JPS648231B2 - - Google Patents

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JPS648231B2
JPS648231B2 JP10255881A JP10255881A JPS648231B2 JP S648231 B2 JPS648231 B2 JP S648231B2 JP 10255881 A JP10255881 A JP 10255881A JP 10255881 A JP10255881 A JP 10255881A JP S648231 B2 JPS648231 B2 JP S648231B2
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JP
Japan
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joint
union nut
pipe
packing
film
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JP10255881A
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Hideto Kawanishi
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KAWANISHI SUIDO KIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KAWANISHI SUIDO KIKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
Application filed by KAWANISHI SUIDO KIKI SEISAKUSHO KK filed Critical KAWANISHI SUIDO KIKI SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、管または継手本体の受口部に、ねじ
が刻設されていない接合管の端部を挿入し、輪状
ゴムパツキンを介在せしめて前記受口部にユニオ
ンナツトを螺合緊締する管継手の改良に係り、特
にゴムパツキンの装着、接合管の挿入など接合作
業が容易で、かつ、管接合後の管の保持力と止水
効果の極めて良好な管継手を提供するものであ
る。 前記管端無ねじの管継手は、その簡便安価な点
の外に、継手部に伸縮可撓性を有すること、その
ため配管の振動、伸び、歪みなどをよく吸収する
保護機能を有しているところから、呼び径が13〜
50mmの比較的小径で、かつ、常用圧力がせいぜい
5Kg/cm2程度までの低圧用配管の接合工法に好ん
で用いられてきた。 ところが、前記従来の管継手は、接合施工時に
ユニオンナツトを緊締限界一杯に締め付けても、
なお、ゴムパツキンの接合管に対する保持力が弱
く、ために、継手部の耐引抜力に欠けるところが
あり、管内流体の漏洩を確実に防止することは極
めて困難な状況にあつた。その理由を検討してみ
ると、ユニオンナツトを緊締する際に、輪状ゴム
パツキンの内周面が一定の圧力をもつて接合管の
外周面に作用した以後は、たとえ増し締めを施し
ても、接合管に対する押圧力を増加するようには
作用せず、その後の増し締めは、従らにゴムパツ
キンをその直径の外方に膨張せしめることにのみ
作用し、ゴムパツキンの背面及び外周面とユニオ
ンナツトの押し面及び内周面との間の摩擦抵抗が
急激に増大し、よつてユニオンナツトの緊締が不
能な拘束状態を来たし、結局、ゴムパツキンの接
合管に対する保持力が不充分なままに止められる
からであつた。従つて、従来の前記不具合を解決
するには、ゴムパツキンとユニオンナツトとの間
の摩擦抵抗が、極力小さいものとなるような措置
を講ずれば、緊締が拘束状態になるまでの増し締
め代を広域に確保できるようになり、満足すべき
耐引抜力が得られる道理であつて、これまでにも
各種の試みがなされてきた。 例えば、ゴムパツキンの背面とユニオンナツ
トの押し面との間に金属製ワツシヤを介在せしめ
ると共に、該押し面とワツシヤとの間に潤滑剤を
投与するものや、受口部のテーパ端面を奥深く
すると共に、ゴムパツキンの断面形状を楔形と
し、ゴムパツキンの大部分を受口部テーパ端面内
に埋没せしめる如くし、ゴムパツキンの背後に更
に厚肉のワツシヤを介在させ、緊締時におけるゴ
ムパツキンの外方への膨出を防止せしめたもの
や、ワツシヤを硬質厚肉の合成樹脂材で製作
し、該ワツシヤのゴムパツキン背面に対する当り
面を内向きのテーパ面としたものがある。ここに
例示のものは、いずれも接合管に対する保持力を
発揮せしめるために、ゴムパツキンの内径を接合
管の外径よりも小さくして接合管に無理嵌めする
ようにすることを前提条件とするものであるか
ら、管の接合作業時に、ゴムパツキンを接合管へ
嵌め込むのが困難となる。そのため、接合管へゴ
ムパツキンを嵌め込むときには、ユニオンナツト
内にセツトされているゴムパツキンを一旦取出し
て嵌め込むなど余分の工数を必要とした。ちなみ
に、ゴムパツキンの内径を接合管の外径よりも小
さくする理由は、もし、ゴムパツキンの内径を大
きくすると、接合作業の緊締時に、ゴムパツキン
の内周面が接合管の外面に当接する前に、その外
周面が受口部やワツシヤの押し面あるいはユニオ
ンナツトの内周面に当接し、ゴムパツキンの外周
面に作用する接触摩擦抵抗が増大してユニオンナ
ツトの緊締が拘束状態に近づいた後に、ゴムパツ
キンの内周面が接合管の外面に当接するようにな
り、その後のユニオンナツトの緊締はそのまま接
合管の保持力となつて作用し難くなるためであ
る。また、一般的にいつて、ワツシヤを介在せし
めたものは、ワツシヤが接合管や受口部に対して
偏心して嵌め込まれることが多く、この場合には
ユニオンナツトを緊締するときに、ワツシヤの外
周縁が受口部端面と衝突干渉を起し、増締めして
も実際にはゴムパツキンが締らない現象がしばし
ば発生する。それに、構成部材としてのワツシヤ
が余分に必要であり、このワツシヤが接合管の外
径よりも小さい内径をもつたゴムパツキンとセツ
トになつているものは、管の接合時には、必ずセ
ツトを分解して嵌め込む必要があるから、作業に
時間がかかる外、ワツシヤをはじめとする分解部
材がしばしば粉失し、作業性を悪化せしめる原因
となつていた。その外、前記の場合には、潤滑
剤が接合管の外面に付着するのを防止することは
殆んど不可能に近く、そのため却つて耐引抜力を
失うおそれがあり、また潤滑剤が鉱油系のもので
ある場合には、ゴムパツキンが天然ゴムやSBR
製のものであると、油を吸収し膨潤して強度が劣
化する。これは、ゴムパツキンが耐油性の優れた
ニトリルゴム製のものであつても、硬度が比較的
低いものであると、経時的に膨潤劣化する傾向が
ある。粉末の潤滑材(例えばテフロン粉末、
NoS2粉末、ウンモ粉末、黒鉛粉末など)を塗布
して被膜を形成せしめることも考えられるが、ゴ
ムパツキンと粉末潤滑剤との間の潤滑性は、流動
性潤滑剤にくらべて非常に悪いので、期待する程
の効果は得られない。その他、接合管の保持力を
強化するために、食い込みリングを用い、ユニオ
ンナツトの緊締による押圧力を該食い込みリング
に作用させるものもあるが、この場合は、無ねじ
の管継手の極めて重要な特性である伸縮可撓性を
犠性にするだけでなく、接合管の外周表面に圧痕
や爪傷を付するようになり、合成樹脂等によつて
表面がライニングされた管にとつては致命的な問
題を惹起する。 本発明は、前記の問題を解決することを目的と
するものであつて、ゴムパツキンとユニオンナツ
トとの間に、薄くて軟かくかつ自己潤滑性に富ん
だ合成樹脂材よりなる蛇の目状フイルムを介在せ
しめることにより、ユニオンナツトを強く増し締
めしても、摩擦抵抗が増大するのを抑制し、増し
締め代を広域に確保すると共に、ゴムパツキンの
接合管への当り面を拡大させ、ユニオンナツトの
緊締が、ゴムパツキンの接合管に対する押圧力
(保持力)としてより有効に作用せしめる如くし、
もつて充分な耐引抜力とシール効果を発揮せしめ
ようとするものである。 以下に、本発明に係る管継手を、その一実施例
を示す図面に基いて説明する。 第1図は、本発明に係る管継手に供される主要
な構成部材を分解して、それぞれ斜視して示した
ものである。同図中1は輪状のパツキン、6は蛇
の目状のフイルム、9は緊締用ユニオンナツトで
ある。これらパツキン1、フイルム6及びユニオ
ンナツト9は、第3図に示す如く一体にセツトし
て、第4図に示す如く接合管15に嵌挿し、第5
図に示す如くユニオンナツト9を継手本体16に
螺合緊締して管の接合がなされるものである。パ
ツキン1は、断面形状が接合管16との当接辺を
他の辺よりも大きくした台形とするのが普通であ
り、ユニオンナツト9によつて押圧されるべき背
面2、外周面3、継手本体16の受口部17テー
パ端面19に当接されるべき当り面4、接合管1
5の外表面に当接されるべき内周面5によつて形
成されている。本発明の実施に用いられるパツキ
ン1は、その内径を接合管15の外径よりも大き
くしておくことができる。その理由は、ユニオン
ナツト9を緊締する場合、後に述べるフイルム6
の作用によつて、ゴムパツキン1の内径が従来予
想されていた縮径量を遥かに越える縮径量をもつ
て縮小され、接合管15に対する保持力と止水効
果を充分に発揮できるからであり、かつ接合作業
において接合管15への嵌挿が容易に行なえるか
らである。ゴムパツキン1の内径を接合管15の
外径よりも大きくできる量は、該接合管15の外
径その他の条件によつて一様ではないが、接合管
15の外径が20〜60mm程度である場合、ゴムパツ
キン1の内径の大径化可能量は大体4mm以下であ
る。第1図においてパツキン1は、その断面形状
が最も一般的に行なわれている台形のものを示し
たが、断面形状は図示のものに限定されるもので
はなく、円形であつてもよく、楕円形であつても
よく、または楔形のものであつてもよく、はたま
たそれらの形状の部分を適宜に組合わせたもので
あつてもよく、その他任意の形状のものを用いて
も一向に差支えはない。ただし、ユニオンナツト
9の押し面14をテーパに形成したときは、パツ
キン1の背面2の角度α1もそのテーパ角α2に一致
せしめたものを使用するのが、緊締に好ましいも
のとなる。 フイルム6は、本発明の管継手にとつて最も重
要な構成部材で、パツキン1をユニオンナツト9
内に収嵌する場合に、パツキン1の背面2及び外
周面3とユニオンナツト9の押し面14及び内周
面10との間に介在せしめ、継手本体16にユニ
オンナツト9を緊締するときの摩擦抵抗を軽減す
る機能をもつている。このような機能を果さしめ
るため、その材質は軟かくかつ破れ難く、加えて
自己潤滑性を有する合成樹脂材よりなり、その形
状は蛇の目状の薄片となつており、中央部に接合
管15の外径とほぼ同等の大きさの内径をもつた
通孔7を有し、通孔7の内周縁から外周縁までの
周幅はパツキン1の背面2の幅と外周面3の幅と
を加えた広さとするのがよく、厚さは0.01〜0.2
mm程度とする。フイルム6はパツキン1と共にユ
ニオンナツト9内に収嵌され、ユニオンナツト9
を継手本体16の受口部17に螺合緊締する場
合、ユニオンナツト9と継手本体16との相圧に
よつて移動し、パツキン1の押圧変形に応じて変
形することとなる。このような意味において、厚
さが0.2mmを越えると柔軟性に欠けるようになり、
0.01mm未満であると破損しやすくなるおそれがあ
る。また、フイルム6は2枚あるいは3枚を重ね
て使用してもよく、その場合においても合計の厚
さが0.01〜0.2mmの範囲内におさまるようにすれ
ばよい。フイルム6の材質は具体的には、実験の
結果によると、柔軟性、強度性、潤滑性の綜合的
評価において、テフロン(米国デユポン社商品
名)が最も好ましいものであつた。なお、フイル
ム6は、ユニオンナツト9内に収嵌するための便
宜のため、外周縁に、破損の起点とならない程度
の放射状の切れ目8を配設しておくとよい。また
フイルム6とパツキン1の背面2との間に粘着剤
または接着剤を塗布した層を設けておくのもよ
い。 ユニオンナツト9は所定の長さをもつた短円筒
状をなし、一端寄りの内周面には、継手本体16
の受口部17の外周面に刻設された雄ねじ18に
螺合すべき雌ねじ11が刻設され、他端はその周
縁が軸心線に対して求心的に絞られた肩部12を
形成し、肩部12の中央に接合管15を挿入すべ
く、接合管15の外径よりもやや大き目の挿口1
3が開口されている。肩部12の内面はパツキン
1の背面2を押圧すべくテーパ状の押し面14が
形成されている。この押し面14は傾斜角α2
90゜以下のテーパ面となつているのが好ましく、
そのテーパ面は滑らかに仕上げられていることを
要する。滑らかでないときには、緊締時にフイル
ム6を引きちぎるおそれがある。またテーパ面は
緩やかな曲面であつてもよい。押し面14をテー
パ状にしておけば、接合管15に抜け出し力が作
用すると、ゴムパツキン1はフイルム6と共にユ
ニオンナツト9のテーパ状押し面14に追従して
縮小変形するようになるから、接合管15に対す
る保持力は一層強化されるようになる。ユニオン
ナツト9の外周面は、緊締の際の螺合操作に便宜
のため、多角形に形成してもよく、また軸方向の
凹凸溝を刻設しておくのもよい、また緊締の際の
ねじ効率を向上させ、フイルム6を保護し、さら
に摩擦抵抗を小さくするために雌ねじ11を刻設
した内面に乾燥した粉末潤滑剤(テフロン樹脂微
粒子)を塗布するのが好ましい。 前記の部材パツキン1、フイルム6、ユニオン
ナツト9を用いて管の接合を行なう場合は、あら
かじめ、第3図の如くフイルム6とパツキン1を
ユニオンナツト9内に収嵌セツトしておくものと
する。このようにセツトするには、第2図に示す
ようにすればよい。即ち、ユニオンナツト9の長
さの数倍の長さを持ち、外径がほぼフイルム6の
通孔7の内径に等しく、適宜の位置にパツキン1
の内径よりも大きくかつその外径よりも小さい鍔
21を付設した案内棒20を準備し、該案内棒2
0の一端より、パツキン1をその当り面4の方か
ら挿入し、次いでフイルム6を通し、このように
した案内棒20をユニオンナツト9の螺合端側か
ら挿入し、矢印方向へ引張ればフイルム6はパツ
キン1を包むようにしてユニオンナツト9の内部
に沈んでゆき、そしてフイルム6とパツキン1が
ユニオンナツト9の押し面14に当接するまで引
張つた後、案内棒20を逆方向に引き抜けばよ
い。そうするとフイルム6とパツキン1はユニオ
ンナツト9の内部に収嵌されたまま残留し、故意
に取り出さない限りユニオンナツト9から脱落す
ることはない。 このようにセツトされたパツキン1とフイルム
6とユニオンナツト9をその挿口13の方から接
合管15の管端部に挿し通す。この場合、パツキ
ン1はその内径が接合管15の外径よりも大であ
り、かつユニオンナツト9の内部に安定して収嵌
されているから、接合部材はセツトされたままで
容易に接合管15に挿嵌準備することができる。
このように準備された接合管15の管端部を、第
4図に示す如く継手本体16の受口部17に挿入
する。継手本体16の受口部17の外周面には雄
ねじ18が刻設されているので、これにユニオン
ナツト9の雌ねじ11を螺合する。なお、受口部
17の端面19は傾斜角α3をもつて外方に拡開す
るテーパ面を有し、パツキン1が押されてきたと
きに、その力が接合管15の保持力として作用す
るようになされている。傾斜角α3は60゜程度とす
るのが好ましい。ユニオンナツト9を更に増し締
めしてゆくと、その押圧力によつてパツキン1は
内外方向に膨張変形して第5図に示す如くとな
り、継手本体16の受口部17端面19とユニオ
ンナツト9の内周面10及び押し面14とによつ
て形成される空間内に充満された形となり、そし
てフイルム6はユニオンナツト9の押し面14及
び内周面10に密着し、パツキン1の背面2と外
周面3が直接ユニオンナツト1の内周面10や押
し面14に触れることを避けしめる。従つて、ユ
ニオンナツト9を増し締めするときの摩擦抵抗
は、ユニオンナツト9の押し面14及び内周面1
0とフイルム6との摩擦係数によつて定まり、こ
の摩擦係数は極めて小さいものであるから、摩擦
抵抗も従来のものの如くには急激な増大を来たす
ことはない。しかもワツシヤは全くこれを用いな
いから、それが受口部17端面19に衝突干渉し
て増し締めが阻止されることもない。このような
理由から、ユニオンナツト9の増し締め螺合が拘
束状態になるまでには、かなりの増し締め代を確
保することができると共に、緊締はほぼ余すとこ
ろなく、パツキン1の接合管15に対する押圧力
として作用し、かつ接合管15とパツキン1との
接触面を大幅にとることが可能となり、それらが
相乗効果となつて接合管15の保持力を増大し、
従つて大きな耐引抜力を得さしめることができる
のである。 上記の例は継手本体16に対して接合管15を
接続する場合について説明したが、継手本体16
に代えて、接合管15の外径よりも大きな外径を
もつた管であつて、該管の管端部に雄ねじが刻設
された被接合管に接合管15を接続する場合にも
適用されることは勿論であり、そのような場合
も、本発明の要旨から逸脱するものではない。 本発明に係る管継手は以上の如くであつて、ユ
ニオンナツト9とパツキン1との間に柔軟でかつ
破損し難く、自己潤滑性に富んだフイルム6を介
在せしめるものであるから、次に挙げるような幾
多の効果を奏するものである。 ユニオンナツトの増し締め螺合が円滑、軽快
であり、小トルクでもつて緊締することが可能
であり、特に漏水を止めるだけの場合は、手締
め操作だけでも充分な止水効果を発揮する。 ユニオンナツトの増し締め時の摩擦抵抗が小
さいから、緊締が拘束状態になるまでの増し締
め代を広域化することが可能となり、接合管と
受口部との間に数mmの径差がある場合でも、極
めて高い管保持力が得られる。 前記の場合と同様にして、輪パツキンの内
径が接合管の外径よりも大なるものを用いて
も、極めて高い管保持力が得られる。 増し締め代が広域化されるに伴つて、パツキ
ンの軸線方向の厚さを従来のもの以上に大きく
することが可能となり、そのため接合管表面と
パツキンの内周面との接触面積が拡大され、管
の保持力を一層増大せしめることができる。 ユニオンナツトの押し面とパツキンの背面と
の間に座金を介在させる必要がないから、ユニ
オンナツトの押し面をテーパ状に形成すること
が可能となり、そのようにすることにより、も
し接合管に引抜力が作用したときには、その力
はパツキンの接合管の表面に対する密着力に変
換され、自動的に引抜力に抗する作用となつて
働く。 接合部材たるパツキンとフイルムは、管接合
に先だつて予めこれをユニオンナツトの内部に
収嵌せしめておけば、その後はそれらが脱落し
て散逸するようなことはないから、部材を紛失
するおそれがない。 パツキンとフイルムは、ユニオンナツト内の
収嵌状態が極めて安定しているから、収嵌され
たパツキンの内径が接合管の外径よりも大とす
ることと相まつて、接合部材を分解することな
く収嵌セツトしたままの状態で接合管に嵌挿
し、自由に移動させることができ、管接合作業
の工数を低減することができる。 フイルムは極めて薄いもので充分であるか
ら、その材料がテフロンの如く高価なものであ
つても、その製作費は比較的安価なものとな
り、経済的な管継手が得られる。 本発明に係る管継手は、鋼管をはじめとする
その他の金属管や、それら金属管に合成樹脂ラ
イニングを施した管、また硬質塩化ビニール
管、ポリエチレン管をはじめとするその他の合
成樹脂管などの接合に使用されることは勿論の
こと、純鉛管及び合金鉛管の接合にも使用で
き、更には前記異種の管を互に接合するために
も使用できるものであつて、その利用範囲は極
めて広域に及ぶ。 上記効果のうち、特に接合管の保持力に関し、
その実施例を記載して、効果の優れたものである
ことを明らかにする。 この実施例は、本発明に係る管継手と従来の管
継手(パツキンの背面とユニオンナツトの押し面
との間に鉄平ワツシヤを介在させたもの)とにつ
いて、第7図に示す如く配管設置し、配管内に水
圧を加え、所定条件下での限界圧力と管継手部の
伸縮量を比較試験したものである。試験に際して
は、本発明のものと従来のものとの間で同一条件
を確保するため、パツキン、ユニオンナツト、継
手本体、接合管は、比較相互間で同一のものを用
い、特に次の諸点に留意した。 1 パツキンは、その材質をSBRとし、同一硬
度を有するものから成形し、実施に先だつて洗
浄により油脂分を除去した。パツキンの内径は
接合管の外径よりも大きいものを用いた。 2 ユニオンナツトは、ねじ効率を一定にするた
め、ねじ部にテフロン粉末の乾性潤滑剤を塗布
した。 3 接合管は、水道用硬質塩化ビニルライニング
鋼管(JWWA K116―1972)と、水道用硬質
塩化ビニル管(VP)を使用し、実施に先だつ
て内外面を洗浄し、油脂分を除去した。 4 ユニオンナツトの緊締には、同一の締付トル
クを確保するため、パイプレンチにトルクメー
タを取付け、実質トルクを算出した。 5 圧力計の計測は、配管に水圧をかけたり水圧
を抜いたりすると管継手部で伸縮現象が生ずる
ので、所定の水圧をかけたまま4分間保持し、
その間の伸び量が0.2mm以上となつたときに行
なつた。 6 伸縮量の計測は、水圧をかけて4分間保持し
たときと、水圧を抜いたときに行ない、その差
を伸縮値とした。 比較試験の結果を第1表に示す。 同表中試験番号A〜Gは本発明のもの、a〜g
は従来のものである。接合管の外径D1、ゴムパ
ツキンの内径D2、長さL、背面角α1、ユニオン
ナツトの挿口径D3、内面径D4、押し面角α2、継
手本体の内径D5、端面角α3の部位は第6図にそ
れぞれ同記号をもつて示してある。
【表】 第1表の結果からもわかるように、テフロンフ
イルムを用いた本発明の継手A〜Gは、それぞれ
の比較対象である従来の継手a〜gのものより
も、明らかに高い管保持力を有していることが認
められる。試験記号D,dのものは接合管を硬質
塩化ビニル管としたものであるが、そのうち本発
明の試験記号Dのものは試験記号Cのものよりも
接合管の外径において2mm程小さくても管の保持
力は高いことが認められる。試験記号E,eと
F,fのものはパツキンの長さLが違うだけで他
は殆んど同一条件のもとに試験したものである
が、パツキンの長さが大きくなると(従つてパツ
キンの内周面と接合管の外面との接触面積が増え
ると)、本発明のものにあつては管の保持力が一
層増大することが認められるのに対し、従来のも
のは却つて管の保持力が低下する傾向がみられ
る。試験記号G,gのものは、ユニオンナツトの
押し面とパツキンの背面の角度α1,α2を20゜にし
たものを用いたが、試験記号Gのものはその他の
条件をほぼ等しくした試験記号Eのものに比べて
更に高い保持力を有していることが認められる。
しかし、試験番号gのものはeのものよりも保持
力が低下している。これはパツキンの背面角α1
小さいため、鉄ワツシヤの使用が不可能となり、
そのままユニオンナツトを緊締したものであつて
耐圧性能が非常に劣るものであることを示してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る管継手の主要部材を分解
して示す斜視図、第2図は第1図の部材を一体的
にセツトするところを示す斜視図、第3図は第1
図の部材をセツトしたときの断面図、第4図は本
発明に係る管継手の接合開始状態を示す部分断面
図、第5図は接合完了状態を示す部分断面図、第
6図はパツキンとフイルムをユニオンナツト内に
収嵌しないで接合管に別々に挿嵌して接合を開始
する状態の断面図、第7図は管継手の水圧試験状
態を示す図である。 1……パツキン、6……フイルム、9……ユニ
オンナツト、15……接合管、16……継手本
体、31……水圧試験ポンプ、32……圧力計、
33……空気抜き、34……ローラ付受台。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 外周面に雄ねじを刻設した受口部を有する管
    または継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、輪
    状ゴムパツキンを挿嵌介在せしめてユニオンナツ
    トを前記受口部に螺合緊締する構造の管継手にお
    いて、前記接合管の外径よりも僅かに大きな内径
    のゴムパツキンを用い、該ゴムパツキンの背面ま
    たは該背面及び外周面に被着すべき薄くて軟かく
    かつ強靭であつて自己潤滑性に富んだ合成樹脂材
    よりなるフイルムを、前記ユニオンナツトの内部
    に収嵌することを特徴とする管継手。
JP10255881A 1981-06-30 1981-06-30 管継手 Granted JPS585585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10255881A JPS585585A (ja) 1981-06-30 1981-06-30 管継手

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