JPWO2005041154A1 - 基板位置合わせ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】XYθステージを用いずに精度良く基板同士を位置合わせする。【解決手段】上下保持板1,2のどちらか一方を他方に対し両基板A,B同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための手段として、上下保持板1,2の一方から真空室Sの天井壁3又は底壁4へ向けて揺動リンクガイド機構6を設け、この揺動リンクガイド機構6をXYθ方向移動手段5でXYθ方向へ揺動させることにより、上下保持板1,2の一方が他方に対しXYθ方向へ調整移動されて、これら上基板Aと下基板BがXYθ方向へ相互に位置合わせされる。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば液晶ディスプレー(LCD)やプラズマディスプレー(PDP)などのフラットパネルディスプレーの製造過程において、それに用いられる二枚の基板を相対的にXYθ方向へ位置合わせ(アライメント)した後に、これら基板同士を重ね合わせて封止し、その後、上下両基板の内外に生じる気圧差で両基板の間を所定のギャップまで加圧する基板貼り合わせ機の基板位置合わせ装置、特に大型な基板に対応可能な基板位置合わせ装置に関する。
詳しくは、真空室内で、互いに貼り合わせる二枚の基板を、上下の保持板に夫々着脱自在に保持して対向させ、これら両基板を真空中で相対的にXYθ方向へ調整移動して、基板同士の位置合わせを行う基板位置合わせ装置に関する。
従来、この種の基板位置合わせ装置として、上下基板の出入口が側面に開設された真空チャンバの内部に、上保持板(上テーブル)と下保持板(下テーブル)を備え、この真空チャンバの底壁に開設された貫通孔(開孔部)を、下保持板の台座部が貫通し、この台座部を介して下保持板がXYθステージで支持されており、このXYθステージが、駆動モーターによりXY方向に移動可能に支持するXYステージと、このXYステージの内側において回転ベアリングと真空シールを介して駆動モータによりXYステージに対して回転可能なθステージから構成され、これら下保持板の台座部と真空チャンバの貫通孔とを蛇腹状の弾性体などの弾性シール部材で気密に結合したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、上下基板を出し入れするために開閉自在な開口部が側面に開設された真空チャンバの内部に、上保持板(上テーブル)と下保持板(下テーブル)を備え、この真空チャンバの底壁に開設された複数の貫通孔(第一の開口部)にシャフト(第一のシャフト)を夫々挿通し、両者間を蛇腹状の弾性体などの弾性シール部材で気密に保持すると共に、これらシャフトを介して下保持板とXYθステージ(移動テーブル)とを連結することにより、この下保持板が両基板の貼り合わせ面と平行にXYθ方向へ調整移動自在に支持され、上記真空チャンバ内が所望の真空圧に到達してから、真空チャンバの外に配備されたZ方向移動手段の駆動により上下保持板を相対的に接近させ、次に上記XYθステージの駆動により各シャフト及び下保持板を介して両基板が相対的にXYθ方向へ位置合わせされ、その後、真空室内を大気圧に戻して、両基板間に大気圧が作用して両基板を更に加圧するものがある(例えば、特許文献2参照)。
:特開2001−305563号公報(第3−4頁、図3、図6、図7) :特開2002−229042号公報(第3−6頁、図1−図5)
しかし乍ら、このような従来の基板位置合わせ装置では、基板同士を位置合わせするためのXYθ方向移動手段としてXYθステージを用いるが、現存するXYθステージは基本的にXYθ方向へmm単位以上移動させるために設計されたものが一般的であり、特に基板のアライメントのように数百μm以下の僅かな移動量では、回転ベアリングの転動体が一回転分まで至らず、各基板のアライメント毎に数百μm以下の僅かな移動を繰り返した場合には、油切れにより摺動部が摩耗して精密な制御性に不可欠な再現性の高いスムースな応答が短期間の内に失われ、到底、実用には耐えないことを発見した。
ところで、近年では基板サイズが大型化する傾向で一辺が1000mmを超えるものまで製造され始めているが、基板サイズが大型化されても小型の基板と同様に精密な位置合わせが要求されることは変わりなく、特に一辺が1000mm以上の大型基板であっても基板同士を位置合わせする際にXYθ方向へ移動させる量は、数百μmを越えることはない。
このような環境下で、一辺が1000mm以上の大型基板をXYθ方向へ調整移動する装置では、基板サイズの大型化に伴って装置全体も大きくなり、完成状態のままトラックに載置できない場合があった。
このような場合には、分解しなければトラック輸送できず、輸送コストが高くなり、しかも出荷時の分解作業や設置現場での組立作業を行う必要があるため、作動精度が低下する恐れがあると共に設置完了までに時間を要し、これが装置選定の際に致命的な欠点となる。
しかし、上記XYθステージは構造的に大きいため、装置全体が大型化すると共に重くなって製造コスト及び輸送コストが高くなり、しかも近年の基板の大型化傾向に伴って装置全体の大型化が進み、上記の問題はますます大きくなりつつある。
また、真空チャンバの底壁とそれを貫通する可動部品との間に蛇腹状の弾性体などの弾性シール部材を介装して真空チャンバ内の真空状態が維持されるため、真空遮断にコストが掛かると共に、その密閉度を高めるために真空シールの表面を可動部品に強く密接させると、抵抗負荷が増大して調整移動に相当な力を必要とするため、出力の大きな位置調整用の駆動源が必要となって、その駆動形態に制約が多いという問題がある。
しかも、このような状態で上述した如く基板同士の位置合わせのために上記可動部品をミクロン単位又はサブミクロン単位で調整移動させた場合には、それに伴って弾性シール部材は一時的に弾性変形するものの、調整移動後に元の形状に戻ってしまう。即ち、調整段階で基板同士を正確に位置合わせしても、弾性シール部材が有する変形前の形状に復元しようとする弾性力により、基板同士の位置合わせに狂いが生じ、正確な位置合わせができないという問題がある。
また更に、真空チャンバの全体を分割して開閉できないために真空チャンバ内への基板の出し入れが行い難いばかりでなく、真空チャンバ内部のメンテナンスが行い難いという問題があった。
本発明のうち請求項1記載の発明は、XYθステージを用いずに精度良く位置合わせすることを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へ調整可能に平面支持することを目的としたものである。 請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へスムーズに調整可能に平面支持することを目的としたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、真空貫通部品を無くすことを目的としたものである。
請求項5記載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的に加えて、真空室をコンパクトに設計することを目的としたものである。
請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4または5に記載の発明の目的に加えて、真空貫通部品を増やすことなく簡単な構造で基板同士を位置合わせに最適な間隔に調整することを目的としたものである。
前述した目的を達成するため、本発明は、真空室内の上下保持板のうち、アライメントを行うために可動させる方の保持板を「揺動リンクガイド機構」で支承することを最大の特色とする。
この「揺動リンクガイド機構」とは、後述の例で明らかになるように、ブランコのように揺動するリンク機構であり、本質的には円弧運動であるが、ごく微小な範囲においては、近似的に実用上問題ない精度で二次元の平面ガイド(軸受)を実現するものであり、従来のXYθ各独立の転動を主体としたガイドに比べ、きわめて優れた応答性と制御性が得られる。同機構は、ブランコを逆さにして下から立ち上がる形に構成しても良い。
また「揺動リンクガイド機構」には、この他に、リンクの一部が弾性変形して二次元の平面ガイドを実現するものも含む。
そして、この保持板の駆動は、このような二次元平面ガイドに対応して、二次元の3点変位駆動カム方式で行うのが最も相応しい。
即ち、本発明のうち請求項1記載の発明は、上記揺動リンクガイド機構を真空室の上部か又は下部に設置することを特徴とし、真空室の上部に設置する場合には、真空室の天井壁から揺動リンクガイド機構を吊り下げ、真空室の下部に設置する場合には、真空室の底壁から揺動リンクガイド機構を立ち上げるものである。
詳しくは、上下保持板のどちらか一方を他方に対し両基板同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための手段として、上下保持板の一方から真空室の天井壁又は底壁へ向けて揺動リンクガイド機構を設け、この揺動リンクガイド機構をXYθ方向移動手段によりXYθ方向へ揺動させることで、上下保持板の一方を他方に対してXYθ方向へ調整移動したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の揺動リンクガイド機構を、真空室の外部に複数設けて上保持板又は下保持板を支持することを特徴とし、真空室の上部に設置する場合には、真空室の天井壁から略平行なリンク部材を立ち上げて上保持板を支持し、真空室の下部に設置する場合には、真空室の底壁から略平行なリンク部材を吊り下げて下保持板を支持するものである。
詳しくは、請求項1記載の発明の構成に、前記揺動リンクガイド機構が、真空室の内部から真空室の外部へ向けて複数設けられ、夫々が真空室の天井壁又は底壁に鉛直方向へ設けた略平行なリンク部材と、その端部同士を連結する連結部材とからなり、この連結部材と上下保持板の一方とをXYθ方向へ変形不能なシャフトで連結した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の揺動リンクガイド機構を、真空室の天井壁より上側か又は底壁より下側へ設置することを特徴とし、真空室の上部に設置する場合には、真空室の天井壁より上側にあるベースフレームから支柱を吊り下げて上保持板を支持し、真空室の下部に設置する場合には、真空室の底壁より下側にあるベースフレームから支柱から支柱を立て上げて下保持板を支持するものである。
詳しくは、請求項1記載の発明の構成に、前記揺動リンクガイド機構が、上下保持板の一方からそれと対向する真空室の天井壁又は底壁を貫通してベースフレームへ向け夫々鉛直方向へ設けた略平行な支柱からなり、これら支柱をXYθ方向へ揺動自在にした構成を加えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、前記真空室の内側か或いは真空室の内部と同じ雰囲気の空間にXYθ方向移動手段を配置して、上下保持板の一方か又は揺動リンクガイド機構と直接的に連係させた構成を加えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、前記真空室の外側にXYθ方向移動手段を配置し、このXYθ方向移動手段と上下保持板の一方とを揺動リンクガイド機構を介して間接的に連係させた構成を加えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4または5記載の発明の構成に、前記真空室内又は真空室を囲む周壁の内部或いは支柱に、上保持板と連係する基板間隔調整手段を設け、この基板間隔調整手段により上保持板を下保持板に対して相対的にZ方向へ平行移動させる構成を加えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、上下保持板のどちらか一方を他方に対し両基板同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための手段として、上下保持板の一方から真空室の天井壁又は底壁へ向けて揺動リンクガイド機構を設け、この揺動リンクガイド機構をXYθ方向移動手段でXYθ方向へ揺動させることにより、上下保持板の一方が他方に対しXYθ方向へ調整移動されて、これら上基板と下基板がXYθ方向へ相互に位置合わせされる。
従って、XYθステージを用いずに精度良く基板同士を位置合わせすることができる。
その結果、基板同士を位置合わせするためのXYθ方向移動手段としてXYθステージを用いる従来のものに比べ、XYθステージが必要ないから、XYθ方向移動手段の構造を小型化でき、それにより繰返しアライメントに対して油切れにより摺動部の摩耗がなくて耐久性の向上が期待できると共に、製造コストの低減化が図れるだけでなくメンテナンスが容易になり、しかも基板サイズが大型化しても装置全体をコンパクト化でき、設置スペースが狭くなり、輸送コストの低減化だけでなく出荷時の分解作業や設置現場での組立作業をも省くことができる。
更に、基板サイズの大型化に伴って真空室への大気圧荷重が増加しても位置合わせの制御性を向上できると共に、真空室の天井壁又は底壁が大気圧による荷重によって変形しても、それに関係なく正確に位置合わせできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、真空室の内部から真空室の外部へ向けて複数設けられ、夫々が真空室の天井壁又は底壁に鉛直方向へ設けた略平行なリンク部材と、その端部同士を連結する連結部材とからなり、この連結部材と上下保持板の一方とをXYθ方向へ変形不能なシャフトで連結することにより、揺動自在な部材及び連結部材がXYθ方向へ揺動移動してもシャフトの剛性で、上下保持板の一方と真空室の天井壁又は底壁との間隔が略一定に保持されて接触しないから摺動抵抗が発生しない。
従って、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へ調整可能に平面支持することができる。
その結果、XYθ方向への調整移動に伴って摩擦接触する部分が無いため、この摩擦接触により塵が発生せず、両基板同士の位置合わせにおいて発塵による両基板への悪影響を防止できる。
請求項3の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、揺動リンクガイド機構が、上下保持板の一方からそれと対向する真空室の天井壁又は底壁を貫通してベースフレームへ向け夫々鉛直方向へ設けた略平行な支柱からなり、これら支柱をXYθ方向へ揺動自在にすることで、上下保持板の一方と真空室の天井壁又は底壁とが大気圧の影響を全く受けることなく無接触で調整移動して摺動抵抗が発生しない。
従って、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へスムーズに調整可能に平面支持することができる。
その結果、XYθ方向移動手段の駆動源を小型化できると共に、XYθ方向への調整移動に伴って摩擦接触する部分が無いため、この摩擦接触により塵が発生せず、両基板同士の位置合わせにおいて発塵による両基板への悪影響を防止できる。
請求項4の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、真空室の内側或いは真空室の内部と同じ雰囲気の空間に、XYθ方向移動手段と揺動リンクガイド機構を配置して、このXYθ方向移動手段と上下保持板の一方か又は揺動リンクガイド機構とを直接的に連係させることにより、内部駆動で基板同士の位置合わせが行われる。
従って、真空貫通部品を無くすことができる。
その結果、真空チャンバの底壁とそれを貫通する駆動部品との間に蛇腹状の弾性体などの弾性シール部材を介装して真空チャンバ内の真空状態が維持される構造の従来のものに比べ、真空貫通部品を密閉するための弾性シール部材が必要ないから、真空遮断に掛かるコストを低減できると共に、調整移動に相当な力を必要としないから、駆動形態の制約が無い。
しかも、基板同士の位置合わせのためにミクロン単位又はサブミクロン単位で調整移動しても、調整移動後に弾性シール部材が弾性変形により変形前の形状に戻って基板同士の位置合わせに狂いが生じることが無く、正確な位置合わせができる。
請求項5の発明は、請求項1、2または3の発明の効果に加えて、真空室の外側にXYθ方向移動手段を配置し、このXYθ方向移動手段と上下保持板の一方とを揺動リンクガイド機構の支柱を介して間接的に連係させることにより、外部駆動で基板同士の位置合わせが行われる。
従って、真空室をコンパクトに設計することができる。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の発明の効果に加えて、真空室内又は真空室を囲む周壁の内部或いは支柱に、上保持板と連係する基板間隔調整手段を設け、この基板間隔調整手段で上保持板を下保持板に対して相対的にZ方向へ平行移動させることにより、XYθ方向移動に伴って基板A,Bの間隔が僅かに変化した分を補正することが可能となる。
従って、真空貫通部品を増やすことなく簡単な構造で基板同士を位置合わせに最適な間隔に調整することができる。
本発明の基板位置合わせ装置Dが備えられた基板貼り合わせ機は、図1〜図6に示す如く、上保持板1及び下保持板2の背後に、これらと略平行に対向する天井壁3と底壁4を夫々Z方向へ移動自在に横設し、これら天井壁3と底壁4の相対的な接近移動によって、両者間に上下方向へ分割(開閉)自在な真空室Sが上下保持板1,2を囲むように区画形成され、この真空室S内が所定の真空度に達した時に、上記基板位置合わせ装置DのXYθ方向移動手段5が作動開始して、二枚のガラス製基板A,Bを相対的にXYθ方向へ調整移動させ、基板A,B同士の位置合わせ(アライメント)として粗合わせと微合わせが順次行われる。
更に詳しく説明すれば、天井壁3の下面外周部と、底壁4の上面外周部とに夫々環状の周壁3a,4aを一体形成するか又は一体的に設け、この天井壁3及び周壁3aで囲まれた真空室Sの内部上側に上保持板1を配置すると共に、底壁4及び周壁4aで囲まれた真空室Sの内部下側に下保持板2を配置し、これら天井壁3及び周壁3aと底壁4及び周壁4aを、ジャッキなどからなる昇降手段11の伸長作動によりZ方向へ離(開動)した状態で、上下保持板1,2に基板A,Bがセットされ、その後、この昇降手段11の短縮作動により天井壁3が下動して上記環状周壁3a,4aを密接させることにより真空室Sが区画形成される。
そして、この真空室Sから吸気手段12の作動により空気を抜いて所定の真空度に達したところで、XYθ方向移動手段5により上保持板1及び下保持板2のどちらか一方を他方に対しXYθ方向へ調整移動して、これら上保持板1の保持面に着脱自在に保持された上基板Aと、下保持板2の保持面に着脱自在に保持された下基板Bとの粗合わせ及び微合わせが順次行われる。
これらの位置合わせが完了した後は、上保持板1の保持面から窒素ガスなどの気体を噴き出すことにより、該保持面から上基板Aを強制的に剥離して下基板B上の環状接着剤Cへ瞬間的に圧着し、両者間を封止して重ね合わせる。
その後は、吸気手段12を作動させると共に後述する吸引吸着手段1b,2bの貫通孔を利用して真空室S内に空気や窒素を供給するか、又はどちらか一方の作動で、該真空室S内の雰囲気を大気圧に戻すことにより、両基板A,Bの内外に生じる気圧差で均等に加圧され、液晶が封入された状態で所定のギャップまで押し潰れて製品が完成する。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1及び図2に示す如く、前記真空室Sの底壁4を筺状の架台13aの上に載置固定して移動不能に支持し、それに対し天井壁3を前記昇降手段11の伸縮作動でZ方向へ往復動(開閉動)させ、この真空室Sの内部には、上記XYθ方向移動手段5のカム5aを配設すると共に、このカム5aと係合する当接部2eを下保持板2の底面に凹設し、密閉された真空室Sの内部において、下保持板2の底面の当接部2eをカム5aの駆動でXYθ(水平)方向へ調整移動(押動)することにより、基板A,B同士が平行に保持されたまま粗合わせと微合わせを順次行われる場合を示すものである。
前記上保持板1及び下保持板2は、例えば金属やセラミックスなどの剛体で歪み(撓み)変形しない厚さの平板状に形成された定盤であり、夫々の対向面には、両基板A,Bを移動不能に保持する機構として静電吸着板1a,2aが夫々設けられると共に、大気中における吸着保持を補助するための吸引吸着手段1b,2bが追加して設けられ、更に基板搬送用ロボット(図示せず)との受け渡しを行うために、Z方向へ往復動して吸着保持するリフトピン1c,2cを複数配置することが好ましい。
更に、上記静電吸着板1a,2aは静電チャックであり、金属製の台座1d,2dに例えば互いに接近させて並列状に配置され、これら台座1d,2dと上保持板1及び下保持板2の対向面との間には、例えば皿バネなどの高さ調整治具1e,2eを介装することにより、これら台座1d,2dの平行度を微調整するようにしても良いし、高さ調整治具1e,2eを介装せずに台座1d,2dと上保持板1及び下保持板2の対向面を直接接着しても良い。
また、上保持板1の上面と天井壁3の下面との間に、Z方向のみ弾性変形可能な例えばスプリングなどの弾性部材1fを複数介装して一体的に吊持することにより、真空室S内と大気圧との圧力差で天井壁3が変形する可能性があったとしても、真空室S内の上保持板1に悪影響を与えないようにしている。
そして、前記下保持板2の底面に設けられる凹設される当接部2eと係合するXYθ方向移動手段5は、カム5aと、このカム5aを回転する例えばモーターなどの位置合わせ用駆動源5bと、該カム5aを上記下保持板2の当接部2eへ常時当接させるための例えばスプリングなどの弾性体5cとから構成され、これら一つのユニットとして、下保持板2の底面の当接部2e毎に一組ずつ配置する。
図示例の場合には図2に示す如く、下保持板2の四隅近くなどの相互に離れた位置に、該当接部2eと上記XYθ方向移動手段5のカム5a、位置合わせ用駆動源5b及び弾性体5cとを一つのユニットとして、X方向及びY方向へ作動するように少なくとも3組以上配置すると共に、この位置合わせ用駆動源5bを真空室Sの内部から底壁4に対して気密状に埋設し、これら位置合わせ用駆動源5bの作動19より、夫々の回転駆動をX方向カム5a及びY方向カム5aで夫々X方向とY方向へ往復運動に変えると共に各弾性体5cに抗して、各当接部2eを直接XYθ方向へ調整移動(押動)している。
なお、上述した当接部2eとXYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5a、位置合わせ用駆動源5b及び弾性体5cの配置は、図示例以外に、前記リフトピン2cなどの配置に邪魔とならなければ他の配置にすることも可能である。
更に、位置合わせ用駆動源5bの配置構造も図示例以外に、この位置合わせ用駆動源5bの内部空間を通って真空室Sの内部に外気が侵入したり、該位置合わせ用駆動源5bの配置場所から真空室Sの内部に外気が侵入しないように取り付け可能であれば、他の設置構造にすることも可能である。
また、前記下保持板2を上保持板1に対して両基板A,B同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための支持手段6が設けられる。
この支持手段6は、下保持板2の底面から、その下方に横設された移動不能な真空室Sの底壁4を貫通して真空室Sの外側に突出する揺動リンクガイド機構で構成され、この揺動リンクガイド機構6の少なくとも一部を、上記XYθ方向移動手段5の作動によりXYθ方向へ揺動させることで、下保持板2を上保持板1に対してXYθ方向へ調整移動している。
上記揺動リンクガイド機構6は、下保持板2をXYθ方向へ調整移動させるためにXYθ方向へブランコのように揺動するリンク機構で、これを所定角度まで揺動させると共に、その揺動角度を保持することにより、上保持板1に対して下保持板2をXYθ方向へ移動不能に位置決めするものであり、これを一つのユニットとして下保持板2及び底壁4の離れた位置に複数組配置している。
本実施例の場合には、上記揺動リンクガイド機構6が夫々、真空室Sの底壁4から夫々鉛直方向(Z方向)へ吊り下げた略平行なリンク部材6bと、その端部同士を連結する連結部材6cとからなり、この連結部材6cと下保持板2とをXYθ方向へ変形不能で鉛直方向へ大きな剛性を持ったシャフト6aで連結し、これらリンク部材6bを前記XYθ方向移動手段5でXYθ方向へ揺動させると共にその揺動角度を保持している。
図示例では、上記シャフト6aが、下保持板2の底面から底壁419開穿された通孔4bをXYθ方向へ移動可能に貫通して吊り下げられ、上記リンク部材6bが、底壁4の通孔4bの周囲下面から該シャフト6aの周囲を囲むように例えば4本吊り下げられ、これらリンク部材6bを、夫々軸方向へ分割して相互を例えばボールジョイントなどの屈曲部6dで連結してXYθ方向へ変形移動可能にしている。
即ち、シャフトからなるシャフト6aを、XYθ方向へ揺動可能なリンク部材6bと円板状の連結部材6cとによって、ブランコのように揺動自在に支持している。
更に、上記底壁4に開穿された通孔4bと、シャフト6aとの隙間を、例えばベローズなどの蛇腹状に形成された弾性材料からなる弾性シール部材6eで覆うことにより、XYθ方向へ移動可能に密閉して気密状に貫通させるか、或いは上記揺動リンクガイド機構6の周囲を仕切壁(図示せず)で夫々覆って真空室Sの内部と同じ雰囲気の空間にすれば、弾性シール部材6eで密閉する必要もなくなる。
なお、上記揺動リンクガイド機構6は、上述した構造とは逆に、中心のシャフト6aをXYθ方向へ揺動自在に形成すると共に周囲のリンク部材6bをZ方向へ剛性が高くてXYθ方向へ変形しないように形成したり、XYθ方向へ揺動自在な構造としてボールジョイントなどの屈曲部6dを用いずに、弾性変形可能な柱やワイヤーなどからなる弾性杆材を用いるか、或いはシャフト6a又はリンク6bの一部或いは全体を弾性変形可能な材料で形成したり、リンク部材6bの全体を弾性変形可能な材料で円筒状に形成するなど、図示例以外の構造にすることも可能である。
更に、例えば上記揺動リンクガイド機構6を、図2に示す如く、下保持板2及び底壁4の四隅部分に一組ずつ計4組配置しているが、基板サイズの大型化に伴って、前記XYθ方向移動手段5やリフトピン2cなどの配置に邪魔とならない位置に5組以上配置することも可能である。
一方、前記上下保持板1,2の少なくともどちらか一方と連係して真空室S内を真空状態に維持しながら上下保持板1,2を相対的にZ方向へ平行移動させる基板間隔調整手段7が設けられる。
図示例では、各揺動リンクガイド機構6のシャフトからなる中心部材6aの上下途中に、Z方向へ伸縮動する基板間隔調整手段7を夫々設け、これら基板間隔調整手段7で下保持板2を底壁4に対してZ方向へ平行移動させている。
各基板間隔調整手段7は、中心部材6aの中間位置に配置された例えばリニアアクチュエーターや伸縮シリンダーなどの駆動体であり、両基板A,Bをセットする前の時点で、基板A,Bの厚みバランスなどの変化要因を考慮して各駆動体を別々に伸長させることにより、上下保持板1,2が平行となるように設定する。
基板A,B同士の粗合わせと微合わせに際しては、それに連動して基板A,Bの間隔を変えると共に、揺動リンクガイド機構6の周囲部材6bがXYθ方向へ変形移動することによって下保持板2と底壁4との間隔が僅かに短くなった分だけ伸長して、下保持板2と底壁4との間を所定の間隔に維持する。
基板A,Bの間隔について詳しく説明すれば、真空室Sから空気を抜く状態では、上基板Aが下基板B上の環状接着剤Cや液晶に全く接触しない約1mm〜2mm程度の隙間を開け、粗合わせを行う前にはその最小値として上基板Aが環状接着剤Cと接触しない約0.5mm程度まで接近させることが好ましく、微合わせを行う前にはその最小値として、上基板Aが環状接着剤Cの少なくとも周方向一部に部分的に接触しても下基板Bとは接触しない約0.1mm〜0.2mm程度まで更に接近させることが好ましい。
次に、斯かる基板位置合わせ装置の作動について説明する。
先ず、密閉された真空室S内が所定の真空度に達した後に、図1に示す如く、基板間隔調整手段7の作動により、下保持板2を上昇させて上下基板A,Bの間隔を、粗合わせ時には最小約0.5mm程度まで接近させると共に、微合わせ時には最小約0.1mm〜0.2mm程度まで更に接近させ、これら粗合わせ及び微合わせの段階で、両基板A,Bに表示されたマークを顕微鏡とカメラで構成された検出器(図示せず)から出力されるデータに基づいて、複数のXYθ方向移動手段5を個別に作動させる。
各XYθ方向移動手段5は、その位置合わせ用駆動源5bの回転によりX方向カム5a及びY方向カム5aで、下保持板2の底面の当接部2eを上保持板1に対してXYθ方向へ調整移動(押動)し、それにより両基板A,B同士の粗合わせと微合わせが順次行われる。
その結果、基板位置合わせ装置の全体XY寸法をコンパクト化しながら僅かな調整を確実でしかも精度良く行うことができる。
更に本実施例の場合には、下保持板2の当接部2eとカム5aを、密閉された真空室S内に配置することにより、基板A,B同士の位置合わせに伴うXYθ方向へ調整移動が真空室S内で行われるので、XYθ方向移動手段5が真空室Sを貫通することなくスムーズに調整移動することができる。
また、上記粗合わせと微合わせと同時に、前記下保持板2を底壁4に対してXYθ方向へ調整移動すると、各揺動リンクガイド機構6の周囲部材6bが同方向へ変形移動するものの、各中心部材6aが有する鉛直方向への大きな剛性により、下保持板2の重量に耐えながら下保持板2と底壁4との間隔が保持されて接触しないため、XYθ方向への調整移動によって摺動抵抗が発生しない。
その結果、XYθ方向への調整移動がスムーズで極めて耐久性の高い揺動リンクガイド機構6を提供できる。
また更に、基板間隔調整手段7により下保持板2を底壁4に対してZ方向へ平行移動させるから、基板A,B同士の位置合わせに伴って両者の間隔が変更可能になると共に、各揺動リンクガイド機構6の周囲部材6bがXYθ方向へ変形移動するのに伴い上下寸法が僅かに短くなって、基板A,B同士の間隔が若干広がると同時に下保持板2と底壁4との間隔が狭くなっても、その分を補正して所定間隔に維持できる。
その結果、コンパクトな構造で基板A,B同士を精度良く位置合わせすると共にこの位置合わせに伴って発生したZ方向の僅かな誤差を補正できる。
この実施例2は、図3及び図4に示す如く、前記XYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5aと夫々係合する当接部2e′を、下保持板2の底面から底壁4へ向けて突設し、これら下保持板2の底面の当接部2e′をX方向カム5a及びY方向カム5aの駆動でXYθ(水平)方向へ調整移動することにより、基板A,B同士が平行に保持されたまま粗合わせと微合わせを順次行う構成が、前記図1及び図2に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1及び図2に示した実施例1と同じものである。
図示例では、前記真空室Sの底壁4を板状の架台13bの上に載置固定し、この板状の架台13bを複数本の柱状架台13cで支えて該底壁4が移動不能に支持され、それに対し天井壁3を前記昇降手段11の伸縮作動でZ方向へ往復動(開閉動)させている。
更に、上記当接部2e′が棒状に形成され、底壁4に開穿された貫通孔4cをXYθ方向へ移動自在に挿通して真空室Sの外側へ突出させ、これら棒状の当接部2e′と貫通孔4cの隙間を例えばベローズなどの蛇腹状に形成された弾性材料からなる弾性シール部材2fで夫々密閉すると共に、各当接部2e′と前記XYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5aとに亘って、従動子5dを夫々X方向又はY方向へ移動自在に架設し、例えばスプリングなどの弾性体5eで各当接部2e′を介して下保持板2がX方向及びY方向へ引っ張られると同時に、各カム5aと従動子5dとを常時当接させている。
そして、これらXYθ方向移動手段5の位置合わせ用駆動源5bの作動により、夫々の回転駆動を各カム5aで夫々X方向とY方向へ往復運動に変えると共に、各往復運動が各従動子5dに伝達され、各弾性体5eに抗して各当接部2e′及び下保持板2を間接的にXYθ方向へ調整移動している。
なお、上述した当接部2e′、XYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5a、位置合わせ用駆動源5b、従動子5d及び弾性体5eの配置や構造は、図示例の構造以外に、例えば図1及び図2に示した実施例1と同様に、該当接部2e′を真空室Sの外側へ突出させずに真空室Sの内側でX方向カム5a及びY方向カム5aと係合させたり、前述したリフトピン2cなどの配置に邪魔とならなければ、従動子5d無しで当接部2e′とカム5a直接係合させるなど、各当接部2e′をカム5aでXYθ方向へ調整移動できれば他の配置や構造にすることも可能である。
従って、図3及び図4に示すものは、前記図1及び図2に示した実施例1と同様な作用効果が得られる。
更に、前記XYθ方向移動手段5と前記揺動リンクガイド機構6が接近して両者の配置が困難な場合には、例えば図示に示す如く、底壁4の環状突起4aに複数開穿された横孔4dに対し、下保持板2の外周に突設された複数の支持梁2gを夫々遊嵌状に挿通して、XYθ方向及びZ方向へ調整移動自在に支持すると共に、この支持梁2fの下面に揺動リンクガイド機構6の中心部材6aの上端部を接合しても良い。
この実施例3は、図5及び図6に示す如く、前記下保持板2の支持手段6である揺動リンクガイド機構が、下保持板2の底面から真空室Sの底壁4を貫通してベースフレーム(13dへ向け夫々鉛直方向へ設けた略平行な支柱6fからなり、これら支柱6f及び/又は下保持板2を前記XYθ方向移動手段5の作動でXYθ(水平)方向へ移動して、該支柱6fの略全体又は一部をXYθ方向へ揺動させることにより、基板A,B同士が平行に保持されたまま粗合わせと微合わせを順次行う構成が、前記図1及び図2に示した実施例1や図3及び図4に示した実施例2は異なり、それ以外の構成は実施例1や実施例2と同じものである。
詳しくは、上記揺動リンクガイド機構6の支柱6fが、下保持板2をXYθ方向へ調整移動させるためにXYθ方向へ揺動自在に形成された揺動部材であり、それによって下保持板2が上下逆向きのブランコのように揺動自在に支持し、この支柱6fを前記XYθ方向移動手段5でXYθ方向へ揺動させると共にその揺動角度を保持している。
図示例では、前記真空室Sの底壁4を板状の架台13bの上に載置固定し、この板状の架台13bを複数本の柱状架台13cで支えて該底壁4が移動不能に支持され、それに対し天井壁3を前記昇降手段11の伸縮作動でZ方向へ往復動(開閉動)させると共に、これら柱状架台13cの下端が夫々固着されるベースフレーム13dの上面から真空室Sの底壁4を貫通して下保持板2の底面に亘り、上記揺動リンクガイド機構6の支柱6fを水平方向へ等間隔毎に4本又はそれ以上立設している。
各支柱6fは、その軸方向へ分割して相互を例えばボールジョイントなどの屈曲部6dで連結するか、又は各支柱6fの全体又は一部を弾性変形可能な材質などで構成することにより、少なくとも前記下保持板2の底面と連結される上側部分をXYθ方向へ揺動変形可能にしている。
更に、これら支柱6fの揺動側である上側部分には、相互に亘り上記連絡部材6gを連結して夫々一体化され、この連絡部材6gと前記XYθ方向移動手段5とを連係させている。
また、各支柱6fの上端部分は、上記真空室Sの底壁4及び上記板状の架台13bに開穿された貫通孔4eをXYθ方向へ移動自在に貫通して真空室Sの内外へ挿通し、この挿通部分と貫通孔4eの隙間を、例えばベローズなどの蛇腹状に形成された弾性材料からなる弾性シール部材6hで覆うことにより、XYθ方向へ移動可能に密閉して気密状に貫通させるか、或いは各支柱6f及び連絡部材6gと前記XYθ方向移動手段5の周囲を仕切壁(図示せず)で覆って真空室Sの内部と同じ雰囲気の空間にすれば、弾性シール部材6hで密閉する必要もなくなる。
図示例では、上記支柱6fの上端に、XYθ方向へ変形しないシャフト6iを夫々連結するなど一体化して下保持板2の底面に連結させ、このシャフト6iと上記底壁4の貫通孔4eとの隙間に弾性シール部材6hを設けると共に、これらシャフト6iの相互に亘って板状の連絡部材6gを連結している。
上記連絡部材6gと前記XYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5aとの間には、従動子5fをX方向又はY方向へ移動自在に夫々架設し、例えぱスプリングなどの弾性体5gで連絡部材6g、シャフト6i及び支柱6fを介して下保持板2がX方向及びY方向へ引っ張られると同時に、各カム5aと従動子5fとを常時当接させている。
即ち、これら連絡部材6g、シャフト6i及び支柱6fが、前記XYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5aと夫々係合する当接部2e″である。
そして、各XYθ方向移動手段5の位置合わせ用駆動源5bの作動により、夫々の回転駆動をX方向カム5a及びY方向カム5aで夫々X方向とY方向へ往復運動に変えると共に、各往復運動が各従動子5fに伝達され、各弾性体5gに抗して連絡部材6gを移動させると同時に、シャフト6i及び支柱6fを介して下保持板2を間接的にXYθ方向へ調整移動している。
なお、上述したXYθ方向移動手段5のX方向カム5a及びY方向カム5a、位置合わせ用駆動源5b、従動子5f、弾性体5g、及び支柱6f、連絡部材6g及びシャフト6iの配置や構造は、図示例の構造以外に、例えばシャフト6iを介さずに支柱6fの上端部を直接下保持板2の底面に連結したり、また図1及び図2に示した実施例1と同様に、真空室Sの内側で支柱6f及び連絡部材6gとX方向カム5a及びY方向カム5aとを係合させるなど、支柱6fをX方向カム5a及びY方向カム5aでXYθ方向へ調整移動できれば他の配置や構造にすることも可能である。
従って、図5及び図6に示すものは、前記図1及び図2に示した実施例1や図3及び図4に示した実施例2と同様な作用効果が得られるだけでなく、それに加えて実施例1や実施例2に示した下保持板2の底面及び真空室Sの底壁4から夫々鉛直方向へ吊り下げた略平行なリンク部材6bと、その下端部同士を連結する連結部材6cとからなる揺動リンクガイド機構6に比べ、簡単な構造で下保持板2をXYθ方向へ調整可能に平面支持でき、それにより基板サイズの大型化に伴って真空室Sへの大気圧荷重が増加しても位置合わせの制御性を向上できると共に、真空室Sの底壁4が大気圧による荷重によって変形しても、それに関係なく正確に位置合わせできるという利点がある。
また、前述した基板A,B同士の粗合わせと微合わせを行うために上下保持板1,2の少なくともどちらか一方と連係して真空室S内を真空状態に維持しながら上下保持板1,2を相対的にZ方向へ平行移動させる基板間隔調整手段7を、真空室Sを囲む周壁3a,4aの内部に配置しているが、図示例の構造以外に、この基板間隔調整手段7を真空室Sの内側か又は支柱6fの上下途中に設けることも可能である。
それにより、各支柱6fがXYθ方向へ変形移動するのに伴い上下寸法が僅かに短くなって、基板A,B同士の間隔が若干広がると同時に下保持板2と底壁4との間隔が若干狭くなっても、このZ方向の僅かな誤差分を補正して所定間隔に維持できる。
その結果、真空室Sを貫通する部品を増やすことなく簡単な構造で基板A,B同士を位置合わせに最適な間隔に調整できる。
尚、前示各実施例では、真空室Sの底壁4を架台13a,13b,13c,13dの上に載置固定して移動不能に支持し、それに対し天井壁3を昇降手段11の伸縮作動でZ方向へ開閉動させたが、これに限定されず、これと逆に天井壁3を移動不能に支持し、それに対し底壁4をZ方向へ開閉動させることで、真空室Sが上下方向へ分割(開閉)するようにしても良い。
更に、上記XYθ方向移動手段5により下保持板2のみをXYθ方向へ調整移動して下基板Bと、XYθ方向へ移動不能な上保持板1の上基板Aとの位置合わせを行ったが、これに限定されず、これと逆にXYθ方向移動手段5により上保持板1のみをXYθ方向へ調整移動して上基板Aと、XYθ方向へ移動不能な下保持板2の下基板Bとの位置合わせを行っても良い。
この場合には、上保持板1から真空室Sの天井壁3へ向けて該上保持板1の支持手段6である揺動リンクガイド機構が架設される。
また、各XYθ方向移動手段5のカム5aで上下保持板1,2の一方をXYθ方向へ調整移動する場合を示したが、これに限定されず、カム5aに代えて例えばアクチュエーターなどの他の駆動源でXYθ方向へ調整移動しても良い。
[図1]本発明の実施例1を示す基板位置合わせ装置の縦断正面図である。
[図2]下保持板及びXYθ方向移動手段を拡大して示す横断平面図である。
[図3]本発明の実施例2を示す基板位置合わせ装置の縦断正面図である。
[図4]下保持板及びXYθ方向移動手段を拡大して示す横断平面図である。
[図5]本発明の実施例3を示す基板位置合わせ装置の縦断正面図である。
[図6]図5の(6)−(6)に沿える部分拡大横断底面図である。
符号の説明
A 基板(上基板) B 基板(下基板)
C 環状接着剤 D 基板位置合わせ装置
S 真空室 1 上保持板
2 下保持板 2e,2e′,2e″ 当接部
3 天井壁 3a 周壁
4 底壁 4a 周壁
4b 通孔 4c 貫通孔
4d 横孔 4e 貫通孔
5 XYθ方向移動手段 5a カム
5b 位置合わせ用駆動源 5c 弾性体
5d 従動子 5e 弾性体
5f 従動子 5g 弾性体
6 支持手段(揺動リンクガイド機構) 6a シャフト
6b リンク部材 6c 連結部材
6d 屈曲部 6e 蛇腹状の弾性シール部材
6f 支柱 6g 連絡部材
6h 蛇腹状の弾性シール部材 6i シャフト
7 基板間隔調整手段 11 昇降手段
12 吸気手段 13d ベースフレーム
【0005】
本発明のうち請求項1記載の発明は、XYθステージを用いずに精度良く位置合わせすることを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へ調整可能に平面支持することを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へスムーズに調整可能に平面支持することを目的としたものである。
請求項記載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的に加えて、真空室をコンパクトに設計することを目的としたものである。
請求項記載の発明は、請求項2に記載の発明の目的に加えて、真空貫通部品を増やすことなく簡単な構造で基板同士を位置合わせに最適な間隔に調整することを目的としたものである。
請求項6記載の発明は、請求項3に記載の発明の目的に加えて、真空貫通部品を増やすことなく簡単な構造で基板同士を位置合わせに最適な間隔に調整することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するため、本発明は、真空室内の上下保持板のうち、アライメントを行うために可動させる方の保持板を「揺動リンクガイド機構」で支承することを最大の特色とする。
この「揺動リンクガイド機構」とは、後述の例で明らかになるように、ブランコのように揺動するリンク機構であり、本質的には円弧運動であるが、ごく微小な範囲においては、近似的に実用上問題ない精度で二次元の平面ガイド(軸受)を実現するものであり、従来のXYθ各独立の転動を主体としたガイドに比べ、きわめて優れた応答性と制御性が得られる。同機構は、ブランコを逆さにして下から立ち上がる形に構成しても良い。
また「揺動リンクガイド機構」には、この他に、リンクの一部が弾性変形して二次元の平面ガイドを実現するものも含む。
そして、この保持板の駆動は、このような二次元平面ガイドに対応して、二次元の3点変位駆動カム方式で行うのが最も相応しい。
即ち、本発明のうち請求項1記載の発明は、上記揺動リンクガイド機構を真空室の上部か又は下部に設置することを特徴とし、真空室の上部に設置する場合には、真空室の天井壁から揺動リンクガイド機構を吊り下げ、真空室の下部に設置する場合には、真空室の底壁から揺動リンクガイド機構を立ち上げるものである。
詳しくは、上下保持板のどちらか一方を他方に対し両基板同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための手段として、上下保持板の一方と、真空室の天井壁又は底壁或いは該底壁が固定されたベースフレームとの双方に固定された揺動リンクガイド機構を設け、この揺動リンクガイド機構をXYθ方向移動手段によりXYθ方向へ揺動させることで、上下保持板の一方を他方に対してXYθ方向へ調整移動したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の揺動リンクガイド機構を、真空室の外部に複数設けて上保持板又は下保持板を支持することを特徴とし、真空室の上部に設置する場合には、真空室の天井壁から略平行なリンク部材を立ち上げて上保持板を支持し、真空室の下部に設置する場合には、真空室の底壁から略平行なリンク部材を吊り下げて下保持板を支持するものである。
詳しくは、請求項1記載の発明の構成に、前記揺動リンクガイド機構が、上下保持板の一方から真空室の外部へ向けて設けられたXYθ方向へ変形不能なシャフトと、夫々が真空室の天井壁又は底壁に一端部を取り付けて鉛直方向へ設けた複数の略平行なリンク部材と、その端部同士を連結する連結部材とからなり、この連結部材と上下保持板の一方とを上記シャフトで連結した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の揺動リンクガイド機構を、真空室の天井壁より上側か又は底壁より下側へ設置することを特徴とし、真空室の上部に設置する場合には、真空室の天井壁より上側にあるベースフレームから支柱を吊り下げて上保持板を支持し、真空室の下部に設置する場合には、真空室の底壁より下側にあるベースフレームから支柱から支柱を立て上げて下保持板を支持するものである。
詳しくは、請求項1記載の発明の構成に、前記揺動リンクガイド機構が、上下保持板の一方からそれと対向する真空室の天井壁又は底壁を貫通してベースフレームへ向け夫々鉛直方向へ設けた複数の支柱からなり、これら支柱をXYθ方向へ揺動自在にした構成を加えたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、前記真空室の外側にXYθ方向移動手段を配置し、このXYθ方向移動手段と上下保持板の一方とを揺動リンクガイド機構を介して間接的に連係させた構成を加えたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に、前記真空室内又は真空室を囲む周壁の内部或いはシャフトに、上保持板の少なくともどちらか一方と連係する基板間隔調整手段を設け、この基板間隔調整手段により上保持板相対的にZ方向へ平行移動させる構成を加えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に、前記真空室内又は真空室を囲む周壁の内部或いは支柱に、上保持板の少なくともどちらか一方と連係する基板間隔調整手段を設け、この基板間隔調整手段により上保持板相対的にZ方向へ平行移動させる構成を加えたことを特徴とする。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、上下保持板のどちらか一方を他方に対し両基板同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための手段として、上下保持板の一方と、真空室の天井壁又は底壁或いは該底壁が固定されたベースフレームとの双方に固定された揺動リンクガイド機構を設け、この揺動リンクガイド機構をXYθ方向移動手段でXYθ方向へ揺動させることにより、上下保持板の一方が他方に対しXYθ方向へ調整移動されて、これら上基板と下基板がXYθ方向へ相互に位置合わせされる。
従って、XYθステージを用いずに精度良く基板同士を位置合わせすることができる。
その結果、基板同士を位置合わせするためのXYθ方向移動手段としてXYθステージを用いる従来のものに比べ、XYθステージが必要ないから、XYθ方向移動手段の構造を小型化でき、それにより繰返しアライメントに対して油切れにより摺動部の摩耗がなくて耐久性の向上が期待できると共に、製造コストの低減化が図れるだけでなくメンテナンスが容易になり、しかも基板サイズが大型化しても装置全体をコンパクト化でき、設置スペースが狭くなり、輸送コストの低減化だけでなく出荷時の分解作業や設置現場での組立作業をも省くことができる。
更に、基板サイズの大型化に伴って真空室への大気圧荷重が増加しても位置合わせの制御性を向上できると共に、真空室の天井壁又は底壁が大気圧による荷重によって変形しても、それに関係なく正確に位置合わせできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、揺動リンクガイド機構が、上下保持板の一方から真空室の外部へ向けて設けられたXYθ方向へ変形不能なシャフトと、夫々が真空室の天井壁又は底壁に一端部を取り付けて鉛直方向へ設けた複数の略平行なリンク部材と、その端部同士を連結する連結部材とからなり、この連結部材と上下保持板の一方とを上記シャフトで連結することにより、揺動自在な部材及び連結部材がXYθ方向へ揺動移動してもシャフトの剛性で、上下保持板の一方と真空室の天井壁又は底壁との間隔が略一定に保持されて接触しないから摺動抵抗が発生しない。
従って、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へ調整可能に平面支持することができる。
その結果、XYθ方向への調整移動に伴って摩擦接触する部分が無いため、この摩擦接触により塵が発生せず、両基板同士の位置合わせにおいて発塵による両基板への悪影響を防止できる。
請求項3の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、揺動リンクガイド機構が、上下保持板の一方からそれと対向する真空室の天井壁又は底壁を貫通してベースフレームへ向け夫々鉛直方向へ設けた複数の支柱からなり、これら支柱をXYθ方向へ揺動自在にすることで、上下保持板の一方と真空室の天井壁又は底壁とが大気圧の影響を全く受けることなく無接触で調整移動して摺動抵抗が発生しない。
従って、可動させる上下保持板の一方を簡単な構造でXYθ方向へスムーズに調整可能に平面支持することができる。
その結果、XYθ方向移動手段の駆動源を小型化できると共に、XYθ方向への調整移動に伴って摩擦接触する部分が無いため、この摩擦接触により塵が発生せず、両基板同士の位置合わせにおいて発塵による両基板への悪影響を防止できる。
請求項の発明は、請求項1、2または3の発明の効果に加えて、真空室の外側にXYθ方向移動手段を配置し、このXYθ方向移動手段と上下保持板の一方とを揺動リンクガイド機構の支柱を介して間接的に連係させることにより、外部駆動で基板同士の位置合わせが行われる。
従って、真空室をコンパクトに設計することができる。
【0012】
請求項の発明は、請求項2の発明の効果に加えて、真空室内又は真空室を囲む周壁の内部或いはシャフトに、上保持板の少なくともどちらか一方と連係する基板間隔調整手段を設け、この基板間隔調整手段で上保持板相対的にZ方向へ平行移動させることにより、XYθ方向移動に伴って基板の間隔が僅かに変化した分を補正することが可能となる。
請求項6の発明は、請求項3の発明の効果に加えて、真空室内又は真空室を囲む周壁の内部或いは支柱に、上保持板の少なくともどちらか一方と連係する基板間隔調整手段を設け、この基板間隔調整手段で上保持板相対的にZ方向へ平行移動させることにより、XYθ方向移動に伴って基板板の間隔が僅かに変化した分を補正することが可能となる。
従って、真空貫通部品を増やすことなく簡単な構造で基板同士を位置合わせに最適な間隔に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
この実施例3は、図5及び図6に示す如く、前記下保持板2の支持手段6である揺動リンクガイド機構が、下保持板2の底面から真空室Sの底壁4を貫通してベースフレーム13dへ向け夫々鉛直方向へ設けた略平行な支柱6fからなり、これら支柱6f及び/又は下保持板2を前記XYθ方向移動手段5の作動でXYθ(水平)方向へ移動して、該支柱6fの略全体又は一部をXYθ方向へ揺動させることにより、基板A,B同士が平行に保持されたまま粗合わせと微合わせを順次行う構成が、前記図1及び図2に示した実施例1や図3及び図4に示した実施例2は異なり、それ以外の構成は実施例1や実施例2と同じものである。

Claims (6)

  1. 真空室(S)内で、互いに貼り合わせる二枚の基板(A,B)を、上下の保持板(1,2)に夫々着脱自在に保持して対向させ、これら両基板(A,B)を相対的にXYθ方向へ調整移動して、基板(A,B)同士の位置合わせを行う基板位置合わせ装置において、
    前記上下保持板(1,2)のどちらか一方を他方に対し両基板(A,B)同士を平行に保持したままXYθ方向へ調整移動自在に支持するための手段として、上下保持板(1,2)の一方から真空室(S)の天井壁(3)又は底壁(4)へ向けて揺動リンクガイド機構(6)を設け、この揺動リンクガイド機構(6)をXYθ方向移動手段(5)によりXYθ方向へ揺動させることで、上下保持板(1,2)の一方を他方に対してXYθ方向へ調整移動したことを特徴とする基板位置合わせ装置。
  2. 前記揺動リンクガイド機構(6)が、真空室(S)の内部から真空室(S)の外部へ向けて複数設けられ、夫々が真空室(S)の天井壁(3)又は底壁(4)に鉛直方向へ設けた略平行なリンク部材(6b)と、その端部同士を連結する連結部材(6c)とからなり、この連結部材(6c)と上下保持板(1,2)の一方とをXYθ方向へ変形不能なシャフト(6a)で連結した請求項1記載の基板位置合わせ装置。
  3. 前記揺動リンクガイド機構(6)が、上下保持板(1,2)の一方からそれと対向する真空室(S)の天井壁(3)又は底壁(4)を貫通してベースフレーム(13d)へ向け夫々鉛直方向へ設けた略平行な支柱(6f)からなり、これら支柱(6f)をXYθ方向へ揺動自在にした請求項1記載の基板位置合わせ装置。
  4. 前記真空室(S)の内側或いは該真空室(S)の内部と同じ雰囲気の空間に、XYθ方向移動手段(5)と揺動リンクガイド機構(6)を配置して、このXYθ方向移動手段(5)と上下保持板(1,2)の一方か又は揺動リンクガイド機構(6)とを直接的に連係させた請求項1記載の基板位置合わせ装置。
  5. 前記真空室(S)の外側にXYθ方向移動手段(5)を配置し、このXYθ方向移動手段(5)と上下保持板(1,2)の一方とを揺動リンクガイド機構(6)を介して間接的に連係させた請求項1、2または3記載の基板位置合わせ装置。
  6. 前記真空室(S)内又は真空室(S)を囲む周壁(3a,4a)の内部或いは支柱(6a,6f)に、上保持板(1)と連係する基板間隔調整手段(7)を設け、この基板間隔調整手段(7)により上保持板(1)を下保持板(2)に対して相対的にZ方向へ平行移動させる請求項1、2、3、4または5記載の基板位置合わせ装置。
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