JPWO2002090781A1 - クッションシリンダ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、クッションシリンダ装置に関する。
背景技術
各種機械装置では、工具、ワーク、貨物等の被移動物を移動するのに油圧等の流体圧により作動するシリンダ装置が使用される。その移動は、作業能率向上のためには高速であることが要求され、同時に、被移動物やその周囲の物の安全、破損防止のためにはソフトな移動が要求される。このソフトな移動量は少なく、高速移動量が大きい程作業能率が上がるわけであるから、ソフトな移動量を0.1mm単位で制御して、できるだけ短くすることが望まれている。
そこで、移動中は高速で、目標位置に接近すると減速してゆるやかに停止するクッション作用のあるシリンダ装置が多用されている。
従来のクッション作用のあるシリンダ装置には、シリンダの内部にクッション機構を設けたクッションシリンダ装置と、シリンダに給排する流体圧回路に設けたソレノイドバルブの切り替えによるシリンダ装置とが知られている。
図5は、従来のクッションシリンダの例を示す。図5において、501はピストン、502はシリンダチューブ、503は作動流体が入っている作動室、504は上記作動流体が出入りする給排ポートである。ピストン501を図の下方へ後退移動するには、給排ポート504から作動室503に流体を供給する。逆に上方へ前進移動するには、シリンダチューブ502の下方に設けた図示省略の給排ポートから、ピストン501の下側(後退側)の作動室505に流体を供給する。流体給排の流れには特に大きい抵抗はなく、ピストン501は流体圧に応じて高速で移動する。
ピストン501の前進側には、円筒形のクッションロッド506が突出しており、ピストン501がシリンダチューブ502内を前進摺動して終端付近に至ると、シリンダチューブ502の端部を塞いだエンドキャップ507に設けられたクッションインロー部508にクッションロッド506が挿入する。クッションインロー部508の内径とクッションロッド506の外径とのハメアイはスキマバメとなっていて、クッションインロー部508にクッションロッド506が挿入すると、その狭い隙間を作動流体が流れることになり、作動室503から給排ポート504への作動流体の流れが遮られ、ピストン501は減速してクッション作用を生じる。
なお、ピストン501を後退させるときは、給排ポート504から作動室503に作動流体を供給するのであるが、このときは給排ポート504からの流体圧によりチェック弁509が作動するから、作動流体はチェック弁509、流路510経由で作動室503に流れ、クッションロッド506がクッションインロー部508に挿入されたままでも、ピストン501はほぼ高速で後退移動する。
このようなクッションシリンダ装置では、減速動作をするクッション動作ストロークcsは固定であり、ピストン501の目標停止位置tに対するクッション動作開始位置を調節することができない。
しかも、クッションロッド506がクッションインロー部508に進入した直後は未だクッションロッド506とクッションインロー部508との隙間の長さが短くて流体抵抗があまり下がらず、図3のaに示すようにゆるやかに減速し、その後、次第に大きく減速される。つまり、はっきりしたクッション動作開始位置は事実上存在しないし、クッションストロークcsを0.1mm単位でセットする微調節が非常に困難であった。また、部品の寸法誤差によってクッションの動作にばらつきが生じ、その結果、製品によって、その動作が図3のaのようになったり、bのようになったりと、ばらつきがでる。また、同一シリンダであっても、作動流体の温度変化により部品寸法が変化するため、時間経過とともにシリンダの動作が図3のaのようになったり、bのようになったりして、クッションストロークcsが変化する。
時間経過とともに発生するクッションストローク変化を無視できない場合は、クッションの減速時間が長い場合(図3のa)に合わせてシリンダをセットしておく必要があるが、予め図3のaのセット状態で使用を開始し、時間経過とともに図3のbのようになった場合、図3のaよりも早くクッション速度cvに切り替わるため、クッションストロークcsを移動するクッション速度cvの割合が多くなり、クッション動作時間が長くなる。
また、スキマバメのハメアイ寸法のわずかな誤差によりクッション動作速度cvも変動する(図3のd参照)から、クッション動作速度の正確な設定も困難であった。更に、長期使用後の摩耗によるハメアイ寸法の増加も、クッション動作速度cv、クッションストロークcsを変化させ、クッション動作が不安定になったり、クッション動作が弱くなったり(図3のc参照)することもある。
図6は、従来のソレノイドバルブの切り替えによるシリンダ装置の例を示す。図6において、シリンダチューブ601の給排ポート602、603は、第1の制御用流体回路604、第2の制御用流体回路605にそれぞれ接続され、これらの流体回路604、605は、更に、作動流体供給源606に接続されている。
上記第1の制御用流体回路604には第1の移動方向切替用ソレノイドバルブ607と第1の移動速度調節部608が、第2の制御用流体回路605には、第2の移動方向切替用ソレノイドバルブ609と第2の移動速度調節部610が設けられ、また、作動流体供給源606には作動流体循環ポンプPが設けられている。
そして、シリンダチューブ601のピストン611を高速移動するには、第1の移動方向切替用ソレノイドバルブ607および第2の移動方向切替用ソレノイドバルブ609を切り替えて、第1の制御用流体回路604と第2の制御用流体回路605の両方を経由して給排ポート602、603のいずれかに単位時間当たり多量の作動流体を供給し、他方からはその分の作動流体を排出するように回路を接続する。これにより、シリンダチューブ601のピストンは高速移動する。高速移動速度は第1の移動速度調節部608が作動流体の流れを絞ることにより制御される。
予め設定したクッション動作開始位置にピストンが達したことを検知すると、低速移動に切り替える。すなわち、第1の移動方向切替用ソレノイドバルブ607を閉として、第2の制御用流体回路605経由だけで、作動流体の供給、排出をするように回路を接続する。低速移動速度は第2の移動速度調節部608が作動流体の流れを絞ることにより制御される。
このようなソレノイドバルブの切り替えによるシリンダ装置では、ソレノイドバルブ607、609からシリンダ602までの配管距離と配管の材質によって、応答遅れが発生する。また、ソレノイドバルブ607、609自体の応答遅れも存在する。それ故、クッションストロークcsを0.1mm単位でセットすることは、やはり困難であった。
この発明は、上述の問題点を解決して、クッション動作開始位置を高精度に設定できるクッションシリンダ装置を提供するものである。
発明の開示
上述の課題を解決するために、この発明は、駆動用ピストンを摺動自在に保持する駆動用シリンダチューブと、クッション用ピストンを摺動自在に保持するクッション用シリンダチューブと、上記駆動用ピストンの駆動用ピストンロッドに設けられた第1の係合具と、上記クッション用ピストンのクッション用ピストンロッドに設けられた第2の係合具と、上記クッション用ピストンが前進するとき、クッション用シリンダの作動流体の流れを絞ってクッション用ピストンの移動速度を低下させクッション動作をさせる作動流体絞り手段とを具備し、駆動用ピストンが前進して第1の係合具が第2の係合具に当接するとクッション用ピストンのクッション動作に規制されて、駆動用ピストンの速度が減速するようになっている。
また、上記クッションシリンダ装置において、クッション用ピストン部、駆動用ピストン部のいずれか一方のピストン部がスリーブ状をなし、このスリーブ状のピストン部に他方のピストンロッドが摺動自在に挿入されて、駆動用シリンダチューブとクッション用シリンダチューブとが同心状となっているようにしたり、作動流体絞り手段の絞り量が調節可能であるようにしたりする。
また、上記クッションシリンダ装置において、クッション用ピストンのストロークを調節するためのクッションストローク調節手段を設けたり、更に、上記第1または第2の係合具が、クッションストローク調節手段を兼ねているようにする。
また、上記クッションシリンダ装置において、駆動用ピストンのストロークを調節するための駆動ストローク調節手段が設けたり、更に、上記第1の係合具が、駆動ストローク調節手段を兼ねているようにする。
更に、また、上記クッションシリンダ装置において、クッション用シリンダの作動流体が、クッション用ピストンの前進側の作動室にのみあって、後退側の作動室は大気に通じているようにする。
発明を実施するための最良の形態
この発明の実施の形態を、以下、図1〜図4を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、この発明の第1の実施の形態を示す縦断面図、図2は、図1の作動流体回路を示す回路図である。
図1において、1は、シリンダ装置の主シリンダ、すなわち、被移動物を移動するための駆動用シリンダ、2は、上記駆動用シリンダ1をクッション動作させるためのクッション用シリンダである。
駆動用シリンダ1は、図2に示すように、駆動用ピストン3と、この駆動用ピストン3を摺動自在に保持する駆動用シリンダチューブ4と、上記駆動用ピストン3の駆動用ピストンロッド5と、前進側駆動用給排ポート6と、後退側駆動用給排ポート7とで構成され、駆動用シリンダチューブ4内の駆動用ピストン3前方側に前進側駆動作動室8、後方側に後退側駆動作動室9が形成されている。
上記駆動用ピストンロッド5の端部には、第1の係合具10が取り付けられている。
クッション用シリンダ2は、クッション用ピストン11と、このクッション用ピストン11を摺動自在に保持するクッション用シリンダチューブ12と、上記クッション用ピストン11のクッション用ピストンロッド13と、前進側クッション用給排ポート14と、後退側クッション用給排ポート15とで構成され、クッション用シリンダチューブ12内のクッション用ピストン11前方側に前進側クッション動作作動室16、後方側に後退側クッション動作作動室17が形成されている。
上記クッション用ピストンロッド13の端部には、第2の係合具18が設けられている。
駆動用シリンダ1とクッション用シリンダ2は、保持フレーム19に互いに平行に固定されている。そして、上記駆動用ピストンロッド5およびクッション用ピストンロッド13の各端部は、この保持フレーム19から後退側に突出していて、その突出した先に上記第1の係合具10、第2の係合具18が取り付けられているわけである。
また、上記第1の係合具10には、保持フレーム19に固定されたストッパ20に先端が当接可能な駆動ストローク調節ネジ21と、上記第2の係合具18に先端が当接可能なクッションストローク調節ネジ22が螺合されている。
図2における23は、シリンダ装置の前進、後退、停止切替用ソレノイドバルブである。このソレノイドバルブ23は、シリンダ装置を前進させるときは、駆動用シリンダ1の上記後退側駆動用給排ポート7に作動流体供給源24から供給される作動流体を送り、前進側駆動用給排ポート6から排出される作動流体を作動流体供給源24へ戻すように管路をA−B−C、D−E−Fと切り替え、後退させるときは、駆動用シリンダ1の上記前進側駆動用給排ポート6およびクッション用シリンダ2の上記前進側クッション用給排ポート14に作動流体供給源24から供給される作動流体を送り、後退側駆動用給排ポート7から排出される作動流体を作動流体供給源24へ戻すように管路をA−E−D、A−E−G、C−B−Fと切り替える。
クッション用シリンダ2の後退側クッション用給排ポート15は、上記の管路には接続されず、大気開放としてある。これにより、後退側の作動室17は大気に通じている。
25は、ソレノイドバルブ23とクッション用シリンダ2の前進側クッション用給排ポート14との間の管路E、G間に設けられた作動流体絞り手段で、この作動流体絞り手段25は、クッション用ピストン11が前進するとき、クッション用シリンダ2の作動流体の流れを絞るものである。
上記作動流体絞り手段25には、絞り量が調節可能な絞り弁26と、この絞り弁26と並列に接続したチェック弁27が設けられている。
ソレノイドバルブ23の切り替えにより作動流体がGからEへ流れてクッション用シリンダ2が前進するときは、チェック弁27が閉じ、作動流体は絞り弁26により絞られて、管路内の作動流体の流速は絞り量に応じて減速されるようになっている。
なお、28は、管路B、C間に設けられた絞り弁、29は、この絞り弁28と並列に接続されたチェック弁である。
この実施の形態におけるシリンダ装置のクッション動作を、図2および図3を参照しながら、以下に説明する。
シリンダ装置前進のために、ソレノイドバルブ23を切り替え、管路A−B−C−後退側駆動用給排ポート7経由で後退側駆動作動室9に作動流体を送る。このときはチェック弁29が開くから、管路の作動流体は絞られず、駆動用ピストン3は高速hvで前進し、前進側駆動作動室8内の作動流体をポート6−管路D−E−F経由で作動流体供給源24へ戻す。
駆動用ピストン3がその停止位置tに到達する前に、駆動用ピストン3と一体になって移動する第1の係合具10のクッションストローク調節ネジ22先端が、クッション用シリンダ2側の第2の係合具18に当接し(図3のk)、以後、駆動用ピストン3はクッション用ピストン11と一体となって前進するようになる。
クッション用ピストン11が前進を始めると、前進側クッション動作作動室16内の作動流体を前進側クッション用給排ポート14側へ押し出す。押し出された作動流体は、その流れでチェック弁27を閉じ、絞り弁26に強く絞られて、遅い流速で管路G−E−Fを流れ、クッション用ピストン11、駆動用ピストン3の前進移動速度をクッション動作速度cvまで低下させ、シリンダ装置のクッション動作に移行する。なお、このクッション動作中は、駆動用シリンダ1側の作動流体の流速も当然低下する。
第1の係合具10の駆動ストローク調節ネジ21の先端がストッパ20に当接して、駆動用ピストン3がピストン停止位置tまで達すると、駆動用ピストン3が停止し、クッション用シリンダ2側の第2の係合具18もこれ以上押されなくなるので、クッション用ピストン11も停止する。
このように、駆動用シリンダ1の駆動用ピストン3は、クッション用シリンダ2のクッション用ピストン11と係合するまでは、高速hvで前進移動し、駆動用シリンダ1の第1の係合具10がクッション用シリンダ2の第2の係合具18に当接して係合すると、クッション用ピストン11のクッション動作に規制されて、その速度が減速する。
クッションストロークcsは、クッションストローク調節ネジ22を出し入れして調節することにより変更できる。駆動ストロークdsは、駆動ストローク調節ネジ21を出し入れして調節することにより変更できる。
第1の係合具10が第2の係合具18に当接する点kは、作動流体の温度変化や部品の摩耗等の影響を受けて変動することがなく、クッション動作への切替え点はきわめて安定している。また、この切替え時の作動流体絞り手段25は、従来のクッションロッド506がクッションインロー部508にある程度進入してから減速が開始するのと異なり、予め絞り量を最適に設定しておくことができ、作動流体が作動流体絞り手段25へ流入した直後に減速を開始し、その応答は速く、減速に要する時間は非常に短くなる(図3のr参照)。
クッション動作切替え点が安定していて、減速に要する時間が短いから、クッションストロークcsを必要最小限に設定でき、停止位置tのごく近くにクッション動作開始位置kを設定しても、安全確実に停止時のクッション作用が得られ、しかも、クッションストロークcsを短くする分、高速(hv)移動時間を長くすることができて、作業のサイクルタイム短縮にもつながる。
図1の実施形態において、例えば、第2の係合具18をクッションストローク調節ネジとし、クッションストローク調節ネジ22を調節の効かない固定ピンとしてもよく、また、クッションストローク調節手段や駆動ストローク調節手段を、第1および2の係合具とは別の位置に設けることもできることは、もちろんである。
[第2の実施の形態]
図4は、この発明の第2の実施の形態を示す縦断面図である。この第2の実施の形態では、駆動用シリンダチューブとクッション用シリンダチューブとを同心状に形成して、コンパクトなクッションシリンダ装置としたものである。
図4において、31は駆動用シリンダ、32はクッション用シリンダである。
駆動用シリンダ31は、駆動用ピストン33と、この駆動用ピストン33を摺動自在に保持する駆動用シリンダチューブ34と、上記駆動用ピストン33の前部駆動用ピストンロッド35Aおよび後部駆動用ピストンロッド35Bと、前進側駆動用給排ポート36と、後退側駆動用給排ポート37とで構成され、駆動用シリンダチューブ34内の駆動用ピストン33前方側に前進側駆動作動室38、後方側に後退側駆動作動室39が形成されている。
上記前部駆動用ピストンロッド35Aの先端部は、上記駆動用シリンダチューブ34から前方に突出し、ピストン33が前進したとき、被駆動部材100に当たってこれを動かすようになっている。後部駆動用ピストンロッド35Bの先端部は、ネジ部51となっていて、このネジ部51に駆動ストローク調節手段を兼ねる第1の係合具40が螺合している。
クッション用シリンダ32は、クッション用ピストン41と、このクッション用ピストン41を摺動自在に保持するクッション用シリンダチューブ42と、上記クッション用ピストン41の前部クッション用ピストンロッド43Aおよび後部クッション用ピストンロッド43Bと、前進側クッション用給排ポート44と、後退側クッション用給排ポート45とで構成され、クッション用シリンダチューブ42内のクッション用ピストン41前方側に前進側クッション動作作動室46、後方側に後退側クッション動作作動室47が形成されている。
この発明では、上記クッション用ピストン41、前部クッション用ピストンロッド43Aおよび後部クッション用ピストンロッド43Bを合わせて、クッション用ピストン部ということにする。このクッション用ピストン部は、中空のスリーブ状をなし、この中空穴に上記後部駆動用ピストンロッド35Bが摺動自在に挿入され、後部駆動用ピストンロッド35Bは、更にクッション用ピストン部を貫通して突き抜け、その先に、前述のように、第1の係合部40が取り付けられているわけである。
上記後部クッション用ピストンロッド43Bの端部は、ネジ部52となっていて、このネジ部52にクッションストローク調節手段を兼ねる第2の係合具48が螺合している。
駆動用シリンダチューブ34とクッション用シリンダチューブ42は、インロー式に嵌め込まれ(49)、ネジで固定されて、同心状となっている。
このような二重構造のシリンダの作動室38、39、46、47の間のシール、これら作動室と外部とのシールのために、摺動部分にはOリングが嵌め込まれている。
すなわち、駆動用シリンダチューブ34と前部駆動用ピストンロッド35Aとの間のOリング53は、前進側駆動作動室38と外部とをシールし、駆動用シリンダチューブ34と駆動用ピストン33との間のOリング54は、前進側駆動作動室38と後退側駆動作動室39とをシールし、クッション用シリンダチューブ42と前部クッション用ピストンロッド43Aとの間のOリング55は、後退側駆動作動室39と前進側クッション動作作動室46とをシールしている。
更に、クッション用シリンダチューブ42とクッション用ピストン41との間のOリング56は、前進側クッション動作作動室46と後退側クッション動作作動室47とをシールし、クッション用シリンダチューブ端部42Aと後部クッション用ピストンロッド43Bとの間のOリング57は、後退側クッション動作作動室47と外部とをシールし、クッション用ピストン41と後部駆動用ピストンロッド35Bとの間のOリング58は、後退側駆動作動室39と外部とをシールしている。
次に、作動流体回路を、図2を参照して説明する。この第2の実施の形態では、図2の駆動用シリンダ1に代えて図4の駆動用シリンダ31を、また、図2のクッション用シリンダ2に代えて図4のクッション用シリンダ32を接続する。
すなわち、駆動用シリンダ31の前進側駆動用給排ポート36は、図2の管路Dに、後退側駆動用給排ポート37は、図2の管路Cにそれぞれ接続する。クッション用シリンダ32の前進側クッション用給排ポート44は、図2の管路Gに接続し、後退側クッション用給排ポート45は、大気開放とする。
この実施の形態におけるシリンダ装置のクッション動作を、図3を参照しながら、以下に説明する。
シリンダ装置前進のために、第1の実施の形態同様、ソレノイドバルブ23を切り替え、後退側駆動作動室39に作動流体を送る。駆動用ピストン33は高速hvで前進し、前進側駆動作動室38内の作動流体は作動流体供給源24へ排出される。
駆動用ピストン33がその停止位置tに到達する前に、駆動用ピストン33と一体になって移動する第1の係合具40の前部端面が、クッション用シリンダ32側の第2の係合具48の後部端面に当接し(図3のk)、以後、駆動用ピストン33はクッション用ピストン41と一体となって前進するようになる。
クッション用ピストン41の前進速度は、第1の実施の形態同様、低速のクッション動作速度cvとなり、シリンダ装置は、高速前進hvから急速にクッション動作速度cvに減速する。
第2の係合具48の前部端面が、クッション用シリンダチューブ端部42Aの端面に当接して、駆動用ピストン33がピストン停止位置tまで達すると、駆動用ピストン33、クッション用ピストン11は停止する。
この第2の実施の形態では、第2の係合具48のネジを調節してクッションストロークcsを調節することができる。また、第1の係合具40のネジを調節して駆動ストロークdsを調節することができる。すなわち、クッションシリンダの後退位置で、図4に示したように、第2の係合具48の前部端面とクッション用シリンダチューブ端部42Aの端面との隙間をcsにセットし、第1の係合具40の前部端面と第2の係合具48の後部端面の隙間を″ds−cs″にセットする。
この実施の形態においても、第1の係合具40が第2の係合具48に当接する点kは、作動流体の温度変化や部品の摩耗等の影響を受けて変動することがなく、クッション動作への切替え点はきわめて安定している。また、この切替え時の作動流体絞り手段25の応答は速く、減速に要する時間は非常に短くなる(図3のr参照)。
クッション動作切替え点が安定していて、減速に要する時間が短いから、クッションストロークcsを必要最小限に設定でき、停止位置tのごく近くにクッション動作開始位置kを設定しても、安全確実に停止時のクッション作用が得られ、しかも、クッションストロークcsを短くする分、高速(hv)移動時間を長くすることができて、作業のサイクルタイム短縮にもつながる。
第2の実施の形態では、クッション用ピストン部をスリーブ状とし、このスリーブ状のクッション用ピストン部に駆動用ピストン部のピストンロッドが摺動自在に挿入されるように構成したが、この発明では、駆動用ピストン部をスリーブ状とし、このスリーブ状の駆動用ピストン部にクッション用ピストン部のピストンロッドが摺動自在に挿入されるようにすることもできる。
産業上の利用可能性
以上詳細に説明したように、この発明においては、駆動用シリンダと、クッション用シリンダと、このクッション用シリンダのクッション用ピストンが前進するとき、クッション用シリンダの作動流体の流れを絞ってクッション用ピストンの移動速度を低下させクッション動作をさせる作動流体絞り手段とを設け、駆動用シリンダの駆動用ピストンが前進して駆動用ピストンロッドの第1の係合具がクッション用ピストンロッドの第2の係合具に当接するとクッション用ピストンのクッション動作に規制されて、駆動用ピストンの速度が減速するようにしたから、シリンダ部品の寸法誤差によるクッションの動作ばらつきがなくなり、時間経過および作動流体の温度変化によるクッション動作変化が軽減され、駆動用シリンダのクッション動作開始位置を高精度に設定可能となる。
そして、クッション用シリンダの制動作用が直ちに安定して働くので、クッション動作開始位置で速やかに減速し、減速に要する時間は短くて済む。クッション動作開始位置が変動しないから、クッションストロークを必要最小限に設定でき、停止位置のごく近くにクッション動作開始位置を設定することができ、低速のクッションストロークを減らせる分だけ高速ストロークが長くできて、作業のサイクルタイムを短縮できる。
また、駆動用シリンダとクッション用シリンダとを同心状に形成すれば、コンパクトでスペース効率のよいクッションシリンダとなる。
駆動用ピストンとクッション用ピストンとを係合させる上記第1および第2の係合具をクッションストローク調節手段や駆動ストローク調節手段を兼ねるようにすれば、部品点数削減、コスト低減になる。
クッション用シリンダの作動流体が、クッション用ピストンの前進側の作動室にのみあって、後退側の作動室は大気に通じているようにすれば、流体圧回路の節減、コストダウンにもなる。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明の一実施の形態を示す正面図。
図2は、図1の作動流体回路を示す回路図。
図3は、この発明の作動ピストンのクッション動作を説明する説明図。
図4は、この発明の他の実施の形態を示す縦断面図。
図5は、従来のクッションシリンダを示す縦断面図。
図6は、従来のソレノイドバルブによるシリンダの速度切替え用回路図。
Claims (8)
- 駆動用ピストンを摺動自在に保持する駆動用シリンダチューブと、
クッション用ピストンを摺動自在に保持するクッション用シリンダチューブと、
上記駆動用ピストンの駆動用ピストンロッドに設けられた第1の係合具と、
上記クッション用ピストンのクッション用ピストンロッドに設けられた第2の係合具と、
上記クッション用ピストンが前進するとき、クッション用シリンダの作動流体の流れを絞ってクッション用ピストンの移動速度を低下させクッション動作をさせる作動流体絞り手段とを具備し、
駆動用ピストンが前進して第1の係合具が第2の係合具に当接するとクッション用ピストンのクッション動作に規制されて、駆動用ピストンの速度が減速するようになっているクッションシリンダ装置。 - クッション用ピストン部、駆動用ピストン部のいずれか一方のピストン部がスリーブ状をなし、このスリーブ状のピストン部に他方のピストンロッドが摺動自在に挿入されて、駆動用シリンダチューブとクッション用シリンダチューブとが同心状となっている請求項1記載のクッションシリンダ装置。
- 作動流体絞り手段の絞り量が調節可能である請求項1記載のクッションシリンダ装置。
- クッション用ピストンのストロークを調節するためのクッションストローク調節手段が設けられている請求項1記載のクッションシリンダ装置。
- 第1または第2の係合具が、クッションストローク調節手段を兼ねている請求項4記載のクッションシリンダ装置。
- 駆動用ピストンのストロークを調節するための駆動ストローク調節手段が設けられている請求項1記載のクッションシリンダ装置。
- 第1の係合具が、駆動ストローク調節手段を兼ねている請求項6記載のクッションシリンダ装置。
- クッション用シリンダの作動流体が、クッション用ピストンの前進側の作動室にのみあって、後退側の作動室は大気に通じている請求項1記載のクッションシリンダ装置。
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