JPS647210Y2 - - Google Patents

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JPS647210Y2
JPS647210Y2 JP1981188738U JP18873881U JPS647210Y2 JP S647210 Y2 JPS647210 Y2 JP S647210Y2 JP 1981188738 U JP1981188738 U JP 1981188738U JP 18873881 U JP18873881 U JP 18873881U JP S647210 Y2 JPS647210 Y2 JP S647210Y2
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JP
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housing
sound absorbing
sound absorber
absorbing body
sound
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JP1981188738U
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JPS5892405U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は多孔質吸音体を用いた内燃機関用排
気消音装置に関するものである。
一般に、この種装置では、圧力損失の可及的低
減化と所要消音性能の向上とを図るうえから、第
1図に示すように、金属などからなる筒形の筐体
1内に、ほぼ直線状の風路が構成されるように筒
形の多孔質吸音体2を収納したものが適当である
とされている。しかしながら、内燃機関(図示せ
ず)から排出された排ガス(矢印a)中には、タ
ールやススが混有しているため、この排ガスが上
記筐体1の前壁面に接続されている入口管3から
該筐体1内に取り入れられて筐体1の後壁面に接
続されている拡大管6から排出されるまでの間、
上記多孔質吸音体2の表面に上記タールやススが
付着し、該吸音体2が目詰りを起こし易い。この
吸音体2が目詰りを起こすと、吸音体2中に音波
が透過しなくなつて、吸音性が滅失されることに
なる。
上述の問題を解決するため、考案者等は筐体内
の圧力を大気圧より低くし、その間の圧力差を利
用して大気中より空気を流入させ、排ガスと接す
る吸音体の内側へ向けて上記空気流を噴出させる
ことにより、タールやススによる吸音体の目詰り
を抑制できるものを提案した。これを第2図で説
明する。
第2図において、第1図と同一部所には同一符
号を付して説明を省略する。同図において、多孔
質吸音体2は、たとえば焼結金属体などからな
り、入口管3とほぼ同じ内径を有する円筒形に形
成されている。上記筐体1の周壁には、排ガスの
下流側に位置して、外部と筐体1内とを連通する
通気孔5が形成されている。
上記構成において、内燃機関から排出された排
ガスは、入口管3を介して筐体1内に取り入れら
れて多孔質吸音体2の内側を通り、拡大管4より
大気中に排出される。一方、排ガスとともに上記
機関から放出された排気音も上記排ガスと同様の
経路を辿つて大気中に放出されるが、その音波は
多孔質吸音体2により吸収されるため、拡大管4
から大気中に排出される排気音は低減される。
上記多孔質吸音体2の排ガスが流れる部分の圧
力は以下の理由により大気圧より低くなる。い
ま、多孔質吸音体2の入口および出口ならびに拡
大管4の出口の各位置をそれぞれA,B,Cとす
ると、ベルヌーイの定理により、下記の式が与え
られる。
PA+1/2ρV2 A=PB+1/2ρV2 B+hB =PC+1/2ρV2 C+hC ……(1) ここで、Pは静圧、Vは排ガス流速、ρは排ガ
ス密度、hBは多孔質吸音体の排気ガスに対する抵
抗損失、hCは拡大管の拡大損失を表わす。なお、
添字A,B,Cは上記検査面の位置を示す。
多孔質吸音体2はほぼ直線状に配設されてお
り、流れに対する抵抗は小さいので、上記(1)式中
のhBは無視でき、さらに拡大管4の拡がり角θが
余り大きくなければ、拡大損失hCも無視できるの
で、(1)式は下記のようになる。
PA+1/2ρV2 APB +1/2ρV2 BPC+1/2ρV2 C ……(2) 多孔質吸音体2より形成された風路断面積は、
流れ方向に沿つて一様であるので、VA=VBとな
り、またPCは大気圧力POと等しいので上記(2)式
より次式を得る。
PAPBPO+1/2ρ(V2 C−V2 B) ……(3) 拡大管4の作用によりVC<VBであるので、(3)
式の右辺の第2項は負の圧力となり、多孔質吸音
体2の排ガスが流れる風路部分の圧力PA,PB
大気圧POより低くなる。このため、図中点線矢
印で示すように大気中に連通した通気孔5から筐
体1内に空気が流入し、多孔質吸音体2を透過し
て排ガス風路中に噴出する。この空気流によつて
排ガス中のタールやススが多孔質吸音材2の内側
面に付着するのが抑制されることになる。
ところで、通常排気音は広い周波数帯域のスペ
クトル音から構成されているので、これに適正に
対応させないと優れた消音効果を発揮させにく
い。
しかるに、上記構成の装置にあつては、多孔質
吸音体2の内部を貫通する方向の流れ抵抗が全長
にわたつてほぼ同一のものであるから、流れ抵抗
が比較的小に設定されていると、第3図に示すよ
うに比較的高周波側の消音性能に優れ、低周波側
のそれは劣るといつた消音周波数特性となり、逆
に流れ抵抗が大きいと、高周波側の消音性能が劣
り、低周波側のそれが優れるといつた消音周波数
特性となるのを余儀なくされている。
また、上記筐体1の下流側端部(第2図の右
方)に配設した通気孔5から導入される空気は、
上記通気孔5に近い多孔質吸音体2の部分から吸
引され易く、このため、筐体1内の空気の流れに
偏りが生じ、吸音体2全体に空気が分配されにく
い。したがつて、吸音体2の目詰りを全体にわた
つて防止できず、消音性能が経時的に低下すると
いう欠点もある。
この考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたも
ので、通気孔を有する筐体と、上記通気孔からの
空気を多孔質吸音体全体に分配する多数の孔を有
する孔開き補強板とを設けるとともに、上記孔開
き補強板の多数の孔が吸音体とは異なる消音周波
数特性を有するように設定することにより、広い
周波数帯域にわたつて良好な消音特性が得られ、
しかも、吸音体の目詰りを全体にわたつて防止し
て、優れた消音性能を長期間にわたつて維持でき
る内燃機関用排気消音装置を提供することを目的
としている。
以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
第4図はこの考案に係る内燃機関用排気消音装
置の一例を示すもので、第2図と同一部分には同
一符号を付して詳しい説明を省略する。
同図において、6は吸音体2の全長にわたつて
多数の孔7が形成された金属板などからなる孔開
き補強板で、ここでは厚さ5mm程度のいわゆるパ
ンチングメタルが使用されており、多孔質吸音体
2の外周側に配設されている。これはセラミツク
などで形成したものであつてもよい。上記補強板
6の孔7は、排気音波を吸音体2の外周側に導く
働き以外に、通気孔5からの空気を吸音体2全体
に分配するものである。この孔開き補強板6は、
上記多孔質吸音体2とはその消音周波数特性が異
なるように、その孔7の径やピツチを選択してい
る。この実施例では、多孔質吸音体2の空孔径が
80μ程度であるのに対して、上記孔開き補強板6
の孔7の孔径を3mm、ピツチ7mm程度として流れ
抵抗を比較的大にしてあり、これにより、この板
6の共鳴周波数が低周波側に存在すするように設
定してある。
このように、構成することにより多孔質吸音体
2においては、第5図の曲線αで示すように低周
波側を犠性にして高周波側の吸音率を高めた特性
となり、他方、補強板6においては、逆に第6図
曲線βで示すように低周波側の減音率の高い特性
となり、結果的に上記曲線α,βが合成された消
音周波数特性、つまり第7図曲線γで示すよう
に、広い周波数帯域にわたつて高い消音性能を得
ることができる。
また、第4図のように、多数の孔7を有する孔
開き補強板6を筐体1内に設けているので、通気
孔5から筐体1内に流入した空気流は筐体1の内
部全体に拡がり、多数の孔7を通つて、点線矢印
のように吸音体2全体に分配される。この分配さ
れた空気流がさらに吸音体2内の孔内を通るか
ら、吸音体2の孔に付着したタールなどが全体に
わたつて除去され、吸音体2の目詰りを全体にわ
たつて防止でき、優れた消音性能を長期間にわた
つて維持できる。
また、上記孔開き補強板6を、焼結金属体など
からなる多孔質吸音体2の外周側に配設したか
ら、振動・衝撃に対して上記吸音材2の機械的強
度を増すことができ、したがつて耐久性を付与す
ることができる。
勿論、吸音体2をほぼ直線状に配設したことや
通気孔5を設けている点については、第2図で説
明したものと同様の効果を発揮することができる
ものである。
なお、この考案において使用することができる
多孔質吸音体としては、セラミツクもしくはガラ
スからなる多孔体、あるいは発泡金属、金属繊維
もしくは無機繊維強化金属のような市販されてい
る金属多孔体がある。上記金属多孔体の材質とし
ては、Ni,Cu,Al,Ni−Cr,Fe−Cr,Fe−Ni
−Cr,Fe−Cr−Al,Ni−Fe−Cr−Alなどが適
している。
以上のように、この考案によれば、孔開き補強
板の多数の孔が吸音体とは異なる消音周波数特性
を有するように設定したから、広い周波数帯域に
わたつて高い消音性能を得ることができる。さら
に、通気孔を有する筐体を設けたので、上記通気
孔からの空気が上記補強板の多数の孔によつて多
孔質吸音体全体に分配され、これにより、吸音体
の目詰りを全体にわたつて防止できるとともに、
優れた消音性能を長期間にわたつて維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の内燃機関用排気消音装置を示す
側面断面図、第2図は同装置の改良案を示す側面
断面図、第3図は第2図の消音装置の周波数特性
図、第4図はこの考案に係る内燃機関用排気消音
装置の一例を示す側面断面図、第5図〜第7図は
この考案の消音装置の周波数特性図である。 1……筐体、2……多孔質吸音体、4……拡大
管、5……通気孔、6……孔開き補強板。なお、
図中同一符号は同一もしくは相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒形の筐体内に収納されてほぼ直線状の風路を
    構成する筒形の多孔質吸音体と、上記風路の出口
    に位置して上記筐体に突設された拡大管と、上記
    筐体の外周壁に形成された通気孔と、上記吸音体
    の外周側に配設され、吸音体の全長にわたつて、
    上記通気孔からの空気を吸音体全体に分配する多
    数の孔が形成されて、上記吸音体とは異なる消音
    周波数特性を有する孔開き補強板とを備えてなる
    内燃機関用排気消音装置。
JP18873881U 1981-12-16 1981-12-16 内燃機関用排気消音装置 Granted JPS5892405U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18873881U JPS5892405U (ja) 1981-12-16 1981-12-16 内燃機関用排気消音装置

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JP18873881U JPS5892405U (ja) 1981-12-16 1981-12-16 内燃機関用排気消音装置

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Publication Number Publication Date
JPS5892405U JPS5892405U (ja) 1983-06-22
JPS647210Y2 true JPS647210Y2 (ja) 1989-02-27

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ID=29992511

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JP18873881U Granted JPS5892405U (ja) 1981-12-16 1981-12-16 内燃機関用排気消音装置

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JPS5892405U (ja) 1983-06-22

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