JPWO2006038268A1 - アクセスサービスネットワークシステム、アクセス装置、l2tpトンネル集線装置およびホームエージェント、並びにアクセスサービス提供方法 - Google Patents

アクセスサービスネットワークシステム、アクセス装置、l2tpトンネル集線装置およびホームエージェント、並びにアクセスサービス提供方法 Download PDF

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Abstract

端末(11)を収容し、レイヤ2データをトンネルする複数のLAC(2a,2b)と、トンネルとレイヤ2データを終端するLNS(3a,3b)と、ホームエージェント(4)とを有するアクセスサービスネットワークに、端末(11)とISPネットワーク(10a〜10c)との間の通信コネクションをL2TPを用いて確立するアクセスサービスネットワークシステムであって、LAC(2a)は、端末(11)がLNS(3a)へアクセスすると、LNS(3a)との間でL2TPトンネルを生成する仮想アクセスインスタンス(20a)を端末(11)ごとに生成し、端末(11)が他のLAC(2b)へ移動すると、移動先のLAC(2b)に仮想アクセスインスタンス(20b)を移動させ、ホームエージェント(4)は、仮想アクセスインスタンス宛てのメッセージをMobile IPによって送信する。

Description

この発明は、ユーザの端末と、この端末に対してインターネットサービスプロバイダが有するネットワークまでの通信路とを含むアクセスサービスネットワークシステムと、このアクセスサービスネットワークシステムで使用されるアクセス装置、L2TPトンネル集線装置およびホームエージェントに関するものである。また、このアクセスサービスネットワークシステムにおけるユーザの端末へのアクセスサービス提供方法にも関するものである。
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線を介してユーザにインターネットアクセスサービスを提供する場合、たとえばユーザ宅内のADSL終端装置はアナログ電話回線を介して電話局内に設置されたアクセスサービスネットワーク事業者(ADSL回線を提供する事業者)が有するアクセス装置と接続される。アクセスサービスネットワーク事業者は、ユーザのデータをアクセス装置とインターネットサービスプロバイダ(以下、ISPという)が有するサーバ装置との間で送受信するためのネットワーク(以下、アクセスサービスネットワークという)を提供する。一般に、ユーザ認証はISPにて行われるため、ユーザデータは認証機構を持ったPPP(Point to Point Protocol)プロトコルを使用して送受信されるのが一般的であり、PPPのデータはアクセス装置とサーバ装置の間でIP(Internet Protocol)パケットのトンネル技術を使用して配送される。このためのトンネリングメカニズムはレイヤ2トンネルプロトコル(以下、L2TPという)として規定されている(たとえば、非特許文献1参照)。このようなアクセスサービスネットワークにおいては、ユーザの端末が固定的な端末で移動しないことを前提としており、移動する端末に対しては考慮されていない。
一方で、通常のIPネットワークにおいて移動端末に対して通信を保証する機構が各種提案されている。概略的には、移動よってIPサブネットが変化すると、移動端末が使用するIPアドレスの変化により通信のセションが切れてしまうので、Mobile IPによって通信のセションを保持して、移動しながらの通信を保証している(たとえば、非特許文献2参照)。
移動端末の移動に対して通信を保証する機構を有する従来の技術として、たとえば、Mobile IPの機能を移動端末が持つことを前提に、企業内のプライベートIPアドレスを持った移動端末が、ファイアウォールの外部にあるネットワークからMobile IPを使用して企業内のネットワークにアクセスする方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この方法では、ファイアウォールなどのセキュリティ機能を有する企業の所有物であるホームエージェントを想定し、これをISPなど外部網にコロケートして置き、ホームエージェントが移動端末との間にセキュアなMobile IPトンネルを張って安全な通信を保障するとともに、ホームエージェントが企業に対してもセキュアなVPNトンネルを張ることを特徴とする。これにより、移動端末は企業のプライベートIPアドレスをMobile IPのホームIPアドレスとして使用できるとともに、セキュアなトンネル通信が可能になる。
W. Townsley, A. Valencia, A. Rubens, G. Pall, G. Zorn, B. Palter, "Request for Comments: 2661, Layer Two Tunneling Protocol "L2TP"", August 1999, pages 3-9, [online], retrieved from the Internet: <URL: http://www.ietf.org/rfc/rfc2661.txt> C. Perkins, "Request for Comments: 2002, IP Mobility Support", October 1996, pages 8-11, [online], retrieved from the Internet: <URL: http://www.ietf.org/rfc/rfc2002.txt> 特開2004−135248号公報
ところで、上記非特許文献1に規定されるアクセス方法においては、あくまでISPがユーザ認証を実行するため、アクセスサービスネットワーク事業者は、PPPのデータのコネクション(以下、PPPコネクションという)を、アクセス装置であるLAC(L2TP Access Concentrator、L2TPアクセスコンセントレータ)を介してサーバ装置であるLNS(L2TP Network Server、L2TPネットワークサーバ)までL2TPを利用して伝送する必要がある。アクセスサービスネットワークが移動端末を収容する場合、特に移動端末がLAC(アクセス装置)を跨って移動した場合には、PPPコネクションが切れてしまうため、移動端末はL2TPを使用して再度PPPコネクションを張り直す必要が生じる。移動端末のIPアドレスはPPPコネクション設定時に取得するため、PPPコネクションを張り直すとIPアドレスが変化し、アプリケーションにとって通信がシームレスに継続できないという問題点があった。つまり、移動端末を収容するアクセスサービスネットワーク事業者が抱える問題点は、PPPコネクションに対し移動透過性が保証されないことである。
このような端末の移動時に端末のIPアドレスが変化し、通信が継続できなくなる問題点は、非特許文献2に記載のMobile IPをベース技術として使用することで解決できる。たとえば、特許文献1に記載の方法では、プライベートネットワークを持つ企業にMobile IPを適用し、外部網から安全にプライベートIPアドレスを使用して通信を行う方法において、プライベートIPアドレスをセキュアにトンネルするためにMobile IPを利用している。しかしながら、この技術はプライベートIPアドレスを有するデータフローに移動透過性を与えるものではあるが、PPPコネクションに移動透過性を与えるものではない。これはPPPコネクションがレイヤ2の技術でありIPレイヤの下で動作するのに対し、Mobile IP技術がIPレイヤに移動透過性を与える技術であることに起因する。つまり、移動端末にMobile IP技術を適用しても、上記非特許文献1に記載のアクセスサービスネットワーク事業者が抱える問題点を解決することができない。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、移動端末を収容するアクセスサービスネットワーク事業者のアクセス装置が設定するPPPコネクションに移動透過性を与えることが可能なアクセスサービスネットワークシステムを得ることを目的とする。また、このアクセスサービスネットワークシステムに使用されるアクセス装置、L2TPトンネル集線装置およびホームエージェントを得ることも目的とする。さらに、このアクセスサービスネットワークシステムにおけるアクセスサービス提供方法を得ることも目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムは、移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、通信中の前記移動端末の前記アクセス装置間を跨る移動に対して通信を継続するためのホームエージェントと、を有するアクセスサービスネットワークに、前記移動端末と前記接続先ネットワークとの間の通信コネクションを、L2TPを用いて確立するアクセスサービスネットワークシステムであって、前記アクセス装置は、前記移動端末が前記サーバ装置へアクセスすると、該サーバ装置との間でL2TPトンネルを生成する仮想アクセスインスタンスを前記移動端末ごとに生成する仮想アクセスインスタンス生成手段と、前記移動端末が前記アクセス装置間を跨るように移動した場合に、移動先のアクセス装置に前記仮想アクセスインスタンスを移動させる仮想アクセスインスタンス移動手段と、を備え、前記仮想アクセスインスタンスは、生成されたときまたは異なるアクセス装置の配下に移動したときに、生成されたまたは移動先のアクセス装置を気付けアドレスとする位置登録を前記ホームエージェントに行う手段を備え、前記ホームエージェントは、前記仮想アクセスインスタンスからの位置登録により、前記仮想アクセスインスタンスの気付けアドレスと、前記仮想アクセスインスタンスの生成時に最初に割り当てたホームアドレスとを対応付けた仮想アクセスインスタンスアドレス情報を格納する手段と、前記仮想アクセスインスタンスのホームアドレスを宛て先とするメッセージを、前記仮想アクセスインスタンスアドレス情報に基づいて気付けアドレスにMobile IPトンネルを用いて送信する手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、アクセスサービスネットワークシステムのアクセス装置が設定するPPPコネクションに移動透過性を与えることができる。つまり、アクセス装置は、電話回線だけではなく無線LANやCDMAなどの無線通信技術を利用して移動端末を収容することができ、移動端末は移動しながらでもISPへアクセスすることができる。
図1は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの構成の一例を模式的に示す図である。 図2は、端末が最初にアクセスサービスネットワークシステムに無線アクセスしたときの動作処理の手順を示すシーケンス図である。 図3は、端末が異なるLAC配下へと移動したときのアクセスサービスネットワークシステムの動作処理を示すシーケンス図である。 図4は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態2の構成の一例を模式的に示す図である。 図5は、L2TPコンセントレータを含むアクセスサービスネットワークのプロトコルスタックを模式的に示す図である。 図6は、端末が最初にアクセスサービスネットワークに無線アクセスしたときの動作処理の手順を示すシーケンス図である。 図7は、L2TPトンネルのマッピング表の一例を示す図である。 図8は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態3の構成の一例を示す図である。 図9は、アクセスサービスネットワークシステムのプロトコルスタックを模式的に示す図である。 図10は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態4の構成の一例を示す図である。 図11は、アクセスサービスネットワークシステムにおける最適化したプロトコルスタックの一例を模式的に示す図である。 図12は、アクセスサービスネットワークシステムにおける最適化したプロトコルスタックの一例を模式的に示す図である。 図13は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態7の構成の一例を模式的に示す図である。 図14は、端末が最初にアクセスサービスネットワークに無線アクセスしたときの動作処理の手順を示すシーケンス図である。 図15は、端末が異なるLAC配下に移動したときの動作処理を示すシーケンス図である。 図16は、L2TPトンネル対応付け情報の一例を示す図である。 図17は、端末が異なるLAC配下に移動したときの動作処理を示すシーケンス図である。 図18は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態8の構成の一例を示す図である。 図19は、この発明によるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態3の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 IPネットワーク
1A ネットワーク
2a,2b,8a,8b LAC
3,3a,3b LNS
4 ホームエージェント
5a〜5f アクセスポイント
6 L2TPコンセントレータ
7 L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント
10a〜10c ISPネットワーク
11 端末
20a,20b 仮想アクセスインスタンス
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステム、アクセスサービスネットワークシステムに使用されるアクセス装置、L2TPトンネル集線装置およびホームエージェント、並びにアクセスサービス提供方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムの構成の一例を模式的に示す図である。このアクセスサービスネットワークシステムは、それぞれのISP(インターネットサービスプロバイダ)が有するISPネットワーク10a〜10cと、これらのISPネットワーク10a〜10cに接続され、アクセスサービスネットワーク事業者のバックボーンとなるIPネットワーク1と、IPネットワーク1を介してISPネットワーク10a〜10cへアクセスするユーザの有する端末11とを備えて構成される。
IPネットワーク1は、ルータやレイヤ2スイッチなどで構成され、ユーザの端末11とISPネットワーク10a〜10cとの間のデータをL2TPに基づいて送信する。このIPネットワーク1には、ユーザの有する端末11を収容するLAC2a,2bが設置される。LAC(L2TPアクセスコンセントレータ)2a,2bは、L2TP転送網であるIPネットワーク1のユーザ側のエッジに配置されるアクセス装置の一種であり、L2TPによって形成されるトンネルの始点となるものである。このLAC2a,2bには、端末11を無線で収容するために設置される無線LAN(Local Area Network)やCDMA(Code Division Multiple Access)のアクセスポイント(図中、APと表記)5a〜5dが接続される。アクセスポイント5a〜5dは、無線LAN方式やCDMA方式などの任意の方式で端末11と無線通信を行う。また、IPネットワーク1のISPネットワーク10a〜10cとの境界部には、LNS(L2TPネットワークサーバ)3a,3bが設置されている。このLNS3a,3bは、L2TPによって形成されるトンネルの終点(もう一方の始点)となるものであり、ISPがLNS3a,3bを所有する場合にはISPのサーバ装置であり、アクセスサービスネットワーク事業者がLNS3a,3bを所有する場合には複数のISPネットワークが接続されることもある。さらに、IPネットワーク1内部には、Mobile IPのホームエージェント(図中、HAと表記)4が設置される。
端末11は、無線LAN方式やCDMA方式などのアクセスポイント5a〜5dに対応した所定の方式でアクセスポイント5a〜5dと無線通信を行い、ISPネットワーク10a〜10cから所望の情報を得ることが可能な情報通信端末から構成される。ここでは、ユーザの移動とともに複数のアクセスポイント5a〜5d間をまたがって移動通信することができる端末11を例に挙げて説明する。
ここで、LAC2a,2bは、従来から使用されている装置構成に加えて、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))セッションの開始要求を行ったユーザの端末11に対して仮想アクセスインスタンス(図中、仮想LACと表記)20a,20bを内部的に生成する仮想アクセスインスタンス生成手段と、LAC2a,2b間を跨る端末11の移動(ハンドオーバ)に対して、該端末11に対応する仮想アクセスインスタンス20a,20bに関する情報を移動先のLACに送信する仮想アクセスインスタンス移動手段と、を備えることを特徴とする。
この仮想アクセスインスタンス20a,20bは、アクセスサービスネットワークシステムにアクセスした端末11に対応して生成されるものであり、アクセス先に接続されるLNS3a,3bとの間でL2TPコネクションを設定する機能を有する。上記したように仮想アクセスインスタンス20a,20bは、端末11の移動に伴って、端末11と無線通信するアクセスポイント5a〜5dを収容するLAC2a,2b間を移動するので、この仮想アクセスインスタンス20a,20bがMobile IPを使用してLNS3a,3bとの間で通信を行う形となる。そのため、仮想アクセスインスタンス20a,20bは、ホームIPアドレスと気付けアドレスを有しており、ホームエージェント4に対して現在位置を登録する機能も有している。ただし、ホームIPアドレスは、初期状態では仮想アクセスインスタンス20a,20bに設定されていないので、ホームエージェント4に対して最初の現在位置登録を行った際に、ホームエージェント4から割り当てられる。
また、ホームエージェント4は、従来から使用されている装置構成に加えて、LAC2a,2b内部で生成された仮想アクセスインスタンス20a,20bから最初に位置登録を受けると、その仮想アクセスインスタンス20a,20bに対してホームIPアドレスを割り当てる機能を有している。また、LAC2a,2b間を移動しながら通信する仮想アクセスインスタンス20a,20bの位置(気付けアドレス)とホームIPアドレスとを対応付けた仮想アクセスインスタンスアドレス情報を保持し、仮想アクセスインスタンス20a,20bについてのホームエージェントとしても機能する。つまり、仮想アクセスインスタンス20a,20bとLNS3a,3bとの間の通信を、仮想アクセスインスタンス20a,20bとの間でMobile IPトンネルを使用して送信する。
このような構成のアクセスサービスネットワークシステムにおける通信方法について、シーケンス図を参照しながら説明する。図2は、端末が最初にアクセスサービスネットワークシステムに無線アクセスしたときの動作処理の手順を示すシーケンス図である。たとえば、図1において端末11がアクセスポイント5b、LAC2aを介して、ISPネットワーク10aのサーバ装置であるLNS3aにアクセスしたとすると、端末11は汎用的なPPP over Ethernet(登録商標)(以下、PPPoEという)やPPP over Radioの手順を開始する。以下では、特にPPPoEを前提にして説明を行う。
まず端末11は、アクセスポイント5bを介してPPPoEセッションを確立するためのディスカバリ処理を実施する。つまり、端末11は、PPPoE Active Discovery Initiation(以下、PADIという)を送信し(SQ101)、これを受信したLAC2aはPPPoE Active Discovery Offer(以下、PADOという)で端末11に対して応答する(SQ102)。これらのやり取りによってLAC2aと端末11は互いのMACアドレスを認識することができる。ついで、端末11はLAC2aに対してPPPoE Active Discovery Request(以下、PADRという)でPPPoEセッションの開始を正式に要求する(SQ103)。これにより、LAC2aは、この端末11を扱う仮想アクセスインスタンス20aを内部的に生成する(SQ104)。
LAC2a内に生成された仮想アクセスインスタンス20aは、Binding Updateをホームエージェント4に送信するが、このとき、気付けアドレスにLAC2aのIPアドレスを設定し、ホームアドレスにたとえばNAI(Network Access Identifier)を設定する(SQ105)。NAIはPPPコネクションにおいて端末11を識別するIDであり、たとえば意味的にはMACアドレスなどが想定される。ホームエージェント4は、Binding Updateを受け取ると、仮想アクセスインスタンス20aが以後使用するホームIPアドレスを割り当て、このホームIPアドレスをその位置(気付けアドレス=LAC2aのIPアドレス)に対応付けた仮想アクセスインスタンスアドレス情報を記憶した後、Binding Update AckをLAC2aに通知する(SQ106)。
つぎに、仮想アクセスインスタンス20aはL2TPを使用してLNS3aとの間でL2TPコネクションを設定するが、LNSの選択やL2TPコネクションの設定手順は従来のL2TPの仕様に準じるものとする。つまり、仮想アクセスインスタンス20aはStart-Control-Connection-Request(以下、SCCRQという)〜Start-Control-Connection-Reply(以下、SCCRPという)〜Start-Control-Connection-Connected(以下、SCCCNという)〜Zero-Length Body(以下、ZLBという) ACKにてPPPコネクションを伝送するためのL2TPトンネルのID(以下、L2TPトンネルIDという)を交換し(SQ107)、Incoming-Call-request(以下、ICRQという)〜Incoming-Call-reply(以下、ICRPという)〜Incoming-Call-Connected(以下、ICCNという)にてL2TPトンネル中でPPPコネクションを識別するセッションのID(以下、L2TPセッションIDという)を交換する(SQ108)。また、仮想アクセスインスタンス20aは、決定したL2TPセッションIDを端末11にPPPoE Active Discovery Session-confirmation(以下、PADSという)で返送する(SQ109)。この段階で端末11のPPPコネクションが、L2TPトンネルにより、LAC2aの仮想アクセスインスタンス20aを介してLNS3aまで到達する。また、仮想アクセスインスタンス20aはホームIPアドレスを使用してLNS3aと通信するため、上記の通信はホームエージェント4を介した通信になり、ホームエージェント4とLAC2a間に生成されるL2TPトンネルは、Mobile IPのIP in IPトンネルに包まれる形となる。
そして、端末11はPPPコネクションの中で、ISPネットワーク10aを管理するISPのサーバ装置(ここでは、LNS3a)との間で、Link Control Protocol(以下、LCPという)ネゴシエーション、Challenge Handshake Authentication Protocol(以下、、CHAPという)やPassword Authentication Protocol(以下、PAPという)認証、Internet Protocol Control Protocol(以下、IPCPという)などの手順を実行し、ISPによるIPアドレス割り当てなどの処理を行う(SQ110)。これによって、L2TPトンネルを用いたPPPデータの通信が開始される(SQ111)。なお、このとき、必要であれば、仮想アクセスインスタンス20aは認証キーやIPアドレスをスヌープ手段などで取得してもよい。
図3は、端末が異なるLAC配下へと移動したときのアクセスサービスネットワークシステムの動作処理を示すシーケンス図である。ここでは、図1において端末11がLAC2aの配下から、アクセスポイント5cと無線通信を行ってLAC2bの配下に移動したものとする。まず、端末11はPADIとPADOの手順でやり取りされるLACのアドレスを用いて、それまでのLAC2aとは異なるLAC2bの配下に移動したこと、つまりハンドオーバしたことを検出する(SQ201〜SQ203)。ついで、端末11はハンドオーバ要求を示すパラメータを追加したPADRを移動先のLAC2bに送信する(SQ204)。このとき、端末11はPADRに移動元のLAC2aのMACアドレスを設定するものとする。
移動先のLAC2bは端末11から受信したPADR中のハンドオーバ要求を検出すると、PADRに設定される移動元のMACアドレスから抽出したLAC2aとの間で、端末11がIPネットワーク1を介してISPのサーバ装置(ここでは、LNS3a)にアクセスするのに必要な移動端末情報の転送(以下、コンテキスト転送という)を開始する(SQ205〜SQ206)。コンテキスト転送において、移動先のLAC2bは端末11のを識別するID(たとえば、MACアドレス)を移動元のLAC2aに通知し、LAC2aはこの端末11のIDに対応する仮想アクセスインスタンス20aを抽出する。そして、LAC2aは、その仮想アクセスインスタンス20aが有するホームIPアドレス、L2TPトンネルID、L2TPセッションID、その他必要に応じて認証キーや端末11のIPアドレスなどの移動端末情報を、LAC2bに転送するとともに、LNS3aとの間のL2TPセッションを解放する。LAC2bは、この転送された移動端末情報を受信した時点で端末11を扱う仮想アクセスインスタンス20bを生成する。つまり、端末11の移動に伴って、仮想アクセスインスタンスもLAC2aからLAC2bに移動することになる(SQ207)。
そして、移動先のLAC2b内に生成された仮想アクセスインスタンス20bは、ホームエージェント4に新たな位置登録を行う。つまり、LAC2bは、ホームIPアドレスとLAC2bのIPアドレスである気付けアドレスとを含むBinding Updateをホームエージェント4に送信する(SQ208)。ホームエージェント4は、LAC2bからBinding Updateを受信すると、端末11に対応する仮想アクセスインスタンス20bのホームIPアドレスと気付けアドレスの組などを含む仮想アクセスインスタンスアドレス情報を自装置内に格納して、Binding Update Ackを端末11に対して送信する(SQ209)。そして、LAC2bは、作成したL2TPセッションIDを含むPADSを端末11に返送する(SQ210)。この後、端末11は必要であれば仮想アクセスインスタンス20bとの間で簡易な認証手順やIPアドレス確認手順を実施し(SQ211)、端末11とISPネットワーク10aのLNS3aとの間でデータ通信が行われる(SQ212)。
以上の手順によって、ホームエージェント4とLAC2aとの間に最初に作成されたL2TPトンネルは、端末11の異なるLAC間の移動に伴ってMobile IPのIP in IPトンネルによって新たな配送先であるLAC2bに伝送される。つまり、LACとLNSとの間の通信はホームエージェント4を介した通信であるので、LNSからLACへのメッセージは一度ホームエージェント4に送られ、ホームエージェント4は、自装置に登録された仮想アクセスインスタンスアドレス情報に基づいて、メッセージの宛て先IPアドレスに対応する仮想アクセスインスタンスの気付けアドレスを抽出し、その気付けアドレスに受信したメッセージをMobile IPカプセリングにより送信する。これによって、LNS3a,3bには通信相手である仮想アクセスインスタンス20a,20bのLAC2a,2b間の移動が隠蔽できるので、LNS3a,3bは端末11が移動したことを把握する必要がなく、そのための処理もLNS3a,3b側で行う必要もない。
この実施の形態1によれば、アクセスサービスネットワーク事業者が管理するアクセス装置(LAC2a,2b)に収容される端末11が、ISPネットワーク10a〜10cにアクセスしながら移動している場合でも、アクセス装置(LAC2a,2b)が設定するPPPコネクションに移動透過性を与えることができ、スムーズなISPネットワーク10a〜10cへの接続サービスを提供することができる。またアクセスサービスネットワークシステムの構成上、従来のVPN管理装置のような集中制御装置がないため、障害耐性に強いネットワーク網を提供することができるという効果を有する。
実施の形態2.
図4は、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態2の構成の一例を模式的に示す図である。このアクセスサービスネットワークシステムは、実施の形態1の図1において、各LAC2a,2b内部の仮想アクセスインスタンス20a,20bからの複数のL2TPトンネルを一本のL2TPトンネルに束ねてLNS3へと配送するL2TPコンセントレータ6を、IPネットワーク1内にさらに備える構成を有する。また、このアクセスサービスネットワークシステムでは1つのLNS3に複数のISPネットワーク10a,10bが接続され、1つのLNS3に対して1つのL2TPコンセントレータ6が設けられている場合が示されている。なお、実施の形態1の図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
L2TPコンセントレータ6は、LAC2a,2b側ではLAC2a,2b(仮想アクセスインスタンス20a,20b)からLNS3へと接続される個々のL2TPトンネル13を束ね、LNS3側ではこれらのL2TPトンネル13を束ねた1本のL2TPトンネル14でLNS3と接続されている。つまり、このL2TPコンセントレータ6は、L2TPトンネルの集線装置の役割を有する。このような役割を有することによって、L2TPコンセントレータ6は、LAC2a,2bとの間で生成されるL2TPトンネル13のセッション15aと、LNS3との間で生成されるL2TPトンネル14のセッション15bとを動的に対応付ける機能を有する。そのため、L2TPコンセントレータ6は、L2TPトンネル13のセッション15aと、L2TPトンネル14のセッション15bとを対応付けたL2TPトンネル対応付け情報を有している。
なお、図4において、仮想アクセスインスタンス20bとL2TPコンセントレータ6との間にはL2TPトンネル13が作成されているが、そのうちの仮想アクセスインスタンス20bとホームエージェント4との間では、L2TPトンネル13がさらにMobile IPトンネル12に包まれている構造となっている。
図5は、L2TPコンセントレータを含むアクセスサービスネットワークのプロトコルスタックを模式的に示す図であり、図6は、端末が最初にアクセスサービスネットワークに無線アクセスしたときの動作処理の手順を示すシーケンス図であり、図7は、L2TPトンネルのマッピング表の一例を示す図である。図5では、LAC(仮想アクセスコンセントレータ)、ホームエージェント、L2TPコンセントレータおよびLNSにおけるプロトコルスタックを示しているが、この図に示されるように、L2TPコンセントレータ6はL2TP手順を一旦終端する。特に、図6のシーケンス図のLACとLNSとの間で行われるSCCRQ〜SCCRP〜SCCCN〜ZLB ACKによるL2TPトンネルIDの交換手順(SQ307)と、ICRQ〜ICRP〜ICCNのL2TPセッションIDの交換手順(SQ308)を終端し中継する。これにより、L2TPコンセントレータ6は自身のL2TPトンネルIDとL2TPセションIDの割り当て、およびL2TPトンネルのL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDの付け替えを行って、図7に示されるL2TPトンネル対応付け情報を動的に作り上げる機能を有する。
図7の項目「仮想LAC」には、LAC内に生成される仮想アクセスインスタンスとLNS(L2TPコンセントレータ)との間で設定したL2TPのトンネルとセッションに、仮想アクセスインスタンスが独自に付したL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDの組合せが示されている。項目「L2TPコンセントレータ」の左側には、LNS(L2TPコンセントレータ)と仮想アクセスインスタンスとの間で設定したL2TPのトンネルとセッションに、L2TPコンセントレータが独自に付したL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDの組合せが示されており、その右側には、L2TPコンセントレータとLNSとの間で設定したL2TPのトンネルとセッションに、L2TPコンセントレータが独自に付したL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDとの組合せが示されている。同様に、項目「LNS」には、LNSとL2TPコンセントレータとの間で設定したL2TPのトンネルとセッションに、LNSが独自に付したL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDとの組合せが示されている。このマッピング表の項目「L2TPコンセントレータ」に対応する部分が、L2TPコンセントレータ6が作成するL2TPトンネル対応付け情報に対応している。たとえば行701では、LAC2a内部の仮想アクセスインスタンス1がLNSとの間に生成したL2TPトンネルについてのL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDの組合せが、それぞれの項目に格納されている。これらは同一のL2TPセッションに対してそれぞれの装置で独自に識別子が割り当てられるために、それぞれを対応付けるためのものである。
L2TPコンセントレータ6では、仮想アクセスインスタンスにつながるL2TPトンネル中のL2TPセッションが、LNS側につながる1本のL2TPトンネル中のL2TPセッションと1対1に対応付けられている。この対応付けは、LACとLNSとの間で行われるメッセージのやり取りを終端し、中継する際に作り上げられる。これにより、L2TPコンセントレータ6は、仮想アクセスインスタンス20a,20bからはLNS3に見え、LNS3からはLAC2a,2bに見える。特に、LNS3から見て複数のL2TPセッションが一つのL2TPトンネルの中にまとめられるために、LNS3にとって端末に対応する仮想アクセスインスタンス群は一つのLACに見えることになる。
なお、図6に示されるシーケンス図は、図2のシーケンス図のホームエージェントとLNSとの間にL2TPコンセントレータが配置された点が図2とは異なるが、処理の内容は図2のものと同一であるのでその説明を省略する。また、仮想アクセスインスタンスが異なるLAC間を移動した場合の動作処理の手順も、実施の形態1の図3と同様であるので、その説明を省略している。
この実施の形態2によれば、LNSに、全ての仮想アクセスインスタンスを一つのLACとして見せることが可能になり、たとえば固定端末用に設置済みの汎用のLNSを、移動端末向けとして使用することも可能になる。つまり、L2TPコンセントレータを導入することにより、LACの設置数しかL2TPトンネルの数をサポートすることができないLNSであっても、端末に対応して生成される仮想アクセスインスタンスとの間に生成されるL2TPトンネルの数にも対応することができ、LNSを有効活用することができるようになる。
実施の形態3.
実施の形態2では、IPネットワークにL2TPコンセントレータを備える構成としたが、このL2TPコンセントレータの機能を、ホームエージェントに実装してもよい。図8は、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態3の構成の一例を示す図である。このアクセスサービスネットワークシステムは、実施の形態2の図4のホームエージェント4がL2TPコンセントレータ6の機能を有するL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7に置き換わり、L2TPコンセントレータ6が取り除かれた構成を有する。なお、実施の形態2の図4と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7は、端末11と仮想アクセスインスタンス20a,20bのホームエージェントとして機能するほかに、複数の仮想アクセスインスタンス20a,20bからのL2TPトンネルを1つのL2TPトンネルにまとめてLNS3へと接続するトンネル集線装置としても機能する。
図9は、この実施の形態3のアクセスサービスネットワークシステムのプロトコルスタックを模式的に示す図である。この図に示されるように、ホームエージェント7が仮想アクセスインスタンス20a,20bを集約するポイントとして機能している。
この実施の形態3によれば、実施の形態2の効果に加えて、L2TPコンセントレータ6の機能をホームエージェント4に実装させることで、L2TPコンセントレータ6をIPネットワーク1内に新たに設ける必要がなく、システム構成が複雑化することを防ぐことができるという効果を有する。
実施の形態4.
実施の形態3では、L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントは、1つのIPネットワークに1つしか設けられていない場合を示したが、L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントは1つのIPネットワークに複数設置されていてもよい。図10は、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態4の構成の一例を示す図である。このアクセスサービスネットワークシステムでは、複数のL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7a〜7dがIPネットワーク1上に分散させて設置されている場合が示されている。このような構成により、LNS3からは負荷分散させた数のLACとしてL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7a〜7dが見えることになる。なお、実施の形態2の図4と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
このアクセスサービスネットワークシステムでは、端末11が最初にアクセスサービスネットワークにアクセスし、LAC2aが仮想アクセスインスタンス20aを生成したタイミングで、仮想アクセスインスタンス20aが自身を制御するL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7a〜7dを決定する。この決定は、予め決められたL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントが記載されたリストから仮想アクセスインスタンス20aがランダムに選択するようにしてもよいし、端末11を識別するIDから抽出された該端末11のホームIPアドレスを管理するホームエージェントを選択するようにしてもよい。その他の動作は、実施の形態1で説明した動作と同様であるので、詳細な説明を省略する。
この実施の形態4によれば、複数のL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7a〜7dを設けたので、ホームエージェントとL2TPコンセントレータのそれぞれの機能の負荷を分散させることができる。また、実施の形態2と同様に、たとえば固定端末用に設置済みの汎用のLNS3を、移動端末向けにも使用することができるようになる。
実施の形態5.
この実施の形態5では、実施の形態3をベースに、プロトコルスタックを最適化したものを示す。特に、ホームエージェントと仮想アクセスインスタンスの間は、L2TPトンネルがMobile IPトンネルの中で設定されているために、二重のトンネルになっており、たとえばIPヘッダが厚くなり帯域の使用効率が低下するなどの問題点がある。そこで、この実施の形態5では、仮想アクセスインスタンスとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントが二重のトンネルをL2TPトンネルのみに縮退するようにした場合を示す。
図11は、L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントを備えるアクセスサービスネットワークシステムにおける最適化したプロトコルスタックの一例を模式的に示す図である。ここでは、L2TPシグナリングとMobile IPシグナリングはそのまま使用するが、仮想アクセスインスタンス20a,20bとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7がデータを送受信するときにはMobile IPのIP in IPカプセリングを使用しないように設定する。そのため、Mobile IPの気付けIPアドレスはL2TPの宛先IPアドレスと同一として縮退し、Mobile IPのホームIPアドレスは実際には使用されないので、仮想アクセスインスタンス20a,20bをユニークに識別するIDとしてL2TPの情報(たとえば、L2TPトンネルIDとL2TPセッションIDの組合せ)に使用する。
この実施の形態5によれば、仮想アクセスインスタンス20a,20bとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7がMobile IPのカプセリングを使用しないで二重にトンネルが形成されないようにプロトコルスタックの縮退を行うようにしたので、Mobile IPのシグナリングのみを使用して、L2TPトンネルの移動をサポートすることができる。また、送受信されるパケットのヘッダ部分のサイズが抑えられるので、帯域の使用効率が向上するという効果も有する。
実施の形態6.
この実施の形態6は、実施の形態5と同様に、プロトコルスタックを最適化したものを示す。この実施の形態6では、仮想アクセスインスタンスとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントが、仮想アクセスインスタンスとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントの間で形成されるL2TPトンネルとMobile IPトンネルの二重のトンネルをMobile IPトンネルのみに縮退するようにした場合を示す。
図12は、L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントを備えるアクセスサービスネットワークシステムにおける最適化したプロトコルスタックの一例を模式的に示す図である。ここでは、L2TPシグナリングとMobile IPシグナリングはそのまま使用するが、仮想アクセスインスタンス20a,20bとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7との間でデータを送受信するときにはL2TPカプセリングを使用しないように設定する。このとき、L2TPの宛先IPアドレスはMobile IPの気付けIPアドレスと同一として縮退し、L2TPの情報(たとえば、L2TPトンネルIDとL2TPセッションIDなど)は、L2TPコンセントレータ機能付きホームエージェント7とLNS3のみが使用するようにしている。
このようなプロトコルスタック構成では、仮想アクセスインスタンス20a,20bをホームIPアドレスで識別することになるが、L2TPのL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDを必要に応じてホームIPアドレスと対応付けてローカルに保持するようにしてもよい。
この実施の形態6によれば、仮想アクセスインスタンスとL2TPコンセントレータ機能付きホームエージェントがL2TPカプセリングを使用しないで二重にトンネルが形成されないようにプロトコルスタックの縮退を行うようにしたので、L2TPのシグナリングのみを使用して、Mobile IPトンネルの移動をサポートすることができる。また、送受信されるパケットのヘッダ部分のサイズが抑えられるので、帯域の使用効率が向上するという効果も有する。
実施の形態7.
図13は、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムの実施の形態7の構成の一例を模式的に示す図である。このアクセスサービスネットワークシステムは、実施の形態1の図1のIPネットワーク1がIPネットワークやATMネットワークなどのネットワーク1Aで構成され、ホームエージェント4が配置されない構成となっている。また、複数配置されるLAC8a,8bは、仮想アクセスインスタンスを生成する機能を有さず、その代わりにL2TP間でL2TPトンネルを延長する機能を有するトンネル延長対応LACに置き換わった構成を有している。
このような構成のアクセスサービスネットワークシステムにおける動作処理について、シーケンス図を参照しながら説明する。図14は、端末が最初にアクセスサービスネットワークに無線アクセスしたときの動作処理の手順を示すシーケンス図である。ここでは、図13で、端末11がアクセスポイント5b、LAC8aを介してISPネットワーク10aに接続されるLNS3にアクセスする場合を例に挙げて説明する。
まず、端末11がアクセスポイント5bを介してLAC8aにアクセスすると、端末11はPPPoEセッションを確立するためのPPPoEディスカバリ手順(PADI〜PADR)を実行する(SQ401〜SQ403)。図13に示されるようなネットワーク構成を有するシステムにおいては、LAC8aは、装置立上げ時にLNS3との間でL2TPトンネルを設定済みであるのが一般的であるため、LAC8aはPPPoEディスカバリ手順の中でL2TPのICRQ〜ICRP〜ICCN手順を使用して、アクセス先となるLNS3との間でL2TPセッションを設定する(SQ404)。このL2TPセッションを設定すると、LAC8aはそのL2TPセッションIDを設定したPADSを端末11に送信する(SQ405)。このLNS3(L2TPトンネル)の選択やL2TPセッションの設定手順は従来公知のL2TPの仕様に準じる。これにより、LAC8aとLNS3との間でPPPコネクションを識別するL2TPセッションIDが交換され、PPPコネクションを運ぶL2TPトンネルが完成する。
その後、端末11はPPPコネクションの中で、ISPとの間でLCPネゴシエーション、CHAPやPAP認証、IPCPによるISPによるIPアドレス割り当てなどの手順を実行し(SQ406)、PPPデータ通信を開始する(SQ407)。このとき、必要であれば、LAC8aは認証キーやIPアドレスをスヌープ手段などで取得してもよい。
図15は、端末が異なるLAC配下に移動したときの動作処理を示すシーケンス図である。ここでは、図13で、端末11がLAC8aの管理するアクセスポイント5bからLAC8bの管理するアクセスポイント5cへと移動した場合を例に挙げて説明する。まず、端末11は、PADIとPADOの手順でやり取りされるLACのアドレスを見て(SQ501,SQ502)、異なるLAC配下に移動したこと、つまりLAC8aから異なるLAC8b配下にハンドオーバしたことを認識する(SQ503)。ついで、端末11は、ハンドオーバ要求を示すパラメータを追加したPADRを移動先のLAC8bに送信する(SQ504)。このとき、端末11はPADRに移動元のLAC8aのMACアドレスを設定するものとする。
LAC8bは、端末11から受信したPADR内のハンドオーバ要求を検出すると、PADRに設定される移動元のMACアドレスから抽出されるLAC8aとの間でコンテキスト転送を開始する(SQ505)。このコンテキスト転送において、LAC8bは、まずLAC8a−LAC8b間で新たに設定するL2TPトンネルに対して、L2TPトンネルIDとL2TPセッションIDを新たに割り当て、これらのIDと端末11のID(たとえば、MACアドレス)をLAC8aに通知する。LAC8aもまたLAC8a−LAC8b間で新たに設定する逆方向のL2TPトンネルに対して、L2TPトンネルIDとL2TPセッションIDを割り当て、これらのIDと必要に応じて認証キーや端末11のIPアドレスなどをLAC8bに対して転送する。
その後、移動先のLAC8bは、端末11に対して新たに設定したL2TPトンネルのセッションIDを含むPADSを送信する(SQ506)。そして、端末11は、必要であればLAC8bとの間で簡易な認証手順やIPアドレス確認手順を実施する(SQ507)。これらの手順によって、LAC8aでは、たとえば図16に示されるL2TPトンネル対応付け情報が動的に生成され、IPネットワーク1A上には、図13に示されるようにLAC8aからLAC8bまで延長されたL2TPトンネルが完成し、このL2TPトンネルを使用したデータの送受信が実行される(SQ508)。
図16に示されるL2TPトンネル対応付け情報は、端末11が最初にアクセスしたLAC(以下、初期LACという)でLNSとの間で張られたL2TPセッションと、そのLACから延長されるL2TPセッションとの対応関係を示している。項目「LAC8a」と項目「LNS」には、LAC8aとLNS3との間で、予め設定されているL2TPトンネルのL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDとの対応付けが示されている。また、項目「延長先LAC」には、初期LACから端末11が別のLACへと移動した場合に、初期LAC8aと移動先のLACとの間で張られるL2TPトンネルのL2TPトンネルIDとL2TPセッションIDとの対応付けが示されている。この「延長先LAC」項目は、端末11がLAC間を跨って移動するたびに書き換えられる。この図16では、LAC8aとLNSとの間に設定された1つのL2TPトンネル内の4つの異なるセッションについてのL2TPトンネル対応付け情報が示されている。
以上の手順によって、LNS3とLAC8aとの間のL2TPトンネルは、LAC8aによって新たな配送先であるLAC8bに延長される。また、LNS3には、端末11のLAC8a,8b間の移動が隠蔽されるので、これに伴うLNS3側での必要な設定処理を行う必要がなくなる。なお、これ以降に延長されるL2TPトンネルは、延長後のLAC8aを起点として生成される。たとえば、端末11がさらにLAC8c配下に移動した場合には、移動後にはLAC8bとLAC8cとの間に延長されたL2TPトンネルが生成される。
この実施の形態7によれば、アクセスサービスネットワークが移動可能な端末11を収容した場合でも、その端末11の移動に対してスムーズなPPPセッションの接続サービスを提供できるようになる。またLNS3も既存のものをそのまま使用することが可能になる。さらに、Mobile IPに対応していないネットワークに対しても、LAC間を移動する端末のコネクションを切断することなく通信を継続することができる。
実施の形態8.
この実施の形態8では、実施の形態7のアクセスサービスネットワークシステムにおいて、端末11の移動に伴ってLACが切り替わる場合に、最初に端末11がアクセスしたLACが常にアンカとなるようLAC間でトンネルを再設定する場合を説明する。
LAC8a,8bは、端末11が異なるLAC間を移動した場合に、端末11が最初にアクセスしたLACが、移動後のLACとの間でL2TPトンネルを延長する機能を有する。
ここでは、端末11が、図13において、初期LAC8a→移動先LAC8b→移動先LAC8cへと順次移動した場合を例に挙げて説明する。ただし、端末11が、アクセスサービスネットワーク(初期LAC8a)に無線アクセスしたときの動作処理は上述した図14に示したシーケンス図と同一であり、また、端末が初期LAC8aから移動先LAC8bへ移動した場合の動作処理も上述した図15に示したシーケンス図と同一であるので、これらの説明を省略する。図17は、端末が移動先LAC8bからさらに異なる移動先LAC8cへと移動した場合のアクセスサービスネットワークシステムの動作処理手順を示すシーケンス図である。ただし、図17は移動先LAC8bに端末11が移動してデータ通信を行っている時点(SQ601)をスタートポイントにして描いている。この場合、L2TPトンネルは、図13に示されるように、移動先LAC8bとLNS3との間で初期LAC8aを介して張られている。
この後、図18に示されるように端末11がさらに移動先LAC8cへ移動すると、端末11は、PADIとPADOの手順でやり取りされるLACのアドレスを見て(SQ602,SQ603)、異なるLAC配下に移動したこと、つまりLAC8bの配下からLAC8cの配下にハンドオーバしたことを検出する(SQ604)。ついで、端末11は、ハンドオーバ要求を示すパラメータを追加したPADRを移動先のLAC8cに送信する(SQ605)。このとき、端末11はPADRに移動元のLAC8bのMACアドレスを設定するものとする。
移動先LAC8cがPADR中のハンドオーバ要求を検出すると、このLAC8cは移動元LAC8bから、初期LAC8aのアドレス情報(MACアドレスなど)を取得し、初期LAC8aと移動元LAC8bとの間に生成されたL2TPトンネルを解除する(SQ606)。その後、移動先LAC8cは、SQ606で取得した中継点となる初期LAC8aとの間で新たに生成されるL2TPトンネルとL2TPセッションに関するIDと端末11のIDなどを含む移動端末情報の転送手順を開始し、新たなL2TPトンネルが移動先LAC8cとLNS3間で初期LAC8aを介して張り直される(SQ607)。新たなL2TPトンネルが初期LAC8aと移動先LAC8cとの間で設定されると、移動先LAC8cは、L2TPセッションIDを含むPADSを端末11に対して送信する。そして、端末11は、必要であればLAC8cとの間で簡易な認証手順やIPアドレス確認手順を実施する(SQ609)。これらの手順によって、IPネットワーク1A上には、図19に示されるようにLAC8aからLAC8cまで延長されたL2TPトンネルが完成し、このL2TPトンネルを使用したデータの送受信が実行される(SQ610)。
この実施の形態8によれば、端末11の移動に伴うLACの移動がLNSに対して隠蔽できるとともに、最初に端末11がアクセスしたLACと移動先のLACとの間で延長されたL2TPトンネルが生成されるだけであり、L2TPトンネルが複数のLACによって延長されることがない。そのため、帯域の使用効率が向上する。
以上のように、この発明にかかるアクセスサービスネットワークシステムは、移動可能な端末に対してISPネットワークまでの通信経路を提供するシステムに有用である。

Claims (17)

  1. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、通信中の前記移動端末の前記アクセス装置間を跨る移動に対して通信を継続するためのホームエージェントと、を有するアクセスサービスネットワークに、前記移動端末と前記接続先ネットワークとの間の通信コネクションを、L2TPを用いて確立するアクセスサービスネットワークシステムであって、
    前記アクセス装置は、
    前記移動端末が前記サーバ装置へアクセスすると、該サーバ装置との間でL2TPトンネルを生成する仮想アクセスインスタンスを前記移動端末ごとに生成する仮想アクセスインスタンス生成手段と、
    前記移動端末が前記アクセス装置間を跨るように移動した場合に、移動先のアクセス装置に前記仮想アクセスインスタンスを移動させる仮想アクセスインスタンス移動手段と、
    を備え、
    前記仮想アクセスインスタンスは、生成されたときまたは異なるアクセス装置の配下に移動したときに、生成されたまたは移動先のアクセス装置を気付けアドレスとする位置登録を前記ホームエージェントに行う手段を備え、
    前記ホームエージェントは、
    前記仮想アクセスインスタンスからの位置登録により、前記仮想アクセスインスタンスの気付けアドレスと、前記仮想アクセスインスタンスの生成時に最初に割り当てたホームアドレスとを対応付けた仮想アクセスインスタンスアドレス情報を格納する手段と、
    前記仮想アクセスインスタンスのホームアドレスを宛て先とするメッセージを、前記仮想アクセスインスタンスアドレス情報に基づいて気付けアドレスにMobile IPトンネルを用いて送信する手段と、
    を備えることを特徴とするアクセスサービスネットワークシステム。
  2. 前記アクセス装置と前記サーバ装置との間に、前記仮想アクセスインスタンスからの複数のL2TPトンネルを1つのトンネルに集線して前記サーバ装置に配送するL2TPトンネル集線装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  3. 前記アクセス装置と前記ホームエージェントは、両者の間で送受信されるIPパケットをL2TPトンネルのみに縮退させて送信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  4. 前記アクセス装置と前記ホームエージェントは、両者の間で送受信されるIPパケットをMobile IPトンネルのみに縮退させて送信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  5. 前記ホームエージェントは、前記仮想アクセスインスタンスからの複数のL2TPトンネルを1つのトンネルに集線して前記サーバ装置に配送するL2TPトンネル集線手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  6. 前記ホームエージェントを前記アクセスサービスネットワーク内に複数配置することを特徴とする請求項5に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  7. 前記アクセス装置の前記仮想アクセスインスタンス生成手段は、前記仮想アクセスインスタンスの生成時に、該仮想アクセスインスタンスが使用するホームエージェントを選択する機能をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  8. 前記アクセス装置と前記ホームエージェントは、両者の間で送受信されるIPパケットをL2TPトンネルのみに縮退させて送信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  9. 前記アクセス装置と前記ホームエージェントは、両者の間で送受信されるIPパケットをMobile IPトンネルのみに縮退させて送信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  10. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、を有するアクセスサービスネットワークに、前記移動端末と前記接続先ネットワークとの間の通信コネクションを、L2TPを用いて確立するアクセスサービスネットワークシステムであって、
    前記アクセス装置は、自アクセス装置に収容されている移動端末が他のアクセス装置へ移動した場合に、自アクセス装置から前記移動先のアクセス装置との間にL2TPトンネルを設定し、このL2TPトンネルと自アクセス装置が前記移動端末に対して終端していたL2TPトンネルとを結合する手段を備え、移動前のアクセス装置が移動先のアクセス装置までL2TPトンネルを延長することを特徴とするアクセスサービスネットワークシステム。
  11. 前記アクセス装置は、自アクセス装置から他のアクセス装置へ前記移動端末が移動した場合に、前記移動端末による前記サーバ装置への最初のアクセスを中継した初期アクセス装置と前記移動先のアクセス装置との間にL2TPトンネルを設定し、前記初期アクセス装置を中継点として前記移動端末の移動先のアクセス装置までL2TPトンネルを延長することを特徴とする請求項10に記載のアクセスサービスネットワークシステム。
  12. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、通信中の前記移動端末の前記アクセス装置間を跨る移動に対して通信を継続するためのホームエージェントと、を有するアクセスサービスネットワークで、前記移動端末のアクセス先のサーバ装置との間でL2TPトンネルを生成するアクセス装置であって、
    前記移動端末が前記サーバ装置へアクセスすると、該サーバ装置との間でL2TPトンネルを生成する仮想アクセスインスタンスを前記移動端末ごとに生成する仮想アクセスインスタンス生成手段と、
    前記移動端末が前記アクセス装置間を跨るように移動した場合に、移動先のアクセス装置に前記仮想アクセスインスタンスを移動させる仮想アクセスインスタンス移動手段と、
    を備え、
    前記仮想アクセスインスタンスは、生成されたときまたは異なるアクセス装置の配下に移動したときに、移動先のアクセス装置を気付けアドレスとする位置登録を前記ホームエージェントに行う手段を備えることを特徴とするアクセス装置。
  13. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、を有するアクセスサービスネットワークで、前記移動端末のアクセス先のサーバ装置との間でL2TPトンネルを生成するアクセス装置であって、
    自アクセス装置に収容されている移動端末が他のアクセス装置へ移動した場合に、自アクセス装置から前記移動先のアクセス装置との間にL2TPトンネルを設定し、このL2TPトンネルと自アクセス装置が前記移動端末に対して終端していたL2TPトンネルとを結合する手段を備えることを特徴とするアクセス装置。
  14. 移動端末を収容し、該移動端末によるアクセスがあると内部に仮想アクセスインスタンスを生成しサーバ装置との間でL2TPトンネルを生成して前記移動端末からのレイヤ2データを送信する複数のアクセス装置と、前記L2TPトンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、通信中の前記移動端末の前記アクセス装置間を跨る移動に対して通信を継続するためのホームエージェントと、を有するアクセスサービスネットワークで使用されるL2TPトンネル集線装置であって、
    前記アクセス装置と前記サーバ装置間に、前記仮想アクセスインスタンスからの複数のL2TPトンネルを1つのトンネルに集線して前記サーバ装置に配送する手段を備えることを特徴とするL2TPトンネル集線装置。
  15. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、通信中の前記移動端末の前記アクセス装置間を跨る移動に対して通信を継続するためのホームエージェントと、を有するアクセスサービスネットワークで使用されるホームエージェントであって、
    前記仮想アクセスインスタンスからの複数のL2TPトンネルを1つのトンネルに集線して前記サーバ装置に配送するL2TPトンネル集線手段を備えることを特徴とするホームエージェント。
  16. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルする複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、通信中の前記移動端末の前記アクセス装置間を跨る移動に対して通信を継続するためのホームエージェントと、を有するアクセスサービスネットワークで、前記移動端末が前記サーバ装置へアクセスする時におけるアクセスサービス提供方法であって、
    前記移動端末が前記サーバ装置へアクセスすると、前記移動端末を収容するアクセス装置の内部に、前記サーバ装置との間でL2TPトンネルを生成する仮想アクセスインスタンスを前記移動端末ごとに生成する工程と、
    前記仮想アクセスインスタンスが、前記アクセス装置を気付けアドレスとする位置登録を前記ホームエージェントに行う工程と、
    前記ホームエージェントが、前記位置登録を受け付けると、前記仮想アクセスインスタンスに対してホームアドレスを割り当てる工程と、
    前記アクセス装置と前記サーバ装置との間にL2TPトンネルを生成する工程と、
    前記移動端末が前記アクセス装置間を跨るように移動した場合に、移動先のアクセス装置に前記仮想アクセスインスタンスを移動させる工程と、
    移動した前記仮想アクセスインスタンスが、前記ホームアドレスと気付けアドレスとしての前記移動先のアクセス装置のアドレスとを含む位置登録を前記ホームエージェントに行う工程と、
    前記ホームエージェントが、前記サーバ装置からの前記仮想アクセスインスタンス宛てのレイヤ2データを、前記位置登録に基づいて前記仮想アクセスインスタンスの気付けアドレスにMobile IPトンネルを用いて送信する工程と、
    を含むことを特徴とするアクセスサービス提供方法。
  17. 移動端末を収容し、該移動端末からのレイヤ2データをIPパケットでトンネルするための複数のアクセス装置と、前記トンネルと前記レイヤ2データを終端し、前記移動端末の接続先ネットワークに接続されるサーバ装置と、を有するアクセスサービスネットワークで、前記移動端末が前記サーバ装置へアクセスする時におけるアクセスサービス提供方法であって、
    移動端末が現在収容されているアクセス装置から他のアクセス装置の配下へと移動したときに、移動前のアクセス装置から移動先のアクセス装置との間にL2TPトンネルを設定し、このL2TPトンネルと前記移動前のアクセス装置が前記移動端末に対して終端していたL2TPトンネルとを結合してL2TPトンネルを延長することを特徴とするアクセスサービス提供方法。
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