JPS647526Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、車両用灯具に関するものである。

（従来技術） 従来、車両用灯具は、第８図に示すように、ラ
ンプハウジングａの前面にレンズを取着固定し、
ランプハウジングａの後面に開設された取付孔ｂ
に、ソケツトホルダーＣを取着した構成を有する
ものでつて、前記ソケツトホルダーＣは、加締固
定され、或はソケツトホルダーＣが着脱自在なも
のにあつては、回転係合可能に設けられており、
バルブ交換に際して、灯具の後方からバルブの取
外しおよび取付けが行なわれるのであつた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記した従来の灯具では、ソケ
ツトホルダーの後端がランプハウジングの後方に
突出していることから、灯具の奥行き寸法Ｄが大
きく、取付基準面ｄからの突出寸法D′を大きく
とることのない車両では、灯具後方のスペース
が、灯具により狭くなつてしまうという欠点があ
つた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記した従来の欠点を考慮してなさ
れたもので、ランプハウジングの後壁に設けられ
た取付孔に着脱自在なバルブ取着体と、該バルブ
取着体のバルブ取着面上に設けられ、ソケツトを
傾斜状態で着脱自在に包持するソケツト保持凹部
を有した相対向する一対の支持片と、該支持片そ
れぞれの対向面両側に設けられ、前記支持片間に
圧入されたソケツトの側方取着片に当接するリブ
とを具備したことを特徴とする車両用灯具を提供
することにより、従来の欠点を解消するのであ
る。

（作用） 本考案においては、ランプハウジングの後壁の
取付孔に取付けるバルブ取着体に、バルブを傾斜
した状態で装着することにより、灯具の薄形化を
図るとともに、バルブの灯具本体への出入れを容
易にし、そして傾斜した状態で装着されるバルブ
の着脱を容易にしたのである。

（実施例） つぎに、本考案を第１図から第７図に示す一実
施例に基づいて詳細に説明する。

図中１はライセンスプレート（図示せず）上部
に設けられ、ライセンスプレートと車体後方を照
し出す灯具である。前記灯具１は、第１図に示す
ように、ランプハウジング２と、ランプハウジン
グ２の前面開口部に取付けられたアウターレンズ
３およびランプハウジング２の下面開口部に取付
けられたライセンスプレートランプレンズ４と、
バルブ５と、ソケツト６と、そしてランプハウジ
ング２の後壁２０の取付孔に取着されるバルブ取
着体７とからなるものである。バルブ取着体７
は、第２図に示すように、略円盤状に形成され、
裏面には十字状の把手が設けられている。またバ
ルブ取着面７０には、凹面状の反射面７１が形成
されているとともに、周縁三方に突状の係合爪７
２，７３，７４が、前記取付孔２１の周縁の三か
所に設けられた切り欠き状の凹部２２，２３，２
４に対応して、一体に形成されており、係合爪７
２，７３，７４をそれぞれを相対応する凹部２
２，２３，２４に挿入してのち、バルブ取着体７
を所定角度回転させることにより、係合爪７２，
７３，７４が取付孔２１の周縁に係合して後壁２
０に取付けられるのである。前記凹部２２，２
３，２４相互間には、溝２５が設けられており、
係合爪７２，７３，７４それぞれの裏面の突起が
嵌合することにより、前記バルブ取着体７がラン
プハウジング２に対して適正位置に位置決め固定
されるのである。また前記係合爪７２，７３，７
４のうち一つの係合爪７２が幅広に形成されてい
るとともに、この係合爪７２に対する凹部２２が
幅広に形成され、バルブ取着体７の挿着位置を指
定するのである（第３図と第４図参照）。

またバルブ取着体７のバルブ取着面７０上に
は、薄板状に設けられた一対の支持片８，９が相
対向して起立形成されている。支持片８，９それ
ぞれは開拡自在なソケツト保持凹部８０，９０を
有しており、ソケツト６の外径寸法より短い距離
で対峙する一対の上端縁により、ソケツト６が着
脱自在に包持されるのである（第６図参照）。そ
してソケツト保持凹部８０，９０それぞれは、ソ
ケツト６が傾斜状態で包持されるように、支持片
８，９に対する開口深さが異なつているのであ
る。

１０は支持片８，９それぞれの対向面８１，９
１の左右両側に設けられたリブで、該リブ１０
は、ソケツト６の胴部から左右側方に張り出した
側方取着片６０，６０に当接するものである。そ
して第７図に示すように、ソケツト６をソケツト
保持凹部８０，９０に取着した際に、前記側方取
着片６０，６０が支持片８，９間に圧入される
と、相対向する一対のリブ１０，１０により、前
記側方取着片６０，６０が挟持状態で支持され、
ソケツト６が上下左右に移動することなく固定さ
れるのである。さらに１１は、前記側方取着片６
０，６０に対応して支持片８，９間に植設された
取付ボスであり、灯具１に高振動が加わることが
予想される場合には、側方取着片６０，６０をそ
れぞれ取付ボスにビス止めして、ソケツト６を固
定してもよい。

なお、ｅはシールガスケツトであり、ｆはソケ
ツト保持凹部８０，９０の内周縁の亀裂を防止
し、かつ柔軟性を付与する切り欠きである。

（考案の効果） したがつて、本考案によれば、バルブが傾斜し
た状態で取着されるバルブ取着体を、ランプハウ
ジングの後壁の取付孔に取付けることにより、ソ
ケツトの後端が灯具の後方に突出することがな
く、灯具の薄型化が図れ、灯具の後方のスペース
を広げ、このスペースを物入れなどに利用するこ
とができる。またバルブ取着体に設けられた相対
向する一対の支持片がソケツトを着脱自在に包持
するとともに、ソケツトの左右側方に張り出た側
方取着片を、それぞれの対向面両側に設けたリブ
で挟持状態に支持するので、ソケツトの上下左右
のズレが防止でき、かつソケツトの着脱が容易に
行なえるなど、実用性に優れた効果を奏するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る車両用灯具の一実施例を
示す断面図、第２図は一実施例におけるバルブ取
着体の説明図、第３図はバルブ取着体の挿着時を
示す説明図、第４図はバルブ取着体の固定時を示
す説明図、第５図は支持片を示す説明図、第６図
はソケツトの着脱を示す説明図、第７図はソケツ
トの取着状態を示す説明図、第８図は従来例を示
す説明図である。 １……灯具、２……ランプハウジング、６……
ソケツト、６０……側方取着片、７……バルブ取
着体、７０……バルブ取着面、８，９……支持
片、８０，９０……ソケツト保持凹部、１０……
リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプハウジングの後壁に設けられた取付孔に
   着脱自在なバルブ取着体と、該バルブ取着体のバ
   ルブ取着面上に設けられ、ソケツトを傾斜状態で
   着脱自在に包持するソケツト保持凹部を有した相
   対向する一対の支持片と、該支持片それぞれの対
   向面両側に設けられ、前記支持片間に圧入された
   ソケツトの側方取着片に当接するリブとを具備し
   たことを特徴とする車両用灯具。