JPWO2003025275A1

JPWO2003025275A1 - Fabric processing equipment

Info

Publication number: JPWO2003025275A1
Application number: JP2003528891A
Authority: JP
Inventors: 上田　紹央; 紹央上田; 亨宏畑中
Original assignee: 福伸工業株式会社
Priority date: 2001-09-18
Filing date: 2002-09-13
Publication date: 2004-12-24
Also published as: KR20040047827A; TWI223016B; CN1327070C; WO2003025275A1; HK1074231A1; CN1575360A

Abstract

ポリエステル織物などのリラックス、精練、シボ立て等の各処理を行うことのできる布帛処理装置を提供する。噴流水により布帛ＣをＵ字形管１１４内に吸い込み、進行させ、吐き出す噴流管１１０と、噴流口１１２から吐き出された布帛が衝突する衝撃板１２０と、布帛Ｃが水切りされる傾斜板１３０と、噴流水が溜められた水中に布帛Ｃが浸されて滞留する滞留槽１５０とを高圧容器内１５０に収容し、熱交換器１６０により噴流水を昇温させ、加圧用エア供給口１５２から加圧用エアを高圧容器１５０内に供給することにより、各処理を常温常圧以上の高温高圧雰囲気下で行われるようにした。Provided is a cloth processing apparatus capable of performing various processes such as relaxing, scouring, and embossing a polyester fabric or the like. A jet pipe 110 for sucking and advancing the fabric C into the U-shaped pipe 114 by the jet water, causing the cloth C to drain, an impact plate 120 against which the cloth discharged from the jet port 112 collides, and an inclined plate 130 from which the cloth C is drained. The holding tank 150 in which the cloth C is immersed and stays in the water in which the jet water is stored is housed in the high-pressure container 150, the jet water is heated by the heat exchanger 160, and the pressurized air is supplied from the pressurizing air supply port 152. By supplying air into the high-pressure container 150, each process was performed in a high-temperature and high-pressure atmosphere at normal temperature and normal pressure or higher.

Description

技術分野
本発明は、布帛のリラックス、精練、シボ立て等の処理に使用可能な布帛処理装置に関し、特にポリエステル織物の処理に適した布帛処理装置に関する。
背景技術
従来の布帛処理装置として、日本国特開平７−３１６９７４に記載のものがある。この布帛処理装置はレーヨン織物等のリラックス処理等に適しており、噴流水により布帛をＵ字形管内に吸い込み、進行させ、吐き出す噴流管部と、噴流管部から吐き出された布帛が衝突するように衝撃板を配置した衝突部と、衝突部の下方に設けられ、噴流管部からの噴流水が溜められ、水切り板から進んだ布帛が水中に浸されて滞留する滞留部とを含む。衝突部と滞留部との間には例えば水切り孔が穿設されていて、布帛が水切りされる傾斜板上を布帛が進む弛緩部が設けられていてもよい。布帛は、例えば送り４秒、戻り３秒のように前後方向に噴流水を噴射することによりＵ字形管内を往復動しつつ進行し、衝撃板に繰り返し叩きつけられ、かつＵ字形管内を高速で行き来することによりリラックス処理が施される。Ｕ字形管内に吸い込む際の抵抗をなるべく少なくするために、衝突部の下方には布帛の水を切って重量を軽くするための弛緩部が設けられ、長い布帛の途中に結び目が生ずるのを防ぐために布帛が水に浸されて滞留する滞留部が設けられている。しかしながらこの布帛処理装置はリラックス処理専用であり、精練、シボ立て、減量、染色等の他の処理を効率よく行うことには適していなかった。またレーヨン織物のリラックス処理には適しているが、ポリエステル織物などには適合しておらず、ポリエステル織物のリラックス処理等にはロータリーワッシャーや液流式染色機を使用せざるを得なかった。しかし、ロータリーワッシャーは人手や工程がかかり、作業性が悪かった。液流式染色機では織組織によっては充分なリラックス処理ができない場合があった。
よって本発明の主たる目的は、ポリエステル織物のリラックス処理を行うことに特に適した布帛処理装置を提供することにある。
本発明の他の主たる目的は、ポリエステル織物のリラックス処理に限らず、精練、シボ立て、減量、染色等の各処理を効率よく行うことのできる布帛処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数種類の処理を効率よく行うことのできる布帛処理装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、浴比を小さくでき、装置の占めるスペースを最小限にし、エネルギー消費も少なく済む布帛処理装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、処理する布帛の種類、処理の種類、処理容量等に応じて容易に改造可能な布帛処理装置を提供することにある。
発明の開示
発明者は、高温高圧雰囲気下であれば、ポリエステル織物等のリラックス、精練、シボ立て等の処理を行うことができることを見いだし、下記のような発明を想到するに至ったものである。すなわち上記目的を達成するために本発明は、噴流水により布帛をＵ字形管内に吸い込み、進行させ、吐き出す噴流管部と、前記噴流管部から吐き出された布帛が衝突するように衝撃板を配置した衝突部と、前記衝突部の下方に設けられ、前記噴流管部からの噴流水が溜められ、前記衝突部に衝突した布帛が水中に浸されて滞留する滞留部とを含み、Ｕ字形管内を往復動させることにより布帛を処理する布帛処理装置において、処理は常温常圧以上の高温高圧雰囲気下で行われるように布帛処理装置を構成した。
本発明に係る布帛処理装置においては、布帛は常温常圧以上の高温高圧雰囲気下で処理することができる。従って、ポリエステル織物など、例えば１００℃以上の温度の下でなければリラックス、精練、シボ立て等の処理のできない種類の布帛にも対応することができる。なお噴流管部から噴射される噴流水及び／または滞留部に溜められている水は、純粋な水とは限るものではなく、処理中に布帛から溶け出した糊剤が混じることもあり、また予め処理に必要な薬剤が水に混合されている浴あるいは処理液であることもあるが、本明細書では「水」あるいは「噴流水」と総称する。
効率的かつ充分な処理のために、処理は１２０℃以上、０．０５ＭＰａ以上の雰囲気下で行うことができることが好ましい。これ以上の高温高圧で、布帛の材料や織り方や、処理の種類に応じた温度及び圧力が選択される。例えばポリエステル織物（ポリエステル繊維またはポリエステル糸の混じったものも含む）であれば、あるサテンのリラックス処理は、最高温度１２０℃、最高圧力０．２ＭＰａで、あるヨーリューのシボ立て処理は、最高温度１２０℃、最高圧力０．２ＭＰａで、あるジョーゼットのシボ立て処理は、最高温度１３０〜１３５℃、最高圧力０．２ＭＰａで、またあるファーユの精練処理は、最高温度１２５℃、最高圧力０．２ＭＰａで、それぞれ３０分程度保持しつつ布帛処理装置を運転することにより行われる。なおここでリラックスとは加工糸の嵩高加工のことをいい、加工糸を使って織られた製品としてツイル、平織などがある。精練とは布帛の糊抜き処理のことをいい、布帛のサイジング処理（経糸にのり付け処理がされたもの）の後工程で行われる。シボ立てとは強撚糸布帛の解撚のことをいい、これにより織物の表面に凹凸のシボが現われて風合いが改善される。減量とは、ポリエステル繊維を苛性ソーダ溶液のようなアルカリ性の浴中で加水分解し、繊維表面を溶解して繊維を細くし、絹のような触感を布に与える加工である。染色とは、ここでは浸染であって、布帛を染料溶液の中に浸して無地に均一に染色する加工である。染着後には布帛から染料や助剤を除去するために水や洗剤による洗浄処理も必要となる。布帛の捺染後にも洗浄が必要である。この布帛処理装置で処理することにより、結果的にリラックス、精練、シボ立て等のうちの複数の効果が得られることもあり、また複数の効果を得ることを目的とすることもある。
常温常圧以上の高温高圧雰囲気下で処理するために、例えば前記衝突部及び前記滞留部は高圧容器内に収容され、前記噴流管部は少なくとも一部が高圧容器から突出している。また滞留部から噴流管部へ水を還流させる還流路の途中に熱交換器を配置して本発明に係る布帛処理装置は構成することができる。高圧容器内の圧力を上昇させるためにさまざまな方法が適用され得るが、最も簡単には加圧用エアを高圧容器内に供給することによる。ある程度高温高圧になると、噴流水を昇温することによりさらに自己昇圧する。
さらに、本発明に係る布帛処理装置は、噴流水により布帛をＵ字形管内に吸い込み、進行させ、吐き出す噴流管部と、前記噴流管部から吐き出された布帛が衝突するように衝撃板を配置した衝突部と、噴流管部からの噴流水が溜められ、前記衝突部に衝突した布帛が水中に浸されて滞留する滞留部とを含み、Ｕ字形管内を往復動させることにより布帛を処理する布帛処理装置において、複数の前記噴流管部と、複数の前記噴流管部にそれぞれ対応する複数の前記衝突部と、それぞれ異なる前記噴流管部のための２つの前記衝突部の間に配置された少なくとも一つの前記滞留部とを含んで布帛処理装置を構成した。
これにより、精練、シボ立て、減量、染色等の他の処理を効率よく行うことができる。すなわち布帛はバッチ処理が可能となり、布帛は各部に通された前端を後端と縫合する等により接続されて輪にされ、一定時間装置内を往復動して処理される。噴流管部が１つの場合に比べ、同じ時間あたりに噴流管部を通過する回数は複数倍になるので、処理時間を短縮することができる。なお実行可能な処理の種類は布帛の種類により異なり、また滞留部に貯留する処理液の種類や温度、噴流管部の動作などが処理ごとに異なってくる。
典型的には前記噴流管部は２つである。２つの各噴流管部の２つの口の前方にそれぞれ衝突部が設けられ、各衝突部の下方にそれぞれ滞留部が配置されている。すなわち一方の噴流管部の一つの口は、他方の噴流管部の一つの口と、順に衝突部、滞留部、衝突部を経て接続されており、一方の噴流管部の他の口は、他方の噴流管部の他の口と、同じく衝突部、滞留部、衝突部を経て接続されている。このような構成においては、滞留部は一つであって、水が通り抜け可能な仕切りにより２つに仕切られていてもよく、２つ設けられていて水が行き来できる管で接続されていてもよい。噴流管部の２つの口の前方には、布帛の往復動に対応するために、それぞれ衝突部が設けられているが、各口に一つずつ設けられていてもよく、また物理的には一枚の衝撃板からなるものでもよい。なお衝撃板の布帛が衝突する面は、必ずしも平坦面である必要はなく、球形や円筒形や円錐形の一部をなす凹面や凸面でもよく、溝や畝や水切り孔などが設けられていても良い。
噴流管部が２つの場合、布帛処理装置は、前記滞留部と、前記滞留部の両端にそれぞれ設けられた前記衝突部とがそれぞれ収容された容器が２つ平行に並置され、前記噴流管部は２つの前記容器の対応する端の前記各衝突部がそれぞれ各口の前方に位置するように前記Ｕ字形管を接続してなる構成とすることができる。これにより容器の容積を少なくして、浴比を小さくでき、装置の占めるスペースを最小限化することができる。
前記各容器は、前記滞留部を収納する中間部の長さが調節可能であるようにすることができる。これにより、処理する布帛の種類、処理の種類、処理容量等に応じて、容易に滞留部の容量を調整することができ、応用範囲を拡大することができる。また前記各容器は高圧容器であるようにすれば、高圧下で可能な処理にも適用することができる。
発明の実施の形態
次に、図を参照しつつ本発明に係る布帛処理装置の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明をより深く理解することのみを目的とするものであり、本発明を限定的に解釈するためのものではない。
（第１の実施の形態）
図１〜４はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第１の実施の形態を示す正面図、側面図、平面図及び概略的なフローシート図であり、正面図及び側面図は一部部材を切り欠いて示してある。
各図において、布帛処理装置は噴流水により布帛Ｃを吸い込み、進行させ、吐き出す一組のＵ字形の噴流管１１０と、噴流管１１０の各噴流口１１２の開口の前面にそれぞれ配置され、噴流口１１２から吐き出された布帛Ｃがそれぞれ衝突する４枚の衝撃板１２０と、各衝撃板１２０の下方にそれぞれ設けられ、布帛Ｃがその上を進んで水切りされて弛緩される４枚の傾斜板１３０と、各傾斜板１３０の下方にそれぞれ設けられ、各噴流管１１０からの噴流水が水面ＷＬまで溜められ、各傾斜板１３０から進んだ布帛Ｃが水中に浸されて滞留する２つの滞留槽１４０と、各噴流管１１０の各噴流口１１２を含む一部と、各衝撃板１２０、各傾斜板１３０及び各滞留槽１４０とが収容された高圧容器１５０と、滞留槽１４０から各噴流管１１０へ水を還流させる還流路の途中に配置された熱交換器１６０とからなる。高圧容器１５０は、図１、２においては一部を切り欠いて示されている。高圧容器１５０内の圧力を上昇させるための加圧用エアは、加圧用エア供給口１５２から高圧容器１５０内に供給される。高圧のエアを供給するポンプは、図示していない。
すなわち図示の布帛処理装置は、２つの噴流管１１０と、２つの噴流管１１０にそれぞれ対応する複数の衝撃板１２０及び傾斜板１３０と、それぞれ異なる噴流管１１０のための２つの傾斜板１３０の間に配置された１つづつの滞留槽１４０とを含む。一方の噴流管１１０一つの噴流口１１２は、他方の噴流管１１０の一つの噴流口１１２と、順に衝撃板１２０、傾斜板１３０、滞留槽１４０の水、傾斜板１３０、衝撃板１２０を経て接続されており、一方の噴流管１１０の他の噴流口１１２は、他方の噴流管１１２他の噴流口１１２と、同じく衝撃板１２０、傾斜板１３０、滞留槽１４０の水、傾斜板１３０、衝撃板１２０を経て接続されている。滞留槽１４０は一つであって、水が通り抜け可能な仕切りにより２つに仕切られている。
各噴流管１１０は下向きに開口したＵ字形のＵ字形管部１１４と、Ｕ字形管部１１４の両端に設けられた噴流口１１２と、各噴流口１１２に高圧容器１５０の内部よりも高圧の噴流水を供給するために、一端が噴流口１１２にそれぞれ接続され、高圧容器１５０の内部と外部との間をそれぞれ通り抜ける２本一組の４本のパイピング１１６と、一組のパイピング１１６の他端に接続された２つの切替弁１１８とからなる。各切替弁１１８は、熱交換器１６０の出口側に接続されている。
各噴流口１１２にはジェットノズル（図示していない）が内蔵されており、それぞれ上向き、すなわち布帛ＣをＵ字形管部１１４内に導く方向に噴流水を噴射する。切替弁１１８の切り替えにより、各噴流管１１０についていずれか一方の噴流口１１２のみが噴射でき、一方の噴流口１１２から噴流水が噴射されているときには他方の噴流口１１２から布帛Ｃと噴流水とが吐き出されて布帛Ｃが前進し、他方の噴流口１１２から噴流水が噴射されているときには一方の噴流口１１２から布帛Ｃと噴流水とが吐き出されて布帛Ｃが後退する。これにより布帛ＣはＵ字形管部１１４内を往復動する。２つの切替弁１１８は連動するように制御され、例えば４秒の前進と３秒の後退を繰り返すことにより、噴流管１１０、衝撃板１２０、傾斜板１３０、滞留槽１４０に溜められた水中からなる布帛進行経路に沿って、布帛Ｃを少しずつ前進させながら処理を行う。
衝撃板１２０は、各噴流口１１２の直下に配置されており、噴流口１１２から噴流水により勢いよく吐き出された布帛Ｃが衝突する。衝撃板１２０の下方には衝撃板１２０に連続して傾斜板１３０が備えられている。傾斜板１３０は上端において衝撃板１２０に接続され、下方は滞留槽１４０に溜められた水の水面ＷＬ下に達している。傾斜板１３０には多数の水抜き孔が設けられており（図示していない）、噴流口１１２から布帛Ｃとともに吐き出された水及び滞留槽１４０から引き上げられた布帛Ｃに含まれた余分な水が流れ落ちる。
細長い長方形状の滞留槽１４０は、高圧容器１５０の内面底部に固定されており、両端近くの内側に衝撃板１２０及び傾斜板１３０が配置されている。滞留槽１４０は長手方向の中心線に沿って垂直姿勢に立設された仕切り板１４４により半分に仕切られて、それぞれに水を溜めることのできる滞留部を形成する。滞留槽１４０の両側面にはパンチング孔１４２がそれぞれ設けられており、噴流口１１２から噴出した水をオーバーフローすることにより水面ＷＬを適当な高さに保つ。
高圧容器１５０は両端が凸球面状の細長い円筒形であって、長方形の板状の基部１７０上に固定されている。高圧容器１５０からは、前述のようにＵ字形管部１１４とパイピング１１６とが内側から外側に貫通して突出している。また高圧容器１５０には上述の加圧用エア供給口１５２、水吸入口１５４及び２つのマンホール１５６の各口が設けられている。水吸入口１５４は滞留槽１４０からオーバーフローした水を吸入して、噴流管１１０に還流するための水の出口である。マンホール１５６は、処理しようとする布帛Ｃを布帛処理装置にセットし、処理の完了した布帛Ｃを布帛処理装置から回収するために使用する。リール１５９は処理の完了した布帛Ｃを高圧容器１５０から引き出すために使用される。
熱交換器１６０は、水吸入口１５４と切替弁１１８との間に配置されている。熱交換器１６０のシェル１６１には、高温の蒸気または冷却用の水のいずれかが供給され、シェル１６１の内部を延びるチューブ１６３内を通過する噴流水との間で熱交換を行い、噴流水の温度を調節することができる。これにより高圧容器１５０内を熱し、または熱された状態から冷却することができる。ポンプ１６２は、負圧側がフィルタ１６４と水吸入口１５４とを介して高圧容器１５０内に、正圧側が熱交換器１６０、パイピング１６５、切替弁１１８、パイピング１１６とを介して噴流管１１０にそれぞれ接続されている。噴流水が噴流口１１２から勢いよく吐出されるように、正圧側の圧力は、負圧側の圧力よりも充分高い。ポンプ１６２を駆動することにより、水吸入口１５４からフィルタ１６４を通って送られてきた水を熱交換器１６０において加熱または冷却して、パイピング１１６を通じて切替弁１１８に送り出すことにより、噴流水の還流を行う。フィルタ１６４は布帛Ｃから抜け落ちた繊維等のゴミを回収する。また水吸入口１５４にはバルブ１６６を介して排水口１６８が接続されている。熱交換器１６０、ポンプ１６２及びフィルタ１６４は、基部１７０上に据え付けられている。布帛処理装置において使用される水と必要な薬液とは、パイピング１６５の途中から供給される（図示していない）。
この布帛処理装置は、高圧容器１５０内の圧力及び温度を計測しつつ、切替弁１１８等の各バルブや熱交換器１６０や加圧エア供給装置の動作を制御するプログラマブルコントローラにより運転される（図示していない）。以下、特に断らない限り、各装置はプログラマブルコントローラにより自動制御されるものとする。プログラマブルコントローラは、布帛及び処理の種類に応じた一定の作業手順を実行するためのプログラムを予め複数格納している。
以下、図１〜４に示した布帛処理装置の動作について説明する。
最初に、処理しようとする布帛Ｃを布帛処理装置にセットする。ここでは布帛Ｃはポリエステル・ジョーゼットであり、リラックス処理を行うものとする。処理は布帛Ｃごとにバッチ処理にて実行される。布帛Ｃセットは手動で行われ、まず図３視左側のマンホール１５８を開き、布帛Ｃの先端を図３視左側左側の噴流管１１０の手前の（図３視下方）噴流口１１２に導き、手前の噴流口１１２から噴流水を噴射させて奥の（図３視上方）噴流口１１２から布帛Ｃの先端を吐き出させることにより布帛ＣをＵ字形管部１１４内を通り抜けさせる。次に奥の噴流口１１２から布帛Ｃの大部分を引っ張り出して、既に水の張られている滞留槽１４０内に滞留させ、右側のマンホール１５８を開いて、同様にして図３視右側の噴流管１１０のＵ字形管部１１４を通り抜けさせ、布帛Ｃの全長の半分を引っ張り出して滞留槽１４０に滞留させる。最後に布帛Ｃの先端を左側のマンホール１５８から取り出し、布帛Ｃの先端と後端とをミシン継ぎしてエンドレスのループ状とし、高圧容器１５０内に投入して各マンホール１５８を閉じてセットが完了する。
次にポンプ１６２を作動させて噴流水の還流を開始するとともに、熱交換器１６０のシェル１６１に０．４〜１ＭＰａの蒸気を供給して、チューブ１６３内を通過する噴流水を加熱昇温する。処理が終了するまで、切替弁１１８は、前進４秒、後退３秒の切り替え動作を行う。約２０分後、高圧容器１５０内が８０℃程℃まで昇温すると、１０分間保持後、加圧用エアー供給口１５２から０．５ＭＰａの加圧用エアーが高圧容器１５０内に供給され、噴流水の沸騰を防止しつつ、１５分かけて１１０℃までさらに昇温される。１１０℃になると加圧用エアーの供給を停止するが、１０分間保持後、噴流水をさらに昇温させることにより、高圧容器１５０内の温度は、１０分後に約１３０℃まで上昇する。高圧容器１５０内の圧力は、約０．２ＭＰａに達している。この時点で運転開始後約６５分経過している。
布帛処理装置は最高の温度及び圧力を３０分維持し、主としてこの間に布帛Ｃのリラックス処理が進行する。布帛Ｃの各部分の噴流口１１２への接触回数は約２０〜２４回である。その他のポリエステル繊維、例えばあるサテンのリラックス処理は温度１２０℃、圧力０．２ＭＰａで３０分、あるヨーリューのシボ立て処理は温度１２０℃、圧力０．２ＭＰａで３０分、またあるファーユの精練処理は温度１２５℃、圧力０．２ＭＰａで３０分というように、布帛の種類や目的とする処理の相違により、温度・圧力・時間を調節して処理を行う。適当な温度・圧力・時間はプログラマブルコントローラに設定される。この布帛処理装置の通常の設定可能な最高温度は１４０℃、最高圧力は０．３ＭＰａである。
最高温度・圧力での所定の処理時間が経過すると、熱交換器１６０のシェル１６１には蒸気に換わって冷却水（１５〜２５℃程度）が供給され、噴流水が冷却される。高圧容器１５０内が２５分程度で８０℃以下まで冷却されたら、高圧容器１５０内の圧力を脱気してさらに冷却する。充分冷却したら、マンホール１５８を開き、手動で布帛Ｃの先端と後端とを切り離し、リール１５９により布帛Ｃを回収する。
以上のような布帛処理装置においては、布帛Ｃは常温常圧以上の高温高圧雰囲気下で処理することができる。従って、ポリエステル織物など、例えば高温の下でなければリラックス、精練、シボ立て等の処理のできない種類の布帛にも対応することができる。また布帛Ｃをバッチ処理することで、噴流管が１つの場合に比べ、同じ時間あたりに噴流管１１０を通過する回数は２倍になるので、処理時間を短縮することができる。
（第２の実施の形態）
図５（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第２の実施の形態の主要部を示す正面図、平面図及び図５（ａ）のｃ−ｃ部分断面図である。図５（ａ）においては高圧容器の一部を切り欠いて示してある。
各図において、布帛処理装置は噴流水により布帛Ｃを吸い込み、進行させ、吐き出す一組のＵ字形の噴流管２１０と、噴流口２１２から吐き出された布帛Ｃがそれぞれ衝突する４枚の衝撃板２２０と、衝撃板２２０と一体で、布帛Ｃがその上を進んで水切りされて弛緩される４枚の傾斜板２３０と、衝撃板２２０及び傾斜板２３０と一体で、傾斜板２３０から進んだ布帛Ｃが水中に浸されて滞留する２つの滞留槽２４０と、各噴流管２１０の各噴流口２１２を含む一部と、衝撃板２２０と傾斜板２３０とがそれぞれ両端近くに配された滞留槽２４０がそれぞれ収容され、２つ一組で平行に並置された円筒形の高圧容器２５０とからなる。熱交換器や加圧用エア供給口や噴流水供給路等は省略して示してある。
２つの高圧容器２５０、２５０の底部は排水パイプ２５２により相互に接続されており、高圧容器２５０から噴流管２１０への噴流水の還流に使用される。各高圧容器２５０の左右両端近くからは、高圧容器２５０と内部が接続された砲弾型の噴流口収容部２５４がそれぞれ上方に突出している。噴流口収容部２５４の砲弾型の底部には蓋２５６が備えられており、布帛Ｃをセットするために使用される。
第２の実施の形態の作用・効果は第１の実施の形態と同様であるが、これに加えて衝撃板２２０及び傾斜板２３０が両端近くに備えられた滞留槽２４０を、それぞれ一つずつ収容した高圧容器２５０を２つ並置し、噴流口収容部２５４を高圧容器２５０の本体から突出させるようにしたので、高温高圧化しなければならない容積を小さくすることができ、これにより処理に要する時間及びエネルギーを節約することができ、装置全体の占めるスペースも小さくできる。
（第３の実施の形態）
図６（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第３の実施の形態の主要部を示す正面図、平面図及び図６（ａ）のｃ−ｃ部分断面図である。図６（ａ）においては高圧容器の一部を切り欠いて示してある。
各図において、布帛処理装置は噴流水により布帛Ｃを吸い込み、進行させ、吐き出す一組のＵ字形の噴流管３１０と、噴流口３１２から吐き出された布帛Ｃがそれぞれ衝突する４枚の衝撃板３２０と、布帛Ｃがその上を進んで水切りされて弛緩される凹円筒形面の傾斜部３３０と、傾斜部３３０から進んだ布帛Ｃが水中に浸されて滞留する２つの滞留槽３４０と、各噴流管３１０の各噴流口３１２を含む一部が収容され、衝撃板３２０とがそれぞれ両端近くに配され、両端近くの内面がそれぞれ傾斜部３３０を構成し、滞留槽３４０がそれぞれ収容され、２つ一組で平行に並置され、それぞれ両端近くが斜め上方を向いた正面図視舟形に形成された円筒形の高圧容器３５０とからなる。熱交換器や加圧用エア供給口や噴流水供給路等は省略して示してある。
２つの高圧容器３５０、３５０の底部は排水パイプ３５２、３５２により相互に接続されている。各高圧容器３５０の左右両端面は蓋３５４になっており、布帛Ｃをセットするために使用される。
第３の実施の形態の作用・効果は第２の実施の形態と同様であるが、高圧容器３５０の両端近くの内面を、布帛Ｃが水切りされて弛緩される傾斜部３３０としたので、第２の実施の形態と比べて高圧容器の容積をさらに小さくすることができる。
（第４の実施の形態）
図７（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第３の実施の形態の主要部を示す正面図、平面図及び図７（ａ）のｃ−ｃ部分断面図である。図７（ａ）においては高圧容器の一部を切り欠いて示してある。
各図において、布帛処理装置は一組の上向きに開口したＵ字形の噴流管４１０と、上方を向いて開口した噴流口４１２から吐き出された布帛Ｃがそれぞれ衝突する凹円筒形面の衝撃部４２０と、布帛Ｃがその上を進んで水切りされて弛緩される凹円筒形面の傾斜部４３０と、傾斜部４３０から進んだ布帛Ｃが水中に浸されて滞留する２つの滞留槽４４０と、各噴流管４１０の各噴流口４１２の一部が収容され、両端近くにおいて内面上面が衝撃部４２０及び内面下面が傾斜部４３０を構成し、滞留槽４４０がそれぞれ収容され、２つ一組で平行に並置され、それぞれ両端近くが斜め上方を向いた正面図視舟形に形成された円筒形の高圧容器４５０とからなる。熱交換器や加圧用エア供給口や噴流水供給路等は省略して示してある。２つの高圧容器４５０、４５０の底部は排水パイプ４５２、４５２により相互に接続されている。各高圧容器４５０の左右両端面は蓋４５４になっており、布帛Ｃをセットするために使用される。
第４の実施の形態の作用・効果は第３の実施の形態と同様であるが、噴流管４１０のＵ字形管４１４は、上向きに開口したＵ字形としたので、第３の実施の形態と比べて布帛処理装置の高さを低く抑えることができる。
（第５の実施の形態）
図８（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第４の実施の形態の主要部を示す正面図、平面図及び右側面図である。図８（ａ）及び（ｃ）においては高圧容器の一部を切り欠いて示してある。
各図において、布帛処理装置は一組のＵ字形の噴流管５１０と、下方を向いて開口した噴流口５１２から吐き出された布帛Ｃがそれぞれ衝突する衝撃部５２０と、布帛Ｃがその上を進んで水切りされて弛緩される傾斜部５３０と、傾斜部５３０から進んだ布帛Ｃが水中に浸されて滞留する滞留槽５４０と、各噴流管５１０の各噴流口５１２近くの下端がそれぞれ収容され、両端近くに衝撃部５２０及び傾斜部５３０が収容され、中間部に滞留槽５４０が収容され、２つ一組が平行に並置され、それぞれ両端近くが斜め上方を向いた正面図視舟形に形成された円筒形の高圧容器５５０と、滞留槽５４０から各噴流管５１０へ水を環流させる還流路の途中に配置された熱交換器５６０とからなる。
高圧容器５５０内の圧力を上昇させるための加圧用エアは、加圧用エア供給口５５２から高圧容器５５０内に供給される。２つの高圧容器５５０の底部は排水パイプ５５２により相互に接続され、滞留槽５４０からオーバーフローした水が排水される。各高圧容器５５０の右端面は蓋５５４になっており、布帛Ｃをセットするために使用される。ポンプ５６２は還流路の熱交換器５６０の上流側に配置され、排水パイプ５５２から排水された水を熱交換器５６０に供給し、熱交換された水を噴流管５１０内部に噴き出させる。リール５５９は処理を施そうとする布帛Ｃを布帛処理装置に供給し、また布帛処理装置から処理の終わった布帛Ｃを回収するために使用される。布帛Ｃは蓋５５４を通じて高圧容器５５０内に供給され、引き出される。
高圧容器５５０は、それぞれ４つの部分を接合してなる。すなわち左から左端部５５０ａ、第１中間部５５０ｂ、第２中間部５５０ｃ及び右端部５５０ｄである。各部分の間は、フランジ同士をボルト・ナットで係止することにより接合されており、フランジの間にはパッキン（図示していない）が挟まれて接合部分を封止している。この布帛処理装置は、処理しようとする布帛の種類や処理の種類に応じて、高圧容器５５０の長さ、すなわち滞留槽５４０の長さを変更することができる。例えば、噴流水により衝撃を与える回数を多くし、かつ滞留槽５４０に滞留する時間を短くする場合には、第１中間部５５０ｂを取り外し、高圧容器５５０の全長を短くする。逆に噴流水により衝撃を与える回数を少なくし、滞留槽５４０に滞留する時間を長くする場合には、第１中間部５５０ｂと同じものをもう一つ（あるいは２つ以上）、例えば第１中間部５５０ｂと左端部５５０ａとの間に付加する。もちろん各パイプの配管の修正が必要である。
以下、この布帛処理装置を利用した各処理の過程について、簡単に説明する。
（精練処理）
通常、９０℃近辺の浴中にアルカリ剤（苛性ソーダ）及び／または精練剤を添加し、布帛を浴中に浸漬または通過させる。処理時間は約１０分である。
図８の装置により精練処理を行う場合、リール５５９を利用して一方の高圧容器５５０の蓋５５４を通じて、布帛を連続して布帛処理装置に投入し、他方の高圧容器５５０の蓋５５４から取り出す連続処理により行う。各蓋５５４は開かれたまま、常圧下で行われる。布帛は、各部分が約１０分間精練処理されるようにする。このとき、一方の高圧容器５５０の滞留槽５４０にはアルカリ剤と精練剤を添加した処理浴を入れ、他方の高圧容器５５０の滞留槽５４０には水を入れて、精練処理と水洗処理を連続して行うこともでき、また同じ布帛処理装置を２台使用して、一方で精練処理、他方で水洗処理を行うようにしてもよい。
（リラックス処理）
嵩高加工糸を用いた織物を９０〜１３０℃の浴中に循環させ、織物を経／緯方向に収縮させて嵩高性や伸縮性を付与する。浴中にアルカリ剤や精練剤を添加して、精練処理を同時に行うこともできる。
この処理はバッチ処理により、蓋５５４を閉めた高圧高温下で行われる。具体的には、例えば処理圧力は０．２ＭＰａ、処理温度は１３０℃である。収縮作用には処理温度がより大きな要因となり、布帛には２分３０秒に一回衝撃を与えればリラックス効果が十分に現れる。例えば布帛の走行速度を４００ｍ／分とすると、噴流管５１０は２つなので、１回に２０００ｍの布帛を投入してバッチ処理することができる。
（シボ立て処理）
主に強撚糸を用いた織物を１１０〜１３０℃の温水中に循環させつつ、衝撃を当てることで解撚効果を与え、糸の収縮作用と相俟って、布表面にシボを発現させる。
この処理の場合には衝撃を与える回数が多いほど効果が顕著であり、シボムラの発生も抑制される。例えば６０秒間に一回、衝撃を与えるのが好ましい。従って、布帛の走行速度が４００ｍ／分とすると、噴流管５１０は２つなので、一回に８００ｍの布帛についてバッチ処理を行うことができる。処理圧力は、例えば０．２ＭＰａ、処理温度は例えば１３０℃である。
（減量処理）
ポリエステル織物を８０〜１２０℃の苛性ソーダ液中（苛性濃度；１０〜６０ｇ／Ｌ）で処理することで、ポリエステル繊維が加水分解反応を起こし、繊維表面が溶解されて繊維が細くなり、絹のような触感を布に与えることができる。この処理は通常、リラックス処理、シボ立て処理を行った後に実施される。
布帛は苛性ソーダ液中でゆるやかに循環していれば、減量ムラ等の発生はなく良好な減量処理が行われる。５〜１０分で布帛が一循環する程度でよい。この装置を用いた場合には、２つの滞留槽５４０があるので、１回に２０００ｍ以上の布帛のバッチ処理ができる。
（染色処理）
染色の場合、染めムラ、染めシワを防止するために、布帛が処理装置内を１循環する時間が制限される。一般的には２分以内で１循環することが望ましい。
この処理装置の場合には布帛の走行速度が４００ｍ／分なので、１つの滞留槽５４０には８００ｍの布帛が滞留していればよく、従って２つの滞留槽５４０にそれぞれ８００ｍずつ、合わせて１６００ｍの布帛を１回に処理することができる。
（第６の実施の形態）
図９（ａ）（ｂ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第６の実施の形態を示す正面図及び平面図である。図９（ｂ）においては高圧容器の一部は切り欠いて示してある。
各図において、布帛処理装置は２本のＵ字形の噴流管６１０と、下方を向いて開口した噴流口６１２から吐き出された布帛Ｃがそれぞれ衝突する衝撃部６２０と、衝撃部６２０の端から滑り落ちた布帛Ｃが水中に浸されて滞留する半割りのドーナツ形状である滞留槽６４０と、各噴流管６１０の各噴流口６１２近くの下端がそれぞれ収容され、滞留槽６４０が収容された円筒形の高圧容器６５０とからなる。衝撃部６２０は正面図視くの字形であって、下端が滞留槽６４０の上端に取り付けられている。高圧容器６５０には布帛Ｃをセットするための蓋６５４が備えられている。水を環流させる還流路や熱交換器は省略して示す。
この布帛処理装置においては布帛Ｃを２本の噴流管６１０それぞれにセットすることにより、同時に２枚の布帛Ｃを処理することができる。図示したのは噴流管６１０が２本のタイプのみであるが、高圧容器６５０の長さ（前後方向）をより長くし、噴流管６１０の数を増やせば、同時に処理可能な布帛Ｃの数を任意に増やすことが可能である。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
図１は、本発明に係る布帛処理装置の第１の実施の形態を示す正面図であり、高圧容器の一部は切り欠いて示してある。図２は、図１の布帛処理装置の右側面図であり、高圧容器の一部は切り欠いて示してある。図３は、図１の布帛処理装置の平面図である。図４は、図１の布帛処理装置の概略的なフローシート図である。図５（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第２の実施の形態を示す正面図、左側面図及び図５（ａ）のｃ−ｃ部分断面図である。図６（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第３の実施の形態を示す正面図、左側面図及び図６（ａ）のｃ−ｃ部分断面図である。図７（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第４の実施の形態を示す正面図、左側面図及び図７（ａ）のｃ−ｃ部分断面図である。図８（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第５の実施の形態を示す正面図、平面図及び右側面図である。図９（ａ）（ｂ）はそれぞれ、本発明に係る布帛処理装置の第６の実施の形態を示す正面図及び平面図である。Technical field
The present invention relates to a cloth processing apparatus that can be used for processing such as relaxing, scouring, and embossing of a cloth, and particularly to a cloth processing apparatus suitable for processing a polyester fabric.
Background art
2. Description of the Related Art As a conventional cloth processing apparatus, there is one described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-316974. This cloth processing apparatus is suitable for relaxing treatment of rayon fabrics or the like, and injects and advances the cloth into the U-shaped pipe by the jet water so that the jet pipe section to discharge and the cloth discharged from the jet pipe section collide with each other. It includes a collision section in which an impact plate is arranged, and a stay section provided below the collision section, in which the jet water from the jet pipe section is stored, and the fabric that has advanced from the drain plate is immersed in water and stays there. For example, a drainage hole may be formed between the collision portion and the staying portion, and a relaxation portion where the fabric advances on the inclined plate from which the fabric is drained may be provided. The fabric advances while reciprocating in the U-shaped pipe by jetting jet water in the front-rear direction, for example, 4 seconds in feed and 3 seconds in return, is repeatedly hit against the impact plate, and moves at high speed in the U-shaped pipe. By doing so, a relaxation process is performed. In order to reduce the resistance when sucking into the U-shaped pipe as much as possible, a relaxation portion is provided below the collision portion to drain the water of the fabric to reduce the weight, and to prevent knots from being formed in the middle of the long fabric. A stagnant portion is provided for the cloth to be immersed in water and to stagnate. However, this fabric processing apparatus is only for the relaxation processing, and is not suitable for efficiently performing other processing such as scouring, embossing, weight reduction, and dyeing. Further, it is suitable for relaxing treatment of rayon fabric, but is not suitable for polyester fabric and the like, and a rotary washer and a liquid jet dyeing machine have to be used for relaxing treatment of polyester fabric. However, rotary washers required labor and processes, and workability was poor. In the liquid-flow dyeing machine, there were cases where sufficient relaxation treatment could not be performed depending on the woven tissue.
Therefore, a main object of the present invention is to provide a cloth processing apparatus particularly suitable for performing a relaxing treatment of a polyester fabric.
Another main object of the present invention is to provide a fabric processing apparatus capable of efficiently performing not only the relaxing treatment of polyester fabric but also scouring, embossing, weight reduction, dyeing, and the like.
Another object of the present invention is to provide a cloth processing apparatus capable of efficiently performing a plurality of types of processing.
Still another object of the present invention is to provide a fabric processing apparatus which can reduce the bath ratio, minimize the space occupied by the apparatus, and reduce energy consumption.
Still another object of the present invention is to provide a cloth processing apparatus that can be easily remodeled according to the type of cloth to be processed, the type of processing, the processing capacity, and the like.
Disclosure of the invention
The inventor has found that under a high-temperature and high-pressure atmosphere, treatments such as relaxation, scouring, and embossing of a polyester fabric and the like can be performed, and have arrived at the following invention. That is, in order to achieve the above object, the present invention arranges an impact plate such that a jet pipe section sucks a fabric into a U-shaped pipe with jet water, advances the jet pipe section, and discharges the jet pipe section with the cloth spouted from the jet pipe section. And a stagnant portion provided below the colliding portion, where the jet water from the jet pipe portion is stored, and the fabric colliding with the colliding portion is immersed in water and stays there. In a cloth processing apparatus for processing a cloth by reciprocating, the cloth processing apparatus is configured so that the processing is performed in a high-temperature and high-pressure atmosphere of normal temperature and normal pressure or higher.
In the cloth processing apparatus according to the present invention, the cloth can be processed in a high-temperature and high-pressure atmosphere of normal temperature and normal pressure or higher. Therefore, it is possible to cope with a type of fabric that cannot be treated such as relaxing, scouring, or embossing unless the temperature is 100 ° C. or higher, such as polyester fabric. Note that the jet water jetted from the jet pipe portion and / or the water stored in the stagnant portion is not limited to pure water, and the glue dissolved from the fabric during the treatment may be mixed. There may be a bath or a treatment liquid in which a chemical necessary for treatment is previously mixed with water, but in this specification, it is generically referred to as "water" or "spout water".
For efficient and sufficient treatment, it is preferable that the treatment can be performed in an atmosphere of 120 ° C. or more and 0.05 MPa or more. At a higher temperature and pressure higher than this, a temperature and pressure according to the material and weaving method of the fabric and the type of treatment are selected. For example, in the case of a polyester fabric (including a mixture of polyester fibers or polyester yarns), a certain satin relaxation treatment is performed at a maximum temperature of 120 ° C. and a maximum pressure of 0.2 MPa. ℃, maximum pressure 0.2MPa, a certain georgette crimping process, the maximum temperature 130-135 ℃, the maximum pressure 0.2MPa, the refining process of some fauille, the maximum temperature 125 ℃, the maximum pressure 0.2MPa The operation is performed by operating the cloth processing apparatus while holding each for about 30 minutes. Here, the term “relax” refers to bulking of the processed yarn, and there are twill, plain weave, and the like as products woven using the processed yarn. The scouring refers to a desizing process of a fabric, and is performed in a post-process of a sizing process of a fabric (one subjected to a warping process). The term “texture” refers to untwisting of a strongly twisted yarn fabric, whereby unevenness appears on the surface of the woven fabric and the texture is improved. Weight loss is a process in which polyester fibers are hydrolyzed in an alkaline bath such as a caustic soda solution to dissolve the fiber surface to thin the fibers and give the fabric a silky feel. Dyeing here is dip dyeing, and is a process of immersing a fabric in a dye solution and dyeing it in a plain and uniform manner. After dyeing, a washing treatment with water or a detergent is also required to remove the dye and the auxiliary from the fabric. Washing is also required after textile printing. By processing with this cloth processing apparatus, as a result, a plurality of effects such as relaxation, scouring, and embossing may be obtained, and the purpose may be to obtain a plurality of effects.
In order to perform the treatment in a high-temperature and high-pressure atmosphere at normal temperature and normal pressure or higher, for example, the collision section and the stagnation section are accommodated in a high-pressure vessel, and the jet pipe section at least partially protrudes from the high-pressure vessel. Further, a heat exchanger is arranged in the middle of a reflux path for returning water from the stagnant section to the jet pipe section, so that the fabric processing apparatus according to the present invention can be configured. Various methods can be applied to increase the pressure in the high pressure vessel, but most simply by supplying pressurized air into the high pressure vessel. When the temperature of the jet water rises to a certain level, the pressure of the jet water is further increased by self-pressurization.
Further, in the cloth processing apparatus according to the present invention, the impact plate is arranged such that the cloth is sucked into the U-shaped pipe by the jet water, is advanced, and the jet pipe part which discharges the cloth and the cloth discharged from the jet pipe part collide with each other. A cloth for treating a cloth by reciprocating in a U-shaped pipe, including a collision section and a stagnant section in which the jet water from the jet pipe section is stored and the cloth colliding with the collision section is immersed in water and stays therein. In the processing apparatus, a plurality of the jet pipe sections, a plurality of the collision sections respectively corresponding to the plurality of jet pipe sections, and at least a plurality of the jet pipe sections, which are arranged between the two collision sections for the different jet pipe sections. The fabric processing apparatus was configured to include one of the staying portions.
This makes it possible to efficiently perform other processes such as scouring, embossing, weight reduction, and dyeing. That is, the fabric can be batch-processed, and the fabric is connected by sewing the front end passed through the respective parts to the rear end to form a loop, and is processed by reciprocating in the apparatus for a certain period of time. Since the number of times of passage through the jet pipe section per the same time is plural times as compared with the case of one jet pipe section, the processing time can be shortened. Note that the types of processing that can be performed differ depending on the type of cloth, and the type and temperature of the processing liquid stored in the retaining portion, the operation of the jet pipe section, and the like differ for each processing.
Typically, there are two jet tubes. Collisions are provided in front of two ports of each of the two jet pipe sections, and stagnation sections are respectively arranged below the collision sections. That is, one port of one jet pipe section is connected to one port of the other jet pipe section in order through a collision section, a staying section, and a collision section, and the other port of one jet pipe section is It is connected to the other port of the other jet pipe section via the collision section, the staying section, and the collision section. In such a configuration, there is only one stagnation portion, and the stagnation portion may be divided into two by a partition through which water can pass, or may be provided by two and connected by a pipe through which water can flow. Good. In front of the two ports of the jet pipe section, collision sections are provided in order to cope with the reciprocating movement of the fabric, but one may be provided for each port, and physically, It may be composed of a single impact plate. The surface of the impact plate against which the cloth collides is not necessarily a flat surface, but may be a concave or convex surface that forms a part of a sphere, a cylinder, or a cone, and is provided with grooves, ridges, drain holes, and the like. Is also good.
When the number of the jet pipe sections is two, the cloth processing apparatus includes two containers in which the stagnation section and the collision sections provided at both ends of the stagnation section are accommodated in parallel, and the jet pipe section is provided. May be configured such that the U-shaped tubes are connected such that the collision portions at the corresponding ends of the two containers are located in front of the respective ports. As a result, the volume of the container can be reduced, the bath ratio can be reduced, and the space occupied by the apparatus can be minimized.
Each of the containers may be configured such that a length of an intermediate portion that stores the staying portion is adjustable. Thereby, the capacity of the staying portion can be easily adjusted according to the type of the cloth to be processed, the type of the processing, the processing capacity, and the like, and the application range can be expanded. If each of the containers is a high-pressure container, it can be applied to a process that can be performed under high pressure.
Embodiment of the Invention
Next, an embodiment of a cloth processing apparatus according to the present invention will be described with reference to the drawings. The following embodiments are intended only for a deeper understanding of the present invention, and are not intended to limit the present invention.
(First Embodiment)
FIGS. 1 to 4 are a front view, a side view, a plan view and a schematic flow sheet diagram, respectively, showing a first embodiment of a cloth processing apparatus according to the present invention. Is cut out.
In each figure, the cloth processing apparatus is arranged in front of the opening of each of the jet ports 112 of the set of U-shaped jet pipes 110 and each of the jet ports 112 of the jet pipe 110, and a set of U-shaped jet pipes 110 sucks, advances, and discharges the cloth C by the jet water. Four impact plates 120 with which the fabrics C discharged from 112 collide with each other, and four inclined plates 130 provided below each impact plate 120 and over which the fabric C is drained and relaxed. And two retaining tanks 140 provided below each inclined plate 130 to store the jet water from each jet pipe 110 to the water surface WL and to immerse and retain the fabric C advanced from each inclined plate 130 in the water. A high-pressure vessel 150 containing each impact plate 120, each inclined plate 130, and each retention tank 140, a part including each jet port 112 of each jet pipe 110, and each jet pipe 110 from the retention tank 140. Water made from heat exchanger 160. positioned in the middle of the recirculation passage that recirculates. The high-pressure vessel 150 is partially cut away in FIGS. Pressurizing air for increasing the pressure in the high-pressure container 150 is supplied from the pressurizing air supply port 152 into the high-pressure container 150. The pump for supplying high-pressure air is not shown.
That is, the illustrated fabric processing apparatus includes two jet pipes 110, a plurality of impact plates 120 and inclined plates 130 respectively corresponding to the two jet pipes 110, and two inclined plates 130 for different jet pipes 110, respectively. And one stagnation tank 140 arranged in each. One jet port 112 of one jet pipe 110 is connected to one jet port 112 of the other jet pipe 110 through an impact plate 120, an inclined plate 130, water in a retention tank 140, an inclined plate 130, and an impact plate 120 in this order. The other jet port 112 of one jet pipe 110 is the same as the other jet port 112 of the other jet pipe 112, and the impact plate 120, the inclined plate 130, the water in the retention tank 140, the inclined plate 130, the impact plate 120. The retention tank 140 is one, and is divided into two by a partition through which water can pass.
Each of the jet pipes 110 has a U-shaped pipe section 114 having a U-shape opened downward, jet ports 112 provided at both ends of the U-shaped pipe section 114, and a jet having a higher pressure than the inside of the high-pressure vessel 150. In order to supply water, one end is connected to each of the jet ports 112, and a pair of four pipings 116 respectively passing between the inside and the outside of the high-pressure vessel 150, and the other end of the pair of pipings 116 , And two switching valves 118 connected to each other. Each switching valve 118 is connected to the outlet side of the heat exchanger 160.
Each jet outlet 112 has a built-in jet nozzle (not shown), and jets jet water upward, that is, in a direction to guide the fabric C into the U-shaped tube portion 114. By switching the switching valve 118, only one of the jet ports 112 can be jetted for each jet pipe 110, and when jet water is jetted from one jet port 112, fabric C and jet water are jetted from the other jet port 112. Are discharged and the fabric C advances, and when the jet water is being jetted from the other jet port 112, the fabric C and the jet water are jetted from one jet port 112, and the fabric C retreats. Thereby, the fabric C reciprocates in the U-shaped tube portion 114. The two switching valves 118 are controlled so as to interlock with each other. For example, by repeatedly moving forward for 4 seconds and retreating for 3 seconds, the switching valves 118 are composed of the jet pipe 110, the impact plate 120, the inclined plate 130, and the water stored in the retaining tank 140. The processing is performed while the cloth C is advanced little by little along the cloth traveling path.
The impact plate 120 is disposed immediately below each jet port 112, and the cloth C spouted vigorously by the jet water from the jet port 112 collides. Below the impact plate 120, an inclined plate 130 is provided continuously to the impact plate 120. The inclined plate 130 is connected to the impact plate 120 at the upper end, and reaches below the water surface WL of the water stored in the retaining tank 140 at the lower part. The inclined plate 130 is provided with a large number of drain holes (not shown), and water discharged together with the cloth C from the jet port 112 and excess water contained in the cloth C pulled up from the retention tank 140 are provided. Flows down.
The elongated rectangular storage tank 140 is fixed to the bottom of the inner surface of the high-pressure vessel 150, and the impact plate 120 and the inclined plate 130 are arranged inside near both ends. The storage tank 140 is divided in half by a partition plate 144 erected in a vertical position along the center line in the longitudinal direction, and forms a storage part capable of storing water in each. Punching holes 142 are provided on both side surfaces of the storage tank 140, and the water jetted from the jet outlet 112 overflows to maintain the water surface WL at an appropriate height.
The high-pressure vessel 150 has an elongated cylindrical shape with a convex spherical surface at both ends, and is fixed on a rectangular plate-like base 170. As described above, the U-shaped tube 114 and the piping 116 protrude from the high-pressure vessel 150 from the inside to the outside. The high-pressure container 150 is provided with the above-described pressurized air supply port 152, water suction port 154, and two manholes 156. The water suction port 154 is an outlet of water for sucking the overflowed water from the retention tank 140 and returning the water to the jet pipe 110. The manhole 156 is used for setting the cloth C to be processed in the cloth processing apparatus and collecting the processed cloth C from the cloth processing apparatus. The reel 159 is used to pull out the processed fabric C from the high-pressure container 150.
Heat exchanger 160 is arranged between water inlet 154 and switching valve 118. Either high-temperature steam or cooling water is supplied to the shell 161 of the heat exchanger 160, and heat exchange is performed between the shell 161 and the jet water passing through the tube 163 extending inside the shell 161. Temperature can be adjusted. Thus, the inside of the high-pressure vessel 150 can be heated or cooled from the heated state. The pump 162 has a negative pressure side in the high pressure vessel 150 via the filter 164 and the water suction port 154, and a positive pressure side in the jet pipe 110 via the heat exchanger 160, the piping 165, the switching valve 118, and the piping 116, respectively. It is connected. The pressure on the positive pressure side is sufficiently higher than the pressure on the negative pressure side so that the jet water is discharged vigorously from the jet port 112. By driving the pump 162, the water sent from the water inlet 154 through the filter 164 is heated or cooled in the heat exchanger 160, and sent out to the switching valve 118 through the piping 116, thereby returning the jet water. I do. The filter 164 collects dust such as fibers that have fallen off from the fabric C. Further, a water outlet 168 is connected to the water inlet 154 via a valve 166. Heat exchanger 160, pump 162 and filter 164 are mounted on base 170. The water and the necessary chemical solution used in the cloth processing apparatus are supplied in the middle of the piping 165 (not shown).
This fabric processing apparatus is operated by a programmable controller that controls the operation of each valve such as the switching valve 118, the heat exchanger 160, and the pressurized air supply device while measuring the pressure and temperature in the high-pressure container 150 (FIG. Not shown). Hereinafter, unless otherwise specified, each device is automatically controlled by a programmable controller. The programmable controller stores in advance a plurality of programs for executing a certain work procedure according to the type of fabric and processing.
Hereinafter, the operation of the cloth processing apparatus shown in FIGS.
First, the cloth C to be processed is set in the cloth processing apparatus. Here, the fabric C is a polyester georgette, and it is assumed that a relaxing process is performed. The processing is executed by a batch process for each of the cloths C. The setting of the cloth C is manually performed. First, the manhole 158 on the left side in FIG. 3 is opened, and the leading end of the cloth C is guided to the jet port 112 in front of the jet pipe 110 on the left side in FIG. By jetting jet water from the jet port 112, and ejecting the tip of the fabric C from the jet port 112 at the back (upward in FIG. 3), the fabric C passes through the U-shaped tube portion 114. Next, most of the fabric C is pulled out from the jet port 112 at the back, is retained in the retaining tank 140 already filled with water, the manhole 158 on the right side is opened, and the jet flow on the right side in FIG. The fabric C is passed through the U-shaped tube portion 114 of the tube 110, and a half of the entire length of the fabric C is pulled out and retained in the retention tank 140. Finally, the leading end of the fabric C is taken out from the left manhole 158, and the leading end and the trailing end of the fabric C are joined by a sewing machine to form an endless loop. I do.
Next, the pump 162 is operated to start the recirculation of the jet water, and at the same time, steam of 0.4 to 1 MPa is supplied to the shell 161 of the heat exchanger 160 to heat and raise the temperature of the jet water passing through the tube 163. . Until the processing is completed, the switching valve 118 performs a switching operation of moving forward 4 seconds and moving backward 3 seconds. After about 20 minutes, the inside of the high-pressure vessel 150 is heated to about 80 ° C., and after holding for 10 minutes, 0.5 MPa pressurizing air is supplied from the pressurizing air supply port 152 into the high-pressure vessel 150, and the jet water is discharged. The temperature is further raised to 110 ° C. over 15 minutes while preventing boiling. When the temperature reaches 110 ° C., the supply of the pressurizing air is stopped, but after holding for 10 minutes, the temperature of the high-pressure vessel 150 is increased to about 130 ° C. after 10 minutes by further raising the temperature of the jet water. The pressure in the high-pressure vessel 150 has reached about 0.2 MPa. At this point, about 65 minutes have elapsed since the start of operation.
The fabric processing apparatus maintains the maximum temperature and pressure for 30 minutes, and during this time, the relaxing process of the fabric C mainly proceeds. The number of times each part of the fabric C contacts the jet port 112 is about 20 to 24 times. Relaxation of other polyester fibers, for example, certain satin is performed at a temperature of 120 ° C. and a pressure of 0.2 MPa for 30 minutes, and crimping of a certain Yoryu is performed at a temperature of 120 ° C. and a pressure of 0.2 MPa for 30 minutes. The processing is performed by adjusting the temperature, pressure, and time depending on the type of the fabric and the intended processing, such as a temperature of 125 ° C. and a pressure of 0.2 MPa for 30 minutes. Appropriate temperature, pressure and time are set in the programmable controller. The normally settable maximum temperature of this fabric processing apparatus is 140 ° C., and the maximum pressure is 0.3 MPa.
After a predetermined processing time at the maximum temperature and pressure has elapsed, cooling water (about 15 to 25 ° C.) is supplied to the shell 161 of the heat exchanger 160 instead of steam to cool the jet water. When the inside of the high-pressure vessel 150 is cooled to 80 ° C. or less in about 25 minutes, the pressure in the high-pressure vessel 150 is degassed to further cool. After cooling sufficiently, the manhole 158 is opened, the front end and the rear end of the fabric C are manually separated, and the fabric C is collected by the reel 159.
In the above-described cloth processing apparatus, the cloth C can be processed in a high-temperature and high-pressure atmosphere at normal temperature and normal pressure or higher. Therefore, it is possible to cope with a type of fabric that cannot be treated such as relaxing, scouring, embossing, etc., unless the temperature is high, such as polyester fabric. Further, by performing the batch processing on the cloth C, the number of times of passing through the jet pipe 110 per the same time is doubled as compared with the case of one jet pipe, so that the processing time can be reduced.
(Second embodiment)
5 (a), 5 (b) and 5 (c) are a front view, a plan view, and a cc partial cross-section of the main part of the second embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention, respectively. FIG. In FIG. 5A, a part of the high-pressure container is cut away.
In each figure, the cloth processing apparatus sucks, advances, and discharges the cloth C by means of the jet water, and a set of four impact plates 220 each of which strikes a pair of U-shaped jet pipes 210 and the cloth C discharged from the jet port 212. And four inclined plates 230 integral with the impact plate 220 and over which the cloth C is drained and relaxed, and the cloth C advanced from the inclined plate 230 integral with the impact plate 220 and the inclined plate 230 Are immersed in water and stay there, a part including each jet opening 212 of each jet pipe 210, and a storage tank 240 in which an impact plate 220 and an inclined plate 230 are arranged near both ends, respectively. Each of them comprises a cylindrical high-pressure container 250 which is housed in parallel and juxtaposed in pairs. A heat exchanger, a pressurized air supply port, a jet water supply path, and the like are omitted.
The bottoms of the two high-pressure vessels 250, 250 are connected to each other by a drain pipe 252, and are used for reflux of the jet water from the high-pressure vessel 250 to the jet pipe 210. From near the left and right ends of each of the high-pressure containers 250, a shell-shaped jet port housing 254 connected to the high-pressure containers 250 projects upward. A lid 256 is provided at the shell-shaped bottom of the jet port accommodating portion 254, and is used for setting the fabric C.
The operation and effects of the second embodiment are the same as those of the first embodiment, but in addition to this, a stagnation tank 240 provided with an impact plate 220 and an inclined plate 230 near both ends is provided one by one. Since two accommodated high-pressure containers 250 are juxtaposed and the jet port accommodating portion 254 is made to protrude from the main body of the high-pressure container 250, it is possible to reduce the volume that needs to be raised to a high temperature and a high pressure. In addition, energy can be saved, and the space occupied by the entire apparatus can be reduced.
(Third embodiment)
6 (a), 6 (b) and 6 (c) are respectively a front view, a plan view, and a cc partial cross section of a main part of a third embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. FIG. In FIG. 6A, a part of the high-pressure container is cut away.
In each figure, the cloth processing apparatus sucks, advances, and discharges the cloth C by means of the jet water, and a set of U-shaped jet pipes 310 for discharging and four impact plates 320 against which the cloth C discharged from the jet port 312 collides. And a sloped portion 330 of a concave cylindrical surface on which the fabric C advances and is drained and relaxed, and two retention tanks 340 in which the fabric C advanced from the sloped portion 330 is immersed in water and stays. A part of the jet pipe 310 including each jet port 312 is accommodated, the impact plates 320 are arranged near both ends thereof, inner surfaces near both ends constitute inclined portions 330, and the retention tanks 340 are accommodated, respectively. It consists of a cylindrical high-pressure vessel 350 which is juxtaposed in parallel in a pair, and each of which is near the both ends faces obliquely upward and is formed in a boat shape in a front view. A heat exchanger, a pressurized air supply port, a jet water supply path, and the like are omitted.
The bottoms of the two high-pressure vessels 350, 350 are connected to each other by drain pipes 352, 352. The left and right end surfaces of each high-pressure container 350 are lids 354, and are used for setting the fabric C.
The operation and effect of the third embodiment are the same as those of the second embodiment, but the inner surface near both ends of the high-pressure container 350 is formed as the inclined portion 330 where the cloth C is drained and relaxed. The volume of the high-pressure container can be further reduced as compared with the second embodiment.
(Fourth embodiment)
7A, 7B, and 7C are a front view, a plan view, and a cc partial cross-section of the main part of the third embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention, respectively. FIG. In FIG. 7A, a part of the high-pressure container is cut away.
In each of the figures, the cloth processing apparatus includes a set of upwardly opened U-shaped jet pipes 410 and an impact portion 420 of a concave cylindrical surface against which the cloth C discharged from the upwardly opened jet port 412 collides. And a slanted portion 430 of a concave cylindrical surface on which the fabric C advances and is drained and relaxed, and two retention tanks 440 in which the fabric C advanced from the slanted portion 430 is immersed in water and stays. A part of each jet port 412 of the jet pipe 410 is accommodated, the upper surface of the inner surface constitutes an impact portion 420 and the lower surface of the inner surface constitutes an inclined portion 430 near both ends, and the stagnation tanks 440 are accommodated respectively. A cylindrical high-pressure vessel 450 which is juxtaposed and has a boat-like shape as viewed from the front, with both ends facing diagonally upward. A heat exchanger, a pressurized air supply port, a jet water supply path, and the like are omitted. The bottoms of the two high-pressure vessels 450, 450 are interconnected by drainage pipes 452, 452. The left and right end surfaces of each high-pressure container 450 are lids 454, and are used for setting the fabric C.
The operation and effects of the fourth embodiment are the same as those of the third embodiment. However, the U-shaped tube 414 of the jet pipe 410 has a U-shape that opens upward. In comparison, the height of the cloth processing apparatus can be reduced.
(Fifth embodiment)
FIGS. 8A, 8B, and 8C are a front view, a plan view, and a right side view, respectively, showing a main part of a fourth embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. In FIGS. 8A and 8C, a part of the high-pressure container is cut away.
In each of the figures, the cloth processing apparatus includes a set of U-shaped jet pipes 510, an impact section 520 against which the cloth C discharged from a jet port 512 opened downwardly collides, and a cloth C traveling thereon. The inclined portion 530 that is drained and relaxed in the above, the retention tank 540 in which the fabric C that has progressed from the inclined portion 530 is immersed in water and stays therein, and the lower end near each jet port 512 of each jet pipe 510 are respectively accommodated. The impact part 520 and the inclined part 530 are accommodated near both ends, the retention tank 540 is accommodated in the middle part, and a pair of two is juxtaposed side by side. A high-pressure vessel 550 having a cylindrical shape, and a heat exchanger 560 disposed in the middle of a reflux path for circulating water from the retention tank 540 to each jet pipe 510.
Pressurizing air for increasing the pressure in the high-pressure container 550 is supplied from the pressurizing air supply port 552 into the high-pressure container 550. The bottoms of the two high-pressure vessels 550 are connected to each other by a drain pipe 552, and the overflowed water is drained from the retention tank 540. The right end face of each high-pressure container 550 is a lid 554, which is used for setting the fabric C. The pump 562 is arranged on the upstream side of the heat exchanger 560 in the return path, supplies water discharged from the drain pipe 552 to the heat exchanger 560, and causes the heat-exchanged water to be jetted into the jet pipe 510. The reel 559 is used to supply the cloth C to be processed to the cloth processing apparatus and to collect the processed cloth C from the cloth processing apparatus. The fabric C is supplied into the high-pressure container 550 through the lid 554, and is pulled out.
The high-pressure vessel 550 is formed by joining four parts. That is, from left to right, a left end 550a, a first intermediate part 550b, a second intermediate part 550c, and a right end 550d. The portions are joined by locking the flanges with bolts and nuts, and a packing (not shown) is sandwiched between the flanges to seal the joined portions. This cloth processing apparatus can change the length of the high-pressure container 550, that is, the length of the retention tank 540, according to the type of cloth to be processed or the type of processing. For example, when increasing the number of times of impact with the jet water and shortening the time of staying in the staying tank 540, the first intermediate portion 550b is removed, and the entire length of the high-pressure vessel 550 is shortened. Conversely, when the number of impacts by the jet water is reduced and the residence time in the retaining tank 540 is extended, another one (or two or more) identical to the first intermediate part 550b, for example, the first intermediate part 550b is used. It is added between the portion 550b and the left end 550a. Of course, it is necessary to modify the piping of each pipe.
Hereinafter, each process using the cloth processing apparatus will be briefly described.
(Scouring process)
Usually, an alkaline agent (caustic soda) and / or scouring agent is added to a bath near 90 ° C., and the fabric is immersed or passed through the bath. Processing time is about 10 minutes.
When the scouring process is performed by the apparatus shown in FIG. 8, the cloth is continuously fed into the cloth processing apparatus through the lid 554 of one high-pressure container 550 using the reel 559, and is continuously taken out from the lid 554 of the other high-pressure container 550. Performed by processing. The operation is performed under normal pressure while each lid 554 is open. The fabric is allowed to scour each section for about 10 minutes. At this time, a treatment bath containing an alkali agent and a scouring agent is placed in the retention tank 540 of one high-pressure vessel 550, and water is placed in the retention tank 540 of the other high-pressure vessel 550. Alternatively, two sets of the same cloth processing apparatus may be used to perform scouring processing on the one hand and rinsing processing on the other hand.
(Relax processing)
The woven fabric using the bulky yarn is circulated in a bath at 90 to 130 ° C., and the woven fabric is shrunk in the warp / weft direction to impart bulkiness and stretchability. The scouring treatment can be performed simultaneously by adding an alkali agent or a scouring agent into the bath.
This process is performed by a batch process under high pressure and high temperature with the lid 554 closed. Specifically, for example, the processing pressure is 0.2 MPa and the processing temperature is 130 ° C. The processing temperature is a more important factor in the shrinkage effect, and a relaxing effect is sufficiently exhibited if an impact is applied to the fabric once every 2 minutes and 30 seconds. For example, assuming that the running speed of the fabric is 400 m / min, the number of the jet pipes 510 is two, so that the batch process can be performed by inputting the fabric of 2000 m at a time.
(Grain processing)
While the woven fabric mainly using the high twist yarn is circulated in warm water at 110 to 130 ° C., the untwisting effect is given by applying an impact, and together with the shrinking action of the yarn, the surface of the cloth is developed.
In the case of this processing, the effect is more remarkable as the number of times of application of the impact is larger, and the occurrence of unevenness is suppressed. For example, it is preferable to apply an impact once every 60 seconds. Therefore, when the running speed of the cloth is 400 m / min, the number of the jet pipes 510 is two, so that the batch processing can be performed on the 800 m-thick cloth at a time. The processing pressure is, for example, 0.2 MPa, and the processing temperature is, for example, 130 ° C.
(Weight loss processing)
By treating the polyester fabric in a caustic soda solution at 80 to 120 ° C. (caustic concentration; 10 to 60 g / L), the polyester fiber undergoes a hydrolysis reaction, the fiber surface is dissolved, the fiber becomes thinner, and the fiber becomes silky. It can give a natural touch to the fabric. This process is usually performed after performing the relaxing process and the embossing process.
If the fabric is circulating slowly in the caustic soda solution, there will be no weight loss unevenness and the like, and good weight reduction processing will be performed. It is sufficient that the fabric makes one circulation in 5 to 10 minutes. In the case where this apparatus is used, since there are two retention tanks 540, a batch processing of a fabric of 2000 m or more can be performed at one time.
(Staining treatment)
In the case of dyeing, in order to prevent dye unevenness and dye wrinkles, the time required for the cloth to circulate one time in the processing apparatus is limited. Generally, it is desirable to make one circulation within two minutes.
In the case of this processing apparatus, since the traveling speed of the cloth is 400 m / min, it is sufficient that 800 m of the cloth is retained in one retention tank 540, and therefore, 800 m each in the two retention tanks 540, for a total of 1600 m. The fabric can be processed at one time.
(Sixth embodiment)
FIGS. 9A and 9B are a front view and a plan view, respectively, showing a sixth embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. In FIG. 9B, a part of the high-pressure container is cut away.
In each of the figures, the cloth processing apparatus includes two U-shaped jet pipes 610, an impact portion 620 against which the fabric C discharged from a jet port 612 that opens downwardly collides, and a cloth that slides from an end of the impact portion 620. A half donut-shaped retention tank 640 in which the dropped fabric C is immersed in water and stays therein, and a lower end near each jet port 612 of each jet pipe 610 are respectively accommodated, and a cylindrical shape in which the accumulation tank 640 is accommodated. And a high-pressure vessel 650. The impact portion 620 is shaped like a front view and has a lower end attached to an upper end of the retention tank 640. The high-pressure container 650 is provided with a lid 654 for setting the cloth C. A reflux path and a heat exchanger for circulating water are omitted.
In this cloth processing apparatus, by setting the cloth C in each of the two jet pipes 610, two cloths C can be processed at the same time. Although only two types of jet pipes 610 are shown, if the length of the high-pressure vessel 650 (longitudinal direction) is increased and the number of jet pipes 610 is increased, the number of fabrics C that can be processed simultaneously can be reduced. It can be increased arbitrarily.
Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to the above embodiment, and it goes without saying that the present invention can be appropriately modified within the scope of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a first embodiment of a cloth processing apparatus according to the present invention, in which a part of a high-pressure container is cut away. FIG. 2 is a right side view of the cloth processing apparatus of FIG. 1, with a part of the high-pressure container cut away. FIG. 3 is a plan view of the cloth processing apparatus of FIG. FIG. 4 is a schematic flow sheet diagram of the cloth processing apparatus of FIG. 5A, 5B, and 5C are a front view, a left side view, and a cc partial cross-sectional view of FIG. 5A showing a second embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. is there. FIGS. 6A, 6B, and 6C are a front view, a left side view, and a cc partial cross-sectional view of FIG. 6A, respectively, illustrating a third embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. is there. FIGS. 7A, 7B, and 7C are a front view, a left side view, and a cc partial cross-sectional view of FIG. 7A, respectively, illustrating a fourth embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. is there. FIGS. 8A, 8B, and 8C are a front view, a plan view, and a right side view, respectively, showing a fifth embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention. FIGS. 9A and 9B are a front view and a plan view, respectively, showing a sixth embodiment of the cloth processing apparatus according to the present invention.

Claims

A jet pipe section sucks the fabric into the U-shaped pipe by the jet water, advances the jet pipe section, discharges the jet pipe section, a collision section in which an impact plate is arranged so that the cloth discharged from the jet pipe section collides with the cloth section, and is provided below the collision section. And a stagnant portion in which the jet water from the jet tube portion is stored and the fabric colliding with the collision portion is immersed in water and stays there, and the fabric is processed by reciprocating in a U-shaped tube. In the device,
A cloth processing apparatus characterized in that the processing is performed in a high-temperature and high-pressure atmosphere of normal temperature and normal pressure or higher.

The cloth processing apparatus according to claim 1, wherein the treatment can be performed in a high-temperature and high-pressure atmosphere of 120 ° C. or more and 0.05 MPa or more.

The cloth processing apparatus according to claim 1, wherein the collision section and the staying section are accommodated in a high-pressure container, and at least a part of the jet pipe section protrudes from the high-pressure container.

The fabric processing apparatus according to any one of claims 1 to 3, wherein a heat exchanger is disposed in the middle of a reflux path for refluxing water from the stagnation section to the jet pipe section.

A jet pipe section sucks the fabric into the U-shaped pipe by the jet water, advances the jet pipe section, discharges the jet pipe section, a collision section in which an impact plate is arranged so that the cloth discharged from the jet pipe section collides with the cloth section, and is provided below the collision section. And a stagnant portion in which the jet water from the jet tube portion is stored, and the fabric colliding with the collision portion is immersed in water and stays there, and the fabric is processed by reciprocating in a U-shaped tube. At
A plurality of the jet pipe sections, a plurality of the collision sections respectively corresponding to the plurality of the jet pipe sections, and at least one of the stagnation portions disposed between two collision sections for the respective different jet pipe sections; And a fabric processing apparatus.

The fabric processing apparatus according to claim 5, wherein the number of the jet pipe portions is two.

Two containers each containing the stagnation portion and the collision portions provided at both ends of the stagnation portion are arranged in parallel with each other, and the jet pipe portion is configured to collide with the respective ends of the corresponding ends of the two containers. The fabric processing apparatus according to claim 6, wherein the U-shaped tubes are connected so that the portions are located in front of the respective ports.

The fabric processing apparatus according to claim 7, wherein each of the containers has an adjustable length of an intermediate portion that stores the staying portion.

The fabric processing apparatus according to claim 8, wherein each of the containers is a high-pressure container.