JP2009506886A5 - - Google Patents

Description

【書類名】 明細書
【発明の名称】 真空濾過のためのシステム、装置および方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、濾過の分野に関し、より詳細には、液体試料を濾過する能力のある、使い捨て真空濾過デバイスおよび再使用可能な装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
液体試料を濾過する多くの使い捨ての真空濾過デバイスは、今日入手可能である。液体試料を濾過する現在入手可能な使い捨ての真空濾過デバイスは、濾過された液体を集める容器、フィルタエレメントを含む取り外し可能な漏斗部、漏斗部の頂部にふたをする取り外し可能な蓋、および漏斗部が取り外された後に、容器にふたをする受け入れ容器のキャップを含み得る。漏斗部は、フィルタエレメントのサポートを提供し、フィルタエレメントの下流側と容器の内部との間の流体連通を提供するフィルタサポートを含む。漏斗部はまた、真空ポートおよび容器の内部に真空を提供する道を含む。フィルタエレメントの外縁部は、デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に入るのを防ぐ。取り外し可能な蓋は、典型的にはフィット（ｆｉｔ）を有する取り外し可能な漏斗部の頂部に圧入され、該フィットは、簡単な取り外しを可能にするが、蓋が漏斗部から誤って引き離されるようにはしない。これらのデバイスは通常、事前殺菌されて販売される。
【０００３】
使用時、エンドユーザは、デバイスの汚染を防ぐ層流フードの輸送包装から殺菌された真空濾過デバイスを取り外す。蓋は次いで、漏斗部から外され、濾過されるべき液体の試料が漏斗部の中に注がれる。蓋は次いで、漏斗部に戻して設置され、漏斗部の真空ポートは真空源に接続される。真空源は、フィルタを介して液体を容器の中に引く。真空が漏斗から液体を除去すると、蓋または漏斗部のいずれかは、空気が漏斗内の液体を取り替えることを可能にするように通気することを含み得る。
【０００４】
液体試料のすべてが容器の中に引かれた後に、ユーザは、容器から漏斗部を除去し、容器にキャップし、内容を無菌状態にする。漏斗部は次いで、廃棄され得る。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００５】
（発明の概要）
本発明の一実施形態は、液体濾過システムに関する。この実施形態のシステムは、アダプタに結合された受け入れ容器を有する濾過装置を含む。アダプタは、真空を受け入れるアダプタポートおよび濾過装置から濾過された液体を受け入れる出力容器に結合する界面を有する。出力容器がアダプタ界面に結合されているとき、アダプタは受け入れ容器と出力容器との間にある。システムはまた、ベース真空送出ポートにおいて終端する内部の真空チャネルを含む実質的に剛性のハウジングを有するベースを含む。この実施形態において、アダプタは、アダプタポートをベース真空送出ポートに接続するようにベースに結合可能である。
【０００６】
この実施形態の一局面は、受け入れ容器によって受け入れられた液体を濾過する細胞培養媒質フィルタを含む。
【０００７】
この実施形態の別の局面において、出力容器がアダプタ界面に結合されているとき、ベースは、ベースの底部分の上方に出力容器をつるし、出力容器とベースの底部分との間にギャップを形成する。
【０００８】
この実施形態の別の局面において、ハウジングは真空チャネルを規定する。
【０００９】
本発明の別の実施形態は、液体濾過システムに関する。この実施形態のシステムは、アダプタに結合された受け入れ容器および濾過装置から濾過された液体を受け入れる出力容器を有する濾過装置を含む。この実施形態のシステムはまた、アダプタに結合可能な実質的に剛性のベースおよび出力容器と流体連通する真空チャネルを含む。この実施形態において、ベースは出力容器をつるす。
【００１０】
この実施形態の一局面において、ベースは底部分を有し、出力容器は底部分から間隔が置かれる。
【００１１】
この実施形態の別の局面において、真空チャネルは、実質的に全体がベース内に含まれ、アダプタに接続し、真空を提供する。
【００１２】
本発明の別の実施形態は、液体濾過システムに関する。この実施形態のシステムは、アダプタに結合された受け入れ容器および真空チャネルを有する実質的に剛性のベースを有する濾過装置を含む。この実施形態におけるベースは、濾過装置に取り外せるように結合可能である。この実施形態において、濾過装置およびベースは、真空チャネルをアダプタに接続するように、アダプタの方向を定める対応する位置合わせ用の細部を有する。
【００１３】
本発明の別の実施形態は、ベース真空チャネルを有する実質的に剛性のベースと共に用いるための濾過アセンブリに関する。この実施形態のアセンブリは、受け入れ容器および受け入れ容器に結合されたアダプタを含む。この実施形態のアダプタは、アダプタポートを含み、ベースに取り外せるように結合可能であり、ベース真空チャネルをアダプタポートに接続するように、アダプタの方向を定める第１の位置合わせ用の細部を有する。
【００１４】
本発明の別の実施形態は、出力容器に結合された濾過装置を支持するサポートベースに関する。この実施形態において、濾過装置は、真空を受け入れるポートを有する。この実施形態のサポートベースは、真空チャネルを含む実質的に剛性のハウジングおよび濾過装置を支持するサポートを含む。この実施形態において、ハウジングと、ベース真空チャネルを濾過装置ポートに接続するように、濾過装置の方向を定めるベース位置合わせ用の細部を有するサポートとのうちの少なくとも１つがある。この実施形態において、サポートは、濾過装置を支持するとき、出力容器の上流にある。
【００１５】
本発明の別の実施形態は、出力容器に結合された濾過装置を支持するサポートベースに関する。この実施形態において、濾過装置は、真空を受け入れるポートを有する。この実施形態のサポートベースは、真空チャネル、および濾過装置に取り外し可能に結合するサポートの実質的に全体を含む実質的に剛性のハウジングを含む。この実施形態において、サポートが濾過装置に結合しているとき、真空チャネルは濾過装置ポートに接続される。この実施形態において、サポートが濾過装置に結合しているとき、サポートは、出力容器の少なくとも一部分の上流にある。
【００１６】
本発明の別の実施形態は、細胞培養媒質を濾過する方法に関する。この実施形態の方法は、細胞培養媒質を適切に濾過する能力のあるフィルタを有する濾過装置を提供することを含む。この実施形態の濾過装置は真空を受け入れる濾過装置ポートを有し、出力容器に結合される。この実施形態の方法はまた、ベースの一部分に濾過装置を結合することであって、ベースは真空チャネルを有し、濾過装置は、ベースの対応する位置合わせ用の細部と位置が合うことによって、ベースの真空チャネルに濾過装置ポートの方向を定める、ことと、真空チャネルおよび濾過装置を介して、出力容器の内部を真空にすることと、を含む。この実施形態の方法はまた、濾過装置に細胞培養媒体を注ぐことと、所定の細胞培養媒質が濾過装置に結合されたベースの部分の下流にある出力容器に濾過装置を通って通過することを可能にする、ことと、濾過装置から出力容器を取り外すことと、ベースから濾過装置を切り離すことと、を含む。
【００１７】
本発明の別の実施形態は、濾過装置と、濾過装置に取り外せるように結合された出力容器と、実質的に剛性のベースとを含む液体濾過システムに関する。この実施形態のベースは、真空チャネルと、出力容器に真空を提供するために、濾過装置に取り外せるように結合可能な結合部分とを含む。この実施形態において、ベースの結合部分は、出力容器の少なくとも一部分の上流にある。
【００１８】
本発明の別の実施形態は、液体試料を濾過する方法に関し、該方法は、液体試料を適切に濾過する能力のあるフィルタを有する濾過装置を提供することであって、濾過装置は、真空を受け入れる濾過装置ポートを有し、出力容器に結合される、ことと、ベースの一部分に濾過装置を結合することであって、ベースは真空チャネルを有し、濾過装置は、濾過装置ポートがベースにおいて真空チャネルと流体連通するように、ベースにおいて方向を定められる、ことと、濾過装置に液体試料を注ぐことと、液体試料が、濾過装置に結合されたベースの部分の下流にある出力容器に濾過装置を通って通過することを可能にする、ことと、濾過装置から出力容器を取り外すことと、ベースから濾過装置を切り離すこととを含む。
【００１９】
本発明の別の実施形態は、使い捨ての濾過デバイスを含む真空濾過装置に関する。この実施形態の濾過デバイスは、未濾過の液体をその中に保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される容器であって、容器は容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタと、容器の一部ではない入口であって、容器の開口部と流体連通する、入口とを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、ベースがそこを介して真空を提供し得る開口部を有し、使い捨て濾過デバイスが再使用可能なベースに設置されるとき、ベースの真空は、使い捨ての濾過デバイスの入口に自動的に提供され、それによって、漏斗からフィルタを通って濾過容器の中に液体を引き込む、再使用可能なベースとを含む。
【００２０】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される使い捨ての容器であって、容器は容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、使い捨ての容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対して取り除くことのできないシールによってシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。この実施形態の装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して該ベースに真空が提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含む。再使用可能なベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込む。
【００２１】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される容器であって、容器は容器の頂部に位置する単一の開口部を含み、漏斗に取り外せるように取り付けられる、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して該ベースに真空が提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含み、該ベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、使い捨て濾過デバイスが再使用可能なベースに設置されているとき、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得る。
【００２２】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含み、漏斗に取り外せるように取り付けられる、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して真空がベースに提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含む。ベースは濾過容器の内部に自動的に接続され、使い捨て濾過デバイスが再使用可能なベースに設置されているとき、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得る。
【００２３】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される使い捨ての容器であって、容器は容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、使い捨ての容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して該ベースに真空が、提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含み、再使用可能なベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得、使い捨ての濾過デバイスは、再使用可能なベースと容器に入る空気を濾過する使い捨ての濾過デバイスとの間の動作可能な接続の間に挟まれて置かれる第２の濾過媒体をさらに含む。
【００２４】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含み、漏斗に取り外せるように取り付けられる、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して該ベースに真空が提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含み、再使用可能なベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得、使い捨ての濾過デバイスは、再使用可能なベースと容器に入る空気を濾過する使い捨ての濾過デバイスとの間の動作可能な接続の間に挟まれて置かれる第２の濾過媒体をさらに含む。
【００２５】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される使い捨ての容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置される、上流側と下流側を含むフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して該ベースに真空が、提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含み、再使用可能なベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得、フィルタの下流側は容器の内部と直接流体連通する。
【００２６】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される使い捨ての容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置される、上流側と下流側を含むフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して該ベースに真空が提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含み、再使用可能なベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得、ベースの真空が容器に提供されるとき、フィルタの下流側と容器の内部との間の流体流路は、流体の流れを遮断する手段を含まない。
【００２７】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される使い捨ての容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置される、フィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介してベースに真空が、提供され得る開口部を有する、再使用可能なベースを含み、再使用可能なベースは濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得る。
【００２８】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される単一の容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含み、漏斗に外せるように取り付けられる、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置される、フィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタとを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介してベースに真空が、提供され得る開口部を有し、濾過容器の内部に動作可能に接続され、ベースの真空は、濾過容器に提供され、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込み得る、再使用可能なベースを含む。
【００２９】
本発明の別の実施形態は真空濾過装置に関し、該真空濾過装置は、使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体をその中に保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される単一の容器であって、容器は、容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置される、フィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が容器に流入することを防ぐ、フィルタと、容器の一部ではなく、容器の開口部と流体連通する、入口とを含む使い捨ての濾過デバイスを含む。装置はまた、再使用可能なベースであって、該再使用可能なベースは、真空濾過デバイスを外せるように支持し、そこを介して真空がベースに提供され得る開口部を有し、使い捨ての濾過デバイスが再使用可能なベースに設置されるとき、ベースの真空は、使い捨ての濾過デバイスの入口に自動的に提供され、それによって、漏斗からフィルタを介して濾過容器の中に液体を引き込む、再使用可能なベース含む。
【００３０】
本発明の別の実施形態は液体を濾過する方法に関し、該方法は、１）真空濾過装置を提供することであって、（ａ）使い捨ての濾過デバイスであって、未濾過の液体を保持する能力のある使い捨ての濾過漏斗と、漏斗の下に配置される使い捨ての容器であって、容器は容器の頂部に位置する単一の開口部を含む、容器と、未濾過の液体と使い捨ての容器の頂部との間に配置されるフィルタであって、フィルタは、濾過デバイスに対してシールされ、未濾過の液体が該容器に流入することを防ぐフィルタとを備え、使い捨ての濾過デバイスは、容器の内部と流体連通する入口を含む、使い捨ての濾過デバイスと、（ｂ）再使用可能なベースであって、真空がそこを介してベースに提供され得る開口部を有し、再使用可能なベースはさらに出口を含む、再使用可能なベースとを備えている、真空濾過装置を提供することを包含する、方法。方法はまた、２）再使用可能なベースに使い捨ての濾過デバイスを設置することであって、それによって、再使用可能なベースの出口を使い捨ての濾過デバイスの入口と流体連通するように設置し、それによって、濾過容器の内部は、該ベースの該出口へ動作可能に接続される、ことと、３）漏斗に濾過されるべき液体を追加することと、４）ベースの出口に真空を提供することであって、それによって、漏斗からフィルタを通って濾過容器の中に液体を引き込む、こととを包含する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００３１】
本発明の前述の特徴は、添付の図面に関して受け取られ、以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解される。
【００３２】
（特定の実施形態の詳細な説明）
真空濾過システムおよびその部分、ならびに濾過の方法に関する例示的な実施形態。
【００３３】
本発明の一実施形態は、アダプタに結合された受け入れ容器を有する濾過装置を含むシステムに関する。受け入れ容器は、濾過されるべき液体を受け入れ、濾過エレメントを含み得る。アダプタは、受け入れ容器と濾過された液体を集める出力容器との間に結合される。さらに、システムは、濾過装置を支持し、真空にするためのベースを含み得る。
【００３４】
もちろん、本発明は、全体のシステムに限定されるのではなく、そのシステムの部分、および使用の方法を含み得る。一実施形態において、システムは、細胞培養媒質を濾過するために利用され得る。
【００３５】
濾過システム１００の一実施形態は図１に示される。システム１００は、濾過装置１００ａと、濾過装置１００ａを支持することおよび真空にすることの両方を行なうベース１とを含む。濾過装置１００ａは、アダプタ３０および受け入れ容器５０を含み得る。受け入れ容器５０は、濾過されるべき未濾過の液体を受け入れ得、フィルタエレメント９０を含み得る。濾過装置１００ａはまた、出力容器８０（使い捨ての遠心分離管として示される）およびオプションの蓋７０を含み得る。もちろん、出力容器８０はシステムに含まれない場合もあり、ユーザはそのような容器を備え得る。出力容器８０は、ガラスびん、試験管、または液体を受け入れるための任意のその他のふさわしいデバイスであり得る。
【００３６】
出力容器８０は、容器８０のねじ山８２を介してアダプタ３０に取り外し可能なように取り付けられる。例えば、ねじ山８２は、アダプタ３０の係合ねじ山３６（図１３）を係合し得る。アダプタ３０のシール３５は、漏れのない関係でアダプタ３０に対して、出力容器８０の内部８１をシールする。出力容器８０は、出力容器８０とアダプタ３０との間の圧入などの他の手段を用いて、アダプタに取り外し可能なように取り付けられる。同様に、アダプタ３０に対して、出力容器８０をシールするために、出力容器８０の上面とアダプタ３０の対応する表面との間に置かれたガスケットなどの他の手段が用いられ得る。
【００３７】
図２は受け入れ容器５０の一実施形態を示し、受け入れ容器５０は、未濾過の液体が受け入れ容器５０の排出口５５に入ることを防ぐように働くフィルタエレメント９０（図１）を含み得る。フィルタエレメント９０は、細孔（ｍｉｃｒｏｐｏｒｏｕｓ）フィルタエレメントまたはデプスフィルタエレメントであり得、濾過されるべき液体によって、親水性または疎水性のいずれかであり得る。代表的なフィルタエレメント材料は、硝酸セルロース、酢酸セルロース、セルロースの混合エステル、テフロン（登録商標）、ＰＶＤＦ、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、およびガラス繊維を含むが、これらの材料に限定されない。
【００３８】
受け入れ容器５０は、濾過されるべき液体を受け入れ、側壁６０、フィルタシール表面５１、バフル５４、排出口５５、およびフィルタサポートを含み得る。この実施形態において、フィルタサポートは、フィルタサポートリブ５２およびチャネル６１を含む。フィルタサポートは、フィルタエレメント９０のための適切な支持を提供し、フィルタエレメント９０の下流側から排出口５５の中に濾過された液体を流す。他のタイプのフィルタサポートであって、フィルタエレメント９０のための適切な支持を提供し、フィルタエレメント９０の下流側から排出口５５の中に濾過された液体を流すフィルタサポートは、図２に示されるフィルタサポートに代えて用いられ得る。
【００３９】
フィルタエレメント９０の下流側の外縁部は、フィルタシール表面５１に対してシールされ、それによって、未濾過の液体が排出口５５の中に流入するのを防ぎ得る。代表的なシールは、ヒートシール、超音波シール、溶媒シール、グルーシール、ＲＦシール、もしくはシールリングシール、または、フィルタエレメントの任意の部分と未濾過の液体が排出口５５の中に流入するのを防ぐ漏斗との間の任意のタイプのシールを含む。側壁６０は、内側面５８、外側面５６を含み、蓋クランプリング５７を含み得る。
【００４０】
受け入れ容器５０は、超音波結合、熱結合、グルー結合、溶媒結合、または任意の他のタイプの漏れのない結合を用いて、アダプタ３０に取り外し不能なように取り付けられ得、この場合、漏斗およびアダプタは、好ましくは、同じ材料、または容易に結合され得る材料から作られる。材料は、アクリル、ポリカーボネート、スチレン、ポリエチレン、およびポリプロピレンを含み得る。受け入れ容器をアダプタ３０に取り外し可能なように取り付けることが所望される用途において、特許第６，９１３，１５２号において開示される任意の取り外し可能なアタッチメントが用いられ得る。他のタイプの取り外し可能なアタッチメントも用いられ得る。
【００４１】
図３は、蓋７０の例示的な実施形態を示し、蓋７０は、特許第６，９１３，１５２号において開示される任意の方法によって、受け入れ容器５０に取り外し可能なように取り付けられるタイプの蓋であり得る。あるいは、当技術において公知の他のタイプの蓋も用いられ得る。
【００４２】
濾過デバイスがベース１と共に用いられるとき、濾過装置１００ａはまた、図１に示されるようにプラグ４８を含み得る。プラグ４８は、アダプタ３０のポート３３ａをシールする。あるいは、プラグ４８は、ホースバーブ（ｈｏｓｅ ｂａｒｂ）４５（図４）によって代用され、それによって、ベース１なしに、使い捨ての濾過デバイス１００ａが用いられることが可能になり得る。あるいは、プラグ４８は、アダプタ３０の一体の部分であり得る。
【００４３】
再び図１を参照すると、ベース１の一実施形態が示される。上記のように、この実施形態および他の実施形態のベース１は、濾過装置を支持するように働く。一部の実施形態において、ベースは、出力容器８０と底部分７との間にギャップＧ３が存在するように、出力容器８０が底部分７の上につるされるような方法で、濾過装置を支持する。
【００４４】
この実施形態は、少なくとも導管２から構成される内部真空チャネルを含み、また導管３を含み、送出ポート２ａにおいて終端し得る。送出ポート２ａは、動作時、アダプタ３０と嵌合し、真空が出力容器８０において作られ得るようにシールを作る。
【００４５】
図１に示されるように、ベース１のこの実施形態は、底部分７を含み、ホースバーブ５、ガスケット１３、三方弁２６、およびシール１４も含み得る。シール１４は、ｏリングとして示されるが、ガスケットまたは類似のものなどの任意のタイプであり得る。
【００４６】
図１に示されるベース１の破断図である図５に示されるように、ベース１は、ベースサポート部材７、側壁１８、およびデバイスサポート部材１９を含み得る。側壁１８は、デバイスサポート部材１９のサポート面１７がベースサポート部材７の上から所望の距離に位置するように、デバイスサポート部材１９を支持する。側壁１８は、好ましくは側壁リリーフ２７を含み（すなわち、側壁１８の前部および両側の一部分が切り取られている）、濾過サイクル中、受け入れ容器が見えるようにする。
【００４７】
デバイスサポート部材１９は、好ましくは、整列ピン１１などの少なくとも１つの位置合わせ用の細部（ｒｅｇｉｓｔｒａｔｉｏｎ ｄｅｔａｉｌ）を含み、該位置合わせ用の細部は、ベース１に濾過デバイス１０１ａを正しく調整するために用いられる。デバイスサポート部材１９は、１つの整列ピン１１と結合して、ベース１に濾過デバイス１０１ａを正しく調整する。
【００４８】
ベース１はまた、真空口９を含み、真空口９は、導管２および導管３と流体連通する。導管３は、ベース真空チャンバ４と流体連通する真空口９を設置するが、導管３は省略され得る。導管２は送出ポート２ａを含み、送出ポート２ａはアダプタ３０の底面口３４と流体連通する真空口９を設置する（図１３）。
【００４９】
ベース１は、実質的に剛性の材料から作られ得、導管２および３は、その中に内部真空チャンバを備えている。一部の実施形態において、内部真空チャンバは完全にベース１内にある。送出ポート２ａは、本明細書において「ベース真空送出ポート」と呼ばれ得る。
【００５０】
図５および図６において、ベース１はまた、弁孔６を含み得、弁孔６は、同様に、用いられ得る三方弁を含む通気スロット８を形成する。図６に示されるように、三方弁２６は、真空ポート２１、通気ポート２２、スナップフィットタブ２３およびハンドル２５を含む。三方弁２６は、図１に示されるように、ベース１の弁孔６の中にピシッと入る。代替の実施形態において、三方弁２６は、本明細書に開示されるスナップフィットタブ以外の他のものによってベース１に取り付けられ得る。例として、図７は、開放位置における三方弁２６を示し、該開放位置において、真空ポート２１は導管２の上部分と底部分とを接続し、通気ポート２２は通気スロット８を含まない弁孔６の側壁によってふさがれる。図８は、閉鎖位置における三方弁２６を示し、通気ポート２２および真空ポート２１は通気スロット８と流体連通する。
【００５１】
とりわけ、ベース１は、ウレタンまたはエポキシなどの材料から成形もしくは機械加工され得、または、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの材料から成形されるかもしくは機械加工され、または、ポリカーボネート、アクリル、もしくはポリスルホンなどのプラスチックから成形もしくは機械加工され得る。
【００５２】
ベース３０１および受け入れ容器３８０（すなわち、びん）の別の実施形態が、図９に示される。この実施形態のベース３０１は、低部分３０７、ガスケット３１３、三方弁２６、および、ｏリングとして示されるがガスケットなどの任意のタイプであり得るシール３１４を含む。ベース３０１は、側壁３１８内に配置された真空チャネル３０２およびデバイスサポート部材３１９を有する側壁３１８、ならびに一体化されたホースバーブ３０５を含む。側壁３１８は、デバイスサポート部材３１９のサポート面３１７が低部分３０７の上の所望の距離に位置するように、デバイスサポート部材３１９を支持する。デバイスサポート部材３１９は、整列ピンなどの１つ以上の位置合わせ用の細部を含み、ベース上に使い捨ての濾過デバイスを正しく調整する。
【００５３】
ベースの別の実施形態は、図１０に示される。ベース４０１は、前の実施形態と同様に構成され、１つ以上の整列ピン４１１を含み、整列ピン４１１は、濾過装置をベース上に正しく調整するために用いられる。
【００５４】
ベースの別の実施形態は、図１１に示される。この実施形態のベース５０１は、ベースサポート部材５２０、側壁５４３、およびデバイスサポート部材５１９を含む。側壁５４３は、デバイスサポート部材５１９のサポート面５１７がベースサポート部材５２０の頂部５２９の上方の所望の距離に位置するように、デバイスサポート部材５１９を支持する。デバイスサポート部材５１９は、少なくとも位置合わせ用の細部５１１（２つの位置合わせ用の細部が図１１に示される）を含み得、位置合わせ用の細部５１１は、ベース５０１上において使い捨て濾過デバイスを調整し、正しい位置にロックするように用いられる。例えば、位置合わせ用の細部５１１は、図１２に示されるアダプタ５５０の対応する位置合わせ用の細部５３７と嵌合する。
【００５５】
位置合わせ用の細部に加えて、ベース５０１は、サポート面５１７および側壁５１５によって規定されるウェル５１６も含み得る。側壁５１５の形状は、それが、本明細に記述される任意のアダプタの実施形態のアダプタ上のフランジの形状と一致するように、設計され得る。さらに、この実施形態は、ベース真空送出ポート５０２ａにおいて終端する内部真空チャンバ（図示されていない）を含む。
【００５６】
図１３および図１４は、本発明に従うアダプタ３０の一例を示す。この実施形態のアダプタ３０は、フランジ３８、側面口３３、底面口３４、シール３５およびねじ山３６を含み得る。フランジ３８は、上面４１、底面３９、および少なくとも１つの整列スロット３７を含む。アダプタ３０は、プラグ４８（図１）またはホースバーブ４５（図４）のいずれかも含み得、側面口３３の内部に位置するフィルタエレメントも含み得る。側面口３３がホースバーブで満たされる場合、底面口３４がホースバーブによって満たされるので、濾過システムは、ベース１なしで用いられ得る。
【００５７】
フランジ３８はアダプタ３０の外縁部を規定し得る。フランジ３８の底面３９は底面口３４を含む。使用時、底面口３４は、本明細書において開示されるベースの任意の実施形態のベース真空送出ポート２ａに合わせて整列される。真空がベースの内部真空チャネルに適用されるとき、ベース真空送出ポートへの底面口３４の調整は出力容器８０に真空を造る。
【００５８】
シール３５は、アダプタ３０に取り付けられた出力容器の内部を漏れのない関係でアダプタ３０に対して、シールする。一部の実施形態において、アダプタは、ねじ山３６を含み、該ねじ山は出力容器の対応するねじ山と嵌合し得る。
【００５９】
アダプタ３０はまた、中央孔４０を含み、動作時、流体は中央孔４０を通って通過する。アダプタ３０は、内側面３１およびステップ３２を有する側壁４４を含み得る。ステップ３２は、アダプタ３０に結合されているとき、受け入れ容器５０を支持し得る。
【００６０】
フランジ３８は位置合わせ用の細部３７も含み得る。位置合わせ用の細部３７はスロットとして示されるが、アダプタ３０がベースに結合されているとき、底面口３４がベース真空出口ポート２ａと整列することを確実にすることが可能な任意の細部であり得る。一実施形態において、位置合わせ用の細部は、アダプタ３０が１つの特定の向き（すなわち２つの該部品の調整）にベースに結合されることのみを要求し得、一部の実施形態においてアダプタをその特定の向きに導き得る。一部の実施形態において、ベースは、アダプタ３０の位置合わせ用の細部３７と嵌合するように、対応する位置合わせ用の細部を有し得る。もちろん、アダプタ３０は、１つより多い位置合わせ用の細部を有し得る。アダプタ３０に含まれ得る他のタイプの位置合わせ用の細部の例は、突起部、溝、ピン、スロットなどを含むが、これらに限定されない。一部の実施形態において、位置合わせ用の細部は、底面口３４をベース真空出口ポート２ａに自動的に接続するのに役立ち得る。一部の実施形態において、このことは、有利にも、ユーザが片手でベース１に濾過装置１００ａを置くことを可能にし得る。
【００６１】
もちろん、アダプタ３０は、用途に従って修正され得る。例えば、図１５に示されるように、アダプタ２３０は、フランジ２３８、側面口２３３、ねじ山２３６、および一体化した受け入れ容器２５８を含み得る。この実施形態において、フランジ２３８は、１つ以上の位置合わせ用の細部２３７も含み得る。一体化した受け入れ容器２５８は、側壁２６０、フィルタシール面２５１、バフル２５４、出口２５５、およびフィルタサポートを含む。フィルタサポートは、フィルタサポートリブ２５２およびチャネル２６１、ならびに少なくとも１つの放射状チャネル２５３を含む。フィルタサポートは、フィルタエレメント９０（図示されていない）の適切なサポートを提供し、フィルタエレメント９０の下流側から出口２５５に濾過された液体を流通する。フィルタエレメント９０に対する適切なサポートを提供し、フィルタエレメント９０の下流側から出口２５５に濾過された液体を流通する任意のタイプのフィルタは、図１５に示されるフィルタサポート手段の代用に用いられ得る。フィルタエレメント９０の下流側の外縁部は、フィルタシール面２５１に対してシールされ得、それによって、未濾過の液体の出口２５５への流入を防ぐ。
【００６２】
アダプタの別の実施形態は、図１６に示される。この実施形態におけるアダプタ３３０は、前の実施形態とは異なり、一体化した受け入れ容器を有しないが、むしろ１つ以上のスロット３４３を有する側壁３４４を含む。図１７に示される受け入れ容器３５０は、その側壁３５６に補完的な突起部３６５を含み、受け入れ容器をアダプタ３３０の中にロックし得る。
【００６３】
別の実施形態において、図１８に示されるように、アダプタ４３０は、フランジ３８を含まない。この実施形態において、アダプタ４３０は、内側面４３１および少なくとも１つのスロット４４３を有する側壁４４４を含む。１つ以上の調整リング４６９は、ダプタ４３０の低面４７５から延びる。これらの調整リングは、例えば、図１０に示されるベース４０１のピン４１１と嵌合するように設計される。底面口４３４の側壁４３４ａの底は、図１０に示されるベース４０１のベース真空送出ポート４７６と嵌合し得る球状面４４７を含み得る。
【００６４】
本発明および本発明の部分の様々な実施形態は上記されている。一般的に、本明細書に記述されるシステムは、図１に関し以下のように動作し得る。
【００６５】
エンドユーザは、完全なアセンブリか出力容器８１なしのアセンブリかのいずれかを購入することによって、濾過装置１００ａを備え得、この場合、ユーザは、アダプタ３０に出力容器（好ましくは事前に殺菌された）を取り付ける。ユーザは次いで、平面にベース１を置き、例えばホースバーブ５を介して、ベース１に真空ホースを接続する。真空ホースの他方の端部は、真空源に接続され得る。
【００６６】
三方弁２６が存在している場合は、三方弁２６は最初、オフ位置にされ得る。ユーザは、真空源を開始し、ベース１の低部分７のベース真空チャンバ４を評価し、ベース１を正しい位置に保持する。もちろん、真空チャンバ４は省略され得、このステップは飛ばされる。
【００６７】
ユーザは次いで、アダプタ３０のフランジ３８の底面３９がベース１の表面１７に接触するまでベース１の穴１０(図５）の中に容器８０を挿入することによって、出力容器８０（アダプタ３０に取り付けられた）を有する濾過装置１００ａを再使用可能なベースに置き得る。ユーザは、ベース１の整列ピン１１（図５）およびアダプタ３０の整列スロット３７(図１３）に対して位置合わせできるまで、向きを調整する。この調整は、アダプタ３０の底面口３４を導管２のベース真空チャネル出力ポート２ａと整列させる。もちろん、この実施形態および他の実施形態において、整列ピン１１および整列スロット５７は除去され得、ユーザは、底面口３４がポート２ａと整列するように濾過装置１０１ａを手動で整列し得る。
【００６８】
濾過装置１００ａが、図１に示されるようにベース１に正しく位置したとき、ギャップＧ３が、容器８０の底とベース１の底部分７との間に存在する。もちろんギャップＧ３は、容器８０の底とベース１が設置される表面との間でもあり得る。このように間隔が開いたとき、容器８０（および濾過装置１００ａ）は、ベースによってつるされると考えられる。
【００６９】
図１に示されるように、サポートのサポート上面１７は、受け入れ容器８０の上流となるように配置される。本明細書において用いられるように、上流は、図示されるような向きで、流体が流れる方法とは反対の方向において別の場所より上の場所を意味する。ここで、上流は、サポートが「Ｙ」方向において出力容器より上にあることを意味する。
【００７０】
実際に使用中、ユーザは、受け入れ容器５０から蓋７０を外し、ある量の未濾過の液体（細胞培養媒質など）を注ぎ得、未濾過の液体は、フィルタエレメントの９０の上流である受け入れ容器５０の内部に追加され得る。蓋７０は次いで、図１に示されるように、受け入れ容器５０に再び取り付けられ得る。ユーザは次いで、図１に示されるように、三方弁を単にオン位置にし、それによって容器８０の内部８１を空にする。図１に示されるように、シール１４の内側表面積がアダプタ３０の底面口３４の断面積より大きい場合、ベース１の導管２のベース真空出口ポート２ａにおける真空は、シール１４によって囲まれるアダプタ３０のフランジ３８の底面３９の表面領域に下方への力を造り、それによって、該領域に下方への力を造り、使い捨ての濾過装置１００ａをベース１上の正しい位置にしっかりと支持する。
【００７１】
容器８０の内部８１および受け入れ容器５０のフィルタサポート手段における初期の空気は、出力容器８０の内部から、アダプタ３０の内側表面４２とバフル５４の外側表面６３(図２)との間のギャップＧ１を通って、アダプタ３０の側面口３３の中に流れ、フィルタエレメント４９（フィルタエレメント４９が用いられる場合）、および底面口３４を通って、導管２の入口２ａの中に流れ、導管２、およびベース１の真空入口９を通って真空源の中に流れる。
【００７２】
受け入れ容器５０の中の未濾過の液体の上面は、受け入れ容器または蓋７０のいずれかにおける通気手段を介して、大気圧に保たれる。従って、フィルタエレメント９０の上流面の水準における液体の正の圧力は、受け入れ容器における液体の高さに比例する。従って、フィルタエレメントの上流側における液体の正の圧力と、容器の内部を空にすることによって造られるフィルタエレメントの下流側における液体の負の圧力との間に、圧力差が存在する。容器８０の内部が空にされると、受け入れ容器５０からの未濾過の液体は、フィルタエレメント９０を通って通過する。フィルタエレメント９０の下流側における濾過された液体は次いで、受け入れ容器５０の出口５５を通って、出力容器８０の中に入る。このプロセスは、未濾過の液体のすべてが濾過され、出力容器８０に集められるまで継続する。
【００７３】
液体のすべてが濾過され、出力容器８０に集められた後に、ユーザは、三方弁２６を閉鎖位置にし、従って、外部の空気がベース１の通気スロット８に入るようにすることによって(図５）、次いで、真空ポート２１および三方弁２６の通気ポート２２を通って（図６）、ベース２の導管２の上部分を通って、底面口３４およびアダプタ３０の側面口３３を通って、フィルタエレメント４９を通って、外部の空気が出力容器８０の内部の中に通過することによって、出力容器８０の内部、導管２の上部分、底面口３４、側面口３３および受け入れ容器５０のフィルタサポートを大気に通気する。
【００７４】
一部の実施形態において、オプションのフィルタエレメント４９は、殺菌されない空気が出力容器８０の内部に入ることを防ぎ得る。ユーザは次いで、使い捨ての濾過デバイス１００ａをベース１から取り外し、次いで、出力容器をアダプタ３０から取り外し、出力容器８０の頂部にクロージャ（ｃｌｏｓｕｒｅ）を取り付け（クロージャは図示されていない）、使い捨て濾過デバイス１００ａの残りの構成要素を安全な方法で捨て得る。容器は、容器の中身と共に、ここで用いられるかまたは保管され得る。三方弁２６が用いられない場合、真空がオンおよびオフにされ、外側の再使用可能なベースに通気される。
【００７５】
本発明は、特定の好ましい実施形態の点において、示され、記述されているが、本明細書において記述および教示される発明の概念から逸脱しない変更または修正が可能であることは当業者によって理解される。そのような変更および修正は、これらの発明の概念の範囲内に入ると考えられる。好ましい実施形態の様々な特徴の任意の組み合わせは、これらの発明の概念の範囲内に入ると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【００７６】
【図１】図１は、動作可能なアセンブリにおける本発明に従う濾過システムの一実施形態の断面図である。
【図２】図２は、図１に描かれるシステムの受け入れ容器の取り外された部分の等角図である。
【図３】図３は、図１に描かれるシステムの蓋構成要素の等角図である。
【図４】図４は、側面口においてプラグに代わるホースバーブを有する、図１に描かれる濾過装置の断面図である。
【図５】図５は、図１に描かれるベースの取り外された部分の等角図である。
【図６】図６は、図１に描かれる三方弁の取り外された部分の等角図である。
【図７】図７は、開放位置の三方弁およびベース真空チャンバに導く導管にプラグを有する、図１に描かれるベースの底部分の部分断面図である。
【図８】図８は、閉鎖位置の三方弁を有し、ベース真空チャンバに導く導管にプラグを有しない、図１に描かれるベースの底部分の部分断面図である。
【図９】図９は、本発明に従うベースの別の実施形態の断面図である。
【図１０】図１０は、本発明に従うベースの別の実施形態の等角図である。
【図１１】図１１は、本発明に従うベースの等角図である。
【図１２】図１２は、ベースに嵌合するように合わせられた受け入れ容器の整列ピンの部分断面図である。
【図１３】図１３は、図１に描かれる濾過デバイスのアダプタ構成要素の取り外された部分の等角図である。
【図１４】図１４は、図１に描かれる濾過デバイスのアダプタの底面等角図である。
【図１５】図１５は、一体の受け入れ容器を含むアダプタ構成要素の取り外された部分の等角図である。
【図１６】図１６は、アダプタの別の実施形態の取り外された部分の等角図である。
【図１７】図１７は、漏斗ロックピンを示す、図１６に描かれる受け入れ容器の底部分の部分等角図である。
【図１８】図１８は、アダプタの別の実施形態の取り外された部分の底面等角図である。

Claims (57)

1. 濾過装置であって、該濾過装置は、真空を受け入れるアダプタポートを有するアダプタに結合された受け入れ容器を有し、該アダプタはまた、該濾過装置から濾過された液体を受け入れる出力容器に結合する界面を有し、該出力容器が該アダプタ界面に結合されているとき、該アダプタは該受け入れ容器と出力容器との間にある、濾過装置と、
   ベース真空送出ポートにおいて終端する内部の真空チャネルを含む実質的に剛性のハウジングを有する、ベースとを備え、
   該アダプタは、該アダプタポートを該ベース真空送出ポートに接続するように該ベースに結合可能である、液体濾過システム。
2. 前記濾過装置はまた、前記受け入れ容器によって受け入れられた液体を濾過する細胞培養媒質フィルタを備えている、請求項１に記載のシステム。
3. 前記アダプタ界面に結合された前記出力容器をさらに備えている、請求項１に記載のシステム。
4. 前記出力容器はねじ山を備え、該ねじ山は前記界面における対応するねじ山と嵌合する、請求項３に記載のシステム。
5. 前記濾過装置は、前記ベースに取り外せるように結合可能である、請求項１に記載のシステム。
6. 前記アダプタ界面に結合された前記出力容器をさらに備え、前記ベースは底部分を有し、該ベースは、該底部分の上方に該出力容器をつるし、該出力容器と該底部分との間にギャップを形成する、請求項５に記載のシステム。
7. 前記ハウジングは前記真空チャネルを規定する、請求項１に記載のシステム。
8. 前記アダプタポートと前記ベースの前記真空送出ポートとの間にシールされた接続を提供するシールをさらに備えている、請求項１に記載のシステム。
9. 前記濾過装置とベースとは、前記ベース真空送出ポートを前記アダプタポートに接続するような位置合わせ結合を提供するように構成される、請求項１に記載のシステム。
10. 前記濾過装置は第１の調整細部を有し、前記ベースは第２の調整細部を有し、該ベースが、該ベース真空送出ポートを前記アダプタポートに整列させるように、該アダプタに結合されるとき、該第１と第２の調整細部とは、位置が合っている、請求項９に記載のシステム。
11. 前記ベースは、外部ソースから真空を受け入れる真空受け入れポートを有し、前記内部真空チャネルは、該真空受け入れポートと前記真空送出ポートとの間にある、請求項１に記載のシステム。
12. 前記受け入れ容器は漏斗を備えている、請求項１に記載のシステム。
13. 真空を受け入れるアダプタポートに終端を有するアダプタチャネルを有するアダプタに結合された受け入れ容器を有する濾過装置と、
    該濾過装置から濾過された液体を受け入れる出力容器と、
    該アダプタに結合可能な実質的に剛性のベースであって、該ベースは、該出力容器と流体連通する真空チャネルを有し、かつ該出力容器をつるす、ベース
    を備えており、該真空チャネルはベースを真空送出ポートに終端を有し、該アダプタは、該アダプタが該ベースに結合したときに該アダプタポートが該ベース真空送出ポートに押し当てられることを特徴とする実質的に剛性のベースとを含む液体濾過システム。
14. 前記ベースは底部分を有し、前記出力容器は該底部分から間隔を置かれる、請求項１３に記載のシステム。
15. 前記真空チャネルは実質的に全体が前記ベース内に含まれ、該真空チャネルは前記アダプタに接続し、真空を提供する、請求項１３に記載のシステム。
16. 前記出力容器は、取り外せるように前記濾過装置に結合可能である、請求項１３に記載のシステム。
17. 前記ベースは、取り外せるように前記アダプタに結合可能である、請求項１３に記載のシステム。
18. 前記濾過装置とベースとは、前記真空チャネルを前記アダプタに接続するような位置合わせ結合を提供するように構成される、請求項１３に記載のシステム。
19. アダプタに結合された受け入れ容器を有する濾過装置と、
    真空チャネルを有する実質的に剛性のベースであって、該ベースは、取り外せるように該濾過装置に結合可能である、ベースとを備え、
    該濾過装置とベースとは、該真空チャネルを該アダプタに接続するような該アダプタの方向を定めるための対応する位置合わせ用の細部を有する、液体濾過システム。
20. 前記細部は突起部および対応する窪みを備えている、請求項１９に記載のシステム。
21. 前記濾過装置とベースとは、前記真空チャネルを前記アダプタに接続するような方向に定められたとき、位置が合う、請求項１９に記載のシステム。
22. 前記濾過装置から濾過された液体を受け入れる出力容器をさらに備えている、請求項１９に記載のシステム。
23. 前記濾過装置の間の結合は前記出力容器をつるす、請求項２２に記載のシステム。
24. 前記アダプタは前記出力容器の上流にある、請求項２２に記載のシステム。
25. 前記ベースはハウジングを有し、前記真空チャネルは、実質的に全体が該ハウジング内にある、請求項１９に記載のシステム。
26. ベース真空チャネルを有する実質的に剛性のベースと共に用いる濾過アセンブリであって、該アセンブリは、
    受け入れ容器と、
    該受け入れ容器に結合され、アダプタポートを有する、アダプタとを備え、
    該アダプタは、該ベースと取り外せるように結合可能であり、該ベース真空チャネルを該アダプタポートに接続するような該アダプタの方向を定める第１の位置合わせ用の細部を有する、アセンブリ。
27. 前記位置合わせ用の細部は、突起部および窪みのうちの少なくとも１つを備えている、請求項２６に記載の濾過アセンブリ。
28. 前記ベースは、ベース位置合わせ用の細部を有し、前記第１の位置合わせ用の細部は、該ベースに接続されているとき、該ベース位置合わせ用の細部に補完的に嵌合する、請求項２６に記載の濾過アセンブリ。
29. 前記アダプタは、該アダプタを介して、濾過された液体を受け入れる出力容器に結合する界面を備えている、請求項２６に記載の濾過アセンブリ。
30. 受け入れ容器に対してシールされたフィルタをさらに備えている、請求項２６に記載の濾過アセンブリ。
31. 出力容器に結合された濾過装置を支持するサポートベースであって、該濾過装置は真空を受け入れるポートを有し、該サポートベースは、
    真空チャネルを含む実質的に剛性のハウジングと、
    該濾過装置を支持するサポートとを備え、
    該ベース真空チャネルを該濾過装置ポートに接続するような、該濾過装置の方向を定めるベース位置合わせ用の細部を有するハウジングおよびサポートのうちの少なくとも１つであって、該サポートは、該濾過装置をサポートするとき、該出力容器の少なくとも一部分の上流にある、サポートベース。
32. 前記ベース位置合わせ用の細部は、突起部および窪みのうちの１つを備えている、請求項３１に記載のベース。
33. 前記位置合わせ用の細部は、前記真空チャネルの一部分を備えている、請求項３２に記載のベース。
34. 前記真空チャネルは、実質的に全体が前記ハウジング内にある、請求項３１に記載のベース。
35. 前記真空チャネルを外部の真空源に結合する真空受けポートをさらに含む、請求項３１に記載のベース。
36. 前記ベースは、前記真空チャネルと連通する底部分を有する、請求項３１に記載のベース。
37. 出力容器に結合された濾過装置を支持するサポートベースであって、該濾過装置は真空を受け入れるポートを有し、該サポートベースは、
    真空チャネルの実質的に全体を含む実質的に剛性のハウジングと、
    該濾過装置と取り外せるように結合するサポートであって、該サポートが該濾過装置に結合しているとき、該真空チャネルは該濾過装置ポートに接続され、
    該サポートが該濾過装置に結合しているとき、該サポートは該出力容器の上流にある、サポートと
    を備えている、サポートベース。
38. 底部分であって、前記サポートが前記濾過装置と結合しているとき、前記受け入れ容器は該底部分から間隔を置かれる、底部分をさらに備えている、請求項３７に記載のベース。
39. 前記ハウジングおよびサポートうちの少なくとも１つは、前記ベース真空チャネルを前記濾過装置ポートに接続するような該濾過装置の方向を定めるベース位置合わせ用の細部を有する、請求項３７に記載のベース。
40. 細胞培養媒質を濾過する方法であって、該方法は、
    該細胞培養媒質を適切に濾過する能力のあるフィルタを有する濾過装置を提供することであって、該濾過装置は真空を受け入れる濾過装置ポートを有し、該濾過装置は出力容器に結合される、ことと、
    ベースの一部分に該濾過装置を結合することであって、該ベースは真空チャネルを有し、該濾過装置は、該ベースの対応する位置合わせ用の細部と位置が合うことによって、該ベースの該真空チャネルに該濾過装置ポートの方向を定める、ことと、
    該真空チャネルおよび該濾過装置を介して、該出力容器の内部を真空にすることと、
    該濾過装置に該細胞培養媒体を注ぐことと、
    該所定の細胞培養媒質が該濾過装置に結合された該ベースの部分の下流にある該出力容器に該濾過装置を通って通過することを可能にする、ことと、
    該濾過装置から該出力容器を取り外すことと、
    該ベースから該濾過装置を切り離すことと
    を包含する、方法。
41. 該濾過装置を廃棄することをさらに含む、請求項４０に記載の方法。
42. 前記出力容器をシールすることをさらに包含する、請求項４０に記載の方法。
43. 前記濾過装置が前記ベースに結合されているとき、前記出力容器はつるされる、請求項４０に記載の方法。
44. 前記濾過装置は、前記ベースに位置が合っているときの位置において、実質的に取り外し可能にロックされる、請求項４０に記載の方法。
45. 濾過装置と、
    該濾過装置に取り外せるように結合された出力容器と、
    真空チャネルを有する実質的に剛性のベースであって、該ベースは、該受け入れ容器に真空を提供するために、該濾過装置に取り外せるように結合可能である、結合部分を有する、ベースと、
    該出力容器の上流にある該ベースの該結合部分と
    を備えている、液体濾過システム。
46. 前記濾過装置と前記ベースとは、前記アダプタに前記真空チャネルを接続するような、該アダプタの方向を定める、対応する位置合わせ用の細部を有する、請求項４５に記載のシステム。
47. 前記受け入れ容器は、前記アダプタに一体化された部分である、請求項１に記載のシステム。
48. 前記受け入れ容器は、前記アダプタに一体化された部分である、請求項１３に記載のシステム。
49. 前記受け入れ容器は、前記アダプタに一体化された部分である、請求項１９に記載のシステム。
50. 前記受け入れ容器は、前記アダプタに一体化された部分である、請求項２６に記載のアセンブリ。
51. 液体試料を濾過する方法であって、該方法は、
    該液体試料を適切に濾過する能力のあるフィルタを有する濾過装置を提供することであって、該濾過装置は真空を受け入れる濾過装置ポートを有し、該濾過装置は出力容器に結合される、ことと、
    ベースの一部分に該濾過装置を結合することであって、該ベースは真空チャネルを有し、該濾過装置は、該ベースの該真空チャネルに流体連通するように、該ベースにおいて方向が定められる、ことと、
    該濾過装置に該液体試料を注ぐことと、
    該液体試料が、該濾過装置に結合された該ベースの部分の下流にある該出力容器に該濾過装置を通って通過することを可能にする、ことと、
    該濾過装置から該出力容器を取り外すことと、
    該ベースから該濾過装置を切り離すことと
    を包含する、方法。
52. 前記濾過装置は、前記ベース上の対応する位置合わせ用の細部と位置が合う、請求項５１に記載の方法。
53. 前記濾過装置は、前記ベースに位置が合っているときの位置において、実質的に取り外し可能にロックされる、請求項５２に記載の方法。
54. 該濾過装置を廃棄することをさらに含む、請求項５１に記載の方法。
55. 前記受け入れ容器をシールすることをさらに包含する、請求項５１に記載の方法。
56. 前記濾過装置が前記ベースに結合されているとき、前記受け入れ容器はつるされる、請求項５１に記載の方法。
57. 前記液体試料は細胞培養媒質である、請求項５１に記載の方法。