JPWO2004025805A1 - 受電装置及び表示装置及び電力供給システム及び表示システム及び受電方法 - Google Patents
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Abstract
マイクロ波による送電技術の応用が開示される。受電ベスト(2200)には、受電パッチ装置(3000)が多数貼り付けられている。受電パッチ装置(3000)は基地局(100)から送信されたマイクロ波を直接電流に変換し、変換した電流を携帯情報端末(1100)に供給する。携帯情報端末(1100)は無線伝送された電力を利用して動作するので、電池や充電器が不要である。
Description
本発明は、バッテリーの不要な電力供給システムに関する。
近年、携帯情報型端末や携帯電話等の個人利用の普及はますます広がっている。
図24は、携帯電話を用いた無線情報通信システムを示す従来図である。携帯電話1000は基地局100を介して他の機器と無線により通信することが可能である。ここで、従来、携帯電話1000が他の機器と通信を行う場合、携帯電話1000等の電子機器への電力供給は電池(一次電池、二次電池)により行われていた。
しかし、このような方法による電力供給では、一定期間後に電池の交換または図24で示すようなバッテリー1200の充電を必要とした。
このため、携帯電話1000等の電子機器は、長時間連続的に使用する場合や災害時や山岳部等で使用する場合には不向きであった。すなわち、現状では、電池の交換や充電をせずに携帯電話1000を長時間使用することは不可能であった。また、山間部等の電波の届きにくい場所、または災害等の緊急時に通常行われる通信経路が破壊された場合、携帯電話1000等の電子機器は、継続的な電力の供給を受けることができないため、通常行われている通信が不可能となってしまっていた。
また、現状における電力供給方法では、従来の電池の占める容量、また、AC−DC変換器の物理的容積や重量により携帯電話1000や携帯情報端末の小型化及び軽量化に限界が生じていた。
本発明は、電子機器のバッテリーレス化を促進することを目的とする。
図24は、携帯電話を用いた無線情報通信システムを示す従来図である。携帯電話1000は基地局100を介して他の機器と無線により通信することが可能である。ここで、従来、携帯電話1000が他の機器と通信を行う場合、携帯電話1000等の電子機器への電力供給は電池(一次電池、二次電池)により行われていた。
しかし、このような方法による電力供給では、一定期間後に電池の交換または図24で示すようなバッテリー1200の充電を必要とした。
このため、携帯電話1000等の電子機器は、長時間連続的に使用する場合や災害時や山岳部等で使用する場合には不向きであった。すなわち、現状では、電池の交換や充電をせずに携帯電話1000を長時間使用することは不可能であった。また、山間部等の電波の届きにくい場所、または災害等の緊急時に通常行われる通信経路が破壊された場合、携帯電話1000等の電子機器は、継続的な電力の供給を受けることができないため、通常行われている通信が不可能となってしまっていた。
また、現状における電力供給方法では、従来の電池の占める容量、また、AC−DC変換器の物理的容積や重量により携帯電話1000や携帯情報端末の小型化及び軽量化に限界が生じていた。
本発明は、電子機器のバッテリーレス化を促進することを目的とする。
この発明に係る受電装置は、マイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する接続部とを備える。
また、上記受電装置は、上記接続部を互いに着脱可能に接続することにより、アレイ状に配置される。
また、上記受電装置は、さらに、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して情報を送信する送信部を備える。
また、上記受電装置は、さらに、
識別情報を記憶する記憶部と、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記記憶部に記憶された識別情報をマイクロ波に変換する電流変換部とを備え、
上記送信部は、上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記電流変換部が変換したマイクロ波を送信する。
この発明に係る表示装置は、マイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
電流を使用して発光する発光ダイオードと、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記発光ダイオードを発光させる表示部とを備える。
また、上記表示装置は、さらに、上記受電部が受信したマイクロ波から所定の周波数を持つマイクロ波を通過させる周波数フィルターを備え、
上記マイクロ波変換部は、上記周波数フィルターを通過したマイクロ波を電流に変換する。
また、上記表示装置は、
複数の周波数フィルターと、異なる色で発光する複数の発光ダイオードとを備え、
上記複数の周波数フィルターの各周波数フィルターは、上記受電部によって受信されたマイクロ波から周波数フィルター毎に定められた所定の周波数を持つマイクロ波を通過させ、
上記マイクロ波変換部は、上記複数の周波数フィルターの各周波数フィルターを通過したマイクロ波を電流に変換し、
上記表示部は、上記マイクロ波変換部によって変換された電流を使用して上記複数の発光ダイオードの内、上記各周波数フィルターを通過したマイクロ波の持つ周波数に対応した発光ダイオードを発光させる。
この発明に係る受信アンテナは、入力されるエネルギーから太陽光を捕捉する太陽電池セルと、
入力されるエネルギーからマイクロ波を捕捉するマイクロ波受信アンテナとを備える。
この発明に係る受電装置は、マイクロ波と太陽光とを捕捉する受信アンテナと、
上記受信アンテナが捕捉したマイクロ波を受信する受電部と、
上記受信アンテナが捕捉した太陽光を受信する受光部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
上記受光部が受信した太陽光を電流に変換する太陽光変換部とを備える。
また、この発明に係る電力供給システムは、エネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送信されたマイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
他の機器に接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する接続部とを有する受電装置とを備える。
この発明に係る表示システムは、マイクロ波の出力要求を制御する表示制御部と、
上記表示制御部が制御したマイクロ波の出力要求に基づいてエネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送信されたマイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
電流を使用して発光する発光ダイオードと、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記発光ダイオードを発光させる表示部とを有する表示装置とを備える。
この発明に係る電力供給システムは、エネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送電されたマイクロ波と自然光である太陽光とを捕捉する受信パッチアンテナと、
上記受信パッチアンテナが捕捉したマイクロ波を受信する受電部と、
上記受信パッチアンテナが捕捉した太陽光を受信する受光部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
上記受光部が受信した太陽光を電流に変換する太陽光変換部とを有する受電装置とを備える。
この発明に係る受電方法は、マイクロ波を受信し、
上記受信したマイクロ波を電流に変換し、
他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する。
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する接続部とを備える。
また、上記受電装置は、上記接続部を互いに着脱可能に接続することにより、アレイ状に配置される。
また、上記受電装置は、さらに、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して情報を送信する送信部を備える。
また、上記受電装置は、さらに、
識別情報を記憶する記憶部と、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記記憶部に記憶された識別情報をマイクロ波に変換する電流変換部とを備え、
上記送信部は、上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記電流変換部が変換したマイクロ波を送信する。
この発明に係る表示装置は、マイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
電流を使用して発光する発光ダイオードと、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記発光ダイオードを発光させる表示部とを備える。
また、上記表示装置は、さらに、上記受電部が受信したマイクロ波から所定の周波数を持つマイクロ波を通過させる周波数フィルターを備え、
上記マイクロ波変換部は、上記周波数フィルターを通過したマイクロ波を電流に変換する。
また、上記表示装置は、
複数の周波数フィルターと、異なる色で発光する複数の発光ダイオードとを備え、
上記複数の周波数フィルターの各周波数フィルターは、上記受電部によって受信されたマイクロ波から周波数フィルター毎に定められた所定の周波数を持つマイクロ波を通過させ、
上記マイクロ波変換部は、上記複数の周波数フィルターの各周波数フィルターを通過したマイクロ波を電流に変換し、
上記表示部は、上記マイクロ波変換部によって変換された電流を使用して上記複数の発光ダイオードの内、上記各周波数フィルターを通過したマイクロ波の持つ周波数に対応した発光ダイオードを発光させる。
この発明に係る受信アンテナは、入力されるエネルギーから太陽光を捕捉する太陽電池セルと、
入力されるエネルギーからマイクロ波を捕捉するマイクロ波受信アンテナとを備える。
この発明に係る受電装置は、マイクロ波と太陽光とを捕捉する受信アンテナと、
上記受信アンテナが捕捉したマイクロ波を受信する受電部と、
上記受信アンテナが捕捉した太陽光を受信する受光部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
上記受光部が受信した太陽光を電流に変換する太陽光変換部とを備える。
また、この発明に係る電力供給システムは、エネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送信されたマイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
他の機器に接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する接続部とを有する受電装置とを備える。
この発明に係る表示システムは、マイクロ波の出力要求を制御する表示制御部と、
上記表示制御部が制御したマイクロ波の出力要求に基づいてエネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送信されたマイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
電流を使用して発光する発光ダイオードと、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記発光ダイオードを発光させる表示部とを有する表示装置とを備える。
この発明に係る電力供給システムは、エネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送電されたマイクロ波と自然光である太陽光とを捕捉する受信パッチアンテナと、
上記受信パッチアンテナが捕捉したマイクロ波を受信する受電部と、
上記受信パッチアンテナが捕捉した太陽光を受信する受光部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
上記受光部が受信した太陽光を電流に変換する太陽光変換部とを有する受電装置とを備える。
この発明に係る受電方法は、マイクロ波を受信し、
上記受信したマイクロ波を電流に変換し、
他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する。
図1は、実施の形態1の電力供給システムを示す図である。
図2は、マイクロ波をエネルギーに変換するシステムを示す図である。
図3は、基地局100の内部構成図である。
図4は、受電パッチ装置3000の内部構成図である。
図5は、複数の受電パッチ装置3000の接続図である。
図6は、送信部3060を追加した受電パッチ装置3000の内部構成図である。
図7は、実施の形態2の遭難探索システムを示す図である。
図8は、受電カード1400と探索機の内部構成図である。
図9は、実施の形態3のディスプレイを示す図である。
図10は、送電装置400の内部構成図である。
図11は、表示装置5100の内部構成図である。
図12は、送電装置400の内部構成図である。
図13は、周波数を決定するフローチャートである。
図14は、表示装置5100の内部構成図である。
図15は、送電装置400の内部構成図である。
図16は、表示装置5100の内部構成図である。
図17は、実施の形態4の交通安全システムを示す図である。
図18は、実施の形態5の室内における電力供給システムを示す図である。
図19は、実施の形態6の太陽光とマイクロ波を捕捉する受信パッチアンテナの構成図である。
図20は、太陽電池の構造図である。
図21は、マイクロ波受信アンテナパターンを示す図である。
図22は、マイクロ波受信アンテナパターンを示す図である。
図23は、受電パッチ装置の内部構成図である。
図24は、携帯電話を用いた無線情報通信システムを示す従来図である。
図2は、マイクロ波をエネルギーに変換するシステムを示す図である。
図3は、基地局100の内部構成図である。
図4は、受電パッチ装置3000の内部構成図である。
図5は、複数の受電パッチ装置3000の接続図である。
図6は、送信部3060を追加した受電パッチ装置3000の内部構成図である。
図7は、実施の形態2の遭難探索システムを示す図である。
図8は、受電カード1400と探索機の内部構成図である。
図9は、実施の形態3のディスプレイを示す図である。
図10は、送電装置400の内部構成図である。
図11は、表示装置5100の内部構成図である。
図12は、送電装置400の内部構成図である。
図13は、周波数を決定するフローチャートである。
図14は、表示装置5100の内部構成図である。
図15は、送電装置400の内部構成図である。
図16は、表示装置5100の内部構成図である。
図17は、実施の形態4の交通安全システムを示す図である。
図18は、実施の形態5の室内における電力供給システムを示す図である。
図19は、実施の形態6の太陽光とマイクロ波を捕捉する受信パッチアンテナの構成図である。
図20は、太陽電池の構造図である。
図21は、マイクロ波受信アンテナパターンを示す図である。
図22は、マイクロ波受信アンテナパターンを示す図である。
図23は、受電パッチ装置の内部構成図である。
図24は、携帯電話を用いた無線情報通信システムを示す従来図である。
実施の形態1
本実施の形態では、無線電力伝送によるバッテリーレス社会の構築方法について説明する。
図1は、送信装置から受信装置へ電力を供給する電力供給システムを示す図である。
図1において、基地局100、ヘリコプター200、通信衛星300は、送電装置の一例である。ヘリコプター200と通信衛星300は空から空間を使ってマイクロ波を放出している。例えば、通信衛星300では、図1のように一機の衛星を使用してマイクロ波を放出する方法が考えられる。その他、アレイ状に配置された多数の衛星(25から50機程度)を使用してマイクロ波を一地域に集中させることなく、薄く広い地域に放出、散布するという方法が考えられる。
基地局100は地上に設置され、マイクロ波を放出している。図1では、基地局100はアダプティブ・アレイ・アンテナのように指向性を持ったアンテナによりマイクロ波を放出している。ただし、すべての送電装置は指向性を持ったアンテナによりマイクロ波を放出してもよく、指向性を持たないアンテナによりマイクロ波を放出してもよい。
図1の2000は受電装置である。受電装置2000はビルやドームの屋上や山の一面や、船の一部や、海上の一部等あらゆる場所に設置することができる。受電装置2000にはアンテナがそれぞれ設けられており、ヘリコプター200等の送電装置から放射されたマイクロ波を捕捉する。受電装置2000は捕捉したマイクロ波を直接電流に変換する機能を有している。このため、受電装置2000は、ヘリコプター200等の送電装置から直接エネルギーを受信し、電子機器が動作する間、受信したエネルギーを電流に変換し続けて、電子機器の動作にその変換した電力を使用する。このため、受電装置2000を用いて電池や充電器が不要な電子機器を作ることができる。
このように、送電装置と受電装置2000を有する社会では、送電装置によって放出されたマイクロ波を受電装置2000が受けることによって電力をあらゆる地域で取り出し、直ちに利用できる社会を構築することができる。特に、インフラの整備させていない山間部、海上及び災害等の緊急時に必要な電力を受電装置2000で取り出し、直ちに供給できる場合には顕著な効果を有する。したがって、新しいコンセプトを持った電子機器及び新しいサービスを生み出すことができる。
図2は、基地局100から放出されたマイクロ波を直接受信し、エネルギーに効率的に変換する電力供給システムの一例を示す図である。
送電装置は図2に示す基地局100に限らず、図1と同様にヘリコプター200や通信衛星300を用いてもかまわない。その場の状況に応じて一番適した送電手段をとることができる。
受電自動車2100は、自動車のボディに受電パッチ装置3000を多数貼り付けまたは埋め込み、受電パッチ装置3000を使用して受信したマイクロ波を直接電流に変換して使用する車である。具体的には、受電自動車2100につけられた複数の受電パッチ装置3000が基地局100から放出されたマイクロ波等の特定電磁波を受信し、その受信したマイクロ波のエネルギーを直接電流に変換する。このようにして、電力の供給を受けた受電自動車2100は、例えば、ETCシステム(ELECTRONIC TOLL COLLOECTION:ノンストップ自動料金収受システム)通過時に直接変換した電流を使用することによって、後日料金の支払いが可能となる。
なお、図2に示す受電パッチ装置3000はパッチ状になった受電装置であり、図1に示す受電装置の一例である。すなわち図1に示す受電装置は、受電パッチ装置3000を1つ又は複数配置した装置である。図2に示す受電パッチ装置3000は送電アンテナ500円玉程度の円形または正方形等いろいろな形状に作ることができる。また、受電パッチ装置3000の裏側をシール化し、いろいろな製品に貼り付けることによって使用する方法も考えられる。
受電ベスト2200、受電カバン2300は受電自動車2100と同様に受電パッチ装置3000を貼り付け、または埋め込んだベスト及び鞄である。受電ベスト2200を着た女性は、受電ベスト2200中の受電パッチ装置3000によって変換された電流を使用して携帯情報端末1100を動作させている。このようにして、女性は電池も充電器も不要な携帯情報端末1100を使って無線通信している。携帯情報端末1100自体に受電パッチ装置3000を貼り付けて受電機能を持たせ、基地局100から放出されたマイクロ波を携帯情報端末1100自らが電流に変換し、変換した電流を使用して通信することも可能である。
受電カバン2300にも受電ベスト2200と同様に受電パッチ装置3000が複数取り付けられている。図に示す男性も、上記女性と同様に、受電パッチ装置3000によって変換された電流を使用して携帯電話1000を動作させている。
このようにして、エネルギーを放出する基地局100からのマイクロ波を受信し、受信したエネルギーを電流に直接変換して使用することによりバッテリーレスな携帯電話1000や携帯情報端末1100等の新しいコンセプトを持った電子機器を産み出すことができる。
本実施の形態の電力供給システムでは、図2に示すようにビルの側面に表示装置5000を貼り付けることによってビルを受電広告塔4000とすることも可能である。表示装置5000は、受電パッチ装置3000に発光機能を追加した装置である。受電広告塔4000は1つまたは複数の表示装置5000から構成されている。表示装置5000は、受信したマイクロ波を直接電流に変換して、変換した電流を使用して発光する。すなわち、受電広告塔4000では、モジュール化された1つまたは複数の表示装置5000を用いて文字や絵が表現される。表示装置5000は、図に示すようなディスプレイとして使用される以外にも、例えば、非常出入り口の表示板等、電池の交換を不要とすると便利となる場所に使用することでバッテリーレスな発光表示板として使うことができる。
表示装置5000は、このようにバッテリーレスなディスプレイとして使用することができる。よって、表示装置5000を使用することで電源の取りにくい所においても簡単にディスプレイを構築することができる。従来のディスプレイでは、電力を供給するために電源の工事や、ディスプレイと電源とを接続するケーブル等が必要であったが、表示装置5000を使用したディスプレイでは、これら煩雑な準備や器具が不要となる。
また、表示装置5000は電源装置自体も不要となるため、表示装置5000自体を軽くすることが可能である。よって、従来、ディスプレイとして使うことのできなかった建物や空間にも、表示装置5000を使用することでディスプレイを創作することができる。なお、表示装置5000をディスプレイとして使用とする動作の詳細については後述する。
次に、基地局100の内部構成について説明する。
図3は、基地局100の内部構成図である。
エネルギー変換部470は、電源部460からエネルギーを供給され、供給されたエネルギーをマイクロ波に変換する。送電部410は変換されたマイクロ波を送信アンテナ500を介して空間に放出する。ヘリコプター200や通信衛星300等の送電装置はすべて基本的に図3に示す内部構成を持っている。送電装置の電源部460が供給するエネルギーは電流に限られず、太陽光エネルギーや地熱エネルギーなども含まれる。
次に、受電パッチ装置3000の内部構成について説明する。
図4は、受電パッチ装置3000の内部構成図である。
受信パッチアンテナ3050は、送電装置から空間に放出されたマイクロ波を捕捉し、受電部3010は、受信パッチアンテナ3050によって捕捉されたマイクロ波を受信する。受信パッチアンテナ3050は、受信アンテナの一例である。マイクロ波変換部3020は、受電部3010によって受信されたマイクロ波を整流して直流電流に変換する。接続部3080は、他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する。このようにして、受電パッチ装置3000は基地局100によって放出されたマイクロ波を直接受電することが可能である。
1つの受電パッチ装置3000は500円玉程度の大きさを持ち、1〜2cm程度の厚さで作ることができる。したがって、図2に示したように、衣服につけたり、鞄につけたりすることができる。よって、情報分野、医療、交通安全に留まらず、衣類、家具、広告等あらゆる分野で受電自動車2100や受電ベスト2200のような新しい製品を生み出し、日本の需要の創出、ひいては日本の産業の発達に貢献することができる。
また、受電パッチ装置3000は、1つで数10mWを出力できる。よって、受電パッチ装置3000をモジュール化し、モジュール化した複数の受電パッチ装置3000を接続部3080によって互いにアレイ状に接続することによって、接続された複数の受電パッチ装置3000を数100mW以上の高いエネルギーを出力する装置として機能させることができる。また、このようにして接続された複数の受電パッチ装置3000は、いずれも自由に着脱可能である。
図5は、モジュール化された複数の受電パッチ装置3000をアレイ状に接続した図である。
3100、3200、3300、3400は、モジュール化された受電パッチ装置である。マイクロ波変換部3020中の3160、3260、3360、3460はマイクロ波を整流して直流に変換するダイオードである。図5では、図4に示す受信パッチアンテナ3050と受電部3010が省略されている。
受電パッチ装置3100と受電パッチ装置3200は、接続部3130と接続部3270により直列に接続され、接続部3170と接続された外部電源3500、または接続部3230と接続された外部電源3600によって外部に変換した電流を出力することができる。
このようにモジュール化された複数の受電パッチ装置を直列に接続することにより、1つの受電パッチ装置が変換する電力よりも高いエネルギーを持つ電力を出力することが可能となる。
受電パッチ装置3100と受電パッチ装置3300と受電パッチ装置3400とは接続部3150と接続部3310、接続部3350と接続部3410、接続部3140と接続部3320、接続部3340と接続部3420の少なくともいずれかによって並列に接続される。
このように、並列に接続された複数の受電パッチ装置は、接続部3170または接続部3370または接続部3470の少なくともいずれかによって外部電源3500に接続され、外部に電力を供給することができる。
このように、複数の受電パッチ装置を並列に接続することによって、1つの受電パッチ装置を用いた場合に比べて電流の消費を抑止することが可能となる。
図2に示す携帯情報端末1100は次のように動作する。
携帯情報端末1100は、複数の受電パッチ装置3000と接続された外部電源3500または外部電源3600とケーブル等の有線を使用してまたは無線により接続されている。受電パッチ装置3000は、空中から散布されたマイクロ波をキャッチし、直流電流に変換する。受電パッチ装置3000は、外部電源3500または外部電源3600を経由して、変換された電流を携帯情報端末1100に送信する。携帯情報端末1100は、受電パッチ装置3000から送信され続ける電流を電力源として動作する。このように、携帯情報端末1100は、自らが動作している間、動作するための電力を受電パッチ装置3000から供給され続けることが可能である。このため、本実施の形態に示す受電パッチ装置3000を使用したバッテリーレス社会では、携帯情報端末1100等の電子機器は電池や充電器を必要としない構成とすることができる。
また、携帯情報端末1100自体に、受電パッチ装置3000の機能を追加して、自らがマイクロ波を電流に変換しながら、その変換した電流を用いて自らの動作を行うこともできる。
次に、図4に示された受電パッチ装置3000に、送信部が追加された場合について説明する。
図6は、送信部3060と送信パッチアンテナ3070が追加された受電パッチ装置3000の内部構成図である。
送信部3060は、マイクロ波変換部3020によって変換された電流を使用して、送信パッチアンテナ3070を経由してデータを他の電子機器に送信することができる。
このように、マイクロ波応用技術、通信技術、及び半導体技術等をベースに基地局100等の送電装置が電力をマイクロ波に変換し、変換したマイクロ波を空間に放出して無線伝送する。受電パッチ装置3000は、その無線伝送したマイクロ波を受電し、マイクロ波を直接エネルギーに効率的に変換する。
このようにして空間伝送されたエネルギーを直接受電側で使用可能な電力に変換し、変換した電力を使用して携帯電話1000等を作動させることにより、携帯電話1000等をバッテリーレスにすることができる、このため、携帯電話1000等の電子機器を軽量化、小型化する製品を製造することができる。
また、受電パッチ装置3000を取り付けた衣類、家具、広告等、あらゆる分野において、マイクロ波を直接エネルギーに変換することができる新製品を生み出すことができる。
また、これらに必要な伝送ステーション(基地局100相当のシステムや宇宙空間からの伝送のための電力伝送衛星システム)等のインフラの整備、サービス等の新たな市場が送出できる。
また、本実施の形態に示す電力供給システムを構築するために、電力、家電、通信、半導体、宇宙をはじめとする企業の総合技術力を活かすことができ、事業の活性化、また事業の連携による新しい事業を送出することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、バッテリーレスな電子機器として受電カードを用いた人命救助、遭難探索システムについて説明する。
図7は、本実施の形態における遭難探索システムを示す図である。
図7に示したヘリコプター200は遭難者を探索する探索機の一例である。ヘリコプター200はマイクロ波を放射する送信器を持っており、その送信器によってマイクロ波を照射させながら飛行する。
遭難者2500は首に受電カード1400をかけている。受電カード1400はバッテリーレスの受電装置の一例であり、発信器としての機能も有する。ヘリコプター200から照射された無線エネルギーが遭難者2500の持つ受電カード1400によって受信されると、受電カード1400はヘリコプター200から送られてくるマイクロ波を直流電流に変換し、その電流を用いて動作し、認識信号あるいは救助信号をヘリコプター200に発信する。
ヘリコプター200は受電カード1400から認識信号あるいは救助信号を受け、遭難者2500の位置を知ることができる。
このように本実施の形態の探索システムでは、ヘリコプター200から供給される電力を利用することによって森や雪の中にいる行方不明者の発見を容易にする。
受電カード1400とヘリコプター200(探索機)の内部構成を図8に示す。
まず、ヘリコプター200の動作について説明する。ヘリコプター200のエネルギー変換部470は、電源部460から供給される電流等のエネルギーをマイクロ波に変換し、送電部410は、送信アンテナ500を介して、変換したマイクロ波を空間に照射する。
次に、受電カード1400の動作について説明する。受信パッチアンテナ3050は、空間に照射された上記マイクロ波を捕捉する。捕捉されたマイクロ波は、受電部3010によって受信される。記憶部3221は、自分の識別情報としてIDコードを記憶している。このIDコードと登山者の1対1の対応付けは登山前になされている。したがって、IDコードは登山者毎に特有のコードである。
マイクロ波変換部3020は、受信された上記マイクロ波を直流電流に変換し、受電カード1400は変換された電流を使用して動作する。すなわち、受電カード1400の電流変換部3025は、変換された電流を使用して記憶部3221に記憶されたIDコードを変調し、変調したIDコードをマイクロ波に変換する。送信部3060は、送信パッチアンテナ3070を経由して、マイクロ波を搬送波として変調されたIDコードをヘリコプター200に送信する。
ヘリコプター200では、受信アンテナ511がマイクロ波を捕捉する。受電カード1400から送信されたIDコードを持つマイクロ波は、受信アンテナ511を経由して、受信部437によって受信される。ID変換部491は、受信したIDコードを復調し、復調したIDコードを利用して、遭難者2500を特定する。
受電カード1400がIDコードを識別情報としてヘリコプター200に伝えるための他の方法としては、受電カード1400が発信する電磁波の周波数を受電カード1400毎に個々に割り当てる方法がある。この方法では、受電カード1400から送られてくる電磁波の周波数を識別することによって遭難者2500を特定する。
本実施の形態では、遭難者2500が受電カード1400を身につけていたが、遭難者2500が着る衣服自体に受電パッチ装置3000を取り付けることにより、本実施の形態の遭難探索システムを構築することも可能である。衣服に付けられた複数の受電パッチ装置3000がヘリコプター200から送信されたマイクロ波を電流に変換するとともに、送信されたマイクロ波を熱エネルギーに変換してもよい。この場合には、複数の受電パッチ装置3000を取り付けた衣服からヘリコプター200にIDコードを送信するとともに、ヘリコプター200から供給された熱エネルギーを用いて遭難者2500自体を温めることもできる。このため、上記遭難探索システムによれば、遭難者の人命救助、延命に貢献することができる。
以上の遭難探索システムは、災害時、非常事態に対応した電力の供給システムに置き換えることも可能である。災害時、非常事態時には、地上での混乱が予想されるので、空から人命救助のための探索を行うことが有効である。この場合に、ヘリコプター200は、上記動作により瓦礫の下やビルの中等にいる行方不明者の所有する受電カード1400によって送信された発信信号を受信する。このようにして、行方不明者の早期発見を可能とすることができる。
この他、子供や犬の首輪等に受電カード1400を装着することによって、迷子や迷い犬の早期発見を促すことも可能である。
実施の形態3.
次に、図2に示した表示装置5000を用いたディスプレイ方法について説明する。
(1)固定色に発光するディスプレイ
まず、固定色に発光する表示装置を用いたディスプレイについて説明する。図9は、表示装置を用いたディスプレイの一例を示す図である。
400は、マイクロ波を送信する送電装置である。送信アンテナ500は、送電装置400によって送信されたマイクロ波をある一定方向に絞って照射する指向性を持ったアンテナである。5100、5200、5300はそれぞれ、マイクロ波を受信すると赤色、緑色、青色に発光する表示装置である。
A地点または送信アンテナ500の指向性を表示装置5100に向けた時点で、送電装置400は、送信アンテナ500を介してマイクロ波を照射する。送信アンテナ500により、マイクロ波は指向性のあるビームとなって表示装置5100に当たる。
マイクロ波のビームを当てられた表示装置5100は、当てられたマイクロ波を電流に変換し、変換した電流を使用して赤色発光ダイオードを発光させる。このようにして表示装置5100は赤色で光ることができる。
同様にして、送電装置400は、B地点まで移動した時点で、または、送信アンテナ500の指向性を表示装置5200に向けた時点で、マイクロ波を照射する。照射された表示装置5200は、マイクロ波を電流に変換して、変換した電流を使用して緑色発光ダイオードを発光させる。
表示装置5300も同様にして、C地点まで移動した時点、または送信アンテナ500の指向性を表示装置5300に向けた時点で、マイクロ波を照射する。照射された表示装置5300は、マイクロ波を電流に変換して、変換した電流を使用して青色発光ダイオードを発光させる。
このようにして、各表示装置はディスプレイの1モジュールとして機能する。
次に、上記送電装置400と表示装置5100の内部構成及び動作について説明する。
図10は、送電装置400の内部構成図である。
制御部480は、ディスプレイを制御する制御部である。制御部480はディスプレイを構成する1つまたは複数の表示装置に対して、各々の表示装置を発光させるタイミングを制御する。
送電装置400が図9に示すA地点に移動した場合、制御部480は、表示装置5100へマイクロ波を照射することを要求する。エネルギー変換部470は、上記要求を受けて電源部460から供給された電流等のエネルギーをマイクロ波に変換する。送電部410は、送信アンテナ500を介して、変換されたマイクロ波を表示装置5100に向けて照射する。
図11は、表示装置5100の内部構成図である。
受信パッチアンテナ3050は、送電装置400によって照射されたマイクロ波を捕捉し、受電部3010は、捕捉されたマイクロ波を受信する。マイクロ波変換部3020は、受電部3010によって受信されたマイクロ波を直流電流に変換する。表示部3040は、変換された電流を使用して赤色発光ダイオード3045を発光させる。
このようにして、表示装置5100は、独自の電源を必要せずに、発行することができる。表示装置5200、表示装置5300も同様にして緑色及び青色に発光する。
(2)所定周波数により固定色に発光するディスプレイ
次に、受信したマイクロ波が所定周波数の場合に、固定色に発光する表示装置を用いたディスプレイについて説明する。
図12は、所定の周波数のマイクロ波を送信する送電装置400の内部構成図、図14は、所定の周波数のマイクロ波に対し、発光する表示装置5100の内部構成図である。
図12に示す送電装置400は、図10に示す送電装置400の内部構成に対し、周波数変換部441が付加されている。
制御部480は、どの色を発光する表示装置を発光させるかを制御する。
周波数変換部441は、制御部480の制御に従い、照射するマイクロ波の周波数帯域を決定し、マイクロ波変換部3020によって変換された電流を使用してマイクロ波の周波数を決定した周波数帯域に変換する。
周波数変換部441が、制御部480の制御に従い、照射するマイクロ波の周波数帯域を決定するフローチャートを図13に示す。周波数変換部441は、ディスプレイを赤色に発光させたい場合(S800)、照射するマイクロ波の周波数をf1に決定する(S830)。また、ディスプレイを緑色に発光させたい場合(S810)には、照射するマイクロ波の周波数をf2に決定する(S840)。また、ディスプレイを赤色に発光させたい場合(S820)には、照射するマイクロ波の周波数をf3に決定する(S850)。
図14に示す表示装置5100は、図11の表示装置5100の内部構成に対し、さらに周波数フィルター3120が付加されている。周波数フィルターは、所定の周波数をもつマイクロ波を通過させ、他の周波数をもつマイクロ波は遮断する機能を有する。そのため、受電部3010によって受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持つ場合には、周波数フィルター3120はマイクロ波を通過させる。よって、受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持つ場合には、表示部3040が発光ダイオード3045を赤色に発光させる。すなわち、受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持つ場合には、表示装置5100が赤色に発光する。
一方、受電部3010によって受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持たない場合には、周波数フィルター3120はマイクロ波を遮断するため、発光ダイオード3045は発光しない。
上記動作と同様に、受信されたマイクロ波がf2の周波数帯域を持つ場合には、周波数フィルターがマイクロ波を通過させ、表示装置5200は緑色に発光し、受信されたマイクロ波がf3の周波数帯域を持つ場合には、周波数フィルターがマイクロ波を通過させ、表示装置5300は青色に発光する。
このようにして、マイクロ波の持つ周波数によってどの表示装置を発光させるかを制御することができる。したがって、送電装置400からのマイクロ波のビームを適正に絞れない場合にも、マイクロ波の持つ周波数によって、発光させる表示装置を制御できるため、送電装置400による的確なディスプレイ操作が可能となる。
(3)所定周波数により任意の色に発光するディスプレイ
次に、受信したマイクロ波が所定周波数の場合に、周波数に対応した任意の色に発光する表示装置を用いたディスプレイについて説明する。
図15は、複数の所定の周波数のマイクロ波を送信する送電装置400の内部構成図、図16は、複数の所定の周波数のマイクロ波に対応してR(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかに発光する表示装置5000の内部構成図である。
図15に示す送電装置400には、図12に示す送電装置400の内部構成に対し、さらにRGB変換部490と周波数合成部420が付加されている。
本送電装置400の制御部480は、どの表示装置を何色で発光させるかを制御する。RGB変換部490は、制御部480の制御に従い、表示装置5000に発光させる色と周波数帯域とを対応させる。例えば、制御部480が表示装置5000を赤色で発光させると決定した場合には、RGB変換部490は周波数帯域をf1に決定する。同様に、制御部480が表示装置5000を緑色または青色で発光させると決定した場合には、RGB変換部490は周波数帯域をf2またはf3に決定する。
エネルギー変換部470によって変換されたマイクロ波は、周波数変換部435で所定の周波数に変換される。周波数変換部435は、周波数変換部(1)430と周波数変換部(2)440と周波数変換部(3)450とから構成される。RGB変換部490によってマイクロ波の周波数がf1と決定された場合には、周波数変換部(1)430によってマイクロ波の周波数がf1に変換される。他の周波数f2、f3と決定された場合にも同様に、マイクロ波の周波数が周波数変換部(2)440、周波数変換部(3)450によってf2、f3に変換される。
周波数変換部435の周波数変換部(1)430、周波数変換部(2)440、周波数変換部(3)450によって各々変換されたマイクロ波は、周波数合成部420によって合成され、送電部410により送信アンテナ500を経由して送信される。
図16に示す表示装置5000は、図14の表示装置5100の内部構成を3セット持っており、3つの表示部は、各々赤色発光ダイオード3045、緑色発光ダイオード3046、青色発光ダイオード3047を備えている。
送信装置400により送信されたマイクロ波は、受信パッチアンテナ3050、受信パッチアンテナ3051及び受信パッチアンテナ3052に捕捉され、受電部3010、受電部3011及び受電部3012によって受信される。受信パッチアンテナ3050、受信パッチアンテナ3051、受信パッチアンテナ3052は共用することが可能なアンテナである。
周波数フィルター3120、周波数フィルター3121、周波数フィルター3122は、各々、受信したマイクロ波の周波数がf1、f2、f3の場合に、受信したマイクロ波を通過させる。
マイクロ波変換部3020、マイクロ波変換部3021、マイクロ波変換部3022は、各々、周波数フィルターを通過したマイクロ波を電力に変換する。
表示部3040は、変換された電流を使用して赤色発光ダイオード3045を発行させる。
このようにして、表示装置5000の赤色発光ダイオード3045は、マイクロ波変換部3020から電流の供給を受け続けている間、赤色に発光し続ける。同様の過程を経て、緑色発光ダイオード3046、青色発光ダイオード3047も同様にマイクロ波変換部3021、マイクロ波変換部3022によって変換された電流が供給され続けている間、緑色、青色に発光する。
なお、表示部3040は、20メガ×20メガ程度の面積を持つ。
このようにして、送電装置400の制御に基づいて、ディスプレイを構成する複数の表示装置5000の各表示装置が任意の色に所定時間発光する。よって、1つの表示装置5000が赤色や緑色や青色に発光することで、自由度の高いディスプレイを作り上げることができる。
以上、複数の表示装置5000のいずれの表示装置5000についても、表示装置5000が発行する発光色を固定色とせず、制御部480の制御に基づいた任意の色とすることで、ディスプレイとして表現できるバリエーションの高い、フレキシブルなディスプレイ方法が可能となる。
特に、上記表示装置には電池や充電器が不要であり、電源を必要としない。このため、ディスプレイのための電源の工事も不要である。よって、物理的に電力配線をすることができない場所や、物理的に電力配線することが危険な箇所にも電力を供給できる。例えば、配線が不要な上記表示装置を用いれば、コンビナートやタンカー等にもマイクロ波によって電力を供給できるため、コンビナートやタンカー等もディスプレイをする対象となる。
したがって、配線することなく、任意の場所(例えば電力やインフラのないところ)、壁面、崖、水面等にディスプレイすることができる。
また、上記表示装置は軽く薄型であることから、表示装置をパッチ型にしてパッチの裏にシールを施すこと等により、どんな場所、どんな空間に着脱可能なディスプレイを容易に創作することが可能である。このため、この表示装置を使うことにより、今までディスプレイを創作することができないか困難であったビルの壁、車体、各イベント会場に簡易なディスプレイ、広告、ネオンサイン、イルミネーション等を作ることができる。このため、本実施の形態による新しい広告によって高い宣伝効果を期待することができる。
なお、送電装置400が指向性のあるビームを表示装置5000に照射する方法としては、送電装置400が送信するマイクロ波ビーム自体を絞る方法と、マスク版を使って送電装置400が送信するマイクロ波ビームをマスク化する方法がある。
実施の形態4.
本実施の形態では、夜間における交通標示等による交通安全システムについて説明する。
図17は、表示装置5000を用いた交通安全システムを示す図である。基地局100はマイクロ波を送信する局である。基地局100は送電装置の一例である。
日没後に下山中の者が道の二股まで来た場合、どちらの方向に行けば下山できるのか迷う場合がある。
図17では、基地局100によって送信されたマイクロ波を受信し、直接電流に変換して発光する表示装置5000の光によって山頂の方角が指示されている。また、同様に、基地局100から供給されるマイクロ波を直接電流に変換して発光する表示装置5000の光により山道A6000と山道B6100の道筋も指示されている。
道の二股まで来た下山者は、これらの表示装置5000の指示に従い、山頂へ行く山道B6100を選ばずに、下山道である山道A6000を選択して安全に下山することができる。
このように、夜間の交通の表示手段としてバッテリーレスな表示装置5000を用いた表示灯を点灯させることにより、夜間の交通安全を図ることができる。
本実施の形態では、図17に示す基地局100に誘導灯としての機能を持たせることも可能である。具体的には、まず、登山者が使う山道を予め基地局100に登録しておく。また、基地局100には指向性を持つ送信アンテナを設置する。基地局100の送信アンテナは、基地局100に登録された山道を登山者に誘導するように該当する表示装置5000にマイクロ波を送信する。マイクロ波を送信された表示装置5000のみが発光することで、登山者を所定の山道に誘導することができる。
また、下山道だけを誘導するように、下山道の表示装置5000を点灯させたり、危険な道を赤色、安全な道を緑色等というように表示装置5000を発光させて、登山者を安全な道に誘導し、登山者の安全を図ることも可能である。
このように表示灯や誘導灯としての働きを電池の交換やバッテリーの充電を不要とするバッテリーレスな表示装置5000に行わせることによって、従来のように、電池切れによる表示不能を解消し、安全で確実な誘導を図ることができる。
実施の形態5.
本実施の形態は、室内における電力供給システムについて説明する。
図18は室内における電力供給システムを示す図である。
送電装置600はマイクロ波を送信している。送信されたマイクロ波は、例えば、受電パッチ装置3000を机の表面に埋め込んだ受電机2600によって受電され、直接電力エネルギーに変換される。変換された電力エネルギーは、受電机2600に設けられた電源2610を通して有線によって端末1500に供給される。端末1500は供給された電力エネルギーを使用して動作する。端末1500は、無線により受電机2600と接続された場合にも、変換された電力エネルギーを供給されることにより動作する。
パッチ付き端末1600はディスプレイの裏面に受電パッチ装置3000を複数埋め込んだ、又は貼り付けたパッチ付の端末である。パッチ付き端末1600は、付けられた受電パッチ装置3000によって送電装置600からのマイクロ波を電力に直接変換し、その電力を用いて動作する。
受電壁掛け2620は、受電パッチ装置3000を複数配置した壁掛けである。受電壁掛け2620に貼り付けられた複数の受電パッチ装置3000がマイクロ波を電流に変換し、得られた電力を無線によりモニタ1700等の電子機器に供給することにより、モニタ1700を動作させることが可能である。
受電壁掛け2620は、また、図に示す受電パッチ装置3000を発光機能を持つ1または複数の表示装置に置きかえることにより、1または複数の表示装置を自分の好きなように配置することによって、ディスプレイとして機能することができる。
上記受電机2600、パッチ付き端末1600、受電壁掛け(ディスプレイ)2620は、バッテリーレスな電子機器の一例である。
上述したバッテリーレスな電子機器を人が近づけない限定区域内へ利用すれば、人が近づけない限定区域内への電力供給システムとして上記電子機器を有効利用することができる。
実施の形態6.
本実施の形態では、太陽光とマイクロ波を捕捉する受信パッチアンテナを使用した電力供給システムについて説明する。
図19は、太陽光とマイクロ波を捕捉する受信パッチアンテナ3050の構成図である。
受信パッチアンテナ3050は、1または複数のセルから構成される。図では複数のセルから構成された受信パッチアンテナ3050を示す。セルは、太陽電池セル2010とマイクロ波受信アンテナ2030と太陽電池電極を備えている。太陽電池セル2010は、太陽光を捕捉し、太陽光エネルギーを電流に変換する電池である。太陽電池セル2010は、SiまたはGaAs等から構成されている。図20に、太陽電池セル2010の構造を示す。太陽光は、反射防止膜によって吸収され、吸収された太陽光は、N層とP層構造を持つ階層部分で電流に変換される。変換された電流は、太陽電池電極を用いて外部に取り出される。
図19のマイクロ波受信アンテナ2030は、マイクロ波を捕捉するアンテナである。マイクロ波受信アンテナ2030のパターンは、ドーナツ型の他、図21に示す十字型や図22に示す枠型でもよい。
図23は、太陽光とマイクロ波を直接電流に変換する受電パッチ装置3000の内部構成図である。
受電パッチ装置3000は、図4に示す受電パッチ装置に受光部8000、太陽光変換部8200、合成部8100が付加されている。
受光部8000は、太陽光を受光する。太陽光変換部8200は、受光した太陽光エネルギーを電流に変換する。合成部8100は、太陽光変換部8200が変換した電流とマイクロ波変換部がマイクロ波から変換した電流を合成するか切り替える。
このような太陽光のエネルギーとマイクロ波のエネルギーを電流に直接変換する本実施の形態の受信パッチ装置3000を利用して、高エネルギーを出力する電力供給システムを構築することができる。
また、本実施の形態の受信パッチ装置3000によれば、日中晴れている場合には、電力供給源として太陽を用い、雨の日や夜間には受電パッチ装置3000への電力供給源としてマイクロ波を用いるというように、補完しあうことで効率的に自然界の電力源を活用することができる。
また、本実施の形態に示す受電パッチ装置3000に発光ダイオードを付加して、太陽光を変換した電流とマイクロ波を変換した電流の両方を使用して発光する表示装置5000を作ることもできる。
なお、上記すべての実施の形態で示されたバッテリーレス社会では、直接変換するエネルギー源をマイクロ波に限ることはなく、例えば赤外線等特定の電磁波をエネルギー源とすることが可能である。
また、変換の対象となるエネルギーには、太陽光エネルギー、地熱エネルギー、海洋エネルギーなどすべてのエネルギーが含まれる。
本実施の形態では、無線電力伝送によるバッテリーレス社会の構築方法について説明する。
図1は、送信装置から受信装置へ電力を供給する電力供給システムを示す図である。
図1において、基地局100、ヘリコプター200、通信衛星300は、送電装置の一例である。ヘリコプター200と通信衛星300は空から空間を使ってマイクロ波を放出している。例えば、通信衛星300では、図1のように一機の衛星を使用してマイクロ波を放出する方法が考えられる。その他、アレイ状に配置された多数の衛星(25から50機程度)を使用してマイクロ波を一地域に集中させることなく、薄く広い地域に放出、散布するという方法が考えられる。
基地局100は地上に設置され、マイクロ波を放出している。図1では、基地局100はアダプティブ・アレイ・アンテナのように指向性を持ったアンテナによりマイクロ波を放出している。ただし、すべての送電装置は指向性を持ったアンテナによりマイクロ波を放出してもよく、指向性を持たないアンテナによりマイクロ波を放出してもよい。
図1の2000は受電装置である。受電装置2000はビルやドームの屋上や山の一面や、船の一部や、海上の一部等あらゆる場所に設置することができる。受電装置2000にはアンテナがそれぞれ設けられており、ヘリコプター200等の送電装置から放射されたマイクロ波を捕捉する。受電装置2000は捕捉したマイクロ波を直接電流に変換する機能を有している。このため、受電装置2000は、ヘリコプター200等の送電装置から直接エネルギーを受信し、電子機器が動作する間、受信したエネルギーを電流に変換し続けて、電子機器の動作にその変換した電力を使用する。このため、受電装置2000を用いて電池や充電器が不要な電子機器を作ることができる。
このように、送電装置と受電装置2000を有する社会では、送電装置によって放出されたマイクロ波を受電装置2000が受けることによって電力をあらゆる地域で取り出し、直ちに利用できる社会を構築することができる。特に、インフラの整備させていない山間部、海上及び災害等の緊急時に必要な電力を受電装置2000で取り出し、直ちに供給できる場合には顕著な効果を有する。したがって、新しいコンセプトを持った電子機器及び新しいサービスを生み出すことができる。
図2は、基地局100から放出されたマイクロ波を直接受信し、エネルギーに効率的に変換する電力供給システムの一例を示す図である。
送電装置は図2に示す基地局100に限らず、図1と同様にヘリコプター200や通信衛星300を用いてもかまわない。その場の状況に応じて一番適した送電手段をとることができる。
受電自動車2100は、自動車のボディに受電パッチ装置3000を多数貼り付けまたは埋め込み、受電パッチ装置3000を使用して受信したマイクロ波を直接電流に変換して使用する車である。具体的には、受電自動車2100につけられた複数の受電パッチ装置3000が基地局100から放出されたマイクロ波等の特定電磁波を受信し、その受信したマイクロ波のエネルギーを直接電流に変換する。このようにして、電力の供給を受けた受電自動車2100は、例えば、ETCシステム(ELECTRONIC TOLL COLLOECTION:ノンストップ自動料金収受システム)通過時に直接変換した電流を使用することによって、後日料金の支払いが可能となる。
なお、図2に示す受電パッチ装置3000はパッチ状になった受電装置であり、図1に示す受電装置の一例である。すなわち図1に示す受電装置は、受電パッチ装置3000を1つ又は複数配置した装置である。図2に示す受電パッチ装置3000は送電アンテナ500円玉程度の円形または正方形等いろいろな形状に作ることができる。また、受電パッチ装置3000の裏側をシール化し、いろいろな製品に貼り付けることによって使用する方法も考えられる。
受電ベスト2200、受電カバン2300は受電自動車2100と同様に受電パッチ装置3000を貼り付け、または埋め込んだベスト及び鞄である。受電ベスト2200を着た女性は、受電ベスト2200中の受電パッチ装置3000によって変換された電流を使用して携帯情報端末1100を動作させている。このようにして、女性は電池も充電器も不要な携帯情報端末1100を使って無線通信している。携帯情報端末1100自体に受電パッチ装置3000を貼り付けて受電機能を持たせ、基地局100から放出されたマイクロ波を携帯情報端末1100自らが電流に変換し、変換した電流を使用して通信することも可能である。
受電カバン2300にも受電ベスト2200と同様に受電パッチ装置3000が複数取り付けられている。図に示す男性も、上記女性と同様に、受電パッチ装置3000によって変換された電流を使用して携帯電話1000を動作させている。
このようにして、エネルギーを放出する基地局100からのマイクロ波を受信し、受信したエネルギーを電流に直接変換して使用することによりバッテリーレスな携帯電話1000や携帯情報端末1100等の新しいコンセプトを持った電子機器を産み出すことができる。
本実施の形態の電力供給システムでは、図2に示すようにビルの側面に表示装置5000を貼り付けることによってビルを受電広告塔4000とすることも可能である。表示装置5000は、受電パッチ装置3000に発光機能を追加した装置である。受電広告塔4000は1つまたは複数の表示装置5000から構成されている。表示装置5000は、受信したマイクロ波を直接電流に変換して、変換した電流を使用して発光する。すなわち、受電広告塔4000では、モジュール化された1つまたは複数の表示装置5000を用いて文字や絵が表現される。表示装置5000は、図に示すようなディスプレイとして使用される以外にも、例えば、非常出入り口の表示板等、電池の交換を不要とすると便利となる場所に使用することでバッテリーレスな発光表示板として使うことができる。
表示装置5000は、このようにバッテリーレスなディスプレイとして使用することができる。よって、表示装置5000を使用することで電源の取りにくい所においても簡単にディスプレイを構築することができる。従来のディスプレイでは、電力を供給するために電源の工事や、ディスプレイと電源とを接続するケーブル等が必要であったが、表示装置5000を使用したディスプレイでは、これら煩雑な準備や器具が不要となる。
また、表示装置5000は電源装置自体も不要となるため、表示装置5000自体を軽くすることが可能である。よって、従来、ディスプレイとして使うことのできなかった建物や空間にも、表示装置5000を使用することでディスプレイを創作することができる。なお、表示装置5000をディスプレイとして使用とする動作の詳細については後述する。
次に、基地局100の内部構成について説明する。
図3は、基地局100の内部構成図である。
エネルギー変換部470は、電源部460からエネルギーを供給され、供給されたエネルギーをマイクロ波に変換する。送電部410は変換されたマイクロ波を送信アンテナ500を介して空間に放出する。ヘリコプター200や通信衛星300等の送電装置はすべて基本的に図3に示す内部構成を持っている。送電装置の電源部460が供給するエネルギーは電流に限られず、太陽光エネルギーや地熱エネルギーなども含まれる。
次に、受電パッチ装置3000の内部構成について説明する。
図4は、受電パッチ装置3000の内部構成図である。
受信パッチアンテナ3050は、送電装置から空間に放出されたマイクロ波を捕捉し、受電部3010は、受信パッチアンテナ3050によって捕捉されたマイクロ波を受信する。受信パッチアンテナ3050は、受信アンテナの一例である。マイクロ波変換部3020は、受電部3010によって受信されたマイクロ波を整流して直流電流に変換する。接続部3080は、他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する。このようにして、受電パッチ装置3000は基地局100によって放出されたマイクロ波を直接受電することが可能である。
1つの受電パッチ装置3000は500円玉程度の大きさを持ち、1〜2cm程度の厚さで作ることができる。したがって、図2に示したように、衣服につけたり、鞄につけたりすることができる。よって、情報分野、医療、交通安全に留まらず、衣類、家具、広告等あらゆる分野で受電自動車2100や受電ベスト2200のような新しい製品を生み出し、日本の需要の創出、ひいては日本の産業の発達に貢献することができる。
また、受電パッチ装置3000は、1つで数10mWを出力できる。よって、受電パッチ装置3000をモジュール化し、モジュール化した複数の受電パッチ装置3000を接続部3080によって互いにアレイ状に接続することによって、接続された複数の受電パッチ装置3000を数100mW以上の高いエネルギーを出力する装置として機能させることができる。また、このようにして接続された複数の受電パッチ装置3000は、いずれも自由に着脱可能である。
図5は、モジュール化された複数の受電パッチ装置3000をアレイ状に接続した図である。
3100、3200、3300、3400は、モジュール化された受電パッチ装置である。マイクロ波変換部3020中の3160、3260、3360、3460はマイクロ波を整流して直流に変換するダイオードである。図5では、図4に示す受信パッチアンテナ3050と受電部3010が省略されている。
受電パッチ装置3100と受電パッチ装置3200は、接続部3130と接続部3270により直列に接続され、接続部3170と接続された外部電源3500、または接続部3230と接続された外部電源3600によって外部に変換した電流を出力することができる。
このようにモジュール化された複数の受電パッチ装置を直列に接続することにより、1つの受電パッチ装置が変換する電力よりも高いエネルギーを持つ電力を出力することが可能となる。
受電パッチ装置3100と受電パッチ装置3300と受電パッチ装置3400とは接続部3150と接続部3310、接続部3350と接続部3410、接続部3140と接続部3320、接続部3340と接続部3420の少なくともいずれかによって並列に接続される。
このように、並列に接続された複数の受電パッチ装置は、接続部3170または接続部3370または接続部3470の少なくともいずれかによって外部電源3500に接続され、外部に電力を供給することができる。
このように、複数の受電パッチ装置を並列に接続することによって、1つの受電パッチ装置を用いた場合に比べて電流の消費を抑止することが可能となる。
図2に示す携帯情報端末1100は次のように動作する。
携帯情報端末1100は、複数の受電パッチ装置3000と接続された外部電源3500または外部電源3600とケーブル等の有線を使用してまたは無線により接続されている。受電パッチ装置3000は、空中から散布されたマイクロ波をキャッチし、直流電流に変換する。受電パッチ装置3000は、外部電源3500または外部電源3600を経由して、変換された電流を携帯情報端末1100に送信する。携帯情報端末1100は、受電パッチ装置3000から送信され続ける電流を電力源として動作する。このように、携帯情報端末1100は、自らが動作している間、動作するための電力を受電パッチ装置3000から供給され続けることが可能である。このため、本実施の形態に示す受電パッチ装置3000を使用したバッテリーレス社会では、携帯情報端末1100等の電子機器は電池や充電器を必要としない構成とすることができる。
また、携帯情報端末1100自体に、受電パッチ装置3000の機能を追加して、自らがマイクロ波を電流に変換しながら、その変換した電流を用いて自らの動作を行うこともできる。
次に、図4に示された受電パッチ装置3000に、送信部が追加された場合について説明する。
図6は、送信部3060と送信パッチアンテナ3070が追加された受電パッチ装置3000の内部構成図である。
送信部3060は、マイクロ波変換部3020によって変換された電流を使用して、送信パッチアンテナ3070を経由してデータを他の電子機器に送信することができる。
このように、マイクロ波応用技術、通信技術、及び半導体技術等をベースに基地局100等の送電装置が電力をマイクロ波に変換し、変換したマイクロ波を空間に放出して無線伝送する。受電パッチ装置3000は、その無線伝送したマイクロ波を受電し、マイクロ波を直接エネルギーに効率的に変換する。
このようにして空間伝送されたエネルギーを直接受電側で使用可能な電力に変換し、変換した電力を使用して携帯電話1000等を作動させることにより、携帯電話1000等をバッテリーレスにすることができる、このため、携帯電話1000等の電子機器を軽量化、小型化する製品を製造することができる。
また、受電パッチ装置3000を取り付けた衣類、家具、広告等、あらゆる分野において、マイクロ波を直接エネルギーに変換することができる新製品を生み出すことができる。
また、これらに必要な伝送ステーション(基地局100相当のシステムや宇宙空間からの伝送のための電力伝送衛星システム)等のインフラの整備、サービス等の新たな市場が送出できる。
また、本実施の形態に示す電力供給システムを構築するために、電力、家電、通信、半導体、宇宙をはじめとする企業の総合技術力を活かすことができ、事業の活性化、また事業の連携による新しい事業を送出することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、バッテリーレスな電子機器として受電カードを用いた人命救助、遭難探索システムについて説明する。
図7は、本実施の形態における遭難探索システムを示す図である。
図7に示したヘリコプター200は遭難者を探索する探索機の一例である。ヘリコプター200はマイクロ波を放射する送信器を持っており、その送信器によってマイクロ波を照射させながら飛行する。
遭難者2500は首に受電カード1400をかけている。受電カード1400はバッテリーレスの受電装置の一例であり、発信器としての機能も有する。ヘリコプター200から照射された無線エネルギーが遭難者2500の持つ受電カード1400によって受信されると、受電カード1400はヘリコプター200から送られてくるマイクロ波を直流電流に変換し、その電流を用いて動作し、認識信号あるいは救助信号をヘリコプター200に発信する。
ヘリコプター200は受電カード1400から認識信号あるいは救助信号を受け、遭難者2500の位置を知ることができる。
このように本実施の形態の探索システムでは、ヘリコプター200から供給される電力を利用することによって森や雪の中にいる行方不明者の発見を容易にする。
受電カード1400とヘリコプター200(探索機)の内部構成を図8に示す。
まず、ヘリコプター200の動作について説明する。ヘリコプター200のエネルギー変換部470は、電源部460から供給される電流等のエネルギーをマイクロ波に変換し、送電部410は、送信アンテナ500を介して、変換したマイクロ波を空間に照射する。
次に、受電カード1400の動作について説明する。受信パッチアンテナ3050は、空間に照射された上記マイクロ波を捕捉する。捕捉されたマイクロ波は、受電部3010によって受信される。記憶部3221は、自分の識別情報としてIDコードを記憶している。このIDコードと登山者の1対1の対応付けは登山前になされている。したがって、IDコードは登山者毎に特有のコードである。
マイクロ波変換部3020は、受信された上記マイクロ波を直流電流に変換し、受電カード1400は変換された電流を使用して動作する。すなわち、受電カード1400の電流変換部3025は、変換された電流を使用して記憶部3221に記憶されたIDコードを変調し、変調したIDコードをマイクロ波に変換する。送信部3060は、送信パッチアンテナ3070を経由して、マイクロ波を搬送波として変調されたIDコードをヘリコプター200に送信する。
ヘリコプター200では、受信アンテナ511がマイクロ波を捕捉する。受電カード1400から送信されたIDコードを持つマイクロ波は、受信アンテナ511を経由して、受信部437によって受信される。ID変換部491は、受信したIDコードを復調し、復調したIDコードを利用して、遭難者2500を特定する。
受電カード1400がIDコードを識別情報としてヘリコプター200に伝えるための他の方法としては、受電カード1400が発信する電磁波の周波数を受電カード1400毎に個々に割り当てる方法がある。この方法では、受電カード1400から送られてくる電磁波の周波数を識別することによって遭難者2500を特定する。
本実施の形態では、遭難者2500が受電カード1400を身につけていたが、遭難者2500が着る衣服自体に受電パッチ装置3000を取り付けることにより、本実施の形態の遭難探索システムを構築することも可能である。衣服に付けられた複数の受電パッチ装置3000がヘリコプター200から送信されたマイクロ波を電流に変換するとともに、送信されたマイクロ波を熱エネルギーに変換してもよい。この場合には、複数の受電パッチ装置3000を取り付けた衣服からヘリコプター200にIDコードを送信するとともに、ヘリコプター200から供給された熱エネルギーを用いて遭難者2500自体を温めることもできる。このため、上記遭難探索システムによれば、遭難者の人命救助、延命に貢献することができる。
以上の遭難探索システムは、災害時、非常事態に対応した電力の供給システムに置き換えることも可能である。災害時、非常事態時には、地上での混乱が予想されるので、空から人命救助のための探索を行うことが有効である。この場合に、ヘリコプター200は、上記動作により瓦礫の下やビルの中等にいる行方不明者の所有する受電カード1400によって送信された発信信号を受信する。このようにして、行方不明者の早期発見を可能とすることができる。
この他、子供や犬の首輪等に受電カード1400を装着することによって、迷子や迷い犬の早期発見を促すことも可能である。
実施の形態3.
次に、図2に示した表示装置5000を用いたディスプレイ方法について説明する。
(1)固定色に発光するディスプレイ
まず、固定色に発光する表示装置を用いたディスプレイについて説明する。図9は、表示装置を用いたディスプレイの一例を示す図である。
400は、マイクロ波を送信する送電装置である。送信アンテナ500は、送電装置400によって送信されたマイクロ波をある一定方向に絞って照射する指向性を持ったアンテナである。5100、5200、5300はそれぞれ、マイクロ波を受信すると赤色、緑色、青色に発光する表示装置である。
A地点または送信アンテナ500の指向性を表示装置5100に向けた時点で、送電装置400は、送信アンテナ500を介してマイクロ波を照射する。送信アンテナ500により、マイクロ波は指向性のあるビームとなって表示装置5100に当たる。
マイクロ波のビームを当てられた表示装置5100は、当てられたマイクロ波を電流に変換し、変換した電流を使用して赤色発光ダイオードを発光させる。このようにして表示装置5100は赤色で光ることができる。
同様にして、送電装置400は、B地点まで移動した時点で、または、送信アンテナ500の指向性を表示装置5200に向けた時点で、マイクロ波を照射する。照射された表示装置5200は、マイクロ波を電流に変換して、変換した電流を使用して緑色発光ダイオードを発光させる。
表示装置5300も同様にして、C地点まで移動した時点、または送信アンテナ500の指向性を表示装置5300に向けた時点で、マイクロ波を照射する。照射された表示装置5300は、マイクロ波を電流に変換して、変換した電流を使用して青色発光ダイオードを発光させる。
このようにして、各表示装置はディスプレイの1モジュールとして機能する。
次に、上記送電装置400と表示装置5100の内部構成及び動作について説明する。
図10は、送電装置400の内部構成図である。
制御部480は、ディスプレイを制御する制御部である。制御部480はディスプレイを構成する1つまたは複数の表示装置に対して、各々の表示装置を発光させるタイミングを制御する。
送電装置400が図9に示すA地点に移動した場合、制御部480は、表示装置5100へマイクロ波を照射することを要求する。エネルギー変換部470は、上記要求を受けて電源部460から供給された電流等のエネルギーをマイクロ波に変換する。送電部410は、送信アンテナ500を介して、変換されたマイクロ波を表示装置5100に向けて照射する。
図11は、表示装置5100の内部構成図である。
受信パッチアンテナ3050は、送電装置400によって照射されたマイクロ波を捕捉し、受電部3010は、捕捉されたマイクロ波を受信する。マイクロ波変換部3020は、受電部3010によって受信されたマイクロ波を直流電流に変換する。表示部3040は、変換された電流を使用して赤色発光ダイオード3045を発光させる。
このようにして、表示装置5100は、独自の電源を必要せずに、発行することができる。表示装置5200、表示装置5300も同様にして緑色及び青色に発光する。
(2)所定周波数により固定色に発光するディスプレイ
次に、受信したマイクロ波が所定周波数の場合に、固定色に発光する表示装置を用いたディスプレイについて説明する。
図12は、所定の周波数のマイクロ波を送信する送電装置400の内部構成図、図14は、所定の周波数のマイクロ波に対し、発光する表示装置5100の内部構成図である。
図12に示す送電装置400は、図10に示す送電装置400の内部構成に対し、周波数変換部441が付加されている。
制御部480は、どの色を発光する表示装置を発光させるかを制御する。
周波数変換部441は、制御部480の制御に従い、照射するマイクロ波の周波数帯域を決定し、マイクロ波変換部3020によって変換された電流を使用してマイクロ波の周波数を決定した周波数帯域に変換する。
周波数変換部441が、制御部480の制御に従い、照射するマイクロ波の周波数帯域を決定するフローチャートを図13に示す。周波数変換部441は、ディスプレイを赤色に発光させたい場合(S800)、照射するマイクロ波の周波数をf1に決定する(S830)。また、ディスプレイを緑色に発光させたい場合(S810)には、照射するマイクロ波の周波数をf2に決定する(S840)。また、ディスプレイを赤色に発光させたい場合(S820)には、照射するマイクロ波の周波数をf3に決定する(S850)。
図14に示す表示装置5100は、図11の表示装置5100の内部構成に対し、さらに周波数フィルター3120が付加されている。周波数フィルターは、所定の周波数をもつマイクロ波を通過させ、他の周波数をもつマイクロ波は遮断する機能を有する。そのため、受電部3010によって受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持つ場合には、周波数フィルター3120はマイクロ波を通過させる。よって、受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持つ場合には、表示部3040が発光ダイオード3045を赤色に発光させる。すなわち、受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持つ場合には、表示装置5100が赤色に発光する。
一方、受電部3010によって受信されたマイクロ波がf1の周波数帯域を持たない場合には、周波数フィルター3120はマイクロ波を遮断するため、発光ダイオード3045は発光しない。
上記動作と同様に、受信されたマイクロ波がf2の周波数帯域を持つ場合には、周波数フィルターがマイクロ波を通過させ、表示装置5200は緑色に発光し、受信されたマイクロ波がf3の周波数帯域を持つ場合には、周波数フィルターがマイクロ波を通過させ、表示装置5300は青色に発光する。
このようにして、マイクロ波の持つ周波数によってどの表示装置を発光させるかを制御することができる。したがって、送電装置400からのマイクロ波のビームを適正に絞れない場合にも、マイクロ波の持つ周波数によって、発光させる表示装置を制御できるため、送電装置400による的確なディスプレイ操作が可能となる。
(3)所定周波数により任意の色に発光するディスプレイ
次に、受信したマイクロ波が所定周波数の場合に、周波数に対応した任意の色に発光する表示装置を用いたディスプレイについて説明する。
図15は、複数の所定の周波数のマイクロ波を送信する送電装置400の内部構成図、図16は、複数の所定の周波数のマイクロ波に対応してR(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかに発光する表示装置5000の内部構成図である。
図15に示す送電装置400には、図12に示す送電装置400の内部構成に対し、さらにRGB変換部490と周波数合成部420が付加されている。
本送電装置400の制御部480は、どの表示装置を何色で発光させるかを制御する。RGB変換部490は、制御部480の制御に従い、表示装置5000に発光させる色と周波数帯域とを対応させる。例えば、制御部480が表示装置5000を赤色で発光させると決定した場合には、RGB変換部490は周波数帯域をf1に決定する。同様に、制御部480が表示装置5000を緑色または青色で発光させると決定した場合には、RGB変換部490は周波数帯域をf2またはf3に決定する。
エネルギー変換部470によって変換されたマイクロ波は、周波数変換部435で所定の周波数に変換される。周波数変換部435は、周波数変換部(1)430と周波数変換部(2)440と周波数変換部(3)450とから構成される。RGB変換部490によってマイクロ波の周波数がf1と決定された場合には、周波数変換部(1)430によってマイクロ波の周波数がf1に変換される。他の周波数f2、f3と決定された場合にも同様に、マイクロ波の周波数が周波数変換部(2)440、周波数変換部(3)450によってf2、f3に変換される。
周波数変換部435の周波数変換部(1)430、周波数変換部(2)440、周波数変換部(3)450によって各々変換されたマイクロ波は、周波数合成部420によって合成され、送電部410により送信アンテナ500を経由して送信される。
図16に示す表示装置5000は、図14の表示装置5100の内部構成を3セット持っており、3つの表示部は、各々赤色発光ダイオード3045、緑色発光ダイオード3046、青色発光ダイオード3047を備えている。
送信装置400により送信されたマイクロ波は、受信パッチアンテナ3050、受信パッチアンテナ3051及び受信パッチアンテナ3052に捕捉され、受電部3010、受電部3011及び受電部3012によって受信される。受信パッチアンテナ3050、受信パッチアンテナ3051、受信パッチアンテナ3052は共用することが可能なアンテナである。
周波数フィルター3120、周波数フィルター3121、周波数フィルター3122は、各々、受信したマイクロ波の周波数がf1、f2、f3の場合に、受信したマイクロ波を通過させる。
マイクロ波変換部3020、マイクロ波変換部3021、マイクロ波変換部3022は、各々、周波数フィルターを通過したマイクロ波を電力に変換する。
表示部3040は、変換された電流を使用して赤色発光ダイオード3045を発行させる。
このようにして、表示装置5000の赤色発光ダイオード3045は、マイクロ波変換部3020から電流の供給を受け続けている間、赤色に発光し続ける。同様の過程を経て、緑色発光ダイオード3046、青色発光ダイオード3047も同様にマイクロ波変換部3021、マイクロ波変換部3022によって変換された電流が供給され続けている間、緑色、青色に発光する。
なお、表示部3040は、20メガ×20メガ程度の面積を持つ。
このようにして、送電装置400の制御に基づいて、ディスプレイを構成する複数の表示装置5000の各表示装置が任意の色に所定時間発光する。よって、1つの表示装置5000が赤色や緑色や青色に発光することで、自由度の高いディスプレイを作り上げることができる。
以上、複数の表示装置5000のいずれの表示装置5000についても、表示装置5000が発行する発光色を固定色とせず、制御部480の制御に基づいた任意の色とすることで、ディスプレイとして表現できるバリエーションの高い、フレキシブルなディスプレイ方法が可能となる。
特に、上記表示装置には電池や充電器が不要であり、電源を必要としない。このため、ディスプレイのための電源の工事も不要である。よって、物理的に電力配線をすることができない場所や、物理的に電力配線することが危険な箇所にも電力を供給できる。例えば、配線が不要な上記表示装置を用いれば、コンビナートやタンカー等にもマイクロ波によって電力を供給できるため、コンビナートやタンカー等もディスプレイをする対象となる。
したがって、配線することなく、任意の場所(例えば電力やインフラのないところ)、壁面、崖、水面等にディスプレイすることができる。
また、上記表示装置は軽く薄型であることから、表示装置をパッチ型にしてパッチの裏にシールを施すこと等により、どんな場所、どんな空間に着脱可能なディスプレイを容易に創作することが可能である。このため、この表示装置を使うことにより、今までディスプレイを創作することができないか困難であったビルの壁、車体、各イベント会場に簡易なディスプレイ、広告、ネオンサイン、イルミネーション等を作ることができる。このため、本実施の形態による新しい広告によって高い宣伝効果を期待することができる。
なお、送電装置400が指向性のあるビームを表示装置5000に照射する方法としては、送電装置400が送信するマイクロ波ビーム自体を絞る方法と、マスク版を使って送電装置400が送信するマイクロ波ビームをマスク化する方法がある。
実施の形態4.
本実施の形態では、夜間における交通標示等による交通安全システムについて説明する。
図17は、表示装置5000を用いた交通安全システムを示す図である。基地局100はマイクロ波を送信する局である。基地局100は送電装置の一例である。
日没後に下山中の者が道の二股まで来た場合、どちらの方向に行けば下山できるのか迷う場合がある。
図17では、基地局100によって送信されたマイクロ波を受信し、直接電流に変換して発光する表示装置5000の光によって山頂の方角が指示されている。また、同様に、基地局100から供給されるマイクロ波を直接電流に変換して発光する表示装置5000の光により山道A6000と山道B6100の道筋も指示されている。
道の二股まで来た下山者は、これらの表示装置5000の指示に従い、山頂へ行く山道B6100を選ばずに、下山道である山道A6000を選択して安全に下山することができる。
このように、夜間の交通の表示手段としてバッテリーレスな表示装置5000を用いた表示灯を点灯させることにより、夜間の交通安全を図ることができる。
本実施の形態では、図17に示す基地局100に誘導灯としての機能を持たせることも可能である。具体的には、まず、登山者が使う山道を予め基地局100に登録しておく。また、基地局100には指向性を持つ送信アンテナを設置する。基地局100の送信アンテナは、基地局100に登録された山道を登山者に誘導するように該当する表示装置5000にマイクロ波を送信する。マイクロ波を送信された表示装置5000のみが発光することで、登山者を所定の山道に誘導することができる。
また、下山道だけを誘導するように、下山道の表示装置5000を点灯させたり、危険な道を赤色、安全な道を緑色等というように表示装置5000を発光させて、登山者を安全な道に誘導し、登山者の安全を図ることも可能である。
このように表示灯や誘導灯としての働きを電池の交換やバッテリーの充電を不要とするバッテリーレスな表示装置5000に行わせることによって、従来のように、電池切れによる表示不能を解消し、安全で確実な誘導を図ることができる。
実施の形態5.
本実施の形態は、室内における電力供給システムについて説明する。
図18は室内における電力供給システムを示す図である。
送電装置600はマイクロ波を送信している。送信されたマイクロ波は、例えば、受電パッチ装置3000を机の表面に埋め込んだ受電机2600によって受電され、直接電力エネルギーに変換される。変換された電力エネルギーは、受電机2600に設けられた電源2610を通して有線によって端末1500に供給される。端末1500は供給された電力エネルギーを使用して動作する。端末1500は、無線により受電机2600と接続された場合にも、変換された電力エネルギーを供給されることにより動作する。
パッチ付き端末1600はディスプレイの裏面に受電パッチ装置3000を複数埋め込んだ、又は貼り付けたパッチ付の端末である。パッチ付き端末1600は、付けられた受電パッチ装置3000によって送電装置600からのマイクロ波を電力に直接変換し、その電力を用いて動作する。
受電壁掛け2620は、受電パッチ装置3000を複数配置した壁掛けである。受電壁掛け2620に貼り付けられた複数の受電パッチ装置3000がマイクロ波を電流に変換し、得られた電力を無線によりモニタ1700等の電子機器に供給することにより、モニタ1700を動作させることが可能である。
受電壁掛け2620は、また、図に示す受電パッチ装置3000を発光機能を持つ1または複数の表示装置に置きかえることにより、1または複数の表示装置を自分の好きなように配置することによって、ディスプレイとして機能することができる。
上記受電机2600、パッチ付き端末1600、受電壁掛け(ディスプレイ)2620は、バッテリーレスな電子機器の一例である。
上述したバッテリーレスな電子機器を人が近づけない限定区域内へ利用すれば、人が近づけない限定区域内への電力供給システムとして上記電子機器を有効利用することができる。
実施の形態6.
本実施の形態では、太陽光とマイクロ波を捕捉する受信パッチアンテナを使用した電力供給システムについて説明する。
図19は、太陽光とマイクロ波を捕捉する受信パッチアンテナ3050の構成図である。
受信パッチアンテナ3050は、1または複数のセルから構成される。図では複数のセルから構成された受信パッチアンテナ3050を示す。セルは、太陽電池セル2010とマイクロ波受信アンテナ2030と太陽電池電極を備えている。太陽電池セル2010は、太陽光を捕捉し、太陽光エネルギーを電流に変換する電池である。太陽電池セル2010は、SiまたはGaAs等から構成されている。図20に、太陽電池セル2010の構造を示す。太陽光は、反射防止膜によって吸収され、吸収された太陽光は、N層とP層構造を持つ階層部分で電流に変換される。変換された電流は、太陽電池電極を用いて外部に取り出される。
図19のマイクロ波受信アンテナ2030は、マイクロ波を捕捉するアンテナである。マイクロ波受信アンテナ2030のパターンは、ドーナツ型の他、図21に示す十字型や図22に示す枠型でもよい。
図23は、太陽光とマイクロ波を直接電流に変換する受電パッチ装置3000の内部構成図である。
受電パッチ装置3000は、図4に示す受電パッチ装置に受光部8000、太陽光変換部8200、合成部8100が付加されている。
受光部8000は、太陽光を受光する。太陽光変換部8200は、受光した太陽光エネルギーを電流に変換する。合成部8100は、太陽光変換部8200が変換した電流とマイクロ波変換部がマイクロ波から変換した電流を合成するか切り替える。
このような太陽光のエネルギーとマイクロ波のエネルギーを電流に直接変換する本実施の形態の受信パッチ装置3000を利用して、高エネルギーを出力する電力供給システムを構築することができる。
また、本実施の形態の受信パッチ装置3000によれば、日中晴れている場合には、電力供給源として太陽を用い、雨の日や夜間には受電パッチ装置3000への電力供給源としてマイクロ波を用いるというように、補完しあうことで効率的に自然界の電力源を活用することができる。
また、本実施の形態に示す受電パッチ装置3000に発光ダイオードを付加して、太陽光を変換した電流とマイクロ波を変換した電流の両方を使用して発光する表示装置5000を作ることもできる。
なお、上記すべての実施の形態で示されたバッテリーレス社会では、直接変換するエネルギー源をマイクロ波に限ることはなく、例えば赤外線等特定の電磁波をエネルギー源とすることが可能である。
また、変換の対象となるエネルギーには、太陽光エネルギー、地熱エネルギー、海洋エネルギーなどすべてのエネルギーが含まれる。
本発明の好適な実施の形態によれば、空間を伝送する電磁波に対し、その電磁波を直接エネルギーに変換し、変換したエネルギーを直接利用することによって、電子機器のバッテリーレス化を促進することができる。
また、電子機器内のバッテリーレス化により該当機器の小型化、軽量化を促進し、ITのさらなる高度化を促進することができる。
さらに、電子機器のバッテリーレス化によって、全く新しい電気製品、インフラやサービスを生み出し、新規需要の創出を図ることができる。
また、電子機器内のバッテリーレス化により該当機器の小型化、軽量化を促進し、ITのさらなる高度化を促進することができる。
さらに、電子機器のバッテリーレス化によって、全く新しい電気製品、インフラやサービスを生み出し、新規需要の創出を図ることができる。
Claims (13)
- マイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する接続部とを備える受電装置。 - 上記受電装置は、上記接続部を互いに着脱可能に接続することにより、アレイ状に配置される請求項1に記載された受電装置。
- 上記受電装置は、さらに、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して情報を送信する送信部を備える請求項1に記載された受電装置。 - 上記受電装置は、さらに、
識別情報を記憶する記憶部と、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記記憶部に記憶された識別情報をマイクロ波に変換する電流変換部とを備え、
上記送信部は、上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記電流変換部が変換したマイクロ波を送信する請求項1に記載された受電装置。 - マイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
電流を使用して発光する発光ダイオードと、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記発光ダイオードを発光させる表示部とを備える表示装置。 - 上記表示装置は、さらに、上記受電部が受信したマイクロ波から所定の周波数を持つマイクロ波を通過させる周波数フィルターを備え、
上記マイクロ波変換部は、上記周波数フィルターを通過したマイクロ波を電流に変換する請求項5に記載された表示装置。 - 上記表示装置は、
複数の周波数フィルターと、異なる色で発光する複数の発光ダイオードとを備え、
上記複数の周波数フィルターの各周波数フィルターは、上記受電部によって受信されたマイクロ波から周波数フィルター毎に定められた所定の周波数を持つマイクロ波を通過させ、
上記マイクロ波変換部は、上記複数の周波数フィルターの各周波数フィルターを通過したマイクロ波を電流に変換し、
上記表示部は、上記マイクロ波変換部によって変換された電流を使用して上記複数の発光ダイオードの内、上記各周波数フィルターを通過したマイクロ波の持つ周波数に対応した発光ダイオードを発光させる請求項5に記載された表示装置。 - 入力されるエネルギーから太陽光を捕捉する太陽電池セルと、
入力されるエネルギーからマイクロ波を捕捉するマイクロ波受信アンテナとを備える受信アンテナ。 - マイクロ波と太陽光とを捕捉する受信アンテナと、
上記受信アンテナが捕捉したマイクロ波を受信する受電部と、
上記受信アンテナが捕捉した太陽光を受信する受光部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
上記受光部が受信した太陽光を電流に変換する太陽光変換部とを備える受電装置。 - エネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送信されたマイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
他の機器に接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する接続部とを有する受電装置とを備えた電力供給システム。 - マイクロ波の出力要求を制御する表示制御部と、
上記表示制御部が制御したマイクロ波の出力要求に基づいてエネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送信されたマイクロ波を受信する受電部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
電流を使用して発光する発光ダイオードと、
上記マイクロ波変換部が変換した電流を使用して上記発光ダイオードを発光させる表示部とを有する表示装置とを備えた表示システム。 - エネルギーをマイクロ波に変換するエネルギー変換部と、
上記エネルギー変換部が変換したマイクロ波を送信する送電部とを有する送電装置と、
上記送電部によって送電されたマイクロ波と自然光である太陽光とを捕捉する受信パッチアンテナと、
上記受信パッチアンテナが捕捉したマイクロ波を受信する受電部と、
上記受信パッチアンテナが捕捉した太陽光を受信する受光部と、
上記受電部が受信したマイクロ波を電流に変換するマイクロ波変換部と、
上記受光部が受信した太陽光を電流に変換する太陽光変換部とを有する受電装置とを備えた電力供給システム。 - マイクロ波を受信し、
上記受信したマイクロ波を電流に変換し、
他の機器と接続され、接続された他の機器へ上記マイクロ波変換部が変換した電流を供給する受電方法。
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