JPS64607Y2 - - Google Patents

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JPS64607Y2
JPS64607Y2 JP1981143948U JP14394881U JPS64607Y2 JP S64607 Y2 JPS64607 Y2 JP S64607Y2 JP 1981143948 U JP1981143948 U JP 1981143948U JP 14394881 U JP14394881 U JP 14394881U JP S64607 Y2 JPS64607 Y2 JP S64607Y2
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JP
Japan
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processing tank
pipe
tank
valve
way valve
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JP1981143948U
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JPS5849245U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、顕微鏡標本に作るべき生物組織片
にパラフインを浸透させて固めるための包埋装置
に関し、処理用薬液や溶融パラフインを組織内に
迅速に浸透させて作業能率を高めることのできる
包埋装置を得ることを目的とした考案である。
本考案者の実験したところによると、組織片を
薬液に浸漬したとき、この薬液の圧力の昇降を波
状的に繰返すと、薬液の浸透がよくなることが知
られた。
この考案は、上記の現象を利用して組織片への
薬液浸透を良好に行ない得る包埋装置を提供しよ
うとするものであつて、処理槽内の圧力を変化さ
せて薬液の給排を行なう一槽式包埋装置に利用し
て処理槽内の圧力を昇降させ、薬液浸透を良好に
する有効な装置である。
次に一槽式包埋装置に適用したこの考案の実施
例を第2図により説明するが、その前に先ず、一
槽式包埋装置の概要を第1図により説明すると次
の通りである。
即ち、第1図に略示するように、処理槽1の底
部は管2によりゲート弁3aを経てロータリ弁3
に通じており、ロータリ弁3には複数の薬液槽4
a,4b、パラフイン槽5a,5bに挿入した管
6a,6b,7a,7bが連結されていて、減速
モータ8によりロータリ弁3のロータを駆動する
ことにより管6a,6b,7a,7bをゲート弁
3aを経て選択的に管2に連通させる。溶融した
パラフインを入れるパラフイン槽5aや加温して
使用される薬液の槽はオーブン9に入れられてお
り、処理槽1もパラフインその他の加温薬液を供
給されるときこれらを加熱するためにヒータ10
を装置され、ロータリ弁3、管2,7a等も必要
に応じて保温、加熱の処置が構ぜられる。処理槽
1の上部は、管11により三方弁12を経て真空
ポンプ13に通じたり、三方弁12の切換えによ
り大気に通じたりするようにされている。
このように構成される一槽式包埋装置は、下記
のように操作される。
先ず、顕微鏡標本に作製しようとする生物組織
片を入れた通液性の試料篭36を処理槽1に入
れ、気密蓋1aを密閉した後、下記の例示するよ
うな操作により包埋処理を開始する。即ち、ロー
タリ弁3を駆動して処理槽1に最初に供給すべき
薬液の槽4aに通じる管6aを、閉じられている
ゲート弁3aを隔てて処理槽に通じる管2に合致
させ、ゲート弁3aを開き、真空ポンプ13を始
動して処理槽1内を真空にする。これにより槽4
a内の薬液は処理槽1に吸込まれ篭36を浸漬す
る。
所定時間の浸漬を終つたならば、三方弁12を
切換えて処理槽1内を大気に通じさせるか、また
はポンプ13の排気を鎖線で示した管30、止弁
31を経て処理槽1に加えると、処理槽内の薬液
は、元の薬液槽4a内に流出し、処理槽1は空に
なる。そこでゲート弁3aを閉じ、ロータリ弁3
を駆動して第二の薬液槽4bを管2に重なるよう
にしてゲート弁3aを開き、真空ポンプ13を始
動させる。これにより第二の薬液槽4b内の薬液
が処理槽1に入り、試料篭36を浸漬して生物組
織片を処理する。
この操作を各薬液槽について順次行ない、最後
に溶融パラフインで同様に処理して組織片にパラ
フインを浸透させ、包埋処理を終るのである。
これらの操作は、連動カム、タイマ、コンピユ
ータ等による機械的または電気的制御により、順
を追つて自動的に行なう。
このような包埋処理には、ホルマリン等の固定
液、アルコール等の脱水脱脂剤、キシレン等の中
間溶剤および溶融パラフインが使用され、これら
は例えば14個の薬液槽に分け入れて順次使用され
る。包埋処理を終つた装置の各部は、キシレンを
流通させてパラフインを溶し、アルコールを通し
てキシレンを除き洗浄される。薬液槽4a,4
b、パラフイン槽5a,5b等の容積は、その内
容液の全部を処理槽1に移し入れたとき、処理槽
内の液面が所定の高さになつて試料篭36を浸漬
するように決められる。
第2図は、このような一槽式包埋装置に適用し
た本考案の構成例を示す。第1図と同等部分は同
符号を使用して以下に説明する。
処理槽1は、管11,11aを経て三方弁12
に接続されている。ポンプ13の吸入側は管1
4、三方弁17、管15を経て三方弁12に接続
される。ポンプ13の吐出側は三方弁25、管2
8,27を経て洗浄槽19に接続されている。弁
25から分れた管20は、管15に接続されてい
る。管11aから管23を分岐させ、これに0.1
Kg/cm2で作動する圧力スイツチ16aと、0.35
Kg/cm2で作動する圧力スイツチ16bとを接続す
る。これらの圧力スイツチ16a,16bは、処
理槽1からの薬液排出時に使用される。また管1
1aから分岐した管21をリリーフ弁22を経て
管27に接続する。18は流量調整弁である。三
方弁12から分岐した管29は吸着筒34に通じ
ている。32はA部とB部とに区画された受筒
で、A部は管35a,35bにより薬液槽4a,
4bに通じ、B部は管33により吸着筒34に通
じている。吸着筒34には活性炭を充填して管2
9,33から送られて来る気体中の有害成分を除
去する。
このように構成される本案の包埋装置の動作は
次の通りである。
(1) 薬液供給 ロータリ弁3のロータを減速モータ8で駆動し
またゲート弁3aを開いて管2を管6aに連通さ
せる。また三方弁12をポンプ13の吸入側に通
じさせて、管11a,11を介して処理槽1内を
減圧する。ポンプ13の排気は、三方弁25、管
28,27を通り洗浄槽19へ送られ、受筒32
のB部から管33、吸着筒34を通り大気中に排
出される。
これにより薬液槽4a内の薬液は、処理槽1に
吸入され、薬液面が所定の高さまで上昇して来る
と、レベルセンサ26がこれを検知するから、レ
ベルセンサ26の電気的出力に基いてゲート弁3
aが閉じられ、この適当量の薬液に試料篭は全体
が浸漬される。
(2) 処理槽内の圧力変動 試料篭36が薬液中に埋没し、レベルセンサ2
6から信号出力が出されると、処理槽内の圧力変
動が始まる。先ず加圧減圧サイクルを制御するタ
イマ(図示せず)が作動し、処理槽内を加圧す
る。即ち、空気はオーブン9から管24、三方弁
17、管14を通る通路と流量調整弁18、管1
0,14を通る通路とからポンプ13に吸入さ
れ、三方弁25、管20,15、三方弁12、管
11a,11を経て処理槽1に入り、この内部を
加圧する。あらかじめセツトしておいたサイクル
制御タイマにより、加圧時間が終了すると処理槽
1内の空気は三方弁12、管15、三方弁17、
管14を経てポンプ13に吸入され、三方弁2
5、管28,27を通り、洗浄槽19へ排出さ
れ、処理槽1内を減圧する。減圧開始時にセツト
されるサイクル制御タイマの減圧時間が終了する
と、再び前記の加圧サイクルに戻る。以上を繰返
して浸漬時間の間、処理槽内の加圧、減圧を繰返
すのである。流量調整弁18は処理槽1を減圧す
る程度を調節するためのものであり、リリーフ弁
22は加圧時の圧力が設定圧以上になつた場合に
空気の一部を管27を経て排出するものである。
上記処理の間、ゲート弁3aは閉じており、薬液
は処理槽内に保持されていて、薬液が管2を通つ
て薬液槽4aに流出してしまうことはない。
(3) 薬液交換 所定時間の浸漬処理が終つたならば、ゲート弁
3aを開き、上記の加圧時と同様にして処理槽1
内を加圧して槽内の薬液を薬液槽4aに流出さ
せ、次にロータリ弁を駆動して管6bを管2に接
続して第二の薬液を処理槽1に送り同様に処理
し、最後に溶融パラフインによる同様の処理を行
なつて組織片のパラフイン包埋を終る。
本考案の包埋装置は、上記の実施例に示したよ
うに処理槽1内の圧力を波状的に昇降させるもの
であるから、薬液やパラフインの組織内への浸透
を良好にして処理時間を短縮させる効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は一槽式包埋装置の概要を示す略図、第
2図は本考案の包埋装置の構成を示す略図であ
る。 1:処理槽、1a:蓋、2:管、3:ロータリ
弁、3a:ゲート弁、4a,4b:薬液槽、5
a,5b:パラフイン槽、6a,6b,7a〜7
d:管、8:減速モータ、9:オーブン、10:
ヒータ、11:管、12:三方弁、13:真空ポ
ンプ、14:管、15,16:管、17:三方
弁、18:流量調整弁、19:洗浄槽、20,2
1:管、22:リリーフ弁、23,24:管、2
5:三方弁、26:レベルセンサ、27,28,
29,30:管、31:止弁、32:受筒、3
3:管、34:吸着筒、35a,35b:管、3
6:試料篭。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数の薬液および溶融パラフインを順次処理槽
    1に給排して処理槽1に入れた生物組織片に浸透
    させる包埋処理装置において、処理槽1に薬液や
    溶融パラフインを給排する管2に、これを開閉す
    るゲート弁3aを設け、真空ポンプ13の吸入側
    を三方弁17を介して処理槽1に接続し、真空ポ
    ンプ13の吐出側を別の三方弁25を介して処理
    槽1に接続し、ゲート弁3aを閉じ両三方弁1
    7,25を関連切換えて真空ポンプ13による処
    理槽1内の加圧、減圧を繰返させる制御用タイマ
    を付設したことを特徴とする包埋装置。
JP14394881U 1981-09-30 1981-09-30 包埋装置 Granted JPS5849245U (ja)

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JP14394881U JPS5849245U (ja) 1981-09-30 1981-09-30 包埋装置

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JPS5849245U JPS5849245U (ja) 1983-04-02
JPS64607Y2 true JPS64607Y2 (ja) 1989-01-09

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JP2015014538A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 サクラ精機株式会社 組織片処理方法及び組織片処理装置

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