JPWO2005055901A1 - 個別包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】個別包装容器に内包されている陰唇間パッドの変形や損傷を防止するために、陰唇間パッドの周縁部を保護できる個別包装容器を提供する。また、陰唇間パッドを取り換える際に未使用の陰唇間パッドの汚損を防止できる個別包装容器を提供する。【解決手段】陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを収納するための個別包装容器であって、前記陰唇間パッドは当該陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部を有し、前記個別包装容器は収容される前記陰唇間パッドの前記周縁部よりも高い剛性を備えて前記周縁部を保護する保護領域を有するものである個別包装容器。

Description

本発明は、陰唇間パッドを包装するための陰唇間パッド用個別包装容器に関するものであり、さらに詳しくは、陰唇間パッドを包装する個別包装容器が、陰唇間パッドの汚損を防止するように工夫された個別包装容器に関する。
従来より、女性の陰唇部に装着されて、経血を吸収する陰唇間パッドが知られている。このような陰唇間パッドは、生理用ナプキンに比べて身体により密着するため、経血が拡散されて身体に広く接することを防ぐので、衛生的、かつ清潔なものである。また、生理用ナプキンに比べて小型であるために、装着感に優れて快適であり、膣内に挿入するタンポンに比べて、装着時の心理抵抗も低いという特徴を有している。
このような陰唇間パッドとして、図42に示すような楕円形状の1枚の陰唇間パッド710がある。陰唇間パッド710は、長手方向に平行な線に沿って、ほぼ左右対称となるように二つ折りにされた略半円形状態で、薄いビニールシートで構成された個別包装容器720に包装されている(例えば、特許文献1または特許文献2)。
特許文献1または特許文献2に記載されている陰唇間パッド710は、全体が個別包装容器720で覆われているため、使用前の陰唇間パッド710を汚損することなく携帯することができる。特に、個別包装容器720が液体を透過しないビニールシートで構成されているので、個別包装容器720をトイレの床に落としたような場合でも、内包される陰唇間パッド710の汚損を防止することができる。
特許文献2に記載の陰唇間パッドは、表面側シートと裏面側シートとを有し、裏面側シートには半円状の把持部が設けられている。そして、裏面側シート同士が向かい合うように長手方向中心線を折り軸として2つに折られ、表面側シートが個別包装容器の内面と近接状態になるように個別包装容器内に収納されている。また、特許文献2に記載の個別包装容器は、内面と外面とを有し、内面同士が向き合うように縦方向軸上に折られ、3辺が接合され、1辺を再封止可能とした袋状のものである。これにより、着用者は、収納されている陰唇間パッドの把持部をもって、個別包装容器から陰唇間パッドを取り出すことができるので、陰唇間パッドの表面側シートを汚すことがない。また、使用済み陰唇間パッドを未使用の陰唇間パッドを取り出した個別包装容器内に収容し、個別包装容器を再封止することもできる。
国際公開第02/094151号パンフレット 米国特許第6131736号
しかし、特許文献1の陰唇間パッドの個別包装容器では、陰唇間パッド製造当初の形状、衛生状態を維持できない場合があった。例えば、携帯時において陰唇間パッドを包む個別包装容器720が折り曲げられてしまうような場合には、内包する陰唇間パッドも一緒に折れることとなり、周縁部が反り返ってしまうという不都合があった。
一方、特許文献2では、使用済み陰唇間パッドを個別包装容器に収容する前に新しい陰唇間パッドを装着しようとすると、一方の手は使用済み陰唇間パッドを持ち、他方の手は未使用の陰唇間パッドを持つことになるため、両手が塞がれてしまう。このため、空いた手で陰唇を開いて陰唇間パッドが侵入できる十分な空間を設け、他方の手で新しい陰唇間パッドを陰唇内に収納させるということができないため、新しい陰唇間パッドを適切な位置に確実に装着することができない。この結果、陰唇間パッドの吸収性能が十分に発揮できないという問題があった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、未使用の陰唇間パッドの汚損を防止して、製造当初の状態を維持することができる個別包装容器を提供することにある。具体的には、個別包装容器の中の陰唇間パッドの変形や損傷を防止するために、陰唇間パッドの周縁部に加わる負荷が加わることを抑制・回避できる個別包装容器とすることを目的とする。また、使用した陰唇間パッドを取り換える際に未使用の陰唇間パッドの汚染を防止できる個別包装容器を提供することも目的とする。さらに、陰唇間パッドの周縁部に負荷が加わることを抑制・回避できる外包装容器及び中間包装容器を提供することも目的とする。
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを包装するための個別包装容器であって、前記陰唇間パッドは当該陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部を有し、前記個別包装容器は収納される前記陰唇間パッドの前記周縁部よりも高い剛性を備えて前記周縁部を保護する保護領域を有するものである個別包装容器。
上述の「剛性」とは、物体の曲げ・ねじれなどによる破壊に耐える能力のことをいう。また、「周縁部」とは、陰唇間パッドの輪郭を形成する端部であり、例えば陰唇間パッドが2つのシートで吸収部材を挟んで内包するように構成される場合には、吸収部材の外側において、吸収部材を含まずにシート同士が接合された部分となる。このような部分は、着用者の肌と接触すると容易に変形しやすいものとなっている。
本発明の個別包装容器は、陰唇間パッドの周縁部よりも高剛性となっている保護領域を有している。これにより、個別包装容器に衝撃が加えられても、その衝撃に対し保護領域は曲がりにくく、またねじれにくいため、その領域で内包される陰唇間パッドの周縁部が反り返ったり、潰れてしまったりすることを防ぐことができる。このため、個別包装容器から陰唇間パッドを取り出して着用したときに、着用感に悪影響を及ぼすことを防止できる。また、保護領域の存在により、陰唇間パッド自体の周縁部を柔らかくできるので、着用感がより好適な陰唇間パッドを提供できる。さらに、本発明は、包装容器全体が周縁部よりも高剛性の保護領域となっていてもよい。この場合には、携帯中においても個別包装容器自体が潰れにくくなり、内包される陰唇間パッドの周縁部全域が反り返ったり、また、潰れてしまったりすることを防ぐことができる。
上述のようなシートの接合部分が周縁部に位置する陰唇間パッドの場合には、個別包装容器が折り曲げられたりすることにより、内包されている陰唇間パッドの周縁部のシート同士の接合が剥がれて一方のシートのみが反り返ってしまう場合がある。このような場合には、吸収部材が飛び出し易くなり、その状態で着用者が着用してしまうことにより、直接吸収部材に接触した陰唇内壁に繊維が残留してしまうことがあるが、本発明ではこれを未然に防ぐことができる。
(2) 前記陰唇間パッドの前記周縁部には、着用状態において着用者の前庭床と接触する前庭床当接領域を備えており、前記保護領域は、前記陰唇間パッドを内包した状態で少なくとも前記前庭床当接領域と接する箇所に設けられているものである(1)記載の個別包装容器。
上述の「前庭床」とは、左右の陰唇の付け根部分、即ち、陰唇内部に位置する陰核から膣口を結ぶ線に沿った領域をいう。
本発明の個別包装容器は、保護領域が知覚過敏な前庭床と接する陰唇間パッドの前庭床当接領域に設けられている。このようにすることにより、陰唇間パッドの前庭床当接領域の変形や損傷が特に防止されるので、知覚過敏な陰核や肛門と接しやすい部分が反り返ってしまったまま陰唇間パッドが着用され陰核や肛門を傷つけてしまうことを防ぐことができる。
(3) 前記保護領域は、所定の剛性素材により構成されているものである(1)または(2)記載の個別包装容器。
本発明の個別包装容器は、保護領域が所定の剛性素材により構成され、この所定の剛性素材とは、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布、紙、及びこれらのラミネート材料が挙げられる。具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を80%以下の範囲、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂を20%以上の範囲で混合して、目付15〜35g/mの範囲で調整したフィルムが挙げられる。さらには、樹脂配向を高めるために延伸加工を施したフィルムであっても良い。また、個別包装容器は、陰唇間パッドで吸収した経血の色を遮断できることが好ましく、顔料を0.2〜10%の範囲で混合する、もしくはインキなどで印刷されていてもよい。
なお、個別包装容器全体を上記素材で構成するほか、上記素材からなるシートを保護領域に貼り付けることもできる。
(4) 前記保護領域には、エンボス加工が施されているものである(1)から(3)いずれか記載の個別包装容器。
本発明の個別包装容器は、保護領域にエンボス加工が施されているため、確実な位置に簡便に保護領域を設けることができるようになっている。また、保護領域を構成するための別部材を必要としないため、材料費の高騰を抑えることもできる。具体的にエンボスパターンを示す。フィルムに微小な凸形状を設けた例が挙げられ、微小な凸形状の高さは0.05〜2mmの範囲、微小な凸形状同士の間隔は0.3〜20mmの範囲である。また、波状のエンボスパターンであっても良い。その中でも、波状が短手方向へ向かい長手方向へ連続となっていると、長手方向への座屈強度が極めて高くなるため、前庭床と接する前端部10aや後端部10bをより一層保護できる。
(5) 前記個別包装容器は一連のシート体からなり、前記保護領域は、前記一連のシート体を一部折り畳んだ折り畳み部より成る(1)から(4)いずれか記載の個別包装容器。
本発明の個別包装容器は、1枚のシート体で構成され、このシート体の一部が折り返されることにより、保護領域のシート体の厚みが増やされ、強度が高められている。このように、1枚の連続するシート体を折り畳んで保護領域を形成しているため、複数のシート体を積層する場合のように別部材を重ねる必要がないため、確実な位置に保護領域を設けることができる。さらに、個包装素材を折り返して設けることによって、2枚シートを単に重ねた時よりも、1枚のシートを2つ折りにしたときの座屈強度が高くなり、外圧が加わっても折り返し部分で力が逃げにくくなるため、座屈強度をより一層高めることができる。
(6) 前記保護領域の座屈強度は、100mN以上2000mN以下である(1)から(5)いずれか記載の個別包装容器。
本発明の個別包装容器は、保護領域の座屈強度を100mN以上2000mN以下としている。ここで、保護領域の座屈強度が100mNより小さいと、個別包装容器と共に周縁部も潰れてしまい、2000mNより大きいと剛さが非常に高いため生産ライン中の包装過程で陰唇間パッドを個別包装容器で被覆しにくくなり不良品が発生してしまう。この点、本発明では上述のような座屈強度とすることにより、個別包装容器に内包された陰唇間パッドの周縁部の形状を保護しながら、一方で、包装過程において、陰唇間パッドを個別包装容器で容易に被覆することができる。具体的に示す。低密度ポリエチレンを50%、高密度ポリエチレンを50%で混合して、目付25g/mの範囲で調整したフィルムを一度折り返して、保護領域を4重(陰唇間パッドを挟んで片側に2重)のフィルムで構成したときの座屈強度は、1400mNである。
(7) (1)から(6)いずれか記載の個別包装容器と当該個別包装容器に収納された陰唇間パッドとからなる個包装体であって、前記陰唇間パッドは当該陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部を有し、前記陰唇間パッドの前記周縁部の座屈強度は、50mN以上400mN以下である個包装体。
本発明の個包装体では、陰唇間パッドの周縁部の座屈強度を50mN以上400mN以下としている。ここで、周縁部の座屈強度が50mNより小さいと必要以上に圧縮されやすく、かつ曲がり易くなってしまうので、周縁部が塊状になりやすく、着用感に悪影響を及ぼしてしまう。一方、400mNより大きいと周縁部端面が肌と接触しても周縁部が必要以上には変形しないため、着用者に好適な着用感を提供できない。この点、本発明では上述のような座屈強度とすることにより、陰唇と接触する周縁部の肌触りを良好なものとしながら、一方で、包装過程において、陰唇間パッドの周縁部が反り返ることを防止することもできる。
(8) 陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを包装するための個別包装容器であって、未使用の陰唇間パッドの汚染を予防するための保護用シートと、使用済み陰唇間パッドを廃棄する際に使用する廃棄用シートと、からなり、包装状態において、前記保護用シートは前記未使用の陰唇間パッドを直接包装して内包装体を形成するものであり、前記廃棄用シートは前記内包装体を包装するものであり、前記内包装体が前記廃棄用シートに接する面及び/又は前記廃棄用シートが前記内包装体に接する面には、前記内包装体と前記廃棄用シートとが分離可能に固定される仮止部を有するものである個別包装容器。
上述の「仮止部」とは、個別包装容器内での本来置かれる適正な位置から陰唇間パッドがずれないために、陰唇間パッドの動きの自由を制限するための部分である。
本発明の個別包装容器は、保護用シートと廃棄用シートとからなり、包装状態において、保護用シートは未使用の陰唇間パッドを直接包装して内包装体を形成するものであり、廃棄用シートは内包装体を包装するものである。これにより、未使用の陰唇間パッドを包装していた廃棄用シートで使用済み陰唇間パッドを包んで捨てることができ、一方、未使用の陰唇間パッドは保護用シートで被覆されているので、使用済み陰唇間パッドを廃棄する操作中にゴミ、埃、および細菌等が付着することなく、清潔な状態で未使用の陰唇間パッドの装着を行うことができる。また、使用済み陰唇間パッドを液遮断性の廃棄用シートに包んで、汚物入れに廃棄し、そのあとで、未使用の陰唇間パッドを保護用シートから取り出してすぐに、未使用の陰唇間パッドを取り出して空になった保護用シートをトイレに廃棄することができる。さらに、汚物入れに廃棄するために屈んだ際に、未使用の陰唇間パッドの表面を汚染させてしまったり、保護用シートを廃棄している間に、着用者の膣口から経血が流れ出て、着用者の衣服、身体、トイレ内を経血で汚す危険を低減することができる。
また、内包装体が廃棄用シートに接する面及び/又は廃棄用シートが内包装体に接する面には、内包装体と廃棄用シートとを分離可能に仮固定する仮止部を有している。このため、ちょっとした衝撃や、バランスの悪さで、未使用の陰唇間パッドを覆う保護用シートが傾いて、陰唇間パッドが保護用シートから滑り落ちて陰唇間パッドの表面が汚れることを防止する。
また、本発明の個別包装容器は、廃棄用シートと保護用シートが分離している2重構造タイプなので、廃棄用シートと保護用シートとに分離する必要がない。これにより、一枚のシートで構成された個別包装容器と比べて、陰唇間パッドを装着するための過程が簡易になる。
(9) 前記仮止部は、前記廃棄用シートから前記内包装体を分離する際に前記内包装体を破損しない程度の剥離性と、分離後に再粘着可能な粘着性を備えるものである(8)記載の個別包装容器。
上述の「剥離性」とは、廃棄用シートから内包装体を剥ぎ離すことをいう。「粘着性」とは、壁やペーパーホルダー等に貼り付けられる程度の粘りを有する性質のことをいう。
本発明の個別包装容器は、仮止部が廃棄用シートから内包装体を分離する際に内包装体を破損しない程度の剥離性を有している。これにより、内包装体を破損することなく廃棄用シートから内包装体を分離できるので、内包装体内の未使用の陰唇間パッドは、ゴミ、埃、および細菌等が付着することなく、清潔な状態を保つことができる。また、本発明の個別包装容器は、仮止部が分離後に再粘着可能な粘着性を備えている。これにより、未使用の内包装体は、壁、ペーパーホルダー等に貼り付けることができる。このとき、未使用の内包装体の仮止め部は、壁やペーパーホルダー等に貼り付けられる程度の粘りを有するので、壁、ペーパーホルダー等に貼り付ける際に傾いたり、衝撃を受けて陰唇間パッドが落ちることはない。また、仮固定したところから剥がす際に保護用シートの強度よりも上回って、保護用シートが破れることなく、容易に取り外すことができる。
ここで、保護用シートの陰唇間パッドと接しない側の面は、第1面と第2面を有し、その両方の面、もしくは片方の面に粘着材料が塗布される。保護用シートの両面に、少なくとも20mm角は粘着材料が塗布されていない領域が設けられる。これにより、着用者がパッドを覆う保護用シートを掴むための領域(親指、人指し指が触れる部分)が確保され、保護用シートを掴んで、仮置きしたり、パッドを保護用シートから取り出す際に、手に保護用シートの粘着材料がついてしまい、操作しにくくなるのを防止できる。
(10) 陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを包装するための個別包装容器であって、一部を切り離すことができる破断線を有した一連の包装シートから成るものであり、前記破断線で切り離される部分が、使用済み陰唇間パッドを廃棄する際に使用する廃棄用シートとなるものである個別包装容器。
本発明の個別包装容器は、一枚の包装シートで構成されているが、この包装シートは、一部を切り離すことができる。これによって、新しい陰唇間パッドを被覆する役割の保護用シートと、使用済み陰唇間パッドの廃棄に使用する役割の廃棄用シートとに分離することができる。即ち、使用済み陰唇間パッドを廃棄するのに利用する廃棄用シートを切り離すことができるので、未使用の陰唇間パッドを包装されたまま持つことができ、それぞれ廃棄用シートと陰唇間パッドとを片手ずつに掴んで、破断線で切り離すことができる。このため、分離の際に、未使用の陰唇間パッドを誤って落とすことを防止できる。
(11) 前記個別包装容器は、未使用の陰唇間パッド及び/又は使用済み陰唇間パッドを収納するための収納部を少なくとも一つ備えるものであり、当該収納部は前記破断線の存在しない領域において前記一連の包装シートの一部を折り畳んで形成されているものである(10)記載の個別包装容器。
本発明においては、一連の包装シートの一部を折り畳んでポケット状にし、この部分に陰唇間パッドを収納できるようにしている。この収納部分に未使用の陰唇間パッドが入っているとき、破断線で切り取る作業中に未使用の陰唇間パッドを落とすおそれがなく、また、使用済みの陰唇間パッドを入れるときには、清潔な廃棄処理が可能となる。また、収納部を2つ設けることができる。例えば、本発明の個別包装容器は、包装シートを破断線で二つに分けた際、未使用の陰唇間パッドを封入する収納部と、この他に収納部が存在していないシート上にもう一つ収納部を設けることで、使用済み陰唇間パッドをその収納部に入れて廃棄でき、廃棄操作がより清潔かつスムーズにすることができる。
(12) 前記個別包装容器は、未使用の陰唇間パッド及び/又は使用済み陰唇間パッドを収納するための収納部を少なくとも一つ備えるものであり、当該収納部は前記一連の包装シートと当該包装シートに取り付けられたミニシートとの間に形成される空間である(10)記載の個別包装容器。
本発明の個別包装容器は、一枚の包装シート上に、もう一枚ミニシートを重ねている。このため、空間を形成するようにミニシートの上からシールするだけで、簡単に陰唇間パッドの収納部を形成することができる。
また、収納部を二つにして、一方を未使用の陰唇間パッド用、他方を使用済み陰唇間パッド用とするようにシールすることもできる。そして、更に陰唇間パッドの封入されていない側の包装シート短手方向の端縁に止着テープを設けることにより、使用済み陰唇間パッドを封入した側を内側にして巻き、止着テープにより封止して、密封することができ、使用済み陰唇間パッドが落ちるのを防止できる。
(13) (1)から(6)若しくは(8)から(12)いずれか記載の個別包装容器と当該個別包装容器に収納された陰唇間パッドとから成る個包装体、また、(7)記載の個包装体、と、当該個包装体を複数収納する外包装容器と、からなる包装体であって、前記外包装容器内には、前記個包装体を二つ以上収納して封入する小分け用の中間包装容器を備えるものである包装体。
本発明の包装体は、個包装体と、個包装体を複数収納する外包装容器と、からなり、外装容器内には、個包装体を二つ以上収納して封入する小分け用の中間包装容器を備えている。即ち、個包装体を二つ以上収納する中間包装容器、つまり小分けパックが外包装容器に入っているので、この小分けパックのみを持ち歩くことができる。また、着用者がトイレ等でこの小分けパックを落としてしまっても、個包装体及び個包装体内の陰唇間パッドの汚損を防止できる。
(14) 前記中間包装容器は、前記外装容器の内壁との間に空隙を設けるように配置されているものである(13)記載の包装体。
本発明の包装体の中間包装容器は、外装容器の内壁との間に空隙を設けるように配置されている。これにより、搬送中において、あるいは着用者が外装容器を誤って落としてしまった場合において、空隙によってその衝撃を緩衝できるので、中間包装容器にその衝撃が伝わることを防止できる。また、中間包装容器に収納された個包装体に封入された陰唇間パッドにその衝撃が伝わることも防止できる。
(15) 前記中間包装容器は気密性素材からなり、前記個包装体を封入して気密封止したものである(13)または(14)記載の包装体。
本発明の包装体は、中間包装容器は気密性素材からなり、個包装体を封入して気密封止されているので、空気を充填した状態で封止することができる。これにより、着用者が複数の個包装体が封入された中間包装容器を誤って落としてしまっても、空気によってその衝撃を緩衝できるので、個包装体に封入された陰唇間パッド、その衝撃が伝わることを防止できる。したがって、着用者が複数の個包装体が封入された中間包装容器を誤って落としてしまっても、着用感に悪影響を及ぼすことなく陰唇間パッドを着用できる。
以上のように、本発明は陰唇間パッドを被覆する個別包装容器が陰唇間パッドの周縁部よりも高剛性となっており、特に、周縁部を覆う部分において、高剛性領域を設けるようにすることにより、携帯時に内包する陰唇間パッドの周縁部が頻繁に反り返ることを防ぐ。これにより、個別包装容器内の陰唇間パッドの周縁部が反り返ることや、被覆体であるシート同士の接合が剥がれることを防止できる個別包装容器を提供することができる。また、取り換える際に未使用の陰唇間パッドの汚染を防止できる個別包装容器を提供することもできる。さらに、陰唇間パッドの周縁部に加わる負荷が加わることを抑制・回避できる外包装容器及び中間包装容器を提供することも目的とする。
本発明の第1実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る個包装体の個別包装容器を開封した状態を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッドの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッドの正面図である。 本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッドの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッドの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第2実施形態に係る個包装体を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第3実施形態に係る個包装体を示した断面図である。 本発明の第4実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第4実施形態に係る個包装体を示した断面図である。 本発明の座屈強度を測定する方法を示した図である。 本発明の座屈強度を測定する方法を示した図である。 本発明の座屈強度の測定値を示すグラフである。 本発明の第5実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第5実施形態に係る個包装体を示した断面図である。 本発明の第5実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る内包装体の斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る内包装体の斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る陰唇間パッドの包装過程を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る陰唇間パッドの包装過程を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る陰唇間パッドの包装過程を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第6実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第7実施形態に係る内包装体を示した正面図である。 本発明の第7実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第7実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第7実施形態に係る個包装体を示した図である。 本発明の第8実施形態に係る内包装体を示した正面図である。 本発明の第9実施形態に係る内包装体を示した正面図である。 本発明の第10実施形態に係る内包装体を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した断面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第11実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第12実施形態に係る個別包装容器を示した正面図である。 本発明の第12実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第12実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第12実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第12実施形態に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る中間包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る中間包装容器を示した斜視図である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器から陰唇間パッドを取り出すまでの過程を示した斜視図の1枚である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器から陰唇間パッドを取り出すまでの過程を示した斜視図の1枚である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器から陰唇間パッドを取り出すまでの過程を示した斜視図の1枚である。 本発明の第13実施形態に係る外包装容器から陰唇間パッドを取り出すまでの過程を示した斜視図の1枚である。 本発明の第14実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の第14実施形態に係る外包装容器を示した斜視図である。 本発明の従来技術に係る個包装体を示した正面図である。 本発明の従来技術に係る外包装容器を示した図である。 本発明の従来技術に係る外包装容器を示した図である。 本発明の従来技術に係る外包装容器を示した図である。 本発明の従来技術に係る外包装容器を示した図である。
符号の説明
1、101、201、301 個包装体
10、510 陰唇間パッド
12、512 表面側シート
13 前庭床当接領域
14、514 裏面側シート
16 吸収部材
18 周縁部
20、120、220、320、420、520、520F、520G、520H、520J 個別包装容器
22、122、222、322 シート体
24 開封口
28 エンボスシール
35 開封部
36、536A、536B、536F、536H、536J、736 止着テープ
123 小シート体
226 エンボス加工
328 折り畳み部
501、501A、501B、601 個包装体
511 使用済み陰唇間パッド
534、534C、534D、534E、534F、534H 保護用シート
535、535D、535E 開口部
538B、538C、538E 粘着材
540、540A、540B、540C、540D、540E 内包装体
550、550F、550H 廃棄用シート
551F、551J、551H 包装シート
553F、553H 破断線
557 ミニシート
600A、600B、600C 外包装容器
650 中間包装容器
654 補強シート
発明を実施するための形態
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一の構成要件については同一符号を付し、その説明は省略もしくは簡略化する。
A.陰唇間パッドの周縁部を保護する個別包装容器
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る個包装体1の正面図を示す。図2は、本発明の第1実施形態に係る個包装体1の個別包装容器20を開封した状態の図を示す。図3は、本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッド10の斜視図を示す。図4は、本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッド10を長手方向の中心線kに沿って2つに折り曲げた状態の正面図を示す。
図1に示すように、個包装体1は、陰唇間パッド10と、これを収納する個別包装容器20と、を備えている。
陰唇間パッド10は、着用者の陰唇間に挟み込んで装着される。図3に示すように、陰唇間パッド10は、被覆体である液体を透過させる性質を有する液透過性の表面側シート12と、被覆体である液体を実質的に透過させない性質を有する液難透過性の裏面側シート14と、表面側シート12と裏面側シート14との間に配置された吸収部材16と、を備えている。また、陰唇間パッド10は、陰唇間パッド10の輪郭を形成する周縁部18を有する。周縁部18は、長手方向の両端部側に位置する前端部10aおよび後端部10bを備える。また、図3に示すように、陰唇間パッド10は、着用する時には長手方向の中心線kに沿って、裏面側シート14同士が向かい合うような状態で2つ折りに折り曲げられ、図4に示すような形状となる。さらに、陰唇間パッド10は、着用状態において着用者の前庭床と接触する前庭床当接領域13を備えている。
吸収部材16を被覆する表面側シート12及び裏面側シート14は、上記前庭床当接領域13において、着用時において恥骨側に面する表面側シート前端部12a及び裏面側シート前端部14aと、着用時において臀部側に位置する表面側シート後端部12b及び裏面側シート後端部14bと、を有する。本実施形態では、表面側シート前端部12aと裏面側シート前端部14aとが陰唇間パッド10の周縁部18の前端部10aを構成し、表面側シート後端部12bと裏面側シート後端部14bとが周縁部18の後端部10bを構成している。
個別包装容器20は、図1及び図2に示すように、シート体22で構成され、シート体22は、陰唇間パッド10全体を被覆して収納している。また、個別包装容器20は、開封口24を有し、この開封口24近傍でシート体22の一部が重なり合っており、重なり合ったシート体22が開封及び切り離し可能なように接着されている。
図1に示す上述した個別包装容器20には、陰唇間パッド10の周縁部18よりも高い剛性を備えた保護領域Y1が設けられている。この保護領域Y1は、前庭床当接領域13が位置する箇所、つまり個別包装容器20に封入された状態での陰唇間パッド10の幅の5〜70%を覆う寸法で、長手方向においては連続に設けられている。また、個別包装容器20を構成するシート体22同士を接合するエンボスシール28がシート体22の一端側に個別包装容器20の長手方向に沿って設けられており、このエンボスシール28においても保護領域Y1の剛性を高めることができる。更に、重なり合ったシート体22同士との間には、個別包装容器20内の密封性を高めるために長手方向へ連続して接着剤が設けられて、この接着剤によって個別包装容器20の剛性を一層高めている。このため、個包装体1を携帯している間に個包装体1に外圧がかかっても、前庭床当接領域13の形状を維持することができる。そしてまた、個包装体1は空気が入った状態で陰唇間パッド10を個別包装容器20により完全密封して成るものなので、個包装体1を落としてしまったような場合でも、個包装体1の中の陰唇間パッド10は周縁部18以外も損傷が生じることを防止されている。
なお、個別包装容器20を構成するシート体22同士を接合するエンボスシール28は、個別包装容器20の周縁部全域に備えられていても良い。また、シート体22同士が重なり合って構成される開封部35には、開封性をより高めるために粘着力を有する止着テープ36が設けられていても良い。
本発明では、個別包装容器20に保護領域Y1が設けられることにより、図5に示すように、陰唇間パッド10の周縁部18において着用時に着用者の陰核に接しやすい前端部10aや、肛門と接しやすい後端部10bが反り返ることを防ぐことが可能となり、陰唇間パッド10を着用した時に、着用者の陰核や肛門を傷つけることを防止できる。また、図6に示すように周縁部18において、表面側シート前端部12aや表面側シート後端部12bが反り返って裏面側シート前端部14aや裏面側シート後端部14bから剥がれることを防ぎ、さらには吸収部材16が飛び出ることを防ぐので、着用時において吸収部材16が接して陰唇内壁に繊維が残留することを防止できる。
個別包装容器20の保護領域Y1は、陰唇間パッド10の周縁部18全体を保護するように設けられていても良いし、前庭床当接領域13のみを保護するように設けられていても良い。また、個別包装容器20の保護領域Y1は、前端部10a(表面側シート前端部12a及び裏面側シート前端部14a)や、後端部10b(表面側シート後端部12b及び裏面側シート後端部14b)のみを保護するために設けられていても良い。
個別包装容器20の保護領域Y1の座屈強度は、100mN以上2000mN以下であることが好ましい。これにより、包装過程において、個包装体1の携帯時に周縁部18が反り返ることを防止することができる。さらに、陰唇間パッド10の周縁部18の座屈強度は、50mN以上400mN以下であることが好ましい。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る個包装体101の正面図を示す。図8は、図7のp−p’線における断面図を示す。
本実施形態において、図7及び図8に示すように、個別包装容器120を構成するシート体の枚数が多く、シート体122と陰唇間パッド10との間に、別途小シート体123が配置されて保護領域Y2を形成している点が、前記第1実施形態と異なる。この小シート体123は、図8に示すように、前庭床当接領域13が位置する箇所を含む部分である保護領域Y2に配置されているので、この部分において、シート体122と小シート体123とが積層され、剛性が高められている。
[第3実施形態]
図9は、本発明の第3実施形態に係る個包装体201の正面図を示す。図10は、図9のq−q’線における断面図を示す。
本実施形態において、図9及び図10に示すように、個別包装容器220を構成するシート体222において、陰唇間パッド10の前庭床当接領域13と接する部分にエンボス加工によるエンボスパターン226が施されることにより保護領域Y3が設けられている点が、前記第1実施形態と異なる。このようにエンボス加工によれば、確実な位置に簡便に高い剛性を備える保護領域Y3を設けることができる。また、保護領域Y3を構成するために別部材を必要としないため、材料費を抑えることができる。
なお、エンボスパターン226は上述のように保護領域Y3の部分に設けるほか、シート体222の陰唇間パッド10の周縁部18と接する部分全てに、またはシート体222全体に施されていても良い。
[第4実施形態]
図11は、本発明の第4実施形態に係る個包装体301の正面図を示す。図12は、図11のr−r’線における断面図を示す。
本実施形態において、図11及び図12に示すように、個別包装容器320は、シート体322が一部折り畳まれた折り畳み部328よりなる保護領域Y4を有する点が、前記第1実施形態と異なる。これにより、個別包装容器320の座屈強度が高まるだけでなく、別部材を必要とせずに確実な位置に高い剛性の保護領域を設けることができる。また、第2実施形態のように保護領域を構成するために別部材を必要としないため、材料費を抑えることができる。
<個別包装容器の座屈強度測定>
本発明の個別包装容器を構成する各素材の静摩擦係数測定方法による座屈強度の測定方法を、図13及び図14に示す。座屈強度の測定は、インストロン万能材料試験機(インストロンジャパンカンパニーリミテッド社製)を用いて行う。まず、図13に示すように、個別包装容器420を直径dは45mm、高さhは40mmの円柱状に形成した。次に、ステープラーの針430を用いて、X1とX2の間隔で円柱状の個別包装容器420を接合する。本発明の測定においては、X1は5mm間隔で、X2は15mm間隔で接合した。続いて、図14に示すように、試験機の圧縮速度Sを30mm/minとし、個別包装容器420の座屈強度を測定した。さらに、図8のように別途小シートが配置されるなどして保護領域が4重(陰唇間パッドを挟んで片側に2重)で構成されているものについては、試験片は2重にして円柱を形成し測定する。
この時の個別包装容器420にかかる応力と、歪との関係を図15に示す。本試験では、試料を80%圧縮した時点での第1降伏点432の応力の測定を5回行った平均値を座屈強度としている。また、周縁部(表面側シートと裏面側シート)の座屈強度の測定は、個別包装容器420と同様の手順で測定を行う。
[構成材料]
<個別包装容器>
個別包装容器の材料としては、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布、紙、及びこれらのラミネート材料が挙げられる。また、樹脂に無機フィラーを充填させたシートに延伸処理を施すことで得られる通気フィルムであっても良い。具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂と高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂とを混合して、目付15〜35g/mの範囲で調整したフィルムが挙げられる。または、ポリエチレン、ポリプロピレン等から成るフィルム、若しくは不織布や紙にメルトブローンを吹き付けて構成したメルトブローン面を個別包装容器の内側に備える素材が挙げられる。メルトブローンは、極細繊維の集合体であるので表面積が高くなり、静摩擦係数を適度な範囲内で得ることが可能である。また、個別包装容器は陰唇間パッドで吸収した体液の色を遮断できることが好ましく、顔料を0.2〜10%の範囲で混合する、若しくはインキなどが印刷されていても良い。また、通気度が0.040KPa・s/m以上1000KPa・s/m以下である個別包装容器は、無機フィラーを充填させて延伸処理を施す、または部分的に開孔処理が施されている連結孔を有することで得られる通気フィルム、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布、紙、及びこれらのラミネート材料に連結孔を施した例が挙げられる。具体的には、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンドが、6〜10gsm・5〜20gsm・6〜10gsm重量で構成される、いわゆるSMS不織布が挙げられる。メルトブローンは、極細繊維の集合体であるので、高密度となりバリアー性が高いため、このメルトブローン層の目付等を調整することで適正な通気度が得られる。
<陰唇間パッドの表面側シート>
陰唇間パッドの身体側に配置される表面側シートとしては、透水性であり、かつ液親水性であり、肌に刺激を与えない素材が用いられる。このような素材としては、パルプ、化学パルプ、レーヨン、コットン、アセテート、合成繊維、物理的にエンボス加工されたレーヨンやアセテート、架橋剤により架橋させ、捲縮した化学パルプなどを単独、または複合して用いてよい。シートの製法に関しては、スパンボンド法、ポイントボンド法、エアースルー法、メルトブローン法、スパンレース法、抄紙法等が挙げられる。このような製法のうち、陰唇間パッドの外面には個別包装容器内面とのすべり性を高めてしまうような油剤や潤滑剤等が含まれていない方が良いため、水流交絡によって繊維交絡をし、その水流によって繊維に付着していた油剤を離脱できるスパンレース法が好ましい。
<陰唇間パッドの裏面側シート>
陰唇間パッドに使用される液難透過性である裏面側シートには、難透水性の素材が使用される。この難透水性のシートの材料としては、吸収部材に保持された経血が陰唇間パッドの外へ漏れ出すことを防止できるものを使用することができる。また、透湿性素材を使用することにより、装着時の蒸れを低減させることができ、装着時における不快感を低減させることが可能となる。このような裏面側シートの材料としては、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布、紙、及びこれらのラミネート材料が挙げられる。また、無機フィラーを充填させて延伸処理を施すことで得られる通気フィルムであっても良い。具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を主体として、目付15〜35g/mの範囲で調整したフィルムが挙げられる。または、ポリエチレン、ポリプロピレン等から成るフィルム、若しくは不織布や紙にメルトブローンを吹き付けて、メルトブローン面を陰唇間パッド外面に備える裏面側シートが挙げられる。メルトブローンは、極細繊維の集合体であるので表面積が高くなり、静摩擦係数を適度な範囲内で得ることが可能である。
B.陰唇間パッドの汚染を防止する個別包装容器
[第5実施形態]
図16は、本発明の第5実施形態に係る個包装体501の正面図を示す。図17は、図16のs−s’線における断面図を示す。図18Aは、本発明の第5実施形態に係る個包装体501の正面図を示す。図18Bは、本発明の第5実施形態に係る個包装体501を展開した状態を示した図である。図18Cは、本発明の第5実施形態に係る内包装体540の正面図を示す。図18Dは、本発明の第5実施形態に係る廃棄用シート550の正面図を示す。図19Aは、本発明の第5実施形態に係る内包装体540の斜視図を示す。図19Bは、本発明の第5実施形態に係る内包装体540の保護用シート534が一部展開した斜視図を示す。図20Aは、本発明の第5実施形態に係る個包装体501の保護用シート534が展開した状態を示す。図20Bは、本発明の第5実施形態に係る個包装体501の保護用シート534が一部展開した斜視図を示す。図20Cは、本発明の第5実施形態に係る内包装体540の正面図を示す。
本実施形態においては、図16に示すように、個包装体501は、内包装体540と、これを収納する廃棄用シート550と、を備えている。そして、内包装体540は、陰唇間パッド510と、未使用の陰唇間パッド510を直接包装する保護用シート534と、から構成されている。
本実施形態においては、図17に示すように、保護用シート534の幅方向の両側部が陰唇間パッド510を包囲するように折り畳まれて、内包装体540が形成されている。また、廃棄用シート550の幅方向の両側部が、内包装体540を包囲するように折り畳まれることにより、内包装体540は廃棄用シート550で内包されて、個包装体501が形成されている。これによって、図18Aに示す個包装体501使用時において、図18Bに示すように、廃棄用シート550を展開し、さらに図18C及び図18Dに示すように、廃棄用シート550と内包装体540とに分けることができるので、廃棄用シート550で使用済み陰唇間パッドを包んで廃棄する操作中に、未使用の陰唇間パッド510を汚さないように保護用シート534で包んだままにしておくことができる。
また、図19A及び図19Bに示すように、本実施形態の保護用シート534の開封口を開封すると、陰唇間パッド510の裏面側シート514、または装着の際に掴む保持部が現われて、裏面側シート514、または装着の際に掴む保持部をつかんで、陰唇間パッド510を取り出すことができる。
次に、図20A、図20B及び図20Cに、本実施形態の未使用の陰唇間パッド510を保護用シート534で包装する過程を示す。まず、図20Aに示すように、未使用の陰唇間パッド510の裏面側シート514または装着の際に掴む掴持部ではない側が覆われるように、保護用シート534の横軸の片側部が折り畳まれる(以下、第1折tという)。次に、図20Bに示すように、もう片側部が折り畳まれて(以下、第2折uという)、保護用シート534の重なり部が封止される。続いて、図20Cに示すように、保護用シート534の縦軸の端縁が重ねられた部分でヒートエンボスによる押し圧や雄雌のエンボスによる絡合により再剥離可能に接着する。
第1折tの折り返し寸法は、未使用の陰唇間パッド510の短手方向の半分以上が、覆われていればよく、5〜60mmが好ましい。第2折uの折り返し寸法は、第1折tの外面側に覆い被さるように重なっていればよく、10〜60mmが好ましい。第1折tと第2折uの重なりは5〜20mmが好ましい。重なり部はゴミや埃などが入らないように止着テープやホットメルト、熱シール、噛み込みエンボスなど公知の技術により封止されている。具体的には第2折uの端縁から2〜10mmの範囲で保護用シート534の内面側に重なり方向に沿って、5〜100g/m、1〜3mm幅でホットメルトが塗布されて、重なり部が封止される。保護用シート534の縦軸の端縁が重ねられた部分は保護用シート534の融着温度でヒートエンボスし、再剥離可能に接着する。具体的には25g/mのポリエチレンフィルムを保護用シート534として用い、エンボス部が一角あたり、0.7mmで隣接し、隣接するエンボス部の間隔が1mm、角度45度でエンボス部を3列配列させたエンボスパターンロールを用いて、上軸ロールが70〜120℃、下軸ロールが90〜140℃でヒートシールする。
なお、「見かけ」とは、「長さ」寸法が最短の2点間距離であることを意味するものである。これは、製造工程との関係で、凹凸形状をたどった2点間の「道のり」(換言すれば、凹凸形状を展開したフラットな状態での2点間距離)を実際の「長さ」として取り扱う場合があるため、入念的に定義したものである。
[第6実施形態]
図21Aは、本発明の第6実施形態に係る個包装体501Aを展開した状態を示した図である。図21Bは、本発明の第6実施形態に係る個包装体501Aを示した図である。
本実施形態においては、図21A及び図21Bに示すように、廃棄用シート550が止着テープ536Aを有する点が、前記第5実施形態と異なる。図21A及び図21Bに、本実施形態の内包装体540Aを廃棄用シート550で包装する過程を示す。まず、内包装体540Aを廃棄用シート550での略中央域に配置して、廃棄用シート550の横軸の両側部で内包装体540Aを包囲するように折り畳む。次に、廃棄用シート550の縦軸の端縁が重ねられた部分で再剥離可能に接着され、廃棄用シート550に取り付けられている止着テープ536Aで、廃棄用シート550の重なり部を封止する。これにより、廃棄用シート550に内包された内包装体540Aの動きを制限できるとともに、廃棄用シート550から内包装体540Aがこぼれ落ちることを防ぐことができる。また、使用済み陰唇間パッドを廃棄用シート550で包み、廃棄する操作の際に止着テープ536Aの粘着力を利用して、使用済み陰唇間パッドを包んだ廃棄用シート550を止着することができる。さらには、使用済み陰唇間パッドを包んだ廃棄用シート550が、汚物入れに廃棄する前に再び開いて着用者の手を汚してしまい、不衛生になることを防止できる。
廃棄用シート550の長さ寸法は、内包装体540Aの長さ寸法以上で、具体的には縦軸が80〜300mm、横軸が50〜400mmである。廃棄用シート550の縦軸の端縁が重ねられた部分の接着方法は、前に述べた保護用シート534の縦軸の端縁が重ねられた部分の接着方法と同様である。廃棄用シート550の重なり部を封止する方法は止着テープ536Aによるものに限らず、熱シール、噛み込みエンボス、少量の粘着剤を重なり方向に沿って塗布するなどの公知技術でもよい。
なお、廃棄用シート550は、図21A及び図21Bに示すように、三つ折りにして形成されている以外にも、止着テープ536Aのついていない側の廃棄用シート550端縁が内側に折り畳まれて、廃棄用シート550を開封した際に使用済み陰唇間パッドを包むのに余裕のある大きさを有しているとさらに好ましい。これにより、使用済み陰唇間パッドを、余裕を持って廃棄用シート550に包むことができるため、誤って手を使用済み陰唇間パッドに付着した経血で汚してしまうことを防止できる。さらに、廃棄用シート550は、使用済み陰唇間パッドを陰唇間から取り外す際に廃棄用シート550で指を覆って、経血で指を汚してしまわないためのシートとしても利用することができる。
[第7実施形態]
図22は、本発明の第7実施形態に係る内包装体540Bを示した正面図である。図23Aは、本発明の第7実施形態に係る個包装体501Bを展開した状態を示した図である。図23Bは、本発明の第7実施形態に係る個包装体501Bを示した正面図である。図23Cは、図23Bのv−v’線における断面図である。
本実施形態においては、図22に示すように内包装体540Bが粘着材538Bを有する点、及び、図23A及び図23Bに示すように廃棄用シート550が止着テープ536Bを有する点が、それぞれ前記第5実施形態と異なる。これにより、図22に示すように、内包装体540Bは、陰唇間パッド510を覆う保護用シート534の外面側の開封部にかからない位置に、少なくとも1箇所に粘着材538Bが備えられている。さらに、図23A及び図23Bに示すように、内包装体540Bは廃棄用シート550で内包される。廃棄用シート550は、廃棄用シート550の長辺方向の片側部が内包装体540Bに設けられた粘着材538Bを覆うように折り畳まれ、止着テープ536Bにより封止される。横軸端縁及び重なり部の封止方法については、前記第6実施形態と同様である。
なお、陰唇間パッド510を覆う保護用シート534の外面側に設けられた粘着材538Bは、廃棄用シート550の1面で覆われればよく、廃棄用シート550の重なり部にまたがらなければよい。より好ましくは、前述のように、先に折り畳まれる廃棄用シート550の側部と対面するように折り畳んだ個包装体501Bである。このように、廃棄用シート550を充分広げるまで、内包装体540Bは廃棄用シート550と接合された状態を保つことができるため、保護用シート534に覆われた陰唇間パッド510を誤って落としてしまうことを防止できる。また、廃棄用シート550を開封し、陰唇間パッド510を包む保護用シート534は、外面側に粘着材538Bがついた状態で取り出される。このため、粘着材538Bの粘着力を利用して、壁やペーパーホルダー等に内包装体540Bを固定することができる。これにより、内包装体540Bを手で持ちながら廃棄作業をすることにより、保護用シート534から滑り落ちて陰唇間パッド510の表面が汚れることなく内包装体540Bを仮置きすることができる。
[第8実施形態]
図24は、本発明の第8実施形態に係る内包装体540Cを示した正面図である。
本実施形態において、図24に示すように、保護用シート534Cの折り曲げ部以外の3辺をシールすることにより、内包装体540Cが完全に封入されている点が、前記第5実施形態と異なる。即ち、陰唇間パッド510が保護用シート534Cに完全に封入されているため、保護用シート534Cから脱落するおそれがなく、保護用シート534Cに覆われた陰唇間パッド510を、保護用シート534Cを貼り付けることのできるトイレ内のスペースにあわせて垂直方向にも水平方向にも向けて壁やペーパーホルダー等に貼付けて仮置きすることが可能である。また、陰唇間パッド510は、保護用シート534Cに完全に封入されている上に、かつ陰唇間パッド510を覆う保護用シート534Cの外面側の開封部にかからない位置に、少なくとも1箇所に粘着材538Cが備えられているので、保護用シート534Cから滑り落ちて陰唇間パッド510の表面が汚れることはない。また、使用済み陰唇間パッドを廃棄用シートに包んで廃棄した後に、内包装体540Cを貼り付けておいた場所から取り外して開封し、着用者は清潔な状態の陰唇間パッド510を装着できる。
[第9実施形態]
図25は、本発明の第9実施形態に係る内包装体540Dを示した正面図である。
本実施形態において、図25に示すように、内包装体540Dが保護用シート534Dの開口部535D側に、陰唇間パッド510の裏面側シートまたは掴み部を向けて内包されている点が、前記第5実施形態と異なる。これにより、陰唇間パッド510の重みで開口部535Dが広がって陰唇間パッド510が保護用シート534Dからこぼれ落ちることなく、開口部535Dが常に垂直方向の上方向に向くように、保護用シート534Dをトイレの壁やペーパーホルダーなどに固定することができる。そのため、保護用シート534Dから滑り落ちて陰唇間パッド510の表面が汚れることなく仮置きすることができる。また、前記第8実施形態に示す陰唇間パッド510が保護用シート534Cに完全に封入されている場合と比較して、あらかじめ陰唇間パッド510を取り出す口が開いているために、未使用の陰唇間パッド510を取り出して装着するまでの工程が短くなり、着用者の膣口から流れ出た経血で、着用者の衣服、身体、またはトイレ内を汚さずに装着しやすくなる。
[第10実施形態]
図26は、本発明の第10実施形態に係る内包装体540Eを示した正面図である。
本実施形態において、図26に示すように、筒状に形成した保護用シート534Eに陰唇間パッド510が、陰唇間パッド510の長手方向に対して保護用シート534Eに開口部535Eが垂直方向になるように収められている点が、第5実施形態と異なる。粘着材538Eを塗布する幅は、陰唇間パッド510の長手方向と平行な保護用シート534Eの長さ寸法の1/3以上が好ましく、また、保護用シート534Eの開口部535Eを有する辺と垂直方向の長さ寸法の略中央部に塗布されるのが好ましい。これにより、開口部535Eを水平方向に向くようにして壁やペーパーホルダーに貼り付けた際に、保護用シート534Eが傾いて陰唇間パッド510が保護用シート534Eからこぼれ出てしまうことを防止する。
[第11実施形態]
図27は、本発明の第11実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Fを示した正面図である。図28は、図27のw−w’線における断面図である。図29Aは、本発明の第11実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Fを示した正面図である。図29Bは、本発明の第11実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Fを展開した図である。図29Cは、本発明の第11実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Fを展開し、破断線553Fで破断した図である。図29Dは、本発明の第11実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Fを展開し、破断線553Fで破断した図である。図29Eは、本発明の第11実施形態に係る使用後の陰唇間パッド510を包装用シート551Fで包装した図である。
本実施形態において、図27及び図28に示すように、個別包装容器520Fが一連の包装シート551Fからなる点が、第5実施形態と異なる。陰唇間パッド510を包装用シート551Fの長手方向の片側端面に配置して、包装用シート551Fの片側で陰唇間パッド510を包むように1回折り返し、折り返した包装用シート551Fの側部の重ねられた部分が熱シールなどで接着されポケット部を形成する。また、包装用シート551Fの陰唇間パッド510を封入した止着テープ536Fよりも外側に、包装用シート551Fを二つに切り離すための破断線553Fが設けられている。さらに、包装用シート551Fの陰唇間パッド510を覆っている側の端縁を内側にして、少なくとも一回以上折り返して、包装用シート551Fの重なり部を封止する。封止するための手段は、前述の止着テープ536Fが挙げられる。
また、本実施形態においては、個別包装容器520Fが一枚の包装シートで構成され、この包装シート551Fの一部を切り離すことができる点が、第5実施形態と異なる。図29Aに示す個別包装容器520Fは、図29Bに示す破断線553Fを切り離すことによって、図29Cに示すように、包装シート551Fの一部を切り離すことができる。これによって、陰唇間パッド510を被覆する役割の保護用シート534Fと、使用済み陰唇間パッド511の廃棄に使用する役割の廃棄用シート550Fとに分離することができる。そして、使用済み陰唇間パッド511を廃棄するのに利用する廃棄用シート550Fを切り離すことができるので、未使用の陰唇間パッド510を包装されたまま持つことができる。このため、廃棄用シート550Fと陰唇間パッド510とをそれぞれ片手ずつに掴んで、破断線553Fで切り離すことができるため、未使用の陰唇間パッド510を誤って落とすことを防止できる。
なお、本実施形態の変形例として、図30に示すように、折り返した包装用シート551Hの端縁を、破断線553Hの設けられる部分を超えてもう片側の端縁方向に向かって延長し、包装用シート551Hの重なっている部分で収納部を形成するようにし、その包装用シート551Hの重なった部分において3辺をシールしていてもよい。このようにすることにより、陰唇間パッド510を封入していない側の包装用シート551Hにも収納部Hを設けることができる。
図31に示すように、図31Aに示す個別包装容器520Hは、図31Bに示す包装用シート551Hに設けられた破断線553Hを切り離すことによって、保護用シート534Hと廃棄用シート550Hとに切り離される。続いて、図31Cに示すように、廃棄用シート550Hの収納部Hに使用済み陰唇間パッド511を収納することができる。そして、使用済み陰唇間パッド511を収納した収納部Hの開口部をシールすることで使用済み陰唇間パッド511を廃棄用シート550Hに封入することができる。また、使用済み陰唇間パッド511を封入していない側の廃棄用シート550Hの短辺方向の端縁に止着テープ536Hを設け、使用済み陰唇間パッド511を封入した側を内側にして巻き、止着テープ536Hにより封止する。
[第12実施形態]
図32は、本発明の第12実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Jを展開した正面図を示す。図33Aは、本発明の第12実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Jを展開した正面図を示す。図33Bは、本発明の第12実施形態に係る陰唇間パッド510を包装した個別包装容器520Jを、破断線553Jで破断した図である。図33Cは、本発明の第12実施形態に係る包装シート551Jで使用済みの陰唇間パッド511を内包する図である。図33Dは、本発明の第12実施形態に係る使用済みの陰唇間パッド511を廃棄する方法を示した図である。
本実施形態においては、図32に示すように、個別包装容器520Jは、一枚の包装用シート551J上に、もう一枚ミニシート557を重ね、ミニシート557が収納部Jとなる空間を形成するように、ミニシート557が取り付けられる。また、図33Aに示す個別包装容器520Jは、図33Bに示す包装用シート551Jが設けられた破断線553Jを切り離すことができる。また、図33Bに示すように、陰唇間パッド510を包装シート551Jに設けられた収納部Jのどちらかに入れ、収納部Jの開口部をシールすることで、陰唇間パッド510を包装シート551Jに封入することができる。さらに、図33Cに示すように、また、未使用の陰唇間パッド510を封入していない側の包装シート551Jの短辺方向の端縁に止着テープ536Jを設け、図33Dに示すように、使用済み陰唇間パッド511を封入した側を内側にして巻き、止着テープ536Jにより封止する。
なお、このミニシート557の上からシールし、収納部Jを二つにすることもできる。
<陰唇間パッドの最適な形態>
陰唇間パッド510の表面材料側を凸部側にして陰唇間パッド510の長手方向軸を中心にして、二つに折った状態で保護用シート534で覆うことが好ましい。二つ折りにした陰唇間パッド510の凸部が保護用シート534の重なり部分の下になる側の折り返し部を向いて配置することで、保護用シート534を開封した際に開封口側に裏面材料側が向く。陰唇間パッド510を二つ折りにする理由としては、陰唇間パッド510は表面材料を陰唇内面側にして、裏面材料同士が向き合う二つ折りの状態で装着されるため、あらかじめ、表面材料側を凸部側にして折ってあれば、陰唇間パッド510の表面材料に手を触れずに、そのまま保護用シート534から陰唇間パッド510を取り出し、装着までを表面材料に手を触れずに行うことができるからである。即ち、陰唇間パッド510を折らずに平らな状態もしくは、裏面材料側を外側にして折って内包した場合、陰唇間パッド510を取り出してからいったん表面材料を外側に向けるという動作が発生する。この場合、表面材料側を外側に向けるように折る際に、表面材料に手の指が触れて、未使用の陰唇間パッド510が汚染される危険性があるが、本発明はこのようなことが予め防がれている。
<陰唇間パッド及び保護用シートの寸法>
陰唇間パッドの見かけ上の長さ寸法は、長手方向で50〜160mm、短手方向で10〜60mmの範囲が好ましい。また、陰唇間パッドを覆う保護用シートの長さ寸法は、陰唇間パッド510の長さ以上であれば良い。具体的には縦軸が75〜200、横軸が30〜300mmである。
<保護用シート及び廃棄用シートの形態>
陰唇間パッドを封入する保護用シートの外面と廃棄用シートが貼り合わされ、一つの構造体を形成する。保護用シートと廃棄用シートは貼り合わされている部分を剥離し、分離することができる。具体的には、保護用シートの外面側の開封部の設けられていない面のほぼ中央域に粘着材料が備えられ、廃棄用シートと貼り合わされる。粘着部は、5〜100g/mのホットメルトが塗布されて成り、前述の粘着材料の例と同様である。廃棄用シートの粘着材と貼り合わされる部分は剥離材料、もしくは廃棄用シートに離型処理がなされている。廃棄用シートは使用済み陰唇間パッドを包んで廃棄するのに十分な大きさであり、折り畳んで、止着テープで止められている。廃棄用シートはプリーツ状の折り畳み、ロール状で形成されていても良い。止着テープは前述と同様である。保護用シートと廃棄用シートを貼り合わせる方法は、粘着材料だけに限らず、熱シールや噛み込みエンボスであってもかまわないが、廃棄用シートを利用して使用済みパッドの廃棄をする間、トイレ内のどの場所にも貼り付けておくことが可能な粘着材料がより、好ましい。この構成においては、陰唇間パッドは保護用シートに封入される。封入されていないと、着用者が持ち運ぶ際にパッドがこぼれ出てしまう。この構成にすることによって、まず、保護用シートに封入された陰唇間パッドと廃棄用シートを分離し、保護用シートに封入された陰唇間パッドをどこかに固定して仮置きしてから、廃棄用シートを広げることができる。
保護用シートから廃棄用シートを分離する際には、廃棄用シートがコンパクトに折り畳まれた状態なので、廃棄用シートがもたつかず、操作性がよい。しかし、保護用シートと廃棄用シートを剥離して分離するためのきっかけとなる部分(粘着材料によって貼りあわされていない部分)が露出した状態になるために、着用者が持ち運んでいる間に保護用シートと廃棄用シートが剥離して分離してしまう危険がある。以上の例以外にも保護用シートの内面側に廃棄用シートが貼り付けられて陰唇間パッドとともに封入される例や、保護用シート内に廃棄用シートと陰唇間パッドがともに封入される例も挙げられるが、保護用シートを開封、廃棄用シートを取り出す際に、未使用の陰唇間パッドが保護用シートからこぼれ落ちる危険性が発生するため、好ましくない。
<保護用シートの構成材料>
保護用シートは遮蔽性の高いシートで構成される。例えば、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、不織布、紙、及びこれらのラミネート材料が挙げられ、これらの材料に抗菌処理されていてもよい。また、保護用シートは、パルプの目付を10〜25g/m、厚みを0.05〜0.2mmに調整したティッシュにPVAを10〜30μmにラミネート加工されたものが挙げられる。具体的には、25g/mのポリエチレンフィルムが挙げられる。より好ましくは、保護用シートは水洗性の材料で構成される。保護用シートに水洗性を付与するためには、構成材料を生分解性素材・水溶性素材・水分散性素材で構成する。これにより、使用済み陰唇間パッドを取り外し、廃棄用シートを利用して廃棄操作を行う間に、保護用シートで覆われた未使用の陰唇間パッドを一時的に仮置きする際に、陰唇間パッドの陰唇内面と接する面がゴミや、埃、細菌等と接しないため、二次感染を予防することができる。
なお、「生分解性」とは、放線菌をはじめとする細菌、その他の微生物の存在下、自然界のプロセスに従って、嫌気性又は好気性条件下で物質が二酸化炭素又はメタン等のガス、水及びバイオマスに分解されることをいい、当該物質の生分解能(生分解速度、生分解度など)が、落ち葉等の自然に生じる材料、もしくは同一環境下で生分解性として一般に認識される合成ポリマーに匹敵することをいう。「水分散性」とは、水解性と同じ意味であって、使用時の限定された量の水分(経血)では影響はないものの、多量の水又は水流中では、繊維同士が、少なくとも一般のトイレ配管を詰まらせることがない程度の小断片に容易に分散される性質のことをいう。「水溶性」とは、使用時の限定された量の水分(経血)では影響はないものの、多量の水又は水流中においては溶解する性質のことをいう。
<廃棄用シートの構成材料>
廃棄用シートは液遮断性の高い材料で構成される。これにより、使用済み陰唇間パッドに付着、吸収された経血が廃棄用シートから滲み出さず、着用者の手を汚すことなく、使用済み陰唇間パッドを廃棄用シートに包んで廃棄をすることが可能である。
<粘着材料>
粘着材料は、ホットメルトを5〜100g/mの範囲で塗布することで形成される。粘着材料の塗布パターンは、ドット、線、波状、螺旋状等から選択できる。好ましくは、ドットの直径が1〜3mm径で、面積率が保護用シートの片面の30〜70%である。これにより、内包装体を壁、ペーパーホルダーに貼り付けて仮固定する時には、傾いたり、衝撃を受けて陰唇間パッドが落ちることなく、仮置きした場所から取り外す時には容易に取り外すことが可能になる。
粘着材料を塗布する領域は、保護用シートの陰唇間パッドと接しない側の面は、第1面と第2面とを有し、その両方の面、または片方の面に粘着材料が塗布される。粘着材料は、保護用シートの両面に、少なくとも20mm角は粘着材料が塗布されていない領域が設けられる。これにより、着用者が陰唇間パッドを覆う保護用シートを掴むための領域(親指、人指し指が触れる部分)が確保され、保護用シートを掴んで、仮置きしたり、陰唇間パッドを保護用シートから取り出す際に、手に保護用シートの粘着材料がついてしまい、操作しにくくなるのを防止できる。
粘着材料は、壁、ペーパーホルダー等に貼り付けられる粘着性を必要とする。例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック−共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン・ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)のような合成ゴム樹脂を主たる成分とし、そこにテルペン樹脂、ロジン樹脂などの粘着付与剤とワックス等の可塑剤を溶融混合することによって得られる。具体的には、SEBSを15〜25%、可塑剤を15〜35%、粘着付与剤を40〜70%で溶融混合したものが挙げられる。この感圧型ホットメルトについては、酸化防止剤、蛍光防止剤などを0.1〜1.0%の範囲で添加しても良い。
<止着テープ>
止着テ−プは、フィルム層の片面に粘着剤が塗布されたもの、または水洗性を考慮した場合はティッシュの片側に粘着剤を塗布したもの等公知のものを使用することができ、限定されるものではない。
<仮止め部>
仮止め部は、保護用シートに剥離処理を行う、あるいは剥離処理した材料を貼り付けることにより、内包装体を傷つけない程度の剥離性を有する。剥離処理する材料は、薄葉紙、不織布、ラミネート紙、フィルムから選択できる。剥離剤成分としては、シリコーン樹脂系、フッ素樹脂系、オクタデシルイソシアネート系が好ましい。具体的には、薄葉紙にシリコーン樹脂をコートしたシートが挙げられる。剥離材料を保護用シートに貼り付けるのには、保護用シート側面に剥離処理を施した面、廃棄用シート側を剥離処理を施していない面を向けて配置し、粘着材料と同様の材料で貼り付ける。
<破断線の構造、強度及び開始位置>
破断線の構造は、切り裂き部と非切り裂き部とが交互に配置されているミシン目のようなものが挙げられる。切り裂き部を長さ0.5〜5mm、幅を最大3mmの範囲とし、非切り裂き部を長さ0.5〜3mmとするのが好ましい。また、破断線の破断強度は、引張条件を25mm幅、100mm/分として、破断線を中央に配置して破断線と直交する方向に引っ張った時に、0.2〜3.0N/25mmとするのが好ましく、より好適には0.3〜1.5N/25mmとするのが好ましい。さらに、破断線の開始位置は、着用者に破断線が視覚的に把握しやすいように、矢印をプリントしたり、破断線の開始部近傍を終了部とは異なるカット(例えば端部を丸くする等)を施すことができる。
C.個包装体を保護するための外包装容器及び中間包装容器
[第13実施形態]
図34は、本発明の第13実施形態に係る外包装容器600Aの斜視図を示す。図35は、本発明の第13実施形態に係る外包装容器600Aの側面部620Aを組み立てる過程を示す。図36は、本発明の第13実施形態に係る外包装容器600Aの蓋部612Aを開封した図を示す。図37は、本発明の第13実施形態に係る中間包装容器650の斜視図を示す。図38は、本発明の第13実施形態に係る中間包装容器650の内部に封入された補強シートを封入した例を示した斜視図である。図39は、本発明の第13実施形態に係る外包装容器600Aから個包装体601を取り出すまでの過程を示す。
図34に示すように、外包装容器600Aは、上面部610Aと、下面部640Aと、側面部620Aと、正面部630Aと、を備えている。また、外包装容器600Aは、上面部610Aの一方の角部から正面部630Aを通って、上面部610Aの他方の角部に延びる切り込み614Aを有している。この切り込み614Aにより、図34に示すように、正面部630A及び上面部610Aに開閉可能な蓋部612Aが設けられている。さらに、蓋部612Aの正面部630A側の先端は、開封部632Aとされている。
切り込み614Aは、開封した時にミシン目のようなギザギザが残る切り口とならないように、いわゆるハーフカットなる切断方法で、上面部610Aの一方の角部から正面部630Aを通って、上面部610Aの他方の角部に延びるように設けられている。そして、ハーフカットという切断方法により、蓋部612Aの開封箇所は、接着剤を用いることなく外包装容器600Aと結合している。
図35に示すように、外包装容器600Aの側面部620Aは、上端片622Aと、側端片624Aと、下端片626Aと、を備えている。
まず、図43Aに、従来の外包装容器600Cの側面部620Cを組み立てる場合の図を示す。まず、図43Aに示すように、側端片624Cを内側に折り畳む。つぎに、図43Bに示すように、側端片624Cに重なるように、下端片626Cを内側に折り畳む。続いて、接着剤628Cを下端片626Cの上に塗布する。最後に、図43Cに示すように、下端片626Cの上に塗布された接着剤628Cに重なるように、上端片622Cを内側に折り畳む。以上のように組み立てられた外包装容器600Cの側面部620Cは、図43Dに示すように、側端片624Cと下端片626Cとの間に接着剤が塗布されていないため、隙間xを生じやすいという問題点を有していた。隙間xを生じることにより、外包装容器600Cの強度が損なわれ、かつ、外包装容器600C内部に埃やゴミが入るおそれがあった。
そこで、本実施形態における外包装容器600Aの側面部620Aの組み立て方を、図35に示す。まず、図35Aに示すような外包装容器600Aの側端片624Aを、図35Bに示すように内側に折り畳み、それから折り畳んだ側端片624Aに重なるように、下端片626Aを内側に折り畳む。このとき、2つの側端片624Aのいずれにも接着剤628Aが塗布できるように、本実施形態における下端片626Aは、下端片626Aが露出するように、台形状に切断加工されている。次に、図35Cに示すように、接着剤628Aを下端片626Aの上に塗布する。最後に、下端片626Aの上に塗布された接着剤628Aに重なるように、上端片622Aを内側に折り畳む。以上の工程により組み立てられた外包装容器600Aの側面部620Aは、側端片624Aと上端片622Aとの間が、接着剤で接着されるため、隙間が生じることを防止できる。これにより、外包装容器600C内部に埃やゴミの侵入を防ぎ、かつ、外包装容器600Aの上下からの圧力に対する強度を高めることができる。
本実施形態においては、図36に示すように、外包装容器600Aの開封部632Aにより蓋部612Aを開けると、一つの中間包装容器650と使用説明書660とが収納されている。なお、本実施形態のように使用説明書660は、蓋部612Aを開けたとき、必ず開封者に見える位置に収納されることが好ましい。これにより、着用者は、確実に説明書を見ることができる。また、外包装容器600Aと、外包装容器600Aに収納された中間包装容器650と、の間には、空隙を形成するように収納されている。これにより、外包装容器600Aに外圧が加わっても、外包装容器600Aが変形することによって外圧を緩衝できるので、中間包装容器650が潰れることを防ぐことができる。
中間包装容器650は、図37に示すように、個包装体601を封入している。中間包装容器650は完全密封されているので、空気が充填されていることが好ましい。これにより、着用者が中間包装容器650を誤って落としてしまっても、中間包装容器650中の空気によってその衝撃を緩衝できるので、個包装体601中の陰唇間パッド、特に陰唇間パッドの周縁部にその衝撃を伝えることを防止できる。したがって、着用者が中間包装容器650を誤って落としてしまっても、着用感に悪影響を及ぼすことなく個包装体601中の陰唇間パッドを着用することができる。また、中間包装容器650は、中間包装容器650を開封するための切り込み部652を有する。これにより、中間包装容器650は、人の手で簡単に開封することができる。
なお、中間包装容器650に封入されている個包装体601の数は、12個入りがより好ましいが、2個以上封入されていれば良く、特に制限されるものではない。
また、中間包装容器650は、非通気材料で構成されることを特徴とする。これにより、中間包装容器650の外部から内部へ湿気が入り込み難くなり、中間包装容器650内部の湿度は外部の環境変化に依らず、ほぼ安定した範囲の湿度を得ることができる。さらに、非通気材料で構成された中間包装容器650で個包装体601を覆うことにより、小セルロース系などの吸水性素材を主体として構成されている個包装体601中の陰唇間パッドが着用前に湿気を帯びて本来の吸収性能を発揮できないことや、陰唇間パッド自体の剛性、特に周縁部の剛性が極端に低下してしまうことを防止することができる。したがって、中間包装容器650内部の湿度はほぼ安定しているので、天候変化や着用者が誤って複数の個包装体601が封入された中間包装容器650をトイレに落としてしまっても、個包装体601中の陰唇間パッド、特にはその周縁部の剛性への影響を与え難く、個包装体601中の陰唇間パッドの性能が安定した状態で着用者へ提供できる。
なお、中間包装容器650は、図38に示すように、中間包装容器650の内部に封入された個包装体601の少なくとも一部を保護するために、補強シート654が設けられていてもよい。補強シート654は、中間包装容器650の内部もしくは外部に、複数の個包装体601の少なくとも一部を保護するために設けられていることが好ましい。具体的には、中間包装容器650の内部に補強シート654が設けられている場合には、補強シート654は、複数の個包装体601の下面を覆うように備えられていたり、個包装体601の少なくとも一面を跨ぐように備えられていたり、または開封可能な領域を備えて個包装体601の全面を覆うように備えられているものが挙げられる。また、中間包装容器650の外部に補強シート654が設けられている場合には、接着剤を介して、中間包装容器650に接合されて備えられているものが挙げられる。
補強シート654は、複数枚であっても、一枚のシートが折り畳まれて備えられてあっても良い。補強シート654の素材としては、紙や厚紙、プラスチック、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布や紙、それらにラミネート加工した材料が挙げられる。また、補強シート654には、陰唇間パッドの使い方を示したインキなどが印刷されていても良い。具体的には、会社名やブランドなどがインキなどで印刷されている。また、中間包装容器650中の陰唇間パッド自体を見え難くするために、顔料を0.2〜10%の範囲で混合するか、あるいは、インキなどで印刷されていても良い。さらに、補強シート654は、個包装体601の開け方を示したインキなどが印刷されたり、中間包装容器650中の陰唇間パッドの使い方を示したインキなどが印刷されていても良い。
図39に、本実施形態における外包装容器600Aから個包装体601中の陰唇間パッドを取り出すまでの過程を示す。まず、図39Aに示すように、外包装容器600Aの開封部632Aにより蓋部612Aを開けると、図39Bに示すように、中間包装容器650と使用説明書660とを収納している外包装容器600Aの内部を視認することができる。つぎに、図39Cに示すように、外包装容器600Aから中間包装容器650を取り出す。最後に、中間包装容器650に封入されていた個包装体601を取り出すことができる。
[第14実施形態]
図40は、本発明の第14実施形態に係る外包装容器600Bの斜視図を示す。図41は、本発明の第14実施形態に係る外包装容器600Bの蓋部612Bを開封した図を示す。
本実施形態において、図40に示すように、外包装容器600Bが、上面部610Bの中程から正面部630Bを通って、切り込み614Bが上面部610Bの他方の中程に延び、折り目を有している点が、第13実施形態と異なる。また、図41に示すように、外包装容器600B内に、二つの中間包装容器650を収納している点が、第13実施形態と異なる。
なお、外包装容器600B内に収納されている中間包装容器650の数は、1個入りあるいは2個入りがより好ましいが、一つ以上封入されていれば良く、特に制限されるものではない。
<外包装容器の寸法>
外包装容器の寸法は、少なくとも複数の個包装体全体の体積、またはそれを包んだ中間包装容器の体積よりも、外包装容器の体積は大きくなるようなものとなっている。具体的には、外包装容器の長さは、複数の個包装体全体の長さ、もしくはそれを包んだ中間包装容器の長さよりも0〜80mm、好ましくは0〜40mm大きい。また、外包装容器の幅は、複数の個包装体全体の幅、もしくはそれを包んだ中間包装容器の幅よりも0〜80mm、好ましくは0〜40mm大きい。さらに、外包装容器の高さは複数の個包装体全体の高さ、もしくはそれを包んだ中間包装容器の高さよりも0〜80mm、好ましくは0〜40mm大きい。
<外包装容器の材質>
外包装容器の材質として、紙やプラスチック、紙にラミネート加工した材料、もしくは紙にアルミ蒸着させた材料が挙げられる。
<中間包装容器の寸法>
中間包装容器の寸法は、少なくとも複数の個包装体全体の体積よりも、中間包装容器内部の体積が大きくなるようなものとなっている。具体的に、中間包装容器の長さは複数の個包装体全体の長さよりも0〜80mm、好ましくは0〜40mm大きい。また、中間包装容器の幅は複数の個包装体全体の幅よりも0〜80mm、好ましくは0〜40mm大きい。さらに、中間包装容器の高さは複数の個包装体全体の高さよりも0〜80mm、好ましくは0〜40mm大きい。ここで、中間包装容器内の空気の充填率は、5〜60%の範囲、好ましくは20〜40%の範囲である。より具体的に示すと、個包装体全体が長さ135mm、幅85mm、高さ35mmの時、中間包装容器の長さは185mm、幅は120mm、高さは50mmである。この時の空気の充填率は36%である。
<中間包装容器の材質>
中間包装容器の材質は、透湿性材料でなければ特に制限なく使用できる。例えば、厚さ15〜80μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布や紙にラミネート加工した材料、もしくはそれらの材料にアルミ蒸着させた材料が挙げられる。具体的には、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂を主に用い、目付30〜60g/mで調整したフィルムが挙げられる。また、樹脂配向を高めるために延伸加工を施す、エンボス加工を施すことによって剛性を高めたフィルムであっても良い。
本発明は、陰唇間パッドの周縁部の変形・破損を防止できる個別包装容器として使用することができる。

Claims (15)

  1. 陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを包装するための個別包装容器であって、
    前記陰唇間パッドは当該陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部を有し、
    前記個別包装容器は収納される前記陰唇間パッドの前記周縁部よりも高い剛性を備えて前記周縁部を保護する保護領域を有するものである個別包装容器。
  2. 前記陰唇間パッドの前記周縁部には、着用状態において着用者の前庭床と接触する前庭床当接領域を備えており、
    前記保護領域は、前記陰唇間パッドを内包した状態で少なくとも前記前庭床当接領域と接する箇所に設けられているものである請求項1記載の個別包装容器。
  3. 前記保護領域は、所定の剛性素材により構成されているものである請求項1または2記載の個別包装容器。
  4. 前記保護領域には、エンボス加工が施されているものである請求項1から3いずれか記載の個別包装容器。
  5. 前記個別包装容器は一連のシート体からなり、
    前記保護領域は、前記一連のシート体を一部折り畳んだ折り畳み部より成る請求項1から4いずれか記載の個別包装容器。
  6. 前記保護領域の座屈強度は、100mN以上2000mN以下である請求項1から5いずれか記載の個別包装容器。
  7. 請求項1から6いずれか記載の個別包装容器と当該個別包装容器に収納された陰唇間パッドとからなる個包装体であって、
    前記陰唇間パッドは当該陰唇間パッドの輪郭を形成する周縁部を有し、
    前記陰唇間パッドの前記周縁部の座屈強度は、50mN以上400mN以下である個包装体。
  8. 陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを包装するための個別包装容器であって、
    未使用の陰唇間パッドの汚染を予防するための保護用シートと、使用済み陰唇間パッドを廃棄する際に使用する廃棄用シートと、からなり、
    包装状態において、前記保護用シートは前記未使用の陰唇間パッドを直接包装して内包装体を形成するものであり、前記廃棄用シートは前記内包装体を包装するものであり、
    前記内包装体が前記廃棄用シートに接する面及び/又は前記廃棄用シートが前記内包装体に接する面には、前記内包装体と前記廃棄用シートとが分離可能に固定される仮止部を有するものである個別包装容器。
  9. 前記仮止部は、前記廃棄用シートから前記内包装体を分離する際に前記内包装体を破損しない程度の剥離性と、分離後に再粘着可能な粘着性を備えるものである請求項8記載の個別包装容器。
  10. 陰唇に挟んで着用する陰唇間パッドを包装するための個別包装容器であって、
    一部を切り離すことができる破断線を有した一連の包装シートから成るものであり、前記破断線で切り離される部分が、使用済み陰唇間パッドを廃棄する際に使用する廃棄用シートとなるものである個別包装容器。
  11. 前記個別包装容器は、未使用の陰唇間パッド及び/又は使用済み陰唇間パッドを収納するための収納部を少なくとも一つ備えるものであり、当該収納部は前記破断線の存在しない領域において前記一連の包装シートの一部を折り畳んで形成されているものである請求項10記載の個別包装容器。
  12. 前記個別包装容器は、未使用の陰唇間パッド及び/又は使用済み陰唇間パッドを収納するための収納部を少なくとも一つ備えるものであり、当該収納部は前記一連の包装シートと当該包装シートに取り付けられたミニシートとの間に形成される空間である請求項10記載の個別包装容器。
  13. 請求項1から6若しくは請求項8から12いずれか記載の個別包装容器と当該個別包装容器に収納された陰唇間パッドとから成る個包装体、または、請求項7記載の個包装体、と、当該個包装体を複数収納する外包装容器と、からなる包装体であって、
    前記外包装容器内には、前記個包装体を二つ以上収納して封入する小分け用の中間包装容器を備えるものである包装体。
  14. 前記中間包装容器は、前記外装容器の内壁との間に空隙を設けるように配置されているものである請求項13記載の包装体。
  15. 前記中間包装容器は気密性素材からなり、前記個包装体を封入して気密封止したものである請求項13または14記載の包装体。
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