JPWO2002101836A1 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

犠牲層エッチングの技術を用いて可動部を製作する半導体装置において、犠牲層エッチング工程時の可動部のスティッキングを防止するために、犠牲層エッチング工程前に可動部に補強層を形成し、一時的に可動部剛性を上げ、犠牲層エッチング工程終了後に補強層を除去する。可動部の剛性を必要以上に増すこと無く可動部のスティッキングを解決し、歩留まりの良い半導体装置を提供することができる。

Description

技術分野
本発明は犠牲層エッチング手法を用いて製作される半導体装置、例えば容量式半導体圧力センサやアクチュエータの構造およびその製造方法に関する。
背景技術
第26図に示すように、特表平8−501156号には、犠牲層エッチング手法を用いて製作された静電容量式圧力ゲージが記載されている。以下、その構造および動作原理について具体的に述べる。
シリコン基板1の表面に固定電極3が形成されており、その上面には基板保護膜5および空隙6を挟んでポリシリコン膜からなるダイアフラム7が形成されている。このダイアフラム7は導電性であり、対向している固定電極3との組み合わせによりコンデンサを形成している。空隙6は、基板保護膜5とダイアフラム7との間に形成された複数のエッチチャンネル12を介して外部空間に延びているが、ダイアフラム7の外周辺部にはこのエッチチャンネル12の入り口を塞ぐ様に、シリコン酸化膜からなる封止膜10が形成されている。その結果、空隙6の内部は真空封止状態となり、圧力を検出する際の圧力基準室となる。
外圧が変化すると第27図に示すように、ダイアフラム7が圧力基準室内との差圧に応じて基板1側に撓み、ダイアフラム7と固定電極3との間のギャップが変化して、容量変化ΔCが生じる。この容量値を、一般に知られたスイッチトキャパシタ回路等によって電圧値に変換し、圧力に依存した出力電圧を得る。
この圧力ゲージの特徴は、犠牲層エッチング手法を用いて圧力基準室となる空隙6を形成している点である。この手法では第28図に示すように、まず犠牲層106を形成後、その上面に犠牲層106の材質と異なる異種材料のダイアフラム7を形成する。そして、エッチャントと呼ばれるエッチング剤を用いて犠牲層106のみを選択的にエッチングし、所望形状の空隙を得る。
この手法によれば、ダイアフラムとなる構造体をポリシリコン等の薄膜部材で製作することができ、LSI製作技術に準じたプロセスとなるので、圧力ゲージと出力調整回路を一体に製作することも可能となり、圧力センサの低コスト化が図れる。しかし、この様な表面プロセス型圧力ゲージにおいては、製作時に次のような不具合が発生する可能性がある。
前述の犠牲層エッチングにおいては、液体のエッチャントを用いることが多いが、空隙6は数μm程度であり非常に狭いため、第29図に示すように空隙6に残留した液体のエッチング液が乾燥する際に、液体の表面張力によってダイアフラム7と基板1が張り付きを起こす、いわゆるスティッキング現象が発生し易い。
このようなスティッキングの問題を回避するために、次のような対策が考えられている。一つはSensor and Actuators A67(1998)211−214の記述にあるように、ドライエッチングによって犠牲層を除去する方法である。この論文では、犠牲層であるシリコン酸化膜をHFガスによりエッチングする技術が紹介されているが、エッチング中に水滴が発生するため間欠的に水滴を除去しなければならない。
また他の方法として凍結乾燥法がある。これは、犠牲層をエッチング後に水洗し、微小ギャップ中の水分が乾燥する前に昇華する性質を持つ液体に置換し、凍結して乾燥するものである。これにより、ギャップ中に充填された液体が固体から液体を経ずに直接気体となるため、表面張力によるスティッキングを回避できるが、設備やプロセスが複雑となり大量生産には適さない。
また、スティッキングを回避する最も単純な方法として、液体の表面張力に打ち勝つ程度までダイアフラムの剛性を高めることが考えられるが、圧力印加時のダイアフラム変位量が小さくなり、圧力に対する感度が減少する。そこで、特開平7−7161に示される差圧センサでは、第30図に示すように犠牲層エッチング時にポリマー112を用いてダイアフラムを垂直方向から支持するポスト13を設け、一時的にダイアフラム7の剛性を上げ、その後にポスト13を除去しダイアフラム7の剛性の適正化を図るアイディアが述べられている。しかし、この方法ではポスト13の製作のためにプロセスが複雑となるほか、ポスト除去時に犠牲層除去後のギャップ空間と外部空間が導通するので、絶対圧センサに適用するためにはポスト除去後の空間を塞ぐ加工が新たに必要となる。
本発明は、可動部の感度を犠牲にすること無く、シンプルな方法により犠牲層エッチング時における可動部のスティッキングを解決し、製造時の歩留まりを向上させることを目的とする。
発明の開示
本発明は、犠牲層エッチングの技術を用いて可動部を製作する半導体装置において、犠牲層エッチング工程時に可動部に補強層を追加することにより一時的に可動部の剛性を上げ、犠牲層のエッチング工程終了後にこの補強層を除去するものである。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。第1図は本発明に係る半導体圧力センサゲージの一実施例を示す平面図、第2図はそのA−A‘線に沿う断面図であり、第1図と第2図を用いてその構造について説明する。シリコン基板1上に、絶縁層2を介してポリシリコンから成る固定電極3が形成されている。固定電極3上には、絶縁層4、基板保護膜5が形成され、その上部には空隙6を介して可動電極として機能するダイアフラム7が形成されている。空隙6が外部と接する入り口であるエッチチャンネル12の外側には、封止材10が堆積されており、空隙6内を真空封止している。また、ダイアフラム7の上面にはエッチングストッパ膜8が形成され、さらにその周辺には補強層9が設けられる。また、補強層9と封止材10を覆うように防水膜11が形成されている。固定電極3と導電性のダイアフラム7によってコンデンサが形成されており、先に示した第27図で説明したと同様の原理によって圧力を検出する。
次に製作方法について説明する。本センサの製作プロセスは、LSI製作プロセスに準じている。まず第3図に示すように単結晶シリコン基板101を熱酸化し、基板上面に絶縁層となるシリコン酸化膜102を形成する。次に、第4図に示すようにその表面にポリシリコン膜103をCVD(Chemical Vapor Deposition)で形成し、リン等の不純物を拡散して導電化した後、ホトエッチング技術で所望形状の固定電極を得る。
次に、第5図に示すように基板表面にバリア層としてCVDによりシリコン酸化膜104、シリコン窒化膜105を順次形成する。その後、第6図に示すようにCVDによりリンガラス(PSG)からなる犠牲層106をシリコン窒化膜105上に形成する。この犠牲層の厚みは、後に形成される所望の空隙高さ(電極ギャップ)とほぼ同じにする。この犠牲層106を、ホトエッチング技術により加工し、一括して所望の空隙形状、ダイアフラム基板固定部形状、エッチチャンネル形状を得る。
次に、第7図に示すように犠牲層106を覆うようにCVDによりダイアフラムとなるポリシリコン膜107を形成し、リン等の不純物を拡散して導電化する。このポリシリコン膜厚は、所望の圧力感度が得られる膜厚に設定しているが、後述する犠牲層エッチングの際のスティッキングを防止するため、第8図に示すようにポリシリコン膜107上面に、エッチングストッパ膜としてCVDによりシリコン窒化膜108を形成し、さらにその上面に補強層109としてCVDによりポリシリコン膜109を形成する。これにより、ダイアフラム膜の剛性を一時的に増加させることができる。
次に、第9図に示すようにダイアフラム層、エッチングストッパ層、補強層の3層を、一括して所望のダイアフラム形状となるようホトエッチング技術により加工する。ここでエッチチャンネルより犠牲層106の一部が外部に露出する。この基板をフッ酸系エッチング液に浸すと、第10図に示すように前記エッチチャンネルを介して犠牲層106のみが除去され、シリコン窒化膜105とポリシリコン膜107に挟まれた微小空隙6が形成される。この際、ダイアフラム部は補強層109が積層されているので、エッチング液が乾燥する際の表面張力に十分に対抗できる膜剛性を有しており、前述のスティッキング現象を防止できる。
次に、第11図に示すようにCVDにより基板とダイアフラム部を覆うようにシリコン酸化膜110を形成する。その後、第12図に示すようにホトエッチング技術により所望の形状に加工する。その際、エッチングの方向に異方性があり、膜厚方向のエッチングレートが速いことを利用し、側面のエッチチャンネル封止部のみを残してエッチング除去する。
次に、ダイアフラム側面のシリコン酸化膜、およびダイアフラム上面のポリシリコン膜を覆う様に、防水層として機能するポリシリコン膜111をCVDにより形成する。これは、CVDにより形成されたシリコン酸化膜は透水性であることを考慮し、シリコン酸化膜表面を不透水性のポリシリコン膜で覆うことにより、空隙内部に水分が浸透して特性変化が生じるのを防ぐためである。
最後に、第14図に示すようにダイアフラム中央部の膜厚が、所望の圧力感度が得られる膜厚となるように、エッチングストッパ膜に到達するまで、ポリシリコン膜111、ポリシリコン膜109をエッチング除去する。その際、エッチングストッパ膜によって、ダイアフラムとなるポリシリコン膜107がエッチングされるのを防ぐことができる。以上の工程によってゲージ構造が完成する。
以上述べたように、犠牲層エッチング工程において補強層109により一時的にダイアフラムの剛性を上げ、犠牲層エッチング工程後に補強層を除去することにより、圧力感度を犠牲にすること無くダイアフラム7のスティッキングを解決し、歩留まりの良い圧力ゲージを提供することができる。
他のダイアフラム補強の方法としては第15図に示すように、ポリシリコン膜107を厚く堆積する方法がある。この場合、犠牲層エッチング工程後に所望の膜剛性を得るには、ポリシリコンのエッチングレートを考慮して、所望のエッチング量となるようにエッチング時間を決めて中央部をエッチングする。また第16図に示すように、補強層をダイアフラム層とは異なる材料とし、エッチングストッパ層を省略する方法がある。
次に本発明の圧力ゲージと容量検出回路を集積化した圧力センサ201の構成例を第17図に示す。本センサは、圧力ゲージ202、参照容量素子203、容量検出回路204、電極パッド205より構成されている。参照容量素子203は、第18図に示すような圧力ゲージとほぼ同形状ながら、ダイアフラム中央部に支柱206を設けており、圧力に応じて容量値が変化しない構造となっている。ここで、圧力センサに圧力が加わると、参照容量素子203は容量変化が発生しないのに対し、圧力ゲージ202は容量変化ΔCが発生する。この差分を容量検出回路204によって電圧値に変換し、その値は電極パッド205に出力される。
次にこの容量検出回路の回路構成を第19図に示し、その動作を説明する動作波形を第20図に示す。本実施例は、圧力ゲージ容量(Cs)305、参照容量素子容量(Cr)304、定電圧源311、312、スイッチ321、322、323、324、331、332、コンデンサ(Cf)306、オペアンプ307、反転器381、出力端子309で構成される。
スイッチ321、323、331は駆動信号φ1で、スイッチ322、324、332は逆位相(φ1B)で駆動される。
また、反転器381は入力信号を−1倍して出力させるもので、オペアンプを使った簡単な反転増幅器や、スイッチドキャパシタ回路などで容易に実現できる。
仮に初期値としてVout=0Vと考えると、スイッチ321、323、331がオンしているときはCs、Crともに電荷が充電されていないが、スイッチ322、324、332がオンした瞬間にCsとCrに電荷QsとQrがそれぞれ充電される。もし、QsとQrが等しければ、積分用コンデンサCFには電流が流れ込まず、従って出力V、Voutともに0Vのままとなる。ここで圧力等の力が加わりCsが増加した場合、QsがQrよりも大きくなるため、Csに充電される電荷量QsとCrに充電される電荷量Qrの差分がコンデンサCfに積分される。このときの電圧Vは(7)式に従う。
Figure 2002101836
出力電圧VoutはVの−1倍の出力になるため、センサ出力Voutは(8)式に従う。
Figure 2002101836
従って、次のスイッチ動作ステップではCsへはVcc−Vout分の電圧が加わるようになる。最終的にはCsに充電される電荷量とCrへ充電される電荷量が等しくなるところまで出力電圧Voutは変化し、安定する。その最終出力電圧は
Figure 2002101836
となる。このような回路構成とすることによって圧力Pに対しリニアな出力電圧が得られる。
次に本発明の圧力ゲージを実装し、自動車エンジン制御用吸気圧センサとした実施例を第21図に示す。圧力センサは、圧力ゲージチップ401および増幅回路チップ402、それらを接着するベースとなるリードフレーム403、圧力導入孔付きカバー404、コネクタ部405から成り立つ。圧力ゲージチップ401および増幅回路チップ402をリードフレーム403に接着した後、チップの端子とフレーム間のワイヤボンディングを行う。その後、その上面をゲル406で覆った後、圧力導入孔付きカバー404を接着し完成する。
次に本発明に基づき製作された圧力センサを、自動車のエンジン制御システム用吸気圧センサとして用いた例を図22示す。外気はエアクリーナ501を通過後、吸気管502内に導入され、スロットルバルブ503によって流量が調整された後に吸気マニホールド504内に導入される。吸気マニホールド504内には本発明の圧力センサ505が設置されており、吸気マニホールド504内の圧力を検出する。エンジンコントロールユニット509は、この圧力センサ505の信号とエンジン回転数の信号をもとに吸気量を算出し、その吸気量に最適な燃料噴射量を算出してインジェクター506に噴射信号を送る。インジェクター506より噴射されたガソリンは吸気と混合して混合気となり、吸気バルブ508開時に燃焼室509内に導入され、ピストン510により圧縮された後に点火プラグ507によって爆発燃焼する。
本実施例のような自動車のエンジン制御システム用の吸気圧センサにおいては、高い信頼性のほか、低コストであることが要求される。圧力センサの低コスト化を図るには、製造時の歩留まりを上げることが重要であるが、前述のアイディアを適用することにより、製造時のダイアフラム破損を防止して歩留まりを向上させ、圧力センサの低コスト化を実現することができる。
なお、本発明は圧力センサのダイアフラムの製作のみならず、犠牲層エッチングの手法を用いて形成された可動部と微小ギャップ空間を有する他の半導体装置にも適用可能である。
以下に、その実施例を述べる。本発明を容量式加速度センサに適応した例について第23図を用いて説明する。容量式加速度センサ601はマス部兼可動電極602とそれを支える片持ち梁603、マス部に対向して設けられた固定電極3から成り立っている。加速度に応じてマス部兼可動電極602が変位して可動電極―固定電極間の電極ギャップが変化し、容量変化が起きることを利用した加速度センサであり、梁の膜厚により加速度に対する感度を調整できる。感度を高めるためには、梁の膜厚を薄く設定すれば良いが、犠牲層エッチング時のスティッキングが起きやすくなる。そこで、本発明の製法を用いて犠牲層エッチング時にのみ梁の膜厚を厚くし、犠牲層エッチング後に梁の膜厚を薄くして適正化することにより、感度を犠牲することなく製作時の歩留まりを向上させることが出来る。
次に本発明を容量式赤外センサに適応した例について第24図を用いて説明する。容量式赤外センサ701は、前述の容量式加速度センサと同様の構成であるが、可動電極がバイメタル構造となっており、赤外光を吸収した際に発生する熱によりバイメタル構造可動電極702が変形し、容量変化が起きることを利用したセンサである。このセンサにも加速度センサと同様に本発明を適用することにより、可動部剛性を必要以上に増すことなく犠牲層エッチング時のスティッキングを防止できる。
最後に本発明をエアフローセンサに適応した例について第25図を用いて説明する。エアフローセンサ801は電気抵抗値が温度に大きく依存するヒーター802を有している。空気量検出原理としては、ヒーター802を通電し発熱させた状態で空気流路中に曝すと、その周囲を流れる空気の流量に応じて熱が奪われ、ヒーター802の電気抵抗値が変わることを利用するものである。このセンサにおいては熱容量を減らしレスポンスを上げるため、ヒーター802をダイアフラム803上に形成している。ダイアフラム803が薄いほど熱容量が下がるが、製作時のスティッキングが起こりやすくなる。そこで、本発明を適用し、犠牲層エッチング時にはダイアフラムを厚くして剛性を上げ、スティッキングを防止し、犠牲層エッチング後にダイアフラムを薄層化することにより、製作時の歩留まりを向上し、且つ熱容量の小さなエアフローセンサを実現出来る。
産業上の利用可能性
本発明により、可動部の剛性を必要以上に増すこと無く可動部のスティッキングを解決し、歩留まりの良い半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による圧力ゲージの一実施例を示す平面図である。
第2図は、第1図のA−A‘線に沿う断面図である。
第3図ないし第14図は、本発明による圧力ゲージの一実施例の製作工程を示した図である。
第15図は、本発明による圧力ゲージの他の一実施例の断面図である。
第16図は、本発明による圧力ゲージのさらに他の一実施例の断面図である。
第17図は、本発明による圧力センサの一実施例の断面図である。
第18図は、参照容量素子の平面図である。
第19図は、本発明による圧力センサの容量検出回路の回路図である。
第20図は、本発明による圧力センサの容量検出回路の動作を説明する図である。
第21図は、本発明による圧力センサの実装構造を示した図である。
第22図は、本発明による半導体圧力センサを用いた自動車のエンジン制御システムを示した図である。
第23図は、本発明による加速度センサの一実施例の製作工程の一部を示した図である。
第24図は、本発明による赤外センサの一実施例の製作工程の一部を示した図である。
第25図は、本発明によるエアフロセンサの一実施例の製作工程の一部を示した図である。
第26図は、圧力ゲージの従来例の断面図である。
第27図は、圧力ゲージの従来例の動作原理を示す図である。
第28図は、圧力ゲージの従来例の製作工程の一部を示す図である。
第29図は、圧力ゲージの従来例の製作工程の一部を示す図である。
第30図は、圧力ゲージの従来例の製作工程の一部を示す図である。

Claims (6)

  1. 犠牲層エッチングの手法を用いて形成され、半導体基板上に前記基板と空間を介して対向する可動構造体を有する半導体装置において、前記可動構造体は、犠牲層エッチング工程時に、構造体主構成部材、構造体補強部材からなり、犠牲層エッチング終了後、構造体補強部材の一部または全部を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1および2記載の半導体装置の製造方法において、前記構造体主構成部材と構造体補強部材は同材料であり、前記部材間に異材料からなるエッチングストッパ層を有する半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1および2記載の半導体装置の製造方法において、前記構造体主構成部材と構造体補強部材は異材料である半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板と、周辺部が前記半導体基板上に接し、中央内部が所定の間隔を隔てて前記半導体基板と対向し、空間を形成する可動構造体と、前記可動構造体の周辺部に設けられる補強部材を備え、前記補強部材の中央部は、犠牲層エッチングの工程時において、前記可動構造体中央部と接着し、犠牲層エッチング終了後除去されることを特徴とする半導体装置。
  5. 半導体基板と、周辺部が前記半導体基板上に接し、中央内部が所定の間隔を隔てて前記半導体基板と対向し、空間を形成する可動構造体と、前記可動構造体の周辺部に設けられ、前記可動構造体と同じ材料である補強部材と、前記可動構造体と前記補強部材間に挿入され、両部材と異なるエッチングストッパ層を備え、前記補強部材の中央部は、犠牲層エッチングの工程時において、前記可動構造体中央部と接着し、犠牲層エッチング終了後除去されることを特徴とする半導体装置。
  6. 可動構造体と補強部材は互いに異なる材料である請求項5の半導体装置。
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