JPWO2003085100A1 - 肝細胞の長期間培養法 - Google Patents
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Abstract
新鮮肝細胞を培地中15〜30℃の温度に1〜6日間保持した後生理的条件で培養することを特徴とする肝細胞の長期間培養法。本発明方法によれば、肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性を失うことなく長期間培養できる。また、室温付近に1〜6日間保持できるので、肝細胞摘出後の長時間輸送する場合に特に有用である。
Description
技術分野
本発明は、新鮮肝細胞を各種酵素活性又は各種酵素誘導活性を失わずに長期間培養するための方法に関する。
背景技術
肝細胞は、アルブミンの他、チトクロームP450(CYP)ファミリーの各種薬物代謝酵素、α1−アンチトリプシン等の凝固線溶系酵素等を産生しているため、摘出された新鮮肝細胞の培養物は、これらの酵素活性測定用細胞として広く使用されている。
通常肝細胞は摘出後酵素の失活を防止する目的で4℃以下に冷却保存し、その後約37℃に戻して長期間培養し、各種試験に用いられている。
近年、肝細胞の入手が困難になってきていることから、得られた肝細胞を長期間保存したり、長距離、例えば国際間輸送する必要が生じてきた。そのためには、新鮮肝細胞を少なくとも2日以上にわたり各種酵素活性又は酵素誘導活性を失わずに保存することが必要になってきた。
しかし、従来の4℃以下の低温保存方法では、2日以上保存すると、通常30〜60%の酵素あるいは酵素誘導活性が失活してしまい、正確な測定ができなかった。
従って、本発明の目的は、肝細胞を、酵素活性や酵素誘導活性を失わせることなく長期間培養する方法を提供することにある。
発明の開示
そこで本発明者は、新鮮肝細胞の長期間培養条件について種々検討したところ、従来の低温(4℃)保存に代えて生理的条件である約37℃で保存しても肝細胞の酵素活性や酵素誘導活性はある程度保持されるが、全く意外にも15〜30℃の室温条件で1〜6日間保存した後、生理的条件に戻して培養すると、当該37℃保存よりもさらに高い酵素活性や酵素誘導活性が保持され、長期間安定であり、長距離輸送した後も薬物代謝酵素誘導試験等が正確に実施できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、新鮮肝細胞を培地中15〜30℃の温度に1〜6日間保持した後生理的条件で培養することを特徴とする肝細胞の長期間培養法を提供するものである。
発明を実施するための最良の形態
本発明方法に用いられる肝細胞は、摘出後継代培養を行っていない新鮮肝細胞であり、すなわち初代培養肝細胞である。肝細胞としては、哺乳類肝細胞、さらに霊長類肝細胞、特にヒト肝細胞が好ましい。
本発明においては、新鮮肝細胞を培地中で15〜30℃に1〜6日間保持することが必要である。15℃未満、例えば従来の保存温度である4℃では肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性が低下する。また、30℃を超える温度、例えば生理的条件である約37℃でも肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性は15〜30℃保存の場合よりも低くなる。好ましい保持温度は18〜27℃であり、より好ましくは20〜25℃である。
本発明に用いられる新鮮肝細胞の培地は、通常の動物細胞用の培地であればよいが、ランフォード(Lanford)培地、ウイリアムズE(WME)培地、Isom培地、Leibovitz L15培地、ポリエチレングリコール添加Leibovitz L15培地、及びこれらを組み合せた培地等が挙げられるが、少なくともランフォード培地を含む培地が特に好ましい。
新鮮肝細胞用の培地中の肝細胞の濃度は、0.5×106〜10×106cell/mL、特に1×106〜10×106cell/mLが好ましい。
15〜30℃に保持する期間は1〜6日間、特に2〜6日間が好ましい。
15〜30℃に1〜6日間保持した後、肝細胞は生理的条件で培養すればよい。生理的条件の培養としては、通常の培地中37±1℃の培養が好ましい。ここで培地としては、通常の動物細胞の培養に用いられる培地であればよいが、前記新鮮肝細胞の培地と同じものが好ましく、特に少なくともランフォード培地を含む培地が好ましい。
このような生理的条件の培養を継続すれば、肝細胞は1ヶ月以上もの長期間に渡り、酵素活性及び酵素誘導活性が失われず、各種酵素活性の測定、薬物代謝酵素誘導活性の測定を正確に行うことができる。ここで、測定できる酵素活性としては、α1−アンチトリプシン活性、グルタミン−S−トランスフェラーゼ(GST)、GOT、GPT、尿素合成能、アルブミン合成能等が挙げられる。また酵素誘導活性としては、CYPファミリー、例えばCYP1A1、CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2E6、CYP3A4等が挙げられる。
肝細胞、特にヒト肝細胞の入手は困難であり、肝細胞の摘出場所と各種試験場所とが離れている場合、特にそれらの場所が国際間の場合、肝細胞の輸送には通常2日間以上必要である。本発明方法は、このような長距離輸送後に試験を行う場合に特に有用である。
実施例
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
A.材料及び方法
(1)肝細胞の初代培養
ヒト肝臓は、4名の患者から摘出されたものを用いた。サルの肝臓は、若い雄ザルの肝臓を用いた。
ヒト肝細胞を公知の方法(Drug Metab.Dispos.18:595−606(1990)、Mol.Pharmacol.41:1047−1055(1992)、J.Pharmacol.Exp.Ther.269:384−392(1994))に従い、葉摘手術されたものを培養した。播種前の細胞の生存はトリパンブルー排除試験を用いて確認したところ、80〜90%であった。肝細胞は、コラーゲンI、(5μg/cm2)で被覆した組織培養フラスコ(25cm2)中のIsom培地に、コンフルエント(12.4×104個/cm2)になるように播種した。培地はProc.Nath.Acad.Sci.USA;81:6378−6382(1984)記載のようにHam F12及びウィリアムズEの混合物(1:1)を用いた。細胞播種後最初の4時間は細胞の付着を目的として5%仔牛血清を添加した。肝細胞播種4時間後に仔牛血清添加標準培地を除去し、ランフォード培地を添加した。このように培養1日目に培地を変換した後、肝細胞培養物を湿度が高く、5%CO2、37℃条件下に3又は4日間保持した。こうして肝細胞培養系を1度確立した時点でランフォード培地を吸引除去し、フラスコを5%CO2で平衡化した95%空気と、ランフォード培地(「Lnf」と略す)、5%ポリエチレングリコール添加Leibovitz L15(シグマ社)培地(「L15+5%PEG」と略す)、又はIsom培地(37℃)で満たし、氷冷条件又は室温条件に2、4又は6日間保持した。その後、肝細胞含有フラスコを長期間培養のために37℃でLnfにもどした。肝細胞の生存及び機能に及ぼす、培地、温度及び保存期間の影響について、各培地変換後24時間ごとに採取した細胞の種々の表現型、すなわち、尿素合成能(酵素/分光光学的分析による)、並びにα1−アンチトリプシン及びアルブミン合成能(ウェスタンブロットによる)を測定した。得られた結果は初期値及びコントロール群(試験期間中、Lnf中37℃に保持した群)と比較して示した。さらに、肝特異的表現型が維持されているか否かの最もよい指標であり、医薬品開発における薬物相互作用を予測する上で重要なチトクロームP450酵素の誘導に対する細胞の反応(リファンピシンによるCYP3A4の誘導)を検討した。
(2)培地組成
用いた培地の組成を表1、表2及び表3に示す。
(3)ライセートの調製
ライセートは、公知の方法で遠心分離により培養細胞から調製し保存した。蛋白濃度はビシンコニン酸法(ピエルス ケミカル社)で測定した。
(4)培養肝細胞の細胞外培地中の血清タンパクの定量化
細胞外培養培地(5〜20μL培地)中のアルブミン及びα1−アンチトリプシンの定量化は、ヒト蛋白に対する特異抗体を用いたウェスタンブロット法を用いて行った。培地サンプルを2個のフラスコから採取し、混合し、11000×gで5分間遠心分離し、分析まで−80℃で保存した。
(5)培養肝細胞中のCYPの定量化
Hepatology 22:1143−1153(1995)に従い、特異的ポリクローナル又はモノクローナル抗体を使用してライセートのイムノブロット法により定量化した。遺伝子発現したCYP2C9、CYP2C19又はCYP3A4(ジェンテスト社)を含むミクロソームを各ゲルのスタンダードとして使用した。
ライセートはニトロセルロース膜に転写する前にSDS10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付した。ブロットはアマシャム社のECL(エンハンスケミルミネセンス)を用いて展開した。CYPの相対量をアドブフォトショップLEプログラムでブロットのスキャニングし、NIHイメージ1.6/ppcプログラムを用いてイメージの定量分析して計算した。
(6)培養肝細胞の細胞外培地中の尿素合成能
尿素合成能はシグマ社の酵素/分光光学的アッセイキットにより測定した。
B.結果
(1)尿素合成能に対する保存温度条件の効果
サル肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中で2日間、0℃又は25℃で保存した後、37℃Lnf培地で培養した後(1日後、2日後、3日後、8日後及び11日後)のサル肝細胞の尿素合成能を図1に示す。図1から明らかなように、Lnf培地中、37℃で保存後培養したコントロール群に比べて、0℃保存後培養した群では、Lnf及びL−15+5%PEG培地いずれの培地を用いた場合も尿素合成能は低下していた。これに対し、25℃保存後培養した群ではコントロール群に比べLnf培地中でもL−15+5%PEG培地中でも尿素合成能は高く維持されていた。L−15+5%PEG培地に比べてLnf培地がより優れていた。
(2)α1−アンチトリプシン合成能及びCYP3A4誘導能
サル肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2日間(48時間)又は4日間(96時間)、保存した後、Lnf培地中37℃で培養した後のα1−アンチトリプシン合成能を図2及び図3に示す。図2及び図3は、最初から37℃で保存、培養した場合のデータとの相対値で示す。
図2及び図3から明らかなように、2日又は4日間25℃で保存後培養した場合には、最初から37℃で保存・培養した場合に比べて、培養期間8〜15日では、α1−アンチトリブシン合成能が高く維持されていた。
またサル肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2日間(48時間)、保存した後、Lnf培地中37℃で培養した後のCYP3A4誘導能を図4に示す。図4には最初から37℃で保存・培養した場合のデータの相対値も示す。
図4から明らかなように、25℃で2日間保存した後培養した場合には、最初から37℃で保存・培養した場合(1.8倍)に比べて、10〜14日培養後に強いCYP3A4誘導能(2.3倍、2.4倍)を有していた。
(3)尿素合成能に対する効果(ヒト肝細胞)
ヒト肝細胞を、Lnf又はIsom培地中25℃で2、4又は6日間保存した後Lnf培地中37℃で培養した後の尿素合成能を図5、6及び7に示す。
図5、6及び7から明らかなように、最初から37℃で保存・培養したコントロールに比べ、Lnf培地及びIsom培地中25℃で2、4又は6日間保存後培養した場合は、強い尿素合成能を有していた。
(4)アルブミン合成能及びα1−アンチトリプシン合成能(ヒト肝細胞)
ヒト肝細胞をLnf又はIsom培地中25℃で4日間保存した後Lnf培地中37℃で培養した後のアルブミン合成能及びα1−アンチトリプシン合成能を図8及び図9にそれぞれ示す。
図8及び図9から明からなように、最初から37℃で保存・培養したコントロールに比べ、4日間25℃で保存後培養した場合は、強いアルブミン合成能及びα1−アンチトリプシン合成能を有していた。
(5)CYP3A4誘導能(ヒト肝細胞)
ヒト肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2、4又は6日間保存した後、Lnf培地中37℃で培養した後のCYP3A4誘導能を図10に示す。
図10から明らかなように、最初から37℃で保存・培養したコントロールに比べ、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2、4又は6日間保存後培養した場合は、強いCYP3A4誘導能を有していた。
産業上の利用可能性
本発明方法によれば、肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性を失うことなく長期間培養できる。また、室温付近に1〜6日間保持できるので、肝細胞摘出後の長時間輸送する場合に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、各種条件にて48時間保存して培養した後のサル肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図2は、25℃48時間保存して培養した後のサル肝細胞のα1−アンチトリプシン合成能を示す図である。
図3は、25℃96時間保存して培養した後のサル肝細胞のα1−アンチトリプシン合成能を示す図である。
図4は、25℃48時間保存して培養した後のサルの肝細胞のCYP3A4誘導能を示す図である(RIFはリファンピシン暴露、UTは未暴露)。
図5は、25℃48時間保存して培養した後のヒト肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図6は、25℃96時間保存して培養した後のヒト肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図7は、25℃144時間保存して培養した後のヒト肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図8は、25℃96時間保存して培養した後のヒト肝細胞のアルブミン合成能を示す図である。
図9は、25℃96時間保存して培養した後のヒト肝細胞のα1−アンチトリプシン合成能を示す図である。
図10は、25℃48、96又は144時間保存して培養した後のヒト肝細胞のCYP3A4誘導能を示す図である(RIFはリファンピシン暴露、UTは未暴露)。
本発明は、新鮮肝細胞を各種酵素活性又は各種酵素誘導活性を失わずに長期間培養するための方法に関する。
背景技術
肝細胞は、アルブミンの他、チトクロームP450(CYP)ファミリーの各種薬物代謝酵素、α1−アンチトリプシン等の凝固線溶系酵素等を産生しているため、摘出された新鮮肝細胞の培養物は、これらの酵素活性測定用細胞として広く使用されている。
通常肝細胞は摘出後酵素の失活を防止する目的で4℃以下に冷却保存し、その後約37℃に戻して長期間培養し、各種試験に用いられている。
近年、肝細胞の入手が困難になってきていることから、得られた肝細胞を長期間保存したり、長距離、例えば国際間輸送する必要が生じてきた。そのためには、新鮮肝細胞を少なくとも2日以上にわたり各種酵素活性又は酵素誘導活性を失わずに保存することが必要になってきた。
しかし、従来の4℃以下の低温保存方法では、2日以上保存すると、通常30〜60%の酵素あるいは酵素誘導活性が失活してしまい、正確な測定ができなかった。
従って、本発明の目的は、肝細胞を、酵素活性や酵素誘導活性を失わせることなく長期間培養する方法を提供することにある。
発明の開示
そこで本発明者は、新鮮肝細胞の長期間培養条件について種々検討したところ、従来の低温(4℃)保存に代えて生理的条件である約37℃で保存しても肝細胞の酵素活性や酵素誘導活性はある程度保持されるが、全く意外にも15〜30℃の室温条件で1〜6日間保存した後、生理的条件に戻して培養すると、当該37℃保存よりもさらに高い酵素活性や酵素誘導活性が保持され、長期間安定であり、長距離輸送した後も薬物代謝酵素誘導試験等が正確に実施できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、新鮮肝細胞を培地中15〜30℃の温度に1〜6日間保持した後生理的条件で培養することを特徴とする肝細胞の長期間培養法を提供するものである。
発明を実施するための最良の形態
本発明方法に用いられる肝細胞は、摘出後継代培養を行っていない新鮮肝細胞であり、すなわち初代培養肝細胞である。肝細胞としては、哺乳類肝細胞、さらに霊長類肝細胞、特にヒト肝細胞が好ましい。
本発明においては、新鮮肝細胞を培地中で15〜30℃に1〜6日間保持することが必要である。15℃未満、例えば従来の保存温度である4℃では肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性が低下する。また、30℃を超える温度、例えば生理的条件である約37℃でも肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性は15〜30℃保存の場合よりも低くなる。好ましい保持温度は18〜27℃であり、より好ましくは20〜25℃である。
本発明に用いられる新鮮肝細胞の培地は、通常の動物細胞用の培地であればよいが、ランフォード(Lanford)培地、ウイリアムズE(WME)培地、Isom培地、Leibovitz L15培地、ポリエチレングリコール添加Leibovitz L15培地、及びこれらを組み合せた培地等が挙げられるが、少なくともランフォード培地を含む培地が特に好ましい。
新鮮肝細胞用の培地中の肝細胞の濃度は、0.5×106〜10×106cell/mL、特に1×106〜10×106cell/mLが好ましい。
15〜30℃に保持する期間は1〜6日間、特に2〜6日間が好ましい。
15〜30℃に1〜6日間保持した後、肝細胞は生理的条件で培養すればよい。生理的条件の培養としては、通常の培地中37±1℃の培養が好ましい。ここで培地としては、通常の動物細胞の培養に用いられる培地であればよいが、前記新鮮肝細胞の培地と同じものが好ましく、特に少なくともランフォード培地を含む培地が好ましい。
このような生理的条件の培養を継続すれば、肝細胞は1ヶ月以上もの長期間に渡り、酵素活性及び酵素誘導活性が失われず、各種酵素活性の測定、薬物代謝酵素誘導活性の測定を正確に行うことができる。ここで、測定できる酵素活性としては、α1−アンチトリプシン活性、グルタミン−S−トランスフェラーゼ(GST)、GOT、GPT、尿素合成能、アルブミン合成能等が挙げられる。また酵素誘導活性としては、CYPファミリー、例えばCYP1A1、CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2E6、CYP3A4等が挙げられる。
肝細胞、特にヒト肝細胞の入手は困難であり、肝細胞の摘出場所と各種試験場所とが離れている場合、特にそれらの場所が国際間の場合、肝細胞の輸送には通常2日間以上必要である。本発明方法は、このような長距離輸送後に試験を行う場合に特に有用である。
実施例
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
A.材料及び方法
(1)肝細胞の初代培養
ヒト肝臓は、4名の患者から摘出されたものを用いた。サルの肝臓は、若い雄ザルの肝臓を用いた。
ヒト肝細胞を公知の方法(Drug Metab.Dispos.18:595−606(1990)、Mol.Pharmacol.41:1047−1055(1992)、J.Pharmacol.Exp.Ther.269:384−392(1994))に従い、葉摘手術されたものを培養した。播種前の細胞の生存はトリパンブルー排除試験を用いて確認したところ、80〜90%であった。肝細胞は、コラーゲンI、(5μg/cm2)で被覆した組織培養フラスコ(25cm2)中のIsom培地に、コンフルエント(12.4×104個/cm2)になるように播種した。培地はProc.Nath.Acad.Sci.USA;81:6378−6382(1984)記載のようにHam F12及びウィリアムズEの混合物(1:1)を用いた。細胞播種後最初の4時間は細胞の付着を目的として5%仔牛血清を添加した。肝細胞播種4時間後に仔牛血清添加標準培地を除去し、ランフォード培地を添加した。このように培養1日目に培地を変換した後、肝細胞培養物を湿度が高く、5%CO2、37℃条件下に3又は4日間保持した。こうして肝細胞培養系を1度確立した時点でランフォード培地を吸引除去し、フラスコを5%CO2で平衡化した95%空気と、ランフォード培地(「Lnf」と略す)、5%ポリエチレングリコール添加Leibovitz L15(シグマ社)培地(「L15+5%PEG」と略す)、又はIsom培地(37℃)で満たし、氷冷条件又は室温条件に2、4又は6日間保持した。その後、肝細胞含有フラスコを長期間培養のために37℃でLnfにもどした。肝細胞の生存及び機能に及ぼす、培地、温度及び保存期間の影響について、各培地変換後24時間ごとに採取した細胞の種々の表現型、すなわち、尿素合成能(酵素/分光光学的分析による)、並びにα1−アンチトリプシン及びアルブミン合成能(ウェスタンブロットによる)を測定した。得られた結果は初期値及びコントロール群(試験期間中、Lnf中37℃に保持した群)と比較して示した。さらに、肝特異的表現型が維持されているか否かの最もよい指標であり、医薬品開発における薬物相互作用を予測する上で重要なチトクロームP450酵素の誘導に対する細胞の反応(リファンピシンによるCYP3A4の誘導)を検討した。
(2)培地組成
用いた培地の組成を表1、表2及び表3に示す。
(3)ライセートの調製
ライセートは、公知の方法で遠心分離により培養細胞から調製し保存した。蛋白濃度はビシンコニン酸法(ピエルス ケミカル社)で測定した。
(4)培養肝細胞の細胞外培地中の血清タンパクの定量化
細胞外培養培地(5〜20μL培地)中のアルブミン及びα1−アンチトリプシンの定量化は、ヒト蛋白に対する特異抗体を用いたウェスタンブロット法を用いて行った。培地サンプルを2個のフラスコから採取し、混合し、11000×gで5分間遠心分離し、分析まで−80℃で保存した。
(5)培養肝細胞中のCYPの定量化
Hepatology 22:1143−1153(1995)に従い、特異的ポリクローナル又はモノクローナル抗体を使用してライセートのイムノブロット法により定量化した。遺伝子発現したCYP2C9、CYP2C19又はCYP3A4(ジェンテスト社)を含むミクロソームを各ゲルのスタンダードとして使用した。
ライセートはニトロセルロース膜に転写する前にSDS10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付した。ブロットはアマシャム社のECL(エンハンスケミルミネセンス)を用いて展開した。CYPの相対量をアドブフォトショップLEプログラムでブロットのスキャニングし、NIHイメージ1.6/ppcプログラムを用いてイメージの定量分析して計算した。
(6)培養肝細胞の細胞外培地中の尿素合成能
尿素合成能はシグマ社の酵素/分光光学的アッセイキットにより測定した。
B.結果
(1)尿素合成能に対する保存温度条件の効果
サル肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中で2日間、0℃又は25℃で保存した後、37℃Lnf培地で培養した後(1日後、2日後、3日後、8日後及び11日後)のサル肝細胞の尿素合成能を図1に示す。図1から明らかなように、Lnf培地中、37℃で保存後培養したコントロール群に比べて、0℃保存後培養した群では、Lnf及びL−15+5%PEG培地いずれの培地を用いた場合も尿素合成能は低下していた。これに対し、25℃保存後培養した群ではコントロール群に比べLnf培地中でもL−15+5%PEG培地中でも尿素合成能は高く維持されていた。L−15+5%PEG培地に比べてLnf培地がより優れていた。
(2)α1−アンチトリプシン合成能及びCYP3A4誘導能
サル肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2日間(48時間)又は4日間(96時間)、保存した後、Lnf培地中37℃で培養した後のα1−アンチトリプシン合成能を図2及び図3に示す。図2及び図3は、最初から37℃で保存、培養した場合のデータとの相対値で示す。
図2及び図3から明らかなように、2日又は4日間25℃で保存後培養した場合には、最初から37℃で保存・培養した場合に比べて、培養期間8〜15日では、α1−アンチトリブシン合成能が高く維持されていた。
またサル肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2日間(48時間)、保存した後、Lnf培地中37℃で培養した後のCYP3A4誘導能を図4に示す。図4には最初から37℃で保存・培養した場合のデータの相対値も示す。
図4から明らかなように、25℃で2日間保存した後培養した場合には、最初から37℃で保存・培養した場合(1.8倍)に比べて、10〜14日培養後に強いCYP3A4誘導能(2.3倍、2.4倍)を有していた。
(3)尿素合成能に対する効果(ヒト肝細胞)
ヒト肝細胞を、Lnf又はIsom培地中25℃で2、4又は6日間保存した後Lnf培地中37℃で培養した後の尿素合成能を図5、6及び7に示す。
図5、6及び7から明らかなように、最初から37℃で保存・培養したコントロールに比べ、Lnf培地及びIsom培地中25℃で2、4又は6日間保存後培養した場合は、強い尿素合成能を有していた。
(4)アルブミン合成能及びα1−アンチトリプシン合成能(ヒト肝細胞)
ヒト肝細胞をLnf又はIsom培地中25℃で4日間保存した後Lnf培地中37℃で培養した後のアルブミン合成能及びα1−アンチトリプシン合成能を図8及び図9にそれぞれ示す。
図8及び図9から明からなように、最初から37℃で保存・培養したコントロールに比べ、4日間25℃で保存後培養した場合は、強いアルブミン合成能及びα1−アンチトリプシン合成能を有していた。
(5)CYP3A4誘導能(ヒト肝細胞)
ヒト肝細胞を、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2、4又は6日間保存した後、Lnf培地中37℃で培養した後のCYP3A4誘導能を図10に示す。
図10から明らかなように、最初から37℃で保存・培養したコントロールに比べ、Lnf又はL−15+5%PEG培地中25℃で2、4又は6日間保存後培養した場合は、強いCYP3A4誘導能を有していた。
産業上の利用可能性
本発明方法によれば、肝細胞の酵素活性及び酵素誘導活性を失うことなく長期間培養できる。また、室温付近に1〜6日間保持できるので、肝細胞摘出後の長時間輸送する場合に特に有用である。
【図面の簡単な説明】
図1は、各種条件にて48時間保存して培養した後のサル肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図2は、25℃48時間保存して培養した後のサル肝細胞のα1−アンチトリプシン合成能を示す図である。
図3は、25℃96時間保存して培養した後のサル肝細胞のα1−アンチトリプシン合成能を示す図である。
図4は、25℃48時間保存して培養した後のサルの肝細胞のCYP3A4誘導能を示す図である(RIFはリファンピシン暴露、UTは未暴露)。
図5は、25℃48時間保存して培養した後のヒト肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図6は、25℃96時間保存して培養した後のヒト肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図7は、25℃144時間保存して培養した後のヒト肝細胞の尿素合成能を示す図である。
図8は、25℃96時間保存して培養した後のヒト肝細胞のアルブミン合成能を示す図である。
図9は、25℃96時間保存して培養した後のヒト肝細胞のα1−アンチトリプシン合成能を示す図である。
図10は、25℃48、96又は144時間保存して培養した後のヒト肝細胞のCYP3A4誘導能を示す図である(RIFはリファンピシン暴露、UTは未暴露)。
Claims (3)
- 新鮮肝細胞を培地中15〜30℃の温度に1〜6日間保持した後生理的条件で培養することを特徴とする肝細胞の長期間培養法。
- 新鮮肝細胞の培地が、少なくともランフォード培地を含む培地である請求項1記載の肝細胞の長期間培養法。
- 生理的条件の培養が、37±1℃で、少なくともランフォード培地を含む培地中の培養である請求項1又は2記載の肝細胞の長期間培養法。
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