JPWO2003015445A1 - 携帯端末、制御局、通信方法、制御方法、通信プログラムおよび制御プログラム - Google Patents
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Abstract
宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達できるようにするために、以下の動作が行われる。基地局21は、受信した信号に基づいて携帯端末12宛の中継可能信号を生成し、送信する。この中継可能信号を携帯端末11が受信したとする。携帯端末11は、中継可能信号が自分宛ではないので、さらに中継可能信号の送信を行う。サービスエリア31〜33外の携帯端末12は、携帯端末11が送信した中継可能信号を受信する。中継可能信号を送信するサービスエリアは、携帯端末に関する情報等に基づいて決定することができる。また、中継可能信号の中継回数や携帯端末での蓄積時間は変化させることができる。
Description
技術分野
本発明は、携帯端末、制御局、通信方法、制御方法、通信プログラムおよび制御プログラムに関する。
背景技術
従来の携帯電話網においては、通話圏外にいる携帯電話はあらゆる通信が遮断されていた。
しかし、例えば緊急の通知があっても着信を受けることも、メッセージの送受信もできず、問題である。
従来、移動通信網と携帯端末間通信の技術とを融合させた技術については、George Neonakis Aggelou and Rahim Tafazolli,“On the Relaying Capability of Next−Generation GSM Cellular Networks,”IEEE Personal Communications,vol.8,no.1,pp.40−47,February 2001.等の論文にて提案されているが、どの基地局から中継するかを適切に選択したり、送信されるメッセージの重要度・緊急性に応じた中継制御を行う技術は未だ提案されておらず、そのような技術は強く待望されていた。
そこで、本発明の目的は、宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達できるようにすることである。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明に係る携帯端末は、他の携帯端末に対する信号を受信する受信手段と、他の携帯端末に対する信号を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信手段と、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定し、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信手段とを備えたことを特徴とする。即ち、図1に示すように、本発明に係る携帯端末10は、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信手段10Aと、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定し、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信手段10Bとを備えている。
また、本発明に係る携帯端末では、より望ましくは、受信手段は、他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報を受信し、送信手段は、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報、および緊急度または重要度の情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、より望ましくは、他の携帯端末に対する信号を蓄積する手段をさらに備え、受信手段は、他の携帯端末に対する信号の蓄積時間に関する情報を受信し、蓄積手段は、他の携帯端末に対する信号の蓄積時間に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を蓄積する時間を決定し、送信手段は、蓄積された他の携帯端末に対する信号を繰り返し送信することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、より望ましくは、他の携帯端末に対する信号を蓄積する手段をさらに備え、受信手段は、他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報を受信し、蓄積手段は、他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を蓄積する時間を決定し、送信手段は、蓄積された他の携帯端末に対する信号を繰り返し送信することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末では、より望ましくは、受信手段および または送信手段は、短距離無線通信を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末では、より望ましくは、短距離無線通信は、Bluetoothに基づく通信であることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、より望ましくは、他の携帯端末が送信した応答信号を受信する応答信号受信手段と、他の携帯端末が送信した応答信号を送信する応答信号送信手段とをさらに備えたことを特徴とする。
本発明に係る制御局は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段と、送信要求の対象となる携帯端末に、該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る制御局は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段と、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。即ち、図2に示すように、本発明に係る制御局40は、携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段40Aと、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定手段40Bとを備えている。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、決定手段が決定するサービスエリアには、送信要求の対象となる携帯端末についてあらかじめ登録されたサービスエリア、送信要求の対象となる携帯端末が最後に位置登録を行ったサービスエリア、および送信要求の対象となる携帯端末が位置登録を行った頻度の大きいサービスエリアの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、決定手段は、送信要求の対象となる携帯端末に依存しない情報に基づいて、中継可能信号の送信を行うサービスエリアを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、決定手段が決定するサービスエリアには、自エリア内において携帯端末が通信できない頻度が大きいサービスエリアが含まれることを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、受信手段は、送信要求に関する情報を受信し、決定手段は、送信要求に関する情報に基づいて、中継可能信号の送信を行うサービスエリアの数を調整し、該サービスエリアを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、送信要求に関する情報は、送信要求の緊急度または重要度の情報であることを特徴とする。
本発明に係る通信方法は、携帯端末における通信方法であって、他の携帯端末に対する信号を受信する受信ステップと、他の携帯端末に対する信号を送信する送信ステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る通信方法は、携帯端末における通信方法であって、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信ステップと、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する決定ステップと、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る制御方法は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御方法であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、送信要求の対象となる携帯端末に、該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを決定する決定ステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る制御方法は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御方法であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信プログラムは、携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させるための通信プログラムであって、図3に示すように、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信ステップS01と、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する決定ステップS02と、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信制御ステップS03とを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る制御プログラムは、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局に搭載されたコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、図4に示すように、携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップS11と、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定ステップS12とを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
以上の構成によれば、宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達させることができる。
本発明の上記目的及びその他の特徴や利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことで、当業者にとり明らかとなろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図5は、無線通信サービス提供システムの構成例を示す図である。基地局21〜23はそれぞれサービスエリア31〜33を有する。携帯端末11〜16はサービスエリア31〜33において無線通信サービスの提供を受けることができる。制御局40は基地局21〜23の制御を行う。情報蓄積装置50は各携帯端末の情報(例えば、現在の位置)を蓄積する。携帯端末11〜16は携帯電話、PHS等の形態をとることができる。図5には示していないが、無線通信サービス提供システムには交換局等を含めることができる。制御局40は、図2に示すように、本発明に係る受信手段40Aと決定手段40Bとを備えている。また、制御局40は他のネットワークに接続されているものとすることができる。なお、制御局40は、情報蓄積装置50と一体としてもよいし、交換局と一体としてもよい。
携帯端末11〜16は、電源オン、移動等により新しいサービスエリアに在圏するようになると、位置登録を行う。携帯端末11〜16の位置の情報は、情報蓄積装置50に蓄積される。
また、携帯端末11〜16は、中継を行うことができる。すなわち、他の携帯端末に対する信号を受信し、それを送信することができる。例えば、サービスエリア外にいる携帯端末12に基地局21から信号を送信しようとしても、送信することはできないが、基地局21から携帯端末11を介して携帯端末12に信号を送信することはできる。また、携帯端末16に信号を送信しようとする場合、例えば、基地局21から携帯端末13、携帯端末14および携帯端末15を介して携帯端末16に信号を送信することができる。
各携帯端末は、図1に示すように、本発明に係る受信手段10Aと送信手段10Bとを備えているが、その構成は、より詳細には図6にて表される。この図6は、携帯端末の機能ブロックの一例を示す図であり、携帯端末の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。携帯端末10は、全体を制御する機能を有する情報管理部102と、各種の情報の記憶を管理する機能を有するメモリ管理部104と、例えばディスプレイ、スピーカー等により構成される表示・再生部106と、操作ボタン等の入力部108と、短距離無線(通信)を制御する機能を有する短距離無線制御部110と、短距離無線の発信器112と、短距離無線の受信器114と、公衆無線網(例えば、基地局21〜23)との公衆無線(通信)を制御する機能を有する公衆無線制御部116と、公衆無線の発信器118と、公衆無線の受信器120と、所定の時刻(例えば、後述の蓄積時間の満了)を通知するタイマ122とを備える。本実施形態においては、短距離無線(通信)、公衆無線(通信)ともにパケット通信を採用している。また、短距離無線(通信)としてBluetoothに基づく通信を採用している。なお、基地局と携帯端末間の通信は通常は公衆無線通信を用いるが、基地局と携帯端末間の距離が短い場合等は短距離無線通信を用いてもよい。
次に、図5及び図7を用いて、制御局40において携帯端末12に対する送信要求(例えば、着信要求、メッセージ送信要求)を受信した場合の処理を説明する。携帯端末12に対する送信要求は、他の携帯端末が発したものが送られてくる場合も考えられるし、固定端末が発したものがネットワークを介して送られてくる場合も考えられる。
制御局40は、他の端末より携帯端末12あての送信要求を受信すると(図7のT1)、携帯端末12の登録位置に対応する基地局21を特定し、該基地局21から携帯端末12に対し呼び出しを行わせる(T2)。このとき携帯端末12は基地局21のサービスエリア31の圏外に位置するため、呼び出しは失敗となる(T3)。
この失敗により制御局40は、送信要求の対象となる携帯端末12に、携帯端末12以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリア(ここでは「中継可能信号送信対象サービスエリア」と呼ぶ。)として、サービスエリア31を決定する。ここでの決定方法については、種々の方法が考えられるが、その詳細は後述する。
制御局40は、中継可能信号送信対象サービスエリアを決定すると、そのサービスエリアを担当する基地局21に、中継可能信号及び携帯端末12宛の信号を送信し(T4)、基地局21は、圏内の携帯端末11に中継可能信号及び携帯端末12宛の信号を送信する(T5)。そして、携帯端末11は、中継可能信号及び携帯端末12宛の信号を携帯端末12に送信する(T6)。このようにして携帯端末12宛の信号が携帯端末12に到達する。
携帯端末12宛の信号がメッセージの場合は、携帯端末12にて当該メッセージをユーザに提示して終了する。携帯端末12宛の信号が通話等の着信信号の場合は、応答確認信号が携帯端末12から携帯端末11、基地局21を経由して制御局40に送信される(T7、T8、T9)。なお、上記の中継における携帯端末11の処理については図8〜図10を用いて後述する。
なお、上記の中継可能信号の送信は、図7のように通常の送信処理(本実施形態では、送信要求の対象となる携帯端末が最後に位置登録を行ったサービスエリアにおいて、基地局からその携帯端末に直接信号を送信する処理)が失敗した後に行うのが一般的であるが、通常の送信処理と同時に行うようにしてもよい。
中継可能信号送信対象サービスエリアの決定方法としては種々の方法が考えられる。以下、当該決定方法について説明する。
例えば、送信要求の対象となる携帯端末(携帯端末12)に関する情報に基づいて決定することが考えられる。より具体的には、例えば、携帯端末12についてあらかじめ登録されたサービスエリア(例えば、携帯端末12のユーザがあらかじめ登録したユーザの生活エリア)に決定することが考えられる。また、携帯端末12が最後に位置登録を行ったサービスエリアに決定することも考えられる。また、携帯端末12が位置登録を行った頻度の大きいサービスエリアに決定することも考えられる。携帯端末12に関する情報(携帯端末12についてあらかじめ登録されたサービスエリアの情報等)は情報蓄積装置50に蓄積するようにして制御局40が必要に応じて参照するようにすることができる。また、制御局40自身にこれらの情報を蓄積するようにすることもできる。
また、例えば、送信要求の対象となる携帯端末(携帯端末12)に依存しない情報に基づいて決定することも考えられる。例えば、自エリア内において携帯端末が通信できない頻度が大きいサービスエリアの情報に基づいて、そのサービスエリアに決定することが考えられる。そのようなサービスエリアとして、例えば基地局からの信号が届きにくい地下街等があるサービスエリアが考えられる。
中継可能信号送信対象サービスエリアの決定方法としては、例えば上記のような方法が考えられるが、これらの決定方法を組み合わせて複数のサービスエリアを選び出してもよいし、選び出したサービスエリアに隣接するサービスエリアもさらに対象としてもよい。
制御局40は、送信要求に関する情報を受信し、その情報に基づいて、中継可能信号送信対象サービスエリアを決定するようにすることもできる。例えば、送信要求に関する情報に基づいて、中継可能信号送信対象サービスエリアの数を調整することができる。送信要求に関する情報としては、例えば、送信要求の緊急度または重要度が考えられる。この緊急度または重要度が高い場合に、中継可能信号送信対象サービスエリアの数を多くすれば、携帯端末12に信号を送信できる可能性が高くなる。なお、送信要求に関する情報は、送信要求(信号)に含まれるものとしてもよいし、別に送信されるものとしてもよい。
ここで、中継可能信号送信対象サービスエリアとしてサービスエリア31が決定された場合の処理の流れを説明する。基地局21は、受信した信号に基づいて携帯端末12宛の中継可能信号を生成し、送信(放送)する。この中継可能信号を携帯端末11が受信したとする。携帯端末11は、中継可能信号が自分宛ではないので、さらに中継可能信号の送信(放送)を行う。本実施形態において、携帯端末は、中継可能信号の送信を、短距離無線通信(より具体的には、Bluetoothに基づく通信)により行う。携帯端末11が送信した中継可能信号を携帯端末12が受信すると、その中継可能信号が自分宛なので、携帯端末12はその中継可能信号の送信は行わない。携帯端末12は、その中継可能信号に対する応答信号を生成し、送信することができる。送信された応答信号は携帯端末11を介して基地局21に到達し得る。ただし、例えば、携帯端末12と携帯端末11との距離が変化して、短距離無線通信可能距離を超えることにより、応答信号が基地局21に到達できなくなる場合も考えられる。
基地局21は、中継可能信号の中継回数に関する情報をさらに送信することができる。中継回数に関する情報は、中継可能信号に含まれるものとしてもよいし、別に送信されるものとしてもよい。中継回数に関する情報を受信した携帯端末は、その中継回数に関する情報に基づいて、中継可能信号を送信するか否かを決定する。例えば、基地局21が中継回数に関する情報としてnを送信し、中継可能信号およびその情報を受信した携帯端末が中継可能信号を送信する際に、中継回数に関する情報としてn−1を送信し、中継可能信号およびその情報を受信した携帯端末が中継可能信号を送信する際に、中継回数に関する情報としてn−2を送信し、という処理を繰り返し、中継回数に関する情報が0になった場合には、中継可能信号の送信を行わないものとすることができる。
このようにすれば、例えば緊急度または重要度の高さにより中継回数を変えて、信号の(携帯端末12への)到達可能性を調整することができる。
ここで、中継する携帯端末11において実行される、中継回数に基づく制御処理について、図8を用いて詳細に説明する。なお、ここでは携帯端末12宛の信号がメッセージであるものとする。
携帯端末11では、基地局21や他の携帯端末から中継可能信号を受信すると(図8のS21)、当該中継可能信号が自端末あてか否かを確認する(S22)。自端末あてであれば、携帯端末宛の信号で表されるメッセージを図6の表示・再生部106に表示させることでユーザに提示して(S23)、図8の処理を終了する。
S22で自端末あてでなければ、当該中継可能信号に記録された中継回数が0であるか否かを確認する(S24)。中継回数が0であれば、それ以上中継するのは望ましくないと判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図8の処理を終了する。
S24で中継回数が0でなければ、当該中継可能信号が、既に受信し記憶した中継可能信号と重複した信号であるか否かを確認する(S25)。当該中継可能信号が重複した信号であれば、当該中継可能信号を中継するのは無駄な処理であると判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図8の処理を終了する。
S25で当該中継可能信号が重複した信号でなければ、中継回数の値を1つ減らした後(S27)、当該減算後の中継回数の情報を含んだ中継可能信号を図6のメモリ管理部104に記憶するとともに、他の携帯端末(ここでは携帯端末12)に中継可能信号を送信して(S28)、図8の処理を終了する。
以上の図8の処理により、中継可能信号の中継回数に基づいて、信号の適正な中継制御を実行することができる。
なお、基地局21は、中継可能信号の中継回数に関する情報の代わりに、中継可能信号の緊急度または重要度の情報を送信することもできる。例えば、基地局21が送信した中継可能信号およびその緊急度または重要度の情報を受信した携帯端末は、中継可能信号およびその緊急度または重要度の情報に加えて、中継可能信号の中継回数に関する情報を、次の携帯端末に送信する。中継可能信号の中継回数に関する情報は、例えば中継回数そのものとすることができ、中継されるごとに1ずつ増やされる。中継を行う各携帯端末は、中継可能信号の中継回数に関する情報、および緊急度または重要度の情報に基づいて、さらに中継を行うか否かを決定する。すなわち、緊急度または重要度が大きければ、中継回数が多くてもさらに中継を行うようにし、緊急度または重要度が小さければ、中継回数が少なくても中継を打ち切るようにする。
また、基地局21は、中継可能信号の蓄積時間に関する情報をさらに送信することができる。蓄積時間に関する情報は、中継可能信号に含まれるものとしてもよいし、別に送信されるものとしてもよい。蓄積時間に関する情報を受信した携帯端末は、その蓄積時間に関する情報に基づいて、中継可能信号を蓄積する時間を決定し、中継可能信号を蓄積する。そして、蓄積された中継可能信号を繰り返し送信する。その送信の際には、蓄積時間に関する情報も送信する。なお、携帯端末において、蓄積時間を過ぎた中継可能信号は破棄され、送信も行われなくなる。
このようにすれば、例えば緊急度または重要度の高さにより蓄積時間を変えて、信号の到達可能性を調整することができる。蓄積時間を長くすれば、携帯端末は動き回りながら、繰り返し中継可能信号の送信を行うので到達可能性が高くなる。
中継する携帯端末11において実行される、蓄積時間に基づく制御処理について、図9、図10を用いて詳細に説明する。なお、ここでは携帯端末12宛の信号がメッセージであるものとする。
携帯端末11では、基地局21や他の携帯端末から中継可能信号を受信すると(図9のS21)、当該中継可能信号が自端末あてか否かを確認する(S22)。自端末あてであれば、携帯端末宛の信号で表されるメッセージを図6の表示・再生部106に表示させることでユーザに提示して(S23)、図9の処理を終了する。
S22で自端末あてでなければ、当該中継可能信号に記録された中継回数が0であるか否かを確認する(S24)。中継回数が0であれば、それ以上中継するのは望ましくないと判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図9の処理を終了する。
S24で中継回数が0でなければ、当該中継可能信号が、既に受信し記憶した中継可能信号と重複した信号であるか否かを確認する(S25)。当該中継可能信号が重複した信号であれば、当該中継可能信号を中継するのは無駄な処理であると判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図9の処理を終了する。
S25で当該中継可能信号が重複した信号でなければ、中継回数の値を1つ減らした後(S27)、当該中継可能信号に記録された信号の緊急度又は重要度に基づいて蓄積時間を決定する(S29)。
そして、S30にて、上記減算後の中継回数の情報を含んだ中継可能信号を図6のメモリ管理部104に記憶するとともに、他の携帯端末(ここでは携帯端末12)に中継可能信号を送信する。また、S29で決定した蓄積時間をもってタイムアウトする蓄積時間タイマを起動して、図9の処理を終了する。
上記の図9の処理の実行時には、図10の割込み処理が所定時間毎に実行される。まず、中継可能信号を送信した他の携帯端末(ここでは携帯端末12)から応答確認信号(図7のT7に相当)を受信したか否かをチェックする(図10のS41)。応答確認信号を受信しておれば、中継処理は終了したものと判断できるため、蓄積時間タイマを停止し(S42)、蓄積された中継可能信号を廃棄して(S44)、図10の処理を終了する。
S41で応答確認信号を受信していなければ、所定の蓄積時間が経過したか否か、即ち、蓄積時間タイマがタイムアウトになったか否かをチェックする(S43)。蓄積時間タイマが既にタイムアウトになっていれば、中継可能信号の蓄積は必要なくなったと判断できるため、蓄積された中継可能信号を廃棄して(S44)、図10の処理を終了する。
S43で蓄積時間タイマがタイムアウトになっていなければ、他の携帯端末(ここでは携帯端末12)に中継可能信号を再送して(S45)、図10の処理を終了する。
以上の図9、図10の処理により、信号の緊急度または重要度により蓄積時間を変えて、当該信号の到達可能性を調整することができる。即ち、携帯端末あてのメッセージの緊急度または重要度を加味した信号の中継制御を実行することができる。
なお、基地局21は、中継可能信号の蓄積時間に関する情報の代わりに、中継可能信号の緊急度または重要度の情報を送信することもできる。緊急度または重要度の情報を受信した携帯端末は、その緊急度または重要度の情報に基づいて、中継可能信号を蓄積する時間を決定し、中継可能信号を蓄積する。そして、蓄積された中継可能信号を繰り返し送信する。その送信の際には、緊急度または重要度の情報も送信する。
産業上の利用可能性
以上説明したように本発明によれば、宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達させることができる。
これにより、基地局などのインフラ(通信基盤となる設備)を追加することなく、地下街や奥まった場所、あるいは山間などの非サービスエリア内にいるユーザとの待ち合わせや、緊急連絡が可能になる。近隣に存在する複数の携帯端末の間で短距離無線により構成される局所網は、動き回るユーザの携帯端末自身で動的に構成される不安定な網であるため、必ずしも当該ユーザにメッセージ等が到達する保証はない。しかし、例えば重要度、緊急度が高い場合、メッセージの伝搬範囲および生存時間を大きくすることで、到達可能性を高くすることができる。つまり、携帯端末に動き回りながら、メッセージ等を広範囲に伝搬させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る携帯端末の構成図である。
図2は、本発明に係る制御局の構成図である。
図3は、通信プログラムの処理フローを示す流れ図である。
図4は、制御プログラムの処理フローを示す流れ図である。
図5は、無線通信サービス提供システムの構成例を示す図である。
図6は、携帯端末の機能ブロックの一例を示す図である。
図7は、制御局40において携帯端末12に対する送信要求を受信した場合の処理を説明するための図である。
図8は、中継する携帯端末11にて実行される、中継回数に基づく制御処理の流れ図である。
図9は、中継する携帯端末11にて実行される、蓄積時間に基づく制御処理の流れ図である。
図10は、図9の処理に対する割込み処理の流れ図である。
本発明は、携帯端末、制御局、通信方法、制御方法、通信プログラムおよび制御プログラムに関する。
背景技術
従来の携帯電話網においては、通話圏外にいる携帯電話はあらゆる通信が遮断されていた。
しかし、例えば緊急の通知があっても着信を受けることも、メッセージの送受信もできず、問題である。
従来、移動通信網と携帯端末間通信の技術とを融合させた技術については、George Neonakis Aggelou and Rahim Tafazolli,“On the Relaying Capability of Next−Generation GSM Cellular Networks,”IEEE Personal Communications,vol.8,no.1,pp.40−47,February 2001.等の論文にて提案されているが、どの基地局から中継するかを適切に選択したり、送信されるメッセージの重要度・緊急性に応じた中継制御を行う技術は未だ提案されておらず、そのような技術は強く待望されていた。
そこで、本発明の目的は、宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達できるようにすることである。
発明の開示
上記目的を達成するために、本発明に係る携帯端末は、他の携帯端末に対する信号を受信する受信手段と、他の携帯端末に対する信号を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信手段と、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定し、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信手段とを備えたことを特徴とする。即ち、図1に示すように、本発明に係る携帯端末10は、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信手段10Aと、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定し、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信手段10Bとを備えている。
また、本発明に係る携帯端末では、より望ましくは、受信手段は、他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報を受信し、送信手段は、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報、および緊急度または重要度の情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、より望ましくは、他の携帯端末に対する信号を蓄積する手段をさらに備え、受信手段は、他の携帯端末に対する信号の蓄積時間に関する情報を受信し、蓄積手段は、他の携帯端末に対する信号の蓄積時間に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を蓄積する時間を決定し、送信手段は、蓄積された他の携帯端末に対する信号を繰り返し送信することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、より望ましくは、他の携帯端末に対する信号を蓄積する手段をさらに備え、受信手段は、他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報を受信し、蓄積手段は、他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を蓄積する時間を決定し、送信手段は、蓄積された他の携帯端末に対する信号を繰り返し送信することを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末では、より望ましくは、受信手段および または送信手段は、短距離無線通信を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末では、より望ましくは、短距離無線通信は、Bluetoothに基づく通信であることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯端末は、より望ましくは、他の携帯端末が送信した応答信号を受信する応答信号受信手段と、他の携帯端末が送信した応答信号を送信する応答信号送信手段とをさらに備えたことを特徴とする。
本発明に係る制御局は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段と、送信要求の対象となる携帯端末に、該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る制御局は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段と、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。即ち、図2に示すように、本発明に係る制御局40は、携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段40Aと、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定手段40Bとを備えている。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、決定手段が決定するサービスエリアには、送信要求の対象となる携帯端末についてあらかじめ登録されたサービスエリア、送信要求の対象となる携帯端末が最後に位置登録を行ったサービスエリア、および送信要求の対象となる携帯端末が位置登録を行った頻度の大きいサービスエリアの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、決定手段は、送信要求の対象となる携帯端末に依存しない情報に基づいて、中継可能信号の送信を行うサービスエリアを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、決定手段が決定するサービスエリアには、自エリア内において携帯端末が通信できない頻度が大きいサービスエリアが含まれることを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、受信手段は、送信要求に関する情報を受信し、決定手段は、送信要求に関する情報に基づいて、中継可能信号の送信を行うサービスエリアの数を調整し、該サービスエリアを決定することを特徴とする。
また、本発明に係る制御局では、より望ましくは、送信要求に関する情報は、送信要求の緊急度または重要度の情報であることを特徴とする。
本発明に係る通信方法は、携帯端末における通信方法であって、他の携帯端末に対する信号を受信する受信ステップと、他の携帯端末に対する信号を送信する送信ステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る通信方法は、携帯端末における通信方法であって、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信ステップと、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する決定ステップと、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信制御ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る制御方法は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御方法であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、送信要求の対象となる携帯端末に、該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを決定する決定ステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る制御方法は、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御方法であって、携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定ステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信プログラムは、携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させるための通信プログラムであって、図3に示すように、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信ステップS01と、他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する決定ステップS02と、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信制御ステップS03とを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る制御プログラムは、1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局に搭載されたコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、図4に示すように、携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップS11と、送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定ステップS12とを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
以上の構成によれば、宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達させることができる。
本発明の上記目的及びその他の特徴や利点は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことで、当業者にとり明らかとなろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳しく説明する。
図5は、無線通信サービス提供システムの構成例を示す図である。基地局21〜23はそれぞれサービスエリア31〜33を有する。携帯端末11〜16はサービスエリア31〜33において無線通信サービスの提供を受けることができる。制御局40は基地局21〜23の制御を行う。情報蓄積装置50は各携帯端末の情報(例えば、現在の位置)を蓄積する。携帯端末11〜16は携帯電話、PHS等の形態をとることができる。図5には示していないが、無線通信サービス提供システムには交換局等を含めることができる。制御局40は、図2に示すように、本発明に係る受信手段40Aと決定手段40Bとを備えている。また、制御局40は他のネットワークに接続されているものとすることができる。なお、制御局40は、情報蓄積装置50と一体としてもよいし、交換局と一体としてもよい。
携帯端末11〜16は、電源オン、移動等により新しいサービスエリアに在圏するようになると、位置登録を行う。携帯端末11〜16の位置の情報は、情報蓄積装置50に蓄積される。
また、携帯端末11〜16は、中継を行うことができる。すなわち、他の携帯端末に対する信号を受信し、それを送信することができる。例えば、サービスエリア外にいる携帯端末12に基地局21から信号を送信しようとしても、送信することはできないが、基地局21から携帯端末11を介して携帯端末12に信号を送信することはできる。また、携帯端末16に信号を送信しようとする場合、例えば、基地局21から携帯端末13、携帯端末14および携帯端末15を介して携帯端末16に信号を送信することができる。
各携帯端末は、図1に示すように、本発明に係る受信手段10Aと送信手段10Bとを備えているが、その構成は、より詳細には図6にて表される。この図6は、携帯端末の機能ブロックの一例を示す図であり、携帯端末の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。携帯端末10は、全体を制御する機能を有する情報管理部102と、各種の情報の記憶を管理する機能を有するメモリ管理部104と、例えばディスプレイ、スピーカー等により構成される表示・再生部106と、操作ボタン等の入力部108と、短距離無線(通信)を制御する機能を有する短距離無線制御部110と、短距離無線の発信器112と、短距離無線の受信器114と、公衆無線網(例えば、基地局21〜23)との公衆無線(通信)を制御する機能を有する公衆無線制御部116と、公衆無線の発信器118と、公衆無線の受信器120と、所定の時刻(例えば、後述の蓄積時間の満了)を通知するタイマ122とを備える。本実施形態においては、短距離無線(通信)、公衆無線(通信)ともにパケット通信を採用している。また、短距離無線(通信)としてBluetoothに基づく通信を採用している。なお、基地局と携帯端末間の通信は通常は公衆無線通信を用いるが、基地局と携帯端末間の距離が短い場合等は短距離無線通信を用いてもよい。
次に、図5及び図7を用いて、制御局40において携帯端末12に対する送信要求(例えば、着信要求、メッセージ送信要求)を受信した場合の処理を説明する。携帯端末12に対する送信要求は、他の携帯端末が発したものが送られてくる場合も考えられるし、固定端末が発したものがネットワークを介して送られてくる場合も考えられる。
制御局40は、他の端末より携帯端末12あての送信要求を受信すると(図7のT1)、携帯端末12の登録位置に対応する基地局21を特定し、該基地局21から携帯端末12に対し呼び出しを行わせる(T2)。このとき携帯端末12は基地局21のサービスエリア31の圏外に位置するため、呼び出しは失敗となる(T3)。
この失敗により制御局40は、送信要求の対象となる携帯端末12に、携帯端末12以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリア(ここでは「中継可能信号送信対象サービスエリア」と呼ぶ。)として、サービスエリア31を決定する。ここでの決定方法については、種々の方法が考えられるが、その詳細は後述する。
制御局40は、中継可能信号送信対象サービスエリアを決定すると、そのサービスエリアを担当する基地局21に、中継可能信号及び携帯端末12宛の信号を送信し(T4)、基地局21は、圏内の携帯端末11に中継可能信号及び携帯端末12宛の信号を送信する(T5)。そして、携帯端末11は、中継可能信号及び携帯端末12宛の信号を携帯端末12に送信する(T6)。このようにして携帯端末12宛の信号が携帯端末12に到達する。
携帯端末12宛の信号がメッセージの場合は、携帯端末12にて当該メッセージをユーザに提示して終了する。携帯端末12宛の信号が通話等の着信信号の場合は、応答確認信号が携帯端末12から携帯端末11、基地局21を経由して制御局40に送信される(T7、T8、T9)。なお、上記の中継における携帯端末11の処理については図8〜図10を用いて後述する。
なお、上記の中継可能信号の送信は、図7のように通常の送信処理(本実施形態では、送信要求の対象となる携帯端末が最後に位置登録を行ったサービスエリアにおいて、基地局からその携帯端末に直接信号を送信する処理)が失敗した後に行うのが一般的であるが、通常の送信処理と同時に行うようにしてもよい。
中継可能信号送信対象サービスエリアの決定方法としては種々の方法が考えられる。以下、当該決定方法について説明する。
例えば、送信要求の対象となる携帯端末(携帯端末12)に関する情報に基づいて決定することが考えられる。より具体的には、例えば、携帯端末12についてあらかじめ登録されたサービスエリア(例えば、携帯端末12のユーザがあらかじめ登録したユーザの生活エリア)に決定することが考えられる。また、携帯端末12が最後に位置登録を行ったサービスエリアに決定することも考えられる。また、携帯端末12が位置登録を行った頻度の大きいサービスエリアに決定することも考えられる。携帯端末12に関する情報(携帯端末12についてあらかじめ登録されたサービスエリアの情報等)は情報蓄積装置50に蓄積するようにして制御局40が必要に応じて参照するようにすることができる。また、制御局40自身にこれらの情報を蓄積するようにすることもできる。
また、例えば、送信要求の対象となる携帯端末(携帯端末12)に依存しない情報に基づいて決定することも考えられる。例えば、自エリア内において携帯端末が通信できない頻度が大きいサービスエリアの情報に基づいて、そのサービスエリアに決定することが考えられる。そのようなサービスエリアとして、例えば基地局からの信号が届きにくい地下街等があるサービスエリアが考えられる。
中継可能信号送信対象サービスエリアの決定方法としては、例えば上記のような方法が考えられるが、これらの決定方法を組み合わせて複数のサービスエリアを選び出してもよいし、選び出したサービスエリアに隣接するサービスエリアもさらに対象としてもよい。
制御局40は、送信要求に関する情報を受信し、その情報に基づいて、中継可能信号送信対象サービスエリアを決定するようにすることもできる。例えば、送信要求に関する情報に基づいて、中継可能信号送信対象サービスエリアの数を調整することができる。送信要求に関する情報としては、例えば、送信要求の緊急度または重要度が考えられる。この緊急度または重要度が高い場合に、中継可能信号送信対象サービスエリアの数を多くすれば、携帯端末12に信号を送信できる可能性が高くなる。なお、送信要求に関する情報は、送信要求(信号)に含まれるものとしてもよいし、別に送信されるものとしてもよい。
ここで、中継可能信号送信対象サービスエリアとしてサービスエリア31が決定された場合の処理の流れを説明する。基地局21は、受信した信号に基づいて携帯端末12宛の中継可能信号を生成し、送信(放送)する。この中継可能信号を携帯端末11が受信したとする。携帯端末11は、中継可能信号が自分宛ではないので、さらに中継可能信号の送信(放送)を行う。本実施形態において、携帯端末は、中継可能信号の送信を、短距離無線通信(より具体的には、Bluetoothに基づく通信)により行う。携帯端末11が送信した中継可能信号を携帯端末12が受信すると、その中継可能信号が自分宛なので、携帯端末12はその中継可能信号の送信は行わない。携帯端末12は、その中継可能信号に対する応答信号を生成し、送信することができる。送信された応答信号は携帯端末11を介して基地局21に到達し得る。ただし、例えば、携帯端末12と携帯端末11との距離が変化して、短距離無線通信可能距離を超えることにより、応答信号が基地局21に到達できなくなる場合も考えられる。
基地局21は、中継可能信号の中継回数に関する情報をさらに送信することができる。中継回数に関する情報は、中継可能信号に含まれるものとしてもよいし、別に送信されるものとしてもよい。中継回数に関する情報を受信した携帯端末は、その中継回数に関する情報に基づいて、中継可能信号を送信するか否かを決定する。例えば、基地局21が中継回数に関する情報としてnを送信し、中継可能信号およびその情報を受信した携帯端末が中継可能信号を送信する際に、中継回数に関する情報としてn−1を送信し、中継可能信号およびその情報を受信した携帯端末が中継可能信号を送信する際に、中継回数に関する情報としてn−2を送信し、という処理を繰り返し、中継回数に関する情報が0になった場合には、中継可能信号の送信を行わないものとすることができる。
このようにすれば、例えば緊急度または重要度の高さにより中継回数を変えて、信号の(携帯端末12への)到達可能性を調整することができる。
ここで、中継する携帯端末11において実行される、中継回数に基づく制御処理について、図8を用いて詳細に説明する。なお、ここでは携帯端末12宛の信号がメッセージであるものとする。
携帯端末11では、基地局21や他の携帯端末から中継可能信号を受信すると(図8のS21)、当該中継可能信号が自端末あてか否かを確認する(S22)。自端末あてであれば、携帯端末宛の信号で表されるメッセージを図6の表示・再生部106に表示させることでユーザに提示して(S23)、図8の処理を終了する。
S22で自端末あてでなければ、当該中継可能信号に記録された中継回数が0であるか否かを確認する(S24)。中継回数が0であれば、それ以上中継するのは望ましくないと判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図8の処理を終了する。
S24で中継回数が0でなければ、当該中継可能信号が、既に受信し記憶した中継可能信号と重複した信号であるか否かを確認する(S25)。当該中継可能信号が重複した信号であれば、当該中継可能信号を中継するのは無駄な処理であると判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図8の処理を終了する。
S25で当該中継可能信号が重複した信号でなければ、中継回数の値を1つ減らした後(S27)、当該減算後の中継回数の情報を含んだ中継可能信号を図6のメモリ管理部104に記憶するとともに、他の携帯端末(ここでは携帯端末12)に中継可能信号を送信して(S28)、図8の処理を終了する。
以上の図8の処理により、中継可能信号の中継回数に基づいて、信号の適正な中継制御を実行することができる。
なお、基地局21は、中継可能信号の中継回数に関する情報の代わりに、中継可能信号の緊急度または重要度の情報を送信することもできる。例えば、基地局21が送信した中継可能信号およびその緊急度または重要度の情報を受信した携帯端末は、中継可能信号およびその緊急度または重要度の情報に加えて、中継可能信号の中継回数に関する情報を、次の携帯端末に送信する。中継可能信号の中継回数に関する情報は、例えば中継回数そのものとすることができ、中継されるごとに1ずつ増やされる。中継を行う各携帯端末は、中継可能信号の中継回数に関する情報、および緊急度または重要度の情報に基づいて、さらに中継を行うか否かを決定する。すなわち、緊急度または重要度が大きければ、中継回数が多くてもさらに中継を行うようにし、緊急度または重要度が小さければ、中継回数が少なくても中継を打ち切るようにする。
また、基地局21は、中継可能信号の蓄積時間に関する情報をさらに送信することができる。蓄積時間に関する情報は、中継可能信号に含まれるものとしてもよいし、別に送信されるものとしてもよい。蓄積時間に関する情報を受信した携帯端末は、その蓄積時間に関する情報に基づいて、中継可能信号を蓄積する時間を決定し、中継可能信号を蓄積する。そして、蓄積された中継可能信号を繰り返し送信する。その送信の際には、蓄積時間に関する情報も送信する。なお、携帯端末において、蓄積時間を過ぎた中継可能信号は破棄され、送信も行われなくなる。
このようにすれば、例えば緊急度または重要度の高さにより蓄積時間を変えて、信号の到達可能性を調整することができる。蓄積時間を長くすれば、携帯端末は動き回りながら、繰り返し中継可能信号の送信を行うので到達可能性が高くなる。
中継する携帯端末11において実行される、蓄積時間に基づく制御処理について、図9、図10を用いて詳細に説明する。なお、ここでは携帯端末12宛の信号がメッセージであるものとする。
携帯端末11では、基地局21や他の携帯端末から中継可能信号を受信すると(図9のS21)、当該中継可能信号が自端末あてか否かを確認する(S22)。自端末あてであれば、携帯端末宛の信号で表されるメッセージを図6の表示・再生部106に表示させることでユーザに提示して(S23)、図9の処理を終了する。
S22で自端末あてでなければ、当該中継可能信号に記録された中継回数が0であるか否かを確認する(S24)。中継回数が0であれば、それ以上中継するのは望ましくないと判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図9の処理を終了する。
S24で中継回数が0でなければ、当該中継可能信号が、既に受信し記憶した中継可能信号と重複した信号であるか否かを確認する(S25)。当該中継可能信号が重複した信号であれば、当該中継可能信号を中継するのは無駄な処理であると判断できるため、受信された中継可能信号を廃棄して(S26)、図9の処理を終了する。
S25で当該中継可能信号が重複した信号でなければ、中継回数の値を1つ減らした後(S27)、当該中継可能信号に記録された信号の緊急度又は重要度に基づいて蓄積時間を決定する(S29)。
そして、S30にて、上記減算後の中継回数の情報を含んだ中継可能信号を図6のメモリ管理部104に記憶するとともに、他の携帯端末(ここでは携帯端末12)に中継可能信号を送信する。また、S29で決定した蓄積時間をもってタイムアウトする蓄積時間タイマを起動して、図9の処理を終了する。
上記の図9の処理の実行時には、図10の割込み処理が所定時間毎に実行される。まず、中継可能信号を送信した他の携帯端末(ここでは携帯端末12)から応答確認信号(図7のT7に相当)を受信したか否かをチェックする(図10のS41)。応答確認信号を受信しておれば、中継処理は終了したものと判断できるため、蓄積時間タイマを停止し(S42)、蓄積された中継可能信号を廃棄して(S44)、図10の処理を終了する。
S41で応答確認信号を受信していなければ、所定の蓄積時間が経過したか否か、即ち、蓄積時間タイマがタイムアウトになったか否かをチェックする(S43)。蓄積時間タイマが既にタイムアウトになっていれば、中継可能信号の蓄積は必要なくなったと判断できるため、蓄積された中継可能信号を廃棄して(S44)、図10の処理を終了する。
S43で蓄積時間タイマがタイムアウトになっていなければ、他の携帯端末(ここでは携帯端末12)に中継可能信号を再送して(S45)、図10の処理を終了する。
以上の図9、図10の処理により、信号の緊急度または重要度により蓄積時間を変えて、当該信号の到達可能性を調整することができる。即ち、携帯端末あてのメッセージの緊急度または重要度を加味した信号の中継制御を実行することができる。
なお、基地局21は、中継可能信号の蓄積時間に関する情報の代わりに、中継可能信号の緊急度または重要度の情報を送信することもできる。緊急度または重要度の情報を受信した携帯端末は、その緊急度または重要度の情報に基づいて、中継可能信号を蓄積する時間を決定し、中継可能信号を蓄積する。そして、蓄積された中継可能信号を繰り返し送信する。その送信の際には、緊急度または重要度の情報も送信する。
産業上の利用可能性
以上説明したように本発明によれば、宛先の携帯端末への信号を、他の携帯端末により中継して、宛先の携帯端末へ到達させることができる。
これにより、基地局などのインフラ(通信基盤となる設備)を追加することなく、地下街や奥まった場所、あるいは山間などの非サービスエリア内にいるユーザとの待ち合わせや、緊急連絡が可能になる。近隣に存在する複数の携帯端末の間で短距離無線により構成される局所網は、動き回るユーザの携帯端末自身で動的に構成される不安定な網であるため、必ずしも当該ユーザにメッセージ等が到達する保証はない。しかし、例えば重要度、緊急度が高い場合、メッセージの伝搬範囲および生存時間を大きくすることで、到達可能性を高くすることができる。つまり、携帯端末に動き回りながら、メッセージ等を広範囲に伝搬させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る携帯端末の構成図である。
図2は、本発明に係る制御局の構成図である。
図3は、通信プログラムの処理フローを示す流れ図である。
図4は、制御プログラムの処理フローを示す流れ図である。
図5は、無線通信サービス提供システムの構成例を示す図である。
図6は、携帯端末の機能ブロックの一例を示す図である。
図7は、制御局40において携帯端末12に対する送信要求を受信した場合の処理を説明するための図である。
図8は、中継する携帯端末11にて実行される、中継回数に基づく制御処理の流れ図である。
図9は、中継する携帯端末11にて実行される、蓄積時間に基づく制御処理の流れ図である。
図10は、図9の処理に対する割込み処理の流れ図である。
Claims (21)
- 他の携帯端末に対する信号を受信する受信手段と、
前記他の携帯端末に対する信号を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - 他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信手段と、
前記他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、前記他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定し、当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - 前記受信手段は、前記他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報を受信し、
前記送信手段は、前記他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報、および緊急度または重要度の情報に基づいて、前記他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する、
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。 - 前記他の携帯端末に対する信号を蓄積する手段をさらに備え、
前記受信手段は、前記他の携帯端末に対する信号の蓄積時間に関する情報を受信し、
前記蓄積手段は、前記他の携帯端末に対する信号の蓄積時間に関する情報に基づいて、前記他の携帯端末に対する信号を蓄積する時間を決定し、
前記送信手段は、蓄積された前記他の携帯端末に対する信号を繰り返し送信する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯端末。 - 前記他の携帯端末に対する信号を蓄積する手段をさらに備え、
前記受信手段は、前記他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報を受信し、
前記蓄積手段は、前記他の携帯端末に対する信号の緊急度または重要度の情報に基づいて、前記他の携帯端末に対する信号を蓄積する時間を決定し、
前記送信手段は、蓄積された前記他の携帯端末に対する信号を繰り返し送信する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯端末。 - 前記受信手段および/または前記送信手段は、短距離無線通信を行うことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
- 前記短距離無線通信は、Bluetoothに基づく通信であることを特徴とする請求項6記載の携帯端末。
- 前記他の携帯端末が送信した応答信号を受信する応答信号受信手段と、
前記他の携帯端末が送信した応答信号を送信する応答信号送信手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載の携帯端末。 - 1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局であって、
携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段と、
前記送信要求の対象となる携帯端末に、該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを決定する決定手段と、
を備えたことを特徴とする制御局。 - 1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局であって、
携帯端末に対する送信要求を受信する受信手段と、
前記送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定手段と、
を備えたことを特徴とする制御局。 - 前記決定手段が決定するサービスエリアには、前記送信要求の対象となる携帯端末についてあらかじめ登録されたサービスエリア、前記送信要求の対象となる携帯端末が最後に位置登録を行ったサービスエリア、および前記送信要求の対象となる携帯端末が位置登録を行った頻度の大きいサービスエリアの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項10記載の制御局。
- 前記決定手段は、前記送信要求の対象となる携帯端末に依存しない情報に基づいて、前記中継可能信号の送信を行うサービスエリアを決定することを特徴とする請求項10又は11に記載の制御局。
- 前記決定手段が決定するサービスエリアには、自エリア内において携帯端末が通信できない頻度が大きいサービスエリアが含まれることを特徴とする請求項12に記載の制御局。
- 前記受信手段は、前記送信要求に関する情報を受信し、
前記決定手段は、前記送信要求に関する情報に基づいて、前記中継可能信号の送信を行うサービスエリアの数を調整し、該サービスエリアを決定する、
ことを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の制御局。 - 前記送信要求に関する情報は、前記送信要求の緊急度または重要度の情報であることを特徴とする請求項14記載の制御局。
- 携帯端末における通信方法であって、
他の携帯端末に対する信号を受信する受信ステップと、
前記他の携帯端末に対する信号を送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とする通信方法。 - 携帯端末における通信方法であって、
他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信ステップと、
前記他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、前記他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する決定ステップと、
当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信制御ステップと、
を備えることを特徴とする通信方法。 - 1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御方法であって、
携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、
前記送信要求の対象となる携帯端末に、該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを決定する決定ステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。 - 1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御方法であって、
携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、
前記送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定ステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。 - 携帯端末に搭載されたコンピュータに実行させるための通信プログラムであって、
他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報を受信する受信ステップと、
前記他の携帯端末に対する信号の中継回数に関する情報に基づいて、前記他の携帯端末に対する信号を送信するか否かを決定する決定ステップと、
当該決定内容に基づいて当該信号の送信を制御する送信制御ステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。 - 1つ以上のサービスエリアを有し、携帯端末に無線通信サービスを提供するシステムにおいて用いられる制御局に搭載されたコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
携帯端末に対する送信要求を受信する受信ステップと、
前記送信要求の対象となる携帯端末に該携帯端末以外の携帯端末を介して送信可能な中継可能信号の送信を行う1つ以上のサービスエリアを、当該送信要求の対象となる携帯端末に関する情報に基づいて決定する決定ステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
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