JPWO2002076505A1 - 心的外傷ストレス障害治療剤 - Google Patents

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Abstract

プロスタグランジンE2受容体のサブタイプであるEP1受容体に対して作働する化合物(EP1アゴニスト)を有効成分として含有する心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療および/または予防剤。(13E)−(11α,15S,17S)−2,5−エタノ−6,9−ジオキソ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスタ−13−エン酸、PGE1およびPGE2などのEP1アゴニストは、心的外傷後ストレス傷害(PTSD)の治療に有用である。

Description

技術分野
本発明は、EPアゴニストを有効成分として含有する心的外傷後ストレス障害の治療および/または予防剤に関する。
背景技術
心的外傷ストレス障害は、PTSD(Post−Traumatic Stress Disorder)とも言われ、戦争、自然災害、家庭内暴力、性的虐待の体験など、通常の対処能力を超えた体験により、心理的な傷を受けることにより引き起こされる不安神経症と位置付けられている。心理的な側面だけではなく、中枢神経画像検査により、海馬の萎縮、前頭前野皮質の機能不全が起こっていること、ベンゾジアゼピン受容体が減少していることなどが分かっている。
また、生理学的な研究では、脳内の神経伝達物質の調節傷害が起こっていることが報告されている(Semin Clin Neuropsychiatry,4(4),242−248(1999))。
一方、プロスタグランジンE(以下、PGEと略記する。)は、アラキドン酸カスケード中の代謝産物として知られており、細胞保護作用、子宮収縮、発痛作用、消化管の蠕動運動促進、覚醒作用、胃酸分泌抑制作用、血圧降下作用、利尿作用等を有していることが知られている。
近年の研究の中で、PGE受容体には、それぞれ役割の異なったサブタイプが存在することが分かってきた。現時点で知られているサブタイプは、大別して4つあり、それぞれ、EP、EP、EP、EPと呼ばれている(Negishi M.et al,J.Lipid Mediators Cell Signaling,12,379−391(1995))。
PGEは、その生理活性が多岐にわたるため、目的とする作用以外の作用が副作用となってしまう欠点を有しているが、それぞれのサブタイプの役割を調べ、そのサブタイプのみに有効な化合物を得ることによって、この欠点を克服する研究が続けられている。
これらのサブタイプのうち、EP受容体は、発痛、発熱、利尿に関与していることが知られている(Br.J.Pharmacol.,1994,112,735−40、European J.Pharmacol.,152(1988)273−279、Gen Pharmacol.,Sep 1992,23(5)p805−809参照。)。そのため、この受容体に拮抗することは、鎮痛剤、解熱剤、頻尿の治療剤として有効であると考えられている。
最近、EP受容体を欠損させたマウスが作成され、種々の検討が行なわれている。その中で、例えば、EP受容体を欠損させたマウスは、化学発がん物質(アゾキシメタン)によって誘起される大腸粘膜異常腺窩および腸内ポリープ形成が部分的に減弱していることが知られている(WO 00/69465号参照)。
発明の開示
本発明者らは、EP受容体欠損マウスを用いた種々の実験を行ない、EP受容体の働きを解明すべく鋭意研究を行なった結果、EP受容体欠損マウスが、PTSDの診断基準(Pitman,R.K.;Overviews of biologicalthemes in PTSD.Ann.N.Y.Acad.Sci.821,1−9,1997)と共通した特徴を有していることを見出した。また、正常マウスにEPアンタゴニストを投与するとEP受容体欠損マウスと同様の結果が得られ、PTSDにEP受容体が関与していることが分かった。
これらのことから、EPアゴニストが、PTSDの治療および/または予防に有用であることが明らかとなり、本発明者らは本発明を完成した。
以下に、実験から得られた事実を簡単にまとめるが、EP受容体欠損マウスは、正常マウスと比べ、以下の症状を呈した。
1)リポポリサッカライド(LPS)によって惹起されるACTH(副腎皮質刺激ホルモン)産生が、有意に減少していた。
2)LPSによって惹起される自発運動量の低下の程度が少なかった。
3)音響驚愕反応が亢進していた。
4)電気ショックによる攻撃誘発で、攻撃性が亢進していた。
5)他の若いマウスに対し、嗅ぐ、なめる、追尾、相手の身繕い、上に乗る、下にもぐる行為をほとんど見せず、無関心であった。
6)高いプラットフォームからの跳び降り行動が見られた。
7)大脳皮質前頭野や線条体においてドーパミンの代謝が亢進していた。
EPアンタゴニストを投与した正常マウスにおいて、少なくとも1)、2)、5)および6)について同様の症状を示すことが確認された。これらのことより、アンタゴニストと反対の作用を示すEPアゴニストが、PTSDに有用であることは明らかである。
一方、不安や記憶などにおけるEP受容体の影響についても検討したが、これらにはEP受容体は影響しないことが確認された。つまり、不安作用を、明暗箱テスト(暗い場所から明るい場所に移動する頻度と時間を不安の指標とする方法)やオープンフィールドテスト(H.Miyagawaら;Behev.Brain Res.,91,73−81 1998)および高所十字迷路テスト(K.Yamadaら;J.Neuroimmunol.,111,131−138,2000)で検討したが、EP受容体欠損マウスは正常マウスとほとんど同様の応答を示した。また、探索行動や短期記憶に及ぼす影響を、Y迷路法(K.Yamadaら;Eur.J.Pharmacol.349,15−22,1998)で検討したが、EP受容体欠損マウスの行動は正常マウスと同様であった。このように、EP受容体は不安や記憶には悪影響を及ぼさないことが確認された。
本発明でいうEPアゴニストとは、EP受容体に結合し作働するものを指す。例えば、(13E)−(11α,15S,17S)−2,5−エタノ−6,9−ジオキソ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスタ−13−エン酸(特開平11−322709号)等が、選択的なEPアゴニストとして知られており、本発明の範囲に属する。
また、EP受容体に選択的な化合物ではないが、EPおよびEP両受容体に選択的な化合物として、サルプロストン(CAS No.60325−46−4)があり、本発明の範囲に属する。
またPGE、PGEなどは、EP受容体に選択的ではないものの、EP受容体作働活性を有しているので、PTSDの治療に使用することができると考えられる。
[毒性]
上記に示した化合物は、医薬品として使用するために十分安全であることが確認されている。
産業上の利用の可能性
[医薬品への適用]
本発明化合物であるEPアゴニストまたはその非毒性塩をPTSDの治療および/または予防の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人当たり、一回につき、1mgから100mgの範囲で一日一回から数回経口投与されるか、または成人一人当たり、一回につき、0.1mgから10mgの範囲で一日一回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)されるか、または一日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
もちろん前記したように、投与量は種々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合もある。
本発明化合物を投与する際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
このような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、マンニット、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混和される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加物、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有してもよい。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被膜してもよいし、また2以上の層で被膜してもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有される。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有してもよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような安定化剤、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号明細書に詳しく記載されている。
本発明による非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(登録商標)等がある。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することもできる。
非経口投与のためその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、軟膏、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および腟内投与のためのペッサリー等が含まれる。
発明を実施するための最良の形態
EPアンタゴニストが、PTSDと同様の症状を示すことは、例えば、以下の実験により、示された。
実験例1:LPS惹起ACTH産生に対するEPアンタゴニストの効果
[実験方法]
C57BL/6系マウスに感染性ストレスとしてLPS(リポポリサッカライド)を0.1mg/kgで腹腔内に投与した。これによって惹起されるストレス反応、すなわち、視床下部−下垂体−副腎系の活性化を、LPS投与60分後に血液を採取し、血漿中のACTHをマーカーとして測定した。ACTHの測定はACTH IRMAキット(Mitsubishi Yuka Medical Co.,Tokyo,Japan)を用いて行なった。EPアンタゴニスト(4−[2−(N−イソブチル−2−フラニルスルフォニルアミノ)−5−トリフルオロメチルフェノキシメチル]桂皮酸(WO98/27053号、実施例18(94)記載の化合物を用いた。)は、LPS投与1時間前に処置した。
[実験結果]
実験結果を表1、図1および図2に示す。図中、縦軸はACTH産生量を表わす。図1から野生型(BL6)マウスにLPSを投与すると(BL6+)、ACTH産生が増強され、EP欠損(EP1−/−)マウスでは、その産生が有意に少ないこと、また図2から野生型マウスにEPアンタゴニストを投与するとLPS惹起のACTH産生量が有意に減少することが明らかである。
すなわち、LPSによって惹起されるACTH産生は、EPアンタゴニスト投与群で有意に減少した。この程度は、EP受容体欠損マウスと同程度であった。感染性刺激によるストレス性応答がEP受容体を介して起こることが示唆された。LPSは上記のACTH放出のほかに、発熱、運動量低下、食欲不振および睡眠量増加などの病的な行動を誘発することが知られている。そこで、LPS投与により誘発される行動量減少に対するEP受容体の影響を検討した(下記実験例2)。
Figure 2002076505
実験例2:LPS惹起の自発運動量低下に対するEPアンタゴニストの影響
[実験方法]
C57BL/6マウスにLPSを0.1mg/kgで腹腔内に投与し、アクリル製のケージ(30×45×35cm(高さ))に入れ、夜8時から翌朝8時までの12時間の行動量をマウス行動計、Infrared photo beamcounter(Neuroscience Co.,Ltd.,Tokyo,Japan)で測定した。EPアンタゴニスト(実験例1と同じものを用いた。)は0.1%(W/W)で餌にまぜて与えた。同様に、野生マウス(WT)とEP受容体欠損マウスを用いて、LPSによる行動量の違いを比較した。
[実験結果]
実験結果を図3および図4に示す。図中、縦軸は自発運動量を野生型(WT)マウスのLPS非投与群を基準(100)とする相対評価値を表わす。野生型マウスにLPSを投与すると、自発運動量が減少するが、EP欠損マウスでは、自発運動量の低下の割合が少ないことを示す。
EP受容体欠損マウスにLPSを投与すると、野生マウス(WT)に比べて自発運動量の低下はあまり認められなかった(図3)。また野生マウスにEPアンタゴニストを処置した場合でも、LPSによって惹起される自発運動量の低下が減弱した(図4)。これらのことから、LPSなどの感染性ストレスによる行動学的反応にもEP受容体が関与することが示唆された。
実験例3:EPアンタゴニストによるプラットフォームからの跳び降り行動
[実験方法]
野生マウス(WT)、EPまたはEP受容体欠損マウスまたはEPアンタゴニスト(実験例1と同じものを用いた。)を10mg/kg腹腔内に投与されたWTマウスを約20cmの高さのプラットホーム(ビーカー)にのせて、飛び降り行動の有無を観察した。
[実験結果]
実験結果を図5に示す。図中、横軸は経過時間、縦軸は跳び下りたマウスの割合を表わし、▲印は野生型(Wild)マウス(WT)およびEP受容体欠損マウス(EP3−/−)、○印はEP受容体欠損マウス、●印はEPアンタゴニスト投与野生型マウスのデータを示す。
野生マウスは7分間放置しても、プラットフォームに留まっているのに対し、EP受容体欠損マウスでは、1分後から跳び降りるマウスが見られ、7分後には、全てのマウスが跳び降りた。EPアンタゴニスト投与群も、EP受容体欠損マウスと同様、7分後には全てのマウスがプラットフォームから跳び降りた。
実験例4:音響刺激に対する驚愕反応におけるEP受容体欠損の影響
[実験方法]
音響刺激に対する驚愕反応はK.Nakamuraらにより報告されている方法(Eur.J.Neurosci.13,179−189,2001)と同様にSR−Lab system(San Diego Instruments,CA,USA)を用いて行なった。つまり、野生マウス(WT)またはEP受容体欠損マウスをチャンバー内に入れ、70dBの音に10分間馴らした後、80、90、10、110または120dBの音響刺激(40ミリ秒で6回)を与え、200ミリ秒間の驚愕反応の有無を観察した。驚愕の有無はチャンバー床に設置した電極からマウスの筋収縮を測定することで判定した。
[実験結果]
実験結果を図6に示す。図中、横軸は音響刺激の大きさ(dB)、縦軸は音響刺激に対する反応(startle response)を表わし、●印はEP受容体欠損マウス、○は野生型マウス(Wild)のデータを示す。
EP受容体欠損マウスでは野生マウスに比べ音響刺激に対する反応が亢進していたが、この音響刺激に対する反応の亢進は、PTSDや脳内のドパミンの代謝が亢進しているときに認められることが知られている。
実験例5:電撃刺激誘発マウスの攻撃的行動におけるEP受容体欠損の影響
[実験方法]
2匹の雄マウス(野生マウス(WT)またはEP受容体を欠損したマウス)を3Lのガラス容器に入れ、電撃刺激(1Hz、200m秒、0.3mAで3分間)を加えたのち、攻撃的行動をビデオ録画した。1回目の攻撃行動にいたるまでの時間(latency;秒)と攻撃回数および総攻撃時間を比較した。
[実験結果]
実験結果を図7に示す。図中、左から「1回目の攻撃を仕掛けるまでの時間(latency of 1st fighting)」 、「攻撃回数(the number of fights)」、および「総攻撃時間(duration of fighting)」を表わす。EP受容体欠損マウス(黒色)は野生型(WT)マウス(灰色)と比較して、1回目の攻撃を仕掛けるまでの時間が短く、攻撃回数が多く、総攻撃時間も明らかに長かった。
実験例6:マウスの社会的行動におけるEP受容体欠損の影響
[実験方法]
野生マウス(WT)またはEP受容体欠損マウスを、若い雄マウス(5週齢)と同居させた場合に認められる行動を観察した。攻撃的行動の総時間(観察時間の%)と嗅ぐ行動(関心を示す社会的行動と考えられる)の総時間を測定し、比較した。
[実験結果]
実験結果を図8に示す。図中、縦軸は嗅ぐ行動時間の総時間に対する割合(Cumurative)(%)を表わす。野生(WT)マウス(○印)では若い雄と同居した場合、嗅ぐ行為を示し、ほとんど攻撃的な行動は示さない。この行動は、見知らぬ若い雄に対し関心を示す自然な社会的行動と理解されている。EP受容体欠損マウスでは嗅ぐ行動時間が短く、ある程度の間隔をおいて頻繁に攻撃的行動を示した。また野生マウスにEPアンタゴニストを投与することによっても嗅ぐ行動時間が短縮されることが確認された。
これらのことから、EP受容体を欠損することで、社会的行動が損なわれ、突然攻撃的になることが示唆された。また、EP受容体欠損マウスにLPSを投与した場合、攻撃性がさらに亢進することが確認された。つまり、LPS投与によって衰弱した病的状態に陥った時、EP受容体を欠損することで招来され得る社会性行動の異常は、より顕在化することが示唆された。
実験例7:脳内モノアミン代謝におけるEP受容体欠損の影響
[実験方法]
野生(WT)マウスまたはEP受容体欠損マウスを、マイクロウェーブ処理した後、脳を摘出し、種々の領域に分画した。モノアミンとその代謝物は0.2Mの過ヨウ素酸で抽出し、HPLCにて定量した。
[実験結果]
実験結果を図9および図10に示す。図中、縦軸は、EP受容体欠損マウスでの大脳皮質のドパミン(DA)およびセロトニン(5−HT)に対するその代謝物の比(ドパミンまたはセロトニンを100とする)を示す。また、DOPACは3,4−ジヒドロキシフェニル酢酸、HVAは3−メトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル酢酸を表わし、これらはいずれもDA(ドパミン)の代謝物である。5−HIAAは5−ヒドロキシインドール酢酸を表わし、これは5−HT(セロトニン)の代謝物である。
EP受容体欠損マウスでは大脳皮質においてドパミンに対するその代謝物の比が上昇し、ドパミン代謝が亢進していたが、セロトニン代謝はあまり亢進していない(図9)。また、EP受容体欠損マウスでは線状体においてもドパミンに対するその代謝物の比が上昇し、ドパミン代謝が亢進していたが、セロトニン代謝はあまり亢進していない(図10)。これらのことが、攻撃性や行動量の増加に関係していると考えられる。
実験例8:ハロペリドール(ドパミン拮抗薬)投与による影響
ハロペリドールを投与したEP受容体欠損マウスに実験例6と同様の実験を行なった結果、1回目の攻撃を仕掛けるまでの時間が延長し、攻撃回数が減少し、総攻撃時間が短縮することが確認された。
なお、EP受容体欠損マウスにハロペリドールを投与すると、自発運動が低下することも確認された。
このことから、ドパミンに拮抗することによって攻撃性が減弱することが示唆される。
実験例9:脳内ニューロンにおけるc−Fos発現並びにEPの局在に関する実験
[実験方法]
c−Fosの発現(c−FosIR)を免疫学的に検出するため、2時間前にLPS投与したマウスをペントバルビタールで麻酔処置して、氷冷した生理食塩水を血管内灌流し、その後ザンボニ溶液(0.21%、2,4,6−トリニトロフェノールおよび2%パラホルムアルデヒドの0.1Mリン酸ナトリウム水溶液(pH7.3))で処置した。
マウスの脳と下垂体を摘出し、4%パラホルムアルデヒド(0.1Mリン酸ナトリウム水溶液(pH7.3,リン酸緩衝液))に10時間固定した後、25%スクロース液中による保冷下でインキュベートした。30μmの厚さで切片を作製し標本として用いた。
次いで、標本を0.9%塩化ナトリウムおよび0.3%トリトンX−100(PBS−トリトン)を含有する1.5%正常ヤギ血清の0.1Mリン酸ナトリウム(pH7.3)溶液を2時間室温で前処置した後、その部分を最初に抗c−Fosウサギポリクローナル抗体(2000倍希釈;Ab−5,オンコゲンサイエンス)で、まず、12時間インキュベートした。引き続き、ウサギIgGに対するビオチン化したヤギ抗体(200倍希釈;ベクター研究所)で2時間インキュベートし、最後にアビジン−ビオチン複合体(100倍希釈)(ベクタステインABC−POキット;ベクター研究所)で室温で1時間インキュベートした。リン酸緩衝液で洗浄後、標本は0.02%ジアミノベンジジン四塩酸塩と、0.01%過酸化水素を含む50mMトリス塩酸(pH7.6)で処置した。定量分析のため、最も大きい核(CeA、PVN、NTS)または下垂体前葉について、c−Fos−IR染色細胞の数を計数した。これら二つの部分の平均値をそれぞれのマウスの代表スコアとした。
EPおよびチロシン水酸化酵素(TH)を免疫染色(C)するために、十分に麻酔したマウスをプロテアーゼ阻害剤(10μM p−アミジノフェニル−メタンスルホニルフルオラリドおよび1μg/mlのロイペプチン)を含有した氷冷PBSで5分間灌流した。
脳を液体窒素で凍らせ、10μmの厚さの切片を作製した。その標本を最初95%エタノールで−20℃で30分間処置し、その後100%アセトンで3分間室温で処置し、抗EPウサギポリクローナル抗体(400倍希釈)および1%BSAを含有するPBSで希釈した抗THマウスモノクローナル抗体(100倍希釈)でインキュベートし、最後にそれぞれフルオレセイン(蛍光分子)およびテキサスレッド(アマシャム社)でラベルした抗ウサギまたは抗マウス二次抗体でインキュベートした。
抗EP抗体の特異性をチェックするため、一過的にEP、EPまたはLacZタンパクのいずれかを発現したCOS−7細胞は脳切片標本と同様の方法に沿って固定した。そして抗EP抗体を用いて免疫染色に付した。蛍光画像は共焦点レーザー操作顕微鏡(BioRadMRC−1024)で得た。
[実験結果]
(A)ネイティブなCOS細胞(Mock)、またはEPもしくはEP受容体を発現させたCOS細胞と抗EP抗体との免疫蛍光染色の結果、抗EP抗体は培養細胞において発現したEP受容体を特異的に染色し、MockおよびEP発現細胞は染色しなかった。
(B)WTまたはEP受容体欠損マウスから調製した脳部位を用いて抗EP抗体による免疫蛍光染色に付した結果、WTマウスの線条体(CPu)、室傍核(PVN)および扁桃核(CeA)ニューロンにおいて抗EP抗体との特異的な免疫反応が観察された。一方、EP受容体欠損マウスではほとんど反応が見られなかったことから、検出された免疫反応はEP受容体を表わすと示唆される。
(C)WTマウスの黒質(substantia nigra;SN)をEPとTHとで二重免疫蛍光染色した結果、EPシグナルはTH含有ニューロンの約50%の表面に見られた。ニューロンの一部分にEPとTHが共存することから、EPシグナリングがTH含有ニューロンにおいてTH発現に影響を与えるのではないかと考えられる。
(D)WTマウスとEP受容体欠損マウスから脳ホモジネートを調製し、抗TH抗体を用いてウエスタンブロット解析に付した。TH免疫反応性の大きさはEP受容体欠損マウスではWTマウスに比して約2倍に上昇していた。
製剤例1:
以下の各成分を常法により混合したのち、打錠して、1錠中に0.5mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。
・(13E)−(11α,15S,17S)−2,5−エタノ−6,9−ジ
オキソ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスタ−13
−エン酸・α−シクロデキストリン ……250mg(含有量50mg)
・カルボキシメチルセルロースカルシウム ……200mg
・ステアリン酸マグネシウム ……100mg
・微結晶セルロース ……9.2g
製剤例2:
以下の各成分を常法により混合したのち、溶液を常法により滅菌し、1mlづつバイアルに充填し、常法により凍結乾燥し、1バイアル中0.2mgの活性成分を含有するバイアル100本を得た。
・(13E)−(11α,15S,17S)−2,5−エタノ−6,9−ジ
オキソ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスタ−13
−エン酸・α−シクロデキストリン ……100mg(含有量20mg)
・マンニット ……5g
・蒸留水 ……100ml
【図面の簡単な説明】
図1は、野生型(BL6)マウスおよびEP受容体欠損(EP1−/−)マウスを用いて行ったLPS惹起ACTH産生量を示すグラフである。
図2は、野生型マウスにEPアンタゴニストを投与して産生されるLPS惹起ACTH量を示すグラフである。
図3は、野生マウス(WT)、EP受容体欠損マウスを用いて行ったLPS惹起の自発運動量低下を示すグラフである。
図4は、野生型(WT)マウスにおけるLPS惹起自動運動量低下に対するEPアンタゴニストの影響を示すグラフである。
図5は、野生マウス(WT)、EPまたはEP受容体欠損マウス、EPアンタゴニスト投与WTマウスによるプラットフォームからの跳び降り行動を示すグラフである。
図6は、EP受容体欠損マウス(●)、野生型マウス(○印)を用いて行った音響刺激に対する驚愕反応におけるEP受容体欠損の影響を示すグラフである。
図7は、EP受容体欠損マウス(黒色)および野生型(WT)マウス(灰色)を用いて行った電撃刺激誘発マウスの攻撃的行動におけるEP受容体欠損の影響を示すグラフである。
図8は、EP受容体欠損マウスおよび野生(WT)マウスを用いて行ったマウスの社会的行動におけるEP受容体欠損の影響を示すグラフである。
図9は、野生(WT)マウス(白色)およびEP受容体欠損マウス(黒色)での大脳皮質のドパミン(DA)およびセロトニン(5−HT)に対するその代謝物の比(ドパミンまたはセロトニンを100とする)を示すグラフである。
図10は、野生(WT)マウス(白色)およびEP受容体欠損マウス(黒色)での線条体のドパミン(DA)およびセロトニン(5−HT)に対するその代謝物の比(ドパミンまたはセロトニンを100とする)を示すグラフである。

Claims (2)

  1. EPアゴニストを有効成分として含有する心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療および/または予防剤。
  2. EPアゴニストが(13E)−(11α,15S,17S)−2,5−エタノ−6,9−ジオキソ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスタ−13−エン酸、PGEまたはPGEである請求の範囲1の治療および/または予防剤。
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