素子を提供することが可能となった。
図1は、本発明に係わる液晶光学素子の断面図の一例を示す図である。
図2は、透明電極パターンの一例を示す図である。
図3(a)は透明電極パターンの一部拡大図であり、図3(b)は各輪帯に印加される電圧例を示す図である。
図4は、透明電極パターンの設計方法を説明するための図である。
図5は、各輪帯の設計方法を説明するための図である。
図6は、透明電極パターンの設計値の一例を示す図である。
図7は、液晶の印加電圧と実効屈折率との関係を示す図である。
図8は、透明電極パターンに印加される電圧例を示す図である。
図9(a)は光学機構において無限遠にピントを合わせた例を示す図であり、図9(b)は光学機構において近距離にピントを合わせた例を示す図である。
図10は、透明電極パターンへの他の電圧印加方法を説明するための図である。
図11は、輪帯パターンの変更例を示す図である。
図12は、透明電極パターンに印加される更に他の電圧例を示す図である。
図13は、透明電極パターンの他の設計方法を説明するための図である。
図14は、透明電極パターンに印加される更に他の電圧例を示す図である。
図15(a)は液晶106の分子の配向方向の一例を示す図であり、図15(b)は他の液晶の例を示す図である。
図16は、本発明係る液晶光学素子100に用いることが可能な更に他の液晶の一例を示す図である。
図17(a)は従来の電極パターンを示す図であり、図17(b)は図17(a)に印加する印加電圧を示す図である。
図18(a)は図17(b)に示した印加電圧を示す図であり、図18(b)は図17(a)に応じた実効屈折率パターンを示す図である。
以下図面を参照して、本発明に係る液晶光学素子及びその製造方法について説明する。
図1に、本発明に係る液晶光学素子100の断面図を示す。
図中の矢印Aの示す方向は、光が液晶光学素子100に入射する方向を示している。図1において、入射側の透明基板101には、屈折率変調用の透明電極パターン200を有する透明電極107及び配向膜102が形成されている。また、反対側の透明基板105には、透明性対向電極108及び配向膜104が形成されている。液晶106は、2枚の透明基板101及び105と、シール部材103との間に、20μmの厚さで封入されている。図1に示される各要素は、説明の便宜上、誇張して図示されており、実際の厚さの比と異なる。
2枚の透明基板101及び105はガラス材で構成され、シール部材103は樹脂から構成されている。本実施形態では、2枚の透明基板101及び105間に挟持される液晶106はホモジニアス型の液晶が用いられるが、垂直配向型の液晶を利用することも可能である。また、この液晶106に、90度TN型液晶を用いても良い。90度TN型液晶は、液晶にある程度以上の電圧を加えると、液晶分子の捻れが崩れ、出射偏光面が回転するが、本用途では問題なく使用することができる。なお、90度TN型液晶は、上述したホモジニアス型の液晶と比較して、視野角依存が生じ難いという利点がある。
図2に、図1に示された液晶光学素子100における屈折率変調用の透明電極パターン200の一例を示す。
電極パターン200は、図2に示すように、有効径10の範囲内に同心円状の輪帯201〜215を有しており、それぞれを絶縁のために微小な間隔を空けて配置した。また、輪帯201と輪帯215との間には電源20から所定のAC電圧を印加し、輪帯201と202との間には抵抗Rを、輪帯202と203との間には抵抗Rを、輪帯214と215との間には抵抗R14をという様に全ての輪帯間に抵抗R〜R14を配置した。また、抵抗R〜R14は全て同一の抵抗値とした。
図3に、各輪帯201〜215と、印加される電圧との関係を示す。
図3(a)は、透明基板101上の透明電極パターン200の断面の一部分を拡大したものである。輪帯間の微小な間隔は全て3μmに設定した(なお、便宜上、拡大して示している)。また、図2に示したように各輪帯は、抵抗R〜R14によって相互に接続され、電源20よりAC電圧が印加されている。
図3(b)は、基準電圧(輪帯201に印加される電圧、ここでは0[V]とする)に対する各輪帯201〜215の実効電圧を示している。なお、液晶光学素子に用いる液晶は一般に印加電圧に対し実効値応答を示す。また直流電圧成分を長時間この液晶に加えると、液晶の焼きつきや分解等の不都合を生ずる。従って液晶光学素子の各透明電極には直流電圧成分を印加しないように交流電圧を印加して液晶を駆動する。また、液晶光学素子に対する基準電圧0[V]は正確には液晶層に印加される電圧であり、その電圧を任意に設定することができる。一般的には印加電圧が0[V]の状態を基準とする事が多いが、他の電圧値(例えば3[V])の時を基準電圧とすることも可能である。
図4を用いて、透明電極パターン200の設計方法について説明する。
最初に、液晶光学素子100が有することが期待されるレンズ特性を決定する。図4における曲線401は、液晶光学素子100が有することが期待されるレンズ特性の一例であり、実効屈折率(N)と瞳座標上の位置(X)との関係を示すものであって、以下の式(1)によって表される。
N=N−aX−(bX−cX−dX−・・・) (1)
ここで、Nは液晶106の基準実効屈折率、aは0でない定数、b〜dは定数を示す。なお、上記の式はXの4次までを示したものであるが、必要に応じて、さらに高次の項を考慮することも可能である。
また、一例として、a〜dは、以下の式(2)〜(5)ように定義することができる。
a=1/(2・f・w) (2)
b=1/(2・a) (3)
c=1/(4・a) (4)
d=1/(8・a) (5)
ここで、fは屈折率分布型レンズの焦点距離、wは液晶106の厚さを示す。
b=c=d=0の場合、式(1)は以下の式(6)となり、球面レンズに対応した式となる。即ち、実効屈折率は、中心からの距離の二乗に比例して変化する。
N=N−aX (6)
この場合液晶光学素子100の液晶106の厚さは20μm、N(基準実効屈折率)は1.74、液晶光学素子100の有効径(Xmax)は1.22mm、Nの最小値であるN(Xmax)が1.5であるので、上記式(6)及び(2)より、fは155mmとなる。
なお、上記のレンズ特性401は、式(1)のb〜dが全て0の場合を想定して決定しているが、式(1)のb〜dが全て0でない場合には、レンズ特性は非球面レンズに対応したものとなる。
次に、輪帯の数を決定し、レンズ特性(曲線401)が有する最大実効屈折率Nと最小実効屈折率N15の間を透明電極パターン200を構成する輪帯の数(本実施形態では15)で等分に分割する。
次に、15等分した実効屈折率値(N〜N15)と曲線401との交点をP〜P15とする。
次に、交点P〜P15に対応するそれぞれの瞳座標X〜X15を求める。
次に、輪帯間隔を全て3μmと設定し、瞳座標X〜X15が各輪帯のギャップ中心半径となるように、輪帯201〜215を設定する。なお、図4の例では、輪帯201で変調されるべき実効屈折率はNではなくNとなるがこれは量子化方法の問題である。したがって、NをNに、NをNに、同様にNをNn−1になるように各輪帯に電位分布を与えるようにしても良い。この場合でも同様の効果を得ることができる。
図5に、各輪帯とギャップ中心半径との関係を示す。
図5には、輪帯204に関する輪帯幅501(mm)、内側半径502(mm)、外側半径503(mm)、ギャップ中心半径504(mm)及びギャップ幅505(mm)が示されている。全ての輪帯間のギャップ幅505は0.003mm(3μm)と設定されているので、図4から得られたギャップ中心半径504(mm)を用いて、各輪帯について、輪帯幅501(mm)、内側半径502(mm)、外側半径503(mm)を求めて、各輪帯を設計値とした。
図6に、透明電極パターン200における各輪帯の設計値の一例、即ち、輪帯幅501(mm)、内側半径502(mm)、外側半径503(mm)、ギャップ中心半径504(mm)及びギャップ幅505(mm)を示す。
本実施形態では、最外郭の輪帯215の外側には輪帯が存在しないことから、輪帯215についてのギャップ半径中心を、液晶光学素子100を利用する光学系の有効径10(半径1.22mm)に合わせるようにして輪帯201〜215を設計し、それに合わせて透明電極パターン200を作成した。
図7に、本実施形態で利用する液晶106における、印加電圧と実効屈折率との関係701を示す。
図7に示すように、ホモジニアス型の液晶106は、入射する直線偏光と液晶106の配向方向とを一致させた場合、印加電圧が上がるに従って、実効屈折率が徐々に減少する非線形な特性を有する。しかしながら、印加電圧範囲V〜V間の様に、ほぼ線形に変化する領域が存在するので、この領域を実効屈折率を制御する領域として利用することが好ましい。
本実施形態では、透明電極パターン200に対して、Vを1.4[V](基準電圧)として輪帯201に印加し、Vを2.7[V]として輪帯215に印加するように構成した。この時、図7でのN01の値が前述の基準実効屈折率となる。また、透明性対向電極108には、基準電圧0[V](基準電圧)を印加した。
図8に、このようにして、透明電極パターン200の各輪帯に印加された印加電圧例を示す。図8に示すように、各輪帯間は同じ抵抗値を有する抵抗R〜R14で接続されているため、輪帯215に印加される電圧Vが15等分されて(抵抗分割されて)、各輪帯に印加されることとなる。
図7に示すように、液晶106は、印加電圧と反比例した実効屈折率を表すので、図8に示すような電圧が各輪帯201〜215に印加されることによって、液晶光学素子100は、図4の402に示すような屈折率分布を有することとなる。即ち、液晶光学素子100は、透明電極パターン200に図8に示すような電圧が印加されることによって、最初に決定されたレンズ特性401とほぼ近似した屈折率分布402を有する屈折率勾配型レンズとして機能する。即ち、電極パターン200は、電極パターン200と対向電極108との間に図8に示すような電圧が印加されることによって、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ前述した式(1)となるように構成されていることとなる。
前述したように、液晶光学素子100が有する屈折率分布402は、中央部の屈折率が高く、周囲の屈折率が低いので、液晶光学素子100は凸レンズとして働く。また、図8に示す電圧を各輪帯210〜215に印加して図4に示す屈折率分布402を有する場合、液晶光学素子100は焦点距離約155mmの屈折率勾配型レンズとして機能する。
また、電極201への印加電圧を上げて、図4の402のほぼ半分の最大実効屈折率を有する403に示すような屈折率分布を有する場合、液晶光学素子100は、屈折率分布402を有する場合の約2倍、すなわち焦点距離約310mmの屈折率勾配型レンズとして機能する。また、電極201への印加電圧を変えずに、電極215への印加電圧を下げても同様の効果を持たせることができる。
さらに、電極201への印加電圧を可変してほぼVを2.7[V]にして、図4の404に示すようなほぼ平坦な屈折率分布を有する場合、液晶光学素子100は、無限大の焦点距離、すなわち素通しのガラス板と同様に機能する。この場合、全ての輪帯201〜215に、基準電圧を含む一様な電圧印加するようにすればよい。すなわち、一様な電圧値に拘らず、平坦な屈折率分布となり、素通しのガラス板と同じになる。また液晶106に電圧を加えなくても、基本的にはガラス板であるが、液晶106の秩序性を保つためにはある程度の一様なバイアス電圧を加えることが好ましい。なお、凹レンズとして機能させるためには、図8に示した電圧プロファイルを逆にして各電極に電圧を印加すればよいので、ここでのこれ以上の説明は省略する。
なお、図4の403及び404の場合でも、電極パターン200と対向電極108との間に、図8に示すような電圧が印加されることによって、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係はほぼ前述した式(1)となる。ただし、図4の403及び404の場合、それぞれのf値が異なることから、それに応じて定数aの値がそれぞれ異なる。
このように、輪帯201〜215に印加する電圧を可変することによって、液晶光学素子100の焦点距離を所定範囲内で可変させることが可能となる。例えば、液晶光学素子100を、凸レンズ又は凹レンズとして働く屈折率勾配型レンズ又は素通しのガラス板として切換えて機能させることも可能となった。
上記の透明電極パターン200の設計では、曲線401の最大実効屈折率Nと最小実効屈折率N15の間を透明電極パターン200を構成する輪帯の数(本実施形態では15)で等分に分割した。しかしながら、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する屈折率Nとの関係がほぼ前述した式(1)となるように構成されているので、透明電極パターン200の各輪帯への印加電圧を同じステップずつ変化するように設定でき、抵抗分割の方式によって容易に各輪帯に対して所定の電圧を印加することが可能となった。この場合、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ前述した式(1)となるように構成されていることから、液晶光学素子は、最初に決定されたレンズ特性401とほぼ近似した屈折率分布を有する屈折率勾配型レンズとして機能できる。
図9に、本発明に係る液晶光学素子100を用いた光学装置1の一例を示す。光学装置1は、デジタルカメラ等の光学装置であって、第1の液晶光学素子100−1、第2の液晶光学素子100−2、単焦点レンズ2、CCD撮像素子3、及びAC電源20を含む電圧制御部4等から構成される。
ここで、第1の液晶光学素子100−1及び第2の液晶光学素子100−2は、前述した液晶光学素子100と同一の構成を有している。しかしながら、第1の液晶光学素子100−1における液晶分子の長軸方向と第2の液晶光学素子100−2における液晶分子の長軸方向とが直交するように両者を光学装置1の光軸上に配置した。
屈折率を変化させようとする場合、液晶光学素子には視野角特性が生じる。これは、液晶層を通過する光の内、偏光方向が液晶分子の長軸方向と略一致した光のみが、液晶による屈折率変化の影響を受けるというものである。そこで、図9に示す光学装置1をデジタルカメラ等として良好に機能させるために、カメラに入射する光の全ての偏光方向に対応できるように、2枚の液晶光学素子を直交させて配置した。なお、2枚以上の液晶光学素子を用いても良い。
図9(a)は、無限遠にピントを合わせた場合であって、第1の液晶光学素子100−1及び第2の液晶光学素子100−2のそれぞれの透明電極パターン200に一様な電圧を印加したので、液晶光学素子100はパワーを有せず、光学装置1に入射した有効径10を有する入射光は、単焦点レンズ2のみによって、CCD撮像素子3上に集光される。
図9(b)は、近距離にピントを合わせた場合であって、第1の液晶光学素子100−1及び第2の液晶光学素子100−2のそれぞれの透明電極パターン200に例えば図8に示す801のような電圧を印加したことにより、液晶光学素子100は、図4の402に示すような屈折率分布402を有する凸レンズとして機能する。したがって、光学装置1に入射した入射光は、図中6に示すように、液晶光学素子100及び単焦点レンズ2によって、単焦点レンズ2のみ焦点距離(図中の7参照)とは異なった焦点距離で、CCD撮像素子3上に集光される。
また、所定の自動焦点調整回路からの信号に応じて、第1の液晶光学素子100−1及び第2の液晶光学素子100−2のそれぞれの透明電極パターン200に印加される電圧値を可変すれば、可動部品を用いずに、オートフォーカス光学系を容易に構成することが可能である。このような可動部品を用いずに、焦点距離を切替え可能な光学系又はオートフォーカス光学系を、デジタルカメラや携帯電話に利用すれば、省スペース且つ低コスト化を図れるという大きな利点を有する。
図10に、本発明に係る液晶光学素子100に適用可能な他の電圧印加方法の一例を示す。
図2及び図3では、各輪帯201〜215間にそれぞれほぼ同じ抵抗値を有する抵抗を配置し、抵抗分割方式によって電圧を印加するように構成した。これに対して、図10では、駆動IC回路21を配置して、各輪帯201〜215にそれぞれ設定された電圧値を印加できるようにしたものである。したがって、図10に示す駆動IC回路21を用いれば、各輪帯201〜215間を抵抗R〜R14でそれぞれ接続する必要はない。また、各輪帯201〜215のそれぞれに、予め設定された電圧、例えば図8に示す15段階の電圧を印加することができれば、駆動IC回路21はどのような構成であってもよく、公知の回路技術によって容易に構成することが可能である。さらに、駆動IC回路21を利用する場合、各輪帯201〜215に印加する電圧の設定値は全て外部からの信号によって制御されるようにしても良く、また駆動IC回路21に記憶部を設け、予め記憶部に記憶されるようにしても良い。
なお、図10に示す電圧印加方式は、図4に示す403及び404の場合でも、同様に適応することが可能である。
さらに、図10に示す電圧印加方式は、図7に示す線形部分以外の部分(例えば、V´〜V及びV〜V´の範囲)を、線形部分(V〜V)と合わせて利用する場合に、特に有効である。非線形な特性に基づいて屈折率を定めるためには、液晶の非線形特性に拘らず、システム全体として線形に補正するために、より微細な電圧調整が必要だからである。
図11に、本発明に係る液晶光学素子100に適用可能な他の透明電極パターンの設定例を示す。
図11では、液晶光学素子100が有する他の屈折率分布1100が示されている。分布1100と図4に示す屈折率分布402との差異は、(1)分布1100では分布402の中央部分Aをさらに細分化した点、(2)分布1100では分布402の周辺部分B及びCを省略した点である。
中央部分Aでは、分布402の値が(N+N)/2になる点Pを設け、それに応じて、中央部の輪帯201を201−1及び201−2に分割して形成した。これは、中央部分Aの輪帯201が他に比べて大きく形成され液晶光学素子100が有する屈折率分布402の中央部分がなだらかに形成されないことから、より液晶光学素子100が有する屈折率分布を理想とするレンズ特性401に近づけようとしたものである。なお、交点P1とY軸との中間と分布402との交点に基づいて、中央部の輪帯201を201−1及び201−2に分割しても良い。
また、周辺部分B及びCでは、レンズ特性401における交点P11〜P15を全て実効屈折率N15となるように1つの輪帯220を形成した。なお、交点P11〜P16を全てN15に代えてN13となるように1つの輪帯220としても構わない。これは、屈折率分布の周辺部分は、レンズ特性に大きく影響しない事、周辺部分に対応した輪帯の幅は非常に小さくなり、形成が困難である事等の理由による。図11の周辺部分B及びCのように、輪帯211〜215を形成せず、1つの輪帯220に置きかえても、液晶光学素子100が有するレンズ特性特に焦点距離を変化させる機能には大きな影響はない。なお、1つの輪帯220に置きかえる代わりに、輪帯211〜215を短絡させてもよい。
さらに、図示してはいないが、屈折率分布の周辺部分では、図4に示すような周辺部分に対応した輪帯ではなく、幅の等しい輪帯を形成するようにしても良い。例えば、図4に示す輪帯211〜215の代わりに、輪帯211〜215の平均幅を有する輪帯を5本設けるようにしても良い。前述したように、このように形成しても、液晶光学素子100が有するレンズ特性、特に焦点距離を変化させる機能には大きな影響はない。
このように、液晶光学素子100の透明電極パターン200における全ての輪帯201〜215を、電極パターンの中心からの距離Xと光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ前述した式(1)となるように構成する必要は必ずしもなく、レンズ特性に大きな影響を与えない部分では、そのように構成しなくて良い場合がある。
図12に、液晶光学素子100が有する他の屈折率分布1200の例を示す。
図12の例では、図4に示す輪帯と同じ輪帯201〜215を用いて、液晶光学素子100に、異なった屈折率分布を持たせる例を示している。ここでは、最大実効屈折率Nを10等分するようにして、輪帯201〜210のみを用いて分布1200を有するように構成した。これによって、同じ輪帯201〜215を有していながら、図4に示す屈折率分布402とは異なった分布1200を有することとなった。分布1200によって近似されるレンズ特性1201は、図4に示すレンズ特性401の曲線より急なカーブを描くことから、分布1200を有する場合、液晶光学素子100は、分布402を有するときより、より焦点距離を短くすることが可能となる。
このように、輪帯のパターンを変更することなく、液晶光学素子100が有する屈折率分布を変更することによって、液晶光学素子100の焦点距離を変更することも可能である。なお、この場合、周辺部の輪帯211〜215に同電位を与えるために選択的電圧印加手段を別途設けることが好ましい。
図13に、液晶光学素子100が有する更に他の屈折率分布1300の例を示す。
図4の例では、レンズ特性(曲線401)が有する最大実効屈折率Nと最小実効屈折率N15の間を透明電極パターン200を構成する輪帯の数(本実施形態では15)で等分に分割した。しかしながら、図13の例では、有効径10(半径1.22mm)を透明電極パターン200を構成する輪帯の数(本実施形態では15)で等分に分割するようにして、15本の輪帯1301〜1315を作成した。図13の例では、各輪帯は等間隔で作成されるが、各輪帯に対応する実効屈折率N´〜N15´は不等間隔となる。
図14に、図13に示す輪帯1301〜1315に印加する電圧例を示す。
図14に示すように、各輪帯に印加される電圧例は、各輪帯に対応する実効屈折率N´〜N15´に対応して不等間隔となる。したがって、図13に示す例では、図2に示すような抵抗分割方式による印加ではなく、図10に示すような駆動IC回路21による個別電圧値の印加方式を用いた。
ところで、図13に示すように、等間隔で輪帯を形成し、各輪帯に対して図10に示すような駆動IC回路21による個別電圧値の印加方式を用いる場合には、微細な調整が可能である。したがって、例えば、図7に示すように、液晶の印加電圧と実効屈折率との関係が非線形となる領域を利用して、その非線形領域を補償するように各輪帯に対して個別の電圧を印加するように制御することも可能である。即ち、図7のV1´〜V2´の範囲で液晶を利用することができるので、より広い範囲内の屈折率を利用することができる。これによって同じ液晶106を利用しても、実効的な屈折率差を大きくできるので、同じ液晶光学素子100を利用しながらより短い焦点距離を得ることが可能となる。
図15は、本発明係る液晶光学素子100に用いることが可能な他の液晶の一例を示す図である。図15(a)は前述した液晶106の分子の長軸方向(ラビング方向)の一例を示し、図15(b)は本発明に係る液晶光学素子100に用いることが可能な他の液晶の例を示す図である。
図15(a)に示すように、前述した液晶106の分子の配向方向は、全体に図に示す矢印1500の方向に揃えられている。しかしながら、図9において説明したように、このような液晶光学素子100は偏光依存性を有することとなる。そこで、図15(b)に示すように、液晶106を微小領域(200nm×200nm)に分け、微小領域毎に、矢印1510及び1520のように、ラビング方向を直交させるように構成する。このように構成することによって、図9に示す第1の液晶光学素子100−1及び第2の液晶光学素子100−2を一枚の液晶光学素子で代用することができる。
また、図15(b)に示す微小領域は、200nm以下であることが好ましい。可視光波長範囲(400〜700nm)の最短波長の1/2以下であれば、どのような可視光に対しても液晶配向分布が等方向に作用し、液晶による屈折率変化の影響を及ぼすことが可能となるからである。
なお、図15(b)では、ラビング方向を、直交する2つの方向1510及び1520のみに設定したが、微小領域毎のラビング方向をランダムに設定しても良い。さらに、微小領域毎のラビング方向を、少なくとも直行する2方向を含む複数の方向に設定しても良い。
図16は、本発明係る液晶光学素子100に用いることが可能な更に他の液晶の一例を示す図である。
図16に示す液晶は、PD(ポリマーディスバージョン)液晶と呼ばれ、液晶分子を包含したマイクロカプセル1600をバインダー中に分散した液晶である。液晶分子がマイクロカプセル中に包含されていることから、液晶分子間に相互作用が働かず、マイクロカプセルがランダムな方向に向く点に特徴の一つがある。マイクロカプセル中の液晶分子の長軸方向は、カプセル中では同じとなる。したがって、図16に示すように、液晶層全体として、液晶分子の長軸方向がランダムな方向を向くこととなる。なお、図16の例では、マイクロカプセル1600の直径を約200nmとなるように設定した。
したがって、図16に示すPD液晶を液晶光学素子100の液晶106として利用すれば、前述した偏光依存性を有しない、素子を製造することができる。
さらに、マイクロカプセルの直径を約200nm〜2nmとすれば、マイクロカプセルの大きさが、可視光波長範囲(400〜700nm)の最短波長の1/2以下となるので、どのような可視光の光に対しても液晶による屈折率変化の影響を及ぼすことが可能となる。また、図15(b)や図16の様に構成された液晶光学素子100は、偏光依存を持ち難いだけでなく、それに伴い、液晶特有の視野角依存性も少なくなるという効果がある。
ところで、図16に示すPD液晶の基準実効屈折率Noは、液晶分子の長軸方向の屈折率Neと短軸方向の屈折率Noとの平均値となる。したがって、液晶106の代わりに、PD液晶を利用する場合には、そのような基準実効屈折率Noに基づいて液晶光学素子100を設計する必要がある。

Claims (15)

  1. 光源からの光ビームに対して可変焦点用屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子において、
    第1の平面基板と、
    第2の平面基板と、
    前記第1及び第2の平面基板間に挟持された液晶と、
    前記第1又は第2の平面基板の一方に形成され、前記光ビームに対する実効屈折率をそれぞれ変化させるための複数の領域から構成される電極パターンと、
    前記第1又は第2の平面基板の他方に形成され、前記電極パターンとの間に電圧を印加するための対向電極とを有し、
    前記電極パターンと前記対向電極との間に電圧が印加されることによって、前記液晶光学素子の半径方向に沿って、前記液晶光学素子の中心からの距離の2乗に比例して前記光ビームに対する実効屈折率が変化するように構成された、
    ことを特徴とする液晶光学素子。
  2. 前記電極パターンと前記対向電極との間に電圧が印加されることによって、前記電極パターンの中心からの距離Xと前記光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ以下の式(1)となるように構成され、
    N=N−aX−(bX−cX−dX−・・・) (1)
    ここで、Nは前記液晶の基準実効屈折率を示し、aは0ではない定数を示し、b、c及びdは定数を示す、請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記電極パターンの中心からの距離Xと前記光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ前記式(1)となるように構成された領域が、前記電極パターンの一部である、請求項2に記載された液晶光学素子。
  4. 前記電極パターンの中心部分にのみ、前記電極パターンの中心からの距離Xと前記光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ前記式(1)となるように構成されている、請求項3に記載の液晶光学素子。
  5. 前記電極パターンの周辺部に配置された領域に対してのみ実効屈折率を変化させないように選択的に電圧を印加する選択的電圧印加手段を、さらに有する請求項2に記載の液晶光学素子。
  6. 前記複数の領域間に各々接続され、抵抗分割された電圧を前記複数の領域の各々に印加するための抵抗を、さらに有する請求項2に記載の液晶光学素子。
  7. 前記複数の領域間に各々異なった電圧値を印加するための電圧印加手段を、さらに有する請求項2に記載の液晶光学素子。
  8. 前記複数の領域が変化させる実効屈折率の変化量はほぼ一定になるように設定されている、請求項2に記載の液晶光学素子。
  9. 前記複数の領域のそれぞれの電位差はほぼ一定になるように設定されている、請求項2に記載の液晶光学素子。
  10. 前記複数の領域が変化させる実効屈折率の変化量はほぼ一定になるように設定されており且つ前記複数の領域のそれぞれの電位差はほぼ一定になるように設定されている、請求項2に記載の液晶光学素子。
  11. 前記電極パターンの中心部では、前記電極パターンの周辺部と比較して前記光ビームに対する実効屈折率を細かく設定できるように前記複数の領域が配置されている、請求項2に記載の液晶光学素子。
  12. 前記液晶は、液晶分子の長軸方向が、部分的に、少なくとも直交する2方向を含む複数の方向となるように液晶層中に配置されている、請求項1に記載の液晶光学素子。
  13. 前記液晶は、液晶分子の長軸方向が、部分的に、ランダムとなるように液晶層中に配置されている、請求項12に記載の液晶光学素子。
  14. 前記液晶は、カプセル化されて、液晶層中に配置されている、請求項12に記載の液晶光学素子。
  15. 入射光に対して可変焦点用屈折率勾配型レンズとして働く液晶光学素子の製造方法であって、前記液晶光学素子は、第1の平面基板と、第2の平面基板と、前記第1及び第2の平面基板間に挟持された液晶と、前記第1又は第2の平面基板の一方に形成され且つ前記入射光に対する実効屈折率をそれぞれ異なった度合いに変化させるための複数の領域を有する電極パターンと、前記第1又は第2の平面基板の他方に形成され且つ前記電極パターンとの間に電圧を印加するための対向電極とを有し、前記電極パターンと前記対向電極との間に電圧が印加されることによって、前記電極パターンの中心からの距離Xと前記光ビームに対する実効屈折率Nとの関係がほぼ以下の式(1)となるように構成され、
    N=N−aX−(bX−cX−dX−・・・) (1)
    ここで、Nは前記液晶の基準実効屈折率を示し、aは0ではない定数を示し、b、c及びdは定数を示し、前記製造方法は、
    瞳座標に対する屈折率値を示す所望の可変焦点用屈折率勾配型レンズ特性を決定し、
    前記レンズ特性が有する最大実効屈折率と最小実効屈折率の間を前記複数の領域の個数で分割し、
    分割された実効屈折率と前記レンズ特性とが交わる交点の瞳座標を決定し、
    前記各交点の瞳座標が前記複数の領域の間隔の中心ピッチとなるように設定する、
    工程を有することを特徴とする製造方法。
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