JPWO2004077765A1 - 通信料金分別方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
本発明に係る通信料金分別方法は,業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットのいずれもが通過する通信路における,特定のユーザについての第1のパケット数をカウントするステップと,業務用とみなされるパケットのみが通過する通信路における,特定のユーザについての第2のパケット数をカウントするステップと,第1のパケット数及び第2のパケット数に基づき,業務用パケット比率と私用パケット比率とを算出するステップと,算出された業務用パケット比率と私用パケット比率及び特定のユーザについての通信料金のデータに基づき,業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とを計算するステップとを含む。
Description
本発明は、データ通信管理技術に関し、より詳しくは、通信料金を業務利用分と私的利用分とに分別する技術に関する。
パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などの端末装置の小型化、低価格化及び高機能化に伴い、企業では業務としての利用を目的としたモバイル環境の整備が盛んになってきている。しかし、企業にとっては毎月の通信料金の負担、特に端末装置及びネットワークの私的利用により生ずる通信料金の増大が大きな問題となっている。
このような状況において、業務用アクセスポイントの電話番号と私用アクセスポイントの電話番号を分けることにより、業務用の通信料金と私用の通信料金を分別して計算するサービスを行っている通信事業者もいる。しかしながら、アクセスポイントの電話番号が1つしかない場合、そのアクセスポイントへ接続している時間内において業務用としての通信と私用としての通信とが混在するのが一般的である。そうすると既存の通信料金分別サービスでは、業務用の通信料金と私用の通信料金を分けることができない。
また、例えば国際公開公報WO01/78317(対応出願として日本特許第3327918号)は、以下のような技術を開示している。すなわち、情報通信端末を用いてユーザが授受した情報ネットワーク上のデータの量に応じて課金を行うデータ課金方法であって、情報ネットワークに設定されたネットワークセグメントを経由してデータの授受を行う場合には、ユーザがデータの授受を行う際に発生する、情報ネットワーク上における情報資源を特定する第1のアドレス情報を、情報ネットワークに設定されたネットワークセグメントを特定する第2のアドレス情報を含むように動的に更新することでネットワークセグメントを経由してユーザに対するデータの授受を行わせるとともに、ネットワークセグメントにてデータの利用目的毎に当該データの量を分類して集計し、情報資源を特定する第1のアドレス情報について、利用目的として、ユーザの個人的な利用か、ユーザが帰属する組織における業務上の利用かを区別する公私区分情報を設定し、公私区分情報に基づいて、データの量を別個に集計してユーザおよび組織に別個に課金するものである。この公報開示の技術は、パケット通信型の通信料金を念頭にしたものであり、回線交換型の通信料金を考慮していない。また、特定のネットワークセグメントを経由してデータの授受を行うようにするためアドレス情報の更新を動的に行うなど、通信時の負荷が大きいという問題がある。また業務上の利用か否かを区別するための公私区分情報(URL(Uniform Resource Locator)など)を予め用意しておく必要があり、公私区分情報との比較が必要という点において処理負荷が大きく、さらに公私区分情報を適切に管理しなければならないという管理面の負荷も大きい。
国際公開公報WO01/78317
このような状況において、業務用アクセスポイントの電話番号と私用アクセスポイントの電話番号を分けることにより、業務用の通信料金と私用の通信料金を分別して計算するサービスを行っている通信事業者もいる。しかしながら、アクセスポイントの電話番号が1つしかない場合、そのアクセスポイントへ接続している時間内において業務用としての通信と私用としての通信とが混在するのが一般的である。そうすると既存の通信料金分別サービスでは、業務用の通信料金と私用の通信料金を分けることができない。
また、例えば国際公開公報WO01/78317(対応出願として日本特許第3327918号)は、以下のような技術を開示している。すなわち、情報通信端末を用いてユーザが授受した情報ネットワーク上のデータの量に応じて課金を行うデータ課金方法であって、情報ネットワークに設定されたネットワークセグメントを経由してデータの授受を行う場合には、ユーザがデータの授受を行う際に発生する、情報ネットワーク上における情報資源を特定する第1のアドレス情報を、情報ネットワークに設定されたネットワークセグメントを特定する第2のアドレス情報を含むように動的に更新することでネットワークセグメントを経由してユーザに対するデータの授受を行わせるとともに、ネットワークセグメントにてデータの利用目的毎に当該データの量を分類して集計し、情報資源を特定する第1のアドレス情報について、利用目的として、ユーザの個人的な利用か、ユーザが帰属する組織における業務上の利用かを区別する公私区分情報を設定し、公私区分情報に基づいて、データの量を別個に集計してユーザおよび組織に別個に課金するものである。この公報開示の技術は、パケット通信型の通信料金を念頭にしたものであり、回線交換型の通信料金を考慮していない。また、特定のネットワークセグメントを経由してデータの授受を行うようにするためアドレス情報の更新を動的に行うなど、通信時の負荷が大きいという問題がある。また業務上の利用か否かを区別するための公私区分情報(URL(Uniform Resource Locator)など)を予め用意しておく必要があり、公私区分情報との比較が必要という点において処理負荷が大きく、さらに公私区分情報を適切に管理しなければならないという管理面の負荷も大きい。
従って、本発明の目的は、通信料金を業務用分と私用分とを分別するための新規な技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、余分な処理及び管理を行うことなく通信料金を業務用と私用分とを分別するための技術を提供することである。
さらに他の目的は、回線交換型の接続を行う場合にその通信料金を業務用分と私用分とを分別するための技術を提供することである。
本発明に係る、通信料金を業務利用分と私用分とに分別する通信料金分別方法は、業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットの、特定のユーザについてのパケット数である第1のパケット数をカウントし、記憶装置に格納するステップと、業務用とみなされるパケットの、特定のユーザについてのパケット数である第2のパケット数をカウントし、記憶装置に格納するステップと、第1のパケット数及び第2のパケット数に基づき、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出し、記憶装置に格納する比率計算ステップと、算出された業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び特定のユーザについての通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算し、計算結果を記憶装置に格納する料金計算ステップとを含む。
このように特定のユーザについての総パケット数である第1のパケット数と当該特定のユーザについての業務用とみなされるパケットのパケット数である第2のパケット数とをカウントするようにすると、業務用パケット比率と私用パケット比率を計算することができるようになるため、通信料金を業務用と私用とに按分することができるようになる。
なお、本発明は、特定のユーザについての通信料金が通信開始から通信終了までの時間に応じて決定される、いわゆる回線交換型の接続方式に適用することができる。
さらに、上で述べた第1のパケット数が、業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットのいずれもが通過する通信路においてカウントされ、上で述べた第2のパケット数が、業務用とみなされるパケットのみが通過する通信路においてカウントされるようにしてもよい。これにより特別にアクセス先を区別するためのテーブルを管理したり、ネットワーク上でデータ通信の経路を特別に変更したりする必要がなくなる。
また、本発明において、第1のパケット数に対応して前記記憶装置に格納されるユーザ側のIPアドレス及び時刻データと、接続時及び切断時に生成される課金ログに含まれる時刻データ、ユーザ側のIPアドレス及びユーザIDとを用いて、第1のパケット数とユーザIDとを対応付けるステップと、第2のパケット数に対応して記憶装置に格納されるユーザ側のIPアドレス及び時刻データと、課金ログに含まれる時刻データ、ユーザ側のIPアドレス及びユーザIDとを用いて、第2のパケット数とユーザIDとを対応付けるステップとをさらに含むようにしてもよい。
さらに、本発明において、電話番号別の通信料金のデータを取得するステップと、電話番号及びユーザIDを含むユーザ情報と電話番号別の通信料金のデータとを用いて、通信料金のデータをユーザIDに対応付けるステップとをさらに含むようにしてもよい。
また、上で述べた比率計算ステップが、接続から切断までの特定の接続時間中における特定のユーザについての第1のパケット数を集計するステップと、接続から切断までの特定の接続時間中における特定のユーザについての第2のパケット数を集計するステップと、接続時間の各々について、集計された第1のパケット数及び第2のパケット数を用いて、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出するステップとを含むようにしてもよい。
さらに、上で述べた料金計算ステップが、接続から切断までの特定の接続時間及び特定のユーザ毎の通信料金のデータを取得するステップと、特定の接続時間及び特定のユーザに対応する、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算するステップとを含むようにしてもよい。
なお、上述の方法はコンピュータにて実施することができ、そのためのプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、プログラムはネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメモリ等の記憶装置に一時保管される。
また、本発明の他の目的は、余分な処理及び管理を行うことなく通信料金を業務用と私用分とを分別するための技術を提供することである。
さらに他の目的は、回線交換型の接続を行う場合にその通信料金を業務用分と私用分とを分別するための技術を提供することである。
本発明に係る、通信料金を業務利用分と私用分とに分別する通信料金分別方法は、業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットの、特定のユーザについてのパケット数である第1のパケット数をカウントし、記憶装置に格納するステップと、業務用とみなされるパケットの、特定のユーザについてのパケット数である第2のパケット数をカウントし、記憶装置に格納するステップと、第1のパケット数及び第2のパケット数に基づき、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出し、記憶装置に格納する比率計算ステップと、算出された業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び特定のユーザについての通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算し、計算結果を記憶装置に格納する料金計算ステップとを含む。
このように特定のユーザについての総パケット数である第1のパケット数と当該特定のユーザについての業務用とみなされるパケットのパケット数である第2のパケット数とをカウントするようにすると、業務用パケット比率と私用パケット比率を計算することができるようになるため、通信料金を業務用と私用とに按分することができるようになる。
なお、本発明は、特定のユーザについての通信料金が通信開始から通信終了までの時間に応じて決定される、いわゆる回線交換型の接続方式に適用することができる。
さらに、上で述べた第1のパケット数が、業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットのいずれもが通過する通信路においてカウントされ、上で述べた第2のパケット数が、業務用とみなされるパケットのみが通過する通信路においてカウントされるようにしてもよい。これにより特別にアクセス先を区別するためのテーブルを管理したり、ネットワーク上でデータ通信の経路を特別に変更したりする必要がなくなる。
また、本発明において、第1のパケット数に対応して前記記憶装置に格納されるユーザ側のIPアドレス及び時刻データと、接続時及び切断時に生成される課金ログに含まれる時刻データ、ユーザ側のIPアドレス及びユーザIDとを用いて、第1のパケット数とユーザIDとを対応付けるステップと、第2のパケット数に対応して記憶装置に格納されるユーザ側のIPアドレス及び時刻データと、課金ログに含まれる時刻データ、ユーザ側のIPアドレス及びユーザIDとを用いて、第2のパケット数とユーザIDとを対応付けるステップとをさらに含むようにしてもよい。
さらに、本発明において、電話番号別の通信料金のデータを取得するステップと、電話番号及びユーザIDを含むユーザ情報と電話番号別の通信料金のデータとを用いて、通信料金のデータをユーザIDに対応付けるステップとをさらに含むようにしてもよい。
また、上で述べた比率計算ステップが、接続から切断までの特定の接続時間中における特定のユーザについての第1のパケット数を集計するステップと、接続から切断までの特定の接続時間中における特定のユーザについての第2のパケット数を集計するステップと、接続時間の各々について、集計された第1のパケット数及び第2のパケット数を用いて、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出するステップとを含むようにしてもよい。
さらに、上で述べた料金計算ステップが、接続から切断までの特定の接続時間及び特定のユーザ毎の通信料金のデータを取得するステップと、特定の接続時間及び特定のユーザに対応する、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算するステップとを含むようにしてもよい。
なお、上述の方法はコンピュータにて実施することができ、そのためのプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、プログラムはネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメモリ等の記憶装置に一時保管される。
第1図は、本発明の一実施例に係るシステム概要図である。
第2図は、認証DBに格納されるデータの一例を示す図である。
第3図は、利用者DBに格納されるデータの一例を示す図である。
第4図は、本発明の一実施例に係る処理フローを示す図である。
第5図は、課金ログ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。
第6A図及び第6B図は、総リクエストパケットDBに格納されるデータの一例を示す図である。
第7A図及び第7B図は、業務利用リクエストパケットDBに格納されるデータの一例を示す図である。
第8図は、集計処理の処理フローの一例を示す図である。
第9図は、課金ログ格納部に格納されたデータの処理後の状態を表す図である。
第10図は、業務私用比率DBに格納されるデータの一例を示す図である。
第11図は、通話明細データの一例を示す図である。
第12図は、利用明細データ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。
[本発明を実施するための最良の形態]
第1図に本発明の一実施例に係るシステム概要図を示す。例えば企業の従業員が操作するパーソナルコンピュータ等である1又は複数のユーザ端末3は、例えば無線通信にて公衆回線網1に接続するようになっている。ユーザ端末3は、PDAのような端末であっても、携帯電話機(PHS(Personal Handy phone System)端末を含む)であってもよい。また、ユーザ端末3は、ウェブ(Web)ブラウザ機能及びメーラ機能を有しており、Webページの閲覧やメールの送受信を行うことができる。ASP(Application Service Provider)センタ5は、所定の電話番号に対応付けられたアクセスポイントで公衆回線網1に接続している。企業の従業員はユーザ端末3を操作して当該アクセスポイントに発呼させ、インターネット11や企業側ネットワーク7に接続されているコンピュータに接続する。ASPセンタ5には、例えばルータ51などの通信機器が設けられており、公衆回線網1側に接続されているユーザ端末3との通信を行うようになっている。ルータ51は、ASPセンタ5へのアクセスに対する認証処理、IPアドレスの割り当て、課金ログの登録などの処理を実施する認証サーバ52に接続されており、ユーザ端末3がアクセスポイントに発呼してきた時には必ず認証サーバ52に接続させる。認証サーバ52は、認証を行う際に用いるID及びパスワードのデータが登録された認証データベース(DB)53と、課金ログを登録するための課金ログ格納部54とを管理している。また、ルータ51は、所定時間毎にIPアドレスに対応してパケット数をカウントする総パケット数計数装置62に接続されており、総パケット数計数装置62はファイアウォール63に接続されている。ファイアウォール63は、インターネット11と、所定時間毎にIPアドレスに対応してパケット数をカウントする業務利用パケット数計数装置64とに接続されている。業務利用パケット数計数装置64は、例えば専用線にて企業側ネットワーク7に接続されている。企業側ネットワーク7には、1又は複数の企業側サーバ9が接続されている。企業側サーバ9は、メール・サーバやWebサーバなどである。インターネット11には、様々なWebサーバ13や図示しないメールサーバなどが多数接続されている。
総パケット数計数装置62は、特定の企業の従業員が操作するユーザ端末3がASPセンタ5にアクセスした際に私用の通信(例えばインターネット11上のWebサーバ13などとの通信)により生ずるパケット及び業務利用の通信(企業側ネットワーク7に接続された企業側サーバ9などとの通信)により生ずるパケットの両方が通過する通信経路上に設けられる。一方、業務利用パケット数計数装置64は、特定の企業の従業員が操作するユーザ端末3がASPサーバ5にアクセスした際に業務利用の通信により生ずるパケットのみが通過する通信経路上に設けられる。すなわち、業務利用パケット数計数装置64は、企業側ネットワーク7の直前に設けられる。
なお、総パケット数計数装置62及び業務利用パケット数計数装置64は、定期的に計数結果のデータを集計サーバ55に出力する。これは、総パケット数計数装置62及び業務利用パケット数計数装置64に障害が発生した場合でも、計数結果の消失を最小限にとどめる上で好ましい。
ルータ51にはさらに本実施例の主要な処理を実施する集計サーバ55が接続されている。集計サーバ55は、総パケット数計数装置62及び業務利用パケット数計数装置64に、例えばASPセンタ5内の図示しないネットワークなどを介して接続されている。集計サーバ55は、例えば磁気テープなどの記録媒体の駆動装置が接続又は内蔵されており、ここでは通話明細データ56を読み取ることができるようになっている。また、業務利用分及び私用分の通信料金についてのデータを格納する利用明細データ格納部57と、利用者についてのデータを格納する利用者DB58と、総パケット数のデータを格納する総リクエストパケットDB59と、業務利用パケット数のデータを格納する業務利用リクエストパケットDB60と、各通信時間についての業務利用比率及び私用比率のデータを格納する業務私用比率DB61とを管理している。
第2図に認証DB53に格納されるデータの一例を示す。第2図の例では、IDの列201と、パスワードの列202とが設けられる。なお、認証DB53に格納されるデータについては、図示しない管理者端末から登録される。
第3図に利用者DB58に格納されるデータの一例を示す。第3図の例では、IDの列301と、パスワードの列302と、アクセスに用いる利用者の電話番号の列303と、メールアドレスの列304と、...とが設けられている。第3図に示したようなデータは、図示しない管理者端末から登録される。なお、本実施例ではメールアドレスについては直接は用いられないが、管理者から連絡事項を通知するなどの場合に用いられる。
以下、第4図乃至第12図を用いて、第1図に示したシステムの処理内容について説明する。上でも述べたが、まず前処理としてASPセンタ5の管理者が、図示しない管理者端末から、認証DB53に対してID及びパスワードの対を登録し、またID、パスワード、電話番号、及びメールアドレスなどの利用者情報を利用者DB58に登録する(図4:ステップS1)。その後、特定の企業の従業員は、ユーザ端末3を操作して、ダイヤルアップ接続を開始させる(ステップS3)。すなわち、ユーザ端末3は、所定のアクセスポイントに発呼する。この発呼に応じて、ASPセンタ5の認証サーバ52は、認証DB53を用いて認証処理を実施する。すなわち、認証サーバ52は、ユーザ端末3から受信したID及びパスワードのうち受信したIDを用いて当該認証DB53を検索し、対応するパスワードを読み出す。そして、受信したパスワードと読み出したパスワードとを比較して、一致するか判断する。認証が成功すると、当該ユーザ端末3にIPアドレスを割り当て、ユーザ端末3に割り当てたIPアドレスを通知する。さらに、認証サーバ52は、接続開始の課金ログを課金ログ格納部54に登録する。認証失敗の場合には、例えば回線を切断する。
課金ログ格納部54に格納されるデータの一例を第5図に示す。第5図の例では、日時の列401と、IDの列402と、課金ログ種別の列403と、接続回線速度の列404と、IPアドレスの列405と、...とが設けられている。ダイヤルアップ接続開始の場合には、第1行目に示したようなレコードが登録される。すなわち、日時(2002年11月20日火曜日、10時59分00秒)と、課金ログ種別として開始を表すSTARTと、ID(USER−3)と、IPアドレス(10.0.0.3)と、...とが登録される。なお、接続回線速度はダイヤルアップ接続開始時には取得できないデータであるので、登録されない。
IPアドレスが割り当てられたユーザ端末3は、ファイアウォール63を介して、インターネット11上のWebサーバ13にアクセスすることもできるし、企業側ネットワーク7に接続された企業側サーバ9にアクセスすることもできるようになる。その際、ユーザ端末3から送信された、例えばWebページ・データを要求するパケットは総パケット数計数装置62を通過し、且つWebサーバから送信されてくるWebページ・データも総パケット数計数装置62を通過する。このWebページ・データは、インターネット11に接続されたWebサーバ13上のWebページ・データであっても、例えばWebサーバである企業側サーバ9上のWebページ・データであっても、総パケット数計数装置62を通過する。本実施例では、インターネット11とデータを送受信する場合には私的利用であり、企業側ネットワーク7とデータを送受信する場合には業務利用であるとみなす。従って、総パケット数計数装置62は、業務用のパケット及び私用のパケットを全て計数する(ステップS5)。なお、所定時間内(例えば一分間)に通過したパケットをユーザ端末3のIPアドレスに対応して計数する。総パケット数計数装置62は所定時間毎にユーザ端末3のIPアドレスと通過したパケットのパケット数と時刻とを含むデータを集計サーバ55に通知し、集計サーバ55は総パケット数計数装置62から受信したIPアドレスとパケット数と時刻とを含むデータを、総リクエストパケットDB59に登録する。
また、ユーザ端末3が企業側ネットワーク7に接続された企業側サーバ9にアクセスする場合、ユーザ端末3から送信された、例えば企業側サーバ9に対してWebページ・データを要求するパケットは総パケット数計数装置62と共に業務利用パケット数計数装置64を通過し、且つ企業側サーバ9から送信されてくるWebページ・データも総パケット数計数装置62と共に業務利用パケット数計数装置64を通過する。従って、業務利用パケット数計数装置64は、業務用とみなされるパケットを計数する(ステップS5)。なお、所定時間内(例えば一分間)に通過したパケットをユーザ端末3のIPアドレスに対応して計数する。業務利用パケット数計数装置64は所定時間毎にユーザ端末3のIPアドレスと通過したパケットのパケット数と時刻とを含むデータと集計サーバ55に通知し、集計サーバ55は業務利用パケット数計数装置64から受信したIPアドレスとパケット数と時刻とを含むデータを、業務利用リクエストパケットDB60に登録する。
第6A図に総リクエストパケットDB59においてあるタイミングで登録されているデータの一例を示す。第6A図の例では、端末IPアドレスの列501と、IDの列502と、時刻の列503と、パケット数の列504とが設けられている。なお、IDの列502には、以下で示す処理にて特定されたIDが登録されるため、総パケット数計数装置62からのデータにはIDは含まれておらず、この段階では登録されない。例えば第2行目のレコードには、端末IPアドレス10.0.0.3との間で、時刻10:59から11:00までに送受信されたパケットのパケット数は50となっている。
また第7A図に業務利用リクエストパケットDB60においてあるタイミングで登録されているデータの一例を示す。第7A図の例では、端末IPアドレスの列601と、IDの列602と、時刻の列603と、パケット数の列604とが設けられている。なお、IDの列602には、以下で示す処理にて特定されたIDが登録されるため、業務利用パケット数計数装置64からのデータにはIDは含まれておらず、この段階では登録されない。例えば第2行目のレコードには、端末IPアドレス10.0.0.3との間で、時刻10:59から11:00までに送受信されたパケットのパケット数は10となっている。
上で述べたような処理を、総パケット数計数装置62、業務利用パケット数計数装置64及び集計サーバ55は繰り返し行って、総リクエストパケットDB59及び業務利用リクエストパケットDB60に所定時間毎にデータを蓄積してゆく。
その後、特定の企業の従業員の指示などにより例えばユーザ端末3が回線の切断を行うと、認証サーバ52はダイヤルアップ接続終了の処理を実施する(ステップS7)。すなわち、認証サーバ52は接続終了の課金ログを課金ログ格納部54に登録する。第5図では第4行に示すようなレコードが登録される。すなわち、日時(2002年11月20日火曜日、11時12分00秒)と、終了を表すSTOPと、ID(USER−3)と、接続回線速度(33600bps)と、IPアドレス(10.0.0.3)と、...とが登録される。回線接続速度は、接続終了の課金ログに含まれる。
ステップS3乃至S7の処理が、所定期間(例えば1月)繰り返されて、集計サーバ55は、集計処理を実施する(ステップS9)。この集計処理は、例えば通話明細データ56を通信事業者から受け取ったタイミングで行う。但し、そのタイミングに限定するものではなく、例えばASPセンタ5の管理者の指示によって任意のタイミングで実施される場合もある。集計サーバ55は、集計処理として第8図の処理を実施する。最初に、集計サーバ55は、認証サーバ52から課金ログ格納部54に格納された、所定期間中の課金ログ・データを取得し、ユーザIDとIPアドレスと課金ログ種別のデータとを用いて開始ログ及び終了ログを対応付けて、処理結果を集計サーバ55の例えばメインメモリに格納する(ステップS11)。例えば第9図に示すようなデータを生成し、格納する。第9図の例では、IDの列801と、接続開始を表す認証時刻の列802と、接続終了を表す切断時刻の列803と、端末IPアドレスの列804とが含まれる。これにより、認証時刻から切断時刻まで、特定の端末IPアドレスが、どのユーザIDのユーザにより使用されていたかを判断することができるようになる。
次に、集計サーバ55は、課金ログ・データのIPアドレス及び時刻(認証時刻及び切断時刻)に基づき、総リクエストパケットDB59及び業務利用リクエストパケットDB60の各レコードについてユーザIDを決定し、総リクエストパケットDB59及び業務利用リクエストパケットDB60に登録する(ステップS13)。例えば、第9図の3行目に示されているように端末IPアドレス10.0.0.3が10:59から11:12までUSER−3というユーザIDのユーザに使用されていたため、時刻11:00及び端末IPアドレス10.0.0.3についてのログである第6A図の第2行目のレコードは、このUSER−3というユーザIDのユーザによるレコードであることが分かる。同じように、第9図に示した認証時刻及び切断時刻と端末IPアドレスの関係からして、11:00ごろの端末IPアドレス10.0.0.1はユーザIDがUSER−1のユーザのログであり、端末IPアドレス10.0.0.2はユーザIDがUSER−2のユーザのログである。このように、第6A図のテーブルのIDの列502にユーザIDが登録される。登録された後の状態を第6B図に示す。このような処理を総リクエストパケットDB59だけではなく、業務利用リクエストパケットDB60についても行い、第7A図のテーブルのIDの列602にユーザIDが登録される。登録された後の状態を第7B図に示す。
そして、集計サーバ55は、同一利用者について接続開始から接続終了までの総パケット数及び業務利用パケット数をカウントし、業務利用比率及び私用比率を算出し、業務私用比率DB61にデータを登録する(ステップS15)。例えば第6B図に示したテーブルにおいてIDの列502の値でソートし、同じユーザIDについてのレコードであって第9図に示した認証時刻から切断時刻までのレコードのパケット数を加算する。同じように、第7B図に示したテーブルにおいてIDの列602の値でソートし、同じユーザIDについてのレコードであって第9図に示した認証時刻から切断時刻までのレコードのパケット数を加算する。前者のパケット数が総パケット数であり、後者のパケット数が業務利用分のパケット数である。従って私用分のパケット数は(総パケット数−業務利用分のパケット数)で計算できる。また、業務利用比率は(業務利用分のパケット数/総パケット数)で計算され、私用比率は(私用分のパケット数/総パケット数)で計算される。そして、計算されたデータについては例えば第10図に示すような形で業務私用比率DB61に登録される。第10図の例では、IDの列901と、開始時刻の列902と、終了時刻の列903と、業務利用比率の列904と、私用比率の列905とが設けられている。ユーザIDがUSER−3についてのレコードを見ると、第9図に示したデータから開始時刻及び終了時刻のデータを抽出し、当該時間内の、ユーザIDがUSER−3であるログのデータを第6B図から抽出し、パケット数を加算する。第6B図の場合に総パケット数は50である。また、同一時間内の、ユーザIDがUSER−3であるログのデータを第7B図から抽出し、パケット数を加算する。第7B図の場合に業務利用分のパケット数は10である。従って、私用分のパケット数は40(=50−10)である。業務利用比率は20%(=0.2=10/50)であり、私用比率は80%(=0.8=40/50)である。なお、第10図における業務私用比率のレコードは、通話ごと(通信開始から通信終了までの接続ごと)に設けられる。
また、集計サーバ55は、利用者DB58からIDと電話番号との対のデータを取得する(ステップS17)。また、磁気テープなどから通話明細データを取得する(ステップS19)。通話明細データは例えば第11図に示すようなデータである。すなわち、電話番号の列1001と、開始時刻の列1002と、終了時刻の列1003と、通信時間の列1004と、通信料金の列1005とを含む。通話明細データの各レコードは、通話毎に生成されている。通話明細データの各レコードは、データ通信専用の通信事業者であれば必ず業務私用比率DB61内に対応するレコードが存在するが、音声通話とデータ通信とが混在する場合には、通話明細データのレコードに対応するレコードが業務私用比率DB61内に存在しない場合もある。その場合には相手先の電話番号をASPセンタ5のアクセスポイントの電話番号としてレコードを絞り込む。音声通話だけではなく、ASPセンタ5以外のアクセスポイントを介してデータ通信することがある場合も同様である。
そして、集計サーバ55は、利用者DB58からのデータを用いて通話明細データの各レコードと業務私用比率DB61の各レコードとを対応付け、業務利用比率及び私用比率に基づき通信料金を按分し、利用明細データを生成し、利用明細データ格納部57に登録する(ステップS21)。既にステップS17で利用者DB58からIDと電話番号との対のデータを取得しているので、通話明細データの各レコードの電話番号によりユーザIDが特定され、さらに開始時刻及び終了時刻のデータにより、業務私用比率DB61のいずれのレコードが対応しているか判別することができる。従って、通話明細データの各レコードの通話料金を、業務私用比率DB61内の対応するレコードの業務利用比率及び私用比率にて按分することができる。例えば第11図の3行目のレコードについては、第10図の第3行目のレコードに対応しており、業務利用比率(20%)から2000円の通信料金のうち400円は業務利用分の通信料金であり、同じく私用比率(80%)から2000円の通信料金のうち1600円は私用分の通信料金であることが算出される。このようなデータを利用明細データ格納部57に登録する。利用明細データ格納部57に格納されるデータの一例を第12図に示す。第12図の例では、電話番号の列1101と、開始時刻の列1102と、終了時刻の列1103と、通信時間の列1104と、通信料金の列1105と、業務利用分の料金の列1106と、私用分の料金の列1107とが設けられている。ここでは示していないが、各ユーザにつき集計した結果を含めたり、各接続についての業務利用比率と私用比率のデータを含めたり、各ユーザについて平均した業務利用比率と私用比率のデータを含めたりする場合もある。その他統計処理を実施して含める場合もある。
このように利用明細データに格納されているデータについては、例えば企業側ネットワーク7を介して、又は磁気テープやディスクに格納して、企業側の担当者に提供する。企業側の担当者は、これによりどの程度私用で利用しており、業務利用はどの程度かを料金という観点で見ることができ、場合によっては各従業員に私用分の料金を請求することもできるようになる。利用明細データに多くの統計データが含まれる場合には、その統計データを用いて、経費削減につながるように従業員にガイダンスを出したり、新たなネットワークの設定を行ったりすることができるようになる。
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えばASPセンタ5内の各コンピュータは、一台のコンピュータではなく複数台のコンピュータにより機能を果たすように構成してもよい。また、ASPセンタ5内の各コンピュータの接続関係や設置については一例であり、同様の機能を果たすようにすることができれば、他の構成を採用するようにしても良い。
また、例えば課金ログなどについては、本実施例に関係する部分のみを示しており、より多くのデータが実際には登録される。他のデータベースなどに格納されるデータについても同様である。
さらに、パケット数を基準に説明したが、データ量(=1パケットのデータ量×パケット数)を基準に計算を行っても良い。
第2図は、認証DBに格納されるデータの一例を示す図である。
第3図は、利用者DBに格納されるデータの一例を示す図である。
第4図は、本発明の一実施例に係る処理フローを示す図である。
第5図は、課金ログ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。
第6A図及び第6B図は、総リクエストパケットDBに格納されるデータの一例を示す図である。
第7A図及び第7B図は、業務利用リクエストパケットDBに格納されるデータの一例を示す図である。
第8図は、集計処理の処理フローの一例を示す図である。
第9図は、課金ログ格納部に格納されたデータの処理後の状態を表す図である。
第10図は、業務私用比率DBに格納されるデータの一例を示す図である。
第11図は、通話明細データの一例を示す図である。
第12図は、利用明細データ格納部に格納されるデータの一例を示す図である。
[本発明を実施するための最良の形態]
第1図に本発明の一実施例に係るシステム概要図を示す。例えば企業の従業員が操作するパーソナルコンピュータ等である1又は複数のユーザ端末3は、例えば無線通信にて公衆回線網1に接続するようになっている。ユーザ端末3は、PDAのような端末であっても、携帯電話機(PHS(Personal Handy phone System)端末を含む)であってもよい。また、ユーザ端末3は、ウェブ(Web)ブラウザ機能及びメーラ機能を有しており、Webページの閲覧やメールの送受信を行うことができる。ASP(Application Service Provider)センタ5は、所定の電話番号に対応付けられたアクセスポイントで公衆回線網1に接続している。企業の従業員はユーザ端末3を操作して当該アクセスポイントに発呼させ、インターネット11や企業側ネットワーク7に接続されているコンピュータに接続する。ASPセンタ5には、例えばルータ51などの通信機器が設けられており、公衆回線網1側に接続されているユーザ端末3との通信を行うようになっている。ルータ51は、ASPセンタ5へのアクセスに対する認証処理、IPアドレスの割り当て、課金ログの登録などの処理を実施する認証サーバ52に接続されており、ユーザ端末3がアクセスポイントに発呼してきた時には必ず認証サーバ52に接続させる。認証サーバ52は、認証を行う際に用いるID及びパスワードのデータが登録された認証データベース(DB)53と、課金ログを登録するための課金ログ格納部54とを管理している。また、ルータ51は、所定時間毎にIPアドレスに対応してパケット数をカウントする総パケット数計数装置62に接続されており、総パケット数計数装置62はファイアウォール63に接続されている。ファイアウォール63は、インターネット11と、所定時間毎にIPアドレスに対応してパケット数をカウントする業務利用パケット数計数装置64とに接続されている。業務利用パケット数計数装置64は、例えば専用線にて企業側ネットワーク7に接続されている。企業側ネットワーク7には、1又は複数の企業側サーバ9が接続されている。企業側サーバ9は、メール・サーバやWebサーバなどである。インターネット11には、様々なWebサーバ13や図示しないメールサーバなどが多数接続されている。
総パケット数計数装置62は、特定の企業の従業員が操作するユーザ端末3がASPセンタ5にアクセスした際に私用の通信(例えばインターネット11上のWebサーバ13などとの通信)により生ずるパケット及び業務利用の通信(企業側ネットワーク7に接続された企業側サーバ9などとの通信)により生ずるパケットの両方が通過する通信経路上に設けられる。一方、業務利用パケット数計数装置64は、特定の企業の従業員が操作するユーザ端末3がASPサーバ5にアクセスした際に業務利用の通信により生ずるパケットのみが通過する通信経路上に設けられる。すなわち、業務利用パケット数計数装置64は、企業側ネットワーク7の直前に設けられる。
なお、総パケット数計数装置62及び業務利用パケット数計数装置64は、定期的に計数結果のデータを集計サーバ55に出力する。これは、総パケット数計数装置62及び業務利用パケット数計数装置64に障害が発生した場合でも、計数結果の消失を最小限にとどめる上で好ましい。
ルータ51にはさらに本実施例の主要な処理を実施する集計サーバ55が接続されている。集計サーバ55は、総パケット数計数装置62及び業務利用パケット数計数装置64に、例えばASPセンタ5内の図示しないネットワークなどを介して接続されている。集計サーバ55は、例えば磁気テープなどの記録媒体の駆動装置が接続又は内蔵されており、ここでは通話明細データ56を読み取ることができるようになっている。また、業務利用分及び私用分の通信料金についてのデータを格納する利用明細データ格納部57と、利用者についてのデータを格納する利用者DB58と、総パケット数のデータを格納する総リクエストパケットDB59と、業務利用パケット数のデータを格納する業務利用リクエストパケットDB60と、各通信時間についての業務利用比率及び私用比率のデータを格納する業務私用比率DB61とを管理している。
第2図に認証DB53に格納されるデータの一例を示す。第2図の例では、IDの列201と、パスワードの列202とが設けられる。なお、認証DB53に格納されるデータについては、図示しない管理者端末から登録される。
第3図に利用者DB58に格納されるデータの一例を示す。第3図の例では、IDの列301と、パスワードの列302と、アクセスに用いる利用者の電話番号の列303と、メールアドレスの列304と、...とが設けられている。第3図に示したようなデータは、図示しない管理者端末から登録される。なお、本実施例ではメールアドレスについては直接は用いられないが、管理者から連絡事項を通知するなどの場合に用いられる。
以下、第4図乃至第12図を用いて、第1図に示したシステムの処理内容について説明する。上でも述べたが、まず前処理としてASPセンタ5の管理者が、図示しない管理者端末から、認証DB53に対してID及びパスワードの対を登録し、またID、パスワード、電話番号、及びメールアドレスなどの利用者情報を利用者DB58に登録する(図4:ステップS1)。その後、特定の企業の従業員は、ユーザ端末3を操作して、ダイヤルアップ接続を開始させる(ステップS3)。すなわち、ユーザ端末3は、所定のアクセスポイントに発呼する。この発呼に応じて、ASPセンタ5の認証サーバ52は、認証DB53を用いて認証処理を実施する。すなわち、認証サーバ52は、ユーザ端末3から受信したID及びパスワードのうち受信したIDを用いて当該認証DB53を検索し、対応するパスワードを読み出す。そして、受信したパスワードと読み出したパスワードとを比較して、一致するか判断する。認証が成功すると、当該ユーザ端末3にIPアドレスを割り当て、ユーザ端末3に割り当てたIPアドレスを通知する。さらに、認証サーバ52は、接続開始の課金ログを課金ログ格納部54に登録する。認証失敗の場合には、例えば回線を切断する。
課金ログ格納部54に格納されるデータの一例を第5図に示す。第5図の例では、日時の列401と、IDの列402と、課金ログ種別の列403と、接続回線速度の列404と、IPアドレスの列405と、...とが設けられている。ダイヤルアップ接続開始の場合には、第1行目に示したようなレコードが登録される。すなわち、日時(2002年11月20日火曜日、10時59分00秒)と、課金ログ種別として開始を表すSTARTと、ID(USER−3)と、IPアドレス(10.0.0.3)と、...とが登録される。なお、接続回線速度はダイヤルアップ接続開始時には取得できないデータであるので、登録されない。
IPアドレスが割り当てられたユーザ端末3は、ファイアウォール63を介して、インターネット11上のWebサーバ13にアクセスすることもできるし、企業側ネットワーク7に接続された企業側サーバ9にアクセスすることもできるようになる。その際、ユーザ端末3から送信された、例えばWebページ・データを要求するパケットは総パケット数計数装置62を通過し、且つWebサーバから送信されてくるWebページ・データも総パケット数計数装置62を通過する。このWebページ・データは、インターネット11に接続されたWebサーバ13上のWebページ・データであっても、例えばWebサーバである企業側サーバ9上のWebページ・データであっても、総パケット数計数装置62を通過する。本実施例では、インターネット11とデータを送受信する場合には私的利用であり、企業側ネットワーク7とデータを送受信する場合には業務利用であるとみなす。従って、総パケット数計数装置62は、業務用のパケット及び私用のパケットを全て計数する(ステップS5)。なお、所定時間内(例えば一分間)に通過したパケットをユーザ端末3のIPアドレスに対応して計数する。総パケット数計数装置62は所定時間毎にユーザ端末3のIPアドレスと通過したパケットのパケット数と時刻とを含むデータを集計サーバ55に通知し、集計サーバ55は総パケット数計数装置62から受信したIPアドレスとパケット数と時刻とを含むデータを、総リクエストパケットDB59に登録する。
また、ユーザ端末3が企業側ネットワーク7に接続された企業側サーバ9にアクセスする場合、ユーザ端末3から送信された、例えば企業側サーバ9に対してWebページ・データを要求するパケットは総パケット数計数装置62と共に業務利用パケット数計数装置64を通過し、且つ企業側サーバ9から送信されてくるWebページ・データも総パケット数計数装置62と共に業務利用パケット数計数装置64を通過する。従って、業務利用パケット数計数装置64は、業務用とみなされるパケットを計数する(ステップS5)。なお、所定時間内(例えば一分間)に通過したパケットをユーザ端末3のIPアドレスに対応して計数する。業務利用パケット数計数装置64は所定時間毎にユーザ端末3のIPアドレスと通過したパケットのパケット数と時刻とを含むデータと集計サーバ55に通知し、集計サーバ55は業務利用パケット数計数装置64から受信したIPアドレスとパケット数と時刻とを含むデータを、業務利用リクエストパケットDB60に登録する。
第6A図に総リクエストパケットDB59においてあるタイミングで登録されているデータの一例を示す。第6A図の例では、端末IPアドレスの列501と、IDの列502と、時刻の列503と、パケット数の列504とが設けられている。なお、IDの列502には、以下で示す処理にて特定されたIDが登録されるため、総パケット数計数装置62からのデータにはIDは含まれておらず、この段階では登録されない。例えば第2行目のレコードには、端末IPアドレス10.0.0.3との間で、時刻10:59から11:00までに送受信されたパケットのパケット数は50となっている。
また第7A図に業務利用リクエストパケットDB60においてあるタイミングで登録されているデータの一例を示す。第7A図の例では、端末IPアドレスの列601と、IDの列602と、時刻の列603と、パケット数の列604とが設けられている。なお、IDの列602には、以下で示す処理にて特定されたIDが登録されるため、業務利用パケット数計数装置64からのデータにはIDは含まれておらず、この段階では登録されない。例えば第2行目のレコードには、端末IPアドレス10.0.0.3との間で、時刻10:59から11:00までに送受信されたパケットのパケット数は10となっている。
上で述べたような処理を、総パケット数計数装置62、業務利用パケット数計数装置64及び集計サーバ55は繰り返し行って、総リクエストパケットDB59及び業務利用リクエストパケットDB60に所定時間毎にデータを蓄積してゆく。
その後、特定の企業の従業員の指示などにより例えばユーザ端末3が回線の切断を行うと、認証サーバ52はダイヤルアップ接続終了の処理を実施する(ステップS7)。すなわち、認証サーバ52は接続終了の課金ログを課金ログ格納部54に登録する。第5図では第4行に示すようなレコードが登録される。すなわち、日時(2002年11月20日火曜日、11時12分00秒)と、終了を表すSTOPと、ID(USER−3)と、接続回線速度(33600bps)と、IPアドレス(10.0.0.3)と、...とが登録される。回線接続速度は、接続終了の課金ログに含まれる。
ステップS3乃至S7の処理が、所定期間(例えば1月)繰り返されて、集計サーバ55は、集計処理を実施する(ステップS9)。この集計処理は、例えば通話明細データ56を通信事業者から受け取ったタイミングで行う。但し、そのタイミングに限定するものではなく、例えばASPセンタ5の管理者の指示によって任意のタイミングで実施される場合もある。集計サーバ55は、集計処理として第8図の処理を実施する。最初に、集計サーバ55は、認証サーバ52から課金ログ格納部54に格納された、所定期間中の課金ログ・データを取得し、ユーザIDとIPアドレスと課金ログ種別のデータとを用いて開始ログ及び終了ログを対応付けて、処理結果を集計サーバ55の例えばメインメモリに格納する(ステップS11)。例えば第9図に示すようなデータを生成し、格納する。第9図の例では、IDの列801と、接続開始を表す認証時刻の列802と、接続終了を表す切断時刻の列803と、端末IPアドレスの列804とが含まれる。これにより、認証時刻から切断時刻まで、特定の端末IPアドレスが、どのユーザIDのユーザにより使用されていたかを判断することができるようになる。
次に、集計サーバ55は、課金ログ・データのIPアドレス及び時刻(認証時刻及び切断時刻)に基づき、総リクエストパケットDB59及び業務利用リクエストパケットDB60の各レコードについてユーザIDを決定し、総リクエストパケットDB59及び業務利用リクエストパケットDB60に登録する(ステップS13)。例えば、第9図の3行目に示されているように端末IPアドレス10.0.0.3が10:59から11:12までUSER−3というユーザIDのユーザに使用されていたため、時刻11:00及び端末IPアドレス10.0.0.3についてのログである第6A図の第2行目のレコードは、このUSER−3というユーザIDのユーザによるレコードであることが分かる。同じように、第9図に示した認証時刻及び切断時刻と端末IPアドレスの関係からして、11:00ごろの端末IPアドレス10.0.0.1はユーザIDがUSER−1のユーザのログであり、端末IPアドレス10.0.0.2はユーザIDがUSER−2のユーザのログである。このように、第6A図のテーブルのIDの列502にユーザIDが登録される。登録された後の状態を第6B図に示す。このような処理を総リクエストパケットDB59だけではなく、業務利用リクエストパケットDB60についても行い、第7A図のテーブルのIDの列602にユーザIDが登録される。登録された後の状態を第7B図に示す。
そして、集計サーバ55は、同一利用者について接続開始から接続終了までの総パケット数及び業務利用パケット数をカウントし、業務利用比率及び私用比率を算出し、業務私用比率DB61にデータを登録する(ステップS15)。例えば第6B図に示したテーブルにおいてIDの列502の値でソートし、同じユーザIDについてのレコードであって第9図に示した認証時刻から切断時刻までのレコードのパケット数を加算する。同じように、第7B図に示したテーブルにおいてIDの列602の値でソートし、同じユーザIDについてのレコードであって第9図に示した認証時刻から切断時刻までのレコードのパケット数を加算する。前者のパケット数が総パケット数であり、後者のパケット数が業務利用分のパケット数である。従って私用分のパケット数は(総パケット数−業務利用分のパケット数)で計算できる。また、業務利用比率は(業務利用分のパケット数/総パケット数)で計算され、私用比率は(私用分のパケット数/総パケット数)で計算される。そして、計算されたデータについては例えば第10図に示すような形で業務私用比率DB61に登録される。第10図の例では、IDの列901と、開始時刻の列902と、終了時刻の列903と、業務利用比率の列904と、私用比率の列905とが設けられている。ユーザIDがUSER−3についてのレコードを見ると、第9図に示したデータから開始時刻及び終了時刻のデータを抽出し、当該時間内の、ユーザIDがUSER−3であるログのデータを第6B図から抽出し、パケット数を加算する。第6B図の場合に総パケット数は50である。また、同一時間内の、ユーザIDがUSER−3であるログのデータを第7B図から抽出し、パケット数を加算する。第7B図の場合に業務利用分のパケット数は10である。従って、私用分のパケット数は40(=50−10)である。業務利用比率は20%(=0.2=10/50)であり、私用比率は80%(=0.8=40/50)である。なお、第10図における業務私用比率のレコードは、通話ごと(通信開始から通信終了までの接続ごと)に設けられる。
また、集計サーバ55は、利用者DB58からIDと電話番号との対のデータを取得する(ステップS17)。また、磁気テープなどから通話明細データを取得する(ステップS19)。通話明細データは例えば第11図に示すようなデータである。すなわち、電話番号の列1001と、開始時刻の列1002と、終了時刻の列1003と、通信時間の列1004と、通信料金の列1005とを含む。通話明細データの各レコードは、通話毎に生成されている。通話明細データの各レコードは、データ通信専用の通信事業者であれば必ず業務私用比率DB61内に対応するレコードが存在するが、音声通話とデータ通信とが混在する場合には、通話明細データのレコードに対応するレコードが業務私用比率DB61内に存在しない場合もある。その場合には相手先の電話番号をASPセンタ5のアクセスポイントの電話番号としてレコードを絞り込む。音声通話だけではなく、ASPセンタ5以外のアクセスポイントを介してデータ通信することがある場合も同様である。
そして、集計サーバ55は、利用者DB58からのデータを用いて通話明細データの各レコードと業務私用比率DB61の各レコードとを対応付け、業務利用比率及び私用比率に基づき通信料金を按分し、利用明細データを生成し、利用明細データ格納部57に登録する(ステップS21)。既にステップS17で利用者DB58からIDと電話番号との対のデータを取得しているので、通話明細データの各レコードの電話番号によりユーザIDが特定され、さらに開始時刻及び終了時刻のデータにより、業務私用比率DB61のいずれのレコードが対応しているか判別することができる。従って、通話明細データの各レコードの通話料金を、業務私用比率DB61内の対応するレコードの業務利用比率及び私用比率にて按分することができる。例えば第11図の3行目のレコードについては、第10図の第3行目のレコードに対応しており、業務利用比率(20%)から2000円の通信料金のうち400円は業務利用分の通信料金であり、同じく私用比率(80%)から2000円の通信料金のうち1600円は私用分の通信料金であることが算出される。このようなデータを利用明細データ格納部57に登録する。利用明細データ格納部57に格納されるデータの一例を第12図に示す。第12図の例では、電話番号の列1101と、開始時刻の列1102と、終了時刻の列1103と、通信時間の列1104と、通信料金の列1105と、業務利用分の料金の列1106と、私用分の料金の列1107とが設けられている。ここでは示していないが、各ユーザにつき集計した結果を含めたり、各接続についての業務利用比率と私用比率のデータを含めたり、各ユーザについて平均した業務利用比率と私用比率のデータを含めたりする場合もある。その他統計処理を実施して含める場合もある。
このように利用明細データに格納されているデータについては、例えば企業側ネットワーク7を介して、又は磁気テープやディスクに格納して、企業側の担当者に提供する。企業側の担当者は、これによりどの程度私用で利用しており、業務利用はどの程度かを料金という観点で見ることができ、場合によっては各従業員に私用分の料金を請求することもできるようになる。利用明細データに多くの統計データが含まれる場合には、その統計データを用いて、経費削減につながるように従業員にガイダンスを出したり、新たなネットワークの設定を行ったりすることができるようになる。
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えばASPセンタ5内の各コンピュータは、一台のコンピュータではなく複数台のコンピュータにより機能を果たすように構成してもよい。また、ASPセンタ5内の各コンピュータの接続関係や設置については一例であり、同様の機能を果たすようにすることができれば、他の構成を採用するようにしても良い。
また、例えば課金ログなどについては、本実施例に関係する部分のみを示しており、より多くのデータが実際には登録される。他のデータベースなどに格納されるデータについても同様である。
さらに、パケット数を基準に説明したが、データ量(=1パケットのデータ量×パケット数)を基準に計算を行っても良い。
Claims (10)
- 通信料金を業務利用分と私用分とに分別する通信料金分別方法であって、
業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットの、特定のユーザについてのパケット数である第1のパケット数をカウントし、記憶装置に格納するステップと、
業務用とみなされるパケットの、前記特定のユーザについてのパケット数である第2のパケット数をカウントし、記憶装置に格納するステップと、
前記第1のパケット数及び前記第2のパケット数に基づき、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出し、記憶装置に格納する比率計算ステップと、
算出された前記業務用パケット比率と前記私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び前記特定のユーザについての通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算し、計算結果を記憶装置に格納する料金計算ステップと、
を含む通信料金分別方法。 - 前記特定のユーザについての通信料金が通信開始から通信終了までの時間に応じて決定されるものであることを特徴とする請求項1記載の通信料金分別方法。
- 前記第1のパケット数が、前記業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットのいずれもが通過する通信路における、前記特定のユーザについてのパケット数であり、
前記第2のパケット数が、前記業務用とみなされるパケットのみが通過する通信路における、前記特定のユーザについてのパケット数である
ことを特徴とする請求項1記載の通信料金分別方法。 - 前記第1のパケット数に対応して前記記憶装置に格納されるユーザ側のIPアドレス及び時刻データと、接続時及び切断時に生成される課金ログに含まれる時刻データ、ユーザ側のIPアドレス及びユーザIDとを用いて、前記第1のパケット数とユーザIDとを対応付けるステップと、
前記第2のパケット数に対応して前記記憶装置に格納されるユーザ側のIPアドレス及び時刻データと、前記課金ログに含まれる時刻データ、ユーザ側のIPアドレス及びユーザIDとを用いて、前記第2のパケット数とユーザIDとを対応付けるステップと、
をさらに含む請求項1記載の通信料金分別方法。 - 電話番号別の通信料金のデータを取得するステップと、
電話番号及びユーザIDを含むユーザ情報と前記電話番号別の通信料金のデータとを用いて、前記通信料金のデータをユーザIDに対応付けるステップと、
をさらに含む請求項1記載の通信料金分別方法。 - 前記比率計算ステップが、
接続から切断までの特定の接続時間中における前記特定のユーザについての第1のパケット数を集計するステップと、
接続から切断までの特定の接続時間中における前記特定のユーザについての第2のパケット数を集計するステップと、
前記接続時間の各々について、集計された前記第1のパケット数及び前記第2のパケット数を用いて、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出するステップと、
を含む請求項1記載の通信料金分別方法。 - 前記料金計算ステップが、
前記接続から切断までの特定の接続時間及び前記特定のユーザ毎の通信料金のデータを取得するステップと、
前記特定の接続時間及び前記特定のユーザに対応する、前記業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び前記通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算するステップと、
を含む請求項6記載の通信料金分別方法。 - 通信料金を業務利用分と私用分とに分別するためのプログラムであって、
コンピュータに、
業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットの、特定のユーザについてのパケット数である第1のパケット数のデータを取得し、記憶装置に格納するステップと、
業務用とみなされるパケットの、前記特定のユーザについてのパケット数である第2のパケット数を取得し、記憶装置に格納するステップと、
前記第1のパケット数及び前記第2のパケット数に基づき、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出し、記憶装置に格納するステップと、
算出された前記業務用パケット比率と前記私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び前記特定のユーザについての通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算し、計算結果を記憶装置に格納するステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 請求項8記載のプログラムを格納する記録媒体。
- 業務用とみなされるパケット及び私用とみなされるパケットのいずれもが通過する通信路における、特定のユーザについてのパケット数である第1のパケット数をカウントする第1のパケット計数装置と、
前記業務用とみなされるパケットのみが通過する通信路における、前記特定のユーザについてのパケット数である第2のパケット数をカウントする第2のパケット計数装置と、
前記第1のパケット数及び前記第2のパケット数に基づき、業務用パケット比率と私用パケット比率とのうち少なくともいずれかを算出する手段と、
算出された前記業務用パケット比率と前記私用パケット比率とのうち少なくともいずれか及び前記特定のユーザについての通信料金のデータに基づき、業務利用分の通信料金と私用分の通信料金とのうち少なくともいずれかを計算する手段と、
を有する通信料金分別装置。
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