JPWO2005023287A1 - ヒト組換えhgfを含有する皮膚潰瘍予防治癒剤 - Google Patents
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Abstract
Description
growth factor;肝細胞増殖因子)は各種傷害に対して組織の再生ならびに保護を担う生理機能を有している(非特許文献7〜10)。皮膚においてもHGFが表皮ケラチノサイト(角化細胞)またはメラノサイトの増殖や遊走を促進することが明らかにされ、HGFが皮膚の生理機能や創傷治癒に関与することが示唆された(非特許文献11〜13)。本発明者らは、さらに皮膚の生理機能や創傷治癒に対するHGFの役割について検討を重ね、組換えHGFを有効成分とする創傷治療または皮膚潰瘍治療剤を開発し、特許を得ている(特許文献1)。その後の研究でも、実験動物においてHGFが皮膚創傷治癒に関与することが支持されている。例えば、HGFならびにc−Met/HGFレセプターの発現は皮膚創傷に応じて増加する(非特許文献14、非特許文献15)。HGFを過剰発現するトランスジェニックマウスにおいて皮膚創傷後の血管新生や肉芽組織の形成の加速が見られる(非特許文献16)。一方、皮膚創傷治癒モデルにおいて抗HGF抗体の投与によって内因性HGFの作用をブロックすると表皮の再生や血管新生が抑制され治癒が遅延する(非特許文献15)。
しかし、上記文献には、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFについては記載も示唆もされていない。
また、内因性HGFが肉芽増生および血管新生に関与することは記載されているが(非特許文献15、16)、HGFを投与した場合かかる外因性HGFが同一の現象を引き起こすか否かについては全く検討されていないうえに、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFについて記載も示唆もされていない。
さらに、本発明者らは検討を重ねて、本発明を完成した。
(1) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有することを特徴とする皮膚潰瘍予防治癒用組成物、
(2) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有することを特徴とする血管新生促進用組成物、
(3) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有することを特徴とする肉芽増生促進用組成物、
(4) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFが次のいずれかである前記(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物;
(a)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質;または
(b)配列表の配列番号1において、1乃至数個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質、
に関する。
(5) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を含有することを特徴とする皮膚潰瘍予防治癒用組成物、
(6) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を含有することを特徴とする血管新生促進用組成物、
(7) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を含有することを特徴とする肉芽増生促進用組成物、
(8) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子が、次のいずれかのDNAからなる遺伝子である、前記(5)〜(7)のいずれかに記載の組成物;
(a)配列表の配列番号2に記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列表の配列番号2において、1乃至数個の塩基が欠失、置換または付加された塩基配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードするDNA;
(c)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA;または
(d)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと少なくとも70%以上の相同性を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA、
に関する。
(9) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、皮膚潰瘍を治療する方法、
(10) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、血管新生を促進する方法、
(11) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、肉芽増生を促進する方法、
(12) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFが次のいずれかである前記(9)〜10のいずれかに記載の方法;
(a)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質;または
(b)配列表の配列番号1において、1乃至数個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質、
(13) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を哺乳動物に投与し、皮膚潰瘍を治療する方法、
(14) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、血管新生を促進する方法、
(15) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、肉芽増生を促進する方法、
(16) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子が、次のいずれかのDNAからなる遺伝子である、前記(13)〜(15)のいずれかに記載の方法;
(a)配列表の配列番号2に記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列表の配列番号2において、1乃至数個の塩基が欠失、置換または付加された塩基配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードするDNA;
(c)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA;または
(d)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと少なくとも70%以上の相同性を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA、
に関する。
(17) 皮膚潰瘍を治療するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFの使用、
(18) 血管新生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFの使用、
(19) 肉芽増生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFの使用、
(20) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFが次のいずれかである前記(17)〜(19)のいずれかに記載の使用;
(a)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質;または
(b)配列表の配列番号1において、1乃至数個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質、
(21) 皮膚潰瘍を治療するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子の使用、
(22) 血管新生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子の使用、
(23) 肉芽増生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子の使用、
(24) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子が、次のいずれかのDNAからなる遺伝子である、前記(21)〜(23)のいずれかに記載の使用;
(a)配列表の配列番号2に記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列表の配列番号2において、1乃至数個の塩基が欠失、置換または付加された塩基配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードするDNA;
(c)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA;または
(d)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと少なくとも70%以上の相同性を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA、
に関する。
(25) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有する密封型創傷被覆材、
(26) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有する組成物と、皮膚潰瘍部分からの滲出液を吸収しうる密封型創傷被覆材とを有することを特徴とする皮膚潰瘍治療用キット、
(27) 皮膚潰瘍部分からの滲出液を吸収しうる密封型創傷被覆材で創傷面を覆い、前記皮膚潰瘍部分を湿潤環境下に保ち、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを、密封型創傷被覆材中または、密封型創傷被覆材と創傷面の間に置くことを特徴とする皮膚潰瘍の治療方法、
に関する。
また、上記医薬品は、密封型創傷被覆材と共に使用することにより、皮膚潰瘍部分を湿潤環境下に保つと共にヒト組換えHGFが密封状態で皮膚潰瘍面で接触できるため、組織修復の促進をはかることができる。
遺伝子組み換え技術等を用いて本発明に用いるヒト組換えHGFを生産する方法としては公知の方法を用いてよく、例えば「Biochemical Biophysical Research Communications, 172, 321-327 (1990)」(非特許文献17)に記載されている方法が好適である。
生体内から本発明のヒト組換えHGFを単離・精製する方法としては、例えば比較的高濃度にHGFを含む成熟肝細胞や血小板をトロンビン処理し、血小板外へ分泌されるHGFを取得後、イオン交換クロマトグラフィー、ヘパリンセファロースによるアフィニティクロマトグラフィーまたは逆相高速液体クロマトグラフィー等を用いて精製する方法等が挙げられる。通常はヒトの組織または細胞を用いて本発明のヒト組換えHGFを単離・精製するが、単離されるHGFが本発明の上記条件を満たす限り、ヒト以外の哺乳動物、例えばラット、モルモット、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、サル等の組織または細胞をHGFの単離・精製のために用いてもよい。
例えば、本発明で用いられるヒト組換えHGFのC末端のカルボキシル基は、アミド化、エステル化またはイオン化されていてもよい。具体的には、C末端のカルボキシル基(−COOH)がカルボキシレート(−COO−)、アミド(−CONH2)またはエステル(−COOR)に置換されていてもよい。ここでエステルにおける置換基Rとしては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはn−ブチルなどのC1−6アルキル基;例えばシクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3−8シクロアルキル基;例えばフェニル、α−ナフチルなどのC6−12アリール基;例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C1−2アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなどのα−ナフチル−C1−2アルキル基などのC7−14アラルキル基;ピバロイルオキシメチル基などが挙げられる。さらに、本発明で用いられるヒト組換えHGFがC末端以外にカルボキシル基を有している場合、上記と同様にカルボキシル基がアミド化、エステル化またはイオン化されていてもよい。
上記の配列番号2で表される塩基配列からなるDNAとハイブリダイズするDNAとして具体的には、配列番号2で表わされる塩基配列と約70%以上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩基配列を有するDNA等が挙げられる。ハイブリダイゼーションは、公知の方法、例えばモレキュラー・クローニング(Molecular Cloning, A laboratory Manual, Third Edition(J. Sambrook et al., Cold Spring Harbor Lab. Press, 2001:以下、モレキュラー・クローニング第3版と略す)に記載の方法等に従って行うことができる。また、市販のライブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の方法に従って行うことができる。
また、発現ベクターを後述するように宿主細胞に導入せず裸のベクターとして生体にin vivo導入する場合、使用される発現ベクターとしてはpCAGGS[Gene, 108, p193-200 (1991)]、pBK−CMV、pcDNA3.1、pZeoSV(インビトロゲン社、ストラジーン社)等のプラスミドが好ましい。
上記発現ベクターを導入する宿主としては、例えば、エシェリヒア属菌、バチルス属菌、ビフィズス菌、乳酸菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞などが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、Escherichia coli K12・DH1(Proc. Natl. Acad. Sci. USA,60巻,160 (1968))、JM103(Nucleic Acids Research,9巻,309(1981)),JA221(Journal of Molecular Biology,120巻,517 (1978))、HB101〔Journal of Molecular Biology,41巻,459 (1969)〕、C600(Genetics,39巻,440 (1954))、DH5α(Inoue,H.,Nojima,H.and Okayama,H., Gene, 96, 23-28 (1990))、DH10B(Proc. Natl. Acad. Sci. USA,87巻,4645−4649 (1990))等が挙げられる。バチルス属菌としては、例えばBacillus subtilis MI114(Gene,24巻,255 (1983)、Journal of Biochemistry,95巻,87 (1984))等が挙げられる。ビフィズス菌としては、例えばBifidobacterium longum、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium breve等が挙げられる。乳酸菌としては、例えばラクトバチラス属(Lactobacillus)、ストレプトコッカス属(Streptoccoccus)、ロイコノストック属(Leuconostoc)、ペディオコッカス属(Pediococcus)等が挙げられる。酵母としては、例えばSaccharomyces cerevisiae AH22、AH22R−,NA87−11A、DKD−5D、20B−12、Schizosaccharomyces pombe NCYC1913、NCYC2036、Pichia pastoris等が挙げられる。
動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−7、Vero、チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、CHO細胞と略記)、dhfr遺伝子欠損チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhfr−)細胞と略記)、マウスL細胞、マウスAtT−20、マウスミエローマ細胞、ラットGH3、ヒトFL細胞などが挙げられる。
錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤または顆粒剤などの固形製剤の製造には、例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、界面活性剤または滑沢剤などを製剤用添加物として用いることができる。賦形剤としては、例えば乳糖、白糖もしくはブドウ糖等の糖類、デンプン等のデンプン類、結晶セルロース等が挙げられる。結合剤としては、例えばグルコースやマルチトールなどの糖類もしくは糖アルコール類、デンプンなどの多糖類、ゼラチンなどの天然高分子類、メチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子化合物等が挙げられる。崩壊剤としては、例えば澱粉、アルギン酸ソーダ、コーンスターチ、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドンまたはクロスカルメロースナトリウム等が挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリン酸塩、タルク、ホウ酸末またはポリエチレングリコール等が挙げられる。界面活性剤としては、例えば脂肪酸エステル等が挙げられる。
また、クリーム剤とゲル剤の中間の性質を有するゲル状クリーム剤とするためには、上記のクリーム剤にゲル化剤および中和剤を加えればよい。
ここで、外用液剤としては、洗浄、注入、湿布、吸入、噴霧、浣腸、塗布、薬浴、清拭、消毒、点眼、洗眼、点耳または点鼻など外用に供する液体製剤が挙げられる。
本発明のヒト組換えHGFをコードする遺伝子は、上述のように製剤化せずに、そのままでまたは摂取促進のための補助剤とともに直接生体に投与することもできる。かかる投与方法は公知の方法に従って行ってよいが、例えばDNAを直接体内に導入するin vivo法、または投与されるヒト等からある種の細胞を体外に取り出して当該細胞にヒト組換えHGFをコードする遺伝子を導入し、その形質転換細胞を体内に戻すex vivo法がある(日経サイエンス、4月号、20-45(1994)、月間薬事、36、23-48(1994)、実験医学増刊、12、15(1994))。それぞれの方法において、本発明のヒト組換えHGFをコードする遺伝子を細胞に導入する方法としては、上述したようにアデノ随伴ウイルス、アデノウイルスベクター、レトロウイルスベクター等の発現ベクターに遺伝子を含有させて該発現ベクター等を細胞に導入する遺伝子導入方法、トランスフェクション、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、形質導入、細胞融合、DEAEデキストラン、リン酸カルシウム沈殿、遺伝子銃で担体(金属粒子等)とともにDNAを細胞内に導入する方法等(Wu et al.,J. Blol. Chem. 267, 963-967(1992)、Wu et al.,J. Blol. Chem. 263, 14621-14624, (1988)、Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 88, 2726-2730 (1991))が挙げられる。またリポソーム等を用いる場合には、リポソーム法、HVJ−リポソーム法、陽イオン性リポソーム法、リポフェクチン法、リポフェクトアミン法等が挙げられる。中でも、導入効率の観点から、アデノウイルスベクターまたはレトロウイルスベクターを用いる遺伝子導入方法が望ましい。
(1)本発明のヒト組換えHGFの作製
「Seki, T., Ihara, I., Sugimura, A., Shimonishi, M., Nishizawa, T., Asami, O., Hagiya, M., Nakamura, T. and Shimizu, S., “Isolation and expression of cDNA for different forms of hepatocyte growth factor from human leukocyte.”, Biochemical Biophysical Research Communications, 172, 321-327 (1990)」に記載の方法に従って、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを発現ベクターを導入したCHO細胞の培養上清から精製した。ヒト組換えHGFの精製度はSDSゲル電気泳動後のタンパク質染色から98%以上であった。なお、前記第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFのアミノ酸配列を配列番号1に示す。
糖尿病を自然発症する変異マウス(C57BL/KsJ−db/db、10週齢の雌)を実験に使用した。各マウスの背部に2カ所、パンチバイオプシー(皮膚生検採取用器具)を用いて直径6mmの皮膚全層欠損潰瘍モデルを作成した。その後透明の半透過性被覆材(BIOCLUSIVE, Johnson & Johnson MEDICAL)にて潰瘍部を覆った。全層欠損処置を行った日を0日目として、27ゲージの注射針を使用して被覆材の上から潰瘍部に(1)において調整したヒト組換えHGFの溶液または比較例としての生理食塩水(25μl)を潰瘍モデル作成直後から連日投与した。ヒト組換えHGFの投与量は10μg/潰瘍/日である。マウスを潰瘍モデル作成後、7日目、14日目、21日目ならびに28日目に潰瘍部の解析を行った。
血管の組織染色を行う場合、70%エタノールにて固定パラフィン包埋した切片を0.1%トリプシンにて室温で10分間処理し、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)による洗浄後、3%過酸化水素を含むPBSにて30分間処理した。次に切片を抗CD31/PECAM−1抗体(Phar Mingen社の抗体を50倍に希釈したもの)にて室温にて2時間インキュベートした後、ビオチン標識西洋ワサビパーオキシダーゼ結合抗ラットIgG抗体(DAKO社の抗体を200倍に希釈したもの)にて30分間インキュベートした。ジアミノベンチジンと過酸化水素を含む基質溶液中で酵素抗体反応を検出し、検出後ヘマトキシリンにて細胞核を染色した。切片の顕微鏡観察(100倍の視野)によって血管密度を定量した。
肉芽組織を測定する場合、ヘマトキシリンならびにエオジン染色した組織切片を使用した。潰瘍部表面に対して垂直になるように調製した組織切片の画像をコンピューターに取り込み、肉芽組織をトレースした後、NIH画像解析ソフトウエアーにて肉芽組織の面積を定量した。
潰瘍部の閉鎖(治癒)を測定するため、潰瘍部片縁をスライドガラス上にトレースした後、CCDカメラにてコンピューターに取り込み、NIH画像解析用ソフトウエアーを用いる画像解析によって潰瘍部の面積を定量した。潰瘍部の閉鎖率が0%は潰瘍部の閉鎖が認められない状態に相当し、100%は潰瘍部の閉鎖が完了したことに相当している。
(結果−1)ヒト組換えHGFによる血管新生の促進
血管新生は皮膚潰瘍の治癒を含め組織修復において重要な役割を担っていることから、血管新生に対するヒト組換えHGFの効果を解析した。皮膚潰瘍モデル作成7日後の組織切片を用いて免疫染色によって血管を検出した(図1Aに血管を染色した組織像を示す)。その結果、対照(生理食塩水投与群)での血管密度は33.4±6.0/mm2であったのに対して、10μg/潰瘍/日のヒト組換えHGF投与によって血管密度は59.6±4.5/mm2に促進された(図1B)。したがって、ヒト組換えHGFは血管新生を促進することが明らかとなった。
肉芽組織の増生に対するヒト組換えHGFの効果を調べた(図2A)。肉芽組織の増生は皮膚潰瘍モデル作成後7日目の組織切片を用いた画像解析によって測定した。その結果、皮膚潰瘍モデル作成後の組織を調べると、ヒト組換えHGFの投与によって肉芽組織の増生が認められた(図2A)。画像解析の結果、対照(生理食塩水投与群)においては肉芽組織の面積が1.30±0.15mm2であったのに対して、ヒト組換えHGFは容量依存的に肉芽組織の面積を促進し、10μg/潰瘍/日のヒト組換えHGF投与によって肉芽組織の面積は対照の2.3倍に増大し、ヒト組換えHGFは肉芽組織の増生を促進することが認められた(図2B)。
皮膚潰瘍部にヒト組換えHGF(10μg/潰瘍/日)を連日5日間投与した。その結果、ヒト組換えHGFによる容量依存的な潰瘍部の閉鎖(治癒)促進が2日後から認められた。潰瘍モデル作成10日後、生理食塩水を投与した対照の皮膚においては、潰瘍閉鎖率(治癒率)が41.1±6.8%であった。これに対して、10μg/潰瘍/日のヒト組換えHGF投与によって潰瘍閉鎖率(治癒率)が85.0±4.0%に促進された。また、対照(生理食塩水投与群)では潰瘍部の閉鎖(治癒)完了に21日要したのに対して、10μg/潰瘍/日のヒト組換えHGF投与によって14日において潰瘍部の閉鎖(治癒)完了が認められた(図3)。
Claims (27)
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有することを特徴とする皮膚潰瘍予防治癒用組成物。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有することを特徴とする血管新生促進用組成物。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有することを特徴とする肉芽増生促進用組成物。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFが次のいずれかである請求項1〜3のいずれかに記載の組成物;
(a)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質;または
(b)配列表の配列番号1において、1乃至数個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質。 - 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を含有することを特徴とする皮膚潰瘍予防治癒用組成物。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を含有することを特徴とする血管新生促進用組成物。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を含有することを特徴とする肉芽増生促進用組成物。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子が、次のいずれかのDNAからなる遺伝子である、請求項5〜7のいずれかに記載の組成物;
(a)配列表の配列番号2に記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列表の配列番号2において、1乃至数個の塩基が欠失、置換または付加された塩基配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードするDNA;
(c)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA;または
(d)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと少なくとも70%以上の相同性を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA。 - 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、皮膚潰瘍を治療する方法。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、血管新生を促進する方法。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、肉芽増生を促進する方法。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFが次のいずれかである請求項9〜11のいずれかに記載の方法;
(a)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質;または
(b)配列表の配列番号1において、1乃至数個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質。 - 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子を哺乳動物に投与し、皮膚潰瘍を治療する方法。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、血管新生を促進する方法。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを哺乳動物に投与し、肉芽増生を促進する方法。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子が、次のいずれかのDNAからなる遺伝子である、請求項13〜15に記載の方法;
(a)配列表の配列番号2に記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列表の配列番号2において、1乃至数個の塩基が欠失、置換または付加された塩基配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードするDNA;
(c)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA;または
(d)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと少なくとも70%以上の相同性を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA。 - 皮膚潰瘍を治療するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFの使用。
- 血管新生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFの使用。
- 肉芽増生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFの使用。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFが次のいずれかである請求項17〜19のいずれかに記載の使用;
(a)配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するタンパク質;または
(b)配列表の配列番号1において、1乃至数個のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質。 - 皮膚潰瘍を治療するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子の使用。
- 血管新生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子の使用。
- 肉芽増生を促進するための医薬を製造するための、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子の使用。
- (24) 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFをコードする遺伝子が、次のいずれかのDNAからなる遺伝子である、請求項21〜23のいずれかに記載の使用;
(a)配列表の配列番号2に記載の塩基配列からなるDNA;
(b)配列表の配列番号2において、1乃至数個の塩基が欠失、置換または付加された塩基配列を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードするDNA;
(c)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと相補的な塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA;または
(d)配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有するDNAと少なくとも70%以上の相同性を有し、かつHGF活性を有するタンパク質をコードする塩基配列からなるDNA。 - 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有する密封型創傷被覆材。
- 第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを含有する組成物と、皮膚潰瘍部分からの滲出液を吸収しうる密封型創傷被覆材とを有することを特徴とする皮膚潰瘍治療用キット。
- 皮膚潰瘍部分からの滲出液を吸収しうる密封型創傷被覆材で創傷面を覆い、前記皮膚潰瘍部分を湿潤環境下に保ち、第一クリングルドメインにおいて5個のアミノ酸残基が欠損しているヒト組換えHGFを、密封型創傷被覆材中または、密封型創傷被覆材と創傷面の間に置くことを特徴とする皮膚潰瘍の治療方法。
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