JPS648295B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は実験室用過器に関し、より詳しくは
回収可能な過膜を有する再使用型過器に関す
る。

各種の公知の再使用型過器が、液体のサンプ
ルを過膜を通うじて過する各種の実験操作の
中で用いられている。そして前記過膜は回収さ
れて、すなわち過器から外されて膜上に集めら
れた材料が検査されたり、又は培養されたりす
る。

簡単に云えば、これら再使用型過器は通常
過される液体を収容するための上部本体と、液
を受けるための下部本体と、過膜を支えるため
の中間部材と、前記３つの部材を固定して過膜
の周囲に気密性密閉を与えるための手段とを含ん
で構成される。

従来の過器では上部本体と下部本体とを確実
に組合せて固定するための各種の手段を採用して
いる。例えばある例では２個の本体にはねじが設
けられていて片方の本体を他の本体にねじ込むこ
とができるようになつている。差込み式固定が用
いられる場合もあり、さらに両方の本体を保持す
るための磁石が設けられた係合用端部を上部本体
と下部本体とが有する場合がある。

差込み式およびねじ式（そして磁石式取付の中
のある種のもの）は、過器を組立てたり分解し
たりするために、片方の本体を他方の本体に対し
て回わさなければならない。このような取付方法
では、組立てたり分解したりする間に生ずる２つ
の本体間の相対的回転が過膜をねじつたり、曲
げたり、あるいは引裂くことがあるので、このよ
うな取付方法は満足できるものではない。過器
の組立中に過膜に損傷が生ずると完全な過が
できなくなる。一方過膜を外すために過器を
分解する際に損傷が生ずると液体から過された
材料の一部分が失われることがある。前記の理由
から、過膜に剪断力あるいはねじり力を与える
のを避けるような方法で上部本体と下部本体とが
組立てられ、そして過膜が可能な限り平たい状
態で挿入されそして回収されることが重要であり
且つ好ましい。

従来の過器の他の欠点は過膜がその支持板
から、特に過膜が減圧過の間に支持板に押付
けられている時に、容易には外せないということ
である。例えば、ある種の従来の過器では過
膜支持板か下部本体に固定されており、過膜を
支持板からはずすのを容易にするために過膜と
支持平板との間に道具を挿入するための配慮が取
られていない。他の種の過器では支持板が上部
本体又は下部本体のいずれかに設けたくぼみの中
に取外し可能に配置されているが、支持板をその
周囲から離すのが困難であるように作られてい
る。

本発明において、過器の上部本体と下部本体
とが片方の本体を他の本体に対して回すことなし
に軸線方向に引合せることができるようになつて
いる。上部本体と下部本体とを連結する機構が２
つの本体間に過膜用の支持板を締付ける。好ま
しい実施例において、支持板はカラー上に置か
れ、且つ支持板はカラーより大きい外径を有し、
その結果過器が分解されるときに、支持板は
過膜の検査あるいは取外しのためにカラーから人
手によつて拾い上げることができる。支持板から
の取外しを容易にするために過膜の下方に道具
を挿入するための手段が設けられている。

添附図面を参照して本発明の一実験例を詳述す
る。

第１図は本発明の再使用型過器１０を示し、
過器１０は過されることになる液体を収容す
るための容器、すなわち上部本体１２と上部本体
１２に確実に接合された液を受入れるための受
け器、すなわち下部本体１４を含んで構成され
る。便宜上、上部本体および下部本体は両方共円
筒形であり且つポリカーボネイト樹脂あるいはポ
リスルホン樹脂のようにオートクレープ成型が可
能であつて好ましくは透明性の材料から作られて
いる。過器の大きさは通常500ミリリツトル
（mL）迄であつて直径50ミリメートル迄の過
膜が用いられる。

過膜を通して液体を引くのを助けるために通
常真空を用いるが、そのために下部本体１４には
吸引管（図示せず）への接続のために出口１７が
設けられている。

第２図に示すように、下部本体１４は全体を１
８として示した環状カラーを有する。このカラー
の下方部分２０はカラーの中で一番大きい直径を
有し、その外周には外側ねじ２２が設けられてい
る。カラーの最上端部２４は最も小さい直径を有
し、過膜支持板１６を取外し可能に支える。こ
の支持板については後でさらに詳述する。カラー
の中間部分２８は前記下方部分２０と前記上方部
分２４の直径の間の外径を有する。

上部本体１２はネツク部３０を有し、このネツ
ク部３０から割りフランジ３２が延びている。割
りフランジの下端部には外側に向いた肩部３４が
設けられ、この肩部３４が内側にねじ山４０を有
する固定用リング３６を捕える。割りフランジの
周囲に設けられた軸方向の溝３８がフランジの直
径の縮小を可能にし、その結果固定用リング３６
は肩部３４を越えるように押されることができ
る。フランジが拡がつて原形に戻ることができた
ときには第２図に示すように肩部３４が固定用リ
ング３６を捕えることになる。

この装置において、固定用リング３６は割りフ
ランジ３２に対して回ることができるので、その
結果固定用リング３６がカラー１８の下方部分２
０に対してそのねじ山に沿つて回されると、上部
本体１２と下部本体１４は互いに相手側に対して
回転することなしに軸線方向で夫々引合される、
すなわち引寄せられることになる。

もし希望するならば、軸方向の溝３８と一直線
に揃えるために、中間部分２８上に軸方向のリブ
２６を設けることができる。このリブ２６が溝の
中に係合すれば、上部本体と下部本体とが引合さ
れる間において上部本体と下部本体が回ることを
確実に防ぐことになる。

上部本体と下部本体が軸線方向に引合されると
きに、上方部分２４に対して支持板１６を締付け
るように働く内側肩部４２がネツク部３０に連続
して設けられる。支持板１６の上表面には複数の
上向きの突出部４４が設けられる。これらの突出
部４４は互いに間隔をあけて密に設けられ支持板
上に全体に拡がつて置かれている過膜４６を支
えている。複数の突出部間の複数の間隙４８は互
いに連通し、過膜を通過した液体を支持板の中
央部に導く。この中央部には下部本体すなわち受
け器１４の中に液を落下させるのに役立つ複数
の開口部５０が設けられている。

支持板２６の外周面の周りに直立壁５２が配置
される。この壁はカラー１８から支持板を手でつ
かんで持上げることを容易にするために、第２図
に示すように支持板自体の厚さをその部分で増加
させることによつて形成される。この壁５２は
過膜を囲んでいるので、支持板からの過膜の取
外しを容易にするために幾つかの間隔をあけて設
けた開口部５４を壁５２に設ける。この開口部が
あるので、過器の使用者が、支持板から過膜
を押上げるために過膜の下方の複数の間隙４８
の１つにピンセツトあるいは他の適当な道具を挿
入することが可能となる。

支持板１６の下方表面にはＯ形リングあるいは
他の適当なガスケツト５８を受入れるための環状
溝５６が設けられている。このガスケツトが支持
板１６でカラーの上方部分２４との間に密閉を与
える。過器の構造を完成するために、第２図に
示すように、Ｏ形リングあるいは他の適切なガス
ケツト６２を受入れるための環状溝６０が内側肩
部４２に設けられている。このガスケツト６２は
支持板と上部本体１２間に気密性密閉を与えるた
めに、支持板１６の上方表面に置かれる。

過器の使用に際して、過膜４６が支持板１
６上に置かれる。それから支持板とそのガスケツ
ト５８がカラー部分の上方部分２４に置かれる。
過器を組立てるためには、上部本体１２をカラ
ーの下方部分２０にねじ込まれた固定用リング３
６とカラー１８の上部に単に置くだけでよい。固
定用リング３６が締付けられるにつれて、上部本
体が軸線方向に下部本体に向けて引かれて、支持
板をカラーの上方部分２４に押付けるために内側
肩部４２とそのガスケツト６２が過膜および支
持板に向つて押付けられる。上部本体が過膜に
対して回されないので、２つの本体が接合するに
際して、過膜が曲がつたり、折れたり、ねじれ
たり、あるいは裂かれたりすることがない。また
上部本体が下部本体に向けて締付けられるにつれ
て、カラーの中間部分２８が割りフランジの中に
延び、そしてフランジの内側表面に係合する。こ
の係合が割りフランジの内側への反りと固定用リ
ングが締付けられるにつれて起る可能性のある肩
部３４からの固定用リングの分離を防ぐための半
径方向の支持作用を与えるように作用する。

それから過される液体が上部本体１２に入れ
られ、下部本体に真空を与えるために出口１７に
吸引管がつながれる。ガスケツト５８，６２によ
つて密閉されているので、上部本体からの液体は
過膜からのみ引かれることになり、空気が内側
肩部４２の周囲あるいはカラー１８を越えて下部
本体に入ることがない。

過が終了すると、固定用リングが緩められて
上部本体がカラー１８から持上げられる。かくし
て支持板の外側面が全部露出することになり、そ
の結果支持板は手で掴んで外すことができる。液
体から過された物質は試験に供され、あるいは
希望すれば、過膜自体が以前に記載したように
取外されて回収され液体から過された材料の顕
微鏡観察や培養のために用いることができる。

過器の使用者が下部本体１４の中に集められ
た液のみを使用することを必要とした場合に
は、過器を分解することなしに液を出口１７
から注出することによつて行うことができる。下
部本体の反対側に設けた２番目の出口１９（第１
図）が液の速やかな排出を可能にする空気孔と
して働く。加えて、液を出口１７に導くことに
よつて液の回収を容易にするために図示したよ
うなくぼみ７６を下部本体の壁に設けることがで
きる。

次に第３図を参照して本発明の他の実施例を説
明する。この実施例における過器の構成の大部
分は第２図に示した実施例の場合と同じである。
したがつて、第２図に示した過器と同じ部分に
ついては同じ参照番号を用いている。

第１図に示した実施例の過器では、第２図に
示すような形状のカラー１８を有するが第３図に
示した実施例の過器ではカラーの上方部分２４
と中間部分２８とが同一の外径を有する。したが
つて第２図の実施例の場合に比して割りフランジ
の長い距離にわたつて割りフランジ３２のための
支持接触が設けられている。その結果第３図の実
施例の構造では第２図に示した実施例で行われる
よりも大きな半径方向の支持が割りフランジに与
えられることになる。

支持板１６を受けるための複数の支持リブ６４
がカラーの上方部分２４の内側壁の周りに形成さ
れている。この場合、この実施例での支持板の外
径はカラーの内径よりも小さく、したがつて支持
板はカラー内で複数のリブ６４上に支えられる。

又第３図の実施例では、支持板１６の上方表面
はその外側端縁部でくぼんでいるので、支持板２
６に置かれた過膜４６は第３図の６８で示した
ように、張出ている。支持板１６が過器から外
されたときに、このように構成されているため
に、過器の使用者はピンセツトあるいは他の適
当な道具の先端を過膜の端縁部の下方に挿入し
て、支持板から過膜をたやすく持上げることが
できる。

支持板１６、カラーの上方部分２４および割り
フランジ３２間に密閉を与えるために、上部本体
の内側肩部４２はフランジから内側に延び、且つ
下向きのリツプ部６９を有する。このリツプ部と
フランジとの間の空間が一般的にＨ形状をしたガ
スケツト７０が収容されるための座を提供する。
この形状のガスケツト７０を用いることにより、
このガスケツト７０の一方の脚部７２がフランジ
３２と支持板１６間を密閉し、一方他の脚部７４
がフランジ３２とカラーの上方部分２４の上端縁
部間を密閉する。

第３図に示された実施例は第２図に示された実
施例に対して変形が与えられているが、支持板１
６のくぼんだ部分が支持板をカラー１８から取外
すことをより難しくするので好ましいものではな
い。しかしながら第２図の実施例においては、支
持板２６を掴みそしてカラー１８から持上げるこ
とが容易にできるように作られているカラーの上
方部分２４に支持板２６は単に置かれる。

製造を容易にするために、カラー１８と下部本
体とは分離して射出成型で作られる。この場合出
口１７は図面に示されるようにカラー１８と一体
に作られている。それから一体の部材を形成する
ために音波熔着のような適切な接合技術を用い
て、下部本体１４はカラーに取付けられる。この
ようにして下部本体は各種の形状すなわち大きさ
に作ることができ、それから標準的なカラーに接
合される。

本発明は過膜の回収が可能である限り再使用
できる過器を提供するものであることが明らか
である。又本発明は使用のために過器を組立て
る時あるいは過膜を外すために過器を分解す
る時に、過膜に与える損傷を減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の過器の一実施例を示す正面
図である。第２図は第１図に示した過器の一部
分を拡大して示す断面図である。第３図は本発明
の過器の他の実施例を示す第２図と同様の断面
図である。 １０…過器、１２…上部本体、１４…下部本
体、１６…過膜支持板、１７…出口、１８…環
状カラー、２０…カラーの下方部分、２２…外側
ねじ、２４…カラーの上方部分、２６，６４…リ
ブ、２８…カラーの中間部分、３０…ネツク部、
３２…フランジ、３４…フランジの肩部、３６…
固定用リング、３８…溝、４０…内側ねじ、４２
…内側肩部、４４…突出部、４６…過膜、４８
…間隙、５０…開口部、５２…支持板の壁、５４
…壁の開口部、５６，６０…環状溝、５８，６
２，７０…ガスケツト、６８…過膜の張出部
分、７２，７４…ガスケツトの脚部、７６…くぼ
み。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １ 過される液体のための容器を含んで構
   成され、底部出口と該底部出口の周囲に配置さ
   れた従属フランジとを有する上部本体と、 ２ 液のための受け器を含んで構成され、開口
   した上部の輪郭を定める直立したカラーを有す
   る下部本体と、 ３ 前記直立カラーによつて取外し可能に支えら
   れ、且つその上表面で過膜を受けるように作
   られている穴あき板と、 ４ 前記２つの本体の一方を他方に対して回すこ
   となしに前記上部本体と前記下部本体とを軸線
   方向に引合せるために前記フランジと前記カラ
   ーを係合する連結手段と、 ５ 前記上部本体の出口の輪郭を定める前記従属
   フランジ上の内側肩部であつて、前記上部本体
   と下部本体とを引合せる前記連結手段の作動に
   際して前記穴あき板が前記カラーと前記肩部と
   の間で締付けられるように、前記穴あき板の外
   径より小さい内径を有する内側肩部と、 ６ 前記上部本体と前記下部本体とが互いに連結
   されたときに、前記カラーと前記内側肩部と前
   記穴あき板との間に気密性密閉を与えるために
   前記カラーと前記肩部と前記穴あき板とに組合
   される密閉手段とを、 含んで構成された回収可能な過膜を有する再
   使用型過器。 ２ 前記穴明き板が前記カラーより大きい直径を
   有し、前記穴明き板の外周端縁部が前記カラーか
   ら張出している特許請求の範囲第１項記載の再使
   用型過器。 ３ 前記穴明き板が外周壁を有し、前記穴明き板
   上に置かれた過膜の下方の穴明き板の表面への
   接近を可能とする複数の開口部を間隔をあけて前
   記外周壁が有する特許請求の範囲第２項記載の再
   使用型過器。 ４ 前記内側肩部が溝を有し、前記密閉手段が前
   記溝内に配置され且つ前記穴あき平板の上方表面
   に支えられている第１のガスケツトを含んでいる
   特許請求の範囲第２項記載の再使用型過器。 ５ 前記穴明き板の下方表面に前記カラーの直径
   と実質的に等しい直径を有する溝が設けられ、前
   記密閉手段が前記溝内に配置され且つ前記カラー
   に支えられる第２のガスケツトを含んでいる特許
   請求の範囲第２項記載の再使用型過器。 ６ １ 前記穴明き板が前記カラーの内径より小
   さい外径を有し、 ２ 前記カラー内の位置で前記穴明き板を支える
   ために前記穴明き板の外周端縁部に係合する内
   側リブを前記カラーが有し、 ３ 前記穴明き板の上方表面上の過膜が前記上
   方表面から張出すことができるように、穴明き
   板の外周端縁部の周囲に延びているくぼみ部分
   を前記穴明き板の上方表面が有する、 特許請求の範囲第１項記載の再使用型過器。 ７ １ 前記内側肩部が前記フランジから内側に
   延び且つ前記上部本体の出口の輪郭を定める下
   向きの部分を有し、前記フランジと前記下向き
   の部分とがそれらの間に空間を定め、 ２ 前記密閉手段が前記空間内に収められ、且つ
   前記穴明き板のくぼみ部分を横切つて延びてい
   るガスケツトであり、前記ガスケツトの一端が
   前記カラーの上方表面に支えられ、前記ガスケ
   ツトの他端が前記穴明き板の上方表面に支えら
   れている、 特許請求の範囲第６項記載の再使用型過器。 ８ １ 前記フランジが割りフランジであり、前
   記連結手段が前記フランジに捕われた固定用リ
   ングであり、該固定用リングが内側のねじを有
   し、前記フランジに対して回転可能であり、 ２ 前記カラーが前記固定用リングに連結するた
   めの外側のねじが設けられた下方部分と中間部
   分とを有し、 ３ 前記上部本体と前記下部本体とが軸線方向で
   引合されるときに、前記割りフランジに半径方
   向の支持を与えるために、前記中間部分が軸線
   方向で割りフランジの方に延びるように作られ
   ている、 特許請求の範囲第１項記載の再使用型過器。 ９ 前記２つの本体が軸線方向で引合されるとき
   に前記上部本体と前記下部本体との相対的回転を
   防ぐために、前記割りフランジの軸線方向の溝の
   中に延びている、前記中間部分の外側表面上の対
   応する軸線方向のリブを含んでいる特許請求の範
   囲第８項記載の再使用型過器。 １０ 前記穴明き板が前記カラーを越えて延びて
   前記カラーの上方部分から張出すように、前記中
   間部分と前記穴明き板の直径より小さい直径を有
   する上方部分を前記カラーが有する特許請求の範
   囲第８項記載の再使用型過器。 １１ 過される液体を収容するための上部本体
   と、液を受けるための分離可能な下部本体と、
   過膜を支えるように作られて上部本体と下部本
   体との中間に配置された穴あき支持板とを含んで
   構成された回収可能な過膜を具備した再使用型
   過器において、 １ 前記２つの本体が互いに接合したときに連通
   開口部の輪郭を定める、前記下部本体上のカラ
   ーと前記上部本体上の内側肩部と、 ２ 前記カラーを受入れて抱きしめるように作ら
   れた上部本体上のフランジと、 ３ 前記２つの本体の一方を他方に対して回転さ
   せることなく軸線方向に引合せるための前記フ
   ランジと前記カラー上の協働手段と、 ４ 前記カラーと前記内側肩部と前記支持板との
   間に気密性密閉を設けている密閉手段とを含ん
   で構成され、 前記支持板が前記カラーより大きい直径を有
   し、且つ前記２つの本体が軸線方向に引合される
   ときに前記カラーと前記内側肩部との間に取外し
   可能に捕えられている再使用型過器。 １２ 過される液体を収容するための上部本体
   と、液を受けるための下部本体と、過膜を支
   えるように作られて上部本体と下部本体との中間
   に配置された穴あき支持板とを含んで構成された
   回収可能な過膜を具備した再使用型過器にお
   いて、 １ ネツク部分を形成している前記上部本体上の
   従属環状割りフランジと、 ２ 前記割りフランジによつて支えられて、内側
   ねじを有し且つ前記割りフランジに対して回転
   可能である固定用リングと、 ３ イ 前記２つの本体を軸線方向に引合せるた
   めに前記固定用リング上の内側ねじと係合す
   る外側ねじを具備した下方部分と、 ロ 前記２つの本体が軸線方向に引合されると
   きに半径方向の支えを与えるために、前記割
   りフランジの中へ入るように作られて、その
   外側表面で割りフランジの内側表面を支えて
   いる中間部分と、 ハ 前記穴あき板を取外し可能に支えるために
   前記中間部分から半径方向内側に延びている
   上方部分とを、 有し前記下部本体上に直立している環状カラ
   ーと、 ４ 前記２つの本体が軸線方向に引合されるとき
   に前記カラーの上方部分に前記穴明き板を締付
   けるために前記穴あき板にのつている前記ネツ
   ク部分の環状内側肩部と、 ５ 前記内側肩部と、前記穴あき板と、前記カラ
   ー上方部分との間に気密性密閉を設けるための
   ガスケツト手段とを、 含んで構成されている再使用型過器。