JPWO2001092131A1 - エアゾール容器 - Google Patents
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Abstract
噴射剤を含む第1液を収容するための第1収容容器と、第2液を収容するための第2収容容器と、第2収容容器に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置と、該第1収容容器及び該計量装置に接続された、該第1容器から供給された第1液と該計量装置から供給された第2液とを混合するための混合室と、該混合室に接続された、該混合室内において混合された第1液及び第2液を外部に噴出するための噴出機構とを具備する。
Description
技術分野
本発明は、エアゾール容器に関し、更に詳細には、所定成分を一定量供給することができるエアゾール容器に関する。
背景技術
例えば、発毛剤、育毛剤、水虫薬、喘息薬等の有効成分を噴出するために、種々なエアゾール容器が使用されている。
エアゾール容器は、例えば、液化ガス等の噴射剤と所望の効能を有する有効成分との混合物が容器に収容されており、ノズルを有する噴出機構を介して、混合物を噴出する。
医薬品で使用される多くの薬剤は、有効域が極めて狭く、所望の効能を得るためには噴出される成分量が製剤設計通り、正確に有効成分が所定量投与される必要がある。例えば、噴出量が少ないと所望の効能が得られず、噴出量が多いと副作用等の障害が発生する可能性がある。そこで定量バルブを用いたエアゾール容器が考案されている(米国特許第5421492号)。
また、有効成分によっては、投与する患部が限られている場合があり、上記のような定量バルブのエアゾール容器では、噴出した液の液だれや拡散によって、患部以外に有効成分が投与される可能性があった。
そこで、本発明者らは、エアゾール容器内の内容物を一定量計量し、計量された内容物を一定範囲にわたって更に定量ずつ数回に分けて均一に噴出投与することができるエアゾール噴射方法を提案した(特開平11−245978号)。
提案した上記エアゾール噴射方法を用いたエアゾール容器は、噴射剤と有効成分の混合割合を正確にする必要があった。しかしながら、多くの場合、工場の生産設備での噴射剤と有効成分の充填工程では、製品ごとに混合割合が若干の個体差を生ずるため、正確に有効成分を所定量投与するエアゾール製品を生産することが困難であった。したがって、上記エアゾール噴射方法は、工業化する際には、充填精度を高める生産設備の改善が必要である。
発明の開示
そこで、本発明者は、鋭意研究した結果、充填工程の生産設備を改善せずにも、所望の効能を得るために正確に有効成分を所定量投与することができ、しかも患部以外に有効成分が投与される可能性が少ないエアゾール容器を発明するに至った。
本発明のエアゾール容器は、
噴射剤又は噴射剤と噴射剤に均一に溶解する成分からなる第1液を収容するための第1収容容器と、
有効成分を含む第2液を収容するための第2収容容器と、
第2収容容器に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置と、
該第1収容容器及び該計量装置に接続された、該第1収容容器から供給された第1液と該計量装置から供給された第2液とを混合するための混合室と、
該混合室に接続された、該混合室内において混合された第1液及び第2液を外部に噴出するための噴出機構と
を具備することを特徴とするエアゾール容器である。
好ましい態様においては、該計量装置が、該第2収容容器から供給された該第2液を収容する収容室と、該収容室と該第2収容容器及び該混合室との間の連通を開閉する弁装置と、該第2収容容器から供給された該第2液の圧力に従って膨張した第1状態と、該混合室に該第2液を供給した後の収縮した第1状態とに変形する弾性装置を有する。
好ましい態様においては、該弾性装置が、該ハウジングに設置された弾力性ゴム袋である。
好ましい態様においては、該弾性装置が、枠体と、該枠体内に摺動可能に設置された摺動板と、弾性部材とを有し、該枠体と該摺動板とが、該ハウジングの内部空間と連通する内部空間を形成しており、該枠体と該摺動板とによって形成された内部空間内の容積が、該摺動板の位置によって変化し、該枠体と該摺動板とによって形成された内部空間内の容積が小さくなる方向に、該弾性部材が該摺動板を強制している。
好ましい態様においては、該弾性部材が、バネである。
好ましい態様においては、該弾性部材が、空気バネである。
好ましい態様においては、該計量装置が、該第2収容容器から供給された該第2液を収容する計量室を備えており、該計量室が、該混合室との連通を制御する開閉レバーを備えている。
発明を実施するための最良の形態
第1の実施例
次に、図1−12を参照して、本発明の第1の実施例に従うエアゾール容器10を説明する。
(概要)
図1に示したとおり、この実施例に従うエアゾール容器10は、噴射剤を含む第1液を収容するための第1収容容器12と、第2液を収容するための第2収容容器14と、第2収容容器14に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置16と、該第1収容容器12及び該計量装置16に接続された、該第1容器12から供給された第1液と該計量装置16から供給された第2液とを混合するための混合室18と、該混合室18に接続された、該混合室18内において混合された第1液及び第2液の混合液を外部に噴出するための噴出機構20とを具備する。
(第1収容容器)
第1収容容器12は、汎用のエアゾール用の噴射剤及び厳密な定量性を要しない成分を含む第1液が収容される。噴射剤は、代替フロン、ジメチルエーテル、LPG等から構成される。一般に、噴射剤は沸点が低く、常温で液体である。このため、噴射剤は、正確な計量が難しいという特性を有する。厳密な定量性を要しない成分は、例えば、香料であり、エアゾール容器10が操作され、例えば、患部に薬剤が噴出されたときに、患部に供給される量が多くても少なくてもあまり問題とならない成分である。第1収容容器12は、孔22を有する左の押しボタン24を介して、混合室18に連結されている。
左の押しボタン24は、図示しないバネによって、通常は、図2に示したとおりの上位置にあり、例えば、人の指によって、押し下げられ、下位置になると、左の押しボタン24の孔22が混合室18に連通し、これによって、第1収容容器12の内部と混合室18とが連通する。
(第2収容容器)
第2収容容器14は、厳密な計量を必要とする成分を含む第2液を収容する。厳密な計量を必要とする成分は、例えば、発毛剤におけるミノキシジルであり、エアゾール容器10が操作され、例えば、患部に薬剤が噴出されたときに、患部に供給される量が厳密に調整されるのが望ましい成分である。第2液には、薬剤等に必要な他の成分を含ませることができる。第2収容容器14は、外側の剛性のシリンダ容器26及び内側の可撓性バック28とを備えており、外側の剛性のシリンダ容器26と可撓性バック28との間には、可撓性バック28を外側から圧縮して、可撓性バック28内の第2液を計量装置16へ強制する加圧媒体が収容されている。可撓性バック28は、計量装置16に直接又は管を介して接続されていてもよい。
(計量装置)
計量装置16は、下記のとおりに、1回の操作で、一定量の第2液を混合室18へ送る働きをする。
計量装置16は、図2に示したとおりに、外側ハウジング30と、収容室31を形成する内側ハウジング32と、内側ハウジング32の下面に設置された弾力性ゴム袋34と、弁装置を構成するバルブステム36と、バネ38と、押しボタン40とを備えている。
外側ハウジング30の内面と内側ハウジング32の外面とが、連通路42を形成しており、この連通路42は、外側ハウジング30に設けられた孔44を介して、可撓性バック28(図2)の内部に常に連通している。
(弾力性ゴム袋)
弾力性ゴム袋34は、図3及び図4に示したとおり、内側ハウジング32の下壁46の下面に設置されている。弾力性ゴム袋34は、周囲部分において、内側ハウジング32の下壁46に密封的に結合されており、中央部分においては、内側ハウジング32の下壁46から分離可能である。このため、内側ハウジング32内の圧力が高まり、内側ハウジング32の下壁46の孔48を介して流体が供給されると、弾力性ゴム袋34は、図3に示したとおりに下方に膨らむ。
弾力性ゴム袋34の膨らむ量は、弾力性ゴム袋34の弾性特性、及び弾力性ゴム袋34の内側の圧力と弾力性ゴム袋34の外側の圧力との差によって決定される。
弾力性ゴム袋34の弾性特性は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
図3に示した状態においては、弾力性ゴム袋34の内側は可撓性バック28の内部に連通しているので、弾力性ゴム袋34の内側の圧力は、可撓性バック28(図2)の内部の圧力と等しい。可撓性バック28の内部の圧力は、可撓性バック28の外面とシリンダ容器26の内面との間に形成された密封空間内に収容された加圧媒体の圧力に等しい。この圧力は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
弾力性ゴム袋34の外側の圧力は、外側ハウジング30の内壁、可撓性バック28の外壁等によって形成される密封空間内に収容された気体の圧力によって決定される。この圧力は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
上記のとおりであるので、図3に示したとおりに、弾力性ゴム袋34の内側が可撓性バック28の内部に連通して、弾力性ゴム袋34が下方に膨らむときの、膨らむ量はエアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
他方、例えば、可撓性バック28の内部の圧力を十分高くなるように構成して、弾力性ゴム袋34が膨らんだとき、弾力性ゴム袋34の外面が外側ハウジング30の内面に密着するように設定することによって、膨らむ量がエアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保つこともできる。
(バルブステム)
バルブステム36が、図3及び図4に示したとおり、外側ハウジング30の上壁50にも受けられた孔52及び内側ハウジング32の上面54に設けられた孔56を介して延びている。バルブステム36は、常に、バネ38によって、上方向の力を受けており、通常は、図3に示したとおりの上位置にあり、押しボタン40(図2)が押し下げられると、バルブステム36がバネ38に抗して下方に移動して、図4に示したとおりの下位置に移動する。
バルブステム36の内部に連通孔58が形成されており、連通孔58の下方に入口部60が設けられている。
バルブステム36は、内側ハウジング32が形成する収容室31と、可撓性バック28の内部及び混合室18との連通を開閉する弁装置を構成する。
(右の押しボタン)
図2に示したとおり、押しボタン40は、バルブステム36の上部に固定されている。押しボタン40の内部には、バルブステム36の連通孔58(図3)に常に連通している連通孔61(図2)が形成されている。
(上位置)
押しボタン40及びバルブステム36が図2及び3に示した上位置にあるとき、押しボタン40(図2)の連通孔61の出口62と、混合室18の入口64とは、ずれた位置にあり、これらは遮断されている。
バルブステム36が上位置にあるとき、図3に示したとおりに、バルブステム36の内部に形成された連通孔58の下方の入口部60が、外側ハウジング30の上壁50に形成された孔52の内面に接触して、塞がれている。これによって、バルブステム36の連通孔58は、外側ハウジング30の内部及び内側ハウジング32の内部から遮断される。
更に、バルブステム36が図3に示したとおりの上位置にあるとき、内側ハウジング32の内部の収容室31は、内側ハウジング32の上面54に設けられた孔56、外側ハウジング30の内面と内側ハウジング32の外面とによって形成された連通路42、及び外側ハウジング30に設けられた孔44を介して、可撓性バック28(図2)の内部と連通している。
(下位置)
右側の押しボタン40が押されると、バルブステム36は、図3に示したとおりの上位置から、バネ38に抗して押し下げられて、図4に示したとおりの下位置に移動する。
バルブステム36が図4に示したとおりの下位置に移動するとき、バルブステム36によって、外側ハウジング30の弾性材料で形成された上壁50の孔52の周囲部分が弾性的に湾曲せしめられて、バルブステム36の連通孔58の下方の入口60が、外側ハウジング30の上壁50の孔52の内面から外れて、開口する。更に、図4に示したとおりに、外側ハウジジグ30の上壁50の孔52の周囲部分が、弾性的に変形して、内側ハウジング32の上壁54の孔56の周囲部分に接触して、内側ハウジング32の上壁54の孔56と連通路42とが遮断され、これによって、内側ハウジング32の内部の収容室31と可撓性バック28(図2)の内部とが遮断される。
更に、バルブステム36が図4に示したとおりの下位置にあるとき、図6に示したとおり、押しボタン40の連通孔61の出口62が、混合室18の入口64と一致した位置になり、押しボタン40の連通孔61と混合室18とは連通する。
従って、バルブステム36が図4に示したとおりの下位置にあるとき、内側ハウジング32の内部の収容室31が、バルブステム36の連通孔58、押しボタン40の連通孔61(図2)、及び混合室18の入口64を介して、混合室18と連通する。
(混合室及び噴出機構)
図2に示したとおり、混合室18及び噴出機構20が、外側ハウジング70と、内側ハウジング72と、弾性材料から形成された蓋部材74と、バルブステム76と、バネ78とから構成されている。
(混合室)
即ち、混合室18が、外側ハウジング70の内面と、内側ハウジング72の底面によって形成されている。
混合室18は、上記のとおり、左の押しボタン24を介して第1収容容器12に連結されており、押しボタン24が押されると、混合室18は、孔22を介して、第1収容容器12の内部と連通せしめられ、第1収容容器12内の第1液が混合室18に供給される。第1液の混合室18への供給は、混合室18の内部の圧力と、第1収容容器12の内部の圧力が等しくなったとき終了する。
混合室18は、また、計量装置16に連結されている。右側の押しボタン40が押されると、内側ハウジング32の収容室31に収容された第2液が混合室18に供給される。第2液の混合室18への供給は、弾力性ゴム袋34が図2及び3に示した膨らんだ状態から開始し、図4に示したとおりに平らな状態になったとき終了する。
上記のとおり、図2及び3に示した膨らんだ状態の膨らむ量はエアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。下記のとおり、第2液の混合室18への供給は、混合室18が大気圧力と等しい状態で、第1液が混合室18に供給される前に行われる。そして、弾力性ゴム袋34は十分強力な弾性力を有するので、第2液の混合室18への供給の終了時に、弾力性ゴム袋34は、図4に示したとおりに平らな状態になる。従って、第2液の混合室18への供給毎の供給量は常に一定である。
(噴出機構)
噴出機構20は、内側ハウジング72と、弾性材料から形成された蓋部材74と、バルブステム76と、外側ハウジング70とバルブステム76との間に配置されたバネ78とから構成されている。噴出機構20の計量室80が、内側ハウジング72の内面と蓋部材74の底面によって形成されている。
バルブステム76は、通常は、図2に示したとおり、バネ78によって上位置に強制されており、例えば、人の指によって、バネ78に抗して押されると、図11に示したとおりに、弾性材料から形成された蓋部材74を変形せしめて、下位置に移動せしめられる。
バルブステム76は、第1連通孔82と第2連通孔84とを有する。バルブステム76が、図2に示したとおりの上位置にあるとき、第1連通孔82が、混合室18と計量室80とを連通せしめており、第2連通孔84は蓋部材74によって塞がれており、計量室80と外部とが遮断されている。バルブステム76が、図11に示したとおりの下位置にあるとき、混合室18と計量室80とが遮断されており、第2連通孔84が、計量室80と外部とを連通せしめている。
バルブステム76が上位置にあり、第1連通孔82が、混合室18と計量室80とを連通せしめており、計量室80と外部とが遮断されている状態で、右の押しボタン40が押されて、計量装置16から第2液が、混合室18及び計量室80に供給され、しかる後、左の押しボタン24が押されて、第1収容容器10から第1液が、混合室18及び計量室80に供給される。これによって、一定圧力の、第1液及び第2液の混合液が混合室18及び計量室80に保持されることになる。そして、バルブステム76を、図11に示したとおりの下位置に押し下げると、混合室18と計量室80とが遮断され、第2連通孔84が、計量室80と外部とを連通せしめるので、計量室80内の混合液が外部に噴出され、計量室80内の圧力が大気圧と等しくなり、噴出を終了する。しかる後、バルブステム76が、上位置に戻され、第1連通孔82が、混合室18と計量室80とを連通せしめ、計量室80と外部とが遮断されるので、混合室18の混合液が計量室80に供給され、混合室18内の圧力が計量室80内の圧力に等しくなる。
バルブステム76の上位置及び下位置の間の移動を繰り返すと、混合液がバルブステム76の第2連通孔84から外部に噴出され、混合室18内の圧力が徐々に下がり、大気圧と等しくなったときに、混合液の噴出が終わる。例えば、上記移動を5〜6回行ったときに、噴出を終了するように設計されている。上記移動を何回行えば噴出が終了するかは、混合室18及び計量室80内に供給されたときの混合液の圧力、混合室18及び計量室80の容積を適宜に設計することによって決めることができる。
(作動)
次に、図5−12も参照して、本発明の第1の実施例に従うエアゾール容器10の作動を説明する。
まず、図5に示したとおり、噴出機構20のバルブステム76は上位置にあり、混合室18及び噴出機構20の計量室80は、第1連通孔82を介して連通しており、外部に対して遮断されている。混合室18及び噴出機構20の計量室80内の圧力は、大気圧に等しい。計量装置16は、図2に示した状態にあり、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と可撓性バック28の内部とが連通しており、弾力性ゴム袋34が膨らんだ状態にある。計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と混合室18とは遮断されている。
図6に示したとおり、右の押しボタン40を押し下げると、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と可撓性バック28(図2)の内部とが遮断され、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と混合室18とが、バルブステム32の連通孔58及び押しボタン40の連通孔61を介して連通し、所定量の第2液が混合室18に供給される。
図7に示したとおり、押しボタン40の押し下げを解除すると、図2に示したバネ38によって、バルブステム36及び押しボタン40が上位置に戻り、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と混合室18とは遮断される。
次に、図8に示したとおり、左の押しボタン24を押し下げると、第1収容容器12と混合室18とが、押しボタン24の孔22を介して連通し、第1液が混合室18に供給される。
図9に示したとおりに、押しボタン24の押し下げを解除すると、図示しないバネによって、押しボタン24が位置に戻り、第1収容容器12と混合室18とが遮断される。第1液は噴射剤を含んでいるから、第1液が、比較的容積の大きい混合室18及び計量室80に移されると、噴射剤が、第1液と第2液とが均一に混合される。
そして、図10に示したとおり、混合室18及び計量室80が、第1液及び第2液を収容している噴出可能状態になる。
次に、図11に示したとおりに、バルブステム76をバネ78に抗して押し下げると、混合室18と計量室80とが遮断され、計量室80が外部とバルブステム76の第2連通孔84を介して連通し、計量室80内の第1液及び第2液の混合液が外部に噴出される。
図12に示したとおり、バルブステム76の押し下げを解除すると、バネ78によって、バルブステム76がが上位置に戻り、計量室80と外部が遮断され、計量室80と混合室18とが、バルブステム76の第1連通孔を介して連通する。そして、計量室80内の圧力と混合室18内の圧力が等しくなるまで、混合室18内の第1液と第2液の混合物が計量室80内に移動する。
再度、図11に示したとおりに、バルブステム76をバネ78に抗して押し下げると、混合室18と計量室80とが遮断され、計量室80が外部とバルブステム76の第2連通孔84を介して連通し、計量室80内の第1液及び第2液の混合液が外部に噴出される。
図11及び図12の状態を繰り返すことによって、押しボタン40及び押しボタン24のそれぞれ1回の操作によって、混合室18と計量室80内に供給された第1液及び第2液の混合液を、複数回にわたり噴出することができる。右の押しボタン40の1回の操作によって、混合室18と計量室80内に供給された第2液の量は、計量装置16によって上記のとおりに計量されるので、実質的に常に一定である。このため、第2液内の厳密な計量を必要とする成分の量も実質的に常に一定である。
図11及び図12の状態を繰り返すことによって、複数回にわたり混合室18と計量室80内に供給された第1液及び第2液の混合液を噴出し、混合室18及び計量室80内の圧力が大気圧に等しくなったときに、噴出は終了し、図5の状態に戻る。
第2の実施例
次に、図13及び14を参照して、本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器を説明する。
第2の実施例に従うエアゾール容器は、第1の実施例に従うエアゾール容器とは、計量装置のみが異なり、他は第1の実施例に従うエアゾール容器同様に構成される。
第2の実施例に従うエアゾール容器の計量装置116は、図13及び14に示したとおりに、外側ハウジング130と、収容室131を形成するを内側ハウジング132と、内側ハウジング132の下方部分よって形成された枠体186内に摺動可能に配置された摺動板188と、摺動板188を上方に強制しているバネ190と、バルブステム136と、バルブステム136を上方に強制しているバネ138と、押しボタン40(図2)とを備えている。
外側ハウジング130の内面と内側ハウジング132の外面とが、連通路142を形成しており、この連通路142は、外側ハウジング130に設けられた孔144を介して、可撓性バック28(図2)の内部に常に連通している。又は管を介して接続されている。
摺動板188は、内側ハウジング132の下方部分によって構成された枠体186内に上下方向に摺動可能に配置されている。摺動板188は、内側ハウジング132の枠体186内を上空間と下空間とに分離し、摺動板188の上下方向の摺動中、枠体186内を上空間と下空間とを遮断している。
バネ190が、摺動板188と外ハウジング130の下壁192との間に配置されており、摺動板188を上方向に強制している。このため、内側ハウジング132内の圧力が高まり、内側ハウジング132の下壁146の孔148を介して流体が供給されると、摺動板188はバネ190に抗して下方に移動する。
摺動板188の下方に移動する量は、バネ190の弾性特性、及び摺動板188の上側の圧力と下側の圧力との差によって決定される。
バネ190の弾性特性、及び摺動板188の上側の圧力と下側の圧力との差は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
あるいは、収容室131に供給される第1液の圧力によって、摺動板188がバネ190の最大圧縮状態まで移動するように構成される。
本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器は、上記のとおりの計量装置116を具備するから、押しボタン40(図2)を1回押し下げることによって、計量装置116から混合室に一定量の第2液を供給することができる。
第3の実施例
次に、図15及び16を参照して、本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器を説明する。
第3の実施例に従うエアゾール容器は、第1の実施例に従うエアゾール容器とは、計量装置のみが異なり、他は第1の実施例に従うエアゾール容器と同様に構成される。
第3の実施例に従うエアゾール容器の計量装置216は、図15及び16に示したとおりに、外側ハウジング230と、収容室231を形成する内側ハウジング232と、内側ハウジング232の下方部分によって形成された枠体286内に摺動可能に配置された摺動板288と、バルブステム236と、バルブステム236を上方に強制しているバネ238と、押しボタン40(図2)とを備えている。
外側ハウジング230は、内側ハウジング232を収容している上方区画292と、下方区画294とを有する。
外側ハウジング230の上方区画292と下方区画294とは貫通孔296によって連通している。図15及び16に示したとおりに、内側ハウジング232の枠体286は下壁を有さないので、図16に示したとおりに、摺動板288が上位置にあるとき、摺動板288と内側ハウジング232の枠体286の側壁と外側ハウジング230の中間壁298とによって形成される内部空間202は、外側ハウジング230の下方区画294と中間壁298とによって形成される内部空間204と連通している。これらの内部空間202及び204には、可撓性バック28(図2)の内圧よりも低く大気圧よりも高い圧力の気体が収容されている。
このため、可撓性バック28(図2)から第2液が供給されて、内側ハウジング232内の圧力が高まり、内側ハウジング232の下壁246の孔248を介して流体が供給されると、摺動板288は内部空間202及び204の気体の圧力に抗して下方に移動して、図15に示したとおりに、中間壁298の上面に接触する。
バルブステム236が押し下げられて、収容室231と混合室18(図2)が連通せしめられると、内部空間202及び204の気体によって、摺動板288が上方に強制されて、図16に示したとおり、内側ハウジング232の下壁246の下面に接触する。このように、内部空間202及び204の気体等が、摺動板288を一方向に強制している空気バネを構成している。
摺動板188の下方に移動する量は、内部空間202及び204の容積、及び摺動板288の上側の圧力と下側の圧力との差によって決定され、これらは、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器は、上記のとおりの計量装置216を具備するから、押しボタン40(図2)を1回押し下げることによって、計量装置216から混合室に供給される第2液の量は一定である。
第4の実施例
次に、図17−25を参照して、本発明の第4の実施例に従うエアゾール容器310を説明する。
(概要)
この実施例に従うエアゾール容器310は、図17に示したとおり、噴射剤を含む第1液を収容するための第1収容容器312と、厳密な計量を必要とする成分を含む第2液を収容するための第2収容容器314と、第2収容容器314に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置316と、該第1収容容器312及び該計量装置316に接続された、該第1容器312から供給された第1液と該計量装置316から供給された第2液とを混合するための混合室318と、該混合室318内に接続された、該混合室318内において混合された第1液及び第2液の混合液を外部に噴出するための噴出機構320とを具備する。
(第1及び第2収容容器)
第1収容容器310は、汎用のエアゾール用の噴射剤及び厳密な定量性を要しない成分を含む第1液が収容される。第1収容容器310は、孔322を有する押しボタン324を介して、混合室318に連結されている。
第2収容容器314は、厳密な計量を必要とする成分を含む第2液を収容する。第2収容容器314は、外側の剛性のシリンダ容器及び内側の可撓性バックとを備えており、外側の剛性のシリンダ容器と内側の可撓性バックとの間には、可撓性バックを外側から圧縮して、可撓性バック内の第2液を計量装置316へ強制する加圧媒体が収容されている。これらは、第1の実施例の構成同様である。
(計量装置)
計量装置316は、図17に示したとおりに、相互に常に連通している第1計量空間370と第2計量空間372とを形成する計量室373を有する。
第1計量空間370は、外側ハウジング350に形成された孔によって形成されている。
第2計量空間372は、外側ハウジング350の円筒形の内側横面371と、外側ハウジング350の内側下面376と、内側ハウジング352の底面378と、外側ハウジング350の内側下面376に設けられた壁部材381と、バルブステム356に固定された開閉レバー382とによって形成されている。
第2計量空間372は、外側ハウジング350の円筒形の内側横面371の円弧と、壁部材380及び開閉レバー382の直線によって形成される弦とで形成される横断面形状を有する。
バルブステム356は、中心軸線の回りで回転可能である。バルブステム356を回転することによって、これに固定された開閉レバー382は、図17に示された閉位置と、図22に示された開位置とに移動せしめられる。
図17に示したとおり、開閉レバー382が閉じられ、第1計量空間370と右の押しボタン340の孔360と遮断されると、計量室373は、外部から遮断された一定の容積を有する密封空間を形成する。
図22に示したとおり、開閉レバー382が開けられると、計量室373と混合室318とが連通する。
(混合室)
混合室318が、外側ハウジング350の内面と、内側ハウジング352の下面378によって形成されている。
混合室318は、上記のとおり、左の押しボタン324を介して第1収容容器312に連結されており、押しボタン324が押されると、混合室318は、孔322を介して、第1収容容器312の内部と連通せしめられ、第1収容容器312内の第1液が混合室318に供給される。
(噴出機構)
噴出機構320は、内側ハウジング352と、弾性材料から形成された蓋部材354と、バルブステム356と、外側ハウジング350とバルブステム356との間に配置されたバネ358とから構成されている。噴出機構320の計量室380が、内側ハウジング352の内面と蓋部材354の底面によって形成されている。
バルブステム356は、内側ハウジング352の内孔と、蓋部材354の内孔を介して延びている。バルブステム356は、図17に示した上位置において、内側ハウジング352の内孔の上方に位置する、この内孔よりも小さな直径を有するくびれ部383を有する。
バルブステム356は、通常は、図17に示したとおり、バネ358によって上位置に強制されており、バルブステム356のくびれ部383の下部と内側ハウジング352の底部が密着しており、混合室318と計量室380とが遮断されている。
バルブステム356が、バネ358に抗して下に押されると、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との隙間から、第1液と第2液との混合液が、混合室318から計量室380に流れ込む。
バルブステム356が、更に、下に押されると、バルブステム356のくびれ部383の上部と内側ハウジング352の底部が密着して、混合室318と計量室380とが遮断される。そして、図24に示したとおり、バルブステム356は、弾性材料から形成された蓋部材354を変形せしめて、バルブステム356の連通孔364が、計量室380と外部とを連通せしめ、混合液を外部に噴出する。
押し下げを解除すると、バルブステム356が、バネ358によって、上位置へと移動する。上位置に移動するとき、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との隙間から、第1液と第2液との混合液が、混合室318から計量室380に流れ込む。
バルブステム356が上位置に達すると、計量室380と外部とが遮断され、バルブステム356のくびれ部383の下部と内側ハウジング352の底部が密着し、混合室318と計量室380とが遮断される。
(作動)
次に、図17−25を参照して、本発明の第4の実施例に従うエアゾール容器310の作動を説明する。
まず、図17に示したとおり、噴出機構320のバルブステム356は上位置にあり、開閉レバー382は閉位置にある。第1計量空間370及び第2計量空間372は、外部に対して密封されており、内部の圧力は、大気圧に等しい。
図18に示したとおり、右側の押しボタン340を押し下げると、第2収容容器314から第2液が第1計量空間370及び第2計量空間372に供給される。第1計量空間370及び第2計量空間372からなる計量室373は一定の合計容積を有し、第2収容容器314から供給される第2液の圧力は一定であるので、計量室373に供給される第2液の容積は実質的に常に一定である。
図19に示したとおり、押しボタン340の押し下げを解除すると、図しないバネによって、押しボタン340が上位置に戻り、第2収容容器314と計量室373とが遮断される。
図20に示したとおり、左側の押しボタン324を押し下げると、第1収容容器312と混合室318とが、押しボタン324の孔322を介して連通し、第1液が混合室318に供給される。
図21に示したとおりに、押しボタン324の押し下げを解除すると、図示しないバネによって、押しボタン324が位置に戻り、第1収容容器312と混合室318とが遮断される。
そして、図22に示したとおり、バルブステム356を中心軸線の回りに回転して、開閉レバー382を開位置に移動すると、計量室373内の第2液と混合室318内の第1液が混合される。
次に、図23に示したとおりに、バルブステム356をバネ358に抗して押し下げると、混合室318内の混合液が、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との間の隙間から、計量室380に流れる。
図24に示したとおりに、バルブステム356をバネ358に抗して、更に、下に押されると、バルブステム356のくびれ部383の上部と内側ハウジング352の底部とが密着して、混合室318と計量室380とが遮断され、バルブステム356は、弾性材料から形成された蓋部材354を変形せしめて、連通孔364が、計量室380と外部とを連通せしめ、混合液を外部に噴出する。
図25に示したとおり、押し下げを解除すると、バルブステム356が、上位置へと移動し、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との隙間から、第1液と第2液との混合液が、混合室318から計量室380に流れ込む。バルブステム356が上位置に達すると、計量室380と外部とが遮断される。
再度、図23に示したとおりに、バルブステム356をバネ358に抗して押し下げると、計量室380が外部とバルブステム356の連通孔364を介して連通し、計量室380内の第1液及び第2液の混合液が外部に噴出される。
図23−25の状態を繰り返すことによって、押しボタン340及び押しボタン324のそれぞれ1回の操作によって、混合室318と計量室373とに供給された第1液と第2液との混合液を、複数回にわたり、噴出することができる。押しボタン340の1回の操作によって、計量室373内に供給された第2液の量は、実質的に常に一定である。このため、第2液内の厳密な計量を必要とする成分の量も実質的に常に一定である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施例に従うエアゾール容器の部分断面正面図。
図2は、図1のエアゾール容器の要部の部分断面図。
図3は、図1のエアゾール容器の要部の部分断面図。
図4は、図1のエアゾール容器の要部の部分断面図。
図5は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図6は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図7は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図8は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図9は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図10は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図11は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図12は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図13は、本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図14は、本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図15は、本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図16は、本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図17は、本発明の第4の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図18は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図19は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図20は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図21は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図22は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図23は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図24は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図25は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
本発明は、エアゾール容器に関し、更に詳細には、所定成分を一定量供給することができるエアゾール容器に関する。
背景技術
例えば、発毛剤、育毛剤、水虫薬、喘息薬等の有効成分を噴出するために、種々なエアゾール容器が使用されている。
エアゾール容器は、例えば、液化ガス等の噴射剤と所望の効能を有する有効成分との混合物が容器に収容されており、ノズルを有する噴出機構を介して、混合物を噴出する。
医薬品で使用される多くの薬剤は、有効域が極めて狭く、所望の効能を得るためには噴出される成分量が製剤設計通り、正確に有効成分が所定量投与される必要がある。例えば、噴出量が少ないと所望の効能が得られず、噴出量が多いと副作用等の障害が発生する可能性がある。そこで定量バルブを用いたエアゾール容器が考案されている(米国特許第5421492号)。
また、有効成分によっては、投与する患部が限られている場合があり、上記のような定量バルブのエアゾール容器では、噴出した液の液だれや拡散によって、患部以外に有効成分が投与される可能性があった。
そこで、本発明者らは、エアゾール容器内の内容物を一定量計量し、計量された内容物を一定範囲にわたって更に定量ずつ数回に分けて均一に噴出投与することができるエアゾール噴射方法を提案した(特開平11−245978号)。
提案した上記エアゾール噴射方法を用いたエアゾール容器は、噴射剤と有効成分の混合割合を正確にする必要があった。しかしながら、多くの場合、工場の生産設備での噴射剤と有効成分の充填工程では、製品ごとに混合割合が若干の個体差を生ずるため、正確に有効成分を所定量投与するエアゾール製品を生産することが困難であった。したがって、上記エアゾール噴射方法は、工業化する際には、充填精度を高める生産設備の改善が必要である。
発明の開示
そこで、本発明者は、鋭意研究した結果、充填工程の生産設備を改善せずにも、所望の効能を得るために正確に有効成分を所定量投与することができ、しかも患部以外に有効成分が投与される可能性が少ないエアゾール容器を発明するに至った。
本発明のエアゾール容器は、
噴射剤又は噴射剤と噴射剤に均一に溶解する成分からなる第1液を収容するための第1収容容器と、
有効成分を含む第2液を収容するための第2収容容器と、
第2収容容器に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置と、
該第1収容容器及び該計量装置に接続された、該第1収容容器から供給された第1液と該計量装置から供給された第2液とを混合するための混合室と、
該混合室に接続された、該混合室内において混合された第1液及び第2液を外部に噴出するための噴出機構と
を具備することを特徴とするエアゾール容器である。
好ましい態様においては、該計量装置が、該第2収容容器から供給された該第2液を収容する収容室と、該収容室と該第2収容容器及び該混合室との間の連通を開閉する弁装置と、該第2収容容器から供給された該第2液の圧力に従って膨張した第1状態と、該混合室に該第2液を供給した後の収縮した第1状態とに変形する弾性装置を有する。
好ましい態様においては、該弾性装置が、該ハウジングに設置された弾力性ゴム袋である。
好ましい態様においては、該弾性装置が、枠体と、該枠体内に摺動可能に設置された摺動板と、弾性部材とを有し、該枠体と該摺動板とが、該ハウジングの内部空間と連通する内部空間を形成しており、該枠体と該摺動板とによって形成された内部空間内の容積が、該摺動板の位置によって変化し、該枠体と該摺動板とによって形成された内部空間内の容積が小さくなる方向に、該弾性部材が該摺動板を強制している。
好ましい態様においては、該弾性部材が、バネである。
好ましい態様においては、該弾性部材が、空気バネである。
好ましい態様においては、該計量装置が、該第2収容容器から供給された該第2液を収容する計量室を備えており、該計量室が、該混合室との連通を制御する開閉レバーを備えている。
発明を実施するための最良の形態
第1の実施例
次に、図1−12を参照して、本発明の第1の実施例に従うエアゾール容器10を説明する。
(概要)
図1に示したとおり、この実施例に従うエアゾール容器10は、噴射剤を含む第1液を収容するための第1収容容器12と、第2液を収容するための第2収容容器14と、第2収容容器14に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置16と、該第1収容容器12及び該計量装置16に接続された、該第1容器12から供給された第1液と該計量装置16から供給された第2液とを混合するための混合室18と、該混合室18に接続された、該混合室18内において混合された第1液及び第2液の混合液を外部に噴出するための噴出機構20とを具備する。
(第1収容容器)
第1収容容器12は、汎用のエアゾール用の噴射剤及び厳密な定量性を要しない成分を含む第1液が収容される。噴射剤は、代替フロン、ジメチルエーテル、LPG等から構成される。一般に、噴射剤は沸点が低く、常温で液体である。このため、噴射剤は、正確な計量が難しいという特性を有する。厳密な定量性を要しない成分は、例えば、香料であり、エアゾール容器10が操作され、例えば、患部に薬剤が噴出されたときに、患部に供給される量が多くても少なくてもあまり問題とならない成分である。第1収容容器12は、孔22を有する左の押しボタン24を介して、混合室18に連結されている。
左の押しボタン24は、図示しないバネによって、通常は、図2に示したとおりの上位置にあり、例えば、人の指によって、押し下げられ、下位置になると、左の押しボタン24の孔22が混合室18に連通し、これによって、第1収容容器12の内部と混合室18とが連通する。
(第2収容容器)
第2収容容器14は、厳密な計量を必要とする成分を含む第2液を収容する。厳密な計量を必要とする成分は、例えば、発毛剤におけるミノキシジルであり、エアゾール容器10が操作され、例えば、患部に薬剤が噴出されたときに、患部に供給される量が厳密に調整されるのが望ましい成分である。第2液には、薬剤等に必要な他の成分を含ませることができる。第2収容容器14は、外側の剛性のシリンダ容器26及び内側の可撓性バック28とを備えており、外側の剛性のシリンダ容器26と可撓性バック28との間には、可撓性バック28を外側から圧縮して、可撓性バック28内の第2液を計量装置16へ強制する加圧媒体が収容されている。可撓性バック28は、計量装置16に直接又は管を介して接続されていてもよい。
(計量装置)
計量装置16は、下記のとおりに、1回の操作で、一定量の第2液を混合室18へ送る働きをする。
計量装置16は、図2に示したとおりに、外側ハウジング30と、収容室31を形成する内側ハウジング32と、内側ハウジング32の下面に設置された弾力性ゴム袋34と、弁装置を構成するバルブステム36と、バネ38と、押しボタン40とを備えている。
外側ハウジング30の内面と内側ハウジング32の外面とが、連通路42を形成しており、この連通路42は、外側ハウジング30に設けられた孔44を介して、可撓性バック28(図2)の内部に常に連通している。
(弾力性ゴム袋)
弾力性ゴム袋34は、図3及び図4に示したとおり、内側ハウジング32の下壁46の下面に設置されている。弾力性ゴム袋34は、周囲部分において、内側ハウジング32の下壁46に密封的に結合されており、中央部分においては、内側ハウジング32の下壁46から分離可能である。このため、内側ハウジング32内の圧力が高まり、内側ハウジング32の下壁46の孔48を介して流体が供給されると、弾力性ゴム袋34は、図3に示したとおりに下方に膨らむ。
弾力性ゴム袋34の膨らむ量は、弾力性ゴム袋34の弾性特性、及び弾力性ゴム袋34の内側の圧力と弾力性ゴム袋34の外側の圧力との差によって決定される。
弾力性ゴム袋34の弾性特性は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
図3に示した状態においては、弾力性ゴム袋34の内側は可撓性バック28の内部に連通しているので、弾力性ゴム袋34の内側の圧力は、可撓性バック28(図2)の内部の圧力と等しい。可撓性バック28の内部の圧力は、可撓性バック28の外面とシリンダ容器26の内面との間に形成された密封空間内に収容された加圧媒体の圧力に等しい。この圧力は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
弾力性ゴム袋34の外側の圧力は、外側ハウジング30の内壁、可撓性バック28の外壁等によって形成される密封空間内に収容された気体の圧力によって決定される。この圧力は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
上記のとおりであるので、図3に示したとおりに、弾力性ゴム袋34の内側が可撓性バック28の内部に連通して、弾力性ゴム袋34が下方に膨らむときの、膨らむ量はエアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
他方、例えば、可撓性バック28の内部の圧力を十分高くなるように構成して、弾力性ゴム袋34が膨らんだとき、弾力性ゴム袋34の外面が外側ハウジング30の内面に密着するように設定することによって、膨らむ量がエアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保つこともできる。
(バルブステム)
バルブステム36が、図3及び図4に示したとおり、外側ハウジング30の上壁50にも受けられた孔52及び内側ハウジング32の上面54に設けられた孔56を介して延びている。バルブステム36は、常に、バネ38によって、上方向の力を受けており、通常は、図3に示したとおりの上位置にあり、押しボタン40(図2)が押し下げられると、バルブステム36がバネ38に抗して下方に移動して、図4に示したとおりの下位置に移動する。
バルブステム36の内部に連通孔58が形成されており、連通孔58の下方に入口部60が設けられている。
バルブステム36は、内側ハウジング32が形成する収容室31と、可撓性バック28の内部及び混合室18との連通を開閉する弁装置を構成する。
(右の押しボタン)
図2に示したとおり、押しボタン40は、バルブステム36の上部に固定されている。押しボタン40の内部には、バルブステム36の連通孔58(図3)に常に連通している連通孔61(図2)が形成されている。
(上位置)
押しボタン40及びバルブステム36が図2及び3に示した上位置にあるとき、押しボタン40(図2)の連通孔61の出口62と、混合室18の入口64とは、ずれた位置にあり、これらは遮断されている。
バルブステム36が上位置にあるとき、図3に示したとおりに、バルブステム36の内部に形成された連通孔58の下方の入口部60が、外側ハウジング30の上壁50に形成された孔52の内面に接触して、塞がれている。これによって、バルブステム36の連通孔58は、外側ハウジング30の内部及び内側ハウジング32の内部から遮断される。
更に、バルブステム36が図3に示したとおりの上位置にあるとき、内側ハウジング32の内部の収容室31は、内側ハウジング32の上面54に設けられた孔56、外側ハウジング30の内面と内側ハウジング32の外面とによって形成された連通路42、及び外側ハウジング30に設けられた孔44を介して、可撓性バック28(図2)の内部と連通している。
(下位置)
右側の押しボタン40が押されると、バルブステム36は、図3に示したとおりの上位置から、バネ38に抗して押し下げられて、図4に示したとおりの下位置に移動する。
バルブステム36が図4に示したとおりの下位置に移動するとき、バルブステム36によって、外側ハウジング30の弾性材料で形成された上壁50の孔52の周囲部分が弾性的に湾曲せしめられて、バルブステム36の連通孔58の下方の入口60が、外側ハウジング30の上壁50の孔52の内面から外れて、開口する。更に、図4に示したとおりに、外側ハウジジグ30の上壁50の孔52の周囲部分が、弾性的に変形して、内側ハウジング32の上壁54の孔56の周囲部分に接触して、内側ハウジング32の上壁54の孔56と連通路42とが遮断され、これによって、内側ハウジング32の内部の収容室31と可撓性バック28(図2)の内部とが遮断される。
更に、バルブステム36が図4に示したとおりの下位置にあるとき、図6に示したとおり、押しボタン40の連通孔61の出口62が、混合室18の入口64と一致した位置になり、押しボタン40の連通孔61と混合室18とは連通する。
従って、バルブステム36が図4に示したとおりの下位置にあるとき、内側ハウジング32の内部の収容室31が、バルブステム36の連通孔58、押しボタン40の連通孔61(図2)、及び混合室18の入口64を介して、混合室18と連通する。
(混合室及び噴出機構)
図2に示したとおり、混合室18及び噴出機構20が、外側ハウジング70と、内側ハウジング72と、弾性材料から形成された蓋部材74と、バルブステム76と、バネ78とから構成されている。
(混合室)
即ち、混合室18が、外側ハウジング70の内面と、内側ハウジング72の底面によって形成されている。
混合室18は、上記のとおり、左の押しボタン24を介して第1収容容器12に連結されており、押しボタン24が押されると、混合室18は、孔22を介して、第1収容容器12の内部と連通せしめられ、第1収容容器12内の第1液が混合室18に供給される。第1液の混合室18への供給は、混合室18の内部の圧力と、第1収容容器12の内部の圧力が等しくなったとき終了する。
混合室18は、また、計量装置16に連結されている。右側の押しボタン40が押されると、内側ハウジング32の収容室31に収容された第2液が混合室18に供給される。第2液の混合室18への供給は、弾力性ゴム袋34が図2及び3に示した膨らんだ状態から開始し、図4に示したとおりに平らな状態になったとき終了する。
上記のとおり、図2及び3に示した膨らんだ状態の膨らむ量はエアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。下記のとおり、第2液の混合室18への供給は、混合室18が大気圧力と等しい状態で、第1液が混合室18に供給される前に行われる。そして、弾力性ゴム袋34は十分強力な弾性力を有するので、第2液の混合室18への供給の終了時に、弾力性ゴム袋34は、図4に示したとおりに平らな状態になる。従って、第2液の混合室18への供給毎の供給量は常に一定である。
(噴出機構)
噴出機構20は、内側ハウジング72と、弾性材料から形成された蓋部材74と、バルブステム76と、外側ハウジング70とバルブステム76との間に配置されたバネ78とから構成されている。噴出機構20の計量室80が、内側ハウジング72の内面と蓋部材74の底面によって形成されている。
バルブステム76は、通常は、図2に示したとおり、バネ78によって上位置に強制されており、例えば、人の指によって、バネ78に抗して押されると、図11に示したとおりに、弾性材料から形成された蓋部材74を変形せしめて、下位置に移動せしめられる。
バルブステム76は、第1連通孔82と第2連通孔84とを有する。バルブステム76が、図2に示したとおりの上位置にあるとき、第1連通孔82が、混合室18と計量室80とを連通せしめており、第2連通孔84は蓋部材74によって塞がれており、計量室80と外部とが遮断されている。バルブステム76が、図11に示したとおりの下位置にあるとき、混合室18と計量室80とが遮断されており、第2連通孔84が、計量室80と外部とを連通せしめている。
バルブステム76が上位置にあり、第1連通孔82が、混合室18と計量室80とを連通せしめており、計量室80と外部とが遮断されている状態で、右の押しボタン40が押されて、計量装置16から第2液が、混合室18及び計量室80に供給され、しかる後、左の押しボタン24が押されて、第1収容容器10から第1液が、混合室18及び計量室80に供給される。これによって、一定圧力の、第1液及び第2液の混合液が混合室18及び計量室80に保持されることになる。そして、バルブステム76を、図11に示したとおりの下位置に押し下げると、混合室18と計量室80とが遮断され、第2連通孔84が、計量室80と外部とを連通せしめるので、計量室80内の混合液が外部に噴出され、計量室80内の圧力が大気圧と等しくなり、噴出を終了する。しかる後、バルブステム76が、上位置に戻され、第1連通孔82が、混合室18と計量室80とを連通せしめ、計量室80と外部とが遮断されるので、混合室18の混合液が計量室80に供給され、混合室18内の圧力が計量室80内の圧力に等しくなる。
バルブステム76の上位置及び下位置の間の移動を繰り返すと、混合液がバルブステム76の第2連通孔84から外部に噴出され、混合室18内の圧力が徐々に下がり、大気圧と等しくなったときに、混合液の噴出が終わる。例えば、上記移動を5〜6回行ったときに、噴出を終了するように設計されている。上記移動を何回行えば噴出が終了するかは、混合室18及び計量室80内に供給されたときの混合液の圧力、混合室18及び計量室80の容積を適宜に設計することによって決めることができる。
(作動)
次に、図5−12も参照して、本発明の第1の実施例に従うエアゾール容器10の作動を説明する。
まず、図5に示したとおり、噴出機構20のバルブステム76は上位置にあり、混合室18及び噴出機構20の計量室80は、第1連通孔82を介して連通しており、外部に対して遮断されている。混合室18及び噴出機構20の計量室80内の圧力は、大気圧に等しい。計量装置16は、図2に示した状態にあり、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と可撓性バック28の内部とが連通しており、弾力性ゴム袋34が膨らんだ状態にある。計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と混合室18とは遮断されている。
図6に示したとおり、右の押しボタン40を押し下げると、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と可撓性バック28(図2)の内部とが遮断され、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と混合室18とが、バルブステム32の連通孔58及び押しボタン40の連通孔61を介して連通し、所定量の第2液が混合室18に供給される。
図7に示したとおり、押しボタン40の押し下げを解除すると、図2に示したバネ38によって、バルブステム36及び押しボタン40が上位置に戻り、計量装置16の内側ハウジング32の収容室31と混合室18とは遮断される。
次に、図8に示したとおり、左の押しボタン24を押し下げると、第1収容容器12と混合室18とが、押しボタン24の孔22を介して連通し、第1液が混合室18に供給される。
図9に示したとおりに、押しボタン24の押し下げを解除すると、図示しないバネによって、押しボタン24が位置に戻り、第1収容容器12と混合室18とが遮断される。第1液は噴射剤を含んでいるから、第1液が、比較的容積の大きい混合室18及び計量室80に移されると、噴射剤が、第1液と第2液とが均一に混合される。
そして、図10に示したとおり、混合室18及び計量室80が、第1液及び第2液を収容している噴出可能状態になる。
次に、図11に示したとおりに、バルブステム76をバネ78に抗して押し下げると、混合室18と計量室80とが遮断され、計量室80が外部とバルブステム76の第2連通孔84を介して連通し、計量室80内の第1液及び第2液の混合液が外部に噴出される。
図12に示したとおり、バルブステム76の押し下げを解除すると、バネ78によって、バルブステム76がが上位置に戻り、計量室80と外部が遮断され、計量室80と混合室18とが、バルブステム76の第1連通孔を介して連通する。そして、計量室80内の圧力と混合室18内の圧力が等しくなるまで、混合室18内の第1液と第2液の混合物が計量室80内に移動する。
再度、図11に示したとおりに、バルブステム76をバネ78に抗して押し下げると、混合室18と計量室80とが遮断され、計量室80が外部とバルブステム76の第2連通孔84を介して連通し、計量室80内の第1液及び第2液の混合液が外部に噴出される。
図11及び図12の状態を繰り返すことによって、押しボタン40及び押しボタン24のそれぞれ1回の操作によって、混合室18と計量室80内に供給された第1液及び第2液の混合液を、複数回にわたり噴出することができる。右の押しボタン40の1回の操作によって、混合室18と計量室80内に供給された第2液の量は、計量装置16によって上記のとおりに計量されるので、実質的に常に一定である。このため、第2液内の厳密な計量を必要とする成分の量も実質的に常に一定である。
図11及び図12の状態を繰り返すことによって、複数回にわたり混合室18と計量室80内に供給された第1液及び第2液の混合液を噴出し、混合室18及び計量室80内の圧力が大気圧に等しくなったときに、噴出は終了し、図5の状態に戻る。
第2の実施例
次に、図13及び14を参照して、本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器を説明する。
第2の実施例に従うエアゾール容器は、第1の実施例に従うエアゾール容器とは、計量装置のみが異なり、他は第1の実施例に従うエアゾール容器同様に構成される。
第2の実施例に従うエアゾール容器の計量装置116は、図13及び14に示したとおりに、外側ハウジング130と、収容室131を形成するを内側ハウジング132と、内側ハウジング132の下方部分よって形成された枠体186内に摺動可能に配置された摺動板188と、摺動板188を上方に強制しているバネ190と、バルブステム136と、バルブステム136を上方に強制しているバネ138と、押しボタン40(図2)とを備えている。
外側ハウジング130の内面と内側ハウジング132の外面とが、連通路142を形成しており、この連通路142は、外側ハウジング130に設けられた孔144を介して、可撓性バック28(図2)の内部に常に連通している。又は管を介して接続されている。
摺動板188は、内側ハウジング132の下方部分によって構成された枠体186内に上下方向に摺動可能に配置されている。摺動板188は、内側ハウジング132の枠体186内を上空間と下空間とに分離し、摺動板188の上下方向の摺動中、枠体186内を上空間と下空間とを遮断している。
バネ190が、摺動板188と外ハウジング130の下壁192との間に配置されており、摺動板188を上方向に強制している。このため、内側ハウジング132内の圧力が高まり、内側ハウジング132の下壁146の孔148を介して流体が供給されると、摺動板188はバネ190に抗して下方に移動する。
摺動板188の下方に移動する量は、バネ190の弾性特性、及び摺動板188の上側の圧力と下側の圧力との差によって決定される。
バネ190の弾性特性、及び摺動板188の上側の圧力と下側の圧力との差は、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
あるいは、収容室131に供給される第1液の圧力によって、摺動板188がバネ190の最大圧縮状態まで移動するように構成される。
本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器は、上記のとおりの計量装置116を具備するから、押しボタン40(図2)を1回押し下げることによって、計量装置116から混合室に一定量の第2液を供給することができる。
第3の実施例
次に、図15及び16を参照して、本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器を説明する。
第3の実施例に従うエアゾール容器は、第1の実施例に従うエアゾール容器とは、計量装置のみが異なり、他は第1の実施例に従うエアゾール容器と同様に構成される。
第3の実施例に従うエアゾール容器の計量装置216は、図15及び16に示したとおりに、外側ハウジング230と、収容室231を形成する内側ハウジング232と、内側ハウジング232の下方部分によって形成された枠体286内に摺動可能に配置された摺動板288と、バルブステム236と、バルブステム236を上方に強制しているバネ238と、押しボタン40(図2)とを備えている。
外側ハウジング230は、内側ハウジング232を収容している上方区画292と、下方区画294とを有する。
外側ハウジング230の上方区画292と下方区画294とは貫通孔296によって連通している。図15及び16に示したとおりに、内側ハウジング232の枠体286は下壁を有さないので、図16に示したとおりに、摺動板288が上位置にあるとき、摺動板288と内側ハウジング232の枠体286の側壁と外側ハウジング230の中間壁298とによって形成される内部空間202は、外側ハウジング230の下方区画294と中間壁298とによって形成される内部空間204と連通している。これらの内部空間202及び204には、可撓性バック28(図2)の内圧よりも低く大気圧よりも高い圧力の気体が収容されている。
このため、可撓性バック28(図2)から第2液が供給されて、内側ハウジング232内の圧力が高まり、内側ハウジング232の下壁246の孔248を介して流体が供給されると、摺動板288は内部空間202及び204の気体の圧力に抗して下方に移動して、図15に示したとおりに、中間壁298の上面に接触する。
バルブステム236が押し下げられて、収容室231と混合室18(図2)が連通せしめられると、内部空間202及び204の気体によって、摺動板288が上方に強制されて、図16に示したとおり、内側ハウジング232の下壁246の下面に接触する。このように、内部空間202及び204の気体等が、摺動板288を一方向に強制している空気バネを構成している。
摺動板188の下方に移動する量は、内部空間202及び204の容積、及び摺動板288の上側の圧力と下側の圧力との差によって決定され、これらは、エアゾール容器10の使用期間中実質的に一定に保たれる。
本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器は、上記のとおりの計量装置216を具備するから、押しボタン40(図2)を1回押し下げることによって、計量装置216から混合室に供給される第2液の量は一定である。
第4の実施例
次に、図17−25を参照して、本発明の第4の実施例に従うエアゾール容器310を説明する。
(概要)
この実施例に従うエアゾール容器310は、図17に示したとおり、噴射剤を含む第1液を収容するための第1収容容器312と、厳密な計量を必要とする成分を含む第2液を収容するための第2収容容器314と、第2収容容器314に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置316と、該第1収容容器312及び該計量装置316に接続された、該第1容器312から供給された第1液と該計量装置316から供給された第2液とを混合するための混合室318と、該混合室318内に接続された、該混合室318内において混合された第1液及び第2液の混合液を外部に噴出するための噴出機構320とを具備する。
(第1及び第2収容容器)
第1収容容器310は、汎用のエアゾール用の噴射剤及び厳密な定量性を要しない成分を含む第1液が収容される。第1収容容器310は、孔322を有する押しボタン324を介して、混合室318に連結されている。
第2収容容器314は、厳密な計量を必要とする成分を含む第2液を収容する。第2収容容器314は、外側の剛性のシリンダ容器及び内側の可撓性バックとを備えており、外側の剛性のシリンダ容器と内側の可撓性バックとの間には、可撓性バックを外側から圧縮して、可撓性バック内の第2液を計量装置316へ強制する加圧媒体が収容されている。これらは、第1の実施例の構成同様である。
(計量装置)
計量装置316は、図17に示したとおりに、相互に常に連通している第1計量空間370と第2計量空間372とを形成する計量室373を有する。
第1計量空間370は、外側ハウジング350に形成された孔によって形成されている。
第2計量空間372は、外側ハウジング350の円筒形の内側横面371と、外側ハウジング350の内側下面376と、内側ハウジング352の底面378と、外側ハウジング350の内側下面376に設けられた壁部材381と、バルブステム356に固定された開閉レバー382とによって形成されている。
第2計量空間372は、外側ハウジング350の円筒形の内側横面371の円弧と、壁部材380及び開閉レバー382の直線によって形成される弦とで形成される横断面形状を有する。
バルブステム356は、中心軸線の回りで回転可能である。バルブステム356を回転することによって、これに固定された開閉レバー382は、図17に示された閉位置と、図22に示された開位置とに移動せしめられる。
図17に示したとおり、開閉レバー382が閉じられ、第1計量空間370と右の押しボタン340の孔360と遮断されると、計量室373は、外部から遮断された一定の容積を有する密封空間を形成する。
図22に示したとおり、開閉レバー382が開けられると、計量室373と混合室318とが連通する。
(混合室)
混合室318が、外側ハウジング350の内面と、内側ハウジング352の下面378によって形成されている。
混合室318は、上記のとおり、左の押しボタン324を介して第1収容容器312に連結されており、押しボタン324が押されると、混合室318は、孔322を介して、第1収容容器312の内部と連通せしめられ、第1収容容器312内の第1液が混合室318に供給される。
(噴出機構)
噴出機構320は、内側ハウジング352と、弾性材料から形成された蓋部材354と、バルブステム356と、外側ハウジング350とバルブステム356との間に配置されたバネ358とから構成されている。噴出機構320の計量室380が、内側ハウジング352の内面と蓋部材354の底面によって形成されている。
バルブステム356は、内側ハウジング352の内孔と、蓋部材354の内孔を介して延びている。バルブステム356は、図17に示した上位置において、内側ハウジング352の内孔の上方に位置する、この内孔よりも小さな直径を有するくびれ部383を有する。
バルブステム356は、通常は、図17に示したとおり、バネ358によって上位置に強制されており、バルブステム356のくびれ部383の下部と内側ハウジング352の底部が密着しており、混合室318と計量室380とが遮断されている。
バルブステム356が、バネ358に抗して下に押されると、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との隙間から、第1液と第2液との混合液が、混合室318から計量室380に流れ込む。
バルブステム356が、更に、下に押されると、バルブステム356のくびれ部383の上部と内側ハウジング352の底部が密着して、混合室318と計量室380とが遮断される。そして、図24に示したとおり、バルブステム356は、弾性材料から形成された蓋部材354を変形せしめて、バルブステム356の連通孔364が、計量室380と外部とを連通せしめ、混合液を外部に噴出する。
押し下げを解除すると、バルブステム356が、バネ358によって、上位置へと移動する。上位置に移動するとき、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との隙間から、第1液と第2液との混合液が、混合室318から計量室380に流れ込む。
バルブステム356が上位置に達すると、計量室380と外部とが遮断され、バルブステム356のくびれ部383の下部と内側ハウジング352の底部が密着し、混合室318と計量室380とが遮断される。
(作動)
次に、図17−25を参照して、本発明の第4の実施例に従うエアゾール容器310の作動を説明する。
まず、図17に示したとおり、噴出機構320のバルブステム356は上位置にあり、開閉レバー382は閉位置にある。第1計量空間370及び第2計量空間372は、外部に対して密封されており、内部の圧力は、大気圧に等しい。
図18に示したとおり、右側の押しボタン340を押し下げると、第2収容容器314から第2液が第1計量空間370及び第2計量空間372に供給される。第1計量空間370及び第2計量空間372からなる計量室373は一定の合計容積を有し、第2収容容器314から供給される第2液の圧力は一定であるので、計量室373に供給される第2液の容積は実質的に常に一定である。
図19に示したとおり、押しボタン340の押し下げを解除すると、図しないバネによって、押しボタン340が上位置に戻り、第2収容容器314と計量室373とが遮断される。
図20に示したとおり、左側の押しボタン324を押し下げると、第1収容容器312と混合室318とが、押しボタン324の孔322を介して連通し、第1液が混合室318に供給される。
図21に示したとおりに、押しボタン324の押し下げを解除すると、図示しないバネによって、押しボタン324が位置に戻り、第1収容容器312と混合室318とが遮断される。
そして、図22に示したとおり、バルブステム356を中心軸線の回りに回転して、開閉レバー382を開位置に移動すると、計量室373内の第2液と混合室318内の第1液が混合される。
次に、図23に示したとおりに、バルブステム356をバネ358に抗して押し下げると、混合室318内の混合液が、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との間の隙間から、計量室380に流れる。
図24に示したとおりに、バルブステム356をバネ358に抗して、更に、下に押されると、バルブステム356のくびれ部383の上部と内側ハウジング352の底部とが密着して、混合室318と計量室380とが遮断され、バルブステム356は、弾性材料から形成された蓋部材354を変形せしめて、連通孔364が、計量室380と外部とを連通せしめ、混合液を外部に噴出する。
図25に示したとおり、押し下げを解除すると、バルブステム356が、上位置へと移動し、内側ハウジング352の内孔とバルブステム356のくびれ部383との隙間から、第1液と第2液との混合液が、混合室318から計量室380に流れ込む。バルブステム356が上位置に達すると、計量室380と外部とが遮断される。
再度、図23に示したとおりに、バルブステム356をバネ358に抗して押し下げると、計量室380が外部とバルブステム356の連通孔364を介して連通し、計量室380内の第1液及び第2液の混合液が外部に噴出される。
図23−25の状態を繰り返すことによって、押しボタン340及び押しボタン324のそれぞれ1回の操作によって、混合室318と計量室373とに供給された第1液と第2液との混合液を、複数回にわたり、噴出することができる。押しボタン340の1回の操作によって、計量室373内に供給された第2液の量は、実質的に常に一定である。このため、第2液内の厳密な計量を必要とする成分の量も実質的に常に一定である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施例に従うエアゾール容器の部分断面正面図。
図2は、図1のエアゾール容器の要部の部分断面図。
図3は、図1のエアゾール容器の要部の部分断面図。
図4は、図1のエアゾール容器の要部の部分断面図。
図5は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図6は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図7は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図8は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図9は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図10は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図11は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図12は、図1のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図13は、本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図14は、本発明の第2の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図15は、本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図16は、本発明の第3の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図17は、本発明の第4の実施例に従うエアゾール容器の要部の部分断面図。
図18は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図19は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図20は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図21は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図22は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図23は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図24は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
図25は、図17のエアゾール容器の作動を説明する図面。
Claims (7)
- 噴射剤又は噴射剤と噴射剤に均一に溶解する成分からなる第1液を収容するための第1収容容器と、
有効成分を含む第2液を収容するための第2収容容器と、
第2収容容器に接続された、第2液を所定量計量するための計量装置と、
該第1収容容器及び該計量装置に接続された、該第1収容容器から供給された第1液と該計量装置から供給された第2液とを混合するための混合室と、
該混合室に接続された、該混合室内において混合された第1液及び第2液を外部に噴出するための噴出機構と
を具備することを特徴とするエアゾール容器。 - 該計量装置が、
該第2収容容器から供給された該第2液を収容する収容室と、
該収容室と該第2収容容器及び該混合室との間の連通を開閉する弁装置と、
該第2収容容器から供給された該第2液の圧力に従って膨張した第1状態と、該混合室に該第2液を供給した後の収縮した第1状態とに変形する弾性装置を有する請求項1のエアゾール容器。 - 該弾性装置が、該ハウジングに設置された弾力性ゴム袋である請求項2のエアゾール容器。
- 該弾性装置が、枠体と、該枠体内に摺動可能に設置された摺動板と、弾性部材とを有し、
該枠体と該摺動板とが、該ハウジングの内部空間と連通する内部空間を形成しており、
該枠体と該摺動板とによって形成された内部空間内の容積が、該摺動板の位置によって変化し、
該枠体と該摺動板とによって形成された内部空間内の容積が小さくなる方向に、該弾性部材が該摺動板を強制している請求項2のエアゾール容器。 - 該弾性部材が、バネである請求項4のエアゾール容器。
- 該弾性部材が、空気バネである請求項4のエアゾール容器。
- 該計量装置が、該第2収容容器から供給された該第2液を収容する計量室を備えており、該計量室が、該混合室との連通を制御する開閉レバーを備えている請求項1のエアゾール容器。
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