JPS649989B2 - - Google Patents

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JPS649989B2
JPS649989B2 JP12909080A JP12909080A JPS649989B2 JP S649989 B2 JPS649989 B2 JP S649989B2 JP 12909080 A JP12909080 A JP 12909080A JP 12909080 A JP12909080 A JP 12909080A JP S649989 B2 JPS649989 B2 JP S649989B2
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Japan
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JP12909080A
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JPS5754175A (ja
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Tadayuki Ibuki
Tasuke Sugihara
Hiroshi Kawakubo
Takanori Sone
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE8181107383T priority patent/DE3166987D1/de
Priority to EP81107383A priority patent/EP0049779B1/en
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Priority to US06/569,524 priority patent/US4474964A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、治療学上新規かつ有用な3−アミノ
インダゾール誘導体およびその製造用中間体に関
するものであり、さらに詳細には、炎症状態を軽
減し、痛みを鎮め、酸性非ステロイド性抗炎症薬
の消化管の潰瘍形成性の副作用を抑制する能力を
有する点で特に価値のある一連の新規な3−アミ
ノインダゾール誘導体およびその製造用中間体に
関する。 従来より、新規かつ有用な抗炎症剤を得るため
に、有機合成化学の分野で種々の試みが多くの研
究者によつてなされてきた。これらの試みのほと
んどは、コルチコステロイド類のような種々のス
テロイドホルモン化合物、あるいはフエニルブタ
ゾン、インドメタシン等のような酸性の非ステロ
イド性物質の合成ならびに試験である。しかし、
さらに新規な、より優れた、より改善された抗炎
症剤の開発において、塩基性剤効果についてはあ
まり知られていない。ところが、塩基性非ステロ
イド剤は、酸性非ステロイド化合物が通常有する
有用な点に加えて、酸性非ステロイド化合物の欠
点である消化管副作用をほとんど有しないという
点で魅力的である。 本発明者らは、特定の新規3−アミノインダゾ
ール誘導体が、炎症状態を軽減させ、かつ痛みを
鎮め、さらに酸性非ステロイド性抗炎症薬の消化
管の潰瘍形成性の副作用を抑制するための非ステ
ロイド治療剤として非常に有用であることを見出
し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明の新規化合物は、一般式
() (式中、nは1〜6の整数であり、R1および
R2は同一か異なるものであつて、1〜6個の炭
素原子を有するアルキル基、または窒素原子とと
もに5個までの炭素原子および2個までの窒素原
子を有する飽和の複素環を表わし、そして、その
複素環の1個の炭素原子または窒素原子上の水素
原子がアルキル基で置換されていてもよい。)で
示されるインダゾール誘導体およびその生理学的
に許容しうる酸付加塩である。 本発明の新規3−アミノインダゾール誘導体と
しては、たとえば次のものを挙げることができ
る。 (1) 3−(2−ジメチルアミノエチルアミノ)イ
ンダゾール (2) 3−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)
インダゾール (3) 3−(2−ピペリジノエチルアミノ)インダ
ゾール (4) 3−(3−ピペリジノプロピルアミノ)イン
ダゾール (5) 3−(6−ピペリジノヘキシルアミノ)イン
ダゾール (6) 3−(3−ピロリジノプロピルアミノ)イン
ダゾール (7) 3−{3−(2−メチルピペリジノ)プロピル
アミノ}インダゾール (8) 3−{3−(4−メチルピペラジノ)プロピル
アミノ}インダゾール ならびにこれらの臭化水素酸および塩酸付加塩
のような生理学的に許容し得る酸付加塩である。 これらの特定化合物はすべて抗炎症活性が高
く、さらに鎮痛作用が非常に著効であり、酸性非
ステロイド性抗炎症薬の消化管の潰瘍形成性の副
作用を抑制する。 3−アミノインダゾールはBamberger,
Liebigs Ann.,305,339(1899)に最初に報告さ
れた。 米国特許第3133081には、フエニル環がハロゲ
ンまたはトリフルオロメチル基で置換され、かつ
3位がアミノ基かまたはアミノ基の水素が低級ア
ルキル基で置換された3−アミノインダゾール誘
導体が記載されており、中枢神経系活性および筋
弛緩剤、鎮痛薬、解熱剤、トランキライザーとし
ての用途を開示している。しかし、薬理データは
開示されていない。しかもこれは未だ実用医薬に
はなつていない。 Silvestrini et.al.,Arzneim−Forsch.16,59
(1966)には、1−ベンジル−3−(3−ジメチル
アミノプロポキシ)インダゾールの塩酸塩が初期
炎症に有効であるとの報告がある。そして、これ
は塩酸ベンジダミンとして実用医薬になつてい
る。 米国特許第3681382には、1位の窒素原子上の
水素がアリール基で置換され、かつ3位が置換さ
れたω−アミノアルキル基(またはその窒素原子
とともに5個までの炭素原子を有するω−複素環
アミノアルキル基)であるか、あるいは3位が置
換されたω−アミノアルキルアミド基(またはそ
の窒素原子とともに5個までの炭素原子を有する
ω−複素環アミノアルキルアミド基)である3−
アミノインダゾール誘導体が記載されており、抗
抑制剤および抗炎症剤としての用途を開示してい
る。しかし、薬理データーは開示されていない。
しかも、これは未だ実用医薬にはなつていない。 以上のように化学文献にはいくつかの3−アミ
ノインダゾール誘導体が記載されている。しか
し、本発明に開示するように1位の窒素原子に結
合しているのが水素原子で、かつ3位が置換され
たω−アミノアルキル基(またはその窒素原子と
ともに5個までの炭素原子を有するω−複素環ア
ミノアルキル基)である一般式()で示される
3−アミノインダゾール誘導体は、先行技術によ
つて本発明以前に企図されたことはない。 本発明の一般式()で示される化合物は、た
とえば、3−アミノインダゾールと一般式
【式】(式中、R1およびR2は前述と 同様の意味を表わし、Xはハロゲンを表わす。)
で示されるω−ハロゲノアルキルアミンとを反応
させることにより得ることができる。 反応溶媒としては、たとえば、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ドのような非プロトン性極性溶媒が用いられ、発
生するハロゲン化水素の酸受容体としては、たと
えば、トリエチルアミンなどの三級アミン、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナ
トリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩、水酸化ナ
トリウムなどのアルカリ金属水酸化物などが用い
られ、反応温度は室温から200℃、特に80〜120℃
が好ましい。 本発明の3−アミノインダゾール誘導体を製造
するのに要する出発化合物は、ほとんど公知化合
物であつて、普通の化学試薬を出発化合物として
有機合成化学の常法で当業者が容易に合成できる
ものである。たとえば、3−アミノインダゾール
はC.E.KWARTLER et.al.,J.Amer.Chem.Soc.,
65,1804(1943)に記載されている方法にしたが
い、以前に検討されている一般的合成法によつて
容易に製造される。一方、ω−ハロゲノアルキル
アミンは、相当するジハロゲン化アルキル化合物
から、H.C.Brill,J.Amer.Chem.Soc.,47,1134
(1925)に記載されている一般的合成法によつて
合成できる。 本発明の3−アミノインダゾール誘導体の生理
学的に許容しうる酸付加塩は、上記有機塩基を薬
理学上適当なアニオンを有する無毒性酸付加塩を
形成する種々の鉱酸および有機酸で処理すること
により製造される。たとえば次の酸塩、すなわ
ち、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硫酸
塩または重硫酸塩、燐酸塩または酸性燐酸塩、硝
酸塩、蟻酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、こはく
酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、マ
ロン酸塩、蓚酸塩、くえん酸塩または酸性くえん
酸塩、酒石酸塩または重酒石酸塩、りんご酸塩、
粘液酸塩、グルコン酸塩、安息香酸塩、サリチル
酸塩、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、ア
スコルビン酸塩、フエニル酢酸塩、p−アミノサ
リチル酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホ
ン酸塩、ヒドロキシエタンスルホン酸塩、p−ト
ルエンスルホン酸塩およびサツカラート等を形成
する酸で処理するだけで製造される。上記処理
は、たとえば塩形成段階において、実質的に等モ
ル量の適当な酸を、水性溶媒またはメタノールも
しくはエタノールのような適当な有機溶媒中で作
用させることにより行うことができる。上記溶媒
を注意深く蒸発させると、固体の塩生成物が容易
に得られる。 本発明の一般式()で示される3−アミノイ
ンダゾール誘導体は、すべて特異的な抗炎症剤お
よび鎮痛剤としての治療用途に使用できる。特に
既知の3−アミノインダゾール誘導体類に比べ、
炎症によつて生起せられた浮腫をひかせ、痛みを
軽減し、酸性非ステロイド性抗炎症薬の消化管の
潰瘍形成性の副作用を抑制するという特異的な効
力がある点で、本発明化合物は明らかな違いを示
す。多くの場合、本発明による新規化合物は既知
の3−アミノインダゾール誘導体類よりも相当優
れており、したがつて、これらはある種の炎症の
抑制上決定的な治療上の利点を有している。 以下、各種の試験結果に基づいて、本発明化合
物の作用効果について説明する。 抗炎症活性は、標準的なカラゲニン誘導ラツト
肢浮腫試験〔C.A.Winter et.al.,Proc.Soc.Exp.
Biol.Med.,111,544(1962)〕の方法を使用し
て、1Kgの動物体重当り本発明の化合物を50〜
100mgの投与量で経口投与し、有意(たとえば30
%)の浮腫阻止効果がラツトにおいて現われるか
否かによつて測定した。テスト結果を表1に示
す。 【表】 【表】 表1において、比較例1は米国特許第3133081
に開示された化合物のフエニル環がハロゲンまた
はトリフルオロメチル基で置換されていない化合
物であるが、本発明に提示する前記(2),(4),(6),
(7)および(8)の化合物との比較で明らかなように、
本発明の化合物のω位の置換されたアミノ基は絶
対に必要であることを本発明者らは見出した。 次に3−{3−(2−メチルピペリジノ)プロピ
ルアミノ}インダゾールについて、その投与量を
変えて、上記と同様の試験を行つた結果を表2に
示す。 【表】 表2より明らかなように、本発明化合物の3−
{3−(2−メチルピペリジノ)プロピルアミノ}
インダゾール塩酸塩は、25〜100mg/Kgの範囲の
経口投与量で、前記非ステロイド性治療効果を示
す。また、比較例2は塩酸ベンジダミンとして実
用化されている医薬であるが、50mg/Kgないし25
mg/Kgの投与レベルにおいて、本発明の化合物で
ある3−{3−(2−メチルピペリジノ)プロピル
アミノ}インダゾールの方が、優れた抗浮腫薬効
を示す。さらに、比較例3は米国特許第3,681,
382に開示された典型的な化合物であるが、50
mg/Kgないし25mg/Kgの投与レベルにおいて、本
発明の化合物である3−{3−(2−メチルピペリ
ジノ)プロピルアミノ}インダゾールの方が、優
れた抗浮腫薬効を示す。 鎮痛活性は、標準的なマウス酢酸ライシング法
鎮痛作用試験〔R.Koster et.al.,Fed.Pro C.,
18,412(1959)〕の方法を使用して、動物体重1
Kg当り本発明の化合物100mgの投与量で経口投与
すると、有意(たとえば49%)の鎮痛効果がマウ
スにおいて現われるか否かで測定した。テスト結
果を表3に示す。 【表】 表3において比較例3は、上記のように米国特
許第3681382に開示された典型的な化合物である
が、表3から明らかなように、100mg/Kgの投与
レベルにおいて鎮痛活性が全くない。一方、本発
明に提示する化合物は、鎮痛活性がある点で優れ
ている。 また、たとえば3−{3−(2−メチルピペリジ
ノ)プロピルアミノ}インダゾール、すなわち、
本発明の典型的かつ好適な化合物は、標準的なラ
ンドール−セリツト法ラツト鎮痛作用試験〔L.O.
Randall&J.J.Selitto,Arch.int.Pharmacodyn.,
111,409(1957)〕においても活性を示す。すなわ
ち、該試験において上記化合物を50mg/Kgの投与
レベルで経口投与すると、有意(たとえば鎮痛係
数1.11)の鎮痛効果があつた。 潰瘍形成性は、次の方法により、動物体重1Kg
当り本発明の化合物を100mgの投与量で経口投与
して、胃潰瘍の発生頻度および強度を調べたが、
胃潰瘍は発生しなかつた。 すなわち、雄性のドンリユウ系ラツトで体重
150〜160gのものを実験に供した。被験薬はすべ
て1%HCO−60に懸濁し、ラツト体重100gあた
り1mlの投与量になるように濃度調整して経口投
与を行なつた。被験薬投与の24時間後に、ラツト
の胃潰瘍の発生の有無および程度を調べた。 その結果、3−(3−ジエチルアミノプロピル
アミノ)インダゾール、すなわち、本発明の典型
的かつ好適な化合物は、100mg/Kgの投与量レベ
ルで単独1回投与した場合に、胃潰瘍の発生はな
かつた。 一方、非ステロイド性酸性抗炎症薬は、よく知
られているように、単独投与で胃潰瘍等の消化管
性副作用をひきおこす。 しかし、本発明者らは、一般式()で示され
る3−アミノインダゾール誘導体あるいはその塩
と、上記非ステロイド性酸性抗炎症薬とを併用す
ることについて研究した結果、本発明の化合物
は、非ステロイド性酸性抗炎症薬の消化管の潰瘍
形成性の副作用の発生を抑制することが分かつ
た。 すなわち、たとえばインドメタシンは単独投与
時20mg/Kgの投与量レベルで、強度(潰瘍指数
34.3mm)の胃潰瘍を発生頻度6/6(発生例/全動
物数)で誘発するが、たとえば3−(3−ジエチ
ルアミノプロピルアミノ)インダゾール、すなわ
ち、本発明の典型的かつ好適な化合物を、インド
メタシン20mg/Kgの投与量に対して100mg/Kgの
投与レベルで併用すると、胃潰瘍の発生頻度は変
わらないが、強度が潰瘍指数14.9mmと抑制され
た。 さらに、本発明の新規3−アミノインダゾール
誘導体は、毒性が非常に低い。マウスにおけるそ
れらの急性毒性は、腹腔内注射された動物体重1
Kg当り50mgないし700mgの間である。 次に本発明化合物の活性の測定方法について説
明する。 本発明の化合物の抗炎症剤としての活性は、C.
A.Winter et al.Proceeding of the Society of
Experimental Biology and Medicine,111
544(1962)に記載されている一般的方法によつ
て、前述の標準的カラゲニン誘導ラツト足浮腫試
験を使用することによつて測定するのが最良であ
る。この試験において、抗炎症活性は、カラゲニ
ンの後肢足裏への注射に反応して雌ウイスタラツ
ト(体重120〜150g)の後肢の浮腫形成を阻止す
る阻止%として測定される。上記カラゲニンは、
通常水溶液の形で薬物を経口投与した後、1時間
してから1%水溶液(0.1ml)として注射する。
次いで最初に足の容量を測定し、カラゲニン注射
後3時間目にも容量を測定することによつて、カ
ラゲニン注射3時間後の浮腫形成を測定する。カ
ラゲニン注射後3時間目の容量の増加が個々の反
応を示している。薬物処理動物(1群6匹)と対
照群(媒体のみ注射した動物)との反応の差が、
フエニルブタゾン(100mg/Kg)のような標準化
合物を経口投与して得られる結果と比較して同等
あるいはそれ以上であれば、被験化合物は活性で
あると認められる。 本発明化合物の鎮痛作用としての活性は、酢酸
ライシング法およびランドール・セリツト法に記
載されている一般的方法によつて測定することが
最良である。 酢酸ライシング法は、Koster et al.Fed,
Proc.18,412(1959)の記載にしたがう。本試験
において、鎮痛作用の活性は、酢酸の腹腔内注射
に反応して、雄性ddY系マウス(体重15〜18g)
の腹部ストレツチング回数を阻止する阻止%とし
て測定される。上記酢酸は、通常水溶液の形で薬
物を経口投与した後30分してから、0.7%酢酸液
(生理食塩液溶液)として体重10g当り0.1mlを腹
腔内に注射する。酢酸液を注射してから10分後よ
り20分後までの10分間の腹部のよじり運動の回数
を測定する。薬物投与動物(1群6匹)の対照群
(媒体のみ投与した動物)との反応の差が、アス
ピリンのような標準化合物を経口投与して得られ
る結果と比較して同等あるいはそれ以上の活性を
示すならば、被験薬物は活性であると認められ
る。 ランドール・セリツト法鎮痛作用試験は、J.O.
Randall&J.J.Selitto,Arch.int.Pharmacodyn,
111,409(1957)に記載されている一般的方法に
したがう。本試験法において、鎮痛作用の活性
は、カラゲニンの後肢足裏への注射に反応して雌
性ウイスターラツト(体重120〜150g)の後肢の
浮腫形成部位に、天秤式加圧装置(Ugo Basile
社製,イタリア)を用いて、天秤上を一定重量の
移動子が移動することにより、足跡に加わる重量
が変化する加圧法により加圧し、動物が痛感によ
りもがきだす時点までに加えた重量により、痛覚
を測定するものである。通常、水溶液の形で薬物
を経口投与し、30分後に1%カラゲニン水溶液
0.1mlをラツトの一側の後肢足裏へ注射する。カ
ラゲニン注射後1、2、3および4時間目に、上
記天秤式加圧装置を用いて、両後肢足跡各々に動
物がもがき反応を呈するまで加重を加え、その加
重量を測定する。加重量が痛感に対する耐量を示
す。薬物投与群(1群6匹)と対照群(媒体のみ
投与した動物)との反応の差が、チアラミドのよ
うな塩基性消炎鎮痛薬を投与して得られる結果と
同等あるいはそれ以上の効果を示すならば、被験
薬物は、鎮痛に対して有効であると認められる。
活性の表示は、薬物投与後1.5、2.5、3.5および
4.5時間後に測定した重量の平均を、薬物投与前
に付加した重量で徐した値で鎮痛係数として表示
する。 以下、実施例を挙げて説明するが、本発明は、
これらの実施例に限定されるものではない。 実施例 1 3−アミノインダゾール4g、N−(3−ブロ
モプロピル)ピペリジン臭化水素酸塩8.6g、乾
燥トリエチルアミン16.8ml、乾燥ジメチルホルム
アミド80mlを混合し、80℃にて24時間撹拌する。
減圧濃縮後、残渣にクロロホルム100ml、水50ml
を加え、分液する。クロロホルム層は芒硝で乾燥
し、減圧留去する。残渣をアルミナ(200g)に
よつてクロマトグラフイーを行ない(展開溶媒:
クロロホルム)、3−(3−ピペリジノプロピルア
ミノ)インダゾール5.1gを得る(収率45%)。 IR(νnax,cm-1):3250、3080、2940、1655、
1625、1555 NMR(δ,CDCl3):1.58(bm,6H)、2.23
(bm,8H)、4.23(t,2H)、7.23(m,4H) マススペクトル(m/e):259(M+1,100)、
260(M+2,21)、146(M−112,155)、133(M−
125,32)、126(M−132,77)、110(M−148,
118) 3−(3−ピペリジノプロピルアミノ)インダ
ゾール5.0gを無水エタノール50mlに溶解し、こ
れに乾燥した塩化水素ガスを氷冷下にて吹き込
む。さらに無水エーテルを加え、析出する結晶を
取し、乾燥して3−(3−ピペリジノプロピル
アミノ)インダゾール塩酸塩を得る。 元素分析値(C15H23N4Clとして) 計算値 C:61.11 H:7.86 N:19.00 Cl:12.03 実測値 C:61.11 H:7.86 N:19.01 Cl:12.02 実施例 2 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、N−
(3−ブロモプロピル)−2−メチルピペリジン臭
化水素酸塩9gを用いる以外は実施例1と全く同
様にして、3−{3−(2−メチルピペリジノ)プ
ロピルアミノ}インダゾール3.84gを得る(収率
47%)。 IR(νnax,cm-1):3280、3150、2950、1658、
1628 NMR(δ,CD3OD):1.00(d,3H)、1.57(bs,
6H)、2.34(bm,2H)、2.73(bm,5H)、4.20(t,
2H)、7.33(m,4H) マススペクトル(m/e):272(M,100)、273
(M+1,34)、174(M−98,88)、132(M−140,
95)、117(M−155,158) 実施例1と同様にして3−{3−(2−メチルピ
ペリジノ)プロピルアミノ}インダゾール塩酸塩
を得る。 元素分析値 C16H25N4Cl 計算値 C:62.22 H:8.16 N:18.14 Cl:11.48 実測値 C:62.18 H:8.08 N:18.48 Cl:11.26 実施例 3 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、N−
(3−ブロモプロピル)ピロリジン臭化水素酸塩
8.2gを用いる以外は実施例1と全く同様にして、
3−(3−ピロリジノ)プロピルアミノインダゾ
ール3.59gを得る(収率49%)。 IR(νnax,cm-1):3310、3180、2960、1625、
1550 NMR(δ,CDCl3):1.74(bm,6H)、2.50
(bm,6H)、4.33(t,2H)、5.33(bs,1H)、7.10
(m,4H) mass(m/e):244(M,100)、245(M+1,
23)、133(M−111,858)、116(M−128,622)、
104(M−140,1555) 実施例1と同様にして3−(3−ピロリジノ)
プロピルアミノインダゾール塩酸塩を得る。 元素分析値 C14H21N4Cl 計算値 C:59.88 H:7.54 N:19.95 Cl:12.63 実測値 C:59.78 H:7.28 N:20.08 Cl:12.86 実施例 4 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、N−
(2−ブロモエチレン)ピペリジン臭化水素酸塩
5.86gを用いる以外は実施例1と全く同様にし
て、3−(2−ピペリジノ)エチルアミノインダ
ゾール3.21gを得る(収率44%)。 IR(νnax,cm-1):3310、3180、3070、2948、
2860 NMR(δ,CDCl3):1.50(bs,6H)、2.47(bs,
4H)、2.74(t,2H)、4.35(t,2H)、5.20(bs,
1H)、7.05(m,4H) mass(m/e):244(M,100)、245(M+1,
26)、132(M−112,259)、116(M−128,428)、
104(M−140,969) 実施例1と同様にして、3−(2−ピペリジノ)
エチルアミノインダゾール塩酸塩を得る。 元素分析値 C14H21N4Cl 計算値 C:59.88 H:7.54 N:19.95 Cl:12.63 実測値 C:60.01 H:7.61 N:19.90 Cl:12.48 実施例 5 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、N−
(3−ブロモプロピル)ジエチルアミン臭化水素
酸塩8.3gを用いる以外は実施例1と全く同様に
して、3−(3−ジエチルアミノ)プロピルアミ
ノインダゾール3.84gを得る(収率52%)。 IR(νnax,cm-1):3310、3160、2975、2825、
1620、1550 NMR(δ,CDCl3):0.99(t,6H)、2.34(bm,
4H)、2.47(q,4H)、4.27(t,2H)、5.06(bs,
1H)、7.10(m,4H) mass(m/e):246(M,100)、247(M+1,
20)、146(M−100,380)、133(M−113,45)、
113(M−133,200)、98(M−148,350) 実施例1と同様にして3−(3−ジエチルアミ
ノ)プロピルアミノインダゾール塩酸塩を得る。 元素分析値 C14H23N4Cl 計算値 C:59.46 H:8.20 N:19.81 Cl:12.53 実測値 C:59.39 H:8.15 N:19.99 Cl:12.47 実施例 6 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、N−
(2−クロルエチル)ジメチルアミン塩酸塩4.33
gを用いる以外は実施例1と全く同様にして、3
−(2−ジメチルアミノ)エチルアミノインダゾ
ール2.51gを得る(収率41%)。 IR(νnax,cm-1):3320、3150、2975、2825、
1620、1550 NMR(δ,CDCl3):2.25(s,6H)、2.63(t,
2H)、4.28(t,2H)、5.27(bs,1H)、7.07(m,
4H) mass(m/e):204(M,100)、205(M+1,
18)、133(M−71,177)、71(M−133,355) 実施例1と同様にして、3−(2−ジメチルア
ミノ)エチルアミノインダゾール塩酸塩を得る。 元素分析値 C11H17N4Cl 計算値 C:54.88 H:7.12 N:23.27 Cl:14.73 実測値 C:54.71 H:7.08 N:23.41 Cl:14.80 実施例 7 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、N−
(6−ブロモヘキシル)ピペリジン臭化水素酸塩
9.87gを用いる以外は実施例1と全く同様にし
て、3−(6−ピペリジノ)ヘキシルアミノイン
ダゾール4.05gを得る(収率45%)。 IR(νnax,cm-1):3300、3180、3060、2950、
2860、2800、1630、1550 NMR(δ,CDCl3):1.40(bm,14H)、2.32
(bm,6H)、4.14(t,2H)、7.27(m,4H) mass(m/e,rel intensity):300(M,100)、
301(M+1,21)、240(M−60,89)、226(M−
74,107)、132(M−168,158)、117(M−183,
75) 実施例1と同様にして3−(6−ピペリジノ)
ヘキシルアミノインダゾール塩酸塩を得る。 元素分析値 C18H29N4Cl 計算値 C:64.17 H:8.68 N:16.63 Cl:10.52 実測値 C:64.25 H:8.77 N:16.69 Cl:10.29 実施例 8 実施例1において、N−(3−ブロモプロピル)
ピペリジン臭化水素酸塩8.6gの代わりに、1−
(3−ブロモプロピル)4−メチルピペラジン臭
化水素酸塩11.48gを用いる以外は実施例1と全
く同様にして、3−{3−(4−メチルピペラジ
ノ)プロピルアミノ}インダゾール4.18gを得る
(収率51%)。 IR(νnax,cm-1):3300、3150、3050、2940、
2880、2800、1620、1545 NMR(δ,CDCl3):2.30(m,7H)、2.50(s,
8H)、4.13(t,2H)、7.20(m,4H) mass(m/e,rel intensity):273(M,100)、
274(M+1,26)、258(M−15,27)、230(M−
43,58)、174(M−99,81)、132(M−141,117) 実施例1と同様にして3−〔3−(4−メチルピ
ペラジノ)〕プロピルアミノインダゾール塩酸塩
を得る。 元素分析値 C15H25N5Cl2 計算値 C:52.03 H:7.28 N:20.22 Cl:20.47 実測値 C:52.11 H:7.39 N:20.15 Cl:20.35 実施例 9 L.O.Randall&J.J.Selitto,Arch.int.
Pharmacodyn.,111,409(1957)の方法にした
がい、標準的なランドール−セリツト法ラツト鎮
痛作用試験を行つて、下記インダゾール誘導体の
ラツトにおける鎮痛作用活性を測定した。これら
の化合物は、塩酸塩として50mg/Kgの投与レベル
で経口投与した。このようにして得られた結果を
各被験化合物による鎮痛係数として表4にまとめ
た。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、nは1〜6の整数であり、R1および
    R2は同一かまたは異なるものであつて、1〜6
    個の炭素原子を有する低級アルキル基、または窒
    素原子とともに5個までの炭素原子および2個ま
    での窒素原子を有する飽和の複素環を表し、そし
    て、その複素環の1個の炭素原子または窒素原子
    上の水素原子はさらに低級アルキル基で置換され
    ていてもよい。) で示される3−アミノインダゾール誘導体および
    その生理学的に許容しうる酸付加塩。 2 nが2または3である特許請求の範囲第1項
    記載の化合物。 3 R1およびR2が1〜6個の炭素原子を有する
    アルキル基である特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の化合物。 4 nが2であり、R1およびR2がメチル基であ
    る特許請求の範囲第3項記載の化合物。 5 nが3であり、R1およびR2がエチル基であ
    る特許請求の範囲第3項記載の化合物。 6 【式】がピロリジノ、ピペリジノ、ピペ ラジノ、1個の炭素原子または窒素原子上の水素
    が炭素数1〜3個までの低級アルキル基で置換さ
    れた置換ピロリジノ、置換ピペリジノおよび置換
    ピペラジノから選ばれた一つである特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の化合物。 7 nが2であり、【式】がピペリジノであ る特許請求の範囲第6項記載の化合物。 8 nが3であり、【式】がピロリジノであ る特許請求の範囲第6項記載の化合物。 9 nが3であり、【式】がピペリジノであ る特許請求の範囲第6項記載の化合物。 10 nが6であり、【式】がピペリジノで ある特許請求の範囲第6項記載の化合物。 11 nが3であり、【式】が2−メチルピ ペリジノである特許請求の範囲第6項記載の化合
    物。 12 nが3であり、【式】が4−メチルピ ペラジノである特許請求の範囲第6項記載の化合
    物。
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