JPWO2003037067A1

JPWO2003037067A1 - A model using moss plants

Info

Publication number: JPWO2003037067A1
Application number: JP2003539426A
Authority: JP
Inventors: 武田　実; 実武田; 志村　光春; 光春志村
Original assignee: 志村　光春; 光春志村
Priority date: 2001-10-29
Filing date: 2002-10-28
Publication date: 2005-02-17
Also published as: WO2003037067A1

Abstract

本発明は、新たなコンセプトに基づいた、コケ植物を用いる造形物を提供することを目的とする発明である。本発明者は、この目的を、少なくとも、造形物の表面の全部または一部が、固化した状態の、粉砕紙および／または紙前駆物並びに土質細物を含有する組成物で構成され、かつ、この組成物で構成される造形物の表面において、コケ植物が露出している、コケ植物を用いた造形物を提供することにより、解決し得ることを見出し、本発明を完成した。An object of the present invention is to provide a shaped article using a moss plant based on a new concept. The inventor of the present invention is composed of a composition containing pulverized paper and / or a paper precursor and a soil fine material in which at least part or all of the surface of the shaped object is solidified, and The present invention has been completed by finding that it can be solved by providing a model using a moss plant in which the moss plant is exposed on the surface of the model composed of this composition.

Description

技術分野
本発明は、コケ植物を用いた造形物に関する発明である。
背景技術
従来、コケ植物には、ジメジメしているとか、暗い、といったイメージが強く、その利用分野も、庭園、盆栽等の一部の分野に限定されていた。
しかしながら、コケ植物には、「モスグリーン」という言葉にも現れているように、他の植物には見られない、独特の落ち着いた色合いを有するだけではなく、「その植物体を切り離して乾燥させても、水を与えることにより、多量の水を含んで膨潤した状態で、即座に生命活動を再開し、この乾燥と湿潤の過程を多数回繰り返すことも可能である」という、他の高等植物には認められない、驚くべき特性を有している。
このようなコケ植物の応用分野として、これを用いた造形物が想定され、本発明者も、以前、「コケ植物を用いた立体緑化造形物」についての特許出願を行っている（ＷＯ９８／０２０３１号公報）。
上記の「コケ植物を用いた立体緑化造形物」は、優れたコケ植物を用いた造形物についての発明であるが、このタイプの造形物は、造形物単位表面積当りのコケ植物の使用量が多く、高価になってしまう傾向がある。
また、造形物の分野でのコケ植物の活用範囲を、さらに多様化することも有意義である。
そこで、本発明が解決すべき課題は、新たなコンセプトに基づいた、コケ植物を用いる造形物を提供することにある。
発明の開示
本発明者は、この課題の解決に向けて、鋭意検討を行った。その結果、粉砕紙および／または紙前駆物並びに土質細物を含有する組成物を、コケ植物の固定手段として用い、かつ、コケ植物を露出させることにより、新たなコンセプトに基づいた、コケ植物を用いる造形物が提供され得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、少なくとも、造形物の表面の全部または一部が、固化した状態の、粉砕紙および／または紙前駆物並びに土質細物を含有する組成物で構成され、かつ、この組成物で構成される造形物の表面において、コケ植物が露出している、コケ植物を用いた造形物（以下、本造形物ともいう）を提供する発明である。
なお、本発明において、造形物とは、何らかの形状の物体を意味するものであり、その大きさ、形状が限定されるものではなく、移動の可否が問われるものでもない。すなわち、置物から、建築物や構造物に至るまで、本発明における造形物に含まれる。
（１）コケ植物
本造形物において使用されるコケ植物は、自然界に自生しているコケ植物をそのまま用いることも可能である。例えば、全長が２〜３ｍｍの発生初期の状態から、植物体長がある程度の長さ、具体的には、２〜３ｃｍ以上（上限は、そのコケ植物の植物体長の最大限までで特に限定されない）程度であっても用いることができる。これらのコケ植物は、栽培法により得たコケ植物であっても、また、いわゆる培養法〔例えば、「植物バイオテクノロジーＩＩ」，東京化学同人：現代化学・増刊２０の第３９頁「蘚苔類の培養」（小野著）等参照のこと〕を用いた「培養ゴケ」を用いることも可能であるが、通常は、栽培法で得たコケ植物を用いることが好ましい。
コケ植物は、用いるコケ植物の種類に応じた既に知られている方法で栽培することができる。
具体的には、例えば水掃けの良好なパレット上に砂等を敷いて、その上にコケ植物を植えて、そのコケ植物の種類に応じた温度条件及び日照条件で養生することにより、所望する種類のコケ植物を栽培することができる。
また、一旦パレットで育てたコケ植物や自然界に自生しているコケ植物を、より大規模に栽培するために、地上に蒔き、これを養生することも可能である。
この場合には、コケ植物の砂等の汚れを落し、これを効率的に地上に分散させることが好ましい。このような汚れが落ちて適度に分散したコケ植物を効率的に得るために、例えば、洗浄前のコケ植物を、水で一旦洗浄し、これに緩徐な遠心処理を施すことができる。一連のコケ植物の洗浄工程は、通常、家庭で行われる洗濯の、洗い→すすぎ（洗浄工程）→脱水（緩徐な遠心工程）という通常の工程に準じて行うことができる。
緩徐な遠心処理は、コケ植物が、ほぼ脱水された状態になった時点で終了することが好ましい。この具体的な遠心処理の回転数は、家庭用の洗濯用の脱水機程度、具体的には、５００〜１５００回転／分程度で、３分程度行うことが好ましいが、これに限定されるものではない。このようにして得られた、洗浄済みのコケ植物は、通常の篩落し方法により、地上に均等に分散させて蒔くことが可能である。この篩落し方法は、人力による篩落しでも、バイブレーター等の機械力による篩落しであってもよい。
特に、広い面積にコケ植物を蒔く場合には、例えば、トラクター等の移動可能な装置に篩落とし機能を設けて、このトラクター等を自走させつつ、コケ植物を篩落して、所望する領域において、均等に、かつ、効率良くコケ植物を蒔くことができる。
本発明に用い得るコケ植物の種類は特に限定されない。
例えば、Ａｔｒｉｃｈｕｍｕｎｄｕｌａｔｕｍ（Ｈｅｄｗ．）Ｐ．Ｂｅａｕｖ（Ｎａｍｉｇａｔａ−Ｔａｃｈｉｇｏｋｅ）等のＡｔｒｉｃｈｕｍＰ．Ｂｅａｕｖ．（Ｔａｃｈｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｐｏｇｏｎａｔｕｍｉｎｆｌｅｘｕｍ（Ｌｉｎｄｂ．）Ｌａｃ．（Ｋｏ−ｓｕｇｉｇｏｋｅ）等のＰｏｇｏｎａｔｕｍＰ．Ｂｅａｕｖ（Ｎｉｗａ−ｓｕｇｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｐｏｌｙｔｒｉｃｈａｓｔｒｕｍｆｏｒｍｏｓｕｍ（Ｈｅｄｗ．）Ｇ．Ｌ．Ｓｍｉｔｈ等のＰｏｌｙｔｒｉｃｈａｓｔｒｕｍＧ．Ｌ．Ｓｍｉｔｈ（Ｍｉｙａｍａ−ｓｕｇｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＰｏｌｙｔｒｉｃｈｕｍｃｏｍｍｕｎｅＨｅｄｗ．（Ｕｍａ−ｓｕｇｉｇｏｋｅ）等のＰｏｌｙｔｒｉｃｈｕｍＨｅｄｗ．（Ｓｕｇｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｃｅｒａｔｏｄｏｎｐｕｒｐｕｒｅｕｓ（Ｈｅｄｗ．）Ｂｉｒｄ．（Ｙａｎｏｕｅｎｏ−ａｋａｇｏｋｅ）等のＣｅｒａｔｏｄｏｎＢｉｒｄ．（Ｙａｎｏｕｅｎｏａｋａ−ｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＤｉｃｒａｎｕｍｊａｐｏｎｉｃｕｍＭｉｔｔ．（Ｓｈｉｐｐｏｇｏｋｅ）、ＤｉｃｒａｎｕｍｎｉｐｐｏｎｅｎｓｅＢｅｓｃｈ（Ｏ−ｓｈｉｐｐｏｇｏｋｅ）、ＤｉｃｒａｎｕｍｓｃｏｐａｒｉｕｍＨｅｄｗ．（Ｋａｍｏｊｉｇｏｋｅ）、ＤｉｃｒａｎｕｍｐｏｌｙｓｅｔｕｍＳｗ．（Ｎａｍｉ−ｓｈｉｐｐｏｇｋｅ）等のＤｉｃｒａｎｕｍＨｅｄｗ．（Ｓｈｉｐｐｏｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＬｅｕｃｏｂｒｙｕｍｓｃａｂｒｕｍＬａｃ．（Ｏ−ｓｈｉｒａｇａｇｏｋｅ）、Ｌｅｕｃｏｂｒｙｕｍｊｕｎｉｐｅｒｏｉｄｅｕｍ（Ｂｒｉｄ．）Ｃ．Ｍｕｌｌ．（Ｈｏｓｏｂａ−ｏｋｉｎａｇｏｋｅ）等のＬｅｕｃｏｂｒｙｕｍＨａｍｐｅ（Ｓｈｉｒａｇａｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＢｒｙｕｍａｒｇｅｎｔｅｕｍＨｅｄｗ．（Ｇｉｎｇｏｋｅ）等のＢｒｙｕｍＨｅｄｗ．（Ｈａｒｉｇａｎｅｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｒｈｏｄｏｂｒｙｕｍｇｉｇａｎｔｅｕｍ（ｓｃｈｗａｅｇｒ．）Ｐａｒ．（Ｏ−ｋａｓａｇｏｋｅ）等のＲｈｏｄｏｂｒｙｕｍ（Ｓｃｈｉｍｐ．）Ｈａｍｐｅ（Ｋａｓａｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）、Ｐｌａｇｉｏｍｎｉｕｍａｃｕｔｕｍ（Ｌｉｎｄｂ．）Ｔ．Ｋｏｐ．（Ｋｏｔｓｕｂｏｇｏｋｅ）等のＰｌａｇｉｏｍｎｉｕｍＴ．Ｋｏｐ．（Ｔｓｕｒｕ−ｃｈｏｃｈｉｎｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｔｒａｃｈｙｃｙｓｔｉｓｍｉｃｒｏｐｈｙｌｌａ（ＤｏｚｙｅｔＭｏｌｋ．）Ｌｉｎｄｂ．（Ｋｏｂａｎｏ−ｃｈｏｃｈｉｎｇｏｋｅ）等のＴｒａｃｈｙｃｙｓｔｉｓＬｉｎｄｂ．（Ｋｏｂａｎｏ−ｃｈｏｃｈｉｎｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｐｙｒｒｈｏｂｒｙｕｍｄｏｚｙａｎｕｍ（Ｌａｃ．）Ｍａｎｕｅｌ（Ｈｉｎｏｋｉｇｏｋｅ）等のＰｙｒｒｈｏｂｒｙｕｍＭｉｔｔ．（Ｈｉｎｏｋｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＢａｒｔｒａｍｉａｐｏｍｉｆｏｒｍｉｓＨｅｄｗ．（Ｏ−ｔａｍａｇｏｋｅ）等のＢａｒｔｒａｍｉａＨｅｄｗ．（ｔａｍａｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；Ｃｌｉｍａｃｉｕｍｄｅｎｄｒｏｉｄｅｓ（Ｈｅｄｗ．）Ｗｅｂ．ｅｔＭｏｈｒ（Ｆｕｒｏｓｏ）、ＣｌｉｍａｃｉｕｍｊａｐｏｎｉｃｉｕｍＬｉｎｄｂ．（Ｋｏｙａｎｏ−ｍａｎｎｅｎｇｕｓａ）等のＣｌｉｍａｃｉｕｍＷｅｂ．ｅｔＭｏｈｒ（Ｋｏｙａｎｏ−ｍａｎｎｅｎｇｕｓａ−ｚｏｋｕ）；Ｒａｃｏｍｉｔｒｉｕｍｅｒｉｃｏｉｄｅｓ（Ｗｅｂ．ｅｔＢｒｉｄ）Ｂｒｉｄ（Ｈａｉ−ｓｕｎａｇｏｋｅ）、ＲａｃｏｍｉｔｒｉｕｍｊａｐｏｎｉｃｉｕｍＤｏｚｙｅｔＭｏｌｋ．（Ｅｚｏ−ｓｕｎａｇｏｋｅ）、Ｒａｃｏｍｉｔｒｉｕｍｃａｎｅｓｃｅｎｓ（Ｈｅｄｗ．）Ｂｒｉｄ．ｓｓｐ．ｌａｔｉｆｏｌｉｕｍ（Ｓｕｎａｇｏｋｅ）、ＲａｃｏｍｉｔｒｉｕｍｂａｒｂｕｌｏｉｄｅｓＣａｒｄ．（Ｋｏｂａｎｏｓｕｎａｇｏｋｅ）等のＲａｃｏｍｉｔｒｉｕｍＢｒｉｄ．（Ｓｈｉｍｏｆｕｒｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＨｙｐｎｕｍｐｌｕｍａｅｆｏｒｍｅＷｉｌｓ．（Ｈａｉｇｏｋｅ）等のＨｙｐｎｕｍＨｅｄｗ．，ｎｏｍ．ｃｏｎｓ．（Ｈａｉｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）；ＴｈｕｉｄｉｕｍＫａｎｅｄａｅＳａｋ．（Ｔｏｙａｍａ−ｓｈｉｎｏｂｕｇｏｋｅ）等のＴｈｕｉｄｉｕｍＢｒｕｃｈｅｔＳｃｈｉｍｐ．ｉｎＢ．Ｓ．Ｇ．（Ｓｈｉｎｏｂｕｇｏｋｅ−ｚｏｋｕ）等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
これらのコケ植物は、単独種類のコケ植物を用いることは勿論のこと、２種以上を組み合わせて用いることも可能である。
また、本造形物においては、意図的に性質の異なるコケ植物同士、例えば、日光を好むコケ植物と日陰を好むコケ植物を組み合わせて用いることにより、本造形物を使用する場所の具体的な環境に応じ、コケ植物同士で競合遷移を起こさせることも可能である。
本発明において、コケ植物は、全植物体をそのまま用いることも可能であり、細断された形態（好適には、０．５〜２ｍｍ長程度）で用いることも可能である。コケ植物においては、一般的に、植物体を細断することにより、再生能力を向上させることができる。コケ植物を細断する手段は、特に限定されず、例えば、乾燥させたコケ植物を、回転刃等で対象物を粉砕可能な粉砕機で粉砕することにより、所望の粉砕処理を行うことができる。また、特に、コケ植物の成長芽は、再生力が強いので、これを選択的に本発明において、コケ植物として用いることが好適である。成長芽の選択的取得は、特に、スナゴケ類等の頂蘚類においては、自生しているコケ植物の植物体頂部（成長芽が位置する）を、バリカン状のハサミ等により容易に行うことができる（スナゴケ類においては、植物体頂部をほうき等で掃くことによっても成長芽を選択的に得ることができる）。なお、コケ植物は、一旦再生芽を除去しても、早期に再生するので、この再生芽の取得作業は、同一のコケ植物において、何度も行うことができる。
（２）コケ植物固定用組成物
本造形物において、コケ植物を固定するために用いる組成物は、上記のように、粉砕紙および／または紙前駆物並びに土質細物を含有する組成物（以下、固定用組成物ともいう）として、提供される。
コケ植物は、固定用組成物によって、本造形物において固定される。この固定は、本造形物における、水を含有する状態の固定用組成物（以下、固定用前駆組成物ともいう）に、コケ植物を植えつけて、固定用前駆組成物を乾燥させることで、行うことも可能である。しかしながら、製造工程の効率性を鑑みると、固定用前駆組成物に、コケ植物を含有させて、このコケ植物が含有した状態の固定用前駆組成物を、本造形物の表面において用いるのが好適である。
固定用組成物（粉砕紙及び／又は紙前駆物並びに土質細物を含有する組成物）における粉砕紙とは、文字通り、粉砕した紙であり、紙の種類は、特に限定されない。例えば、新聞紙、衛生用紙、雑誌類、チラシ、コピー用紙等を、紙として使用することが可能であり、また、ケナフ紙（ケナフの植物繊維により普通紙の製造工程に準じて製造され得る紙）を紙として用いることもできる。粉砕とは、基となる紙の一部または全部が紙繊維単位まで細かくなっている状態をいう。粉砕手段は、特に限定されないが、後述する前駆組成物を調製する際に、水中で、剪断刃による剪断、やすり刃による削り出し、さらには、手もみ等により、所望する粉砕紙を調製することができる。
紙前駆物とは、パルプから精製した、紙の直接的な原料となる水を含んだ植物繊維である。
土質細物とは、「土に近似した形態の細かいもの」という意味であり、具体的には、土、砂利、砂、陶器粉、ガラス粉、珪藻土、灰類、軽量骨材、粘土、ピートモス等を挙げることができる。土質細物は、１種であっても、２種以上であってもよく、必要に応じて、種類や配合を適宜選択することができる。この土質細物として、根張り固定物の製造工程において生ずる残土を用いることも可能であり、根張り固定物と本固定物の製造をリンクさせることにより、自然回帰素材を製造するリサクリングシステムを構築することが可能である。
なお、固定用組成物においては、土質細物以外の細物を、その本来の目的を損なわない限り、必要に応じて含有させることも可能である。具体的には、例えば、植物繊維（例えば、根張り面を形成した根部等）、わら、生ゴミ粉砕物、炭片、鉱石類、植物の種子等を含有させることができる。殊に、植物繊維は、これらの組成物を強化する上で、含有させることが有益である場合が認められる。
また、固定用組成物においては、土質細物として粘土を含有させることが、これらの組成物自体の、強度と塑性を向上させることが可能であるという点において好ましい〔粘土と粉砕紙等を共存させることにより、相乗的に強度と塑性を向上させることが可能である（これについては後述する）〕。なお、本発明において、粘土とは、土粒子の平均粒径が、０．０７４ｍｍ以下の土質細物であり、一般的に、シルト、粘土ないしコロイドと呼ばれている土質細物を意味するものとする。
なお、固定用組成物において、粉砕紙等および土質細物以外の含有物、例えば、粘結剤、増粘剤等の粘結強化剤を含有させることも可能である。しかしながら、これらの粘結強化剤（特に、化学合成品）の添加をしなくても、本造形物の元来の形状を経時的に維持可能である故に、地球環境や人間の健康に対して優しいという意義があるものであり、可能な限り、これらの粘結強化剤は含有させないことが好適である。かかる意味で、固定用組成物には、粘結強化剤が含有されていないことが好適である〔ここで、実質的とは、例えば、紙の中に含まれている微量成分（例えば、新聞紙等の印刷紙のインキ成分等）や水分が含有され得ることを示すものである〕。
固定用組成物は、固定用前駆組成物を経て形成される。すなわち、まず、粉砕紙等、土質細物および水（好適には、コケ植物も含む）を含有する、固定用前駆組成物を調製して、これを、本造形物の製造工程において使用して、乾燥して、固定用組成物とする。
固定用組成物における、粉砕紙等および土質細物の比率は、特に限定されないが、概ね、質量比で、粉砕紙等：土質細物＝１：２〜１：４程度が好ましい。粉砕紙等の比率が多くなりすぎると、固定用組成物自体が脆くなり、色合いにおいても、紙の色が全面に出てしまい、色彩意匠的にも適切性を欠く場合がある。また、土質細物の比率が多くなり過ぎると、固定用組成物における固着性が低下し、乾燥しても安定して定形化することが困難となるばかりか、組成物の単位体積当りのコストが上昇する傾向が強くなる。
なお、固定用組成物において用いる土質細物として、粘土を含有させることが好適である。かかる粘土の含有量は、質量比で、粘土：粘土以外の土質細物＝１：８〜１：２程度が好ましい。
また、固定用前駆組成物における粉砕紙等および土質細物と、水の比率は、特に限定されず、自由に選択し得るが、一般的には、前駆組成物全量に対して８〜３０質量％、好適には、同１５〜２５質量％程度が好ましい。水の含有量が少なすぎると、粉砕紙を用いる場合の紙の粉砕作業が難しくなり、粉砕紙と土質細物との十分な混練も困難となる。水の含有量が多過ぎると、前駆組成物の重量が重くなりすぎ、両組成物の調製作業に過度の負担を与えるばかりか、水資源の浪費となってしまう。ただし、本造形物において、固定用組成物を薄く付着等して用いる場合には、水の量を相対的に増量することが好適である場合も認められる。なお、粉砕紙の代わりに紙前駆物を用いる場合は、水を含んだ状態の紙前駆物が、結果として上記の水含有量であることが好適である。
上述したように、固定用前駆組成物に、コケ植物を含有させることによって、本造形物を効率的に行うことができる。
本造形物においては、コケ植物をその表面上に露出させることが必要であるが、後述する露出工程を行わない場合（事後的に、コケ植物を造形物上の固定用前駆組成物に移植する場合を除く）には、十分にコケ植物を、固定用前駆組成物中に含有させることが必要である。具体的には、コケ植物を、固定用組成物の２倍量〜１５倍量（質量比）程度となるように含有させることが好適である。コケ植物の含有量が、固定用組成物の２倍量未満であると、コケ植物以外の要素（紙繊維及び土質細物）が、本組成物の上面を覆ってしまい、これがコケ植物の生育の障害となってしまう。また、同コケ植物の含有量が１５倍量を超えると、固定用組成物におけるコケ植物の固定力が弱くなり過ぎる傾向が認められる。
コケ植物の露出工程を行う場合には、固定用前駆組成物中に含有させるコケ植物は、固定用組成物の２倍量（質量比）未満、好適には、０．１〜１倍量とすることがが好適である。
（３）コケ植物の露出工程
コケ植物は、定着部分からの栄養供給からは独立して、光合成により供給されるエネルギーのみで生育することが可能な植物である。しかしながら、逆の観点からは、本造形物において、外界に向けて露出していなければ、光合成を行うことができず、本造形物において生育することは困難となる。また、本造形物において、コケ植物の色合いを出すことも困難になる。
よって、コケ植物を固定用前駆組成物に含有させて、これをそのまま造形物の表面部分に用いても、コケ植物が外界に向けて露出することがない、または、稀である場合には、コケ植物を外界に向けて露出させる露出工程（以下、露出工程ともいう）を行うことが必要となる。
露出工程としては、▲１▼電動のやすり付き工具等で、造形物におけるコケ植物を含有する固定用組成物の表面を、薄く削り出し処理をすることや、より好適な態様として、▲２▼造形物における固定用前駆組成物の水分が失われる前に、固定用前駆組成物の表面を、水流と接触させること、▲３▼群落状に起立配置した、露出させることを予定するコケ植物に、固定用前駆組成物を上層し、その上から、この組成物を、群落上に起立配置されたコケ植物の下部に向けて、コケ植物の上部が起立して露出した状態となるように移動させること、等を挙げることができる。
露出手段▲２▼▲３▼は、効率的にコケ植物の露出を行うことが可能であること、および、露出工程において、削り出しのような埃が発生しないという点において、極めて有利である。
水流を用いた露出工程▲２▼は、固定用前駆組成物が、コケ植物を含有していることにより、はじめて可能となる。すなわち、この露出手段▲２▼を行う際には、水流を接触させる前駆組成物には水分が含まれている、固化前の状態であるから、通常であれば、水流によって組成物は崩れてしまうはずである。しかしながら、成型された組成物の水流を接触させる面の表面の付近に存在するコケ植物が、水流をトラップすることにより、組成物が崩れてしまうことを防御する。このために、ごく表面の前駆組成物の土質細物や粉砕紙等のみが水流との接触によって洗い流され、その結果、所望するコケ植物の露出状態を非常に簡便に実現することができる。なお、この水流の強さの程度は、通常の家庭用の上水道から連結したノズル付きホースで実現される程度の水流で十分である。また、複数の造形用組成物を、電気洗濯機のような、水流発生機構が設けられている水槽に入れ、この水槽において水流を発生させることにより、水流と造形物同士の接触による摩擦力により、造形物の固定用前駆組成物における露出工程を行うことができる。なお、この水槽における処理は、通常の家庭用の洗濯機程度の水流中で、２〜１０分間程度、造形物同士を接触させることで行うことができる。
露出工程▲２▼は、例えば、造形物表面における、コケ植物を含有する固定用前駆組成物が固化する前に、この表面に水流を接触させて、造形物表面近傍のコケ植物を覆っている固化素材を除去することにより、これらのコケ植物を造形物表面に露出させる工程、のように表現され得る工程である。
露出工程▲３▼は、コケ植物を、本造形物の表面に、最も明瞭に露出させることができる工程である。すなわち、上記の露出工程▲１▼▲２▼は、主に、コケ植物の側面の一部を露出させることを可能とする工程であるのに対して、この露出工程▲３▼は、コケ植物の群落の起立配置（コケ植物の植物体の頂部を上側に向けることを意味するが、必ずしも直立状態を意味せず、コケ植物の植物体の頂部が、斜め上向き方向になって配置されている状態も、この起立配置に含まれる）したコケ植物の植物体の頂部近傍を、全て、本造形物表面において露出させることが可能である。この露出工程▲３▼により、コケ植物が露出された本造形物においては、あたかも、他の方法により露出を行った本造形物のコケ植物を養生して、再生芽の芽出しが認められているような、際立ったモスグリーンを、本造形物の製造当初から付与することができる。なお、この露出工程▲３▼において、固定用前駆組成物を、群落配置されたコケ植物の下部方向に移動させる手段は特に限定されず、水流や風圧を用いることが可能であるが、水流を用いることが好適である。この水流は、露出工程▲２▼と同様に、通常の家庭用の上水道から連結したノズル付きホースで実現される程度の水流で十分である。
本造形物において、上記の露出工程▲１▼または▲２▼を行った場合と、露出工程▲３▼を行った場合とは、特に、製品製造直後のコケ植物の状態が異なるために、外観も異なった趣を有している。よって、例えば、製品の一部に対して、コケ植物の植物体の頂部近傍を露出させる、露出工程▲３▼を施した部分と、コケ植物の植物体の側面の一部を露出させることを可能とする、露出工程▲１▼▲２▼を施した部分を、単一の本造形物において設けることにより、一層多彩な製品を製造することが可能となる。
（４）本造形物の態様と製造方法
▲１▼器物を用いないで、本造形物が構成される場合
この態様は、本造形物における、最も単純な態様である、この態様の本造形物は、固定用前駆組成物を所望する形状に成型して（例えば、固定用前駆組成物を、型に流し込み、好適には、圧縮力をかけた後、型を取外すととにより成型することができる。また、掌で、好適には圧縮力をかけて、所望の形状に成型することもできる）、上記の露出工程を施して、これを乾燥することにより製造することができる。
この態様の本造形物は、造形物の形状が単純であることが好適である。特に、本造形物が球形である場合には好適である。
ｉ）この態様の本造形物は、造形物を構成する固定用組成物全体にコケ植物が含有されている態様をとることが可能である。
この態様では、固定用前駆組成物にコケ植物を含有させて、これを、上記のような方法により成型して、露出工程を行い、乾燥することにより、所望の本造形物を製造することができる。この態様の場合は、製造方法は、最も単純であるが、本造形物の単位体積当りのコケ植物の含有量が多くなり、原材料費が高くなる傾向があるので、本造形物は、小型（球形であれば、半径３ｃｍ以内の大きさ）に設計されていることが好適である。
ｉｉ）この態様の本造形物は、造形物を構成する固定用組成物の一部のみにコケ植物が含有されている態様をとることが可能である。
この場合の最も典型的な態様の一つとして、本造形物の内部に、コケ植物が含有されていない固定用組成物を配置し、その外側に、コケ植物が含有されている固定用組成物を、付着固定する態様を挙げることができる。
この態様では、まず、固定用前駆組成物を、所望の形状に成型して、これに、コケ植物を含有する固定用前駆組成物を付着・固定して、露出工程を行い、乾燥することにより、所望の本造形物を製造することができる。この態様は、内部の成型した固定用組成物を、後述する器物として用いる態様の一つともいえる。内部の成型した固定用組成物は、湿潤した状態でも、乾燥した状態でもよい。ただし、本造形物の製造効率を鑑みると、この内部の成型した固定用組成物は、別個に乾燥させてから、次の、コケ植物を含有する固定用前駆組成物の付着・固定の工程を行うことが好適である。
なお、所望の形状に成型した、固定用前駆組成物（コケ植物を含有しない）の表面に、事後的に、コケ植物を移植（ピンセット等で行うことができる）することにより、本造形物を製造することもできる。
▲２▼器物を用いて、本造形物が構成される場合
この態様は、器物の表面の全部または一部において、固定用組成物が、固化した状態で付着固定されている本造形物を提供する態様である。
器物とは、一定の形状を有する物体であって、その素材（陶器、粘土、金属、プラスチック、発泡スチロール、木、紙、コンクリート等、さらに、上記のような、一定形状の固定用組成物である場合もある）、大きさ（掌にのるほどの大きさから、建築物程度の大きさまで想定される）、形状が限定されるものではない。この態様の本造形物は、器物の表面の全部又は一部に、本固定用前駆組成物を付着・固定して、露出工程を行い、乾燥することによって、所望する本造形物を製造することができる。
（５）本造形物製造用キット
本造形物製造用キットは、下記の（Ａ）と（Ｂ）を要素として含む、本造形物を製造するための、造形物製造用キットである。
（Ａ）固定用組成物
（Ｂ）器物
本造形物製造用キットは、例えば、本造形物を家庭や学校で手軽に製造する場合に有用なキットである。
すなわち、特定または不特定の形状の器物と固定用組成物をキットとすることにより、本造形物の製造を手軽に行うことができる。
例えば、本造形物製造用キットの使用者は、使用に際して、キットの構成要素である固定用組成物に水を添加して、固定用前駆組成物として、これにコケ植物を加える。次いで、器物に、コケ植物が含有されている固定用前駆組成物を付着・固定して、露出工程を行った後、乾燥させることにより、手軽に本造形物を製造することができる。
なお、本製造用キットには、上記（Ａ）（Ｂ）以外の要素、例えば、コケ植物を含んでもよい。また、（Ａ）の固定用組成物に代えて、コケ植物が含有されていることもある固定用前駆組成物を本製造用キットの構成要素とすることもできる。
発明を実施するための最良の形態
第１Ａ図〜第１Ｄ図は、固定用組成物を器物として用いる、本造形物の一態様を、その製造工程と共に示した図面である。
第１Ａ図は、固定用前駆組成物１１を、掌１１１を用いて球状に成型していることを示す図面である。例えば、この球状の成型の仕上げを、球形の型とり孔が設けられている型を用いて行うことも可能である。次いで、好適には、球形に成型された固定用前駆組成物１１を乾燥させて、固定用組成物からなる、球形の器物１２を得ることができる。
第１Ｂ図は、球形の器物１２の外側に、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３をまぶして、これを掌１１１で付着させて（▲１▼）、器物１２のまわりに、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３が固定されている中間製造物１４（▲２▼：断面図）を得る段階を示した図面である。中間製造物１４の、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３は、半乾きの状態である。
第１Ｃ図は、中間製造物１４に対して、露出工程▲２▼を行っていることを示している。すなわち、掌１１１の上に、中間製造物１４を載せ、シャワーノズル１５から、水流１５１を噴水して、この水流１５１と中間製造物１４の表面を接触させることにより、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３の、コケ植物１３１を除外した固定用前駆組成物の表面部分のみが洗い流され、コケ植物１３１は、中間製造物１４の表面上に露出する。前述したように、この現象は、コケ植物１３１が、水流をトラップすることにより、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３が過度に削り取られることを防ぐことにより認められる現象である。この露出工程▲２▼によって、中間製造物１４の表面に、コケ植物１３１を露出させることができる。
このようにして、表面にコケ植物１３１を露出させた中間製造物１４’を乾燥させることにより、本造形物１０を得ることができる〔第１Ｄ図〕。なお、中間製造物１４’の乾燥後、さらに、露出工程▲１▼を行うことにより、本造形物１０の表面の仕上がり状態を向上させることもできる。
なお、固定用組成物からなる器物１２に代えて、例えば、コンクリート、陶器、プラスチック、粘土、発泡スチロール、ポーラスコンクリート等で構成される球状の器物１２１として、上記の本造形物１０に準じた形状の本造形物１０１を製造することができる〔第２Ａ図：断面図〕。多くの場合（器物が器物１２である場合も含まれる）、球状の器物１２１の表面に、凹凸を設ける（例えば、孔を空ける、模様を付ける、釘やピンを頭が表面に出た状態に差し込む等）ことにより、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３の、のりを良くすることができる。
また、器物の形状は、特に限定されず、例えば、第２Ｂ図に示すように、瓦１２２を器物として、これに、コケ植物１３１を含有する固定用前駆組成物１３を付着させて、上記と同様の工程により、コケ植物１３１が表面に露出した瓦１０２を製造することも可能である。また、例えば、器物を、サボテン様の造形物として、これに上記と同様の工程を施すことにより、サボテン様の形状の本造形物１０３を製造することも可能である。
第３図は、様々な形状の器物を用いて製造した本造形物を屋外に放置して、コケ植物の養生を行った場合の様子を示した写真である。様々な形状の本造形物を製造することが可能であり、かつ、コケ植物を養生することにより、コケ植物の再生が行われ、本造形物の表面に、コケ植物を繁茂させ得ることができることが明らかとなった。
第４Ａ図〜第４Ｃ図は、露出工程▲３▼を用いて製造する、本造形物の一実施態様を示している。まず、栽培等して群落状になっているコケ植物２１の砂部２１１を除去して、コケ植物２１の上部に、固定用前駆組成物２２１をまぶして、さらに、下部にも、固定用前駆組成物２２２を付着させる〔第４Ａ図〕。次いで、シャワーノズル２３から、水流２３１を噴出させて、この水流２３１を、コケ植物２１の上側からかけて、水流により、固定用前駆組成物２２１を、コケ植物２１の植物体の中間丈付近まで移動させる〔第４Ｂ図〕。次いで、コケ植物２１を裏返して、再び、コケ植物２１の下部に、固定用前駆組成物２２２’をかけて、好適には、下部から、上記と同様のシャワーノズル２３からの水流により、固定用前駆組成物２２２と２２２’を、コケ植物２１の下部に馴らす。次いで、コケ植物２１を、上下方向から圧縮して、コケ植物２１における固定用前駆用組成物の定着を行い、コケ植物部２１０を調製する。次いで、器物２４に、コケ植物部２１０の下部（コケ植物２１の下部側）を接触させて押しつけて、器物３４と、コケ植物部２１０を一体化し、好適には、さらに、上記と同様のシャワーノズル２３からの水流により、コケ植物２１の先端部近傍に付着した固定用前駆組成物３２１を洗い流す〔第４Ｃ図〕。これを乾燥させることにより、コケ植物２１が、表面に露出した、本造形物２０が製造される。
本造形物は、上述のように、例えば、器物の形状や大きさや、固定用組成物によりコケ植物を固定する部分を変更することにより、様々なデザインの造形物とすることが可能である。また、本造形物と、他の要素を組み合わせることにより、さらに多彩なデザインの造形物とすることも可能である。
例えば、球状の本造形物に連結用の金具を設けて、この連結用金具を介して、複数の本造形物を数珠状に連結した造形物を製造することも可能である〔第５Ａ図：連結用金具３１，３１’と連結用金具３２を引っ掛けて、本造形物３０１と３０２を連結している、連結用金具は、第５Ｂ図の断面図のように、本造形物３０３の内部に貫通口３０３１を設けて、これに、棒状の連結用金具３０３２を貫通させてワッシャ３０３３等により係止することにより設けてもよい〕。また、台座３３１に貫通棒３３２〜３３６を付設して、かかる貫通棒の先端に、様々な形状の本造形物３４１〜３４５（これらの本造形物は、中の器物の形状を変えて、上記の工程を経ることにより製造することができる）をさし込み固定して、オブジェ３５０を製造することもできる〔第５Ｃ図〕。
また、器物を、器物として、本造形物を製造することも可能である。
第６図は、コンクリート構造物を器物として、その法面に、固定用組成物を付着固定等を行うことにより、コンクリート法面上に、コケ植物が露出して固定されている、本造形物を製造する工程を示している。
第６図において、凹凸が設けられたコンクリート構造物５０の表面（コンクリート構造物５０のコンクリートが生乾きのうちに設けることが好適であるが、コンクリート固化後にドリル等で設けることもできる）に、好適には清掃後に、例えば、ヘラ５１１を用いて、コケ植物を含有する固定用前駆組成物５１を塗り付け（重ね塗りが好適である）後、塗り付け面の上面を圧する。固定用前駆組成物５１が乾燥する前に、水流５２１をシャワーノズル５２から噴出させ、これにより、塗り付け面表面近傍の固定用前駆組成物５１を洗い流し、コケ植物を露出させる（露出工程▲２▼）。好適には、再度、ヘラ５１１で、塗り付け面を押しつけて、このまま乾燥させることにより、法面が、固定用組成物で固定されたコケ植物が露出しているコンクリート構造物５０が提供される。なお、固定用前駆組成物５１が固化する前に水濡れすると、この組成物が脱落するおそれがあるために、特に、このコンクリート構造物５０が屋外の構造物である場合には、雨除け５３を設備することが好適である。
産業上の利用可能性
本発明により、新規のコケ植物を用いた造形物が提供される。
【図面の簡単な説明】
第１Ａ図〜第１Ｄ図は、固定用組成物を器物として用いる、本造形物の一態様を、その製造工程と共に示した図面であり、第２Ａ図および第２Ｂ図は、器物として、様々なものを用いて製造する本造形物の態様を示した図面であり、第３図は、器物として、様々なものを用いて製造する本造形物のコケ植物を養生した様子を示した写真であり、第４Ａ図〜第４Ｃ図は、特有のコケ植物の露出工程を用いて製造する、本造形物の一実施態様を示した図面であり、第５Ａ図〜第５Ｃ図は、複数の本造形物を数珠状に連結した造形物の例を示した図面であり、第６図は、コンクリート構造物を器物として、本造形物を製造する工程を示した図面である。Technical field
The present invention relates to a shaped article using a moss plant.
Background art
Conventionally, moss plants have a strong image of being dim or dark, and their fields of use have been limited to some fields such as gardens and bonsai.
However, moss plants not only have a unique calm color, which is not seen in other plants, as it appears in the word “moss green”, but “the plant is cut off and dried. However, by giving water, it is possible to immediately resume life activity in a swollen state containing a large amount of water, and to repeat this drying and wetting process many times. It has surprising properties that are not recognized.
As an application field of such a moss plant, a modeled object using this is assumed, and the present inventor has also filed a patent application for “three-dimensional greening modeled object using moss plant” (WO98 / 02031). Issue gazette).
The above-mentioned “three-dimensional greening model using moss plants” is an invention of a model using excellent moss plants, but this type of model has an amount of moss plants used per unit surface area of the model. Many tend to be expensive.
It is also meaningful to further diversify the scope of utilization of moss plants in the field of shaped objects.
Therefore, a problem to be solved by the present invention is to provide a shaped article using a moss plant based on a new concept.
Disclosure of the invention
The present inventor has intensively studied to solve this problem. As a result, a composition containing crushed paper and / or paper precursor and fine soil material is used as a fixing means for the moss plant, and the moss plant is exposed, so that the moss plant based on a new concept can be obtained. The present inventors have found that a model to be used can be provided and completed the present invention.
That is, the present invention is composed of a composition containing pulverized paper and / or paper precursor and soil fine material in which at least part or all of the surface of the shaped object is solidified, and this composition. In the surface of the modeling object comprised by this, the moss plant is exposed, and it is invention which provides the modeling object (henceforth this modeling object) using the moss plant.
In the present invention, the modeled object means an object having some shape, and its size and shape are not limited, and whether or not it can be moved is not questioned. That is, it is included in the shaped article in the present invention from the figurine to the building and the structure.
(1) Moss plant
As the moss plant used in the present modeled object, a moss plant native to nature can be used as it is. For example, the length of the plant body is a certain length from the initial stage of occurrence of 2 to 3 mm, specifically, 2 to 3 cm or more (the upper limit is not particularly limited to the maximum plant length of the moss plant) Even the degree can be used. These moss plants may be moss plants obtained by a cultivation method, or a so-called culturing method [for example, “Plant Biotechnology II”, Tokyo Chemical Doujin: Modern Chemistry, 20th edition, page 39 “Cultivation moss” using “culture” (see Ono et al.)] Can be used, but usually moss plants obtained by a cultivation method are preferably used.
The moss plant can be cultivated by a known method according to the type of the moss plant to be used.
Specifically, for example, by laying sand or the like on a pallet with good water sweeping, planting a moss plant thereon, and curing it under temperature conditions and sunshine conditions according to the type of the moss plant is desired. A variety of moss plants can be grown.
In addition, moss plants once grown on a pallet or moss plants naturally growing in nature can be cultivated on the ground and grown to grow on a larger scale.
In this case, it is preferable to remove dirt such as moss plant sand and to disperse it efficiently on the ground. In order to efficiently obtain a moss plant with such dirt removed and appropriately dispersed, for example, the moss plant before washing can be washed once with water and subjected to a slow centrifugation treatment. A series of washing processes of moss plants can be carried out in accordance with the usual process of washing, rinsing (washing process), and dehydration (slow centrifugation process) of washing usually performed at home.
The slow centrifugation treatment is preferably terminated when the moss plant is almost dehydrated. The specific rotation speed of the centrifugal treatment is about the same as a household laundry dehydrator, specifically about 500-1500 rpm, and preferably about 3 minutes, but is not limited thereto. is not. The washed moss plants obtained in this way can be dispersed evenly on the ground by a usual sieving method. This sieving method may be sieving by human force or sieving by mechanical force such as a vibrator.
In particular, when moss plants are spread over a large area, for example, a movable device such as a tractor is provided with a sieving function, and the moss plants are sieved while the tractor is self-propelled. Moss plants can be planted evenly and efficiently.
The kind of moss plant that can be used in the present invention is not particularly limited.
For example, Atrichum undulatum (Hedw.) P.I. Beauv (Namigata-Tachigoke) et al. Beauv. (Tachigoke-zoku); Pogonatum inflexum (Lindb.) Lac. (Ko-sugigoke) et al. Beauv (Niwa-sugigoke-zoku); Polytrichastum formum (Hedw.) G. et al. L. Smith et al., Polytricastrum G. et al. L. Smith (Miyayama-sugigoke-zoku); Polytrichum commune Headw. (Uma-sugigoke) et al., Polytrichum Head. (Sugigoke-zoku); Ceratodon purpureus (Hedw.) Bird. (Yanoueno-akagoke) et al., Ceratodon Bird. (Yanouenoaka-goke-zoku); Dicranum japonicum Mitt. (Shippogoke), Diculum nipponense Besch (O-shippogoke), Diculum scoparium Headw. (Kamojigoke), Dicranum polysetum Sw. (Nami-shippogke) et al., Diculanum Headw. (Shippogoke-zoku); Leucobrium scarum Lac. (O-shiragagoke), Leucobrium juniperoidum (Brid.) C.I. Mull. (Hosoba-okinagoke) et al., Leucobrium Hampe (Shiragagoke-zoku); Bryu argentium Hedw. (Gingoke) et al. (Hariganoke-zoku); Rhodobryum giganteum (schwaegr.) Par. (O-kasagoke) et al. Rhodobryum (Schimp.) Hampe (Kasagoke-zoku), Plagiomium acutum (Lindb.) T. et al. Kop. (Kotsubogoke) et al., Plagiomium T. et al. Kop. (Tsuru-chochingoke-zoku); Trachycystis microphylla (Dozy et Molk.) Lindb. (Kobano-chochingoke) et al., Trachycystis Lindb. (Kobano-chokingoke-zoku); Pyrhobrium domitan (Lac.) Manuel (Hinokike) et al. (Hinokigoke-zoku); Bartramia pomiformis Hedw. (O-tamagoke) et al., Bartramia Headw. (Tamagoke-zoku); Climacium dendroides (Hedw.) Web. et Mohr (Furoso), Crimacium japonicum Lindb. (Koyano-mannengusa) et al., Crimacium Web. et Mohr (Koyano-mannengusa-zoku); Racomitium ericoides (Web. et Brid) Brid (Hai-sunagoke), Racomitium japonicum Dozy et Mol. (Ezo-sunagoke), Racomitium canescens (Hedw.) Brid. ssp. latifolium (Sunagoke), Racomitium barbuloides Card. (Kobanosunagoke) et al., Racomtrium Brid. (Shimofurigoke-zoku); Hypnum plumeform Wils. (Haikeke) et al., Hypnum Hedw. , Nom. cons. (Haigoke-zoku); Theidium Kanedae Sak. (Toyama-Shinobugoke) et al., Thudium Bruch et Schimp. in B. S. G. (Shinobugoke-zoku) and the like can be mentioned, but are not limited thereto.
These moss plants can be used alone or in combination of two or more types.
In addition, in this model, a specific environment of the place where the model is used by using a combination of moss plants with intentionally different properties, for example, a moss plant that prefers sunlight and a moss plant that prefers shade Depending on the situation, it is also possible to cause a competitive transition between moss plants.
In the present invention, as the moss plant, the whole plant body can be used as it is, and can be used in a chopped form (preferably about 0.5 to 2 mm long). In moss plants, generally, the regeneration ability can be improved by shredding the plant body. The means for shredding the moss plant is not particularly limited. For example, the dried moss plant can be pulverized with a pulverizer capable of pulverizing the object with a rotary blade or the like, thereby performing a desired pulverization treatment. . In particular, since the growth buds of moss plants have strong regenerative power, it is preferable to selectively use them as moss plants in the present invention. The selective acquisition of the growing buds can be easily carried out with the clipper-like scissors, etc., especially on the tops of the moss plants such as snails where the growing buds are located (the growing buds are located). (In snails, growing buds can be selectively obtained by sweeping the top of the plant with a broom or the like). Since the moss plant is regenerated at an early stage once the regenerated buds are removed, the operation for obtaining the regenerated buds can be performed many times in the same moss plant.
(2) Composition for fixing moss plants
As described above, the composition used for fixing the moss plant in this shaped article is a composition containing pulverized paper and / or paper precursor and soil fines (hereinafter also referred to as a fixing composition). Provided.
The moss plant is fixed in the shaped object by the fixing composition. This fixing is achieved by planting a moss plant in a fixing composition containing water (hereinafter also referred to as a fixing precursor composition) and drying the fixing precursor composition. It is also possible to do this. However, in view of the efficiency of the manufacturing process, it is preferable that the fixing precursor composition contains a moss plant and the fixing precursor composition contained in the moss plant is used on the surface of the shaped object. It is.
The pulverized paper in the fixing composition (composition containing pulverized paper and / or paper precursor and soil fine substance) is literally pulverized paper, and the type of paper is not particularly limited. For example, newsprint, sanitary paper, magazines, leaflets, copy paper, etc. can be used as paper, and kenaf paper (paper that can be manufactured according to the manufacturing process of plain paper with kenaf plant fibers). Can also be used as paper. The pulverization refers to a state in which a part or all of the base paper is finely divided to a paper fiber unit. The pulverizing means is not particularly limited, but when preparing the precursor composition to be described later, the desired pulverized paper should be prepared in water by shearing with a shearing blade, scraping with a file blade, and further by hand scissors. Can do.
A paper precursor is a vegetable fiber refined from pulp and containing water that is a direct raw material for paper.
Soil fine material means “fine things with a shape close to that of soil”, specifically, soil, gravel, sand, ceramic powder, glass powder, diatomaceous earth, ash, lightweight aggregate, clay, peat moss. Etc. One kind or two or more kinds of soil fines may be used, and the kind and blending can be appropriately selected as necessary. As this soil fine material, it is also possible to use the residual soil generated in the manufacturing process of the fixed root material, and by linking the manufacturing of the fixed base material and the main fixed material, a recycling system for manufacturing a natural regression material is established. It is possible to build.
In addition, in the composition for fixing, it is also possible to contain fine matters other than soil fine matters as necessary as long as the original purpose is not impaired. Specifically, for example, plant fibers (for example, roots having a rooted surface), straw, ground garbage, charcoal, ores, plant seeds, and the like can be included. In particular, it is recognized that plant fibers are beneficial to contain in strengthening these compositions.
Further, in the fixing composition, it is preferable that clay is contained as a fine soil material in that the strength and plasticity of these compositions themselves can be improved [coexistence of clay and pulverized paper, etc. By doing so, it is possible to synergistically improve strength and plasticity (this will be described later)]. In the present invention, clay is a soil fine material having an average particle size of 0.074 mm or less, and generally means a soil fine material called silt, clay or colloid. And
In the fixing composition, it is also possible to contain contents other than pulverized paper and soil fines, for example, a caking enhancer such as a caking agent and a thickener. However, the original shape of this model can be maintained over time without the addition of these caking enhancers (especially chemically synthesized products). It has a meaning of being gentle, and it is preferable not to contain these caking enhancers as much as possible. In this sense, it is preferable that the fixing composition does not contain a caking enhancer [where substantial means, for example, a trace component contained in paper (for example, newspaper) Ink components of printing paper, etc.) and water can be contained].
The fixing composition is formed through the fixing precursor composition. That is, first, a fixing precursor composition containing ground fine materials such as pulverized paper and water (preferably including moss plants) is prepared, and this is used in the manufacturing process of the shaped article. And dried to obtain a fixing composition.
The ratio of the pulverized paper or the like and the fine soil material in the fixing composition is not particularly limited, but is generally preferably about 1 to 2 to 1: 4 by the mass ratio. If the ratio of pulverized paper or the like is too large, the fixing composition itself becomes brittle, and the color of the paper appears on the entire surface in terms of hue, which may lack suitability in color design. In addition, if the ratio of the fine soil material is excessively increased, the fixing property of the fixing composition is lowered, and it becomes difficult to form a stable shape even when it is dried, as well as the cost per unit volume of the composition. Will tend to rise.
In addition, it is suitable to contain clay as a soil fine material used in the fixing composition. The clay content is preferably about 1: 8 to 1: 2 in terms of mass ratio.
Further, the ratio of the pulverized paper or the like in the fixing precursor composition and the fine soil material to the water is not particularly limited and can be freely selected, but is generally 8 to 30 mass based on the total amount of the precursor composition. %, Preferably about 15 to 25% by mass. If the water content is too small, it will be difficult to pulverize the paper when pulverized paper is used, and it will also be difficult to sufficiently knead the pulverized paper and fine soil material. If the water content is too high, the weight of the precursor composition becomes too heavy, which not only imposes an excessive burden on the preparation of both compositions, but also wastes water resources. However, in this shaped article, when the fixing composition is used with a thin adhesion, it is also recognized that it is preferable to relatively increase the amount of water. In addition, when using a paper precursor instead of a pulverized paper, it is preferable that the paper precursor containing water has the above water content as a result.
As above-mentioned, this modeling thing can be performed efficiently by making the precursor composition for fixation contain a moss plant.
In this modeled object, it is necessary to expose the moss plant on the surface, but when the exposure process described later is not performed (after the fact, the moss plant is transplanted to the fixing precursor composition on the modeled object. In all other cases, it is necessary that the moss plant be sufficiently contained in the fixing precursor composition. Specifically, it is preferable to contain the moss plant so as to be about 2 to 15 times (mass ratio) of the fixing composition. When the content of the moss plant is less than twice the amount of the fixing composition, elements other than the moss plant (paper fiber and soil fine matter) cover the upper surface of the composition, and this is the growth of the moss plant. It becomes an obstacle. Moreover, when the content of the moss plant exceeds 15 times the tendency, the moss plant fixing force in the fixing composition tends to be too weak.
When performing the exposure process of a moss plant, the moss plant contained in the fixing precursor composition is less than twice the amount (mass ratio) of the fixing composition, preferably 0.1 to 1 times the amount. It is preferable to do.
(3) Moss plant exposure process
A moss plant is a plant capable of growing only with energy supplied by photosynthesis, independent of nutrient supply from the anchoring part. However, from the opposite point of view, if the modeled object is not exposed to the outside world, photosynthesis cannot be performed, and it is difficult to grow on the modeled object. In addition, it becomes difficult to give the color of the moss plant in the modeled object.
Therefore, even if the moss plant is contained in the fixing precursor composition and used as it is for the surface portion of the molded article, the moss plant is not exposed to the outside world or is rare, It is necessary to perform an exposure process (hereinafter also referred to as an exposure process) in which the moss plants are exposed to the outside.
As the exposure process, (1) the surface of the fixing composition containing the moss plant in the shaped object is thinly cut with a tool with an electric file or the like. Before the moisture of the fixing precursor composition in the modeled article is lost, the surface of the fixing precursor composition is brought into contact with a water stream, and (3) the moss plant standing upright in a community and exposed. Then, the fixing precursor composition is overlaid, and from above, the composition is moved toward the lower part of the moss plant that stands upright on the community so that the upper part of the moss plant stands up and is exposed. And the like.
The exposure means {circle over (2)} {circle over (3)} are extremely advantageous in that the moss plant can be efficiently exposed and that dust such as shaving is not generated in the exposure step.
The exposure step {circle around (2)} using a water stream becomes possible only when the fixing precursor composition contains a moss plant. That is, when this exposure means (2) is performed, the precursor composition with which the water stream is brought into contact contains water and is in a state before solidification. It should end up. However, moss plants present in the vicinity of the surface of the surface with which the water flow of the molded composition comes into contact prevent the composition from collapsing by trapping the water flow. For this reason, only soil fines, crushed paper, etc. of the precursor composition on the very surface are washed away by contact with the water stream, and as a result, the desired moss plant exposure state can be realized very simply. It should be noted that the strength of the water flow is sufficient to be realized by a hose with a nozzle connected from a normal domestic water supply. Moreover, by putting a plurality of modeling compositions into a water tank provided with a water flow generation mechanism such as an electric washing machine, and generating a water flow in this water tank, the friction force caused by the contact between the water flow and the modeled objects The exposure process in the precursor composition for fixing a shaped article can be performed. In addition, the process in this water tank can be performed by making a modeling thing contact for about 2 to 10 minutes in the water flow like a normal household washing machine.
In the exposure step (2), for example, before the fixing precursor composition containing the moss plant on the surface of the model is solidified, the surface is brought into contact with a water stream to cover the moss plant near the model surface. It is a step that can be expressed as a step of exposing these moss plants to the surface of the modeled object by removing the solidified material.
The exposure step (3) is a step in which the moss plant can be exposed most clearly on the surface of the modeled object. That is, the above exposure step (1) (2) is a step that mainly allows a part of the side surface of the moss plant to be exposed, whereas this exposure step (3) is a moss plant. Standing arrangement of the community of moss (which means that the top of the plant body of the moss plant faces upward, but does not necessarily mean an upright state, the top part of the plant body of the moss plant is arranged in an obliquely upward direction It is possible to expose the entire vicinity of the top of the plant body of the moss plant (which is also included in this standing arrangement) on the surface of the modeled object. In the modeled object in which the moss plant is exposed by this exposure step (3), it is recognized that the moss plant of the modeled object exposed by another method is cured and the germination of regenerated buds is recognized. Such an outstanding moss green can be imparted from the beginning of the production of the shaped object. In this exposure step (3), means for moving the fixing precursor composition in the lower direction of the moss plant arranged in the community is not particularly limited, and water flow or wind pressure can be used. It is preferable to use it. As in the exposure step (2), this water flow is sufficient to be realized by a hose with a nozzle connected from a normal domestic water supply.
In this modeled object, the case where the exposure process (1) or (2) is performed is different from the case where the exposure process (3) is performed, because the state of the moss plant immediately after the production of the product is different. Also have a different taste. Thus, for example, with respect to a part of the product, exposing the vicinity of the top part of the plant body of the moss plant, exposing the part subjected to the exposure step (3) and part of the side surface of the plant body of the moss plant. By providing the exposed portions (1) and (2) on the single actual model, it becomes possible to manufacture a wider variety of products.
(4) Aspect and manufacturing method of this model
(1) When this model is constructed without using any objects
This mode is the simplest mode in the modeled object. The modeled model in this mode is formed by molding the fixing precursor composition into a desired shape (for example, casting the fixing precursor composition into a mold). Preferably, after applying a compressive force, it can be molded by removing the mold, or by a palm, preferably by applying a compressive force to form a desired shape), It can manufacture by giving this exposure process and drying this.
It is preferable that the shaped object of this aspect has a simple shape. In particular, it is suitable when the shaped object is spherical.
i) The present modeled object in this aspect can take an aspect in which a moss plant is contained in the entire fixing composition constituting the modeled object.
In this aspect, a moss plant is contained in the fixing precursor composition, and this is molded by the above-described method, an exposure step is performed, and drying is performed, thereby producing a desired actual shaped article. it can. In the case of this aspect, the manufacturing method is the simplest, but since the content of moss plants per unit volume of the shaped object increases and the raw material cost tends to increase, the shaped object is small ( In the case of a spherical shape, it is preferable that it is designed to have a radius of 3 cm or less.
ii) The modeled object of this aspect can take an aspect in which a moss plant is contained only in a part of the fixing composition constituting the modeled object.
As one of the most typical embodiments in this case, a fixing composition containing no moss plant is arranged inside the molded article, and a fixing composition containing a moss plant is provided outside the molding composition. Can be mentioned.
In this aspect, first, the fixing precursor composition is molded into a desired shape, and the fixing precursor composition containing the moss plant is adhered and fixed thereto, and then an exposure process is performed and dried. A desired actual model can be manufactured. This aspect can be said to be one of the aspects in which the internally molded fixing composition is used as a container described later. The internal molded fixing composition may be wet or dry. However, in view of the production efficiency of the shaped object, the molded composition for fixation inside is dried separately, and then the next step of attaching and fixing the precursor composition for fixation containing moss plants is performed. It is preferred to do so.
In addition, by transplanting the moss plant to the surface of the fixing precursor composition (not containing the moss plant) molded into a desired shape (which can be performed with tweezers, etc.), It can also be manufactured.
(2) When this model is constructed using objects
This aspect is an aspect which provides the shaped object in which the fixing composition is adhered and fixed in a solidified state on all or a part of the surface of the container.
A container is an object having a certain shape, and its material (ceramics, clay, metal, plastic, polystyrene foam, wood, paper, concrete, etc., and also a fixed composition as described above. In some cases, the size (assuming a size on the palm of a hand to a size of a building) is not limited. The present shaped article of this aspect is manufactured by attaching and fixing the main fixing precursor composition to all or a part of the surface of the container, performing an exposure process, and drying, thereby producing a desired shaped article. Can do.
(5) Kit for manufacturing this model
The modeled article manufacturing kit is a modeled article manufacturing kit for manufacturing the modeled article including the following (A) and (B) as elements.
(A) Fixing composition
(B) Equipment
The modeled object manufacturing kit is a kit useful for easily manufacturing the modeled object at home or school, for example.
That is, by using a specific or unspecified shape of the container and the fixing composition as a kit, the modeled object can be easily manufactured.
For example, a user of the present kit for manufacturing a modeled object, upon use, adds water to a fixing composition that is a component of the kit, and adds a moss plant thereto as a fixing precursor composition. Next, the molded object can be easily manufactured by attaching and fixing a fixing precursor composition containing a moss plant to the container, performing an exposure process, and then drying.
The production kit may contain elements other than the above (A) and (B), for example, a moss plant. Moreover, it replaces with the composition for fixation of (A), and the precursor composition for fixation which may contain a moss plant can also be made into the component of this kit for manufacture.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1A to FIG. 1D are drawings showing one embodiment of a modeled article using a fixing composition as a container, together with its manufacturing process.
FIG. 1A is a drawing showing that the fixing precursor composition 11 is formed into a spherical shape using a palm 111. For example, the spherical molding can be finished by using a mold having a spherical mold hole. Then, preferably, the fixing precursor composition 11 formed into a spherical shape is dried to obtain a spherical container 12 made of the fixing composition.
FIG. 1B shows that the fixing precursor composition 13 containing the moss plant 131 is applied to the outside of the spherical container 12 and attached with the palm 111 ((1)). It is drawing which showed the step which obtains the intermediate product 14 ((2): sectional drawing) to which the precursor composition 13 for fixation containing the plant 131 is fixed. The precursor composition 13 for fixation containing the moss plant 131 of the intermediate product 14 is in a semi-dry state.
FIG. 1C shows that the exposure step (2) is performed on the intermediate product 14. That is, the intermediate product 14 is placed on the palm 111, the water stream 151 is sprayed from the shower nozzle 15, and the surface of the intermediate product 14 is brought into contact with the water stream 151, thereby fixing the moss plant 131. Only the surface portion of the fixing precursor composition excluding the moss plants 131 of the precursor composition 13 is washed away, and the moss plants 131 are exposed on the surface of the intermediate product 14. As described above, this phenomenon is a phenomenon recognized by preventing the moss plant 131 from excessively scraping off the fixing precursor composition 13 containing the moss plant 131 by trapping the water flow. By this exposure step (2), the moss plant 131 can be exposed on the surface of the intermediate product 14.
In this manner, the shaped product 10 can be obtained by drying the intermediate product 14 ′ having the moss plant 131 exposed on the surface [FIG. 1D]. In addition, after the intermediate product 14 ′ is dried, the finished state of the surface of the modeled article 10 can be improved by performing the exposure step (1).
In addition, instead of the container 12 made of the fixing composition, for example, a spherical container 121 made of concrete, ceramics, plastic, clay, polystyrene foam, porous concrete, etc. The modeled object 101 can be manufactured [FIG. 2A: sectional view]. In many cases (including the case where the object is the object 12), the surface of the spherical object 121 is provided with irregularities (for example, a hole is provided, a pattern is applied, and a nail or a pin is placed on the surface. By inserting, etc., the paste of the fixing precursor composition 13 containing the moss plant 131 can be improved.
Further, the shape of the container is not particularly limited. For example, as shown in FIG. 2B, the roof 122 is used as a container, and the fixing precursor composition 13 containing the moss plant 131 is attached thereto, and It is also possible to manufacture the roof tile 102 on which the moss plant 131 is exposed by the same process. In addition, for example, the cactus-like shaped shaped article 103 can be manufactured by performing the same process as described above on the vessel as a cactus-like shaped article.
FIG. 3 is a photograph showing a state in which the moss plant is cured by leaving the modeled object manufactured using various shapes of objects outdoors. It is possible to produce a variety of shapes of this model, and by curing the moss plant, the moss plant can be regenerated and the moss plant can be grown on the surface of the model Became clear.
FIGS. 4A to 4C show an embodiment of the modeled object manufactured using the exposure step (3). First, the sand part 211 of the moss plant 21 that has been cultivated or the like is removed, the precursor composition 221 for fixing is applied to the upper part of the moss plant 21, and the precursor for fixing is further applied to the lower part. Composition 222 is deposited [FIG. 4A]. Next, a water stream 231 is ejected from the shower nozzle 23, and this water stream 231 is applied from the upper side of the moss plant 21, and the fixing precursor composition 221 is moved to the vicinity of the intermediate height of the plant body of the moss plant 21 by the water stream. Move [Fig. 4B]. Next, the moss plant 21 is turned over, and the fixing precursor composition 222 ′ is again applied to the lower part of the moss plant 21, and preferably from the lower part by a water flow from the shower nozzle 23 similar to the above. The precursor compositions 222 and 222 ′ are conditioned to the bottom of the moss plant 21. Next, the moss plant 21 is compressed from above and below to fix the fixing precursor composition in the moss plant 21, thereby preparing the moss plant part 210. Next, the lower part of the moss plant part 210 (the lower part side of the moss plant 21) is brought into contact with and pressed against the container 24, so that the container 34 and the moss plant part 210 are integrated, and preferably a shower similar to the above. The fixing precursor composition 321 adhering to the vicinity of the tip of the moss plant 21 is washed away by the water flow from the nozzle 23 [FIG. 4C]. By drying this, the molded object 20 in which the moss plant 21 is exposed on the surface is manufactured.
As described above, the modeled object can be formed into a modeled object having various designs by changing the shape and size of the object and the part where the moss plant is fixed by the fixing composition, for example. Further, by combining this modeled object with other elements, it is possible to form models with various designs.
For example, it is also possible to manufacture a modeled object in which a plurality of modeled objects are connected in a rosary shape by providing a metal fitting for connection on a spherical modeled object, and through the metal fitting for connection [FIG. 5A: The connecting metal fittings 31 and 31 'and the connecting metal fitting 32 are hooked to connect the modeled objects 301 and 302. The connecting metal fittings are located inside the modeled object 303 as shown in the sectional view of FIG. 5B. A through-hole 3031 may be provided, and a bar-like coupling fitting 3032 may be provided therethrough and locked by a washer 3033 or the like]. Further, through-rods 332 to 336 are attached to the base 331, and various shapes of the shaped objects 341 to 345 are formed at the tips of the through-rods (these shaped objects change the shape of the instrument in the above, The object 350 can also be manufactured by inserting and fixing (FIG. 5C).
Moreover, it is also possible to manufacture this modeling thing by using an instrument as an instrument.
FIG. 6 shows a concrete structure in which a moss plant is exposed and fixed on a concrete slope by attaching and fixing a fixing composition to the slope of a concrete structure as a container. The process of manufacturing is shown.
In FIG. 6, it is suitable for the surface of the concrete structure 50 provided with unevenness (it is preferable that the concrete of the concrete structure 50 is provided while it is dry, but can also be provided with a drill after the concrete is solidified). After the cleaning, for example, using a spatula 511, the fixing precursor composition 51 containing a moss plant is applied (preferably overcoated), and then the upper surface of the application surface is pressed. Before the fixing precursor composition 51 is dried, the water stream 521 is ejected from the shower nozzle 52, thereby washing away the fixing precursor composition 51 in the vicinity of the surface of the application surface and exposing the moss plants (exposure step (2)). ▼). Preferably, again, the spatula 511 is pressed against the surface to be applied and dried to provide the concrete structure 50 in which the moss plants fixed with the fixing composition are exposed. . Note that, if the fixing precursor composition 51 is wetted before solidifying, the composition may fall off. Therefore, particularly when the concrete structure 50 is an outdoor structure, a rain guard 53 is provided. It is preferable to provide
Industrial applicability
According to the present invention, a model using a new moss plant is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A to FIG. 1D are drawings showing one embodiment of a modeled article using a fixing composition as an instrument together with its manufacturing process, and FIGS. 2A and 2B are various examples as an instrument. FIG. 3 is a photograph showing a state of curing a moss plant of a main model manufactured using various things as an instrument. FIGS. 4A to 4C are drawings showing one embodiment of the modeled object manufactured using a specific moss plant exposure process, and FIGS. 5A to 5C are a plurality of modeled models. It is drawing which showed the example of the molded article which connected the thing in the shape of a bead, and FIG. 6 is drawing which showed the process of manufacturing this molded article by using a concrete structure as a container.

Claims

At least all or part of the surface of the modeled object is composed of a composition containing pulverized paper and / or paper precursor and soil fine material in a solidified state, and the modeled object composed of this composition The moss plant is exposed on the surface of the sculpture, using a moss plant.

The moss plant according to claim 1, wherein the composition containing the pulverized paper and / or the paper precursor and the soil fine material is adhered and fixed in a solidified state on all or a part of the surface of the container. The model used.

The shaped article according to claim 1, wherein clay is contained in the soil fine material.

The shaped article according to claim 2, wherein clay is contained in the soil fine material.

Before the composition containing pulverized paper and / or paper precursors and soil fines and the composition containing moss plants are solidified on the surface of the shaped article, a water stream is brought into contact with the surface to make the composition near the surface of the shaped article. The manufacturing method of the molded article according to any one of claims 1 to 4, wherein a step of exposing the moss plants to the surface of the molded article is performed by removing the solidified material covering the moss plants. .

A modeled article manufacturing kit for manufacturing a modeled article according to claim 2 or 4, comprising the following (A) and (B) as elements.
(A) Composition containing crushed paper and / or paper precursor and fine soil material (B) Container