JPWO2002102176A1 - 棒状物品の排除装置 - Google Patents
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Abstract
棒状物品の排除装置は、フィルタシガレット製造機にて、シガレット、ダブルフィルタシガレット及びフィルタシガレット等の棒状物品のための搬送経路の一部を形成する排除ドラム(24)と、排除ドラム(24)の外周面に設けられ、棒状物品を受取り可能な多数の搬送溝(48)とを含み、排除ドラム(24)の回転方向に隣接する搬送溝(48)は異なる位置に吸引孔(52)をそれぞれ有する。各搬送溝(48)が排除ドラム(24)のサクション保持域(A)を通過する際、隣接する搬送溝(48)は吸引孔(52)を通じ、サクション保持域(A)の対応した保持通路(68)から棒状物品の吸着を維持する保持圧の供給を受ける。これら保持通路(68)は、排除ドラム(24)の周方向に搬送溝(48)間のピッチよりも長く延び、そして、圧縮空気の供給を受けたとき、吸引孔(52)を通じて圧縮空気を流出させ、搬送溝(48)から棒状物品を排除する。
Description
技術分野
本発明は、棒状物品が搬送経路に沿って搬送されるとき、不良の棒状物品を搬送経路から排除するための排除装置に係わり、特に、フィルタシガレット製造機に好適した排除装置に関する。
背景技術
フィルタシガレット製造機は搬送ドラム列を備え、この搬送ドラム列は回転可能な搬送ドラムを含んでいる。これら搬送ドラムは互いに隣接して配置され、フィルタシガレットの製造に使用されるシガレットロッドやフィルタプラグ等の棒状物品のための搬送経路を規定する。即ち、搬送経路上をシガレットロッドやフィルタプラグが搬送される過程にて、これらシガレットロッド及びフィルタプラグからフィルタシガレットを製造するための種々のプロセスが順次実施される。
より詳しくは、シガレットロッドの搬送過程にて、シガレットロッドは先ず2本のシガレットに等分に切断され、そして、これらシガレット間にフィルタプラグが供給される。これらシガレット及びフィルタプラグはチップペーパ片により一体的に接続されて、ダブルフィルタフィルタシガレットを形作り、この後、ダブルフィルタシガレットは個々のフィルタシガレットに等分に切断される。
上述した搬送ドラム列中、少なくとも1つの搬送ドラムは排除ドラムとして機能し、シガレット、ダブルフィルタシガレット又はフィルタシガレットとしての棒状物品が排除ドラムを通過する際、排除ドラムは棒状物品を搬送経路から排除する。ここでの排除は、棒状物品のサンプリングや、不良の棒状物品の更なる搬送を阻止するために実施される。
排除ドラムは搬送ドラム列中の他の搬送ドラムと同様に、その外周面に多数の搬送溝を有しており、棒状物品はサクション圧により搬送溝に保持された状態で、排除ドラムの回転に伴い搬送される。より詳しくは、排除ドラムは周方向に延びるサクション供給域を有する一方、搬送溝はサクション供給域からサクション圧の供給を受けるための複数の吸引孔を有している。従って、搬送溝が排除ドラムの周方向に延びるサクション供給域を通過している間、搬送溝は吸引孔を通じてサクション圧の供給を受けることができる。
サクション供給域の途中にはサクション保持域が確保され、このサクション保持域はサクション供給域を分断している。サクション保持域は通常、棒状物品の吸引保持にとって十分なサクション圧を搬送溝に供給可能であるが、圧縮空気噴出手段から圧縮空気の供給を選択的に受けることができる。
即ち、搬送溝内のサンプリング又は排除すべき棒状物品がサクション保持域を通過する際、圧縮空気噴出手段からサクション保持域に圧縮空気が供給されると、この圧縮空気はサクション圧に打ち勝ち、搬送溝から棒状物品を排除する。
ところで、フィルタシガレット製造機の生産能力を向上させるため、搬送経路上での棒状物品の搬送速度、つまり、排除ドラムの回転速度は益々高速化する傾向にある。この場合、各搬送溝はサクション保持域を短時間にて通過するので、サクション保持域に圧縮空気を選択的に供給する圧縮空気噴出手段、即ち、その排除バルブにはその高速な切換え動作が要求される。
しかしながら、排除バルブ自体の高速な切換え動作が可能であるとしても、空気は圧縮性を有しているため、排除バルブの切換えからサクション保持域に所望の圧縮空気圧、即ち、排除圧を直ちに立上げるのは不可能であり、排除圧の立上げに応答遅れが発生するのは避けられない。
このような応答遅れを解消するには、排除ドラムの周方向でみて、サクション保持域を広く確保し、排除圧の供給時間を長くすればよい。しかしながら、この場合、サクション保持域にサンプリング又は排除すべき棒状物品の搬送溝とその後続の搬送溝とが同時に進入し、サクション保持域への排除圧の供給は後続の搬送溝内の棒状物品をも同時に排除してしまう。
また、搬送溝内に棒状物品が無い状況にあっては、その空の搬送溝がサクション保持域に進入すると、サクション保持域内の圧力は空の搬送溝の吸引孔を通じて大気圧まで上昇する。この場合、空の搬送溝の前後に位置する搬送溝はサクション保持域から十分なサクション圧の供給を受けることができず、前後の搬送溝から棒状物品が脱落してしまう。
発明の開示
本発明の目的は、上述した排除ドラムの高速回転を可能にする一方、選択した搬送溝のみから棒状物品を確実に排除することができる排除装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明における棒状物品の排除装置は、棒状物品の搬送経路の一部を規定する回転可能な排除ドラムと、サクション手段と、サクション保持域と、圧縮空気噴出手段とを備える。
排除ドラムは、その外周面に周方向に等間隔を存して配置され、個々に棒状物品を受け取り可能な複数の搬送溝と、各搬送溝にそれぞれ備えられた吸引孔とを含む。排除ドラムの周方向に隣接する搬送溝の吸引孔は、搬送溝の軸線方向でみて互いに異なる位置に位置付けられ、これにより、搬送溝は吸引孔の位置により複数のタイプに分類される。
サクション手段は、排除ドラムの周方向に延びるサクション供給域を含み、排除ドラムの回転に伴い、搬送溝がサクション供給域内を通過している間、棒状物品を搬送溝に吸着させるサクション圧を、吸引孔を通じて搬送溝に供給する。
サクション保持域はサクション供給域を分断し、そして、搬送溝のタイプ毎に独立して備えられた複数の保持通路を含む。これら保持通路は互いに並列に配置され、搬送溝間の間隔よりも排除ドラムの周方向に長く延びている。更に、1つの搬送溝がサクション保持域を通過するとき、各保持通路は対応した搬送溝の吸引孔にそれぞれ連通され、そして、前記棒状物品の吸着を維持する所定の保持圧を前記吸引孔を通じて搬送溝に供給する。
圧縮空気噴出手段は、1つの搬送溝がサクション保持域を通過するとき、その搬送溝内の棒状物品を圧縮空気により選択的に排除する。即ち、圧縮空気噴出手段は、搬送溝のタイプ毎に独立して備えられた複数の供給経路を含む。これら供給経路は、搬送溝がサクション保持域を通過している間、搬送溝に対する棒状物品の前記吸着維持を打ち消すべく、搬送溝に向けて圧縮空気を供給し、そして、電磁弁により開閉される。
具体的には、排除ドラムは、外周面にサクション保持域を有した固定スリーブ部材と、この固定スリーブ部材の外周面に回転可能に設けられ、搬送溝を備えたドラムシェルとを含む。
上述の排除装置によれば、排除すべき棒状物品を有する搬送溝がサクション保持域を通過するとき、圧縮空気噴出手段は、搬送溝に向けて圧縮空気を供給する。このような圧縮空気は、搬送溝のタイプに対応した保持通路内の保持圧によってもたらされている棒状物品の吸着維持を打ち消し、この結果、棒状物品は搬送溝から排除される。
搬送溝から棒状物品が排除されると、搬送溝のタイプに対応した保持通路は搬送溝の吸引孔を通じて大気に開放される。しかしながら、他のタイプの搬送溝に対応した保持通路内の保持圧は棒状物品の排除に拘わらず、維持される。従って、サクション保持域が搬送溝のピッチよりも長く確保されているために、後続の搬送溝がサクション保持域内に同時に存在しても、後続の搬送溝は棒状物品を安定して吸着しながら、サクション保持域を通過することができる。
一方、サクション保持域に空の搬送溝が進入すると、空の搬送溝の吸引孔を通じて、対応した区画通路は大気に開放される。しかしながら、この場合にも他のタイプの搬送溝に対応する区画通路内の保持圧は維持され、後続の搬送溝は棒状物品を安定して吸着しながら、サクション保持域を通過する。
上述したようにサクション保持域は搬送溝のピッチよりも、排除ドラムの周方向に長く延びているので、圧縮空気噴出手段から搬送溝への圧縮空気、即ち、排除圧の供給時間を長く確保でき。この結果、排除圧の立ち上げに応答遅れが発生するとしても、排除ドラムの高速回転を可能にしつつ、棒状物品の排除が確実に実施される。
上述した供給経路は、搬送溝のタイプに関し、対応した保持通路にそれぞれ接続されている。この場合、搬送溝内の棒状物品は、保持通路から吸引孔を通じて噴出される圧縮空気により排除される。
圧縮空気噴出手段は、搬送溝にそれぞれ備えられた噴出孔と、搬送溝のタイプ毎に独立して備えられた複数の噴出溝とを含むことができる。噴出孔はその搬送溝のタイプ毎に搬送溝の軸線方向でみて互いに異なる位置に位置付けられている。噴出溝はサクション保持域内を保持通路と並列に延びている。1つの搬送溝が前記サクション保持域を通過するとき、各噴出溝はその搬送溝のタイプに対応した前記噴出孔にそれぞれ連通される一方、その搬送溝のタイプに対応した前記供給経路にそれぞれ接続されている。
上述した圧縮空気噴出手段によれば、搬送溝内の棒状物品は、噴出溝から噴出孔を通じて搬送溝内に噴出される圧縮空気により排除される。
更に、上述した圧縮空気噴出手段は、搬送溝のタイプ毎に組をなす保持通路及び噴出溝を相互に連通させる連通孔を更に含むことができる。この場合、搬送溝内の棒状物品は、噴出孔に加えて吸引孔から噴出される圧縮空気により排除される。
前述したサクション手段は、固定スリーブ部材の外周面に形成された複数の吸引スロットを含み、これら吸引スロットはサクション供給域内を延びるととに、搬送溝の吸引孔にそれぞれ連通可能であり、そして、サクション保持域は、保持通路と対応する吸引スロットとの間を連通させる連通路を更に含むことができる。この場合、各保持通路内の保持圧は吸引スロット内のサクション圧から得られる。
連通路は、保持通路内の保持圧を決定する絞りを有することができる。このような絞りは、保持通路内に吸引スロット内のサクション圧よりも弱い保持圧を発生される。この場合、棒状物品の排除は低圧の圧縮空気により可能となり、従って、圧縮空気噴出手段は、搬送溝に向けて低圧の圧縮空気を供給することができる。
排除ドラムは、フィルタシガレット製造機のための搬送経路の一部を規定し、前記搬送経路上を搬送されるシガレット、ダブルフィルタシガレット及びフィルタシガレットの何れかを棒状物品として排除する。
発明を実施するための最良の形態
第1図のフィルタシガレット製造機は搬送ドラム列2を備え、搬送ドラム列2は水平方向に延びている。搬送ドラム列2は多数の搬送ドラムを含み、これら搬送ドラムは一列に隣接して配置されている。個々の搬送ドラムは隣接する搬送ドラムに対して互いに逆向きに回転される。
搬送ドラム列2の搬送ドラムの回転に伴い、第1図でみて搬送ドラム列2の右端に位置する搬送ドラム、即ち、受取りドラム4はシガレットロッドCRを受取り、このシガレットロッドCRはシガレット製造機(図示しない)から供給される。この後、受取りドラム4に受け取られたシガレットロッドCRは次に、左側に隣接する搬送ドラムに順次乗り移りながら搬送される。即ち、搬送ドラム列2は、シガレットロッドCRの搬送経路を規定する。
搬送ドラム列2中、受取りドラム4側に位置した1つの搬送ドラム5はロータリナイフ6を備えている。ロータリナイフ6は搬送ドラム5上にて、シガレットロッドCRを2本のシガレットCに等分に切断する。従って、この後、2本のシガレットCは搬送ドラム列2上をその下流に向けて搬送される。この搬送過程にて、2本のシガレットCは互いに離れる方向に移動され、これらシガレットS間に所定の間隔が確保される。
一方、搬送ドラム列2の途中からは別の搬送ドラム列8が上方に延びている。搬送ドラム列8の上側部分は分岐され、一対のホッパ10にそれぞれ接続されている。各ホッパ10は多数のフィルタロッドを蓄えている。
搬送ドラム列8は各ホッパ10からフィルタロッドを1本ずつ取出し、取り出したフィルタロッドを搬送ドラム列2に向けて搬送する。この搬送過程にて、フィルタロッドは切断及び整列等の処理を受け、個々のフィルタプラグFPに成形される。この後、フィルタプラグFPは搬送ドラム列8から搬送ドラム列2上の2本のシガレットC間に供給される。搬送ドラム列2上にて、2本のシガレットSは移動され、フィルタプラグFPの両端に密着される。
搬送ドラム列2はローリングセクション12を備え、ローリングセクション12は搬送ドラム列8の下流側に配置されている。ローリングセクション12は、2本のシガレットC及びフィルタプラグFPとともに、チップペーパ片Tの供給を受ける。チップペーパ片Tの片面には糊が既に塗布されており、ローリングセクション12にて、チップペーパ片TはシガレットC及びフィルタプラグFPに巻付けられ、これら2本のシガレットCとフィルタプラグFPを相互に接続する。この時点で、ダブルフィルタシガレットDFCが成形される。
ここで、チップペーパ片TはチップペーパPをロータリナイフ14により所定の長さに切断して得られ、チップペーパPはペーパロールRから繰り出される。チップペーパPの繰出し経路には糊の塗布器が配置され、この塗布器はチップペーパPの片面に糊を塗布する。
ダブルフィルタシガレットDFCはローリングセクション12から搬送ドラム列2の下流部分に送出される。搬送ドラム列2の下流部分は、ロータリナイフ16を有した搬送ドラム17を有する。ダブルフィルタシガレットDFCが搬送ドラム17を通過する際、ロータリナイフ16はダブルフィルタシガレットDFCを2本のフィルタシガレットFCに等分に切断する。
上述したフィルタシガレットFCの製造プロセスは第2図を参照すれば、より明らかになる。
この後、左右のフィルタシガレットFCは搬送ドラム列2の下流部分上にて、互いに離間する方向に移動される。そして、搬送ドラム列2の終端から整列コンベア18に供給される。整列コンベア18は左右のフィルタシガレットFCの向きを揃え、そして、フィルタシガレットFCを包装機(図示しない)に向けて搬送する。
搬送ドラム列2中の幾つかの搬送ドラムは排除ドラム20,22,24として機能する。第1図から明らかなように、排除ドラム20は搬送ドラム列8の直下流に位置し、そして、排除ドラム22は搬送ドラム17の直上流に位置している。更に、排除ドラム24は搬送ドラム列2の終端の搬送ドラムに隣接した搬送ドラムである。なお、排除ドラム20,22,24のそれぞれ上流側に隣接する搬送ドラムは検査ドラムとしての機能を有する。
排除ドラム20,22,24は基本的に同様な構造を有する。それ故、ここでは、排除ドラム24のみについて説明する。なお、第2図の製造プロセスから明らかなように、排除ドラム20,24上では、シガレットC又はフィルタシガレットFCが2本ずつ並列状態にして搬送され、これに対し、排除ドラム22上では、ダブルフィルタシガレットDFが一列にして搬送される。
第3図及び第4図に示されるように、排除ドラム24は駆動軸26を備えており、この駆動軸26は排除ドラム24の軸線上に配置されている。駆動軸26の一端はギヤプーリ28を介して動力伝達系(図示しない)に接続されている。駆動軸26の外側にはインナスリーブ30が配置されており、インナスリーブ30と駆動軸26との間に所定のギャップ(第3図参照)が確保されている。
インナスリーブ30は駆動軸26に沿って延びており、インナスリーブ30の一端部はフランジ34を介して製造機のフレーム36に固定されている。インナスリーブ30の両端部と駆動軸26との間には軸受32がそれぞれ配置され、これら軸受32は駆動軸26を回転自在に支持している。
更に、インナスリーブ30の外側にはアウタスリーブ38が配置されている。アウタスリーブ38はインナスリーブ30の他端にて、インナスリープ30に一体的に連結されている。
アウタスリーブ38の外側にはドラムシェル40が配置されている。ドラムシェル40はアウタスリーブ38の外周面に気密に摺接しながら回転可能である。より詳しくは、ドラムシェル40はアウタスリーブ38の両端から突出している。ドラムシェル40の一端は軸受42を介してインナスリーブ30に回転自在に支持され、ドラムシェル40の他端は駆動軸26の他端に連結されている。
つまり、第4図に示されるように駆動軸26はインナスリーブ30から突出した他端を有し、駆動軸26の他端はドラムシェル40の他端に連結ディスク44を介して連結されている。従って、ドラムシェル40は駆動軸26と一体に回転する。
ドラムシェル40の外周面には2つの搬送溝列46が設けられており、これら搬送溝列46はドラムシェル40の軸線方向に互いに離間している。各搬送溝列46は、第4図に示されるようにドラムシェル40の外周面から突出したリブ47を有し、リブ47はドラムシェル40の周方向に延びている。リブ47には多数の搬送溝48が突出するようにして設けられ、これら搬送溝48は、ドラムシェル40の周方向に等間隔を存して分布されている。
第4図に示されるように、各搬送溝48は4つの溝部分50に分割されており、これら溝部分50はドラムシェル40の軸線方向に所定の間隔を存して配置されている。各搬送溝48は複数の吸引孔52を有しており、これら吸引孔52の外端は、4つの溝部分50のうちの2つの溝部分50の底にそれぞれ開口し、吸引孔52の内端はドラムシェル40の内周面にそれぞれ開口している。
より詳しく説明するため、ドラムシェル40の周方向に隣接する2つの搬送溝48に関し、これら搬送溝48における吸引孔52のレイアウトについて着目する。
第5図及び第6図から明らかなように、一方の搬送溝48は第1タイプの搬送溝として形成され、第1タイプの搬送溝48は中央に位置する2つの溝部分50に吸引孔52をそれぞれ有している。これに対し、他方の搬送溝48は第2タイプの搬送溝として形成され、第2タイプの搬送溝48は、両方の端に位置する2つの溝部分50に吸引孔52をそれぞれ有している。従って、ドラムシェル40の周方向に隣接する第1及び第2タイプの搬送溝48の吸引孔52は、ドラムシェル40の軸線方向、つまり、搬送溝48の溝方向でみて、交互にずれた状態で配置されており、ドラムシェル40の同一の円周上に第1及び第2タイプの搬送溝48の吸引孔52が共に存在することはない。
各搬送溝48は2個ずつの噴出孔54を更に有する。各噴出孔54の外端は搬送溝48内にそれぞれ開口するか、又は、一方の噴出孔54の外端が搬送溝48内に開口し、他方の噴出孔54の外端は搬送溝48の近傍、即ち、リブ47の一方の縁に開口している。なお、各噴出孔54の内端はドラムシェル40の内周面にそれぞれ開口している。
具体的には、第5図及び第6図でみて、右側の搬送溝列46における第1及び第2タイプの搬送溝48の噴出孔54は、対応する吸引孔52の右側に隣接するリブ47の部位にそれぞれ位置付けられている。なお、左側の搬送溝46における第1及び第2タイプの搬送溝48の噴出孔54は、対応する吸引孔52の左側に隣接するリブ47の部位にそれぞれ位置付けられている。従って、第1及び第2タイプの搬送溝48の噴出孔54もまた、前述した吸引孔52と同様に、ドラムシェル40の軸線方向に交互にずれた状態で配置されている。
第3図及び第4図に示されるように、アウタスリーブ38とインナスリーブ40との間には負圧室56が規定され、そして、インナスリーブ30内には通路58が形成されている。通路58は負圧室56に連通する一方、フレーム36内の吸引通路60にも連通している。
第4図に示されるように、アウタスリーブ38は左右の搬送溝列46に対応した2つのスロット群を含んでいる。各スロット群は4個の吸引スロット62を有し、これら吸引スロット62は対応する側の搬送溝列46の吸引孔52にそれぞれ割り当てられ、その吸引孔52にサクション圧を供給することができる。即ち、各吸引スロット62は負圧室56に常時連通し、そして、各吸引スロット62の外端は、対応する吸引孔52にサクション圧を供給すべく、アウタスリーブ38の外周面に開口している。
更に、各吸引スロット62は、排除ドラム24とその上流側の搬送ドラムとの間の隣接点から、排除ドラム24とその下流側の搬送ドラムとの間の隣接点の直前まで、排除ドラム24の回転方向に延びている。各吸引スロット62がサクション圧の供給を受ける領域は、第3図中にサクション供給域として示されている。
排除ドラム24、即ち、ドラムシェル40の回転に伴い、左右の搬送溝列46の2つの搬送溝48が上流の搬送ドラムに到達すると、これら搬送溝48の吸引孔52は対応する吸引スロット62に連通する。従って、各搬送溝48は、負圧室56から吸引スロット62及び吸引孔52を通じてサクション圧の供給を受け、上流側の搬送ドラムから2本フィルタシガレットFCを吸引して受け取る。即ち、上流側の搬送ドラムから排除ドラム24に2本のフィルタシガレットFCが乗り移り、これらフィルタシガレットFCは排除ドラム24の回転に伴い、搬送される。
この後、フィルタシガレットFCをそれぞれ受取った搬送溝48がサクション供給域から抜け出し、下流の搬送ドラムの直前位置に到達すると、これら搬送溝48の吸引孔52は大気開放溝64(第3図参照)に連通する。大気開放溝64はアウタスリーブ38の外周面に形成され、アウタスリーブ38の端面にて大気に開口している。
従って、搬送溝48が大気解放溝64の領域に進入すると、搬送溝48のサクション圧が解除され、搬送溝48内のフィルタシガレットFCは下流側の搬送ドラムの搬送溝にサクションにより受取られる。即ち、フィルタシガレットFCは排除ドラムから下流側の搬送ドラムに乗り移り、フィルタシガレットFCの搬送は下流側の搬送ドラムに受け継がれる。
上述した上流側及び下流側の搬送ドラムや、他の搬送ドラムもまた搬送溝をそれぞれ有し、これら搬送溝に対するサクション圧の供給は同様にして制御される。従って、これら搬送ドラムは、シガレットロッド、シガレット、ダブルフィルタシガレット及びフィルタシガレット等の棒状物品を同様に搬送することができ、そして、隣接する搬送ドラム間にて、棒状物品の受渡しがなされる。
前述したサクション供給域は、一対ずつの第1サクション保持域A及び第2サクション保持域B(第3図参照)によりそれぞれ分断されており、これら第1及び第2サクション保持域A,Bは排除ドラム24の周方向に離間している。
第1及び第2サクション保持域A,Bは左右の搬送溝列46にそれぞれ割り当てられ、上流側の第1サクション保持域Aにて、不良のフィルタシガレットFCが排除ドラム24から排除され、これに対して、第2サクション保持域Bにて、フィルタシガレットFCが排除ドラム24からサンプリングされる。
これら第1及び第2サクション保持域A,Bは同様な構造を有している。それ故、第1サクション保持域Aについてのみ、以下に説明する。
第7図はアウタスリーブ38の外周面の一部を展開図である。この展開図から明らかなように、第1サクション保持域Aは横断ブロック66を含み、横断ブロック66はアウタスリーブ38の外周面に埋め込まれている。横断ブロック66は円弧状の外面を有し、この外面はアウタスリーブ38の外周面の一部を形成する。
横断ブロック66は排除ドラム24の軸線方向に延び、前述した4つの吸引スロット62を分断している。横断ブロック66の外面には4つの溝が形成されている。これら溝はアウタスリーブ38の周方向に延び、ドラムシェル40の内周面と協働して独立した保持通路68をそれぞれ形成する。第7図から明らかなように、各保持通路68は対応する吸引スロット62と同一の円周ライン上に位置付けられている。各保持通路68は横断ブロック66を完全に通過し、アウタスリーブ38の周方向でみて、横断ブロック68の前後の端面にてそれぞれ開口している。更に、排除ドラム24の回転方向でみて、各保持通路68が占める回転角域は、前述した搬送溝48間の距離、即ち、搬送溝48のピッチに相当する回転角よりも広い。
アウタスリーブ38の周方向でみて、横断ブロック66の前後には調整ブロック70がそれぞれ配置され、これら調整ブロック70もまたアウタスリーブ38の外周面に埋め込まれている。各調整ブロック70もまた横断ブロック66と同様に、アウタスリーブ38の外周面の一部となる外面を有し、横断ブロック66に沿って延びている。各調整ブロック70は、前述した保持通路68の両方の開口端を閉塞している。
各調整ブロック70の外面には4つの接続溝71が形成され、これら接続溝71は横断ブロック66の保持通路68にそれぞれ対応している。つまり、アウタスリーブ38の周方向でみて、接続溝71は対応する保持通路68と同一の円周ライン上に位置付けられている。
より詳しくは、各接続溝71は、隣接する吸引スロット62に対しては直接的に連通し、吸引スロット72の延長部を形成するが、しかしながら、対応する保持通路68に対しては絞り72を介して連通している。即ち、第8図から明らかなように、調整ブロック70の外面には接続溝71と保持通路68との間を連通させる切欠が形成されている。この切欠の深さは接続溝71の深さよりも浅く、切欠はドラムシェル40の内周面との間にて、前記絞り72を形成する。このような絞り72は、保持通路68と接続溝71との間を連通面積を減少させる。
各保持通路68は絞り72及び接続溝71を介して吸引スロット62に接続されているので、吸引スロット62からサクション圧の供給を受ける。しかしながら、保持通路68へのサクション圧の供給量は絞り72により減少されるので、保持通路68内には、吸引スロット62内のサクション圧よりも大気圧に近い保持圧が供給される。
ここで、保持通路68内の保持圧は、絞り72の開度により調整可能であるのが好ましい。このため、切欠の深さが互いに異なる種々の調整ブロック70が予め用意されており、第8図に示されるように調整ブロック70はアウタスリーブ38にシム74を介して取り付けられている。この結果、絞り72の開度が正確に決定される。
第7図に示されるように横断ブロック66の外面には4つの噴出溝76が更に形成されている。これら噴出溝76は保持通路68にそれぞれ割り当てられ、対応する保持通路68の片側(第7図では左側)をアウタスリーブ38の周方向に延びている。搬送溝48が横断ブロック66を通過する際、各噴出溝76はその搬送溝48の対応する噴出孔54と接続される。即ち、各噴出溝76は対応する噴出孔54の通過ライン上にそれぞれ位置付けられている。従って、噴出溝76は、第1タイプの搬送溝48の噴出孔54に接続可能な第1噴出溝と、第2タイプの搬送溝48の噴出孔54に接続可能な第2噴出溝とに分類することができる。なお、各噴出溝76は、保持通路68とは異なり、横断ブロック66の前後の端面に開口していない。
第9図に示されるように、各噴出溝76の底にはその中央に位置して噴出孔78が開口しており、これら噴出孔78の近傍にエアノズル80がそれぞれ配置されている。より詳しくは、各エアノズル80は中空のノズル筒81を含み、ノズル筒81は対応する噴出孔76の軸線上に配置され、噴出孔76の近傍に位置する先端を有する。ノズル筒81の基端部にはホルダ82が取り付けられ、このホルダ82はアウタスリーブ38に固定されている。ノズル筒81の基端は連通路84の一端に連通し、この連通路84はインナスリーブ30内を延びている。なお、第9図には、前述した調整ブロック70のための取付けボルト85も示されており、これら取付けボルト85は接続溝71間に配置されている。
第3図に示されるように、各連通路84の他端は接続チューブ86を介して対応する排除バルブ88,90の一方に接続されている。具体的には、前述した第1噴出溝76の噴出孔78と組をなす接続チューブ86は排除バルブ88に接続され、そして、第2噴出溝76の噴出78と組をなす接続チューブ86は排除バルブ90に接続されている。これら排除バルブ88,90は電磁開閉弁からなり、インナスリーブ30に固定された状態で、負圧室56に収容されている。
第4図に示されるように、排除バルブ88,90はそれぞれ中継チューブ92を介してマニホールド94接続され、そして、マニホールド94からはインナエアチューブ96が延びている。インナエアチューブ96は、インナスリーブ30内の通路58及び接続孔98を通じてアウタエアチューブ100に接続され、このアウタエアチューブ100は圧縮空気源に接続されている。
排除バルブ88が開かれると、前述したエア供給経路を通じて、対応する噴出孔78から第1噴出溝76に圧縮空気が噴出される。この際、第1噴出溝76に第1タイプの搬送溝48の噴出孔54が連通していると、第1噴出溝76から噴出孔54を通じて第1タイプの搬送溝48内に圧縮空気が噴出される。また、同様に、排除バルブ90が開かれると、第2噴出溝76圧縮空気が供給され、この際、第2噴出溝76に第2タイプの搬送溝48の噴出孔54が連通していると、この噴出孔54から第2タイプの搬送溝48内に圧縮空気が噴出される。
第10図は、排除ドラム24の軸線方向でみて、第1サクション保持域Aの一方の端部を示す。第10図から明らかなように各噴出溝76の噴出孔78は隣接する保持通路68に連通孔102を介して連通されており、噴出孔78に供給された圧縮空気は、噴出孔78から隣接する保持通路68にも供給される。従って、搬送溝48の噴出孔54から圧縮空気が噴出されるとき、その搬送溝48の吸引孔52にも保持通路68を通じて圧縮空気が供給され、保持通路68内の保持圧が解除される。
なお、第10図には、横断ブロック66及びエアノズル80のホルダ82をアウタスリーブ38に固定する取付けボルト104,106もまた示されている。
上述した排除ドラム24によれば、上流側の検査ドラム上にて、不良のフィルタシガレットFCが検出され、この不良のフィルタシガレットFCが排除ドラム24に乗り移ったと仮定する。この際、不良のフィルタシガレットFCを受取った搬送溝48を目標搬送溝とすると、この目標搬送溝48と対応する側の排除バルブ88又は90は、目標搬送溝48が第1サクション保持域Aに到達するタイミングで開かれる。それ故、第1サクション保持域Aでは、目標搬送溝48に対応した噴出溝76及び保持通路68のそれぞれに圧縮空気が供給され、保持通路68内の保持圧は圧縮空気の供給により打ち消される。
一方、上述した圧縮空気の供給とほぼ同時に、目標搬送溝48は第1サクション保持域Aに進入し、目標搬送溝48の噴出孔54が噴出溝76に接続される。この時点で、噴出溝76及び保持通路68内の圧縮空気が噴出孔54及び吸引孔52に流出する。このような圧縮空気の流出は目標搬送溝48から不良のフィルタシガレットFCを吹飛ばし、不良のフィルタシガレットFCは排除ドラム24上から確実に排除される。なお、排除された不良のフィルタシガレットFCは廃棄ボックス(図示しない)に回収される。
第7図から明らかなように、第1サクション保持域A、即ち、噴出溝76はアウタスリーブ38の周方向でみて、搬送溝48間のピッチよりも長い。換言すれば、目標搬送溝48が噴出溝76を通過するのに要する期間は長いので、この期間内にて、噴出溝76内に所望の圧縮空気圧、即ち、排除圧を立ち上げることができる。この結果、排除圧の立ち上げに関しての応答遅れが解消され、不良のフィルタシガレットFCを確実に排除することができる。
しかしながら、上述したように第1サクション保持域Aが長く確保されると、第7図から明らかなように、第1サクション保持域A内に2本のフィルタシガレットFCが同時に存在する状況が発生する。このような状況にて、2本のフィルタシガレットFCの一方が不良品であり、その他方が良品であっても、第1サクション保持域Aにて、不良のフィルタシガレットFCのみを確実に排除することができる。
即ち、第1サクション保持域Aの保持通路68は互いに独立して区画されているので、上述したようにして不良のフィルタシガレットFCが排除されたとき、この排除に使用される圧縮空気は良品のフィルタシガレットFCを受入れている対象外の搬送溝48、より詳しくは、対象外の搬送溝48と組をなす保持通路68に何等影響を及ぼすことがない。
従って、対象外の搬送溝48の吸引孔52は対応した保持通路68から保持圧の供給を確実に受けることができ、良品のフィルタシガレットFCは対象外の搬送溝48内に安定して保持されながら第1サクション域Aを通過する。なお、第7図中、圧縮空気の供給を受ける噴出孔54には斜線が施されている。
一方、フィルタシガレットFCを受け取っていない空の搬送溝48が第1サクション域Aに進入し、空の搬送溝48の吸引孔52が対応した保持通路68に連通すると、これら保持通路68内の圧力は大気圧まで上昇する。しかしながら、前述したように保持通路68は互いに独立しているので、全ての保持通路68内の圧力が大気圧まで同時に上昇することはない。従って、空の搬送溝48の前後に位置する搬送溝48は吸引孔52を通じて、対応する保持通路68から保持圧の供給を確実に受けることができ、フィルタシガレットFCを安定して保持しながら第1サクション保持域Aを通過する。
更に、第1サクション保持域A内に進入する搬送溝48の前後の搬送溝48が空であっても、前述した理由から第1サクショ保持域Aに進入した搬送溝48はフィルタシガレットFCを安定して保持することができる。
第8図に示されるように、吸引スロット62及び接続溝71は十分な容積を有する負圧室56に連通しているので、空の搬送溝48が第1サクション保持域Aを通過しても、吸引スロット62及び接続孔71内のサクション圧が急減に低下することはなく、このことも、フィルタシガレットFCの安定した搬送に大きく貢献する。
そして、保持通路68内の保持圧は、前述した絞り72(第8図参照)により、吸引スロット62内のサクション圧よりも弱い保持圧に設定されているので、不良のフィルタシガレットFCの排除に要する排除圧を十分に低くすることができる。
これに対し、排除圧が高いと、圧縮空気がフィルタシガレットFCの外周に沿って回り込み、フィルタシガレットFCを対象搬送溝48側に押し戻すように作用し、フィルタシガレットFCの排除を不安定にする。
また、排除圧が高いと、圧縮空気が吸引スロット62に流入することがあり、この場合、対象搬送溝48の前後の搬送溝48でのフィルタシガレットFCの保持が不安定になる。
第2サクション保持域Bは、第1サクション保持域Aと同様にして搬送溝48からフィルタシガレットFCを排除、即ち、サンプリングすることができる。
本発明は上述の一実施例に制約されるものではなく、種々に変更可能である。
例えば、排除ドラム24の周方向に連続する3つ以上の搬送溝に関し、保持通路及び噴出溝を互いに独立させてもよい。
また、圧縮空気は噴出溝76及び保持通路68の一方のみに供給されてもよい。例えば、保持通路68にのみに圧縮空気が供給される場合、搬送溝48の噴出孔54は不要となる。
更に、本発明の排除装置は、フィルタシガレット製造機への組込みに制約されず、シガレット用フィルタ等の他の棒状物品のための不良品排除やサンプリングにも同様にして適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、フィルタシガレットの製造機を示した概略図、
第2図は、フィルタシガレットの製造プロセスを示した概略図、
第3図は、第1図の排除ドラムの詳細を示した断面図、
第4図は、第3図の排除ドラムの縦断面図、
第5図は、排除ドラムにおけるドラムシェルの外周面を示した図、
第6図は、第5図のドラムシェルの縦断面図である。
第7図は、排除ドラム内のアウタスリーブの外周面を示した展開図、
第8図は、第7図中、VIII−VIII線に沿う断面図、
第9図は、第7図中、IX−IX線に沿う断面図、及び
第10図は、第4図中、X部の拡大図である。
本発明は、棒状物品が搬送経路に沿って搬送されるとき、不良の棒状物品を搬送経路から排除するための排除装置に係わり、特に、フィルタシガレット製造機に好適した排除装置に関する。
背景技術
フィルタシガレット製造機は搬送ドラム列を備え、この搬送ドラム列は回転可能な搬送ドラムを含んでいる。これら搬送ドラムは互いに隣接して配置され、フィルタシガレットの製造に使用されるシガレットロッドやフィルタプラグ等の棒状物品のための搬送経路を規定する。即ち、搬送経路上をシガレットロッドやフィルタプラグが搬送される過程にて、これらシガレットロッド及びフィルタプラグからフィルタシガレットを製造するための種々のプロセスが順次実施される。
より詳しくは、シガレットロッドの搬送過程にて、シガレットロッドは先ず2本のシガレットに等分に切断され、そして、これらシガレット間にフィルタプラグが供給される。これらシガレット及びフィルタプラグはチップペーパ片により一体的に接続されて、ダブルフィルタフィルタシガレットを形作り、この後、ダブルフィルタシガレットは個々のフィルタシガレットに等分に切断される。
上述した搬送ドラム列中、少なくとも1つの搬送ドラムは排除ドラムとして機能し、シガレット、ダブルフィルタシガレット又はフィルタシガレットとしての棒状物品が排除ドラムを通過する際、排除ドラムは棒状物品を搬送経路から排除する。ここでの排除は、棒状物品のサンプリングや、不良の棒状物品の更なる搬送を阻止するために実施される。
排除ドラムは搬送ドラム列中の他の搬送ドラムと同様に、その外周面に多数の搬送溝を有しており、棒状物品はサクション圧により搬送溝に保持された状態で、排除ドラムの回転に伴い搬送される。より詳しくは、排除ドラムは周方向に延びるサクション供給域を有する一方、搬送溝はサクション供給域からサクション圧の供給を受けるための複数の吸引孔を有している。従って、搬送溝が排除ドラムの周方向に延びるサクション供給域を通過している間、搬送溝は吸引孔を通じてサクション圧の供給を受けることができる。
サクション供給域の途中にはサクション保持域が確保され、このサクション保持域はサクション供給域を分断している。サクション保持域は通常、棒状物品の吸引保持にとって十分なサクション圧を搬送溝に供給可能であるが、圧縮空気噴出手段から圧縮空気の供給を選択的に受けることができる。
即ち、搬送溝内のサンプリング又は排除すべき棒状物品がサクション保持域を通過する際、圧縮空気噴出手段からサクション保持域に圧縮空気が供給されると、この圧縮空気はサクション圧に打ち勝ち、搬送溝から棒状物品を排除する。
ところで、フィルタシガレット製造機の生産能力を向上させるため、搬送経路上での棒状物品の搬送速度、つまり、排除ドラムの回転速度は益々高速化する傾向にある。この場合、各搬送溝はサクション保持域を短時間にて通過するので、サクション保持域に圧縮空気を選択的に供給する圧縮空気噴出手段、即ち、その排除バルブにはその高速な切換え動作が要求される。
しかしながら、排除バルブ自体の高速な切換え動作が可能であるとしても、空気は圧縮性を有しているため、排除バルブの切換えからサクション保持域に所望の圧縮空気圧、即ち、排除圧を直ちに立上げるのは不可能であり、排除圧の立上げに応答遅れが発生するのは避けられない。
このような応答遅れを解消するには、排除ドラムの周方向でみて、サクション保持域を広く確保し、排除圧の供給時間を長くすればよい。しかしながら、この場合、サクション保持域にサンプリング又は排除すべき棒状物品の搬送溝とその後続の搬送溝とが同時に進入し、サクション保持域への排除圧の供給は後続の搬送溝内の棒状物品をも同時に排除してしまう。
また、搬送溝内に棒状物品が無い状況にあっては、その空の搬送溝がサクション保持域に進入すると、サクション保持域内の圧力は空の搬送溝の吸引孔を通じて大気圧まで上昇する。この場合、空の搬送溝の前後に位置する搬送溝はサクション保持域から十分なサクション圧の供給を受けることができず、前後の搬送溝から棒状物品が脱落してしまう。
発明の開示
本発明の目的は、上述した排除ドラムの高速回転を可能にする一方、選択した搬送溝のみから棒状物品を確実に排除することができる排除装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明における棒状物品の排除装置は、棒状物品の搬送経路の一部を規定する回転可能な排除ドラムと、サクション手段と、サクション保持域と、圧縮空気噴出手段とを備える。
排除ドラムは、その外周面に周方向に等間隔を存して配置され、個々に棒状物品を受け取り可能な複数の搬送溝と、各搬送溝にそれぞれ備えられた吸引孔とを含む。排除ドラムの周方向に隣接する搬送溝の吸引孔は、搬送溝の軸線方向でみて互いに異なる位置に位置付けられ、これにより、搬送溝は吸引孔の位置により複数のタイプに分類される。
サクション手段は、排除ドラムの周方向に延びるサクション供給域を含み、排除ドラムの回転に伴い、搬送溝がサクション供給域内を通過している間、棒状物品を搬送溝に吸着させるサクション圧を、吸引孔を通じて搬送溝に供給する。
サクション保持域はサクション供給域を分断し、そして、搬送溝のタイプ毎に独立して備えられた複数の保持通路を含む。これら保持通路は互いに並列に配置され、搬送溝間の間隔よりも排除ドラムの周方向に長く延びている。更に、1つの搬送溝がサクション保持域を通過するとき、各保持通路は対応した搬送溝の吸引孔にそれぞれ連通され、そして、前記棒状物品の吸着を維持する所定の保持圧を前記吸引孔を通じて搬送溝に供給する。
圧縮空気噴出手段は、1つの搬送溝がサクション保持域を通過するとき、その搬送溝内の棒状物品を圧縮空気により選択的に排除する。即ち、圧縮空気噴出手段は、搬送溝のタイプ毎に独立して備えられた複数の供給経路を含む。これら供給経路は、搬送溝がサクション保持域を通過している間、搬送溝に対する棒状物品の前記吸着維持を打ち消すべく、搬送溝に向けて圧縮空気を供給し、そして、電磁弁により開閉される。
具体的には、排除ドラムは、外周面にサクション保持域を有した固定スリーブ部材と、この固定スリーブ部材の外周面に回転可能に設けられ、搬送溝を備えたドラムシェルとを含む。
上述の排除装置によれば、排除すべき棒状物品を有する搬送溝がサクション保持域を通過するとき、圧縮空気噴出手段は、搬送溝に向けて圧縮空気を供給する。このような圧縮空気は、搬送溝のタイプに対応した保持通路内の保持圧によってもたらされている棒状物品の吸着維持を打ち消し、この結果、棒状物品は搬送溝から排除される。
搬送溝から棒状物品が排除されると、搬送溝のタイプに対応した保持通路は搬送溝の吸引孔を通じて大気に開放される。しかしながら、他のタイプの搬送溝に対応した保持通路内の保持圧は棒状物品の排除に拘わらず、維持される。従って、サクション保持域が搬送溝のピッチよりも長く確保されているために、後続の搬送溝がサクション保持域内に同時に存在しても、後続の搬送溝は棒状物品を安定して吸着しながら、サクション保持域を通過することができる。
一方、サクション保持域に空の搬送溝が進入すると、空の搬送溝の吸引孔を通じて、対応した区画通路は大気に開放される。しかしながら、この場合にも他のタイプの搬送溝に対応する区画通路内の保持圧は維持され、後続の搬送溝は棒状物品を安定して吸着しながら、サクション保持域を通過する。
上述したようにサクション保持域は搬送溝のピッチよりも、排除ドラムの周方向に長く延びているので、圧縮空気噴出手段から搬送溝への圧縮空気、即ち、排除圧の供給時間を長く確保でき。この結果、排除圧の立ち上げに応答遅れが発生するとしても、排除ドラムの高速回転を可能にしつつ、棒状物品の排除が確実に実施される。
上述した供給経路は、搬送溝のタイプに関し、対応した保持通路にそれぞれ接続されている。この場合、搬送溝内の棒状物品は、保持通路から吸引孔を通じて噴出される圧縮空気により排除される。
圧縮空気噴出手段は、搬送溝にそれぞれ備えられた噴出孔と、搬送溝のタイプ毎に独立して備えられた複数の噴出溝とを含むことができる。噴出孔はその搬送溝のタイプ毎に搬送溝の軸線方向でみて互いに異なる位置に位置付けられている。噴出溝はサクション保持域内を保持通路と並列に延びている。1つの搬送溝が前記サクション保持域を通過するとき、各噴出溝はその搬送溝のタイプに対応した前記噴出孔にそれぞれ連通される一方、その搬送溝のタイプに対応した前記供給経路にそれぞれ接続されている。
上述した圧縮空気噴出手段によれば、搬送溝内の棒状物品は、噴出溝から噴出孔を通じて搬送溝内に噴出される圧縮空気により排除される。
更に、上述した圧縮空気噴出手段は、搬送溝のタイプ毎に組をなす保持通路及び噴出溝を相互に連通させる連通孔を更に含むことができる。この場合、搬送溝内の棒状物品は、噴出孔に加えて吸引孔から噴出される圧縮空気により排除される。
前述したサクション手段は、固定スリーブ部材の外周面に形成された複数の吸引スロットを含み、これら吸引スロットはサクション供給域内を延びるととに、搬送溝の吸引孔にそれぞれ連通可能であり、そして、サクション保持域は、保持通路と対応する吸引スロットとの間を連通させる連通路を更に含むことができる。この場合、各保持通路内の保持圧は吸引スロット内のサクション圧から得られる。
連通路は、保持通路内の保持圧を決定する絞りを有することができる。このような絞りは、保持通路内に吸引スロット内のサクション圧よりも弱い保持圧を発生される。この場合、棒状物品の排除は低圧の圧縮空気により可能となり、従って、圧縮空気噴出手段は、搬送溝に向けて低圧の圧縮空気を供給することができる。
排除ドラムは、フィルタシガレット製造機のための搬送経路の一部を規定し、前記搬送経路上を搬送されるシガレット、ダブルフィルタシガレット及びフィルタシガレットの何れかを棒状物品として排除する。
発明を実施するための最良の形態
第1図のフィルタシガレット製造機は搬送ドラム列2を備え、搬送ドラム列2は水平方向に延びている。搬送ドラム列2は多数の搬送ドラムを含み、これら搬送ドラムは一列に隣接して配置されている。個々の搬送ドラムは隣接する搬送ドラムに対して互いに逆向きに回転される。
搬送ドラム列2の搬送ドラムの回転に伴い、第1図でみて搬送ドラム列2の右端に位置する搬送ドラム、即ち、受取りドラム4はシガレットロッドCRを受取り、このシガレットロッドCRはシガレット製造機(図示しない)から供給される。この後、受取りドラム4に受け取られたシガレットロッドCRは次に、左側に隣接する搬送ドラムに順次乗り移りながら搬送される。即ち、搬送ドラム列2は、シガレットロッドCRの搬送経路を規定する。
搬送ドラム列2中、受取りドラム4側に位置した1つの搬送ドラム5はロータリナイフ6を備えている。ロータリナイフ6は搬送ドラム5上にて、シガレットロッドCRを2本のシガレットCに等分に切断する。従って、この後、2本のシガレットCは搬送ドラム列2上をその下流に向けて搬送される。この搬送過程にて、2本のシガレットCは互いに離れる方向に移動され、これらシガレットS間に所定の間隔が確保される。
一方、搬送ドラム列2の途中からは別の搬送ドラム列8が上方に延びている。搬送ドラム列8の上側部分は分岐され、一対のホッパ10にそれぞれ接続されている。各ホッパ10は多数のフィルタロッドを蓄えている。
搬送ドラム列8は各ホッパ10からフィルタロッドを1本ずつ取出し、取り出したフィルタロッドを搬送ドラム列2に向けて搬送する。この搬送過程にて、フィルタロッドは切断及び整列等の処理を受け、個々のフィルタプラグFPに成形される。この後、フィルタプラグFPは搬送ドラム列8から搬送ドラム列2上の2本のシガレットC間に供給される。搬送ドラム列2上にて、2本のシガレットSは移動され、フィルタプラグFPの両端に密着される。
搬送ドラム列2はローリングセクション12を備え、ローリングセクション12は搬送ドラム列8の下流側に配置されている。ローリングセクション12は、2本のシガレットC及びフィルタプラグFPとともに、チップペーパ片Tの供給を受ける。チップペーパ片Tの片面には糊が既に塗布されており、ローリングセクション12にて、チップペーパ片TはシガレットC及びフィルタプラグFPに巻付けられ、これら2本のシガレットCとフィルタプラグFPを相互に接続する。この時点で、ダブルフィルタシガレットDFCが成形される。
ここで、チップペーパ片TはチップペーパPをロータリナイフ14により所定の長さに切断して得られ、チップペーパPはペーパロールRから繰り出される。チップペーパPの繰出し経路には糊の塗布器が配置され、この塗布器はチップペーパPの片面に糊を塗布する。
ダブルフィルタシガレットDFCはローリングセクション12から搬送ドラム列2の下流部分に送出される。搬送ドラム列2の下流部分は、ロータリナイフ16を有した搬送ドラム17を有する。ダブルフィルタシガレットDFCが搬送ドラム17を通過する際、ロータリナイフ16はダブルフィルタシガレットDFCを2本のフィルタシガレットFCに等分に切断する。
上述したフィルタシガレットFCの製造プロセスは第2図を参照すれば、より明らかになる。
この後、左右のフィルタシガレットFCは搬送ドラム列2の下流部分上にて、互いに離間する方向に移動される。そして、搬送ドラム列2の終端から整列コンベア18に供給される。整列コンベア18は左右のフィルタシガレットFCの向きを揃え、そして、フィルタシガレットFCを包装機(図示しない)に向けて搬送する。
搬送ドラム列2中の幾つかの搬送ドラムは排除ドラム20,22,24として機能する。第1図から明らかなように、排除ドラム20は搬送ドラム列8の直下流に位置し、そして、排除ドラム22は搬送ドラム17の直上流に位置している。更に、排除ドラム24は搬送ドラム列2の終端の搬送ドラムに隣接した搬送ドラムである。なお、排除ドラム20,22,24のそれぞれ上流側に隣接する搬送ドラムは検査ドラムとしての機能を有する。
排除ドラム20,22,24は基本的に同様な構造を有する。それ故、ここでは、排除ドラム24のみについて説明する。なお、第2図の製造プロセスから明らかなように、排除ドラム20,24上では、シガレットC又はフィルタシガレットFCが2本ずつ並列状態にして搬送され、これに対し、排除ドラム22上では、ダブルフィルタシガレットDFが一列にして搬送される。
第3図及び第4図に示されるように、排除ドラム24は駆動軸26を備えており、この駆動軸26は排除ドラム24の軸線上に配置されている。駆動軸26の一端はギヤプーリ28を介して動力伝達系(図示しない)に接続されている。駆動軸26の外側にはインナスリーブ30が配置されており、インナスリーブ30と駆動軸26との間に所定のギャップ(第3図参照)が確保されている。
インナスリーブ30は駆動軸26に沿って延びており、インナスリーブ30の一端部はフランジ34を介して製造機のフレーム36に固定されている。インナスリーブ30の両端部と駆動軸26との間には軸受32がそれぞれ配置され、これら軸受32は駆動軸26を回転自在に支持している。
更に、インナスリーブ30の外側にはアウタスリーブ38が配置されている。アウタスリーブ38はインナスリーブ30の他端にて、インナスリープ30に一体的に連結されている。
アウタスリーブ38の外側にはドラムシェル40が配置されている。ドラムシェル40はアウタスリーブ38の外周面に気密に摺接しながら回転可能である。より詳しくは、ドラムシェル40はアウタスリーブ38の両端から突出している。ドラムシェル40の一端は軸受42を介してインナスリーブ30に回転自在に支持され、ドラムシェル40の他端は駆動軸26の他端に連結されている。
つまり、第4図に示されるように駆動軸26はインナスリーブ30から突出した他端を有し、駆動軸26の他端はドラムシェル40の他端に連結ディスク44を介して連結されている。従って、ドラムシェル40は駆動軸26と一体に回転する。
ドラムシェル40の外周面には2つの搬送溝列46が設けられており、これら搬送溝列46はドラムシェル40の軸線方向に互いに離間している。各搬送溝列46は、第4図に示されるようにドラムシェル40の外周面から突出したリブ47を有し、リブ47はドラムシェル40の周方向に延びている。リブ47には多数の搬送溝48が突出するようにして設けられ、これら搬送溝48は、ドラムシェル40の周方向に等間隔を存して分布されている。
第4図に示されるように、各搬送溝48は4つの溝部分50に分割されており、これら溝部分50はドラムシェル40の軸線方向に所定の間隔を存して配置されている。各搬送溝48は複数の吸引孔52を有しており、これら吸引孔52の外端は、4つの溝部分50のうちの2つの溝部分50の底にそれぞれ開口し、吸引孔52の内端はドラムシェル40の内周面にそれぞれ開口している。
より詳しく説明するため、ドラムシェル40の周方向に隣接する2つの搬送溝48に関し、これら搬送溝48における吸引孔52のレイアウトについて着目する。
第5図及び第6図から明らかなように、一方の搬送溝48は第1タイプの搬送溝として形成され、第1タイプの搬送溝48は中央に位置する2つの溝部分50に吸引孔52をそれぞれ有している。これに対し、他方の搬送溝48は第2タイプの搬送溝として形成され、第2タイプの搬送溝48は、両方の端に位置する2つの溝部分50に吸引孔52をそれぞれ有している。従って、ドラムシェル40の周方向に隣接する第1及び第2タイプの搬送溝48の吸引孔52は、ドラムシェル40の軸線方向、つまり、搬送溝48の溝方向でみて、交互にずれた状態で配置されており、ドラムシェル40の同一の円周上に第1及び第2タイプの搬送溝48の吸引孔52が共に存在することはない。
各搬送溝48は2個ずつの噴出孔54を更に有する。各噴出孔54の外端は搬送溝48内にそれぞれ開口するか、又は、一方の噴出孔54の外端が搬送溝48内に開口し、他方の噴出孔54の外端は搬送溝48の近傍、即ち、リブ47の一方の縁に開口している。なお、各噴出孔54の内端はドラムシェル40の内周面にそれぞれ開口している。
具体的には、第5図及び第6図でみて、右側の搬送溝列46における第1及び第2タイプの搬送溝48の噴出孔54は、対応する吸引孔52の右側に隣接するリブ47の部位にそれぞれ位置付けられている。なお、左側の搬送溝46における第1及び第2タイプの搬送溝48の噴出孔54は、対応する吸引孔52の左側に隣接するリブ47の部位にそれぞれ位置付けられている。従って、第1及び第2タイプの搬送溝48の噴出孔54もまた、前述した吸引孔52と同様に、ドラムシェル40の軸線方向に交互にずれた状態で配置されている。
第3図及び第4図に示されるように、アウタスリーブ38とインナスリーブ40との間には負圧室56が規定され、そして、インナスリーブ30内には通路58が形成されている。通路58は負圧室56に連通する一方、フレーム36内の吸引通路60にも連通している。
第4図に示されるように、アウタスリーブ38は左右の搬送溝列46に対応した2つのスロット群を含んでいる。各スロット群は4個の吸引スロット62を有し、これら吸引スロット62は対応する側の搬送溝列46の吸引孔52にそれぞれ割り当てられ、その吸引孔52にサクション圧を供給することができる。即ち、各吸引スロット62は負圧室56に常時連通し、そして、各吸引スロット62の外端は、対応する吸引孔52にサクション圧を供給すべく、アウタスリーブ38の外周面に開口している。
更に、各吸引スロット62は、排除ドラム24とその上流側の搬送ドラムとの間の隣接点から、排除ドラム24とその下流側の搬送ドラムとの間の隣接点の直前まで、排除ドラム24の回転方向に延びている。各吸引スロット62がサクション圧の供給を受ける領域は、第3図中にサクション供給域として示されている。
排除ドラム24、即ち、ドラムシェル40の回転に伴い、左右の搬送溝列46の2つの搬送溝48が上流の搬送ドラムに到達すると、これら搬送溝48の吸引孔52は対応する吸引スロット62に連通する。従って、各搬送溝48は、負圧室56から吸引スロット62及び吸引孔52を通じてサクション圧の供給を受け、上流側の搬送ドラムから2本フィルタシガレットFCを吸引して受け取る。即ち、上流側の搬送ドラムから排除ドラム24に2本のフィルタシガレットFCが乗り移り、これらフィルタシガレットFCは排除ドラム24の回転に伴い、搬送される。
この後、フィルタシガレットFCをそれぞれ受取った搬送溝48がサクション供給域から抜け出し、下流の搬送ドラムの直前位置に到達すると、これら搬送溝48の吸引孔52は大気開放溝64(第3図参照)に連通する。大気開放溝64はアウタスリーブ38の外周面に形成され、アウタスリーブ38の端面にて大気に開口している。
従って、搬送溝48が大気解放溝64の領域に進入すると、搬送溝48のサクション圧が解除され、搬送溝48内のフィルタシガレットFCは下流側の搬送ドラムの搬送溝にサクションにより受取られる。即ち、フィルタシガレットFCは排除ドラムから下流側の搬送ドラムに乗り移り、フィルタシガレットFCの搬送は下流側の搬送ドラムに受け継がれる。
上述した上流側及び下流側の搬送ドラムや、他の搬送ドラムもまた搬送溝をそれぞれ有し、これら搬送溝に対するサクション圧の供給は同様にして制御される。従って、これら搬送ドラムは、シガレットロッド、シガレット、ダブルフィルタシガレット及びフィルタシガレット等の棒状物品を同様に搬送することができ、そして、隣接する搬送ドラム間にて、棒状物品の受渡しがなされる。
前述したサクション供給域は、一対ずつの第1サクション保持域A及び第2サクション保持域B(第3図参照)によりそれぞれ分断されており、これら第1及び第2サクション保持域A,Bは排除ドラム24の周方向に離間している。
第1及び第2サクション保持域A,Bは左右の搬送溝列46にそれぞれ割り当てられ、上流側の第1サクション保持域Aにて、不良のフィルタシガレットFCが排除ドラム24から排除され、これに対して、第2サクション保持域Bにて、フィルタシガレットFCが排除ドラム24からサンプリングされる。
これら第1及び第2サクション保持域A,Bは同様な構造を有している。それ故、第1サクション保持域Aについてのみ、以下に説明する。
第7図はアウタスリーブ38の外周面の一部を展開図である。この展開図から明らかなように、第1サクション保持域Aは横断ブロック66を含み、横断ブロック66はアウタスリーブ38の外周面に埋め込まれている。横断ブロック66は円弧状の外面を有し、この外面はアウタスリーブ38の外周面の一部を形成する。
横断ブロック66は排除ドラム24の軸線方向に延び、前述した4つの吸引スロット62を分断している。横断ブロック66の外面には4つの溝が形成されている。これら溝はアウタスリーブ38の周方向に延び、ドラムシェル40の内周面と協働して独立した保持通路68をそれぞれ形成する。第7図から明らかなように、各保持通路68は対応する吸引スロット62と同一の円周ライン上に位置付けられている。各保持通路68は横断ブロック66を完全に通過し、アウタスリーブ38の周方向でみて、横断ブロック68の前後の端面にてそれぞれ開口している。更に、排除ドラム24の回転方向でみて、各保持通路68が占める回転角域は、前述した搬送溝48間の距離、即ち、搬送溝48のピッチに相当する回転角よりも広い。
アウタスリーブ38の周方向でみて、横断ブロック66の前後には調整ブロック70がそれぞれ配置され、これら調整ブロック70もまたアウタスリーブ38の外周面に埋め込まれている。各調整ブロック70もまた横断ブロック66と同様に、アウタスリーブ38の外周面の一部となる外面を有し、横断ブロック66に沿って延びている。各調整ブロック70は、前述した保持通路68の両方の開口端を閉塞している。
各調整ブロック70の外面には4つの接続溝71が形成され、これら接続溝71は横断ブロック66の保持通路68にそれぞれ対応している。つまり、アウタスリーブ38の周方向でみて、接続溝71は対応する保持通路68と同一の円周ライン上に位置付けられている。
より詳しくは、各接続溝71は、隣接する吸引スロット62に対しては直接的に連通し、吸引スロット72の延長部を形成するが、しかしながら、対応する保持通路68に対しては絞り72を介して連通している。即ち、第8図から明らかなように、調整ブロック70の外面には接続溝71と保持通路68との間を連通させる切欠が形成されている。この切欠の深さは接続溝71の深さよりも浅く、切欠はドラムシェル40の内周面との間にて、前記絞り72を形成する。このような絞り72は、保持通路68と接続溝71との間を連通面積を減少させる。
各保持通路68は絞り72及び接続溝71を介して吸引スロット62に接続されているので、吸引スロット62からサクション圧の供給を受ける。しかしながら、保持通路68へのサクション圧の供給量は絞り72により減少されるので、保持通路68内には、吸引スロット62内のサクション圧よりも大気圧に近い保持圧が供給される。
ここで、保持通路68内の保持圧は、絞り72の開度により調整可能であるのが好ましい。このため、切欠の深さが互いに異なる種々の調整ブロック70が予め用意されており、第8図に示されるように調整ブロック70はアウタスリーブ38にシム74を介して取り付けられている。この結果、絞り72の開度が正確に決定される。
第7図に示されるように横断ブロック66の外面には4つの噴出溝76が更に形成されている。これら噴出溝76は保持通路68にそれぞれ割り当てられ、対応する保持通路68の片側(第7図では左側)をアウタスリーブ38の周方向に延びている。搬送溝48が横断ブロック66を通過する際、各噴出溝76はその搬送溝48の対応する噴出孔54と接続される。即ち、各噴出溝76は対応する噴出孔54の通過ライン上にそれぞれ位置付けられている。従って、噴出溝76は、第1タイプの搬送溝48の噴出孔54に接続可能な第1噴出溝と、第2タイプの搬送溝48の噴出孔54に接続可能な第2噴出溝とに分類することができる。なお、各噴出溝76は、保持通路68とは異なり、横断ブロック66の前後の端面に開口していない。
第9図に示されるように、各噴出溝76の底にはその中央に位置して噴出孔78が開口しており、これら噴出孔78の近傍にエアノズル80がそれぞれ配置されている。より詳しくは、各エアノズル80は中空のノズル筒81を含み、ノズル筒81は対応する噴出孔76の軸線上に配置され、噴出孔76の近傍に位置する先端を有する。ノズル筒81の基端部にはホルダ82が取り付けられ、このホルダ82はアウタスリーブ38に固定されている。ノズル筒81の基端は連通路84の一端に連通し、この連通路84はインナスリーブ30内を延びている。なお、第9図には、前述した調整ブロック70のための取付けボルト85も示されており、これら取付けボルト85は接続溝71間に配置されている。
第3図に示されるように、各連通路84の他端は接続チューブ86を介して対応する排除バルブ88,90の一方に接続されている。具体的には、前述した第1噴出溝76の噴出孔78と組をなす接続チューブ86は排除バルブ88に接続され、そして、第2噴出溝76の噴出78と組をなす接続チューブ86は排除バルブ90に接続されている。これら排除バルブ88,90は電磁開閉弁からなり、インナスリーブ30に固定された状態で、負圧室56に収容されている。
第4図に示されるように、排除バルブ88,90はそれぞれ中継チューブ92を介してマニホールド94接続され、そして、マニホールド94からはインナエアチューブ96が延びている。インナエアチューブ96は、インナスリーブ30内の通路58及び接続孔98を通じてアウタエアチューブ100に接続され、このアウタエアチューブ100は圧縮空気源に接続されている。
排除バルブ88が開かれると、前述したエア供給経路を通じて、対応する噴出孔78から第1噴出溝76に圧縮空気が噴出される。この際、第1噴出溝76に第1タイプの搬送溝48の噴出孔54が連通していると、第1噴出溝76から噴出孔54を通じて第1タイプの搬送溝48内に圧縮空気が噴出される。また、同様に、排除バルブ90が開かれると、第2噴出溝76圧縮空気が供給され、この際、第2噴出溝76に第2タイプの搬送溝48の噴出孔54が連通していると、この噴出孔54から第2タイプの搬送溝48内に圧縮空気が噴出される。
第10図は、排除ドラム24の軸線方向でみて、第1サクション保持域Aの一方の端部を示す。第10図から明らかなように各噴出溝76の噴出孔78は隣接する保持通路68に連通孔102を介して連通されており、噴出孔78に供給された圧縮空気は、噴出孔78から隣接する保持通路68にも供給される。従って、搬送溝48の噴出孔54から圧縮空気が噴出されるとき、その搬送溝48の吸引孔52にも保持通路68を通じて圧縮空気が供給され、保持通路68内の保持圧が解除される。
なお、第10図には、横断ブロック66及びエアノズル80のホルダ82をアウタスリーブ38に固定する取付けボルト104,106もまた示されている。
上述した排除ドラム24によれば、上流側の検査ドラム上にて、不良のフィルタシガレットFCが検出され、この不良のフィルタシガレットFCが排除ドラム24に乗り移ったと仮定する。この際、不良のフィルタシガレットFCを受取った搬送溝48を目標搬送溝とすると、この目標搬送溝48と対応する側の排除バルブ88又は90は、目標搬送溝48が第1サクション保持域Aに到達するタイミングで開かれる。それ故、第1サクション保持域Aでは、目標搬送溝48に対応した噴出溝76及び保持通路68のそれぞれに圧縮空気が供給され、保持通路68内の保持圧は圧縮空気の供給により打ち消される。
一方、上述した圧縮空気の供給とほぼ同時に、目標搬送溝48は第1サクション保持域Aに進入し、目標搬送溝48の噴出孔54が噴出溝76に接続される。この時点で、噴出溝76及び保持通路68内の圧縮空気が噴出孔54及び吸引孔52に流出する。このような圧縮空気の流出は目標搬送溝48から不良のフィルタシガレットFCを吹飛ばし、不良のフィルタシガレットFCは排除ドラム24上から確実に排除される。なお、排除された不良のフィルタシガレットFCは廃棄ボックス(図示しない)に回収される。
第7図から明らかなように、第1サクション保持域A、即ち、噴出溝76はアウタスリーブ38の周方向でみて、搬送溝48間のピッチよりも長い。換言すれば、目標搬送溝48が噴出溝76を通過するのに要する期間は長いので、この期間内にて、噴出溝76内に所望の圧縮空気圧、即ち、排除圧を立ち上げることができる。この結果、排除圧の立ち上げに関しての応答遅れが解消され、不良のフィルタシガレットFCを確実に排除することができる。
しかしながら、上述したように第1サクション保持域Aが長く確保されると、第7図から明らかなように、第1サクション保持域A内に2本のフィルタシガレットFCが同時に存在する状況が発生する。このような状況にて、2本のフィルタシガレットFCの一方が不良品であり、その他方が良品であっても、第1サクション保持域Aにて、不良のフィルタシガレットFCのみを確実に排除することができる。
即ち、第1サクション保持域Aの保持通路68は互いに独立して区画されているので、上述したようにして不良のフィルタシガレットFCが排除されたとき、この排除に使用される圧縮空気は良品のフィルタシガレットFCを受入れている対象外の搬送溝48、より詳しくは、対象外の搬送溝48と組をなす保持通路68に何等影響を及ぼすことがない。
従って、対象外の搬送溝48の吸引孔52は対応した保持通路68から保持圧の供給を確実に受けることができ、良品のフィルタシガレットFCは対象外の搬送溝48内に安定して保持されながら第1サクション域Aを通過する。なお、第7図中、圧縮空気の供給を受ける噴出孔54には斜線が施されている。
一方、フィルタシガレットFCを受け取っていない空の搬送溝48が第1サクション域Aに進入し、空の搬送溝48の吸引孔52が対応した保持通路68に連通すると、これら保持通路68内の圧力は大気圧まで上昇する。しかしながら、前述したように保持通路68は互いに独立しているので、全ての保持通路68内の圧力が大気圧まで同時に上昇することはない。従って、空の搬送溝48の前後に位置する搬送溝48は吸引孔52を通じて、対応する保持通路68から保持圧の供給を確実に受けることができ、フィルタシガレットFCを安定して保持しながら第1サクション保持域Aを通過する。
更に、第1サクション保持域A内に進入する搬送溝48の前後の搬送溝48が空であっても、前述した理由から第1サクショ保持域Aに進入した搬送溝48はフィルタシガレットFCを安定して保持することができる。
第8図に示されるように、吸引スロット62及び接続溝71は十分な容積を有する負圧室56に連通しているので、空の搬送溝48が第1サクション保持域Aを通過しても、吸引スロット62及び接続孔71内のサクション圧が急減に低下することはなく、このことも、フィルタシガレットFCの安定した搬送に大きく貢献する。
そして、保持通路68内の保持圧は、前述した絞り72(第8図参照)により、吸引スロット62内のサクション圧よりも弱い保持圧に設定されているので、不良のフィルタシガレットFCの排除に要する排除圧を十分に低くすることができる。
これに対し、排除圧が高いと、圧縮空気がフィルタシガレットFCの外周に沿って回り込み、フィルタシガレットFCを対象搬送溝48側に押し戻すように作用し、フィルタシガレットFCの排除を不安定にする。
また、排除圧が高いと、圧縮空気が吸引スロット62に流入することがあり、この場合、対象搬送溝48の前後の搬送溝48でのフィルタシガレットFCの保持が不安定になる。
第2サクション保持域Bは、第1サクション保持域Aと同様にして搬送溝48からフィルタシガレットFCを排除、即ち、サンプリングすることができる。
本発明は上述の一実施例に制約されるものではなく、種々に変更可能である。
例えば、排除ドラム24の周方向に連続する3つ以上の搬送溝に関し、保持通路及び噴出溝を互いに独立させてもよい。
また、圧縮空気は噴出溝76及び保持通路68の一方のみに供給されてもよい。例えば、保持通路68にのみに圧縮空気が供給される場合、搬送溝48の噴出孔54は不要となる。
更に、本発明の排除装置は、フィルタシガレット製造機への組込みに制約されず、シガレット用フィルタ等の他の棒状物品のための不良品排除やサンプリングにも同様にして適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、フィルタシガレットの製造機を示した概略図、
第2図は、フィルタシガレットの製造プロセスを示した概略図、
第3図は、第1図の排除ドラムの詳細を示した断面図、
第4図は、第3図の排除ドラムの縦断面図、
第5図は、排除ドラムにおけるドラムシェルの外周面を示した図、
第6図は、第5図のドラムシェルの縦断面図である。
第7図は、排除ドラム内のアウタスリーブの外周面を示した展開図、
第8図は、第7図中、VIII−VIII線に沿う断面図、
第9図は、第7図中、IX−IX線に沿う断面図、及び
第10図は、第4図中、X部の拡大図である。
Claims (8)
- 棒状物品の排除装置は、
前記棒状物品の搬送経路の一部を規定する回転可能な排除ドラムであって、
前記排除ドラムの外周面に周方向に等間隔を存して配置され、個々に棒状物品を受け取り可能な複数の搬送溝と、各搬送溝にそれぞれ備えられた吸引孔とを含み、前記排除ドラムの周方向に隣接する前記搬送溝の前記吸引孔は前記搬送溝の軸線方向でみて互いに異なる位置に位置付けられ、これにより、前記搬送溝は前記吸引孔の位置により複数のタイプに分類される、排除ドラムと、
前記排除ドラムの周方向に延びるサクション供給域を含み、前記排除ドラムの回転に伴い、前記搬送溝が前記サクション供給域内を通過している間、前記棒状物品を前記搬送溝に吸着させるサクション圧を、前記吸引孔を通じて前記搬送溝に供給するサクション手段と、
前記サクション供給域を分断するサクション保持域であって、
前記搬送溝のタイプ毎に独立して備えられ、且つ、互いに並列に配置された複数の保持通路を含み、各保持通路は前記搬送溝間の間隔よりも前記排除ドラムの周方向に長く延びる一方、1つの搬送溝が前記サクション保持域を通過するとき、前記各保持通路は対応した前記搬送溝の前記吸引孔にそれぞれ連通され、そして、前記棒状物品の吸着を維持する所定の保持圧を前記吸引孔を通じて供給する、サクション保持域と、及び
1つの搬送溝が前記サクション保持域を通過するとき、その搬送溝内の棒状物品を圧縮空気により選択的に排除する圧縮空気噴出手段であって、
前記圧縮空気噴出手段は、
前記搬送溝のタイプ毎に独立して備えられ、前記搬送溝が前記サクション保持域を通過している間、前記搬送溝に対する前記棒状物品の前記吸着維持を打ち消すべく、前記搬送溝に向けて圧縮空気の供給を許容する複数の供給経路と、これら供給経路をそれぞれ開閉する電磁弁とを含む。 - 請求項1の排除装置において、
前記排除ドラムは、
外周面に前記サクション保持域を有した固定スリーブ部材と、
前記固定スリーブ部材の外周面に回転可能に設けられ、前記搬送溝を備えたドラムシェルとを含む。 - 請求項2の排除装置において、
前記供給経路は、前記搬送溝のタイプに関して、対応した前記保持通路にそれぞれ接続されている。 - 請求項2の排除装置において、
前記圧縮空気噴出手段は、
前記搬送溝にそれぞれ備えられた噴出孔であって、これら噴出孔はその搬送溝のタイプ毎に前記搬送溝の軸線方向でみて互いに異なる位置に位置付けられている、噴出孔と、
前記搬送溝のタイプ毎に独立して備えられ、前記サクション保持域内を前記保持通路と並列に延びる複数の噴出溝であって、これら噴出溝は、1つの搬送溝が前記サクション保持域を通過するとき、その搬送溝のタイプに対応した前記噴出孔にそれぞれ連通される一方、その搬送溝のタイプに対応した前記供給経路にそれぞれ接続されている、複数の噴出孔と
を含む。 - 請求項4の排除装置において、
前記圧縮空気噴出手段は、前記搬送溝のタイプ毎に組をなす前記保持通路及び前記噴出溝を相互に連通させる連通孔を更に含む。 - 請求項2の排除装置において、
前記サクション手段は、前記固定スリーブ部材の外周面に形成された複数の吸引スロットを含み、これら吸引スロットは前記サクション供給域内を延びるとともに、前記搬送溝の吸引孔にそれぞれ連通可能である、そして、
前記サクション保持域は、前記保持通路と対応する吸引スロットとの間を連通させる連通路を更に含む。 - 請求項6の排除装置において、
前記連通路は、前記保持通路内の保持圧を決定する絞りを有する。 - 請求項2の排除装置において、
前記排除ドラムは、フィルタシガレット製造機のための搬送経路の一部を規定し、前記搬送経路上を搬送されるシガレット、ダブルフィルタシガレット及びフィルタシガレットの何れかを棒状物品として排除する。
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