JPS646567B2 - - Google Patents
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- JPS646567B2 JPS646567B2 JP5105179A JP5105179A JPS646567B2 JP S646567 B2 JPS646567 B2 JP S646567B2 JP 5105179 A JP5105179 A JP 5105179A JP 5105179 A JP5105179 A JP 5105179A JP S646567 B2 JPS646567 B2 JP S646567B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K17/00—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
- H03K17/94—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the way in which the control signals are generated
- H03K17/965—Switches controlled by moving an element forming part of the switch
- H03K17/97—Switches controlled by moving an element forming part of the switch using a magnetic movable element
Landscapes
- Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、情報をデジタル的に検出するスイ
ツチ素子に関するものである。
ツチ素子に関するものである。
スイツチ素子としては、電力を断続するための
ものと、情報を検出判定するためのものの2種が
使われているが、この発明は後者に属し電力伝送
には与らないが情報の伝送に関与するものであ
る。このような種類のスイツチ素子としては、従
来よりリードスイツチが多用されて来ている。し
かし、接点の劣化や機械的振動による不安定性の
ために、信頼度及び寿命に大きな欠点を持つてい
た。これを解決するために接点を無くした所謂、
無接点スイツチが提案され、多種多様のスイツチ
素子が開発されたが、リードスイツチほどの単純
な形態のものが無く、無接点スイツチの利点を生
かしきれなかつた。例えば高周波発振器が必要で
あるとか、発光ダイオードが必要であるとか、特
別に設計された加圧機構と特殊合成樹脂との組合
せが必要であるとかいつた煩わしさがあつた。
ものと、情報を検出判定するためのものの2種が
使われているが、この発明は後者に属し電力伝送
には与らないが情報の伝送に関与するものであ
る。このような種類のスイツチ素子としては、従
来よりリードスイツチが多用されて来ている。し
かし、接点の劣化や機械的振動による不安定性の
ために、信頼度及び寿命に大きな欠点を持つてい
た。これを解決するために接点を無くした所謂、
無接点スイツチが提案され、多種多様のスイツチ
素子が開発されたが、リードスイツチほどの単純
な形態のものが無く、無接点スイツチの利点を生
かしきれなかつた。例えば高周波発振器が必要で
あるとか、発光ダイオードが必要であるとか、特
別に設計された加圧機構と特殊合成樹脂との組合
せが必要であるとかいつた煩わしさがあつた。
リードスイツチのような永久磁石と接点といつ
た簡単な構成を生かすべく最近永久磁石と磁場検
出素子及び駆動検出回路を組合せた無接点スイツ
チが提案された。これは磁気抵抗効果やホール効
果を使つた磁場検出素子からの出力が微弱なため
駆動検出回路でその出力を検出増巾し、波形整形
してデイジタル的に出力するものである。リード
スイツチとほぼ同じ構成であるため極めて簡単な
形態をしているのであるが、出力端子と2つの電
源端子から成る少くとも3端子が必要となるため
に、リードスイツチの置き代えは無理であるだか
りでなく、配線が複雑になり、例えばプリント基
板等を用いると多層配線が要求される原因となつ
ている。また2端子のものとしては前述の磁気抵
抗効果素子が該当するがこの素子単独では磁場に
よる抵抗の変化量が少なく、十分な出力を取り出
すことが出来ないためにスイツチ素子としては誤
動作の原因となり、不適格である。このようにリ
ードスイツチのような簡単な形態を持ち、しかも
2端子素子であるような信頼性・寿命に優れたス
イツチ素子は広く待望されていたにもかかわらず
市場に出てはいない。
た簡単な構成を生かすべく最近永久磁石と磁場検
出素子及び駆動検出回路を組合せた無接点スイツ
チが提案された。これは磁気抵抗効果やホール効
果を使つた磁場検出素子からの出力が微弱なため
駆動検出回路でその出力を検出増巾し、波形整形
してデイジタル的に出力するものである。リード
スイツチとほぼ同じ構成であるため極めて簡単な
形態をしているのであるが、出力端子と2つの電
源端子から成る少くとも3端子が必要となるため
に、リードスイツチの置き代えは無理であるだか
りでなく、配線が複雑になり、例えばプリント基
板等を用いると多層配線が要求される原因となつ
ている。また2端子のものとしては前述の磁気抵
抗効果素子が該当するがこの素子単独では磁場に
よる抵抗の変化量が少なく、十分な出力を取り出
すことが出来ないためにスイツチ素子としては誤
動作の原因となり、不適格である。このようにリ
ードスイツチのような簡単な形態を持ち、しかも
2端子素子であるような信頼性・寿命に優れたス
イツチ素子は広く待望されていたにもかかわらず
市場に出てはいない。
この発明は、上述のような要請と従来のスイツ
チ素子の欠点を補うべく案内されたもので、その
目的とするところは、信頼性・寿命に優れたしか
も簡単な形態を持つ2端子型のスイツチ素子を提
供することにある。
チ素子の欠点を補うべく案内されたもので、その
目的とするところは、信頼性・寿命に優れたしか
も簡単な形態を持つ2端子型のスイツチ素子を提
供することにある。
この発明は磁場発生体と磁場検出素子及び、こ
の磁場検出素子に電流を供給する手段と、前記磁
場、検出素子の出力を検出し増巾しデイジタル化
する増巾変換部と、この増巾変換部の出力により
インピーダンスがデイジタル的に変化する出力部
とを有する駆動検出回路とにより構成され、前記
磁場検出素子と前記駆動検出回路とが全体で2端
子素子となつており、前記磁場発生体からの磁場
の作用に前記磁場検出素子が感応してその出力が
前記増巾変換部でデイジタル信号に変換され、出
力部でインピーダンスがデイジタル的変化をする
ようになつているスイツチ素子であり、前記駆動
検出回路が広い電源電圧の変動に対し正規動作を
行うような構成になつていることが特徴である。
の磁場検出素子に電流を供給する手段と、前記磁
場、検出素子の出力を検出し増巾しデイジタル化
する増巾変換部と、この増巾変換部の出力により
インピーダンスがデイジタル的に変化する出力部
とを有する駆動検出回路とにより構成され、前記
磁場検出素子と前記駆動検出回路とが全体で2端
子素子となつており、前記磁場発生体からの磁場
の作用に前記磁場検出素子が感応してその出力が
前記増巾変換部でデイジタル信号に変換され、出
力部でインピーダンスがデイジタル的変化をする
ようになつているスイツチ素子であり、前記駆動
検出回路が広い電源電圧の変動に対し正規動作を
行うような構成になつていることが特徴である。
以下この発明について図面を参照して説明す
る。第1図aは、この発明の原理図を示したもの
で、本発明によるスイツチ素子の本体1と磁場発
生体(図では永久磁石)4とが適当な移動手段
(図示せず)によつて互に相対運動ができるよう
に保持され、本体1は、磁場発生体4から生じる
磁場5の中に置かれると、端子2及び3間のイン
ピーダンスが変り、図でy方向に相対運動をする
とき図に示したような結線をすると、Voで示し
た本体1の2端子間電圧は前記インピーダンス変
化と共に同図bに示したようにデイジタル的に変
化する。当然の事ながら、この時に流れる電流Io
も同時にデイジタル的に変化するが、増減の方向
が逆転し同図cのようになる。さらに、本体1の
中に組込まれている駆動検出回路中にヒステリシ
ス付加回路(必ずしも必要ではない)が組込まれ
ていると、前記2端子間のインピーダンス変化に
もヒステリシスがつつき、同図bの実線と点線で
示したようにy方向の移動に対し、前記電圧Vo
(従つて電流Io)にもヒステリシスが付加される。
これは電気的雑音や、本体1と磁場発生体4との
位置の機械的微小振動等による誤動作を大巾に低
減するものであり、実用上極めて有用な機能であ
る。後述の第4図a,b,c及びdのような回路
構成をとつたとき、第1図aの構成で電源Eを
5Vとし、Roを2KΩとすると電位Voの変化は低
電位Vl=3.0V(本体1のインピーダンスZl3.0K
Ω)及び高電位Vh=4.5V(本体1のインピーダン
スZh20KΩ)以上になつた。
る。第1図aは、この発明の原理図を示したもの
で、本発明によるスイツチ素子の本体1と磁場発
生体(図では永久磁石)4とが適当な移動手段
(図示せず)によつて互に相対運動ができるよう
に保持され、本体1は、磁場発生体4から生じる
磁場5の中に置かれると、端子2及び3間のイン
ピーダンスが変り、図でy方向に相対運動をする
とき図に示したような結線をすると、Voで示し
た本体1の2端子間電圧は前記インピーダンス変
化と共に同図bに示したようにデイジタル的に変
化する。当然の事ながら、この時に流れる電流Io
も同時にデイジタル的に変化するが、増減の方向
が逆転し同図cのようになる。さらに、本体1の
中に組込まれている駆動検出回路中にヒステリシ
ス付加回路(必ずしも必要ではない)が組込まれ
ていると、前記2端子間のインピーダンス変化に
もヒステリシスがつつき、同図bの実線と点線で
示したようにy方向の移動に対し、前記電圧Vo
(従つて電流Io)にもヒステリシスが付加される。
これは電気的雑音や、本体1と磁場発生体4との
位置の機械的微小振動等による誤動作を大巾に低
減するものであり、実用上極めて有用な機能であ
る。後述の第4図a,b,c及びdのような回路
構成をとつたとき、第1図aの構成で電源Eを
5Vとし、Roを2KΩとすると電位Voの変化は低
電位Vl=3.0V(本体1のインピーダンスZl3.0K
Ω)及び高電位Vh=4.5V(本体1のインピーダン
スZh20KΩ)以上になつた。
第2図a,b,c,d,e及びfは第1図aで
示した磁場発生体4と本体1に内蔵されている磁
場検出素子11との関係を模式的に示したもの
で、第2図a,c及びeは磁場発生体4が電流I
の流れているコイル41より構成される場合、同
図b,d及びfは永久磁石42より構成される場
合を示す。磁場検出素子11としては強磁性磁気
抵抗効果素子(以下単にMR素子と略称)、半導
体磁磁気抵抗効果素子ホール(Hall)効果素子
等が適し特にこれらの素子は、例えばD.A.
Thompson,L.T.Romankiw及びA.F.Mayadas
氏によつてIEEETransactions on Magnetics,
vol.MAG−11,No.4、(1975年)1039乃至1050頁
に発表された論本“Thin Film
Magnetoresistorsin Memory,Storage,and
Related Applica―tions”にもある如く、薄膜で
形成されたものが適する。すなわち、第2図a及
びbはこの発明の第1の実施例を示し磁場検出素
子11が基板14上に薄膜で形成されたMR素子
12及び端子13により構成され、第2図c及び
dはこの発明の第2の実施例を示し磁場検出素子
11が基板64上に薄膜で形成された半導体磁気
抵抗効果素子62及び端子63により構成され、
第2図e及びfはこの発明の第3の実施例を示し
磁場検出素子11が基板74上に薄膜で形成され
たホール効果素子72、電流端子73、ホール電
圧出力端子75により構成され、それぞれの実施
例に於いて、磁場検出素子11と磁場発生体41
又は42とは適当な移動手段(図示せず)によつ
て相対運動(図ではy方向の移動)をするように
なつている。
示した磁場発生体4と本体1に内蔵されている磁
場検出素子11との関係を模式的に示したもの
で、第2図a,c及びeは磁場発生体4が電流I
の流れているコイル41より構成される場合、同
図b,d及びfは永久磁石42より構成される場
合を示す。磁場検出素子11としては強磁性磁気
抵抗効果素子(以下単にMR素子と略称)、半導
体磁磁気抵抗効果素子ホール(Hall)効果素子
等が適し特にこれらの素子は、例えばD.A.
Thompson,L.T.Romankiw及びA.F.Mayadas
氏によつてIEEETransactions on Magnetics,
vol.MAG−11,No.4、(1975年)1039乃至1050頁
に発表された論本“Thin Film
Magnetoresistorsin Memory,Storage,and
Related Applica―tions”にもある如く、薄膜で
形成されたものが適する。すなわち、第2図a及
びbはこの発明の第1の実施例を示し磁場検出素
子11が基板14上に薄膜で形成されたMR素子
12及び端子13により構成され、第2図c及び
dはこの発明の第2の実施例を示し磁場検出素子
11が基板64上に薄膜で形成された半導体磁気
抵抗効果素子62及び端子63により構成され、
第2図e及びfはこの発明の第3の実施例を示し
磁場検出素子11が基板74上に薄膜で形成され
たホール効果素子72、電流端子73、ホール電
圧出力端子75により構成され、それぞれの実施
例に於いて、磁場検出素子11と磁場発生体41
又は42とは適当な移動手段(図示せず)によつ
て相対運動(図ではy方向の移動)をするように
なつている。
先ず、この発明の第1の実施例に用いられる、
MR素子について第2図a及びbを用いて説明す
る。前記引用文献にもある如くMR素子12の電
気抵抗rは、その中を流れる電流iとMR素子自
身の磁化Mのなす角をθとすると r=ro−△rosin2〓 ……(1) の形で変化する。ここでroは電流iと磁化Mが平
行なるときの抵抗を、ro−△roは直交するときの
抵抗を表わす。△ro/roの値は室温で数%オーダ
ーでMR素子の組成によつて変わる量であるが主
として用いられる材料では1〜6%程度である。
従つてMR素子12から成る磁場検出素子11を
図のように磁場発生体41又は42の中心に向つ
て移動させると磁力線43の方向は、y方向から
z方向へと90゜回転しさらに移動させると180゜回
転する。
MR素子について第2図a及びbを用いて説明す
る。前記引用文献にもある如くMR素子12の電
気抵抗rは、その中を流れる電流iとMR素子自
身の磁化Mのなす角をθとすると r=ro−△rosin2〓 ……(1) の形で変化する。ここでroは電流iと磁化Mが平
行なるときの抵抗を、ro−△roは直交するときの
抵抗を表わす。△ro/roの値は室温で数%オーダ
ーでMR素子の組成によつて変わる量であるが主
として用いられる材料では1〜6%程度である。
従つてMR素子12から成る磁場検出素子11を
図のように磁場発生体41又は42の中心に向つ
て移動させると磁力線43の方向は、y方向から
z方向へと90゜回転しさらに移動させると180゜回
転する。
この時、MR素子12に加わる磁場の大きさ
が、MR素子12の膜面に平行な成分として(垂
直な成分は強磁場が加わらない限り問題とならな
い。)異方性磁場の大きさと同程度(後述のよう
な形状と組成では約30ガウス程度)かもしくはそ
れを越すならばMR素子12の磁化Mは磁場発生
体41又は42からの磁力線5の方向に沿つて変
化するので、上述の例では、y方向の移動で90゜
からさらには180゜回転する。しかしMR素子12
を流れる電流iの方向は一定しているので電気抵
抗は、(1)式に従つて変化する。MR素子12が磁
場発生体41又は42から十分遠方にあるときは
自らの形状異方性によつてMR素子12の長手方
向に磁化Mがそろつている(図のような細長いス
トライプパターンではy方向にそろつている)の
で、長手方向に対し、垂直な磁場が加わるにつれ
て磁化Mが回転し(1)式に従つて電気抵抗が変化す
る。なお、MR素子12の磁化Mを回転させるこ
とが、この磁場検出素子11の必要条件であるの
で、この条件を満たすかぎり磁場発生体4と磁場
検出素子11の相対運動は直線運動に限らず、回
転運動を含む一般的な曲線運動であつても本発明
の効果が発揮される。
が、MR素子12の膜面に平行な成分として(垂
直な成分は強磁場が加わらない限り問題とならな
い。)異方性磁場の大きさと同程度(後述のよう
な形状と組成では約30ガウス程度)かもしくはそ
れを越すならばMR素子12の磁化Mは磁場発生
体41又は42からの磁力線5の方向に沿つて変
化するので、上述の例では、y方向の移動で90゜
からさらには180゜回転する。しかしMR素子12
を流れる電流iの方向は一定しているので電気抵
抗は、(1)式に従つて変化する。MR素子12が磁
場発生体41又は42から十分遠方にあるときは
自らの形状異方性によつてMR素子12の長手方
向に磁化Mがそろつている(図のような細長いス
トライプパターンではy方向にそろつている)の
で、長手方向に対し、垂直な磁場が加わるにつれ
て磁化Mが回転し(1)式に従つて電気抵抗が変化す
る。なお、MR素子12の磁化Mを回転させるこ
とが、この磁場検出素子11の必要条件であるの
で、この条件を満たすかぎり磁場発生体4と磁場
検出素子11の相対運動は直線運動に限らず、回
転運動を含む一般的な曲線運動であつても本発明
の効果が発揮される。
次に、この発明の第2の実施例について第2図
C及びdを参照して説明する。基板64上に形成
された薄膜半導体磁気抵抗効果素子62は端子6
3から供給される電流i(図ではy方向)に対し、
垂直な磁場B(図ではz方向)が加わると端子6
3間の電気抵抗r′は、磁場の無い時の値ro′を規準
にして△r′=r′−ro′とおくと、周知の如くその変
化量は、 △r′/ro′=ξB2 ……2 なる形で表わされる。ξは、半導体磁気抵抗効果
素子62の電気的性質(主として易動度)及び形
状によつて決る定数である。一例として後述のよ
うな半導体磁気抵抗効果素子を用いると ξ=1.9×10-8/Gauss2となり磁場発生体41
又は42の真上に位置した時1000ガウスの磁場が
半導体磁気抵抗効果素子62に垂直(図ではz方
向)に加わつたとすると、△r′/ro′は1.9%に達
する。なお(2)式から明らかなように△r′/ro′は
B2に比例するので、半導体磁気抵抗効果素子6
2が磁場発生体41又は42の真上から移動する
とBの減少と共に急激に小さくなるため、その移
動距離は、磁場発生体41又は42の外形寸法と
同程度で十分である。第1の実施例と同様、磁場
発生体41又は42と磁場検出素子11との相対
運動は直線運動に限るものではない。
C及びdを参照して説明する。基板64上に形成
された薄膜半導体磁気抵抗効果素子62は端子6
3から供給される電流i(図ではy方向)に対し、
垂直な磁場B(図ではz方向)が加わると端子6
3間の電気抵抗r′は、磁場の無い時の値ro′を規準
にして△r′=r′−ro′とおくと、周知の如くその変
化量は、 △r′/ro′=ξB2 ……2 なる形で表わされる。ξは、半導体磁気抵抗効果
素子62の電気的性質(主として易動度)及び形
状によつて決る定数である。一例として後述のよ
うな半導体磁気抵抗効果素子を用いると ξ=1.9×10-8/Gauss2となり磁場発生体41
又は42の真上に位置した時1000ガウスの磁場が
半導体磁気抵抗効果素子62に垂直(図ではz方
向)に加わつたとすると、△r′/ro′は1.9%に達
する。なお(2)式から明らかなように△r′/ro′は
B2に比例するので、半導体磁気抵抗効果素子6
2が磁場発生体41又は42の真上から移動する
とBの減少と共に急激に小さくなるため、その移
動距離は、磁場発生体41又は42の外形寸法と
同程度で十分である。第1の実施例と同様、磁場
発生体41又は42と磁場検出素子11との相対
運動は直線運動に限るものではない。
磁場検出素子1としてホール効果素子72を用
いた第3の実施例について第2図e及びfを参照
して説明する。基板74上に形成された薄膜ホー
ル効果素子72は端子73から供給される電流
i″(図ではy方向)に対し、垂直な磁場B(図では
z方向)が加わつた時端子73間の略中央に設け
られた出力端子75間にホール電圧VHが発生し
その大きさは、周知の如く、 VH=−RH・i″B/d・f ……(3) で与えられる、ここでRHはホール効果素子72
中を流れる電子の密度で定まる定数であり、dは
ホール効果素子72の膜厚を、そしてfはホール
効果素子の形状(長さと巾)により定まる1に近
い定数である。(3)式でも明らかなようにホール電
圧VHは、磁場Bの方向によつてその符号が変わ
ることを利用して、第2図e及びfのように、磁
場発生体41又は42の近くを移動(y方向)す
るとき、z方向の磁場Bが−z方向から+z方向
(或いはその逆)に変化するような構成が有利で
ある。一例として後述のようなホール効果素子を
用いると、i″=100μA、B=3000ガウス、d=
3μm、RH=200cm2/CのものではVH=2mVとな
る。第1及び第2の実施例と同様、磁場発生体4
1又は42と磁場検出素子11の相対運動は直線
運動に限るものではない。
いた第3の実施例について第2図e及びfを参照
して説明する。基板74上に形成された薄膜ホー
ル効果素子72は端子73から供給される電流
i″(図ではy方向)に対し、垂直な磁場B(図では
z方向)が加わつた時端子73間の略中央に設け
られた出力端子75間にホール電圧VHが発生し
その大きさは、周知の如く、 VH=−RH・i″B/d・f ……(3) で与えられる、ここでRHはホール効果素子72
中を流れる電子の密度で定まる定数であり、dは
ホール効果素子72の膜厚を、そしてfはホール
効果素子の形状(長さと巾)により定まる1に近
い定数である。(3)式でも明らかなようにホール電
圧VHは、磁場Bの方向によつてその符号が変わ
ることを利用して、第2図e及びfのように、磁
場発生体41又は42の近くを移動(y方向)す
るとき、z方向の磁場Bが−z方向から+z方向
(或いはその逆)に変化するような構成が有利で
ある。一例として後述のようなホール効果素子を
用いると、i″=100μA、B=3000ガウス、d=
3μm、RH=200cm2/CのものではVH=2mVとな
る。第1及び第2の実施例と同様、磁場発生体4
1又は42と磁場検出素子11の相対運動は直線
運動に限るものではない。
第3図はこの発明に使われる本体1の構造を模
式的に示したもので、磁場検出素子11と駆動検
出回路28がハイブリツドICとして形成され、
樹脂27によつて一体化され、端子2及び3が外
部端子として出ている。この図では磁場検出素子
11としてMR素子12を用いた、第4図aの構
成を示してあるが、他の実施例も同様であつて、
基板14が周知のハイブリツドIC技術によつて
抵抗パターン及び配線パターン(図示せず)の形
成されたセラミツク基板21上に、接着剤で接着
され、さらに増巾器ICチツプ22、コンパレー
タ−ICチツプ23、ダイオードチツプ24、ト
ランジスタチツプ25及び26等も、周知の共晶
ボンデイング法でセラミツク基板21上に固着さ
れ、セラミツク基板21上の配線パターンと相互
にAlやAuの細線でワイアボンデイングされてい
る。
式的に示したもので、磁場検出素子11と駆動検
出回路28がハイブリツドICとして形成され、
樹脂27によつて一体化され、端子2及び3が外
部端子として出ている。この図では磁場検出素子
11としてMR素子12を用いた、第4図aの構
成を示してあるが、他の実施例も同様であつて、
基板14が周知のハイブリツドIC技術によつて
抵抗パターン及び配線パターン(図示せず)の形
成されたセラミツク基板21上に、接着剤で接着
され、さらに増巾器ICチツプ22、コンパレー
タ−ICチツプ23、ダイオードチツプ24、ト
ランジスタチツプ25及び26等も、周知の共晶
ボンデイング法でセラミツク基板21上に固着さ
れ、セラミツク基板21上の配線パターンと相互
にAlやAuの細線でワイアボンデイングされてい
る。
次に本体1について、特にその中に使われる駆
動検出回路について、その一例である第4図a,
b,c及びdを参照して説明する。同図aは第1
及び第2の実施例で採用したMR素子又は半導体
磁気抵抗効果素子(両者の電気抵抗をr1で示す)
を磁場検出素子11とするもので、駆動検出回路
28は端子51と55及び端子52と56を結ぶ
導線36及び37よりなる電流供給手段を介し
て、磁場検出素子11に電流を供給すると共にそ
の抵抗値r1の変化によつて生じる端子56の電圧
変化即ち、磁場検出素子11の出力を検出し、こ
れを増巾デイジタル化する増巾変換部31及びこ
の出力を受けてインピーダンスがデイジタル的に
変化する出力部32より構成されている。なお、
端子55及び56は本体1内で第2図a,b,c
及びdで示した端子13及び63に接続されてい
る。増巾変換部31の主要部は磁場検出素子11
の出力を検出し増巾する増巾器A1(差動増巾器、
この例では演算増巾器)及びこの増巾器出力(ア
ナログ)をデイジタル出力に変換するコンパレー
ターC1と、増巾器A1の増巾率を定める抵抗R8及
びコンパレーターC1のデイジタル変換にヒステ
リシス特性を持たせるための抵抗R13より構成さ
れている。出力部32の主要部は、増巾変換部3
1の出力をレベルシフトするダイオードD1と電
流増巾を行うトランジスタ及びインピーダンスが
デイジタル的に変わる終段トランジスタT2によ
り構成されている。この発明の特徴である駆動検
出回路28は端子2,3のみを外部に出してお
り、駆動検出回路28の全体としての動作は、磁
場発生体4からの磁場作用によつて磁場検出素子
11の抵抗r1が変化した時、その電流供給手段で
ある端子52を介して磁場検出素子11のアナロ
グ的な電圧変化を検出し、これを一担増巾変換部
31でデイジタル的な電圧変化に変換し、出力部
32に入力することによつて、出力部32のイン
ピーダンスがデイジタル的に変るようになつてい
る。出力部32のインピーダンスがデイジタル的
に変るため端子2及び3の間のインピーダンスZ
もデイジタル的に変る。この時の端子2と3の間
の電圧及び電流を高インピーダンスZh時をVh及
びIh、低インピーダンスZl時をVl及びIlとすると、
駆動検出回路28を構成する増巾変換部31及び
出力部32にとつて、Vh及びVl又はIh及びIlがそ
れぞれの電源変動値として、それぞれ正規動作範
囲内に入つていることが必要である。さらに、電
流供給手段36及び37を介して供給される電圧
又は電流が駆動検出回路28の前記電源変動によ
つて変化したとしても、前記磁場発生体4との相
対的移動によつて生じた磁場検出素子11の出力
変化が増巾変換部31のデイジタル出力を反転し
出力部32のインピーダンスを反転し全体とし
て、駆動検出回路28の出力、即ちインピーダン
スを変更できる能力を持つていることが必要であ
る。
動検出回路について、その一例である第4図a,
b,c及びdを参照して説明する。同図aは第1
及び第2の実施例で採用したMR素子又は半導体
磁気抵抗効果素子(両者の電気抵抗をr1で示す)
を磁場検出素子11とするもので、駆動検出回路
28は端子51と55及び端子52と56を結ぶ
導線36及び37よりなる電流供給手段を介し
て、磁場検出素子11に電流を供給すると共にそ
の抵抗値r1の変化によつて生じる端子56の電圧
変化即ち、磁場検出素子11の出力を検出し、こ
れを増巾デイジタル化する増巾変換部31及びこ
の出力を受けてインピーダンスがデイジタル的に
変化する出力部32より構成されている。なお、
端子55及び56は本体1内で第2図a,b,c
及びdで示した端子13及び63に接続されてい
る。増巾変換部31の主要部は磁場検出素子11
の出力を検出し増巾する増巾器A1(差動増巾器、
この例では演算増巾器)及びこの増巾器出力(ア
ナログ)をデイジタル出力に変換するコンパレー
ターC1と、増巾器A1の増巾率を定める抵抗R8及
びコンパレーターC1のデイジタル変換にヒステ
リシス特性を持たせるための抵抗R13より構成さ
れている。出力部32の主要部は、増巾変換部3
1の出力をレベルシフトするダイオードD1と電
流増巾を行うトランジスタ及びインピーダンスが
デイジタル的に変わる終段トランジスタT2によ
り構成されている。この発明の特徴である駆動検
出回路28は端子2,3のみを外部に出してお
り、駆動検出回路28の全体としての動作は、磁
場発生体4からの磁場作用によつて磁場検出素子
11の抵抗r1が変化した時、その電流供給手段で
ある端子52を介して磁場検出素子11のアナロ
グ的な電圧変化を検出し、これを一担増巾変換部
31でデイジタル的な電圧変化に変換し、出力部
32に入力することによつて、出力部32のイン
ピーダンスがデイジタル的に変るようになつてい
る。出力部32のインピーダンスがデイジタル的
に変るため端子2及び3の間のインピーダンスZ
もデイジタル的に変る。この時の端子2と3の間
の電圧及び電流を高インピーダンスZh時をVh及
びIh、低インピーダンスZl時をVl及びIlとすると、
駆動検出回路28を構成する増巾変換部31及び
出力部32にとつて、Vh及びVl又はIh及びIlがそ
れぞれの電源変動値として、それぞれ正規動作範
囲内に入つていることが必要である。さらに、電
流供給手段36及び37を介して供給される電圧
又は電流が駆動検出回路28の前記電源変動によ
つて変化したとしても、前記磁場発生体4との相
対的移動によつて生じた磁場検出素子11の出力
変化が増巾変換部31のデイジタル出力を反転し
出力部32のインピーダンスを反転し全体とし
て、駆動検出回路28の出力、即ちインピーダン
スを変更できる能力を持つていることが必要であ
る。
以上のような条件を実現するには、増巾器A1
及びコンパレーターC1の正規動作電源範囲の広
いもの(特に低電圧でも正規動作するもの)を選
ぶと同時に、磁場検出素子11の出力もこのよう
な電源電圧の変動に対して十分大きな値を出し得
ることが必要である。さらにZhとZlの比を大きく
する目的には、磁場検出素子11及び増巾変換部
31の消費電流を極力小さくし、両者の実効的な
インピーダンスが出力部32の実効的なインピー
ダンスより大きいことが必要である。なお、この
ような磁場検出素子11及び、駆動検出回路28
に対する要件は、以下に述べる第4図、b,c及
びdの場合についても全く同様である。
及びコンパレーターC1の正規動作電源範囲の広
いもの(特に低電圧でも正規動作するもの)を選
ぶと同時に、磁場検出素子11の出力もこのよう
な電源電圧の変動に対して十分大きな値を出し得
ることが必要である。さらにZhとZlの比を大きく
する目的には、磁場検出素子11及び増巾変換部
31の消費電流を極力小さくし、両者の実効的な
インピーダンスが出力部32の実効的なインピー
ダンスより大きいことが必要である。なお、この
ような磁場検出素子11及び、駆動検出回路28
に対する要件は、以下に述べる第4図、b,c及
びdの場合についても全く同様である。
第4図bは、磁場検出素子11としてMR素子
又は半導体磁気抵抗効果素子を2個用いた場合
(それぞれの電気抵抗をr1及びr4で示す。)の本体
1の構成を示すものであり、第4図aの場合と構
成及び動作は殆んど同じであるが、違う所は同じ
磁場の変化に対し端子51と55,52と56,
53と57,及び54と58を介して電流供給手
段36,37,38及び39により駆動される磁
場検出素子11の出力が増巾変換部31の増巾器
A1(差動増巾器、この例では演算増巾器)の差動
入力端子2及び3に互に反対の電圧変化として入
力され増巾器A1の出力が倍増するため信頼度が
増すことである。なお、このような磁場検出素子
11の構成は例えば第5図a又はcのようなもの
が適する。すなわち、同図aは基板14の上に薄
膜で形成された細長いストライプ状のMR素子1
5及び16とそれぞれの両端の端子13(これら
は、本体1内でそれぞれ端子55,56,57及
び58に接続されている。)より成り、MR素子
15及び16の中を流れる電流方向が、MR素子
の長手方向で互に平行になるようになつている。
又は半導体磁気抵抗効果素子を2個用いた場合
(それぞれの電気抵抗をr1及びr4で示す。)の本体
1の構成を示すものであり、第4図aの場合と構
成及び動作は殆んど同じであるが、違う所は同じ
磁場の変化に対し端子51と55,52と56,
53と57,及び54と58を介して電流供給手
段36,37,38及び39により駆動される磁
場検出素子11の出力が増巾変換部31の増巾器
A1(差動増巾器、この例では演算増巾器)の差動
入力端子2及び3に互に反対の電圧変化として入
力され増巾器A1の出力が倍増するため信頼度が
増すことである。なお、このような磁場検出素子
11の構成は例えば第5図a又はcのようなもの
が適する。すなわち、同図aは基板14の上に薄
膜で形成された細長いストライプ状のMR素子1
5及び16とそれぞれの両端の端子13(これら
は、本体1内でそれぞれ端子55,56,57及
び58に接続されている。)より成り、MR素子
15及び16の中を流れる電流方向が、MR素子
の長手方向で互に平行になるようになつている。
また、同図cは基板64上に薄膜で形成された
細長いストライプ状の半導体磁気抵抗効果素子6
5及び66とそれぞれの両端の端子63(これら
は本体1内でそれぞれ端子55,56,57及び
58に接続されている。)より成り、半導体磁気
抵抗効果素子65及び66中を流れる電流方向
は、半導体磁気抵抗効果素子の膜面と長手方向に
平行になつている。
細長いストライプ状の半導体磁気抵抗効果素子6
5及び66とそれぞれの両端の端子63(これら
は本体1内でそれぞれ端子55,56,57及び
58に接続されている。)より成り、半導体磁気
抵抗効果素子65及び66中を流れる電流方向
は、半導体磁気抵抗効果素子の膜面と長手方向に
平行になつている。
第4図cは磁場検出素子11としてMR素子を
4個用いた場合(それぞれの電気抵抗をr1,r2,
r3及びr4で示す。)の本体1の構成を示すもので
あり、第4図a及びbの構成と動作は殆んど同じ
であるが、相違点は端子51と55,54と58
を介して電流供給手段36及び39に接続された
磁場検出素子11の出力が端子56と52,57
と53を結ぶ導線81及び82を介して増巾器A
(差動増巾器、この例では演算増巾器)の差動入
力端子に入力されていることで、しかも磁場検出
素子11は第5図bに示すように基板14上に薄
膜で形成された細長いストライプ状のMR素子1
7,18,19及び20から成り、隣接するもの
同志でそれぞれの長手方向が直交するようにブリ
ツジ状に配置され、端子13(これらは本体1内
で、それぞれ端子55,56,57及び58に接
続されている。)は各MR素子を相互に接続する
と共に電流供給手段との接続端子及び出力端子と
もなつていることである。MR素子17,18,
19及び20の抵抗はそれぞれ第4図cのr1,
r2,r3及びr4に相当し、各MR素子の磁化Mが磁
場発生体4からの磁場の方向に沿つて回転するな
らば、各MR素子を流れる電流iの方向が隣接す
るもの同志互に90゜づつ異なるため(1)式からもわ
かるように抵抗変化は互に逆になり結局r1の抵抗
が増大(減少)するとき、r2及びr3は減少(増
大)し、r4は増大(減少)する。
4個用いた場合(それぞれの電気抵抗をr1,r2,
r3及びr4で示す。)の本体1の構成を示すもので
あり、第4図a及びbの構成と動作は殆んど同じ
であるが、相違点は端子51と55,54と58
を介して電流供給手段36及び39に接続された
磁場検出素子11の出力が端子56と52,57
と53を結ぶ導線81及び82を介して増巾器A
(差動増巾器、この例では演算増巾器)の差動入
力端子に入力されていることで、しかも磁場検出
素子11は第5図bに示すように基板14上に薄
膜で形成された細長いストライプ状のMR素子1
7,18,19及び20から成り、隣接するもの
同志でそれぞれの長手方向が直交するようにブリ
ツジ状に配置され、端子13(これらは本体1内
で、それぞれ端子55,56,57及び58に接
続されている。)は各MR素子を相互に接続する
と共に電流供給手段との接続端子及び出力端子と
もなつていることである。MR素子17,18,
19及び20の抵抗はそれぞれ第4図cのr1,
r2,r3及びr4に相当し、各MR素子の磁化Mが磁
場発生体4からの磁場の方向に沿つて回転するな
らば、各MR素子を流れる電流iの方向が隣接す
るもの同志互に90゜づつ異なるため(1)式からもわ
かるように抵抗変化は互に逆になり結局r1の抵抗
が増大(減少)するとき、r2及びr3は減少(増
大)し、r4は増大(減少)する。
このようなMR素子r1,r2,r3及びr4による構
成(ブリツジ構成)は、端子56及び57より取
り出される電圧変化即ち出力が倍増する利点と、
第5図bより明らかに4個のMR素子17,1
8,19及び20を同時に形成することができる
ので各抵抗値r1,r2,r3及びr4のバラツキが少な
く、従つてオフセツト電圧が小さくなる利点と、
各MR素子の温度変化による出力の温度ドリフト
も少なくできるという利点とを併せ持つ。
成(ブリツジ構成)は、端子56及び57より取
り出される電圧変化即ち出力が倍増する利点と、
第5図bより明らかに4個のMR素子17,1
8,19及び20を同時に形成することができる
ので各抵抗値r1,r2,r3及びr4のバラツキが少な
く、従つてオフセツト電圧が小さくなる利点と、
各MR素子の温度変化による出力の温度ドリフト
も少なくできるという利点とを併せ持つ。
第4図dは磁場検出素子11として第5図dに
示すような基板74上に薄膜で形成された端子7
3及びホール電圧端子75を有するホール効果素
子72を用いた場合を示したもので端子51と5
5及び54と58を結ぶ電流供給手段36及び3
9を介して、端子73に電流が供給されホール効
果素子72に電流が流れこの時端子75間に生じ
るホール電圧を出力として端子56と52,57
と53を結ぶ導線81及び82を介して増巾器
(差動増巾器、この例では演算増巾器)A2及びA3
の正相入力端子に入力され、各増巾器の出力をさ
らに増巾器A4(演算増巾器)に入力され、その出
力をコンパレーターC1に入力している。増巾器
A2,A3及びA4及びコンパレーターC1により構成
される増巾変換部31及び出力部32の動作は前
述の第4図a,b及びcで述べた例と同様であ
る。
示すような基板74上に薄膜で形成された端子7
3及びホール電圧端子75を有するホール効果素
子72を用いた場合を示したもので端子51と5
5及び54と58を結ぶ電流供給手段36及び3
9を介して、端子73に電流が供給されホール効
果素子72に電流が流れこの時端子75間に生じ
るホール電圧を出力として端子56と52,57
と53を結ぶ導線81及び82を介して増巾器
(差動増巾器、この例では演算増巾器)A2及びA3
の正相入力端子に入力され、各増巾器の出力をさ
らに増巾器A4(演算増巾器)に入力され、その出
力をコンパレーターC1に入力している。増巾器
A2,A3及びA4及びコンパレーターC1により構成
される増巾変換部31及び出力部32の動作は前
述の第4図a,b及びcで述べた例と同様であ
る。
次に第4図a,b,c及びdに示した回路の具
体的定数の一例について述べる。第4図aに於い
てR3=R4=200KΩ、R7=R12=3MΩ、R8=10M
Ω、R9=2KΩ、R10=R11=2.5MΩ、R13=13M
Ω、R14=500KΩ、R15=3.1KΩ、とし、レベル
シフト用ダイオードD1及び準ダーリントン
(quasi Darli―ngton)接続となつているトラン
ジスタT1及びT2として1S1300、2SC68及び
2SA544(各NEC製)をそれぞれ採用し、増巾器
A1及びコンパレーターC1としては、正規動作電
圧が3〜30Vと広い範囲を有する小消費電流(抵
抗R7及びR12により調節され、この例では各
15μA程度)演算増巾器μPC153(NEC製)を用い
た。磁場検出素11の特性に合せてMR素子を用
いる場合は(1)式で与えられるr0に相当する抵抗r1
を200KΩ、R2=198KΩとし、半導体磁気抵抗効
果素子を用いる場合は(2)式で与えられるr0′に相
当する抵抗r1を198KΩ、R2=200KΩとし、前記
相対運動によつて磁場検出素子11が磁場発生体
4に接近し、加えられる磁場Bが変化した時、前
者のMR素子の場合では、その中を流れる電流i
に直交するような磁場Bによつてその抵抗値r1が
次第に減少し、その変化量が1.24%以上、つま
り、197.8KΩ以下になつた時(後者の場合半導
体磁気抵抗効果素子中を流れる電流i′に直交する
磁場Bの増大と共に、その抵抗値r1′が198KΩか
ら次第に増大し、その変化量が1.16%以上、つま
り200.3KΩ以上になつたとき)、端子2,3間の
電圧の1/2を中心として、およそR8とR2の比
で決る増巾率を有する反転増巾器A1の出力は、
コンパレーターC1の出力をデイジタル的に高電
圧Vch(低電圧Vcl)から低電圧Vcl(高電圧Vch)に
反転するに十分な出力となり、この結果出力部3
2のインピーダンスZ0は高インピーダンスZph(低
インピーダンスZpl)から低インピーダンス(高
インピーダンスZph)にデイジタル的に変化し、
このため、端子2,3間のインピーダンスZも高
インピーダンスZh(低インピーダンスZl)から低
インピーダンスZl(高インピーダンスZh)へデイ
ジタル的に変化する。逆にこのような状態から磁
場検出素子11が磁場発生体4から離れ磁場Bが
小さくなるか、もしくはMR素子に対しては電流
iに平行な磁場B′が加えられた時MR素子(半導
体磁気抵抗効果素子)の抵抗r1は増大(減少)
し、その値が198.3KΩ(199.5KΩ)になつた時、
増巾器A1は、コンパレーターC1の出力を反転す
る出力レベルとなり、出力部32のインピーダン
スZ0は低インピーダンスZpl(高インピーダンス
Zph)から高インピーダンスZph(低インピーダン
スZpl)に反転し、端子2,3間のインピーダン
スZも低インピーダンスZl(高インピーダンス
Zph)から高インピーダンスZh(低インピーダンス
Zl)に反転する。第4図の実施例では、端子2,
3側から見たインピーダンスZは、出力部32の
インピーダンスZ0と増巾変換部31及び磁場検出
素子11の合成インピーダンスZaとの並列接続と
なつており、Zaの値は端子2,3間の電圧が変化
することにより若干変動するが、それほど大きな
変化は示さないので、Zの変化は主として出力部
32のインピーダンスZ0の変化によつて生じる。
従つて、ZhとZlの比を大きくするためには、Zaを
ZphやZplより大きくなるように設計した方がよい。
この実施例では、Za100KΩであり、Zph10M
Ω、Zpl3.1KΩとなつて結局Zh98KΩ、Zl
3.0KΩとなつた。
体的定数の一例について述べる。第4図aに於い
てR3=R4=200KΩ、R7=R12=3MΩ、R8=10M
Ω、R9=2KΩ、R10=R11=2.5MΩ、R13=13M
Ω、R14=500KΩ、R15=3.1KΩ、とし、レベル
シフト用ダイオードD1及び準ダーリントン
(quasi Darli―ngton)接続となつているトラン
ジスタT1及びT2として1S1300、2SC68及び
2SA544(各NEC製)をそれぞれ採用し、増巾器
A1及びコンパレーターC1としては、正規動作電
圧が3〜30Vと広い範囲を有する小消費電流(抵
抗R7及びR12により調節され、この例では各
15μA程度)演算増巾器μPC153(NEC製)を用い
た。磁場検出素11の特性に合せてMR素子を用
いる場合は(1)式で与えられるr0に相当する抵抗r1
を200KΩ、R2=198KΩとし、半導体磁気抵抗効
果素子を用いる場合は(2)式で与えられるr0′に相
当する抵抗r1を198KΩ、R2=200KΩとし、前記
相対運動によつて磁場検出素子11が磁場発生体
4に接近し、加えられる磁場Bが変化した時、前
者のMR素子の場合では、その中を流れる電流i
に直交するような磁場Bによつてその抵抗値r1が
次第に減少し、その変化量が1.24%以上、つま
り、197.8KΩ以下になつた時(後者の場合半導
体磁気抵抗効果素子中を流れる電流i′に直交する
磁場Bの増大と共に、その抵抗値r1′が198KΩか
ら次第に増大し、その変化量が1.16%以上、つま
り200.3KΩ以上になつたとき)、端子2,3間の
電圧の1/2を中心として、およそR8とR2の比
で決る増巾率を有する反転増巾器A1の出力は、
コンパレーターC1の出力をデイジタル的に高電
圧Vch(低電圧Vcl)から低電圧Vcl(高電圧Vch)に
反転するに十分な出力となり、この結果出力部3
2のインピーダンスZ0は高インピーダンスZph(低
インピーダンスZpl)から低インピーダンス(高
インピーダンスZph)にデイジタル的に変化し、
このため、端子2,3間のインピーダンスZも高
インピーダンスZh(低インピーダンスZl)から低
インピーダンスZl(高インピーダンスZh)へデイ
ジタル的に変化する。逆にこのような状態から磁
場検出素子11が磁場発生体4から離れ磁場Bが
小さくなるか、もしくはMR素子に対しては電流
iに平行な磁場B′が加えられた時MR素子(半導
体磁気抵抗効果素子)の抵抗r1は増大(減少)
し、その値が198.3KΩ(199.5KΩ)になつた時、
増巾器A1は、コンパレーターC1の出力を反転す
る出力レベルとなり、出力部32のインピーダン
スZ0は低インピーダンスZpl(高インピーダンス
Zph)から高インピーダンスZph(低インピーダン
スZpl)に反転し、端子2,3間のインピーダン
スZも低インピーダンスZl(高インピーダンス
Zph)から高インピーダンスZh(低インピーダンス
Zl)に反転する。第4図の実施例では、端子2,
3側から見たインピーダンスZは、出力部32の
インピーダンスZ0と増巾変換部31及び磁場検出
素子11の合成インピーダンスZaとの並列接続と
なつており、Zaの値は端子2,3間の電圧が変化
することにより若干変動するが、それほど大きな
変化は示さないので、Zの変化は主として出力部
32のインピーダンスZ0の変化によつて生じる。
従つて、ZhとZlの比を大きくするためには、Zaを
ZphやZplより大きくなるように設計した方がよい。
この実施例では、Za100KΩであり、Zph10M
Ω、Zpl3.1KΩとなつて結局Zh98KΩ、Zl
3.0KΩとなつた。
また、この時の端子2,3間の電圧と電流をそ
れぞれVh、Ih及びVl、Ilとすると、第1図に示し
た構成でVh4.9V、Ih50μA、Vl3.0VIl
1mAであつた。磁場検出素子11の抵抗値r1が
ZhからZlへの反転時と逆にZlからZhへの反転時で
異なるのは、コンパレータC1の正相入力端子に
R13を介してその出力の一部を正帰還しているか
らである。従つてコンパレータC1の逆相入力端
子に入力される増巾器A1からの入力Uaが、Zh
(Zl)からZl(Zh)へ反転するに必要な値をUah
(Ual)、この反転の直前のコンパレーターC1の出
力をVch(Vcl)とすると、前記Vh(Vl)を用いて Uaj=Vj/R10+Vcj/R13/1/R10+1/R11+1/R1
3但しj=h又はl(4) で与えられる。Zh(Zl)からZl(Zh)に反転する時
の抵抗をrh(r1)とすると rj=R2/1R2/R8・(2Uaj/Vj−1) 但しj=h又はl (5) となる。もちろんヒステリシスを必要としなけれ
ば、R13を除去すればよく、この場合にはr1がR2
より大きい(小さい)領域からr1=R2となり、さ
らに小さく(大きく)なつた時、ZはZhからZlに
移る。
れぞれVh、Ih及びVl、Ilとすると、第1図に示し
た構成でVh4.9V、Ih50μA、Vl3.0VIl
1mAであつた。磁場検出素子11の抵抗値r1が
ZhからZlへの反転時と逆にZlからZhへの反転時で
異なるのは、コンパレータC1の正相入力端子に
R13を介してその出力の一部を正帰還しているか
らである。従つてコンパレータC1の逆相入力端
子に入力される増巾器A1からの入力Uaが、Zh
(Zl)からZl(Zh)へ反転するに必要な値をUah
(Ual)、この反転の直前のコンパレーターC1の出
力をVch(Vcl)とすると、前記Vh(Vl)を用いて Uaj=Vj/R10+Vcj/R13/1/R10+1/R11+1/R1
3但しj=h又はl(4) で与えられる。Zh(Zl)からZl(Zh)に反転する時
の抵抗をrh(r1)とすると rj=R2/1R2/R8・(2Uaj/Vj−1) 但しj=h又はl (5) となる。もちろんヒステリシスを必要としなけれ
ば、R13を除去すればよく、この場合にはr1がR2
より大きい(小さい)領域からr1=R2となり、さ
らに小さく(大きく)なつた時、ZはZhからZlに
移る。
第4図bの実施例では、磁場検出素子11とし
て、MR素子を用いる場合(1)式のr0に相当する値
としてr1=r4=200KΩ、R2=R3=198KΩとし、
半導体磁気抵抗効果素子を用いる場合(2)式の
r0′に相当する値としてr1=r4=198KΩ、R2=R3
=200KΩとした。それぞれの場合の動作は第4
図aの場合と同様である。ただし、反転を起す時
の抵抗値rj(j=l又はh)は第4図aと同様に rjR2/1−R2/R8(Uaj/Vj−1/2) 但しj=h又はl (6) となり、MR素子(半導体磁気抵抗効果素子)の
場合、r1=r4=197.8KΩ以下(200.1KΩ以上)に
なるとZh(Zl)からZl(Zh)に反転し、逆にr1=r4
=198.1KΩ以上(199.8KΩ以下)になると反転
する。R13の無い従つてヒステリシスの無い場合
は、r1=r4=R2=R3の時に反転することは第4図
aの例と同様である。
て、MR素子を用いる場合(1)式のr0に相当する値
としてr1=r4=200KΩ、R2=R3=198KΩとし、
半導体磁気抵抗効果素子を用いる場合(2)式の
r0′に相当する値としてr1=r4=198KΩ、R2=R3
=200KΩとした。それぞれの場合の動作は第4
図aの場合と同様である。ただし、反転を起す時
の抵抗値rj(j=l又はh)は第4図aと同様に rjR2/1−R2/R8(Uaj/Vj−1/2) 但しj=h又はl (6) となり、MR素子(半導体磁気抵抗効果素子)の
場合、r1=r4=197.8KΩ以下(200.1KΩ以上)に
なるとZh(Zl)からZl(Zh)に反転し、逆にr1=r4
=198.1KΩ以上(199.8KΩ以下)になると反転
する。R13の無い従つてヒステリシスの無い場合
は、r1=r4=R2=R3の時に反転することは第4図
aの例と同様である。
第4図cの実施例では、各MR素子の抵抗を(1)
式のr0に相当する値としてr1=r2=r3=r4=50KΩ
R5=R6=100KΩ、R8=2.5KΩとした他は第4図
a及びbの実施例と同様である。磁場が加えられ
ている時のバランス点は磁場Bが極めて弱くな
り、各MR素子の磁化Mがそれぞれの形状異方性
によりストライプの長手方向つまり電流iの方向
と平行になつている時と、磁場発生体4から生じ
る磁場で、各MR素子の面内にあつて、その大き
さが後述の様なMR素子を用いた場合約30ガウス
以上の磁場Bが第4図cの磁場検出素子11中の
r1に対応するMR素子(例えば第5図cの17の
素子)の中を流れる電流iの方向(ストライプの
長手方向)を基準にして角度θ=45゜だけ傾いて
いるときである。磁場検出素子11が相対運動に
よつて磁場発生体4に近づき、前記磁場Bの方向
がθ0゜の方向から54.5゜(=Qh)以上回転したとき、
r1及びr4の値は49.3KΩ、r2とr3の値は49.7KΩと
なりインピーダンスZhからZlに反転した。逆に前
記磁場Bの方向がθ=45゜を越して、40.2゜(=θ1)
になつた時、r1及びr4は49.6KΩ、r2とr3は49.4K
ΩとなりインピーダンスはZlからZhに反転した。
θ=45゜のときのr1、r2、r3及びr4の抵抗を(1)式よ
りr=r0−△r0/2とし、r1及びr4が△rhだけ減少 (△rlだけ増大)したとき、インピーダンスがZh
(Zl)からZl(Zh)に反転したとすると △rjr2/2R8(1+2R/r)(1/2−Uaj/Vj) 但しj=h又はlR=R5=R6 (7) であり、この時の磁場Bの角度θjは で与えられる。なお、r2及びr4は逆に上述の△rj
だけr1とr4が減少するときには増大し、増大する
ときには減少する。R13の無い、従つてヒステリ
シスの無い場合は、上述のブリツジがバランスす
る時、即ちr1=r2=r3=r4となる時に反転する。
式のr0に相当する値としてr1=r2=r3=r4=50KΩ
R5=R6=100KΩ、R8=2.5KΩとした他は第4図
a及びbの実施例と同様である。磁場が加えられ
ている時のバランス点は磁場Bが極めて弱くな
り、各MR素子の磁化Mがそれぞれの形状異方性
によりストライプの長手方向つまり電流iの方向
と平行になつている時と、磁場発生体4から生じ
る磁場で、各MR素子の面内にあつて、その大き
さが後述の様なMR素子を用いた場合約30ガウス
以上の磁場Bが第4図cの磁場検出素子11中の
r1に対応するMR素子(例えば第5図cの17の
素子)の中を流れる電流iの方向(ストライプの
長手方向)を基準にして角度θ=45゜だけ傾いて
いるときである。磁場検出素子11が相対運動に
よつて磁場発生体4に近づき、前記磁場Bの方向
がθ0゜の方向から54.5゜(=Qh)以上回転したとき、
r1及びr4の値は49.3KΩ、r2とr3の値は49.7KΩと
なりインピーダンスZhからZlに反転した。逆に前
記磁場Bの方向がθ=45゜を越して、40.2゜(=θ1)
になつた時、r1及びr4は49.6KΩ、r2とr3は49.4K
ΩとなりインピーダンスはZlからZhに反転した。
θ=45゜のときのr1、r2、r3及びr4の抵抗を(1)式よ
りr=r0−△r0/2とし、r1及びr4が△rhだけ減少 (△rlだけ増大)したとき、インピーダンスがZh
(Zl)からZl(Zh)に反転したとすると △rjr2/2R8(1+2R/r)(1/2−Uaj/Vj) 但しj=h又はlR=R5=R6 (7) であり、この時の磁場Bの角度θjは で与えられる。なお、r2及びr4は逆に上述の△rj
だけr1とr4が減少するときには増大し、増大する
ときには減少する。R13の無い、従つてヒステリ
シスの無い場合は、上述のブリツジがバランスす
る時、即ちr1=r2=r3=r4となる時に反転する。
第4図dの実施例では、増巾器A2、A3及びA4
として前述のμPC153を用いた。R16=R17=15K
ΩR20=R22=1MΩ、R21=100KΩ、R23=R24=
100KΩ、R25=R26=2MΩ、R27=1MΩ、R18=
R19R28=3MΩとした。磁場検出素子11中のホ
ール効果素子72が相対運動によつて磁場発生体
4に近づき、第5図dに示した後述のホール効果
素子に加わる垂直な磁場Bが1200ガウスを起す
と、端子75に生じたホール電圧(端子52と5
3の間の電圧をU52−U53とする)が1.21mV(=
Uh)以上になつたとき、インピーダンスはZhか
らZlに反転し、逆向きの磁場Bが加わりその大き
さが750ガウスを起すとホール電圧U55−U53が−
0.48mV(=Ue)以下になり、インピーダンスはZl
からZhに反転した。なお、この反転電圧Uj(j=
h又はl)は Uj=Ucj−1/2Vj/R27/R23(1+2R20/R21) (9) で与えられる。R13の無い、従つてヒステリシス
の無い場合は、U52−U53=0となる時に反転す
る。なお、この時のZhは第4図a,b及びcの場
合やや小さくなり約20KΩとなつた。
として前述のμPC153を用いた。R16=R17=15K
ΩR20=R22=1MΩ、R21=100KΩ、R23=R24=
100KΩ、R25=R26=2MΩ、R27=1MΩ、R18=
R19R28=3MΩとした。磁場検出素子11中のホ
ール効果素子72が相対運動によつて磁場発生体
4に近づき、第5図dに示した後述のホール効果
素子に加わる垂直な磁場Bが1200ガウスを起す
と、端子75に生じたホール電圧(端子52と5
3の間の電圧をU52−U53とする)が1.21mV(=
Uh)以上になつたとき、インピーダンスはZhか
らZlに反転し、逆向きの磁場Bが加わりその大き
さが750ガウスを起すとホール電圧U55−U53が−
0.48mV(=Ue)以下になり、インピーダンスはZl
からZhに反転した。なお、この反転電圧Uj(j=
h又はl)は Uj=Ucj−1/2Vj/R27/R23(1+2R20/R21) (9) で与えられる。R13の無い、従つてヒステリシス
の無い場合は、U52−U53=0となる時に反転す
る。なお、この時のZhは第4図a,b及びcの場
合やや小さくなり約20KΩとなつた。
またこの時に流れる電流Ihは約0.23mA、電圧
Vhは約4.55Vであつた。
Vhは約4.55Vであつた。
本発明に使用される磁場発生体4として第2図
にはコイル41及び永久磁石42を挙げた。永久
磁石の材料としては、周知のもの、例えば、バリ
ウムフエライトで代表されるような高保磁力フエ
ライト類、又はこのようなフエライトの粉末を樹
脂で固めたもの、希土類とコバルトの合金やアル
ニコ等で代表されるような、Fe、Ni、Co等を含
む高保磁力合金等が適し、さらに磁場5を強くす
るためにコイル41内や永久磁石42の上に軟鉄
やパーマロイ等で代表される高透磁率磁性材料を
配置したものも使われる。
にはコイル41及び永久磁石42を挙げた。永久
磁石の材料としては、周知のもの、例えば、バリ
ウムフエライトで代表されるような高保磁力フエ
ライト類、又はこのようなフエライトの粉末を樹
脂で固めたもの、希土類とコバルトの合金やアル
ニコ等で代表されるような、Fe、Ni、Co等を含
む高保磁力合金等が適し、さらに磁場5を強くす
るためにコイル41内や永久磁石42の上に軟鉄
やパーマロイ等で代表される高透磁率磁性材料を
配置したものも使われる。
次に磁場検出素子11の具体的な一例について
述べる。第2図a及びb、第4図a,b、及び
c、第5図a及びbに示したMR素子の一例とし
ては表面の滑らかなSi単結晶板やガラス板等を基
板14としMR素子となるNi82%Fe18%の組成
を持つ膜厚500Åの薄膜を次いでAu薄膜(膜厚
3000Å)をそれぞれ蒸着により形成し、フオトレ
ジスト及びエツチング液を用いて第5図a又はb
のように巾20μm、長さ1000mmのストライプ状に
形成し、Au薄膜を残した部分は、端子13とし
た。このような形状で抵抗は、約200KΩ(第5
図cの場合は長さ250mmのものを4個使用し各
50KΩとした。)となつており、(1)式の△r/r0
に相当する値は流れる電流iの方向、即ち、スト
ライプの長手方向に対し、垂直な磁場Bが30ガウ
ス以上になると2.0%以上の変化を示し、(5)、(6)
及び(7)の条件を満した。なお、MR素子の組成と
しては上述の他、Ni―Co合金をはじめ、Ni、
Fe、Co等を主成分とする合金薄膜が適する。
述べる。第2図a及びb、第4図a,b、及び
c、第5図a及びbに示したMR素子の一例とし
ては表面の滑らかなSi単結晶板やガラス板等を基
板14としMR素子となるNi82%Fe18%の組成
を持つ膜厚500Åの薄膜を次いでAu薄膜(膜厚
3000Å)をそれぞれ蒸着により形成し、フオトレ
ジスト及びエツチング液を用いて第5図a又はb
のように巾20μm、長さ1000mmのストライプ状に
形成し、Au薄膜を残した部分は、端子13とし
た。このような形状で抵抗は、約200KΩ(第5
図cの場合は長さ250mmのものを4個使用し各
50KΩとした。)となつており、(1)式の△r/r0
に相当する値は流れる電流iの方向、即ち、スト
ライプの長手方向に対し、垂直な磁場Bが30ガウ
ス以上になると2.0%以上の変化を示し、(5)、(6)
及び(7)の条件を満した。なお、MR素子の組成と
しては上述の他、Ni―Co合金をはじめ、Ni、
Fe、Co等を主成分とする合金薄膜が適する。
第2図c及びd、第4図a及びb、第5図cに
示した半導体磁気抵抗効果素子としては表面の滑
らかなガラス板、Si単結晶板等の基板14上に蒸
着及び引続く熱処理によつて形成された、厚さ
3μmのInSb多結晶膜を次いでIn薄膜(薄厚3μm)
を蒸着により形成しフオトレジスト及びエツチン
グ液で第5図cのように巾10μm、長さ100mmのス
トライブ状(第5図Cの65又は66一本に相
当)に形成し、In薄膜の残した部分を端子63と
した。このような形状では抵抗が1日につき約
198KΩとなつており、InSb膜面に垂直な磁場B
が1000ガウスで(2)式に相当する△r′/r0′の値は
1.9%となり、620ガウス以上の磁場を加えること
により(5)及び(6)の条件を満足する。なお、InSb
薄膜の上述のような製法は、例えばH.H.Wieder
氏によつてSolid State Elec―tronics,vol.9,
No.5,(1966年)373乃至382頁に発表された論文
“Galvanomagnetic Prop―erties of
Recrystalized Dendric InSb Films”によつて
も明らかなように容易に実現できる方法である。
この他、半導体磁気抵抗効果素子としては、
InAs,GaAs等の易動度の大きい材料の薄膜が適
する。特にGaAsについては、Crをドープした高
抵抗GaAs基板上にエピタキシアルに成長させた
厚さ数μmの不純物濃度が1016cm-3以下の高純度
GaAsエピタキシアル層を用いると△r′/r0′の値
を大きくとることができ便利である。
示した半導体磁気抵抗効果素子としては表面の滑
らかなガラス板、Si単結晶板等の基板14上に蒸
着及び引続く熱処理によつて形成された、厚さ
3μmのInSb多結晶膜を次いでIn薄膜(薄厚3μm)
を蒸着により形成しフオトレジスト及びエツチン
グ液で第5図cのように巾10μm、長さ100mmのス
トライブ状(第5図Cの65又は66一本に相
当)に形成し、In薄膜の残した部分を端子63と
した。このような形状では抵抗が1日につき約
198KΩとなつており、InSb膜面に垂直な磁場B
が1000ガウスで(2)式に相当する△r′/r0′の値は
1.9%となり、620ガウス以上の磁場を加えること
により(5)及び(6)の条件を満足する。なお、InSb
薄膜の上述のような製法は、例えばH.H.Wieder
氏によつてSolid State Elec―tronics,vol.9,
No.5,(1966年)373乃至382頁に発表された論文
“Galvanomagnetic Prop―erties of
Recrystalized Dendric InSb Films”によつて
も明らかなように容易に実現できる方法である。
この他、半導体磁気抵抗効果素子としては、
InAs,GaAs等の易動度の大きい材料の薄膜が適
する。特にGaAsについては、Crをドープした高
抵抗GaAs基板上にエピタキシアルに成長させた
厚さ数μmの不純物濃度が1016cm-3以下の高純度
GaAsエピタキシアル層を用いると△r′/r0′の値
を大きくとることができ便利である。
第2図e及びf、第4図d、第5図dに示した
ホール効果素子としては、前述の半導体磁気抵抗
効果素子に採用した材料及び製法で形成したもの
が適する。前記製法で作られた前述と同様の材料
から成る基板74上にInSb多結晶薄膜によるホ
ール効果素子72及びIn薄膜による端子73及び
75を形成する。RH=200cm3/Cのものを得るこ
とは前記文献でも明らかに容易であり、膜厚d=
3μm、巾w=100μm、長さ(端子73間)=1mmの
形にエツチングして電流i″0.15mA(インピーダ
ンスがZhの時のホール素子に流れる電流)を流し
た時このホール素子の膜面に垂直な磁場B=1200
ガウスに対し端子75間に生じるホール電圧VH
は1.21mVとなり(9)式の条件を満足した。なお、
このホール効果素子の抵抗は約190Ωであつた。
ホール効果素子としては、半導体磁気抵抗効果素
子と同様の材料即ちInAsやGaAsの他、Ge、Si等
の単結晶、等にそれぞれが高抵抗p型基板上にエ
ピタキシアルに成長させた、不純物濃度1016cm-3
以下のエピタキシアル層を用いることもできる。
ホール効果素子としては、前述の半導体磁気抵抗
効果素子に採用した材料及び製法で形成したもの
が適する。前記製法で作られた前述と同様の材料
から成る基板74上にInSb多結晶薄膜によるホ
ール効果素子72及びIn薄膜による端子73及び
75を形成する。RH=200cm3/Cのものを得るこ
とは前記文献でも明らかに容易であり、膜厚d=
3μm、巾w=100μm、長さ(端子73間)=1mmの
形にエツチングして電流i″0.15mA(インピーダ
ンスがZhの時のホール素子に流れる電流)を流し
た時このホール素子の膜面に垂直な磁場B=1200
ガウスに対し端子75間に生じるホール電圧VH
は1.21mVとなり(9)式の条件を満足した。なお、
このホール効果素子の抵抗は約190Ωであつた。
ホール効果素子としては、半導体磁気抵抗効果素
子と同様の材料即ちInAsやGaAsの他、Ge、Si等
の単結晶、等にそれぞれが高抵抗p型基板上にエ
ピタキシアルに成長させた、不純物濃度1016cm-3
以下のエピタキシアル層を用いることもできる。
なお、第3図は磁場検出素子11と駆動検出回
路28が一体となつているものを示しているが、
この発明は、このように一体化されているものに
限られるわけではなく、例えば、磁場検出素子1
1増巾変換部、出力部といつた部分に分れて別々
にパツケージングされ、相互に結線されていても
この発明の効果を得ることができる。
路28が一体となつているものを示しているが、
この発明は、このように一体化されているものに
限られるわけではなく、例えば、磁場検出素子1
1増巾変換部、出力部といつた部分に分れて別々
にパツケージングされ、相互に結線されていても
この発明の効果を得ることができる。
第4図の説明でも明らかなように、第4図の回
路に限らず、この発明は、磁場発生体とこれより
生じる磁場を検出する磁場検出素子とその出力を
検出しデイジタル出力に変換する増巾変換部と、
その出力によりインピーダンスがデイジタル的に
変化する出力部を有するものであればよい。そし
て、この発明によるスイツチング素子は2端子で
あるため、配線の数が少くてすむことはもとよ
り、無接点のスイツチ素子であり、電気的雑音や
機械的微小振動による誤動作もヒステリシスを持
たせることにより、極めて信頼度を高くすること
ができ、広大な用途を有するリードスイツチの応
用分野に置き換え得るものである。特に確実な動
作の要求される情報処理機器やスイツチング時に
生じる雑音をきらう医用電子機器、さらにはリー
ド線の長さが3本以上を有する従来の無接点スツ
チ素子より、長距離をわずか2本のリード線で結
べるリモートセンシング分野等に好適である。
路に限らず、この発明は、磁場発生体とこれより
生じる磁場を検出する磁場検出素子とその出力を
検出しデイジタル出力に変換する増巾変換部と、
その出力によりインピーダンスがデイジタル的に
変化する出力部を有するものであればよい。そし
て、この発明によるスイツチング素子は2端子で
あるため、配線の数が少くてすむことはもとよ
り、無接点のスイツチ素子であり、電気的雑音や
機械的微小振動による誤動作もヒステリシスを持
たせることにより、極めて信頼度を高くすること
ができ、広大な用途を有するリードスイツチの応
用分野に置き換え得るものである。特に確実な動
作の要求される情報処理機器やスイツチング時に
生じる雑音をきらう医用電子機器、さらにはリー
ド線の長さが3本以上を有する従来の無接点スツ
チ素子より、長距離をわずか2本のリード線で結
べるリモートセンシング分野等に好適である。
第1図は、この発明の基本構成を示す図でaは
概略斜視図、b,cはその動作を示す図、第2図
a,b,c,d,e及びfはそれぞれ磁場発生体
と磁場検出素子の関係を示す概略斜視図、第3図
はこの発明のスイツチ素子本体の構成を示す概略
斜視図、第4図a,b,c及びdはそれぞれ回路
構成の例を示す図、第5図a,b,c及びdはそ
れぞれ磁場検出素子の一例を示す概略斜視図であ
る。 1…本体、2,3…端子、4…磁場発生体、5
…磁力線、11…磁場検出素子、28…駆動検出
回路、31…増巾変換部、32…出力部。
概略斜視図、b,cはその動作を示す図、第2図
a,b,c,d,e及びfはそれぞれ磁場発生体
と磁場検出素子の関係を示す概略斜視図、第3図
はこの発明のスイツチ素子本体の構成を示す概略
斜視図、第4図a,b,c及びdはそれぞれ回路
構成の例を示す図、第5図a,b,c及びdはそ
れぞれ磁場検出素子の一例を示す概略斜視図であ
る。 1…本体、2,3…端子、4…磁場発生体、5
…磁力線、11…磁場検出素子、28…駆動検出
回路、31…増巾変換部、32…出力部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 移動手段によつて相対運動が可能なように保
持された磁場発生体と磁場検出素子、及びこの磁
場検出素子に電流を供給する手段と前記磁場検出
素子の出力を検出し増巾しデイジタル化する増巾
変換部と前記増巾変換部の出力によりインピーダ
ンスをデイジタル的に変化させる出力部とを有す
る駆動検出回路とにより構成され、しかも前記磁
場検出素子と前記駆動検出回路とが全体で2端子
素子として構成され、前記移動手段の相対運動に
よつて前記磁場発生体から前記磁場検出素子に作
用する磁場の変化により前記2端子素子の2端子
間のインピーダンスがデイジタル的に変化し、こ
のインピーダンスのデイジタル的変化によつて生
じた前記2端子間の電圧変動もしくは電流変動が
前記駆動検出回路の電源変動に対する正規動作範
囲内となつており、ししかも前記2端子間の電圧
変動に対し、前記磁場検出素子の出力が前記駆動
検出回路のインピーダンスを変更できる能力を有
することを特徴とするスイツチ素子。 2 前記磁場検出素子が強磁性体磁気抵抗効果素
子、半導体磁気抵抗効果素子又はホール効果素子
のいずれかより特許請求の範囲第1項に記載のス
イツチ素子。 3 前記駆動検出回路の増巾変換部が差動増巾器
を有する特許請求の範囲第1項に記載のスイツチ
素子。 4 2端子間のインピーダンスがデイジタル的に
変化するに際し、駆動検出回路がヒステリシスを
有する特許請求の範囲第1項もしくは第3項に記
載のスイツチ素子。 5 前記駆動検出回路の出力部に準ダーリントン
回路が含まれている特許請求の範囲第1項もしく
は第3項に記載のスイツチ素子。 6 前記磁場検出素子と駆動検出回路とが一体に
形成されている特許請求の範囲第1項に記載のス
イツチ素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5105179A JPS55141824A (en) | 1979-04-24 | 1979-04-24 | Switch element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5105179A JPS55141824A (en) | 1979-04-24 | 1979-04-24 | Switch element |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55141824A JPS55141824A (en) | 1980-11-06 |
JPS646567B2 true JPS646567B2 (ja) | 1989-02-03 |
Family
ID=12875993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5105179A Granted JPS55141824A (en) | 1979-04-24 | 1979-04-24 | Switch element |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55141824A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6076809A (ja) * | 1983-10-04 | 1985-05-01 | Nippon Autom:Kk | 自己保持型磁気スイツチ |
JPS6210922A (ja) * | 1985-07-08 | 1987-01-19 | Kokusai Electric Co Ltd | 無接点キ−ボ−ドのヒステリシス発生回路 |
WO2003084065A1 (en) * | 2002-04-03 | 2003-10-09 | Sony Corporation | Integrated circuit, integrated circuit device, method for structuring integrated circuit device, and method for manufacturing integrated circuit device |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5543558B2 (ja) * | 1974-06-17 | 1980-11-06 |
-
1979
- 1979-04-24 JP JP5105179A patent/JPS55141824A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55141824A (en) | 1980-11-06 |
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