JPS649867B2 - - Google Patents

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JPS649867B2
JPS649867B2 JP56023998A JP2399881A JPS649867B2 JP S649867 B2 JPS649867 B2 JP S649867B2 JP 56023998 A JP56023998 A JP 56023998A JP 2399881 A JP2399881 A JP 2399881A JP S649867 B2 JPS649867 B2 JP S649867B2
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JP
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tube
cannula
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rear end
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JP56023998A
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Shuichi Shinohara
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Publication date
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Publication of JPS649867B2 publication Critical patent/JPS649867B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この出願の発明は体液採取または輸液輸血装置
の製造方法に関する。更に詳しくは、体液採取ま
たは輸液輸血用の容器と、この容器に接続された
チユーブと、このチユーブに接続された穿刺構造
体とを具える体液採取または輸液輸血装置の製造
方法の改良に関する。
先行技術 容器、チユーブおよび穿刺構造体を順次一体的
に接続して、採血を密閉系で行う、採血装置が汎
用されている。
このような採血装置において、採血用のチユー
ブと、穿刺用のカヌラを具える穿刺構造体とは、
従来、種々の態様で接続されているが、その接続
は、大別すると、チユーブとカヌラとを直接また
は間接的に接続した後、この接続部をハブ内にう
めこみ固定する方式と、カヌラをハブ内にうめこ
み固定した後、ハブとチユーブとを接続する方式
とに分けられる。この場合、前者の方式では、チ
ユーブとカヌラとの接続を行う場合、チユーブや
カヌラを特殊な構造としたり、チユーブとカヌラ
間に固定部材を介在させたりする必要があり、又
チユーブとカヌラの接続体とハブとを一体的に形
成するのに手間がかかり、製造コストに難点があ
り、このため後者の方式が有利である。
その内部にカヌラを挿入固定したハブをチユー
ブと接続するには、従来、ハブ後端を例えばいわ
ゆる竹の子状等の突起状となし、この突起にチユ
ーブを嵌着することが行われている。しかし、こ
のような場合には、チユーブとハブの接合力が弱
く、実用上問題がある。
このため、ハブとチユーブの嵌着部にかしめ部
材を被嵌してかしめたり、チユーブ先端に継ぎ管
を挿入したりする必要があり、このとき部品点数
が多くなり、製造コストが上昇してしまう。
これに対し、第1図a,bに示されるように、
その内部にカヌラ2を挿入固定したハブ3の後端
をチユーブ6が嵌入可能な形状とし、ハブ3の後
端にチユーブ6を嵌入するとともに、ハブ3とチ
ユーブ6の嵌合部を接着剤により接着することが
行われている。このような方法で穿刺構造体1と
チユーブ6との接続を行えば、接合力は大きく、
又特に接着剤として溶剤を用いる(例えばハブ3
およびチユーブ6を、その材質として常用されて
いる塩化ビニルから形成するときには、溶剤とし
てはTHF、シクロヘキサノン等を用いる)とき
には、接着は簡便となり、接続の作業性は良好で
ある。
ところで、採血装置、更には、血液以外の体
液、例えば腹水等の採取装置または輸液輸血装置
においては、その容器中に、ACD(acid−citrate
−doxtrose)液やCPD(citrate−phosphate−
dexture)液等の抗凝固剤液や、種々の輸液剤
液、例えば高カロリー輸液剤、リンゲル液等が充
填されているものである。そして、これら抗凝固
剤液や輸液剤液等は、製造上、予め容器に一体的
に接続されたチユーブから、チユーブと穿刺構造
体との接続前に、容器中に充填しておくことが好
ましい。しかるに、容器中に予め抗凝固剤液等の
液剤が充填されているときには、チユーブ6と穿
刺構造体1との接続を接着剤、特に溶剤を用いて
行うと、溶剤あるいは接着剤溶剤が容器内の抗凝
固剤液等の液剤に混入移行し、それらが人体に導
入される危険性や、液剤の失活等の種々の不都合
が生じる。
又、上記のように液剤をチユーブから分注した
のち、穿刺構造体とチユーブとを接着すると、チ
ユーブ内外面に液剤が残留付着していることが多
くこれに基く接着不良が生じ、製品間の平均接合
力が低く、又歩留りも悪いという欠点もある。
発明の目的 本発明はこのような実状に鑑みなされたもので
あつて、その第1の目的は、容器内への溶剤の混
入移動がない体液採取または輸液輸血装置の製造
方法を提供することにある。
第2の目的は、穿刺構造体とチユーブとの接合
力が高く、又その製造歩留りの高い体液採取また
は輸液輸血装置の製造方法を提供することにあ
る。第3の目的はその穿刺構造体とチユーブとの
接続構造が簡易であり、しかもその接続を効率よ
く容易に行える体液採取または輸液輸血装置の製
造方法を提供することにある。
第4の目的は、穿刺構造体とチユーブとの接続
に際し、カヌラ等の汚染を防止しうる体液採取ま
たは輸液輸血装置の製造方法を提供することにあ
る。
本発明者はこのような目的につき種々検討を繰
返し、本発明をなすに至つたものである。
すなわち、本発明は、体液採取または輸液輸血
用の容器と、当該容器に接続されたチユーブと、
当該チユーブに接続された穿刺構造体とを具え、
当該穿刺構造体は金属製カヌラを有し、当該カヌ
ラはその先端を露出して内部中空のハブ内に固着
挿入されてなり、当該ハブの先端には、上記カヌ
ラの先端露光部を覆うプロテクタが嵌着され、当
該ハブの後端は上記チユーブ先端部内径にほぼ一
致する外径の筒状をなし、当該ハブ後端筒状部内
側には上記カヌラ後端部が存在しており、上記チ
ユーブの少なくとも先端部および上記ハブが高周
波誘電加熱可能な高分子材料で構成される体液採
取または輸液輸血装置を製造する方法であつて、 上記容器と一体的に接続した上記チユーブを上
記穿刺構造体と接続するにあたり、上記プロテク
タを上記ハブの先端に嵌着した後、上記チユーブ
先端部を上記穿刺構造体の上記ハブ後端筒状部に
被嵌し、次いで、上記カヌラ後端部外側に位置す
る上記ハブ後端筒状部と、上記チユーブ先端部と
を、金型により圧着しつつ、上記カヌラを仮想ア
ース電極または2次電極として高周波誘電加熱を
施して融着することを特徴とする体液採取または
輸液輸血装置の製造方法である。
上記容器が可撓性バツクであるのが好ましい。
上記容器と一体的に接続したチユーブを穿刺構
造体と接続するにあたり、当該容器には予め抗凝
固剤液または輸液剤液が充填されているのが好ま
しい。
金型によりハブ後端筒状部外周を把持加圧する
とともに、当該金型に高周波電源を接続し、カヌ
ラを仮想アース電極として、当該金型とカヌラ後
端部との間の被融着部に高周波電界が印加される
ようにして高周波誘電加熱を行うのが好ましい。
金型を第1の電極とし、又、上記プロテクタを
上記ハブおよび上記チユーブ先端部より誘電体損
の小さい高分子材料から形成し、しかも上記ハブ
の先端に嵌着された上記プロテクタの外周を覆う
ごとく第2の電極を配置し、上記金型と上記第2
の電極とに高周波電源を接続し、上記カヌラを2
次電極として高周波誘電加熱を行うのが好まし
い。
発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明
する。
本発明法により製造される体液採取または輸液
輸血装置の構成について説明する。体液採取また
は輸液輸血装置は、例えば第2図に示されるよう
に、体液採取または輸液もしくは輸血用の容器7
と、体液採取または輸液もしくは輸血用のチユー
ブ6と、穿刺構造体1とを、順次一体的に接続し
てなる。
容器7は、種々の材質からなるものであつてよ
いが、一般には、可撓性のバツグ、就中軟質のプ
ラスチツクバツグが適している。又、その充填容
量、その形状、構造等には制限はなく、採血もし
くはその他の体液採取または輸液もしくは輸血の
用途に応じ適宜決定すればよい。第2図に示され
る例では、容器7は、ピールタブ付排出口71,
72を具えた採血用プラスチツクバツグとされて
いる。
なお、このような容器7内には、用途に応じ、
前記ACD液、CPD液等の抗凝固剤液、就中抗血
液凝固剤液や、高カロリー輸液剤、リンゲル液、
抗癌剤等の各種輸液剤液が充填されていることが
好ましい。このようなときには、上記した接着剤
で穿刺構造体1とチユーブ6を接続するときの溶
剤の容器7内の液剤への混入移行の危険性が大き
いが、本発明によれば、このような危険性が解消
するからである。
容器7と一体的に接続されてなるチユーブ6
の、少なくとも穿刺構造体1側の先端部は高周波
誘電加熱可能な高分子材料から形成される。
この場合、チユーブ6は、必要に応じ、先端部
とそれ以外とを別の材質から形成してもよいが、
通常は、チユーブ6全体を高周波誘電加熱可能な
所定の材料自体から形成する方が一般的である。
そして、高周波誘電加熱可能な高分子材料として
は、後述のように、高周波誘電加熱を3〜100M
Hz、特に20〜80MHzの周波数で行うことから、軟
質のポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、ナイ
ロン、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ塩
化ビニリデン、ポリウレタン等から形成すること
が好ましい。又、チユーブ6の肉厚には、特に制
限はなく、通常の場合における肉厚範囲内とすれ
ばよい。
なお、チユーブ6内の所定位置、またはチユー
ブ6と容器7との間には、採血もしくはその他の
体液採取または輸液もしくは輸血の使用用途に応
じ、フイルター、びん針、インナー・ニードル、
点滴筒、タコ管、混注部等を挿入連結してもよ
い。
このようにして容器7と一体的に接続されたチ
ユーブ6には穿刺構造体1が接続される。穿刺構
造体1は、一般に、採血ないしその他の体液採取
あるいは輸液ないし輸血のため、静脈等に穿刺す
るためのものであるが、この他、例えば米国特許
第3127892号明細書に示されるような、一端に静
脈等への穿刺用の穿刺針を有する体液採取または
輸液輸血用のチユーブの後端連結部に刺通するこ
とができる連結用の穿刺構造体であつてもよい。
このような穿刺構造体1は、例えば第3図a,
bに示されるように、金属製のカヌラ2を有す
る。カヌラ2としては、金属製であれば、材質、
寸法等に制限はなく、通常、ステンレス
(SUS304、SUS316)等で形成すればよい。
このようなカヌラ2は、例えば第3図a,bに
示されるように、内部中空のハブ3内に固着挿入
されている。
この場合、ハブ3は、上記チユーブ6の先端部
同様、高周波誘電加熱可能な高分子材料から形成
されており、一般に、軟質あるいは硬質のポリ塩
化ビニル、塩素化ポリエチレン、ナイロン、エチ
レン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリウレタン等から形成されることが好まし
い。そして、カヌラ2は、ハブ3内に、通常、予
め接着剤を用いて挿入固着されており、カヌラ2
の先端は、ハブ3から露出するようになつてい
る。
一方、ハブ3のチユーブ側後端は、チユーブ先
端部内径とほぼ一致する外径の筒状をなす。
このように構成するには、ハブ全体をこのよう
な筒状とすることもできるが、一般には、第3図
a,bに示されるように、ハブ3後端の所定領域
のみを、このような筒状となすことになる。
ここで、チユーブ先端部内径とハブ後端筒状部
外径とをほぼ一致させるのは、チユーブ先端部を
ハブ後端筒状部に嵌合させうるようにするためで
ある。
このようなハブ3後端筒状部の内側には、第3
図a,bに示されるように、カヌラ2後端部が存
在している。同図に示される例では、カヌラ2の
後端をすべて覆うように筒状部が形成されている
が、後述するように、このハブ後端筒状部とチユ
ーブとの融着部内側にカヌラが存在していさえす
れば高周波誘電加熱融着は有効に行なうことがで
き、このため、場合によつては、カヌラ2後端
が、ハブ3後端により凸出していても、カヌラ2
後端がハブ後端筒状部中の内側に存在していても
よい。なお、このハブ後端筒状部は、一般に、概
ね0.4〜1.5mm程度の肉厚とすればよい。
このような基本構成からなる穿刺構造体1のハ
ブ3の後端筒状部には、上記チユーブ6の先端部
が被嵌され、チユーブとハブとの間は高周波誘電
加熱により融着されて固定される。
この場合、ハブ3の形状、構造等については、
上記のような後端筒状部を形成する以外には特に
制限はない。
一方、穿刺構造体1は、カヌラ2の先端露出部
を覆い、ハブ3の先端に嵌着するプロテクタ4を
有する。ゆえに、ハブ3の先端には、第3図a,
bに示されるように、プロテクタ嵌着部が設けら
れている。そして、このプロテクタ4とハブ3の
嵌着領域周辺の外表面には、第3図aに示される
ように所定の被膜45を設け、使用前において、
嵌着領域を水密に保持するとともに、使用時に破
断可能なようにして、使用するまで滅菌状態を維
持するようにすることが好ましい。このような被
膜を形成するには例えばハブ3先端にプロテクタ
4を嵌着した後、必要に応じ、スポツト溶着し、
外表面に軟質塩化ビニル等の被膜を例えばデイツ
ピング等により形成すればよい。
なお、プロテクタ4の材質には特に制限はな
く、ポリエステル、ポリスチレン、ABS樹脂、
アクリル樹脂、ポリウレタン、ブタジエンエラス
トマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネート、ポリメチルペンテンなど種々の材質
から形成すればよいが、後述のように、その好ま
しい製造態様の一つにおいては、プロテクタ4
は、チユーブ先端部およびハブより誘電損失(誘
電体損)の少ない材質から形成することが好まし
く、その場合には、一般に、ポリエステル、ポリ
スチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ブタジエ
ンエラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン等か
ら形成することが好ましい。
このように、容器7、チユーブ6、穿刺構造体
1を順次一体的に接続してなる体液採取または輸
液輸血装置は、通常、装着内部が公知の態様に
て、実質的に無菌状態であるようにされている。
このような体液採取または輸液輸血装置の製造
方法について詳述する。
まず、上記したような容器7、好ましくは、可
撓性バツグと、チユーブ6とを、公知の方法に従
い、一体的に接続する。そして、通常は、チユー
ブ6を介し、所定量の抗凝固剤液や輸液剤液等を
容器7内に充填する。
他方、上記したような穿刺構造体1を作製す
る。すなわち、上記したようなハブ3内に、カヌ
ラ2をその先端が露出するように固着挿入する。
この場合プロテクタ4をハブ3に嵌着し、上記し
たような被膜45を形成しておく。
これにより、以後の作業において、カヌラ2の
露光部等の汚染を防止することができる。
次に、チユーブ6先端部をハブ3後端筒状部に
被嵌する。そして、チユーブ6先端部とハブ3後
端筒状部との嵌合部の所定領域を融着する。
この場合、両者の融着は、高周波誘電加熱によ
つて行なうものであり、この高周波誘電加熱は、
金属製カヌラ2の後端部を利用し、これを仮想ア
ース電極や2次電極として用い、このカヌラ2後
端部外側に位置するハブ後端筒状部とチユーブ先
端部との嵌合部の所定領域を金型により圧着しつ
つ融着する。又、高周波誘電加熱融着にあたつて
は、金型を電極として、金型により融着部を圧着
しつつ、金型に通電することが好ましい。
ここで、カヌラ2を仮想アース電極または2次
電極として高周波誘電加熱を行なうことにより、
安定的な融着ができ、またその効率もよいという
利点がある。
このような高周波誘電加熱融着を行う場合の代
表例が第4図、第5図に示される。
第4図a,bに示される例においては、穿刺構
造体1のハブ3の後端筒状部に、チユーブ6先端
部が被嵌されている。そして、カヌラ2の後端の
外側にあつて、ハブ3後端筒状部と、チユーブ6
先端部との嵌合部の所定領域には、圧着金型8,
8′の内面がそれと対向するように配置されてい
る。他方、この圧着金型8,8′の内面は、それ
ぞれハブ3後端筒状部に対応する径の半円状とさ
れており、この圧着金型8,8′を図矢印a,
a′にそれぞれ押圧することにより、ハブ3後端筒
状部の所定領域は、その外周を把持加圧されるこ
とになる。
このような構成で、高周波電源Eを圧着金型
8,8′に接続すると、金型8,8′とカヌラ2後
端間には高周波電界が印加され、カヌラ2を仮想
アース電極として、ハブ3とチユーブ6間の高周
波誘電加熱融着が行われることになる。
なお、図示のごとく、ハブ3の先端にプロテク
タ4を嵌着した状態で、チユーブ6先端部のハブ
3後端筒状部への被嵌およびそれらの融着作業を
行うことにより、これらの作業中にカヌラ2の内
外表面およびそれに続く装置内部が汚染されるの
を防止できる。又、高周波電源Eとしては、周波
数20〜80MHz(例えば40MHz)、出力1〜5kw程
度のものを用いればよい。
一方、第5図a,bには別の代表例が示され
る。第5図a,bに示される例において、第4図
a,bに示される例と異なるのは、圧着金型8,
8′を接地した上で、ハブ3に嵌着したプロテク
タ4の外周を覆うごとく筒状の第2の電極9を配
置し、この第2の電極9と圧着金型8,8′とに
高周波電源を接続している点である。
この場合には、カヌラは2次電極として作用
し、第2の電極9を介し、カヌラに間接的に高周
波電圧が誘起され、これによりカヌラ2後端部と
圧着金型8,8′との間に高周波電界が生じる。
そしてこの高周波電界により、ハブ3とチユーブ
6との加圧融着が行われる。
なお、このような場合、プロテクタ4にも高周
波電界が印加されているので、プロテクタ4は、
ハブ3およびチユーブ6よりも誘電損失の小さい
材質、例えばポリエステル、ポリスチレン、
ABS樹脂、アクリル樹脂、ブタジエンエラスト
マー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート、ポリメチルペンテン等から形成され
る。
なお、このような高周波誘電加熱融着におい
て、融着の安定性により優れ、低出力で融着可能
であるという点では、第5図a,bに示される方
法が優れている。
このような高周波誘電加熱融着による穿刺構造
体1とチユーブ6との接続ののち、装置全体は、
実質的に無菌状態とされる。滅菌は、通常、オー
トクレーブ滅菌等によつて行えばよい。
発明の具体的作用効果 本発明により製造される体液採取または輸液輸
血装置は、体液、特に血液、就中静脈血、あるい
は腹水等その他の体液の採取や、高カロリー輸液
剤、リンゲル液、更には抗癌剤、インシユリン等
の各種輸液剤の輸液や、輸血用として用いられ
る。この場合、このような体液採取や、輸液ない
し輸血を行うには、穿刺構造体を静脈、あるいは
場合によつては筋肉、皮下等に穿刺するか、穿刺
構造体を、更に別途の穿刺構造体と連結し、これ
を静脈等に穿刺して行う。このような場合、本発
明により製造された装置が特に優れた効果を発揮
するのは、前述のように、容器内部に、抗血液凝
固剤や輸液剤液が充填されている場合である。
本発明によれば、体液採取または輸液輸血装置
を製造するにあたり、穿刺構造体1とチユーブ6
との接続を接着剤を用いて行わないので、容器7
内への溶剤の混入移行の弊害は解消する。又、穿
刺構造体1とチユーブ6との接合力はきわめて高
く、しかもそのバラツキも少ない。
更には、穿刺構造体1のハブ3後端に所定のご
とく筒状部を設け、この筒状部にチユーブ6先端
部を被嵌し、カヌラ2を仮想アース電極または2
次電極として高周波誘電加熱融着するので、チユ
ーブ6と穿刺構造体1との接続構造はきわめて簡
易であり、その接続も確実かつ容易に行うことが
できる。
又、体液採取または輸液輸血装置を、きわめて
効率よく、しかも容易かつ歩留りよく製造するこ
とができるとともに、プロテクタ4をハブ3の先
端に嵌着した状態で穿刺構造体1とチユーブ6と
の接合を行うので、この作業中にカヌラ2等が汚
染されることはない。
本発明者はこの出願の発明の効果を確認するた
め種々実験を行つた。以下にその1例を示す。
実験例 本発明例 容器7として、第2図に示されるような軟質可
撓性採血バツグを、軟質ポリ塩化ビニル製のチユ
ーブ6と一体的に接続した。この採血バツグ中に
は、ACD−A液を充填した。
他方、第3図a,bに示されるように、ステン
レス製カヌラを硬質塩化ビニル製ハブ3内に固着
挿入した。このハブ3後端には図示のように筒状
部を形成し、ハブ3先端にポリプロピレン製プロ
テクタ4を嵌着し、ハブ3とプロテクタ4との嵌
着領域外周面上に軟質ポリ塩化ビニル製被膜45
を形成し、穿刺用構造体1を作製した。
次いで、この穿刺用構造体1のハブ3後端筒状
部にチユーブ6を被嵌し、第5図a,bに示され
るようにして、圧着金型8,8′を用いて被融着
部を加圧するとともに、第2の電極9と、金型
8,8′とに高周波電源Eを接続した。高周波電
源Eの周波数は40.46MHz±200kHz、その出力は
2kWとした。高周波電源Eの印加を1〜2秒間
行い、ハブ3とチユーブ6との融着を行つた後、
装置をオートクレーブ滅菌した。
このような装置において、チユーブ6と穿刺構
造体1との接合力を測定したところ、5個のサン
プルの平均につき、10.6Kgを得た。
比較例 一方、これとは別に、比較のため、第1図a,
bに示されるような穿刺構造体1を作製した。す
なわち、硬質塩化ビニル製ハブ3内にステンレス
製カヌラを挿入固着したのち、このハブ3先端に
ポリプロピレン製プロテクタ4を嵌着し、上記と
同様な被膜を形成した。
次いで、上記のようにACD−A液を含む容器
7と一体的に接続したチユーブ6をこのハブ3後
端に嵌入し、THFを用い両者をスポツト溶接し
た。その後装置全体をオートクレーブ滅菌した。
このような比較例において、容器中のACD−
A液を化学分析したところ、液剤中にTHFの混
入が認められた。又、チユーブ6と穿刺構造体1
との接合力を測定したところ、5個のサンプルの
平均につき7.3Kgであつた。
これらの結果から本発明の効果は明白である。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは、従来の採血装置における、穿
刺構造体とチユーブとの接続構造を説明するため
の図であり、このうち第1図aが正面図、第1図
bがその断面図である。第2図は、本発明により
製造される体液採取または輸液輸血装置の構成例
を説明するための正面図である。第3図a,bは
本発明により製造される体液採取または輸液輸血
装置の、穿刺構造体とチユーブとの接続構造を説
明するための図であり、このうち、第3図aが正
面図、第3図bがその断面図である。第4図a,
bおよび第5図a,bは、それぞれ本発明の体液
採取または輸液輸血装置の製造方法の実施例を説
明するための図であり、このうち、第4図aおよ
び第5図aがそれぞれ異なる実施例における断面
図であり、第4図bおよび第5図bは、それぞ
れ、第4図aおよび第5図aの右側面図である。 符合の説明、1……穿刺構造体、2……カヌ
ラ、3……ハブ、4……プロテクタ、45……被
膜、6……チユーブ、7……容器、8,8′……
圧着金型、E……高周波電源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 体液採取または輸液輸血用の容器と、当該容
    器に接続されたチユーブと、当該チユーブに接続
    された穿刺構造体とを具え、当該穿刺構造体は金
    属製カヌラを有し、当該カヌラはその先端を露出
    して内部中空のハブ内に固着挿入されてなり、当
    該ハブの先端には、上記カヌラの先端露出部を覆
    うプロテクタが嵌着され、当該ハブの後端は上記
    チユーブ先端部内径にほぼ一致する外径の筒状を
    なし、当該ハブ後端筒状部内側には上記カヌラ後
    端部が存在しており、上記チユーブの少なくとも
    先端部および上記ハブが高周波誘電加熱可能な高
    分子材料で構成される体液採取または輸液輸血装
    置を製造する方法であつて、 上記容器と一体的に接続した上記チユーブを上
    記穿刺構造体と接続するにあたり、上記プロテク
    タを上記ハブの先端に嵌着した後、上記チユーブ
    先端部を上記穿刺構造体の上記ハブ後端筒状部に
    被嵌し、次いで、上記カヌラ後端部外側に位置す
    る上記ハブ後端筒状部と、上記チユーブ先端部と
    を、金型により圧着しつつ、上記カヌラを仮想ア
    ース電極または2次電極として高周波誘電加熱を
    施して融着することを特徴とする体液採取または
    輸液輸血装置の製造方法。 2 上記容器が可撓性バツクである特許請求の範
    囲第1項に記載の体液採取または輸液輸血装置の
    製造方法。 3 上記容器と一体的に接続したチユーブを穿刺
    構造体と接続するにあたり、当該容器には予め抗
    凝固剤液または輸液剤液が充填されている特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の体液採取ま
    たは輸液輸血装置の製造方法。 4 金型によりハブ後端筒状部外周を把持加圧す
    るとともに、当該金型に高周波電源を接続し、カ
    ヌラを仮想アース電極として、当該金型とカヌラ
    後端部との間の被融着部に高周波電界が印加され
    るようにして高周波誘電加熱を行う特許請求の範
    囲第1項〜第3項のいずれかに記載の体液採取ま
    たは輸液輸血装置の製造方法。 5 金型を第1の電極とし、又、上記プロテクタ
    を上記ハブおよび上記チユーブ先端部より誘電体
    損の小さい高分子材料から形成し、しかも上記ハ
    ブの先端に嵌着された上記プロテクタの外周を覆
    うごとく第2の電極を配置し、上記金型と上記第
    2の電極とに高周波電源を接続し、上記カヌラを
    2次電極として高周波誘電加熱を行う特許請求の
    範囲第1項〜第3項に記載の体液採取または輸液
    輸血装置の製造方法。
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