JPWO2002077053A1 - ウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特定フロン(「クロロフルオロカーボン」を意味し、以下、「CFC」と略称する。)、代替フロン化合物(「ヒドロクロロフルオロカーボン」を意味し、以下、「HCFC」と略称する。)を発泡剤として使用することなく、難燃性、耐熱性、低発煙性の優れた性能を持ち、面材との初期接着性の改良された発泡体の製造方法に関する。
背景技術
従来、難燃性、耐熱性、低発煙性の優れた断熱材としてウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体が知られている。この場合、発泡剤として使用されるCFCやHCFCはオゾン層破壊の問題から、その転換が必須になっており、それらに替わる発泡剤として水(即ち、水とポリイソシアネートが反応する際に発生する炭酸ガスが発泡剤として作用する。)を使用する製造方法の検討がなされている。水を発泡剤として使用する場合、ラミネートボード、金属サイディング等の連続生産を行う場合に面材との初期接着性が低下するために種々改良が試みられていたが満足できるものではなかった。
さらに、生産工程上での初期接着性として、極めて短時間内の切断時(発泡開始後5分以内)における接着性と、工程中での製品の切断、取り扱い時(比較的長時間後、即ち、発泡開始から約30分以内)の接着性の問題があり、特に比較的長時間後における接着性の低下が問題となった。例えば特許第2972523ではハロゲンを含まない脂肪族燐酸エステルの使用により初期接着性の改良がなされたが、比較的長時間後の接着性は著しく低下する問題がある。特願2000−199501では相溶化剤の使用により初期接着性の改良がなされたが、同様に比較的長時間後の接着性はほとんどの場合、著しく低下する問題がある。
ウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体を芯材としてラミネートボード、金属サイディング等を製造する場合の面材、特に軟質面材の接着性の経時による変化を模式図で表すと図−1のようになり、脱型後1〜2分後では接着力は1kg/10cm巾(ピール試験:以下同じ)以上があるが、30〜60分後には最低の接着力を示すようになる。更に経時することにより、最終接着力は1kg/10cm巾以上には回復するが最低の接着力に達した時期に製品の取り扱い時期が合わさる場合が多く、面材の剥離が発生し、生産困難となる。上記の傾向は発泡体の密度を低くした場合に特に顕著に現れる。本発明は難燃性、耐熱性、低発煙性の優れた特徴を有しつつ、面材、特に軟質面材との初期接着性、特に比較的長時間後の接着性をも改良された、水を発泡剤に使用してCFCやHCFCを使用しないウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明者らは、ウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造に水を発泡剤として使用し、難燃性、耐熱性、低発煙性の優れた特徴を保ちつつ、面材、特に軟質面材との初期接着性、特に比較的長時間後の接着性の改良について鋭意研究した結果、モルホリン類化合物が軟質面材との初期接着性、特に比較的長時間後の接着性を改善することを見出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、ポリイソシアナート化合物成分(A)、ポリオール成分(B)、水(C)、整泡剤(D)、およびモルホリン類化合物(E)を三量化触媒(F)の存在下に反応させることを特徴とするウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法である。また、モルホリン類化合物(E)はポリオール成分(B)100重量部に対して、1〜20重量部使用され、整泡剤(D)はポリオール成分(B)100重量部に対して、0.5〜5重量部使用され、三量化触媒(F)はポリオール成分(B)100重量部に対して、0.35〜15重量部使用され、水(C)はポリオール成分(B)100重量部に対して、2〜30重量部使用されることを特徴としている。
さらに、本発明は、モルホリン類化合物(E)が、モルホリン、N−メチルモルホリン、およびN−エチルモルホリンから選択される1種または2種以上であり、ポリオール成分(B)が、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂または/およびベンジリックエーテル型フェノール樹脂に多価アルコールもしくはアルキレンオキシド付加物を反応させた変性フェノール樹脂を含有し、整泡剤(D)が、有機ポリシロキサン共重合体であり、三量化触媒(F)が、有機金属塩または3級アミン塩からなる、イソシアネート類の三量化触媒であり、三量化触媒(F)が、ウレタン化触媒と併用されることを特徴としている。
本発明のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法は含窒素系であり、しかも環状エーテル系であるこれらのモルホリン類化合物を使用しているために、水を発泡剤として使用しても、製造された発泡体は、難燃性、耐熱性、低発煙性の優れた特徴を保ちつつ、面材、特に軟質面材との初期接着性、特に比較的長時間後の接着性が改良されるのである。
発明を実施するための最良の形態
本発明に使用されるポリオール成分は、一般にウレタン発泡体の製造に用いられるポリオールの混合物である。ポリオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1,4−ブタンジオール等または、これらにアルキレンオキシドを1種または2種以上付加重合した2官能性ポリオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等またはこれらにアルキレンオキシドを1種または2種以上付加重合した3官能性ポリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュガー等またはこれらにアルキレンオキシドを1種または2種以上付加重合した多官能性ポリオール、その他アルカノールアミンにアルキレンオキシドを1種または2種以上付加重合したもの、さらに芳香族ポリエステルポリオール、アクリルポリオール樹脂が挙げられる。
また、ポリオールとしてフェノール樹脂、変性フェノール樹脂、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂、および特公平7−30156号公報に開示されている方法(ベンジリックエーテル型フェノール樹脂100重量部に対して多価アルコールまたはそのアルキレンオキシド付加物20〜100重量部を添加し、減圧下に加熱する)で製造される変性フェノール樹脂も挙げられ、これらを単独であるいは、2種以上を混合して用いても良い。
本発明に使用されるポリイソシアナート化合物は、一般にウレタン発泡体の製造に用いられるものが使用可能で、特に限定されるものではなく、m−もしくはp−フェニレンジイソシアナート、p−キシレンジイソシアナート、エチレンジイソシアナート、テトラメチレン−1,4−ジイソシアナート、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナート、3,3−ジクロロ−4,4’−ビフェニレンジイソシアナートまたは1,5−ナフタレンジイソシアナート、2,4−および2,6−トリレンジイソシアナートとその混合物、粗製トリレンジイソシアナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、粗製ジフェニルメタンジイソシアナート等が挙げられる。これらのイソシアナート化合物は単独または2種以上を混合して使用する。その使用量は、イソシアナート基と水を含んだポリオール成分混合液中の活性水素との当量比1.50〜10.0好ましくは、1.70〜4.50の範囲である。前記当量比が1.50より小さいと、難燃性、耐熱性、低発煙性が悪くなり、10.0より大きいと発泡体の脆性がひどくなり面材との接着性が悪くなる。
本発明に使用されるモルホリン類化合物は、従来ウレタン化触媒として使用されているが、本発明のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法では相溶化剤として働く。例えば、モルホリン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリンが挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を併用して使用することができる。その使用量はポリオール成分(B)100重量部に対して、1〜20重量部が好ましく、特には、1.0〜10重量部が好適である。
本発明に使用される整泡剤は、一般にウレタン発泡体の製造時に整泡剤として使用される有機ポリシロキサン共重合体をそのまま使用できる。有機ポリシロキサン共重合体としては、東レ・シリコーン社製、SH−190、SH−192、SH−193、SH−194、M−505、M−507、M−509、SRX253があり、日本ユニカー社製、L−520、L−540、L−580、L−582L−5340、L−5410、L−5420、L−5470、SZ−1127があり、東芝シリコーン社製、TFA−4200、TFA−4205、TFA−7241があり、ゴールドシュミット社製、B−8404、B−8017等が挙げられる。また、本発明に使用される整泡剤として、特願2000−361130に記載の異なる表面張力を有するシリコーン系界面活性剤の混合物が挙げられる。この場合は低密度から高密度の発泡体が得られる。
本発明に使用される整泡剤の使用量は、ポリオール成分(B)100重量部に対して、0.5〜5重量部が好ましく、特に、1.0〜3.0重量部が好適である。
本発明に使用される三量化触媒は、従来ポリイソシアヌレート樹脂などの製造に使用されているイソシアナート類の三量化触媒を使用することができる。三量化触媒の具体例としては次のものを挙げることができる。有機金属塩系では、酢酸カリウム、オクテン酸カリウム、シュウ酸鉄等がある。3級アミン塩では、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)−フェノール、N,N’,N”−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアミン等がある。本発明にはウレタン化触媒も三量化触媒と併用して使用される。
本発明に使用される三量化触媒、またはウレタン化触媒および三量化触媒は、ポリオール成分(B)100重量部に対して、0.35〜15重量部が好ましく、特には、0.70〜10重量部が好適である。
本発明で使用される、ウレタン化触媒、即ち、ウレタン化反応を行わせる触媒は、一般にウレタン化触媒として知られているものを使用することができる。例えばN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロパン−1,3−ジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキセン−1,6−ジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノエチルピペラジル)エタン、N,N’,N”−トリス(ジエチルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン等の3級アミンおよび、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート等が単独で、または併用で使用できる。
本発明に使用される水は、ポリイソシアナート化合物との反応により炭酸ガスを発生し、発泡剤として作用する。その水の使用量は目的とする発泡体の密度によって決められ、ポリオール成分(B)100重量部に対して2〜30重量部が適当である。水の使用量の割合が2重量部より低いと発泡体の密度が高くなり過ぎ、30重量部を越えると機械的強度が低下して使用に耐えられない。なかでも、水の使用量は、ポリオール成分(B)100重量部に対して2.5〜15重量部が好適である。
本発明において必要に応じて難燃剤、架橋剤を使用することができる。難燃剤として、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリクロロエチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリス−β−クロロエチルホスフェートを単独でまたは2種以上を併用して使用できる。架橋剤として、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリエタノールアミン、エチレンジアミン等が単独でまたは併用して使用できる。これらの添加剤およびその他の添加剤は、ポリオール成分(B)を含有する混合物に予め混合しても良いし、反応時に添加しても良い。
以下に本発明を実施例および比較例を挙げて具体的に説明する。「部」および「%」は重量基準とする。密度はフリー発泡によって得られた発泡体を用いてJISA−9514によって測定した。初期接着性試験は60℃に保温した400×300×25mmアルミ製型枠内に、面材としてPE(ポリエチレン)コートクラフト紙を装着してボード状に発泡させ1分30秒経過後に脱型し、1分後、および30分後に10cm巾のピール試験を行い接着力を測定した。
[実施例1]
BEP(保土谷化学工業(株)製、変性フェノール樹脂OH価620)20部、PL−180(東邦理化(株)製、芳香族ポリエステルポリオールOH価190)50部、SOR400(武田薬品工業(株)製、ソルビトール系ポリエーテルポリオールOH価395)10部、SOR200(武田薬品工業(株)製、ソルビトール系ポリエーテルポリオールOH価200)20部、トリス−(モノメチル−2−クロロプロピル)ホスフェート(以下TMCPPと略す、大八化学工業(株)製、難燃剤)10部、トリエチルホスフェート(以下TEPと略す、バイエル社製、難燃剤)15部、N−エチルモルホリン(以下NEMOと略す、和光純薬工業(株)製)5部、TSF−4452(東芝シリコーン(株)製、整泡剤)1.9部、TSF−451−50(東芝シリコーン(株)製、整泡剤)0.15部、水6部、PELCAT9540(Pelron Co.製、三量化触媒)5部、TOYOCAT DT(東ソー(株)製、ウレタン化触媒)0.4部を混合し、MR−100(日本ポリウレタン工業(株)製、粗製ジフェニルメタンジイソシアナート、NCO含有率31.0%)281部を加えて撹拌し、混合物を1リットル容紙コップに移して発泡を行った。得られた発泡体はフォーム状態良好で密度26.5kg/m3であった。
初期接着性試験は、上記混合物を60℃に保温した400×300×25mmアルミ製型枠内に、面材としてPEコートクラフト紙を装着してボード状に発泡させ1分30秒経過後に脱型し、1分後、および30分後に10cm巾のピール試験を行い、いずれも1.0kg以上の結果を得た。
[実施例2〜実施例7]
NEMOの使用量を変化させて実施例1と同様に発泡を行い、密度および初期接着性試験を行った。測定結果を表1に示す。
以下に使用した原料を列記する。
ポリオール(1):BEP(保土谷化学工業(株)製、変性フェノール樹脂OH価620)20部、PL−180(東邦理化(株)製、芳香族ポリエステルポリオールOH価190)50部、SOR400(武田薬品工業(株)製、ソルビトール系ポリエーテル ポリオールOH価395)10部、SOR200(武田薬品工業(株)製、ソルビトール系ポリエーテルポリオールOH価200)20部、TMCPP:トリス−(モノメチル−2−クロロプロピル)ホスフェート(大八化学工業(株)製、難燃剤)。
TEP:トリエチルホスフェート(バイエル社製、難燃剤)。
NEMO:N−エチルモルホリン(和光純薬工業(株)製)。
TSF−4452:有機ポリシロキサン共重合体(東芝シリコーン(株)製、整泡剤)
TSF−451−50:有機ポリシロキサン共重合体。
PELCAT9540:三量化触媒(Pelron Co.製)。
TOYOCAT DT:ウレタン化触媒(東ソー(株)製)。
DMF:ジメチルホルムアミド。
DMAC:ジメチルアセトアミド。
DMSO:ジメチルスルホオキシド。
MR−100:粗製ジフェニルメタンジイソシアナート(日本ポリウレタン工業(株)製)。
[比較例1〜比較例7]
実施例1の組成から、NEMOを他の化合物に変えて実施例1と同様に発泡を行い、密度および初期接着性試験を行った。結果を表2に示す。1分後の接着力は1kg/10cm以上得られるが、30分後の接着力はいずれも0.5kg/10cm巾以下の低いものであり、モルホリン類が他の相溶化剤に比べて初期接着性(比較的長時間後)において優れていることがわかる。
産業上の利用可能性
本発明のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体によれば、水を発泡剤として使用し、CFCやHCFCを使用することなく、難燃性、耐熱性、低発煙性の優れた特徴を有しつつ、面材、特に軟質面材との初期接着性、特に比較的長時間後の接着性の改良された発泡体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図1:ウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体を芯材としてラミネートボード、金属サイディング等を製造する場合の面材、特に軟質面材の接着性の経時変化図である。
Claims (10)
- ポリイソシアナート化合物成分(A)、ポリオール成分(B)、水(C)、整泡剤(D)、およびモルホリン類化合物(E)を三量化触媒(F)の存在下に反応させることを特徴とするウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記したモルホリン類化合物(E)をポリオール成分(B)100重量部に対して1〜20重量部使用する請求項1記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記した三量化触媒(F)をポリオール成分(B)100重量部に対して0.35〜15重量部使用する請求項1または2記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記した水(C)をポリオール成分(B)100重量部に対して2〜30重量部使用する請求項1〜3記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記した整泡剤(D)をポリオール成分(B)100重量部に対して0.5〜5重量部使用する請求項1〜4記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記したモルホリン類化合物(E)が、モルホリン、N−メチルモルホリン、およびN−エチルモルホリンから選択される1種または2種以上である請求項1〜5記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記したポリオール成分(B)が、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂または、およびベンジリックエーテル型フェノール樹脂に多価アルコールもしくはそのアルキレンオキシド付加物を反応させた変性フェノール樹脂を含有する請求項1〜6記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記した整泡剤(D)が、有機ポリシロキサン共重合体である請求項1〜7記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記した三量化触媒(F)が、有機金属塩または3級アミン塩からなる、イソシアネート類の三量化触媒である請求項1〜8記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
- 前記した三量化触媒(F)が、ウレタン化触媒と併用される請求項1〜97記載のウレタン変性ポリイソシアヌレート発泡体の製造方法。
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