JPWO2005016721A1 - ステアリングホイール装置 - Google Patents

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    • H01H21/10Casing of switch constituted by a handle serving a purpose other than the actuation of the switch

Abstract

ステアリングホイール装置において、ドライバが回動部126をいずれかの方向に回動させると、突出部材1241が弾性部材1218bを撓ませ、さらには、弾性部材1218bの先端がスイッチ1217bのボタンを押す。これにより、スイッチ1217bは信号を出力する。また、ボタンが押された瞬間に反作用により、逆方向への力がドライバの手には伝わるので、ドライバはボタンが押されたことを認識することができる。

Description

本発明は、ステアリングホイール装置に関し、より特定的には、車載機器を操作するための操作器が取り付けられたステアリングホイール装置に関する。
ステアリングホイール装置は、車両の操舵システムにおけるマンマシンインターフェイスであって、例えば、特開2000−182464号公報(以下、第1文献と称す)及び実開昭61−159242公報(以下、第2文献と称す)に開示されている。
第1文献に開示されたステアリングホイール装置は、ホイールと、圧電ケーブルと、コントローラとを備える。ホイールは、車両の操舵のためにドライバが運転時に握る、環状のフレームである。圧電ケーブルは、ホイールの周囲に沿って配設され、圧力が自身に加わると信号を出力する。コントローラは、圧電ケーブルの出力信号に基づいて、車載機器を制御するための制御信号を生成する。
また、第2文献に開示されたステアリングホイール装置は、ホイールと、異方性感圧スイッチとを備える。ホイールは、環状のフレームであって、ホイールの芯金は、圧縮変形可能な外被体で覆われる。異方性感圧スイッチは、外被体の内部に埋め込まれる。ホイールにおいて、異方性感圧スイッチが埋め込まれる部分をドライバが握った結果、芯金を中心としたねじり力が発生する。このようなねじり力により、異方性感圧スイッチは閉じ、信号を出力する。
しかしながら、第1文献及び第2文献に開示されたステアリングホイール装置では、外被材で覆われた圧電ケーブル及び異方性感圧スイッチが採用されているので、車載機器を操作するために、外被材をどの程度の力で握ればならないのか、ドライバには分かりにくい。
それ故に、本発明の目的は、より簡単に車載機器を操作可能な操作器が取り付けられたステアリングホイール装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るステアリングホイール装置は、ホイール部と、ホイール部に取り付けられており、所定の機器を操作するための操作器とを備える。ここで、操作器は、所定の回転軸を中心として回動可能な回動部と、回動部の回動に応答して信号を出力する、少なくとも一つのスイッチとを含む。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリングホイール装置1を示す模式図である。
図2は、図1に示すステアリングホイール装置1の説明に用いられる3次元座標系を示す模式図である。
図3Aは、図1に示すホイール部11の一部分をzx平面で切断した時の縦断面を示す模式図である。
図3Bは、図1に示すホイール部11の一部分をxy平面で切断した時の部分的な横断面図である。
図4は、図1に示す操作器12の分解斜視図である。
図5Aは、図4に示す第1支持部材121の側面図である。
図5Bは、図5Aの矢印L1の方向から第1支持部材121を見たときの底面図である。
図5Cは、図5Bの矢印L2の方向から第1支持部材121を見たときの正面図である。
図5Dは、図5Bに示す面P2で第1支持部材121を切った時の断面を矢印L2の方向から見たときの断面図である。
図6A及び図6Bは、上述のスイッチ1217a及び弾性部材1218aを示す模式図である。
図7Aは、図4に示す第2支持部材122の左側面図である。
図7Bは、図7Aの矢印L3の方向から第2支持部材122を見たときの上面図である。
図7Cは、図7Bの矢印L4の方向から第2支持部材122を見たときの正面図である。
図8Aは、図4に示す第1回動部材123の側面図である。
図8Bは、図8Aの矢印L5の方向から第1回動部材123を見たときの上面図である。
図8Cは、図8Bの矢印L6の方向から第1回動部材123を見たときの正面図である。
図9Aは、図4に示す第2回動部材124の側面図である。
図9Bは、図9Aに示す中心軸C2を含むxy平面に平行な面P3で切断した時の第2回動部材124を図9Aに示す矢印L7から見たときの断面図である。
図9Cは、図9Bに示す矢印L8の方向から第2回動部材124を見たときの正面図である。
図9Dは、図9Cに示す突出部材1241周辺の拡大図である。
図10は、図1に示す操作器12を構成する支持部125を示す模式図である。
図11は、図1に示す操作器12を構成する回動部126を示す模式図である。
図12Aは、図11に示す回動部126が中立位置にあるときの状態を示す模式図である。
図12B及び図12Cは、図11に示す回動部126を正方向及び逆方向に回動させた時の状態を示す模式図である。
図13は、ステアリングホイール装置1を応用した音量調節システムの構成を示すブロック図である。
図14は、図13に示すMPU14の動作を示すフローチャートである。
図15は、図1に示す操作器12の代替例を示す模式図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリングホイール装置1を示す模式図である。ステアリングホイール装置1は、車両の操舵系におけるマンマシンインターフェイスであって、ホイール部11と、操作器12とを備える。
ホイール部11は、車両の操舵のためにドライバが運転時に握る、略環状のフレームである。ここで、図2は、本ステアリングホイール装置1の説明に用いられる3次元座標系を示す模式図である。図2において、ホイール部11は、軸C1を中心として、平面P1(左下がりのハッチング部分)内で回転する。3次元座標系において、z軸は、ホイール部11の回転中心C1を通過し、平面P1に直交する。また、x軸は、平面P1に含まれ、車両が直進中におけるホイール部11の上端及び下端を通過し、かつz軸と直交する。また、y軸は、z軸及びx軸の双方と直交する。なお、本実施形態では、平面P1はxy平面に含まれる。
ここで、図3Aは、図1のホイール部11の一部分をzx平面で切断した時の縦断面を示す模式図である。また、図3Bは、図1のホイール部11の一部分をxy平面で切断した時の部分的な横断面図である。以下、図3A及び図3Bを参照して、ホイール部11の具体的な構造について説明する。図3A及び図3Bにおいて、ホイール部11は、芯材111と、外被材112とを含む。
芯材111は、例えばダイキャストからなり、略環状の外形を有する。説明の便宜上、芯材111において、中心C1から最内周及び最外周までの距離は実質的にr1及びr2(図3B参照)であると仮定する。さらに、芯材111の縦断面の形状は実質的に直径φ1(図3A参照)の円形であると仮定する。
外被材112は、例えばウレタンからなり、芯材111において操作器12が取り付けられる部分(以下、取り付けスペースと称する)113を除いて、芯材111の全周囲を覆う。ここで、説明の便宜上、外被材112において、中心C1から最内周及び最外周までの距離は実質的にr3及びr4(図3B参照)と仮定する。また、外被材112について、縦断面の形状は実質的に直径φ2(図3A参照)の円形であると仮定する。ここで、上述の平面P1は、芯材111の縦断面の各中心点を含み、xy平面に含まれるとさらに仮定する。
なお、外被材112は一般的に、ドライバがホイール部11を握りやすい外形を有するが、本実施形態では、便宜上、外被材112の外形は部分環状であると仮定する。以上の部分環状のギャップが上述の取り付けスペース113となる。取り付けスペース113は、外被体112の2つの端面112a及び112bの間に確保されることになるが、本実施形態では、2端面112a及び112bは好ましくは互いに平行で、それら2端面の間隔はδであると仮定する。
また、取り付けスペース113は、一般的なドライバが運転時にホイール部11を握る部分よりも、ホイール部11の外周に沿ってx軸方向よりの位置に形成されることが好ましい。これにより、ドライバが運転時に操作器12に触れ難いようにすることができる。なお、図3Bでは、取り付けスペース113はx軸を基準として右側に確保されているが、左側に確保されても良い。
操作器12は、車載機器を操作するためのスイッチユニットであって、上述の取り付けスペース113に取り付けられる。ここで、図4は、図1に示す操作器12の分解斜視図である。図4において、操作器12は、第1支持部材121と、第2支持部材122と、第1回動部材123と、第2回動部材124とを備える。
ここで、図5Aは、第1支持部材121の側面図である。図5Bは、図5Aの矢印L1の方向から第1支持部材121を見たときの底面図である。図5Cは、図5Bの矢印L2の方向から第1支持部材121を見たときの正面図である。さらに、図5Dは、図5Bに示す面P2で第1支持部材121を切った時の断面を矢印L2の方向から見たときの断面図である。以下、以上の図5A−図5Dを参照して、第1支持部材121の形状を大略的に説明する。図5A−図5Dにおいて、第1支持部材121は、本体1211aと、第1リブ1212aと、第2リブ1213aとを備える。本体1211aは大略的に下記のような形状を有する。つまり、底面の直径がα4(図5B及び図5Cを特に参照)でかつ高さがδ(図5Bを特に参照)の円柱形状の部材が、その中心軸に沿って切断され、これによって得られる半円柱形状を本体1211aは有する。なお、便宜上、以降、上述の円柱の中心軸にはC2という参照符号(図5Dを参照)を付けて用いる。以上のような本体1211aにおいて、長方形状の底面には、芯材111の一部分を収容可能な溝1216aが形成される。ここで、溝1216aの両端は、図5Cに示すように、半円形状を有しており、その直径はφ1である。
第1リブ1212aは大略的に、本体1211aにおける曲面の一端部分から、好ましくは垂直に突出しており、外径がφ2(図5Bを特に参照)でかつ厚さがα1(図5Aを特に参照)の半環状形状を有する部材である。
第2リブ1213aは大略的に、本体1211aにおける曲面の他端部分から、好ましくは垂直に突出しており、外径がφ2でかつ厚さがα2(図5Aを特に参照)の部分環状形状を有する。具体的には、図5Dに特に示すように、第2リブ1213aは、本体1211aの底面を基準として、角度θ1から180°の範囲内に形成される。
また、以上の本体1211aの他端部分には、後述する弾性部材1218aを収容するためのスペース(以下、収容スペースと称する)1215aが形成される。具体的には、収容スペース1215aは、本体1211aに形成される溝状の空間である。収容スペース1215aは、本体1211aの底面を基準として、0°から角度θ1の範囲内に形成される(図5Dを特に参照)。また、収容スペース1215aについて、幅は、図5Aに示すようにα3であり、深さは、図5Bに示すようにα6である。また、図5Aに示すように、収容スペース1215aの一側面は、本体1211aの他端側の半円形面から、概ね距離(α2−α3)/2だけ離れている。
また、図5A−図5Dにおいて、第2リブ1213aの上端部分には、後述するスイッチ1217aを設置するためのスペース(以下、設置スペースと称する)1214aが形成される。具体的には、設置スペース1214aは、第2リブ1213aの部分環状面に形成される略直方体形状の空間である。設置スペース1214aは、図5Dに特に示すように、本体1211aの底面を基準として、角度θ1から角度θ2の範囲内に形成される。さらに、本実施形態では例示的に、設置スペース1214aは、収容スペース1215aと実質的に同じ幅α3を有する(図5Aを特に参照)。また、設置スペース1214aの深さはα5である(図5Bを特に参照)。また、設置スペース1214aの一側面もまた、収容スペース1215aと同様に、本体1211aの他端側の半円形面から、概ね距離(α2−α3)/2だけ離れている(図5Aを特に参照)。
また、第1支持部材121はさらに、スイッチ1217a及び弾性部材1218aを備える。ここで、図6A及び図6Bは、上述のスイッチ1217a及び弾性部材1218aを示す模式図である。図6Aにおいて、スイッチ1217aは、設置スペース1214aに固定される。以上のスイッチ1217aは、ボタンが押されることに応答して、所定の信号を発生する。
また、弾性部材1218aは、収容スペース1215aに固定され、後述する第2回動部材124の突出部材1241(図示せず)からの力を受けることにより、図6Bに示すように、スイッチ1217aのボタンを押すことが可能な形状を有する。より具体的には、弾性部材1218aは少なくとも、図6Aに示すように、固定部12181aと、環状部12182aと、連結部12183aと、突出部12184aとを含む。固定部12181aは、第2リブ1213aの上端面に固定される。環状部12182aは弾性を有しており、その一端が固定部12181aと繋がっている。連結部12183aは、略長方形の形状を有しており、その一端が環状部12182aの他端と繋がっている。ここで、連結部12183aは実質的に、外部から力を与えられていない状態の時、中心軸C2を中心として、本体1211aの底面を角度θ3だけ回転させた平面に含まれる。ここで、θ3は少なくとも0°より大きく、かつ角度θ1より小さい値に選ばれる。また、連結部12183aの長さは、α7に選ばれる。また、突出部12184aは、スイッチ1217aを押すことが可能な部材であって、例えば、連結部12183aの他端から垂直に突出する。
図7Aは、第2支持部材122の左側面図である。図7Bは、図7Aの矢印L3の方向から第2支持部材122を見たときの上面図である。図7Cは、図7Bの矢印L4の方向から第2支持部材122を見たときの正面図である。図7A−図7Cにおいて、第2支持部材122は、xy平面を基準として、第1支持部材121と対称な形状を有する。それ故、第2支持部材122において、第1支持部材121の構成に相当するものには、同一の名称及び参照符号を割り当て、それぞれの説明を省略する。ただし、図7A−図7Cにおいては、明確化の観点から、第2支持部材122が有する各構成の参照符号には、添え字として「b」が割り当てられる。例えば、第2支持部材122が有するスイッチは、スイッチ1217bと表記される。
図8Aは、第1回動部材123の側面図である。図8Bは、図8Aの矢印L5の方向から第1回動部材123を見たときの上面図である。図8Cは、図8Bの矢印L6の方向から第1回動部材123を見たときの正面図である。以下、図8A−図8Cを参照して、第1回動部材123の形状を説明する。図8A−図8Cにおいて、第1回動部材123は、半管状形状を有しており、第1円弧面1231aと、第2円弧面1232aと、第3円弧面1233aとを備える。第1回動部材123は大略的に以下のような外形を有する。まず、ホイール部11と実質的に同じ内周側の半径r3及び外周側の半径r4有する環状部材を、距離がδだけ離れた平行な二面で切断することにより、部分環状部材が得られる。このような部分環状部材を、一方及び他方の端面の中心同士を通過する鉛直面に沿って切断することにより、2分割された部分環状部材が得られる。分割された2個の内、一方の部分環状部材を加工して、第1円弧面1231aと、第2円弧面1232aと、第3円弧面1233aとが形成され、その結果、第1回動部材123が得られる。
具体的には、図8A−図8Cに示すように、第1円弧面1231aは、上述の半部分環状部材の一端面から、x軸に沿って距離α1だけ離れた範囲の間に形成される。第1円弧面1231aにおいて、円弧の両端は、直径の両端に一致する。ここで、円弧の直径は実質的にφ2である。
また、第2円弧面1232aは、上述の距離α1の部分から、x軸に沿って距離(δ−(α1+α2))だけ離れた範囲の間に形成される。第2円弧面1232aにおいて、円弧の両端は、長さα4の直径に一致する。
また、第3円弧面1233aは、上述の半部分環状部材の他端面から、x軸に沿って距離α2だけ離れた範囲の間に形成される。第3円弧面1233aにおいて、円弧の両端は、長さφ2の直径に一致する。
さらに、以上の第1−第3円弧面1231a−1233aは互いに同じ中心軸C2(前述,図6Bを参照)を共有する。
図9Aは、図4に示す第2回動部材124の側面図である。図9Bは、図9Aに示す中心軸C2を含むxy平面に平行な面P3で切断した時の第2回動部材124を図9Aに示す矢印L7から見たときの断面図である。図9Cは、図9Bに示す矢印L8の方向から第2回動部材124を見たときの正面図である。図9A−図9Cにおいて、第2回動部材124は、上述の分割された2個の内、他方の部分環状部材を加工することにより得られる。具体的には、第2回動部材124には、上述の第1円弧面1231a、第2円弧面1232a及び第3円弧面1233aとzx平面を基準にして対称な形状を有する第1円弧面1231b、第2円弧面1232b及び第3円弧面1233bが形成される。
また、第2回動部材124はさらに、第3円弧面1233bから突出する突出部材1241をさらに備える。ここで、図9Dは、図9Cに示す突出部材1241周辺の拡大図である。図9A−図9Dにおいて、突出部材1241は大略的には、第3円弧面1233bから、好ましくは垂直に突出する部分環状の形状を有する。以上のような突出部材1241において、幅はα3であり、中心軸C2からの外径及び内径はφ2/2及びφ3である。ここで、φ3は少なくとも、φ2よりも小さく、φ1よりも大きい。ただし、後述するように、第1回動部材123及び第2回動部材124の回転に伴って、突出部材1241は、弾性部材1218a及び1218bのいずれか一方を押す。これに伴って、弾性部材1218a及び1218bは、スイッチ1217a及び1217bを押すので、φ3は、第1回動部材123及び第2回動部材124が初期位置にある状態でスイッチ1217a及び1217bを押さない値に選ばれる。
また、突出部材1241は、図9Dに特に示すように、面P3を基準として互いに対称な形状を有しており、一方の長方形状の端面は、中心軸C2を中心として、面P3を角度+θ3だけ回転させた平面に含まれる。同様に、突出部材1241の他端面は、面P3を角度−θ3だけ回転させた平面に含まれる。ここで、θ3は少なくとも0°より大きく、かつ角度θ1より小さい値に選ばれる。より具体的には、θ3は、第1回動部材123及び第2回動部材124が初期位置にある状態でスイッチ1217a及び1217bを押さない値に選ばれる。
以上のような構造を有する第1支持部材121、第2支持部材122、第1回動部材123及び第2回動部材124は、以下のように組み合わされる。まず、図4に示すように、芯材111において、取り付けスペース113で露出している部分を、第1支持部材121の溝1216a及び第2支持部材122の溝1216bで挟み込み、かつ、第1支持部材121及び第2支持部材122の側面同士を合わせた状態で、両者は固定される。ここで、両側面同士を正確に位置合わせした状態で第1支持部材121及び第2支持部材122を固定するために、いずれか一方の側面には少なくとも2個のボス(図示せず)が形成されることが好ましい。この場合、他方の側面において、少なくとも2個のボスに対応する位置には、各ボスの形状に対応した穴が形成される。これにより、各ボスを対応する穴にはめ込むことにより、第1支持部材121及び第2支持部材122の側面同士を正確かつ簡単に位置合わせできるようになる。
以上のように固定された状態の第1支持部材121及び第2支持部材122からなる部材を、図10に示すように、支持部125と称する。この時、芯材111は環状形状を有するため、支持部125は、芯材111に対して回動しない。また、図10に示すように、支持部125は、本体1211a及び1211bそれぞれの外周面により構成される円筒面を有する。
以上のような円筒面を、図11に示すように、第1回動部材123が有する第2円弧面1232a及び第2回動部材124が有する第2円弧面1232bで挟み込み、かつ第1回動部材123の上端面及び第2回動部材124の下端面同士を合わせた状態で、第1回動部材123及び第2回動部材124は固定される。ここで、上端面及び下端面同士を正確に位置合わせした状態で第1回動部材123及び第2回動部材124を固定するために、上端面及び下端面のいずれか一方には少なくとも2個のボス(図示せず)が形成されることが好ましい。この場合、上端面及び下端面のいずれか他方において、少なくとも2個のボスに対応する位置には、各ボスの形状に対応した穴が形成される。これにより、各ボスを対応する穴にはめ込むことにより、第1回動部材123の上端面及び第2回動部材124の下端面を正確かつ簡単に位置合わせできるようになる。
以上のように固定された状態の第1回動部材123及び第2回動部材124からなる部材を、図11に示すように回動部126と称する。ここで、回動部126は、第2円弧面1232a及び1232bから構成される円筒面を有する。回動部126側の円筒面と、支持部125側の円筒面とは実質的に同じ直径α4を有するので、回動部126は、支持部125の中心軸C2を中心にして回転可能となる。このような回動部126を回動しやすくするために、少なくとも回動部126及び支持部125の円筒面は摩擦係数の小さな樹脂で形成されることが好ましい。
以上のようにして組み立てられた操作器12では、第1リブ1212a及び第1リブ1212bは、回動部126の位置がx軸の正方向にずれないようにするためのストッパーの機能を有する。また、第2リブ1213a及び第2リブ1213bは、回動部126の位置がx軸の負方向にずれないようにする。従って、回動部126は、中心軸C2を中心として、矢印L9及びL10のいずれかの方向に回動するだけである。ここで、以下の説明では、矢印L9の方向を正方向と称し、矢印L10の方向を逆方向と称する。
ここで、図12A−図12Cは、図11に示す面P2で操作器12を切断した時の部分的な断面を示す断面図である。図12Aにおいて、回動部126に回転方向の力が加わっていない場合、突出部材1241の両側面は面P3を±θ3の角度だけ回転させた面内に含まれ(図9D参照)、また、連結部12183a及び12183bは、本体1211aの側面を角度θ3だけ回転させた平面に含まれる(図6A参照)。従って、回動部126に回転方向への力が加わっていない場合、突出部材1241は、連結部12183a及び12183bに挟み込まれた状態で動かないように支持される。以下、このような回動部126の静止位置を中立位置と称する。以上のことから、弾性部材1218a及び1218bは、回動部126を中立位置に静止させる機能を有することが分かる。
以上のような状態で、ドライバが回動部126を図11の矢印L9の正方向に回動させると、図12Bに示すように、突出部材1241が弾性部材1218bを撓ませ、さらには、弾性部材1218bの先端がスイッチ1217bのボタンを押す。これにより、スイッチ1217bは信号を出力する。また、ボタンが押された瞬間に反作用により、逆方向への力がドライバの手には伝わるので、ドライバはボタンが押されたことを認識することができる。
ここで、逆方向により大きな力を発生させると、ボタンが押されたことをドライバはより明確に認識することができる。このような認識度を向上させるためには、スイッチ1217bが押されると同時に、突出部材1241の端面の一部が第2リブ1213bを構成する端面の一部に当たるように、突出部材1241及び第2リブ1213bが構成されることが好ましい。
逆に、ドライバが回動部126を図11の矢印L10で示す逆方向に回動させると、図12Cに示すように、弾性部材1218aの先端がスイッチ1217aのボタンを押し、その結果、スイッチ1217aからは信号が出力される。また、ボタンが押された瞬間に、正方向への力がドライバの手には伝わるので、ドライバはボタンが押されたことを認識することができる。
ここで、正方向により大きな力を発生させるために、スイッチ1217aが押されると同時に、突出部材1241の端面の一部が第2リブ1213aを構成する端面の一部に当たるように、突出部材1241及び第2リブ1213aが構成されることが好ましい。
また、回動部126の回動トルクは、ホイール部11の操舵を行う際に回動部126が回転せず、さらに回動部126の操作をドライバがスムーズに行える値に設定されることが好ましい。そのような値としては0.15N・mが例示的に挙げられるが、実際には、車両毎でパワーステアリング機構の特性が異なるため、回動トルクの値は車両に応じて適切な値に設定される。
以上のようなステアリングホイール装置1は例えば、図13に示すオーディオシステム13の音量調整に応用される。ここで、図13は、ステアリングホイール装置1を応用した音量調節システムの構成を示すブロック図である。図13において、音量調節システムは、ステアリングホイール装置1及びオーディオシステム13以外に、少なくとも、MPU14及び操舵角センサ15を備える。以上のステアリングホイール装置1、オーディオシステム13、MPU14及び操舵角センサ15はバスにより通信可能に接続される。
MPU14は、図示しないソフトウェアプログラムに従って動作して、オーディオシステム13の音量を調節する。また、操舵角センサ15は、車両の操舵角ρを定期的に検出して、検出した操舵角ρをMPU14に送信する。操舵角ρとは、初期位置を基準として、ステアリングホイール装置1のホイール部11が回転した角度である。初期位置は、どこに選ばれても良いが、好ましくは、車両のホイール部11が切られていない状態、つまり、車両が直進姿勢にある状態におけるホイール部11の位置を意味する。
図14は、以上の音調調節システムにおけるMPU14の動作を示すフローチャートである。図14において、MPU14は、操舵角センサ15から操舵角ρを受け取り、今回の操舵角ρがρ≦|ρref|を満たすか否かを判断する(ステップA1)。ここで、ρrefは、操作器12をドライバが安全に操作可能である、ホイール部11の操舵角である。ここで、操舵角ρが±30°の範囲内では、大抵のドライバはホイール部11を握り直すことはない。さらには、このような範囲内では、操作器12が操作不可能な位置に移動しない。このような観点から、ρrefの好ましい値として30°が選ばれる。
ステップA1での判断がNOの場合、ドライバは、ホイール部11を大きく切っている。つまり、このような場合、ドライバはホイール部11の握る位置を変更しており、操作器12にドライバの手がかかる可能性がある。その結果、たとえ前述のように回動トルクを設定していたとしても、ドライバの意図に反して、操作器12の回動部126が回転するおそれがある。このような場合、スイッチ1217a及び1217bのいずれか一方から信号が入ってくる可能性がある。ホイール部11を大きく切っている状態で、音量を調節すると、ドライバは、変化した音量に気を取られるので、このような音量調節は、車両の安全運転の観点から好ましくない。そのため、MPU14は、ステップA1でNOと判断した場合には、再度ステップA1に戻る。
逆に、MPU14は、ステップA1でYESと判断した場合、安全に音量調節可能な状況であることから、スイッチ1217a及び1217bのいずれかから信号が到着することを所定時間の間待機する(ステップA2)。
MPU14は、ステップA2で所定時間の間に信号を受信できなかった場合、ステップA1に戻る。なぜなら、あまりにも長時間信号の到着をMPU14が待ち続けると、ホイール部11の操舵角ρが変化している可能性があるためである。
ところで、ユーザは、オーディオシステム13の音量を調節したい場合、図11を参照して説明したように、回動部126を正方向又は逆方向に回転させる。この回転に応じて、スイッチ1217a及び1217bのいずれか一方から信号が出力される。MPU14は、ステップA2で信号を受信すると、今回受信した信号がスイッチ1217bから送られてきたものか否かを判断する(ステップA3)。
MPU14は、ステップA3でYESと判断した場合、オーディオシステム13からの音量を上げる(ステップA4)。この時、好ましくは、信号の立ち上がりから立ち下がりまでの時間(つまり、パルス幅)に応じて、MPU14はオーディオシステム13からの音量を上げ続けることが好ましい。
また、MPU14は、ステップA3でNOと判断した場合、スイッチ1217aから信号が送られてきたことになるので、ステップA4とは逆に、オーディオシステム13の音量を下げる(ステップA5)。この時も、パルス幅に応じて、オーディオシステム13からの音量を下げ続けることが好ましい。
以上のステップA4及びA5のいずれかが終了すると、MPU14はステップA1に戻る。
以上説明したように、本実施形態に係るステアリングホイール装置1によれば、回動部126は、中心軸C2を中心として所定範囲内で回動可能に構成されており、ユーザが、回動部126を回転させることにより、突出部材1241がスイッチ1217a及び1218bのボタンを押す。このように回動部126は所定範囲内で回動可能であることから、ユーザは、回動部126をどの程度回転させれば、スイッチ1217a及び1217bが押されるかを感覚的に把握しやすい。これによって、車載機器をより簡単にコントロール可能な操作器12が取り付けられたステアリングホイール装置1を提供することが可能となる。
また、回動部126は実質的に外被材112と同じ径を有している。そのため、ドライバは、敏感な指先を使って回動部126を操作するのではなく、指先よりも敏感ではない手の平と手首を使って操作することになる。そのため、ドライバがたとえ運転中に操作器12を操作したとしても、ドライバの注意が操作器12に向きにくくなる。
なお、回動部126において、ドライバが握る面には、外被材112と異なる色が着色されたり、ドライバが握る面は、外被材112と異なる材質の表皮材が巻かれたりすることが好ましい。表皮材の典型例としては、革、ゴム又はウレタンが挙げられる。また、表皮材には、多数の小さな穴が形成されていることがさらに好ましい。また、回動部126自体が外被材112と異なる材質で形成されることもまた好ましい。これにより、ドライバが操作器12の位置を、視覚又は触覚により認識し易くすることが可能となる。さらには、ステアリングホイール装置1のファッション性も向上させることが可能となる。
また、以上の実施形態では、便宜上、ホイール部11は、断面形状が円形の略環状形状を有すると仮定した関係で、操作器12もまた、断面形状が円形の部分環状形状を有するとして説明した。しかし、これに限らず、操作器12の外径形状は、どのような形状であっても構わない。上述したように、ホイール部11は一般的には、ドライバが握りやすい外形を有するので、操作器12もまた、このようなホイール部11に合わせた外形を有することが好ましい。また、芯材111の断面形状は円形に限られず、どのような形状であっても良い。
また、以上の実施形態では、車載機器の一例としてのオーディオシステム13の音量調整に操作器12が応用された場合について説明した。しかし、これに限らず、オーディオシステム13のミュートのオン・オフに操作器12が応用されても良い。さらに、オーディオシステム13の受信チャネル設定に操作器12が応用されても構わない。さらに、ナビゲーション装置の表示地図のスクロール、エアコンディショナーの温度調節又は風向調節、若しくはテレビジョン受像機の音量調節又はチャネル変更のために、操作器12が応用されても構わない。
また、以上の実施形態では、操作器12は、2個のスイッチ1217a及び1217bを備えていたが、これに限らず、スイッチは1個でも構わない。また、代替例として、図15に示すように、操作器12は、2方向へのディテクタスイッチ16を備えていてもよい。ディテクタスイッチ16は、左右方向に傾くように構成されたスティック161を含んでおり、回動部126の回転に応じて、左右いずれかの方向に傾く。その傾きに応答して、ディテクタスイッチ16からは、今回傾いた方向を特定する信号を出力する。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
本発明に係るステアリングホイール装置は、より簡単に車載機器を操作可能な操作器を有しており、車両用及びゲーム機用等の用途に適用できる。
本発明は、ステアリングホイール装置に関し、より特定的には、車載機器を操作するための操作器が取り付けられたステアリングホイール装置に関する。
ステアリングホイール装置は、車両の操舵システムにおけるマンマシンインターフェイスであって、例えば、特開2000−182464号公報(以下、第1文献と称す)及び実開昭61−159242公報(以下、第2文献と称す)に開示されている。
第1文献に開示されたステアリングホイール装置は、ホイールと、圧電ケーブルと、コントローラとを備える。ホイールは、車両の操舵のためにドライバが運転時に握る、環状のフレームである。圧電ケーブルは、ホイールの周囲に沿って配設され、圧力が自身に加わると信号を出力する。コントローラは、圧電ケーブルの出力信号に基づいて、車載機器を制御するための制御信号を生成する。
また、第2文献に開示されたステアリングホイール装置は、ホイールと、異方性感圧スイッチとを備える。ホイールは、環状のフレームであって、ホイールの芯金は、圧縮変形可能な外被体で覆われる。異方性感圧スイッチは、外被体の内部に埋め込まれる。ホイールにおいて、異方性感圧スイッチが埋め込まれる部分をドライバが握った結果、芯金を中心としたねじり力が発生する。このようなねじり力により、異方性感圧スイッチは閉じ、信号を出力する。
特開2000−182464号公報 実開昭61−159242号公報
しかしながら、第1文献及び第2文献に開示されたステアリングホイール装置では、外被材で覆われた圧電ケーブル及び異方性感圧スイッチが採用されているので、車載機器を操作するために、外被材をどの程度の力で握ればならないのか、ドライバには分かりにくい。
それ故に、本発明の目的は、より簡単に車載機器を操作可能な操作器が取り付けられたステアリングホイール装置を提供することである。
上記目的を達成するために、ステアリングホイール装置であって、予め定められた形状を有する芯材を少なくとも含むホイール部と、ホイール部に取り付けられており、所定の機器を操作するための操作器とを備える。ここで、操作器は、芯材に応じた形状を有する空間が形成されており、所定の中心軸を有する円筒外面を含む支持部と、支持部の円筒外面と実質的に同じ径の円筒内面を有しており、支持部の円筒外面上に、円筒内面がスライド可能に取り付けられ、その結果、中心軸を中心として回動する回動部と、回動部の回動に応答して信号を出力する、少なくとも一つのスイッチとを含む。また、支持部は、空間に芯材を収容し、その結果、芯材に固定される。
本発明の上記及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、以下に述べる本発明の詳細な説明を添付の図面とともに理解したとき、より明らかになる。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリングホイール装置1を示す模式図である。ステアリングホイール装置1は、車両の操舵系におけるマンマシンインターフェイスであって、ホイール部11と、操作器12とを備える。
ホイール部11は、車両の操舵のためにドライバが運転時に握る、略環状のフレームである。ここで、図2は、本ステアリングホイール装置1の説明に用いられる3次元座標系を示す模式図である。図2において、ホイール部11は、軸C1を中心として、平面P1(左下がりのハッチング部分)内で回転する。3次元座標系において、z軸は、ホイール部11の回転中心を通過し、平面P1に直交する。また、x軸は、平面P1に含まれ、車両が直進中におけるホイール部11の上端及び下端を通過し、かつz軸と直交する。また、y軸は、z軸及びx軸の双方と直交する。なお、本実施形態では、平面P1はxy平面に含まれる。
ここで、図3Aは、図1のホイール部11の一部分をzx平面で切断した時の縦断面を示す模式図である。また、図3Bは、図1のホイール部11の一部分をxy平面で切断した時の部分的な横断面図である。以下、図3A及び図3Bを参照して、ホイール部11の具体的な構造について説明する。図3A及び図3Bにおいて、ホイール部11は、芯材111と、外被材112とを含む。
芯材111は、例えばダイキャストからなり、略環状の外形を有する。説明の便宜上、芯材111において、中心C1から最内周及び最外周までの距離は実質的にr1及びr2(図3B参照)であると仮定する。さらに、芯材111の縦断面の形状は実質的に直径φ1(図3A参照)の円形であると仮定する。
外被材112は、例えばウレタンからなり、芯材111において操作器12が取り付けられる部分(以下、取り付けスペースと称する)113を除いて、芯材111の全周囲を覆う。ここで、説明の便宜上、外被材112において、中心C1から最内周及び最外周までの距離は実質的にr3及びr4(図3B参照)と仮定する。また、外被材112について、縦断面の形状は実質的に直径φ2(図3A参照)の円形であると仮定する。ここで、上述の平面P1は、芯材111の縦断面の各中心点を含み、xy平面に含まれるとさらに仮定する。
なお、外被材112は一般的に、ドライバがホイール部11を握りやすい外形を有するが、本実施形態では、便宜上、外被材112の外形は部分環状であると仮定する。以上の部分環状のギャップが上述の取り付けスペース113となる。取り付けスペース113は、外被体112の2つの端面112a及び112bの間に確保されることになるが、本実施形態では、2端面112a及び112bは好ましくは互いに平行で、それら2端面の間隔はδであると仮定する。
また、取り付けスペース113は、一般的なドライバが運転時にホイール部11を握る部分よりも、ホイール部11の外周に沿ってx軸方向よりの位置に形成されることが好ましい。これにより、ドライバが運転時に操作器12に触れ難いようにすることができる。なお、図3Bでは、取り付けスペース113はx軸を基準として右側に確保されているが、左側に確保されても良い。
操作器12は、車載機器を操作するためのスイッチユニットであって、上述の取り付けスペース113に取り付けられる。ここで、図4は、図1に示す操作器12の分解斜視図である。図4において、操作器12は、第1支持部材121と、第2支持部材122と、第1回動部材123と、第2回動部材124とを備える。
ここで、図5Aは、第1支持部材121の側面図である。図5Bは、図5Aの矢印L1の方向から第1支持部材121を見たときの底面図である。図5Cは、図5Bの矢印L2の方向から第1支持部材121を見たときの正面図である。さらに、図5Dは、図5Bに示す面P2で第1支持部材121を切った時の断面を矢印L2の方向から見たときの断面図である。以下、以上の図5A−図5Dを参照して、第1支持部材121の形状を大略的に説明する。図5A−図5Dにおいて、第1支持部材121は、本体1211aと、第1リブ1212aと、第2リブ1213aとを備える。本体1211aは大略的に下記のような形状を有する。つまり、底面の直径がα4(図5B及び図5Cを特に参照)でかつ高さがδ(図5Bを特に参照)の円柱形状の部材が、その中心軸に沿って切断され、これによって得られる半円柱形状を本体1211aは有する。なお、便宜上、以降、上述の円柱の中心軸にはC2という参照符号(図5Dを参照)を付けて用いる。以上のような本体1211aにおいて、長方形状の底面には、芯材111の一部分を収容可能な溝1216aが形成される。ここで、溝1216aの両端は、図5Cに示すように、半円形状を有しており、その直径はφ1である。
第1リブ1212aは大略的に、本体1211aにおける曲面の一端部分から、好ましくは垂直に突出しており、外径がφ2(図5Bを特に参照)でかつ厚さがα1(図5Aを特に参照)の半環状形状を有する部材である。
第2リブ1213aは大略的に、本体1211aにおける曲面の他端部分から、好ましくは垂直に突出しており、外径がφ2でかつ厚さがα2(図5Aを特に参照)の部分環状形状を有する。具体的には、図5Dに特に示すように、第2リブ1213aは、本体1211aの底面を基準として、角度θ1から180°の範囲内に形成される。
また、以上の本体1211aの他端部分には、後述する弾性部材1218aを収容するためのスペース(以下、収容スペースと称する)1215aが形成される。具体的には、収容スペース1215aは、本体1211aに形成される溝状の空間である。収容スペース1215aは、本体1211aの底面を基準として、0°から角度θ1の範囲内に形成される(図5Dを特に参照)。また、収容スペース1215aについて、幅は、図5Aに示すようにα3であり、深さは、図5Bに示すようにα6である。また、図5Aに示すように、収容スペース1215aの一側面は、本体1211aの他端側の半円形面から、概ね距離(α2−α3)/2だけ離れている。
また、図5A−図5Dにおいて、第2リブ1213aの上端部分には、後述するスイッチ1217aを設置するためのスペース(以下、設置スペースと称する)1214aが形成される。具体的には、設置スペース1214aは、第2リブ1213aの部分環状面に形成される略直方体形状の空間である。設置スペース1214aは、図5Dに特に示すように、本体1211aの底面を基準として、角度θ1から角度θ2の範囲内に形成される。さらに、本実施形態では例示的に、設置スペース1214aは、収容スペース1215aと実質的に同じ幅α3を有する(図5Aを特に参照)。また、設置スペース1214aの深さはα5である(図5Bを特に参照)。また、設置スペース1214aの一側面もまた、収容スペース1215aと同様に、本体1211aの他端側の半円形面から、概ね距離(α2−α3)/2だけ離れている(図5Aを特に参照)。
また、第1支持部材121はさらに、スイッチ1217a及び弾性部材1218aを備える。ここで、図6A及び図6Bは、上述のスイッチ1217a及び弾性部材1218aを示す模式図である。図6Aにおいて、スイッチ1217aは、設置スペース1214aに固定される。以上のスイッチ1217aは、ボタンが押されることに応答して、所定の信号を発生する。
また、弾性部材1218aは、収容スペース1215aに固定され、後述する第2回動部材124の突出部材1241(図示せず)からの力を受けることにより、図6Bに示すように、スイッチ1217aのボタンを押すことが可能な形状を有する。より具体的には、弾性部材1218aは少なくとも、図6Aに示すように、固定部12181aと、環状部12182aと、連結部12183aと、突出部12184aとを含む。固定部12181aは、第2リブ1213aの上端面に固定される。環状部12182aは弾性を有しており、その一端が固定部12181aと繋がっている。連結部12183aは、略長方形の形状を有しており、その一端が環状部12182aの他端と繋がっている。ここで、連結部12183aは実質的に、外部から力を与えられていない状態の時、中心軸C2を中心として、本体1211aの底面を角度θ3だけ回転させた平面に含まれる。ここで、θ3は少なくとも0°より大きく、かつ角度θ1より小さい値に選ばれる。また、連結部12183aの長さは、α7に選ばれる。また、突出部12184aは、スイッチ1217aを押すことが可能な部材であって、例えば、連結部12183aの他端から垂直に突出する。
図7Aは、第2支持部材122の左側面図である。図7Bは、図7Aの矢印L3の方向から第2支持部材122を見たときの上面図である。図7Cは、図7Bの矢印L4の方向から第2支持部材122を見たときの正面図である。図7A−図7Cにおいて、第2支持部材122は、xy平面を基準として、第1支持部材121と対称な形状を有する。それ故、第2支持部材122において、第1支持部材121の構成に相当するものには、同一の名称及び参照符号を割り当て、それぞれの説明を省略する。ただし、図7A−図7Cにおいては、明確化の観点から、第2支持部材122が有する各構成の参照符号には、添え字として「b」が割り当てられる。例えば、第2支持部材122が有するスイッチは、スイッチ1217bと表記される。
図8Aは、第1回動部材123の側面図である。図8Bは、図8Aの矢印L5の方向から第1回動部材123を見たときの上面図である。図8Cは、図8Bの矢印L6の方向から第1回動部材123を見たときの正面図である。以下、図8A−図8Cを参照して、第1回動部材123の形状を説明する。図8A−図8Cにおいて、第1回動部材123は、半管状形状を有しており、第1円弧面1231aと、第2円弧面1232aと、第3円弧面1233aとを備える。第1回動部材123は大略的に以下のような外形を有する。まず、ホイール部11と実質的に同じ内周側の半径r3及び外周側の半径r4有する環状部材を、距離がδだけ離れた平行な二面で切断することにより、部分環状部材が得られる。このような部分環状部材を、一方及び他方の端面の中心同士を通過する鉛直面に沿って切断することにより、2分割された部分環状部材が得られる。分割された2個の内、一方の部分環状部材を加工して、第1円弧面1231aと、第2円弧面1232aと、第3円弧面1233aとが形成され、その結果、第1回動部材123が得られる。
具体的には、図8A−図8Cに示すように、第1円弧面1231aは、上述の半部分環状部材の一端面から、x軸に沿って距離α1だけ離れた範囲の間に形成される。第1円弧面1231aにおいて、円弧の両端は、直径の両端に一致する。ここで、円弧の直径は実質的にφ2である。
また、第2円弧面1232aは、上述の距離α1の部分から、x軸に沿って距離(δ−(α1+α2))だけ離れた範囲の間に形成される。第2円弧面1232aにおいて、円弧の両端は、長さα4の直径に一致する。
また、第3円弧面1233aは、上述の半部分環状部材の他端面から、x軸に沿って距離α2だけ離れた範囲の間に形成される。第3円弧面1233aにおいて、円弧の両端は、長さφ2の直径に一致する。
さらに、以上の第1−第3円弧面1231a−1233aは互いに同じ中心軸C2(前述,図6Bを参照)を共有する。
図9Aは、図4に示す第2回動部材124の側面図である。図9Bは、図9Aに示す中心軸C2を含むxy平面に平行な面P3で切断した時の第2回動部材124を図9Aに示す矢印L7から見たときの断面図である。図9Cは、図9Bに示す矢印L8の方向から第2回動部材124を見たときの正面図である。図9A−図9Cにおいて、第2回動部材124は、上述の分割された2個の内、他方の部分環状部材を加工することにより得られる。具体的には、第2回動部材124には、上述の第1円弧面1231a、第2円弧面1232a及び第3円弧面1233aとzx平面を基準にして対称な形状を有する第1円弧面1231b、第2円弧面1232b及び第3円弧面1233bが形成される。
また、第2回動部材124はさらに、第3円弧面1233bから突出する突出部材1241をさらに備える。ここで、図9Dは、図9Cに示す突出部材1241周辺の拡大図である。図9A−図9Dにおいて、突出部材1241は大略的には、第3円弧面1233bから、好ましくは垂直に突出する部分環状の形状を有する。以上のような突出部材1241において、幅はα3であり、中心軸C2からの外径及び内径はφ2/2及びφ3である。ここで、φ3は少なくとも、φ2よりも小さく、φ1よりも大きい。ただし、後述するように、第1回動部材123及び第2回動部材124の回転に伴って、突出部材1241は、弾性部材1218a及び1218bのいずれか一方を押す。これに伴って、弾性部材1218a及び1218bは、スイッチ1217a及び1217bを押すので、φ3は、第1回動部材123及び第2回動部材124が初期位置にある状態でスイッチ1217a及び1217bを押さない値に選ばれる。
また、突出部材1241は、図9Dに特に示すように、面P3を基準として互いに対称な形状を有しており、一方の長方形状の端面は、中心軸C2を中心として、面P3を角度+θ3だけ回転させた平面に含まれる。同様に、突出部材1241の他端面は、面P3を角度−θ3だけ回転させた平面に含まれる。ここで、θ3は少なくとも0°より大きく、かつ角度θ1より小さい値に選ばれる。より具体的には、θ3は、第1回動部材123及び第2回動部材124が初期位置にある状態でスイッチ1217a及び1217bを押さない値に選ばれる。
以上のような構造を有する第1支持部材121、第2支持部材122、第1回動部材123及び第2回動部材124は、以下のように組み合わされる。まず、図4に示すように、芯材111において、取り付けスペース113で露出している部分を、第1支持部材121の溝1216a及び第2支持部材122の溝1216bで挟み込み、かつ、第1支持部材121及び第2支持部材122の側面同士を合わせた状態で、両者は固定される。ここで、両側面同士を正確に位置合わせした状態で第1支持部材121及び第2支持部材122を固定するために、いずれか一方の側面には少なくとも2個のボス(図示せず)が形成されることが好ましい。この場合、他方の側面において、少なくとも2個のボスに対応する位置には、各ボスの形状に対応した穴が形成される。これにより、各ボスを対応する穴にはめ込むことにより、第1支持部材121及び第2支持部材122の側面同士を正確かつ簡単に位置合わせできるようになる。
以上のように固定された状態の第1支持部材121及び第2支持部材122からなる部材を、図10に示すように、支持部125と称する。この時、芯材111は環状形状を有するため、支持部125は、芯材111に対して回動しない。また、図10に示すように、支持部125は、本体1211a及び1211bそれぞれの外周面により構成される円筒面を有する。
以上のような円筒面を、図11に示すように、第1回動部材123が有する第2円弧面1232a及び第2回動部材124が有する第2円弧面1232bで挟み込み、かつ第1回動部材123の上端面及び第2回動部材124の下端面同士を合わせた状態で、第1回動部材123及び第2回動部材124は固定される。ここで、上端面及び下端面同士を正確に位置合わせした状態で第1回動部材123及び第2回動部材124を固定するために、上端面及び下端面のいずれか一方には少なくとも2個のボス(図示せず)が形成されることが好ましい。この場合、上端面及び下端面のいずれか他方において、少なくとも2個のボスに対応する位置には、各ボスの形状に対応した穴が形成される。これにより、各ボスを対応する穴にはめ込むことにより、第1回動部材123の上端面及び第2回動部材124の下端面を正確かつ簡単に位置合わせできるようになる。
以上のように固定された状態の第1回動部材123及び第2回動部材124からなる部材を、図11に示すように回動部126と称する。ここで、回動部126は、第2円弧面1232a及び1232bから構成される円筒面を有する。回動部126側の円筒面と、支持部125側の円筒面とは実質的に同じ直径α4を有するので、回動部126は、支持部125の中心軸C2を中心にして回転可能となる。このような回動部126を回動しやすくするために、少なくとも回動部126及び支持部125の円筒面は摩擦係数の小さな樹脂で形成されることが好ましい。
以上のようにして組み立てられた操作器12では、第1リブ1212a及び第1リブ1212bは、回動部126の位置がx軸の正方向にずれないようにするためのストッパーの機能を有する。また、第2リブ1213a及び第2リブ1213bは、回動部126の位置がx軸の負方向にずれないようにする。従って、回動部126は、中心軸C2を中心として、矢印L9及びL10のいずれかの方向に回動するだけである。ここで、以下の説明では、矢印L9の方向を正方向と称し、矢印L10の方向を逆方向と称する。
ここで、図12A−図12Cは、図11に示す面P2で操作器12を切断した時の部分的な断面を示す断面図である。図12Aにおいて、回動部126に回転方向の力が加わっていない場合、突出部材1241の両側面は面P3を±θ3の角度だけ回転させた面内に含まれ(図9D参照)、また、連結部12183a及び12183bは、本体1211aの側面を角度θ3だけ回転させた平面に含まれる(図6A参照)。従って、回動部126に回転方向への力が加わっていない場合、突出部材1241は、連結部12183a及び12183bに挟み込まれた状態で動かないように支持される。以下、このような回動部126の静止位置を中立位置と称する。以上のことから、弾性部材1218a及び1218bは、回動部126を中立位置に静止させる機能を有することが分かる。
以上のような状態で、ドライバが回動部126を図11の矢印L9の正方向に回動させると、図12Bに示すように、突出部材1241が弾性部材1218bを撓ませ、さらには、弾性部材1218bの先端がスイッチ1217bのボタンを押す。これにより、スイッチ1217bは信号を出力する。また、ボタンが押された瞬間に反作用により、逆方向への力がドライバの手には伝わるので、ドライバはボタンが押されたことを認識することができる。
ここで、逆方向により大きな力を発生させると、ボタンが押されたことをドライバはより明確に認識することができる。このような認識度を向上させるためには、スイッチ1217bが押されると同時に、突出部材1241の端面の一部が第2リブ1213bを構成する端面の一部に当たるように、突出部材1241及び第2リブ1213bが構成されることが好ましい。
逆に、ドライバが回動部126を図11の矢印L10で示す逆方向に回動させると、図12Cに示すように、弾性部材1218aの先端がスイッチ1217aのボタンを押し、その結果、スイッチ1217aからは信号が出力される。また、ボタンが押された瞬間に、正方向への力がドライバの手には伝わるので、ドライバはボタンが押されたことを認識することができる。
ここで、正方向により大きな力を発生させるために、スイッチ1217aが押されると同時に、突出部材1241の端面の一部が第2リブ1213aを構成する端面の一部に当たるように、突出部材1241及び第2リブ1213aが構成されることが好ましい。
また、回動部126の回動トルクは、ホイール部11の操舵を行う際に回動部126が回転せず、さらに回動部126の操作をドライバがスムーズに行える値に設定されることが好ましい。そのような値としては0.15N・mが例示的に挙げられるが、実際には、車両毎でパワーステアリング機構の特性が異なるため、回動トルクの値は車両に応じて適切な値に設定される。
以上のようなステアリングホイール装置1は例えば、図13に示すオーディオシステム13の音量調整に応用される。ここで、図13は、ステアリングホイール装置1を応用した音量調節システムの構成を示すブロック図である。図13において、音量調節システムは、ステアリングホイール装置1及びオーディオシステム13以外に、少なくとも、MPU14及び操舵角センサ15を備える。以上のステアリングホイール装置1、オーディオシステム13、MPU14及び操舵角センサ15はバスにより通信可能に接続される。
MPU14は、図示しないソフトウェアプログラムに従って動作して、オーディオシステム13の音量を調節する。また、操舵角センサ15は、車両の操舵角ρを定期的に検出して、検出した操舵角ρをMPU14に送信する。操舵角ρとは、初期位置を基準として、ステアリングホイール装置1のホイール部11が回転した角度である。初期位置は、どこに選ばれても良いが、好ましくは、車両のホイール部11が切られていない状態、つまり、車両が直進姿勢にある状態におけるホイール部11の位置を意味する。
図14は、以上の音調調節システムにおけるMPU14の動作を示すフローチャートである。図14において、MPU14は、操舵角センサ15から操舵角ρを受け取り、今回の操舵角ρがρ≦|ρref|を満たすか否かを判断する(ステップA1)。ここで、ρrefは、操作器12をドライバが安全に操作可能である、ホイール部11の操舵角である。ここで、操舵角ρが±30°の範囲内では、大抵のドライバはホイール部11を握り直すことはない。さらには、このような範囲内では、操作器12が操作不可能な位置に移動しない。このような観点から、ρrefの好ましい値として30°が選ばれる。
ステップA1での判断がNOの場合、ドライバは、ホイール部11を大きく切っている。つまり、このような場合、ドライバはホイール部11の握る位置を変更しており、操作器12にドライバの手がかかる可能性がある。その結果、たとえ前述のように回動トルクを設定していたとしても、ドライバの意図に反して、操作器12の回動部126が回転するおそれがある。このような場合、スイッチ1217a及び1217bのいずれか一方から信号が入ってくる可能性がある。ホイール部11を大きく切っている状態で、音量を調節すると、ドライバは、変化した音量に気を取られるので、このような音量調節は、車両の安全運転の観点から好ましくない。そのため、MPU14は、ステップA1でNOと判断した場合には、再度ステップA1に戻る。
逆に、MPU14は、ステップA1でYESと判断した場合、安全に音量調節可能な状況であることから、スイッチ1217a及び1217bのいずれかから信号が到着することを所定時間の間待機する(ステップA2)。
MPU14は、ステップA2で所定時間の間に信号を受信できなかった場合、ステップA1に戻る。なぜなら、あまりにも長時間信号の到着をMPU14が待ち続けると、ホイール部11の操舵角ρが変化している可能性があるためである。
ところで、ユーザは、オーディオシステム13の音量を調節したい場合、図11を参照して説明したように、回動部126を正方向又は逆方向に回転させる。この回転に応じて、スイッチ1217a及び1217bのいずれか一方から信号が出力される。MPU14は、ステップA2で信号を受信すると、今回受信した信号がスイッチ1217bから送られてきたものか否かを判断する(ステップA3)。
MPU14は、ステップA3でYESと判断した場合、オーディオシステム13からの音量を上げる(ステップA4)。この時、好ましくは、信号の立ち上がりから立ち下がりまでの時間(つまり、パルス幅)に応じて、MPU14はオーディオシステム13からの音量を上げ続けることが好ましい。
また、MPU14は、ステップA3でNOと判断した場合、スイッチ1217aから信号が送られてきたことになるので、ステップA4とは逆に、オーディオシステム13の音量を下げる(ステップA5)。この時も、パルス幅に応じて、オーディオシステム13からの音量を下げ続けることが好ましい。
以上のステップA4及びA5のいずれかが終了すると、MPU14はステップA1に戻る。
以上説明したように、本実施形態に係るステアリングホイール装置1によれば、回動部126は、中心軸C2を中心として所定範囲内で回動可能に構成されており、ユーザが、回動部126を回転させることにより、突出部材1241がスイッチ1217a及び121bのボタンを押す。このように回動部126は所定範囲内で回動可能であることから、ユーザは、回動部126をどの程度回転させれば、スイッチ1217a及び1217bが押されるかを感覚的に把握しやすい。これによって、車載機器をより簡単にコントロール可能な操作器12が取り付けられたステアリングホイール装置1を提供することが可能となる。
また、回動部126は実質的に外被材112と同じ径を有している。そのため、ドライバは、敏感な指先を使って回動部126を操作するのではなく、指先よりも敏感ではない手の平と手首を使って操作することになる。そのため、ドライバがたとえ運転中に操作器12を操作したとしても、ドライバの注意が操作器12に向きにくくなる。
なお、回動部126において、ドライバが握る面には、外被材112と異なる色が着色されたり、ドライバが握る面は、外被材112と異なる材質の表皮材が巻かれたりすることが好ましい。表皮材の典型例としては、革、ゴム又はウレタンが挙げられる。また、表皮材には、多数の小さな穴が形成されていることがさらに好ましい。また、回動部126自体が外被材112と異なる材質で形成されることもまた好ましい。これにより、ドライバが操作器12の位置を、視覚又は触覚により認識し易くすることが可能となる。さらには、ステアリングホイール装置1のファッション性も向上させることが可能となる。
また、以上の実施形態では、便宜上、ホイール部11は、断面形状が円形の略環状形状を有すると仮定した関係で、操作器12もまた、断面形状が円形の部分環状形状を有するとして説明した。しかし、これに限らず、操作器12の外形は、どのような形状であっても構わない。上述したように、ホイール部11は一般的には、ドライバが握りやすい外形を有するので、操作器12もまた、このようなホイール部11に合わせた外形を有することが好ましい。また、芯材111の断面形状は円形に限られず、どのような形状であっても良い。
また、以上の実施形態では、車載機器の一例としてのオーディオシステム13の音量調整に操作器12が応用された場合について説明した。しかし、これに限らず、オーディオシステム13のミュートのオン・オフに操作器12が応用されても良い。さらに、オーディオシステム13の受信チャネル設定に操作器12が応用されても構わない。さらに、ナビゲーション装置の表示地図のスクロール、エアコンディショナーの温度調節又は風向調節、若しくはテレビジョン受像機の音量調節又はチャネル変更のために、操作器12が応用されても構わない。
また、以上の実施形態では、操作器12は、2個のスイッチ1217a及び1217bを備えていたが、これに限らず、スイッチは1個でも構わない。また、代替例として、図15に示すように、操作器12は、2方向へのディテクタスイッチ16を備えていてもよい。ディテクタスイッチ16は、左右方向に傾くように構成されたスティック161を含んでおり、回動部126の回転に応じて、左右いずれかの方向に傾く。その傾きに応答して、ディテクタスイッチ16からは、今回傾いた方向を特定する信号を出力する。
本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
本発明に係るステアリングホイール装置は、より簡単に車載機器を操作可能な操作器を有しており、車両用及びゲーム機用等の用途に適用できる。
本発明の一実施形態に係るステアリングホイール装置1を示す模式図 図1に示すステアリングホイール装置1の説明に用いられる3次元座標系を示す模式図 図1に示すホイール部11の一部分をzx平面で切断した時の縦断面を示す模式図 図1に示すホイール部11の一部分をxy平面で切断した時の部分的な横断面図 図1に示す操作器12の分解斜視図 図4に示す第1支持部材121の側面図 図5Aの矢印L1の方向から第1支持部材121を見たときの底面図 図5Bの矢印L2の方向から第1支持部材121を見たときの正面図 図5Bに示す面P2で第1支持部材121を切った時の断面を矢印L2の方向から見たときの断面図 イッチ1217a及び弾性部材1218aを示す模式図 イッチ1217a及び弾性部材1218aを示す模式図 図4に示す第2支持部材122の左側面図 図7Aの矢印L3の方向から第2支持部材122を見たときの上面図 図7Bの矢印L4の方向から第2支持部材122を見たときの正面図 図4に示す第1回動部材123の側面図 図8Aの矢印L5の方向から第1回動部材123を見たときの上面図 図8Bの矢印L6の方向から第1回動部材123を見たときの正面図 図4に示す第2回動部材124の側面図 図9Aに示す中心軸C2を含むxy平面に平行な面P3で切断した時の第2回動部材124を図9Aに示す矢印L7から見たときの断面図 図9Bに示す矢印L8の方向から第2回動部材124を見たときの正面図 図9Cに示す突出部材1241周辺の拡大図 図1に示す操作器12を構成する支持部125を示す模式図 図1に示す操作器12を構成する回動部126を示す模式図 図11に示す回動部126が中立位置にあるときの状態を示す模式図 図11に示す回動部126を正方向及び逆方向に回動させた時の状態を示す模式図 図11に示す回動部126を正方向及び逆方向に回動させた時の状態を示す模式図 ステアリングホイール装置1を応用した音量調節システムの構成を示すブロック図 図13に示すMPU14の動作を示すフローチャート 図1に示す操作器12の代替例を示す模式図
符号の説明
1 ステアリングホイール装置
11 ホイール部
12 操作器
121 第1支持部材
1217a スイッチ
122 第2支持部材
123 第1回動部材
124 第2回動部材

Claims (5)

  1. ステアリングホイール装置であって、
    ホイール部と、
    前記ホイール部に取り付けられており、所定の機器を操作するための操作器とを備え、
    前記操作器は、
    所定の回転軸を中心として回動可能な回動部と、
    前記回動部の回動に応答して信号を出力する、少なくとも一つのスイッチとを含む、ステアリングホイール装置。
  2. 前記操作器は、前記ホイール部において、少なくとも左右両端のいずれか一方から上端までの間に取り付けられる、請求の範囲第1項に記載のステアリングホイール装置。
  3. 前記回動部は、所定の回転軸を中心として、第1角度から第2角度までの範囲内で回動可能である、請求の範囲第1項に記載のステアリングホイール装置。
  4. 前記回動部は、所定の回転軸を中心として、予め定められた基準位置から、2方向に回動可能である、請求の範囲第1項に記載のステアリングホイール装置。
  5. 前記操作器はさらに、前記ホイールに対して固定される支持部を含み、
    前記支持部は、前記所定の回転軸を中心軸とする円筒外面を含み、
    前記回動部は、前記支持部の円筒外面と実質的に同じ径で前記支持部の円筒外面上をスライドする円筒内面を含む、請求の範囲第1項に記載のステアリングホイール装置。
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