JPWO2004109691A1 - 情報記録方法、情報記録システム、ドライブ制御ユニットおよび半導体集積回路 - Google Patents

情報記録方法、情報記録システム、ドライブ制御ユニットおよび半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

本発明の情報記録方法は、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備えたシステムによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する方法であり、システム制御ユニットが、ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報をドライブ制御ユニットに通知するステップと、ドライブ制御ユニットが、通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を代替領域に記録するステップと、ドライブ制御ユニットが代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、ドライブ制御ユニットが代替情報をシステム制御ユニットに通知するステップと、システム制御ユニットが、通知された代替情報に基づいて記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、ドライブ制御ユニットに変更指示するステップと、ドライブ制御ユニットが、変更指示に従って、管理情報を変更するステップとを包含する。

Description

ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備えた情報記録システム、情報記録システムによってボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法、ドライブ制御ユニット、および半導体集積回路に関する。
光ディスクに情報を記録する情報記録システムは、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備える。光ディスクは、ドライブ制御ユニットによって管理される領域(例えば、リードイン領域、リードアウト領域)とシステム制御ユニットによって管理される領域(例えば、ボリューム空間)とを有する。光ディスクの中には、ドライブ制御ユニットによって管理される領域に、欠陥管理のための代替領域があらかじめ割り付けられていないものがある。
光ディスクには、例えば、DVD−RWディスクとDVD−RAMディスクとがある。
情報記録システムは、例えば、DVD−RWディスクが有するボリューム空間に代替領域を割り付ける。DVD−RWディスクが有するボリューム空間は、UDF規定に基づいたファイルシステムによって管理されており、システム制御ユニットが、ファイルシテムを参照して、データの記録時に欠陥管理を行う。なお、代替領域の位置情報や代替記録されたデータのマッピング情報は、DVD−RWディスクに記録されたスペアリングテーブルに記録される。(例えば、1998年4月3日、OSTA発行のUDF規定 第2.00版 <Optical Storage Technology Association, Universal Disc Format(TM) Specification, Revision 2.00, April 3, 1998> p.31 <http://www.osta.org>参照。)
しかし、情報記録システムは、DVD−RWディスクが有するリードイン領域(ドライブ制御ユニットによって管理される領域)に代替領域を割り付けることができないために、ドライブ制御ユニットが欠陥管理を行うことができない。したがって、システム制御ユニットが欠陥管理を行う。その結果、システム制御ユニットとドライブ制御ユニットとの間でコマンドの受け渡し回数が増加し、データ記録時のパフォーマンスが低下する。
情報記録システムは、例えば、DVD−RAMディスクが有するリードイン領域に代替領域を割り付ける。DVD−RAMディスクが有するリードイン領域は、ドライブ制御ユニットによって管理されており、ドライブ制御ユニットが欠陥管理を行うので、データの記録時のパフォーマンスが高い。なお、情報記録システムは、DVD−RAMディスクの内周側では、代替領域を固定のサイズで割り付けることができ、DVD−RAMディスクの外周側では、代替領域を拡張可能なサイズで割り付けることができる(例えば、特許第3090320号公報(第27−29貢、第8図)参照)。
しかし、リードイン領域よりも大きい代替領域が必要になる場合には、リードイン領域を拡張しなければならない。リードイン領域の拡張は、ボリューム空間のサイズ変更を必要とするため、リードイン領域の拡張は、困難である。
本発明は上記課題を解決するものであり、ドライブ制御ユニットとボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報をドライブ制御ユニットに通知するシステム制御ユニットとを備えた情報記録システム、情報記録システムによってボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法、ドライブ制御ユニット、および半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明の情報記録方法は、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備えたシステムによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、(a)前記システム制御ユニットが、前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報を前記ドライブ制御ユニットに通知するステップと、(b)前記ドライブ制御ユニットが、前記通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録するステップと、(c)前記ドライブ制御ユニットが前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記ドライブ制御ユニットが前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知するステップと、(d)前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記ドライブ制御ユニットに変更指示するステップと、(e)前記ドライブ制御ユニットが、前記変更指示に従って、前記管理情報を変更するステップとを包含し、これにより、上記目的が達成される。
前記ステップ(a)は、前記システム制御ユニットが前記ボリューム空間に前記代替領域を割り付けるステップをさらに包含してもよい。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記ステップ(d)は、前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記ボリューム空間の一部の領域であって前記代替領域以外の領域に、前記代替領域に記録されている情報をコピーするステップをさらに包含し、前記代替領域は前記システム制御ユニットによって管理されてもよい。
前記ステップ(d)は、前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記ボリューム空間の一部の領域であって予め割り付けられている領域に、前記代替領域に記録されている情報をコピーするステップをさらに包含してもよい。
前記システム制御ユニットが前記代替情報の代替元の位置情報を探索するステップと、前記探索された代替元の位置情報を前記代替領域に記録された情報の記録位置を示す情報に変更するステップとを包含してもよい。
前記ファイル管理情報はエクステント毎にテーブル形式で前記エクステントの位置情報を記録してもよい。ここで、前記エクステントは、ファイルが記録された連続領域である。
前記システム制御ユニットが前記変更した記録位置を示す情報を保持するステップをさらに包含してもよい。
前記ステップ(a)は、前記システム制御ユニットが前記ボリューム空間のうち欠陥領域の少ない領域を前記代替領域として選択するステップをさらに包含してもよい。
前記記録媒体には、前記ドライブ制御ユニットが管理する欠陥管理リストが記録されており、前記ドライブ制御ユニットは、欠陥領域の位置を示す位置情報を前記欠陥管理リストに登録するステップをさらに包含してもよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
前記ステップ(a)を実行した後、前記記録媒体を前記スペアリングテーブルが未記録である記録媒体と同じにするために、前記システム制御ユニットが、前記ドライブ制御ユニットがパーティションマップを修正するように修正指示を前記ドライブ制御ユニットに行うステップと、前記ドライブ制御ユニットが、前記修正指示に従って、前記パーティションマップを修正するステップとをさらに包含してもよい。
前記記録媒体には、前記ドライブ制御ユニットが管理する欠陥管理リストが記録されており、前記ドライブ制御ユニットは、前記情報を記録した場合に検出された欠陥領域の位置を示す位置情報を前記欠陥管理リストに登録するステップをさらに包含してもよい。
本発明のシステムは、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録するシステムであって、前記システムは、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備え、前記システム制御ユニットは、(a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報を前記ドライブ制御ユニットに通知する手段を備え、前記ドライブ制御ユニットは、(b)前記通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録する手段と、(c)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知する手段とを備え、前記システム制御ユニットは、(d)前記通知された代替情報に基づいて前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記ドライブ制御ユニットに変更指示する手段をさらに備え、前記ドライブ制御ユニットは、(e)前記変更指示に従って、前記管理情報を変更する手段をさらに備え、これにより、上記目的が達成される。
前記手段(a)は、前記ボリューム空間に前記代替領域を割り付ける手段をさらに備えてもよい。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
本発明の情報記録方法は、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されたドライブ制御ユニットによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、(a)前記ドライブ制御ユニットが、前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録するステップと、(b)前記ドライブ制御ユニットが、前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知するステップと、(c)前記ドライブ制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって前記ドライブ制御ユニットに為された変更指示に従って、前記管理情報を変更するステップとを包含し、これにより、上記目的が達成される。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
本発明のドライブ制御ユニットは、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録するドライブ制御ユニットであって、前記ドライブ制御ユニットは、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されており、(a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録する手段と、(b)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知する手段と、(c)前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって為された変更指示に従って、前記管理情報を変更する手段とを備え、これにより、上記目的が達成される。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
本発明の半導体集積回路は、ボリューム空間を有する記録媒体への情報の記録を制御する半導体集積回路であって、前記半導体集積回路は、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されており、(a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報の前記代替領域への記録を制御する手段と、(b)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報の前記システム制御ユニットへの通知を制御する手段と、(c)前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって為された変更指示に従って、前記管理情報の変更を制御する手段とを備え、これにより、上記目的が達成される。
図1は、本発明の実施の形態1の情報記録システム200を示す図である。
図2は、本発明の実施の形態1の記録方法を示すフローチャートである。
図3は、本発明の実施の形態1の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す図である。
図4は、ドライブ制御ユニット231によって生成された代替情報のデータ構造を示す図である。
図5は、FATフォーマットにおけるファイル管理情報のデータ構造を示す図である。
図6は、ファイル管理情報のデータ構造を示す図である。
図7は、本発明の実施の形態2の情報記録システム700を示す図である。
図8は、本発明の実施の形態2の記録方法を示すフローチャートである。
図9は、本発明の実施の形態2の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す図である。
図10は、スペアリングテーブルのデータ構造を示す図である。
図11は、パーティションマップおよびスペアリングマップが有する主なデータフィールドを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、代替領域が割り付けられていない光ディスクを対象として説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の情報記録システム200を示す。
情報記録システム200は、システム制御ユニット201と、光ディスク272が装着可能に構成されたドライブ制御ユニット231とを含む。システム制御ユニット201とドライブ制御ユニット231とは、I/Oバス260に接続されている。
情報記録システム200は、例えば、パソコンをベースにしたシステムまたは民生用の光ディスクビデオレコーダである。情報記録システム200がパソコンをベースにしたシステムである場合には、システム制御ユニット201は、パソコンの本体であり、ドライブ制御ユニット231は、周辺機器としての光ディスクドライブである。情報記録システム200が民生用の光ディスクビデオレコーダである場合には、システム制御ユニット201は、例えばシステム制御ボードであり、ドライブ制御ユニット231は、例えば必要最小限の構成を有する光ディスクドライブである。
システム制御ユニット201は、システム制御部210とデータを一時的に保持するメモリ回路220とを含む。
システム制御部210は、例えば、マイコン又はCPUである。システム制御部210は、光ディスクの空領域を検索する空き領域探索手段211と、代替領域を割り付ける代替領域割り付け手段212と、管理情報の生成や変更を行う管理情報処理手段213と、データの記録が終了したかどうかを判定する終了判定手段214と、コピー処理手段215と、データの記録再生をドライブ制御ユニット231に指示する記録再生指示手段216と、ドライブ制御ユニット231に種々の情報を通知する通知手段217とを含む。
コピー処理手段215は、代替領域から代替記録されたデータを読み出して、別の領域に読み出されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
メモリ回路220は、システム用メモリ手段221とデータを一時的に保持するデータ用メモリ222とを含む。システム用メモリ手段221は、例えば、システム制御部210が演算処理や解析処理を行うために利用されるワークメモリである。
ドライブ制御ユニット231は、ドライブ制御部240と、データを一時的に保持するメモリ回路250と、ピックアップ271とを含む。
ドライブ制御部240は、例えば、マイコンまたはDSPである。ドライブ制御部240は、ピックアップ271を制御し、光ディスク272に対するデータの記録再生を行う。
ドライブ制御部240は、システム制御ユニット201へデータを返送する返送手段241と、所定の領域に対してデータを記録再生する記録再生手段242と、ベリファイ処理を行う代替処理手段243と、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リストに登録する欠陥リスト処理手段244とを含む。例えば、ドライブ制御部240は、1チップ化されたLSI(半導体集積回路)またはその一部として製造される。ドライブ制御部240が、1チップ化されたLSIとして製造される場合には、ドライブ制御ユニット231および情報記録システム200の製造工程を容易にすることができる。
メモリ回路250は、ドライブ制御部240が記録再生するデータを効率的に処理するために利用されるキャッシュメモリ251手段と、演算処理等を行うために利用されるワークメモリ手段252とを含む。
なお、メモリ回路220とメモリ回路250とは、1つの物理メモリ回路を論理的に複数のメモリ領域に分割し、複数のメモリ領域のうちの1つをメモリ回路220に割り当て、複数のメモリ領域のうちの他の1つをメモリ回路250に割り当ててもよい。
図2は、本発明の実施の形態1の記録方法を示す。本発明の実施の形態1の記録方法は、代替領域割り付け処理シーケンス110とデータ記録処理シーケンス120と終了処理シーケンス130とを包含する。
図3は、本発明の実施の形態1の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す。
図3(a)は、代替領域割り付け処理シーケンス110を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。代替領域割り付け処理シーケンス110において、ドライブ制御ユニット231がリニアリプレースメント方式によってデータを代替記録するために代替領域322が割り付けられる。
光ディスクの記録領域は、データ記録領域301を有する。データ記録領域301は、光ディスクが有するデータ記録可能な領域である。データ記録領域301は、ドライブ制御ユニット231によって管理されるリードイン領域302およびリードアウト領域304と、システム制御ユニット201によって管理されるボリューム空間303とを有する。
リードイン領域302には、欠陥管理リスト領域310が割り付けられている。ドライブ制御ユニット231は、欠陥管理リスト領域310に欠陥管理リストを記録する。欠陥管理リストには、欠陥管理情報(例えば、ボリューム空間303で検出された欠陥セクタのアドレスリスト)が含まれる。ボリューム空間303には、論理セクタごとにアドレスが割り当てられるが、本実施の形態では、説明の簡略化のために、アドレスA0からAnで指定される領域ごとに説明する。データはファイルとしてボリューム空間303に記録され、ファイルは、ファイル管理情報領域320に記録されるファイル管理情報で管理される。アドレスA3にあらかじめファイルP001.JPGが記録されている。このように、この光ディスクには、ドライブ制御ユニットによって管理される領域(リードイン領域302またはリードアウト領域304)に代替領域が設定されていない。
図3(b)は、データ記録処理シーケンス120を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。情報記録システム200は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA4によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA5によって示される領域とアドレスA6によって示される領域とに記録する。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA5によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA6によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって記録したデータをベリファイした結果、アドレスA5によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの前半は代替領域であるアドレスA9によって示される領域に代替記録された。
図3(c)は、終了処理シーケンス130を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。情報記録システム200は、代替情報に従って、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータをアドレスA7によって示される領域にコピーする。この代替情報は、アドレスA5によって示される領域に記録されるべきデータが代替領域322にあるアドレスA9によって示される領域に代替記録されていることを示している。具体的には、システム制御ユニット201は、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータの読出しと、アドレスA7によって示される領域へのデータの記録をドライブ制御ユニット231に指示する。
なお、システム制御ユニット201が代替元のアドレスに対するデータの記録再生をドライブ制御ユニット231に指示する場合、ドライブ制御ユニット231から取得する代替情報は、代替元のアドレスでも良い。例えば、ドライブ制御ユニット231への指示は、アドレスA5によって示される領域に記録されたデータの読み出しと、アドレスA7へのデータの記録でも良い。アドレスA5がアドレスA9に代替されていることは、ドライブ制御ユニット231が知っているからである。
代替記録されたデータのコピーが完了すれば、ファイルの記録位置がコピー先のアドレスA7に変更され、ファイル管理情報がファイル管理情報領域320に記録される。
以下、図2および図3を参照して本発明の記録方法をステップごとに説明する。
以下、代替領域割り付け処理シーケンス110の詳細を説明する。
代替領域割り付け処理シーケンス110は、ステップ111〜ステップ115によって実施される。代替領域割り付け処理シーケンス110は、データの記録の前処理シーケンスである。代替領域割り付け処理シーケンス110では、ドライブ制御ユニット231によってデータを代替記録するために用いられる代替領域322が割り付けられる。
ステップ111:空き領域検索手段211は、アドレスA1のファイル管理情報領域320に記録されたファイル管理情報から、ボリューム空間303の空領域を検索する。このファイル管理情報は、アドレスA1のファイル管理情報領域320に記録されている。空き領域検索手段211は、このファイル管理情報に従ってアドレスA9以降の領域を検索する(図3(a)参照)。アドレスA3からアドレスA8によって示される領域には、予め静止画ファイル等のデータを記録する専有領域321が割り付けられているため、アドレスA9以降の領域が検索される。
ステップ112:代替領域割り付け手段212は検索した空き領域のうち、専有領域321の近くの空き領域に代替領域を割り付ける。したがって、以後のステップでは、ファイルシステムによって代替領域にデータを記録するように指示されることはない。
ステップ113:通知手段217は、アドレスA9からアドレスA13によって示される領域に代替領域を割り付けたことをドライブ制御ユニット231に通知する。
ステップ114:ドライブ制御ユニット231は、通知された領域を代替領域として設定する。
以上のように、システム制御ユニット201は、ファイルシステムを参照してボリューム空間の空き領域を探索し、ボリューム空間の空き領域に代替領域を割り付けることが出来る。
なお、代替領域割り付け処理シーケンス110において、システム制御ユニット201が、ファイルシステムを参照して、リードイン領域302に記録されている欠陥管理情報をドライブ制御ユニット231から取得して、欠陥セクタの少ない領域に代替領域を割り付けるステップを更に含んでも良い。このステップが含まれる場合には、代替領域にデータを記録する時に、欠陥セクタを予め検出することが可能になり、代替領域内の他の場所にデータを記録する頻度が減少する。
なお、代替領域割り付け処理シーケンス110は、例えば、光ディスクがドライブ制御ユニット231にローディングされた後に実施されるが、代替領域割り付け処理シーケンス110の実施のタイミングはこれに限定されない。代替領域割り付け処理シーケンス110は、例えば、ドライブ制御ユニット231による代替記録によって、代替領域内の使用済み領域が少なくなった場合に行ってもよい。このように、代替記録の頻度に応じて、さらに代替領域を割り付けてもよい。
以下、データ記録処理シーケンス120の詳細を説明する。
データ記録処理シーケンス120は、ステップ121〜ステップ128によって実施される。データ記録処理シーケンス120では、ドライブ制御ユニット231が欠陥管理処理を行いながら、データ用メモリ222に記録されているデータの記録処理が行われる。
ステップ121:ユーザの指示またはアプリケーションの指示によって、データ用メモリ222に記録されたデータを光ディスクに記録する必要が生じた場合には、空領域検索手段211は、データを記録するために必要な空領域を検索する。記録再生指示手段216は、検索された空領域へデータ用メモリ222に記録されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
ステップ125:記録再生手段242は、指示された空領域に、データ用メモリ222から転送されたデータを記録する。この時、データ用メモリ222から転送されたデータは、一旦、ドライブ制御ユニット231のキャッシュメモリ251に蓄えられ、一時的に記録は待機状態にされる。連続した領域に、記録すべき他のデータを記録する場合には、連続してデータを記録したほうが、逐次データを記録するよりも、高速に記録できるからである。したがって、図2では、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とが、シーケンシャルに示されているが、実際には、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とは、関連するデータごとにスケジューリングされて実行される。したがって、ドライブ制御ユニット231によって為される欠陥管理は、ファイルシステムを参照して為される欠陥管理に比べて、記録時のパフォーマンスが高い。
ステップ126:代替処理手段243は、ベリファイ処理を行う。代替処理手段243は、記録したデータを読み出し、読み出したデータと記録する前のデータと比較する。記録したデータを読み出せない場合、または、読み出したデータが記録する前のデータと異なる場合には、記録した論理セクタは欠陥セクタであると判定される。また、データの記録時にエラーが発生した場合もその論理セクタは欠陥セクタであると判定される。
欠陥セクタである(Yea)と判定された場合には、処理は、ステップ127に進む。欠陥セクタでない(No)と判定された場合には、処理は、ステップ128に進む。
ステップ127:記録すべきデータを代替領域322の未使用領域に記録する。欠陥リスト処理手段244は、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リスト領域310に記録されている欠陥管理リストに登録する。
代替領域にデータを記録する場合にも、ベリファイ処理が行われる。記録されたデータが読み出され、読み出されたデータと記録される前のデータとが比較される。記録されたデータを読み出せない場合、または、読み出されたデータが、記録前のデータと異なる場合には、代替領域のうちの他の領域にデータが記録される。
欠陥管理リストに登録された論理セクタにデータを記録するように指示があった場合には、ドライブ制御ユニット231は、データをこの論理セクタに記録せずに、直接、代替領域内にデータを代替記録してもよい。この場合、効率的にデータを記録することができる。記録しようとした論理セクタのアドレスと、代替記録された論理セクタのアドレスとを示すマッピング情報は、ワークメモリ252に保持される。
情報記録システム200は、ステップ121、およびステップ125から128までを繰り返し実施し、データの記録が終了した場合に、処理は、ステップ122に進む。なお、ステップ121、およびステップ125から128までの繰り返しにおいて、ステップ128は、ステップ121に進むこと(ステップ121へのリターン)を意味する。
ステップ122:管理情報処理手段213は、記録したデータをファイルとして管理するために、データの記録位置情報やファイル名等の管理情報を作成する。この時点で、ドライブ制御ユニット231がデータを代替記録したとしても、ファイルシステムにはわからないので、ファイルシステム側から指示したアドレスにデータが記録されたものとしてファイルの管理情報を作成する。記録再生指示手段216は、ドライブ制御ユニット231に対して、ファイル管理情報を更新するために、所定の論理セクタへのデータの記録を指示する。
情報記録システム200は、ステップ122、およびステップ125から127までを繰り返し実施し、ファイル管理情報の記録が終了した場合に、処理は、ステップ123に進む。なお、ステップ122、およびステップ125から128までの繰り返しにおいて、ステップ128は、ステップ122に進むこと(ステップ122へのリターン)を意味する。
ステップ123:終了判定手段214は、データの記録が終了したかどうかを判定する。例えば、ユーザが光ディスクの取り出しを指示した場合には、終了判定手段214は、データの記録が終了したと判定する。
上述したように、情報記録システム200は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA4によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA5によって示される領域とアドレスA6によって示される領域とに記録する(図3(b)参照)。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA5によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA6によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって記録したデータをベリファイした結果、アドレスA5によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの前半は代替領域であるアドレスA9によって示される領域に代替記録された(図3(b)参照)。
以下、終了処理シーケンス130の詳細を説明する。
終了処理シーケンス130は、ステップ131〜ステップ136によって実施される。終了処理シーケンス130では、代替領域にデータが代替記録されている場合には、ファイルシステムによって管理されるファイル管理情報と実際にデータが記録された位置を示す情報とを整合させ、そして代替領域として割り付けられた領域を開放する処理が行われる。開放する処理とは、所定の領域の管理をドライブ制御ユニット231による管理からシステム制御ユニット201による管理に変更する処理を意味する。
ステップ131:終了判定手段214の判定に基づいて、通知手段217はドライブ制御ユニット231にデータ記録処理の終了を通知する。
ステップ132:ドライブ制御ユニット231のうち、返送手段241は、ワークメモリ252に保持していた代替記録のマッピング情報をシステム制御ユニット201に返送する。
ステップ133:システム制御ユニット201のうち、空領域探索手段211は、返送されたマッピング情報に基づいて、代替記録されたデータに対して、はじめに記録しようとした領域の近くの空き領域を探索する。コピー処理手段215は、代替記録されたデータを読み出して、探索された領域に読み出されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
ステップ134:ドライブ制御ユニット231のうち、記録再生手段242は、コピー処理手段215からの指示に従って、代替記録されたデータの読み出しと読み出されたデータの記録とを行う。
ステップ135:管理情報処理手段213は、はじめに記録しようとしたファイルの位置情報をコピー先の位置情報に変更する。そして、ファイル管理情報を記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
ステップ136:ドライブ制御ユニット231のうち、記録再生手段242は、指示に従って、データの記録を行う。
上述したように、情報記録システム200は、代替情報に従って、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータをアドレスA7によって示される領域にコピーする。この代替情報は、アドレスA5によって示される領域に記録されるべきデータが代替領域322にあるアドレスA9によって示される領域に代替記録されていることを示している。具体的には、システム制御ユニット201は、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータの読出しと、アドレスA7によって示される領域へのデータの記録をドライブ制御ユニット231に指示する。
このように、代替領域に代替記録されたデータを代替領域の外にコピーすることができるため、代替領域を未使用領域として開放することが出来る。
また、専有領域321に空き領域があれば、代替記録されたデータを専有領域321にコピーしてもよい。したがって、所定のファイルを複数読み出す場合に、光ディスクへのアクセスが少なくなり、効率的に読み出すことが出来る。
なお、本実施の形態では、代替領域内に代替記録されたデータを他の場所にコピーする例を説明したが、このコピーを行わなくてもよい。この場合には、ファイル管理情報において、代替領域内に記録されたデータに対応した位置情報を更新するだけでよく、終了処理シーケンス130を実施するために必要とされる時間を短縮出来る。
なお、ファイルシステムは、ドライブ制御ユニット231によって検出された欠陥セクタを欠陥セクタを集めたファイルとして管理しても良い。さらに、ファイル管理情報として空き領域を管理するテーブルやビットマップにおいて、ドライブ制御ユニット231によって検出された欠陥セクタを使用済み領域としても良い。
以下、終了処理シーケンス130の実施によってファイル管理情報を更新する方法を説明する。
図4は、ドライブ制御ユニット231によって生成された代替情報のデータ構造を示す。
代替情報は、代替エントリが並んだテーブル状のデータ構造を有し、ドライブ制御ユニット231が代替記録を行うごとに代替エントリが追加される。代替エントリは、代替元のアドレスと代替先のアドレスとを含む。例えば、アドレスA6が、代替元アドレスとして、アドレスA9が代替先アドレスとして登録される(図3(b)参照)。
図5は、FATフォーマットにおけるファイル管理情報のデータ構造を示している。
データ記録処理シーケンス120の実施によって、ディレクトリには、ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGが記録される(図5(a)参照)。ディレクトリの各エントリには、ファイル名に対応する第1クラスタの番号が記録される。ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGの各第1クラスタの番号は、「3」、「4」および「5」である。木来、FATフォーマットでは、論理セクタに対応する固定サイズのクラスタ毎にエントリが登録されるが、本実施の形態では、説明の都合上、アドレスAiで示される領域をクラスタとして説明する。
データ記録処理シーケンス120の実施によって、FATのクラスタA3からクラスタA7に相当するエントリには、「EOF」、「EOF」、「6」、「EOF」および「未使用」が登録される。FATのクラスタA5に相当するエントリに、「6」が登録されていることは、ファイルP003.JPGのデータはアドレスA5とアドレスA6とによって示された領域に記録されていることを示す。ここで、EOFはファイルの終端を示すコードである。
終了処理シーケンス130を実施中、ファイルシステムの参照によって、代替情報(図4参照)が受け取られ、アドレスA5が代替記録されていることが認識される。そして、代替元のアドレスA5に対応したエントリがFATから読み出される。アドレスA5に対応するクラスタがファイルの中間のクラスタである可能性があるので、アドレスA5を次のクラスタとして指定しているエントリがFATから探される。
アドレスA5を指定しているエントリが見つかれば、さらに、そのクラスタを指定しているエントリをFATから探す。アドレスA5を示しているエントリが無いので(図3)、アドレスA5が第1クラスタであることがわかる。
次に、第1クラスタとして指定しているディレクトリのエントリが検索される。ファイルP003.JPGのエントリの第1クラスタがアドレスA5を指定しているので、この時点で、代替記録されたデータが、P003.JPGの前半のデータであることがわかる。
終了処理シーケンス130の実施によって、代替されたデータのコピー処理として、アドレスA9に示された領域に記録されているデータが専有領域内のアドレスA7に示された領域にコピーされる。したがって、ファイル管理情報の更新処理のために、ディレクトリ内のファイルP003.JPGに対応するエントリの第1クラスタ番号が「7」に変更され、アドレスA7に対応するFAT内のエントリが「6」に変更される(図5(b)参照)。さらに、アドレスA5に対応するFAT内のエントリが「未使用」に変更される(図5(b)参照)。
以上のように、代替記録されたアドレスごとに、データの記録された位置情報とそのリンク情報を検索するとともに、どのファイルのデータが代替されたのかについても検索することで、代替元情報に対するファイルの位置情報を検索し、代替されたデータのコピー先の情報に、関係するファイルの位置情報を更新することで、ファイル管理情報を更新することが出来る。
以下、本発明のファイル管理情報のデータ構造を参照して、効率的に、ファイルの位置情報を更新する方法を説明する。
図6は、ファイル管理情報のデータ構造を示している。
ディレクトリには、ディレクトリに記録されるファイル名またはディレクトリに記録されるサブディレクトリ名が記録される。さらに、ディレクトリには、ファイルに対するエクステントテーブルのエントリ番号またはサブディレクトリに対するエクステントテーブルのエントリ番号が記録される。エントリ番号は、エクステントテーブルのエントリ毎に割り振られた番号である。エクステントテーブルには、エントリ毎に、ファイルのエクステントの位置情報と、ファイルが複数のエクステントに分かれて記録される場合には、次のエクステントを示しているエントリの番号とが記録される。「N/A」は有効な値が指定されていないことを示す(図6参照)。
FATフォーマットにおけるファイル管理情報のデータ構造では、各エントリは固定サイズのクラスタを表すが、図6に示されたファイル管理情報のデータ構造では、各エントリはエクステントの位置情報を表している。ここで、エクステントは、連続領域を示す。エクステントの位置情報には位置情報によって示された領域のサイズ情報も含まれるため、それぞれのエクステントの大きさは異なっていても良い。
データ記録処理シーケンス120に実施によって、ディレクトリには、ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGが記録される(図6(a)参照)。ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGの各エントリ番号は、「1」、「2」、「3」である。
データ記録処理シーケンス120の実施によって、エクステントテーブルのエントリ番号1のエントリとエントリ番号2のエントリとには、それぞれ、ファイルP001.JPGのエクステントの位置情報とファイルP002.JPGのエクステントの位置情報とが記録される。エントリ番号3のエントリには、ファイルP003.JPGの前半のエクステントの位置情報と、後半のエクステントの位置情報を示すエントリ番号4が記録されている。エントリ番号4のエントリには、ファイルP003.JPGの後半のエクステントの位置情報が記録されている。
終了処理シーケンス130を実施中、ファイルシステムを参照することによって、代替情報(図4参照)が受け取られ、代替元のアドレスA5を含むエクステントがエクステントテーブルから探される。エントリ番号3のエクステントがアドレスA5を含むので、このエクステントが代替されていることがわかる。終了処理シーケンス130の実施によって、代替されたデータのコピー処理のために、アドレスA9によって示された領域に記録されているデータがアドレスA7によって示された領域にコピーされる。そして、ファイル管理情報の更新処理のために、エントリ番号3のエクステントの位置情報がアドレスA7に変更される(図6(b)参照)。
以上のように、ファイルの位置情報をテーブル形式で管理し、エントリ毎にエクステント位置情報を記録するようなデータ構造を用いることにより、代替記録されたアドレスごとに、対応するファイル管理情報の位置情報を検索することが容易になる。更に、効率よく、代替元情報に対するファイルの位置情報を代替先またはコピー先の位置情報に更新することが出来る。
なお、代替記録されたデータの代替元の位置情報に対するファイルの位置情報を探索するステップにおいて、データの代替元の位置情報から、対応するファイルを検索する方法を説明したが、光ディスクに記録されたファイル毎に、そのファイルが記録された領域が、代替された領域を含むかどうかを検索しても良い。
本発明の実施の形態1によれば、ドライブ制御ユニットが欠陥管理処理を行うために、代替領域が予め設定されていない光ディスクでもデータ記録時のパフォーマンスを向上することができる。通常、光ディスクにおいて検出される欠陥セクタの数が少ないために、代替記録されるデータは少なく、終了処理においてデータのコピーやファイル管理情報の更新の頻度が少ない。したがって、終了処理に必要な時間はあまり問題にならない。
また、本発明の実施の形態1によれば、代替領域を光ディスクの内周や外周に割り付ける方式に比べ、データを記録する領域の近くに割り付けることが出来、代替記録のためのピックアップのシーク時間が短くすることができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、割付けた代替領域内の未使用領域がこの領域への代替記録のために少なくなった場合に、新たに代替領域を割付けることが出来るので、従来のドライブユニットが管理する領域に代替領域を設定する方式に比べ、記録可能な領域を効率よく利用できる。
また、本発明の実施の形態1によれば、代替されたデータを代替領域以外の領域にコピーすることで、代替領域を未割付け領域として開放することが出来、次にデータを記録する場合に、代替領域を割当てることが容易になる。
また、本発明の実施の形態1によれば、代替記録されたデータを予め確保された専有領域内にコピーすることが出来るので、データの再生時にアクセス時間が少なくなる。
なお、代替情報の代替元の位置情報に対するファイルの記録位置情報をファイル管理情報から検索し、対応するファイルの位置情報を代替先情報またはコピー先の位置情報に変更することで、本発明の実施の形態1の記録方法におけるファイル管理情報の更新を実現できる。本発明の実施の形態1の記録方法において、ファイル管理情報の構造を所望の構造(ファイルの位置情報をテーブル形式で管理し、エントリ毎にエクステント位置情報を記録する構造)にしても良く、この場合、効率よく、ファイル管理情報を更新することが出来る。
なお、ファイルシステムは、ファイル管理情報をディスク上の複数の領域に分散して記録するファイルシステム(例えばUDF)でも良いし、ファイル管理情報を連続したテーブルとして管理するファイルシステム(例えばFAT)でも良い。本発明の実施の形態1の記録方法において、ファイルシステムが変更したファイルのリストを保持し、保持されたリストにあるファイルのファイル管理情報に対して、代替元の位置情報を検索するステップを更に含むことで、終了処理における時間を短縮することが出来る。
また、木発明の実施の形態1によれば、欠陥セクタの少ない領域を代替領域に割り付けることで、代替領域内の欠陥セクタによる再コピーの頻度を少なく出来る。
また、本発明の実施の形態1によれば、ドライブ制御ユニットが、欠陥管理リストに欠陥セクタとして検出された論理セクタの情報を記録しても良く、この場合、効率的にデータの記録が出来る。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、スペアリングテーブルが記録された光ディスクを対象として説明する。
図7は、本発明の実施の形態2の情報記録システム700を示す。
情報記録システム700は、システム制御ユニット701と、光ディスク772が装着可能に構成されたドライブ制御ユニット731とを含む。システム制御ユニット701とドライブ制御ユニット731とは、I/Oバス760に接続されている。
情報記録システム700は、例えば、パソコンをベースにしたシステムまたは民生用の光ディスクビデオレコーダである。情報記録システム700がパソコンをベースにしたシステムである場合には、システム制御ユニット701は、パソコンの本体であり、ドライブ制御ユニット731は、周辺機器としての光ディスクドライブである。情報記録システム700が民生用の光ディスクビデオレコーダである場合には、システム制御ユニット701は、例えばシステム制御ボードであり、ドライブ制御ユニット731は、例えば必要最小限の構成からなる光ディスクドライブである。
システム制御ユニット701は、システム制御部710とデータを一時的に保持するメモリ回路720とを含む。
システム制御部710は、例えば、マイコン又はCPUである。システム制御部710は、スペアリングテーブルの読み出し、書き込みをドライブ制御ユニット731に指示するスペアリングテーブル処理手段711と、スペアリングマップとパーティションマップとの間の変更を行うマップ処理手段712と、管理情報の生成や変更を行う管理情報処理手段713と、データの記録が終了したかどうかを判定する終了判定手段714と、データの記録再生をドライブ制御ユニット731に指示する記録再生指示手段716と、ドライブ制御ユニット731に種々の情報を通知する通知手段717とを含む。
メモリ回路720は、システム用メモリ手段721とデータを一時的に保持するデータ用メモリ722とを含む。システム用メモリ手段721は、例えば、システム制御部710が演算処理や解析処理を行うために利用されるワークメモリである。
ドライブ制御ユニット731は、ドライブ制御部740と、データを一時的に保持するメモリ回路750と、ピックアップ771とを含む。
ドライブ制御部740は、例えば、マイコンまたはDSPである。ドライブ制御部740は、ピックアップ771を制御し、光ディスク772に対するデータの記録再生を行う。
ドライブ制御ユニット731は、ドライブ制御部740と、データを一時的に保持するメモリ回路750と、ピックアップ771とを含む。
ドライブ制御部740は、例えば、マイコンまたはDSPである。ドライブ制御部740は、ピックアップ771を制御し、光ディスク772に対するデータの記録再生を行う。
ドライブ制御部740は、システム制御ユニット701へデータを返送する返送手段741と、所定の領域に対してデータを記録再生する記録再生手段742と、ベリファイ処理を行う代替処理手段743と、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リストに登録する欠陥リスト処理手段744とを含む。例えば、ドライブ制御部740は、1チップ化されたLSI(半導体集積回路)またはその一部として製造される。ドライブ制御部740が、1チップ化されたLSIとして製造される場合には、ドライブ制御ユニット731および情報記録システム700の製造工程を容易にすることができる。
メモリ回路750は、ドライブ制御部740が記録再生するデータを効率的に処理するために利用されるキャッシュメモリ751手段と、演算処理等を行うために利用されるワークメモリ手段752とを含む。
なお、メモリ回路720とメモリ回路750とは、1つの物理メモリ回路を論理的に複数のメモリ領域に分割し、複数のメモリ領域のうちの1つをメモリ回路720に割り当て、複数のメモリ領域のうちの他の1つをメモリ回路750に割り当ててもよい。
図8は、本発明の実施の形態2の記録方法を示す。本発明の実施の形態2の記録方法は、代替領域割り付け処理シーケンス810とデータ記録処理シーケンス820と終了処理シーケンス830とを包含する。
図9は、本発明の実施の形態2の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す。
図9(a)は、代替領域割り付け処理シーケンス810を実施前の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。代替領域割り付け処理シーケンス810を実施前において、システム制御ユニット701は、スペア領域933を管理する。
光ディスクの記録領域は、データ記録領域901を有する。データ記録領域901は、光ディスクが有するデータ記録可能な領域である。データ記録領域901は、ドライブ制御ユニット931によって管理されるリードイン領域902およびリードアウト領域904と、システム制御ユニット901によって管理されるボリューム空間903とを有する。
リードイン領域902には、欠陥管理リスト領域910が割り付けられている。ドライブ制御ユニット931は、欠陥管理リスト領域910に欠陥管理リストを記録する。欠陥管理リストには、欠陥管理情報(例えば、ボリューム空間903で検出された欠陥セクタのアドレスリスト)が含まれる。ボリューム空間903には、論理セクタごとにアドレスが割り当てられるが、本実施の形態では、説明の簡略化のために、アドレスA0からAnで指定される領域ごとに説明する。データはファイルとしてボリューム空間903に記録され、ファイルは、ファイル管理情報で管理される。ファイル管理情報はアドレスA10で示されたファイル管理情報領域934に記録される。アドレスA11にあらかじめファイルP001.JPGが記録されている。
アドレスA1によって示される領域(ボリューム構造の一部)に、スペアリングマップ(Sparing Partition Map)が記録されている。このスペアリングマップは、スペアリングテーブル(Sparing Table)がアドレスA3によって示される領域に記録されていることを示す。
UDFに準拠したファイルシステムドライバは、スペアリングテーブルを認識することによって、データ記録時に欠陥セクタを検出すると、この欠陥セクタを含むECC(Error Correction Code)ブロックのデータをスペア領域(Sparing Area)内のECCブロックに記録する。
図10は、スペアリングテーブルのデータ構造を示す。複数のフィールドの各々には、エントリナンバーが登録されている。各エントリは8バイトの固定長であり、各エントリは、代替元のアドレスと代替先のアドレスとを示す。代替記録が行われるごとに、エントリがスペアリングテーブルに登録される。
なお、DVD−RWディスクが有するECCブロックは、16個の連続した論理セクタから構成され、DVD−RWの記録単位であるパケットは、ECCブロックに相当する。
図9を再び参照して、本発明の実施の形態2の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を説明する。
図9(b)は、データ記録処理シーケンス820を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。データ記録処理シーケンス820を実施後において、ドライブ制御ユニット731は、代替領域935を管理する。情報記録システム700は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA12によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA13によって示される領域とアドレスA14によって示される領域とに記録する。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA13によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA14によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって、記録されたデータがベリファイされた結果、アドレスA14によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの後半は代替領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録された。
図9(c)は、終了処理シーケンス830を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。終了処理シーケンス830を実施後において、システム制御ユニット701は、スペア領域933を管理する。
情報記録システム700は、ファイルシステムを参照することによって、マッピング情報を取得し、アドレスA3によって示される領域に記録されているスペアリングテーブルにマッピング情報を登録する。このマッピング情報は、アドレスA14によって示される領域に記録されたデータがスペア領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録されていることを示す。
さらに、パーティションマップをスペアリングマップに変更して、新たに記録されたスペアリングテーブルが指定される。これにより、代替領域935は、ファイルシステムを参照してシステム制御ユニット701によって管理されるスペア領域933として認識される。
以下、図8および図9を参照して本発明の実施の形態2の記録方法をステップごとに説明する。
以下、代替領域割り付け処理シーケンス810の詳細を説明する。
代替領域割り付け処理シーケンス810は、ステップ811〜ステップ815によって実施される。代替領域割り付け処理シーケンス810は、データの記録の前処理である。代替領域割り付け処理シーケンス810では、システム制御ユニット701が管理するスペア領域933をドライブ制御ユニット731が管理する代替領域935に変更する処理が行われる。
ステップ811:スペアリングテーブル処理手段911は、アドレスA1によって示される領域に記録されたスペアリングマップを読み出して、スペアリングテーブルが記録された位置情報を取得し、アドレスA3によって示される領域に記録されているスペアリングテーブルを読み出す。
ステップ812:通知手段716は、アドレスA5からA9によって示される領域(スペア領域933)の位置情報と、どのアドレスのデータがスペア領域内に代替記録されているかを示す代替情報をドライブ制御ユニット731に通知する。
ステップ813:ドライブ制御ユニット731は、通知されたスペア領域933を代替領域935として設定する。また、代替情報も通知されるので、スペア領域内に代替記録されている場合は、他の場所に代替記録を行う。
ステップ814:マップ処理手段712は、スペアリングマップをスペアリングテーブルの情報を持たない通常のパーティションマップ(Partition Map)に書き換えるように、ドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ815:ドライブ制御ユニット731は、指示にしたがって、パーテイションマップを記録する。
以上のように、システム制御ユニット701は、スペア領域の位置情報と代替情報とをドライブ制御ユニット731に通知する。そして、ドライブ制御ユニット731自身によって、代替記録が出来るようにする。
図11は、パーティションマップおよびスペアリングマップが有する主なデータフィールドを示す。
図11(a)は、スペアリングマップの主なデータフィールドを示し、図11(b)は、パーティションマップの主なデータフィールドを示す。
以下、図11を参照して、スペアリングマップのデータ構造とパーティションマップのデータ構造とを詳細に説明する。
スペアリングマップとパーティションマップとは、マップタイプを示すフィールドを有する。マップタイプを示すフィールドには、マップがスペアリングマップであることを示す「2」と、マップがパーティションマップであることを示す「1」のいずれかが記録されている。このフィールドを参照することにより、マップタイプを判断できる。
パーティション識別番号を示すフィールドには、マップが示しているパーティションの識別番号が記録されている。したがって、どちらのマップでも同じ値である。パケット長を示すフィールドには、パケットのサイズが記録されている。
スペアリングテーブルの長さと位置とを示すフィールドは、スペアリングテーブルとして割り付けられた場所を示す。スペアリングマップが記録されていれば、スペアリングテーブルが記録されていることがわかるので、従来のUDFに準拠したファイルシステムドライバではスペアリングテーブルの情報を用いて欠陥管理を行うことが出来る。
また、本発明の実施の形態2の情報記録方法において、スペアリングマップをパーティションマップに書き換えれば、スペアリングテーブルをサポートしていないファイルシステムでもデータの記録が出来る、更に、ドライブ制御ユニット731が欠陥管理を行うために、記録時のパフォーマンスが高くなる。
なお、代替情報をドライブ制御ユニットに通知する機能を持つファイルシステムドライバがデータの記録再生を行う場合には、スペアリングマップをパーティションマップに書き換えなくても良い。このファイルシステムドライバは、ドライブ制御ユニットが代替処理を行うことを認識しているからである。
図8および図9を再び参照して、本発明の実施の形態2の記録方法をステップごとに説明する。
以下、データ記録処理シーケンス820の詳細を説明する。
データ記録処理シーケンス820は、ステップ821〜ステップ828によって実施される。データ記録処理シーケンス820では、ドライブ制御ユニット731が欠陥管理処理を行いながら、データ用メモリ722に記録されているデータの記録処理が行われる。
ステップ821:ユーザの指示またはアプリケーションの指示によって、データ用メモリ722に記録されたデータを光ディスクに記録する必要が生じた場合には、データを記録するために必要な空領域が検索され、記録再生指示手段715は、検索された空領域へデータ用メモリ722に記録されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ825:記録再生手段742は、指示された空領域に、データ用メモリ722から転送されたデータを記録する。この時、データ用メモリ722から転送されたデータは、一旦、ドライブ制御ユニット731のキャッシュメモリ751に蓄えられ、一時的に実際の記録は待機状態にされる。連続した領域に、記録すべき他のデータを記録する場合には、連続してデータを記録したほうが、逐次データを記録するよりも、高速に記録できるからである。したがって、図8では、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とが、シーケンシャルに示されているが、実際には、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とは、関連するデータごとにスケジューリングされて実行される。したがって、ドライブ制御ユニット731によって為される欠陥管理は、ファイルシステムを参照して為される欠陥管理に比べて、記録時のパフォーマンスが高い。
ステップ826:代替処理手段743は、ベリファイ処理を行う。代替処理手段743は、記録したデータを読み出し、読み出したデータと記録する前のデータと比較する。記録したデータを読み出せない場合、または、読み出したデータが記録する前のデータと異なる場合には、記録した論理セクタは欠陥セクタであると判定される。また、データの記録時にエラーが発生した場合もその論理セクタは欠陥セクタであると判定される。
欠陥セクタである(Yea)と判定された場合には、処理は、ステップ827に進む。欠陥セクタでない(No)と判定された場合には、処理は、ステップ828に進む。
ステップ827:記録すべきデータを代替領域935の未使用領域に記録する。欠陥リスト処理手段744は、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リスト領域910に記録されている欠陥管理リストに登録する。
代替領域にデータを記録する場合にも、ベリファイ処理が行われる。記録されたデータが読み出され、読み出されたデータと記録される前のデータとが比較される。記録されたデータを読み出せない場合、または、読み出されたデータが、記録前のデータと異なる場合には、代替領域のうちの他の領域にデータが記録される。
欠陥管理リストに登録された論理セクタにデータを記録するように指示があった場合には、ドライブ制御ユニット731は、データをこの論理セクタに記録せずに、直接、代替領域内にデータを代替記録してもよい。この場合、効率的にデータを記録するこことができる。記録しようとした論理セクタのアドレスと、代替記録された論理セクタのアドレスとを示すマッピング情報は、ワークメモリ752に保持される。
情報記録システム700は、ステップ821、およびステップ825から828までを繰り返し実施し、データの記録が終了した場合に、処理は、ステップ822に進む。なお、ステップ821、およびステップ825から828までの繰り返しにおいて、ステップ828は、ステップ821への進むこと(ステップ821へのリターン)を意味する。
ステップ822:管理情報処理手段713は、記録したデータをファイルとして管理するために、データの記録位置情報やファイル名等の管理情報を作成する。この時点で、ドライブ制御ユニット731がデータを代替記録したとしても、ファイルシステムにはわからないので、ファイルシステム側から指示したアドレスにデータが記録されたものとしてファイルの管理情報を作成する。記録再生指示手段715は、ドライブ制御ユニット731に対して、ファイル管理情報を更新するために、所定の論理セクタへのデータの記録を指示する。
情報記録システム700は、ステップ822、およびステップ825から828までを繰り返し実施し、ファイル管理情報の記録が終了した場合に、処理は、ステップ823に進む。なお、ステップ822、およびステップ825から828までの繰り返しにおいて、ステップ828は、ステップ822への進むこと(ステップ822へのリターン)を意味する。
ステップ823:終了判定手段714は、データの記録が終了したかどうかを判定する。例えば、ユーザがディスクの取り出しを指示した場合には、終了判定手段714は、データの記録が終了したと判定する。
上述したように、情報記録システム700は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA12によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA13によって示される領域とアドレスA14によって示される領域とに記録する(図9(b)参照)。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA13によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA14によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって記録したデータをベリファイした結果、アドレスA14によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの後半は代替領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録された(図9(b)参照)。
以下、終了処理シーケンス130の詳細を説明する。
終了処理シーケンス130は、ステップ831〜ステップ836によって実施される。終了処理シーケンス830では、代替領域にデータが代替記録されている場合には、ファイルシステムによって管理されるスペアリングテーブルを更新し、パーティションマップをスペアリングマップに変更する処理が行われる。
ステップ831:終了判定手段714の判定に基づいて、通知手段716はドライブ制御ユニット731にデータ記録処理の終了を通知する。
ステップ832:ドライブ制御ユニット731のうち、返送手段741は、ワークメモリ752に保持していた代替記録のマッピング情報をシステム制御ユニット701に返送する。
ステップ833:システム制御ユニット701のうち、スペアリングテーブル処理手段711は、返送されたマッピング情報に基づいて、スペアリングテーブルを更新する。そして、記録再生指示手段715は、更新したスペアリングテーブルのデータを記録するようにドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ834:ドライブ制御ユニット731のうち、記録再生手段742は、記録再生指示手段715の指示に従って、データの記録を行う。
ステップ835:マップ処理手段712は、パーティションマップをスペアリングマップに変更するように、ドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ836:ドライブ制御ユニット731のうち、記録再生手段742は、マップ処理手段712の指示に従って、データの記録を行う。
上述したように、情報記録システム700は、ファイルシステムを参照することによって、マッピング情報を取得し、アドレスA3によって示される領域に記録されているスペアリングテーブルにマッピング情報を登録する。このマッピング情報は、アドレスA14によって示される領域に記録されたデータがスペア領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録されていることを示す。さらに、パーティションマップをスペアリングマップに変更して、新たに記録されたスペアリングテーブルが指定される。これにより、代替領域935は、ファイルシステムを参照してシステム制御ユニット701によって管理されるスペア領域933として認識される。
このように、ファイルシステムを参照すれば、スペアリングテーブルを更新することができるため、ドライブ制御ユニット731が欠陥管理をしながらデータの記録を行っても、UDFのデータ構造として記録されるスペアリングテーブルと欠陥管理情報との整合性を保つことが出来る。
なお、システム制御ユニット701とドライブ制御ユニット731との間で受け渡しが行われるスペア領域の位置情報と代替情報とは、スペアリングテーブルの形式でもよいし、ドライブ制御ユニット731が扱いやすいようなほかの形式でも良い。
本発明の実施の形態2によれば、ドライブ制御ユニットが欠陥管理処理を行うため、スペアリングテーブルが記録された光ディスクに対しても、データ記録時のパフォーマンスを向上することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明によれば、ドライブ制御ユニットがボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報をシステム制御ユニットから受け取り、その位置情報に基づいて、ドライブ制御ユニットが、欠陥領域に記録するべき情報を代替領域に記録する。
このように、代替領域をリードイン領域に割り付ける必要がなくなるため、代替領域の占有空間の自由度を大きくすることができる。
さらに、ドライブ制御ユニットが欠陥領域に記録するべき情報を代替領域に記録するように、システム制御ユニットがドライブ制御ユニットを制御する必要がなくなるため、システム制御ユニットとドライブ制御ユニットとの間での情報の送受信回数を減らすことができる。
ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備えた情報記録システム、情報記録システムによってボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法、ドライブ制御ユニット、および半導体集積回路に関する。
光ディスクに情報を記録する情報記録システムは、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備える。光ディスクは、ドライブ制御ユニットによって管理される領域(例えば、リードイン領域、リードアウト領域)とシステム制御ユニットによって管理される領域(例えば、ボリューム空間)とを有する。光ディスクの中には、ドライブ制御ユニットによって管理される領域に、欠陥管理のための代替領域があらかじめ割り付けられていないものがある。
光ディスクには、例えば、DVD−RWディスクとDVD−RAMディスクとがある。
情報記録システムは、例えば、DVD−RWディスクが有するボリューム空間に代替領域を割り付ける。DVD−RWディスクが有するボリューム空間は、UDF規定に基づいたファイルシステムによって管理されており、システム制御ユニットが、ファイルシテムを参照して、データの記録時に欠陥管理を行う。なお、代替領域の位置情報や代替記録されたデータのマッピング情報は、DVD−RWディスクに記録されたスペアリングテーブルに記録される。(例えば、1998年4月3日、OSTA発行のUDF規定 第2.00版 <Optical Storage Technology Association, Universal Disc Format(TM) Specification, Revision 2.00, April 3, 1998> p.31 <http://www.osta.org>参照。)
しかし、情報記録システムは、DVD−RWディスクが有するリードイン領域(ドライブ制御ユニットによって管理される領域)に代替領域を割り付けることができないために、ドライブ制御ユニットが欠陥管理を行うことができない。したがって、システム制御ユニットが欠陥管理を行う。その結果、システム制御ユニットとドライブ制御ユニットとの間でコマンドの受け渡し回数が増加し、データ記録時のパフォーマンスが低下する。
情報記録システムは、例えば、DVD−RAMディスクが有するリードイン領域に代替領域を割り付ける。DVD−RAMディスクが有するリードイン領域は、ドライブ制御ユニットによって管理されており、ドライブ制御ユニットが欠陥管理を行うので、データの記録時のパフォーマンスが高い。なお、情報記録システムは、DVD−RAMディスクの内周側では、代替領域を固定のサイズで割り付けることができ、DVD−RAMディスクの外周側では、代替領域を拡張可能なサイズで割り付けることができる(例えば、特許第3090320号公報(第27−29貢、第8図)参照)。
しかし、リードイン領域よりも大きい代替領域が必要になる場合には、リードイン領域を拡張しなければならない。リードイン領域の拡張は、ボリューム空間のサイズ変更を必要とするため、リードイン領域の拡張は、困難である。
本発明は上記課題を解決するものであり、ドライブ制御ユニットとボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報をドライブ制御ユニットに通知するシステム制御ユニットとを備えた情報記録システム、情報記録システムによってボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法、ドライブ制御ユニット、および半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明の情報記録方法は、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備えたシステムによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、(a)前記システム制御ユニットが、前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報を前記ドライブ制御ユニットに通知するステップと、(b)前記ドライブ制御ユニットが、前記通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録するステップと、(c)前記ドライブ制御ユニットが前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記ドライブ制御ユニットが前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知するステップと、(d)前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記ドライブ制御ユニットに変更指示するステップと、(e)前記ドライブ制御ユニットが、前記変更指示に従って、前記管理情報を変更するステップとを包含し、これにより、上記目的が達成される。
前記ステップ(a)は、前記システム制御ユニットが前記ボリューム空間に前記代替領域を割り付けるステップをさらに包含してもよい。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記ステップ(d)は、前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記ボリューム空間の一部の領域であって前記代替領域以外の領域に、前記代替領域に記録されている情報をコピーするステップをさらに包含し、前記代替領域は前記システム制御ユニットによって管理されてもよい。
前記ステップ(d)は、前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記ボリューム空間の一部の領域であって予め割り付けられている領域に、前記代替領域に記録されている情報をコピーするステップをさらに包含してもよい。
前記システム制御ユニットが前記代替情報の代替元の位置情報を探索するステップと、前記探索された代替元の位置情報を前記代替領域に記録された情報の記録位置を示す情報に変更するステップとを包含してもよい。
前記ファイル管理情報はエクステント毎にテーブル形式で前記エクステントの位置情報を記録してもよい。ここで、前記エクステントは、ファイルが記録された連続領域である。
前記システム制御ユニットが前記変更した記録位置を示す情報を保持するステップをさらに包含してもよい。
前記ステップ(a)は、前記システム制御ユニットが前記ボリューム空間のうち欠陥領域の少ない領域を前記代替領域として選択するステップをさらに包含してもよい。
前記記録媒体には、前記ドライブ制御ユニットが管理する欠陥管理リストが記録されており、前記ドライブ制御ユニットは、欠陥領域の位置を示す位置情報を前記欠陥管理リストに登録するステップをさらに包含してもよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
前記ステップ(a)を実行した後、前記記録媒体を前記スペアリングテーブルが未記録である記録媒体と同じにするために、前記システム制御ユニットが、前記ドライブ制御ユニットがパーティションマップを修正するように修正指示を前記ドライブ制御ユニットに行うステップと、前記ドライブ制御ユニットが、前記修正指示に従って、前記パーティションマップを修正するステップとをさらに包含してもよい。
前記記録媒体には、前記ドライブ制御ユニットが管理する欠陥管理リストが記録されており、前記ドライブ制御ユニットは、前記情報を記録した場合に検出された欠陥領域の位置を示す位置情報を前記欠陥管理リストに登録するステップをさらに包含してもよい。
本発明のシステムは、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録するシステムであって、前記システムは、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備え、前記システム制御ユニットは、(a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報を前記ドライブ制御ユニットに通知する手段を備え、前記ドライブ制御ユニットは、(b)前記通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録する手段と、(c)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知する手段とを備え、前記システム制御ユニットは、(d)前記通知された代替情報に基づいて前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記ドライブ制御ユニットに変更指示する手段をさらに備え、前記ドライブ制御ユニットは、(e)前記変更指示に従って、前記管理情報を変更する手段をさらに備え、これにより、上記目的が達成される。
前記手段(a)は、前記ボリューム空間に前記代替領域を割り付ける手段をさらに備えてもよい。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
本発明の情報記録方法は、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されたドライブ制御ユニットによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、(a)前記ドライブ制御ユニットが、前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録するステップと、(b)前記ドライブ制御ユニットが、前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知するステップと、(c)前記ドライブ制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって前記ドライブ制御ユニットに為された変更指示に従って、前記管理情報を変更するステップとを包含し、これにより、上記目的が達成される。 前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
本発明のドライブ制御ユニットは、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録するドライブ制御ユニットであって、前記ドライブ制御ユニットは、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されており、(a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録する手段と、(b)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知する手段と、(c)前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって為された変更指示に従って、前記管理情報を変更する手段とを備え、これにより、上記目的が達成される。
前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報でよい。
前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルでよい。
本発明の半導体集積回路は、ボリューム空間を有する記録媒体への情報の記録を制御する半導体集積回路であって、前記半導体集積回路は、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されており、(a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報の前記代替領域への記録を制御する手段と、(b)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報の前記システム制御ユニットへの通知を制御する手段と、(c)前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって為された変更指示に従って、前記管理情報の変更を制御する手段とを備え、これにより、上記目的が達成される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、代替領域が割り付けられていない光ディスクを対象として説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の情報記録システム200を示す。
情報記録システム200は、システム制御ユニット201と、光ディスク272が装着可能に構成されたドライブ制御ユニット231とを含む。システム制御ユニット201とドライブ制御ユニット231とは、I/Oバス260に接続されている。
情報記録システム200は、例えば、パソコンをベースにしたシステムまたは民生用の光ディスクビデオレコーダである。情報記録システム200がパソコンをベースにしたシステムである場合には、システム制御ユニット201は、パソコンの本体であり、ドライブ制御ユニット231は、周辺機器としての光ディスクドライブである。情報記録システム200が民生用の光ディスクビデオレコーダである場合には、システム制御ユニット201は、例えばシステム制御ボードであり、ドライブ制御ユニット231は、例えば必要最小限の構成を有する光ディスクドライブである。
システム制御ユニット201は、システム制御部210とデータを一時的に保持するメモリ回路220とを含む。
システム制御部210は、例えば、マイコン又はCPUである。システム制御部210は、光ディスクの空領域を検索する空き領域探索手段211と、代替領域を割り付ける代替領域割り付け手段212と、管理情報の生成や変更を行う管理情報処理手段213と、データの記録が終了したかどうかを判定する終了判定手段214と、コピー処理手段215と、データの記録再生をドライブ制御ユニット231に指示する記録再生指示手段216と、ドライブ制御ユニット231に種々の情報を通知する通知手段217とを含む。
コピー処理手段215は、代替領域から代替記録されたデータを読み出して、別の領域に読み出されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
メモリ回路220は、システム用メモリ手段221とデータを一時的に保持するデータ用メモリ222とを含む。システム用メモリ手段221は、例えば、システム制御部210が演算処理や解析処理を行うために利用されるワークメモリである。
ドライブ制御ユニット231は、ドライブ制御部240と、データを一時的に保持するメモリ回路250と、ピックアップ271とを含む。
ドライブ制御部240は、例えば、マイコンまたはDSPである。ドライブ制御部240は、ピックアップ271を制御し、光ディスク272に対するデータの記録再生を行う。
ドライブ制御部240は、システム制御ユニット201へデータを返送する返送手段241と、所定の領域に対してデータを記録再生する記録再生手段242と、ベリファイ処理を行う代替処理手段243と、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リストに登録する欠陥リスト処理手段244とを含む。例えば、ドライブ制御部240は、1チップ化されたLSI(半導体集積回路)またはその一部として製造される。ドライブ制御部240が、1チップ化されたLSIとして製造される場合には、ドライブ制御ユニット231および情報記録システム200の製造工程を容易にすることができる。
メモリ回路250は、ドライブ制御部240が記録再生するデータを効率的に処理するために利用されるキャッシュメモリ251手段と、演算処理等を行うために利用されるワークメモリ手段252とを含む。
なお、メモリ回路220とメモリ回路250とは、1つの物理メモリ回路を論理的に複数のメモリ領域に分割し、複数のメモリ領域のうちの1つをメモリ回路220に割り当て、複数のメモリ領域のうちの他の1つをメモリ回路250に割り当ててもよい。
図2は、本発明の実施の形態1の記録方法を示す。本発明の実施の形態1の記録方法は、代替領域割り付け処理シーケンス110とデータ記録処理シーケンス120と終了処理シーケンス130とを包含する。
図3は、本発明の実施の形態1の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す。
図3(a)は、代替領域割り付け処理シーケンス110を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。代替領域割り付け処理シーケンス110において、ドライブ制御ユニット231がリニアリプレースメント方式によってデータを代替記録するために代替領域322が割り付けられる。
光ディスクの記録領域は、データ記録領域301を有する。データ記録領域301は、光ディスクが有するデータ記録可能な領域である。データ記録領域301は、ドライブ制御ユニット231によって管理されるリードイン領域302およびリードアウト領域304と、システム制御ユニット201によって管理されるボリューム空間303とを有する。
リードイン領域302には、欠陥管理リスト領域310が割り付けられている。ドライブ制御ユニット231は、欠陥管理リスト領域310に欠陥管理リストを記録する。欠陥管理リストには、欠陥管理情報(例えば、ボリューム空間303で検出された欠陥セクタのアドレスリスト)が含まれる。ボリューム空間303には、論理セクタごとにアドレスが割り当てられるが、本実施の形態では、説明の簡略化のために、アドレスA0からAnで指定される領域ごとに説明する。データはファイルとしてボリューム空間303に記録され、ファイルは、ファイル管理情報領域320に記録されるファイル管理情報で管理される。アドレスA3にあらかじめファイルP001.JPGが記録されている。このように、この光ディスクには、ドライブ制御ユニットによって管理される領域(リードイン領域302またはリードアウト領域304)に代替領域が設定されていない。
図3(b)は、データ記録処理シーケンス120を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。情報記録システム200は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA4によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA5によって示される領域とアドレスA6によって示される領域とに記録する。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA5によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA6によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって記録したデータをベリファイした結果、アドレスA5によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの前半は代替領域であるアドレスA9によって示される領域に代替記録された。
図3(c)は、終了処理シーケンス130を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。情報記録システム200は、代替情報に従って、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータをアドレスA7によって示される領域にコピーする。この代替情報は、アドレスA5によって示される領域に記録されるべきデータが代替領域322にあるアドレスA9によって示される領域に代替記録されていることを示している。具体的には、システム制御ユニット201は、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータの読出しと、アドレスA7によって示される領域へのデータの記録をドライブ制御ユニット231に指示する。
なお、システム制御ユニット201が代替元のアドレスに対するデータの記録再生をドライブ制御ユニット231に指示する場合、ドライブ制御ユニット231から取得する代替情報は、代替元のアドレスでも良い。例えば、ドライブ制御ユニット231への指示は、アドレスA5によって示される領域に記録されたデータの読み出しと、アドレスA7へのデータの記録でも良い。アドレスA5がアドレスA9に代替されていることは、ドライブ制御ユニット231が知っているからである。
代替記録されたデータのコピーが完了すれば、ファイルの記録位置がコピー先のアドレスA7に変更され、ファイル管理情報がファイル管理情報領域320に記録される。
以下、図2および図3を参照して本発明の記録方法をステップごとに説明する。
以下、代替領域割り付け処理シーケンス110の詳細を説明する。
代替領域割り付け処理シーケンス110は、ステップ111〜ステップ115によって実施される。代替領域割り付け処理シーケンス110は、データの記録の前処理シーケンスである。代替領域割り付け処理シーケンス110では、ドライブ制御ユニット231によってデータを代替記録するために用いられる代替領域322が割り付けられる。
ステップ111:空き領域検索手段211は、アドレスA1のファイル管理情報領域320に記録されたファイル管理情報から、ボリューム空間303の空領域を検索する。このファイル管理情報は、アドレスA1のファイル管理情報領域320に記録されている。空き領域検索手段211は、このファイル管理情報に従ってアドレスA9以降の領域を検索する(図3(a)参照)。アドレスA3からアドレスA8によって示される領域には、予め静止画ファイル等のデータを記録する専有領域321が割り付けられているため、アドレスA9以降の領域が検索される。
ステップ112:代替領域割り付け手段212は検索した空き領域のうち、専有領域321の近くの空き領域に代替領域を割り付ける。したがって、以後のステップでは、ファイルシステムによって代替領域にデータを記録するように指示されることはない。
ステップ113:通知手段217は、アドレスA9からアドレスA13によって示される領域に代替領域を割り付けたことをドライブ制御ユニット231に通知する。
ステップ114:ドライブ制御ユニット231は、通知された領域を代替領域として設定する。
以上のように、システム制御ユニット201は、ファイルシステムを参照してボリューム空間の空き領域を探索し、ボリューム空間の空き領域に代替領域を割り付けることが出来る。
なお、代替領域割り付け処理シーケンス110において、システム制御ユニット201が、ファイルシステムを参照して、リードイン領域302に記録されている欠陥管理情報をドライブ制御ユニット231から取得して、欠陥セクタの少ない領域に代替領域を割り付けるステップを更に含んでも良い。このステップが含まれる場合には、代替領域にデータを記録する時に、欠陥セクタを予め検出することが可能になり、代替領域内の他の場所にデータを記録する頻度が減少する。
なお、代替領域割り付け処理シーケンス110は、例えば、光ディスクがドライブ制御ユニット231にローディングされた後に実施されるが、代替領域割り付け処理シーケンス110の実施のタイミングはこれに限定されない。代替領域割り付け処理シーケンス110は、例えば、ドライブ制御ユニット231による代替記録によって、代替領域内の使用済み領域が少なくなった場合に行ってもよい。このように、代替記録の頻度に応じて、さらに代替領域を割り付けてもよい。
以下、データ記録処理シーケンス120の詳細を説明する。
データ記録処理シーケンス120は、ステップ121〜ステップ128によって実施される。データ記録処理シーケンス120では、ドライブ制御ユニット231が欠陥管理処理を行いながら、データ用メモリ222に記録されているデータの記録処理が行われる。
ステップ121:ユーザの指示またはアプリケーションの指示によって、データ用メモリ222に記録されたデータを光ディスクに記録する必要が生じた場合には、空領域検索手段211は、データを記録するために必要な空領域を検索する。記録再生指示手段216は、検索された空領域へデータ用メモリ222に記録されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
ステップ125:記録再生手段242は、指示された空領域に、データ用メモリ222から転送されたデータを記録する。この時、データ用メモリ222から転送されたデータは、一旦、ドライブ制御ユニット231のキャッシュメモリ251に蓄えられ、一時的に記録は待機状態にされる。連続した領域に、記録すべき他のデータを記録する場合には、連続してデータを記録したほうが、逐次データを記録するよりも、高速に記録できるからである。したがって、図2では、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とが、シーケンシャルに示されているが、実際には、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とは、関連するデータごとにスケジューリングされて実行される。したがって、ドライブ制御ユニット231によって為される欠陥管理は、ファイルシステムを参照して為される欠陥管理に比べて、記録時のパフォーマンスが高い。
ステップ126:代替処理手段243は、ベリファイ処理を行う。代替処理手段243は、記録したデータを読み出し、読み出したデータと記録する前のデータと比較する。記録したデータを読み出せない場合、または、読み出したデータが記録する前のデータと異なる場合には、記録した論理セクタは欠陥セクタであると判定される。また、データの記録時にエラーが発生した場合もその論理セクタは欠陥セクタであると判定される。
欠陥セクタである(Yea)と判定された場合には、処理は、ステップ127に進む。欠陥セクタでない(No)と判定された場合には、処理は、ステップ128に進む。
ステップ127:記録すべきデータを代替領域322の未使用領域に記録する。欠陥リスト処理手段244は、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リスト領域310に記録されている欠陥管理リストに登録する。
代替領域にデータを記録する場合にも、ベリファイ処理が行われる。記録されたデータが読み出され、読み出されたデータと記録される前のデータとが比較される。記録されたデータを読み出せない場合、または、読み出されたデータが、記録前のデータと異なる場合には、代替領域のうちの他の領域にデータが記録される。
欠陥管理リストに登録された論理セクタにデータを記録するように指示があった場合には、ドライブ制御ユニット231は、データをこの論理セクタに記録せずに、直接、代替領域内にデータを代替記録してもよい。この場合、効率的にデータを記録することができる。記録しようとした論理セクタのアドレスと、代替記録された論理セクタのアドレスとを示すマッピング情報は、ワークメモリ252に保持される。
情報記録システム200は、ステップ121、およびステップ125から128までを繰り返し実施し、データの記録が終了した場合に、処理は、ステップ122に進む。なお、ステップ121、およびステップ125から128までの繰り返しにおいて、ステップ128は、ステップ121に進むこと(ステップ121へのリターン)を意味する。
ステップ122:管理情報処理手段213は、記録したデータをファイルとして管理するために、データの記録位置情報やファイル名等の管理情報を作成する。この時点で、ドライブ制御ユニット231がデータを代替記録したとしても、ファイルシステムにはわからないので、ファイルシステム側から指示したアドレスにデータが記録されたものとしてファイルの管理情報を作成する。記録再生指示手段216は、ドライブ制御ユニット231に対して、ファイル管理情報を更新するために、所定の論理セクタへのデータの記録を指示する。
情報記録システム200は、ステップ122、およびステップ125から127までを繰り返し実施し、ファイル管理情報の記録が終了した場合に、処理は、ステップ123に進む。なお、ステップ122、およびステップ125から128までの繰り返しにおいて、ステップ128は、ステップ122に進むこと(ステップ122へのリターン)を意味する。
ステップ123:終了判定手段214は、データの記録が終了したかどうかを判定する。例えば、ユーザが光ディスクの取り出しを指示した場合には、終了判定手段214は、データの記録が終了したと判定する。
上述したように、情報記録システム200は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA4によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA5によって示される領域とアドレスA6によって示される領域とに記録する(図3(b)参照)。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA5によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA6によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって記録したデータをベリファイした結果、アドレスA5によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの前半は代替領域であるアドレスA9によって示される領域に代替記録された(図3(b)参照)。
以下、終了処理シーケンス130の詳細を説明する。
終了処理シーケンス130は、ステップ131〜ステップ136によって実施される。終了処理シーケンス130では、代替領域にデータが代替記録されている場合には、ファイルシステムによって管理されるファイル管理情報と実際にデータが記録された位置を示す情報とを整合させ、そして代替領域として割り付けられた領域を開放する処理が行われる。開放する処理とは、所定の領域の管理をドライブ制御ユニット231による管理からシステム制御ユニット201による管理に変更する処理を意味する。
ステップ131:終了判定手段214の判定に基づいて、通知手段217はドライブ制御ユニット231にデータ記録処理の終了を通知する。
ステップ132:ドライブ制御ユニット231のうち、返送手段241は、ワークメモリ252に保持していた代替記録のマッピング情報をシステム制御ユニット201に返送する。
ステップ133:システム制御ユニット201のうち、空領域探索手段211は、返送されたマッピング情報に基づいて、代替記録されたデータに対して、はじめに記録しようとした領域の近くの空き領域を探索する。コピー処理手段215は、代替記録されたデータを読み出して、探索された領域に読み出されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
ステップ134:ドライブ制御ユニット231のうち、記録再生手段242は、コピー処理手段215からの指示に従って、代替記録されたデータの読み出しと読み出されたデータの記録とを行う。
ステップ135:管理情報処理手段213は、はじめに記録しようとしたファイルの位置情報をコピー先の位置情報に変更する。そして、ファイル管理情報を記録するようにドライブ制御ユニット231に指示する。
ステップ136:ドライブ制御ユニット231のうち、記録再生手段242は、指示に従って、データの記録を行う。
上述したように、情報記録システム200は、代替情報に従って、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータをアドレスA7によって示される領域にコピーする。この代替情報は、アドレスA5によって示される領域に記録されるべきデータが代替領域322にあるアドレスA9によって示される領域に代替記録されていることを示している。具体的には、システム制御ユニット201は、アドレスA9によって示される領域に記録されたデータの読出しと、アドレスA7によって示される領域へのデータの記録をドライブ制御ユニット231に指示する。
このように、代替領域に代替記録されたデータを代替領域の外にコピーすることができるため、代替領域を未使用領域として開放することが出来る。
また、専有領域321に空き領域があれば、代替記録されたデータを専有領域321にコピーしてもよい。したがって、所定のファイルを複数読み出す場合に、光ディスクへのアクセスが少なくなり、効率的に読み出すことが出来る。
なお、本実施の形態では、代替領域内に代替記録されたデータを他の場所にコピーする例を説明したが、このコピーを行わなくてもよい。この場合には、ファイル管理情報において、代替領域内に記録されたデータに対応した位置情報を更新するだけでよく、終了処理シーケンス130を実施するために必要とされる時間を短縮出来る。
なお、ファイルシステムは、ドライブ制御ユニット231によって検出された欠陥セクタを欠陥セクタを集めたファイルとして管理しても良い。さらに、ファイル管理情報として空き領域を管理するテーブルやビットマップにおいて、ドライブ制御ユニット231によって検出された欠陥セクタを使用済み領域としても良い。
以下、終了処理シーケンス130の実施によってファイル管理情報を更新する方法を説明する。
図4は、ドライブ制御ユニット231によって生成された代替情報のデータ構造を示す。
代替情報は、代替エントリが並んだテーブル状のデータ構造を有し、ドライブ制御ユニット231が代替記録を行うごとに代替エントリが追加される。代替エントリは、代替元のアドレスと代替先のアドレスとを含む。例えば、アドレスA6が、代替元アドレスとして、アドレスA9が代替先アドレスとして登録される(図3(b)参照)。
図5は、FATフォーマットにおけるファイル管理情報のデータ構造を示している。
データ記録処理シーケンス120の実施によって、ディレクトリには、ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGが記録される(図5(a)参照)。ディレクトリの各エントリには、ファイル名に対応する第1クラスタの番号が記録される。ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGの各第1クラスタの番号は、「3」、「4」および「5」である。本来、FATフォーマットでは、論理セクタに対応する固定サイズのクラスタ毎にエントリが登録されるが、本実施の形態では、説明の都合上、アドレスAiで示される領域をクラスタとして説明する。
データ記録処理シーケンス120の実施によって、FATのクラスタA3からクラスタA7に相当するエントリには、「EOF」、「EOF」、「6」、「EOF」および「未使用」が登録される。FATのクラスタA5に相当するエントリに、「6」が登録されていることは、ファイルP003.JPGのデータはアドレスA5とアドレスA6とによって示された領域に記録されていることを示す。ここで、EOFはファイルの終端を示すコードである。
終了処理シーケンス130を実施中、ファイルシステムの参照によって、代替情報(図4参照)が受け取られ、アドレスA5が代替記録されていることが認識される。そして、代替元のアドレスA5に対応したエントリがFATから読み出される。アドレスA5に対応するクラスタがファイルの中間のクラスタである可能性があるので、アドレスA5を次のクラスタとして指定しているエントリがFATから探される。
アドレスA5を指定しているエントリが見つかれば、さらに、そのクラスタを指定しているエントリをFATから探す。アドレスA5を示しているエントリが無いので(図3)、アドレスA5が第1クラスタであることがわかる。
次に、第1クラスタとして指定しているディレクトリのエントリが検索される。ファイルP003.JPGのエントリの第1クラスタがアドレスA5を指定しているので、この時点で、代替記録されたデータが、P003.JPGの前半のデータであることがわかる。
終了処理シーケンス130の実施によって、代替されたデータのコピー処理として、アドレスA9に示された領域に記録されているデータが専有領域内のアドレスA7に示された領域にコピーされる。したがって、ファイル管理情報の更新処理のために、ディレクトリ内のファイルP003.JPGに対応するエントリの第1クラスタ番号が「7」に変更され、アドレスA7に対応するFAT内のエントリが「6」に変更される(図5(b)参照)。さらに、アドレスA5に対応するFAT内のエントリが「未使用」に変更される(図5(b)参照)。
以上のように、代替記録されたアドレスごとに、データの記録された位置情報とそのリンク情報を検索するとともに、どのファイルのデータが代替されたのかについても検索することで、代替元情報に対するファイルの位置情報を検索し、代替されたデータのコピー先の情報に、関係するファイルの位置情報を更新することで、ファイル管理情報を更新することが出来る。
以下、本発明のファイル管理情報のデータ構造を参照して、効率的に、ファイルの位置情報を更新する方法を説明する。
図6は、ファイル管理情報のデータ構造を示している。
ディレクトリには、ディレクトリに記録されるファイル名またはディレクトリに記録されるサブディレクトリ名が記録される。さらに、ディレクトリには、ファイルに対するエクステントテーブルのエントリ番号またはサブディレクトリに対するエクステントテーブルのエントリ番号が記録される。エントリ番号は、エクステントテーブルのエントリ毎に割り振られた番号である。エクステントテーブルには、エントリ毎に、ファイルのエクステントの位置情報と、ファイルが複数のエクステントに分かれて記録される場合には、次のエクステントを示しているエントリの番号とが記録される。「N/A」は有効な値が指定されていないことを示す(図6参照)。
FATフォーマットにおけるファイル管理情報のデータ構造では、各エントリは固定サイズのクラスタを表すが、図6に示されたファイル管理情報のデータ構造では、各エントリはエクステントの位置情報を表している。ここで、エクステントは、連続領域を示す。エクステントの位置情報には位置情報によって示された領域のサイズ情報も含まれるため、それぞれのエクステントの大きさは異なっていても良い。
データ記録処理シーケンス120に実施によって、ディレクトリには、ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGが記録される(図6(a)参照)。ファイルP001.JPG、ファイルP002.JPGおよびファイルP003.JPGの各エントリ番号は、「1」、「2」、「3」である。
データ記録処理シーケンス120の実施によって、エクステントテーブルのエントリ番号1のエントリとエントリ番号2のエントリとには、それぞれ、ファイルP001.JPGのエクステントの位置情報とファイルP002.JPGのエクステントの位置情報とが記録される。エントリ番号3のエントリには、ファイルP003.JPGの前半のエクステントの位置情報と、後半のエクステントの位置情報を示すエントリ番号4が記録されている。エントリ番号4のエントリには、ファイルP003.JPGの後半のエクステントの位置情報が記録されている。
終了処理シーケンス130を実施中、ファイルシステムを参照することによって、代替情報(図4参照)が受け取られ、代替元のアドレスA5を含むエクステントがエクステントテーブルから探される。エントリ番号3のエクステントがアドレスA5を含むので、このエクステントが代替されていることがわかる。終了処理シーケンス130の実施によって、代替されたデータのコピー処理のために、アドレスA9によって示された領域に記録されているデータがアドレスA7によって示された領域にコピーされる。そして、ファイル管理情報の更新処理のために、エントリ番号3のエクステントの位置情報がアドレスA7に変更される(図6(b)参照)。
以上のように、ファイルの位置情報をテーブル形式で管理し、エントリ毎にエクステント位置情報を記録するようなデータ構造を用いることにより、代替記録されたアドレスごとに、対応するファイル管理情報の位置情報を検索することが容易になる。更に、効率よく、代替元情報に対するファイルの位置情報を代替先またはコピー先の位置情報に更新することが出来る。
なお、代替記録されたデータの代替元の位置情報に対するファイルの位置情報を探索するステップにおいて、データの代替元の位置情報から、対応するファイルを検索する方法を説明したが、光ディスクに記録されたファイル毎に、そのファイルが記録された領域が、代替された領域を含むかどうかを検索しても良い。
本発明の実施の形態1によれば、ドライブ制御ユニットが欠陥管理処理を行うために、代替領域が予め設定されていない光ディスクでもデータ記録時のパフォーマンスを向上することができる。通常、光ディスクにおいて検出される欠陥セクタの数が少ないために、代替記録されるデータは少なく、終了処理においてデータのコピーやファイル管理情報の更新の頻度が少ない。したがって、終了処理に必要な時間はあまり問題にならない。
また、本発明の実施の形態1によれば、代替領域を光ディスクの内周や外周に割り付ける方式に比べ、データを記録する領域の近くに割り付けることが出来、代替記録のためのピックアップのシーク時間が短くすることができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、割付けた代替領域内の未使用領域がこの領域への代替記録のために少なくなった場合に、新たに代替領域を割付けることが出来るので、従来のドライブユニットが管理する領域に代替領域を設定する方式に比べ、記録可能な領域を効率よく利用できる。
また、本発明の実施の形態1によれば、代替されたデータを代替領域以外の領域にコピーすることで、代替領域を未割付け領域として開放することが出来、次にデータを記録する場合に、代替領域を割当てることが容易になる。
また、本発明の実施の形態1によれば、代替記録されたデータを予め確保された専有領域内にコピーすることが出来るので、データの再生時にアクセス時間が少なくなる。
なお、代替情報の代替元の位置情報に対するファイルの記録位置情報をファイル管理情報から検索し、対応するファイルの位置情報を代替先情報またはコピー先の位置情報に変更することで、本発明の実施の形態1の記録方法におけるファイル管理情報の更新を実現できる。本発明の実施の形態1の記録方法において、ファイル管理情報の構造を所望の構造(ファイルの位置情報をテーブル形式で管理し、エントリ毎にエクステント位置情報を記録する構造)にしても良く、この場合、効率よく、ファイル管理情報を更新することが出来る。
なお、ファイルシステムは、ファイル管理情報をディスク上の複数の領域に分散して記録するファイルシステム(例えばUDF)でも良いし、ファイル管理情報を連続したテーブルとして管理するファイルシステム(例えばFAT)でも良い。本発明の実施の形態1の記録方法において、ファイルシステムが変更したファイルのリストを保持し、保持されたリストにあるファイルのファイル管理情報に対して、代替元の位置情報を検索するステップを更に含むことで、終了処理における時間を短縮することが出来る。
また、本発明の実施の形態1によれば、欠陥セクタの少ない領域を代替領域に割り付けることで、代替領域内の欠陥セクタによる再コピーの頻度を少なく出来る。
また、本発明の実施の形態1によれば、ドライブ制御ユニットが、欠陥管理リストに欠陥セクタとして検出された論理セクタの情報を記録しても良く、この場合、効率的にデータの記録が出来る。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、スペアリングテーブルが記録された光ディスクを対象として説明する。
図7は、本発明の実施の形態2の情報記録システム700を示す。
情報記録システム700は、システム制御ユニット701と、光ディスク772が装着可能に構成されたドライブ制御ユニット731とを含む。システム制御ユニット701とドライブ制御ユニット731とは、I/Oバス760に接続されている。
情報記録システム700は、例えば、パソコンをベースにしたシステムまたは民生用の光ディスクビデオレコーダである。情報記録システム700がパソコンをベースにしたシステムである場合には、システム制御ユニット701は、パソコンの本体であり、ドライブ制御ユニット731は、周辺機器としての光ディスクドライブである。情報記録システム700が民生用の光ディスクビデオレコーダである場合には、システム制御ユニット701は、例えばシステム制御ボードであり、ドライブ制御ユニット731は、例えば必要最小限の構成からなる光ディスクドライブである。
システム制御ユニット701は、システム制御部710とデータを一時的に保持するメモリ回路720とを含む。
システム制御部710は、例えば、マイコン又はCPUである。システム制御部710は、スペアリングテーブルの読み出し、書き込みをドライブ制御ユニット731に指示するスペアリングテーブル処理手段711と、スペアリングマップとパーティションマップとの間の変更を行うマップ処理手段712と、管理情報の生成や変更を行う管理情報処理手段713と、データの記録が終了したかどうかを判定する終了判定手段714と、データの記録再生をドライブ制御ユニット731に指示する記録再生指示手段716と、ドライブ制御ユニット731に種々の情報を通知する通知手段717とを含む。
メモリ回路720は、システム用メモリ手段721とデータを一時的に保持するデータ用メモリ722とを含む。システム用メモリ手段721は、例えば、システム制御部710が演算処理や解析処理を行うために利用されるワークメモリである。
ドライブ制御ユニット731は、ドライブ制御部740と、データを一時的に保持するメモリ回路750と、ピックアップ771とを含む。
ドライブ制御部740は、例えば、マイコンまたはDSPである。ドライブ制御部740は、ピックアップ771を制御し、光ディスク772に対するデータの記録再生を行う。
ドライブ制御ユニット731は、ドライブ制御部740と、データを一時的に保持するメモリ回路750と、ピックアップ771とを含む。
ドライブ制御部740は、例えば、マイコンまたはDSPである。ドライブ制御部740は、ピックアップ771を制御し、光ディスク772に対するデータの記録再生を行う。
ドライブ制御部740は、システム制御ユニット701へデータを返送する返送手段741と、所定の領域に対してデータを記録再生する記録再生手段742と、ベリファイ処理を行う代替処理手段743と、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リストに登録する欠陥リスト処理手段744とを含む。例えば、ドライブ制御部740は、1チップ化されたLSI(半導体集積回路)またはその一部として製造される。ドライブ制御部740が、1チップ化されたLSIとして製造される場合には、ドライブ制御ユニット731および情報記録システム700の製造工程を容易にすることができる。
メモリ回路750は、ドライブ制御部740が記録再生するデータを効率的に処理するために利用されるキャッシュメモリ751手段と、演算処理等を行うために利用されるワークメモリ手段752とを含む。
なお、メモリ回路720とメモリ回路750とは、1つの物理メモリ回路を論理的に複数のメモリ領域に分割し、複数のメモリ領域のうちの1つをメモリ回路720に割り当て、複数のメモリ領域のうちの他の1つをメモリ回路750に割り当ててもよい。
図8は、本発明の実施の形態2の記録方法を示す。本発明の実施の形態2の記録方法は、代替領域割り付け処理シーケンス810とデータ記録処理シーケンス820と終了処理シーケンス830とを包含する。
図9は、本発明の実施の形態2の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す。
図9(a)は、代替領域割り付け処理シーケンス810を実施前の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。代替領域割り付け処理シーケンス810を実施前において、システム制御ユニット701は、スペア領域933を管理する。 光ディスクの記録領域は、データ記録領域901を有する。データ記録領域901は、光ディスクが有するデータ記録可能な領域である。データ記録領域901は、ドライブ制御ユニット931によって管理されるリードイン領域902およびリードアウト領域904と、システム制御ユニット901によって管理されるボリューム空間903とを有する。
リードイン領域902には、欠陥管理リスト領域910が割り付けられている。ドライブ制御ユニット931は、欠陥管理リスト領域910に欠陥管理リストを記録する。欠陥管理リストには、欠陥管理情報(例えば、ボリューム空間903で検出された欠陥セクタのアドレスリスト)が含まれる。ボリューム空間903には、論理セクタごとにアドレスが割り当てられるが、本実施の形態では、説明の簡略化のために、アドレスA0からAnで指定される領域ごとに説明する。データはファイルとしてボリューム空間903に記録され、ファイルは、ファイル管理情報で管理される。ファイル管理情報はアドレスA10で示されたファイル管理情報領域934に記録される。アドレスA11にあらかじめファイルP001.JPGが記録されている。
アドレスA1によって示される領域(ボリューム構造の一部)に、スペアリングマップ(Sparing Partition Map)が記録されている。このスペアリングマップは、スペアリングテーブル(Sparing Table)がアドレスA3によって示される領域に記録されていることを示す。
UDFに準拠したファイルシステムドライバは、スペアリングテーブルを認識することによって、データ記録時に欠陥セクタを検出すると、この欠陥セクタを含むECC(Error Correction Code)ブロックのデータをスペア領域(Sparing Area)内のECCブロックに記録する。
図10は、スペアリングテーブルのデータ構造を示す。複数のフィールドの各々には、エントリナンバーが登録されている。各エントリは8バイトの固定長であり、各エントリは、代替元のアドレスと代替先のアドレスとを示す。代替記録が行われるごとに、エントリがスペアリングテーブルに登録される。
なお、DVD−RWディスクが有するECCブロックは、16個の連続した論理セクタから構成され、DVD−RWの記録単位であるパケットは、ECCブロックに相当する。
図9を再び参照して、本発明の実施の形態2の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を説明する。
図9(b)は、データ記録処理シーケンス820を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。データ記録処理シーケンス820を実施後において、ドライブ制御ユニット731は、代替領域935を管理する。情報記録システム700は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA12によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA13によって示される領域とアドレスA14によって示される領域とに記録する。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA13によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA14によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって、記録されたデータがベリファイされた結果、アドレスA14によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの後半は代替領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録された。
図9(c)は、終了処理シーケンス830を実施後の光ディスクに記録されているデータ構造を示す。終了処理シーケンス830を実施後において、システム制御ユニット701は、スペア領域933を管理する。
情報記録システム700は、ファイルシステムを参照することによって、マッピング情報を取得し、アドレスA3によって示される領域に記録されているスペアリングテーブルにマッピング情報を登録する。このマッピング情報は、アドレスA14によって示される領域に記録されたデータがスペア領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録されていることを示す。
さらに、パーティションマップをスペアリングマップに変更して、新たに記録されたスペアリングテーブルが指定される。これにより、代替領域935は、ファイルシステムを参照してシステム制御ユニット701によって管理されるスペア領域933として認識される。
以下、図8および図9を参照して本発明の実施の形態2の記録方法をステップごとに説明する。
以下、代替領域割り付け処理シーケンス810の詳細を説明する。
代替領域割り付け処理シーケンス810は、ステップ811〜ステップ815によって実施される。代替領域割り付け処理シーケンス810は、データの記録の前処理である。代替領域割り付け処理シーケンス810では、システム制御ユニット701が管理するスペア領域933をドライブ制御ユニット731が管理する代替領域935に変更する処理が行われる。
ステップ811:スペアリングテーブル処理手段911は、アドレスA1によって示される領域に記録されたスペアリングマップを読み出して、スペアリングテーブルが記録された位置情報を取得し、アドレスA3によって示される領域に記録されているスペアリングテーブルを読み出す。
ステップ812:通知手段716は、アドレスA5からA9によって示される領域(スペア領域933)の位置情報と、どのアドレスのデータがスペア領域内に代替記録されているかを示す代替情報をドライブ制御ユニット731に通知する。
ステップ813:ドライブ制御ユニット731は、通知されたスペア領域933を代替領域935として設定する。また、代替情報も通知されるので、スペア領域内に代替記録されている場合は、他の場所に代替記録を行う。
ステップ814:マップ処理手段712は、スペアリングマップをスペアリングテーブルの情報を持たない通常のパーティションマップ(Partition Map)に書き換えるように、ドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ815:ドライブ制御ユニット731は、指示にしたがって、パーティションマップを記録する。
以上のように、システム制御ユニット701は、スペア領域の位置情報と代替情報とをドライブ制御ユニット731に通知する。そして、ドライブ制御ユニット731自身によって、代替記録が出来るようにする。
図11は、パーティションマップおよびスペアリングマップが有する主なデータフィールドを示す。
図11(a)は、スペアリングマップの主なデータフィールドを示し、図11(b)は、パーティションマップの主なデータフィールドを示す。
以下、図11を参照して、スペアリングマップのデータ構造とパーティションマップのデータ構造とを詳細に説明する。
スペアリングマップとパーティションマップとは、マップタイプを示すフィールドを有する。マップタイプを示すフィールドには、マップがスペアリングマップであることを示す「2」と、マップがパーティションマップであることを示す「1」のいずれかが記録されている。このフィールドを参照することにより、マップタイプを判断できる。
パーティション識別番号を示すフィールドには、マップが示しているパーティションの識別番号が記録されている。したがって、どちらのマップでも同じ値である。パケット長を示すフィールドには、パケットのサイズが記録されている。
スペアリングテーブルの長さと位置とを示すフィールドは、スペアリングテーブルとして割り付けられた場所を示す。スペアリングマップが記録されていれば、スペアリングテーブルが記録されていることがわかるので、従来のUDFに準拠したファイルシステムドライバではスペアリングテーブルの情報を用いて欠陥管理を行うことが出来る。
また、本発明の実施の形態2の情報記録方法において、スペアリングマップをパーティションマップに書き換えれば、スペアリングテーブルをサポートしていないファイルシステムでもデータの記録が出来る、更に、ドライブ制御ユニット731が欠陥管理を行うために、記録時のパフォーマンスが高くなる。
なお、代替情報をドライブ制御ユニットに通知する機能を持つファイルシステムドライバがデータの記録再生を行う場合には、スペアリングマップをパーティションマップに書き換えなくても良い。このファイルシステムドライバは、ドライブ制御ユニットが代替処理を行うことを認識しているからである。
図8および図9を再び参照して、本発明の実施の形態2の記録方法をステップごとに説明する。
以下、データ記録処理シーケンス820の詳細を説明する。
データ記録処理シーケンス820は、ステップ821〜ステップ828によって実施される。データ記録処理シーケンス820では、ドライブ制御ユニット731が欠陥管理処理を行いながら、データ用メモリ722に記録されているデータの記録処理が行われる。
ステップ821:ユーザの指示またはアプリケーションの指示によって、データ用メモリ722に記録されたデータを光ディスクに記録する必要が生じた場合には、データを記録するために必要な空領域が検索され、記録再生指示手段715は、検索された空領域へデータ用メモリ722に記録されたデータを記録するようにドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ825:記録再生手段742は、指示された空領域に、データ用メモリ722から転送されたデータを記録する。この時、データ用メモリ722から転送されたデータは、一旦、ドライブ制御ユニット731のキャッシュメモリ751に蓄えられ、一時的に実際の記録は待機状態にされる。連続した領域に、記録すべき他のデータを記録する場合には、連続してデータを記録したほうが、逐次データを記録するよりも、高速に記録できるからである。したがって、図8では、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とが、シーケンシャルに示されているが、実際には、データの記録と、データの読出しと、欠陥に関する処理とは、関連するデータごとにスケジューリングされて実行される。したがって、ドライブ制御ユニット731によって為される欠陥管理は、ファイルシステムを参照して為される欠陥管理に比べて、記録時のパフォーマンスが高い。
ステップ826:代替処理手段743は、ベリファイ処理を行う。代替処理手段743は、記録したデータを読み出し、読み出したデータと記録する前のデータと比較する。記録したデータを読み出せない場合、または、読み出したデータが記録する前のデータと異なる場合には、記録した論理セクタは欠陥セクタであると判定される。また、データの記録時にエラーが発生した場合もその論理セクタは欠陥セクタであると判定される。
欠陥セクタである(Yea)と判定された場合には、処理は、ステップ827に進む。欠陥セクタでない(No)と判定された場合には、処理は、ステップ828に進む。
ステップ827:記録すべきデータを代替領域935の未使用領域に記録する。欠陥リスト処理手段744は、欠陥セクタの位置情報を欠陥管理リスト領域910に記録されている欠陥管理リストに登録する。
代替領域にデータを記録する場合にも、ベリファイ処理が行われる。記録されたデータが読み出され、読み出されたデータと記録される前のデータとが比較される。記録されたデータを読み出せない場合、または、読み出されたデータが、記録前のデータと異なる場合には、代替領域のうちの他の領域にデータが記録される。
欠陥管理リストに登録された論理セクタにデータを記録するように指示があった場合には、ドライブ制御ユニット731は、データをこの論理セクタに記録せずに、直接、代替領域内にデータを代替記録してもよい。この場合、効率的にデータを記録するこことができる。記録しようとした論理セクタのアドレスと、代替記録された論理セクタのアドレスとを示すマッピング情報は、ワークメモリ752に保持される。
情報記録システム700は、ステップ821、およびステップ825から828までを繰り返し実施し、データの記録が終了した場合に、処理は、ステップ822に進む。なお、ステップ821、およびステップ825から828までの繰り返しにおいて、ステップ828は、ステップ821への進むこと(ステップ821へのリターン)を意味する。
ステップ822:管理情報処理手段713は、記録したデータをファイルとして管理するために、データの記録位置情報やファイル名等の管理情報を作成する。この時点で、ドライブ制御ユニット731がデータを代替記録したとしても、ファイルシステムにはわからないので、ファイルシステム側から指示したアドレスにデータが記録されたものとしてファイルの管理情報を作成する。記録再生指示手段715は、ドライブ制御ユニット731に対して、ファイル管理情報を更新するために、所定の論理セクタへのデータの記録を指示する。
情報記録システム700は、ステップ822、およびステップ825から828までを繰り返し実施し、ファイル管理情報の記録が終了した場合に、処理は、ステップ823に進む。なお、ステップ822、およびステップ825から828までの繰り返しにおいて、ステップ828は、ステップ822への進むこと(ステップ822へのリターン)を意味する。
ステップ823:終了判定手段714は、データの記録が終了したかどうかを判定する。例えば、ユーザがディスクの取り出しを指示した場合には、終了判定手段714は、データの記録が終了したと判定する。
上述したように、情報記録システム700は、ファイルシステムを参照して、ファイルP002.JPGをアドレスA12によって示される領域に記録し、ファイルP003.JPGをアドレスA13によって示される領域とアドレスA14によって示される領域とに記録する(図9(b)参照)。
ファイルP003.JPGのサイズは大きい。したがって、ファイルP003.JPGの前半はアドレスA13によって示される領域に記録され、ファイルP003.JPGの後半はA14によって示される領域に記録される。ファイルP003.JPGの前半およびファイルP003.JPGの後半は連続して記録されるべきである。しかし、ドライブ制御ユニット231によって記録したデータをベリファイした結果、アドレスA14によって示される領域が欠陥領域であったために、ファイルP003.JPGの後半は代替領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録された(図9(b)参照)。
以下、終了処理シーケンス130の詳細を説明する。
終了処理シーケンス130は、ステップ831〜ステップ836によって実施される。終了処理シーケンス830では、代替領域にデータが代替記録されている場合には、ファイルシステムによって管理されるスペアリングテーブルを更新し、パーティションマップをスペアリングマップに変更する処理が行われる。
ステップ831:終了判定手段714の判定に基づいて、通知手段716はドライブ制御ユニット731にデータ記録処理の終了を通知する。
ステップ832:ドライブ制御ユニット731のうち、返送手段741は、ワークメモリ752に保持していた代替記録のマッピング情報をシステム制御ユニット701に返送する。
ステップ833:システム制御ユニット701のうち、スペアリングテーブル処理手段711は、返送されたマッピング情報に基づいて、スペアリングテーブルを更新する。そして、記録再生指示手段715は、更新したスペアリングテーブルのデータを記録するようにドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ834:ドライブ制御ユニット731のうち、記録再生手段742は、記録再生指示手段715の指示に従って、データの記録を行う。
ステップ835:マップ処理手段712は、パーティションマップをスペアリングマップに変更するように、ドライブ制御ユニット731に指示する。
ステップ836:ドライブ制御ユニット731のうち、記録再生手段742は、マップ処理手段712の指示に従って、データの記録を行う。
上述したように、情報記録システム700は、ファイルシステムを参照することによって、マッピング情報を取得し、アドレスA3によって示される領域に記録されているスペアリングテーブルにマッピング情報を登録する。このマッピング情報は、アドレスA14によって示される領域に記録されたデータがスペア領域であるアドレスA5によって示される領域に代替記録されていることを示す。さらに、パーティションマップをスペアリングマップに変更して、新たに記録されたスペアリングテーブルが指定される。これにより、代替領域935は、ファイルシステムを参照してシステム制御ユニット701によって管理されるスペア領域933として認識される。
このように、ファイルシステムを参照すれば、スペアリングテーブルを更新することができるため、ドライブ制御ユニット731が欠陥管理をしながらデータの記録を行っても、UDFのデータ構造として記録されるスペアリングテーブルと欠陥管理情報との整合性を保つことが出来る。
なお、システム制御ユニット701とドライブ制御ユニット731との間で受け渡しが行われるスペア領域の位置情報と代替情報とは、スペアリングテーブルの形式でもよいし、ドライブ制御ユニット731が扱いやすいようなほかの形式でも良い。
本発明の実施の形態2によれば、ドライブ制御ユニットが欠陥管理処理を行うため、スペアリングテーブルが記録された光ディスクに対しても、データ記録時のパフォーマンスを向上することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明によれば、ドライブ制御ユニットがボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報をシステム制御ユニットから受け取り、その位置情報に基づいて、ドライブ制御ユニットが、欠陥領域に記録するべき情報を代替領域に記録する。
このように、代替領域をリードイン領域に割り付ける必要がなくなるため、代替領域の占有空間の自由度を大きくすることができる。
さらに、ドライブ制御ユニットが欠陥領域に記録するべき情報を代替領域に記録するように、システム制御ユニットがドライブ制御ユニットを制御する必要がなくなるため、システム制御ユニットとドライブ制御ユニットとの間での情報の送受信回数を減らすことができる。
図1は、本発明の実施の形態1の情報記録システム200を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1の記録方法を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施の形態1の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す図である。 図4は、ドライブ制御ユニット231によって生成された代替情報のデータ構造を示す図である。 図5は、FATフォーマットにおけるファイル管理情報のデータ構造を示す図である。 図6は、ファイル管理情報のデータ構造を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態2の情報記録システム700を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態2の記録方法を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態2の記録方法によって光ディスクに記録されたデータ構造を示す図である。 図10は、スペアリングテーブルのデータ構造を示す図である。 図11は、パーティションマップおよびスペアリングマップが有する主なデータフィールドを示す図である。

Claims (24)

  1. ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備えたシステムによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、
    (a)前記システム制御ユニットが、前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報を前記ドライブ制御ユニットに通知するステップと、
    (b)前記ドライブ制御ユニットが、前記通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録するステップと、
    (c)前記ドライブ制御ユニットが前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記ドライブ制御ユニットが前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知するステップと、
    (d)前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記ドライブ制御ユニットに変更指示するステップと、
    (e)前記ドライブ制御ユニットが、前記変更指示に従って、前記管理情報を変更するステップと
    を包含する、情報記録方法。
  2. 前記ステップ(a)は、前記システム制御ユニットが前記ボリューム空間に前記代替領域を割り付けるステップをさらに包含する、請求項1に記載の情報記録方法。
  3. 前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報である、請求項1に記載の情報記録方法。
  4. 前記ステップ(d)は、
    前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記ボリューム空間の一部の領域であって前記代替領域以外の領域に、前記代替領域に記録されている情報をコピーするステップをさらに包含し、
    前記代替領域は前記システム制御ユニットによって管理される、請求項1に記載の情報記録方法。
  5. 前記ステップ(d)は、
    前記システム制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記ボリューム空間の一部の領域であって予め割り付けられている領域に、前記代替領域に記録されている情報をコピーするステップをさらに包含する、請求項1に記載の情報記録方法。
  6. 前記システム制御ユニットが前記代替情報の代替元の位置情報を探索するステップと、
    前記探索された代替元の位置情報を前記代替領域に記録された情報の記録位置を示す情報に変更するステップと
    を包含する、請求項1に記載の情報記録方法。
  7. 前記ファイル管理情報はエクステント毎にテーブル形式で前記エクステントの位置情報を記録し、前記エクステントは、ファイルが記録された連続領域である、請求項6に記載の情報記録方法。
  8. 前記システム制御ユニットが前記変更した記録位置を示す情報を保持するステップをさらに包含する、請求項6に記載の情報記録方法。
  9. 前記ステップ(a)は、前記システム制御ユニットが前記ボリューム空間のうち欠陥領域の少ない領域を前記代替領域として選択するステップをさらに包含する、請求項2に記載の情報記録方法。
  10. 前記記録媒体には、前記ドライブ制御ユニットが管理する欠陥管理リストが記録されており、
    前記ドライブ制御ユニットは、欠陥領域の位置を示す位置情報を前記欠陥管理リストに登録するステップをさらに包含する、請求項2に記載の情報記録方法。
  11. 前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルである、請求項1に記載の情報記録方法。
  12. 前記ステップ(a)を実行した後、前記記録媒体を前記スペアリングテーブルが未記録である記録媒体と同じにするために、前記システム制御ユニットが、前記ドライブ制御ユニットがパーティションマップを修正するように修正指示を前記ドライブ制御ユニットに行うステップと、
    前記ドライブ制御ユニットが、前記修正指示に従って、前記パーティションマップを修正するステップと
    をさらに包含する、請求項11に記載の情報記録方法。
  13. 前記記録媒体には、前記ドライブ制御ユニットが管理する欠陥管理リストが記録されており、
    前記ドライブ制御ユニットは、前記情報を記録した場合に検出された欠陥領域の位置を示す位置情報を前記欠陥管理リストに登録するステップをさらに包含する、請求項11に記載の情報記録方法。
  14. ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録するシステムであって、
    前記システムは、ドライブ制御ユニットとシステム制御ユニットとを備え、
    前記システム制御ユニットは、
    (a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報を前記ドライブ制御ユニットに通知する手段を備え、
    前記ドライブ制御ユニットは、
    (b)前記通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録する手段と、
    (c)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知する手段と
    を備え、
    前記システム制御ユニットは、
    (d)前記通知された代替情報に基づいて前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記ドライブ制御ユニットに変更指示する手段をさらに備え、
    前記ドライブ制御ユニットは、
    (e)前記変更指示に従って、前記管理情報を変更する手段をさらに備える、システム。
  15. 前記手段(a)は、前記ボリューム空間に前記代替領域を割り付ける手段をさらに備える、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報である、請求項14に記載のシステム。
  17. 前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルである、請求項14に記載のシステム。
  18. システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されたドライブ制御ユニットによって、ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、
    (a)前記ドライブ制御ユニットが、前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録するステップと、
    (b)前記ドライブ制御ユニットが、前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知するステップと、
    (c)前記ドライブ制御ユニットが、前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって前記ドライブ制御ユニットに為された変更指示に従って、前記管理情報を変更するステップと
    を包含する、情報記録方法。
  19. 前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報である、請求項18に記載の情報記録方法。
  20. 前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルである、請求項18に記載の情報記録方法。
  21. ボリューム空間を有する記録媒体に情報を記録するドライブ制御ユニットであって、
    前記ドライブ制御ユニットは、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されており、
    (a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報を前記代替領域に記録する手段と、
    (b)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報を前記システム制御ユニットに通知する手段と、
    (c)前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって為された変更指示に従って、前記管理情報を変更する手段と
    を備えた、ドライブ制御ユニット。
  22. 前記管理情報は、前記記録媒体に記録されているファイルを管理するファイル管理情報である、請求項21に記載のドライブ制御ユニット。
  23. 前記管理情報は、前記代替情報を記録するためのスペアリングテーブルである、請求項21に記載のドライブ制御ユニット。
  24. ボリューム空間を有する記録媒体への情報の記録を制御する半導体集積回路であって、
    前記半導体集積回路は、システム制御ユニットからの通知を受け取るように構成されており、
    (a)前記ボリューム空間に割り付けられた代替領域の位置を示す位置情報であって、前記システム制御ユニットによって通知された位置情報に基づいて、欠陥領域に記録するべき情報の前記代替領域への記録を制御する手段と、
    (b)前記代替領域に記録された情報の記録位置に関する代替情報を生成し、前記代替情報の前記システム制御ユニットへの通知を制御する手段と、
    (c)前記通知された代替情報に基づいて、前記記録媒体に記録されている情報を管理する管理情報を変更するように、前記システム制御ユニットによって為された変更指示に従って、前記管理情報の変更を制御する手段と
    を備えた、半導体集積回路。
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