JPS647029Y2 - - Google Patents
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- JPS647029Y2 JPS647029Y2 JP16853683U JP16853683U JPS647029Y2 JP S647029 Y2 JPS647029 Y2 JP S647029Y2 JP 16853683 U JP16853683 U JP 16853683U JP 16853683 U JP16853683 U JP 16853683U JP S647029 Y2 JPS647029 Y2 JP S647029Y2
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- filler metal
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、金属を低温度でろう付するのに用
いられる棒状ろう材に関するものである。
いられる棒状ろう材に関するものである。
アルミニウム及びアルミニウム合金あるいはス
テンレス鋼、鉄、銅等の金属をフラツクスを用い
ずにろう付するのに用いられるろう付法は、母材
よりも低融点の溶加材を用いて、母材を400℃以
下に加熱して溶加材であるろう材を母材面上に摺
動せしめて溶接を行なうことを特徴とし、その形
状を棒状としている。従来、このろう付法に用い
られる棒状ろう材としては、その組成がZnを主
成分とし、これにAl、Cu、Sn、Cdより一種又は
それ以上を選択して少量加え、かつ不純物を特定
量以下に限定したものが、一般に用いられてい
る。これら組成の棒状ろう材によるろう付は、表
面張力の作用によつて母材を互いに接合させるろ
う付けと異なり、溶接時に加熱された母材に棒状
のろう材を強く摺動することによつて母材表面の
酸化膜の除去と、母材の清浄化処理を行なつて、
簡便にろう付が行なえるという利点を有してい
る。いずれにしてもこのろう付法では加熱された
母材に棒状ろう材を摺動することによつて、予め
加熱した母材よりの入熱で棒状ろう材自体を半溶
融状態にして、母材表面にろう材との合金を形成
せしめるため、この棒状ろう材と母材との密着性
がその良否を決定する重要な条件であつた。
テンレス鋼、鉄、銅等の金属をフラツクスを用い
ずにろう付するのに用いられるろう付法は、母材
よりも低融点の溶加材を用いて、母材を400℃以
下に加熱して溶加材であるろう材を母材面上に摺
動せしめて溶接を行なうことを特徴とし、その形
状を棒状としている。従来、このろう付法に用い
られる棒状ろう材としては、その組成がZnを主
成分とし、これにAl、Cu、Sn、Cdより一種又は
それ以上を選択して少量加え、かつ不純物を特定
量以下に限定したものが、一般に用いられてい
る。これら組成の棒状ろう材によるろう付は、表
面張力の作用によつて母材を互いに接合させるろ
う付けと異なり、溶接時に加熱された母材に棒状
のろう材を強く摺動することによつて母材表面の
酸化膜の除去と、母材の清浄化処理を行なつて、
簡便にろう付が行なえるという利点を有してい
る。いずれにしてもこのろう付法では加熱された
母材に棒状ろう材を摺動することによつて、予め
加熱した母材よりの入熱で棒状ろう材自体を半溶
融状態にして、母材表面にろう材との合金を形成
せしめるため、この棒状ろう材と母材との密着性
がその良否を決定する重要な条件であつた。
しかしながら、従来用いられる棒状ろう材の断
面形状は円形ないし半円形であり、一般に行なわ
れるＴ継手又は突合せのろう付においてはいずれ
の場合も上述した母材と棒状ろう材との密着性に
問題があつた。
面形状は円形ないし半円形であり、一般に行なわ
れるＴ継手又は突合せのろう付においてはいずれ
の場合も上述した母材と棒状ろう材との密着性に
問題があつた。
すなわち、第１図に示すように断面形状が半円
形の従来の棒状ろう材を用いたろう付では、ａに
示すＴ継手（継手角度、90゜）及びｂに示す突合
せ継手（継手角度、60゜）のいずれにおいても、
母材１の角度と棒状ろう材２との間に隙間が生
じ、またそれぞれの接触面積が極めて小さいため
母材１と棒状ろう材２との充分な密着性が得られ
ず、従つて加熱された母材１から棒状ろう材２へ
の入熱が速やかに行なわれないため、よつて棒状
ろう材２の摺動部が一様に半溶融状態となり難
く、均一な合金層とビードの形成が難かしいもの
であつた。さらに棒状ろう材への入熱が遅いた
め、母材への加熱時間も長くなり、母材自体の歪
の発生や極部軟化を小さく抑えることが難かしい
という問題もあつた。
形の従来の棒状ろう材を用いたろう付では、ａに
示すＴ継手（継手角度、90゜）及びｂに示す突合
せ継手（継手角度、60゜）のいずれにおいても、
母材１の角度と棒状ろう材２との間に隙間が生
じ、またそれぞれの接触面積が極めて小さいため
母材１と棒状ろう材２との充分な密着性が得られ
ず、従つて加熱された母材１から棒状ろう材２へ
の入熱が速やかに行なわれないため、よつて棒状
ろう材２の摺動部が一様に半溶融状態となり難
く、均一な合金層とビードの形成が難かしいもの
であつた。さらに棒状ろう材への入熱が遅いた
め、母材への加熱時間も長くなり、母材自体の歪
の発生や極部軟化を小さく抑えることが難かしい
という問題もあつた。
本考案は上述の如き事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは鉄、ステンレス鋼、
銅、アルミニウム及びアルミニウム合金等の金属
のろう付において、母材との良好な密着性が得ら
れ、よつて均一な合金層とビードの形成が短時間
に、しかも容易にできる低温ろう付用棒状ろう材
を提供するもので、その特徴は亜鉛を主成分とし
て、アルミニウム、銅、錫、カドミウム等の成分
を一成分あるいはそれ以上含有する合金よりなつ
て、加熱した母材表面上に接触させながら移動し
てろう付する棒状ろう材でその断面が三角形であ
る低温ろう付用棒状ろう材である。
で、その目的とするところは鉄、ステンレス鋼、
銅、アルミニウム及びアルミニウム合金等の金属
のろう付において、母材との良好な密着性が得ら
れ、よつて均一な合金層とビードの形成が短時間
に、しかも容易にできる低温ろう付用棒状ろう材
を提供するもので、その特徴は亜鉛を主成分とし
て、アルミニウム、銅、錫、カドミウム等の成分
を一成分あるいはそれ以上含有する合金よりなつ
て、加熱した母材表面上に接触させながら移動し
てろう付する棒状ろう材でその断面が三角形であ
る低温ろう付用棒状ろう材である。
なお本考案のろう材の合金組成はろう付する母
材の金属種類の差異やろう付後の抗張力性、母材
の歪や極部軟化の抑制及びその耐腐食性等を考慮
して決められるもので亜鉛が少なくとも80％以上
で、その外上記したアルミニウム、銅、錫、カド
ミウム等の金属より一種又はそれ以上を選んで含
有しているものである。
材の金属種類の差異やろう付後の抗張力性、母材
の歪や極部軟化の抑制及びその耐腐食性等を考慮
して決められるもので亜鉛が少なくとも80％以上
で、その外上記したアルミニウム、銅、錫、カド
ミウム等の金属より一種又はそれ以上を選んで含
有しているものである。
次に第２図に本考案の断面形状をもつた棒状ろ
う材の使用例を示す。第２図ａはＴ継手（継手角
度、90゜）のすみ肉ろう付の場合であり、棒状ろ
う材３は断面形状が直角三角形のものが、またｂ
は突合せ（開先角度、60゜）ろう付の場合であり、
棒状ろう材は断面形状が正三角形のものが、それ
ぞれ用いられている。図面から明らかなように、
これらの断面形状によつて母材１と棒状ろう材
３，４との密着性は各々最適なものとなつてい
る。一般に上述の各例と同様に、棒状ろう材の断
面形状をその継手角度に合つた三角形にすること
によつて、棒状ろう材と母材との密着性は極めて
良好なものとなり、ろう付される母材両面に平均
した接触が計れるため、均一な合金層とビードの
形成が容易となる。また棒状ろう材と母材との接
触面積が増大することにより、母材からの入熱量
が多くなり、よつてろう付時間が短縮するため、
母材への加熱時間も短縮することになる。これに
より従来避けることのできなかつた母材の歪や極
部軟化も大巾に改善でき、さらに加熱用燃料費の
低減も計れるものである。
う材の使用例を示す。第２図ａはＴ継手（継手角
度、90゜）のすみ肉ろう付の場合であり、棒状ろ
う材３は断面形状が直角三角形のものが、またｂ
は突合せ（開先角度、60゜）ろう付の場合であり、
棒状ろう材は断面形状が正三角形のものが、それ
ぞれ用いられている。図面から明らかなように、
これらの断面形状によつて母材１と棒状ろう材
３，４との密着性は各々最適なものとなつてい
る。一般に上述の各例と同様に、棒状ろう材の断
面形状をその継手角度に合つた三角形にすること
によつて、棒状ろう材と母材との密着性は極めて
良好なものとなり、ろう付される母材両面に平均
した接触が計れるため、均一な合金層とビードの
形成が容易となる。また棒状ろう材と母材との接
触面積が増大することにより、母材からの入熱量
が多くなり、よつてろう付時間が短縮するため、
母材への加熱時間も短縮することになる。これに
より従来避けることのできなかつた母材の歪や極
部軟化も大巾に改善でき、さらに加熱用燃料費の
低減も計れるものである。
次に本考案の棒状ろう材を使用してろう付を行
つた場合の実施例を説明する。
つた場合の実施例を説明する。
厚さ２mmのアルミニウム板（JIS規格アルミニ
ウム合金Ａ−5052材）についてろう付長さ500mm
で開先角度60゜の突合せろう付を本考案による、
その組成がAl4.5％、Cu5.0％、及び残部Znより
なる合金の棒状体でその断面形状が正三角形の棒
状ろう材で母材を350℃で加熱し、母材表面上を
摺動操作して行なつた結果、同様の組成を持ち、
その断面形状が半円形のもので約８分を要したも
のが、約５分で完了し得た。またろう付時間が短
縮し得たために、加熱された母材の熱影響による
軟化及び歪が従来の形状のものに比して本発明の
ものでは著しく改善された。
ウム合金Ａ−5052材）についてろう付長さ500mm
で開先角度60゜の突合せろう付を本考案による、
その組成がAl4.5％、Cu5.0％、及び残部Znより
なる合金の棒状体でその断面形状が正三角形の棒
状ろう材で母材を350℃で加熱し、母材表面上を
摺動操作して行なつた結果、同様の組成を持ち、
その断面形状が半円形のもので約８分を要したも
のが、約５分で完了し得た。またろう付時間が短
縮し得たために、加熱された母材の熱影響による
軟化及び歪が従来の形状のものに比して本発明の
ものでは著しく改善された。
以上説明したように、本考案の低温ろう付用棒
状ろう材は、亜鉛を主成分として、アルミニウ
ム、銅、錫、カドミウム等の金属より一種又はそ
れ以上を選択して含有せしめた合金よりなり、か
つその断面形状を正三角形、直角三角形、の外適
宜母材の継手形状に合せた各種三角形としうるも
ので母材との密着性が極めて優れたものになる。
よつて上記組成を有する棒状ろう材の利点を充分
に活かし、良好なろう付を短時間でかつ極めて容
易に行なうことができる。さらに母材の加熱時間
の短縮により熱影響による歪の減少や軟化域の狭
化が従来のものに比して顕著であるという効果を
も生み出すと共に、加熱用燃料費の低減をも成し
得るものである。
状ろう材は、亜鉛を主成分として、アルミニウ
ム、銅、錫、カドミウム等の金属より一種又はそ
れ以上を選択して含有せしめた合金よりなり、か
つその断面形状を正三角形、直角三角形、の外適
宜母材の継手形状に合せた各種三角形としうるも
ので母材との密着性が極めて優れたものになる。
よつて上記組成を有する棒状ろう材の利点を充分
に活かし、良好なろう付を短時間でかつ極めて容
易に行なうことができる。さらに母材の加熱時間
の短縮により熱影響による歪の減少や軟化域の狭
化が従来のものに比して顕著であるという効果を
も生み出すと共に、加熱用燃料費の低減をも成し
得るものである。
第１図は従来の棒状ろう材によるろう付け法の
例を示す概略説明図、第２図は本考案の棒状ろう
材によるろう付け法の例を示す概略説明図であ
る。 １……母材、２，３，４……棒状ろう材。
例を示す概略説明図、第２図は本考案の棒状ろう
材によるろう付け法の例を示す概略説明図であ
る。 １……母材、２，３，４……棒状ろう材。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 亜鉛を主成分としてアルミニウム、銅、錫、
カドミウム等の金属より一種あるいはそれ以上
含有せしめた合金であつて、被溶接母材面を加
熱して、前記母材面上を移動し得るよう棒状と
すると共に、その断面が三角形状であることを
特徴とする棒状ろう材。 ２ 被溶接母材が鉄、ステンレス鋼、銅及び銅合
金、アルミニウム及びアルミニウム合金である
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
項記載の棒状ろう材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16853683U JPS6074883U (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 棒状ろう材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16853683U JPS6074883U (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 棒状ろう材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6074883U JPS6074883U (ja) | 1985-05-25 |
| JPS647029Y2 true JPS647029Y2 (ja) | 1989-02-23 |
Family
ID=30368420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16853683U Granted JPS6074883U (ja) | 1983-10-31 | 1983-10-31 | 棒状ろう材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6074883U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10086477B2 (en) * | 2014-11-24 | 2018-10-02 | Lincoln Global, Inc. | Flux-cored brazing preform |
-
1983
- 1983-10-31 JP JP16853683U patent/JPS6074883U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6074883U (ja) | 1985-05-25 |
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