JPWO2004020080A1 - 物質の微粒化装置及びその使用方法 - Google Patents

物質の微粒化装置及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

加圧された原料を微粒化する物質の微粒化装置(12)は、筒体(16)の内部に親ケーシング(17)と、複数の継ぎ足しケーシング(18a,18b,18c)とを順次並設する。各ケーシング(17,18a,18b,18c)は、中空室(20)に複数の穴部(21)を介して接続される軸方向通路(22)を有する。軸方向通路(22)の一端は閉塞され、他端は出口部に接続される。親ケーシング(17)では、筒体(16)のインレット部(14)が中空室(20)に接続され、継ぎ足しケーシング(18a,18b,18c)では、手前のケーシングの出口部(23)が中空室(20)に連通路(24)を介して接続される。最終の継ぎ足しケーシング(18c)では、蓋部(30)のアウトレット(15)に出口部(23)が接続される。

Description

本発明は、食品、化学、医薬等の各業界で扱われる物質を微粒化する装置に関し、特に、物質を、乳化、分散、撹拌又は破砕して、ミクロン単位又はそれ以下の均一(又は均質)な粒子径に微粒化し、安定した粒度分布を得る装置に関する。また、本発明は微粒化装置を用いてエンジンオイル等の廃油を処理して燃料にする方法に関する。
従来の物質の微粒化装置として、APV式ゴーリンホモゲナイザが知られている。この装置は、バルブシートの一方の開口において、僅かな隙間を有するように、バルブをバルブシートに対面させた構成をとる。この構成のもと、バルブシートの他方の開口から高圧下で送られた原料を、前記隙間からバルブの半径方向外方に噴出させて、インパクトリングの内径壁に衝突させることにより、原料中の物質が微粒化、均質化される。この装置では、前記隙間を調節して、原料の処理圧力を数10Paに設定することにより、所望の処理量(10t/h)が得られる。
また、他の従来の物質の微粒化装置として、特定の穴径を有する細管、或いは、複数のオリフィス(小孔)を有するジェネレータ(装置本体)により、加圧原料を微粒化する装置が知られている(特許第3002432号参照のこと)。
更に、上述した2つの従来の装置を改善するために、特願2000−181600号に示された物質の微粒化装置がある。
この装置は、筒体と、筒体の内面上を摺動可能な内筒からなる。筒体は、原料を内筒に供給するための入口部を一端側の側面に、微粒化された原料を装置外部に排出するための出口部を他端にそれぞれ備える。内筒は、筒体の軸方向に沿って配置される。内筒の側壁には、内筒の中空部まで貫通する、複数の群からなる多数の穴が形成される。ここで、同じ群に属する穴は互いに同じ径に形成されている。
微粒化処理を行う場合、最初に、内筒の一端に設けられた操作部材を用いて内筒を移動させて、原料中の物質の粒度に対して適切な穴径をとる群を入口部に対面させる。次に、入口部に原料を高圧下で供給して、入口部に対面した群に属する複数の穴を介して、原料を内筒の中空部に導入する。
この処理過程を通して、原料中の物質は、各穴の内部で、高加圧された原料液のはく離現象によって生じた真空泡が破裂するときに発生させる衝撃波により微粒化され、出口部から装置外部に排出される。したがって、上述した微粒化処理を、内筒を移動させて穴径を順次小さく変えながら、複数回繰り返すことにより、所望の処理量及び粒度分布が得られる。
上述の装置は、2つの従来の装置を改善して、原料中の物質の粒度に対応させてジェネレータを取り替える必要のない、マルチジェネレータとして機能する。しかしながら、上述の装置では、1回の微粒化処理において、特定の穴径を有する1つの群だけで微粒化されるため、所望の処理量及び粒度分布に達するまで、穴径を順次小さく変えながら、微粒化処理を複数回繰り返す必要がある。これに伴って、各回の微粒化処理で排出された原料を再度入口部に供給するために、出口部と入口部を繋ぐ外付装置が必要になる。それゆえ、多様化、汎用性、簡略化、及び製作性の点で更なる装置の改善を図りたい旨の要請があった。
本発明は、上述した実情を鑑みて提案されたものであり、1回の微粒化処理で所望の処理量及び粒度分布に達するように原料を微粒化、均質化し、かつ、簡易な構成をとる物質の微粒化装置を提供することを目的とする。さらに、本発明の物質の微粒化装置を使用して、エンジンオイル等の廃油を処理して燃料にする方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、加圧して送り込まれた原料を微粒化する物質の微粒化装置において、一端を閉塞して他端を開口した筒体と、前記筒体の他端を閉塞するために、前記他端にねじ込まれる蓋部と、前記原料を装置内部に導入するために、前記筒体に設けられるインレット部と、前記筒体の内部において、前記インレット部に接続され、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、前記原料を微粒化する親ケーシングと、前記筒体の内部において、順次並設され、前記親ケーシングで微粒化された原料を、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、さらに微粒化する複数の継ぎ足しケーシングと、前記複数の継ぎ足しケーシングで微粒化された原料を、装置外部に排出するために、前記蓋部の中央部に設けられるアウトレット部と、を備える。
本発明によれば、親ケーシングと複数の継ぎ足しケーシングを用いて、原料が複数回にわたって微粒化されるので、1回の微粒化処理で所望の処理量及び粒度分布を得ることができる。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記親ケーシングは、外筒と、軸方向に沿って形成されて両端を開口した出口部を有する、前記外筒の一端を閉塞するための第1円板と、前記外筒の他端を閉塞するための第2円板と、一端を閉塞して前記出口部の一端に他端を開口した、前記第1円板と前記第2円板の間に挟まれて前記外筒の内部に固定される内筒と、を備え、前記内筒と前記外筒の間には中空室が形成され、前記インレット部の端部が前記中空室に開口し、前記内筒の側面には、前記中空室に一端を開口し、かつ、前記内筒の中空部に他端を開口した複数の前記穴が、前記内筒の径方向に沿って形成される。
この形態によれば、内筒の側壁に設けられた複数の穴に、加圧された原料を送り込むことにより、各穴のノズル特性に従って原料が微粒化されるので、簡易な構成により、原料の微粒化が実現される。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記継ぎ足しケーシングは、外筒と、軸方向に沿って形成されて両端を開口した出口部を有する、前記外筒の一端を閉塞するための第1円板と、軸方向に沿って形成されて両端を開口した連通路を有する、前記外筒の他端を閉塞するための第3円板と、一端を閉塞して前記出口部の一端に他端を開口した、前記第1円板と前記第3円板の間に挟まれて前記外筒の内部に固定される内筒と、を備え、前記内筒と前記外筒の間には中空室が形成され、前記連通路の一端が前記中空室に開口し、前記内筒の側面には、前記中空室に一端を開口し、かつ、前記内筒の中空部に他端を開口した複数の前記穴が、前記内筒の径方向に沿って形成される。
この形態によれば、内筒の側壁に設けられた複数の穴に、加圧された原料を送り込むことにより、各穴のノズル特性に従って原料が微粒化されるので、簡易な構成により、原料の微粒化が実現される。また、各継ぎ足しケーシングの穴径を順次小さくすることにより、原料中の物質の粒度に適した衝撃波が生じるので、効率良く原料の微粒化が実現される。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記第2円板と対向した前記第1円板の一方の端面には、前記内筒の一端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第1凹部が形成され、前記第1円板と対向した前記第2円板の一方の端面には、前記内筒の他端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第2凹部が形成される。
この形態によれば、内筒の両端部を第1円板及び第2円板にそれぞれはめ込むことにより、内筒は外筒に固定されるので、簡易に親ケーシングを製作することができる。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記第3円板と対向した前記第1円板の一方の端面には、前記内筒の一端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第1凹部が形成され、前記第1円板と対向した前記第3円板の一方の端面には、前記内筒の他端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第3凹部が形成される。
この形態によれば、内筒の両端部を第1円板及び第3円板にそれぞれはめ込むことにより、内筒は外筒に固定されるので、簡易に継ぎ足しケーシングを製作することができる。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記連通路は、前記第3凹部の底面に設けられた溝部と、隣接したケーシングの前記第1円板の出口部の他端に一端を開口し、かつ、前記溝部に他端を開口した供給部と、前記溝部に一端を開口し、かつ、前記中空室に他端を開口した貫通孔と、から形作られる。
この形態によれば、簡易な構成により、隣接したケーシングから継ぎ足しケーシングに、原料を確実に送り出すことができる。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記溝部は、前記供給部の開口面を中心にして、前記第3凹部の底面に放射状に設けられる。
この形態によれば、複数の溝部が第3凹部の底面に形成されるので、より効率良く、隣接したケーシングから継ぎ足しケーシングに、原料を送り出すことができる。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記連通路は、隣接したケーシングの前記第1円板の出口部の他端に対向し、かつ、前記第3円板の他方の端面に設けられた溝部と、前記溝部に一端を開口し、かつ、前記中空室に他端を開口した貫通孔と、から形作られる。
この形態によれば、隣接したケーシングから送り出される原料が直接内筒に当たらないので、外筒と内筒の固がより安定になる。
本発明の好適な実施形態にあっては、前記第2円板の他方の端面に設けられた溝部と、前記溝部に一端を開口し、かつ、前記中空室に他端を開口した貫通孔と、から形作られる連通孔を介して、前記インレットの端部は、前記中空室に開口する。
この形態によれば、親ケーシング及び継ぎ足しケーシングの構成が同一になるので、ケーシングの製作がより簡略される。
上記の目的を達成するために、本発明は、加圧して送り込まれた原料を微粒化する物質の微粒化装置において、一端を閉塞して他端を開口させた筒体と、前記筒体の他端を閉塞するために、前記他端に設けられる蓋部と、前記原料を装置内部に導入するために、前記筒体に設けられるインレット部と、前記筒体の内部において、前記インレット部に接続されて、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、前記原料を微粒化する親ケーシングと、前記筒体の内部において、順次並設されて、前記親ケーシングで微粒化された原料を、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、さらに微粒化する複数の継ぎ足しケーシングと、前記複数の継ぎ足しケーシングで微粒化された原料を、送り出す送り出しケーシングと、前記送り出しケーシングから送り出された原料を、装置外部に排出するために、前記蓋部の中央部に設けられるアウトレット部と、を備える。
本発明によれば、所望の処理量及び粒度分布に応じて、継ぎ足しケーシングの個数を変えることができるので、本発明の微粒化装置はより柔軟性を有する。
上記の目的を達成するために、本発明は、入口部、穴部、及び出口部から形成される流体通路を有するケーシングを、インレット部及びアウトレット部を有する筒体の内部に複数並設し、前記インレット部に最初のケーシングの入口部を接続し、前記最初のケーシングの出口部を次のケーシングの入口部に接続するように順次接続し、最終のケーシングの出口部を前記アウトレット部に接続した微粒化装置を用いて、廃油を処理して燃料にする処理方法において、廃油に対して10〜50重量パーセントの水を廃油に加えて原料を作成し、前記原料を高圧ポンプで加圧して、前記加圧された原料を前記インレットに送り込み、各ケーシングの内部に設けられた前記穴部のノズル特性に対応した粒度に、原料を順次微粒化し、前記アウトレットから適度の粒度に微粒化された前記原料を、乳化した燃料として取出す。
本発明によれば、各ケーシングの穴のノズル特性に応じて、原料が微粒化されるので、廃油と水が分子レベルの状態で混合し充分なエマルジョン化が果されて、所望の燃料が得られる。
図1は、本発明に係る物質の微粒化装置を含む微粒化処理システムの全体図である。
図2は、第1実施形態に係る物質の微粒化装置の縦断面図である。
図3は、第1実施形態に係る物質の微粒化装置の左側端面図である。
図4は、第1実施形態に係る物質の微粒化装置の右側端面図である。
図5は、図2に示した親ケーシング及び第1継ぎ足しケーシングの縦断面図である。
図6は、図2に示した第1継ぎ足しケーシング及び第2継ぎ足しケーシングの縦断面図である。
図7は、図2に示した第2継ぎ足しケーシング及び第3継ぎ足しケーシングの縦断面図である。
図8は、図5のI−I線,図6のII−II線,又は図7のIII−III線による、第1継ぎ足しケーシングの横断面図である。
図9は、図5に示した、親ケーシングの第1円板を親ケーシング側から見た斜視図である。
図10は、図5に示した、第1継ぎ足しケーシングの第2円板を継ぎ足しケーシング側から見た斜視図である。
図11は、第1実施形態の第1変形例を示した図である。
図12は、第1実施形態の第2変形例を示した図である。
図13は、第1実施形態の第3変形例を示した図である。
図14は、第1実施形態の第4変形例を示した図である。
図15は、第2実施形態に係る物質の微粒化装置の縦断面図である。
図16は、第2実施形態に係る物質の微粒化装置の変形例を示した図である。
図17は、第3実施形態に係る物質の微粒化装置の縦断面図である。
図18は、第4実施形態に係る物質の微粒化装置の縦断面図である。
図19は、第1実施形態で使用した内筒の縦断面図である。
図20は、第1実施形態で使用した内筒の斜視図である。
図21は、本発明に係る物質の微粒化装置の使用例を示したフローチャートである。
図1に示すように、原料供給口10に供給された原料は、高圧のポンプ(圧力10〜10Paのプランジャ型)11により加圧されて、微粒化装置(ジェネレータ)12に送られる。それから、原料は微粒化装置12で微粒化されて、経路Lを通って、微粒化製品として受入器13に取り出される。このような流れに沿って、原料は微粒化製品に加工される。
本発明に係る物質の微粒化装置の第1乃至4実施形態について、図2乃至図18を参照しながら説明する。さらに、第1実施形態に示した物質の微粒化装置の使用例を、図19乃至図21を参照しながら説明する。本実施形態において、微粒化装置12の長手方向、上下方向、及び幅方向に、それぞれX軸、Y軸、及びZ軸をとる。なお、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。
(第1実施形態)
微粒化装置12は、図2に示すように、インレット14、アウトレット15、筒体16、親ケーシング17、第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、第3継ぎ足しケーシング18c、及び蓋30を備える。
筒体16は、硬質ステンレス製であり、円筒形状をとる。筒体16の一端(−X側)は閉塞され、他端(+X側)は開口している。インレット14は、図3に示すように、筒体16の一端側の側面に設けられ、原料を微粒化装置12の内部に供給する。アウトレット15は、図4に示すように、筒体16の他端にねじ込まれる蓋30の中央部に設けられ、微粒化された原料を微粒化装置12の外部に排出する。
筒体16の内部には、筒体16の一端から+X方向に向かって、親ケーシング17、第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、第3継ぎ足しケーシング18cが順次並設される。親ケーシング17はインレット部14の下部に配置され、継ぎ足しケーシング18cは蓋30に隣接する。
親ケーシング17は、入口部19、中空室20、複数の穴部21、軸方向通路22、出口部23、外筒25、及び内筒26を備える。外筒25は、硬質ステンレス製であり、内部にセラミックス製の内筒26を有し、親ケーシング17の外見を形作る。入口部19は、インレット14及び外筒25に形成されて、中空室20に原料を供給する。中空室20は、円板部材を用いて両端を閉塞した外筒25と、外筒25と同心の、一端(−X側)を閉塞した内筒26との間に形成される。複数の穴部21は、内筒26の軸方向(X軸)に沿うように、内筒26の側面に並設され、それぞれ内筒26の径方向に沿って延びる。穴部21の一端は中空室20に対して開口し、他端は軸方向通路22に対して開口する。軸方向通路22は、内筒26の中空部であり、軸方向通路22の一端(−X側)は閉塞され、他端(+X側)は出口部23に対して開口する。
第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、及び第3継ぎ足しケーシング18cは、中空室20、複数の穴部21、軸方向通路22、出口部23、連通路24、外筒25、及び内筒26をそれぞれ備える。外筒25は、硬質ステンレス製であり、内部にセラミックス製の内筒26を有し、第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、及び第3継ぎ足しケーシング18cの外見を形作る。中空室20は、円板部材を用いて両端を閉塞した外筒25と、外筒25と同心の、一端(−X側)を閉塞した内筒26との間に形成される。複数の穴部21は、内筒26の軸方向(X軸)に沿うように、内筒26の側面に並設され、それぞれ内筒26の径方向に沿って延びる。穴部21の一端は中空室20に対して開口し、他端は軸方向通路22に対して開口する。軸方向通路22は、内筒26の中空部であり、軸方向通路22の一端(−X側)は閉塞され、他端(+X側)は出口部23の一端(−X側)に対して開口する。連通路24の一端(−X側)は、−X側で隣接するケーシングから延設された出口部23(供給部)の他端(+X側)に対して開口し、他端(+X側)は中空室20に対して開口する。なお、第3継ぎ足しケーシング18cの出口部23の他端(+X側)は、蓋30のアウトレット15の一端(−X側)に対して開口する。
親ケーシング17における外筒25と内筒26の接続構造について、図5及び図9を参照しながら説明する。
図5に示すように、親ケーシング17において、外筒25の両端を閉塞するために、その両端に、第1円板31及び第2円板32がねじ込まれる。より詳細には、第1円板31及び第2円板32の側面に設けられた螺子部と、外筒25の両端部の内面に設けられた螺子孔をそれぞれ螺合することにより、外筒25の両端が閉塞される。なお、2つの円板のうち、1つの円板を外筒25の端部の内面に直接溶接し、もう1つの円板を外筒25の端部の内面に螺合してもよい。
親ケーシング17の第1円板31の一方の端面(−X側)では、図9に示すように、親ケーシング17の内筒26の他端(+X側)を収容するために、内筒26の径と同径で所定の深さだけ窪んだ凹部37が形成される。また、第1円板31の中央部には、X軸に沿って、出口部23が設けられる。親ケーシング17の第2円板32の他方の端面(+X側)では、親ケーシング17の内筒26の一端(−X側)を収容するために、内筒26の径と同径で所定の深さだけ窪んだ凹部39が形成される。
親ケーシング17の内筒26の他端(+X側)には、パッキング27が設けられており、内筒26は、第1円板31の凹部37と第2端円板32の凹部39との間に挿まれて、外筒25の内部に一体的に固定される。このような構造により、内筒26は、筒体16から外筒25に作用する締め付け外圧の影響を受けないとともに、原料の処理液を洩らさない密閉した中空室20が形成される。中空室20は、複数の穴部21を介して、軸方向通路22に接続される。なお、軸方向通路22と出口部23の接続箇所(シート面28)の近傍にはパッキング27が設けられているので、原料の処理液が漏れることはない。
第1継ぎ足しケーシング18aにおける外筒25と内筒26の接続構造について、図5,9及び10を参照しながら説明する。
第1継ぎ足しケーシング18aにおいて、外筒25の両端を閉塞するために、その両端に第1円板31及び第3円板33がねじ込まれる。より詳細には、第1円板31及び第2円板32の側面に設けられた螺子部と、外筒25の両端部の内面に設けられた螺子孔をそれぞれ螺合することにより、外筒25の両端が閉塞される。なお、2つの円板のうち、1つの円板を外筒25の端部の内面に直接溶接し、もう1つの円板を外筒25の端部の内面に螺合してもよい。
第1継ぎ足しケーシング18aの第1円板31の一方の端面では、親ケーシング17の第1円板31と同様に凹部37が形成される。また、第1円板31の中央部には、X軸に沿って、出口部23が設けられる。第1継ぎ足しケーシング18aの第3円板33の他方の端面(+X側)では、図10に示すように、第1継ぎ足しケーシング18aの内筒26の一端(−X側)を収容するために、内筒26の径と同径で所定の深さだけ窪んだ凹部38が形成される。
第3円板33の中央部は、X軸に沿って、親ケーシング17から延設された出口部23(供給部)を有する。なお、この部分を供給部と名付ける。第3円板33の凹部38のシート面29には、Y軸に沿って延びる溝部34が形成される。親ケーシング17から延設された出口部23の他端(+X側)は、溝部34の中央に対して開口する。また、溝部34の上下端部において、X軸に沿って形成された貫通孔35が溝部34に連通される。溝部34と貫通孔35により連通路24が構成される。
第1継ぎ足しケーシング18aの内筒26の他端(+X側)には、パッキング27が設けられており、内筒26は、第1円板31の凹部37と第3端円板33の凹部38との間に挿まれて、外筒25の内部に一体的に固定される。このような構造により、内筒26は、筒体16から外筒25に作用する締め付け外圧の影響を受けないとともに、原料の処理液を洩らさない密閉した中空室20が形成される。なお、軸方向通路22と出口部23の接続箇所の周囲にはパッキング27が設けられているので、原料の処理液が漏れることはない。
上述のように構成された、親ケーシング17及び第1継ぎ足しケーシング18aは、親ケーシング17の第1円板31を第1継ぎ足しケーシング18aの第3円板33に対向させることにより、互いに連結される。なお、親ケーシング17と第1継ぎ足しケーシング18aが正しい位置で接続するように、第1円板31に突起部(図示略)及び第3円板33に突起部を受容する収容溝40(図8参照のこと)がそれぞれ設けられる。このような構造により、親ケーシング17と第1継ぎ足しケーシング18aは簡易に連結される。
第2継ぎ足しケーシング18b及び第3継ぎ足しケーシング18cにおいて、外筒25と内筒26は、図6及び図7に示すように、第1継ぎ足しケーシング18aと同様の構造により、互いに接続される。
また、第1継ぎ足しケーシング18a及び第2継ぎ足しケーシング18bは、第1継ぎ足しケーシング18aの第1円板31を第2継ぎ足しケーシング18bの第3円板33に対向させることにより、互いに連結される。なお、第1継ぎ足しケーシング18aと第2継ぎ足しケーシング18bが正しい位置で接続するように、第1円板に突起部(図示略)及び第3円板に突起部を受容する収容溝40(図8参照のこと)がそれぞれ設けられる。このような構造により、第1継ぎ足しケーシング18aと第2継ぎ足しケーシング18bは簡易に連結される。
同様に、第2継ぎ足しケーシング18b及び第3継ぎ足しケーシング18cは、第2継ぎ足しケーシング18bの第1円板31を第3継ぎ足しケーシング18cの第3円板33に対向させることにより、互いに連結される。なお、第2継ぎ足しケーシング18bと第3継ぎ足しケーシング18cが正しい位置で接続するように、第1円板に突起部(図示略)及び第3円板に突起部を受容する収容溝40(図8参照のこと)がそれぞれ設けられる。このような構造により、第2継ぎ足しケーシング18bと第3継ぎ足しケーシング18cは簡易に連結される。
さらに、親ケーシング17をインレット14に接続することにより、親ケーシング17は円筒16に連結される。第3継ぎ足しケーシング18cをアウトレット15に接続することにより、第3継ぎ足しケーシング18cは蓋30に連結される。
各ケーシングにおける複数の穴部21の穴径は、+X方向にケーシングの個数が増すにつれて、小さくなるように設定されている。これは、原料中の物質の粒度に適した衝撃波を穴部21の内部に生じさせるためである。また、必要に応じて、各ケーシングにおける複数の穴部21の穴径は、すべて同一であってもよい。さらに、1つのケーシングにおいて、複数の穴部21の穴径を任意に変えてもよい。これにより、複数の山を有する粒度分布が得られる。
第1実施形態では、継ぎ足しケーシングの個数を3個としているが、所望の処理量及び粒度分布に応じて、その個数を変えることができる。例えば、図11に示すように、継ぎ足しケーシングの個数を2個にする場合には、筒体16から蓋30を外して、第3継ぎ足しケーシング18cを、中央部に出口部46のみを備えた接続ケーシング47に取り替えればよい。継ぎ足しケーシングの個数を増やす場合には、新規の継ぎ足しケーシングを備えた筒体を、所望の個数だけ、筒体16と蓋30との間に挿入すればよい。
第1実施形態では、図10に示すように、第3円板33の凹部38のシート面29において、Y軸に沿って溝部34が1つ形成される。しかしながら、溝部34の設置はこれに限らず、図12に示すように、出口部23の開口面を中心として放射状に延びるように、複数の溝部34を形成してもよい。この場合、各溝部34の両端部において、X軸に沿って形成された貫通孔35が各溝部34に連通される。これにより、隣接するケーシングへ、原料を効率良く送り出すことができる。
第1実施形態では、図10に示すように、貫通孔35は凹部38と隔たって形成される。しかしながら、貫通孔35の設置はこれに限らず、図13に示すように、凹部38の側面の一部を削って、貫通孔35を形成してもよい。
第1実施形態では、図5乃至7に示すように、親ケーシング17において、第1円板31及び第2円板32が、外筒25の両端にねじ込まれ、第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、及び第3継ぎ足しケーシング18cにおいて、第1円板31及び第3円板33が、外筒25の両端にねじ込まれる。しかしながら、各ケーシングにおける外筒の両端を閉塞する方法はこれに限らず、図14に示すような方法も可能である。すなわち、外筒25の両端部の外面を削って、その窪んだ外面に螺子部を設けるとともに、第1円板121、第2円板122、及び第3円板123を袋状に形成して、外筒25の螺子部と対面する内面に螺子孔を設ける。そして、外筒25の螺子部と各円板の螺子孔を螺合することにより、外筒25の両端が閉塞される。これにより、外筒25の両端を確実に密閉できるとともに、容易に各円板を外筒25から脱着可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態の微粒化装置70は、図15に示すように、溝部を形成する箇所が第1実施形態の微粒化装置12と異なる。その他の微粒化装置70の構成は、第1実施形態の微粒化装置12の構成と同じである。なお、第1実施形態と同じ構成をとる部材には同じ番号が与えられている。
第1実施形態では、溝部34は、各継ぎ足しケーシングの第3円板33の他方の端面(+X側)に設けられた凹部38のシート面29に形成される。第2実施形態では、溝部52は、各継ぎ足しケーシングの第3円板33の一方の端面(−X側)に形成される。溝部52の両端部には、X軸に沿って形成された貫通孔54が連通する。溝部52と貫通孔54により連通路50が構成される。
第3円板33において、内筒26が収容されない側(−X側)の端面に、溝部52が形成されることにより、出口部23から送り出される原料が直接内筒26に当たらないので、外筒25と内筒26の固定がより安定になる。
また、図16に示すように、インレット60を筒体16の一端に設ければ、すべてのケーシングの構成を同一にすることができる。したがって、微粒化装置をより簡易に製作することができる。
上述の変形例以外にも、第1実施形態で説明した各変形例を、第2実施形態の微粒化装置70に適用可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態の微粒化装置90は、図17に示すように、溝部を形成する箇所が第1実施形態の微粒化装置12と異なる。その他の微粒化装置70の構成は、第1実施形態の微粒化装置12の構成と同じである。なお、第1実施形態と同じ構成をとる部材には同じ番号が与えられている。
第1実施形態では、溝部34は、各継ぎ足しケーシングの第3円板33の他方の端面(+X側)に設けられた凹部38のシート面29に形成される。第3実施形態では、溝部82は、−X側で隣接するケーシングの第1円板31の他方の端面(+X側)に形成される。溝部82の両端部には、+X側で隣接する継ぎ足しケーシングの第3円板に形成された貫通孔84が連通する。溝部82と貫通孔84により連通路80が構成される。
−X側で隣接するケーシングの第1円板31に溝部52が形成されることにより、出口部23から送り出される原料が直接内筒26に当たらないので、外筒25と内筒26の固定がより安定になる。
なお、第1実施形態で説明した各変形例を、第3実施形態の微粒化装置90に適用できる。
(第4実施形態)
第4実施形態の微粒化装置110は、図18に示すように、各継ぎ足しケーシングの外筒と内筒との接続構造が第1実施形態の微粒化装置12と異なる。その他の微粒化装置110の構成は、第1実施形態の微粒化装置12の構成と同じである。なお、第1実施形態と同じ構成をとる部材には同じ番号が与えられている。
第4実施形態では、親ケーシング17、第1継ぎ足しケーシング18a、及び第2継ぎ足しケーシング18bの第1円板31の構成は、次のとおりである。第1円板31の一方の端面(−X側)では、各ケーシングの内筒26(又は108)の他端(+X側)を収容するために、内筒26(又は108)の径と同径で所定の深さだけ端面が窪んだ凹部112が形成される。第1円板31の他方の端面(+X側)では、+X側で隣接するケーシングの内筒108の一端(−X側)を収容するために、内筒108の径と同径で所定の深さだけ端面が窪んだ凹部114が形成される。なお、第3継ぎ足しケーシング18cの第1円板31には、凹部112のみが形成される。
また、第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、及び第3継ぎ足しケーシング18cの第3円板33の中央部には、図18に示すように、自身の内筒108を貫通させるために、内筒108の径と同径の内筒貫通孔116が形成される。
各継ぎ足しケーシングの内筒108は、第3円板33の内筒貫通孔116を介して、自身の継ぎ足しケーシングの第1円板31の凹部112と、−X側で隣接するケーシングの第1円板31の凹部114との間に挿まれて、外筒25の内部に一体的に固定される。
さらに、溝部102は、−X側で隣接するケーシングの第1円板31の他方の端面の凹部114の中央部に、Y軸に沿って形成される。溝部102の両端部には、X軸に沿って形成された貫通孔104が連通する。さらに、第3円板33の内筒貫通孔116の上下部には、対向する第1円板31に形成された貫通孔104が延設される。溝部102と貫通孔104により連通路100が構成される。
このような構造により、各継ぎ足しケーシングの内筒108の一方の端部は、第3円板33の内筒貫通孔116に保持されるので、内筒108は外筒25の内部により安定して固定される。
なお、第1実施形態で説明した各変形例を、第4実施形態の微粒化装置110に適用できる。
次に、図19及び図20を参照しながら、第1実施形態で使用した、各ケーシング内の主要部品であるシリンダ型セラミックノズル、即ち、内筒26の製作寸法例を説明する。内筒26の胴体径Dは15〜25mm、胴体長Lは20〜35mmである。この胴体には、内筒26の軸方向に沿って、8本の穴部21が内筒26の径方向にそれぞれ穿設される。8本の穴部21は互いにクロス状に胴体を貫通して、同じ方向に穿設された4本の穴部21は、隣接する穴部21と内筒26の軸方向に3〜5mmの間隔(P)で配置される。さらに、互いにクロス状に穿設された2本の穴部21は、2本の穴部21の間隔をP/2だけずらしてあるので、互いに交わることはない。内筒26の中空部である軸方向通路22の径は5mmで穴部21の8本すべてに繋がる。なお、軸方向通路22の閉塞部の厚さFは5〜15mmとする。穴径0.5mmの穴部21を8本有する内筒26と、穴径0.3mmの穴部21を8本有する内筒26の2種類を要求に応じて用意する。
このような寸法で構成された内筒26をそれぞれ有する、親ケーシング17、第1継ぎ足しケーシング18a、第2継ぎ足しケーシング18b、及び第3継ぎ足しケーシング18cを組み込んだ微粒化装置12は、次のような用途例を有する。
図21に示すように、次のステップを辿って、自動車エンジンオイル等の廃油(物質)を処理して良質の燃料にする。まず、廃油に対して10〜50重量%の水を廃油に加えて原料を作る(ステップS1)。次に、原料である廃油及び水の混合体を微粒化処理システムの原料供給口10に流し込み(ステップS2)、高圧ポンプ11で原料を加圧して微粒化装置12のインレット14に送り込む(ステップS3)。そして、親ケーシング17を使用して、原料の粒度を20μmにし(ステップS4)、第1継ぎ足しケーシング18aを使用して、原料の粒度を1μmにし(ステップS5)、第2継ぎ足しケーシング18bを使用して、原料の粒度を500nmにし(ステップS6)、最後に、第3継ぎ足しケーシング18cを使用して原料の粒度を100nm以下にする(ステップS7)。この一連の処理により、廃油と水との分子レベルでの混合乳化(エマルジョン)を生じさせて、微粒化された原料を微粒化装置12のアウトレット15から取り出して、受容器13に収容する(ステップS8)。
このようなステップを辿り、捨て去るべき様々な廃油を処理して、良質の燃料即ち、各燃焼器具、装置に応じた所望の燃料に変化させることができる。それゆえ、省エネ及び環境保全の観点から、本発明の微粒化装置12の使用は有益である。
なお、本発明の微粒化装置12は、廃油を処理して良質な燃料に変化させる他にも、ドラック・デリバリー・システムにおいて、薬物の貯蔵と輸送を兼ねるリポゾームを所望のサイズに加工する場合にも使用できる。
本発明は、多様化、汎用性、簡略化、及び製作性の点で優れた物質の微粒化装置を提供する。また、本発明の微粒化装置を用いて、廃棄されるべき廃油を処理して、所望の燃料に変えることができ、省エネ及び環境保全の観点から、有益性を有する。

Claims (11)

  1. 加圧して送り込まれた原料を微粒化する物質の微粒化装置において、
    一端を閉塞して他端を開口した筒体と、
    前記筒体の他端を閉塞するために、前記他端にねじ込まれる蓋部と、
    前記原料を装置内部に導入するために、前記筒体に設けられるインレット部と、
    前記筒体の内部において、前記インレット部に接続され、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、前記原料を微粒化する親ケーシングと、
    前記筒体の内部において、順次並設され、前記親ケーシングで微粒化された原料を、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、さらに微粒化する複数の継ぎ足しケーシングと、
    前記複数の継ぎ足しケーシングで微粒化された原料を、装置外部に排出するために、前記蓋部の中央部に設けられるアウトレット部と、
    を備えることを特徴とする物質の微粒化装置。
  2. 前記親ケーシングは、
    外筒と、
    軸方向に沿って形成されて両端を開口した出口部を有する、前記外筒の一端を閉塞するための第1円板と、
    前記外筒の他端を閉塞するための第2円板と、
    一端を閉塞して前記出口部の一端に他端を開口した、前記第1円板と前記第2円板の間に挟まれて前記外筒の内部に固定される内筒と、を備え、
    前記内筒と前記外筒の間には中空室が形成され、前記インレット部の端部が前記中空室に開口し、
    前記内筒の側面には、前記中空室に一端を開口し、かつ、前記内筒の中空部に他端を開口した複数の前記穴が、前記内筒の径方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載の物質の微粒化装置。
  3. 前記継ぎ足しケーシングは、
    外筒と、
    軸方向に沿って形成されて両端を開口した出口部を有する、前記外筒の一端を閉塞するための第1円板と、
    軸方向に沿って形成されて両端を開口した連通路を有する、前記外筒の他端を閉塞するための第3円板と、
    一端を閉塞して前記出口部の一端に他端を開口した、前記第1円板と前記第3円板の間に挟まれて前記外筒の内部に固定される内筒と、を備え、
    前記内筒と前記外筒の間には中空室が形成され、前記連通路の一端が前記中空室に開口し、
    前記内筒の側面には、前記中空室に一端を開口し、かつ、前記内筒の中空部に他端を開口した複数の前記穴が、前記内筒の径方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載の物質の微粒化装置。
  4. 前記第2円板と対向した前記第1円板の一方の端面には、前記内筒の一端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第1凹部が形成され、
    前記第1円板と対向した前記第2円板の一方の端面には、前記内筒の他端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第2凹部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の物質の微粒化装置。
  5. 前記第3円板と対向した前記第1円板の一方の端面には、前記内筒の一端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第1凹部が形成され、
    前記第1円板と対向した前記第3円板の一方の端面には、前記内筒の他端を収容するために、前記内筒と同径で所定の深さだけ窪んだ第3凹部が形成されることを特徴とする請求項3に記載の物質の微粒化装置。
  6. 前記連通路は、
    前記第3凹部の底面に設けられた溝部と、
    隣接したケーシングの前記第1円板の出口部の他端に一端を開口し、かつ、前記溝部に他端を開口した供給部と、
    前記溝部に一端を開口し、かつ、前記中空室に他端を開口した貫通孔と、
    から形作られることを特徴とする請求項5に記載の物質の微粒化装置。
  7. 前記溝部は、前記供給部の開口面を中心にして、前記第3凹部の底面に放射状に設けられることを特徴とする請求項6に記載の物質の微粒化装置。
  8. 前記連通路は、
    隣接したケーシングの前記第1円板の出口部の他端に対向し、かつ、前記第3円板の他方の端面に設けられた溝部と、
    前記溝部に一端を開口し、かつ、前記中空室に他端を開口した貫通孔と、
    から形作られることを特徴とする請求項5に記載の物質の微粒化装置。
  9. 前記第2円板の他方の端面に設けられた溝部と、前記溝部に一端を開口し、かつ、前記中空室に他端を開口した貫通孔と、から形作られる連通孔を介して、前記インレットの端部は、前記中空室に開口することを特徴とする請求項4に記載の物質の微粒化装置。
  10. 加圧して送り込まれた原料を微粒化する物質の微粒化装置において、
    一端を閉塞して他端を開口させた筒体と、
    前記筒体の他端を閉塞するために、前記他端に設けられる蓋部と、
    前記原料を装置内部に導入するために、前記筒体に設けられるインレット部と、
    前記筒体の内部において、前記インレット部に接続されて、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、前記原料を微粒化する親ケーシングと、
    前記筒体の内部において、順次並設されて、前記親ケーシングで微粒化された原料を、内部に設けられた穴のノズル特性に応じて、さらに微粒化する複数の継ぎ足しケーシングと、
    前記複数の継ぎ足しケーシングで微粒化された原料を、送り出す送り出しケーシングと、
    前記送り出しケーシングから送り出された原料を、装置外部に排出するために、前記蓋部の中央部に設けられるアウトレット部と、
    を備えることを特徴とする物質の微粒化装置。
  11. 入口部、穴部、及び出口部から形成される流体通路を有するケーシングを、インレット部及びアウトレット部を有する筒体の内部に複数並設し、前記インレット部に最初のケーシングの入口部を接続し、前記最初のケーシングの出口部を次のケーシングの入口部に接続するように順次接続し、最終のケーシングの出口部を前記アウトレット部に接続した微粒化装置を用いて、廃油を処理して燃料にする処理方法において、
    廃油に対して10〜50重量パーセントの水を廃油に加えて原料を作成し、
    前記原料を高圧ポンプで加圧して、
    前記加圧された原料を前記インレットに送り込み、
    各ケーシングの内部に設けられた前記穴部のノズル特性に対応した粒度に、原料を順次微粒化し、
    前記アウトレットから適度の粒度に微粒化された前記原料を、乳化した燃料として取出すことを特徴とする処理方法。
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