JPWO2005029657A1 - 太陽電池モジュールおよびその要素 - Google Patents

太陽電池モジュールおよびその要素 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2005029657A1
JPWO2005029657A1 JP2005514094A JP2005514094A JPWO2005029657A1 JP WO2005029657 A1 JPWO2005029657 A1 JP WO2005029657A1 JP 2005514094 A JP2005514094 A JP 2005514094A JP 2005514094 A JP2005514094 A JP 2005514094A JP WO2005029657 A1 JPWO2005029657 A1 JP WO2005029657A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
dimensional
polycrystalline silicon
semiconductor
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005514094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4609856B2 (ja
Inventor
中村 肇宏
肇宏 中村
小相澤 久
久 小相澤
浩志 倉世古
浩志 倉世古
近藤 道雄
道雄 近藤
鈴木 堅吉
堅吉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Publication of JPWO2005029657A1 publication Critical patent/JPWO2005029657A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609856B2 publication Critical patent/JP4609856B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/0248Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies
    • H01L31/0352Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies characterised by their shape or by the shapes, relative sizes or disposition of the semiconductor regions
    • H01L31/035272Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies characterised by their shape or by the shapes, relative sizes or disposition of the semiconductor regions characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
    • H01L31/035281Shape of the body
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/0475PV cell arrays made by cells in a planar, e.g. repetitive, configuration on a single semiconductor substrate; PV cell microarrays
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】製造コストが安く、大型化した場合における重量増加による弊害が解消され、かつ変換効率に優れた太陽電池モジュールおよびその構成要素の提供。【解決手段】径が1000μm以下の長尺体の外表面上に、光電変換素子をなすPN型またはPIN型の半導体素子が形成された太陽電池要素。

Description

本発明は、太陽電池モジュールおよびその構成要素に関する。
太陽電池は、実質的に無尽蔵の太陽エネルギーを直接電気に変換でき、またクリーンなエネルギーである。そのために環境問題を引き起こすことが無いエネルギーとして化石燃料を使う火力発電の代替として注目を浴びているエネルギーの一つである。
太陽電池に関する最も大きな問題はその製造コストの高さである。2003年現在において、我が国で太陽電池で発電した場合の電気代はおおよそ70円/kWh程度であり、商用電力料金25円/kWhよりも3倍程度高いのが現状である。
現在は変換効率が良い単結晶シリコン基板または多結晶シリコン基板を用いた太陽電池が主に用いられている。両者の場合、一般にP型の基板を用い、基板表面にリン(P)をドープしてN型の半導体を作成し基板の厚さ方向にPN接合を形成し、基板の裏面と表面に電極を形成し、更に表面を二酸化珪素(SiO)や窒化珪素(SiN)の保護膜で覆い太陽電池としている。これらの太陽電池をパネルに集積化し配線を行い太陽電池モジュールとし、更に前記モジュールを集積化し配線して太陽電池アレーとしている。このアレーに充放電コントローラ、バッテリー、インバータ等を組み合わせて太陽電池システムとしている。
また、シリコン基板を用いない太陽電池も開発されている。これは、多成分系のガラス基板(青板ガラスや代板ガラス等)の基板を用いて、その上に300℃程度の比較低温でSiOの膜をスパッタや蒸着、CVD法を用いて形成し、その上にITO(InSnO)、SnOやZnO等の透明導電性膜をスパッタ法で形成する。その上に、アモルファスシリコン(以下、「a−Si」と略す)プラズマCVD(以下、「PCVD」と略す)で成膜する。素子の構造は、例えばP型、I型、N型の3層形成しPINにダイオード構造とする。更にa−Siの上に裏面電極を蒸着やスパッタ等の方法で成膜させる。
この他に、GaAs、InP、CdSやCdTe等の二元系化合物半導体や、CuInSeのような三元系の化合物半導体も検討されている。また多孔質TiOに色素を含浸させた色素含浸太陽電池も開発されている。また有機半導体太陽電池も開発されている。
これらの太陽電池において、基板にはガリウム砒素(GaAs)や窒化ガリウム(GaN)等の半導体基板やガラス基板が用いられている。
太陽電池に通常用いられるシリコンやガリウム砒素(GaAs)や窒化ガリウム(GaN)等の半導体基板や、ガラス基板は二次元の平板基板である。
シリコンやGaAsの半導体基板は、溶融した原料より種結晶を用いて引き上げ、単結晶のインゴットを作製し、切断し研削・研磨を施して鏡面の半導体基板としている。
一方、ガラス基板は、フロート法などで作られた板ガラスを研削・研磨して所定のサイズに切断されて作られる。用途によっては、研削・研磨なしで切断だけされて使われる場合もある。
太陽電池の原価低減のためには、シリコン基板を用いる方法では原料費(基板代)が高く非常に困難である。ガラス基板を用いる方法では、基板を大きくし、かつスループットを上げて製造コストを下げることが検討されている。現状では、a−Siが一番可能性が高いが、低温で成膜するために成膜レートが上がらず、膜厚を厚くできない問題がある。また、a−Siは吸収波長帯が0.8μm以下で、単結晶シリコンや多結晶シリコンの1.1μmに比べて低いために変換効率が低い問題がある。また低コスト化の為に、大きなガラス基板を使うと、製造装置も大型とする必要があり、設備コストが大幅に高くなる問題がある。特に、真空蒸着、PCVDやスパッタ装置は、すべて真空装置である。これらは一般に常圧の装置と比べて高価であり、大型化によるコスト増加は特に問題となる。更に、ガラス基板は、半導体基板に比べて重く、例えば通常太陽電池に使用される1m基板の場合、厚さが4mmで重量はおおよそ9kgと非常に重い。このため、基板を大型化した場合、搬送装置も高くなるしモジュールやアレーにした時の太陽電池装置重量が重くなり部品や据付けのコストが掛かる問題がある。更に家庭用に使う場合は屋根の補強は必要となることも懸念される。a−Siは低温で成膜できるため、透明なフィルム等にも堆積させることができるが、発電用には耐候性が低く寿命が短い。
したがって、本発明は、製造コストが安く、大型化した場合における重量増加による弊害が解消され、かつ変換効率に優れた太陽電池モジュールおよびその構成要素を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明は、径が1000μm以下の長尺体の外表面上に、光電変換素子をなすPN型またはPIN型の半導体素子が形成された太陽電池要素を提供する。
本発明の太陽電池要素において、前記PN型またはPIN型の半導体は、多結晶シリコン半導体であることが好ましい。
本発明の太陽電池要素において、前記多結晶シリコン半導体は、前記長尺体の外表面上に形成され、かつ互いに電気的に接続される、P型多結晶シリコン層(P−pSi層)、P型多結晶シリコン層(P−pSi層)およびN型多結晶シリコン層(N−pSi層)よりなることが好ましい。
本発明の太陽電池要素において、前記P型多結晶シリコン層は、長尺体の外表面上に形成されており、前記P型多結晶シリコン層および前記N型多結晶シリコン層は、それぞれ該P型多結晶シリコン層上に形成されていることが好ましい。
また、本発明の太陽電池要素において、前記P型多結晶シリコン層、前記P型多結晶シリコン層および前記N型多結晶シリコン層は、前記長尺体の外表面上に該長尺体の外表面側からこの順、またはこの反対の順、で積層されることが好ましい。
本発明の太陽電池要素において、前記多結晶シリコン半導体は、P型多結晶シリコン層と、前記P型多結晶シリコン層の円周方向の一部分をドーピングによりN型としたN型多結晶シリコン層とからなることが好ましい。
本発明の太陽電池要素において、前記光電変換素子は、前記長尺体の長手方向に沿って複数形成されており、複数ある光電変換素子間は、配線により電気的に接続されていることが好ましい。
本発明の太陽電池要素において、複数ある光電変換素子間には、二酸化ケイ素または窒化ケイ素のうち、少なくとも一方を含む絶縁膜がさらに形成されていることが好ましい。
本発明の太陽電池要素は、太陽電池素子の外表面上に二酸化ケイ素または窒化ケイ素のうち、少なくとも一方を含む保護膜が形成されていることが好ましい。
本発明の太陽電池要素において、前記長尺体は、石英ガラスの長繊維からなることが好ましい。
また、本発明は、本発明の太陽電池要素を少なくとも2本以上並列および/または直列に配列させてなる太陽電池モジュールを提供する。
本発明の太陽電池モジュールは、異なる太陽電池要素間を電気的に接続する共通配線を有することが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールは、少なくとも2本以上並列および/または直列に配列された太陽電池要素がなす平面上に、さらに反射板が設けられていることが好ましい。
本発明の一次元太陽電池は、線状の一次元基材の表面に太陽電池となる半導体薄膜を成膜された一次元半導体基板を用いて太陽電池となる素子(以下では太陽電池素子という)を形成することを特徴とする
本発明の一次元太陽電池は、前記一次元基材の長手方向に前記太陽電池素子が複数形成されていることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、複数の前記太陽電池素子が直列または並列に接続されていることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記一次元基材として石英ガラス、多成分ガラス、サファイヤ、アルミナ、カーボン、炭化珪素等のセラミックス等高融点材料を用いることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記一次元基板に成膜してある一つの前記薄膜が、ドープしていない前記半導体薄膜、またはP型又はN型にドーピングされた前記半導体薄膜のどちらかであることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記半導体薄膜の膜厚が0.5μm以上50μm以下であることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記太陽電池素子の構造が、前記薄膜の厚さ方向に、PN接合またはPIN接合またはNP接合またはNIP接合を一つ以上形成することを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記一次元基材の長手方向にPN接合又はPIN接合を一つ以上形成することを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記太陽電池素子を形成し前記各太陽電池素子を配線し接続した後に、二酸化珪素(SiO2)又は窒化珪素(Si3N4)あるいはその両方の前記薄膜を形成することを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記太陽電池素子の接続する配線が、周方向の一部に形成してありしかも長手方向にほぼ一直線状に並んで形成していることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記一次元基材の断面形状が円形、多角形、矩形、円弧と矩形の合成した形状のいずれかを持つ前記一次元基材を用いることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記1次元基板が導電性のファイバ(ワイヤー)であることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記ファイバ(ワイヤー)の材質がアルミ、銅、鋼、タングステン、モリブデンのいずれか、またはそれらの合金であることを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、前記ワイヤーの表面に形成した酸化膜を除去してから太陽電池となる半導体層を形成することを特徴とする。
本発明の一次元太陽電池は、半導体が、シリコン、GaAs等の2元系、又はCuInS2等の3元系半導体、又はZnOやTiO2等の色素増感された半導体であることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、一次元太陽電池を複数並べて配列しそれぞれを配線接続した一次元太陽電池アレーが架台にパッケージされ、前記配線を接続する端子が架台に設けられていることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、前記一次元太陽電池を平面状又は曲面状に集積してあることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、前記各一次元太陽電池に接続された前記配線が前記一次元太陽電池アレーの受光面側と反対側に設けられていることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、前記一次元太陽電池を複数並べて接続し、可とう性の透明なシートに直接固定するかまたはシートではさんで固定することを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、前記一次元太陽電池を繊維や線材で連結してすだれ状にすることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、厚さが0.04mm以上10mm以下であることを特徴とする。
本発明の太陽電池発電システムは、前記一次元太陽電池で構成された前記太陽電池モジュールを一個または複数個連結して太陽電池アレーとし、前記太陽電池モジュールまたは太陽電池アレーと充放電コントローラが接続されていることを特徴とする。
本発明の太陽電池発電システムは、更にインバータが接続されていることを特徴とする。
本発明の太陽電池発電システムは、更にバッテリーが接続されていることを特徴とする。
本発明の太陽電池要素は、径が1000μm以下の長尺体の外表面上に光電変換素子をなす半導体素子が形成されているため、従来の平板状の半導体基板やガラス基板を用いた場合に比べて太陽電池の製造コストが大幅に低減される。
すなわち、本発明の太陽電池要素は、技術的に既に実証された生産性が高い光ファイバ技術を応用することができる。このため、生産性が高く、製造コストが低減される。
また、径が1000μm以下の長尺体の外表面に半導体層または該半導体層の基となる多結晶シリコン膜を成膜するため、成膜レートが100nm/sから1000nm/s以上である。これは、従来の真空法で平板状の基板に成膜する際の成膜レートの10倍から100倍であり、成膜工程におけるスループットを大幅に向上させることができる。
さらに、成膜レートが高いため、短時間で多結晶シリコン層の膜厚を厚くすることができ、シリコン結晶粒を成長させることで変換効率を高めることができる。
また、径が1000μm以下の長尺体の外表面上に半導体素子を形成するため、真空装置を用いる必要がなく、大気圧プロセスが可能である。したがって、全工程を高価な真空プロセスを使用せずに実施することができるため、設備コストが安い。さらにまた、大気圧プロセスを用いることができるため、真空プロセスでは高価なSiO膜やSi3N膜を低コストで成膜できる。このため、これらの膜を保護膜として使用することで、太陽電池要素の耐候性を著しく向上することができる。
また、長尺体に光透過性に優れた石英ガラスの長繊維を用いれば、長尺体内部での多重反射効果により、変換効率をさらに向上させることができる。これにより変換効率を最大20%以上にまで高めることができる。
本発明の太陽電池モジュールは、径が1000μm以下の長尺体である太陽電池要素を少なくとも2本以上並列および/または直列に配列して形成するため、従来の二次元ガラス基板を用いた太陽電池モジュールに比べて軽量にすることができる。具体的には、モジュール自体の重量で比較した場合、従来の二次元ガラス基板を用いた場合に比べて1/10以下にすることができる。モジュールが軽量化されることにより、該モジュールの部品に要するコストや据付けコストを低減することができる。
さらに、本発明の太陽電池モジュールは、長尺体である太陽電池要素を少なくとも2本以上並列に配列して形成された場合、長尺体同士を柔軟性をもたせて結合することで長尺体の幅方向に可とう性を持たせることができる。また、長尺体自体に石英ガラス長繊維のような可とう性を有する材料を用いることで、長尺体の長手方向にも可とう性を有する太陽電池モジュールにすることができる。これにより、変形自在な簾状の太陽電池モジュールや折り畳み可能な太陽電池モジュールとすることができる。
本発明の太陽電池要素の1構成例の横断面図である。 図1に示す太陽電池要素をA−A線に沿って切断した縦断面図である。 本発明の太陽電池要素の別の1構成例の横断面図である。 図3に示す太陽電池要素をB−B線に沿って切断した縦断面図である。 本発明の太陽電池要素の別の1構成例の縦断面図である。 図5に示す太陽電池要素の部分破断側面図である。 本発明の太陽電池要素の別の1構成例の縦断面図である。 図7に示す太陽電池要素の側面図である。 本発明の太陽電池要素のの1構成例の縦断面図である。 本発明の太陽電池要素の接続方法を説明する図である。 本発明の太陽電池要素の別の接続方法を説明する図である。 本発明の太陽電池モジュールの1構成例の概念図である。 本発明の太陽電池モジュールにおける多重反射効果を説明するための図である。 本発明の太陽電池モジュールの1構成例である、簾状の太陽電池モジュールの概念図である。 本発明の太陽電池モジュールの別の1構成例の平面図であり、一部拡大して示されている。 本発明の太陽電池モジュールを用いた太陽電池システムの1構成例を示す概念図である。 本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の製造方法の一例を説明するための図である。 (a)、(b)は、本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の縦断面図である。 本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の製造方法の一例を説明するための図である。 本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の製造方法の一例を説明するための図である。 (a)、(b)は、本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の縦断面図である。 本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の製造方法の一例を説明するための図である。 一次元半導体基板を用いて本発明の太陽電池要素を製造する工程を示した図である。 一次元半導体基板を用いて本発明の太陽電池要素を製造する工程を示した図である。 一次元半導体基板のセグメント化の一例を示す概念図である。 一次元基板の製造方法を示す概念図である。 (a)は一次元SOI基板の断面を示す図、(b)は被覆付一次元SOI基板の断面を示す図である。 一太陽電池モジュール断面図と一次元基板内の多重反射を説明する図である。 一次元太陽電池素子の断面構造を示す図であり、(a)はI型太陽電池、、(b)はII型太陽電池の断面を示す図である。 I型ファイバ太陽電池素子のプロセスフローを説明する図である。 II型ファイバ太陽電池素子のプロセスフローを説明する図である。
符号の説明
1、10、11、13:太陽電池要素
2:長尺体
3:P型多結晶シリコン層
4:P型多結晶シリコン層
5:N型多結晶シリコン層
6:光電変換素子
7:電極
8:配線
12:保護膜
15:太陽電池要素
16:P型シリコン層
17:N型シリコン層
18:接続部
19:線材
20:太陽電池モジュール
21:要素
22:充放電コントローラ
24:インバータ
26:負荷
28:バッテリー
30:反射板
40:電力取り出し用の配線
50:光線
60:発電
71:金属電極膜
72:ITO膜
100:駆動軸
110:プリフォーム
120、130、140、150:ヒータ
160:線引き炉
161:成膜炉
162:連結筒
170:出口
180:冷却装置
190:レジスト塗布装置
200:加熱炉
210:キャプスタン
220:巻取機
230:被覆装置
240:加熱装置
300:治具
以下、図面を参照して、本発明の太陽電池要素およびこれを用いた太陽電池モジュールについて説明する。但し、図面は、理解を容易にするために具体的な態様の一例を示したものであり、本発明はこれに限定されない。
図1は、本発明の太陽電池要素の一実施形態の側部断面図であり、図2は、図1のA−A線に沿って切断した縦断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の太陽電池要素1は、断面が円形をした長尺体2の外表面上に、その長手方向に沿って複数の光電変換素子6が形成されている。より具体的には、長尺体2の外表面上にP型多結晶シリコン層(P−pSi層)3が形成されており、該P−pSi層3上には、長尺体2の長手方向の異なる位置にP型多結晶シリコン層(P−pSi層)4およびN型多結晶シリコン層(N−pSi層)5が互いに間隔を開けて形成されている。ここで、P−pSi層3、P−pSi層4およびN−pSi層5は、長尺体2の全周にわたって形成されている。すなわち、本発明の太陽電池要素1では、PIN型半導体素子をなすP−pSi層3、P−pSi層4およびN−pSi層5からなる光電変換素子6が、長尺体2の全周にわたって形成されている。
本発明の太陽電池要素1では、P−pSi層4およびN−pSi層5上にそれぞれ電極7が形成されており、異なる光電変換素子6同士は、電極7間に配線8を設けることで電気的に接続されている。図から明らかなように、電極7は、長尺体2の全周にわたって形成されているP−pSi層4およびN−pSi層5上において、長尺体2の周方向の一部に形成されている。ここで電極7は、太陽電池要素1を後述する太陽電池モジュールとして使用する際に、該太陽電池モジュールの入射光側に対して裏面側に形成すれば、入射光に対する光電変換素子6の有効面積を高めることができるため好ましい。
図3は、本発明の太陽電池要素の別の1実施形態の側部断面図であり、図4は、図3のB−B線に沿って切断した縦断面図である。
図3および図4に示す太陽電池要素10は、断面が円形をした長尺体2の外表面上に、その長手方向に沿って複数の光電変換素子6が形成されている点は、図1および図2に示す太陽電池要素1と同一であるが、光電変換素子6の構成が図1および図2に示す太陽電池要素1とは異なっている。すなわち、図3および図4に示す太陽電池要素10では、長尺体2の外表面上に、P−pSi層4が形成されており、該P−pSi層4上にP−pSi層3およびN−pSi層5がこの順に積層して形成されている。すなわち、図3および図4に示す太陽電池要素10では、P−pSi層4、P−pSi層3およびN−pSi層5がこの順に積層してなるPIN型半導体素子として光電変換素子6が形成されている。ここで、PpSi層4、P−pSi層3およびN−pSi層5は、長尺体2の全周にわたって形成されている。図3および図4に示す太陽電池要素10においても、P−pSi層4およびN−pSi層5上に電極7が形成されており、互いに異なる光電変換素子6同士は、電極7間に配線8を設けることで電気的に接続されている。また、光電変換素子6の側面には、異なる光電変換素子6間での短絡を防止するため絶縁膜9が形成されている。該絶縁膜は一般的には二酸化ケイ素(SiO)膜、窒化ケイ素(SiN)膜またはこの両者である。なお、図1および図2に示す太陽電池要素1においても、異なる光電変換素子6間での短絡を防止するため、P−pSi層3の側面に絶縁膜が形成されていてもよい。
図1ないし図4に示した本発明の太陽電池要素1、10の各構成要素について、以下に具体的に説明する。
本発明の太陽電池要素1、10において、長尺体2は、径が1000μm以下の細径の長尺体であればよく、その断面形状は図示した円形に限定されない。したがって、長尺体2は、断面形状が楕円形や、矩形を含む多角形、さらに円弧と矩形を合成した形状であってもよい。これら断面形状が円形以外の場合、断面形状の長径が1000μm以下である。但し、断面形状が円形または楕円形であれば、後述するようにロールに巻き取りながら、ロール・ツウ・ロールで製造できるので好ましい。また、長尺体2が断面形状が円形または楕円形であって、かつ光透過性に優れた石英ガラス製であれば、後で詳述するように、長尺体2内部における光の多重反射効果を利用することで太陽電池要素1、10の光電変換効率を高めることができる。また、断面が楕円形であれば、太陽電池要素1、10の電極7が形成された面と、電極7を有しない面とを、形状から容易に認識することができる。また工程上も、成膜やリフトオフにより、電極7や配線8を形成するのが容易になるので好ましい。
本発明の太陽電池要素1、10において、長尺体2は、その外表面上に半導体素子を形成可能な高融点材料である限り特に限定されない。したがって、長尺体2は、金、銀、白金、銅、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、マグネシウム、チタン、またはこれらの合金等の導電性の金属材料であってもよく、または、シリコンファイバ、石英ガラスまたは炭素繊維等の長繊維、多成分ガラス、サファイア、アルミナ、炭化ケイ素のような導電性または非導電性のセラミックス材料であってもよい。これらのうち石英ガラス長繊維または炭素維維は、光ファイバやガラス繊維強化プラスチック(GFRP)、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等に幅広く使用されている。前述した材料の中でも、石英ガラス長繊維が、耐熱性に優れており、かつ光電変換素子6をなす半導体素子を外表面上に形成する際にSOI(silicon on insulator)技術を用いることができるため好ましい。すなわち、長尺体2が金属線や炭素繊維のような導電性の材料であっても、その外表面に絶縁層を形成し、その上に単結晶または多結晶のシリコン膜を形成することで、SOI技術を用いて半導体素子を形成することができる。また、長尺体2が絶縁体であり、かつ耐熱性に優れる石英ガラス長繊維であれば、その外表面にそのまま単結晶または多結晶のシリコン膜をすることで、SOI技術を適用することができる。さらにまた、長尺体2の石英ガラス長繊維が好ましい別の理由として、光透過性に優れるため、長尺体2内部での多重反射効果を利用して光電変換効率を高めることができる点が挙げられる。
長尺体2の径は、800μm以下であることが好ましく、150μm以下であることがより好ましい。本発明の太陽電池要素1、10の1つの利点は、後述するように複数の光電変換素子6がその外表面上に形成された連続した長尺体2として、ロール・ツウ・ロールでボビンに巻き取りながら製造できることである。長尺体2の径が150μm以下であれば、石英ガラス長繊維を用いてロール・ツウ・ロールで製造するのにより好ましい。径の下限については、その外表面上に光電変換素子6やその上に形成される電極7および配線8等の構成要素を形成することが容易であり、かつ光の入射側から見た、光電変換素子6の有効面積が好ましいサイズになることから30μm以上であることが好ましい。
また30μm以下となると、製作中での破損の確率が高くなる事、アレー化するときの配列の本数が増えるため時間が掛かりスループットが上がらないという問題が顕著になる。
本発明の太陽電池要素1、10において、長尺体2の外表面上に形成される光電変換素子6は、PIN接合の半導体ではなく、PN接合の半導体であってもよい。PN接合の半導体の場合、図1および図2に示す太陽電池要素1と同様の構造の太陽電池要素では、P−pSi層がなく、長尺体の外表面上にP−pSi層およびN−pSi層が、該長尺体の長手方向にこの順番に、またはこれとは反対の順番に形成される。一方、図3および図4に示す太陽電池要素10と同様の構造の太陽電池要素では、P−pSi層およびN−pSi層がP−pSi層をはさまずに積層して形成される。
また、図3および図4に示す太陽電池要素10において、光電変換素子6における各層の順番は図示した態様に限定されず、長尺体2の外表面側からN−pSi層、P−pSi層およびP−pSi層がこの順に形成されたNIP接合の半導体素子であってもよい。
なお、図3および図4に示す太陽電池要素10において、光電変換素子6は、複数に分かれて形成されているが、複数に分けて形成せずに、長尺体2の長手方向に沿って1つの光電変換素子を延在させてもよい。
また、図1ないし図4に示す太陽電池要素1、10では、光電変換素子6をなす各層が長尺体2の全周にわたって形成されているが、長尺体の周方向の一部にのみ光電変換素子をなす各層が形成されていてもよい。この場合、長尺体の外表面上の、光電変換素子をなす各層が形成されていない部分に、長尺体上に複数形成された光電変換素子に対する共通電極が該長尺体の長手方向に延びていてもよい。
光電変換素子6を構成する各層の厚さは、必要に応じて適宜選択することができるが、光電変換素子6全体としての厚さが0.5μm以上50μm以下であることが好ましく、より好ましくは2μm以上30μm以下である。光電変換素子6の厚さが上記の範囲であれば、成膜レートが速い本発明の太陽電池要素1、10の製造時における利点を活かす上で好ましく、かつ太陽電池要素1、10の光電変換効率に優れている。
本発明の太陽電池要素は、径が1000μm以下の長尺体の外表面上に、光電変換素子をなすPN型またはPIN型の半導体素子が形成されているのであればよく、上記した構成以外の構成であってもよい。図5は、本発明の太陽電池要素の別の1構成例の縦断面図であり、図6は、図5に示す太陽電池要素の部分破断側面図であり、図5の第1象限または第4象限側から見た図である。図5および図6の太陽電池要素11では、長尺体2の外表面上に全周にわたって金属電極膜71が形成されている。ここで金属電極膜を構成する金属材料としては、Al、Ag、Cu、Mg、Rh、Ir、W、Mo、Pt、Tiおよびこれらの合金、タングステンシリサイド(WSi)が例示される。これらの中でも、耐熱性に優れることから、W、WSiが好ましい。金属電極膜71の外表面上には、P−pSi層4、P−pSi層3およびN−pSi層5がこの順に積層されてPIN型半導体素子である光電変換素子6が形成されている。N−pSi層5上には、透明電極膜として錫ドープ酸化インジウム(ITO)膜72が形成されている。図5における第2象限および第3象限のITO膜72上にはAl膜13が形成されている。Al膜13は、反射防止膜と、ITO膜の低抵抗化の役割を担う。したがって、図5において、第1象限および第4象限側が光入射側である。
図5および図6に示す太陽電池要素11は、例えば以下の手順で製造することができる。長尺体2の外表面上に金属電極膜71を成膜した後、金属電極膜71からの金属原子の拡散を防止するため、アモルファスシリコン(a−Si)膜を成膜し、比較的低温の高周波(RF)加熱により膜を結晶化させて、P−pSi層4を形成する。なお、a−Si膜を結晶化するためにRF加熱の代わりにレーザを用いてもよい。また、後述する熱CVD法を用いてP−pSi層を直接形成してもよい。ここでP−pSi層4の厚さは、例えば約100nmとすることができる。
次に、P−pSi層4上にP−Si層3を形成する。P−Si層3の形成には、後述する熱CVD法を用いて実施してもよく、またはスラリー状のシリコン粒子を塗布し、加熱焼成させて形成してもよい。
次に、P−Si層3上にN−pSi層5を形成し、ITO膜72を形成し、Al膜13を形成することで図5および図6に示す太陽電池要素11が得られる。
図7は本発明の太陽電池要素の別の1構成例の縦断面図であり、図8はその側面図である。図7および図8に示す太陽電池要素13では、長尺体2の外表面上全周にわたってp−Si層3が形成されている。図7における第1象限および第4象限のp−Si層3上にはP−pSi層4が形成されており、第2象限および第3象限のp−Si層3上には、N−pSi層5が形成されている。ここで、P−pSi層4とN−pSi層5とが直接接触しないように、両者は間隔を開けて形成されている。このような構成により、p−Si層3、P−pSi層4およびN−pSi層5がPIN型半導体素子、すなわち光電変換素子6を形成する。図7において、p−Si層3の厚さは、例えば3μmであり、P−pSi層4およびN−pSi層5の厚さは、例えば100nm〜数100nmである。
図9は本発明の太陽電池要素の別の1構成例の縦断面図である。図9に示す太陽電池要素15は、P型シリコン層16とN型シリコン層17とから構成され、両者は円周方向で区分されている。太陽電池要素15の製法は、まず長尺体2の外表面上全周にわたってP型多結晶シリコン層16を成膜し、次にP型多結晶シリコン膜16の円周方向の一部分にPSG(phospho−silicate−glass)を長手方向に塗布する。その後に熱処理(1000℃、20〜40min)を行いPSGによって生じたガラスをフッ酸により除去することによりN型シリコン層が形成される。本発明の太陽電池要素15の接続方法を図10に示す。図10では、本発明の太陽電池要素15を横に配列し、銀ペースト等を用いて接続部18で接続している。太陽電池要素15を図10のように接続することで、起電力を昇圧することが出来る。また別の接続方法として、図11のように銅線材等の線材19を使って接続することも可能である。
本方法とラミネート法などによりフレキシブル性のある太陽電池を作成することが出来る。
不純物のドーピングは、気相ドーピング法を用いて行っても良い。
また、本発明の太陽電池要素において、長尺体の外表面上に形成される光電変換素子は、PN型またはPIN型の半導体素子であればよく、上記した多結晶シリコン半導体素子に限定されない。したがって、アモルファスシリコン型の半導体素子であってもよく、またGaAs、InP、CdSやCdTe等の二元系化合物半導体素子や、CuInSeのような三元系の化合物半導体素子であってもよい。さらにまた、多孔質TiOに色素を含浸させた色素含浸型の半導体素子であってもよい。
図1ないし図4に示す本発明の太陽電池要素1、10では、複数ある光電変換素子6が電極7および配線8によって直列接続されているがこれに限定されず、光電変換素子6同士が互いに並列接続されるように電極7および配線8を配置してもよい。
本発明の太陽電池要素は、図示した以外の構成要素を含んでもよい。例えば、太陽電池要素の外表面を被覆する保護膜を有していてもよく、むしろ好ましい。保護膜は、絶縁膜と反射防止膜の役割を果たすものであり、通常は二酸化ケイ素膜、窒化ケイ素膜またはこの両者である。
次に、上記の太陽電池要素を用いた太陽電池モジュールについて説明する。図12は、本発明の太陽電池モジュールの一実施形態を示す斜視図である。図12に示す太陽電池モジュール20は、径が1000μm以下の長尺体2の外表面上に光電変換素子6が形成された本発明の太陽電池要素1、10を複数本並列に配列して形成される。太陽電池要素について、図1ないし図4に示した太陽電池要素1、10を挙げて説明しているが、本発明の太陽電池要素である限り特に限定されず、例えば、図5および図6に示した太陽電池要素11であってもよく、図7および図8に示した太陽電池要素13であってもよい。
図12に示す太陽電池モジュール20では、太陽電池要素1、10の外表面上に絶縁膜および反射防止膜の機能を兼ねる保護膜12が形成されている。また、図12に示す太陽電池モジュール20では、複数本並列に配列された太陽電池要素1、10がなす平面上に、アルミニウム製の反射板30が設けられている。ここで、反射板30は、太陽電池モジュールの入射光に対して裏面側に形成されるため、該反射板30は、図1ないし図4に示す太陽電池要素1、10の電極7が形成されている側の面に形成されることが好ましい。
図12に示す太陽電池モジュール20は、長尺体である太陽電池要素1、10を複数本並列に配列することで二次元平面形状をした太陽電池モジュールをなしている。このため、従来の二次元ガラス基板を用いた太陽電池モジュールのような製造工程上の制約を受けることなしにモジュールの大きさを選択することができる。つまり、使用する太陽電池要素1、10の長さと、並列に配列させる太陽電池要素1、10の本数によって太陽電池モジュールの大きさを自由に選択することができる。
また、径が1000μm以下と細径の長尺体である太陽電池要素1、10を複数本並列に配列させて太陽電池モジュール20を形成しているので、従来の二次元ガラス基板を用いた太陽電池モジュールに比べて軽量化することができる。径が0.1mmの石英ガラス長繊維の外表面上に、厚さ6μmで光電変換素子を形成した長さ1mの太陽電池要素100本を並列に配列させて形成した平面投影面積1mの太陽電池モジュールの重量は約700gであり、従来の二次元ガラス基板を用いた場合(ガラス厚さ4mmとすると約9kg)の1/10以下であった。これにより、太陽電池モジュールの輸送費や据付費や工事費を20%から30%低減することができる。また、同様の条件で径が0.2mmの石英ガラス長繊維を用いた場合には、得られる太陽電池モジュールの重量は約3kgである。
本発明の太陽電池モジュール20では、太陽電池要素1、10を構成する長尺体2に断面形状が円形または楕円形である石英ガラス長繊維を使用し、図12に示すように太陽電池モジュール20の裏面側に反射板30を形成した場合、多重反射により変換効率を高めることができる。図13に、本発明の太陽電池モジュール20における多重反射効果を説明するための図である。長尺体2に光透過性に優れた石英ガラス長繊維を用いた太陽電池モジュール20では、太陽電池要素1表面に形成した保護膜12を透過した光は、光電変換素子6(半導体層)を抜けると、石英ガラス長繊維(長尺体)2の中を吸収することなく透過し、一部は反対の光電変換素子6で吸収される。また、光線の一部は石英ガラス長繊維2と光電変換素子6との界面で反射し、多重反射をしながら光電変換素子6に吸収される。また再度光電変換素子6に入射した光は吸収されつつ透過し、光電変換素子6と大気の界面で、一部は反射し一部は透過してゆく。このように石英ガラス長繊維の内部で光が多重反射することで、太陽電池要素1の周方向の複数の部位で発電60が行われ、光電変換効率を高めることができる。これにより変換効率を12〜15%から17〜20%に向上させることができる。
本発明の太陽電池モジュールは、径が1000μm以下の細径の長尺体を、複数本並列に配列して形成した場合、長尺体同士を柔軟性をもたせて結合させることで、長尺体の幅方向に可とう性を有するものにすることができる。さらに、長尺体を石英ガラス長繊維のように可とう性に優れた材料で形成すれば、長尺体の長手方向にも可とう性に優れたものにすることができる。本発明の太陽電池モジュールは、可とう性に優れている特徴を活かして、図14に示すような簾状の太陽電池モジュール20や、折りたたみ可能な太陽電池モジュール(図示していない)とすることができる。図14に示す太陽電池モジュール20は、太陽電池要素を複数本並列に配列し、複数ある太陽電池要素間を共通電極により電気的に接続し、該共通電極から外部に電力取り出し用の配線40をしたものを可とう性を有する透明なシート(ポリエチレンテレフタレート(PET)やアクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系の樹脂等)ではさみラミネートし接着剤や熱融着することで製造することができる。この場合は、携帯性や可搬性を考慮して直流で使用する例を示した。このような簾状の太陽電池モジュール20は、自動車内の日よけシートとして使用すれば、太陽電池の発電により小さなファンを空車中に回転させ、車内を冷却することができる。また、ペルチェ素子を接続することによっても車内を空車中に冷却することができる。さらに建物内のブラインドや簾として使用すると扇風機を駆動したり、パソコンの駆動や充電、携帯電話の充電が行える。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、複数本の太陽電池要素を並列に配列する代わりに、直列に配列してもよく、また並列および直列に配列してもよい。図15は、太陽電池モジュールの別の1構成例の平面図であり、太陽電池モジュールは太陽電池要素を並列および直列に配列して形成されている。図15では、太陽電池モジュールの一部が拡大して示されている。図15に示す太陽電池モジュール20では、太陽電池要素1を25本並列に配列したものを2組直列に配列して構成されている。ここで、太陽電池要素1の端部には、電力取り出し用の電極と、太陽電池要素1同士を結合するジョイントを兼ねる要素21が取り付けられている。
図12または図15に示すように、複数本の太陽電池要素1を並列および/または直列に配列することで所望の太陽電池モジュール20を形成することができる。例えば、径0.1mm、長さ50cmの太陽電池要素を400本並列に配列して形成した太陽電池モジュール(長さ50cm、幅4cm)は、下記性能を有する。
2W(出力)=0.5V(電圧)×4A(電流)
ここで、電圧0.5Vとは、シリコン系の太陽電池での理想電圧である。出力は、光入射面の面積が1mの太陽電池の出力を100Wと想定した場合の出力である。電流は、起電力と取り出し電圧とから、上記式を用いて導かれる。
同様に、径0.1mm、長さ1mの太陽電池要素を200本並列に配列して形成した太陽電池モジュール(長さ1m、幅2cm)は、下記性能を有する。
2W(出力)=0.5V(電圧)×4A(電流)
これらの太陽電池要素を、50組直列に配列すれば電圧2.5V、電流4Aの太陽電池モジュールを得ることができる。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池モジュールに通常接続される他の構成要素と接続して太陽電池システムとしても使用することができる。図16は、本発明の太陽電池モジュールを用いた太陽電池システムの1構成例を示す図である。図16に示す太陽電池システムは、交流仕様のシステムであり、本発明の太陽電池モジュール20に、充放電コントローラ22、インバータ24が接続されて、外部の機器(負荷)26と接続する構成である。図16に示すシステムは、昼間の電力を蓄えるためにバッテリー28も接続されている。
以下、本発明の太陽電池要素および該太陽電池要素を用いた太陽電池モジュールの製造方法の一例について述べる。但し、本発明の太陽電池要素および太陽電池モジュールは、前述した構成を実現できる限りどのような方法で製造してもよく、以下の方法で製造されるものに限定されない。
図17は、本発明の太陽電池要素の製造に使用する一次元半導体基板を製造する方法を説明するための図であり、該方法に用いる製造装置の一例を示している。
図17に示す製造装置は、光ファイバの線引装置と基本的な構造は同じであるが、炉の上部を密閉型としている点、加熱炉内にArやHeガス等でバブリングするか、直接原料を加熱させてその蒸気圧を用いて原料ガス(シリコンの原料ガスSiCl、SiHCl等とドーピングガスPClやBCl等)を供給し常圧または加圧状態で該石英ガラス長繊維の外表面上にシリコン多結晶膜を成膜する点と、複数のヒータにより線引の長手方向に温度分布をつけている点である。上部のヒータ120は、駆動軸100から導入されるプリフォーム(母材)110を加熱溶融するためのもので、他のヒータ130、140、150は原料ガスの加熱や、雰囲気の温度を調整するためのものである。ヒータ部130、140、150とプリフォーム110のある雰囲気は炉心管160で区切られている。炉心管160としてはカーボンが用いられる。低温部では石英やSiC、またはカーボンやSiCにSiCコーティング(熱CVDで成膜されたもの)を施した炉心管や部品を使うことができる。また炉内の圧力を大気圧以上、必要によっては加圧雰囲気とするために不活性ガス(ArやHe)ガスが供給される。このようなガスは主として上部より排気される。原料ガスや反応したガスは、炉の出口側より排気する。好ましくは炉内に雰囲気ガスと原料ガスを分離する遮蔽手段を設ける。これにより両ガスの混合を防止できる。炉の出口170にはシャッターがあり出口をしぼっている。好ましくは、大気が入らないように図には示さないが不活性ガスを供給して、炉内に大気が入らないようにする。
線引炉の第2のヒータ130(上より2番目)が反応用のヒータで、石英ガラス長繊維の温度がシリコンの融点(1412℃)よりも高い温度(1430℃から1600℃)となる位置で原料ガスを供給するように調節されている。石英ガラス長繊維の表面に堆積したシリコンは、該石英ガラス長繊維の温度がシリコンの融点以上であるため液状となっているものと思われる。このように、図示した方法の場合、常圧又は加圧状態で熱CVDで多結晶シリコン膜を成膜する点が通常の太陽電池の製造方法と異なっている。従来技術では、PCVDまたはスパッタ法を用いて真空中で二次元ガラス基板上に多結晶シリコン膜を成膜している。
なお、成膜の厚さは、炉心管内の原料濃度、温度、線引炉の第1ヒータからの距離と圧力で制御することができる。下段に二つのヒータがある炉140、150が、粒子成長用の炉で、適正な温度勾配で冷却することで溶融しているシリコンを冷却させ固める。この時の温度勾配を線速や多結晶シリコンの成膜厚さに対して制御することで、線速の変動(設定線速の10%から20%の変動は通常起こりえる)や成膜厚さの変動に対処することができる。ここで線引速度を上げるに従い温度分布を長くする。
粒子のサイズは、成膜時の核発生条件と結晶成長条件を調整する事で変えられる。成膜初期のヒータ温度を、核成長時300℃から700℃とする事で、核の発生を抑制し、結晶成長時800℃から1,600℃とする事で成長速度を向上できる。このように線引方向の長手方向に温度分布を形成することで、連続的に核発生と結晶成長の制御が行える。
線引炉160より出た一次元半導体基板を冷却装置180で冷却し(Heガスを用いて冷却する)、レジスト塗布装置190で一次元半導体基板の表面を樹脂やデバイス化の工程で使用するレジスト等を被覆し、加熱炉200でレジストを加熱硬化させる。これは成膜した多結晶シリコン膜を保護するためである。レジスト等で被覆した後、一次元半導体基板をキャプスタン210で引き出して、ダブルスプーラ(連続的に満巻きボビンより空ボビンに速度を落とすことなしに巻き取れる巻取機)220で巻き取る。一つのボビンの巻き量は50kmから200kmとした、1000km母材では、5本から20本のボビンができることになる。
使用する基材の形状により、一次元半導体基板の断面形状はほぼ決まる。これはプリフォームをあらかじめ所望の形状に加工しておくことで形状をほぼ規定できる。図18(a)、(b)は、一次元半導体基板の断面形状の一例を示した図である。(a)は断面形状が矩形であり、(b)は、断面形状が円形である。どちらも、石英ガラス長繊維2の外表面が多結晶シリコン膜3が形成されている。(a)に示す断面形状が矩形をした一次元半導体基板では、角部が多少丸まってR部が大きくなるがほぼ加工した形状を保つように線引きすることができる。ここで、線引き炉160内の温度を2000℃以下で線引きすると形状の変化を少なくすることができる。温度を下げるには線引用のヒータを長くすることや、ヒータを複数用いること、あるいは反応用のヒータの温度を高めに制御することで線引き炉160内の温度1800℃程度まで低温化することができる。
形状制御には、通常の光ファイバの線引技術を活用できる。即ち、所望の形状に加工された母材を線引き炉160で溶融し紡糸して、線引き炉の出口部分で一次元半導体基板の形状を外径測定器でまたは形状測定器で測定し、形状が一定となる様に引き取り速度あるいは母材の送り速度又はその両方を制御しつつ線引き炉160から引き出し、巻取機220で巻取ることで、(b)に示す断面形状が円形をした一次元半導体基板の場合、外径の変動を±1μm以下とすることが可能となっている。
光ファイバの線引技術を使うことで、石英ガラス長繊維を高速で走行させながら高温プロセスを実施することができる。そのため、真空法を用いて二次元ガラス基板に成膜する場合に比べて、10倍から100倍以上の成膜レートで多結晶シリコン膜を成膜できると共に、ハイスループット(20m/s以上の高速)で、かつ低コストで一次元半導体基板を製造することができる。具体的には、平面投影面積1mの太陽電池に使用する基板の重量は、2次元ガラス基板の場合約9kgであるが、本発明に使用する一次元半導体基板の場合、約700g(径が0.1mmの石英ガラス長繊維を使用した場合)であり基材の使用量を1/10以下にすることができる。
また、建屋は高い必要があるが、製造装置は半導体装置や液晶用などのガラス基板の研削・研磨製造装置と比較して非常に安く設備投資が抑制できる。また線引きされた石英ガラス長繊維は、表面が清浄でかつ粗さが数nmから数十nmと小さいので、成膜前の洗浄や研磨が不要である。このことも、製造原価を低減できる要因である。この方法では、形成する多結晶シリコン膜が成膜されるまでに固体物に触れることなく成膜が行え、またレジストで被覆した後にキャプスタンで引き取られるので、成膜された多結晶シリコン膜を傷つけることがなく高速で製造することができる。
図17では、石英ガラス長繊維の線引きと多結晶シリコン膜の成膜を線引き炉160内で実施しているが、図19に示すように線引き炉160と成膜炉161とが別々の炉であっても良い。この場合線引き炉160でプリフォーム110から線引きされた石英ガラス長繊維に対して、成膜炉161で多結晶シリコン膜の成膜が行われる。但し、大気が成膜炉161内に入ると不純物となる、また反応して粒子ができ、それが膜に堆積し欠陥となるので、線引き炉160と成膜炉161の間は気密とすることが必要である。このため、図19では線引炉160と成膜炉161とが連結筒162で気密に連結されている。あるいは成膜炉161内を不活性ガス等の雰囲気とし、大気の進入してこない構造とする必要がある。このためにも成膜炉161内の圧力を大気圧よりも高めにすることが好ましい。
次に本発明の太陽電池要素の製造に用いる一次元半導体基板の別の態様の製造方法を説明する。この一次元半導体基板では、石英ガラス長繊維の外表面上に、P型多結晶シリコン層(P−pSi層)と、N型多結晶シリコン層(N−pSi層)とが積層して成膜されている。
図20は、この製造方法を説明するための図であり、この製造方法に使用する製造装置の一例を示している。図20に示す製造方法は、図17に示す製造方法とほぼ同様であるが、まずP型多結晶シリコンを線引きされた石英ガラス長繊維の外表面上に成膜した後、さらにN型多結晶シリコンを成膜する点が異なっている。P型多結晶シリコンの場合は、シリコン原料(SiClやSiClH等)とP型のドーパントとなるボロン(B)やアルミ(Al)原料を供給し成膜を行う。N型の多結晶シリコンの場合は、シリコン原料(SiClやSiClH等)とN型のドーパントとなるリン(P)やビスマス(Bi)原料を供給し成膜を行う。成膜する半導体のキャリア濃度は、供給するドーパントの濃度により制御が可能であり、P型、P型、N型、N型の多結晶シリコン層を形成することができる。
図21(a)、(b)は、図20に示す方法で製造される一次元半導体基板の断面形状を示す図である。(a)の基板は、断面形状が矩形であり、(b)の基板は断面形状が円形である。どちらも、石英ガラス長繊維2の外表面上にP型多結晶シリコン膜3が形成されており、その上にN型多結晶シリコン膜5が形成されている。
図22は、本発明の太陽電池要素の製造に使用する一次元半導体基板の別の製造方法を説明するための図であり、該製造方法に使用する製造装置の一例を示している。図22に示す方法では、線引炉160では、原料ガスを流さないで石英ガラス長繊維を線引きし冷却装置180で冷却した後、被覆装置230で水やアルコール等とけん濁させてスラリー状にしたシリコン粒子で石英ガラス長繊維の外表面を被覆し、加熱装置240で加熱焼成し、または再溶融させて多結晶シリコン膜を成膜して、その後レジスト等を被覆して巻き取る。この方法はシリコン以外の半導体膜を形成する場合にも適用することができる。
さらに、半導体を溶融して直接石英ガラス長繊維の外表面を被覆し半導体膜を成膜することも可能である。
また、Geをドープした多孔質母材を、カーボン、Si、COやSiC等の還元雰囲気で処理しプリフォームの表面に非晶質シリコン又は多結晶シリコンを形成した母材、あるいは石英母材の上にシリコンを堆積させた母材を用いて、図22に示す方法で外表面上にシリコン層が形成された母材にシリコンや半導体膜を成膜すると石英ガラスとの密着性を向上させることができ、また膜厚5μmの多結晶シリコン膜を容易に成膜することができる。これにより30m/s以上の線引き速度での製造が可能となる。この場合も、成膜した半導体粒子の粒子成長を行うと、変換効率の高い太陽電池要素の一次元半導体基板とすることができる。
次に、上記手順で製造された一次元半導体基板を用いて本発明の太陽電池要素および該太陽電池要素を用いた太陽電池モジュールを製造する手順について説明する。
上記手順で製造された一次元半導体基板を用いて、本発明の太陽電池要素を製造する工程は、保護膜除去工程、半導体膜成膜、ドーピング工程、素子分離工程、電極形成工程、切断工程よりなる。図23にこれらの工程の流れを示す。工程設計によっては各工程ごとにボビンでサプライし、巻き取りする工程を複数回繰り返して実施してもよい。図24に、半導体成膜工程から素子分離工程までを一度に行った後、一度ボビンに巻き取り電極形成は後で行う場合の工程の流れを示す。この場合好ましくは、処理を行った膜をいためないためにレジスト等を被覆してから巻き取る。
なお、生産性を考慮すると、上記の工程は、細径の長尺体である本発明の太陽電池要素を数本から数10本の同時に処理することが好ましい。このため、一次元半導体基板を集積化し、セグメント化またはアレー化してから処理することが好ましい。図25は、セグメント化した一次半導体基板の一例を示す図である。図25では、円柱状の治具300の周囲に複数本の太陽電池要素1を固定してローラー状の基板としている。一次元半導体基板を集積化して、セグメント化またはアレー化して、ローラー状の基板や平面状の基板にすることでコンパクト化をはかり、太陽電池要素の製造工程に使用する装置のコストを下げると共に、スループットを数十倍から数百倍あるいは数千倍に向上することができる。また、一次元半導体基板に過度のテンションをかけなくてすみ、また非接触でプロセスを進めることが可能である。
また、ローラー基板や平面基板の配列と、最終的な太陽電池モジュールにおける太陽電池要素の配置をあわせておくことで、太陽電池モジュールの組立時間を低減できる。
なお、上記した太陽電池要素の製造工程は、差動排気を行い真空プロセスで処理してもかまわないが、生産性とメンテナンス性を考慮して大気圧プロセスを用いることが好ましい。例えば、大気圧プラズマによる被覆除去、半導体膜の成膜、エッチングや電極形成、ウエットエッチングによる保護膜除去、インクジェットやディスペンサあるいは印刷技術による配線、レーザによるエッチング等のプロセスが考えられる。また、セグメント化せずに一次元半導体基板のままで太陽電池要素を製造する場合、生産性を考慮して大気圧プラズマや高温の熱CVDを用いて成膜速度をあげて製造することが好ましい。
また、一次元半導体基板製造工程で、素子分離や電極形成を行うと更に生産性を向上できる。
長尺体の外表面上に光電変換素子をなすPN型またはPIN型の半導体素子を形成したことで、太陽電池要素及び太陽電池モジュールに容易に適用できる。

Claims (37)

  1. 径が1000μm以下の長尺体の外表面上に、光電変換素子をなすPN型またはPIN型の半導体素子が形成された太陽電池要素。
  2. 前記PN型またはPIN型の半導体は、多結晶シリコン半導体であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池要素。
  3. 前記多結晶シリコン半導体は、前記長尺体の外表面上に形成され、かつ互いに電気的に接続される、P型多結晶シリコン層(P−pSi層)、P型多結晶シリコン層(P−pSi層)およびN型多結晶シリコン層(N−pSi層)よりなる請求項2に記載の太陽電池要素。
  4. 前記P型多結晶シリコン層は、前記長尺体の外表面上に形成されており、前記P型多結晶シリコン層および前記N型多結晶シリコン層は、それぞれ該P型多結晶シリコン層上に形成されている請求項3に記載の太陽電池要素。
  5. 前記P多結晶シリコン層、前記P型多結晶シリコン層および前記N型多結晶シリコン層は、前記長尺体の外表面上に該長尺体の外表面側からこの順に、またはこの反対の順に、積層される請求項3に記載の太陽電池要素。
  6. 前記多結晶シリコン半導体は、P型多結晶シリコン層と、前記P型多結晶シリコン層の円周方向の一部分をドーピングによりN型としたN型多結晶シリコン層とからなることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池要素。
  7. 前記光電変換素子は、前記長尺体の長手方向に沿って複数形成されており、複数ある光電変換素子間は、配線により電気的に接続されている請求項1ないし6のいずれかに記載の太陽電池要素。
  8. 複数ある光電変換素子間には、二酸化ケイ素または窒化ケイ素のうち、少なくとも一方を含む絶縁膜が形成されている請求項7に記載の太陽電池要素。
  9. さらに、太陽電池要素の外表面上には、二酸化ケイ素または窒化ケイ素のうち、少なくとも一方を含む保護膜が形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の太陽電池要素。
  10. 前記長尺体は、石英ガラスの長繊維からなる請求項1ないし9のいずれかに記載の太陽電池要素。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の太陽電池要素を少なくとも2本以上並列および/または直列に配列させてなる太陽電池モジュール。
  12. さらに、異なる太陽電池要素間を電気的に接続する共通配線を有する請求項11に記載の太陽電池モジュール。
  13. さらに、少なくとも2本以上並列および/または直列に配列された太陽電池要素がなす平面上に、反射板が設けられている請求項11または12に記載の太陽電池モジュール。
  14. 線状の一次元基材の表面に半導体薄膜を成膜した一次元半導体基板を用いて太陽電池となる素子(以下では太陽電池素子という)を形成することを特徴とする一次元太陽電池。
  15. 前記一次元基材の長手方向に前記太陽電池素子が複数形成されていることを特徴とする請求項14に記載の一次元太陽電池。
  16. 複数の前記太陽電池素子が直列または並列に接続されていることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の一次元太陽電池。
  17. 前記一次元基材として石英ガラス、多成分ガラス、サファイヤ、アルミナ、カーボン、炭化珪素等のセラミックス等高融点材料を用いることを特徴とする請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  18. 前記一次元基板に成膜してある一つの前記薄膜が、ドープしていない前記半導体薄膜、またはP型又はN型にドーピングされた前記半導体薄膜のどちらかであることを特徴とする請求項14から請求項17のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  19. 前記半導体薄膜の膜厚が0.5μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項14から請求項18のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  20. 前記太陽電池素子の構造が、前記薄膜の厚さ方向に、PN接合またはPIN接合またはNP接合またはNIP接合を一つ以上形成することを特徴とする請求項14から請求項19のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  21. 前記一次元基材の長手方向にPN接合又はPIN接合を一つ以上形成することを特徴とする請求項14から請求項20のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  22. 前記太陽電池素子を形成し前記各太陽電池素子を配線し接続した後に、ニ酸化珪素(SiO2)又は窒化珪素(SiN)あるいはその両方の前記薄膜を形成することを特徴とする請求項14から請求項21のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  23. 前記太陽電池素子の接続する配線が、周方向の一部に形成してありしかも長手方向にほぼ一直線状に並んで形成していることを特徴とする請求項14から請求項22のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  24. 前記一次元基材の断面形状が円形、多角形、矩形、円弧と矩形の合成した形状のいずれかを持つ前記一次元基材を用いることを特徴とする請求項14から請求項23のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  25. 前記1次元基板が導電性のファイバ(ワイヤー)であることを特徴とする請求項14から請求項24のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  26. 前記ファイバ(ワイヤー)の材質がアルミ、銅、鋼、タングステン、モリブデンのいずれか、またはそれらの合金であることを特徴とする請求項25に記載の一次元太陽電池。
  27. 前記ワイヤーの表面に形成した酸化膜を除去してから太陽電池となる半導体層を形成することを特徴とする請求項25または請求項26に記載の一次元太陽電池。
  28. 半導体が、シリコン、GaAs等の2元系、又はCuInS2等の3元系半導体、又はZnOやTiO2等の色素増感された半導体であることを特徴とする請求項14から請求項27のいずれか1項に記載の一次元太陽電池。
  29. 一次元太陽電池を複数並べて配列しそれぞれを配線接続した一次元太陽電池アレーが架台にパッケージされ、前記配線を接続する端子が架台に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  30. 前記一次元太陽電池を平面状又は曲面状に集積してあることを特徴とする請求項29に記載の太陽電池モジュール。
  31. 前記各一次元太陽電池に接続された前記配線が前記一次元太陽電池アレーの受光面側と反対側に設けられていることを特徴とする請求項29または請求項30に記載の太陽電池モジュール。
  32. 前記一次元太陽電池を複数並べて接続し、可とう性の透明なシートに直接固定するかまたはシートではさんで固定することを特徴とする太陽電池モジュール。
  33. 前記一次元太陽電池を繊維や線材で連結してすだれ状にすることを特徴とする太陽電池モジュール。
  34. 厚さが0.04mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項29から請求項30のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  35. 前記一次元太陽電池で構成された前記太陽電池モジュールを一個または複数個連結して太陽電池アレーとし、前記太陽電池モジュールまたは太陽電池アレーと充放電コントローラが接続されていることを特徴とする太陽電池発電システム。
  36. 更にインバータが接続されていることを特徴とする請求項35に記載の太陽電池システム。
  37. 更にバッテリーが接続されていることを特徴とする請求項35または請求項36に記載の太陽電池システム。
JP2005514094A 2003-09-19 2004-09-21 一次元太陽電池、太陽電池モジュール、および、太陽電池発電システム Expired - Fee Related JP4609856B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003328860 2003-09-19
JP2003328860 2003-09-19
PCT/JP2004/013772 WO2005029657A1 (ja) 2003-09-19 2004-09-21 太陽電池モジュールおよびその要素

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005029657A1 true JPWO2005029657A1 (ja) 2007-11-15
JP4609856B2 JP4609856B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=34372917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005514094A Expired - Fee Related JP4609856B2 (ja) 2003-09-19 2004-09-21 一次元太陽電池、太陽電池モジュール、および、太陽電池発電システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4609856B2 (ja)
WO (1) WO2005029657A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11004992B2 (en) 2015-10-19 2021-05-11 Matrix Module Gmbh Rear face element for a solar module

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4834877B2 (ja) * 2005-06-20 2011-12-14 一弘 樋田 テレメータ電源用光電変換器とそれに用いる光導波路の製法
US20070215195A1 (en) * 2006-03-18 2007-09-20 Benyamin Buller Elongated photovoltaic cells in tubular casings
US20080047599A1 (en) * 2006-03-18 2008-02-28 Benyamin Buller Monolithic integration of nonplanar solar cells
US7235736B1 (en) * 2006-03-18 2007-06-26 Solyndra, Inc. Monolithic integration of cylindrical solar cells
US8558105B2 (en) * 2006-05-01 2013-10-15 Wake Forest University Organic optoelectronic devices and applications thereof
JP5417170B2 (ja) * 2006-05-01 2014-02-12 ウェイク フォレスト ユニバーシティ 光起電性装置及びそれを含む光電子デバイス
JP4845015B2 (ja) * 2006-05-18 2011-12-28 古河電気工業株式会社 太陽電池用シリコン基板の製造方法および太陽電池の製造方法
US8227684B2 (en) 2006-11-14 2012-07-24 Solyndra Llc Solar panel frame
US20090114268A1 (en) * 2006-11-15 2009-05-07 Solyndra, Inc. Reinforced solar cell frames
US8530737B2 (en) 2006-11-15 2013-09-10 Solyndra Llc Arrangement for securing elongated solar cells
CN101911331B (zh) * 2007-11-01 2013-05-29 维克森林大学 横向有机光电器件及其应用
KR20100086735A (ko) * 2009-01-23 2010-08-02 삼성전자주식회사 실리콘 막 형성 방법, pn 접합 형성 방법 및 이를 이용하여 형성된 pn 접합
JP2012186233A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Jsr Corp デバイス及びこの製造方法
JP2012186231A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Jsr Corp 太陽電池
KR101358857B1 (ko) * 2012-05-18 2014-02-06 최대규 태양전지
DE102012208552A1 (de) 2012-05-22 2013-11-28 Crystalsol Gmbh Verfahren für ein Herstellen von verschalteten optoelektronischen Bauteilen sowie verschaltete optoelektronische Bauteile

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833718B2 (ja) * 1975-12-26 1983-07-21 株式会社ポリトロニクス 多層同軸繊維状太陽電池
JPS6042876A (ja) * 1983-08-19 1985-03-07 Masahisa Muroki 布状太陽電池
JPS6084886A (ja) * 1983-10-14 1985-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 線状非晶質太陽電池
JPS6084887A (ja) * 1983-10-14 1985-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 線状非晶質太陽電池の製造方法
JPS60200578A (ja) * 1984-03-26 1985-10-11 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 光電変換装置の作製方法
JPS648614A (en) * 1987-06-30 1989-01-12 Kanegafuchi Chemical Ind Film formation of filamentary substrate
JPH0738130A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 太陽電池電源システムの蓄電池制御法
JPH0745853A (ja) * 1993-07-29 1995-02-14 Sanyo Electric Co Ltd 光起電力装置及びその製造方法
JP2000022184A (ja) * 1998-07-03 2000-01-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 球状または棒状結晶太陽電池およびその製造方法
JP2002112461A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Canon Inc 電力変換装置および発電装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833718B2 (ja) * 1975-12-26 1983-07-21 株式会社ポリトロニクス 多層同軸繊維状太陽電池
JPS6042876A (ja) * 1983-08-19 1985-03-07 Masahisa Muroki 布状太陽電池
JPS6084886A (ja) * 1983-10-14 1985-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 線状非晶質太陽電池
JPS6084887A (ja) * 1983-10-14 1985-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 線状非晶質太陽電池の製造方法
JPS60200578A (ja) * 1984-03-26 1985-10-11 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 光電変換装置の作製方法
JPS648614A (en) * 1987-06-30 1989-01-12 Kanegafuchi Chemical Ind Film formation of filamentary substrate
JPH0738130A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 太陽電池電源システムの蓄電池制御法
JPH0745853A (ja) * 1993-07-29 1995-02-14 Sanyo Electric Co Ltd 光起電力装置及びその製造方法
JP2000022184A (ja) * 1998-07-03 2000-01-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 球状または棒状結晶太陽電池およびその製造方法
JP2002112461A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Canon Inc 電力変換装置および発電装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11004992B2 (en) 2015-10-19 2021-05-11 Matrix Module Gmbh Rear face element for a solar module

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005029657A8 (ja) 2005-05-12
JP4609856B2 (ja) 2011-01-12
WO2005029657A1 (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4609856B2 (ja) 一次元太陽電池、太陽電池モジュール、および、太陽電池発電システム
US8390086B2 (en) Solar cell employing a nanowire
JP3242452B2 (ja) 薄膜太陽電池の製造方法
US10069033B2 (en) Integration of epitaxial lift-off solar cells with mini-parabolic concentrator arrays via printing method
US20170271622A1 (en) High efficiency thin film tandem solar cells and other semiconductor devices
TWI500172B (zh) 光電轉換裝置和其製造方法
US20090242019A1 (en) Method to create high efficiency, low cost polysilicon or microcrystalline solar cell on flexible substrates using multilayer high speed inkjet printing and, rapid annealing and light trapping
US8039927B2 (en) Linear semiconductor substrate, and device, device array and module, using the same
US9257284B2 (en) Silicon heterojunction solar cells
CN103107228B (zh) 光电转换装置
JP2009542008A (ja) 光起電デバイス用の微結晶シリコン膜を堆積するための方法および装置
JP2001177137A (ja) 統一性の高いインタコネクトと二重層接点とを備えた薄膜光起電力モジュールの製造
US20110045630A1 (en) Photovoltaic Cells
US20120247543A1 (en) Photovoltaic Structure
US20080236665A1 (en) Method for Rapid Liquid Phase Deposition of Crystalline Si Thin Films on Large Glass Substrates for Solar Cell Applications
Benda Crystalline Silicon Solar Cell and Module Technology
Ishihara et al. High efficiency thin film silicon solar cells prepared by zone‐melting recrystallization
CN102301487A (zh) 光电转换装置的制造方法、光电转换装置、光电转换装置的制造系统和光电转换装置制造系统的使用方法
JP2002277605A (ja) 反射防止膜の成膜方法
KR100847593B1 (ko) 태양전지 및 제조 방법
CN210723045U (zh) 一种高效晶硅光伏电池结构
JP2002343990A (ja) 光起電力素子
JPH11251611A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
Hall et al. Advanced, Thin, Polycrystalline Silicon-Film™ Solar Cells on Low-Cost Substrates
JP2005136125A (ja) 光電変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071102

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20081031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100113

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20100603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100708

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100712

RD14 Notification of resignation of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7434

Effective date: 20100712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101005

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4609856

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees